JP2024091083A - ラミネート装置 - Google Patents

Abstract

【課題】画像が記録されない第２部材が余分に消費されることを抑制できる。【解決手段】ラミネート装置１は、第１部材１０１が巻かれて形成された第１ロール１１１を支持する第１ホルダ２１と、第２部材１０２が巻かれて形成された第２ロール１１２を支持する第２ホルダ２２と、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１に画像を記録する記録部３０と、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１と第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２とを貼り合わせる貼合部６０と、第２ロール１１２と貼合部６０との間に位置し、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を切断する第１切断部４０と、を備える。【選択図】図２

Description

本発明は、複数の部材を貼り合わせるラミネート装置に関する。

特許文献１には、印画物を製造する装置が記載されている。この装置では、印刷部は、被記録媒体用ロールから引き出された被記録媒体上に印画像を形成する。印画像が形成された被記録媒体は、ラミネート処理部に搬送され、ラミネート処理部内のガイドロールでラミネート部材用ロールから引き出されたラミネート部材と重ね合わされる。重ね合わされた被記録媒体とラミネート部材とは、加圧加熱ロールで加熱され、第２のカット部で切り離される。

特開２００３－２１１５９３号公報

しかしながら、特許文献１に記載された装置では、ラミネート部材用ロールから引き出されたラミネート部材を、被記録媒体に貼り合わせる前に切断する手段がないため、ラミネート部材が余分に消費されるおそれがある。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像が記録されない第２部材が余分に消費されることを抑制できる手段を提供することである。

(1) 本発明のラミネート装置は、第１部材が巻かれて形成された第１ロールを支持する第１支持部と、第２部材が巻かれて形成された第２ロールを支持する第２支持部と、上記第１ロールから引き出された上記第１部材に画像を記録する記録部と、上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合部と、上記第２ロールと上記貼合部との間に位置し、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を切断する第１切断部と、を備えている。

上記ラミネート装置によれば、第２ロールと貼合部との間に第１切断部が位置するので、貼り合わせに必要な第２部材のみが貼合部に供給される。このため、第２部材が余分に消費されることを抑制することができる。

(2) 好ましくは、上記ラミネート装置は、上記第２ロールと上記第１切断部との間に位置し、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を把持する第１ローラ対をさらに備えていてもよい。

(3) 好ましくは、上記ラミネート装置は、上記第１切断部と上記貼合部との間に位置し、上記第１切断部を通過した上記第２部材を把持する第２ローラ対をさらに備えていてもよい。

(4) 好ましくは、上記ラミネート装置は、上記貼合部の下流側に位置し、上記貼合部で張り合わされた上記第１部材および上記第２部材を切断する第２切断部をさらに備えていてもよい。

(5) 好ましくは、上記ラミネート装置は、制御部をさらに備え、上記制御部は、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、上記切断動作の後に、上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第１切断部で切断された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、上記貼合動作の後に、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行してもよい。

(6) 好ましくは、上記第１部材および上記第２部材の一方は粘着部を有する部材であり、他方は粘着部を有しない部材であり、上記制御部は、上記粘着部を有しない部材を上記貼合部に挿入させる第１挿入動作と、上記第１挿入動作の後に、上記粘着部を有する部材を上記貼合部に挿入させる第２挿入動作と、を実行してもよい。

(7) 好ましくは、上記制御部は、上記巻き戻し動作において、上記第１部材が上記貼合部に把持された状態を維持するように上記第１部材を上記第１ロールに巻き戻しさせてもよい。

(8) 好ましくは、上記ラミネート装置は、上記第１ロールと上記貼合部との間に位置し、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を切断する第３切断部、をさらに備えていてもよい。

(9) 好ましくは、上記ラミネート装置は、制御部をさらに備え、上記制御部は、上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、上記貼合動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、上記切断動作の後に、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行してもよい。

(10) 好ましくは、上記ラミネート装置は、制御部をさらに備え、上記制御部は、上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、上記貼合動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、上記切断動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行してもよい。

本発明によれば、画像が記録されない第２部材が余分に消費されることを抑制できる。

図１（Ａ）は、本発明の実施形態に係るラミネート装置１の外観斜視図であり、図１（Ｂ）は、ラミネート装置１で作成されるラミネート完成品１００の模式断面図である。 図２は、ラミネート装置１の縦断面図である。 図３は、ラミネート装置１のブロック図である。 図４は、ラミネート装置１の制御部９０による動作を示すフローチャートである。 図５は、ラミネート装置１の制御部９０による別の動作を示すフローチャートである。 図６は、変形例に係るラミネート装置２の縦断面図である。 図７は、変形例に係るラミネート装置３の縦断面図である。 図８は、変形例に係るラミネート装置４の縦断面図である。

