JP6303054B1 - 電力制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客をグループ化した上で、電力供給エリア内における負荷変動を抑制する。【解決手段】電力制御システム100は、負荷34で消費される消費電力を測定する電力計32を含むグループ化された複数の需要家30と、電力計32で測定された消費電力を需要家30の各々から受け付け、需要家30の各々の消費電力を用いて、グループ消費電力をグループ毎に出力し、何れかのグループのグループ消費電力が、グループ毎に予め設定されたグループ契約電力を超えた場合、電力超過グループのグループ消費電力をグループ契約電力以下に制御する制御装置10と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電力制御システム関する。
近年、携帯電話等を用いた通信サービスに見られるように、複数の顧客をグループ化し、グループに提供するサービスを顧客単体に提供するサービスよりも向上することで、顧客を取り込む試みが行われている。
こうした、顧客をグループ化する試みは、例えば特許文献1〜特許文献4に示すように、電力の供給サービスの分野においても行われ始めている。
特開2007−189790号公報 特許第5858348号公報 特開2016−63548号公報 特開2003−32887号公報
電力の供給サービスの分野では、電力供給エリア内における各々の需要家で消費される消費電力の合計値の変動、すなわち負荷変動が、発電コストに影響を与える重要な指標となる。
電力の需給バランスが崩れると、電力供給エリア内で停電が発生するため、電気事業者は、電力供給エリア内における最大消費電力(ピーク電力)以上の電力を供給することができる設備を用意する必要がある。したがって、ピーク電力を低減することで、電力の供給に係る設備投資が抑制される。更に、ピーク電力の低減によって負荷変動が抑制されることで、石油や天然ガスを用いた火力発電より発電コストの安い石炭火力発電や原子力発電のように、年間を通じて一定の割合の電力を供給するベース電源と呼ばれる電源の稼動率を増加することができるため、発電コストを更に低減できる場合がある。
しかしながら、これまでは電力供給エリア内の負荷変動を抑制する目的で顧客をグループ化することは行われてこなかった。
本発明は、顧客をグループ化した上で、電力供給エリア内における負荷変動を抑制することができる電力制御システム提供することを目的とする。
発明に係る電力制御システムは、負荷で消費される消費電力を測定する電力計を備えた、少なくとも1つの第1需要家と、前記第1需要家と同じグループを形成し、前記電力計及び自需要家内における前記負荷に電力を供給する分散電源を備えた少なくとも1つの第2需要家と、を備え、前記分散電源の各々が、前記第1需要家における消費電力を前記第1需要家に備えられた前記電力計の各々から受け付けると共に、前記第2需要家における消費電力と、前記第2需要家に備えられた前記分散電源から供給される供給電力の大きさを前記第2需要家に備えられた前記電力計の各々から受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた前記第1需要家の各々の消費電力と前記第2需要家の各々の消費電力の合計値から、前記受付手段で受け付けた供給電力の合計値を差し引いた値を前記グループにおけるグループ消費電力として出力する出力手段と、前記出力手段で出力された前記グループ消費電力が、前記グループに対して予め設定したグループ契約電力よりも予め低く設定された警告電力以上となった場合に、自身から供給する供給電力を増加する制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電力制御システムよれば、顧客をグループ化した上で、電力供給エリア内における負荷変動を抑制することができる、という効果を有する。
第1実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図である。 第1実施形態〜第4実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る電力制御処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る電力制御処理の他の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図である。 第2実施形態に係る電力制御処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図である。 第3実施形態に係る電力制御処理の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図である。 第4実施形態に係る分散電源の構成例を示す図である。 第4実施形態に係る分散電源で実行される電力制御処理の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る制御装置で実行される電力制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、同じ機能を有する装置及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る電力制御システム100の構成例を示す図である。電力制御システム100は、電力制御システム100における電力の供給を制御する制御装置10と、電力制御システム100に電力を供給する電力供給源20と、電力供給源20から電力を受電するN戸(Nは2以上の整数)の需要家30−1〜需要家30−Nを含む。
以降では、需要家30−1〜需要家30−Nを区別して説明する必要がない場合、需要家30−1〜需要家30−Nを総称して「需要家30」ということにする。
各々の需要家30には、電力計32と、電力計32に接続されたM個(Mは1以上の整数)の負荷34−1〜負荷34−Mが設置される。
電力計32は、通信回線40で制御装置10と接続されると共に、電力線50で電力供給源20と接続される。電力計32を経由して電力供給源20から受電した電力は、各々の負荷34−1〜負荷34−Mに供給され、電力計32は、電力供給源20から受電した電力、すなわち負荷34−1〜負荷34−Mの各々で消費される消費電力の合計値を測定する消費電力測定機能を有する。なお、各々の需要家30において消費される消費電力の合計値を、単に「需要家30の消費電力」という場合がある。
