JP2024012669A - 託送料金計算システム - Google Patents
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Abstract
【課題】託送料金を計算する処理に要する時間を短縮化可能な託送料金計算システムを得ること。【解決手段】電力量データを収集するデータ収集システム100から取得した電力量データを記憶する記憶装置200を有するサーバと、サーバから電力量データを取得するデータ管理装置1を有するコンピュータと、を備える託送料金計算システムであって、データ管理装置1は、外部機器がデータアクセスを行う単位であるブロックを複数含むデータ記憶部30と、電力量データを同じ電力小売事業者から電力を購入している需要者の電力量データが同じグループとなるようにグループ化し、1つのブロックに同じグループの電力量データを格納する並べ替えを行う再配置部21と、を備える。託送料金計算システムは、アプリケーションサーバ300が、データ記憶部30から並べ替え後の電力量データをブロック単位で読み出し、電力小売事業者ごとに託送料金を計算する。【選択図】図1
Description
本発明は、託送料金計算システムに関する。
2016年に電力小売り全面自由化が始まり、低圧の需要家が託送料金の計算対象となった。託送料金の計算対象となる需要家は増加の一途を辿っており、2020年に発送電法的分離が実施されると、全低圧需要家が託送料金の計算対象となる。託送料金の計算には各需要家の電力使用量のデータ(30分電力量データとも呼ばれる)が必要であるが、発送電法的分離によって、各需要家の電力使用量のデータのデータ量は膨大となる。電力小売事業者ごとに行う託送料金の計算を所定時間内に完了させるためには、計算を行う計算機がサーバーなどの機器から必要なデータを高速で取得できるようにする仕組みが必要である。
特許文献1に記載のセンサデータ管理装置は、複数のセンサ端末のそれぞれから送信されるセンサデータを、登録間隔、到着時刻、更新頻度などに基づいてグループに分け、グループごとに、メモリ上にあるページバッファへの読み出し書き出しの単位であるページに格納して管理している。
託送料金の計算で使用される30分電力量データはスマートメーターから定期的に送信されるため、データの登録間隔、到着時刻、更新頻度などに差異が存在せず、特許文献1に記載の発明と同様の方法でグループ化を行い管理することは難しい。すなわち、各ページには、各スマートメーターから送信される30分電力量データが時系列に格納される。そのため、特許文献1に記載の発明を適用しても、定期的に収集されてサーバー等に格納される30分電力量データを高速に読み出せるようにグループ化して管理することは難しく、託送料金計算の所要時間を短縮化することができない。30分電力量データを高速に読み出せるようにするためには、同じ電力小売事業者から電力を購入している需要家の30分電力量データが格納されるページの数を少なくする必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、託送料金を計算する処理に要する時間を短縮化することが可能な託送料金計算システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる託送料金計算システムは、スマートメーターから電力量データを収集するデータ収集システムから取得した電力量データを記憶する記憶装置を有するサーバと、サーバから電力量データを取得して電力量データの並べ替えを行うデータ管理装置を有するコンピュータと、を備える。データ管理装置は、外部機器がデータアクセスを行う単位であるブロックを複数含むデータ記憶部と、サーバから取得した電力量データを同じ電力小売事業者から電力を購入している需要者の電力量データが同じグループとなるようにグループ化し、1つのブロックに同じグループの電力量データを格納する並べ替えを行う再配置部と、を備え、サーバ及びコンピュータとは異なるサーバであるとともに外部機器であるアプリケーションサーバが、コンピュータのデータ記憶部から並べ替え後の電力量データをブロック単位で読み出し、並べ替え後の電力量データを用いて電力小売事業者ごとに託送料金を計算する。
本発明によれば、託送料金を計算する処理に要する時間を短縮化することが可能な託送料金計算システムを実現できる、という効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態にかかる託送料金計算システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図1では、託送料金計算システムが託送料金を計算するために必要なデータを収集するデータ収集システム100も併せて表示している。
