JP2501485B2 - 時間軸補正装置 - Google Patents

時間軸補正装置

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JP2501485B2
JP2501485B2 JP2402171A JP40217190A JP2501485B2 JP 2501485 B2 JP2501485 B2 JP 2501485B2 JP 2402171 A JP2402171 A JP 2402171A JP 40217190 A JP40217190 A JP 40217190A JP 2501485 B2 JP2501485 B2 JP 2501485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録担体(記録媒体を
含む)上から信号を再生する再生装置、特に再生信号の
時間軸補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明を適応する好適な装置として、光
学式静止画記録再生装置が挙げられる。光学式静止画記
録装置は、円盤状の記録媒体(以下記録円盤と呼ぶ)を
所定の回転数(たとえばNTSC方式の場合には1800rp
m )で回転させるためのモータと、記録円盤上に信号を
記録するあるいは記録円盤上に記録されている信号を再
生するための信号変換手段と、この信号変換手段全体あ
るいは一部分を記録円盤上の記録信号軌跡(以下トラッ
クと呼ぶ)方向に移動させて再生信号の時間軸を変化さ
せる時間軸変化手段と、再生信号より画像の同期信号
(たとえば水平同期信号)を抜き取るための再生同期信
号検出手段と、信号変換手段の走査位置が常にトラック
上に位置するように制御するトラッキング制御手段を有
している。信号変換手段は、半導体レーザなどの光源か
ら発生した光ビームを記録円盤上に収束して照射するた
めの光学系と、記録円盤上からの反射光を検出するため
の光学系および光検出器を含んでいる。
【0003】信号を記録する場合は、記録する信号に同
期した基準同期信号でモータの回転を制御して記録円盤
を回転させ、光ビームの光量を強弱に変調して1枚の画
像を一同心円上に記録する。記録されている信号を再生
する場合は、光ビームの光量を一定にしてトラッキング
制御手段を動作させ、記録円盤からの反射光より再生信
号を得ている。
【0004】上記装置において、記録円盤上に記録され
ている多くの画像の中から所望する一枚の画像を検索す
ることが1つの重要な機能であり、この検索は高速かつ
正確であることが要求される。
【0005】検索に必要な時間(検索時間)とは、検索
を開始した時点から所望する画像が再生されるまでの時
間であるが、上述した装置においては、再生信号に時間
軸変動が含まれており、この時間軸変動が補正されて正
確な画像信号が再生されるまでの時間である。
【0006】時間軸変動は、信号を記録するときの記録
円盤と変換手段の相対速度が信号を再生する場合のそれ
と異なるために生じ、主として記録円盤の取り付けによ
り生じる偏心あるいはモータの回転ムラにより生じる。
従来、この時間軸変動の補正は、基準同期信号と再生同
期信号の位相を位相比較手段により比較し、位相比較手
段の信号を時間軸変化手段に加えて行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成に
おいて、単に時間軸変化手段を駆動させると、位相比較
手段の出力信号、すなわち時間軸誤差信号が極大点で時
間軸変化手段に加えられることがあるために、時間軸変
化手段の可動範囲は時間軸誤差を単に補正するに必要な
範囲の2倍以上を必要とするばかりでなく、大きな信号
が時間軸変化手段に加えられるために制御系の引き込み
が不安定となることがあり、引き込み時間も非常に長く
かかっていた。
【0008】本発明は上記欠点を除去し、簡単な構成
で、時間軸変化手段の可動範囲を小さくできるととも