以下、本発明の実施形態に係るラミネート装置１について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、ラミネート装置１が使用可能に設置された状態（図１（Ａ）の状態）を基準として上下方向７が定義され、操作部１２および表示部１３が設けられている面を前面として前後方向８が定義され、ラミネート装置１を前方から視て左右方向９が定義される。上下方向７、前後方向８、および左右方向９は、互いに直交している。

［ラミネート装置１の概要］
図１（Ａ）に示されるように、本実施形態に係るラミネート装置１は、直方体状の筐体１１を有する。筐体１１の前面には、操作部１２および表示部１３が位置する。筐体１１の前面において、操作部１２および表示部１３の下方には、排出口１４が位置する。ラミネート装置１は、２種類の部材を貼り合わせて、ラミネート完成品１００を作成する。

ラミネート装置１には、テープ状の第１部材１０１と第２部材１０２とが供給される。図２に示されるように、第１部材１０１は、円筒状の芯材１１３に巻かれて、第１ロール１１１を形成する。第２部材１０２は、円筒状の芯材１１４に巻かれて、第２ロール１１２を形成する。第１ロール１１１および第２ロール１１２は、それぞれ、ラミネート装置１の第１ホルダ２１および第２ホルダ２２に装着される。

第１部材１０１は、例えば、透明フィルムである。図１（Ｂ）に示されるように、第２部材１０２は、少なくとも一方の面に粘着層を有する部材である。第２部材１０２は、例えば、テープ層１０４の一方の面（ラミネート完成品１００において第１部材１０１側の面）に第１粘着層１０３を有し、テープ層１０４の他方の面に第２粘着層１０５を有する台紙である。第２粘着層１０５を挟んでテープ層１０４の反対側には、離型シート１０６が設けられる。第１粘着層１０３は、粘着部の一例である。

なお、第１部材１０１および第２部材１０２の材質は、任意である。第２部材１０２は、例えば、ＰＥＴやＰＶＣ（塩化ビニル）などの樹脂製の部材、ユポ紙（登録商標）などの合成紙、金属製の部材などでもよい。第２部材１０２は、透明でも不透明でもよい。第２部材１０２は、一方の面に粘着層を有し、他方の面に粘着層を有しないものでもよい。

図２において、記録面１０７は、第１部材１０１の面のうち画像が記録される面である。貼り合わせ面１０８は、第２部材１０２の面のうち第１粘着層１０３を有するほうの面である。裏面１０９は、第２部材１０２の面のうち貼り合わせ面１０８の反対側の面である。

ラミネート装置１は、第１部材１０１の記録面１０７と第２部材１０２の貼り合わせ面１０８とを密着させることにより、第１部材１０１と第２部材１０２とを貼り合わせる。ラミネート装置１は、貼り合わせ後の部材を所定サイズに切断する。これにより、図１（Ｂ）に示されるラミネート完成品１００が作成される。作成されたラミネート完成品１００は、排出口１４から排出される。

図２に示されるように、ラミネート装置１は、筐体１１の内部に、第１ホルダ２１、第２ホルダ２２、記録部３０、第１切断部４０、第１ローラ対５１、第２ローラ対５２、貼合部６０、および第２切断部７０を備えている。これに加えて、ラミネート装置１は、筐体１１の内部に、制御部９０、および各種のモータを備えている（図３参照）。筐体１１内の必要な位置には、第１部材１０１を支持するガイド部材（図示せず）が設けられている。これにより、第１ホルダ２１から、記録部３０、および貼合部６０を経由して、第２切断部７０に至る搬送路１５が形成される。

［第１ホルダ２１と第２ホルダ２２］
第１ホルダ２１および第２ホルダ２２は、左右方向９に延伸する軸を中心として回転可能な部材である。第１ホルダ２１の太さは、第１ロール１１１の芯材１１３の内径と同等である。第２ホルダ２２の太さは、第２ロール１１２の芯材１１４の内径と同等である。第１ホルダ２１および第２ホルダ２２は、筐体１１、または筐体１１に固定された部材に固定される。

第１ホルダ２１および第２ホルダ２２は、筐体１１内で互いに離れた位置に位置する。図２に示される構成では、第１ホルダ２１は、上下方向７において筐体１１内の中央より下、かつ、前後方向８において筐体１１内の後方に位置している。第２ホルダ２２は、上下方向７において筐体１１内の上方、かつ、前後方向８において筐体１１内の中央よりやや後に位置している。なお、筐体１１内における第１ホルダ２１および第２ホルダ２２の位置は、任意である。

