JP2004262058A - ラベル発行装置 - Google Patents

ラベル発行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004262058A
JP2004262058A JP2003054014A JP2003054014A JP2004262058A JP 2004262058 A JP2004262058 A JP 2004262058A JP 2003054014 A JP2003054014 A JP 2003054014A JP 2003054014 A JP2003054014 A JP 2003054014A JP 2004262058 A JP2004262058 A JP 2004262058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
image
continuous paper
label
image recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003054014A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Hosomi
浩昭 細見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003054014A priority Critical patent/JP2004262058A/ja
Publication of JP2004262058A publication Critical patent/JP2004262058A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)
  • Labeling Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構造を有し、かつ手間のかからないラベル発行装置を提供する。
【解決手段】ラベル発行装置1は、連続紙110上に画像112を記録する画像記録部20と、画像112を含む画像記録部分114を連続紙110から切り取る画像切取り部30と、画像記録部分(または切取り片)114に粘着剤を付着させるラベル生成部50と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールまたはラベルを発行するラベル発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラベル発行装置は、所定のフォーマットのラベルシート(またはシールシート)に感熱方式やインクジェット方式等の各種画像記録方法を用いてラベルシートの画像記録面上に画像を記録して、ラベル(シール)を発行するものである。
【0003】
ここで、ラベルシート(シールシート)は、粘着面を有する粘着シートとこの粘着シートの粘着面に取り外し可能に貼り付けられる剥離シートから構成される。以下、本明細書においては、「ラベル」とは、表面に画像が記録されており、裏面に粘着剤が付着した貼付物全般を指すものとし、特に「シール」と区別せずに使用するものとする。
【0004】
従来のラベル発行装置としては、パーソナルコンピュータを用いてラベルの設計を行い、パーソナルコンピュータによる制御下でプリンタ及びカッティングプロッタを動作させ、ラベルの設計、印刷、切断までを行うシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、通常の紙状媒体である紙状シートや、ラベルシート等の用紙上に画像を印刷するプリンタ部と、プリンタ部によってプリントアウトされた印刷済の用紙を利用者に指示された形状及び状態でカットし、カット済シートを出力するカッティング部とを備えたプリントカッティング装置も提案されている(特許文献2参照)。
照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−63714号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−233990号公報(第6〜7頁、図1〜3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシール作成システムや装置は、粘着剤を有するラベルシートに画像を記録し、カットを行うものであるため、ラベルシートのカット時に粘着剤がカッタ刃等の切断部材に付着する可能性がある。カッタ刀への粘着剤の付着は、カッタ刀の切れ味が劣化させていまい、誤動作等の発生の原因となる可能性がある。
【0008】
また、ラベルシートから粘着シートのみを切り取る場合には、カッタ刃はラベルシートを厚み方向に貫通して切断し、剥離シートの部分は貫通しないようにカッタ刀の切り込み厚を設定する必要がある。したがって、異なるラベルシートを切断する毎に、粘着シート及び剥離シートの厚みに応じてカッタ刀の設定を調整する必要があり、取扱が面倒であった。
【0009】
また、特許文献1に開示されたシール作成システムでは、印刷および切断は、異なる装置でそれぞれ行われるため、利用者は、印刷装置で印刷された印刷済シールシートを取り出し、切断装置まで運ぶ必要があり、非常に手間がかかった。
【0010】
本発明は、上記問題点を鑑み、簡易な構造を有し、かつ手間のかからないラベル発行装置を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、下記の構成によって達成される。
(1) 記録媒体上に画像を記録する画像記録手段と、
前記画像を含む画像記録部分を前記記録媒体から切断する切断手段と、
前記画像記録部分に粘着剤を付着させる粘着剤付着手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置。
(2) 前記画像記録部分は、前記画像記録手段から、前記切断手段及び前記粘着剤付着手段の順に搬送されることを特徴とする(1)記載のラベル発行装置。
(3) 前記粘着剤付着手段は、前記粘着剤を表面に有する台紙と前記画像記録部分とを重ね合わせて狭持することにより、前記画像記録部分に前記粘着剤を付着させることを特徴とする(1)または(2)記載のラベル発行装置。
(4) 前記画像記録部分が重ね合わされた領域以外に存在する前記台紙上の粘着剤を取り除く粘着剤除去手段を備えたことを特徴とする(3)記載のラベル発行装置。
(5) 前記粘着剤除去手段は、前記粘着剤と接触することで前記粘着剤が転写される剥離シートを有することを特徴とする(4)記載のラベル発行装置。
(6) 前記画像記録部分が切断された後の記録媒体が前記粘着剤と接触することで前記粘着剤を除去するように前記粘着剤除去手段が構成されていることを特徴とする(4)記載のラベル発行装置。
(7) 前記記録媒体から切断された前記画像記録部分を保持する一対のローラを有し、
前記一対のローラは、前記記録媒体を保持しながら前記粘着剤付着手段に搬送することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか記載のラベル発行装置。
