JP2024076680A - 表示装置、サーバ、および方法 - Google Patents

Abstract

【課題】電力設備を用いた蓄電装置の充電に要する電力料金に関連する情報を事前に容易にユーザに認識させる。【解決手段】携帯端末６０は、表示部６２４と、制御部６３０とを備える。表示部６２４は、地図画像を表示するように構成される。制御部６３０は、表示部を制御する。制御部は、地図画像上に少なくとも１つの電力設備の設置位置が含まれる場合、少なくとも１つの電力設備の、料金関連情報および設置位置を地図画像上に表示するように表示部を制御する。少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって蓄電装置を充電するように構成されている。料金関連情報は、充電の電力料金単価に関連する情報である。【選択図】図３

Description

本開示は、表示装置、サーバ、および方法に関する。

特開２０１３－１０４６８０号公報（特許文献１）は、充電スタンド表示システムを開示する。このシステムは、電気自動車と、複数の充電スタンドと、表示端末とを含む。各充電スタンドは、電気自動車の外部に設置されており、電気自動車のバッテリを充電するために用いられる。表示端末は、電気自動車が到達可能な充電スタンドの位置を、電気自動車の周辺の地図画像に重ねて表示する。

特開２０１３－１０４６８０号公報

電気自動車などの、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって蓄電装置を充電可能な電力設備が普及してきている。電力設備を用いて蓄電装置を充電すると電力料金がかかる。蓄電装置の充電に要する電力料金がどれほどであるかは、電力設備のユーザにとって重要である。ユーザが電力料金に関連する情報を事前に認識することができなかったり、そのような情報を認識することが困難であったりすることは、好ましくない。

本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電力設備を用いた蓄電装置の充電に要する電力料金に関連する情報を事前に容易にユーザに認識させることができる、表示装置、サーバ、および方法を提供することである。

本開示の表示装置は、表示部と、制御部とを備える。表示部は、地図画像を表示するように構成される。制御部は、表示部を制御する。制御部は、地図画像上に少なくとも１つの電力設備の設置位置が含まれる場合、少なくとも１つの電力設備の、料金関連情報および設置位置を地図画像上に表示するように表示部を制御する。少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって蓄電装置を充電するように構成されている。料金関連情報は、充電の電力料金単価に関連する情報である。

上記の構成とすることにより、各電力設備について、料金関連情報が設置位置とともに地図画像上に表示される。これにより、ユーザは、料金関連情報および設置位置を電力設備ごとに事前に容易に認識できる。

本開示のサーバは、少なくとも１つの電力設備の設置位置が地図画像上に含まれる場合に電力設備の位置を表示するように構成された表示装置と通信するように構成されている。少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって蓄電装置を充電するように構成されている。サーバは、通信装置と、処理装置とを備える。通信装置は、少なくとも１つの電力設備の電力料金単価を示す情報、および少なくとも１つの電力設備の設置位置を示す情報を取得する。処理装置は、少なくとも１つの電力設備の料金関連情報を電力料金単価に従って設定する。料金関連情報は、電力料金単価に関連する情報である。通信装置は、料金関連情報を表示装置に送信する。

本開示の方法は、地図画像を表示するように構成された表示装置を制御するために用いられる。上記の方法は、少なくとも１つの電力設備の電力料金単価を示す情報を取得するステップと、少なくとも１つの電力設備の、料金関連情報および設置位置を地図画像上に表示するように表示装置を制御するステップとを含む。少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって蓄電装置を充電するように構成されている。料金関連情報は、電力料金単価に関連する情報である。

本開示によれば、電力設備を用いた蓄電装置の充電に要する電力料金に関連する情報を事前に容易にユーザに認識させることができる。

実施の形態１に従う電力処理システムの構成を概略的に示す図である。 サーバの構成を詳細に示す図である。 携帯端末の構成を詳細に示す図である。 車両および電力設備の構成を詳細に示す図である。 設備ＤＢのデータ構造を例示する図である。 車両ＤＢのデータ構造を例示する図である。 実施の形態１において表示部に表示される画面を例示する図である。 外部充電の開始から完了までに要する電力料金を予測する手法を説明する図である。 実施の形態１において表示部に表示される画面の他の例を例示する図である。 情報提供処理に関連して実行される処理を例示するフローチャートである。 変形例１において表示部に表示される画面を例示する図である。 変形例１において表示部に表示される画面の他の例を例示する図である。 変形例２において表示部に表示される画面を例示する図である。 変形例２において表示部に表示される画面の他の例を例示する図である。 変形例３において表示部に表示される画面を例示する図である。 変形例４において表示部に表示される画面を例示する図である。 実施の形態２においてサーバにより実行される処理を例示するフローチャートである。 実施の形態２の変形例においてサーバにより実行される処理を例示するフローチャートである。

以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。

［実施の形態１］
図１は、実施の形態１に従う電力処理システムの構成を概略的に示す図である。図１を参照して、電力処理システム１は、電力会社サーバ１０と、設備管理サーバ２０と、複数の電力設備２５と、情報提供サーバ３０と、車両管理サーバ４０と、複数の車両５０と、携帯端末６０とを備える。

電力会社サーバ１０は、単価情報１５を記憶している。単価情報１５は、商用電源ＰＳの電力料金単価を示す。この電力料金単価は、時間とともに変化する。電力会社サーバ１０は、電力網ＰＧにおける電力需給バランスの状況を管理する。この状況は、電力網ＰＧにおいて電力需要が電力供給よりもどれほど多いか、または少ないかを示す。

設備管理サーバ２０は、電力会社サーバ１０、および、各電力設備２５と通信するように構成されており、各電力設備２５を管理する。設備管理サーバ２０は、電力需給バランスの状況を示すバランス情報ＢＩを電力会社サーバ１０から取得する。設備管理サーバ２０は、各電力設備２５の各種情報を示す設備データベース（ＤＢ：database）２００を記憶している。設備ＤＢ２００については、後ほど詳しく説明する。

各電力設備２５は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって当該蓄電装置を充電するように構成されている。対象物は、静止物であってもよいが、実施の形態１では、蓄電装置の電力を消費することによって移動する移動体であり、例えば、車両５０である。複数の電力設備２５は、電力設備２５Ａ～２５Ｅを含む。電力設備２５Ａ～２５Ｅの各々は、ユーザＵの現在位置の周辺のエリア（近傍エリア）内にあるものとする。近傍エリアは、ユーザＵの現在位置から所定距離（例えば、１ｋｍ）の範囲内のエリアとして定められる。

電力設備２５の電力料金単価は、電力設備２５から対象物へ供給される電力の料金単価であり、外部充電（後述）の電力料金単価に相当する。電力設備２５Ａの電力料金単価は、商用電源ＰＳの電力料金単価とは無関係であって、時間的に一定である。電力設備２５Ａのような、電力料金単価が時間的に一定である電力設備２５を便宜的に「通常設備」とも表す。他方、電力設備２５Ｂ～２５Ｅの各々の電力料金単価は、商用電源ＰＳの電力料金単価に依存しており、時間的に変化する。電力設備２５Ｂ～２５Ｅの各々のような、電力料金単価が時間的に変化する電力設備２５を便宜的に「ＤＰ（Dynamic Pricing）設備」とも表す。電力料金に対するダイナミックプライシングは、電力網ＰＧにおける需給バランスに従って電力料金単価を変化させる手法である。ＤＰ設備の電力料金単価は、リアルタイムで変化してもよい。ＤＰ設備は、本開示の「第１設備」に相当する。通常設備は、本開示の「第２設備」に相当する。

情報提供サーバ３０は、設備管理サーバ２０、車両管理サーバ４０、車両５０、および携帯端末６０の各々と通信する。情報提供サーバ３０は、電力設備２５に関する各種情報（例えば、電力設備２５の設置位置を示す情報）を携帯端末６０のユーザＵに画面表示により提供する処理を実行する。この処理を「情報提供処理」とも表す。以下、情報提供サーバ３０を単に「サーバ３０」とも表す。

車両管理サーバ４０は、各車両５０と通信し、各車両５０を管理する。車両管理サーバ４０は、各車両５０の各種情報を示す車両データベース（ＤＢ）４００を記憶している。車両ＤＢ４００については、後ほど詳しく説明する。

