JP2024052113A - 詰め替え容器及びプリフォーム - Google Patents

詰め替え容器及びプリフォーム Download PDF

Info

Publication number
JP2024052113A
JP2024052113A JP2022158595A JP2022158595A JP2024052113A JP 2024052113 A JP2024052113 A JP 2024052113A JP 2022158595 A JP2022158595 A JP 2022158595A JP 2022158595 A JP2022158595 A JP 2022158595A JP 2024052113 A JP2024052113 A JP 2024052113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouth
container
pouring nozzle
nozzle portion
circumferential surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022158595A
Other languages
English (en)
Inventor
裕介 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2022158595A priority Critical patent/JP2024052113A/ja
Publication of JP2024052113A publication Critical patent/JP2024052113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】詰め替え容器の口部を大径化しても本容器内に液体を注ぎ易い、詰め替え容器及びプリフォームを提供する。【解決手段】本開示に係る詰め替え容器100は、口部20と、口部20の下部に連なる容器本体10とを備える詰め替え容器100であって、口部20は、円筒状の口部本体21と、口部本体21の上部に立設された円弧状の注出ノズル部23とを有し、注出ノズル部23の円弧の中心軸線O2は、口部本体21の中心軸線Oよりも径方向外側に位置しており、口部本体21の外周面には、係合部が設けられており、注出ノズル部23の外周面は、口部本体21の外周面よりも径方向内側に位置しており、口部20の内周面には、上部に比べて下部の内径を小さくした段部21eが形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本開示は、詰め替え容器及びプリフォームに関する。
従来より、省資源化の観点から、詰め替え容器に収容された化粧水、乳液、液体洗剤又は柔軟剤等の内容液を、繰返して使用する継続使用容器(以下、本容器)に詰め替えることが行われている。例えば、特許文献1には、詰め替え容器の口部外径を本容器の口部内径よりも小さくし、本容器の口部内にその口部を挿入して内容液を詰め替えるための詰め替え容器が開示されている。
特許第6109046号公報
ところで、近年では複数回数分の詰め替えを可能とした大容量の詰め替え容器が製造及び販売されている。このような大容量タイプの詰め替え容器では、成形性の観点から胴部の大径化に伴い口部も大径化する必要がある。このため、従来のように詰め替え容器の口部外径を本容器の口部内径よりも小さくすることが困難になりつつあり、詰め替え容器の口部を大径化しても本容器内に液体を注ぎ易くすることが求められていた。
本開示は、詰め替え容器の口部を大径化しても本容器内に液体を注ぎ易い、詰め替え容器及びプリフォームを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本開示の詰め替え容器は、
[1]
口部と、
前記口部の下部に連なる容器本体と
を備える詰め替え容器であって、
前記口部は、
円筒状の口部本体と、
前記口部本体の上部に立設された円弧状の注出ノズル部と
を有し、
前記注出ノズル部の円弧の中心軸線は、前記口部本体の中心軸線よりも径方向外側に位置しており、
前記口部本体の外周面には、係合部が設けられており、
前記注出ノズル部の外周面は、前記口部本体の外周面よりも径方向内側に位置しており、
前記口部の内周面には、上部に比べて下部の内径を小さくした段部が形成されていることを特徴とする。
また、本開示の詰め替え容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記注出ノズル部の周方向両端部には、前記注出ノズル部よりも高さが低く、周方向の前記注出ノズル部から離れる方向に向かって高さが漸減する補助案内壁が設けられていることが好ましい。
