JP2024074565A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2024074565A
JP2024074565A JP2022185816A JP2022185816A JP2024074565A JP 2024074565 A JP2024074565 A JP 2024074565A JP 2022185816 A JP2022185816 A JP 2022185816A JP 2022185816 A JP2022185816 A JP 2022185816A JP 2024074565 A JP2024074565 A JP 2024074565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
connector
detection member
locking
mating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022185816A
Other languages
English (en)
Inventor
哲也 渡辺
亮 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2022185816A priority Critical patent/JP2024074565A/ja
Publication of JP2024074565A publication Critical patent/JP2024074565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できるコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ100は、第1ハウジング2と、第2ハウジング71と、第1ハウジング2にスライド可能に組み付けられる嵌合検知部材4と、を備える。第1ハウジング2の外側面には、第2ハウジング71の係止突起73が係止されるロック機構20と、嵌合検知部材4のスライド方向との交差方向においてロック機構20を挟み込む一対の保持壁部16と、が設けられる。嵌合検知部材4は、弾性変形可能な検知アーム45と、交差方向において検知アーム45を挟み込み、それぞれ空隙Sに位置する一対の側壁部41と、を有する。ロック機構20の側面25aには、嵌合検知部材4が本係止位置にあるとき、交差方向に対向する側壁部41と当接する第1ガタ規制部81が設けられる。【選択図】図9

Description

本発明は、嵌合検知部材(CPA)付きのコネクタに関する。
従来、コネクタにおいては、相手側コネクタとの嵌合状態が完全なるものであるか否かを作業者等に判断させるための技術が知られている。例えば、コネクタは、仮係止位置と本係止位置との間でのハウジングに対する相対移動が可能な嵌合検知部材(CPA)を備えている(特許文献1)。
この嵌合検知部材は、コネクタと相手側コネクタとの間(コネクタ間)の嵌合状態が完全なるものでなければ(所謂、中途嵌合状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができず、その嵌合状態が完全なるものであれば(所謂、完全嵌合状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができる。
そこで、作業者等は、そのようなハウジング対する嵌合検知部材の相対的な位置関係に基づいて、コネクタ間の嵌合状態が完全なるものであるのか否かを判断することができる。
特開2021-180144号公報
ところで、嵌合検知部材とハウジングの間には、組付けるためのクリアランスが設けられているため、嵌合検知部材がコネクタのハウジングに組付けられた状態において、クリアランスにより嵌合検知部材がガタつくことが懸念される。さらに、嵌合されたコネクタと相手側コネクタとが車両に搭載され、走行時等の振動が加わると、嵌合検知部材のガタつきに起因して異音が発生することが懸念される。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できるコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記を特徴としている。
第1端子を収容保持する第1ハウジングと、
前記第1端子と電気的に接続される第2端子を収容保持するとともに、前記第1ハウジングと嵌合される第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合を保証するための嵌合検知部材と、
を備えたコネクタであって、
前記第1ハウジングの外側面には、
前記第2ハウジングの外側面に設けられた係止突起が解除可能なように係止されるロック機構と、