図1は、実施の形態1にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図1では、託送料金計算システムが託送料金を計算するために必要なデータを収集するデータ収集システム100も併せて表示している。
図1に示す託送料金計算システムは、需要家に設置されたスマートメーター101から需要家で使用された電力量を示す電力量データを収集するデータ収集システム100と連携して託送料金を計算する。データ収集システム100が各スマートメーター101から収集する電力量データは30分間の使用電力量を示す30分電力量データである。30分電力量データは、電力量の情報の他に、30分電力量データを出力したスマートメーター101を示すスマートメーターID(Identification)を含む。なお、本実施の形態ではデータ収集システム100が収集する電力量データを30分電力量データとするが一例である。データ収集システム100が収集する電力量データは、定められた一定時間の使用電力量を示すデータであればよく、30分間の使用電力量を示すデータに限定されない。例えば、データ収集システム100が収集する電力量データは、1時間の使用電力量を示すデータ、15分間の使用電力量を示すデータなどであってもよい。
また、図1に示す託送料金システムは、データ収集システム100で収集された30分電力量データを時系列に記憶する記憶装置200と、本実施の形態にかかるデータ管理装置1と、託送料金の計算を行うアプリケーションサーバ300とを含む。記憶装置200はデータベースを備えるサーバー装置などである。
データ管理装置1は、記憶装置200から30分電力量データを取得するデータ取得部20と、データ取得部20が取得した30分電力量データを記憶するデータ記憶部30とを備える。データ取得部20は、取得した30分電力量データを並べ替えてデータ記憶部30の記憶領域に格納する再配置部21を備える。データ記憶部30は、上記の記憶装置200と同様に30分電力量データを記憶するが、30分電力量データの記憶領域における配置、すなわち、各30分電力量データの並びが記憶装置200と異なる。データ取得部20の再配置部21は、託送料金を計算する際に必要な30分電力量データをアプリケーションサーバ300が効率的に読み出し可能な配置となるよう各30分電力量データを並べ替えてデータ記憶部30の記憶領域に格納する。再配置部21が各30分電力量データを並べ替える動作の詳細については別途説明する。
ここで、本実施の形態にかかるデータ管理装置1のハードウェア構成について説明する。図2は、データ管理装置1を実現するハードウェアの構成例を示す図である。
データ管理装置1は、例えば、図2に示すハードウェア、具体的には、プロセッサ91、メモリ92および通信インタフェース93により実現される。
プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。また、メモリ92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable ROM)などである。通信インタフェース93は、ネットワークインタフェースカードなどである。
データ管理装置1のデータ取得部20は、プロセッサ91およびメモリ92により実現される。具体的には、データ取得部20として動作するためのプログラムをメモリ92に格納しておき、メモリ92に格納されているプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、データ取得部20が実現される。なお、プロセッサ91およびメモリ92により実現されるデータ取得部20は、通信インタフェース93を介して、記憶装置200から30分電力量データを取得する。
データ管理装置1のデータ記憶部30は、メモリ92により実現される。なお、データ管理装置1をコンピュータで実現し、DBMS(Database Management System)を用いて構築される一般的なデータベースでデータ記憶部30を実現する構成であってもよい。
図1の説明に戻り、アプリケーションサーバ300は、託送料金を計算する業務機能部301を備える。ここで、託送料金は、需要者に電力を販売する電力小売事業者ごとに独自に決定される。これは、託送料金の計算方法が電力小売事業者ごとに異なることを意味する。そのため、業務機能部301は、各需要者が契約している電力小売事業者ごとに託送料金を算出する。算出された託送料金は各電力小売事業者に提供される。なお、これ以降の説明では、電力小売事業者を「契約者」と表現する。
つづいて、データ管理装置1のデータ取得部20の動作、具体的には、記憶装置200から30分電力量データを取得して並べ替えを行い、データ記憶部30に30分電力量データを書き込む動作について説明する。なお、以下の説明では、30分電力量データを電力量データと記載する場合がある。
