JP2024035033A - ヒンジキャップ - Google Patents

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JP2024035033A JP2023029484A JP2023029484A JP2024035033A JP 2024035033 A JP2024035033 A JP 2024035033A JP 2023029484 A JP2023029484 A JP 2023029484A JP 2023029484 A JP2023029484 A JP 2023029484A JP 2024035033 A JP2024035033 A JP 2024035033A
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翔太 紅谷
Shota Beniya
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Abstract

【課題】 内容液を少量ずつ吐出する際に、押圧時の弾性変形をし易くするとともに、閉蓋時に、ノズル部を確実にシールすることができるヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Dに装着されるキャップ本体A1と、キャップ本体A1にヒンジ部A3を介して取り付けられる上蓋A2とを備えるヒンジキャップAであって、キャップ本体A1は、容器本体Dの口部1に装着される装着部5と、装着部5の上部に形成される筒状壁7と、筒状壁7の上端部内方を閉塞する押圧部C1と、押圧部C1による加圧時に、筒状壁7から内容液を吐出するノズル部8とを有し、上蓋A2は、閉蓋時に、内周面がノズル部8の先端開口部8aと密接するシール部31を有し、押圧部C1とシール部31は、弾性変形可能な弾性樹脂Cにより一体成形されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒンジキャップに関し、とくに、内容液を少量ずつ吐出可能なヒンジキャップに関するものである。
従来、ラー油などの内容液を充填した容器本体の口部に装着され、ノズル付きキャップの中央部上面を、容器本体を傾斜した状態で押圧することにより、内容液を少量ずつ吐出できるキャップ付き容器が知られているが、吐出時に押圧するキャップの押圧部が弾性変形し難いという課題があった。
そこで、容器の口部に、周壁を嵌合させたノズル付き注出栓の頂壁を、周壁上端に付設した内向きフランジと、該内向きフランジ内周縁から起立する、ノズルを前方突出する短筒部と、該短筒部上端から起立する、上部小径の螺形弾性筒と、該筒上端から起立する筒部上面を頂板で閉塞する有頂小円筒とで形成し、上記螺形弾性筒は、上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成したヒンジキャップが従来から知られている(特許文献1参照)。
特開平9-175557号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のヒンジキャップでは、押圧部である螺形弾性筒は、キャップの他の部分と同一の樹脂で形成されているため、内容液吐出時に、螺形弾性筒が弾性変形し難いという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、内容液を少量ずつ吐出する際に、押圧時の弾性変形をし易くするとともに、閉蓋時に、ノズル部を確実にシールすることができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して取り付けられる上蓋とを備えるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部の上部に形成される筒状壁と、筒状壁の上端部内方を閉塞する押圧部と、押圧部による加圧時に、筒状壁から内容液を吐出するノズル部とを有し、上蓋は、閉蓋時に、内周面がノズル部の先端開口部と密接するシール部を有し、押圧部とシール部は、弾性変形可能な弾性樹脂により一体成形されることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施形態として、