前記嵌合検知部材のスライド方向との交差方向において前記ロック機構を挟み込むように、且つ、前記交差方向において対向する前記ロック機構の側面との間にそれぞれ空隙が画成されるように配置される一対の保持壁部と、が設けられ、
前記嵌合検知部材は、
弾性変形可能な検知アームと、前記交差方向において前記検知アームを挟むように設けられ、それぞれ前記空隙に位置する一対の側壁部と、を有しており、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが嵌合状態にあるとき、前記第1ハウジングに対して、仮係止位置と本係止位置との間でスライド可能に組み付けられ、
前記ロック機構の前記側面には、
前記嵌合検知部材が前記本係止位置にあるとき、前記交差方向に対向する前記側壁部と当接する第1ガタ規制部が設けられる、
コネクタであること。
上記構成のコネクタによれば、嵌合検知部材が本係止位置にあるとき、一対の嵌合検知部材がロック機構の第1ガタ規制部と当接することで、嵌合検知部材とロック機構との間のクリアランスが排除され、嵌合検知部材のガタつきが抑止される。これにより、上記構成のコネクタは、たとえ走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る雌コネクタ及び雄コネクタの嵌合前におけるコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示す雌コネクタの分解斜視図である。 図3は、図2に示す雌ハウジングを後方からみた斜視図である。 図4は、図1に示す雌コネクタのA-A断面図である。 図5は、雌コネクタ及び雄コネクタの嵌合後におけるコネクタの断面図であって、図1のA-A断面に相当する図である。 図6は、図1に示す雌コネクタのB-B断面図であって、嵌合検知部材が雌ハウジングに仮係止された態様を示す。 図7は、図6のC部拡大図である。 図8は、図6に相当する断面図であって、嵌合検知部材が雌ハウジングに本係止された態様を示す。 図9は、図8のD部拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るコネクタ100について説明する。コネクタ100は、例えば車両に搭載され、図1及び図5に示すように、雌コネクタ1と雄コネクタ7と、を備えて構成される。
以下、説明の便宜上、図1~図10に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。なお、前後方向は、本発明の「スライド方向」に対応し、左右方向は、本発明の「交差方向」に対応している。
<雌コネクタ1の概略構成>
以下、雌コネクタ1の概略構成について、図1~図2を参照して説明する。雌コネクタ1は、筒状の雌ハウジング2(本発明の「第1ハウジング」に対応)と、雌ハウジング2に装着されるサイドリテーナ3と、雌ハウジング2の外面にスライド可能に装着される嵌合検知部材4と、雌ハウジング2に収容される雌端子5(本発明の「第1端子」に対応)と、雌ハウジング2に装着される環状のシール部材6と、を備えて構成される。雌コネクタ1は、前後方向に沿って雄コネクタ7と嵌合可能に構成される(図5参照)。
<雌ハウジング2>
以下、雌ハウジング2について、図2~図4を参照して説明する。雌ハウジング2は、合成樹脂製であって、筒状のインナハウジング11と、インナハウジング11の外周面と間隔を空けてこの外周面を覆う筒状のアウタハウジング12と、を一体に有している(図2及び図4参照)。インナハウジング11の外周面とアウタハウジング12の内周面との隙間には、雄コネクタ7の雄ハウジング71(図1参照)が挿入されることになる(図5参照)。
インナハウジング11には、後方から複数(本例では、3つ)の雌端子5がそれぞれ挿入される複数(本例では、3つ)の端子収容室13が形成されている。各端子収容室13は、インナハウジング11の前端部の開口を介して外部に開放され、この開口から雄コネクタ7の雄端子72が挿入されることになる(図5参照)。
インナハウジング11は、アウタハウジング12の前端面よりも前方に突出するように形成され、アウタハウジング12に覆われたインナハウジング11の筒状の外周面にシール部材6が装着される(図1及び図4~図5参照)。インナハウジング11は、アウタハウジング12から前方に突出した略矩形半筒状の前端部14の外周面に、サイドリテーナ3が装着される(図1及び図4~図5参照)。
図2に示すように、雌ハウジング2における上方の外側面(上面)には、ロック機構20が設けられている。ロック機構20は、弾性変形可能なロックアーム21と、弾性変形可能な解除アーム24と、を有している(図3も参照)。