各車両５０は、蓄電装置５００を搭載しており、電力設備２５を用いて蓄電装置５００を充電する外部充電を実行するように構成されている。車両５０は、外部充電可能な移動体の一例である。

携帯端末６０は、複数の電力設備２５のうち、車両５０のユーザＵが関心のあるエリア内の電力設備２５を検索するために用いられる。ユーザＵが関心のあるエリアは、携帯端末６０へのユーザ操作により定められ、この例では、前述の近傍エリアである。携帯端末６０は、近傍エリア内の電力設備２５の検索を指示するユーザ操作に応答して、サーバ３０に検索要求ＳＲを送信する。検索要求ＳＲは、ユーザＵのユーザＩＤと、ユーザＵの位置情報とを含む。ユーザＩＤは、ユーザＵにより所有される車両５０のＩＤ情報（後述）と予め関連付けられている。サーバ３０は、検索要求ＳＲの受信に応答して、近傍エリア内の電力設備２５に関する情報提供処理を実行する。携帯端末６０は、本開示の「表示装置」の一例に相当する。

図２は、サーバ３０の構成を詳細に示す図である。図２を参照して、サーバ３０は、記憶装置３０５と、通信装置３１０と、処理装置３１５とを含む。

記憶装置３０５は、処理装置３１５により用いられる各種データ（例えば、地図ＤＢ３１７）を記憶する。通信装置３１０は、設備管理サーバ２０、車両管理サーバ４０、または車両５０などの、サーバ３０の外部機器と通信する。通信装置３１０は、設備ＤＢ２００の各種情報、および、車両ＤＢ４００の各種情報を、それぞれ、設備管理サーバ２０および車両管理サーバ４０から通信により取得可能に構成されている。

処理装置３１５は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）３１６と、メモリ３１８とを含む。ＣＰＵ３１６は、各種の演算処理を実行する。メモリ３１８は、ＲＯＭ（Read Only Memory）およびＲＡＭ（Random Access Memory）を含む（いずれも図示せず）。処理装置３１５は、記憶装置３０５に記憶されるデータと、通信装置３１０により取得された情報とに従って、電力設備２５に関する情報提供処理を実行する。

図３は、携帯端末６０の構成を詳細に示す図である。図３を参照して、携帯端末６０は、ＧＰＳ（Global Positioning System）受信機６０５と、通信装置６１０と、ＨＭＩ（Human Machine Interface）装置６２０とを含む。

ＧＰＳ受信機６０５は、人工衛星からの電波に基づいて携帯端末６０の位置情報を取得する。通信装置６１０は、サーバ３０などの、携帯端末６０の外部機器と通信する。通信装置６１０は、例えば、携帯端末６０の位置情報をサーバ３０へ送信する。通信装置６１０は、近接通信を実行可能にも構成されている。ＨＭＩ装置６２０は、タッチスクリーン６２１と、制御部６３０とを含む。

タッチスクリーン６２１は、入力部６２２と、表示部６２４とを含む。入力部６２２は、ユーザＵによる操作（ユーザ操作）の入力を受ける。表示部６２４は、地図画像を含む画面などの各種画面を表示したり、携帯端末６０の位置情報を地図画像上に表示したりする。表示部６２４は、少なくとも１つの電力設備２５の設置位置を地図画像上に表示可能にも構成されている。制御部６３０は、入力部６２２へのユーザ操作に従って、表示部６２４を制御する。

図４は、車両５０および電力設備２５の構成を詳細に示す図である。この例では、ユーザＵが車両５０の車室内におり、携帯端末６０は、ユーザＵにより携帯されている。

図４を参照して、車両５０は、蓄電装置５００と、センサユニット５１２と、ＳＭＲ（System Main Relay）５１５と、ＰＣＵ（Power Control Unit）５２０と、ＭＧ（Motor Generator）５３０と、駆動輪５４０と、車速センサ５４２と、加速度センサ５４３とを含む。車両５０は、インレット５５０と、充電リレー５５１と、通信装置５７０と、ＧＰＳ受信機５７１と、ＨＭＩ装置５４５と、電力変換装置５５２と、補機バッテリ５５３と、補機類５５５と、ＤＬＣコネクタ５８５と、ＥＣＵ（Electronic Control Unit）５８０とをさらに含む。

蓄電装置５００は、リチウムイオン電池などの二次電池である。蓄電装置５００の蓄電量は、ＳＯＣ（State of Charge）により表される。センサユニット５１２は、蓄電装置５００の電圧、電流および温度をそれぞれ検出する電圧センサ、電流センサおよび温度センサを含む（いずれも図示せず）。ＳＭＲ５１５は、蓄電装置５００およびＰＣＵ５２０の間に設けられる。ＳＭＲ５１５は、車両５０の走行中にオンされる。

ＰＣＵ５２０は、コンバータおよびインバータを含む（いずれも図示せず）。ＰＣＵ５２０は、蓄電装置５００から受ける直流電力を交流電力に変換する。ＭＧ５３０は、ＰＣＵ５２０により変換された交流電力を受けて回転駆動力を発生する。ＭＧ５３０により発生された駆動力は、駆動輪５４０に伝達される。これにより、車両５０が走行する。車速センサ５４２および加速度センサ５４３は、それぞれ、車両５０の走行速度（車速）および加速度を検出する。

インレット５５０は、商用電源ＰＳから電力設備２５を通じて供給される電力を受ける。インレット５５０は、外部充電のために用いられる。充電リレー５５１は、蓄電装置５００とインレット５５０との間に設けられる。充電リレー５５１は、外部充電中にオンされる。

通信装置５７０は、サーバ３０および車両管理サーバ４０の各々と無線で通信する。通信装置５７０は、指令値ＣＣＶおよび上限値ＵＬＶをサーバ３０から受信可能に構成されている。指令値ＣＣＶは、補機類５５５の電気機器の電力消費量の指令値である。上限値ＵＬＶは、車両５０の走行状態に関する上限値であって、具体的には、車両５０の速度上限または加速度上限の値である。指令値ＣＣＶおよび上限値ＵＬＶについては、後ほど詳しく説明する。通信装置５７０は、電力設備２５とＣＡＮ（Controller Area Network）を通じて通信するようにも構成されている。ＣＡＮ通信により車両５０と電力設備２５との間でやり取りされるデータを「ＣＡＮデータ」とも表す。ＣＡＮデータは、外部充電の開始から完了までの電力設備２５から車両５０への電力供給量を示す情報と、電力設備２５の電力料金単価を示す情報と、外部充電の完了を示す情報とを含む。

ＧＰＳ受信機５７１は、人工衛星からの電波に基づいて、車両５０の現在位置を示す位置情報を取得する。この位置情報は、通信装置５７０により車両管理サーバ４０へ送信される。

ＨＭＩ装置５４５は、タッチスクリーン５４６と、制御部５４７とを含む。タッチスクリーン５４６は、入力部５４８と、表示部５４９とを含む。入力部５４８は、ユーザ操作を受ける。表示部５４９は、地図画像を含む画面などの各種画面を表示したり、車両５０の位置情報を地図画像上に表示したりする。地図画像を示す情報は、例えば、ＨＭＩ装置５４５のメモリ（図示せず）に記憶されている。表示部５４９は、少なくとも１つの電力設備２５の設置位置を地図画像上に表示可能にも構成されている。制御部５４７は、入力部５４８へのユーザ操作に従って、表示部５４９を制御する。

電力変換装置５５２は、蓄電装置５００の電力の電圧を変換（降圧）して、変換後の電圧を有する電力を補機バッテリ５５３に供給する。これにより、補機バッテリ５５３が蓄電装置５００の電力を用いて充電される（汲み出し充電）。汲み出し充電は、補機バッテリ５５３のＳＯＣが低い場合に実行される。

