JP2024518786A - 耐火性能に優れたシリコーンゴム組成物 - Google Patents

耐火性能に優れたシリコーンゴム組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、オルガノポリシロキサン、シリカ、及び可塑剤を含むシリコーンゴム;白金触媒を含む難燃剤;石英及び珪灰石を含む耐火剤;及びセリウム酸化物及び二酸化チタンを含む難燃補助剤;を含む、耐火シリコーンゴム組成物に関する。

Description

本発明は、多様な色相で調色が可能であり、難燃性及び耐火性に優れたシリコーンゴム組成物に関する。
シリコーンゴムは、300℃以上の高い温度でも高分子鎖の基本構造が強くて炭素系高分子とは異なり熱分解されず、柔軟ながらも熱的安定性と難燃性能に優れているので、交通、航空、宇宙、建築、土木、電気、繊維、化粧品などの多くの応用産業分野で広く使用されている。また、シリコーンゴムのこのような特徴は、火事など1000℃以上の条件でも結晶性SiOを含まないシリカとして残るので、シリコーンゴムは、耐火材の基本バインダーとして使用されている。しかし、シリコーンゴムは、熱的安定性に優れるにもかかわらず消火後に壊れるので、耐火性能を向上させることができる無機系フィラーを添加して使用することが通常である。
例えば、従来のシリコーンゴムを含む耐火組成物は、シリコーンゴム、耐火剤として黒鉛、バーミキュライト、及び耐火補助剤として酸化鉄、不燃剤として無機繊維を含むことが一般的である。具体的には、韓国登録特許第1896898号(特許文献1)には、シリコーンゴム、硬化剤、天然鉱物と不燃材からなる耐火剤、難燃剤、及び耐火補助剤を含む耐火シリコーンゴム組成物が開示されている。しかし、特許文献1のような従来の耐火組成物は、耐火剤として黒鉛を含むので、調色性が不足であるか、多量の充填剤により製造された硬化物の機械的物性が不足であるという問題があった。
したがって、黒鉛のような濃い色相の耐火剤を含まないことから、多様な色相で調色が可能であり、硬化物の機械的物性に優れ、難燃性及び耐火性に優れたシリコーンゴム組成物に対する研究開発が必要な実情である。
そこで、本発明は、黒鉛のような濃い色相の難燃剤又は耐火剤を含まないことから、多様な色相で調色が可能であり、硬化物の機械的物性に優れ、難燃性及び耐火性に優れ、自動車、電子・電気、建築、船舶、鉄道などの多様な産業分野で素材として活用が可能なシリコーンゴム組成物の提供を目的とする。
本発明は、オルガノポリシロキサン、シリカ、及び可塑剤を含むシリコーンゴムと;
白金触媒を含む難燃剤と;
石英及び珪灰石を含む耐火剤と;
セリウム酸化物及び二酸化チタンを含む難燃補助剤と;を含む、耐火シリコーンゴム組成物を提供する。
本発明によるシリコーンゴム組成物は、黒鉛、酸化鉄などの濃い色の難燃剤又は膨張剤を使用しないことから、多様な色相で調色が可能であり、硬化物の機械的物性に優れ、難燃性及び耐火性に優れ、自動車、電子・電気、建築、船舶、鉄道などの多様な産業分野で素材として活用が可能である。
以下、本発明を詳しく説明する。
耐火シリコーンゴム組成物
本発明による耐火シリコーンゴム組成物は、シリコーンゴム、難燃剤、耐火剤、及び難燃補助剤を含む。
シリコーンゴム
前記シリコーンゴムは、オルガノポリシロキサン、シリカ、及び可塑剤を含む。
シリコーンゴムは、耐火シリコーンゴム組成物の主成分として、これから製造される耐火性シリコーンゴムの硬度、引張強度、及び伸率などの機械的物性を具現する役割を果たす。
<オルガノポリシロキサン>
オルガノポリシロキサンは、シリコーンゴムの主ポリマーであって、製造されたゴムの硬度、引張強度、及び伸率などを調節する役割を果たす。
前記オルガノポリシロキサンは、一分子内の少なくとも一つのアルケニル基を含んでよい。例えば、前記オルガノポリシロキサンは、アルケニル基含量が異なる2種以上のオルガノポリシロキサンを含んでよく、具体的には、アルケニル基含量が比較的少ない第1オルガノポリシロキサン及び比較的多い第2オルガノポリシロキサンを含んでよい。前述したように、アルケニル基含量が異なる2種以上のオルガノポリシロキサンを使用する場合、シリコーンゴムの架橋密度を調節し、シリコーンゴムの物理的な特性を調節して硬度、引張強度、及び伸率などを改善することができる。