(8) 前記粘着剤付着手段は、前記画像記録部分と前記台紙とともにさらに前記記録媒体を狭持することにより、前記画像記録部分に前記粘着剤を付着させ、かつ前記画像記録部分が重ね合わされた領域以外に存在する前記台紙上の粘着剤を取り除くことを特徴とする(3)記載のラベル発行装置。
(9) フィルムを用いて前記画像上をラミネートするラミネート手段を有することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか記載のラベル発行装置。
(10) 前記画像記録手段は、画像データに応じて画像を形成し、
前記画像切断手段は、前記画像データを基に決定された切断領域に応じて前記画像記録部分を前記記録媒体から切断することを特徴とする(1)乃至(10)のいずれか記載のラベル発行装置。
(11) 前記記録媒体は、粘着剤無しの用紙であることを特徴とする(1)乃至(11)のいずれか記載のラベル発行装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るラベル発行装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
以下、図1乃至図7を参照しながら、本発明に係るラベル発行装置の第1実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態のラベル発行装置の斜視図であり、図2は、本実施形態のラベル発行装置の切り出し片搬送部の斜視図であり、図3は、同断面図であり、図4及び図5は、それぞれラベル作成部の要部拡大断面図であり、図6は、本実施形態のラベル発行装置の制御を示すブロック図であり、図7は、本実施形態のラベル発行装置の動作フローチャートである。
【0014】
本実施形態のラベル発行装置1は、図1に示すように、連続紙搬送部10と、画像印画部20と、画像切断部30と、切取り片搬送部40と、ラベル作成部50とを備えている。以下の説明では、図1を参照しながら、本実施形態のラベル発行装置1の各部について詳細に説明していく。
【0015】
まず、連続紙搬送部10の構成について説明する。
【0016】
連続紙搬送部10は、連続紙を送り出す連続紙供給軸11と、連続紙供給軸11から送り出された連続紙をガイドする一対のガイドローラ13,14と、連続紙供給軸11から送り出された連続紙の搬送方向を折り曲げる一対の送り出しローラ15,16と、送り出しローラ15,16によって折り曲げられた連続紙110を回収する連続紙回収軸12と、モータ17,18とを有している。
【0017】
連続紙供給軸11は、モータ17によって回動可能に構成された筒状部材である。連続紙供給軸11の表面上には、連続紙110の一端側がロール巻き形状で装着されており、連続紙110を送り出し可能に構成されている。ここで、連続紙110は、長尺の用紙であって両面ともに粘着剤が付着していないものを指す。
【0018】
一方、連続紙回収軸12は、連続紙供給軸11と所定距離離れた位置に配置され、モータ18によって回動可能に構成された筒状部材である。連続紙回収軸12の外周面上には、連続紙110の他端側が固定されており、連続紙110をロール巻形状で巻き取り可能に構成されている。すなわち、連続紙110は、連続紙供給軸11と連続回収ローラ12との間に掛け渡された構成となっている。
【0019】
一対のガイドローラ13,14は、連続紙110をガイドするガイド部材である。ガイドローラ13,14は、連続紙供給軸11と連続紙回収軸12との間に掛け渡された連続紙110を連続紙供給軸11の直後で挟み込むように互いに対向して配置されている。
【0020】
なお、図1では、一対のガイドローラ13,14のみが図示されているが、必要に応じて、連続紙110の長手方向に沿って、他のガイドローラ対やガイドプレート等を配置し、連続紙110の搬送経路に沿って連続紙110を確実にガイドするように構成してもよい。
【0021】
連続紙110は、図1に示すように、例えば、連続紙供給軸11から送り出しローラ15,16まで、略真っ直ぐに送り出される。
【0022】
一対の送り出しローラ15,16は、連続紙供給軸11から送り出された連続紙110の搬送方向を曲げたいところに配置されている。例えば、図1では、一対の送り出しローラ15,16は、真っ直ぐに搬送される連続紙110の搬送方向端部に配置されている。連続紙110は、送り出しローラ16を軸として斜め下方に折り曲げられ、その後連続紙回収軸12に送られ回収される。
【0023】
モータ17は、連続紙供給軸11が連続紙回収軸12側に送り出された連続紙110を巻き取る方向に連続紙供給軸11を回転駆動する。これにより、モータ17は、連続紙110の搬送方向と逆方向に軽いテンションを加えるとともに、カット切断部30における切断時に、用紙を逆方向に移動させるよう連続紙供給軸11を駆動する。
【0024】
一方、モータ18は、連続紙供給ローラ12が連続紙回収ローラ11側から送り出された連続紙110を巻き取る方向に連続紙供給軸11を回転駆動する。
【0025】
次に、画像記録部20の具体的な構成について説明する。
【0026】
画像記録部20は、例えば、連続紙110にインクを吐出して連続紙110上に任意の画像を形成するインクジェット方式の画像記録手段により構成することができる。画像記録部20は、ガイド21と、画像記録ヘッド24とを有している。
【0027】
ガイド21は、その長手方向が連続紙110の幅方向と略平行となるように連続紙110の上方に配置され、その長手方向両端がそれぞれ固定部22及び固定部23によって固定されている。固定部22,23は、それぞれ図示せぬラベル発行装置1の筐体等に固定されている。
【0028】
画像記録ヘッド24は、ガイド21の長手方向に沿って変位可能にガイド21に保持されている。画像記録ヘッド24には、図示せぬ複数のインクタンクが設けられている。各インクタンクのインクは、連続紙表面方向に向かって開口した図示せぬ複数の吐出口からインクを吐出可能に構成されている。画像記録ヘッド24は、ガイド21に沿って移動しながら、各種インクを用いて連続紙110上に画像を記録する。
【0029】
ここで、画像記録ヘッド24は、連続紙110が停止している間に、ガイド21に沿って移動しながら、連続紙上に1ライン分画像を記録する。画像記録ヘッド24が1ライン分記録を終えると、連続紙110は1ライン分だけ長手方向に移動し、再度画像記録ヘッド24を用いて1ライン分画像を記録する。画像記録ヘッド24は、以上の動作を繰り返すことにより、画像112を形成する。
【0030】
次に、画像切断部30の具体的な構成について説明する。
【0031】
画像切断部30は、画像記録部20が連続紙110上に記録した画像112を含む所定の領域(以下、「画像記録部分」と呼ぶ)を連続紙110から切断する切断手段としての自在カッタである。具体的に画像切断部30は、ガイド31と、キャリッジ34と、ゴムパッド35を有している。
【0032】
