JP2504712C - - Google Patents

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JP2504712C
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sodium
acid
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aluminum
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Kao Corp
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、制汗効果及びさっぱり感を与える入浴剤に関する。 【0002】 【従来の技術】 夏場の入浴においては、入浴後の発汗を抑え、さっぱり感を付与する入浴剤が
求められる。 【0003】 従来、このような入浴剤としては、酸化チタン等の水不溶性無機粉末を含有せ
しめたものが一般的であった。 しかしながら、このものは、含有する無機粉末が湯を白濁させ、更に浴槽の底
をざらつかせるという欠点があった。 【0004】 一方、炭酸ナトリウムを主剤とし、浴湯中でのpHが9〜10.5である浴用剤
が、入浴後の肌にさっぱり感をもたらすものとして報告されている(特開昭63
−145220号公報)。 【0005】 しかしながら、この入浴剤はpHが高く、風呂釜や皮膚を傷めるおそれがあり実
用に供し得るものではなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 従って、本発明の目的は、風呂釜や皮膚に対して悪影響がなく、入浴後さっぱ
りとした感触を与える入浴剤を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 かかる実情に鑑み本発明者らは鋭意研究を行った結果、アルミニウム塩及び炭
酸塩を含有し、浴湯中に溶解させたときに8以上9未満のpHを示す入浴剤組成物
が、上記欠点がなく入浴後の肌にさっぱりとした感触を付与することを見い出し
本発明を完成した。 【0008】 すなわち、本発明は、アルミニウム塩及び炭酸塩を含有し、使用時の浴湯のpH
が8以上9未満となる入浴剤組成物を提供するものである。 【0009】 本発明で用いるアルミニウム塩としては、例えば硫酸アルミニウムカリウム、
硫酸アルミニウムアンモニウム、塩化アルミニウムなどの無機アルミニウム塩;
乳酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、リンゴ酸アルミニウムなどの可溶性
カルボン酸アルミニウム塩等が挙げられる。 【0010】 これらアルミニウム塩は1種でも2種以上を混合して用いてもよく、配合量は
製剤中、0.5〜20重量%(以下、単に「%」で示す)、特に1〜10%、更
に1〜5%が好ましい。また、使用時のこれらの浴湯中の濃度が0.5〜80pp
m、特に1〜40ppm となるよう配合することが好ましい。浴湯中濃度が0.5p
pm 未満であると、さっぱり感が得られず、80ppm を超えると不溶物が析出し
、好ましくない。 【0011】 本発明で用いる炭酸塩としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。こ
れらのうち炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましい。配合量は、製剤中 、10〜98%、特に30〜90%が好ましい。浴湯中の濃度は10ppm 以上、
好ましくは10ppm 〜400ppm、特に好ましくは30〜400ppm となるよう
使用することが望ましい。浴湯中の炭酸塩の濃度が10ppm 未満ではさっぱり感
が得られない。 【0012】 本発明の入浴剤組成物は、使用時、浴湯に溶解したとき、pHが8以上9未満に
なるようにすることが必要であり、特に8.0〜8.5の範囲となるように調整
することが好ましい。このpHが8未満では、重炭酸イオン(HCO3 -)、炭酸イ
オン(CO3 2-)の存在比が少なくなり充分なさっぱり感が得られず、9を超え
ると風呂釜、浴槽及び皮膚を傷めるおそれがあり好ましくない。このpHの調整の
手段は特に限定されず、上記必須成分や下記の任意成分の配合量を調節すること
により行えばよい。一般的な目安としては、入浴剤組成物を0.01%水溶液(
40℃)としたとき、上記のpH範囲を示すよう調整すればよい。 ここでpHの測定は次の如く行われる。すなわち、まずpHを測定する直前に、5
lビーカーに40℃、5lの標準水を調製する。これに0.5gの入浴剤を量り
取り溶解する(0.01%)。錠剤の場合は、乳鉢を用いて適当な大きさに粉砕
した後、約0.3〜0.5gの塊を選び精秤し、5lビーカーに濃度0.01%
となるように標準水を量りとり、試料を溶解する。溶解終了直後、湯が均一とな
るように混合し、日局法一般試験法にてpHを測定する。なお、ここで用いる標準
水は、5lのイオン交換蒸留水に、塩化カルシウム2水塩73.36mgを溶かし
、その後重曹83.83mgを溶かし、重曹が溶解後、すぐに炭酸ガスを吹き込み
pHを7.0に調整することにより調製される。 【0013】 本発明の入浴剤組成物には、上記必須成分の他、次のような任意成分を必要に
より配合することができる。 (1)酸類 無機酸類として、ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等が挙げられ、有機酸とし
は、例えばフマル酸、コハク酸、アジピン酸などのヒドロキシ基を有さないジカ
ルボン酸が挙げられる。これらの酸類のうち、ヒドロキシ基を有さないジカルボ ン酸が特に好ましく、本発明組成物に当該ジカルボン酸を配合することにより、