また、電力計32は、測定した需要家30の消費電力を、例えば5分といった予め定めた間隔で通信回線40を介して制御装置10に送信する通信機能を有する。ここで、需要家30の消費電力の送信間隔を規定する予め定めた間隔の設定に制約はなく、例えば、数ミリ秒等、他の値であってもよい。電力計32は、需要家30の消費電力を必ずしも予め定めた間隔で送信する必要はなく、例えば、消費電力の増減率が予め定めた割合だけ変動する等の予め定めた事象が発生した場合に送信してもよい。更に言えば、電力計32は、需要家30の消費電力を予め定めた間隔で送信しながら、例えば毎正時のように予め定めた事象が発生する毎に不定期に送信してもよい。
なお、需要家30に、制御装置10と通信するための通信機能を有しない電力計が予め設置されている場合、制御装置10と通信するための通信機能を備えた補助装置を当該電力計に接続することで、本実施形態に係る電力計32とすることができる。
また、電力計32には、制御装置10から受電停止指示を受け付けると、電力供給源20からの受電を停止する電力遮断機能が備えられている。このように、消費電力測定機能、通信機能、及び電力遮断機能を有する電力計32には、例えばスマートメータが適用される。
なお、制御装置10と各々の需要家30の電力計32を接続する通信回線40の接続形態は、有線であっても無線であってもよい。また、通信回線40は、不特定多数の人によって共有される公衆回線であっても、制御装置10と電力計32だけが接続される専用回線であってもよい。
各々の需要家30の中には、他の需要家30と共に予めグループを形成している需要家30が存在する。グループを形成していない単独の需要家30は、需要家30毎に受電可能な電力の上限値である契約電力を、電力供給源20を所管する電気事業者との間で契約する。一方、グループを形成する各々の需要家30は、グループに含まれる需要家30毎ではなく、グループ単位で電力供給源20を所管する電気事業者との間で契約電力を契約する。
通常、需要家30は、需要家30における消費電力の最大値を推定し、推定した消費電力にいくらかの余裕分を加味した、推定した消費電力を超える電力を契約電力として契約する。一方、グループに含まれる各々の需要家30が単独で契約する際の契約電力の合計値をそのままグループ単位の契約電力とした場合、需要家30がそれぞれ加味した消費電力の余裕分も加算され、推定した消費電力の合計値に対して消費電力の余裕分が大きくなり過ぎることがある。したがって、グループ単位の契約電力は、グループに含まれる各々の需要家30が単独で契約する契約電力の合計値より低い電力に設定される傾向がある。
例えば、契約電力がP1kWの需要家Aと、契約電力がP2kWの需要家Bがグループを組んだ場合について考える。需要家Aが昼間に比較的電力を消費する需要家30であり、需要家Bが夜間に比較的電力を消費する需要家30であるとすると、需要家Aの消費電力が少ない時間帯に需要家Bが電力を消費することになるため、当該グループの契約電力は、各々の需要家の契約電力を足し合わせた(P1+P2)kWより低く設定することができる。なお、以降では、グループ毎に予め設定された契約電力を「グループ契約電力」ということにする。
図2は、制御装置10の構成例を示す図である。制御装置10は、例えばコンピュータ60を用いて構成される。
コンピュータ60は、本実施形態に係る出力手段及び制御手段の一例であるCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、不揮発性メモリ64及び入出力インターフェース(I/O)65を備える。そして、CPU61、ROM62、RAM63、不揮発性メモリ64、及びI/O65がバス66を介して各々接続されている。不揮発性メモリ64としてはハードディスクの他、例えばフラッシュメモリを利用したSSD(Solid State Drive)が用いられる。
I/O65には、例えば入力装置70、表示装置72、及び通信装置74が接続される。
入力装置70は、制御装置10の操作者の指示を受け付けてCPU61に通知する装置であり、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、及びマイク等が用いられる。
表示装置72は、CPU61の制御によって生成された情報を画像として表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、及び有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等が用いられる。
通信装置74は通信回線40に接続され、需要家30に設置された各々の電力計32と電文を送受信する通信プロトコルを備える。すなわち、通信装置74は、各々の電力計32から需要家30の消費電力を受け付ける受付手段の一例である。
なお、I/O65に接続される装置は図2に例示された装置に限定されない。例えば電力計32との通信が切断された場合に警報を報知する報知装置を接続してもよい。また、入力装置70及び表示装置72は、必ずしも制御装置10に必須の装置ではない。
次に、図3を参照して、制御装置10で実行される、電力制御システム100の電力制御処理の作用について説明する。
図3は、制御装置10が起動した後に、CPU61によって実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62に予め記憶されている。CPU61は、ROM62に記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
なお、不揮発性メモリ64には、グループと当該グループに含まれる需要家30とを対応付ける需要家情報が予め記憶されているものとし、RAM63には、通信装置74を介して受け付けた需要家30毎の最新の消費電力が記憶されているものとする。グループを組んでいない需要家30は、各々の需要家30をそれぞれ1つのグループとみなせばよい。
まず、ステップS10において、制御装置10は需要家情報を参照し、需要家30が何れのグループに属するか特定し、RAM63に記憶されている需要家30毎の最新の消費電力を用いてグループ消費電力を算出する。ここで、「グループ消費電力」とは、同じグループに含まれる全ての需要家30の消費電力の合計値であり、グループ単位の消費電力を表す。