補機類５５５は、ヒーター５５７と、空調装置５５８とを含む。ヒーター５５７は、蓄電装置５００を加熱するように構成されている電気機器（補機）である。空調装置５５８は、車両５０の車室内の温度を調整するように構成されている電気機器（補機）である。ヒーター５５７および空調装置５５８の各々は、補機バッテリ５５３の電力を消費することによって作動する。補機バッテリ５５３の電力が消費されると、汲み出し充電が実行されて蓄電装置５００の電力が消費される。よって、ヒーター５５７および空調装置５５８の各々は、蓄電装置５００の電力を消費することによって作動するとも考えられる。

ＤＬＣ（Data Link Connector）コネクタ５８５は、近接通信装置５９０に接続するように構成されている。近接通信装置５９０は、ブルートゥース（登録商標）などの近接通信により携帯端末６０へＣＡＮデータを送信するように構成された外付け機器である。

ＥＣＵ５８０は、ＣＰＵおよびメモリを含む（いずれも図示せず）。メモリは、ＲＯＭおよびＲＡＭを含む。ＲＯＭは、ＣＰＵにより実行されるプログラムを記憶する。ＥＣＵ５８０は、センサユニット５１２、車速センサ５４２および加速度センサ５４３の各々の検出値を受ける。ＥＣＵ５８０は、例えば、センサユニット５１２の検出値に従って蓄電装置５００のＳＯＣを算出し、算出の結果を車両管理サーバ４０へ送信する。

ＥＣＵ５８０は、ＳＭＲ５１５、ＰＣＵ５２０、ＭＧ５３０、充電リレー５５１、通信装置５７０、ＨＭＩ装置５４５、電力変換装置５５２、および補機類５５５などの、車両５０の各機器を制御する。ＥＣＵ５８０は、例えば、補機類５５５のヒーター５５７または空調装置５５８などの電気機器の電力消費量を制御可能に構成されている。一例として、ＥＣＵ５８０は、電気機器をエコモードに設定することによって電気機器の電力消費量を低減することができる。

通信装置５７０が指令値ＣＣＶを受信するケースでは、ＥＣＵ５８０は、指令値ＣＣＶに従って電気機器の電力消費量を制御する。通信装置５７０が上限値ＵＬＶを受信するケースでは、ＥＣＵ５８０は、上限値ＵＬＶに従って車両５０の走行を制御する。具体的には、ＥＣＵ５８０は、車速センサ５４２により検出された車速が速度上限を超過しないように、または、加速度センサ５４３により検出された加速度が加速度上限を超過しないように、ＰＣＵ５２０を通じてＭＧ５３０を制御する。

電力設備２５は、ＨＭＩ装置２５０と、電力変換装置２５１と、通信装置２５２と、記憶装置２５４と、制御装置２５６とを含む。

ＨＭＩ装置２５０は、電力設備２５が充電ケーブル２５８を介して車両５０に接続されているときに、外部充電の開始を指示するユーザ操作を受ける。ＨＭＩ装置２５０は、外部充電の完了時刻を指示するユーザ操作を受けるように構成されていてもよい。

電力変換装置２５１は、外部充電中に、商用電源ＰＳからの交流電力を直流電力に変換する。変換後の電力は、充電ケーブル２５８およびコネクタ２５９を通じてインレット５５０へ供給される。

通信装置２５２は、通信装置５７０との間でＣＡＮデータをやり取りしたり、設備管理サーバ２０と無線で通信したりする。通信装置２５２は、例えば、電力設備２５が車両５０と接続されている時、信号ＳＧ１を設備管理サーバ２０に送信する。信号ＳＧ１は、電力設備２５が使用中であることと、外部充電の完了時刻とを示す。

記憶装置２５４は、電力設備２５の電力料金単価を示す情報を含む各種情報を記憶している。電力設備２５が前述のＤＰ設備である場合、この単価は、設備管理サーバ２０からの指令に従って設定（変化）されてもよい。

制御装置２５６は、ＨＭＩ装置２５０、電力変換装置２５１、および通信装置２５２を制御する。制御装置２５６は、ＨＭＩ装置２５０を用いたユーザ操作に従って、電力変換装置２５１からインレット５５０への電力供給を開始または停止する。制御装置２５６は、電力設備２５の利用頻度を算出し、その算出結果を記憶装置２５４に格納する。利用頻度は、例えば、所定期間（１日、１週間、１ヵ月）中に電力設備２５が車両５０に電力を供給した回数または時間である。利用頻度を示す情報は、電力設備２５から設備管理サーバ２０に送信されてもよい。

図５は、設備ＤＢ２００（図１）のデータ構造を例示する図である。図５を参照して、設備ＤＢ２００は、ＩＤデータ２０５と、料金システムデータ２１０と、料金単価データ２１５と、設置位置データ２２０とを含む。

ＩＤデータ２０５は、各電力設備２５の識別情報を示し、ＩＤ情報２０６Ａ～２０６Ｅを含む。ＩＤ情報２０６Ａ～２０６Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅの識別情報を示す。ＩＤ情報２０６Ａ～２０６Ｅの各々をＩＤ情報２０６とも表す。

料金システムデータ２１０は、各電力設備２５の料金システムを示し、料金システム情報２１１Ａ～２１１Ｅを含む。料金システム情報２１１Ａ～２１１Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅの料金システムを示す。料金システム情報２１１Ａ～２１１Ｅの各々を料金システム情報２１１とも表す。料金システムが通常である場合、対応する電力設備２５は、前述の通常設備である。他方、料金システムがダイナミックプライシングである場合、対応する電力設備２５は、前述のＤＰ設備である。

料金単価データ２１５は、各電力設備２５の電力料金単価を示し、料金単価情報２１６Ａ～２１６Ｅを含む。料金単価情報２１６Ａ～２１６Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅの電力料金単価を示す。料金単価情報２１６Ａ～２１６Ｅの各々を料金単価情報２１６とも表す。料金単価情報２１６Ａは、通常設備に関し、時間的に一定である。料金単価情報２１６Ｂ～２１６Ｅの各々は、ＤＰ設備に関し、バランス情報ＢＩ（図１）に従って設備管理サーバ２０により設定される。例えば、電力網ＰＧにおける電力需要が電力供給よりも多い時、電力需要と電力供給との差分が増加するほど、電力料金単価が高く設定される。他方、電力網ＰＧにおける電力需要が電力供給よりも少ない時、電力需要と電力供給との差分が増加するほど、電力料金単価が低く設定される。料金単価情報２１６Ｂ～２１６Ｅの各々は、リアルタイムで変化するように設定されてもよい。あるいは、料金単価情報２１６Ｂ～２１６Ｅの各々は、予め区分された複数の時間帯のうちいずれの時間帯に現在時刻が含まれるかに依存して設定されてもよい（例えば、夜間時間帯における電力料金単価が日中時間帯における当該単価よりも低く設定されてもよい）。

設置位置データ２２０は、各電力設備２５の設置位置を示し、設置位置情報２２１Ａ～２２１Ｅを含む。設置位置情報２２１Ａ～２２１Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅの設置位置を示す。設置位置情報２２１Ａ～２２１Ｅの各々を設置位置情報２２１とも表す。この例では、各設置位置は、経度（Ｘ）、緯度（Ｙ）、および標高（Ｚ）の組み合わせにより表される。

図６は、車両ＤＢ４００（図１）のデータ構造を例示する図である。図６を参照して、車両ＤＢ４００は、ＩＤデータ４０５と、電費データ４１０と、ＳＯＣデータ４１５と、車両位置データ４２０とを含む。

ＩＤデータ４０５は、各車両５０の識別情報を示し、複数のＩＤ情報４０６を含む。ＩＤ情報４０６は、対応する車両５０の識別情報を示す。電費データ４１０は、各車両５０の電費（ｋｍ／ｋＷｈ）を示し、複数の電費情報４１１を含む。電費情報４１１は、対応する車両５０の電費を示す。電費は、蓄電装置５００における単位電力消費量あたりの、車両５０の走行可能距離の基準であり、車両５０の車種（型式）に従って適宜予め定められる。

