JP2024006707A - 不整地走行用の二輪車用タイヤ - Google Patents
不整地走行用の二輪車用タイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024006707A JP2024006707A JP2022107853A JP2022107853A JP2024006707A JP 2024006707 A JP2024006707 A JP 2024006707A JP 2022107853 A JP2022107853 A JP 2022107853A JP 2022107853 A JP2022107853 A JP 2022107853A JP 2024006707 A JP2024006707 A JP 2024006707A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- tire
- edge
- running
- rough terrain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/11—Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of isolated elements, e.g. blocks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0306—Patterns comprising block rows or discontinuous ribs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0302—Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1369—Tie bars for linking block elements and bridging the groove
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1376—Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C2200/00—Tyres specially adapted for particular applications
- B60C2200/10—Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C2200/00—Tyres specially adapted for particular applications
- B60C2200/14—Tyres specially adapted for particular applications for off-road use
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
【課題】硬質路面での走行性能を維持しつつ、軟質路面において優れたグリップ力及び操舵特性を発揮し得る不整地走行用の二輪車用タイヤを提供する。【解決手段】不整地走行用の二輪車用タイヤである。回転方向Rが指定されたトレッド部2を有している。トレッド部2は、少なくとも1つの第1ブロック11を含む。第1ブロック11は、一対のブロック片16と、タイバー17とを含む。タイバー17のタイヤ半径方向の外面17sの高さは、回転方向Rの後着側に向かって大きくなっている。一対のブロック片16の外面16sは、先着側端縁16aを含む。一対のブロック片16のそれぞれの先着側端縁16aは、タイバー17側の端からブロック幅方向の外方に向かって後着側に傾斜している。【選択図】図2
Description
本発明は、不整地走行用の二輪車用タイヤに関する。
下記特許文献1には、ブロックパターンを有するトレッドを備えた不整地走行用モーターサイクルタイヤが提案されている。このタイヤの前記ブロックパターンは、複数の連結ブロック対を含んでいる。前記連結ブロック対は、2つのブロックと、これらのブロックに挟まれておりかつこれらのブロックを連結するタイバーとを有している。この連結ブロック対において、前記タイバーは、前記ブロックの高さと同じかこれよりも小さい高さを有する後着側端と、この後着側端の高さよりも小さな高さを有する先着側端とを有する。
上述のタイヤは、軟質路面でのグリップ力や操舵特性について改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、硬質路面での走行性能を維持しつつ、軟質路面において優れたグリップ力及び操舵特性を発揮し得る不整地走行用の二輪車用タイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、不整地走行用の二輪車用タイヤであって、回転方向が指定されたトレッド部を有し、前記トレッド部は、少なくとも1つの第1ブロックを含み、前記第1ブロックは、タイヤ軸方向に隣接する一対のブロック片と、前記一対のブロック片を連結するタイバーとを含み、前記タイバーのタイヤ半径方向の外面の高さは、前記回転方向の後着側に向かって大きくなっており、前記一対のブロック片のそれぞれのタイヤ半径方向の外面は、前記回転方向の先着側でタイヤ軸方向に延びる先着側端縁を含み、前記一対のブロック片のそれぞれの前記先着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、不整地走行用の二輪車用タイヤである。
本発明の不整地走行用の二輪車用タイヤは、上記の構成を採用したことによって、硬質路面での走行性能を維持しつつ、軟質路面において優れたグリップ力及び操舵特性を発揮することができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1には、本実施形態の不整地走行用の二輪車用タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態におけるトレッド部2の横断面図が示されている。図2は、タイヤ1のトレッド部2を平面に展開した展開図である。図1は、図2のA-A線断面図に相当する。
「正規状態」とは、各種の規格が定められたタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、モトクロス競技用のタイヤとして好適に用いられる。本実施形態のタイヤ1は、例えば、モトクロス車両の前輪用のタイヤとして好適に用いられる。但し、このような態様に限定されるものではない。本実施形態のタイヤ1のトレッド部2は、横断面において、その外面がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲している。
本実施形態のタイヤ1は、例えば、カーカス及びトレッド補強層(図示省略)を具えている。これらには、公知の構成が適宜採用される。
図2に示されるように、本発明のタイヤ1のトレッド部2は、回転方向Rが指定された方向性パターンを具えている。回転方向Rは、例えば、サイドウォール部3(図1に示す)に、文字又は記号で表示される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。なお、本明細書の図のいくつかでは、矢印によって回転方向Rが示されている。
