JP2505256Y2 - シ―トスライド装置および補強プレ―ト - Google Patents

シ―トスライド装置および補強プレ―ト

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JP2505256Y2
JP2505256Y2 JP877090U JP877090U JP2505256Y2 JP 2505256 Y2 JP2505256 Y2 JP 2505256Y2 JP 877090 U JP877090 U JP 877090U JP 877090 U JP877090 U JP 877090U JP 2505256 Y2 JP2505256 Y2 JP 2505256Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シートを前後方向にスライド可能に支持
するシートスライド装置に関する。
〔従来の技術〕
たとえば、自動車等のシートは、シートスライド装置
によって、前後方向にスライド可能に支持されている。
シートスライド装置は、車床(車体床面)に固定される
ロアレールと、シートの側面下方でシートに固定され、
転動子を介して、ロアレールにスライド可能に組込まれ
たアッパーレールとを具備して構成されている。ロアレ
ールの前後端にレッグブラケットがリベット止めされ、
レッグブラケットを車床にボルト止めして、ロアレール
は車床に固定されている。このようなシートスライド装
置は、シートの左右サイドにそれぞれ設けられている。
たとえば、転動子として、スチールボール(鋼球)が
使用され、左右のシートスライド装置について、2個の
スチールボールが、ロアレール、アッパーレールのサイ
ドの間隙で、前後に離反して配置されている。前後端に
1個ずつ、中央に2個の合計4個の(突き出し)エンボ
スが、アッパーレール、ロアレールにそれぞれ成形さ
れ、前後端、中央の突き出しエンボス間に、スチールボ
ールをそれぞれ収納している。
この構成では、エンボスがストッパとして機能し、前
のスチールボールは、アッパーレールの前端、中央前方
のエンボス間を、後のスチールボールは、アッパーレー
ルの中央後方、後端間をそれぞれ転動する。そのため、
前後のスチールボールの転動範囲が、前半部、後半部に
限定されて、スチールボールの局部的な偏りが防止さ
れ、アッパーレールの円滑なスライドが確保される。
〔考案が解決しようとする課題〕
公知のシートスライド装置では、アッパーレールが前
方にスライドされると、前のスチールボールは、ロアレ
ールの前端のエンボス、アッパーレールの中央前方のエ
ンボスに衝突し、また、後のスチールボールは、ロアレ
ールの中央後方のエンボス、アッパーレールの後端のエ
ンボスに衝突して、アッパーレールの前限位置が規定さ
れる。
そのため、アッパーレールを前限位置まで勢いよくス
ライドさせると、スチールボールがエンボスに撃突し
て、エンボスを破損、変形する虞れがある。そして、エ
ンボスの破損、変形に伴なってアッパーレール、ロアレ
ールも変形し、アッパーレールの円滑なスライドが困難
となるとともに、シートスライド装置の強度が損なわれ
る。
自動車のシートにおいて、着座者がシートベルトを装
着すると、加減速時に大きな負荷(引張力)が、シート
ベルトを介してアッパーレールに伝達され、アッパーレ
ールを変形させながら持ち上げようとする。公知のシー
トスライド装置では、アッパーレールの内面に補強プレ
ートを固着し、アッパーレールの剛性を高めて、アッパ
ーレールの変形を防止している。
しかし、この補強プレートは、エンボスへのスチール
ボールの衝突による変形に対しては、なんら有効に機能
していない。そして、スチールボールの衝突によるエン
ボスの破損、変形に起因してアッパーレールが少しでも
変形していると、シートベルトからの負荷の伝達時に、
アッパーレールの変形が広がって、アッパーレールの剛
性が急激に低下する虞れがある。特に、シートベルトか
らの負荷は、アッパーレールの後端を引き上げようとす
るため、アッパーレールの後端が変形していると、負荷
に対するシートスライド装置の強度が不足する虞れがあ
る。
最近では、シートバックの前倒しに連動して、アッパ
ーレールを前限位置まで自動的にスライドさせるウォー
クインシートが自動車用シートとして採用されている。
ウォークインシートによれば、シートバックを前倒しす
るだけで、乗降に必要な十分な空間が迅速に確保され、
良好な乗降性が得られる。しかし、シートバックの前倒
しに連動して、アッパーレールのロックが解除され、ア
ッパーレール、ロアレール間のリターンばねによって、
アッパーレールが、加速されてスライドし、前限位置で
急停止される。そして、アッパーレールが前限位置で急
停止するとき、スチールボールは、ストッパであるエン
ボスに激突して、エンボスを破損、変形しやすい。
このようなエンボスの破損、変形に対して、公知のシ
ートスライド装置においては、たとえば、アッパーレー
ル、ロアレールの厚さを全体的に厚くしたり、材質を変
更して対処しているが、シートスライド装置の重量化や
高価格化を招き、十分でない。
この考案は、重量化、高価格化を招くことなく、エン
ボスの破損、変形を抑制したシートスライド装置の提供
を目的としている。
また、この考案は、シートスライド装置の重量化、高
価格化を招くことなく、エンボスの破損、変形を抑制し