ステップS20において、制御装置10は、ステップS10で算出したグループ消費電力が、グループ毎に予め設定されたグループ契約電力を超えるグループが存在するか否かを判定する。なお、グループ契約電力は、各々のグループと対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。以降では、グループ消費電力がグループ契約電力を超えるグループを「電力超過グループ」ということにする。
ステップS20の判定処理において電力超過グループが存在しない場合、後ほど説明するステップS50に移行する。一方、各グループの中に電力超過グループが少なくとも1つ存在する場合には、ステップS30に移行する。
ステップS30において、制御装置10は、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるように、電力超過グループの各々に対して、電力供給源20からの受電を停止させる需要家30を選択する。グループ消費電力がグループ契約電力以下になりさえすれば、制御装置10は、受電を停止させる需要家30をどのように選択してもよい。例えば、不揮発性メモリ64に、グループ消費電力がグループ契約電力を超えた場合に受電を停止する需要家30の順序(受電停止順序)をグループ毎に予め記憶しておき、制御装置10は受電停止順序に従って、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるまで、需要家30を順番に停止させてもよい。この場合、受電を停止する需要家30の順序が予め決まっているため、グループ消費電力がグループ契約電力を超えてから受電停止順序を決定する場合と比較して、より早く需要家30の受電を停止することができる。
また、制御装置10は、電力超過グループの各々に対して、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるまで、消費電力が多い需要家30から優先的に受電を停止させるように制御することが好ましい。この場合、受電を停止させる需要家30の数を最小にすることができる。なお、ステップS30で選択した、受電を停止させる対象となった需要家30を「受電停止需要家」という。
ステップS40において、制御装置10は、通信装置74に接続された通信回線40を介して、ステップS30で選択した各々の受電停止需要家に対して、受電の停止を指示する受電停止指示を送信する。
受電停止指示を受信した各受電停止需要家の電力計32は、電力供給源20から供給される電力を遮断し、受電を停止する。これにより、各々の電力超過グループにおけるそれぞれのグループ消費電力が、各々の電力超過グループが契約しているグループ契約電力以下に制限される。
ステップS50において、制御装置10は、入力装置70を介して制御装置10の操作者から制御終了指示を受け付けたか否かを判定する。制御終了指示を受け付けた場合は、図3に示した電力制御処理を終了する。一方、制御終了指示を受け付けていない場合にはステップS10に移行し、ステップS10〜S50の処理を、制御終了指示を受け付けるまで繰り返し実行することで、各グループのグループ消費電力がグループ毎に設定されるグループ契約電力以下となるように電力の需給バランスが制御されることになる。
なお、電力制御システム100では、電力計32が需要家30の消費電力を予め定めた間隔で制御装置10に送信する形態について説明したが、制御装置10が各々の電力計32に対して需要家30の消費電力を送信するよう指示を出すポーリングを行ってもよい。また、例えばステップS50の判定処理が否定判定の場合、予め定めた時間だけ待機した後、ステップS10に移行することで、グループ消費電力の監視間隔を調整するようにしてもよい。
このように本実施形態に係る制御装置10によれば、グループ消費電力をグループ毎に監視し、電力超過グループを検出した場合には、電力超過グループ内の少なくとも1つの需要家30の受電を停止させることで、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるように制御する。
すなわち、需要家30をグループ化することで、グループ契約電力がグループに含まれる各々の需要家30が単独で契約する契約電力の合計値より低い値に設定されやすくなるため、需要家30をグループ化しない場合と比較して、電力供給エリア内のピーク電力が低減され、負荷変動が抑制されることになる。
電気事業者は、例えばグループ契約電力に応じて設定する基本料金を、グループを組まずにグループ契約電力と同じ大きさの電力を契約電力として契約する個別の需要家30の基本料金より低く抑えることで需要家30のグループ化を促進し、電力の購入先を変更する需要家30の数を抑制することができる。また、需要家30のグループ化が促進されるにつれ、電力供給エリア内のピーク電力が更に低減される傾向を示すため、負荷変動が更に抑制されることになる。
<第1実施形態の変形例1>
図3に示した電力制御処理では、受電停止需要家で停電が発生することになるが、受電停止需要家から見た場合、停電が突然発生するよりも、事前に停電の可能性があることを示す通知を受け取ってから停電が発生する方が好ましい。
したがって、ここでは、グループ消費電力をグループ契約電力以下に抑制する制御に伴って停電が発生する可能性がある場合に、需要家30に事前に警告を通知する制御装置10について説明する。
図4は、制御装置10が起動した後に、CPU61によって実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62に予め記憶されている。CPU61は、ROM62に記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
図4に示す電力制御処理が、図3に示した電力制御処理と異なる点は、ステップS22〜S26が追加された点であり、他の部分は、図3に示した電力制御処理と同じである。
ステップS20で電力超過グループが存在しないと判定された場合、ステップS22が実行される。
