JP2024080007A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ショルダーリブの偏摩耗を抑制しつつ、細溝で区画された本体リブの欠損を抑えることができる重荷重用空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド面に設けられたショルダーリブ42が、接地端Eのタイヤ軸方向内側Wiにタイヤ周方向CDに延びる細溝60と、細溝60のタイヤ軸方向内側Wiに形成された本体リブ421と、細溝60のタイヤ軸方向外側Woに形成された犠牲リブ422と、本体リブ421に設けられた細溝60に開口するサイプ65とを有し、細溝60の深さDg、ショルダー主溝36Bの深さDm、サイプ65の深さDsが、1.10≦Dg/Dm≦1.20、及び0.5≦Ds/Dg≦0.7を満たしている。【選択図】 図2

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関する。
トラックやバスなどに装着される重荷重用空気入りタイヤは、通常、走行時にトレッドのショルダーリブの接地端近傍において接地圧が高くなる傾向がある。その結果、トレッドの他の陸部に比べて、ショルダーリブの接地端近傍の摩耗量が大きくなるといった偏摩耗が問題となることがある。
このような偏摩耗を抑制する方法として、ショルダーリブの接地端近傍にタイヤ周方向に沿って延びる細溝を設けることで、タイヤ軸方向内側の本体リブとタイヤ軸方向外側の犠牲リブとにショルダーリブを区画し、本体リブに細溝へ開口するサイプを設けたタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
このようなタイヤでは、実質的なタイヤ性能への寄与が大きい本体リブでの接地圧の均一化を図り、偏摩耗を低減することができるが、本体リブに比較的大きな摩擦力が作用すると、サイプの溝底を起点とするクラックが本体リブに発生して、部分的に本体リブが欠損しやすい。
特開2009-90949
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、ショルダーリブの偏摩耗を抑制しつつ、ショルダーリブの接地端近傍に設けられた細溝で区画された本体リブの欠損を抑えることができる重荷重用空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本実施形態の重荷重用空気入りタイヤは、トレッドに設けられたトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に設けられた複数のベルトからなるベルト層と、前記トレッドゴムのトレッド面に設けられたタイヤ周方向に延びる3本以上の主溝と、前記主溝により前記トレッド面に形成された複数のリブとを備え、前記3本以上の主溝は、タイヤ軸方向外側に設けられたショルダー主溝を有し、前記複数のリブは、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側に形成されたショルダーリブを有し、前記ショルダーリブは、接地端のタイヤ軸方向内側にタイヤ周方向に延びる細溝と、前記細溝のタイヤ軸方向内側に形成された本体リブと、前記細溝のタイヤ軸方向外側に形成された前記犠牲リブと、前記本体リブに設けられた前記細溝に開口するサイプとを有し、前記細溝の深さDg、前記ショルダー主溝の深さDm、前記サイプの深さDsが、下記式(1)及び(2)を満たす。
1.10≦Dg/Dm≦1.20 式(1)
0.5≦Ds/Dg≦0.7 式(2)
上記の重荷重用空気入りタイヤは、ショルダーリブの偏摩耗を抑制しつつ、細溝の溝底を基点とするクラックの発生を抑え、犠牲リブの欠損を抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤの半断面図 図1の要部拡大図 図1の重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図
以下、本発明の一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以下、空気入りタイヤということもある)について図面を参照して説明する。
本明細書における各寸法は、特に言及した場合を除いて、空気入りタイヤを正規リムに装着して正規内圧を充填した無負荷の正規状態でのものである。本明細書において、接地状態とは、空気入りタイヤ10を正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態で平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えた状態のことである。また、接地端Eとは、接地状態において、路面に接地するトレッド面のタイヤ軸方向端のことである。