に、安定な制御引き込みが行われる時間軸補正装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の時間軸補正装置は、再生信号の時間軸変動
を補正する装置であって、再生信号の時間軸誤差を検出
する時間軸誤差検出手段と、記録媒体からの再生信号読
み取り位置を時間軸方向に変化させる時間軸変化手段
と、前記時間軸誤差検出手段の時間軸誤差信号に基づい
て前記時間軸変化手段を制御する時間軸補正制御ループ
と、再生信号の時間軸誤差が零近傍になった時に制御ル
ープを動作させる指令信号を発生する指令信号発生手段
と、前記指令信号発生手段の信号に応答して前記時間軸
補正制御ループを閉成する閉成手段とを設けたものであ
る。
【0010】
【作用】以上の構成により、再生信号の時間軸誤差が零
近傍になった時に制御ループが動作されるために、制御
手段の可動範囲を狭くすることができるとともに、制御
引き込みも安定となり、引き込み時間も短くて済む。
【0011】
【実施例】以下本発明の構成を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す時間軸補正装置のブ
ロック図である。装置の概要を説明すると、半導体レー
ザなどの光源1より発生した光ビーム2はカップリング
レンズ3により平行光にされ、ビームスプリッター4を
通過し、反射鏡5で反射され、収束レンズ6により記録
円盤7上に収束されている。記録円盤7で反射された反
射光8は再び収束レンズ6を通過し、反射鏡5およびビ
ームスプリッター4により反射され、光検出器9上に照
射される。収束レンズ6は素子10に取り付けられてお
り、素子10は収束レンズ6を記録円盤7上のトラック方
向に移動させることによって光ビーム2をトラック方向
に走査するように構成されている。
【0012】上記光学系および素子10は移送台11に取り
付けられており、移送台11と一体となって記録円盤7の
半径方向に移動できるように構成されている。また記録
円盤7はモータ12の回転軸13に取り付けられており、モ
ータ12は基準同期信号に同期した信号で回転している。
【0013】記録円盤7上に収束されている光ビーム
は、ビーム径が常に一定となるようにフォーカシング制
御されており、また光ビームが常にトラック上に位置す
るようにトラッキング制御されているが、本発明と直接
関係しないので詳述するのを避ける。
【0014】モータ12の制御について説明する。コンポ
ジット信号発生回路14の信号より垂直同期信号分離回路
15を介して垂直同期信号を抜き取り、この垂直同期信号
を1/2に分周した信号と、記録円盤7の回転信号との
位相を位相比較器16で比較し、位相比較器16の信号を駆
動回路17を介してモータ12に加えている。記録円盤7上
には印が付けられており、これを回転検出器18(たとえ
ばホトカプラ)で検出し、1回転に1個の信号を得てい
る。したがって垂直同期信号を1/2に分周した信号と
回転検出器18の信号とを位相比較器16で位相比較してモ
ータ12を回転させているので、モータ12および記録円盤
7はコンポジット信号発生回路14の信号に同期して回転
するように制御される。
【0015】時間軸補正について説明する。コンポジッ
ト信号発生回路14の信号は水平同期信号を抜き取るため
の水平同期信号分離回路19に入力されており、水平同期
信号分離回路19の信号は分周回路20で1/N(Nは1以
上の整数)に分周される。遅延回路21は分周回路20の信
号を延期させるためのものであり、外部信号に応じて遅
延量が変化するように構成されている。遅延回路21はた
とえばモノステーブルマルチバイブレータで構成し外部
信号でスレツシヨウルドレベルを変化させるようにして
もよい。
【0016】22は位相比較器、23は低域通過フィルタ、
24は電圧制御発振器、25は分周回路である。位相比較器
22には遅延回路21および分周回路25の信号が入力されて
おり、位相比較器22は両信号の位相を比較し、その信号