トレッド部2は、例えば、クラウン領域Cr、ミドル領域Mi及びショルダー領域Shに区分されている。
クラウン領域Crは、タイヤ赤道Cを中心とする、トレッド展開幅TWeの1/3の幅を有する領域である。ショルダー領域Shは、各トレッド端Teからタイヤ赤道C側にトレッド展開幅TWeの1/6の幅を有する領域である。ミドル領域Miは、クラウン領域Crとショルダー領域Shとの間の領域である。
トレッド展開幅TWeは、トレッド部2を平面に展開したときのトレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。トレッド端Teは、トレッド部2に配されたブロックの内、最もタイヤ軸方向外側に位置するブロック列に含まれるブロックのタイヤ軸方向外側の端縁を意味する。
トレッド部2は、ベース面4と、ベース面4からタイヤ半径方向外側に***した複数のブロック5とを含む。各ブロック5のタイヤ半径方向の外面は、ベース面4と平行に延びている。本実施形態のブロック5は、タイヤ赤道C側の複数のクラウンブロック6と、トレッド端Te側の複数のショルダーブロック8と、これらの間に配された複数のミドルブロック7とを含む。クラウンブロック6は、タイヤ半径方向の外面6s(平面上でタイヤを走行させたときに接地する面を意味し、以下、同様である。)の図心がクラウン領域Cr内に位置している。ミドルブロック7は、外面7sの図心がミドル領域Mi内に位置している。ショルダーブロック8は、外面8sの図心がショルダー領域Shに位置している。
本発明のトレッド部2は、少なくとも1つの第1ブロック11を含む。本実施形態のトレッド部2は、複数の第1ブロック11と、複数の第2ブロック12とがタイヤ周方向に交互に設けられている。本実施形態では、第1ブロック11及び第2ブロック12がクラウン領域Crに設けられたクラウンブロック6として構成されており、以下、第1ブロック11を第1クラウンブロック13という場合があり、第2ブロック12を第2クラウンブロック14という場合がある。但し、本発明において、第1ブロック11及び第2ブロック12の配置は、このような態様に限定されるものではない。
図3には、第1ブロック11の拡大斜視図が示されており、図4には、第1ブロック11の拡大平面図が示されている。本明細書において、図4で示されるようなブロックの外面を示す拡大平面図では、主にブロックの外面の輪郭を明瞭に示している一方、ブロックの側面や根本の構成は、ブロックの平面視において観察できるものであっても、省略されている場合がある。図3及び図4に示されるように、第1ブロック11は、タイヤ軸方向に隣接する一対のブロック片16と、一対のブロック片16を連結するタイバー17とを含む。
図5には、図4のB-B線断面図が示されている。図5に示されるように、タイバー17のタイヤ半径方向の外面17sの高さは、回転方向Rの後着側(以下、単に「後着側」という場合がある。)に向かって大きくなっている。また、図4に示されるように、一対のブロック片16のそれぞれのタイヤ半径方向の外面16sは、回転方向Rの先着側(以下、単に「先着側」という場合がある。)でタイヤ軸方向に延びる先着側端縁16aを含む。一対のブロック片16のそれぞれの先着側端縁16aは、タイバー17側の端からブロック幅方向の外方に向かって後着側に傾斜している。本発明のタイヤ1は、上記の構成を採用したことによって、硬質路面での走行性能を維持しつつ、軟質路面において優れたグリップ力及び操舵特性を発揮することができる。その理由は、以下の通りである。なお、本明細書において、硬質路面とは、不整地路面のうち、表面が比較的強く押し固められた状態の路面を意味し、軟質路面とは、不整地路面のうち、表面が比較的柔らかい状態の路面を意味し、泥状の路面や砂地を含む。
本発明のタイヤ1の第1ブロック11は、タイバー17によって高い剛性を有し、硬質路面での走行性能を維持することができる。一方、本発明では、タイバー17及びブロック片16の先着側端縁16aが上述の構成を備えていることにより、軟質路面の走行時、第1ブロック11の先着側端縁16a及びタイバー17が路面により突き刺さり易くなり、優れたグリップ力及び操舵特性を発揮することができる。本発明のタイヤ1は、以上の理由により、硬質路面での走行性能を維持しつつ、軟質路面において優れたグリップ力及び操舵特性を発揮することができる。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本発明は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本発明のタイヤに、以下で説明される各構成のいずれか1つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。
図2に示されるように、第1ブロック11は、例えば、タイヤ赤道C上に設けられている。望ましい態様では、第1ブロック11のタイバー17がタイヤ赤道C上に配されている。また、第1ブロック11は、その外面の平面視において、一対のブロック片16がタイヤ赤道Cに対して線対称となるように配されている。このため、以下で説明される1つのブロック片16の構成は、一対のブロック片16のそれぞれに適用することができる。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
第1ブロック11の外面のタイヤ軸方向の最大の長さL1は、トレッド展開幅TWeの20%~30%である。また、第1ブロック11の外面のタイヤ周方向の最大の長さL2は、例えば、前記長さL1の55%~75%である。
図3及び図4に示されるように、タイバー17の外面17sは、滑らかな平面状であるのが望ましい。但し、本発明の他の実施形態では、タイバー17の外面17sが凹凸を含むものでも良い。望ましい態様では、タイバー17の外面17sは、その平面視においてタイヤ軸方向に平行に延びる2つの横端縁と、タイヤ周方向に平行に延びる2つの縦端縁とに囲まれた長方形状である。
図4に示されるように、タイバー17の外面17sのタイヤ周方向の最大の長さL4は、ブロック片16の外面16sのタイヤ周方向の最大の長さL3の40%~100%であり、望ましくは70%~90%である。タイバー17の前記長さL4がブロック片16の前記長さL3よりも小さい場合、少なくとも第1ブロック11の回転方向Rの先着側の側壁において、タイバー17による凹部18が形成されている。すなわち、第1ブロック11の回転方向Rの後着側の側壁においては、ブロック片16の側壁とタイバー17の側壁とが滑らかに連続するものでも良い。望ましい態様として、本実施形態では、第1ブロック11の回転方向Rの先着側及び後着側の両方の側壁において、タイバー17による凹部18が形成されている。これにより、第1ブロック11がタイヤ周方向の各方向に大きなグリップ力を提供できる。
図5に示されるように、タイバー17の外面17sのタイヤ周方向に対する最大の角度θ1は、例えば、2~60°である。前記角度θ1は、望ましくは5°以上、より望ましくは10°以上であり、望ましくは40°以下、より望ましくは20°以下である。このようなタイバー17は、軟質路面及び硬質路面でのグリップ力をバランス良く高めることができる。本実施形態のタイバー17の外面17sは、実質的に全面が、タイヤ周方向に対して上述の角度θ1となるように構成されている。また、本実施形態では、ブロック片16の外面16sと直交し、かつ、タイヤ軸方向に平行に延びる断面において、タイバー17の外面17sによって形成される輪郭線は、ブロック片16の外面16sによって形成される輪郭線と平行となる(図示省略)。