ＳＯＣデータ４１５は、各車両５０のＳＯＣを示し、複数のＳＯＣ情報４１６を含む。ＳＯＣ情報４１６は、対応する車両５０のＳＯＣを示す。車両位置データ４２０は、各車両５０の位置情報を示し、複数の車両位置情報４２１を含む。車両位置情報４２１は、対応する車両５０の位置情報を示す。車両位置情報４２１は、車両５０のＧＰＳ受信機５７１により取得され、経度（ｘ）、緯度（ｙ）、および標高（ｚ）の組み合わせにより表される。以下、複数の車両５０のうち一つの車両５０について代表的に説明する。

電力設備２５を用いて外部充電を実行すると、電力料金がかかる。外部充電に要する電力料金がどれほどであるかは、ユーザＵにとって重要である。ユーザＵが電力料金に関連する情報を事前に認識することができなかったり、そのような情報を認識することが困難であったりすることは、好ましくない。

実施の形態１に従う携帯端末６０の制御部６３０は、地図画像上に少なくとも１つの電力設備２５の設置位置が含まれる場合、当該少なくとも１つの電力設備２５の、料金関連情報および設置位置を地図画像上に表示するように表示部６２４を制御する。料金関連情報は、外部充電の電力料金単価（具体的には、電力設備２５から車両５０へ供給される電力の料金単価）に関連する情報である。料金関連情報は、サーバ３０（処理装置３１５）により電力設備２５の電力料金単価に従って電力設備２５ごとに設定される。

実施の形態１では、料金関連情報は、所定の充電量まで蓄電装置５００を充電するために要する電力料金を示す情報である。所定の充電量は、蓄電装置５００のＳＯＣを充電完了ＳＯＣ（例えば、８０％または１００％）まで上昇させるために電力設備２５から蓄電装置５００に供給されることを要する電力量である。充電完了ＳＯＣは、ＥＣＵ５８０のメモリに格納されていてもよいし、ＨＭＩ装置２５０を用いてユーザＵにより設定されてもよい。料金関連情報は、外部充電の開始から完了までに要する電力料金として予測された料金を示す情報として設定される。この電力料金がどのように予測されるかについては、後ほど詳しく説明する。

上記のように料金関連情報および設置位置が地図画像上に表示されると、料金関連情報が設置位置とともに電力設備２５ごとに地図画像上に表示される。これにより、ユーザＵは、料金関連情報および設置位置を電力設備２５ごとに事前に容易に認識できる。

図７は、実施の形態１において表示部６２４に表示される画面を例示する図である。この画面は、サーバ３０による前述の情報提供処理の結果として表示される。

図７を参照して、画面７００は、位置Ｐ０と、設置位置ＰＡ～ＰＥと、料金関連情報７０４－Ａ～７０４－Ｅとを地図画像７０８上に示す。地図画像７０８は、前述の近傍エリアの地図を示す画像として、サーバ３０により地図ＤＢ３１７に従って携帯端末６０に送信される。

位置Ｐ０は、画面７００が表示されている時点での車両５０の現在位置を示す。設置位置ＰＡ～ＰＥは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅの設置位置に相当する。設置位置ＰＡ～ＰＥの各々を設置位置Ｐとも表す。

アイコン７０２－Ａ～７０２－Ｅは、それぞれ、設置位置ＰＡ～ＰＥを示す。アイコン７０２－Ａ～７０５－Ｅの各々を、アイコン７０２とも表す。アイコン７０２－Ａ～７０２－Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅが通常設備またはＤＰ設備のいずれであるかをも示す。具体的には、ハッチングされていないアイコン７０２（７０２－Ａ）は、通常設備の設置位置Ｐを示し、ハッチングされているアイコン７０２（７０２－Ｂ～７０２－Ｅ）は、ＤＰ設備の設置位置Ｐを示す。

料金関連情報７０４－Ａ～７０４－Ｅは、それぞれ、電力設備２５Ａ～２５Ｅを用いた外部充電の開始から完了までに要する電力料金を示す。実施の形態１では、この電力料金は、日本円により表されているが、日本円に代えて、他の通貨（例えば、ドル、ユーロ、または人民元）により表されてもよい。この例では、電力料金が低い順に、料金関連情報７０４－Ｃ，７０４－Ｂ，７０４－Ａ，７０４－Ｄ，７０４－Ｅが示されているものとする（ＰＲ－Ｃ＜ＰＲ－Ｂ＜ＰＲ－Ａ＜ＰＲ－Ｄ＜ＰＲ－Ｅ）。料金関連情報７０４－Ａ～７０４－Ｅの各々を、料金関連情報７０４とも表す。料金関連情報７０４は、対応する設置位置Ｐに隣接して示されているが、これらの対応関係が画面７００において明確に示される限り、設置位置Ｐから離れて示されてもよい。

このように、制御部６３０は、近傍エリア内の各電力設備２５の、料金関連情報７０４および設置位置Ｐを地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御する。

制御部６３０は、アイコン７０２－Ａ～７０２－ＥのうちＤＰ設備のアイコン７０２をハッチングすることによって、通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の表示態様と、ＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御する。これにより、ＤＰ電力設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４をユーザＵに容易に認識させることができる。

制御部６３０は、通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の少なくとも一方の表示態様と、ＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の少なくとも一方の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。例えば、制御部６３０は、通常設備の設置位置Ｐの表示態様と、ＤＰ設備の設置位置Ｐの表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。あるいは、通常設備の料金関連情報７０４の表示態様と、ＤＰ設備の料金関連情報７０４の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。

タグ７０６は、料金関連情報７０４－Ｃに含まれている。タグ７０６は、電力設備２５が最低単価設備であることを示す。最低単価設備は、画面７００に表示される複数の電力設備２５のうち最も電力料金単価が低い電力設備２５（この例では、電力設備２５Ｃ）である。最低単価設備とは異なる電力設備（電力設備２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｄおよび２５Ｅの各々）を「非最低単価設備」とも表す。

このように、制御部６３０は、表示部６２４にタグ７０６を表示させることによって、非最低単価設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の表示態様と、最低単価設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御する。これにより、最低単価設備の設置位置Ｐ（ＰＣ）をユーザＵに容易に認識させることができる。

制御部６３０は、非最低単価設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の少なくとも一方の表示態様と、最低単価設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４の少なくとも一方の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。例えば、制御部６３０は、非最低単価設備の設置位置Ｐの表示態様と、最低単価設備の設置位置Ｐの表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。あるいは、制御部６３０は、非最低単価設備の料金関連情報７０４の表示態様と、最低単価設備の料金関連情報７０４の表示態様とを区別して地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御してもよい。

ユーザＵは、アイコン７０２－Ａ～アイコン７０２－Ｅのいずれかをタッチすることによって、電力設備２５Ａ～２５Ｅのうち予定設備を定めることができる。このタッチ操作を予定設備決定操作とも表す。予定設備は、外部充電のために用いられる予定の設備である。予定設備が定められると、制御部６３０は、予定設備が定められたことと、予定設備のＩＤとを示す信号（予定設備決定信号）をサーバ３０に送信するように通信装置６１０を制御してもよい。

図８は、外部充電の開始から完了までに要する電力料金を予測する手法を説明する図である。この電力料金は、電力設備２５ごとにサーバ３０により予測される。

図８を参照して、グラフ８００は、車両５０が位置Ｐ０にいる時点でのＳＯＣ（ＳＯＣ０）と、電力設備２５を用いた外部充電の完了時のＳＯＣ（ＳＯＣ２）とを示す。ＳＯＣがＳＯＣ０である時点では、車両５０は、電力設備２５に未だ到達していない。ＳＯＣ２は、ＥＣＵ５８０のメモリに格納されており、例えば、８０％である。ＳＯＣ２は、ＨＭＩ装置２５０を用いてユーザにより設定されてもよい。ＳＯＣ０とＳＯＣ２との差分は、ΔＳＯＣ１により表される。

グラフ８０５は、車両５０が電力設備２５に到達した時点でのＳＯＣとして予測される到達時ＳＯＣ（ＳＯＣ１）と、外部充電の完了時のＳＯＣ（ＳＯＣ２）とを示す。ＳＯＣ１は、外部充電の開始時のＳＯＣ（充電開始ＳＯＣ）として推定され、ＳＯＣ０よりもΔＳＯＣ２だけ低い。この例では、ＳＯＣ１は、車両５０が位置Ｐ０に位置している時点で推定される。