また、本開示の詰め替え容器は、
[3]
上記[2]に記載の構成において、前記補助案内壁は、注出ノズル部よりも径方向外側の径方向位置から周方向の注出ノズル部から離れる方向に延在していることが好ましい。
また、本開示の詰め替え容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記注出ノズル部の周方向中央部における内面には、径方向外側に向かって凹む注出溝が設けられていることが好ましい。
また、本開示の詰め替え容器は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記口部本体及び前記注出ノズル部は、前記容器本体に一体成形されていることが好ましい。
また、本開示の詰め替え容器は、
[6]
上記[2]又は[3]に記載の構成において、前記注出ノズル部及び前記補助案内壁が、前記段部の上部よりも内径を小さくした下部の内周面よりも径方向外側に位置することが好ましい。
また、上述の課題を解決するために、本開示のプリフォームは、
[7]
延伸ブロー成形によって詰め替え容器を形成するためのプリフォームであって、
口部と、
前記口部の下部に連なる本体部と
を備え、
前記口部は、
円筒状の口部本体と、
前記口部本体の上部に立設された円弧状の注出ノズル部と
を有し、
前記注出ノズル部の円弧の中心軸線は、前記口部本体の中心軸線よりも径方向外側に位置しており、
前記口部本体の外周面には、係合部が設けられており、
前記注出ノズル部の外周面は、前記口部本体の外周面よりも径方向内側に位置しており、
前記口部の内周面には、上部に比べて下部の内径が小さい段部が形成されていることを特徴とする。
本開示によれば、詰め替え容器の口部を大径化しても本容器内に液体を注ぎ易い、詰め替え容器及びプリフォームを提供することができる。
本開示の一実施形態である詰め替え容器の正面図である。 図1における口部部分の拡大図である。 本開示の一実施形態である詰め替え容器の口部部分の平面図である。 本開示の一実施形態である詰め替え容器の口部部分の左側面図である。 本開示の一実施形態である詰め替え容器の口部部分の斜視図である。 本開示の一実施形態である詰め替え容器の口部にキャップを装着した状態を示す正面断面図である。 本開示の一実施形態であるプリフォームの正面図である。
以下、図面を参照して本開示をより詳細に例示説明する。
図1に示す本開示の一実施形態である詰め替え容器100は、例えば化粧水、乳液、液体洗剤又は柔軟剤等の内容液を収容する用途に適したものであり、口部20と、口部20の下部に連なり内容液の収容空間Sを区画形成する胴部11と、胴部11の下端部を閉塞する底部12とを備えている。胴部11及び底部12により詰め替え容器100の容器本体10が形成されている。
なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面では、図1に示す詰め替え容器100の正立状態を基準として、口部20が位置する側を詰め替え容器100の上側(図1における上側)とし、容器本体10の底部12が位置する側を詰め替え容器100の下側(図1における下側)とする。この上下方向は、詰め替え容器100を傾倒姿勢とした場合でも同様であり、底部12から口部20に向かう方向を上方と呼ぶ。また、径方向外側とは、図1において上下方向に延びる詰め替え容器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに近づく方向を指すものとする。なお、図1における中心軸線Oは、径方向外側、及び径方向内側の定義に用いており、本実施形態の詰め替え容器100の各部位が、常にこの中心軸線O周りに軸対称に形成されていることを意味するものではない。本実施形態では、中心軸線Oは、容器本体10及び口部本体21に共通する中心軸線である。
また、本明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面において、「一体成形」とは、金型内において一体品として成形されるものを指し、インサート成形や二色成形等により一体品として成形されたものを含むが、別個の金型内で成形された別部材を接着等の樹脂成型を伴わない後工程により一体化したものは含まない。