タイバー17の外面17sの先着側の端17aでの高さh2は、例えば、ブロック片16の最大の高さh1の10%~60%である。タイバー17の前記高さh2は、ブロック片16の前記高さh1の望ましくは40%以下、より望ましくは20%以下である。また、タイバー17の外面17sの後着側の端17bでの高さh3は、例えば、ブロック片16の最大の高さh1の20%~70%であり、望ましくは35%~50%である。
タイバー17の構成は、上述の態様に限定されるものではない。本発明の別の実施形態では、タイバー17の外面17sの後着側の端17bでの高さh3は、ブロック片16の外面16sの前記高さh1と同じでも良い。このようなタイバー17は、第1ブロック11の剛性を確実に高め、硬質路面でのグリップ性能及び操舵特性を向上させることができる。
図4に示されるように、1つのブロック片16の外面16sタイヤ周方向の最大の長さL3は、第1ブロック11の外面のタイヤ周方向の最大の長さL2(図2に示す)と同じである。また、1つのブロック片16の外面16sのタイヤ軸方向の長さL5は、第1ブロック11の外面のタイヤ軸方向の長さL2の25%~40%である。
1つのブロック片16の外面16sは、上述の先着側端縁16aと、回転方向Rの後着側でタイヤ軸方向に延びる後着側端縁16bと、タイバー17側でタイヤ周方向に延びる内側縦端縁16cと、トレッド端Te側でタイヤ周方向に延びる外側縦端縁16dとで囲まれている。これにより、ブロック片16の外面16sは、五角形状に構成されている。
本実施形態の先着側端縁16aは、例えば、直線状である。他の実施形態では、先着側端縁16aは、ブロック片16の外面16sの図心側に向かって凹む円弧状であっても良い。このような実施形態では、ブロック片16の角部分が路面に突き刺さり易くなり、軟質路面でのグリップ性能が向上する。
先着側端縁16aのタイヤ周方向に対する最大の角度θ2は、20°以上であり、望ましくは30°以上、より望ましくは60°以上である。また、前記角度θ2は、80°以下であるのが望ましい。このような先着側端縁16aは、ブロック片16の偏摩耗を抑制しつつ、軟質路面でのグリップ性能を向上させることができる。
本実施形態では、一対のブロック片16のそれぞれの後着側端縁16bは、タイバー17側の端からブロック幅方向の外方に向かって回転方向Rの先着側に傾斜している。このような後着側端縁16bを有するブロック片16は、路面により一層突き刺さり易くなり、軟質路面及び硬質路面での操舵特性をさらに向上させるのに役立つ。
後着側端縁16bは、例えば、直線状に延びている。他の実施形態では、後着側端縁16bは、ブロック片16の外面16sの図心側に向かって凹む円弧状であっても良い。このような実施形態では、軟質路面でのグリップ性能及び操舵特性のさらなる向上が期待できる。
後着側端縁16bのタイヤ周方向に対する最大の角度θ3は、20°以上であり、望ましくは30°以上、より望ましくは60°以上である。また、望ましい態様では、後着側端縁16bの角度θ3は、先着側端縁16aのタイヤ周方向に対する最大の角度θ2よりも大きいのが望ましい。前記角度θ2と前記角度θ3との角度差は、例えば、10°以下であり、望ましくは5°以下である。これにより、ブロック片16の偏摩耗を抑制しつつ、軟質路面及び硬質路面での操舵特性及びグリップ性能を向上させることができる。
内側縦端縁16cは、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。一方、外側縦端縁16dは、トレッド端Te側に凸となるように折れ曲がっているのが望ましい。外側縦端縁16dは、タイヤ周方向に対して互いに逆向きに傾斜した2つの端縁を含み、これらの端縁はタイヤ周方向に対して10°以下の角度で延びている。このような外側縦端縁16dは、旋回性能を高めるのに役立つ。
図6には、第2ブロック12の拡大斜視図が示されており、図7には、第2ブロック12の拡大平面図が示されている。図6及び図7に示されるように、第2ブロック12の外面12sは、六角形状に構成されている。また、第2ブロック12の外面12sの面積は、第1ブロック11の一対のブロック片16の外面12sの面積の合計よりも小さいのが望ましい。このような第2ブロック12は、硬質路面でも突き刺さり易く、硬質路面でのグリップ性能及び操舵特性を高めることができる。
第2ブロック12は、その外面12sに溝やサイプ等の凹み要素が設けられていないプレーンブロックとして構成されている。なお、本明細書において、「サイプ」とは、微小な幅を有する切れ込みであって、互いに向き合う2つの内壁の間の幅が1.5mm以下のものを指す。
図7に示されるように、第2ブロック12の外面12sは、回転方向Rの先着側の端12eと、この端からタイヤ軸方向の一方側に延びる第1端縁12aと、前記端12eからタイヤ軸方向の他方側に延びる第2端縁12bとを含む。また、第1端縁12a及び第2端縁12bのそれぞれは、前記端12eからブロック幅方向の外方に向かって回転方向Rの後着側に傾斜している。第1端縁12aのタイヤ周方向に対する最大の角度θ4、及び、第2端縁12bのタイヤ周方向に対する最大の角度θ5は、例えば、50~80°であり、望ましくは60~70°である。このような第2ブロック12は、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にバランス良くグリップ力を提供できる。
同様に、第2ブロック12の外面12sは、回転方向Rの後着側の端12fと、この端12fからタイヤ軸方向の一方側に延びる第3端縁12cと、前記端12fからタイヤ軸方向の他方側に延びる第4端縁12dとを含む。また、第3端縁12c及び第4端縁12dのそれぞれは、前記端12fからブロック幅方向の外方に向かって回転方向Rの先着側に傾斜している。第3端縁12cのタイヤ周方向に対する最大の角度θ6、及び、第4端縁12dのタイヤ周方向に対する最大の角度θ7は、例えば、60~85°であり、望ましくは70~80°である。
本実施形態において、第1端縁12a及び第2端縁12bのそれぞれは、直線状である。また、第3端縁12c及び第4端縁12dのそれぞれは、直線状である。別の実施形態において、第1端縁12a及び第2端縁12bのそれぞれは、第2ブロック12の外面12sの図心側に向かって凹む円弧状でも良い。同様に、第3端縁12c及び第4端縁12dのそれぞれは、第2ブロック12の外面12sの図心側に向かって凹む円弧状でも良い。このような実施形態では、第2ブロック12が軟質路面においてより一層突き刺さり易くなり、軟質路面でのグリップ性能及び操舵特性がさらに向上する。
図2に示されるように、本実施形態では、上述の第1ブロック11がクラウン領域Crに設けられた第1クラウンブロック13として構成され、上述の第2ブロック12がクラウン領域Crに設けられた第2クラウンブロック14として構成されている。このような実施態様は、直進時及び比較的小さいキャンバー角での旋回時において、これらのブロックがタイヤ周方向に大きなグリップ力を提供し、優れたブレーキ性能を発揮できる。