ガイド31は、その長手方向が連続紙110の幅方向と略平行となるように連続紙100の上方に配置され、その長手方向両端がそれぞれ固定部32及び固定部33によって固定されている。固定部32及び固定部33は、それぞれ図示せぬラベル発行装置1の筐体等に固定されている。
【0033】
キャリッジ34は、ガイド31の長手方向に沿って変位可能となるように、ガイド31によって保持されている。このキャリッジ34には、先端が連続紙表面方向に向けられた連続紙切断用のカッタ刀34aが設けられている。このカッタ刀34aは、連続紙110の垂直方向に変位可能に取り付けられており、切断時にはキャリッジ34内方の退避位置から連続紙切断可能位置まで変位する。
【0034】
カッタ刀34aによる連続紙110の画像記録部分の切断は、連続紙110の前後動とキャリッジ34による連続紙幅方向の動きによって行われる。すなわち、連続紙長手方向の切断は、連続紙供給軸11及び連続紙回収軸12の駆動によって連続紙110がカッタ刀34aに対して長手方向前後に相対的に移動することにより行われる。そして、連続紙幅方向の切断は、ガイド31に沿ってキャリッジ34とともにカッタ刀34aが移動することにより行われる。
【0035】
連続紙110の直下には、カッタ刀34aの移動範囲に対応してゴムパッド35が配置されている。このゴムパッド35は、連続紙110を下方から支援してカッタ刀34aによる切断を容易にしている。切断が終了すると、カッタ刀34aは、キャリッジ34内方の退避位置に戻る。カッタ刀34aは、退避位置に移動することにより、連続紙110の搬送に支障を来さないように構成されている。
【0036】
なお、上記説明において、キャリッジ34に取り付けられたカッタ刀34aは、ラベル発行装置1内において、連続紙幅方向にのみ移動するとした。しかしながら、本実施形態は、これに限られることはなく、例えば、ガイド31の固定部32及び固定部32がラベル発行装置1の筐体等に沿って連続紙長手方向に移動することにより、カッタ刀34aを2次元的に移動可能に構成し、連続紙110が停止した状態でカッタ片34aが移動することにより画像記録部分110の切断を行うようにしてもよい。
【0037】
次に、切取り片搬送部40について説明する。
【0038】
切取り片搬送部40は、画像切断部30で切り取られた画像記録部分114(切り取られた後は、切取り片114と呼ぶこととする)をラベル作成部50に搬送するための切取り片搬送路を構成する。本実施形態の切取り片搬送部40は、図2及び図3に示すように、一対の挟み込みローラ41,42及びモータ43によって構成されている。
【0039】
挟み込みローラ41,42は、送り出しローラ15,16の近傍に配置された一対のローラである。ここでは、挟み込みローラ42は、モータ43によって駆動される駆動ローラである。一方、挟み込みローラ41は、挟み込みローラ42との間に切取り片114を挟んだ状態で切取り片114を押し付け、切取り片114の移動とともに回転する従動ローラである。送り出しローラ15,16によって曲げられる以前の連続紙110の搬送経路の延長面は、挟み込みローラ41と挟み込みローラ42との間を通過するように構成されている。
【0040】
これにより、画像切断部30で切り取られた切取り片114は、図2及び図3に示すように、送り出しローラ15と16との間を直進することによって連続紙110から張り出し、そのまま挟み込みローラ41と挟み込みローラ42との間に挟まれる。挟み込みローラ41,42は、この切取り片114挟み込んだ状態でシール作成部50まで搬送する。
【0041】
なお、本実施形態においては、切取り片114が連続紙110から完全に切り離されるよりも前に、切取り片114の先端が挟み込みローラ41,42間に挟まれることが好ましい。切り取り片114の一部が連続紙110から切り離されていない状態では、切取り片114は、連続紙110と一体的に動くことが可能である。したがって、切り取り片114は、連続紙110の動きにあわせて挟み込みローラ41,42まで確実に搬送される。
【0042】
次に、ラベル作成部50について説明する。
【0043】
ラベル作成部50は、切取り片搬送部40から搬送された切取り片114に粘着シート120を張りあわせて、最終的に台紙付ラベル118を作成するものである。
【0044】
ラベル作成部50は、図1に示すように、粘着シート120を送り出す粘着シート供給軸51と、粘着シート120の搬送方向を曲げるガイドローラ52と、粘着シート120と切取り片114と剥離シート130とを重ね合わせて押し付ける粘着剤付着手段としての一対の押し付けローラ53,54と、ガイドローラ55,56と、切取りカッター57と、粘着剤除去手段としての剥離シート130を供給する剥離シート供給軸58と、剥離シート130を回収する剥離シート回収軸59と、を有している。
【0045】
粘着シート供給軸51は、その表面上に粘着シート120の一端側がロール巻き形状で装着されており、粘着シート120を送り出し可能に構成されている。粘着シート120は、図4及び図5に示すように、台紙121と、台紙121上に積層された粘着剤122とを有している。台紙121と粘着剤122の間には、図示せぬ分離層が設けられており、後述する分離時には、図示せぬ剥離層に沿って台紙121と粘着剤122とは分離する。
【0046】
粘着シート供給軸51の下流には、ガイドローラ52が粘着シート供給軸51の上方であって、かつ挟み込みローラ42から略水平方向に所定距離離れた位置に配置されている。台紙送り出しローラ51から送られた粘着シート120は、ガイドローラ52を軸として搬送方向が曲げられる。これにより、粘着シート120の搬送方向は、挟み込みローラ41,42から搬送される切取り片114の搬送方向とほぼ同一となるように変更され、挟み込みローラ41,42から送られてくる切取り片114が粘着シート120の表面で容易に受け取られるように構成されている。
【0047】
ガイドローラ52の下流側には、押し付けローラ53,54が設けられている。押し付けローラ53は、軸53aと、軸53aの外周面を覆う円筒状の弾性カバー部材53bとを有している。一方、押しつけローラ54は、軸54aと、軸54aの外周面を覆う円筒状の弾性カバー部材54bとを有しており、粘着シート120を介して押しつけローラ53と対応する位置に取り付けられている。軸54aには、図示せぬピニオンギアが取り付けられており、軸53aの図示せぬピニオンギアと係合している。二つの押し付けローラ53,54は、このピニオンギア間の係合により、同期しながら回転する。また、押し付けローラ53,54は、少なくとも粘着シート120と剥離シート130とを同時に挟み込んだときに、互いに押し付け合い可能な程度接近して配置されている。
【0048】
図4に示すように、切取り片114は、粘着シート120上に配置された状態で、押し付けローラ53,54間に送り込まれる。押し付けローラ53,54間において、切り取り片114は、粘着シート120と剥離シート130とに挟まれた状態で押し付けローラ53,54間に挟み込まれる。押しつけローラ53,54間において、粘着シート120上の粘着剤122が剥離シート130と接触すると、粘着剤122は、台紙121から分離して剥離シート130の表面に転写される。すなわち、剥離シート130と接触した粘着剤122は、台紙121上から取り除かれる(図5参照)。