容器本体10は、内側に内容液の収容空間Sを区画形成する胴部11と、該胴部11の下端を閉塞する底部12とを備えたボトル形状に形成されており、その収容空間Sに内容液(不図示)を収容することができる。この容器本体10は、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂製とすることができる。なお、胴部11は図1に示す円筒状に限らず、例えば楕円筒状や角筒状など筒状であれば他の形状とすることもできる。
なお、容器本体10は、環境に配慮した薄肉容器とすることが好ましいが、この態様に限定されず、剛性を有する肉厚容器とすることもできる。
口部20は、図1に示すように、容器本体10の胴部11の上端部に肩部13を介して連なっている。本実施形態において、口部20は、円筒形状を有する口部本体21と、口部本体21の上方に立設された平面視で円弧形状(図3参照)を有する注出ノズル部23とを有している。本実施形態では、口部20を構成する口部本体21及び注出ノズル部23は、容器本体10と一体成形されている。
口部本体21は、図1から図5に示すように、中心軸線O周りに設けた円筒状の部位であり、口部周壁21aの外周面に雄ねじ部21b(係合部)及びネックリング21cを備えている。また、口部周壁21aの上端部には、径方向外側に突出する口部フランジ21fが設けられている。口部本体21の雄ねじ部21bに後述するキャップ30の下部周壁31の内面に設けた雌ねじ部31aをねじ係合させることによって、口部20にキャップ30を装着することができる。なお、雄ねじ部21bに代えて、口部本体21の外周面に設けた係合部としての環状突部にキャップ30を打栓係合することによりキャップ30を装着するようにしてもよい。また、口部本体21は、真円からなる完全な円筒形状ではなくてもよい。なお、口部フランジ21fは設けていなくてもよい。
ネックリング21cは、口部本体21の外周面から径方向外側に突出する環状の部位であり、雄ねじ部21bの下方に位置している。詰め替え容器100をブロー成形により形成するための後述するプリフォーム200にも同一形状のネックリング121cが備えられており(すなわち、ブロー成形により口部20はほとんど変形しない)、このネックリング21cの下面をブロー成形金型の基準面に突き当ててプリフォーム200を固定することもできる。
口部本体21の内周面には、図3,図5及び図6に示すように、上部に比べて下部の内径が小さい段部21eが形成されている。後述するキャップ30のシール壁35の外面をこの段部21eの下部のシール面21e1に嵌合させることによって、キャップ30の装着時における詰め替え容器100の口部20を外部に対して液密にシールすることができる。
口部本体21の上方には、注出ノズル部23が立設されている。注出ノズル部23は、図3に示すように平面視で円弧形状をなしており、注出ノズル部23の周方向中央部における内面には、径方向外側に向かって凹む注出溝23cが設けられている。注出溝23cは、平面視でV字形状を有しており、図3及び図4に示すように、上方に向かって周方向の幅が広がるとともに径方向外側への深さが深くなるように設けられている。この構成によって、注出ノズル部23の内面に沿って上方に導かれた内容液は、徐々にこの注出溝23c内に集められて注出溝23cの上端部から外部に注出される。なお、注出溝23cは、平面視で完全なV字形状を有していなくてもよく、上方に向かって幅が広がっていればよい。また、注出溝23cは、V字形状を備えていなくてもよい。
注出ノズル部23における周方向両端部には、注出ノズル部23よりも高さが低く、周方向の注出ノズル部23から離れる方向に向かって高さが漸減する補助案内壁23bが設けられている。補助案内壁23bは、注出ノズル部23とともに口部本体21に一体成形されており、図2から図5に示すように、注出ノズル部23の周方向両端部において、注出ノズル部23よりも径方向外側の径方向位置から更に周方向の注出ノズル部23から離れる方向に延在している。
補助案内壁23bは、図3から図5に示すように、注出ノズル部23に対して周方向に切れ目なく連続的に形成されている。このように注出ノズル部23の周方向両端部に補助案内壁23bを連続的に設けることによって、詰め替え容器100から本容器に内容液を移す際に、本容器の口部に挿入した詰め替え容器100の注出ノズル部23の周方向両端部から内容液が本容器の口部の外側に漏出することを効果的に抑制することができる。
本実施形態において、注出ノズル部23の円弧形状の中心軸線O2は、図3に示すように、口部本体21の中心軸線Oよりも径方向外側(図3の右側)に位置している。すなわち、平面視における口部本体21の中心位置に対する注出ノズル部23の円弧の中心位置は、径方向外側にオフセットしている。また、注出ノズル部23の円弧形状の外径は、口部本体21の外径よりも小さく形成されている。この構成によって、詰め替え容器100の大容量化に伴い口部20を大径化する必要がある場合でも、口部本体21の外径よりも小径化した円弧状の注出ノズル部23を設けることによって、注出ノズル部23を本容器の口部内に挿入し易くすることができる。したがって、詰め替え容器100の口部20を大径化しても本容器内に液体を注ぎ易くすることができる。