本実施形態のトレッド部2に設けられた複数のミドルブロック7は、少なくとも1つの第1ミドルブロック21と、第1ミドルブロック21よりもタイヤ半径方向の外面の面積が大きい少なくとも1つの第2ミドルブロック22とを含む。なお、前記外面の面積は、外面に設けられたサイプや溝等の凹み要素を全て埋めた状態における面積を意味する。本実施形態では、第1ミドルブロック21と第2ミドルブロック22とがタイヤ周方向に交互に設けられている。
図8には、図2の第1ミドルブロック21の拡大斜視図が示されている。図9には、図2の第2ミドルブロック22の拡大斜視図が示されている。図10には、図2の第1ミドルブロック21及び第2ミドルブロック22の拡大平面図が示されている。なお、図10において、第1ミドルブロック21と第2ミドルブロック22との間の空白領域は、一部省略されている。図8~10に示されるように、望ましい態様として、本実施形態では、第1ミドルブロック21の外面21sには、サイプが設けられておらず、第2ミドルブロック22の外面22sには、少なくとも1本のサイプ25が設けられている。
これにより、第1ミドルブロック21の剛性が維持されて硬質路面でのスライドコントロール性が向上する一方、第2ミドルブロック22はサイプ25によって剛性が緩和され、軟質路面でのスライドコントロール性が向上する。したがって、本実施形態のタイヤ1は、軟質路面及び硬質路面の両方において安定したスライドコントロール性を発揮することができる。なお、本明細書において、「安定したスライドコントロール性を発揮する」とは、唐突なスライドが発生し難く、かつ、スライド量がコントロールし易いことに加え、上記の特性が路面の影響をあまり受けずに発揮できることを意味する。
図8に示されるように、望ましい態様として、第1ミドルブロック21は、その外面21sに溝やサイプ等の凹み要素が設けられていないプレーンブロックとして構成されている。第1ミドルブロック21の外面21sの面積は、第2ミドルブロック22の外面22sの面積(サイプ25を埋めた面積である。)の65%以上であるのが望ましい。これにより、硬質路面でのグリップ性能が向上する。
図10に示されるように、第1ミドルブロック21の外面21sは、先着側端縁21a、後着側端縁21b、内側縦端縁21c及び外側縦端縁22dを含む。先着側端縁21aは、回転方向Rの先着側でタイヤ軸方向に延びている。後着側端縁21bは、後着側でタイヤ軸方向に延びている。内側縦端縁21cは、先着側端縁21aのタイヤ赤道C側の端から後着側端縁21bまでタイヤ周方向に延びている。外側縦端縁21dは、先着側端縁21aのトレッド端Te側の端から後着側端縁21bまで延びている。
第1ミドルブロック21の先着側端縁21aは、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。望ましい態様として、第1ミドルブロック21の先着側端縁21aは、トレッド端Te側(図10では右側)からタイヤ赤道C側(図10では左側)に向かって、回転方向Rの後着側に傾斜している。このような先着側端縁21aを有する第1ミドルブロック21は、軟質路面走行時、泥や土等をクラウン領域Cr(図2に示す)側に案内してブレーキ性能をさらに向上させることができる。
先着側端縁21aと内側縦端縁21cとの間の角度θ8は、例えば、80°以上であり、望ましくは90~110°である。これにより、先着側端縁21aと内側縦端縁21cとの間の角部分が高い剛性を有し、硬質路面でのスライドコンロール性が向上する。一方、先着側端縁21aと外側縦端縁21dとの間の角度θ9は、前記角度θ8よりも小さく、例えば、50~70°である。これにより、先着側端縁21aと外側縦端縁21dとの間の角部分が適度に変形し易くなり、例えば、軟質路面走行時において、第1ミドルブロック21周辺に付着した泥や土を容易に排出することができる。
後着側端縁21bのタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、先着側端縁21aのタイヤ軸方向に対する角度よりも小さい。具体的には、後着側端縁21bのタイヤ軸方向に対する角度は、5°以下である。これにより、軟質路面において後着側端縁21bがタイヤ周方向に大きな摩擦力を提供でき、ブレーキ性能が向上する。
内側縦端縁21cは、2つの直線状の端縁が連なることにより、外面21sの図心側に向かって凹んでいる。同様に、外側縦端縁21dは、2つの直線状の端縁が連なることにより、外面21sの図心側に向かって凹んでいる。これにより、内側縦端縁21cに連なる側壁、及び、外側縦端縁21dに連なる側壁が凹んでいるため、これらの側壁が軟質路面で土や泥を押し退けて大きな反力を提供し、コーナリング性能を高めることができる。
内側縦端縁21cにおける2つの端縁の間の角度θ10は、例えば、160~170°である。外側縦端縁21dにおける2つの端縁の間の角度θ11は、前記角度θ10よりも小さく、例えば、150~160°である。これにより、様々な路面状況で安定してスライドコントロール性を発揮することができる。
図2に示されるように、第1ミドルブロック21は、第2クラウンブロック14と隣接しているのが望ましい。具体的には、トレッド部2の平面視において、第1ミドルブロック21をタイヤ軸方向に平行に延長した仮想領域27が、第2クラウンブロック14の少なくとも一部と重複するのが望ましい。このようなブロックの配置により、上述の効果が確実に得られる。
図9及び図10に示されるように、第2ミドルブロック22の外面22sには、一対のサイプ25が設けられている。一対のサイプ25は、第2ミドルブロック22の外面22sをタイヤ軸方向に完全に横断している。
図10に示されるように、一対のサイプ25のそれぞれは、直線状である。また、一対のサイプ25は、非平行となるよう配されている。望ましい態様では、一対のサイプ25の間のタイヤ周方向の距離が、トレッド端Te側(図10では右側)に向かって大きくなっている。一対のサイプ25の間の角度θ12は、例えば、10~30°である。これにより、第2ミドルブロック22のトレッド端Te側の剛性が向上する一方、タイヤ赤道C側(図10では左側)において適度に変形し易くなり、クラウンブロック6とミドルブロック7との間で泥や土が詰まるのを防ぐことができる。
1つのサイプ25が備える2つの内壁間の幅は、望ましくは0.4~1.0mmである。本実施形態のサイプ25は、前記幅がサイプ25の深さ方向に実質的に一定である。但し、サイプ25の開口部には、幅が1.5mmを超える面取り部が連なっても良い。また、サイプ25の底部には、幅が1.5mmを超えるフラスコ底が連なっても良い。
図9に示されるように、第2ミドルブロック22は、一対のサイプ25の間に区分された第1部分31と、第1部分31の両外側に区分された一対の第2部分32とを含む。また、第1部分31と第2部分32とは、高さが異なる。本明細書において、ブロックの各部の高さは、ブロックの根本における仮想底面から各部の外面までの、前記仮想底面を通る法線方向の距離を意味する。仮想底面は、ブロックの側壁とトレッド部2のベース面4とで構成される稜線で囲まれた、ベース面4に沿って延びる仮想の底面である。ブロックの外面が仮想底面と非平行である場合、本明細書のブロックの高さは、その最大の値を意味する。