ステップS22において、制御装置10は、各々のグループの中に、グループ消費電力がグループ毎に予め設定された警告電力以上あるグループが存在するか否かを判定する。警告電力は、グループ消費電力がこれ以上の値となった場合、グループ契約電力に達する可能性が高いことを表す閾値であり、グループ契約電力より低い値に設定される。なお、設定された警告電力は、各々のグループと対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。以降では、グループ消費電力が警告電力以上であるグループを「警告対象グループ」ということにする。
ステップS22の判定処理において警告対象グループが存在しない場合にはステップS50に移行し、制御終了指示を受け付けたか否かを判定する。一方、警告対象グループが存在する場合にはステップS24に移行する。
ステップS24において、制御装置10は、警告対象グループの各々について、グループ消費電力がグループ契約電力を超えた場合、受電を停止させる可能性がある需要家30、すなわち「停電対象需要家」を選択する。
停電対象需要家の選択方法に制約はなく、警告対象グループに含まれる全ての需要家30を選択してもよいし、消費電力が多い需要家30から優先的に、予め定めた割合又は予め定めた数の需要家30を選択してもよい。
ステップS26において、制御装置10は、ステップS24で選択した各々の停電対象需要家に対して、停電の可能性があることを示す警告を通知する。
警告の通知方法としては、例えば需要家30の各々が予め登録した携帯電話又はスマートフォン等のメールアドレス宛に、通信装置74を用いて警告メッセージを送信する方法が用いられるが、警告の通知方法に特に制約はない。例えば、電力計32に警告を報知する報知機能が備えられている場合、制御装置10は停電対象需要家の電力計32に警告指示を送信し、電力計32から警告を報知させるようにしてもよい。メールアドレス等の警告の通知先情報は、各々の需要家30と対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。警告を報知する携帯電話、スマートフォン、及び電力計32は報知装置の一例である。
図4の電力制御処理では、グループ消費電力が警告電力以上で、かつ、グループ契約電力以下と判定される毎に停電対象需要家に警告が通知されるが、グループ消費電力の監視間隔によっては、警告が連続して通知される場合がある。したがって、ステップS26で停電対象需要家に対して警告を通知した時刻をRAM63に記憶し、前回警告を通知した時刻から予め定めた時間(例えば30分)が経過するまでは、同じ停電対象需要家に対して警告を通知しないようにしてもよい。
また、制御装置10は、警告対象グループのグループ消費電力が警告電力未満に低下した場合、当該警告対象グループの停電対象需要家に対して、停電の可能性が低下したことを表す情報、すなわち警告の解除を報知装置に通知してもよい。しかしながら、この場合、グループ消費電力が警告電力を挟んで繰り返し上下するように変化すると、警告と警告の解除が繰り返し交互に通知されることがあるため、警告対象グループのグループ消費電力が警告電力より低い値に予め設定された警告解除電力未満に低下した場合に警告の解除を通知するようにしてもよい。なお、警告解除電力もグループ毎に予め設定される値であり、各々のグループと対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。
このように、本実施形態の変形例1に係る制御装置10は、グループ消費電力が警告電力を超えた場合、受電が停止される可能性のある需要家30に対して事前に警告を通知する。したがって、警告の通知を受け付けた需要家30では、不要不急な負荷34を停止する等、停電を回避する行動をとる時間が確保されることになる。
<第2実施形態>
第1実施形態に係る制御装置10は、電力超過グループを検出した場合には、電力超過グループ内の少なくとも1つの需要家30の受電を停止し、停電させることで、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるように制御した。第2実施形態では、グループ消費電力がグループ契約電力を超えた場合であっても、需要家30を停電させることなくグループ消費電力がグループ契約電力以下となるように制御する制御装置10Aについて説明する。
図5は、本実施形態に係る電力制御システム100Aの構成例を示す図である。図5に示す電力制御システム100Aの構成例が、図1に示した電力制御システム100の構成例と異なる点は、制御装置10が制御装置10Aに置き換えられると共に、電力計32が電力計32Aに置き換えられた点である。
ここで、電力計32Aは、電力計32と以下の点で異なるが、その他の点については電力計32と同じ機能を有する。
電力計32Aは、負荷34−1〜負荷34−Mの各々で消費される消費電力を個別に測定し、負荷34−1〜負荷34−Mの各々で消費される消費電力の合計値と共に、負荷34−1〜負荷34−Mの各々で消費される消費電力を、それぞれ負荷34−1〜負荷34−Mが接続される端子番号と対応付けて制御装置10に送信するものとする。また、電力計32Aは、制御装置10Aから端子番号を指定した遮断指示を受け付けると、指定された端子番号から負荷34に供給する電力を遮断する電力遮断機能が備えられているものとする。すなわち、遮断指示によって指定された端子番号に接続されている負荷34は強制的に駆動を停止する。
なお、制御装置10Aの構成例は、図2に示した制御装置10の構成例と同じ構成例が用いられる。
次に、図6を参照して、制御装置10Aで実行される、電力制御システム100Aの電力制御処理の作用について説明する。
図6は、制御装置10Aが起動した後に、CPU61によって実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62に予め記憶されている。CPU61は、ROM62に記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
図6に示す電力制御処理が図3に示した電力制御処理と異なる点は、ステップS30がステップS30Aに置き換えられると共に、ステップS40がステップS40Aに置き換えられた点である。
図6のステップS20で少なくとも1つの電力超過グループが存在すると判定された場合、ステップS30Aが実行される。