前記第1オルガノポリシロキサンは、製造された硬化物の引張強度及び伸率を改善する役割を果たす。
また、前記第1オルガノポリシロキサンは、一分子内に少なくとも一つ以上のアルケニル基を含み、具体的には、下記化学式1で表すことができる。
Figure 2024518786000001
化学式1において、
~Rは、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基、又は炭素数6~15のアリール基であり、R及びRの少なくとも一つは、ビニル基であり、
aは、1~10,000の整数であり、
bは、1~10,000の整数である。
この際、前記アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などであってよく、具体的には、メチル基、エチル基、又はプロピル基であってよい。
また、前記アルケニル基は、例えば、ビニル基、アリル基(allyl)、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基などであってよく、具体的には、ビニル基又はアリル基であってよい。
前記アリール基(aryl)は、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニレン基(biphenylene)などであってよく、具体的には、フェニル基であってよい。
また、前記アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状又は分岐状であってよい。
前記第1オルガノポリシロキサンは、ビニル基含量は0.03~0.08mol%又は0.04~0.05mol%であってよい。前記第1オルガノポリシロキサンのビニル基含量が前記範囲内の場合、製造されたシリコーンゴム硬化物の強度を向上させることができる。また、前記第1オルガノポリシロキサンのビニル基含量が前記範囲未満の場合、ビニル基含量が不足で硬化性能が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴム組成物の架橋密度が必要以上に増加して硬化性能は良くなることもあるが、製造された硬化物の高い架橋密度により引張強度及び伸率などが低下するという問題が発生する可能性がある。
前記第1オルガノポリシロキサンは、25℃で粘度が5,000,000~100,000,000cst、又は10,000,000~100,000,000cstであってよい。前記第1オルガノポリシロキサンの25℃での粘度が前記範囲内の場合、圧縮及び射出成形に適するように組成物の粘度を調節する効果がある。また、前記第1オルガノポリシロキサンの25℃での粘度が前記範囲未満の場合、製造されたゴムの生地の強度が弱くなって作業性が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムを製造した時にゴムの物性及びシリカの分散が難しく、生地の強度が非常に固くなって作業性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
また、前記第1オルガノポリシロキサンは、重合度が1,000~10,000、又は3,000~8,000であってよい。前記第1オルガノポリシロキサンの重合度が前記範囲内の場合、製造されたシリコーンゴム硬化物の引張強度を向上させる効果がある。この際、前記重合度は、前記第1オルガノポリシロキサン一分子中のケイ素原子の数である。また、前記第1オルガノポリシロキサンの重合度が前記範囲未満の場合、製造したシリコーンゴムのツーロールミリングなどの作業性が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、製造された硬化物の引張強度及び伸率などの物性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
