JP2508679B2 - 無電極放電灯装置 - Google Patents
無電極放電灯装置Info
- Publication number
- JP2508679B2 JP2508679B2 JP1561387A JP1561387A JP2508679B2 JP 2508679 B2 JP2508679 B2 JP 2508679B2 JP 1561387 A JP1561387 A JP 1561387A JP 1561387 A JP1561387 A JP 1561387A JP 2508679 B2 JP2508679 B2 JP 2508679B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bulb
- mercury
- electrodeless discharge
- discharge lamp
- lamp device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、希ガスあるいは金属蒸気等のガス体を透光
性バルブに封入し、このバルブの外部に配設したコイル
に高周波電圧を印加して、バルブ内のガス体を放電さ
せ、これに伴う発光を、あるいは発生した紫外線をバル
ブ内壁に塗布した螢光体により可視光に変換して用い
る、いわゆる無電極放電灯装置に関するものである。
性バルブに封入し、このバルブの外部に配設したコイル
に高周波電圧を印加して、バルブ内のガス体を放電さ
せ、これに伴う発光を、あるいは発生した紫外線をバル
ブ内壁に塗布した螢光体により可視光に変換して用い
る、いわゆる無電極放電灯装置に関するものである。
［背景技術］ 無電極放電灯はバルブ内に電極を持たず、外部より高
周波電磁界を与えて放電、発光させようとするものであ
る。第３図はかかる無電極放電灯の従来例を示すもの
で、その構成は、気密性で且つ透光性を有する球形のバ
ルブ１によって形成された気密空間に、水銀蒸気とアル
ゴンの如き希ガス等の放電ガス体を封入すると共に、バ
ルブ１の内面に螢光体（図示せず）を塗布し、誘導コイ
ル２をバルブ１の外周に巻回したものであり、電源４の
供給を受ける高周波発振器３の出力が誘導コイル２に与
えられ、該誘導コイル２より高周波電磁界を発生させる
ようになっており、誘導コイル２によって作られる高周
波電磁界によりバルブ１の内部空間に放電が生じ、この
放電によって発生した紫外線が螢光体にて可視光に変換
され、照明光を得る。
周波電磁界を与えて放電、発光させようとするものであ
る。第３図はかかる無電極放電灯の従来例を示すもの
で、その構成は、気密性で且つ透光性を有する球形のバ
ルブ１によって形成された気密空間に、水銀蒸気とアル
ゴンの如き希ガス等の放電ガス体を封入すると共に、バ
ルブ１の内面に螢光体（図示せず）を塗布し、誘導コイ
ル２をバルブ１の外周に巻回したものであり、電源４の
供給を受ける高周波発振器３の出力が誘導コイル２に与
えられ、該誘導コイル２より高周波電磁界を発生させる
ようになっており、誘導コイル２によって作られる高周
波電磁界によりバルブ１の内部空間に放電が生じ、この
放電によって発生した紫外線が螢光体にて可視光に変換
され、照明光を得る。
このような無電極放電灯は電極の予熱が不要で瞬時点
灯でき、電極や電極物質の損耗が無いので長寿命であ
り、高出力化が可能である等の特長を有するものであ
る。また、無電極放電等はこの例のような球形に限らず
種々の形状をとることができ、特に線状もしくは棒状の
光源を必要とするような場合には、ガラス管を適当な長
さに切断してバルブ１を形成することにより容易に製造
することができる。棒状のランプバルブ１を無電極放電
させる例としては、第４図および第５図に示す如く、バ
ルブ１の長手方向に誘導コイル２を巻き、該コイル２に
高周波電流を通電させるもの、第６図に示す如くバルブ
１に螺旋状に誘導コイル２を巻き、該コイル２に高周波
電流を通電させるもの等があった。
灯でき、電極や電極物質の損耗が無いので長寿命であ
り、高出力化が可能である等の特長を有するものであ
る。また、無電極放電等はこの例のような球形に限らず
種々の形状をとることができ、特に線状もしくは棒状の
光源を必要とするような場合には、ガラス管を適当な長
さに切断してバルブ１を形成することにより容易に製造
することができる。棒状のランプバルブ１を無電極放電
させる例としては、第４図および第５図に示す如く、バ
ルブ１の長手方向に誘導コイル２を巻き、該コイル２に
高周波電流を通電させるもの、第６図に示す如くバルブ
１に螺旋状に誘導コイル２を巻き、該コイル２に高周波
電流を通電させるもの等があった。
ところで、無電極放電させると一般にランプバルブ１
は非常に高温となり、その最冷部の温度は、光変換効率
が最適となる水銀蒸気圧に対応する最冷点温度よりもは
るかに高くなる。従って、第７図および第８図に示すよ
うに、バルブ１の一部に水銀溜５を設けて最冷点温度を
下げる場合が多い。このように水銀溜５を設けた場合、
点灯時において水銀溜５に水銀が集まり、バルブ１内の
放電空間では温度が高いため、水銀蒸気は非常に希薄に
なる。従って、消灯した時、水銀はその殆どが水銀溜５
にたまっており、再点灯させる場合、立ち上がり特性が
悪い、つまり短時間で安定な光出力が得られないという
問題があった。
は非常に高温となり、その最冷部の温度は、光変換効率
が最適となる水銀蒸気圧に対応する最冷点温度よりもは
るかに高くなる。従って、第７図および第８図に示すよ