ステップS30Aにおいて、制御装置10Aは、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるように、電力超過グループの各々について、駆動を停止させる負荷34を選択する。具体的には、電力超過グループに含まれる各需要家30の電力計32から送信される、端子番号と対応付けられた消費電力を参照し、グループ消費電力がグループ契約電力以下となるように、電力を消費する負荷34が接続された少なくとも1つの端子番号を選択する。この場合、特定の需要家30における全ての負荷34の駆動が停止しないように端子番号を選択した上で、グループ消費電力がグループ契約電力以下になりさえすれば、制御装置10Aは、どの需要家30のどの端子番号を選択してもよい。なお、ステップS30Aで選択した、電力の供給を停止させる対象となった負荷34を「強制停止負荷」という。
なお、制御装置10Aに、強制停止負荷に選択して欲しくない負荷34を需要家30毎に予め登録しておいてもよい。例えば冷蔵庫等は電力の供給が遮断されると、収容されている食品等の衛生面に影響を与えることが考えられる。したがって、電力の供給が停止されることによって不都合が生じる負荷34は、強制停止負荷から除外することが好ましい。
ステップS40Aにおいて、制御装置10Aは、通信装置74に接続された通信回線40を介して、ステップS30Aで選択した強制停止負荷を有する需要家30の電力計32Aに対して、強制停止負荷が接続される端子番号を指定した遮断指示を送信する。
遮断指示を受信した需要家30の電力計32Aは、遮断指示で指定された端子番号から負荷34に供給される電力を遮断する。これにより、各々の電力超過グループにおけるグループ消費電力が、各々の電力超過グループが契約しているグループ契約電力以下に制限される。
このように第2実施形態に係る制御装置10Aによれば、電力超過グループに含まれる何れの需要家30も停電させることなく、電力超過グループのグループ消費電力をグループ契約電力以下にすることができる。
<第3実施形態>
第1実施形態に係る電力制御システム100、及び第2実施形態に係る電力制御システム100Aでは、需要家30が、消費する全ての電力を契約する電気事業者から受電する例について説明したが、需要家30の中には、負荷34に電力を供給する分散電源を設置している場合がある。分散電源とは、火力発電所や原子力発電所のように電気事業者が運用及び管理を行う大規模な電源ではなく、例えば需要家30の敷地内といった、電力の消費地である需要家30により近い場所に設置される、需要家30が運用及び管理を行う電源をいう。分散電源には、例えば蓄電池、太陽電池、燃料電池、及びガスを用いて電気と熱を生成するコジェネレーションシステム等が含まれる。
以降では、例えば太陽電池のように供給する電力の大きさの制御が困難な電源ではなく、蓄電池、燃料電池、及びコジェネレーションシステムのように供給する電力の大きさが制御可能な電源を分散電源ということにする。しかしながら、太陽電池のように供給する電力の大きさの制御が困難な電源であっても、発電した電力を蓄電池に蓄電することで、供給する電力の大きさが制御可能な分散電源とすることができる。以降では、分散電源に燃料電池を用いた例について説明する。
第3実施形態では、近年、設置が進められている分散電源から供給される電力を考慮して、電力供給エリア内の負荷変動を抑制する制御装置10Bについて説明する。
図7は本実施形態に係る電力制御システム100Bの構成例を示す図である。図7に示す電力制御システム100Bの構成例が、図1に示す電力制御システム100の構成例と異なる点は、制御装置10が制御装置10Bに置き換えられ、少なくとも1つの需要家30に分散電源36が追加された点である。
また、分散電源36を有する需要家30では、電力計32が電力計32Bに置き換えられる。電力計32Bは、電力計32と以下の点で異なるが、その他の点については電力計32と同じ機能を有する。
電力計32Bには分散電源36が接続され、分散電源36から供給される電力を受電し、電力供給源20から受電した電力と分散電源36から受電した電力を、分散電源36が設置された需要家30内の負荷34に供給する。この際、電力計32Bは、分散電源36が供給する電力を、電力供給源20から受電する電力より優先して負荷34に供給する。すなわち、分散電源36からの電力では賄いきれない不足分の電力が電力供給源20から受電され、負荷34に供給される。
なお、分散電源36が直流電源の場合、パワーコンディショナ等の変換装置で交流に変換してから負荷34に電力を供給する。
電力計32Bは、需要家30の消費電力と、分散電源36から受電した電力、すなわち、分散電源36の供給電力の大きさを、予め定めた間隔で通信回線40を介して制御装置10Bに送信する。以降では、分散電源36の供給電力の大きさを単に「分散電源36の供給電力」ということにする。
分散電源36には、例えば分散電源36を操作する図示しない操作パネル等が付属され、図示しない操作パネルを介して各種指示を受け付ける。
なお、制御装置10Bの構成例は、図2に示した制御装置10の構成例と同じ構成例が用いられる。
次に、図8を参照して、制御装置10Bで実行される、電力制御システム100Bの電力制御処理の作用について説明する。
図8は、制御装置10Bが起動した後に、CPU61によって実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62に予め記憶されている。CPU61は、ROM62に記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
なお、不揮発性メモリ64には需要家情報が予め記憶されているものとし、RAM63には、通信装置74を介して受け付けた需要家30毎の最新の消費電力が記憶されると共に、分散電源36が設置されている需要家30の場合、最新の消費電力に加えて、分散電源36の最新の供給電力が記憶されているものとする。
図8に示す電力制御処理が図3に示した電力制御処理と異なる点は、ステップS10がステップS10Aに置き換えられ、ステップS60〜S130が追加された点である。
ステップS10Aにおいて、制御装置10Bは需要家情報を参照し、需要家30が何れのグループに属するか特定し、RAM63に記憶されている需要家30毎の最新の消費電力を用いてグループ消費電力を算出する。需要家30に分散電源36が設置されている場合、制御装置10Bは、グループ消費電力から分散電源36の供給電力を差し引いた値を、分散電源36が設置された需要家30を含むグループ全体のグループ消費電力とする。