前記第1オルガノポリシロキサンは、100重量部のシリコーンゴムに対して45~75重量部、又は50~70重量部の含量で含まれてよい。前記第1オルガノポリシロキサンの含量が前記範囲内の場合、組成物の可塑度を圧縮及び射出成形に容易に調節できるのみでなく、シリコーンゴム硬化物の引張強度を向上させて硬度を制御することで、優れたパッキング材として活用可能な効果がある。また、前記第1オルガノポリシロキサンの含量が前記範囲未満の場合、製造された硬化物の引張強度及び伸率を減少させることができ、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムの硬度が低くなるという問題が発生する可能性がある。
第2オルガノポリシロキサンは、シリコーンゴムの硬度と引張強度などを補強する役割を果たす。
前記第2オルガノポリシロキサンは、一分子内に少なくとも一つのアルケニル基を含み、具体的には、下記化学式2で表すことができる。
Figure 2024518786000002
化学式2において、
10~R17は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基、又は炭素数6~15のアリール基であり、R10、R11、R13及びR16の少なくとも一つは、ビニル基を含み、
nは、1~10,000の整数であり、
mは、1~10,000の整数である。
この際、前記アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などであってよく、具体的には、メチル基、エチル基、又はプロピル基であってよい。
また、前記アルケニル基は、例えば、ビニル基、アリル基(allyl)、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基などであってよく、具体的には、ビニル基又はアリル基であってよい。
前記アリール基(aryl)は、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニレン(biphenylene)基などであってよく、具体的には、フェニル基であってよい。
また、前記アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状又は分岐状であってよい。
前記第2オルガノポリシロキサンは、ビニル基含量は0.1~0.3mol%、又は0.15~0.25mol%であってよい。前記第2オルガノポリシロキサンのビニル基含量が前記範囲内の場合、シリコーンゴムの硬度、引張強度など機械的物性を良好に調節することができる。また、前記第2オルガノポリシロキサンのビニル基含量が前記範囲未満の場合、製造された硬化物の硬度及び引張強度が低くなるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、製造された硬化物の硬度が高くて伸率が低くなるという問題が発生する可能性がある。
前記第2オルガノポリシロキサンは、25℃で粘度が5,000,000~100,000,000cst、又は10,000,000~100,000,000cstであってよい。前記第2オルガノポリシロキサンの25℃での粘度が前記範囲内の場合、圧縮及び射出成形に適するように組成物の粘度を調節する効果がある。また、前記第2オルガノポリシロキサンの25℃での粘度が前記範囲未満の場合、ゴムの生地の強度が弱くなって作業性が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムを製造した時にゴムの物性及びシリカの分散が難しく、生地の強度が非常に固くなって作業性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
また、前記第2オルガノポリシロキサンは、重合度が1,000~10,000、又は3,000~8,000であってよい。前記第2オルガノポリシロキサンの重合度が前記範囲内の場合、製造されたシリコーンゴム硬化物の引張強度を向上させる効果がある。この際、前記重合度は、前記第2オルガノポリシロキサン一分子中のケイ素原子の数である。また、前記第2オルガノポリシロキサンの重合度が前記範囲未満の場合、シリコーンゴムの伸率が低くなるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムのモールド流れ性及び可塑度が上昇するか、引張強度が不良であるという問題が発生する可能性がある。