を低域通過フィルタ23を介して電圧制御発振器24に伝達
する。電圧制御発振器24は入力信号に応じた周波数で発
振し、この信号を分周回路25および位相比較器26に伝達
する。分周回路25は電圧制御発振器24の信号を1/Nに
分周し、この信号を位相比較器22に伝達する。したがっ
て電圧制御発振器24の信号は遅延回路21の信号に同期
し、かつ遅延回路21の信号のN倍の周波数で発振するよ
うに制御されている(これを位相固定制御と呼ぶ)。
【0017】光検出器9の出力は再生信号処理回路27に
入力されており、再生信号処理回路27で画像信号に復調
される。水平同期信号回路28は再生信号処理回路27の信
号より水平同期信号を抜き取り、この信号を位相比較器
26に入力する。この位相比較器26には水平同期信号分離
回路28および電圧制御発振器24の信号が入力されてお
り、位相比較器26は両信号の位相を比較し、この信号を
スイッチ29、引き込み検出回路30および制御回路31に伝
達する。入力端Aには所望するトラックが検索されたと
き、時間軸補正指令信号が入力されるようになってお
り、入力端Aは引き込み検出回路30および制御回路31に
接続されている。
【0018】引き込み検出回路30および制御回路31につ
いては後に詳述するが、引き込み検出回路30は入力端A
に時間軸補正指令信号が入力された後に位相比較器26の
信号がある一定値以内に収まっているかどうかを判定す
る回路であり、制御回路31は入力端Aに時間軸補正指令
信号が入力されたとき、位相比較器26の信号を遅延回路
21に伝達して遅延回路21の遅延量を変化させ、その後に
位相比較器26の信号の低周波数成分のみを遅延回路21に
伝達するように構成されている。したがって位相比較器
26の信号が制御回路31を介して遅延回路21に伝達される
と、位相比較器26の信号がある一定値に収まるように遅
延回路21の遅延量が高速に制御され、その後に位相比較
器26の信号の低周波数成分のみが制御回路31を介して遅
延回路21に伝達されると、位相比較器26の信号のうち低
周波数成分の信号についてのみ遅延回路21の遅延量が制
御される(この制御のことを第1の制御手段と呼ぶ)。
【0019】制御回路31が位相比較器26の信号の低周波
数成分のみを遅延回路21に伝達すると、位相比較器26に
は第1の制御手段で補償されない主として高周波数成分
の時間軸変動信号が出力される。この位相比較器26の信
号はスイッチ29、補償回路32および駆動回路33を介して
素子10に加えられており、素子10は位相比較器26の信号
に応じて光ビーム2が記録円盤7のトラック方向に走査
するように制御される(この制御のことを第2の制御手
段と呼ぶ)。スイッチ29は第2の制御手段の制御系を開
閉するためのものであり、引き込み検出回路30の信号に
応じて開閉動作を行ない、補償回路32は第2の制御手段
の制御系の位相を補償するためのものである。
【0020】再生信号に含まれている時間、軸変動のう
ち、実際に補償されるのは第2の制御手段による主とし
て高い周波数成分のみである。したがって、カラー映像
信号の場合、カラー信号に時間軸変動の影響が現れる可
能性があるが、カラー映像信号の信号処理方法として一
般的に知られている低域変換方式あるいはベリッドクロ
マ方式などの処理方法で処理すればカラー信号の時間軸
変動が補正されるので何ら問題ない。ここで、低域変換
方式とは、たとえば3.58MHz のカラー信号を630KHzごと
き周波数に変換し、FM変調した輝度信号と混合して記
録再生する方式であり、ベリッドクロマ方式とは、たと
えば3.58MHz のカラー信号を1.5MHzごとき周波数に変換
し、輝度信号とともにFM変調し記録再生する方式であ
る。
【0021】引き込み検出回路30について図2により説
明する。引き込み検出回路30はコンパレータ41,42と、
反転回路43、AND回路44,45より構成されている。入
力端Bはコンパレータ41および42の入力端に接続されて