すなわち、制御装置10Bは、分散電源36から供給される供給電力分だけ、分散電源36が設置された需要家30を含むグループのグループ消費電力を低減する。これは、電気事業者から見た場合、分散電源36から供給される供給電力分だけ、電気事業者から供給する供給電力が低減されるためである。すなわち、本実施形態におけるグループ消費電力は、同じグループに含まれる全ての需要家30に対して電力供給源20から供給される供給電力の合計値を表す。以降では、分散電源36が設置されている需要家30を、「電力供給需要家」という。
そして、ステップS20で、電力超過グループが存在しないと判定された場合、ステップS60が実行される。
ステップS60において、制御装置10Bは、図4に示したステップS22と同じく、各々のグループの中に警告対象グループが存在するか否かを判定する。警告対象グループが存在しない場合にはステップS50に移行し、制御終了指示を受け付けたか否かを判定する。一方、警告対象グループが存在する場合にはステップS70に移行する。
ステップS70において、制御装置10Bは、何れか1つの警告対象グループを選択し、選択した警告対象グループに電力供給需要家が少なくとも1つ含まれているか否かを判定する。需要家30が分散電源36を設置しているか否かの情報は、各々の需要家30と対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。
選択した警告対象グループに電力供給需要家が少なくとも1つ含まれる場合、ステップS80に移行する。
ステップS80において、制御装置10Bは、選択した警告対象グループに含まれる各々の電力供給需要家における分散電源36の最新の供給電力をRAM63から取得する。
ステップS90において、制御装置10Bは、各々の電力供給需要家における分散電源36の最大供給電力を上限として、電力供給需要家毎に、ステップS80で取得した各々の電力供給需要家における分散電源36の供給電力より大きな供給電力を目標供給電力として設定する。分散電源36の最大供給電力の情報は、各々の分散電源36と対応付ける形式で需要家情報に予め記憶しておけばよい。
ステップS100において、制御装置10Bは、通信装置74に接続された通信回線40を介して、選択した警告対象グループに含まれる各々の電力供給需要家の分散電源36に対して、ステップS90でそれぞれ設定した目標供給電力を含む供給量変更指示を送信する。
供給量変更指示を受信した分散電源36は、分散電源36から供給する供給電力が目標供給電力に近づくように、供給電力を増加させる。これにより、電力供給需要家を含む警告対象グループのグループ消費電力が低下し、電力供給エリア内のピーク電力が低減される傾向を示すため、負荷変動が更に抑制されることになる。
なお、ステップS90で設定した目標供給電力が電力供給需要家の消費電力を超える場合、電力計32Bは、電気事業者の電力線50に、電力供給需要家の消費電力を超える部分の電力である余剰電力を供給して余剰電力を電気事業者に売電する、いわゆる「逆潮」を行ってもよい。しかしながら、逆潮を行う場合、送電事業者が所管する電力線50を用いて余剰電力を融通することになるため、電力線50を使用するための託送料金の支払いが求められる。
電力の需給バランスは時間と共に変化しており、電力需要に比べて電力供給が多くなるに従って売電価格が低下することから、電力の需給バランスの状況によっては、託送料金を含めた電力の供給コストが売電価格を上回ることもある。したがって、逆潮が行われないように、ステップS90では、電力供給需要家毎の目標供給電力を各々の電力供給需要家の消費電力以下に設定することが好ましい。
更に、分散電源36としてコジェネレーションシステムを用いる場合、分散電源36の供給電力を増加させることによって生成される熱量も増加するが、増加した熱量の利用先がない場合、増加した熱量は利用されることなく排熱されるため、電気と熱の利用効率を合わせた総合効率が低下する場合がある。したがって、図8に示すように、消費電力の観点から分散電源36の供給電力を増加させる制御を行う場合、コジェネレーションシステムよりも、発電効率が集中火力発電所より高い約60%以上のモノジェネ用燃料電池システムや蓄電池を分散電源36として用いる方が好ましい。
一方、ステップS70の判定処理において、選択した警告対象グループに電力供給需要家が含まれない場合、ステップS110に移行する。
ステップS110において、制御装置10Bは、図4のステップS24と同様に、選択した警告対象グループから少なくとも1つの停電対象需要家を選択する。
ステップS120において、制御装置10Bは、図4のステップS26と同様に、通信装置74に接続された通信回線40を介して、ステップS110で選択した停電対象需要家に対して、停電の可能性があることを示す警告を通知する。
ステップS130において、制御装置10Bは、全ての警告対象グループを選択したか否かを判定し、未選択の警告対象グループが存在する場合には、ステップS70に移行する。そして、全ての警告対象グループを選択するまでステップS70〜S130の処理を繰り返し実行し、警告対象グループに電力供給需要家が含まれる場合には分散電源36の供給電力を増加させ、警告対象グループに電力供給需要家が含まれない場合には停電対象需要家に警告を通知する。
なお、ステップS100では、電力供給需要家の分散電源36に対して供給量変更指示を送信したが、更に、選択した警告対象グループに含まれる各々の需要家30が予め登録した報知装置に、停電の可能性があることを示す警告を通知してもよい。特に、電力供給需要家に対しては、分散電源36の供給電力を増加させることを知らせるメッセージを通知してもよい。
このように第3実施形態に係る制御装置10Bによれば、警告対象グループに含まれる電力供給需要家の分散電源36の供給電力を増加させることで、電力供給エリア内のピーク電力を低減し、負荷変動を抑制する。また、電力供給需要家の分散電源36の供給電力を増加させることで、電力供給需要家と同じグループに含まれる分散電源36を設置していない他の需要家30でも、グループ全体として分散電源36の供給電力の増加分に相当する電力を更に消費することができるようになる。すなわち、分散電源36からの供給電力を他の需要家30に直接融通しない場合でも、電力供給需要家が含まれるグループ内の各需要家30で、分散電源36の供給電力を増加させたメリット(kWの価値)を享受することができる。