ラミネート装置１が動作する前に、第１ホルダ２１には第１ロール１１１が装着され、第２ホルダ２２には第２ロール１１２が装着される。第１ホルダ２１は、第１ロール１１１を回転可能に支持する。第２ホルダ２２は、第２ロール１１２を回転可能に支持する。第１ホルダ２１に支持された第１ロール１１１からは、第１部材１０１が引き出される。第２ホルダ２２に支持された第２ロール１１２からは、第２部材１０２が引き出される。第１ホルダ２１は、第１支持部の一例である。第２ホルダ２２は、第２支持部の一例である。

第１ホルダ２１は、ホルダ用モータ８１（図３参照）から駆動力を受けて、所定の向き（図２では反時計回りの向き）に回転する。これにより、第１ロール１１１から引き出された第１部材は、第１ロール１１１に巻き戻される。

［記録部３０］
記録部３０は、第１ロール１１１より搬送路１５の下流側に位置する。記録部３０は、上下方向７において搬送路１５の上方、かつ、前後方向８において第１ロール１１１と貼合部６０との間に位置する。記録部３０は、キャリッジ３１、および記録ヘッド３２を含んでいる。筐体１１の内部には、左右方向９に延伸し、両端が筐体１１、または筐体１１に固定された部材に固定された２本のガイドレール３５、３６が位置する。キャリッジ３１は、ガイドレール３５、３６の上に載置されている。キャリッジ３１は、ＣＲモータ８２（図３参照）から駆動力を受けて、左右方向９に移動する。

記録ヘッド３２は、キャリッジ３１に搭載されている。記録ヘッド３２の下面には、複数のノズル３３が形成されている。キャリッジ３１の移動に伴い、記録ヘッド３２は左右方向９に移動する。キャリッジ３１の移動範囲の下方には、プラテン３４が位置する。記録ヘッド３２は、左右方向９に移動しながら、ノズル３３からインクを吐出させる。これにより、プラテン３４上を搬送される第１部材１０１の記録面１０７に画像が記録される。このように記録部３０は、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１に画像を記録する。

［第１切断部４０］
第１切断部４０は、第２ロール１１２と貼合部６０との間に位置する。第１切断部４０は、上下方向７および前後方向８において第２ロール１１２と貼合部６０との間に位置する。第１切断部４０は、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２に直交する方向（斜め方向）に移動する移動刃と、移動刃に対向する固定刃とを含んでいる。第１切断部４０は、第２部材１０２に直交する方向に移動刃が移動することにより、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を切断する。

［第１ローラ対５１と第２ローラ対５２］
第１ローラ対５１および第２ローラ対５２は、第２ロール１１２と貼合部６０との間に位置する。より詳細には、第１ローラ対５１は、第２ロール１１２と第１切断部４０との間に位置する。第２ローラ対５２は、第１切断部４０と貼合部６０との間に位置する。

第１ローラ対５１は、第１ローラ５３および第２ローラ５４を含んでいる。第１ローラ５３は、上下方向７において第２ローラ５４の下、かつ、前後方向８において第２ローラ５４の後に位置する。第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２は、第１ローラ５３と第２ローラ５４との間を通過する。このとき、第１ローラ５３は第２部材１０２の貼り合わせ面１０８に当接し、第２ローラ５４は第２部材１０２の裏面１０９に当接する。第１ローラ対５１は、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を把持する。

第２ローラ対５２は、第３ローラ５５および第４ローラ５６を含んでいる。第３ローラ５５は、上下方向７において第４ローラ５６の下、かつ、前後方向８において第４ローラ５６の後に位置する。第１切断部４０を通過した第２部材１０２は、第３ローラ５５と第４ローラ５６との間を通過する。このとき、第３ローラ５５は第２部材１０２の貼り合わせ面１０８に当接し、第４ローラ５６は第２部材１０２の裏面１０９に当接する。第２ローラ対５２は、第１切断部４０を通過した第２部材１０２を把持する。

第１ローラ５３および第３ローラ５５は、搬送用モータ８４（図３参照）から駆動力を受けて、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。第２ローラ５４および第４ローラ５６は、それぞれ、第１ローラ５３および第３ローラ５５の回転に伴い、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。これにより、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２は、第２ロール１１２から第１切断部４０および貼合部６０を経由して第２切断部７０に至る経路に沿って搬送される。