おり、位相比較器26の出力信号は入力端Bに入力されて
いる。コンパレータ41および42はそれぞれ異なったスレ
ツシヨウルドレベルを有するコンパレータであり、スレ
ツシヨウルドレベルよりも大きい信号が入力すると、コ
ンパレータ41および42の出力はHIGHとなる。コンパ
レータ41のスレツシヨウルドレベルはコンパレータ42の
それより低く構成されている。コンパレータ42の出力信
号は信号を反転させるための反転回路43に入力されてお
り、コンパレータ41の出力信号および反転回路43の出力
信号はAND回路44にそれぞれ入力されている。AND
回路44の出力信号は、入力端Bの信号がコンパレータ41
のスレツシヨウルドレベルより大きく、コンパレータ42
のスレツシヨウルドレベルよりも小さいときにHIGH
となる。入力端Aには時間軸補正指令信号が入力される
ようになっており、AND回路44の信号および入力端A
の信号はAND回路45にそれぞれ入力されている。AN
D回路45の出力端Cはスイッチ29に接続されており、入
力端AがHIGHでかつ入力端Bの信号がある一定の範
囲内にあるときAND回路45の出力端CはHIGHとな
り、スイッチ29を短絡させる。スイッチ29が短絡すると
第2の制御手段が動作する。
【0022】上述したように、引き込み検出回路30で位
相比較器26の信号がある一定の範囲内に収まったのを検
出しその後に第2の制御手段を動作させるために、素子
10は大きく振れることはなく、第2の制御手段は安定し
て動作する。また素子10が大きく振れるとフォーカシン
グ制御あるいはトラッキング制御がはずれることがある
が、素子10は大きく振れることはないので、フォーカシ
ング制御およびトラッキング制御にも素子10の振れによ
る影響はなく、装置も安定して動作する。
【0023】次に図3により制御回路31の説明を行な
う。図1と図3の関係を説明すると、入力端Dには位相
比較器26の信号が入力され、入力端Aには時間軸補正指
令信号が入力され、出力端Eは遅延回路21の入力端に接
続されている。R1〜R4は固定抵抗器、C1はコンデ
ンサ、VR1は可変抵抗器、51および52は増幅率および
入力インピーダンスが大きい差動増幅器、53および54は
スイッチ、55はモノステーブルマルチバイブレータ(以
下モノマルチと呼ぶ)、56は制限回路、57は入力信号の
極性を反転する反転回路である。入力端Dは固定抵抗器
R1の一端に接続されており、固定抵抗器R1の他端は
差動増幅器51の反転入力端に接続されている。また差動
増幅器51の反転入力端と出力端は固定抵抗器R2を介し
て接続されており、差動増幅器51の非反転入力端は可変
抵抗器VR1の中央端に接続されている。可変抵抗器V
R1の両端には反対の極性の電圧がそれぞれ入力されて
おり、たとえば一端には+12V、他の一端には−12Vの
電圧が印加されている。差動増幅器51の出力端と差動増
幅器52の反転入力端は固定抵抗器R3を介して接続され
ており、また差動増幅器51の出力はスイッチ53に入力さ
れ、スイッチ53の出力端は固定抵抗器R4の一端に接続
され、固定抵抗器R4の他端は差動増幅器52の反転入力
端に接続されている。また差動増幅器52の反転入力端と
出力端はコンデンサC1を介して接続されており、さら
に差動増幅器52の反転入力端はスイッチ54の出力端に接
続され、スイッチ54の入力端は差動増幅器52の出力端に
接続されている。差動増幅器52の非反転入力端は零電位
にされており、差動増幅器52の出力は制限回路56に入力
され、制限回路56の出力端は出力端Eに接続されてい
る。入力端Aはモノマルチ55の入力端および反転回路57
の入力端にそれぞれ接続されており、反転回路57の出力
端はスイッチ54の開閉を動作させるための入力端に接続
され、モノマルチ55の出力端はスイッチ53の開閉を動作
させるための入力端に接続されている。
【0024】時間軸補正を行なっていないとき、入力端
AはLOWであり、スイッチ53は開放、スイッチ54は短