た補強プレートの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案では、アッパーレールの後端における変形が
アッパーレールの剛性の低下に大きく影響することに留
意し、アッパーレール内面の補強プレートによって、ア
ッパーレールの後端での変形を防止することとしてい
る。つまり、アッパーレールの後端のエンボスに隣接し
た位置でスチールボールに対するアッパーレールの背後
間に位置可能な縦壁が、下方への後端の折曲によって補
強プレートに設けられ、この補強プレートの縦壁によっ
て、エンボスおよびアッパーレールの変形を防止するよ
うに構成されている。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について
詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、シートスライド装置10
は、車床のような床面11に固定されるロアレール12と、
シート(図示しない)のサイド下方でシートに固定され
るアッパーレール14とを具備し、転動子としての4個の
スチールボール18が、左右に2個ずつ、そして、前後に
それぞれ離反して、ロアレール、アッパーレールのサイ
ドの間隙に配設されている。
ロアレール12の前後端にレッグブラケット19がリベッ
ト止めされ、レッグブラケットを車床11にボルト止めし
て、ロアレールは車床に固定されている。後端のレッグ
ブラケット19は、シートベルト(図示しない)からアッ
パーレール14に伝達される負荷に対抗するように、サイ
ドからロアレール12に固定されている。
実施例では、ロアレール12がアッパーレール14を抱持
するように構成され、前端、後端に1個ずつ、中央に2
個の合計4個の(突き出し)エンボス20(20−1〜20−
4)が、ロアレール12、アッパーレール14の側壁にそれ
ぞれ成形されている。そして、第3図(A)からよくわ
かるように、前のスチールボール18は、前端、中央前方
のエンボス20−1,20−2間に、後のスチールボールは、
中央後方、後端のエンボス20−3,20−4間にそれぞれ配
設されて、対応するエンボス間を転動可能となってい
る。
なお、実施例とは逆に、アッパーレール14がロアレー
ル12を抱持する構成としてもよい。
第1図、第2図に示すように、補強プレート22がアッ
パーレール14の内面に、リベット止め等によって固着さ
れ、補強プレートトは、アッパーレールの角穴24から延
出した一連の爪23を有して形成されている。シートベル
トからアッパーレール14に伝達される負荷に対するアッ
パーレールの剛性が、補強プレート22の存在により高め
られる。また、シートベルトからの負荷によって、も
し、アッパーレール14が変形しながら持ち上げられて
も、補強プレートの爪23はロアレールの適当な角穴26に
直ちに係止されて、アッパーレールのそれ以上の変形が
妨げられる。
第1図、第3図(A)、第4図からわかるようにスチ
ールボール18に対するアッパーレール14の後端のエンボ
ス20−4に隣接した位置で、補強プレートの後端が下方
に折曲されて縦壁28を形成している。縦壁28は、後端の
エンボス20−4付近で、アッパーレール14のすぐ背後に
位置するように、アッパーレールに密着または僅かな隙
間を残して形成されている。
上記構成のシートスライド装置10において、アッパー
レール14が前方にスライドして前限位置に至ると、第3
図(B)に示すように、前のスチールボール18は、ロア
レール12の前端のエンボス20−1、アッパーレール14の
中央前方のエンボス20−2に衝突し、また、後のスチー
ルボールは、ロアレールの中央後方のエンボス20−3、
アッパーレールの後端のエンボス20−4間に衝突する。
そのため、スチールボール18の衝突する各エンボスが破
損、変形する虞れがある。
しかし、補強プレートの縦壁28が、アッパーレール14
の後端のエンボス20−4付近でスチールボール18に対す
るアッパーレールの背後間、つまりは左右のスチールボ
ールに整列した位置でのアッパーレールの内部に位置す
るため、アッパーレール背後の縦壁に妨げられて、エン
ボス20−4の変形が防止され、エンボス20−4付近での
アッパーレールの変形が防止される。特に、エンボス20
−4へのスチールボール18の衝突は、第4図に矢視する
ように、エンボス20−4の付近でアッパーレール14をス
チールボールに対する背後方向に押し込もうとする。し
かし、上下方向に十分な長さを有する縦壁28が、スチー
ルボール18に対するアッパーレール14のすぐ背後に位置
しているため、アッパーレールの変形に対して十分な抵
抗力を持ち、アッパーレールに変形を生じさせない。加
えて、第4図から容易に理解されるように、アッパーレ
ール14をスチールボール18に対する背後方向に押し込も
うとする押力は、縦壁28に左右から伝達されて、互いに
打ち消し合い、この点からも、アッパーレールの変形が
容易に生じない。
上記のように、補強プレートの後端を縦壁28としてス
チールボール18に対するアッパーレール14の背後間に位
置させることにより、アッパーレール後端のエンボス20
−4おびその付近でのアッパーレールの変形が防止され
る。そのため、加減速時において、シートベルトからア
ッパーレール14に伝達される負荷に対しても、アッパー
レールは、変形しながら引き上げられることなく、十分
に耐え、シートスライド装置10に強度的な不安を与える