本実施形態では、第1部分31の最大の高さは、第2部分32の最大の高さよりも大きい。望ましい態様では、第1部分31の外面の全体が、第2部分32よりも突出している。第1部分31の最大の高さと第2部分32の最大の高さとの差は、例えば、5.0mm以下であり、望ましくは3.0mm以下である。これにより、第1部分31の偏摩耗を抑制しつつ、第1部分31が大きな摩擦力を提供できる。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、第2部分32の最大の高さが、第1部分31の最大の高さよりも大きいものでも良い。
図10に示されるように、第1部分31の外面31sは、トレッド端Te側でタイヤ周方向に延びる外側縦端縁31dと、タイヤ赤道C側でタイヤ周方向に延びる内側縦端縁31cとを含む。第1部分31の内側縦端縁31cの実長さ(端縁に沿った長さであり、以下、同様である。)は、第1部分31の外側縦端縁31dの実長さよりも小さい。但し、内側縦端縁31cの実長さは、2mm以上であるのが望ましい。具体的には、内側縦端縁31cの実長さは、外側縦端縁31dの実長さの30%~60%である。これにより、軟質路面及び硬質路面で優れたグリップ性能が発揮される。なお、内側縦端縁31cは、サイプ25に沿って延びる端縁を含むものではない。
第2ミドルブロック22の外面22sの平面視において、第1部分31の外面31sは、第2部分32の外面32sの縦端縁32cの仮想延長線32vよりもブロック幅方向外方の突出部分34(図10ではドットが施されている。)を含むのが望ましい。このような突出部分34は、軟質路面において多方向に摩擦力を提供し、かつ、トレッド部2のブロック間に泥や土が保持されるのを防ぐことができる。なお、突出部分34は、2つの第2部分32の両方の前記仮想延長線32vよりもブロック幅方向外側に突出する領域を意味する。
突出部分34は、タイヤ赤道C側に配されているのが望ましい。また、突出部分34の面積は、例えば、第1部分31の外面31sの全体の面積の50%以下であり、望ましくは30%以下である。これにより、突出部分34の偏摩耗を抑制しつつ、上述の効果が発揮される。
一対の第2部分32は、それぞれ、タイヤ周方向の長さがトレッド端Te側に向かって小さくなっているのが望ましい。これにより、スライドコントロール性がより一層向上する。
第2ミドルブロック22の外面22sは、先着側端縁22a、後着側端縁22b、内側縦端縁22c及び外側縦端縁22dを含む。先着側端縁22aは、回転方向Rの先着側でタイヤ軸方向に延びている。後着側端縁22bは、後着側でタイヤ軸方向に延びている。内側縦端縁22cは、先着側端縁22aのタイヤ赤道C側の端から後着側端縁22bまでタイヤ周方向に延びている。外側縦端縁22dは、先着側端縁22aのトレッド端Te側の端から後着側端縁22bまで延びている。
第2ミドルブロック22の先着側端縁22aは、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。望ましい態様として、第2ミドルブロック22の先着側端縁22aは、タイヤ赤道C側からトレッド端Te側(図10では右側)に向かって、回転方向Rの後着側に傾斜している。換言すれば、第2ミドルブロック22の先着側端縁22aは、タイヤ軸方向に対して第1ミドルブロック21の先着側端縁21aとは逆向きに傾斜している。これにより、各ミドルブロックが多方向に摩擦力を提供し、優れたブレーキ性能が発揮される。
第2ミドルブロック22の先着側端縁22aと内側縦端縁22cとの間の角度θ13は、例えば、50~60°である。望ましい態様では、第1ミドルブロック21の先着側端縁21aと内側縦端縁21cとの間の角度θ8が、第2ミドルブロック22の先着側端縁22aと内側縦端縁22cとの間の角度θ13よりも大きい。これにより、各種路面でのスライドコントロール性がより一層向上する。
第2ミドルブロック22の先着側端縁22aと外側縦端縁22dとの間の角度θ14は、例えば、100~120°である。これにより、先着側端縁22aと外側縦端縁22dとの間の角部分が高い剛性を有し、硬質路面でのスライドコンロール性が向上する。
第2ミドルブロック22の後着側端縁22bは、例えば、タイヤ軸方向に対して第2ミドルブロック22の先着側端縁22aとは逆向きに傾斜している。望ましい態様では、第2ミドルブロック22の後着側端縁22bのタイヤ軸方向に対する角度が、第1ミドルブロック21の後着側端縁21bのタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい。これにより、第1ミドルブロック21及び第2ミドルブロック22のタイヤ周方向の剛性が相違し、様々な路面でのスライドコントロール性能が向上する。
第2ミドルブロック22の内側縦端縁22cは、第1部分31及び第2部分32の縦端縁によってジグザグ状に延びている。また、第2ミドルブロック22の外側縦端縁22dは、2つの直線状の端縁が連なることにより、外面22sの図心側に向かって凹んでいる。これにより、優れたコーナリング性能が発揮される。
図2に示されるように、第2ミドルブロック22は、第1クラウンブロック13と隣接しているのが望ましい。具体的には、トレッド部2の平面視において、第2ミドルブロック22をタイヤ軸方向に平行に延長した仮想領域35が、第1クラウンブロック13の少なくとも一部と重複するのが望ましい。このようなブロックの配置により、上述の効果が確実に得られる。
図1及び図2に示されるように、トレッド部2は、ミドルブロック7よりもトレッド端Te側に設けられた少なくとも1つのショルダーブロック8と、ミドルブロック7とショルダーブロック8とを連結するショルダータイバー36とを含む。望ましい態様では、ショルダーブロック8がタイヤ周方向に複数設けられており、各ショルダーブロック8とミドルブロック7との間に、ショルダータイバー36が設けられている。このようなショルダーブロック8及びショルダータイバー36により、タイヤ周方向のグリップ性能がより一層向上する。
ブロックの拡大斜視図(例えば、図3である。)で示されるように、各ブロックの側壁は、その母線が上述のブロックの外面の端縁と同様の特徴を備えるように、ブロックの高さ方向に延びている。
図1に示されるように、トレッド部2を構成するトレッドゴムのゴム硬度は、例えば、45~90度である。なお、前記ゴム硬度は、JIS-K6253に準拠し、23℃の環境下におけるデュロメータータイプAによる硬さである。
以上、本発明の不整地走行用の二輪車用タイヤの望ましい態様が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
[付記]
本発明は以下の態様を含む。
本発明は以下の態様を含む。
[本発明1]
不整地走行用の二輪車用タイヤであって、
回転方向が指定されたトレッド部を有し、
前記トレッド部は、少なくとも1つの第1ブロックを含み、
前記第1ブロックは、タイヤ軸方向に隣接する一対のブロック片と、前記一対のブロック片を連結するタイバーとを含み、
前記タイバーのタイヤ半径方向の外面の高さは、前記回転方向の後着側に向かって大きくなっており、
前記一対のブロック片のそれぞれのタイヤ半径方向の外面は、前記回転方向の先着側でタイヤ軸方向に延びる先着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記先着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、