うに、バルブ１の一部に水銀溜５を設けて最冷点温度を
下げる場合が多い。このように水銀溜５を設けた場合、
点灯時において水銀溜５に水銀が集まり、バルブ１内の
放電空間では温度が高いため、水銀蒸気は非常に希薄に
なる。従って、消灯した時、水銀はその殆どが水銀溜５
にたまっており、再点灯させる場合、立ち上がり特性が
悪い、つまり短時間で安定な光出力が得られないという
問題があった。
［発明の目的］ 本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、強い光出力を得るために水銀流の如き
金属溜を設けた無電極放電等においても、立ち上がり特
性の良い無電極放電灯装置を提供するにある。
とするところは、強い光出力を得るために水銀流の如き
金属溜を設けた無電極放電等においても、立ち上がり特
性の良い無電極放電灯装置を提供するにある。
［発明の開示］ 本発明は、ランプバルブの外部に配設したコイルに高
周波電圧を印加することにより、上記バルブ内に封入し
た放電するガス体を放電、発光させて成る無電極放電灯
装置において、上記バルブに金属溜を設けると共に、該
金属溜を消灯時にヒータで予熱し、立ち上がり特性を良
くしたことを特徴とする。
周波電圧を印加することにより、上記バルブ内に封入し
た放電するガス体を放電、発光させて成る無電極放電灯
装置において、上記バルブに金属溜を設けると共に、該
金属溜を消灯時にヒータで予熱し、立ち上がり特性を良
くしたことを特徴とする。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。第１図は
本発明の一実施例を示すもので、気密性で且つ透光性を
有する断面円形のガラス製のランプバルブ１の内部に
は、アルゴンの如き希ガスや水銀等の金属蒸気が放電ガ
ス体として封入され、該バルブ１の内壁には、紫外線を
可視光に変換する螢光体（図示せず）が必要に応じて塗
布されている。また、バルブ１の両端には、バルブ径よ
り十分小さい直径を有する金属溜としての水銀溜5a,5b
が設けられ、それぞれの水銀溜5a,5bには予熱用ヒータ6
a,6bが配設されている。誘導コイル２は上記バルブ１の
長手方向外面に沿って巻回したもので、該コイル２に高
周波発振器３を介して高周波電流が供給される。４は電
源である。
本発明の一実施例を示すもので、気密性で且つ透光性を
有する断面円形のガラス製のランプバルブ１の内部に
は、アルゴンの如き希ガスや水銀等の金属蒸気が放電ガ
ス体として封入され、該バルブ１の内壁には、紫外線を
可視光に変換する螢光体（図示せず）が必要に応じて塗
布されている。また、バルブ１の両端には、バルブ径よ
り十分小さい直径を有する金属溜としての水銀溜5a,5b
が設けられ、それぞれの水銀溜5a,5bには予熱用ヒータ6
a,6bが配設されている。誘導コイル２は上記バルブ１の
長手方向外面に沿って巻回したもので、該コイル２に高
周波発振器３を介して高周波電流が供給される。４は電
源である。
このように構成された無電極放電灯装置において、電
源４に接続された高周波発振器３により、1MHz以上の高
周波電流が誘導コイル２に流れると、誘導コイル２の回
りには動磁界を発生して電解を誘導し、バルブ１内に放
電を生じさせる。この放電中、つまりランプバルブ１が
点灯している間、一方の水銀溜5aのみをヒータ6aで予熱
しておく。すると他方の水銀溜5bが最冷部となり、水銀
はその水銀溜5bにたまってくる。次に、放電終了の瞬
間、ヒータ6aを切り他方のヒータ6bを入れ、水銀溜5bの
予熱を開始する。すると水銀溜5bにたまっていた水銀が
蒸気となってバルブ１内に出てくる。その時、再点灯さ
せると放電空間に水銀蒸気が十分に存在するため、立ち
上がり特性が良くなる。また、消灯する瞬間、ヒータ6a
を入れヒータ6aを切る。従って、上述の動作が交互に起
こるように、適当な制御回路で制御すれば、立ち上がり
特性が良好な無電極放電灯装置を提供できる。
源４に接続された高周波発振器３により、1MHz以上の高
周波電流が誘導コイル２に流れると、誘導コイル２の回
りには動磁界を発生して電解を誘導し、バルブ１内に放
電を生じさせる。この放電中、つまりランプバルブ１が
点灯している間、一方の水銀溜5aのみをヒータ6aで予熱
しておく。すると他方の水銀溜5bが最冷部となり、水銀
はその水銀溜5bにたまってくる。次に、放電終了の瞬
間、ヒータ6aを切り他方のヒータ6bを入れ、水銀溜5bの
予熱を開始する。すると水銀溜5bにたまっていた水銀が
蒸気となってバルブ１内に出てくる。その時、再点灯さ
せると放電空間に水銀蒸気が十分に存在するため、立ち
上がり特性が良くなる。また、消灯する瞬間、ヒータ6a
を入れヒータ6aを切る。従って、上述の動作が交互に起
こるように、適当な制御回路で制御すれば、立ち上がり
特性が良好な無電極放電灯装置を提供できる。
次に、第２図は本発明の異なる実施例を示すもので、
前記実施例と異なる点は、バルブ１に配設する誘導コイ
ル２を分割すると共に、それぞれの誘導コイル2a,2b,2c
に対応するバルブ部分1a,1b,1cに水銀溜5a,5b,5cを設
け、また、それぞれの水銀溜5a,5b,5cに予熱ヒータ6a,6
b,6cを設けたことである。他の構成は前記実施例と同様
であるので、同等構成に同一符号に付すことにより説明
を省略する。
前記実施例と異なる点は、バルブ１に配設する誘導コイ
ル２を分割すると共に、それぞれの誘導コイル2a,2b,2c