正規リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRA、及びETRTOであれば"Measuring Rim"である。正規内圧とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、トラックバス用タイヤ、ライトトラック用タイヤの場合は、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば"INFLATION PRESSURE"である。
また、図中、符号CLは、タイヤ幅方向中心に相当するタイヤ赤道面を示す。符号Wは、タイヤ軸方向(タイヤ幅方向とも称される)を示し、タイヤ軸方向内側Wiとはタイヤ赤道面CLに近づく方向をいい、タイヤ軸方向外側Woとはタイヤ赤道面CLから離れる方向をいう。符号CDはタイヤ回転軸を中心とした円周上の方向であるタイヤ周方向を示す。符号Rはタイヤ径方向(タイヤ回転軸に垂直な方向)を示す。
図1は実施形態に係る空気入りタイヤ10を、タイヤ軸を含む子午線断面で切断した右側半断面図である。図2は図1の要部拡大図、図3はトレッドパターンを示す展開図である。なお、空気入りタイヤ10は、左右対称のタイヤであるため、図1及び図3において左側半分の図示を省略している。
図1の空気入りタイヤ10は、左右一対のビード12と、ビード12から径方向外方に延びる左右一対のサイドウォール14と、トレッド面を構成するトレッド16と、トレッド16のタイヤ径方向内側に配置された左右一対のバットレス18とを備えてなる。ここで、バットレス18は、トレッド16とサイドウォール14との境界領域であり、トレッド16とサイドウォール14との間を繋ぐように設けられている。
空気入りタイヤ10は、一対のビード12間にトロイダル状に架け渡して設けられたカーカスプライ20を備える。一対のビード12には、それぞれリング状のビードコア22が埋設されている。
カーカスプライ20は、トレッド16からバットレス18及びサイドウォール14を経て、ビード12にてビードコア22により係止されており、ビード12,サイドウォール14、バットレス18、トレッド16を補強する。カーカスプライ20は、この例では、両端がビードコア22の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返すことにより係止されている。カーカスプライ20の内側には、空気圧を保持するためのインナーライナー24が配設されている。
カーカスプライ20は、スチールコードなどの補強コードをタイヤ周方向CDに対して所定の角度(例えば、70°~90°)で配列し、トッピングゴムで被覆してなる少なくとも1枚のプライからなり、この例では1枚のプライで構成されている。
ビード12には、ビードコア22の外周側にタイヤ径方向外側Roへ向かって先細状に延びる硬質ゴム材よりなるビードフィラー33,34が配されている。図では、ビードフィラーは33,34の2種のゴムで生成されているが、1種のゴムで形成されてもよい。
サイドウォール14には、カーカスプライ20の外側(即ち、タイヤ外面側)にサイドウォールゴム32が設けられている。サイドウォールゴム32は、ビード12の近傍からタイヤ径方向外側Roへ延び、ビード12とトレッドゴム28に跨がるように設けられている。サイドウォールゴム32のタイヤ径方向外側端32Aは、トレッドゴム28のタイヤ軸方向外側を構成するベースゴム層30に重なりタイヤ外表面に配されている。
トレッド16には、カーカスプライ20の外周側にベルト26が設けられるとともに、ベルト26の外周側にトレッドゴム28が設けられている。つまり、ベルト26は、トレッド16においてカーカスプライ20とトレッドゴム28との間に設けられている。
ベルト26は、ベルトコードをCDに対して所定の角度(例えば、10°~60°)で配列した、複数枚の交差ベルトプライからなる。ベルトコードとしては、スチールコードや高張力を有する有機繊維コードが用いられる。
ベルト26は、この例では、最もタイヤ径方向内側Riに位置する第1ベルト26Aと、その外周側に順番に積層された第2ベルト26B、第3ベルト26C及び第4ベルト26Dの4層構造である。第2ベルト26Bが、4層のベルト26a、26B、26C、26Dのうち最も幅の広い最大幅ベルトである。
第1ベルト26A及び第2ベルト26Bは、両端がカーカスプライ20から次第に離隔されるように、当該両端のタイヤ径方向内側Riに断面台形状のベルトカーカス間ウエッジ状ゴム27が設けられている。
トレッドゴム28は、路面と接触するトレッド面を有するキャップゴム層29と、該キャップゴム層29のタイヤ径方向内側Riに配されたベースゴム層30とからなる二層構造をなす。