【0049】
また、切取り片114が押し付けローラ53,54間に挟まれると、切取り片114は、押しつけローラ53,54による押し付け力によって粘着剤122に押し付けられ、粘着剤122がしっかりと切取り片114の一面に付着する。これにより、切取り片114は、裏面に粘着剤122が付着しており、表面に画像が記録されたラベル(またはシール)となる(図5参照)。
【0050】
押し付けローラ53,54の下流には、ガイドローラ55,56が配置されている。このガイドローラ55,56は、粘着剤122が付着した切取り片(ラベル)114を図示せぬ排出口までガイドするガイド部材である。
【0051】
ガイドローラ55,56の下流にあたる排出口近傍には、切取りカッター57が配置されている。切り取りカッター57は、台紙112上の切取り片(ラベル)114を、ラベルの形状に合わせて切断するための切断具である。図1においては、切取りカッター57を用いて破線117に沿って切断することにより、台紙付ラベル118が得られる。この切取りカッター57は、ラベル作成終了後に自動的に切断を行うように構成してもよいし、ユーザーが手動で台紙付ラベル118を切断するような構成であってもよい。
【0052】
切り取り片114及び粘着シート120の搬送経路上方には、剥離シート供給軸58が設けられている。剥離シート供給軸58は、その外周面上に剥離シート130の一端側がロール巻形状で装着されている。剥離シート供給軸58上の剥離シート130は、押し付けローラ53に供給される。
【0053】
剥離シート供給軸58近傍には、剥離シート回収軸59が配置されている。剥離シート回収軸59は、モータ61によって駆動される駆動軸であり、その外周面上に粘着剤シート130の他端側が固定され、剥離シート供給軸58から押し付けローラ53に送られた剥離シート130をその表面上にロール巻形状で巻き取り回収可能に構成されている。これにより、粘着剤シート130は、押し付けローラ53を介して、剥離シート供給軸58及び剥離シート回収軸59に掛け渡された構成となっている。
【0054】
次に、図6を参照しながら、本実施形態のラベル発行装置1の制御回路を示すブロック図を示す。
【0055】
本実施形態のラベル発行装置1は、制御回路として、ローラ用モータ駆動部91と、画像記録ヘッド駆動部92と、カッタ刀駆動部93と、制御部94と、メモリ95と、表示部96と、操作部97と、外部入出力インターフェース98とを有して構成される。
【0056】
ここで、各機能部、すなわち、ローラ用モータ駆動部91と、画像記録ヘッド駆動部92と、カッタ刀駆動部93と、制御部94と、メモリ95と、表示部96と、操作部97と、外部入出力インターフェース98は、バス99介して、接続されており、互いにバス99を介して信号を送受信可能に構成されている。
以下、各機能部について説明を行う。
【0057】
ローラ用モータ駆動部91は、制御部94からのラベル作成指示に応じて、モータ17,18,43,60,61をそれぞれ独立にまたは一部同期させて制御する制御信号を生成し、各モータ17,18,43,60,61に出力する。これにより、ローラ用モータ駆動部91は、連続紙供給軸11、連続紙回収軸12、挟み込みローラ42、押し付けローラ53,54、及び、剥離シート回収軸59を駆動し、連続紙110、粘着シート120、及び剥離シート130の動きを制御する。
【0058】
画像記録ヘッド駆動部92は、制御部94からのラベル作成指示に応じて、画像記録部20の画像記録ヘッド24の移動制御及び画像記録ヘッド24からのインク吐出制御を行い、画像記録ヘッド24が連続紙110上に画像112を記録するよう制御を行う。
【0059】
カッタ刀駆動部93は、制御部94からのラベル作成指示に応じて、カッタ刀34aの垂直変位動作及びカッタ刀34aの連続紙幅方向位置を制御し、カッタ刀34aが連続紙110を所望の形状に切断するように制御する。具体的な切断方法としては、例えば、カッタ刀駆動部93は、制御部94から受け取った画像データを元に、画像112が形成されている領域がどこであるかを計算する。そして、画像112が形成された領域の境界線から所定距離離れた位置に切断すべき切断ラインを設定し、切断ライン内部の画像記録部分114を切断しないように切断ラインに沿ってカッタ刀34a及び連続紙110を駆動し、画像記録部分114、すなわち切取り片114を切断する。
【0060】
ここで、境界線から所定距離離れた位置とは、境界線からの距離が0である位置であってもよい。また、印刷指示の中に、ユーザーによる切断設定が含まれている場合には、ユーザー設定に応じて任意の形状にしたがって切断を行うように構成してもよい。
【0061】
制御部94は、ラベル発行装置1の各機能部を統括的に制御するコントローラである。制御部94は、外部からのラベル作成指示を受け取ると、ローラ用モータ駆動部91、画像記録ヘッド駆動部92、及びカッタ刀駆動部93のそれぞれにラベル作成指示を送り、ラベル生成を開始させる。
【0062】
メモリ95は、外部から受け取る画像データ等を一時的に保存する。表示部96は、ディスプレイ,点灯ランプ等から構成されており、使用者にラベル発行装置1の状態を知らせる。操作部97は、数種類のキー等からなるユーザーインターフェースであり、使用者はラベル発行装置1に対してキー等を介して直接指示を入力する。
【0063】
外部入出力インターフェース98は、ローカルケーブル、電話回線、LAN、インターネット等を介して外部のパーソナルコンピュータ100と接続されている。外部入出力インターフェース98は、外部のパーソナルコンピュータ100からラベル作成指示及び画像データを受け取る。受け取った画像データは、メモリ95に一時保存される。
【0064】
以下、図7を参照しながら、本実施形態のラベル発行装置1を用いたラベル作成について説明する。
【0065】
まず前準備として、外部のパーソナルコンピュータ100から外部入出力インターフェース98を介して画像データを受領すると、制御部94は、受け取った画像データをローラ用モータ駆動部91、画像記録ヘッド駆動部92及びカッタ刀駆動部73にラベル作成指示を送る。
【0066】
そして、ローラ用モータ駆動部91は、モータ18の駆動制御を開始し、連続紙110を搬送制御を開始する(ステップS1)。そして、画像記録ヘッド駆動部92は、画像記録ヘッド24を左右に駆動しながら、画像データに応じて各種インクを吐出し、連続紙110上に画像112を記録する(ステップS2)。
【0067】
連続紙110は、連続紙110上に画像112が形成されると、搬送経路に沿って画像切断部30まで移動する。カッタ刃駆動部93は、制御部94から受け取った画像データを元に、画像112が形成されている領域がどこであるかを計算する。そして、画像112が形成された領域の境界線から所定距離離れた所に切断すべき切断ラインを設定し、切断ライン内部の画像記録部分114を切断しないように切断ラインに沿ってカッタ刀34a及び連続紙110を駆動し、画像記録部分114、すなわち切取り片114を切断する(ステップS3)。