図3に示すように、ロックアーム21は、略矩形U字状に形成され、雌ハウジング2の上面に片持ち梁状に支持されて、インナハウジング11の上面と略平行に前方に向かって延びる左右一対の第1弾性アーム片22と、各第1弾性アーム片22の前端部同士を左右方向に架橋する係止片23と、を一体に有している(図2及び図4~図5も参照)。係止片23は、雌コネクタ1と雄コネクタ7との完全嵌合状態において、雄ハウジング71の係止突起73(図2及び図5参照)が係止される。
図2~図3に示すように、ロックアーム21には、一対の第1弾性アーム片22の前端部にそれぞれ片持ち梁状に支持され、後方に向かって延びる略矩形U字状の解除アーム24が連設されている。
解除アーム24は、一対の第1弾性アーム片22の前端部にそれぞれ片持ち梁状に支持されて、後方に向かって上り傾斜状に延びる左右一対の第2弾性アーム片25と、各第2弾性アーム片25の後端部同士を左右方向に架橋する操作部26と、を一体に有している(図2及び図4~図5も参照)。操作部26は、雌ハウジング2と上下方向に離間するとともに、第1弾性アーム片22よりも上方に配置されている。操作部26は、係止片23と雄ハウジング71の係止突起73との係止解除時に押下されることになる。具体的には、係止片23と係止突起73との係止解除時において、操作部26が押下されて下方へ変位することで、係止片23には解除アーム24を介して上方への係止解除力が付与される。
図3に示すように、一対の第2弾性アーム片25の外側面25a(右側の第2弾性アーム片25においては右側面、左側の第2弾性アーム片25においては左側面)には、それぞれ、外方に突出する被係止突起27が設けられている。被係止突起27には、嵌合検知部材4が仮係止位置にあるとき、後述する嵌合検知部材4の係止突起43が係止される。
図6~図9に示すように、一対の第2弾性アーム片25の前端部における外側面25aには、それぞれ、嵌合検知部材4のガタつきを抑制する第1ガタ規制部81が設けられている。各第1ガタ規制部81は、嵌合検知部材4が本係止位置にあるとき、後述する嵌合検知部材4の各内側面41aと当接するように外方に突出する第1ガタ抑制面81aと、外側面25aと第1ガタ抑制面81aとを連続させる第1ガイド傾斜面81bと、を一体に有している。第1ガイド傾斜面81bは、後述する空隙Sの左右方向幅を狭めるように傾斜している。
図2に示すように、雌ハウジング2は、ロック機構20を左右方向に挟み込むように一対の保持壁部16が設けられている。一対の保持壁部16は、雌ハウジング2の上面に立設されて、ロック機構20を保護している。保持壁部16の前方には、梁部17が設けられている(図2~図3参照)。この梁部17は、左右方向両端部が保持壁部16に連設されており、雌ハウジング2の上面と上下方向に離間して配置されている。雌ハウジング2は、雌ハウジング2の上面、一対の保持壁部16、及び梁部17によって画成される空間に嵌合検知部材4が装着される(図1及び図4~図5参照)。
図6~図9に示すように、一対の保持壁部16の前端部における内側面16a(右側の保持壁部16においては左側面、左側の保持壁部16においては右側面)には、それぞれ、嵌合検知部材4のガタつきを抑制する第2ガタ規制部82が設けられている。各第2ガタ規制部82は、嵌合検知部材4が本係止位置にあるとき、後述する嵌合検知部材4の各外側面41bと当接するように内方に突出する第2ガタ抑制面82aと、内側面16aと第2ガタ抑制面82aとを連続させる第2ガイド傾斜面82bと、を一体に有している。第2ガイド傾斜面82bは、後述する空隙Sの左右方向幅を狭めるように傾斜している。
図6~図9に示すように、左右方向に互いに対向する第2弾性アーム片25の外側面25aと保持壁部16の内側面16aとの間には、それぞれ、空隙Sが画成されている。雌ハウジング2への嵌合検知部材4の装着時において、各空隙Sには、後述する嵌合検知部材4の一対の側壁部41がそれぞれ配置される(図6~図9参照)。
図3に示すように、インナハウジング11の後端部における上面には、上方へ突出する押下規制リブ18が、前後方向に延びるように、左右方向略中央部に設けられている。押下規制リブ18は、操作部26が必要以上に押下されないように、操作部26の過度な押下を規制する機能を有する。
図2、図6及び図8に示すように、一対の保持壁部16の前端部における内側面16aには、それぞれ、内方に突出するスライド規制リブ19が設けられている。スライド規制リブ19は、第2ガタ規制部82よりも前方に配置されている(図6~図9参照)。スライド規制リブ19は、嵌合検知部材4を仮係止位置から本係止位置までスライドさせる際、嵌合検知部材4の前方への過度なスライドを規制する機能を有する。
<サイドリテーナ3>