前記第2オルガノポリシロキサンは、100重量部のシリコーンゴムに対して10~30重量部、又は12~20重量部の含量で含まれてよい。前記第2オルガノポリシロキサンの含量が前記範囲内の場合、組成物の可塑度を圧縮及び射出成形に容易に調節できるのみでなく、シリコーンゴム硬化物の引張強度を向上させて硬度を制御することで、優れたパッキング材として活用可能な効果がある。また、前記第2オルガノポリシロキサンの含量が前記範囲未満の場合、製造された硬化物の硬度が低くて引張強度が劣勢であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、製造された硬化物の硬度が上昇して伸率などが不良であるという問題が発生する可能性がある。
前記第1オルガノポリシロキサン及び前記第2オルガノポリシロキサンは、2~6:1の重量比、又は3~5:1の重量比で含まれてよい。第1オルガノポリシロキサン及び第2オルガノポリシロキサンの重量比が前記範囲未満の場合、すなわち、第2オルガノポリシロキサンの重量に基づいて少量の第1オルガノポリシロキサンを含む場合、製造された硬化物の硬度が上昇して伸率が低くなるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、すなわち、第2オルガノポリシロキサンの重量に基づいて過量の第1オルガノポリシロキサンを含む場合、製造された硬化物の硬度が低くなって引張強度が悪くなり、圧縮及び射出成形時に異形性の問題が発生する可能性がある。
<シリカ>
シリカは、硬化物の機械的強度、難燃性、及び耐火性を向上させる役割を果たす。
前記シリカは、通常シリコーンゴムに適用可能なものであれば、特に限定せず、例えば、無定形又は結晶形であってよい。
また、前記シリカは、湿式、乾式、煙霧質又は焼成シリカであってよい。
前記シリカは、BET比表面積が50m/g以上、50~400m/g、又は150~250m/gであってよい。シリカのBET比表面積が前記範囲未満の場合、シリカの添加による効果である製造されたゴムの硬度、引張強度などの機械的物性の向上が十分ではないという問題が発生する可能性があり、前記範囲超過の場合、シリカの分散が容易でなく、製造された硬化物の硬度が不良であるという問題が発生する可能性がある。
また、前記シリカは、平均粒径(d50)が0.001~1um、又は0.01~0.1umであってよい。シリカの平均粒径(d50)が前記範囲未満の場合、シリカの分散が容易でなく、シリカの平均粒径(d50)が前記範囲超過の場合、組成物の透明性と製造されたシリコーンゴムの機械的物性とが低下するという問題が発生する可能性がある。この際、平均粒径(d50)は、レーザー回折法で測定される体積基準により算出された粒度分布の体積累積50%時の粒子径の値である。
前記シリカは、100重量部のシリコーンゴムに対して10~35重量部、又は15~30重量部の含量で含まれてよい。シリカの含量が前記範囲未満の場合、シリカの添加による効果である製造されたシリコーンゴムの硬度、引張強度などの機械的物性の向上が不良であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、過量のシリカにより組成物の加工性が不良になるという問題が発生する可能性がある。
<可塑剤>
可塑剤は、シリカの表面に結合してシリカがオルガノポリシロキサンに直接結合してなる加工工程上に粗い割れ現象(crepe hardening)が発生することを抑制し、シリカの分散性を向上させる役割を果たす。
前記可塑剤は、通常シリカの表面処理剤であれば、特に制限なしに使用してよく、例えば、水酸基含有オルガノハイドロックシポリシロキサンであってよい。具体的には、前記可塑剤は、アルケニル基を含まずに末端に水酸基(OH)を含んでよく、より具体的には、下記化学式3で表すことができる。
Figure 2024518786000003
化学式3において、
20は、置換又は非置換のC1-10アルキル基又は水酸基であり、
21及びR22は、それぞれ独立して、置換又は非置換のC1-10アルキル基であり、
lは、5~1,500の実数である。
具体的には、R20は、置換又は非置換のC1-4アルキル基又は水酸基であり、R21及びR22は、それぞれ独立して、置換又は非置換のC1-6アルキル基、又はC1-3アルキル基であってよい。この際、前記アルキル基は、直鎖状又は分岐状であってよい。