図3は、図1に示す託送料金計算システムの記憶装置200が保持する電力量データの記憶領域内における配置の例を示す図である。図3では、アルファベットおよび数値が記載された1つの四角形が1つの電力量データを示す。また、アルファベットは契約者を示し、数値は需要者を示す。例えば、「A10」が記載された電力量データは、「契約者A」から電力を購入する「需要者10」の電力量データである。
一般的に、メモリ等の記憶装置に外部機器がアクセスしてデータの書き込みおよび読出しを行う場合はサイズが固定されたブロック単位で行う。すなわち、外部機器が一度にアクセス可能な範囲がブロックであり、記憶装置は複数のブロックを含んで構成される。記憶装置200も同様である。本実施の形態では、10個の電力量データを格納するために確保された領域を1つのブロックとする。すなわち、1つのブロックは10個の電力量データを記憶することが可能である。図3では、太線で囲んだ10個の四角形が1つのブロックを表す。例えば、左端に記載されたブロックには、A10、A57、A51、C6、A59、B22、A48、B8、A27およびA53で示される10個の電力量データが格納されている。
上述したように、記憶装置200には、データ収集システム100が各スマートメーター101から収集した電力量データが時系列に書き込まれる。そのため、図3に示すように、外部機器がアクセスを行う単位であるブロックのそれぞれには、契約者が異なる需要者の電力量データが格納される。この場合、同じ契約者から電力を購入している需要者の電力量データが多くのブロックに分散して格納されているため、各契約者の託送料金を計算するには、計算対象の契約者から電力を購入している需要者の電力量データが格納されている全てのブロックにアクセスしなければならず、データの読出しに時間を要する。このように、託送料金の計算に必要な電力量データが多くのブロックに分散して格納されている場合はデータの読み出しに要する時間が長くなり託送料金の計算が完了するまでの所要時間も長くなってしまう。
そこで、本実施の形態にかかるデータ管理装置1は、記憶装置200から電力量データを読み出し、アプリケーションサーバ300が、各契約者の託送料金を計算する際に必要な電力量データを効率的に読み出せるように電力量データを並べ替えてデータ記憶部30に格納する。ここで、データ記憶部30は、記憶装置200と同様に、外部機器がアクセスしてデータの書き込みおよび読出しを行う場合はサイズが固定されたブロック単位で行うように構成されているものとする。なお、データ管理装置1は、各スマートメーター101のスマートメーターIDと、各スマートメーター101を使用する需要者を示す需要者IDと、各需要者が電力を購入する契約者を示す契約者IDとの対応関係を示す対応表を保持しているものとする。
図4は、実施の形態1にかかるデータ管理装置1のデータ取得部20の動作の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、データ取得部20が記憶装置200から電力量データを取得して並べ替えを行いデータ記憶部30に格納する動作を示す。
図4に示すように、データ取得部20は、まず、記憶装置200から電力量データを取得する(ステップS11)。データ取得部20は、次に、取得した電力量データをグループ化する(ステップS12)。本実施の形態にかかるデータ取得部20は、ステップS12において、契約者IDに基づいてグループ化を行う。具体的には、データ取得部20は、同じ契約者から電力を購入している需要者の電力量データが同じグループとなるよう、グループ化を行う。データ取得部20は、次に、同じグループの電力量データ同士の格納場所が物理的に近くなるように各電力量データを再配置してデータ記憶部30に格納する(ステップS13)。具体的には、データ取得部20は、外部機器がアクセスを行う単位であるブロックに同じグループの電力量データを格納する。ステップS12およびステップS13の各処理はデータ取得部20の再配置部21が行う。
データ取得部20は、図4のフローチャートが示す動作を、例えば、深夜0時に実行する、毎時0分に実行する、など、定期的に繰り返し実行する。なお、データ取得部20は、動作を前回実行した後に新たに記憶装置200に蓄積された電力量データを上記のステップS11において取得する。