キャップゴム層29は、ベースゴム層30のタイヤ軸方向外端30Aよりもタイヤ径方向内側Riで終端している。すなわち、キャップゴム層29のタイヤ軸方向外端29Aは、ベースゴム層30のタイヤ軸方向外端30Aよりも、タイヤ軸方向WD外側かつタイヤ半径方向RD内側に位置している。これにより、ベースゴム層30は、その全幅がキャップゴム層29により覆われており、タイヤ外側面には露出していない。また、ベースゴム層30のタイヤ軸方向外端30Aは、タイヤ径方向外側Roから全てのベルト26のタイヤ軸方向外端を覆っている。
ベースゴム層30は、キャップゴム層29やベルトカーカス間ウエッジ状ゴム27を構成するゴムより100%モジュラスが低いゴムから構成されている。キャップゴム層29は、ベルトカーカス間ウエッジ状ゴム27を構成するゴムより100%モジュラスが低いゴムから構成されている。つまり、ベースゴム層30、キャップゴム層29、ベルトカーカス間ウエッジ状ゴム27の順で構成するゴムの100%モジュラスが大きくなっている。
例えば、ベースゴム層30を構成するゴムの100%モジュラスは80MPa以上100MPa以下、キャップゴム層29を構成するゴムの100%モジュラスは100MPa以上120MPa以下、ベルトカーカス間ウエッジ状ゴム27を構成するゴムの100%モジュラスは120MPa以上130MPa以下である。
なお、本明細書において100%モジュラスとは、JIS K6251:2010 3.7に基づき測定される。具体的には、23℃の雰囲気下でダンベル状3号形の試験片に100%に伸びを与えたときの引張力を試験片の初期断面積で除した値である。
トレッド16(キャップゴム層29)の表面には、図3に示すように、タイヤ周方向CDに沿って延びる3本以上(本実施形態では、4本)の主溝36A、36A、36B、36Bが設けられている。具体的には、主溝36は、タイヤ赤道面CLを挟んで両側に配された一対のセンター主溝36Aと、一対のセンター主溝36Aのタイヤ軸方向外側Woに設けられた一対のショルダー主溝36Bとから構成されている。
トレッド16には、2本のセンター主溝36Aの間に中央リブ38が形成され、センター主溝36Aとショルダー主溝36Bとの間に中間リブ40が形成され、2本のショルダー主溝36Bのタイヤ軸方向外側Woにショルダーリブ42が形成されている。各主溝36A、36A、36B、36Bの開口端における溝幅は、例えば、9mm以上13mm以下に設けられ、各主溝36A、36A、36B、36Bの深さは、例えば、10.0mm以上15.0mm以下に設けられている。
なお、複数本の主溝36A、36A、36B、36Bは、タイヤ軸方向Wに屈曲しながらタイヤ周方向CDに延びるジグザグ形状の溝であってもよく、また、タイヤ周方向CDにまっすぐ延びる直線状の溝であってもよい。また、本実施形態では、中央リブ38、中間リブ40及びショルダーリブ42が、タイヤ周方向CDに連続したリブの場合について説明するが、中央リブ38及び中間リブ40は、横溝によりタイヤ周方向CDに分断されたブロック列であってもよい。
ショルダーリブ42のトレッド面(外表面)42aのタイヤ軸方向外側端は接地端Eをなしている。接地端Eには、タイヤ径方向内方へ延びタイヤ側面上部を構成するバットレス18が接続されている。
図1及び図2に示すように、バットレス18の外表面には、接地端Eからタイヤ径方向内側Riへ延びる傾斜面48が形成されている。傾斜面48は、接地端Eからタイヤ径方向内側Riへ行くほどタイヤ軸方向外側Woへ広がるように傾斜している。本実施形態では、図2に示すような傾斜面48の断面形状がタイヤ径方向外側に緩やかに膨らんだ曲面形状をなしている。このような傾斜面48は、ショルダーリブ42の接地端E側の剛性を適度に弱めて轍などの路面の段差を乗り越える際のワンダリング性能を向上させる。
そして、ショルダーリブ42には、接地端Eのタイヤ軸方向内側Wiに細溝60がタイヤ周方向CDに沿って設けられている。細溝60は、ショルダーリブ42をタイヤ軸方向内側Wiの本体リブ421と、タイヤ軸方向外側Woの犠牲リブ422とに区画している。
細溝60は、トレッド面42aからタイヤ径方向内側Riへ陥没する凹溝であって、タイヤ周方向CDに沿って直線状に延びている。本実施形態では、図2に示すように、細溝60を区画している一対の溝壁62a、62bのうち、本体リブ421側の溝壁62aがタイヤ赤道面CLに平行に設けられ、犠牲リブ422側の溝壁62bが開口端に向かって溝幅狭くなるように傾斜しているが、一対の溝壁62a、62bがいずれもタイヤ赤道面CLに平行に設けられ、細溝60の溝幅が深さ方向で一定に設けられてもよい。細溝60の開口端における溝幅Mは、例えば、1.5mm以上3.0mm以下に設けられ、細溝60の深さDgは、例えば、10.0mm以上17.0mm以下に設けられている。