［第１引出ローラ５７と第２引出ローラ５８］
第１引出ローラ５７および第２引出ローラ５８は、第１ロール１１１の近傍に位置する。図２に示される構成では、第１引出ローラ５７および第２引出ローラ５８は、前後方向８において第１ロール１１１の前に位置する。第１引出ローラ５７は、第２引出ローラ５８の真上に位置する。第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１は、第１引出ローラ５７と第２引出ローラ５８との間を通過する。このとき、第１引出ローラ５７は第１部材１０１の記録面１０７に当接し、第２引出ローラ５８は第１部材１０１の記録面１０７の裏面に当接する。

第２引出ローラ５８は、搬送用モータ８４から駆動力を受けて、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。第１引出ローラ５７は、第２引出ローラ５８の回転に伴い、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。これにより、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１は、搬送路１５に沿って搬送される。

［貼合部６０］
貼合部６０は、記録部３０より搬送路１５の下流側に位置する。貼合部６０は、前後方向８において、記録部３０と第２切断部７０との間に位置する。貼合部６０は、第１貼合ローラ６１、および第２貼合ローラ６２を含んでいる。第１貼合ローラ６１は、ラミネート完成品１００の厚さに応じた間隔を空けて、第２貼合ローラ６２の直上に位置する。

第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２は、第１ローラ５３および第２ローラ５４の間、および、第３ローラ５５および第４ローラ５６の間を通過して、第１貼合ローラ６１と第２貼合ローラ６２との間に侵入する。このとき、第２部材１０２の貼り合わせ面１０８は下向きである。第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１は、第１貼合ローラ６１と第２貼合ローラ６２との間において、第２部材１０２の下に侵入する。このとき、第１部材１０１の記録面１０７は上向きである。

上述されたように、第２貼合ローラ６２は、貼合用モータ８５（図３参照）から駆動力を受けて、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。これに伴い、第１貼合ローラ６１も、左右方向９に延伸する軸を中心として回転する。第１貼合ローラ６１および第２貼合ローラ６２は、第１部材１０１の記録面１０７と第２部材１０２の貼り合わせ面１０８とを密着させることにより、第１部材１０１と第２部材１０２を貼り合わせる。このように貼合部６０は、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１と、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２とを貼り合わせる。

［第２切断部７０］
第２切断部７０は、貼合部６０より搬送路１５の下流側に位置する。第２切断部７０は、前後方向８において、貼合部６０より前に位置する。第２切断部７０は、貼合部６０で貼り合わされた第１部材１０１および第２部材１０２を同時に切断する。第２切断部７０は、第１切断部４０と同じく、切断すべき対象に対して直交方向（上下方向７）に移動する移動刃と移動刃に対向する固定刃とを含む構成を有していてもよく、左右方向９に移動するカッターキャリッジと、カッターとを含む構成を有していてもよい。

［制御部９０とその周辺部］
図３に示されるように、制御部９０は、ＣＰＵ９１、ＲＯＭ９２、ＲＡＭ９３、およびＥＥＰＲＯＭ９４を備えている。ＲＯＭ９２には、ラミネート装置１の各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。ＥＥＰＲＯＭ９４には、上記プログラムを実行するときに用いられる各種データが格納されている。ＲＡＭ９３は、ＣＰＵ９１が上記プログラムを実行するときに用いる各種データを一時的に記録する記憶領域や、データやプログラムの展開領域として使用される。ラミネート装置１の電源オン時に、ＲＯＭ９２に格納されたプログラムは、ＲＡＭ９３に複写転送される。ＣＰＵ９１は、ＲＡＭ９３に記憶されたプログラムを実行する。これにより、制御部９０は各種の制御を行う。

ＡＳＩＣ９５には、操作部１２および表示部１３が接続されている。操作部１２は、操作キーの押下を検出して、押下された操作キーに応じた信号を出力する。制御部９０は、操作部１２から出力された信号に基づいて、押下された操作キーを識別する。表示部１３は、制御部９０からの指示に基づいて、ラミネート装置１の動作に関する情報を画面に表示する。

ＡＳＩＣ９５には、記録ヘッド３２が接続されている。制御部９０は、ＡＳＩＣ９５を経由して記録ヘッド３２に、画像データに応じた信号を出力する。記録ヘッド３２は、制御部９０から出力された信号に応じて、記録ヘッド３２に設けられた複数のノズル３３からインクを吐出する。

ＡＳＩＣ９５には、ホルダ用モータ８１、ＣＲモータ８２、切断用モータ８３、搬送用モータ８４、および貼合用モータ８５が接続されている。ＡＳＩＣ９５には、これらのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。制御部９０は、各モータを回転させるための駆動信号を各モータに対応する駆動回路に出力する。駆動回路は、制御部９０から出力された駆動信号に応じた駆動電流を対応するモータへ出力する。これにより、対応するモータが回転する。