本実施形態では、注出ノズル部23及び補助案内壁23bは、図3等に示すように、口部本体21の外周面と、段部21eの下部の内径が小さいシール面21e1との間の径方向位置に位置するように形成されている。ここで、口部本体21の外周面とは、雄ねじ部21b、ネックリング21c及び口部フランジ21fを含まない口部周壁21aの外周面を指すものとする。
本実施形態では、注出ノズル部23及び補助案内壁23bを上述の径方向位置に設けることによって、注出ノズル部23の径方向外側における口部本体21の上端面に、図2及び図3に示すように口部段差部23dを設けている。詰め替え容器100の注出ノズル部23を本容器の口部内に挿入する際に、この口部段差部23dを本容器の口部の上端部に当接させることによって、詰め替え容器100の注出ノズル部23を本容器に対して安定して位置決めすることができる。なお、本実施形態では、注出ノズル部23及び補助案内壁23bが口部本体21の外周面よりも径方向内側に位置するように構成したが、少なくとも注出ノズル部23が口部本体21の外周面よりも径方向内側に位置するように構成すればよい。
また、図3に示すように、注出ノズル部23及び補助案内壁23bが、段部21eの上部よりも内径を小さくした下部のシール面21e1よりも径方向外側に位置するように配置されている。この構成によって、後述するプリフォーム200に詰め替え容器100の口部20と同じ口部120を形成するための金型構造を簡素化することができる。
キャップ30は、図6に示すように、口部本体21を径方向外側から覆う下部周壁31と、下部周壁31の上端部に段部32を介して連なる上部周壁33と、上部周壁33の上端部を閉塞する天壁34と、天壁34の径方向内縁から下方に垂下するシール壁35と、シール壁35の中央高さよりも下方において径方向内側に延びシール壁35の内側を閉塞する中央壁36とを備えている。
下部周壁31の内周面には、雌ねじ部31aが設けられており、口部本体21の外周面に設けた雄ねじ部21bにねじ係合可能とされている。段部32の下面が口部本体21の口部フランジ21fに当接し、キャップ30の雌ねじ部31aが口部本体21の雄ねじ部21bにねじ係合することによって、キャップ30を口部20に装着することができる。
シール壁35の下端部外面には環状のシール突起35aが形成されている。図6に示すように、キャップ30を詰め替え容器100に装着することによって、シール突起35aが段部21eの上部よりも内径を小さくした下部のシール面21e1に当接して、容器本体10の収容空間Sは外部に対して液密にシールされている。
本実施形態において、キャップ30は、収容空間S内の内容液が外部に漏れ出ないようにする役割を担っているが、シール壁35に例えばリブ状の突起ないし印刷等で表示された計量用の目盛を付すことによって、シール壁35と中央壁36で囲まれる計量空間を備えた計量キャップとして機能させることもできる。この構成によって、詰め替え先の本容器がすぐに見つからない場合に、キャップ30を用いて適量を計量して即時に内容液を用いることができる。キャップ30を計量キャップとして用いる場合、例えばキャップ30を透明ないし半透明の樹脂製とすることによって内容液を計量し易くすることができる。
上述の構成を備えた詰め替え容器100から内容液を本容器に詰め替えるに際しては、図6に示す注出ノズル部23がキャップ30により覆われた状態から、キャップ30を中心軸線O周りに回してキャップ30と口部本体21とのねじ結合を解除すると、容器本体10に対してキャップ30を上方に移動させることができる。そして、ねじ係合が完全に解除された状態でキャップ30を上方に引き抜くことで、口部本体21から取り外すことができる。
キャップ30を口部本体21から取り外し注出ノズル部23を露出させた状態で、注出ノズル部23の上端部が上方に方向づけられた正立姿勢から、容器本体10を図6の時計回りに傾動させて、注出ノズル部23の上端部が図6の右斜め上方に方向づけられた傾倒姿勢とする。この傾倒姿勢の状態で、注出ノズル部23の外周面を本容器の口部の上端部に当接させ、当接部を支点として詰め替え容器100の底部12を持ち上げながら更に時計回りに回転させて、注出ノズル部23を本容器の口部内に挿入する。そして上述の口部段差部23dを本容器の口部の上端部に当接させて詰め替え容器100の姿勢を安定化させつつ内容液の詰め替えを行う。
