JP2504049Y2 - 排気ガス浄化機能付きエンジン - Google Patents

排気ガス浄化機能付きエンジン

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JP2504049Y2
JP2504049Y2 JP1303292U JP1303292U JP2504049Y2 JP 2504049 Y2 JP2504049 Y2 JP 2504049Y2 JP 1303292 U JP1303292 U JP 1303292U JP 1303292 U JP1303292 U JP 1303292U JP 2504049 Y2 JP2504049 Y2 JP 2504049Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、背負動力散布機や刈
払機等に装備される小型2サイクルエンジン等に係り、
詳しくは酸化触媒により排気ガスを浄化する機能を装備
するエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】背負動力散布機及び刈払機等に装備され
る従来の小型2サイクルエンジンでは、HCやCO等の
排気ガス中の未燃成分を酸化して、排気ガスを浄化する
浄化装置が装備されていない。大気空間へ放出される排
気ガス中の有害成分としての未燃ガスを低減するために
は、排気系に酸化触媒装置を設け、排気ガスを酸化触媒
装置において浄化することが望ましい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、未燃成分が酸
化触媒装置を通過する際の酸化により、排気ガスは高温
(例えば、背負動力散布機等の小型作業機に装備されて
いる小型2サイクルエンジンでは、排気ガスは、酸化触
媒装置内ではエンジン本体から排出された直後より約2
00℃温度上昇する。)となるので、未燃成分の酸化に
より高温となった排気ガスが、そのまま大気空間に放出
されると、作業者の身体に触れたとき、危険となる。
【0004】この考案の目的は、未燃成分の酸化による
排気ガスの浄化を達成しつつ、高温排気ガスに対する作
業者の安全性を確保できる排気ガス浄化機能付きエンジ
ンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。この考案の排気
ガス浄化機能付きエンジン(10)では、酸化触媒(36)を収
容する触媒室(34)は、両側においてエンジン本体(12)の
排気ポート(18)及びマフラ(42)の入口(44)に隣接するよ
うに設けられている。触媒室(34)を内部に画定するケー
ス部材(32)は外面側にフィン(38)を備え、導風部材(40,
48,50)は、冷却ファン(52)からの風をエンジン本体(12)
からケース部材(32)までの範囲において流すように、配
設されている。
【0006】
【作用】エンジン本体(12)の排気ポート(18)から排出さ
れた排気ガスは、触媒室(34)内へ入り、酸化触媒(36)と
の接触により酸化を促進されて、再燃焼し、その際、高
温となる。一方、冷却ファン(52)は風を生成し、この風
は、導風部材(40,48,50)により導かれて、エンジン本体
(12)及びケース部材(32)を流れる。ケース部材(32)へ流
れた風は、フィン(38)に接触して、ケース部材(32)を冷
却する。触媒室(34)内の排気ガスは、ケース部材(32)を
介して冷却され、その後、入口(44)からマフラ(42)内へ
導かれる。
【0007】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図1は小型2サイクルエンジン10の垂直断面図で
ある。エンジン本体12はシリンダ13を含み、シリンダ13
は、下方へ向かって開口する1個のシリンダボア14と、
シリンダボア14をシリンダ13の外面側へ水平方向へ連通
させる吸気ポート16及び排気ポート18と、外面側に形成
された複数個の冷却フィン19とを有している。ピストン
20は、シリンダボア14内を摺動自在に嵌挿され、上面側
に燃焼室22を画定する。筒形インシュレータ24は、吸気
ポート16に一致するように、シリンダ13の外面側に当て
られ、気化器26は筒形インシュレータ24を介してシリン
ダ13へ接続される。
【0008】酸化触媒装置28は、排気ポート18に臨んで
排気ポート18からの排気ガスを導入される触媒室34と、
シリンダ13の排気ポート18側へ接合され内部に触媒室34
を画定するケース32と、ケース32内に収容される酸化触
媒36とを有している。複数個の冷却フィン38は、放射方
向外側へ張り出すように、ケース32の外面側に形成され
ている。気化器側導風板40は、シリンダ13と筒形インシ
ュレータ24との間に挟圧、保持されて、エンジン本体12
の気化器26側の側面を覆い、吸気ポート16の部位では通
孔となって、筒形インシュレータ24から吸気ポート16へ
の混合気の通過を許容している。
【0009】マフラ42は、入口44が触媒室34に臨んで触
媒室34からの排気ガスを導入されるように、シリンダ13
とは反対側においてケース32に接合され、排気ガスの排
出口としてのテールパイプ46を備える。マフラ側導風板
48は、ケース32とマフラ42との間に挟持、保持されて、
酸化触媒装置28のマフラ42側の側面を覆い、入口44の部
位では、通孔となって触媒室34からマフラ42内への排気
ガスの通過を許容し、ケース32とマフラ42とからの挟圧