また、lは、5~1,000又は5~100の実数であってよい。
前記可塑剤は、総重量に基づいて水酸基含量が4~7重量%、4.5~6.5重量%、又は5.0~6.0重量%であってよい。可塑剤の水酸基含量が前記範囲未満の場合、製造された耐火シリコーンゴムの機械的物性が低下し、前記範囲超過の場合、製造されたシリコーンゴムの油分が存在して加工性が低下するという問題が発生する可能性がある。
また、前記可塑剤は、25℃で粘度が30~60cP(centi-poise)、又は35~50cPであってよい。前記可塑剤の25℃での粘度が前記範囲未満の場合、シリカの分散が容易でないので、硬化物の機械的物性が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、組成物の粘度が低くなって作業性が低下するという問題が発生する可能性がある。
前記可塑剤は、100重量部のシリコーンゴムに対して1~8重量部、又は1~5重量部の含量で含まれてよい。可塑剤の含量が前記範囲未満の場合、シリカの分散が容易でないので、製造された硬化物の機械的物性が低下するという問題が発生し、前記範囲超過の場合、ゴム組成物内の油分が過量存在して作業性と機械的物性を低下させる可能性がある。
難燃剤
難燃剤は、火事の燃焼時に樹脂の架橋密度を高めてレジン化することで、難燃性を向上させることができる。前記難燃剤は、白金触媒を含む。
前記白金触媒は、通常シリコーンゴムに触媒として使用できるものであれば、特に限定なしに使用することができる。例えば、前記白金触媒は、白金ハロゲン化物(例えば、PtCl、HPtCl・6HO、NaPtCl・4HOなどの白金ハロゲン化物とシクロヘキサンを含む反応生成物)、白金-オレフィン錯体、白金-アルコール錯体、白金-アルコラート錯体、白金-エーテル錯体、白金-アルデヒド錯体、白金-ケトン錯体、白金-ビニルシロキサン錯体(例えば、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン錯体)、ビス-(γ-ピコリン)-白金ジクロライド、トリメチレンジピリジン-白金ジクロライド、ジシクロペンタジエン-白金ジクロライド、シクロオクタジエン-白金ジクロライド、シクロペンタジエン-白金ジクロライド、ビス(アルキニル)ビス(トリフェニルホスフィン)白金錯体、ビス(アルケニル)(シクロオクタジエン)白金錯体などが挙げられる。
また、前記難燃剤は、100重量部のシリコーンゴムに対して0.01~0.5重量部、又は0.05~0.3重量部の含量で含まれてよい。前記難燃剤の含量が前記範囲未満の場合、火事の燃焼時に難燃性及び耐火性が不良となる。また、難燃剤の含量が前記範囲を超過すると、高価の白金触媒の使用により経済性が低下し、硬化物の外観も黄色の着色が強くなるという問題が発生する可能性がある。
また、前記シリコーンゴム組成物は、シリコーンゴム分野で通常使用される難燃剤をさらに含んでよい。
耐火剤
耐火剤は、組成物の火事の燃焼時にセラミックス化性能を向上させ、製造された硬化物の耐火性を向上させる役割を果たす。
前記耐火剤は、石英及び珪灰石を含む。シリコーンゴムの燃焼時に耐火剤である石英と珪灰石が他の無機充填剤フィラーと結合してセラミックス構造を形成して耐火性能を発揮する。
前記石英は、平均直径が0.5~50um、1~10um、又は1~5umであってよい。石英の平均直径が前記範囲未満の場合、シリコーンゴムへの充電に問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムの機械的物性及び耐火性能に問題が発生する可能性がある。
前記珪灰石は、平均直径が1~50um、5~20um、又は5~10umであってよい。珪灰石の平均直径が前記範囲未満の場合、シリコーンゴムへの充電に問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムの機械的物性及び耐火性能問題が発生する可能性がある。