不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明2]
前記第1ブロックは、タイヤ赤道側に設けられたクラウンブロックである、本発明1に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明3]
前記先着側端縁は、直線状である、本発明1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明4]
前記先着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明1ないし3のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明5]
前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、20°以上である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明6]
前記タイバーの前記外面の前記後着側の端での高さは、前記ブロック片の前記外面の高さと同じである、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明7]
前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向に対する最大の角度は、2~60°である、本発明1ないし6のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明8]
前記タイバーの前記外面の前記先着側の端での高さは、前記ブロック片の最大の高さの10%~60%である、本発明1ないし7のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明9]
前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向の最大の長さは、前記ブロック片の前記外面のタイヤ周方向の最大の長さの40%~100%である、本発明1ないし8のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明10]
前記一対のブロック片のそれぞれの前記外面は、前記後着側でタイヤ軸方向に延びる後着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記後着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記先着側に傾斜している、本発明1ないし9のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明11]
前記後着側端縁は、直線状である、本発明10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明12]
前記後着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明13]
前記後着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度よりも大きい、本発明10に記載のタイヤ。
[本発明14]
前記トレッド部は、前記第1ブロックのタイヤ周方向に隣接する少なくとも1つの第2ブロックを含み、
前記第2ブロックのタイヤ半径方向の外面は、前記先着側の端と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の一方側に延びる第1端縁と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の他方側に延びる第2端縁とを含み、
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記先着側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、本発明1ないし13のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明15]
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、直線状である、本発明14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明16]
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記第2ブロックの前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
不整地走行用の二輪車用タイヤであって、
回転方向が指定されたトレッド部を有し、
前記トレッド部は、少なくとも1つの第1ブロックを含み、
前記第1ブロックは、タイヤ軸方向に隣接する一対のブロック片と、前記一対のブロック片を連結するタイバーとを含み、
前記タイバーのタイヤ半径方向の外面の高さは、前記回転方向の後着側に向かって大きくなっており、
前記一対のブロック片のそれぞれのタイヤ半径方向の外面は、前記回転方向の先着側でタイヤ軸方向に延びる先着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記先着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、
不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明2]
前記第1ブロックは、タイヤ赤道側に設けられたクラウンブロックである、本発明1に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明3]
前記先着側端縁は、直線状である、本発明1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明4]
前記先着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明1ないし3のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明5]
前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、20°以上である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明6]
前記タイバーの前記外面の前記後着側の端での高さは、前記ブロック片の前記外面の高さと同じである、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明7]
前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向に対する最大の角度は、2~60°である、本発明1ないし6のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明8]