キャップ本体は、筒状壁の上端のノズル部側に立設される起立側壁を有し、押圧部は、筒状壁の上端部から内方に傾斜するとともに、ノズル部側を起立側壁内周面に隣接する傾斜周壁と、傾斜周壁の内周上端を塞ぐ天壁とを有することを特徴とする構成を採用し、また、キャップ本体は、筒状壁のノズル部側をノズル部側と反対側よりも高く形成した傾斜筒状壁と、傾斜筒状壁の上端部内周に形成されるリング状の傾斜面を有し、押圧部は、傾斜面の内方に傾斜して延びる周壁部と、周壁部のノズル部側からノズル部側と反対側に水平に延びる天壁と、天壁の外縁と周壁部の内縁との間を塞ぐ側壁部と、側壁部と周壁部との間に形成される段差部とを有することを特徴とする構成を採用し、また、押圧部は、天壁と側壁部と周壁部の肉厚が天壁>側壁部>周壁部となるように形成されることを特徴とする構成を採用し、また、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から下方に傾斜拡径される傾斜側壁と、傾斜側壁の下端から垂設される側周壁とを有し、傾斜側壁は、ノズル部側に穿設される開口部と、外周面部を円周状に被覆するとともに、開口部を塞ぐ上蓋弾性部とを有し、開口部内方の上蓋弾性部内周面がシール部となることを特徴とする構成を採用し、また、押圧部とシール部は、二色成形により一体に成形されることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、押圧時に、押圧部の弾性変形をし易くするとともに、閉蓋時に、上蓋のシール部によりノズル部が確実にシールされ、液漏れを防止することができる。
さらに、ヒンジキャップの構造として、二色成形により簡単に安定して一体成形することができる。
本発明の実施例1であるヒンジキャップを装着した容器を示す図で、(a)は開蓋時の上面図、(b)は閉蓋時の側面断面図である。 本発明の実施例1であるヒンジキャップの開蓋時の状態を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 本発明の実施例1であるヒンジキャップの閉蓋時の状態を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 本発明の実施例1であるヒンジキャップを装着した容器の使用状態を示す側面断面図である。 本発明の実施例2であるヒンジキャップを装着した容器を示す図で、(a)は開蓋時の上面図、(b)は閉蓋時の側面断面図である。 本発明の実施例2であるヒンジキャップの開蓋時の状態を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。 図5(b)のキャップ本体の要部拡大図で、(a)は押圧部の押し込み前の図で、(b)は押圧部の押し込み時の図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、上方向を「上」、下方向を「下」とする。
(実施例1)
図1において、Aは容器本体Dに装着されるヒンジキャップであり、A1は容器本体Dに装着されるキャップ本体、A2はキャップ本体A1にヒンジ部A3を介して連設される上蓋である。
また、ヒンジキャップAは、主要部分が、ある程度の剛性を有し、変形し難いポリプロピレンやポリエチレンなどの通常の基本樹脂Bで形成され、特定部分が、弾性変形可能なエラストマーなどの柔軟性のある弾性樹脂Cで形成されている。
容器本体Dは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、キャップ本体A1を装着するために、雄ねじ2が螺設されている。
ヒンジキャップAは、開蓋した状態で形成されるキャビティ(第1金型)とコア(第2金型)を係合させ、基本樹脂Bを射出してヒンジキャップA全体を形成した後、コアをキャビティに対してコアバックし、エラストマーなどの弾性樹脂Cを射出し、キャップ本体A1および上蓋A2の一部分に押圧部C1および上蓋弾性部C2を一体成形する二色成形技術(コアバック)で形成される。
また、ヒンジキャップAは、二色成形技術に限らずインサート成形などで一体成形することができ、基本樹脂Bの部分と弾性樹脂Cの部分とを一体成形できれば、成形方法は問わない。