<第4実施形態>
第3実施形態に係る電力制御システム100Bでは、グループ消費電力が警告電力以上となった場合、制御装置10Bで分散電源36の供給電力を増加させるように制御したが、分散電源36の制御主体は制御装置10Bに限られない。第4実施形態では、分散電源36でグループ消費電力を監視しながら、分散電源36が自律的に供給電力を制御する電力制御システム100Cについて説明する。
図9は、本実施形態に係る電力制御システム100Cの構成例を示す図である。図9に示す電力制御システム100Cの構成例が図7に示した電力制御システム100Bと異なる点は、分散電源36が分散電源36Aに置き換えられ、電力計32Bが電力計32Cに置き換えられた点である。分散電源36Aは通信回線40と切り離され、代わりに分散電源36Aと、分散電源36Aが備えられた需要家30と同じグループに含まれる他の需要家30の電力計32Cとが、グループ内通信回線80によって接続される。なお、同じグループ内に複数の電力供給需要家があってもよい。分散電源36Aが設置されていない需要家30は第1需要家の一例であり、分散電源36Aが設置されている需要家30は第2需要家の一例である。
第3実施形態に係る電力計32Bは、需要家30の消費電力と、分散電源36が設置されている場合には分散電源36の供給電力を、予め定めた間隔で制御装置10Bに送信したが、本実施形態に係る電力計32Cは、これらの測定値を、グループ内通信回線80を介して同じグループ内の各々の分散電源36Aにも送信する。当該送信動作を除いて、電力計32Cは電力計32Bと同じ機能を備える。
図10は、分散電源36Aの構成例を示す図である。分散電源36Aは、例えばコンピュータ60Aを含んで構成される。
コンピュータ60Aは、本実施形態に係る出力手段及び制御手段の一例であるCPU61A、ROM62A、RAM63A、不揮発性メモリ64A及びI/O65Aを備える。そして、CPU61A、ROM62A、RAM63A、不揮発性メモリ64A、及びI/O65Aがバス66Aを介して各々接続されている。不揮発性メモリ64Aとしてはハードディスクの他、例えばフラッシュメモリを利用したSSDが用いられる。
I/O65Aには、例えば電力供給装置76、通信装置77、及び操作パネル78が接続される。
電力供給装置76は、CPU61Aの制御に従って、CPU61Aで指定された大きさの供給電力を、電力計32Cを介して負荷34に供給する。分散電源36Aが燃料電池であれば、電力供給装置76は燃料電池スタックを用いた発電ユニットに相当し、分散電源36Aが蓄電池であれば、電力供給装置76は電力を蓄電する蓄電ユニットに相当する。
通信装置77は、グループ内通信回線80にそれぞれ接続され、グループ内通信回線80に接続される各々の電力計32Cから、需要家30の消費電力と、需要家30に分散電源36Aが設置されている場合には分散電源36Aの供給電力を受け付ける。すなわち、通信装置77は、電力計32Cから需要家30の消費電力と分散電源36Aの供給電力を受け付ける受付手段の一例である。
一方、制御装置10Cの構成例は、図2に示した制御装置10の構成例と同じ構成例が用いられる。
次に、図11を参照して、分散電源36Aで実行される電力制御処理の作用について説明する。
図11は、分散電源36Aが起動した後に、CPU61Aによって実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62Aに予め記憶されている。CPU61Aは、ROM62Aに記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
まず、ステップS200において、分散電源36Aは、グループ内通信回線80によって接続される需要家30の各々の電力計32Cから、需要家30の消費電力と、需要家30に分散電源36Aが設置されている場合には分散電源36Aの供給電力を取得する。
ステップS210において、分散電源36Aは、ステップS200で取得した各需要家30の消費電力の合計値から各分散電源36Aの供給電力の合計値を差し引いた値をグループ消費電力として算出する。
ステップS220において、分散電源36Aは、ステップS210で算出したグループ消費電力が、当該グループに予め設定された警告電力以上か否かを判定する。グループ消費電力が警告電力以上の場合、ステップS230に移行する。なお、警告電力は不揮発性メモリ64Aに予め記憶しておけばよい。
ステップS230において、分散電源36Aは、自身の分散電源36Aから供給することができる最大供給電力を上限として、現在の供給電力より大きな供給電力を目標供給電力として設定する。
ステップS240において、分散電源36Aは、自身の分散電源36Aから供給される供給電力がステップS230で設定した目標供給電力に近づくように、電力供給装置76を制御して供給電力を増加させる。
一方、ステップS220の判定処理において、グループ消費電力が警告電力未満の場合、及びステップS240の実行後、ステップS250に移行する。
ステップS250において、分散電源36Aは、操作パネル78を介して分散電源36Aの操作者から制御終了指示を受け付けたか否かを判定する。
制御終了指示を受け付けた場合は、図11に示した電力制御処理を終了する。一方、制御終了指示を受け付けていない場合にはステップS200に移行し、ステップS200〜S250の処理を制御終了指示を受け付けるまで繰り返し実行することで、グループ消費電力を監視しながら分散電源36Aが自律的に供給電力を制御する。
したがって、分散電源36Aは、グループ消費電力がグループ契約電力に近づくと、自らの判断によって供給電力を増加し、グループ消費電力がグループ契約電力を超えることによってグループ内の少なくとも1つの需要家30で発生する停電を抑制する。すなわち、分散電源36Aの供給電力が増加されることによって、電力供給源20から供給する電力が低下し、電力供給エリア内のピーク電力が低減される傾向を示すため、負荷変動が抑制されることになる。