ことがない。
補強プレート22は、従来から存在する補強プレートの
後端を少し伸ばし折曲して縦壁28を加えるだけで成形で
き、部品点数を増加させるものでない。また、補強プレ
ート22は安価に成形でき、アッパーレール14への組込み
が複雑化、煩雑化することもない。
このように、この考案によれば、僅かな工夫を加えた
だけで、変形防止上、大きな効果が得られ、シートスラ
イド装置10は、重量化や高価格化を招くことなく、十分
な強度を確保できる。
なお、スリットの縁をカシメ、このカシメ片でスチー
ルボール18の転動範囲を規定してもよく、エンボスはこ
のようなカシメ片も包含する。
この考案のシートスライド装置10は、ウォークインシ
ートに最適とはいえ、他のシートに装着してもよい。ま
た、自動車のシートだけでなく、他のシート、たとえ
ば、飛行機、船舶等のシートにもこの考案のシートスラ
イド装置10を装着してもよい。
アッパーレール14をシートクッションフレームの一部
(サイド部材)とする統合化レールとして、この考案の
シートスライド装置10を構成すれば、独立したシートク
ッションフレームが不要となり、シートが小型軽量化で
きる。
上述した実施例は、この考案を説明するためのもので
あり、この考案を何等限定するものでなく、この考案の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの考
案に包含されることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
上記のように、補強プレートの縦壁が、アッパーレー
ルの後端のエンボス付近でスチールボールに対するアッ
パーレールの背後間に位置しているため、背後の縦壁に
妨げられてエンボスの変形およびエンボス付近でのアッ
パーレールの変形が防止される。そのため、たとえば、
自動車のシートに装着した場合、加減速時にシートベル
トからアッパーレールに伝達される負荷に対しても、ア
ッパーレールは、十分に耐え、シートスライド装置に強
度的な不安を与えることがない。
特に、縦壁は上下方向に十分な長さを有するため、ア
ッパーレールをスチールボールに対する背後方向に押し
込もうとする押力に対して十分な抵抗力を持ち、アッパ
ーレールに変形を生じさせない。
補強プレートは、従来から存在する補強プレートの後
端を少し伸ばし折曲して縦壁を加えるだけ足り、部品点
数の増加を招くことはない。また、補強プレートは安価
に成形でき、アッパーレールへの組込みが複雑化、煩雑
化することもない。
そして、僅かな工夫を加えた補強プレートによって、
アッパーレールの変形が抑制され、重量化や高価格化を
招くことなく、十分な強度がシートスライド装置に保証
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のシートスライド装置の分解斜視
図、 第2図は、第3図(A)の線II-IIに沿ったシートスラ
イド装置の横断面図、 第3図(A),(B)は、第2図の線III-IIIに沿った
シートスライド装置の、通常位置および前限位置での、
概略縦断面図、 第4図は、第3図(B)の線IV-IVに沿ったシートスラ
イド装置の横断面図である。 10:シートスライド装置、11:車床、12:ロアレール、14:
アッパーレール、18:スチールボール、19:レッグブラケ
ット、20(20−1〜20−4):エンボス、22:補強プレ
ート、23:補強プレートの爪、24:角穴、28:補強プレー
トの縦壁。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に固定されるロアレールと、シートを
    積載し、スライド可能にロアレールに組込まれたアッパ
    ーレールとを具備し、ロアレール、アッパーレール間に
    設けたスチールボールの転動範囲がロアレール、アッパ
    ーレールに成形したエンボスで制限され、補強プレート
    がアッパーレールの内面に固着されているシートスライ
    ド装置において、 後端のエンボス付近でのアッパーレールの変形に抗する
    縦壁が、アッパーレールの当該エンボスに隣接した位置
    でスチールボールに対するアッパーレールの背後に位置
    可能に、下方への後端の折曲によって補強プレートに設
    けられたことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 【請求項2】シートスライド装置のアッパーレールの内
    面に固着される補強プレートにおいて、 後端を折曲させて、エンボス付近でのアッパーレールの
    変形に抗する縦壁を形成したことを特徴とするシートス
    ライド装置の補強プレート。
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ATE455948T1 (de) 2004-05-27 2010-02-15 Bosch Gmbh Robert Verfahren und system zur bereitstellung eines verbesserten phasensignals eines phasensensors an einer nockenwelle einer brennkraftmaschine

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