図1~図3に示すように、キャップ本体A1は、容器本体Dの口部1の外周に装着される装着部としての外周筒壁5と、外周筒壁5の上端内縁から内方に延設され、下面に口部1の上端面が密着するリング状の上壁6と、上壁6の内縁から内方に傾斜して立設される筒状壁7と、図1(a)および図2(a)に示すように、上から見て、筒状壁7のヒンジ部A3側から左右いずれか(図では右側)90°の位置で開孔7aを穿設して延びるノズル部8と、筒状壁7の上端のノズル部8側に内方に傾斜して立設される起立側壁9とが基本樹脂Bで形成され、筒状壁7の上端部内方を閉塞するとともに、起立側壁9内周面に連設される円錐台状の押圧部C1が弾性樹脂Cで形成されている。
外周筒壁5の内周面には、容器本体Dの口部1に設けられた雄ねじ2と螺合する雌ねじ10が螺設され、上壁6の外周には、上蓋A2の閉蓋を維持する蓋係合部11が設けられている。
ノズル部8は、筒状壁7が傾斜していることにより、水平方向に対して角度θで斜め上方に向かって延び、先端開口部8aは、液切れが良いようにラッパ状に形成されている。
押圧部C1は、筒状壁7の上端部から内方に傾斜して延びるとともに、ノズル部8側を起立側壁9内周面に隣接する傾斜周壁15と、傾斜周壁15の内周上端を塞ぐ天壁16とから円錐台状に形成されている。
図1~図3に示すように、上蓋A2は、円板状の頂壁20と、頂壁20の周縁から下方に傾斜拡径される円周状の傾斜側壁21と、傾斜側壁21の下端から垂設される側周壁22とが基本樹脂Bで形成され、傾斜側壁21は、閉蓋時に、ノズル部8の先端開口部8aと対向する側に、開口部23が穿設され、傾斜側壁21の外周面部を被覆するとともに、開口部23を塞ぐ上蓋弾性部C2が弾性樹脂Cで形成されている。
側周壁22は、外周下端部の所定の位置に、ヒンジ部A3が連設され、ヒンジ部A3と反対側に、指などを掛ける摘み部24が設けられ、内周の下端部に、閉蓋時にキャップ本体A1の蓋係合部11と嵌合し、閉蓋を維持する係合部25が設けられ、また、傾斜側壁21の開口部23がある内周側は、係合部25を含めて周面に沿って上から下に切り欠き部26で切り欠かれている。
上蓋弾性部C2は、傾斜側壁21の外周面部を被覆する円周状の傾斜外周壁30を形成し、傾斜外周壁30の開口部23内に現れる内周面は、閉蓋時に、ノズル部8の先端開口部8aに密接し、シールするシール部31となっている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップAは、キャップ本体A1と上蓋A2とをヒンジ部A3を介して開蓋した状態で、基本樹脂Bと弾性樹脂Cとで、二色成形により一体成形する。
本実施例のヒンジキャップAの二色成形技術(コアバック)による成形時には、とくに、上蓋A2は、上蓋弾性部C2が傾斜側壁21の外周面部を被覆する傾斜外周壁30が円周状に形成されるので、コアをキャビティに対してコアバックして弾性樹脂Cを充填する際に、弾性樹脂Cが開口部23側からスムーズに安定して充填することができ、二色成形技術(コアバック)で成形する金型構造としても簡単で都合がよいものである。
ヒンジキャップAの成形後は、ヒンジ部A3を支点として折り曲げ、キャップ本体A1に対して上蓋A2を閉蓋方向に回動させて閉蓋する。
閉蓋時には、図1および図3に示すように、キャップ本体A1の外周筒壁5より上方を上蓋A2が覆うとともに、上蓋A2の側周壁22の内周に設けられた係合部25は、キャップ本体A1の上壁6外周の蓋係合部11に嵌合して、閉蓋状態を維持する。
閉蓋時には、上蓋A2の傾斜側壁21の開口部23内の上蓋弾性部C2の傾斜外周壁30内周面のシール部31は、キャップ本体A1のノズル部8の先端開口部8aに密接して弾性変形し、ノズル部8をシールする。
閉蓋状態のヒンジキャップAは、内容液を充填した容器本体Dの口部1に、キャップ本体A1の外周筒壁5が螺合され、装着される。
本実施例では、容器本体Dの口部1に螺設された雄ねじ2と、キャップ本体A1の外周筒壁5に螺設された雌ねじ10とを螺合させて装着しているが、口部1の外周に突部を設け、外周筒壁5の内周に該突部に嵌合する係合部を設け、ヒンジキャップAを打栓により容器本体Dに装着するようにしてもよい。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器は、閉蓋時にキャップ本体A1のノズル部8の先端開口部8aが上蓋A2の上蓋弾性部C2の傾斜外周壁30内周面のシール部31に密接し、上蓋弾性部C2の弾性によって密着力が上がりシールするので、容器を倒しても、内容液がノズル部8の先端開口部8aから外に液漏れして、外を汚すことがない。