なお、容器本体10を薄肉容器として形成している場合には、胴部11を押圧することによって、収容空間S内の圧力を高めて内容液の詰め替えを促進することもできる。
内容液の詰め替え後には、キャップ30の雌ねじ部31aを再び口部本体21の雄ねじ部21bにねじ係合させることによってキャップ30を装着して、注出ノズル部23を閉塞させることができる。
本実施形態に係る詰め替え容器100は、例えば、図7に示すプリフォーム200を射出成形等によって一体成形し、例えばネックリング121cの下面を、ブロー成形金型の基準面に突き当てることによって金型に固定し、二軸延伸ブロー成形を行うことによって形成することができる。
プリフォーム200は、試験管形状を有する本体部110と、本体部110の上端部に一体成形された口部120とを備えている。本体部110は、円筒状の胴部111と、胴部111の下端部を閉塞する半球形状の底部112とを備えている。本体部110は、プリフォーム200の二軸延伸ブロー成形によって、詰め替え容器100の肩部13、胴部11及び底部12を形作る部位である。なお、底部112は、完全な半真球形状を有していなくてもよい。
プリフォーム200の口部120は、詰め替え容器100の口部20と同一形状を有しており、二軸延伸ブロー成形時に膨張しない部位である。口部120は、図7に示すように、筒形状を有する口部本体121と、口部本体121の上部に立設された平面視で円弧形状を有する注出ノズル部123とを有している。口部120を構成する口部本体121及び注出ノズル部123は、本体部110と一体成形されている。
口部本体121は、図7に示すように、中心軸線O周りに設けた円筒状の部位であり、口部周壁121aの外周面に雄ねじ部121b(係合部)及びネックリング121cを備えている。また、口部周壁121aの上端部には、径方向外側に突出する口部フランジ121fが設けられている。なお、雄ねじ部121bに代えて、口部本体121の外周面に設けた係合部としての環状突部を設けてもよい。また、口部本体121は、完全な真円からなる円筒形状を有していなくてもよい。なお、口部フランジ121fは設けられていなくてもよい。
ネックリング121cは、口部本体21の外周面から径方向外側に突出する環状の部位であり、雄ねじ部121bの下方に位置している。このネックリング121cの下面をブロー成形金型の基準面に突き当ててプリフォーム200を金型に固定することもできる。
口部本体121の内周面には、図7に示すように、上部に比べて下部の内径を小さくした段部121eが形成されている。
口部本体121の上方には、注出ノズル部123が立設されている。注出ノズル部123は、平面視で円弧形状をなしており、注出ノズル部123の周方向中央部における内面には、径方向外側に向かって凹む注出溝が設けられている。注出溝は、平面視でV字形状を有しており、上方に向かって周方向の幅が広がるとともに径方向外側への深さが深くなるように設けられている。なお、注出溝は、平面視で完全なV字形状を有していなくてもよく、上方に向かって幅が広がっていればよい。また、注出溝は、V字形状を備えていなくてもよい。
注出ノズル部123における周方向両端部には、注出ノズル部123よりも高さが低く、周方向の注出ノズル部123から離れる方向に向かって高さが漸減する補助案内壁123bが設けられている。補助案内壁123bは、注出ノズル部123とともに口部本体121に一体成形されており、注出ノズル部123の周方向両端部において、注出ノズル部123よりも径方向外側の径方向位置から更に周方向の注出ノズル部123から離れる方向に延在している。補助案内壁123bは、注出ノズル部123に対して周方向に切れ目なく連続的に形成されている。
本実施形態において、注出ノズル部123の円弧形状の中心軸線は、口部本体121の中心軸線Oよりも径方向外側(図7の右側)に位置している。また、注出ノズル部123の円弧形状の外径は、口部本体121の外径よりも小さく形成されている。
本実施形態では、注出ノズル部123及び補助案内壁123bは、口部本体121の外周面と、段部121eの上部よりも内径を小さくした下部のシール面121e1との間の径方向位置に位置するように形成されている。
ここで、口部本体121の外周面とは、雄ねじ部121b、ネックリング121c及び口部フランジ121fを含まない口部周壁121aの外周面を指すものとする。