【0068】
切り取られた切取り片114は、送り出しローラ15,16間を通って、連続紙110から張り出す。張り出した連続紙110の先端は、挟み込みローラ41,42間に挟まれ前方へ移動する。そして、切取り片114は、切取り片搬送部40の挟み込みローラ41,42によって案内されてラベル作成部50の粘着シート120上に搬送される(ステップS4)。
【0069】
そして、切取り片114は、粘着シート120と剥離シート130とに挟まれた状態で、押しつけローラ53,54間に狭持されることによって、切取り片114に粘着剤がしっかりと付着し、さらに切取り片114が存在する領域以外の粘着剤が剥離シート130によって除去される。その後、切取り片114は、台紙121とともに排出口まで移動し、切取りカッター57を用いて破線217に沿って切断されることにより、台紙付ラベル218が得られる。
【0070】
以上、本実施形態のラベル発行装置1は、連続紙110上に画像112を記録する画像記録部20と、画像112を含む画像記録部分(または切取り片)114を連続紙110から切取る画像切断部30と、画像記録部分(または切取り片)114に粘着剤122を付着させるラベル作成部50と、を備えている。
【0071】
したがって、本実施形態によれば、パーソナルコンピュータからの画像データをもとに、一つの装置内で画像記録、切断、及び粘着剤付与の順序で3つの作業を行いラベルを作成する。よって、印刷と同程度の容易さでさまざまな形状を有するラベル(シール)を作成することが可能となる。よって、使用者の負荷が軽減され、効率のよいラベル作成を行うことができる。
【0072】
また、本実施形態によれば、切取り片114は画像記録部20、画像切断部30、及びラベル作成部50に順次搬送されることによってラベルを生成している。このラベル生成の過程では、粘着剤が付着していない連続紙110上に画像112が記録され、画像112が記録された画像記録部分114がカッタ刀34aにより切断される。したがって、切断時には、カッタ刃等の切断具に粘着剤が付着することがないので、シールを切断するタイプのカッタと比べて、カッタ刃等の切断具を常に切れ味よい状態に保つことができる。よって、カッタ刀の加工精度が向上し、より身映えのよいラベルを作ることができるようになる。
【0073】
また、本実施形態によれば、ラベル作成部50の押し付けローラ53,54は、粘着剤122を表面に有する台紙121と切取り片114と剥離シート130を重ね合わせて狭持することによって、切取り片114に粘着剤122を付着させ、かつ切取り片114が重ね合わされた領域以外に存在する台紙121上の粘着剤122を取り除く。したがって、一度の動作で、同時に2つの作業を行うことにより、効率的にラベルを作成することができる。
【0074】
また、本実施形態によれば、連続紙110から切取り片114を張り出させる送り出しローラ15,16と、送り出しローラ15,16から張り出した切取り片114を狭持し、ラベル作成部50に搬送する挟み込みローラ41,42と、を備えている。したがって、効率よく切取り片114をラベル作成部50に搬送することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態によれば、画像記録部20から画像切断部30への画像112の移動は、連続紙110を介して行い、画像切断部30からラベル作成部50への切取り片114の移動は、挟み込みローラ41,42を介して行う。このように、各機能部間の移動をスムーズに行うことで、効率のよいラベル作成装置を提供することが可能となる。
【0076】
また、本実施形態によれば、画像記録ヘッド駆動部92は、画像データに応じて画像記録ヘッド24を駆動することによって画像112を形成し、カッタ刀駆動部73は、先の画像データを基に決定された切断ラインに応じて画像記録部分(切取り片)114を連続紙110から切断するように構成されている。
【0077】
したがって、画像データの形状に応じて、ラベル(シール)の形を決定することができる。また、特別なユーザー設定がある場合には、そのユーザー設定に応じた形状に切断するよう構成することにより、さらに形状表現の幅が広いラベル作成装置を提供することが可能となる。
【0078】
なお、本実施形態では、各種ローラを回転させるためにモータ17,18,43,60,61の5個のモータを用いたが、必ずしもこれに限られることはなく、各種ギアや、減速機、クラッチ等を用いてモータの数を減らすように構成してもよい。
【0079】
また、本実施形態では、画像記録部20は、インクジェット方式の画像記録装置であるとしたが、これに限られることはなく、レーザー方式、サーマル方式等各種方式の画像記録装置を用いてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、画像記録部20は筐体等に固定されており、画像記録ヘッド24は連続紙110の幅方向に移動するとしたが、これに限られることはなく、例えば、固定部22,23が連続紙長手方向に沿って移動可能に構成されることにより、画像記録ヘッド24を連続紙長手方向に沿って移動させ、画像112を形成するように構成してもよい。
【0081】
また、本実施形態では、画像切断部30は、自在カッタを用いたが、これに限られることはなく、ダイカット装置等を用いてもよい。
【0082】
また、本実施形態では、画像切断部30は筐体等に固定されており、カッタ刀34aは連続紙110の幅方向に移動するとしたが、これに限られることはなく、例えば、固定部32,33が連続紙長手方向に沿って移動可能に構成されることにより、カッタ刀34aを連続紙長手方向に沿って移動させ、切取り片114を連続紙110から切断するように構成してもよい。
【0083】
また、本実施形態では、切取り片搬送部40としては、一対の挟み込みローラ42,43を使用したが、これに限られることはなく、例えば、ローラとガイドプレートの対、ベルトコンベア等を用いて切取り片114を画像切断部30からラベル作成部50に搬送するように構成してもよい。
(第2実施形態)
以下、図8を参照しながら、本発明に係るラベル発行装置の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、既出の構成要素については、重複を避けるため説明を省略する。
【0084】
図8は、本実施形態のラベル発行装置の一部拡大断面図である。本実施形態のラベル発行装置は、第1実施形態のラベル発行装置1を変形し、ローラ12とモータ18を排し、剥離シート供給軸58を仲介ローラ65で置き換え、さらに挟み込みローラ41をガイドプレート44で置き換えたものである。
【0085】
本実施形態の構成では、送り出しローラ15,16間を通過した連続紙110は、斜め上方に位置している仲介ローラ65を介して、そのまま押し付けローラ53,54間に送られ、剥離シート回収軸59によって回収される。すなわち、本実施形態では、不要箇所にある粘着剤を除去するという剥離紙130の役割を連続紙110が兼ねている構成である。本構成によれば、剥離紙130を設ける必要がないので、消耗品の数が減り、メンテナンスが容易となる。