前記耐火シリコーンゴム組成物は、石英及び珪灰石を1:0.5~1.5の重量比、又は1:0.7~1.2の重量比で含んでよい。石英及び珪灰石の混合重量比が前記範囲未満の場合、すなわち、石英の含量に対して少量の珪灰石が含まれる場合、製造された硬化物の難燃性及び耐火性能が不良であるという問題が発生する可能性があり、前記範囲超過の場合、すなわち、石英の含量に対して過量の珪灰石が含まれる場合、製造された硬化物の機械的物性及びツーロールミリングなどの作業性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
例えば、前記耐火剤は、100重量部のシリコーンゴムに対して40~65重量部、又は45~60重量部の含量で組成物に含まれてよい。具体的には、前記耐火シリコーンゴム組成物は、100重量部のシリコーンゴムに対して20~35重量部又は22~30重量部の石英、及び20~35重量部又は22~30重量部の珪灰石を含んでよい。
前記耐火シリコーンゴム組成物内の耐火剤の含量が前記範囲未満の場合、製造された硬化物の耐火性能及び難燃性が不良であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、製造された硬化物の機械的物性及び作業性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
難燃補助剤
難燃補助剤は、有機器の酸化防止、主鎖の切断を防いで耐熱性能を向上させ、燃焼時に難燃性を向上させることで、製造された硬化物の耐熱性と難燃性を向上させ、組成物のセラミックス化性能にシナジー効果を発揮する。
前記難燃補助剤は、セリウム酸化物及び二酸化チタンを含む。
前記セリウム酸化物(CeO)は、平均直径が0.5~10um又は1~5umであってよい。セリウム酸化物の平均直径が前記範囲未満の場合、組成物内の分散が難しいという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムの耐熱性及び難燃性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
前記二酸化チタン(TiO)は、BET比表面積が20~70m/g、又は35~60m/gであってよい。二酸化チタンのBET比表面積が前記範囲未満の場合、耐熱性及び難燃性が不良であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、組成物内の二酸化チタンの分散が難しいという問題が発生する可能性がある。
前記耐火シリコーンゴム組成物は、セリウム酸化物及び二酸化チタンを1:0.5~1.5の重量比、又は1:0.8~1.3の重量比で含んでよい。セリウム酸化物及び二酸化チタンの混合重量比が前記範囲未満の場合、すなわち、セリウム酸化物の含量に対して少量の二酸化チタンが含まれる場合、製造された硬化物の難燃性能が不良であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、すなわち、セリウム酸化物の含量に対して過量の二酸化チタンが含まれる場合、製造された硬化物の耐熱性が不良であるという問題が発生する可能性がある。
例えば、前記難燃補助剤は、100重量部のシリコーンゴムに対して0.2~10重量部、又は0.5~5重量部の含量で組成物に含まれてよい。具体的には、前記耐火シリコーンゴム組成物は、100重量部のシリコーンゴムに対して0.1~5重量部又は0.2~3重量部のセリウム酸化物、及び0.1~5重量部又は0.2~3重量部の二酸化チタンを含んでよい。
前記耐火シリコーンゴム組成物内の難燃補助剤の含量が前記範囲未満の場合、シリコーンゴムの耐熱及び難燃性能が不良であるという問題が発生し、前記範囲超過の場合、シリコーンゴムの機械的物性を低下させるか調色に影響を及ぼす可能性がある。
前記耐火シリコーンゴム組成物は、膨張黒鉛、膨張バーミキュライト、酸化鉄、ハイドロマグネサイト、ハンタイト、珪藻土、カオリン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの従来の有色難燃剤及び/又は耐火剤を実質的に含まない。具体的には、前記耐火シリコーンゴム組成物は、総重量に基づいて0.1重量%未満、又は0.01重量%未満の前述したような有色難燃剤又は耐火剤を含んでよい。これにより、本発明による耐火シリコーンゴム組成物は、多様な色相で調色が可能であるという利点がある。