サーバ３０は、以下のようにＳＯＣ１を推定する。サーバ３０は、まず、車両５０の位置Ｐ０から、処理対象の電力設備２５の設置位置Ｐまでの距離を算出する。サーバ３０は、処理対象の電力設備２５まで車両５０が走行するとの仮定の下での蓄電装置５００の電力消費量を、上記の距離と、車両５０の電費とに従って予測する。サーバ３０は、この電力消費量をＳＯＣの低下量（ΔＳＯＣ２）に換算する。

サーバ３０は、現在のＳＯＣ（ＳＯＣ０）からΔＳＯＣ２を差し引くことによって、処理対象の電力設備２５に車両５０が到達する時のＳＯＣ（ＳＯＣ１）を推定する。サーバ３０は、外部充電の完了時のＳＯＣである充電完了ＳＯＣ（ＳＯＣ２）と充電開始ＳＯＣ（ＳＯＣ１）との差分としてのΔＳＯＣ３を算出し、ΔＳＯＣ３を電力供給量に換算する。ΔＳＯＣ３は、ΔＳＯＣ１およびΔＳＯＣ２の合計であり、外部充電に起因するＳＯＣの上昇量に相当する。サーバ３０は、換算された電力供給量を処理対象の電力設備２５の電力料金単価に乗算することによって、外部充電の開始から完了までに要する電力料金を予測する。

このように、電力料金は、充電完了ＳＯＣと、対応する電力設備２５（すなわち、処理対象の電力設備２５）に車両５０が到達する時のＳＯＣとして推定される充電開始ＳＯＣと、対応する電力設備２５の電力料金単価とに従って電力設備２５ごとに予測される。

充電開始ＳＯＣ（到達時ＳＯＣ）は、車両５０が電力設備２５に到達するまでに蓄電装置５００において消費される電力消費量（車両５０と電力設備２５との間の距離）に依存して変わり得る。上記のように電力料金が予測されると、上記の電力消費量が電力料金に反映される。これにより、外部充電の開始から完了までに要する電力料金を正確に算出できる。

図９は、実施の形態１において表示部６２４に表示される画面の他の例を例示する図である。図９を参照して、画面７１０は、位置Ｐ０と、設置位置ＰＢ，ＰＣと、料金関連情報７０４－Ｂ，７０４－Ｃとを地図画像７０８上に示す。画面７１０は、設置位置ＰＡ，ＰＤ，ＰＥと、料金関連情報７０４－Ａ，７０４－Ｄ，７０４－Ｅとを地図画像７０８上に示していない点において、画面７００（図７）とは異なる。

制御部６３０は、複数の電力設備２５のうちの、近傍エリア内のＤＰ設備の電力料金単価が通常設備の電力料金単価よりも低い場合に、通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を地図画像７０８上に表示することなくＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御する。他方、制御部６３０は、通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４と、電力料金単価が通常設備よりも高いＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４とを画面７１０において省くように表示部６２４を制御する。この例では、通常設備よりも電力料金単価が安い電力設備２５Ｂ，２５Ｃの設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４が表示される一方で、電力設備２５Ａ，２５Ｄ，２５Ｅの設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４が省かれている。

このように、画面７１０によれば、通常設備よりも電力料金単価が安いＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のみが表示される。その結果、そのようなＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４をユーザＵに容易に認識させることができる。

外部充電の開始から完了までの電力設備２５から車両５０への実際の電力供給量を示す情報は、ＣＡＮデータに含まれており、外部充電の完了後に近接通信装置５９０から携帯端末６０に送信される。制御部６３０は、外部充電の後に、上記の実際の電力供給量と、電力設備２５の電力料金単価とに従って、外部充電の開始から完了までの電力料金の実績値を算出し、その実績値を表示するように表示部６２４を制御する。実績値は、電力設備２５により算出されて、ＣＡＮデータの一部として近接通信装置５９０を通じて携帯端末６０に送信されてもよい。

電力料金の実績値が表示部６２４に表示されると、電力料金の実績値と予測値との違いの程度をユーザに認識させることができる。

図１０は、前述の情報提供処理に関連して実行される処理を例示するフローチャートである。このフローチャートは、近傍エリア内の電力設備２５の検索を指示するユーザ操作に応答して携帯端末６０により開始される。以下、ステップを「Ｓ」と略す。

図１０を参照して、携帯端末６０は、サーバ３０に検索要求ＳＲ（図１）を送信する（Ｓ２０１）。検索要求ＳＲは、ユーザＩＤと、ユーザＵの位置情報とを含む。

サーバ３０は、検索要求ＳＲ（図１）を受信すると、設備ＤＢ２００にアクセスし、近傍エリア内の電力設備２５（より詳細には、そのＩＤ情報２０６）を、ユーザＵの位置情報と、設置位置データ２２０とに従って判定する（Ｓ１０４）。この例では、近傍エリア内の電力設備２５は、電力設備２５Ａ～２５Ｅである。次いで、サーバ３０は、近傍エリア内の各電力設備２５の設置位置情報２２１を設備ＤＢ２００から取得し（Ｓ１０５）、近傍エリア内の各電力設備２５の料金単価情報２１６を設備ＤＢ２００から取得する（Ｓ１１０）。

サーバ３０は、車両ＤＢ４００にアクセスし、検索要求ＳＲに含まれるユーザＩＤに予め関連付けられた車両５０のＩＤ情報４０６を判定する。サーバ３０は、判定された車両５０のＳＯＣ情報４１６および車両位置情報４２１を車両ＤＢ４００から取得する（Ｓ１１５）。車両５０の車両位置情報４２１は、ユーザＵの位置情報としての、携帯端末６０の位置情報により代替されてもよい。

サーバ３０は、車両５０から電力設備２５までの距離を設置位置データ２２０および車両位置データ４２０に従って近傍エリア内の電力設備２５ごとに算出し（Ｓ１２０）、車両５０の到達時ＳＯＣを電力設備２５ごとに予測する（Ｓ１２５）。

サーバ３０は、対応する電力設備２５に関する到達時ＳＯＣとしての充電開始ＳＯＣと、充電完了ＳＯＣと、電力設備２５の電力料金単価とに従って、外部充電の開始から完了までに要する電力料金を電力設備２５ごとに予測する（Ｓ１３０）。

サーバ３０（通信装置３１０）は、各電力設備２５の電力料金（予測値）を示す予測料金情報を料金関連情報として携帯端末６０に送信する（Ｓ１３５）。さらに、サーバ３０は、ユーザＵの現在位置の周辺の設置位置Ｐを示す情報を料金関連情報とともに携帯端末６０に送信する。

携帯端末６０は、料金関連情報を受信すると（Ｓ２４０）、料金関連情報７０４と、ユーザＵの現在位置の周辺の設置位置Ｐとを電力設備２５ごとに地図画像７０８上に表示するように、表示部６２４を制御する（Ｓ２４５）。そして、前述の予定設備決定操作が行われて、予定設備決定信号が携帯端末６０からサーバ３０に送信された後、車両５０が予定設備に到達して外部充電が開始される。

携帯端末６０は、近接通信装置５９０により送信されるＣＡＮデータに従って、外部充電の完了を判定する（Ｓ２５０）。携帯端末６０は、電力料金の実績値を算出し（Ｓ２５５）、その実績値を表示部６２４に表示する（Ｓ２６０）。その後、図１０の処理は終了する。

以上のように、実施の形態１によれば、料金関連情報７０４が設置位置Ｐとともに電力設備２５ごとに地図画像７０８上に表示される。これにより、ユーザＵは、料金関連情報７０４および設置位置Ｐを電力設備２５ごとに事前に容易に認識できる。

［実施の形態１の変形例１］
図１１は、この変形例１において表示部６２４に表示される画面を例示する図である。図１１を参照して、画面７２０は、ボタン７２５をさらに含む点において画面７００とは異なる。ボタン７２５は、複数の電力設備２５の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のうち、通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を隠すために操作される。ユーザＵによりボタン７２５が操作（押下）されると、制御部６３０は、このユーザ操作に応答して、画面７４０を表示するように（画面７２０を画面７３０に変化させるように）表示部６２４を制御する。ボタン７２５を押す操作は、本開示の「第１操作」に相当する。