【0086】
なお、図8の構造のままでは、連続紙110と粘着シート120が常に押し付けローラ53,54間に挟まれているので、連続紙110が移動すると粘着シート120も移動し、台紙121上の粘着剤122を除去してしまうこととなる。これを回避するために、例えば、押し付けローラ53が台紙121の垂直方向に通常は退避しており、切取り片114が押し付けローラ53,54間を通過する毎に、押し付けローラ54とともに押し付け可能な位置に戻るように構成してもよい。
(第3実施形態)
以下、図9乃至図11を参照しながら、本発明に係るラベル発行装置の第3実施形態について説明する。なお、以下の説明では、既出の構成要素については、重複を避けるため説明を省略する。
【0087】
図9は、本実施形態のラベル発行装置2の斜視図であり、図10及び図11は、それぞれラベル作成部の要部拡大断面図である。本実施形態では、画像記録部20で連続紙110上に画像212を記録し、画像切断部30で、画像212を含む画像記録部分を切り取って切取り片214とし、ラベル作成部50まで搬送する。ここまでの作業については、第1及び2実施形態と同様である。
【0088】
本実施形態のラベル発行装置2は、第1実施形態のラベル作成部50を変形し、剥離シート回収軸59及びモータ61を取り除き、剥離シート130を粘着剤付きラミネートシート140で置き換えて、切取り片(ラベル)214の上面をラミネートするように構成したものである。
【0089】
図10または11に示すように、粘着剤付きラミネートシート140は、図10または11に示すように、透明フィルム141と透明フィルム141上に積層された無色の粘着剤142とを有している。ラミネートシート140は、一端側が軸58にロール巻き形状で装着されており、押し付けローラ53,54間に供給されている。
【0090】
本実施形態では、切取り片214は、粘着シート120とラミネートシート140とに挟まれた状態で押し付けローラ53,54間に挟み込まれる。この状態で、台紙121上の粘着剤122と透明フィルム141上の粘着剤142とが切取り片214に接触すると、押し付けローラ53,54による押し付け力によって、それぞれ切取り片221の表裏一面にしっかりと付着する。これにより、切取り片214は、裏面に粘着剤が付着しており、表面に画像が記録されかつ表面がラミネートコートされたラミネート付きラベル(またはシール)となる。
【0091】
その後、図9に示すように、切取りカッター57を用いて破線217に沿って切断することにより、台紙付ラベル218を得ることができる。この切取りカッター57は、ラベル作成終了後に自動的に切断を行うように構成してもよいし、ユーザーが手動で台紙付ラベル218を切断するような構成であってもよい。
【0092】
本実施形態によれば、一つの装置内で画像記録、切断、及び粘着剤付与の3つを行い、印刷と同程度の容易さでラベル(シール)を作成すると同時に、ラベルの表面をラミネートコートすることが可能となる。
【0093】
なお、本実施形態では、ラベルの上面にのみラミネートコートし、ラベルの下面は粘着剤と台紙という構成であったが、これに限られることはなく、両面ともにラミネートシート140を使用し、両面ラミネートコートするように構成してもよい。
(第4実施形態)
以下、図12乃至図14を参照しながら、本発明に係るラベル発行装置の第4実施形態について説明する。なお、以下の説明では、既出の構成要素については、重複を避けるため説明を省略する。
【0094】
図12は、本実施形態のラベル発行装置3を示す斜視図であり、図13は、ラベル発行装置3の押し付けローラ72,73を示す部分拡大斜視図であり、図14は、ラベル発行装置3の押し付けローラ72,73を示す部分拡大断面図である。
【0095】
本実施形態のラベル発行装置3では、連続紙110の一端側が連続紙供給軸11にロール巻き形状で装着されている。そして、連続紙110は、連続紙供給軸11からガイドローラ13,14を介して、画像記録部20及び画像切断部30に送られている。そして、連続紙110は、モータ78によって駆動される一対の押し付けローラ72,73に送られた後、押し付けローラ72を軸として斜め上方に曲げられ、連続紙回収軸77によって巻き取られて回収されている。ここで、連続紙供給軸11は、モータ17によって駆動され、連続紙回収軸77は、モータ79によって駆動される。
【0096】
一対の押し付けローラ72,73の下方には、粘着シート供給軸71が設けられている。粘着シート供給軸71には、その外周面に粘着シート120の一端側がロール巻き形状で装着されている。粘着シート120は、台紙供給ローラ71から上方に送られ一対の押し付けローラ72,73間に連続紙110と同じ方向から差し入れられる。そして、粘着シート120は、押し付けローラ73を軸として曲げられ、連続紙110が押し付けローラ72によって曲げられる前の搬送方向と同じ方向に送り出され、ガイドローラ74,75を介して、図示せぬ排出口から排出される。排出口近傍には、切断カッタ76が設けられている。
【0097】
本実施形態では、画像記録部20は、外部のパーソナルコンピュータから送られる画像データをもとに画像312を連続紙110上に記録する。そして、図13に示すように、画像切断部30のカッタ刀34aは、画像312を含む画像記録部314を切断し、切取り片314とする。そして、切取り片314は、切断によって形成された連続紙110内の孔115に入れられたまま、押し付けローラ72,73間に粘着シート120とともに挟まれる構成となっている。
【0098】
図14に示すように、押し付けローラ72は,軸72aと、軸72aの外周面を覆う円筒状の弾性カバー部材72bとを有している。一方、押しつけローラ73は、軸73aと、軸73aの外周面を覆う円筒状の弾性カバー部材73bとを有しており、粘着シート120を介して押しつけローラ72と対応する位置に取り付けられている。押し付けローラ72,73は、図示せぬピニオンギアを介して互いに接続されている。押し付けローラ72,73は、ピニオンギアに係合した状態で同期しながら回転し、押しつけローラ72,73間に切取り片314を含む連続紙110と粘着シート120とを狭持しながら搬送方向に沿って送り出す。
【0099】
押しつけローラ53,54間では、粘着剤122が連続紙110と接触すると、粘着剤122は、台紙121から分離して連続紙110の表面に転写され、台紙121上から取り除かれる。
【0100】
また、切取り片114が押し付けローラ53,54間に挟まれると、押しつけローラ53,54による押し付け力によって切取り片114は、粘着剤122に押し付けられ、粘着剤122がしっかりと切取り片114の一面に付着する。これにより、切取り片114は、裏面に粘着剤が付着し、また表面に画像が記録されたラベル(またはシール)となる。
【0101】
粘着剤が付与された切取り片114(ラベル)は、台紙121とともに、排出口まで送り出され、切取りカッター76により破線317に沿って切断されて、台紙付きラベル318が生成される。
【0102】