部位ではガスケットとなって、ガス漏れを阻止してい
る。エンジンカバー50は、上壁部分において小型2サイ
クルエンジン10の上方を覆っている。
【0010】図2はエンジンカバー50の上壁部分を除去
して小型2サイクルエンジン10を上方から見た図であ
る。冷却ファン52は、エンジン本体12のクランク軸(図
示せず)の端部に一体回転的に取り付けられている。エ
ンジンカバー50の側壁部分は、冷却ファン52の外側から
エンジン本体12及び酸化触媒装置28を覆うように、配設
され、気化器側導風板40の方の端部において気化器側導
風板40へ連なり、マフラ側導風板48の方の端部では、マ
フラ側導風板48の外側側面を部分的に覆っている。図2
において、Aは、冷却ファン52の回転により生成された
風の流れを示している。
【0011】実施例の作用について説明する。気化器26
において生成された混合気は、筒形インシュレータ24及
び吸気ポート16を介して燃焼室22内へ導入され、燃焼さ
れる。混合気の燃焼の結果として生じる排気ガスは、排
気ポート18から触媒室34内へ入り、酸化触媒36との接触
により酸化を促進されて、再燃焼する。一方、冷却ファ
ン52は、小型2サイクルエンジン10の運転に伴って回転
し、下方から空気を吸い込んで、クランク軸(図示せ
ず)の軸方向へエンジン本体12の方へ向かう風を生成す
る。この風は、エンジンカバー50の上壁部分、気化器側
導風板40及びマフラ側導風板48により案内されて、図2
のAのように、エンジン本体12及び酸化触媒装置28を流
れ、冷却フィン19及び冷却フィン38と接触して、エンジ
ン本体12及び酸化触媒装置28を冷却する。触媒室34内の
排気ガスは、ケース32を介して冷却され、その後、入口
44を経てマフラ42内へ導入され、適当に膨張してから、
テールパイプ46を介して大気空間へ放出される。
【0012】従来の小型2サイクルエンジン10では、図
1において酸化触媒装置28がなく、マフラ42がシリンダ
13に直接接合される構造となっており、排気ガスの浄化
が困難であった。実施例では、酸化触媒装置28が、排気
ガスを浄化するために、シリンダ13とマフラ42との間に
介在するが、酸化触媒装置28における排気ガス中の未燃
成分の酸化のために、排気ガス温度が上昇するおそれが
ある。しかし、冷却フィン38における空冷により排気ガ
スが冷却され、入口44へ導入される排気ガス温度は、従
来技術においてマフラ42がシリンダ13に直接接合されて
いるときの入口44の排気ガスとほぼ同じ温度とされ、テ
ールパイプ46から放出される排気ガス温度は従来技術と
実施例とではほぼ同じとなって、作業者への排気ガスの
接触については従来技術と同様な安全性が確保される。
【0013】図3は小型2サイクルエンジン10の別の構
造図である。この小型2サイクルエンジン10では、シリ
ンダ13及びケース32は一体鋳造により製作される。ケー
ス32内に形成された触媒室34は、下方において開口し、
酸化触媒36を入れられてから、下部開口を底蓋56により
封鎖される。
【0014】実施例は小型2サイクルエンジン10につい
て説明したが、4サイクルエンジンにもこの考案を適用
することができる。
【0015】
【考案の効果】この考案では、エンジン本体の排気ポー
トから排出された直後の排気ガスを触媒室内へ導いて、
排気ガス中の未燃成分を酸化、浄化して、無害成分とす
ることができる。また、触媒室を画定するケース部材
は、外面側にフィンを有し、冷却ファンからの風が、導
風部材によりエンジン本体と共にケース部材を流れて、
ケース部材では、フィンを介してケース部材を冷却し、
触媒室内の排気ガスを冷却することになるので、排気ガ
スは、酸化触媒における未燃成分の酸化にもかかわら
ず、温度上昇を抑制され、高温排気ガスへの作業者の接
触に対する安全性を確保することができる。さらに、エ
ンジン本体及び触媒室用ケース部材の冷却風は共通の冷
却ファンにより生成されるので、個々に冷却ファンを設
けることを省略して、構造を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型2サイクルエンジンの垂直断面図である。
【図2】エンジンカバーの上壁部分を除去して小型2サ
イクルエンジンを上方から見た図である。
【図3】小型2サイクルエンジンの別の構造図である。
【符号の説明】
10 小型2サイクルエンジン(排気ガス浄化機能付
きエンジン) 12 エンジン本体 18 排気ポート 32 ケース(ケース部材) 34 触媒室 36 酸化触媒 38 冷却フィン(フィン) 40 気化器側導風板(導風部材) 42 マフラ 44 入口 48 マフラ側導風板(導風部材) 50 エンジンカバー(導風部材) 52 冷却フィン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化触媒(36)を収容する触媒室(34)が、
    両側においてエンジン本体(12)の排気ポート(18)及びマ
    フラ(42)の入口(44)に隣接するように設けられ、前記触
    媒室(34)を内部に画定するケース部材(32)が外面側にフ
    ィン(38)を備え、導風部材(40,48,50)が、冷却ファン(5
    2)からの風を前記エンジン本体(12)から前記ケース部材
    (32)までの範囲において流すように、配設されているこ
    とを特徴とする排気ガス浄化機能付きエンジン。
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