絡している。時間軸補正を行なわせるために入力端Aが
HIGHになると、スイッチ54は開放となり、入力端A
の信号の立上りでモノマルチ55が動作し、モノマルチ55
の出力は所定の期間HIGHとなる。モノマルチ55の出
力がHIGHの期間スイッチ53は短絡し、モノマルチ55
の出力がLOWになると開放となる。
【0025】スイッチ54が短絡状態のとき差動増幅器52
の出力は零であり、スイッチ54が開放状態のとき、差動
増幅器52は積分回路として動作し、差動増幅器51の信号
を積分した信号を出力する。スイッチ54が開放でスイッ
チ53が短絡状態のとき、差動増幅器52は固定抵抗器R3
とR4の並列抵抗値(R3×R4/(R3+R4)の抵
抗値)とコンデンサC1の容量値による応答性の速い積
分回路として動作し、スイッチ53および54が開放状態の
とき、差動増幅器52は固定抵抗器R3の抵抗値とコンデ
ンサC1の容量値による応答性の遅い積分回路として動
作する。制限回路56は遅延回路21の遅延量を制限するた
めのものであり、遅延回路21が分周回路20の信号の周波
数を変化させることなく位相比較器22に伝達するように
構成されている。たとえばノンリトリガラブルなモノマ
ルチで遅延回路21を構成した場合、分周回路20の信号の
周期が127 μsec で遅延回路21の遅延量が何らかの原因
(たとえば第1の制御手段の引き込み誤動作)で130 μ
sec になったとすると、遅延回路21の信号は分周回路20
の信号を1/2に分周し、第2の制御手段は誤動作す
る。したがって遅延回路21の最大遅延量が127 μsec よ
り少なくなるように制限回路56を構成すれば、第2の制
限手段が誤動作せず、信頼性の高い時間軸補正を行なう
ことができる。
【0026】また前述したように、第1の制御手段は低
い周波数成分の時間軸変動を制御するが、この低い周波
数成分の時間軸変動は長い期間でみた場合、ある一定値
を中心にほぼ周期的に変化する。したがってスイッチ54
が短絡されているとき、遅延回路21の遅延量がほぼ一定
の値(N×H)/2(Hは水平同期信号分離回路19の信
号の周期)になるように制限回路56を構成しておけば、
第1の制御手段が動作したとき、遅延回路21の遅延量は
ほぼ(N×H)/2付近を中心に変動するので、第1の
制御手段の制御範囲は±(N×H)/2となり(+は進
み量を表わし、−は送れ量を表わしている)、制御範囲
が最も広くかつ安定したものとなる。スイッチ54の代り
に差動増幅器52の出力と制限回路56の入力の間にスイッ
チを設け、時間軸補正を行なわせる場合にこのスイッチ
を短絡して差動増幅器52の信号を制限回路56に伝達する
ように構成すると、常に差動増幅器52は積分回路として
動作しているたに極めて大きな信号が制限回路56を介し
て遅延回路21に伝達されることがあり、第1の制御手段
の制御系の引き込みが不安定になることがある。制限回
路56および遅延回路21の応答性が積分回路として動作し
ている差動増幅器52の応答性より遅くなるように構成す
れば引き込みは安定するが、この場合にも図3に示した
ようにスイッチ54で差動増幅器52の出力を零にしておい
た方が高速かつ安定に第1の制御手段の制御系の引き込
みが行なわれる。
【0027】上述したように入力端Aに時間軸補正指令
信号が入力されると、モノマルチ55により一定期間スイ
ッチ53が短絡され、差動増幅器52が応答性の速い積分回
路となるために第1の制御手段の制御系の応答性が高速
となり、位相比較器26の信号がある一定値に瞬時に収ま
り、スイッチ53が開放になると差動増幅器52が応答性の
遅い積分回路となるために第1の制御手段は位相比較器
26の低い周波数成分に応じて遅延回路21の遅延量を制御
する。
【0028】図1において、スイッチ29の開閉は位相比
較器26の出力がある範囲内に収まったのを検出して行な
っているが、入力端Aに時間軸補正指令信号が入力され
たときから一定の時間後にスイッチ29を閉じるように構