なお、図11に示した電力制御処理では分散電源36Aの供給電力を増加させる制御を行ったが、グループ消費電力が警告電力未満に低下した場合、現在の供給電力より供給電力を低下させる制御を追加してもよい。この場合、グループ消費電力が警告電力を挟んで繰り返し上下するように変化すると、供給電力の変更が繰り返し実行されることになるため、グループ消費電力が警告電力より低い値に予め設定された警告解除電力未満に低下した場合に、分散電源36Aの供給電力を低下させるようにしてもよい。
図12は、分散電源36Aで図11に示した電力制御処理が実行される場合に、制御装置10Cで実行される電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示す電力制御処理を規定する電力制御プログラムは、例えばROM62に予め記憶されている。CPU61は、制御装置10Cが起動した後にROM62に記憶される電力制御プログラムを読み込み、電力制御処理を実行する。
図12に示す電力制御処理は、図8に示す電力制御処理からステップS60〜S130を削除し、ステップS20の判定処理が否定判定の場合、ステップS50に移行するように修正したものである。
すなわち、ステップS10Aにおいて、制御装置10Cは需要家情報を参照し、需要家30が何れのグループに属するか特定し、RAM63に記憶されている需要家30毎の最新の消費電力と、分散電源36A毎の最新の供給電力を用いて、グループ毎にグループ消費電力を算出する。
ステップS20において、制御装置10Cは、ステップS10Aで算出したグループ消費電力が、グループ契約電力を超える電力超過グループが存在するか否かを判定する。ステップS20の判定処理が否定判定の場合にはステップS50に移行し、既に説明した制御終了指示の有無を判定する。一方、ステップS20の判定処理が肯定判定の場合にはステップS30に移行し、既に説明したように、各々の電力超過グループから受電停止需要家を選択し、受電停止需要家の電力計32Cに対して受電停止指示を送信する。
この場合、第3実施形態で説明したように、グループ消費電力が警告電力を超えた警告対象グループに含まれる需要家30に対して、警告を通知する処理を追加してもよいことは言うまでもない。
以上、実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
また、第一実施形態において、通信機能のない電力計に通信機能を備えた補助装置を接続して、電力計の機能を拡張する例を説明したが、補助装置を用いた電力計の機能の拡張例は通信機能に限られない。例えば、電力供給源20からの受電を停止したり、指定された負荷34に供給する電力を遮断したりする電力遮断機能、その他、電力計32、32A、32B、32Cの機能の一部を、電力計に補助装置を接続することで実現するようにしてもよい。
また、各実施の形態では、一例として電力制御処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図3、図4、図6、図8、図11、及び図12に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、各処理をソフトウエアで実行する場合に比べて、処理の高速化が図られる。
また、上述した実施の形態では、電力制御プログラムがROM62、62Aにインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る電力制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る電力制御プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録された形態で提供してもよい。また、本発明に係る電力制御プログラムを、USBメモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録された形態で提供してもよい。更に、通信回線40を介して、通信回線40に接続される外部装置から本発明に係る電力制御プログラムを取得するようにしてもよい。
10(10A、10B、10C)・・・制御装置
20・・・電力供給源
30・・・需要家
32(32A、32B、32C)・・・電力計
34・・・負荷
36(36A)・・・分散電源
40・・・通信回線
50・・・電力線
60(60A)・・・コンピュータ
61(61A)・・・CPU
70・・・入力装置
72・・・表示装置
74(77)・・・通信装置
76・・・電力供給装置
78・・・操作パネル
80・・・グループ内通信回線
100(100A、100B、100C)・・・電力制御システム

Claims (3)

  1. 負荷で消費される消費電力を測定する電力計を備えた、少なくとも1つの第1需要家と、
    前記第1需要家と同じグループを形成し、前記電力計及び自需要家内における前記負荷に電力を供給する分散電源を備えた少なくとも1つの第2需要家と、
    を備え、
    前記分散電源の各々が、前記第1需要家における消費電力を前記第1需要家に備えられた前記電力計の各々から受け付けると共に、前記第2需要家における消費電力と、前記第2需要家に備えられた前記分散電源から供給される供給電力の大きさを前記第2需要家に備えられた前記電力計の各々から受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で受け付けた前記第1需要家の各々の消費電力と前記第2需要家の各々の消費電力の合計値から、前記受付手段で受け付けた供給電力の合計値を差し引いた値を前記グループにおけるグループ消費電力として出力する出力手段と、
    前記出力手段で出力された前記グループ消費電力が、前記グループに対して予め設定したグループ契約電力よりも予め低く設定された警告電力以上となった場合に、自身から供給する供給電力を増加する制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする電力制御システム。
  2. 前記分散電源における前記制御手段は、前記グループ消費電力が前記警告電力以上となった後に前記警告電力未満まで低下した場合、自身から供給する供給電力を低下する制御を行う
    請求項1記載の電力制御システム。
  3. 前記分散電源における前記制御手段は、自身から供給する供給電力を送電事業者が所管する電力線に逆潮しない範囲で供給電力を増加する制御を行う
    請求項1記載の電力制御システム。
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