前記タイバーの前記外面の前記先着側の端での高さは、前記ブロック片の最大の高さの10%~60%である、本発明1ないし7のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明9]
前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向の最大の長さは、前記ブロック片の前記外面のタイヤ周方向の最大の長さの40%~100%である、本発明1ないし8のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明10]
前記一対のブロック片のそれぞれの前記外面は、前記後着側でタイヤ軸方向に延びる後着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記後着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記先着側に傾斜している、本発明1ないし9のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明11]
前記後着側端縁は、直線状である、本発明10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明12]
前記後着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明13]
前記後着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度よりも大きい、本発明10に記載のタイヤ。
[本発明14]
前記トレッド部は、前記第1ブロックのタイヤ周方向に隣接する少なくとも1つの第2ブロックを含み、
前記第2ブロックのタイヤ半径方向の外面は、前記先着側の端と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の一方側に延びる第1端縁と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の他方側に延びる第2端縁とを含み、
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記先着側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、本発明1ないし13のいずれか1項に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明15]
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、直線状である、本発明14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
[本発明16]
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記第2ブロックの前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、本発明14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
2 トレッド部
11 第1ブロック
16 ブロック片
16s ブロック片の外面
16a ブロック片の先着側端縁
17 タイバー
17s タイバーの外面
R 回転方向
11 第1ブロック
16 ブロック片
16s ブロック片の外面
16a ブロック片の先着側端縁
17 タイバー
17s タイバーの外面
R 回転方向
Claims (16)
- 不整地走行用の二輪車用タイヤであって、
回転方向が指定されたトレッド部を有し、
前記トレッド部は、少なくとも1つの第1ブロックを含み、
前記第1ブロックは、タイヤ軸方向に隣接する一対のブロック片と、前記一対のブロック片を連結するタイバーとを含み、
前記タイバーのタイヤ半径方向の外面の高さは、前記回転方向の後着側に向かって大きくなっており、
前記一対のブロック片のそれぞれのタイヤ半径方向の外面は、前記回転方向の先着側でタイヤ軸方向に延びる先着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記先着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、
不整地走行用の二輪車用タイヤ。 - 前記第1ブロックは、タイヤ赤道側に設けられたクラウンブロックである、請求項1に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記先着側端縁は、直線状である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記先着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、20°以上である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記タイバーの前記外面の前記後着側の端での高さは、前記ブロック片の前記外面の高さと同じである、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向に対する最大の角度は、2~60°である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記タイバーの前記外面の前記先着側の端での高さは、前記ブロック片の最大の高さの10%~60%である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記タイバーの前記外面のタイヤ周方向の最大の長さは、前記ブロック片の前記外面のタイヤ周方向の最大の長さの40%~100%である、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記一対のブロック片のそれぞれの前記外面は、前記後着側でタイヤ軸方向に延びる後着側端縁を含み、
前記一対のブロック片のそれぞれの前記後着側端縁は、前記タイバー側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記先着側に傾斜している、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。 - 前記後着側端縁は、直線状である、請求項10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記後着側端縁は、前記ブロック片の前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、請求項10に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記後着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度は、前記先着側端縁のタイヤ周方向に対する最大の角度よりも大きい、請求項10に記載のタイヤ。
- 前記トレッド部は、前記第1ブロックのタイヤ周方向に隣接する少なくとも1つの第2ブロックを含み、