成してもよい。また制御回路31は一定時間後に位相比較
器26の信号の低い周波数成分のみを遅延回路21に伝達す
るように構成しているが、位相比較器26の信号がある範
囲内に収まったのを検出して位相比較器26の信号の低い
周波数成分のみを遅延回路21に伝達するように構成して
もよい。
【0029】図1の位相比較器26の一具体例を図4によ
り説明する。図1と図4の関係を説明すると、入力端F
には水平同期信号分離回路28の信号が入力され、入力端
Gには電圧制御発振器24の信号が入力され、出力端Iは
スイッチ29、引き込み検出回路30および制御回路31のそ
れぞれの入力端に接続されている。61は定電圧信号を発
生する定電圧回路、62は入力端Gの信号の立上りで動作
するモノマルチ、63,64,65,69はスイッチ、66,67,
68は増幅率および入力インピーダンスが大きい差動増幅
器、R5は固定抵抗器C2,C3,C4はコンデンサ、
70は入力端Fの信号の立上りで動作するモノマルチであ
る。定電圧回路61の出力はスイッチ63に入力され、スイ
ッチ63の出力端と差動増幅器66の反転入力端は固定抵抗
器R5を介して接続されており、差動増幅器66の反転入
力端はスイッチ64の出力端に差動増幅器66の出力端はス
イッチ64の入力端にそれぞれ接続されている。また差動
増幅器66の出力端と反転入力端はコンデンサC2を介し
て接続されており、差動増幅器66の非反転入力端は零電
位にされている。差動増幅器66の出力端はスイッチ65の
入力端に、スイッチ65の出力端は差動増幅器67の非反転
入力端に、差動増幅器67の非反転入力端はコンデンサC
3の一端にそれぞれ接続されており、コンデンサC3の
他端は零電位にされている。差動増幅器67の反転入力端
と出力端は接続されており、差動増幅器67の出力端はス
イッチ69の入力端に、スイッチ69の出力端は差動増幅器
68の非反転入力端に、差動増幅器68の非反転入力端はコ
ンデンサC4の一端にそれぞれ接続されている。コンデ
ンサC4の他端は零電位にされており、差動増幅器68の
反転入力端と出力端は接続され、出力端は出力端Iに接
続されている。モノマルチ62の反転Q出力端はスイッチ
63の開閉を動作させるための入力端に、モノマルチ62の
Q出力端はスイッチ64の開閉を動作させるための入力端
に、入力端Fはスイッチ65の開閉を動作させるための入
力端に、モノマルチ70のQ出力端はスイッチ69の開閉を
動作させるための入力端にそれぞれ接続されている。
【0030】図4の位相比較器26の動作を図5のタイミ
ングチャートとともに説明する。図5は第1の制御手段
により、位相比較器26の信号がある一定の値に収まって
いる状態を示したものであり、(a) は入力端Gの信号波
形、(b) はモノマルチ62のQ出力端の信号波形、(c) は
モノマルチ62の反転Q出力端の信号波形、(d) は差動増
幅器66の出力波形、(e) は入力端Fの信号波形、(f) は
差動増幅器67の出力波形、(g) はモノマルチ70のQ出力
端の信号波形、(h) は差動増幅器68の出力波形である。
【0031】図4におけるモノマルチ70、スイッチ69、
差動増幅器68およびコンデンサC4によって、差動増幅
器67の出力を再度サンプリングホールドすれば、図5の
波形(h) となり、(f) のスイッチ65の短絡期間の出力変
動が無くなり、極めて正確な位相比較を行なうことがで
きる。
【0032】図2で説明した引き込み検出回路30、図3
で説明した制御回路31および図4で説明した位相比較器
26は何ら実施例に限定されない。図1の実施例で説明し
たように分周回路20および25、遅延回路21、位相比較器
22、低域通過フィルタ23および電圧制御発振器24で構成
すれば、(N×H)以下の時間軸変動に対して第1の制
御手段は動作することとができるが、時間軸変動がH以
下である場合には図6に示すように簡単な構成にするこ
とができる。
【0033】以下図6について説明するが、図1で詳述