また、上蓋A2の傾斜側壁21に弾性樹脂Cで形成される上蓋弾性部C2が被覆されるので、容器を落としても、上蓋弾性部C2が衝撃を吸収し、側周壁22がキャップ本体A1に対して横ずれすることがなく、上蓋A2の閉蓋状態を維持させ、かつ、シール部31によるシールを維持させることができる。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器の使用時には、上蓋A2の摘み部24に指を掛けて持ち上げると、上蓋A2の係合部25とキャップ本体A1の蓋係合部11との嵌合が外され、ヒンジ部A3を支点に上蓋A2が回動して開蓋される。
開蓋すると、上蓋A2の傾斜外周壁30内周面のシール部31と、キャップ本体A1のノズル部8の先端開口部8aとの密接状態が解除され、ノズル部8が開口する。
図4に示すように、ヒンジキャップAを装着した容器本体Dは、キャップ本体A1のノズル部8を下に向けて傾け、内容液を容器本体Dからキャップ本体A1の内方に移動させる。
すると、キャップ本体A1内に移動した内容液は、筒状壁7の開孔7aからノズル部8内に流入しても、そのままではノズル部8の先端開口部8aから流出しないようになっている。
次に、キャップ本体A1の押圧部C1を外側から内側に向けて押圧すると、容器内が加圧され、内容液は、ノズル部8内から押し出され、先端開口部8aから吐出される。
押圧部C1を押圧する際に、変形する押圧部C1に対して、ノズル部8側の基本樹脂Bで形成される起立側壁9は変形しないので、起立側壁9と隣接する部分の傾斜周壁15も変形しないので支点となり、押圧部C1は、起立側壁9に向かって起立側壁9と反対側から押し込み易く、かつ、変形方向が安定する。
押圧部C1の押圧を解除すると、容器内の加圧が止められ、内容液の吐出も止められる。
押圧部C1の押圧および解除を繰り返すことで、内容液を一滴ずつ吐出することができる。
押圧部C1の押圧を解除すると、押圧部C1の復元により容器内が負圧となり、筒状壁7の開孔7aおよびノズル部8内から内容液を内方に吸い上げるので、先端開口部8a付近に付着した内容液もノズル部8内に吸い込まれ、また、押圧部C1が復元して負圧が解除されると、再び、内容液が筒状壁7の開孔7aおよびノズル部8内に流入して塞ぐので、内容液が外に垂れることがない。
また、押圧部C1の変形しない起立側壁9と隣接する部分の傾斜周壁15が支点となり、変形した押圧部C1を起立側壁9と反対側へ復元させるので、弾性変形が安定する。
本実施例のヒンジキャップAは、押圧部C1が弾性変形可能な弾性樹脂Cで形成されているので、従来のように、同じ樹脂で薄肉に形成して押圧変形させていたものに比べ、押圧変形し易く、押す力を弱くすることができるとともに、押圧力を安定させることができ、また、復元力も安定しているので、押圧した後に元に戻らなくなることがない。
本実施例のヒンジキャップAは、特定部分を弾性変形可能な弾性樹脂Cとし、残りの主要部分を基本樹脂Bとして、両樹脂を一体成形することができるので、別々の樹脂で成形した後、組み立てる手間がなく、また、組み立て後に外れることもないので、生産性がよく、また、一体成形される弾性樹脂Cの押圧部C1を押した時の使用感および弾性変形の安定感がよい。
(実施例2)
次に、実施例1のキャップ本体A1の構成を変更した実施例2について、図面を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、キャップ本体A1における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aaは容器本体Dに装着されるヒンジキャップであり、Aa1は容器本体Dに装着されるキャップ本体、A2はキャップ本体Aa1にヒンジ部A3を介して連設される上蓋である。