また、前記耐火シリコーンゴム組成物は、ビス(2,4-ペンタンジオナト)プラチナム(Bis(2,4-pentanedionato)platimun)などの白金系難燃剤を含まない。具体的には、前記耐火シリコーンゴム組成物は、総重量に基づいて0.1重量%未満、又は0.01重量%未満の白金系難燃剤を含んでよい。これにより、本発明による耐火シリコーンゴム組成物は、難燃性及び耐火性能に優れた効果がある。
耐火性シリコーンゴム
本発明による耐火性シリコーンゴムは、前述したような耐火シリコーンゴム組成物から製造される。
前記耐火性シリコーンゴムは、ASTM D2240に記載された方法で測定された硬度が55~65ショアA(shoreA)又は57~62ショアAであってよい。耐火性シリコーンゴムの硬度が前記範囲未満であれば、非常にソフトして弾性が低下する可能性があり、硬度が前記範囲超過であれば、非常にハードして弾性及び伸率が低下する可能性がある。
また、前記耐火性シリコーンゴムは、ASTM D412に記載された方法で測定された引張強度が6.0MPa以上又は6.0~7.5MPaであってよい。耐火性シリコーンゴムの引張強度が前記範囲未満であれば、強度が弱くて機械的物性が不良である可能性がある。
前記耐火性シリコーンゴムは、伸率が300~500%又は350~500%であってよい。耐火性シリコーンゴムの伸率が前記範囲未満であれば、耐久性が低下する可能性があり、前記範囲超過であれば、弾性が低下する可能性がある。
また、前記耐火性シリコーンゴムは、UL94-Vに記載された方法で測定された難燃性がUL-V0であってよい。すなわち、前記耐火性シリコーンゴムは、難燃性及び耐火性に優れ、自動車、電子・電気、建築、船舶、鉄道などの多様な産業分野で素材として活用が可能である。
以下、下記実施例を介して本発明をより具体的に説明する。しかし、下記実施例による説明は、本発明の具体的な実施態様を特定して説明するだけで、本発明の権利範囲をこれら実施例に記載された内容に限定するか制限解釈する意図ではない。
実施例1.耐火シリコーンゴム組成物の製造
ニーダー(Kneader)反応器に59.3重量部の第1オルガノポリシロキサン、15重量部の第2オルガノポリシロキサン、22.6重量部のシリカ、及び3.1重量部の可塑剤を投入し、80±20℃で20分間撹拌した。この際、シリカは、4分割投入し撹拌して分散させた。撹拌が完了すると、160±10℃に昇温してから2時間撹拌した後、80℃まで冷却してシリコーンゴムであるベースコンパウンドを製造した。その後、前記シリコーンゴム100重量部に26.7重量部の珪灰石、26.7重量部の石英、0.15重量部の白金触媒、0.8重量部のセリウム酸化物(CeO)、及び0.8重量部の二酸化チタン(TiO)を入れ、ニーダー反応器で30分以上ミキシングして耐火シリコーンゴム組成物を製造した。
実施例2~21及び比較例1~6
表1~3に記載されたような組成を使用したこと以外は、実施例1と同一の方法でシリコーンゴム組成物を製造した。
Figure 2024518786000004
Figure 2024518786000005
Figure 2024518786000006
以下の実施例及び比較例で使用した各構成要素の成分及び製品名は、下記表4に示した。
Figure 2024518786000007
試験例:物性評価
実施例及び比較例の組成物から製造された試片の物性を下記のような方法で測定して表5に示した。
具体的には、前記試片は、実施例又は比較例の耐火シリコーンゴム組成物100重量部及び硬化剤である2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド1.5重量部をツーロールミルで均一に混合し、120℃で5分間1次硬化し、200℃で4時間2次硬化して厚さ2mmのシート状の耐火性シリコーンゴムの試片を製造した。
(1)可塑度
測定器は、プラストメータ(Plastometer)を使用し、JIS K6249のウィリアムズ可塑度(Williams Plasticity)測定法を使用して5分間可塑化(軟化)させた後、2分の脱泡工程を経た後、比重の2倍質量を採取して5分間放冷した後、5kgの荷重で5分間広がる程度を測定した。