図5は、実施の形態1にかかるデータ管理装置1のデータ記憶部30が保持する電力量データの記憶領域内における配置の例を示す図である。図5では、図3と同様に、アルファベットおよび数値が記載された1つの四角形が1つの電力量データを示す。また、アルファベットは契約者を示し、数値は需要者を示す。さらに、外部機器がアクセスを行う単位であるブロックのそれぞれが、10個の電力量データを格納するために確保された領域で構成される。図5には、各ブロックに各グループの電力量データが過不足なく格納されている場合の例を記載しているが、実際には、電力量データが格納されていない状態の記憶領域が存在するブロックもある。1つのブロックには同じグループの電力量データが格納されることが望ましい。
なお、本実施の形態では、データ管理装置1が備えるデータ記憶部30にアクセスする単位(ブロック)と記憶装置200にアクセスする単位を同じサイズとしたが、これらのサイズは異なっていてもよい。
図5は、図3に示すような配置で記憶装置200が保持している各電力量データをデータ取得部20が読み出して並べ替えを行い、データ記憶部30に格納した場合の配置を示す。
図5に示す例では、契約者Aから電力を購入している需要者の電力量データ(以下、「契約者Aの電力量データ」とする)がブロックB1~B6に配置されている。また、契約者Bから電力を購入している需要者の電力量データ(以下、「契約者Bの電力量データ」とする)がブロックB7~B9に配置され、契約者Cから電力を購入している需要者の電力量データ(以下、「契約者Cの電力量データ」とする)がブロックB10に配置されている。そのため、アプリケーションサーバ300は、契約者Aの託送料金を計算する場合、6回のデータ読み出し処理で契約者Aの電力量データを全て読み出すことができ、データ読み出しの所要時間を短縮化できる。同様に、アプリケーションサーバ300は、契約者Bの託送料金を計算する場合、3回のデータ読み出し処理で契約者Bの電力量データを全て読み出すことができ、契約者Cの託送料金を計算する場合、1回のデータ読み出し処理で契約者Cの電力量データを全て読み出すことができる。
このように、本実施の形態にかかるデータ管理装置1において、データ取得部20は、各需要家のスマートメーター101から収集された30分電力量データを時系列に記憶する記憶装置200から30分電力量データを取得し、同じ契約者から電力を購入している需要者の電力量データが同じグループとなるよう、グループ化を行う。また、データ取得部20は、同じグループの30分電力量データ同士の格納場所が物理的に近くなるように各30分電力量データを再配置してデータ記憶部30に格納する。これにより、アプリケーションサーバ300が、託送料金の算出で使用する30分電力量データをデータ記憶部30から効率的に読み出すことができるようになり、託送料金を計算する処理に要する時間の短縮化を実現できる。なお、ここでの「託送料金を計算する処理」は、計算に用いる30分電力量データを読み出す処理など、託送料金の計算を行うために必要な準備を行う処理も含む。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図6では、図1に示す実施の形態1にかかる託送料金計算システムと同じ構成要素に同一の符号を付している。データ管理装置1a以外の構成要素は実施の形態1にかかる託送料金計算システムと同じである。そのため、データ管理装置1a以外の構成要素については説明を省略する。なお、アプリケーションサーバ300が複数となっているが、各アプリケーションサーバ300は、実施の形態1で説明したアプリケーションサーバ300と同じものである。実施の形態1にかかる託送料金計算システムでは1台のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を行っていたが、実施の形態2にかかる託送料金計算システムでは、複数のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を並列に行う。すなわち、実施の形態2にかかる託送料金計算システムでは、託送料金の計算処理を複数のアプリケーションサーバ300に分散させて行う。データ管理装置1aは、複数のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を並列に行うことが可能な配置で電力量データを保持する。
図6は、実施の形態2にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図6では、図1に示す実施の形態1にかかる託送料金計算システムと同じ構成要素に同一の符号を付している。データ管理装置1a以外の構成要素は実施の形態1にかかる託送料金計算システムと同じである。そのため、データ管理装置1a以外の構成要素については説明を省略する。なお、アプリケーションサーバ300が複数となっているが、各アプリケーションサーバ300は、実施の形態1で説明したアプリケーションサーバ300と同じものである。実施の形態1にかかる託送料金計算システムでは1台のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を行っていたが、実施の形態2にかかる託送料金計算システムでは、複数のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を並列に行う。すなわち、実施の形態2にかかる託送料金計算システムでは、託送料金の計算処理を複数のアプリケーションサーバ300に分散させて行う。データ管理装置1aは、複数のアプリケーションサーバ300が託送料金の計算を並列に行うことが可能な配置で電力量データを保持する。