以下、サイドリテーナ3について、図2を参照して説明する。サイドリテーナ3は、合成樹脂製であって、左方が開口する略U字断面のリテーナ本体31と、リテーナ本体31の前端開口を塞ぐリテーナ前板部32と、を一体に有している。リテーナ前板部32には、複数の端子収容室13に対応して、複数(本例では、3つ)の挿入口33が形成されている。挿入口33は、サイドリテーナ3が雌ハウジング2に装着されると、端子収容室13と連通し(図1参照)、雄コネクタ7の雄端子72が挿入されることになる(図5参照)。
リテーナ本体31は、上下方向に離間して対向するリテーナ上面部34及びリテーナ下面部35と、リテーナ上面部34の右端縁とリテーナ下面部35の右端縁とを連結するリテーナ湾曲面部36と、が一体に構成される。リテーナ上面部34の左端縁には、前後方向に沿って延びるリブ状のリテーナ突起(図示省略)が下方へ突設されている。
サイドリテーナ3をインナハウジング11の前端部14へ装着する場合、サイドリテーナ3の左方の開口を僅かに拡げ、開口からサイドリテーナ3の内側に前端部14を挿入して、左右方向に沿って1次係止位置へ移動させる。この状態で、端子収容室13に雌端子5が収容され、その後、サイドリテーナ3を1次係止位置から正規係止位置まで左右方向に沿って移動させる。サイドリテーナ3は、1次係止位置では、リテーナ突起がインナハウジング11の前端部14に設けられた1次係止溝(符号省略)に進入して係止され、正規係止位置では、リテーナ突起が前端部14に設けられた正規係止溝(符号省略)に進入して係止される。
雌コネクタ1は、サイドリテーナ3が1次係止位置にあるとき、端子収容室13に対する雌端子5の挿抜が可能に構成され、一方、サイドリテーナ3が正規係止位置にあるとき、端子収容室13に対する雌端子5の挿抜が不能に構成される。
<嵌合検知部材4>
以下、嵌合検知部材4について、図2を参照して説明する。嵌合検知部材4は、合成樹脂製であって、雌ハウジング2に後方から装着され、前後方向にスライド可能に構成される。嵌合検知部材4は、左右方向に対向する一対の側壁部41と、各側壁部41の各上端部の後方を架橋する支持壁部42と、を一体に有している。一対の側壁部41は、それぞれ、弾性変形可能に構成され、雌ハウジング2への嵌合検知部材4の装着時には、空隙S内に配置される(図6及び図8参照)。
一対の側壁部41の前端部における内面(右側の側壁部41においては左面、左側の側壁部41においては右面)には、それぞれ、内方に突出する係止突起43が設けられている。係止突起43は、嵌合検知部材4が仮係止位置にあるとき、雌ハウジング2の被係止突起27に係止される。なお、以下、説明の便宜上、各係止突起43の突出端面を「側壁部41の内側面41a」ということもある。支持壁部42の上面には、嵌合検知部材4をスライドする際に操作されるスライド操作部44が突設されている。
支持壁部42の左右方向略中央部には、前方に向かって延びる検知アーム45が設けられている(図4~図5も参照)。検知アーム45は、支持壁部42に片持ち梁状に支持され、下方に傾倒するように形成されている。検知アーム45の前端部には、下方に延出する係止爪46が形成されている(図4~図5も参照)。検知アーム45は、後端部を支点として、係止爪46が上方に変位する搖動(弾性変形)が可能に構成される。係止爪46は、嵌合検知部材4が仮係止位置にあるとき、雌ハウジング2の係止片23の後端部に当接し(図4参照)、嵌合検知部材4が本係止位置にあるとき、係止片23の前方に配置されて係止片23に係止される(図5参照)。
<雌端子5>
以下、雌端子5について、図2及び図4を参照して説明する。雌端子5は、導電性を有する金属製であって、箱状の端子接続部51と、端子接続部51の後方において環状のシール部材54が装着された電線53の前端部と接続される電線接続部52と、を一体に有している。雌端子5は、端子接続部51の中空部に雄端子72が挿入されることで、雄端子72が電気的に接続されることになる。
<雄コネクタ7の概略構成>
以下、雄コネクタ7の概略構成について、図1及び図5を参照して説明する。雄コネクタ7は、合成樹脂製の雄ハウジング71(本発明の「第2ハウジング」に対応)と、雄ハウジング71に収容・保持される雄端子72(図5参照、本発明の「第2端子」に対応)と、を備えて構成される。雄ハウジング71は、前後方向に延びる筒壁部と、筒壁部の前端開口を塞ぐ底部と、によって構成される、有底の略楕円筒状に形成されている。雄ハウジング71の上面には、雌ハウジング2の係止片23に対応して、上方に突出する係止突起73が設けられている。係止突起73は、係止片23に係止される。雄端子72は、導電性を有する金属製であって、雌端子5に対応するように、雄ハウジング71の前端部に保持されて後方に向かって延出する、いわゆるタブ状に形成されている。
<雌コネクタ1を構成する各部材の組み付け手順>