本実施形態では、注出ノズル部123及び補助案内壁123bを上述の径方向位置に設けることによって、注出ノズル部123の径方向外側における口部本体121の上端面に、図7に示すように口部段差部123dを設けている。なお、本実施形態では、注出ノズル部123及び補助案内壁123bが口部本体121の外周面よりも径方向内側に位置するように構成したが、少なくとも注出ノズル部123が口部本体121の外周面よりも径方向内側に位置するように構成すればよい。
また、図7に示すように、注出ノズル部123及び補助案内壁123bが、段部121eの上部よりも内径を小さくした下部のシール面121e1よりも径方向外側に位置するように配置されている。この構成によって、後述するプリフォーム200に口部120を形成するための金型構造を簡素化することができる。
図7に示すプリフォーム200を用いて詰め替え容器100を形成するに際しては、プリフォーム200のネックリング121cの下面をブロー成形金型の基準面に突き当てて固定し、延伸ロッドによって本体部110を軸方向に延伸させつつ当該プリフォーム200の内部に加圧流体を供給して二軸延伸ブロー成形を行う。本実施形態では、ブロー成形によって本体部110のみを軸方向及び径方向に延伸させ、図1に示す口部20、肩部13、胴部11及び底部12を形作って詰め替え容器100を形成する。この詰め替え容器100の製造方法では、本体部110及び口部120が一体成形されたプリフォーム200の本体部110のみを二軸延伸ブロー成形により膨張させることにより、容器本体10及び口部20が一体成形された詰め替え容器100を形成することができる。
以上述べたように、本実施形態は、口部20と、口部20の下部に連なる容器本体10とを備える詰め替え容器100であって、口部20は、円筒状の口部本体21と、口部本体21の上部に立設された円弧状の注出ノズル部23とを有し、注出ノズル部23の円弧の中心軸線O2は、口部本体21の中心軸線Oよりも径方向外側に位置しており、口部本体21の外周面には、係合部が設けられており、注出ノズル部23の外周面は、口部本体21の外周面よりも径方向内側に位置しており、口部20の内周面には、上部に比べて下部の内径を小さくした段部21eが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、詰め替え容器100の大容量化により口部20を大径化する必要がある場合でも、口部本体21よりも小径化した円弧形状を有する注出ノズル部23を口部本体21から立設させ、注出ノズル部23を本容器の口部内に挿入することによって詰め替え容器100内の内容液を容易に本容器内に詰め替えることができる。また、注出ノズル部23の径方向外側における口部本体21の上端面に形成される口部段差部23dを本容器の口部に当接させながら詰め替えを行うことによって、詰め替え容器100の姿勢を安定化させることができる。更に、キャップ30のシール壁35を段部21eにおける上部よりも内径を小さくした下部のシール面21e1に当接させることによって、キャップ30装着時において容器本体10の収容空間Sを外部に対して液密にシールすることができる。
また、本実施形態では、注出ノズル部23の周方向両端部には、注出ノズル部23よりも高さが低く、周方向の注出ノズル部23から離れる方向に向かって高さが漸減する補助案内壁23bが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、詰め替え容器100から本容器に内容液を移す際に、本容器の口部に挿入した詰め替え容器100の注出ノズル部23の周方向両端部から内容液が本容器の口部の外側に漏出することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、補助案内壁23bは、注出ノズル部23よりも径方向外側の径方向位置から周方向の注出ノズル部23から離れる方向に延在するように構成した。このような構成の採用によって、注出ノズル部23よりも径方向外側に拡径された補助案内壁23bを用いて口部開口21dから排出される内容液を広く受け止めて口部開口21dよりも小径化された注出ノズル部23から外部に注出させることができる。
また、本実施形態では、注出ノズル部23の周方向中央部における内面には、径方向外側に向かって凹む注出溝23cが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、注出ノズル部23の内面に沿って上方に導かれた内容液は、徐々にこの注出溝23c内に集められて注出溝23cの上端部から外部に注出することができる。
また、本実施形態では、口部本体21及び注出ノズル部23は、容器本体10に一体成形されるように構成した。このような構成の採用によって、詰め替え容器100の製造コストを削減することができる。