実施の形態2にかかるデータ管理装置1aは、データ取得部20a、データ記憶部30、計算単位定義取得部40および計算単位定義保持部50を備える。
データ取得部20aは、再配置部21aを備える。再配置部21aは、記憶装置200から取得した電力量データを計算単位定義保持部50が保持している計算単位定義を考慮した並べ替えを行いデータ記憶部30に格納する。
計算単位定義保持部50は、例えば、図7に示す構成の情報を計算単位定義として保持する。図7は、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aの計算単位定義保持部50が保持する計算単位定義の一例を示す図である。計算単位とは、託送料金を計算する単位であり、1台のアプリケーションサーバ300が託送料金を計算する際に使用する電力量データを示す。本実施の形態では、図7に示すように、計算単位定義は「計算単位名」、「契約者ID」および「需要者ID」を含んで構成される。「計算単位名」は計算単位の名称であり、「契約者ID」は契約者の識別情報であり、「需要者ID」は需要者の識別情報である。
図7に示す例の計算単位定義は、合計4個の計算単位の情報を含む。図7に示す計算単位定義において、計算単位名が「計算単位001」の行に登録されている情報は、契約者IDが「契約者001」の契約者から電力を購入している需要者IDが「需要者0000001~需要者0010000」の各需要者の電力量データを1つの単位として、これらの電力量データを使用して託送料金を計算することを示す。同様に、計算単位名が「計算単位002」の行に登録されている情報は、契約者IDが「契約者001」の契約者から電力を購入している需要者IDが「需要者0010001~需要者0020000」の各需要者の電力量データを1つの単位として、これらの電力量データを使用して託送料金を計算することを示す。また、計算単位名が「計算単位003」の行に登録されている情報は、契約者IDが「契約者002」の契約者から電力を購入している需要者IDが「需要者0020001~需要者0025000」の各需要者の電力量データを1つの単位として、これらの電力量データを使用して託送料金を計算することを示す。計算単位名が「計算単位004」の行に登録されている情報は、契約者IDが「契約者003」の契約者から電力を購入している需要者IDが「需要者0025001~需要者0025300」の各需要者の電力量データを1つの単位として、これらの電力量データを使用して託送料金を計算することを示す。
計算単位定義取得部40は、計算単位定義保持部50が保持する計算単位定義を外部から取得する。計算単位定義取得部40は、通信機能などを使用して計算単位定義のデータを外部から取得する構成であってもよいし、図示を省略した表示部に計算単位定義を入力させるための画面を表示させ、マウス、キーボードなどの入力装置を利用してユーザから計算単位定義の入力を受け付ける構成であってもよい。
図8は、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aのデータ取得部20aの動作の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、データ取得部20aが記憶装置200から電力量データを取得して並べ替えを行いデータ記憶部30に格納する動作を示す。
図8に示すように、データ取得部20aは、まず、記憶装置200から電力量データを取得する(ステップS21)。データ取得部20aは、次に、取得した電力量データと対応付けられている契約者を確認する(ステップS22)。具体的には、データ取得部20aは、取得した電力量データに含まれるスマートメーターIDと対応付けられている契約者IDを確認する。このとき、データ取得部20aは、ステップS21で取得した電力量データのそれぞれについて、確認を行う。