画面７３０は、複数の電力設備２５の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のうち、少なくとも１つのＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のみを地図画像７０８上に表示する。これにより、ユーザＵは、周囲のＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を容易に認識できる。画面７３０のボタン７３５が押されると、画面７３０は、画面７２０に戻る。画面７３０は、通常設備よりも電力料金単価が安いＤＰ設備が存在する時に効果的である。

図１２は、変形例１において表示部６２４に表示される画面の他の例を例示する図である。図１２を参照して、画面７４０は、ボタン７４５をさらに含む点において画面７００とは異なる。ボタン７４５は、複数の電力設備２５の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のうち、ＤＰ設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を隠すために操作される。ユーザＵによりボタン７４５が操作（押下）されると、制御部６３０は、このユーザ操作に応答して、画面７５０を表示するように（画面７４０を画面７５０に変化させるように）表示部６２４を制御する。ボタン７４５を押す操作は、本開示の「第２操作」に相当する。

画面７５０は、複数の電力設備２５の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のうち、少なくとも１つの（この例では、１つの）通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４のみを地図画像７０８上に表示する。これにより、ユーザＵは、周囲の通常設備の設置位置Ｐおよび料金関連情報７０４を容易に認識できる。画面７５０のボタン７５５が押されると、画面７５０は、画面７４０に戻る。画面７５０は、通常設備よりも電力料金単価が高いＤＰ通常設備が存在する時に効果的である。

変形例１によれば、ユーザＵは、周囲のＤＰ設備または通常設備のみを容易に検索することができる。したがって、ユーザインタフェースを向上させることができる。

［実施の形態１の変形例２］
図１３は、変形例２において表示部６２４に表示される画面を例示する図である。図１３を参照して、画面７６０は、各々が料金関連情報７０４に相当する料金関連情報７０４－Ａａ～７０４－Ｅａを表示する点において、画面７００とは異なる。料金関連情報７０４－Ａａ～７０４－Ｅａの各々は、所定の単位期間にわたって電力設備２５を用いて外部充電を実行するために要する電力料金を示し、サーバ３０により設定される。この例では、単位期間は、３０分である。

図１４は、変形例２において表示部６２４に表示される画面の他の例を例示する図である。図１４を参照して、画面７７０は、各々が料金関連情報７０４に相当する料金関連情報７０４－Ａｂ～７０４－Ｅｂを表示する点において、画面７００とは異なる。料金関連情報７０４－Ａｂ～７０４－Ｅｂの各々は、電力設備２５の電力料金単価（電力設備２５から車両５０へ供給される単位電力量あたりの電力料金）を示す情報であり、サーバ３０により設定される。

このように、料金関連情報７０４は、所定の単位期間にわたって外部充電を実行するために要する電力料金を示す情報であってもよいし、電力設備２５の電力料金単価を示す情報であってもよい。あるいは、料金関連情報７０４は、外部充電の開始から完了までに要する電力料金、所定の単位期間にわたって外部充電を実行するために要する電力料金、または電力設備２５の電力料金単価の少なくとも１つを示す情報であってもよい。

この変形例２によれば、料金関連情報７０４を様々な形で表示できる。これにより、ユーザインタフェースを向上させることができる。

［実施の形態１の変形例３］
制御部６３０は、少なくとも１つの電力設備２５の待ち時間を地図画像７０８上にさらに表示するように表示部６２４を制御してもよい。電力設備２５が使用中である場合、待ち時間は、現在時刻から、信号ＳＧ１（図４）により示される、外部充電の完了時刻までの時間である。電力設備２５が使用中でない場合、待ち時間は０である。制御部６３０は、各電力設備２５から設備管理サーバ２０、サーバ３０および通信装置６１０を通じて信号ＳＧ１を受信し、各電力設備２５の待ち時間を、対応する信号ＳＧ１に従って判定する。

図１５は、変形例３において表示部６２４に表示される画面を例示する図である。図１５を参照して、画面７８０は、各電力設備２５の待ち時間情報７０９ａを料金関連情報７０４および設置位置Ｐとともに地図画像７０８上にさらに表示する点において画面７００とは異なる。待ち時間情報７０９ａは、対応する電力設備２５の待ち時間を示す。電力設備２５Ａ～２５Ｅの待ち時間情報７０９ａを、それぞれ、待ち時間情報７０９ａ－Ａ～７０９ａ－Ｅとも表す。

画面７８０によれば、各電力設備２５の待ち時間をもユーザＵに容易に認識させることができる。

［実施の形態１の変形例４］
電力設備２５は、それほど頻繁に利用されない設備（低利用頻度設備）である場合、劣化する可能性がある。この変形例４では、低利用頻度設備は、少なくとも１つの電力設備２５のうち、その利用頻度が所定のしきい値よりも低い電力設備に相当する。しきい値は、利用頻度が当該しきい値未満である場合に電力設備２５が劣化する可能性がある値として実験により適宜予め定められる。

この変形例４では、蓄電装置５００が低利用頻度設備により充電された場合に、ユーザＵへインセンティブが付与される。インセンティブは、例えば、各種店舗において利用可能なポイントである。

図１６は、変形例４において表示部６２４に表示される画面を例示する図である。図１６を参照して、画面７９０は、インセンティブ情報７０９ｂをさらに表示する点において画面７００とは異なる。インセンティブ情報７０９ｂは、低利用頻度設備（この例では、電力設備２５Ｅ）のインセンティブの程度を示す。

制御部６３０は、低利用頻度設備の料金関連情報７０４および設置位置Ｐとともにインセンティブ情報７０９ｂを地図画像７０８上に表示するように表示部６２４を制御する。インセンティブは、設備管理サーバ２０により電力設備２５の利用頻度に基づいて設定され、例えば、利用頻度が低いほど高く設定される。インセンティブを示す情報は、設備管理サーバ２０からサーバ３０を通じて携帯端末６０に送信されるものとする。

上記のように、インセンティブの程度が表示されると、低利用頻度設備を用いて外部充電を実行するようにユーザＵを動機づけることができる。これにより、そのような電力設備が適度に利用されて、低利用頻度設備の劣化を防止できる。

［実施の形態２］
この実施の形態２では、サーバ３０が指令値ＣＣＶ（図４）を車両５０に送信し、ＥＣＵ５８０は、指令値ＣＣＶに従って車両５０の各機器を制御する。指令値ＣＣＶは、補機類５５５の電気機器の電力消費量の指令値である。

サーバ３０は、少なくとも１つの電力設備２５のうち、外部充電のために用いられる予定の予定設備が定められた場合に、外部充電前に補機類５５５の電気機器の電力消費量の指令値ＣＣＶを設定する第１設定処理を実行する。この電気機器は、例えば、ヒーター５５７または空調装置５５８である。第１設定処理は、予定設備の電力料金単価が高い場合に、予定設備の電力料金単価が低い場合よりも電気機器の電力消費量を低減することである。

ヒーター５５７の加熱量が多いほど、または、空調装置５５８の設定温度と現在の車室内の温度との差分が大きいほど、補機バッテリ５５３における電力消費量が多い。第１設定処理によれば、電力料金単価が高い場合、ＥＣＵ５８０により電気機器の電力消費量が低減される。これにより、車両５０が予定設備に到達するまでに汲み出し充電が実行され難くなり、蓄電装置５００のＳＯＣが低下し難くなる。その結果、車両５０が予定設備に到達する時のＳＯＣとしての充電開始ＳＯＣを高くできる。したがって、充電開始ＳＯＣと、充電完了ＳＯＣとの差分を小さくできる。よって、外部充電の開始から完了までに要する電力料金を低減できる。他方、電力料金単価が低い場合、ヒーター５５７または空調装置５５８などの電気機器が十分に性能を発揮したとしても、車両５０が予定設備に到達した後に外部充電を安価に実行できる。したがって、電気機器を十分に作動させつつ（例えば、車室内の温度快適性を高めつつ）、電力料金の過度な増大を回避できる。