以上、本実施形態のラベル発行装置3は、画像記録装置20で記録した画像312を含む切取り片314を、連続紙110及び粘着シート120とともに押し付けローラ72,73間に挟み込むことによって、切取り片314に粘着剤122を付着させ、また切取り片314が存在する以外の台紙121上からは、粘着剤122を取り除き、ラベルを生成する。
【0103】
したがって、本実施形態によれば、パーソナルコンピュータからの画像データをもとに、一つの装置内で画像記録、切断、及び粘着剤付与の3つを行い、印刷と同程度の容易さでラベル(シール)を作成することが可能となる。よって、使用者の負荷が軽減され、効率よくラベル作成を行うことができる。
【0104】
また、本実施形態によれば、粘着剤122は、押し付けローラ72,73を介して連続紙110により除去されているので、別途剥離シートやこの剥離シート用の供給手段を設ける必要がない。したがって、装置全体のサイズの小型を容易に図ることができる。また、本実施形態のラベル発行装置3は、部品点数が減少することにより第1及び2実施形態の装置と比べて内部スペース的にも余裕が生まれるので、設計の自由度が高まる。
【0105】
なお、図12乃至14の構造では、連続紙110と粘着シート120が常に押し付けローラ72,73間に挟まれているので、連続紙110が移動すると粘着シート120も移動し、台紙121上の粘着剤122を除去してしまうこととなる。これを回避するために、例えば、通常は押し付けローラ72が台紙121の垂直方向に退避しており、切取り片114が押し付けローラ72,73間を通過する毎に、押し付けローラ73とともに押し付け可能な位置に戻るように構成してもよい。
【0106】
【発明の効果】
本発明のラベル発行装置によれば、パーソナルコンピュータからの画像データををもとに、一つの装置内で画像記録、切断、及び粘着剤付与の順序で3つの作業を行いラベルを作成する。したがって、印刷と同程度の容易さで様々な形状のラベル(シール)を作成することが可能となる。よって、使用者の負荷が軽減され、効率のよいラベル作成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1実施形態のラベル発行装置の斜視図である。
【図2】第1実施形態のラベル発行装置の切り出し片搬送部の斜視図である。
【図3】第1実施形態のラベル発行装置の切り出し片搬送部の断面図である。
【図4】第1実施形態のラベル作成部の要部拡大断面図である。
【図5】第1実施形態のラベル作成部の要部拡大断面図である。
【図6】第1実施形態のラベル発行装置の制御を示すブロック図である。
【図7】第1実施形態のラベル発行装置の動作フローチャートである。
【図8】第2実施形態のラベル発行装置の一部拡大断面図である。
【図9】第3実施形態のラベル発行装置の斜視図である。
【図10】第3実施形態のラベル作成部の要部拡大断面図である。
【図11】第3実施形態のラベル作成部の要部拡大断面図である。
【図12】第4実施形態のラベル発行装置を示す斜視図である。
【図13】第4実施形態のラベル発行装置の押し付けローラを示す部分拡大斜視図である。
【図14】第4実施形態のラベル発行装置の押し付けローラを示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2,3・・・ラベル発行装置 10・・・連続紙搬送部 11・・・連続紙供給軸 12・・・連続紙回収軸 13,14,52,55,56・・・ガイドローラ 15,16・・・送り出しローラ 17,18,43,60,61,78,79・・・モータ 20・・・画像記録部 21・・・ガイド 24・・・画像記録ヘッド 30・・・画像切断部 31・・・ガイド 34・・・キャリッジ 34a・・・カッタ刀 40・・・切取り片搬送部 41,42・・・挟み込みローラ 44・・・ガイドプレート 50・・・ラベル作成部 51・・・粘着シート供給ローラ 53,54,72,73・・・挟み込みローラ 57・・・切取りカッタ刀 58・・・剥離シート供給ローラ 59・・・剥離シート回収ローラ 91・・・ローラ用モータ駆動部 92・・・画像記録ヘッド駆動部 93・・・カッタ刀駆動部 94・・・制御部 95・・・メモリ 96・・・表示部 97・・・操作部 98・・・外部入出力インターフェース 99・・・バス 100・・・パーソナルコンピュータ 110・・・連続紙 112,212,312・・・画像 114,214,314・・・画像記録部分または切取り片 117,217,317・・・切取り線 118,218,318・・・台紙付きラベル 120・・・粘着シート 121・・・台紙 122・・・粘着剤 130・・・剥離シート 140・・・ラミネートシート

Claims (11)

  1. 記録媒体上に画像を記録する画像記録手段と、
    前記画像を含む画像記録部分を前記記録媒体から切断する切断手段と、
    前記画像記録部分に粘着剤を付着させる粘着剤付着手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 前記画像記録部分は、前記画像記録手段から、前記切断手段及び前記粘着剤付着手段の順に搬送されることを特徴とする請求項1記載のラベル発行装置。
  3. 前記粘着剤付着手段は、前記粘着剤を表面に有する台紙と前記画像記録部分とを重ね合わせて狭持することにより、前記画像記録部分に前記粘着剤を付着させることを特徴とする請求項1または2記載のラベル発行装置。
  4. 前記画像記録部分が重ね合わされた領域以外に存在する前記台紙上の粘着剤を取り除く粘着剤除去手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のラベル発行装置。
  5. 前記粘着剤除去手段は、前記粘着剤と接触することで前記粘着剤が転写される剥離シートを有することを特徴とする請求項4記載のラベル発行装置。
  6. 前記画像記録部分が切断された後の記録媒体が前記粘着剤と接触することで前記粘着剤を除去するように前記粘着剤除去手段が構成されていることを特徴とする請求項4記載のラベル発行装置。
  7. 前記記録媒体から切断された前記画像記録部分を保持する一対のローラを有し、
    前記一対のローラは、前記記録媒体を保持しながら前記粘着剤付着手段に搬送することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のラベル発行装置。
  8. 前記粘着剤付着手段は、前記画像記録部分と前記台紙とともにさらに前記記録媒体を狭持することにより、前記画像記録部分に前記粘着剤を付着させ、かつ前記画像記録部分が重ね合わされた領域以外に存在する前記台紙上の粘着剤を取り除くことを特徴とする請求項3記載のラベル発行装置。
  9. フィルムを用いて前記画像上をラミネートするラミネート手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のラベル発行装置。