細溝60は、最も幅広の第2ベルト26Bのタイヤ軸方向端26B1よりもタイヤ軸方向外側Woに設けられていることが好ましい。また、細溝60は、そのタイヤ径方向内側Riにキャップゴム層29及びベースゴム層30が位置するように設けることが好ましい。
犠牲リブ422のトレッド面422aは、本体リブ421のトレッド面421aよりタイヤ径方向内側Riに位置し、犠牲リブ422と本体リブ421とによって段差Gが形成されている。段差Gは、後述するサイプ65の深さDsより小さく設けることが好ましく、例えば、0.5mm以上1.5mm以下に設けられている。
本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woには、複数のサイプ65がタイヤ周方向CDに等間隔で配置されている。サイプ65は、細溝60に開口するとともに本体リブ421内へ向かってタイヤ軸方向Wに伸びている。サイプ65は、タイヤ軸方向内側端からタイヤ軸方向外側端(細溝60に開口する開口端)に向かうほどサイプ幅が漸次狭くなっている。
サイプ65の深さDsは、例えば、例えば、8.0mm以上12.0mm以下に設けられている。サイプ65の長さLsは、例えば、3.5mm以上4.5mm以下に設けられている。サイプ65の幅は、タイヤの接地状態において閉じる程度の幅であることが好ましい。例えば、サイプ65のタイヤ軸方向外側端のサイプ幅Wsoは0.4mm以上0.6mm以下に設けられ、タイヤ軸方向内側端のサイプ幅Wsiは0.6mm以上0.8mm以下に設けられている。
また、本体リブ421のタイヤ軸方向内側Wiにも、複数のサイプ66がタイヤ周方向に等間隔で配置されている。サイプ66は、ショルダー主溝36Bに開口するとともに本体リブ421内へ向かってタイヤ軸方向Wに伸びている。本実施形態では、サイプ66は、本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woに設けられたサイプ65と同一形状をなしており、本体リブ421のタイヤ軸方中央を挟んで対称な位置に設けられているが、サイプ65と異なる形状をなしていてもよく、また、本体リブ421のタイヤ軸方中央を挟んでサイプ65と対称な位置になくてもよい。
以上の構成の空気入りタイヤ10では、図2に示すように、細溝60の深さDg、ショルダー主溝36Bの深さDm、本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woに設けられたサイプ65の深さDsとすると、次の式(1)及び(2)を満たすように各種寸法が設定されている。
1.10≦Dg/Dm≦1.20 式(1)
0.5≦Ds/Dg≦0.7 式(2)
本実施形態の空気入りタイヤ10では、細溝60の深さDgがショルダー主溝36Bの深さDmの1.1倍以上に設定されているため、犠牲リブ422が摩滅しにくく長期間にわたって本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woにおける接地圧を低減することができ、ショルダーリブ42の偏摩耗を抑えることができる。また、細溝60の深さDgはショルダー主溝36Bの深さDmの1.2倍以下に設定されているため、細溝60の溝底がベルト26に近づき過ぎることなく所望の距離を確保することができる、細溝60の溝底におけるクラックの発生を抑えることができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、サイプ65の深さDsが細溝60の深さDgの0.5倍以上に設定されているため、本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woにおける接地圧を効果的に低減することができ、ショルダーリブ42の偏摩耗を抑えることができる。また、サイプ65の深さDsが細溝60の深さDgの0.7倍以下に設定されているため、本体リブ421においてタイヤ周方向に隣接するサイプ65で挟まれた部分の剛性を確保することができ、本体リブ421のタイヤ軸方向外側Woにおけるクラックの発生を抑えることができる。
本実施形態において、細溝60を区画している一対の溝壁62a、62bをタイヤ赤道面CLに平行に設け、細溝60の溝幅を深さ方向で一定に設けた場合、本体リブ421の剛性が確保され、本体リブ421の欠損を抑えることができる。
本実施形態において、最も幅広の第2ベルト26Bのタイヤ軸方向端26B1よりもタイヤ軸方向外側Woに細溝60を設けたことで、細溝60の溝底に集中する歪みを緩和させることができ、細溝60の溝底においるクラックの発生を抑えることができる。