以下、雌コネクタ1を構成する各部材の組み付け手順について説明する。まず、シール部材6を雌ハウジング2におけるインナハウジング11に装着する。続いて、インナハウジング11の前端部14にサイドリテーナ3を右方から1次係止位置まで装着し、この状態で、雌ハウジング2の端子収容室13に、電線53が接続された雌端子5を後方から挿入し収容する。雌端子5が端子収容室13に収容された後、サイドリテーナ3を正規係止位置まで移動させる。これにより、雌端子5は端子収容室13内で抜け止めされる。なお、雌端子5が端子収容室13に収容されると、電線53に装着されたシール部材54も端子収容室13の後端部に収容されるため、端子収容室13が止水される(図4~図5参照)。
次いで、雌ハウジング2に嵌合検知部材4を仮係止位置まで装着する。まず、嵌合検知部材4を上方から雌ハウジング2の上面に載置し、その後、嵌合検知部材4を前方へスライドさせる。これにより、嵌合検知部材4の一対の側壁部41が、それぞれ、雌ハウジング2の各空隙Sに進入する。そして、嵌合検知部材4のスライドを続けると、嵌合検知部材4の係止突起43が、雌ハウジング2の被係止突起27を前方に乗り越える。これにより、係止突起43が被係止突起27に係止されて、嵌合検知部材4が雌ハウジング2に仮係止される。この状態では、嵌合検知部材4の係止爪46が、雌ハウジング2の係止片23の後端部に当接されている(図4参照)。これにより、雌コネクタ1を構成する各部材の組み付けが完了し、雌コネクタ1が完成される(図1参照)。
雌コネクタ1を構成する各部材の組付完了状態、即ち嵌合検知部材4が仮係止位置にあるとき、一対の側壁部41の前端部は、それぞれ、内側面41a(具体的には、係止突起43の突出端面)が左右方向に対向する第2弾性アーム片25の外側面25aとの間にクリアランスを有して配置され、且つ、外側面41bが左右方向に対向する保持壁部16の内側面16aとの間にクリアランスを有して(詳細には、一部は第2ガタ規制部82と当接して)配置されている(図7参照)。
<雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合手順>
以下、雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合手順について説明する。雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合は、嵌合検知部材4が雌ハウジング2に仮係止された状態で行われる。まず、インナハウジング11の外周面とアウタハウジング12の内周面との間に、雄ハウジング71の後端部を挿入する。
上記雄ハウジング71の挿入途中段階において、雄ハウジング71の係止突起73が雌ハウジング2の係止片23の下方に潜り込み、係止片23が上方に持ち上げられる。この状態で上記雄ハウジング71の挿入が続けられ、雄ハウジング71が雌ハウジング2に対して完全嵌合位置まで挿入されると、係止突起73が係止片23を後方に乗り越えるとともに、解除アーム24が弾性変形から復元して係止片23が初期位置まで戻される。これにより、雌ハウジング2の係止片23と雄ハウジング71の係止突起73とが係止されることで、雌コネクタ1と雄コネクタ7の完全嵌合状態となる(図5参照)。
また、雄ハウジング71が雌ハウジング2に対して完全嵌合位置まで挿入されると、係止突起73が嵌合検知部材4の検知アーム45における係止爪46の下方に配置される。これにより、係止爪46は、係止突起73によって上方に持ち上げられて(即ち、検知アーム45が弾性変形して)、係止片23の後端部との当接状態が解除される。この状態で、嵌合検知部材4を前方へ押し込むと、係止爪46が係止片23の上方に乗り上がり、更に嵌合検知部材4を前方へ押し込むと、係止爪46が係止片23を前方に乗り越えて、検知アーム45が弾性変形から復元して係止爪46が初期位置まで戻される。これにより、嵌合検知部材4が仮係止位置から本係止位置までスライドされ、検知アーム45が係止片23の上方に配置された状態で、係止片23に係止爪46が係止される(図5参照)。これにより、雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合が完了する。すなわち、雌コネクタ1と雄コネクタ7の完全嵌合状態となる。
上記したように、嵌合検知部材4が仮係止位置から本係止位置までスライドされる。よって、雌コネクタ1と雄コネクタ7が完全嵌合状態であることが検知されることになり、嵌合が保証される。
一方、雄ハウジング71が雌ハウジング2に対して完全嵌合位置まで挿入されていない中途嵌合状態(不完全嵌合状態)では、係止爪46は、係止突起73によって上方に持ち上げられることはなく、係止片23の後端部との当接状態が解除されていない。このため、嵌合検知部材4が仮係止位置から本係止位置までスライドされることはない。よって、雌コネクタ1と雄コネクタ7が不完全嵌合状態(中途嵌合状態)であることが検知されることになる。