  10. 前記画像記録手段は、画像データに応じて画像を形成し、前記画像切断手段は、前記画像データを基に決定された切断領域に応じて前記画像記録部分を前記記録媒体から切断することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のラベル発行装置。
  11. 前記記録媒体は、粘着剤無しの用紙であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載のラベル発行装置。
JP2003054014A 2003-02-28 2003-02-28 ラベル発行装置 Withdrawn JP2004262058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003054014A JP2004262058A (ja) 2003-02-28 2003-02-28 ラベル発行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003054014A JP2004262058A (ja) 2003-02-28 2003-02-28 ラベル発行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004262058A true JP2004262058A (ja) 2004-09-24

Family

ID=33118471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003054014A Withdrawn JP2004262058A (ja) 2003-02-28 2003-02-28 ラベル発行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004262058A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181860A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sato Corp カス剥離装置
JP2007083665A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Fujifilm Corp 接着ラベル貼り付け装置及び方法
WO2011102283A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 リンテック株式会社 ラベル製造装置およびラベル印刷機
JP6465523B1 (ja) * 2017-10-02 2019-02-06 株式会社バンダイ シール作製玩具、及びシール作製玩具セット
KR20200101242A (ko) * 2019-02-19 2020-08-27 신생산업주식회사 에어백용 스티커라벨의 자동화장치

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181860A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sato Corp カス剥離装置
JP4559845B2 (ja) * 2004-12-27 2010-10-13 株式会社サトー カス剥離装置
JP2007083665A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Fujifilm Corp 接着ラベル貼り付け装置及び方法
JP4657069B2 (ja) * 2005-09-26 2011-03-23 富士フイルム株式会社 接着ラベル貼り付け装置及び方法
WO2011102283A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 リンテック株式会社 ラベル製造装置およびラベル印刷機
JP2011168005A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Lintec Corp ラベル製造装置およびラベル印刷機
CN102762364A (zh) * 2010-02-22 2012-10-31 琳得科株式会社 标签制造装置及标签印刷机
US8708015B2 (en) 2010-02-22 2014-04-29 Lintec Corporation Label manufacturing device and label printer
JP6465523B1 (ja) * 2017-10-02 2019-02-06 株式会社バンダイ シール作製玩具、及びシール作製玩具セット
KR20200101242A (ko) * 2019-02-19 2020-08-27 신생산업주식회사 에어백용 스티커라벨의 자동화장치
KR102163649B1 (ko) 2019-02-19 2020-10-08 신생산업주식회사 에어백용 스티커라벨의 자동화장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5034179B2 (ja) 台紙レスラベルプリンタ、及び台紙レスラベル用紙の切断方法
EP1406230A1 (en) Label, method of using the same, method of sticking and apparatus therefor
JP2006181991A (ja) 両面印字ラベルプリンタ
JP3736449B2 (ja) プリンタ
JP2005347618A (ja) 感光性ウエブユニット、感光性積層体の製造装置及び製造方法
JPH092441A (ja) ラベルプリンタ
JP2004262058A (ja) ラベル発行装置
JP3187814U (ja) ラベル発行装置
JP5925563B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP4887263B2 (ja) シート貼付装置及び貼付方法
JP2014046517A (ja) 熱転写記録装置
JP2001018478A (ja) 印刷シートに添着性を付与する画像形成装置およびこの画像形成装置用のシート積載装置
JP2002240812A (ja) ラベル製造装置
JP4645951B2 (ja) ラミネート装置
JPH11221792A (ja) ラベル作成装置
JP4590214B2 (ja) 接着ラベルロール
JP4468403B2 (ja) ラミネートラベル製造装置
JP2874107B2 (ja) タック紙用印字発券方法
JP2006192656A (ja) ロール及びラベル形成装置
WO2024135662A1 (ja) ラミネート装置
JP4904247B2 (ja) 剥離シート及びその再利用方法
JP2007008663A (ja) フィルム又はシートの巻き取り方法、並びにそれに使用される巻芯
JP4138338B2 (ja) ラベル剥離機構付きプリンタ
JP2002348030A (ja) ラベルプリンタ
JP6213778B2 (ja) 印刷物作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509