に対応するバルブ部分1a,1b,1cに水銀溜5a,5b,5cを設
け、また、それぞれの水銀溜5a,5b,5cに予熱ヒータ6a,6
b,6cを設けたことである。他の構成は前記実施例と同様
であるので、同等構成に同一符号に付すことにより説明
を省略する。
かかる実施例においては、各バルブ部分1a,1b,1cで強
い発光が起こり、点灯中、水銀は各水銀溜5a,5b,5cにそ
れぞれ集まり、この部分が最冷部となる。消灯した瞬間
に予熱ヒータ6a,6b,6cで水銀溜5a,5b,5cを予熱すると、
各水銀溜5a,5b,5cにたまっていた水銀が蒸気となってバ
ルブ部分1a,1b,1cに出てくる。この時、最点灯させると
放電空間に水銀蒸気が十分に存在するため、立ち上がり
特性が良くなる。
い発光が起こり、点灯中、水銀は各水銀溜5a,5b,5cにそ
れぞれ集まり、この部分が最冷部となる。消灯した瞬間
に予熱ヒータ6a,6b,6cで水銀溜5a,5b,5cを予熱すると、
各水銀溜5a,5b,5cにたまっていた水銀が蒸気となってバ
ルブ部分1a,1b,1cに出てくる。この時、最点灯させると
放電空間に水銀蒸気が十分に存在するため、立ち上がり
特性が良くなる。
［発明の効果］ 本発明は上記のように、ランプバルブの外部に配設し
たコイルに高周波電圧を印加することにより、上記バル
ブ内に封入した放電するガス体を放電、発光させて成る
無電極放電灯装置において、上気バルブに水銀溜の如き
金属溜を設けると共に、該金属溜を消灯時にヒータで予
熱したことを特徴とするものであり、消灯時に金属溜を
予熱することによって、点灯開始前に放電空間に金属蒸
気を十分に供給することができ、従って、点灯後短時間
で強い光出力を得ることができるという効果を奏する。
たコイルに高周波電圧を印加することにより、上記バル
ブ内に封入した放電するガス体を放電、発光させて成る
無電極放電灯装置において、上気バルブに水銀溜の如き
金属溜を設けると共に、該金属溜を消灯時にヒータで予
熱したことを特徴とするものであり、消灯時に金属溜を
予熱することによって、点灯開始前に放電空間に金属蒸
気を十分に供給することができ、従って、点灯後短時間
で強い光出力を得ることができるという効果を奏する。
第１図は本発明の一実施例を示す概略構成図、第２図は
本発明の異なる実施例を示す概略構成図、第３図乃至第
８図は従来例を示すもので、第３図、第４図、第６図及
び第７図はそれぞれ概略構成図、第５図及び第８図はそ
れぞれ第４図および第７図におけるバルブ部分の断面図
である。 １……ランプバルブ、２……コイル、５……金属溜、６
……ヒータ。
本発明の異なる実施例を示す概略構成図、第３図乃至第
８図は従来例を示すもので、第３図、第４図、第６図及
び第７図はそれぞれ概略構成図、第５図及び第８図はそ
れぞれ第４図および第７図におけるバルブ部分の断面図
である。 １……ランプバルブ、２……コイル、５……金属溜、６
……ヒータ。
Claims (1)
- 【請求項１】ランプバルブの外部に配設したコイルに高
周波電圧を印加することにより、上記バルブ内に封入し
た放電するガス体を放電、発光させて成る無電極放電灯
装置において、上記バルブに金属溜を設けると共に、該
金属溜を消灯時にヒータで予熱したことを特徴とする無
電極放電灯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1561387A JP2508679B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 無電極放電灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1561387A JP2508679B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 無電極放電灯装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63184297A JPS63184297A (ja) | 1988-07-29 |
| JP2508679B2 true JP2508679B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=11893553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1561387A Expired - Lifetime JP2508679B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 無電極放電灯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2508679B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0715094Y2 (ja) * | 1990-12-14 | 1995-04-10 | 松下電工株式会社 | 無電極放電ランプ |
-
1987
- 1987-01-26 JP JP1561387A patent/JP2508679B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63184297A (ja) | 1988-07-29 |
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