実施の形態２における電力処理システムの構成は、実施の形態１における電力処理システム１の構成（図１～図６）と基本的に同様である。したがって、詳細な説明を繰り返さない。

図１７は、実施の形態２においてサーバ３０により実行される処理を例示するフローチャートである。このフローチャートは、Ｓ２４５（図７）において料金関連情報７０４および設置位置Ｐが地図画像７０８上に表示された後であって、かつ、外部充電が開始される前に予定設備決定操作が行われると携帯端末６０により開始される。

図１７を参照して、携帯端末６０は、予定設備決定操作に応答して、予定設備決定信号ＳＧ２をサーバ３０に送信する。その後、携帯端末６０の処理は、Ｓ２５０に進む。

サーバ３０は、予定設備決定信号ＳＧ２の受信に応答して、予定設備の電力料金単価を示す情報を設備ＤＢ２００から取得する（Ｓ４０５）。具体的には、サーバ３０は、予定設備決定信号により示される予定設備ＩＤに対応する電力料金単価を示す料金単価情報２１６を設備ＤＢ２００から取得する。

サーバ３０は、予定設備の電力料金単価が所定のしきい単価以上であるか否かを判定する（Ｓ４１０）。しきい単価は、例えば、近傍エリア内の各電力設備２５の電力料金単価の平均である。電力料金単価がしきい単価以上である場合（Ｓ４１０においてＹＥＳ）、電気機器の電力消費量をＥＣ１（＜ＥＣ２）に設定する（Ｓ４１５）。他方、電力料金単価がしきい単価よりも未満である場合（Ｓ４１０においてＮＯ）、電気機器の電力消費量をＥＣ２に設定する（Ｓ４２０）。ＥＣ２は、例えば、デフォルトの電力消費量である。Ｓ４１５またはＳ４２０の後、サーバ３０は、これらのステップのいずれが実行されたかに従って定められる指令値ＣＣＶを車両５０に送信する（Ｓ４２５）。具体的には、Ｓ４１５が実行された場合、指令値ＣＣＶは、ＥＣ１を示す。一方、Ｓ４２０が実行された場合、指令値ＣＣＶは、ＥＣ２を示す。Ｓ４２５の後、サーバ３０の処理が終了する。

車両５０（ＥＣＵ５８０）は、指令値ＣＣＶの受信に応答して、指令値ＣＣＶに従って電気機器の電力消費量を制御する（Ｓ５２０）。例えば、指令値ＣＣＶがＥＣ１を示す場合、ＥＣＵ５８０による制御は、電気機器をエコモードに設定することに相当する。Ｓ５２０の後、図１８の処理が終了する。

［実施の形態２の変形例］
この変形例では、サーバ３０は、上限値ＵＬＶを車両５０に送信し、ＥＣＵ５８０は、上限値ＵＬＶに従って車両５０の走行を制御する。前述のように、上限値ＵＬＶは、車両５０の速度上限値または加速度上限値である。

サーバ３０は、少なくとも１つの電力設備２５のうち、外部充電のために用いられる予定の予定設備が定められた場合に、上限値ＵＬＶを設定する第２設定処理を実行する。第２設定処理は、予定設備の電力料金単価が高い場合に、予定設備の電力料金単価が低い場合よりも上限値を低く設定することである。第２設定処理により速度上限が設定される場合、ＥＣＵ５８０は、ＭＧ５３０の回転数が上限回転数を超過しないようにＰＣＵ５２０を制御する。あるいは、第２設定処理により加速度上限が設定される場合、ＥＣＵ５８０は、ＭＧ５３０のトルクが上限トルクを超過しないようにＰＣＵ５２０を制御する。

車両５０の速度が高いほど、蓄電装置５００の電力消費量が増大する。同様に、車両５０の加速度が大きいほど、蓄電装置５００の電力消費量が増大する。第２設定処理によれば、電力料金単価が高い場合、上限値が低く設定される。これにより、車両５０の速度が速度上限を超過するほど上昇したり、加速度が加速度上限を超過するほど増大したりする事態が回避される。その結果、車両５０が予定設備に到達するまでに蓄電装置５００の電力が消費され難くなるため、ＳＯＣが低下し難くなる。したがって、実施の形態２と同様に、車両が予定設備に到達する時のＳＯＣを高くすることができ、予定設備を用いた外部充電時の電力料金を低減できる。他方、電力料金単価が低い場合、車両５０は、予定設備に到達した後に外部充電を安価に実行できる。したがって、サーバ３０は、蓄電装置５００における電力消費を低減するために速度上限または加速度上限を低く設定することを要しない。その結果、ドライバビリティが損なわれる事態を回避できる。

図１８は、この変形例においてサーバ３０により実行される処理を例示するフローチャートである。図１８を参照して、このフローチャートは、Ｓ４１７，Ｓ４２２，Ｓ４２７，Ｓ５２２が、それぞれ、Ｓ４１５，Ｓ４２０，Ｓ４２５，Ｓ５２０に代えて実行される点において、実施の形態２のフローチャート（図１７）とは異なる。その他の点について、図１８のフローチャートは、実施の形態２のフローチャートと同様である。

電力料金単価がしきい単価以上である場合（Ｓ４１０においてＹＥＳ）、サーバ３０は、上限値ＵＬＶをＵＬ１に設定する（Ｓ４１７）。ＵＬ１は、デフォルトの速度上限または加速度上限であるＵＬ２よりも低い（ＵＬ１＜ＵＬ２）。他方、電力料金単価がしきい単価よりも未満である場合（Ｓ４１０においてＮＯ）、サーバ３０は、上限値ＵＬＶをＵＬ２に設定する（Ｓ４２２）。Ｓ４１７またはＳ４２２の後、サーバ３０（通信装置３１０）は、これらのステップのいずれが実行されたかに従って定められる上限値ＵＬＶを車両５０に送信する（Ｓ４２７）。具体的には、Ｓ４１７が実行された場合には上限値ＵＬＶがＵＬ１を示す一方で、Ｓ４２２が実行された場合には上限値ＵＬＶがＵＬ２を示す。Ｓ４２７の後、サーバ３０の処理が終了する。

車両５０（ＥＣＵ５８０）は、上限値ＵＬＶの受信に応答して、上限値ＵＬＶに従って車両５０の走行を制御する（Ｓ５２２）。具体的には、ＥＣＵ５８０は、車速センサ５４２により検出された車速が速度上限を超過しないように、または、加速度センサ５４３により検出された加速度が加速度上限を超過しないように、ＰＣＵ５２０を通じてＭＧ５３０を制御する。Ｓ５２０の後、図１８の処理が終了する。

［その他の変形例］
所定の充電量は、所定の電力量（例えば、１０ｋｗｈ）を蓄電装置５００に充電（供給）するために電力設備２５から蓄電装置５００に供給されることを要する電力量であってもよい。この電力量は、例えば、ＥＣＵ５８０のメモリに格納されている。

画面７１０，７２０，７３０，７４０，７５０，７６０，７７０，７８０，７９０（図９，１０～１６）の各々は、携帯端末６０の表示部６２４に代えて、車両５０の表示部５４９により表示されてもよい。この場合、車両５０が本開示の「表示装置」の一例に相当する。そして、車両５０の制御部５４７は、少なくとも１つの電力設備２５の各々の、料金関連情報７０４および設置位置Ｐを地図画像７０８上に表示するように、制御指令ＣＭＶに従って表示部５４９を制御する。

上記説明において、外部充電可能な移動体の一例として車両５０が用いられたが、移動体は、電動バイク、電動自転車、または電動キックボードなどの他の種類の電動移動体であってもよい。

実施の形態およびその変形例の各々は、適宜互いに組み合わせられてもよい。例えば、実施の形態２およびその変形例の各々は、実施の形態１の変形例１～４の各々と組み合わせられてもよい。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

１ 電力処理システム、１０ 電力会社サーバ、２０ 設備管理サーバ、２５，２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｃ，２５Ｄ，２５Ｅ 電力設備、３０ サーバ、４０ 車両管理サーバ、５０ 車両、６０ 携帯端末、２５０，５４５，６２０ ＨＭＩ装置、２５１，５５２ 電力変換装置、２５２，３１０，５７０，６１０ 通信装置、２５４，３０５ 記憶装置、３１５ 処理装置、５００ 蓄電装置、５４７，６３０ 制御部、５４８，６２２ 入力部、５４９，６２４ 表示部。