また、本実施形態では、注出ノズル部23及び補助案内壁23bが、段部21eの上部よりも内径を小さくした下部の内周面(シール面21e1)よりも径方向外側に位置するように構成した。このような構成の採用によって、プリフォーム200に詰め替え容器100の口部20と同じ口部120を形成するための金型構造を簡素化することができる。
また、本実施形態は、延伸ブロー成形によって詰め替え容器100を形成するためのプリフォーム200であって、口部120と、口部120の下部に連なる本体部110とを備え、口部120は、円筒状の口部本体121と、口部本体121の上部に立設された円弧状の注出ノズル部123とを有し、注出ノズル部123の円弧の中心軸線O2は、口部本体121の中心軸線Oよりも径方向外側に位置しており、口部本体121の外周面には、係合部(雄ねじ部121b)が設けられており、注出ノズル部123の外周面は、口部本体121の外周面よりも径方向内側に位置しており、口部120の内周面には、上部に比べて下部の内径が小さい段部121eが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、上述の詰め替え容器100の口部20と容器本体とを一体形成することができるので、詰め替え容器100の製造コストを抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、補助案内壁23bは、注出ノズル部23よりも高さが低く、周方向の注出ノズル部23から離れる方向に向かって高さが漸減するように構成したが、この態様には限定されない。補助案内壁23bは、注出ノズル部23と同程度の高さ又は注出ノズル部23より高く形成されていてもよいし、周方向にわたって一定の高さを有していてもよい。また、補助案内壁23bは、注出ノズル部23に対して径方向外側に配置されていなくてもよい。
また、本実施形態では、注出ノズル部23の周方向中央部に注出溝23cを設けたが、この態様には限定されず、注出溝23cを設けない構成であってもよい。また、注出溝23cは、周方向の幅及び深さを上下方向に変化させない構成であってもよい。
また、本実施形態では、注出ノズル部23及び補助案内壁23bが、段部21eの上部よりも内径を小さくした下部の内周面(シール面21e1)よりも径方向外側に位置するように構成したが、この態様には限定されない。注出ノズル部23及び補助案内壁23bは、シール面21e1よりも径方向内側に配置されていてもよいし、注出ノズル部23及び補助案内壁23bの径方向内側端がシール面21e1と面一になっていてもよい。
10 容器本体
11 胴部
12 底部
13 肩部
20 口部
21 口部本体
21a 口部周壁
21b 雄ねじ部(係合部)
21c ネックリング
21d 口部開口
21e 段部
21e1 シール面(内周面)
21f 口部フランジ
23 注出ノズル部
23b 補助案内壁
23c 注出溝
23d 口部段差部
30 キャップ
31 下部周壁
31a 雌ねじ部
32 段部
33 上部周壁
34 天壁
35 シール壁
35a シール突起
36 中央壁
100 詰め替え容器
110 本体部
111 胴部
112 底部
120 口部
121 口部本体
121a 口部周壁
121b 雄ねじ部(係合部)
121c ネックリング
121e 段部
121f 口部フランジ
121e1 シール面(内周面)
123 注出ノズル部
123b 補助案内壁
123d 口部段差部
200 プリフォーム
O 中心軸線
O2 中心軸線
S 収容空間

Claims (7)

  1. 口部と、
    前記口部の下部に連なる容器本体と
    を備える詰め替え容器であって、
    前記口部は、
    円筒状の口部本体と、
    前記口部本体の上部に立設された円弧状の注出ノズル部と
    を有し、
    前記注出ノズル部の円弧の中心軸線は、前記口部本体の中心軸線よりも径方向外側に位置しており、
    前記口部本体の外周面には、係合部が設けられており、
    前記注出ノズル部の外周面は、前記口部本体の外周面よりも径方向内側に位置しており、
    前記口部の内周面には、上部に比べて下部の内径を小さくした段部が形成されている、詰め替え容器。
  2. 前記注出ノズル部の周方向両端部には、前記注出ノズル部よりも高さが低く、周方向の前記注出ノズル部から離れる方向に向かって高さが漸減する補助案内壁が設けられている、請求項1に記載の詰め替え容器。
  3. 前記補助案内壁は、注出ノズル部よりも径方向外側の径方向位置から周方向の注出ノズル部から離れる方向に延在している、請求項2に記載の詰め替え容器。