図5および図6に示すように、キャップ本体Aa1は、容器本体Dの口部1の外周に装着される装着部としての外周筒壁5と、リング状の上壁6と、上壁6の内縁から垂設される内筒35と、上壁6の内縁から内方に傾斜するとともに、上から見て、ヒンジ部A3側から左右いずれか(図では右側)90°の位置が一番高い頂上端36bとなり、反対側(図では左側)の位置が一番低い底上端36cとなるように筒状壁を形成した傾斜筒状壁36と、傾斜筒状壁36の頂上端36b側に、開孔36aを穿設して延びるノズル部8と、傾斜筒状壁36の上端部内周に連設され、ノズル部8側が高く、ノズル部8と反対側が低い傾斜面となるリング状の傾斜上壁37とが基本樹脂Bで形成され、傾斜上壁37の内方を閉塞するように連設される円錐台状の押圧部Ca1が弾性樹脂Cで形成されている。
図6および図7(a)に示すように、押圧部Ca1は、傾斜上壁37のノズル部8側が高く、ノズル部8と反対側が低くなるように、内方に傾斜して延びる周壁部40と、周壁部40のノズル部8側を連設部41aとして水平に延び、周壁部40の内径より小さい径で円板状に形成される天壁41と、天壁41の外縁と周壁部40の内縁との間を塞ぐように傾斜して連設される筒状の側壁部42とから構成されている。
本実施例では、天壁41の上面は、ノズル部8の先端開口部8aの上端よりも高くなるように形成されている。
ここで、側壁部42の水平面に対する傾斜は、周壁部40の水平面に対する傾斜よりもきつくなるように設定されるため、ノズル部8と反対側の側壁部42の下端と周壁部40の上端との間には、段差部43が形成される。
また、本実施例では、天壁41と側壁部42と周壁部40は、それぞれの肉厚が天壁41>側壁部42>周壁部40となるように形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップAaは、第1実施例と同様に、キャップ本体Aa1と上蓋A2とをヒンジ部A3を介して開蓋した状態で、基本樹脂Bと弾性樹脂Cとで、二色成形により一体成形する。
ヒンジキャップAaの成形後は、ヒンジ部A3を支点として折り曲げ、キャップ本体Aa1に対して上蓋A2を閉蓋方向に回動させて閉蓋する。
閉蓋時には、キャップ本体Aa1の外周筒壁5より上方を上蓋A2が覆い、閉蓋状態を維持する。
また、上蓋A2の上蓋弾性部C2により、キャップ本体Aa1のノズル部8の先端開口部8aに、上蓋弾性部C2の傾斜外周壁30内周面のシール部31が密接して弾性変形し、ノズル部8をシールして、内容液が外に液漏れすることを防止し、また、上蓋A2の傾斜側壁21に上蓋弾性部C2が被覆されるので、容器を落としても、上蓋弾性部C2が衝撃を吸収し、上蓋A2の閉蓋状態を維持される。
本実施例のヒンジキャップAaが装着された容器の使用時には、まず、上蓋A2を開蓋し、キャップ本体Aa1のノズル部8を開口した後、キャップ本体Aa1のノズル部8を下に向けて傾け、次に、キャップ本体Aa1の押圧部Ca1を外側から内側に向けて押圧すると、容器内が加圧され、内容液は、ノズル部8内から押し出され、先端開口部8aから吐出される。
押圧部Ca1を押圧する際に、天壁41上面に指を掛けて押し込むと、天壁41と側壁部42の肉厚に比べ、周壁部40の肉厚が薄いので、周壁部40が他より先に変形する。
すると、図7(b)に示すように、天壁41が周壁部40との連設部41a側を変形させる前に、側壁部42の方が周壁部40よりも勾配が大きいために、側壁部42の下端と周壁部40の上端との間に形成された段差部43は、ノズル部8と反対側を屈折させるので、天壁41は、連設部41aを支点としてノズル部8と反対側が押し込まれる。
このため、天壁41は、段差部43の屈折により、連設部41a側を支点として押し込まれていくことで、変形方向が安定するとともに、周壁部40、次に、側壁部42、最後に、天壁41の順で、肉厚による変形し易さで変形する順序をコントロールできるので、押圧部Ca1は、押圧時の弾性変形をコントロールすることができる。
次に、押圧部Ca1の押圧を解除すると、容器内の加圧が止められ、内容液の吐出も止められる。
押圧部Ca1の押圧および解除を繰り返すことで、内容液を一滴ずつ吐出することができる。
押圧部Ca1の押圧を解除すると、押圧部Ca1の復元により容器内が負圧となり、傾斜筒状壁36の開孔36aおよびノズル部8内から内容液を内方に吸い上げる。
本実施例では、押圧部Ca1は、天壁41、側壁部42、周壁部40のそれぞれの肉厚の差による弾性変形のし易さの順序と反対の順序で、弾性変形からの復元もコントロールできるので、押圧部Ca1は、押圧による弾性変形から安定して復元される。