制御部９０は、ホルダ用モータ８１を制御して、第１ホルダ２１を回転させ、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１を第１ロール１１１に巻き戻しさせる。制御部９０は、ＣＲモータ８２を制御して、キャリッジ３１を移動する。制御部９０は、切断用モータ８３を制御して、第１切断部４０および第２切断部７０を移動する。制御部９０は、搬送用モータ８４を制御して、第１ローラ５３、第３ローラ５５、および第２引出ローラ５８を回転させ、第１部材１０１を搬送路１５に沿って搬送させ、第２部材１０２を上記経路に沿って搬送させる。制御部９０は、貼合用モータ８５を制御して、第２貼合ローラ６２を回転させる。

［制御部９０による処理］
図４が参照されて、制御部９０よる処理が説明される。図４に示される処理は、制御部９０が、ＲＡＭ９３に記憶されたプログラムを実行することにより実行される。図４に示される処理が実行される前に、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１の先頭は、搬送路１５において記録部３０よりも上流側に位置し、第２ロールから引き出された第２部材１０２の先頭は、搬送路１５において貼合部６０よりも上流側に位置する。

制御部９０は、図４に示される処理の最初に、第１部材１０１を記録位置に搬送させる（Ｓ１１）。制御部９０は、Ｓ１１において、搬送用モータ８４を駆動して、第２引出ローラ５８を回転させることにより、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１をプラテン３４上の記録位置まで搬送させる。なお、このとき、第１～第４ローラ５３～５６は回転せず、第１引出ローラ５７は第２引出ローラ５８の回転に伴い回転する。

次に、制御部９０は、記録部３０で第１部材１０１に画像を記録させる（Ｓ１２）。制御部９０は、Ｓ１２において、ＣＲモータ８２を駆動して、キャリッジ３１を左右方向９に移動させながら、記録ヘッド３２に記録すべき画像に応じたデータを供給することにより、プラテン３４上にある第１部材１０１に画像を記録させる。制御部９０は、１パス分の画像記録が終了すると、搬送用モータ８４を駆動して、第２引出ローラ５８を回転させることにより、第１部材１０１を次に画像を記録する位置まで搬送路１５に沿って搬送させる。このとき、第１～第４ローラ５３～５６は回転せず、第１引出ローラ５７は第２引出ローラ５８の回転に伴い回転する。制御部９０は、第１部材１０１に１枚分の画像を記録すると、Ｓ１３へ進む。

次に、制御部９０は、第１部材１０１を貼り合わせ位置に搬送させる（Ｓ１３）。制御部９０は、Ｓ１３において、搬送用モータ８４を駆動して、第２引出ローラ５８を回転させることにより、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１を貼合部６０の貼り合わせ位置まで搬送させる。なお、このとき、第１～第４ローラ５３～５６は回転せず、第１引出ローラ５７は第２引出ローラ５８の回転に伴い回転する。

次に、制御部９０は、第２部材１０２を貼り合わせ位置に搬送させる（Ｓ１４）。制御部９０は、Ｓ１４において、搬送用モータ８４を駆動して、第１ローラ５３および第３ローラ５５を回転させることにより、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を貼合部６０の貼り合わせ位置まで搬送させる。なお、このとき、第１引出ローラ５７および第２引出ローラ５８は回転せず、第２ローラ５４および第４ローラ５６は、それぞれ、第１ローラ５３および第３ローラ５５の回転に伴い回転する。

次に、制御部９０は、第２部材１０２を第１切断部４０で切断させる（Ｓ１５）。制御部９０は、Ｓ１５において、切断用モータ８３を駆動して、第１切断部４０を所定方向に移動させることにより、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を切断させる。

次に、制御部９０は、第１部材１０１と第２部材１０２とを貼合部６０で貼り合わせさせる（Ｓ１６）。制御部９０は、Ｓ１６において、貼合用モータ８５を駆動して、第２貼合ローラ６２を回転させることにより、第１ロール１１１から引き出され、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１と、第１切断部４０で切断された第２部材１０２の下流側の部材とを貼り合わせさせる。このとき、第１貼合ローラ６１は、第２貼合ローラ６２の回転に伴い回転する。

次に、制御部９０は、貼合部６０で貼り合わされた部材を第２切断部７０で切断させる（Ｓ１７）。制御部９０は、Ｓ１７において、切断用モータ８３を駆動して、第２切断部７０を所定方向に移動させることにより、第１部材１０１と第２部材１０２とが貼り合わされた部材を切断させる。ここで、制御部９０は、第１部材１０１と第２部材１０２とが貼り合わされた部材よりも上流の第１部材１０１のみの部分を切断させてもよい。言い換えれば、制御部９０は、第１部材１０１と第２部材１０２とが貼り合わされた部材がすべて切断にて切り落とされるよう切断させてもよい。