Claims (20)

1. 地図画像を表示するように構成された表示部と、
   前記表示部を制御する制御部とを備え、
   前記制御部は、前記地図画像上に少なくとも１つの電力設備の設置位置が含まれる場合、前記少なくとも１つの電力設備の、料金関連情報および前記設置位置を前記地図画像上に表示するように前記表示部を制御し、
   前記少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって前記蓄電装置を充電するように構成されており、
   前記料金関連情報は、充電の電力料金単価に関連する情報である、表示装置。
2. 前記料金関連情報は、前記電力料金単価を示す情報である、請求項１に記載の表示装置。
3. 前記料金関連情報は、所定の充電量まで前記蓄電装置を充電するために要する電力料金を示す情報である、請求項１に記載の表示装置。
4. 前記対象物は、前記蓄電装置の電力を消費することによって移動する移動体であり、
   前記料金関連情報は、前記蓄電装置の充電開始から完了までに要する電力料金として予測された料金を示す情報であり、
   前記電力料金は、前記蓄電装置の充電完了時のＳＯＣと、対応する電力設備に前記移動体が到達する時のＳＯＣとして推定される充電開始時のＳＯＣと、前記電力料金単価とに従って前記電力設備ごとに予測される、請求項１に記載の表示装置。
5. 前記制御部は、前記蓄電装置の充電後に、前記電力料金の実績値を表示するように前記表示部を制御する、請求項４に記載の表示装置。
6. 前記少なくとも１つの電力設備は、前記電力料金単価が時間的に変化する第１設備を含む、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の表示装置。
7. 前記少なくとも１つの電力設備は、複数の電力設備であり、
   前記複数の電力設備は、前記電力料金単価が時間的に一定である第２設備をさらに含む、請求項６に記載の表示装置。
8. 前記制御部は、前記第２設備の前記設置位置および前記料金関連情報の少なくとも一方の表示態様と、前記第１設備の前記設置位置および前記料金関連情報の少なくとも一方の表示態様とを区別して前記地図画像上に表示するように前記表示部を制御する、請求項７に記載の表示装置。
9. 前記制御部は、前記第１設備の前記電力料金単価が前記第２設備の前記電力料金単価よりも低い場合に、前記第２設備の前記設置位置および前記料金関連情報を前記地図画像上に表示することなく前記第１設備の前記設置位置および前記料金関連情報を前記地図画像上に表示するように前記表示部を制御する、請求項７に記載の表示装置。
10. 前記制御部は、
    第１ユーザ操作に応答して、第１画面を表示するように前記表示部を制御し、
    前記第１ユーザ操作とは異なる第２ユーザ操作に応答して、第２画面を表示するように前記表示部を制御し、
    前記第１画面は、前記複数の電力設備の前記設置位置および前記料金関連情報のうち、少なくとも１つの前記第１設備の前記設置位置および前記料金関連情報のみを前記地図画像上に表示し、
    前記第２画面は、前記複数の電力設備の前記設置位置および前記料金関連情報のうち、少なくとも１つの前記第２設備の前記設置位置および前記料金関連情報のみを前記地図画像上に表示する、請求項７に記載の表示装置。
11. 前記少なくとも１つの電力設備は、複数の電力設備であり、
    前記複数の電力設備は、前記複数の電力設備のうち前記電力料金単価が最も低い電力設備としての最低単価設備と、前記最低単価設備とは異なる電力設備としての非最低単価設備とを含み、
    前記制御部は、前記非最低単価設備の前記設置位置および前記料金関連情報の少なくとも一方の表示態様と、前記最低単価設備の前記設置位置および前記料金関連情報の少なくとも一方の表示態様とを区別して前記地図画像上に表示するように前記表示部を制御する、請求項１に記載の表示装置。
12. 前記制御部は、前記少なくとも１つの電力設備の待ち時間を前記地図画像上にさらに表示するように前記表示部を制御する、請求項１に記載の表示装置。
13. 前記少なくとも１つの電力設備は、利用頻度がしきい値よりも低い電力設備としての低利用頻度設備を含み、
    前記蓄電装置が前記低利用頻度設備により充電された場合に、前記対象物のユーザへインセンティブが付与され、
    前記制御部は、前記低利用頻度設備の前記料金関連情報および前記設置位置とともに前記低利用頻度設備の前記インセンティブの程度を前記地図画像上に表示するように前記表示部を制御する、請求項１に記載の表示装置。
14. 少なくとも１つの電力設備の設置位置が地図画像上に含まれる場合に前記電力設備の設置位置を表示するように構成された表示装置と通信するように構成されたサーバであって、
    前記少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって前記蓄電装置を充電するように構成されており、
    前記少なくとも１つの電力設備の電力料金単価を示す情報、および前記少なくとも１つの電力設備の設置位置を示す情報を取得する通信装置と、
    前記少なくとも１つの電力設備の料金関連情報を前記電力料金単価に従って設定する処理装置とを備え、
    前記料金関連情報は、前記電力料金単価に関連する情報であり、
    前記通信装置は、前記料金関連情報を前記表示装置に送信する、サーバ。
15. 前記料金関連情報は、前記電力料金単価を示す情報である、請求項１４に記載のサーバ。
16. 前記料金関連情報は、所定の充電量まで前記蓄電装置を充電するために要する電力料金を示す情報である、請求項１４に記載のサーバ。
17. 前記対象物は、前記蓄電装置の電力を消費することによって移動する移動体であり、
    前記料金関連情報は、前記蓄電装置の充電開始から完了までに要する電力料金として予測された料金を示す情報であり、
    前記電力料金は、前記蓄電装置の充電完了時のＳＯＣと、対応する電力設備に前記移動体が到達する時のＳＯＣとして推定される充電開始時のＳＯＣと、前記電力料金単価とに従って前記電力設備ごとに予測される、請求項１４に記載のサーバ。
18. 前記対象物は、車両であり、
    前記車両は、前記蓄電装置の電力を消費することによって作動する電気機器を含み、
    前記通信装置は、前記車両と通信するように構成されており、
    前記少なくとも１つの電力設備のうち、前記蓄電装置の充電のために用いられる予定の予定設備が定められた場合に、前記処理装置は、前記蓄電装置の充電前に前記電気機器の電力消費量の指令値を設定する第１設定処理を実行し、
    前記第１設定処理は、前記予定設備の前記電力料金単価が高い場合に、前記予定設備の前記電力料金単価が低い場合よりも前記電気機器の電力消費量を低減することを含み、
    前記通信装置は、前記車両に前記指令値を送信する、請求項１４に記載のサーバ。
19. 前記対象物は、車両であり、
    前記通信装置は、前記車両と通信するように構成されており、
    前記処理装置は、前記少なくとも１つの電力設備のうち、前記蓄電装置の充電のために用いられる予定の予定設備が定められた場合に、前記処理装置は、前記車両の走行状態に関する上限値を設定する第２設定処理を実行し、
    前記第２設定処理は、前記予定設備の前記電力料金単価が高い場合に、前記予定設備の前記電力料金単価が低い場合よりも前記上限値を低く設定することを含み、
    前記上限値は、前記車両の走行速度の上限値、または前記車両の走行加速度の上限値であり、
    前記通信装置は、前記上限値を前記車両に送信する、請求項１４に記載のサーバ。
20. 地図画像を表示するように構成された表示装置を制御するための方法であって、
    少なくとも１つの電力設備の電力料金単価を示す情報を取得するステップと、
    前記地図画像上に前記少なくとも１つの電力設備の設置位置が含まれる場合、前記少なくとも１つの電力設備の、料金関連情報および前記設置位置を前記地図画像上に表示するように前記表示装置を制御するステップとを含み、
    前記少なくとも１つの電力設備は、蓄電装置を搭載する対象物に電力を供給することによって前記蓄電装置を充電するように構成されており、
    前記料金関連情報は、前記電力料金単価に関連する情報である、方法。

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