また、天壁41の上面は、ノズル部8の先端開口部8aの上端よりも高くなっているために、天壁41上面に指を掛けて押し込む際に、指がノズル部8に触れるおそれがない。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体の押圧部と上蓋のシール部を弾性樹脂で形成することで、押圧時に、押圧部の弾性変形をし易くするとともに、閉蓋時に、ノズル部が確実にシールされ、液漏れを防止できるので、衛生的な使用環境を必要とする容器のキャップとして、内容液を少量ずつ吐出するラー油などの液状食品や、うがい薬などの液状医薬品を充填する容器に好適である。
A、Aa ヒンジキャップ
A1、Aa1 キャップ本体
A2 上蓋
A3 ヒンジ部
B 基本樹脂
C 弾性樹脂
C1、Ca1 押圧部
C2 上蓋弾性部
D 容器本体
θ 角度
1 口部
2 雄ねじ
5 外周筒壁(装着部)
6 上壁
7 筒状壁
7a、36a 開孔
8 ノズル部
8a 先端開口部
9 起立側壁
10 雌ねじ
11 蓋係合部
15 傾斜周壁
16、41 天壁
20 頂壁
21 傾斜側壁
22 側周壁
23 開口部
24 摘み部
25 係合部
26 切り欠き部
30 傾斜外周壁
31 シール部
35 内筒
36 傾斜筒状壁
36b 頂上端
36c 底上端
37 傾斜上壁(傾斜面)
40 周壁部
41a 連設部
42 側壁部
43 段差部

Claims (7)

  1. 容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して取り付けられる上蓋とを備えるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部の上部に形成される筒状壁と、筒状壁の上端部内方を閉塞する押圧部と、押圧部による加圧時に、筒状壁から内容液を吐出するノズル部とを有し、
    上蓋は、閉蓋時に、内周面がノズル部の先端開口部と密接するシール部を有し、
    押圧部とシール部は、弾性変形可能な弾性樹脂により一体成形されることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. キャップ本体は、筒状壁の上端のノズル部側に立設される起立側壁を有し、
    押圧部は、筒状壁の上端部から内方に傾斜するとともに、ノズル部側を起立側壁内周面に隣接する傾斜周壁と、傾斜周壁の内周上端を塞ぐ天壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. キャップ本体は、筒状壁のノズル部側をノズル部側と反対側よりも高く形成した傾斜筒状壁と、傾斜筒状壁の上端部内周に形成されるリング状の傾斜面を有し、
    押圧部は、傾斜面の内方に傾斜して延びる周壁部と、周壁部のノズル部側からノズル部側と反対側に水平に延びる天壁と、天壁の外縁と周壁部の内縁との間を塞ぐ側壁部と、側壁部と周壁部との間に形成される段差部とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  4. 押圧部は、天壁と側壁部と周壁部の肉厚が天壁>側壁部>周壁部となるように形成されることを特徴とする請求項3に記載のヒンジキャップ。
  5. 上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から下方に傾斜拡径される傾斜側壁と、傾斜側壁の下端から垂設される側周壁とを有し、
    傾斜側壁は、ノズル部側に穿設される開口部と、外周面部を円周状に被覆するとともに、開口部を塞ぐ上蓋弾性部とを有し、
    開口部内方の上蓋弾性部内周面がシール部となることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
  6. 押圧部とシール部は、二色成形により一体に成形されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
  7. 押圧部とシール部は、二色成形により一体に成形されることを特徴とする請求項5に記載のヒンジキャップ。
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