  4. 前記注出ノズル部の周方向中央部における内面には、径方向外側に向かって凹む注出溝が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の詰め替え容器。
  5. 前記口部本体及び前記注出ノズル部は、前記容器本体に一体成形されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の詰め替え容器。
  6. 前記注出ノズル部及び前記補助案内壁が、前記段部の上部よりも内径を小さくした下部の内周面よりも径方向外側に位置する、請求項2又は3に記載の詰め替え容器。
  7. 延伸ブロー成形によって詰め替え容器を形成するためのプリフォームであって、
    口部と、
    前記口部の下部に連なる本体部と
    を備え、
    前記口部は、
    円筒状の口部本体と、
    前記口部本体の上部に立設された円弧状の注出ノズル部と
    を有し、
    前記注出ノズル部の円弧の中心軸線は、前記口部本体の中心軸線よりも径方向外側に位置しており、
    前記口部本体の外周面には、係合部が設けられており、
    前記注出ノズル部の外周面は、前記口部本体の外周面よりも径方向内側に位置しており、
    前記口部の内周面には、上部に比べて下部の内径が小さい段部が形成されている、プリフォーム。
JP2022158595A 2022-09-30 2022-09-30 詰め替え容器及びプリフォーム Pending JP2024052113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022158595A JP2024052113A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 詰め替え容器及びプリフォーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022158595A JP2024052113A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 詰め替え容器及びプリフォーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024052113A true JP2024052113A (ja) 2024-04-11

Family

ID=90622897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022158595A Pending JP2024052113A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 詰め替え容器及びプリフォーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024052113A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2996208C (en) Closure system for container
JP7199781B2 (ja) 積層剥離容器
JP4954695B2 (ja) 詰め替え用容器
JP2024052113A (ja) 詰め替え容器及びプリフォーム
JP6808379B2 (ja) 積層剥離容器
JP6938350B2 (ja) 計量キャップ、及び計量キャップの製造方法
JP5213035B2 (ja) 注出栓
JP7334625B2 (ja) 注出容器
JP2004203467A (ja) 計量キャップ
JP4884940B2 (ja) 詰め替え用容器
JP5448906B2 (ja) プラスチック製容器
JP6942419B2 (ja) 詰替え用容器及びその製造方法
JP2024065859A (ja) 詰め替え容器及びプリフォーム
JP6821240B2 (ja) 容器
JP7355784B2 (ja) 計量容器
JP7438618B2 (ja) 合成樹脂製容器、及び容器組立体の製造方法
JP2010126165A (ja) 液体注出容器
MX2015006098A (es) Recipiente de plastico y metodo.
JP7399557B2 (ja) 二重容器及び二重容器の製造方法
JP6991038B2 (ja) 詰め替え容器
JP5253266B2 (ja) ブロー成形薄肉容器
JP2023126051A (ja) 液体容器
JP7376351B2 (ja) 二重容器
JP2023067210A (ja) 液体容器
JP2023020458A (ja) 液体容器