次に、制御部９０は、第１部材１０１を第１ロール１１１に巻き戻しさせる（Ｓ１８）。制御部９０は、Ｓ１８において、ホルダ用モータ８１を駆動して、第１ホルダ２１を回転させることにより、第１切断部４０で切断された第１部材１０１の上流側の部材を第１ロール１１１に巻き戻しさせる。このとき、制御部９０は、第１部材１０１の上流側の部材を記録部３０よりも上流側まで（図２において、記録部３０の左側まで）巻き戻しさせる。あるいは、制御部９０は、第１部材１０１が貼合部６０に把持された状態を維持するように、第１部材１０１を第１ロール１１１に巻き戻しさせてもよい。

制御部９０は、Ｓ１８において、例えば、図示しないセンサから出力された信号に基づき、第１部材１０１の端部を検知し、第１部材１０１の端部を検知してから第１部材１０１を所定量だけ巻き戻した後に、第１部材１０１の巻き戻しを停止する。

Ｓ１５は、切断動作の一例である。Ｓ１６は、貼合動作の一例である。Ｓ１８は、巻き戻し動作の一例である。制御部９０は、図４に示される処理において、切断動作を実行し、切断動作の後に貼合動作を実行し、貼合動作の後に巻き戻し動作を実行する。Ｓ１３は、粘着部を有しない部材を貼合部６０に挿入させる第１挿入動作の一例である。Ｓ１４は、粘着部を有する部材を貼合部６０に挿入させる第２挿入動作の一例である。制御部９０は、図４に示される処理において、第１挿入動作を実行し、第１挿入動作の後に、第２挿入動作を実行する。

制御部９０は、図５に示されるように、Ｓ１５とＳ１６とを逆の順序で実行してもよい。具体的には、制御部９０は、Ｓ１４を実行した後、Ｓ１６において、第１部材１０１と第２部材１０２とを貼合部６０で貼り合わせさせる。次に、制御部９０は、Ｓ１５において、第２部材１０２を第１切断部４０で切断させる。制御部９０は、貼合動作を実行し、貼合動作の後に切断動作を実行し、切断動作の後に巻き戻し動作を実行する。また、制御部９０は、Ｓ１３とＳ１４とを逆の順序で実行してもよい。

以上の説明では、搬送用モータ８４は、第１ローラ５３、第３ローラ５５、および第２引出ローラ５８を駆動し、貼合用モータ８５は第２貼合ローラ６２を駆動することとした。これに限らず、搬送用モータ８４は、第１ローラ５３および第２ローラ５４の少なくともいずれかを駆動し、第３ローラ５５および第４ローラ５６の少なくともいずれかを駆動し、第１引出ローラ５７および第２引出ローラ５８の少なくともいずれかを駆動してもよい。例えば、搬送用モータ８４は、第１ローラ５３および第２ローラ５４の両方を駆動してもよく、第１ローラ５３を駆動し、第２ローラ５４を駆動しなくてもよい。また、貼合用モータ８５は、第１貼合ローラ６１および第２貼合ローラ６２の少なくともいずれかを駆動してもよい。

［実施形態の作用効果］
以上に示されるように、本実施形態に係るラミネート装置１は、第１ホルダ２１と、第２ホルダ２２と、記録部３０と、貼合部６０と、第１切断部４０と、を備えている。記録部３０は、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１に画像を記録する。貼合部６０は、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１と第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２とを貼り合わせる。第１切断部４０は、第２ロール１１２と貼合部６０との間に位置し、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を切断する。

したがって、本実施形態に係るラミネート装置１によれば、第２ロール１１２と貼合部６０との間に第１切断部４０が位置するので、貼り合わせに必要な第２部材１０２のみが貼合部６０に供給される。このため、第２部材１０２が余分に消費されることを抑制することができる。

また、ラミネート装置１は、第２ロール１１２と第１切断部４０との間に位置し、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を把持する第１ローラ対５１を備えている。したがって、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を第１ローラ対５１で把持することにより、第２部材１０２を第１切断部４０で綺麗に切断できる。

また、ラミネート装置１は、第１切断部４０と貼合部６０との間に位置し、第１切断部４０を通過した第２部材１０２を把持する第２ローラ対５２を備えている。したがって、第１切断部４０を通過した第２部材１０２を第２ローラ対５２で把持することにより、第２部材１０２を第１切断部４０で綺麗に切断できる。