本実施形態において、細溝60のタイヤ径方向内側Riに、キャップゴム層29と、キャップゴム層29よりタイヤ径方向内側Riにゴム硬度の低いゴムから構成されたベースゴム層30とが配置されている場合、ベースゴム層30に比べてゴム硬度の高いキャップゴム層29によって本体リブ421及び犠牲リブ422を形成して、本体リブ421及び犠牲リブ422の剛性を確保することができる。また、キャップゴム層29のタイヤ径方向内側Riに配置した相対的にゴム硬度の低いベースゴム層30によって細溝60の溝底に集中する歪みを緩和することができ、細溝60の溝底においるクラックの発生を抑えることができる。
また、本実施形態において、犠牲リブ422と本体リブ421とによって形成される段差Gがサイプ65の深さDsより小さく設定されており、タイヤ軸方向外側Woから見てサイプ65の底が犠牲リブ422によって覆い隠されることとなり、サイドからの外傷によりサイプ65の底でのクラックの発生を抑えることができる。
図1に示す重荷重用空気入りタイヤについて、タイヤサイズ:295/75R22.5、空気圧:760kPa、使用リム:22.5×8.25、荷重:27.5kNとし、実施例及び比較例の評価を行った。実施例及び比較例の各タイヤについて、基本的な構成は上記実施形態で説明した通りであり、下記表1に示すように各諸元を設定して有限要素モデルにて接地時の状態をシミュレーションし、本体リブ421のタイヤ軸方向外側端の接地圧と、タイヤ周方向CDに隣接するサイプ65の間の位置する表面要素のせん断歪みを算出した。
算出した接地圧は比較例1を100とする指数で評価した。指数が小さいほど接地圧が低く耐偏摩耗性に優れている。また、算出したせん断歪みは比較例1を100とする指数で評価した。指数が小さいほどせん断歪みが小さく耐クラック性に優れている。
Figure 2024080007000002
結果は、表1に示す通りである。実施例1~9では、比較例に比べて耐クラック性の悪化を抑えつつ、耐偏摩耗性を改善することができた。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
10…空気入りタイヤ、12…ビード、14…サイドウォール、16…トレッド、20…カーカスプライ、22…ビードコア、24…インナーライナー、26…ベルト、27…ベルトカーカス間ウエッジ状ゴム、28…トレッドゴム、29…キャップゴム層、30…ベースゴム層、32…サイドウォールゴム、32A…タイヤ径方向外側端、33…ビードフィラー34…ビードフィラー、36A…センター主溝、36B…ショルダー主溝、38…中央リブ、40…中間リブ、42…ショルダーリブ、42a…トレッド面、48…傾斜面、60…細溝、421…本体リブ、422…犠牲リブ

Claims (4)

  1. トレッドに設けられたトレッドゴムと、前記トレッドゴムのタイヤ径方向内側に設けられた複数のベルトからなるベルト層と、前記トレッドゴムのトレッド面に設けられたタイヤ周方向に延びる3本以上の主溝と、前記主溝により前記トレッド面に形成された複数のリブとを備え、
    前記3本以上の主溝は、タイヤ軸方向外側に設けられたショルダー主溝を有し、
    前記複数のリブは、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側に形成されたショルダーリブを有し、
    前記ショルダーリブは、接地端のタイヤ軸方向内側にタイヤ周方向に延びる細溝と、前記細溝のタイヤ軸方向内側に形成された本体リブと、前記細溝のタイヤ軸方向外側に形成された犠牲リブと、前記本体リブに設けられた前記細溝に開口するサイプとを有し、
    前記細溝の深さDg、前記ショルダー主溝の深さDm、前記サイプの深さDsが、下記式(1)及び(2)を満たす、重荷重用空気入りタイヤ。
    1.10≦Dg/Dm≦1.20 式(1)
    0.5≦Ds/Dg≦0.7 式(2)
  2. 前記細溝は、深さ方向で溝幅が一定である、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記細溝は、前記複数のベルトのタイヤ軸方向外側端よりもタイヤ軸方向外側に設けられている、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッドゴムは、前記トレッド面が形成されたキャップゴム層と、前記キャップゴム層のタイヤ径方向内側に設けられ前記キャップゴム層よりゴム硬度が低いベースゴム層とを備え、
    前記細溝のタイヤ径方向内側に前記キャップゴム層及び前記ベースゴム層が設けられている、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
JP2022192812A 2022-12-01 2022-12-01 重荷重用空気入りタイヤ Pending JP2024080007A (ja)

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