なお、嵌合検知部材4における仮係止位置から本係止位置へのスライド時において、係止爪46が係止片23を乗り越えた後、嵌合検知部材4を必要以上に前方に押し込もうとすると、嵌合検知部材4の側壁部41の前端部(係止突起43の前端部も含む)が、雌ハウジング2のスライド規制リブ19に突き当たる。これにより、嵌合検知部材4の前方への過度なスライドが規制される。
雌コネクタ1と雄コネクタ7との完全嵌合状態では、雌端子5の端子接続部51における中空部に雄端子72が挿入され、雌端子5と雄端子72とが電気的に接続される(図5参照)。
また、上記完全嵌合状態、即ち嵌合検知部材4が本係止位置にあるとき、一対の側壁部41の前端部は、内側面41aが左右方向に対向する第2弾性アーム片25における第1ガタ規制部81の第1ガタ抑制面81aと当接し、且つ、外側面41bが左右方向に対向する保持壁部16における第2ガタ規制部82の第2ガタ抑制面82aと当接している(図9参照)。換言すると、各側壁部41は、左右方向に互いに対向する第2弾性アーム片25及び保持壁部16に挟持されている。これにより、嵌合検知部材4のガタつき(特に左右方向のガタつき)が抑止される。この結果、走行時等の振動がコネクタ100に加わっても、嵌合検知部材4のガタつきに起因した異音の発生を抑制できる。
なお、嵌合検知部材4における仮係止位置から本係止位置までのスライドの途中段階では、一対の側壁部41は、内側面41a及び外側面41bが第1ガタ抑制面81a及び第2ガタ抑制面82aにそれぞれ当接するまで、基本的には、第2弾性アーム片25及び保持壁部16と接触しないため、嵌合検知部材4の摺動性を低下させることなく、嵌合検知部材4をスムーズにスライドさせることができる。
<雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合解除手順>
以下、雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合解除手順について説明する。雌コネクタ1と雄コネクタとの嵌合を解除するためには、まず、嵌合検知部材4を後方へ引き込み、本係止位置から仮係止位置までスライドさせる。これにより、係止片23の上方への変位が可能となり、係止片23と雄ハウジング71の係止突起73との係止解除が許容される。
次いで、雌ハウジング2の操作部26を下方へ押下する。これにより、解除アーム24が揺動され、ロックアーム21の係止片23が上方へ変位し、係止片23と係止突起73との係止が解除される。この状態で、雌コネクタ1と雄コネクタ7とを引き離すことで、雌コネクタ1と雄コネクタ7との嵌合が解除される。
なお、操作部26を押下する際、操作部26を必要以上に押し下げようとすると、雌ハウジング2の押下規制リブ18(図4参照)に操作部26が当接し、この当接以降の操作部26の更なる押下、即ち解除アーム24の揺動が規制される。これにより、解除アーム24の過度な変位によるロック機構20の破損・損傷が抑制される。
<他の形態>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態における内側面41aと第1ガタ抑制面81aとの当接は、側壁部41及び第2弾性アーム片25の少なくとも一方が弾性変形した(即ち、反発力を有する)状態でされる弾性接触であってもよい。このように、内側面41aと第1ガタ抑制面81aとが弾性接触されることで、上記当接状態がより適正に維持される。同様に、外側面41b第2ガタ抑制面82aとの当接は、側壁部41及び保持壁部16の少なくとも一方が弾性変形した(即ち、反発力を有する)状態でされる弾性接触であってもよい。
上記実施形態では、各側壁部41は、左右方向に対向する第2弾性アーム片25及び保持壁部16に挟持されているが、少なくとも左右方向に対向する第2弾性アーム片25と当接されていればよい。換言すると、一対の側壁部41は、一対の第2弾性アーム片25(ロック機構20)を挟持するように当接されていればよい。これにより、嵌合検知部材のガタつきを抑止できるため、ガタつきに起因した異音の発生を抑制できる。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
第1端子(雌端子5)を収容保持する第1ハウジング(雌ハウジング2)と、
前記第1端子(雌端子5)と電気的に接続される第2端子(雄端子72)を収容保持するとともに、前記第1ハウジング(雌ハウジング2)と嵌合される第2ハウジング(雄ハウジング71)と、
前記第1ハウジング(雌ハウジング2)と前記第2ハウジング(雄ハウジング71)との嵌合を保証するための嵌合検知部材(4)と、
を備えたコネクタ(100)であって、
前記第1ハウジング(雌ハウジング2)の外側面には、
