JP2024075958A - シート状部材搬送装置 - Google Patents

Abstract

【課題】異なる形状のシート状部材を搬送可能なシート状部材搬送装置を提供する。
【解決手段】本開示に係るシート状部材搬送装置は、上面に複数のシート状部材１００が載置されたステージ２０の上方に設置され、電磁石をそれぞれ有する複数のキャリア３０ａ～３０ｃと、複数のキャリア３０ａ～３０ｃをそれぞれ水平移動させる水平移動機構５０と、複数のキャリア３０ａ～３０ｃを上下移動させる上下移動機構６０と、を備え、水平移動機構５０は、各々のシート状部材１００に複数のキャリア３０ａ～３０ｃのうち少なくとも１つのキャリアが接触可能な位置に複数のキャリア３０ａ～３０ｃを移動し、複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、各々のシート状部材１００に前記少なくとも１つのキャリアが接触している状態で動作することによって、複数のシート状部材１００の全てを吸着する。
【選択図】図１

Description

本開示は、シート状部材搬送装置に関する。

磁力を利用して鋼鉄製のワーク等を搬送する技術が知られている。
例えば、特許文献１には、永久磁石を有するキャリアを磁力によってガイドに吸着して搬送する技術が開示されている。

特開２０２１－０３１２０８号公報

発明者らは、シート状部材搬送装置に関し、以下の課題を見出した。
板状の鋼鉄製部材を切り出して多数の異なる形状のシート状部材を成形することがある。上述した特許文献１に開示された技術を、キャリアを用いてシート状部材を搬送するシート状部材搬送装置に適用することが考えられる。しかしながら、特許文献１に開示された技術では、キャリア同士の距離が一定であるため、シート状部材の形状によってはキャリアがシート状部材を吸着できない虞があった。

本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、異なる形状のシート状部材を搬送可能なシート状部材搬送装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するための一態様は、
シート状部材搬送装置であって、
上面が平らであり、前記上面に複数のシート状部材が載置されるステージと、
前記ステージの上方に設置され、電磁石をそれぞれ有する複数のキャリアと、
前記複数のキャリアをそれぞれ水平移動させる水平移動機構と、
前記複数のキャリアを上下移動させる上下移動機構と、
前記電磁石の動作を管理するスイッチと、を備え、
前記水平移動機構は、各々のシート状部材に前記複数のキャリアのうち少なくとも１つのキャリアが接触可能な位置に前記複数のキャリアを移動し、
前記上下移動機構は、前記上面に載置された前記複数のシート状部材に前記複数のキャリアが接触する位置まで前記複数のキャリアを降下させ、
前記複数のキャリアは、前記各々のシート状部材に前記少なくとも１つのキャリアが接触している状態で動作することによって、前記複数のシート状部材の全てを吸着する。

本開示によれば、異なる形状のシート状部材を搬送可能なシート状部材搬送装置を提供することができる。

実施の形態に係るシート状部材搬送装置の模式図である。 ステージに載置されたシート状部材の模式図である。

以下では、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。

なお、当然のことながら、図１及びその他の図面に示した右手系ＸＹＺ直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、Ｚ軸正方向が鉛直上向き、ＸＹ平面が水平面であり、図面間で共通である。

図１を参照して、実施の形態に係るシート状部材搬送装置の構成を説明する。図１は、実施の形態に係るシート状部材搬送装置の模式図である。図１に示すように、シート状部材搬送装置１０は、ステージ２０、複数のキャリア３０ａ～３０ｃ、支持機構４０、水平移動機構５０、上下移動機構６０及びスイッチ７０を備える。シート状部材搬送装置１０は、シート状部材１００（１００ａ，１００ｂ）を搬送する装置である。シート状部材１００は、磁性体を用いて構成される。

ステージ２０は、上面が平らな構造物であり、通常上面が水平となるように設置される。図１に示すように、ステージ２０の上面には複数のシート状部材１００が載置される。図２は、ステージに載置されたシート状部材の模式図である。複数のシート状部材１００は、シート状の磁性体材料を切り抜いて形成される。複数のシート状部材１００は、例えば鉄鋼製のシート状部材であり、自動車部品として使用される。複数のシート状部材１００の形状は、目的に応じて適宜変更される。複数のシート状部材１００の形状は特に限定されず、例えば図２に示すようにＵ字状であってもよいし、矩形状等であってもよい。