また、ラミネート装置１は、貼合部６０の下流側に位置し、貼合部６０で張り合わされた第１部材１０１および第２部材１０２を切断する第２切断部７０を備えている。したがって、張り合わされた第１部材１０１および第２部材１０２を第２切断部７０で切断できる。

また、ラミネート装置１の制御部９０は、第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２を第１切断部４０で切断させる切断動作（Ｓ１５）と、切断動作の後に、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１と第１切断部４０で切断された第２部材１０２とを貼り合わせる貼合動作（Ｓ１６）と、貼合動作の後に、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１を巻き戻しさせる巻き戻し動作（Ｓ１８）と、を実行する（図４参照）。したがって、第１部材１０１を巻き戻すことにより、第１部材１０１が余分に消費されることを抑制することができる。

また、第１部材１０１は粘着部を有しない部材であり、第２部材１０２は粘着部（第１粘着層１０３）を有する部材である。制御部９０は、粘着部を有しない部材を貼合部６０に挿入させる第１挿入動作（Ｓ１３）と、第１挿入動作の後に、粘着剤を有する部材を貼合部６０に挿入させる第２挿入動作（Ｓ１４）と、実行する。したがって、粘着部を有しない部材を貼合部６０に挿入させた後に、粘着部を有する部材を貼合部６０に挿入させることにより、粘着部に妨害されずに、第１部材１０１および第２部材１０２を貼合部６０に侵入させて貼り合わせを実行できる。

また、制御部９０は、巻き戻し動作において、第１部材１０１が貼合部６０に把持された状態を維持するように第１部材１０１を第１ロール１１１に巻き戻しさせてもよい。したがって、第１部材１０１を巻き戻した後に、第１部材１０１を貼合部６０に改めて侵入させる必要がない。

また、制御部９０は、図５に示されるように、貼合動作（Ｓ１４）を実行し、貼合動作の後に、切断動作（Ｓ１３）を実行し、切断動作の後に、巻き戻し動作（１６）と、を実行してもよい。この構成でも、第１部材１０１を巻き戻すことにより、第１部材１０１が余分に消費されることを抑制することができる。

［変形例］
上記実施形態に係るラミネート装置１については、各種の変形例を構成できる。変形例に係るラミネート装置は、第１ローラ対５１または第２ローラ対５２を備えていなくてもよい。図６に示される変形例に係るラミネート装置２は、ラミネート装置１から第２ローラ対５２を削除したものである。図７に示される変形例に係るラミネート装置３は、ラミネート装置１から第１ローラ対５１を削除したものである。変形例に係るラミネート装置２、３によっても、第２ロール１１２と貼合部６０との間に第１切断部４０が位置するので、貼り合わせに必要な第２部材１０２のみが貼合部６０に供給され、第２部材１０２が余分に消費されることを抑制することができる。

図８に示される変形例に係るラミネート装置４は、ラミネート装置１から第２切断部７０を削除し、第３切断部７５を追加したものである。第３切断部７５は、記録部３０と貼合部６０との間に位置し、第１ロール１１１から引き出され、記録部３０で画像が記録された第１部材１０１を切断する。第３切断部７５は、切断すべき対象に対して直交方向（上下方向７）に移動する移動刃と移動刃に対向する固定刃とを含む構成を有していてもよく、左右方向９に移動するカッターキャリッジと、カッターとを含む構成を有していてもよい。図６および図７に示されるラミネート装置２、３についても、同様の変形例を構成できる。

第３切断部７５を備えた変形例に係るラミネート装置では、貼り合わせに必要な第１部材１０１および第２部材１０２のみが貼合部６０に供給される。このため、第１部材１０１および第２部材１０２が余分に消費されることを抑制することができる。また、貼合部６０の下流に第２切断部７０を備えることなく、第１ロール１１１および第２ロール１１２のいずれからも切り離された貼り合わせされた部材を排出することができる。

変形例に係るラミネート装置は、第２切断部７０を備えていなくてもよい。この場合、第１部材１０１と第２部材１０２とを貼り合わせた部材が切断されない状態で排出口１４から排出される。ユーザは、排出された部材をラミネート装置の外部で、例えばハサミを用いて切断する。

変形例に係るラミネート装置は、第１貼合ローラ６１、および第２貼合ローラ６２を含む貼合部６０に代えて、１個の貼合ローラを含む貼合部を備えていてもよい。１個の貼合ローラを筐体１１内の好適な位置に配置することにより、第１ロール１１１から引き出された第１部材１０１と第２ロール１１２から引き出された第２部材１０２とを１個の貼合ローラによって貼り合わせできる。