データ取得部20aは、次に、計算単位定義保持部50が保持している計算単位定義に従って電力量データをデータ記憶部30に格納する(ステップS23)。例えば、計算単位定義保持部50が図7に示す内容の計算単位定義を保持している場合、ステップS23において、データ取得部20aの再配置部21aは、計算単位名が計算単位001の計算単位に、契約者IDが契約者001の契約者から電力を購入している需要者のうち、需要者IDが需要者0000001~需要者0010000の需要者の電力量データを格納する。また、データ取得部20aの再配置部21aは、計算単位名が計算単位002の計算単位に、契約者IDが契約者001の契約者から電力を購入している需要者のうち、需要者IDが需要者0010001~需要者0020000の需要者の電力量データを格納する。また、データ取得部20aの再配置部21aは、計算単位名が計算単位003の計算単位に、契約者IDが契約者002の契約者から電力を購入している需要者のうち、需要者IDが需要者0020001~需要者0025000の需要者の電力量データを格納する。また、データ取得部20aの再配置部21aは、計算単位名が計算単位004の計算単位に、契約者IDが契約者003の契約者から電力を購入している需要者のうち、需要者IDが需要者0025001~需要者0025300の需要者の電力量データを格納する。
データ取得部20aは、図8のフローチャートが示す動作を、例えば、深夜0時に実行する、毎時0分に実行する、など、定期的に繰り返し実行する。なお、データ取得部20aは、動作を前回実行した後に新たに記憶装置200に蓄積された電力量データを上記のステップS21において取得する。
図9は、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aのデータ記憶部30が保持する電力量データの記憶領域内における配置の例を示す図である。図9では、図5と同様に、アルファベットおよび数値が記載された1つの四角形が1つの電力量データを示す。また、アルファベットは契約者を示し、数値は需要者を示す。また、外部機器がアクセスを行う単位であるブロックのそれぞれが、10個の電力量データを格納するために確保された領域で構成される。また、1つ以上のブロックが1つの計算単位を形成する。図9に示す例では、ブロックB1およびB2が計算単位#1を形成し、ブロックB3およびB4が計算単位#2を形成し、ブロックB5およびB6が計算単位#3を形成し、ブロックB7およびB8が計算単位#4を形成し、ブロックB9が計算単位#5を形成し、ブロックB10が計算単位#6を形成する。
データ取得部20aが図9に示す配置となるように電力量データを並べ替えてデータ記憶部30に電力量データを格納した場合、複数のアプリケーションサーバ300が、それぞれ異なる計算単位から電力量データを読み出して託送料金を計算する処理を並列に行うことが可能となる。すなわち、図9に示したように、契約者Aの託送料金の計算をアプリケーションサーバ#1~#3に分散させて行うことが可能となる。また、契約者Bの託送料金の計算をアプリケーションサーバ#1と#2に分散させて行うことが可能となる。
実施の形態1にかかるデータ管理装置1のデータ取得部20と本実施の形態にかかるデータ管理装置1aのデータ取得部20aは、同じ契約者から電力を購入している需要者の電力量データ同士の格納場所が物理的に近くなるように各電力量データを再配置してデータ記憶部30に格納する点で共通している。データ取得部20aは、各電力量データを再配置する際に、各電力量データが属するグループ(各需要者が電力を購入している契約者)に加えて、託送料金の計算単位を考慮する。
本実施の形態にかかるデータ管理装置1aによれば、複数のアプリケーションサーバ300が託送料金を並列に計算することが可能となり、実施の形態1と比較して、託送料金を計算する処理に要する時間をさらに短縮化することができる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図10では、図6に示す実施の形態2にかかる託送料金計算システムと同じ構成要素に同一の符号を付している。
図10は、実施の形態3にかかるデータ管理装置を適用して構成される託送料金計算システムの構成例を示す図である。図10では、図6に示す実施の形態2にかかる託送料金計算システムと同じ構成要素に同一の符号を付している。
本実施の形態にかかる託送料金計算システムは、データ収集システム100がスマートメーター101から収集した電力量データがデータ収集システム100からデータ管理装置1bに直接入力される構成である。
実施の形態1,2で説明したデータ管理装置1および1aは、電力量データを定期的に取得するものであったが、本実施の形態にかかるデータ管理装置1bが電力量データを取得するタイミングはデータ収集システム100の動作に依存する。すなわち、データ管理装置1bは、データ収集システム100が電力量データを出力するタイミングで電力量データを取得する。
データ管理装置1bは、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aのデータ取得部20aをデータ取得部20bに置き換えたものである。データ取得部20bは再配置部21bを備える。