したものについては説明を避ける。水平同期信号分離回
路19の信号は直接遅延回路71に入力されており、遅延回
路71の信号は位相比較器26に入力されている。入力端A
に時間軸補正指令信号が入力されると、制御回路31は位
相比較器26の信号を遅延回路71に伝達し、遅延回路71は
位相比較器26の信号がある一定値になるように遅延量を
変化させる。その後に制御回路31は位相比較器26の信号
の低周波数成分のみを遅延回路71に伝達し、引き込み検
出回路30はスイッチ29を短絡するための信号をスイッチ
29に送る。位相比較器26の信号はスイッチ29、補償回路
32、駆動回路33を介して素子10に伝達されて時間軸補正
が行なわれる。
【0034】図1および図4で説明したように、第1の
制御手段は、一定したHずれも含めた低い周波数成分の
時間軸変動を補正し、第2の制御手段は第1の制御手段
で補償されない主として高い周波数成分の時間軸変動を
補償する。第2の制御手段が低い周波数成分の時間軸変
動に大して応答しないようにするには、低周波数領域に
おいて、第2の制御手段の制御系のループゲインよりも
第1の制御手段の制御系のループゲインを大きくするよ
うに構成すればよい。
【0035】本発明は実施例に何ら限定されることはな
く、たとえば画像信号に含まれている水平周期信号の代
りに時間軸補正のための一定の周波数の信号を記録して
おき、この信号が再生時生じる時間軸変動を補正するよ
うに構成してもよい。この場合の一定周波数はモータ12
の回転数の整数倍の信号が好ましい。
【0036】また本発明はトラックがスパイラル状にな
っている記録円盤より信号を再生する装置にも適応する
ことができることは言うまでもないが、磁気式記録再生
装置、光磁気式記録再生装置、容量式再生装置などにも
適応することができる。
【0037】
【発明の効果】以上本発明を詳細に説明したが、本発明
を装置に適応すれば、簡単な構成で、可動範囲の狭い時
間軸変化手段を用いて時間軸変動を補正できるので、装
置を安価にすることができるとともに、極めて安定な引
き込みを実施でき、引き込み時間も短くできる時間軸補
正制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す時間軸補正装置のブロ
ック図である。
【図2】同時間軸補正装置の引き込み検出回路の一具体
例を示す回路図である。
【図3】同時間軸補正装置の制御回路の一具体例を示す
回路図である。
【図4】同時間軸補正装置の位相比較器の一具体例を示
す回路図である。
【図5】図4に示した位相比較器のタイミングチャート
である。
【図6】本発明の他の一実施例の時間軸補正装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
19 水平同期信号分離回路 20 分周回路 21 遅延回路 22 位相比較回路 24 電圧制御発振器 25 分周回路 26 位相比較器 28 水平同期信号分離回路 29 スイッチ 30 引き込み検出回路 31 制御回路 33 駆動回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生信号の時間軸変動を補正する装置であ
    って、再生信号の時間軸誤差を検出する時間軸誤差検出
    手段と、記録媒体からの再生信号読み取り位置を時間軸
    方向に変化させる時間軸変化手段と、前記時間軸誤差検
    出手段の時間軸誤差信号に基づいて前記時間軸変化手段
    を制御する時間軸補正制御ループと、再生信号の時間軸
    誤差が零近傍になった時に制御ループを動作させる指令
    信号を発生する指令信号発生手段と、前記指令信号発生
    手段の信号に応答して前記時間軸補正制御ループを閉成
    する閉成手段とを有することを特徴とする時間軸補正装
    置。
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