前記第2ハウジング(雄ハウジング71)の外側面に設けられた係止突起(73)が解除可能なように係止されるロック機構(20)と、
前記嵌合検知部材(4)のスライド方向(前後方向)との交差方向(左右方向)において前記ロック機構(20)を挟み込むように、且つ、前記交差方向において対向する前記ロック機構(20)の側面(外側面25a)との間にそれぞれ空隙(S)が画成されるように配置される一対の保持壁部(16)と、が設けられ、
前記嵌合検知部材(4)は、
弾性変形可能な検知アーム(45)と、前記交差方向において前記検知アーム(45)を挟むように設けられ、それぞれ前記空隙(S)に位置する一対の側壁部(41)と、を有しており、前記第1ハウジング(雌ハウジング2)と前記第2ハウジング(雄ハウジング71)とが嵌合状態にあるとき、前記第1ハウジング(雌ハウジング2)に対して、仮係止位置と本係止位置との間でスライド可能に組み付けられ、
前記ロック機構(20)の前記側面(外側面25a)には、
前記嵌合検知部材(4)が前記本係止位置にあるとき、前記交差方向に対向する前記側壁部(41)と当接する第1ガタ規制部(81)が設けられる、
コネクタ(100)。
上記[1]の構成のコネクタによれば、嵌合検知部材が本係止位置にあるとき、一対の側壁部がロック機構の第1ガタ規制部と当接することで、嵌合検知部材とロック機構との間のクリアランスが排除され、嵌合検知部材のガタつきが抑止される。これにより、上記構成のコネクタは、たとえ走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できる。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(100)において、
前記保持壁部(16)には、
前記嵌合検知部材(4)が前記本係止位置にあるとき、前記交差方向に対向する前記側壁部(41)と当接する第2ガタ規制部(82)が設けられる、
コネクタ(100)。
上記[2]の構成のコネクタによれば、保持壁部には、嵌合検知部材が本係止位置にあるとき、交差方向に対向する側壁部と当接する第2ガタ規制部が設けられる。これにより、嵌合検知部材と保持壁部との間のクリアランスが排除されるとともに、交差方向に互いに対向する第1ガタ規制部及び第2ガタ規制部によって側壁部を挟持でき、嵌合検知部材のガタつきを抑止できる。
[3]
上記[2]に記載のコネクタ(100)において、
前記第2ガタ規制部(82)は、
前記交差方向に対向する前記側壁部(41)に向けて突出する第2ガタ抑制面(82a)を有する、
コネクタ(100)。
上記[3]の構成のコネクタによれば、第2ガタ抑制面が交差方向に対向する側壁部に向けて突出するように設けられることによって、側壁部に交差方向に対向する保持壁部を接触させることなく、嵌合検知部材を仮係止位置から本係止位置までスライドさせることができる。換言すると、嵌合検知部材の摺動性を低下させることなく、嵌合検知部材をスムーズにスライドさせることができる。
[4]
上記[1]から上記[3]の何れか一つに記載のコネクタ(100)において、
前記第1ガタ規制部(81)は、
前記交差方向に対向する前記側壁部(41)に向けて突出する第1ガタ抑制面(81a)を有する、
コネクタ(100)。
上記[4]の構成のコネクタによれば、第1ガタ抑制面が交差方向に対向する側壁部に向けて突出するように設けられることによって、側壁部に交差方向に対向するロック機構の側面を接触させることなく、嵌合検知部材を仮係止位置から本係止位置までスライドさせることができる。換言すると、嵌合検知部材の摺動性を低下させることなく、嵌合検知部材をスムーズにスライドさせることができる。
2 雌ハウジング(第1ハウジング)
4 嵌合検知部材
5 雌端子(第1端子)
16 保持壁部
16a 内側面
20 ロック機構
21 ロックアーム
24 解除アーム
25 第2弾性アーム片
25a 外側面(側面)
41 側壁部
41a 内側面
41b 外側面
43 係止突起
45 検知アーム
46 係止爪
71 雄ハウジング(第2ハウジング)
72 雄端子(第2端子)
73 係止突起
81 第1ガタ規制部
81a 第1ガタ抑制面
82 第2ガタ規制部
82a 第2ガタ抑制面
100 コネクタ
S 空隙

Claims (4)

  1. 第1端子を収容保持する第1ハウジングと、
    前記第1端子と電気的に接続される第2端子を収容保持するとともに、前記第1ハウジングと嵌合される第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合を保証するための嵌合検知部材と、
    を備えたコネクタであって、
    前記第1ハウジングの外側面には、
    前記第2ハウジングの外側面に設けられた係止突起が解除可能なように係止されるロック機構と、