再配置部21bは、データ収集システム100から電力量データが入力される毎に、入力された電力量データと対応付けられている契約者を確認し、計算単位定義保持部50が保持している計算単位定義に従って、電力量データをデータ記憶部30に格納する。この動作は、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aを構成するデータ取得部20aの再配置部21aが電力量データを再配置する動作と同様の動作である。すなわち、再配置部21bは、電力量データが入力されると、電力量データと対応付けられている契約者の契約者IDおよび電力量データを出力したスマートメーター101を使用している需要者の需要者IDを計算単位定義と比較し、入力された電力量データと対応付けられている計算単位内の未使用領域、すなわち、電力量データが格納されていない領域に、電力量データを格納する。データ取得部20bに入力された電力量データを再配置部21bが再配置してデータ記憶部30に格納した場合のデータ記憶部30における配置も、図9に示したような配置となる。
このように、データ収集システム100から電力量データを直接取得するデータ管理装置1bは、実施の形態1,2にかかるデータ管理装置1,1aと同様に、同じ契約者から電力を購入している需要者の電力量データ同士のデータ記憶部30内の格納場所が物理的に近くなるように各電力量データを再配置することができる。よって、実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態2にかかるデータ管理装置1aがデータ収集システム100から電力量データを直接取得するようにした場合の例について説明したが、実施の形態1にかかるデータ管理装置1がデータ収集システム100から電力量データを直接取得するようにすることも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b データ管理装置、20,20a,20b データ取得部、21,21a,21b 再配置部、30 データ記憶部、40 計算単位定義取得部、50 計算単位定義保持部、100 データ収集システム、101 スマートメーター、200 記憶装置、300 アプリケーションサーバ、301 業務機能部。
Claims (2)
- スマートメーターから電力量データを収集するデータ収集システムから取得した前記電力量データを記憶する記憶装置を有するサーバと、
前記サーバから前記電力量データを取得して前記電力量データの並べ替えを行うデータ管理装置を有するコンピュータと、
を備える託送料金計算システムであって、
前記データ管理装置は、
外部機器がデータアクセスを行う単位であるブロックを複数含むデータ記憶部と、
前記サーバから取得した前記電力量データを同じ電力小売事業者から電力を購入している需要者の前記電力量データが同じグループとなるようにグループ化し、1つの前記ブロックに前記同じグループの前記電力量データを格納する前記並べ替えを行う再配置部と、
を備え、
前記サーバ及び前記コンピュータとは異なるサーバであるとともに前記外部機器であるアプリケーションサーバが、前記コンピュータの前記データ記憶部から前記並べ替え後の前記電力量データを前記ブロック単位で読み出し、前記並べ替え後の前記電力量データを用いて前記電力小売事業者ごとに託送料金を計算することを特徴とする託送料金計算システム。 - スマートメーターから電力量データを収集するデータ収集システムから取得した前記電力量データを記憶する記憶装置を有するサーバから前記電力量データを取得して前記電力量データの並べ替えを行うデータ管理装置を有するコンピュータから前記電力量データを読み出すアプリケーションサーバ、
を備える託送料金計算システムであって、
前記データ管理装置は、
外部機器がデータアクセスを行う単位であるブロックを複数含むデータ記憶部と、
前記サーバから取得した前記電力量データを同じ電力小売事業者から電力を購入している需要者の前記電力量データが同じグループとなるようにグループ化し、1つの前記ブロックに前記同じグループの前記電力量データを格納する前記並べ替えを行う再配置部と、
を備え、
前記アプリケーションサーバは、前記サーバ及び前記コンピュータとは異なるサーバであるとともに前記外部機器であって、前記コンピュータの前記データ記憶部から前記並べ替え後の前記電力量データを前記ブロック単位で読み出し、前記並べ替え後の前記電力量データを用いて前記電力小売事業者ごとに託送料金を計算することを特徴とする託送料金計算システム。
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