この際、可塑度は、ゴムの柔らかさ又は広がり性程度を示す物性であって、ツーロールミル(Two-rollmill)で作業する時に可塑度が低いと(すなわち、非常に柔らかいと)シート(sheet)状に抜き出しにくく、射出機に注入する時に長いリボン状に切れずに注入し続けなければならないが、よく切れて射出機への注入作業に支障が出る可能性がある。
(2)硬度
ASTM D2240に記載された方法で測定し、耐火性シリコーンゴムを厚さ6mmの試片に製造した後、shoreAタイプの硬度計で端から1/2inch内側の硬度を5回繰り返して測定し、この際、測定位置は、ランダムで決定し、既測定された部分は避けて測定した。その後、測定された5回の硬度値の平均を計算して試片の硬度として決定した。
(3)引張強度
耐火性シリコーンゴムをASTM D412に記載された方法で引張強度を測定し、具体的には、厚さ2mmのASTM D412 Cタイプ試片を製造した後、測定器でUniversal Testing Machineを使用して試片を500mm/分の速度で引っ張って引張強度を測定した。各組成物当たり4個の試片を対象として引張強度を測定し、4個の平均値を引張強度として決定した。
(4)伸率
耐火性シリコーンゴムをASTM D412に記載された方法で伸率を測定し、具体的には、厚さ2mmのASTM D412 Cタイプ試片を製造した後、測定器でUniversal Testing Machineを使用して試片破断時の最終伸びた試片の長さ増加量を測定した。その後、前記長さ増加量を試片の最初横の長さ2cmに対して百分率を計算して伸率として決定した。
(5)比重
ASTM D792に記載された方法で比重を測定した。
(6)難燃性
UL94-Vに記載された方法で難燃性を測定した。
(7)耐火性
耐火性シリコーンゴムの耐火性を測定するために、厚さ2mmのシート状の試片を固定可能な据え置き台に据え置いた後、ブタンガストーチ(ガス消費量80g/h、960kcal)を用いて一方の面を火炎長さ10cmで10分間火を加えた後、据え置き台からシリコーンゴムを除去し、外観を確認して穴が開くか丸焼け時に不良、クラック発生時に普通、外観良好時に良好として判定した。
Figure 2024518786000008
表5のように、実施例の組成物から製造された試片は、可塑度、硬度、引張強度、伸率、及び比重が適切であり、難燃性及び耐火性に優れていることが分かった。
一方、比較例の場合、石英を含まない比較例1は、引張強度、伸率、及び難燃性が不良であり、珪灰石を含まない比較例2は、難燃性及び耐火性が不良であった。
また、セリウム酸化物及び二酸化チタンを含まない比較例3及び4は、耐火性が不良であり、二酸化チタンの代わりに従来の難燃補助剤であるトリアゾールを適用した比較例5は、耐火性が不良であった。
また、珪灰石の代わりに従来の耐火剤である珪藻土を適用した比較例6は、難燃性及び耐火性が不良であった。

Claims (6)

  1. オルガノポリシロキサン、シリカ、及び可塑剤を含むシリコーンゴムと、
    白金触媒を含む難燃剤と、
    石英及び珪灰石を含む耐火剤と、
    セリウム酸化物及び二酸化チタンを含む難燃補助剤と、を含む、耐火シリコーンゴム組成物。
  2. 石英及び珪灰石を1:0.5~1.5の重量比で含む、請求項1に記載の耐火シリコーンゴム組成物。
  3. セリウム酸化物及び二酸化チタンを1:0.5~1.5の重量比で含む、請求項1に記載の耐火シリコーンゴム組成物。
  4. 100重量部のシリコーンゴム、0.01~0.5重量部の難燃剤、40~65重量部の耐火剤、及び0.2~10重量部の難燃補助剤を含む、請求項1に記載の耐火シリコーンゴム組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の耐火シリコーンゴム組成物から製造された耐火性シリコーンゴム。
  6. ASTM D2240に記載された方法で測定された硬度が55~65ショアA(shoreA)であり、ASTM D412に記載された方法で測定された引張強度が6.0MPa以上であり、伸率が300~500%である、請求項5に記載の耐火性シリコーンゴム。
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