    前記嵌合検知部材のスライド方向との交差方向において前記ロック機構を挟み込むように、且つ、前記交差方向において対向する前記ロック機構の側面との間にそれぞれ空隙が画成されるように配置される一対の保持壁部と、が設けられ、
    前記嵌合検知部材は、
    弾性変形可能な検知アームと、前記交差方向において前記検知アームを挟むように設けられ、それぞれ前記空隙に位置する一対の側壁部と、を有しており、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが嵌合状態にあるとき、前記第1ハウジングに対して、前記係止突起と前記ロック機構との係止状態の解除を許容する仮係止位置と、前記係止状態の解除を規制する本係止位置と、の間でスライド可能に組み付けられ、
    前記ロック機構の前記側面には、
    前記嵌合検知部材が前記本係止位置にあるとき、前記交差方向に対向する前記側壁部と当接する第1ガタ規制部が設けられる、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記保持壁部には、
    前記嵌合検知部材が前記本係止位置にあるとき、前記交差方向に対向する前記側壁部と当接する第2ガタ規制部が設けられる、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記第2ガタ規制部は、
    前記交差方向に対向する前記側壁部に向けて突出する第2ガタ抑制面を有する、
    コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ガタ規制部は、
    前記交差方向に対向する前記側壁部に向けて突出する第1ガタ抑制面を有する、
    コネクタ。
JP2022185816A 2022-11-21 2022-11-21 コネクタ Pending JP2024074565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022185816A JP2024074565A (ja) 2022-11-21 2022-11-21 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022185816A JP2024074565A (ja) 2022-11-21 2022-11-21 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024074565A true JP2024074565A (ja) 2024-05-31

Family

ID=91228396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022185816A Pending JP2024074565A (ja) 2022-11-21 2022-11-21 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024074565A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6667965B2 (ja) コネクタ
KR200465368Y1 (ko) 커넥터 위치 보장 장치를 갖는 전기 커넥터 조립체
JP6865725B2 (ja) コネクタ
US7214080B2 (en) Connector and a connector assembly
JP6839294B2 (ja) コネクタ
JP6839293B2 (ja) 部材の係止構造
US6527578B2 (en) Connector fitting structure
JP7042402B2 (ja) コネクタ
JP5610959B2 (ja) コネクタ
CN111448719B (zh) 连接器
JP2024074565A (ja) コネクタ
JP2006221921A (ja) コネクタ
WO2019045038A1 (ja) コネクタ及びコネクタユニット
JP7239414B2 (ja) コネクタ
JP2020155222A (ja) コネクタ
CN111448720B (zh) 连接器
JP2024080963A (ja) コネクタ、及び、コネクタ対
JP7431115B2 (ja) コネクタ
JP2024080962A (ja) コネクタ
JP7420647B2 (ja) コネクタ
JP2024082070A (ja) コネクタ、及び、コネクタ対
JP2024080955A (ja) コネクタ
WO2023021858A1 (ja) コネクタ
WO2023171239A1 (ja) コネクタ
JP2024080961A (ja) コネクタ、及び、コネクタにおける端子抜き方法