変形例に係るラミネート装置の制御部は、第１部材１０１を第１ロール１１１に巻き戻しさせる巻き戻し動作に加えて（あるいは、当該巻き戻し動作に代えて）、第２部材１０２を第２ロール１１２に巻き戻しさせる巻き戻し動作を実行してもよい。この変形例に係るラミネート装置では、第２ホルダ２２は、ホルダ用モータ８１に接続されている。制御部は、切断動作（Ｓ１５）の後に、ホルダ用モータ８１を駆動して、第２部材１０２を第２ロール１１２に巻き戻しさせる巻き戻し動作を実行する。第２部材１０２を巻き戻すことにより、第２部材１０２が余分に消費されることを抑制することができる。

上記実施形態に係るラミネート装置１の記録部３０は、インクを吐出する記録ヘッド３２を有し、所謂シリアルインクジェット方式で画像を記録するものであることとしたが、記録部３０の構成はこれに限定されない。変形例に係るラミネート装置の記録部は、例えば、固定されたインクジェットの記録ヘッドを有し、所謂ラインヘッド方式で画像を記録するものでもよい。また、変形例に係るラミネート装置の記録部は、所謂サーマルヘッド方式で画像を記録するものでもよい。また、変形例に係るラミネート装置の記録部は、レーザ光を用いてトナーを被記録媒体に定着させる所謂レーザ方式で画像を記録するものでもよい。

１、２、３、４・・・ラミネート装置
２１・・・第１ホルダ（第１支持部）
２２・・・第２ホルダ（第２支持部）
３０・・・記録部
４０・・・第１切断部
５１・・・第１ローラ対
５２・・・第２ローラ対
５８・・・第２引出ローラ
６０・・・貼合部
７０・・・第２切断部
７５・・・第３切断部
９０・・・制御部
１００・・・ラミネート完成品
１０１・・・第１部材
１０２・・・第２部材
１０３・・・第１粘着層（粘着部）
１１１・・・第１ロール
１１２・・・第２ロール

Claims (10)

1. 第１部材が巻かれて形成された第１ロールを支持する第１支持部と、
   第２部材が巻かれて形成された第２ロールを支持する第２支持部と、
   上記第１ロールから引き出された上記第１部材に画像を記録する記録部と、
   上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合部と、
   上記第２ロールと上記貼合部との間に位置し、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を切断する第１切断部と、を備えたラミネート装置。
2. 上記第２ロールと上記第１切断部との間に位置し、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を把持する第１ローラ対をさらに備えた請求項１に記載のラミネート装置。
3. 上記第１切断部と上記貼合部との間に位置し、上記第１切断部を通過した上記第２部材を把持する第２ローラ対をさらに備えた請求項１に記載のラミネート装置。
4. 上記貼合部の下流側に位置し、上記貼合部で張り合わされた上記第１部材および上記第２部材を切断する第２切断部をさらに備えた請求項１に記載のラミネート装置。
5. 制御部をさらに備え、
   上記制御部は、
   上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、
   上記切断動作の後に、上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第１切断部で切断された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、
   上記貼合動作の後に、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行する請求項１に記載のラミネート装置。
6. 上記第１部材および上記第２部材の一方は粘着部を有する部材であり、他方は粘着部を有しない部材であり、
   上記制御部は、
   上記粘着部を有しない部材を上記貼合部に挿入させる第１挿入動作と、
   上記第１挿入動作の後に、上記粘着部を有する部材を上記貼合部に挿入させる第２挿入動作と、を実行する請求項５に記載のラミネート装置。
7. 上記制御部は、上記巻き戻し動作において、上記第１部材が上記貼合部に把持された状態を維持するように上記第１部材を上記第１ロールに巻き戻しさせる請求項５に記載のラミネート装置。
8. 上記第１ロールと上記貼合部との間に位置し、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を切断する第３切断部、をさらに備えた請求項１に記載のラミネート装置。
9. 制御部をさらに備え、
   上記制御部は、
   上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、
   上記貼合動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、
   上記切断動作の後に、上記第１ロールから引き出された上記第１部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行する請求項１に記載のラミネート装置。
10. 制御部をさらに備え、
    上記制御部は、
    上記記録部で画像が記録された上記第１部材と上記第２ロールから引き出された上記第２部材とを貼り合わせる貼合動作と、
    上記貼合動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を上記第１切断部で切断させる切断動作と、
    上記切断動作の後に、上記第２ロールから引き出された上記第２部材を巻き戻しさせる巻き戻し動作と、を実行する請求項１に記載のラミネート装置。

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