分散溶解性を高め、アルミニウム塩の凝集沈澱の生ずる恐れをより少なくするこ
とができる。かかるジカルボン酸は好ましくは1〜30%、特に好ましくは5〜
20%配合することが望ましい。 (2)無機塩類 塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カル
シウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、燐酸ナトリウム、
チオ硫酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水珪酸等。 (3)生薬類 ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、
橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オ
ウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビ
ャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキ
ョウ、カンピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノコギリ
草、アルニカ等。 (4)油脂類 イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート、コレステリルイソス
テアレート、スクワラン、トリ(カプリル−カプリン酸)グリセリン、糠油、米
糠エキス、1−イソステアロイル−3−ミリストイル−グリセロール、オリーブ
油、ホホバ油、ダイズ油、流動パラフィン、白色ワセリン等。 (5)アルコール類 エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアルコール、セチルアルコ
ール、ヘキサデシルアルコール等。 (6)多価アルコール類 グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。 (7)界面活性剤 アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウリン酸ジ
エタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコ
ールモノステアレート等。 (8)その他 酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土
、サリチル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、卵黄末、イ
リ糠、雲母末、脱脂粉乳、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等。 【0014】 更に本発明の入浴剤組成物には、上記したもの以外に必要に応じて殺菌防腐剤
、保湿剤、金属封鎖剤、香料、その他の広い範囲の成分を配合することができる
。 【0015】 本発明の入浴剤組成物は常法により、散剤、顆粒剤、錠剤等種々の剤形とする
ことができる。 【0016】 【発明の効果】 本発明の入浴剤は、特定のpH下におけるアルミニウムイオンと炭酸イオン等に
より、入浴後の発汗を抑えると共にさっぱり感を付与する。 【0017】 【実施例】 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。 【0018】 実施例1〜4 下記表1に示す組成の入浴剤組成物を調製し、これを浴湯に溶解せしめ、0.
01%の溶液とした。 次いで、パネラー10名により、28℃、70%RHの部屋で40℃、5分間
、前腕部分浴を行い、浴後の肌のさっぱり感を下記基準により評価した。この結
果を表1に示す。 【0019】 【表1】 【0020】 試験例1 表1に示す実施例1と比較例1の入浴剤(1回分30g)を10人のパネラー
に使用してもらい(全身浴)、さっぱり感について比較評価してもらった。結果
を表2に示す。 【0021】 【表2】 【0022】 試験例2 表1に示す実施例2と比較例2の入浴剤(1回分30g)及び実施例3と比較
例3の入浴剤(1回分30g)を10人のパネラーに使用してもらい(全身浴)
、さっぱり感について比較評価してもらった。結果を表3、表4に示す。 【0023】 【表3】 【0024】 【表4】 【0025】 試験例3 健康な男性を被験者とし、前腕を用いた。カップ法により、表5の評価サンプ
ル溶液(40℃,0.01%溶液5ml)に10分間、部分的に浸漬し、タオルで
水分を拭い乾燥させた後、5%ヨード・アルコール溶液を検査部位に塗布・乾燥
する。デンプンスライドを検査部位に固定し、被験者を40℃、相対湿度40% の部屋に入れ、10分間強制発汗させた。 発色させたスライドの一定面積(3.14cm2)あたりの発汗汗腺数を計測し
、下記の式により、制汗率を算出した。対照部位はさら湯を用いた。 【0026】 【数1】 【0027】 【表5】 【0028】 実施例では制汗効果が認められ、比較例では、その効果は殆ど認められなかっ
た。この効果は、本発明品が高いさっぱり感をもたらすことをうらづける結果の
ひとつとなる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 硫酸アルミニウムカリウム及び炭酸塩を含有し、使用時の浴
    湯のpHが8.0〜8.5となる入浴剤組成物。 【請求項2】 更にヒドロキシ基を有さないジカルボン酸を含有する請求項
    1記載の入浴剤組成物。 【請求項3】 ヒドロキシ基を有さないジカルボン酸が、フマル酸、コハク
    酸又はアジピン酸である請求項2記載の入浴剤組成物。

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