図１に戻り、説明を続ける。
複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、図１に示すように、ステージ２０の上方に設置される。複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、電磁石をそれぞれ有し、複数のシート状部材１００を磁力によって吸着することができる。複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、支持機構４０によって支持されている。

複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、水平移動機構５０に接続されている。水平移動機構５０は、複数のキャリア３０ａ～３０ｃのそれぞれを水平方向に移動させるための機構である。図１に示す例では、水平移動機構５０は、複数のキャリア３０ａ～３０ｃをＸ軸方向にそれぞれ移動させることができる。水平移動機構５０が複数のキャリア３０ａ～３０ｃをＸ軸方向にそれぞれ移動させることによって、各々キャリア３０ａ～３０ｃ同士のＸ軸方向における距離を調整することができる。

さらに、複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、上下移動機構６０に接続されている。上下移動機構６０は、複数のキャリア３０ａ～３０ｃを上下方向に移動させるための機構である。図１に示す例では、上下移動機構６０は、複数のキャリア３０ａ～３０ｃをＺ軸方向に移動させる。また、複数のキャリア３０ａ～３０ｃは、スイッチ７０に接続されている。スイッチ７０は、各々のキャリア３０ａ～３０ｃが有する電磁石への通電を制御することによって、当該電磁石の動作を管理する。

シート状部材搬送装置１０が複数のシート状部材１００を搬送する際には、水平移動機構５０は、複数のシート状部材１００のそれぞれに複数のキャリア３０ａ～３０ｃのうち少なくとも１つのキャリアが接触可能な位置に各々のキャリア３０ａ～３０ｃを移動させる。また、上下移動機構６０は、ステージ２０の上面に載置された複数のシート状部材１００に複数のキャリア３０ａ～３０ｃが接触する位置まで複数のキャリア３０ａ～３０ｃを降下させる。各々のシート状部材１００に複数のキャリア３０ａ～３０ｃのうち少なくとも１つのキャリアが接触している状態でスイッチ７０を入れて複数のキャリア３０ａ～３０ｃを動作させることによって、全てのシート状部材１００を吸着して搬送することができる。

各々のキャリア３０ａ～３０ｃが水平方向に移動可能であるため、シート状部材搬送装置１０は、複数のシート状部材１００の形状に応じて複数のキャリア３０ａ～３０ｃのＸ軸方向の距離を調整し、全てのシート状部材１００を吸着・搬送することができる。すなわち、シート状部材搬送装置１０は、異なる形状のシート状部材を搬送可能である。

なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では３つのキャリアを備えるシート状部材搬送装置について説明を行ったが、シート状部材搬送装置は２つ又は４つ以上のキャリアを備えるものであってもよい。

１０ シート状部材搬送装置
２０ ステージ
３０ａ～３０ｃ キャリア
４０ 支持機構
５０ 水平移動機構
６０ 上下移動機構
７０ スイッチ
１００ シート状部材

Claims (1)

1. 上面が平らであり、前記上面に複数のシート状部材が載置されるステージと、
   前記ステージの上方に設置され、電磁石をそれぞれ有する複数のキャリアと、
   前記複数のキャリアをそれぞれ水平移動させる水平移動機構と、
   前記複数のキャリアを上下移動させる上下移動機構と、
   前記電磁石の動作を管理するスイッチと、を備え、
   前記水平移動機構は、各々のシート状部材に前記複数のキャリアのうち少なくとも１つのキャリアが接触可能な位置に前記複数のキャリアを移動し、
   前記上下移動機構は、前記上面に載置された前記複数のシート状部材に前記複数のキャリアが接触する位置まで前記複数のキャリアを降下させ、
   前記複数のキャリアは、前記各々のシート状部材に前記少なくとも１つのキャリアが接触している状態で動作することによって、前記複数のシート状部材の全てを吸着する、
   シート状部材搬送装置。

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