前記第2ブロックのタイヤ半径方向の外面は、前記先着側の端と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の一方側に延びる第1端縁と、前記先着側の端からタイヤ軸方向の他方側に延びる第2端縁とを含み、
前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記先着側の端からブロック幅方向の外方に向かって前記後着側に傾斜している、請求項1又は2に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。 - 前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、直線状である、請求項14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
- 前記第1端縁及び前記第2端縁のそれぞれは、前記第2ブロックの前記外面の図心側に向かって凹む円弧状である、請求項14に記載の不整地走行用の二輪車用タイヤ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022107853A JP2024006707A (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 不整地走行用の二輪車用タイヤ |
US18/211,023 US20240001717A1 (en) | 2022-07-04 | 2023-06-16 | Two-wheeled vehicle tire for running on rough terrain |
EP23180948.4A EP4303036A1 (en) | 2022-07-04 | 2023-06-22 | Two-wheeled vehicle tire for running on rough terrain |
CN202310774213.9A CN117341393A (zh) | 2022-07-04 | 2023-06-28 | 不平整地面行驶用的二轮车用轮胎 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022107853A JP2024006707A (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 不整地走行用の二輪車用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024006707A true JP2024006707A (ja) | 2024-01-17 |
Family
ID=86942623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022107853A Pending JP2024006707A (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 不整地走行用の二輪車用タイヤ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20240001717A1 (ja) |
EP (1) | EP4303036A1 (ja) |
JP (1) | JP2024006707A (ja) |
CN (1) | CN117341393A (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4733502B2 (ja) * | 2005-11-09 | 2011-07-27 | 住友ゴム工業株式会社 | 不整地走行用空気入りタイヤ |
JP2012011953A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-01-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 不整地走行用空気入りタイヤ |
JP7135599B2 (ja) * | 2018-08-29 | 2022-09-13 | 住友ゴム工業株式会社 | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ |
JP2020185814A (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP7071753B2 (ja) | 2019-12-27 | 2022-05-19 | アイリスオーヤマ株式会社 | 電気掃除機 |
JP7505250B2 (ja) | 2020-05-11 | 2024-06-25 | 住友ゴム工業株式会社 | 不整地走行用モーターサイクルタイヤ |
-
2022
- 2022-07-04 JP JP2022107853A patent/JP2024006707A/ja active Pending
-
2023
- 2023-06-16 US US18/211,023 patent/US20240001717A1/en active Pending
- 2023-06-22 EP EP23180948.4A patent/EP4303036A1/en active Pending
- 2023-06-28 CN CN202310774213.9A patent/CN117341393A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP4303036A1 (en) | 2024-01-10 |
CN117341393A (zh) | 2024-01-05 |
US20240001717A1 (en) | 2024-01-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4272244B2 (ja) | 不整地走行用空気入りタイヤ | |
JP4312226B2 (ja) | 不整地走行用の空気入りタイヤ | |
JP5154972B2 (ja) | 二輪車用空気入りタイヤ | |
JP6825434B2 (ja) | タイヤ | |
JP5860451B2 (ja) | 冬用タイヤ | |
JP4244056B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP1992503B1 (en) | Pneumatic tire with asymmetric tread pattern | |
JP7070071B2 (ja) | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ | |
CN109968911B (zh) | 不平整地面行驶用的摩托车用轮胎 | |
US6843290B2 (en) | Surface profile of the tread-pattern elements of a tread for a tire | |
JP7400429B2 (ja) | タイヤ | |
CN106042781B (zh) | 轮胎 | |
JP4705671B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN112238712A (zh) | 轮胎 | |
JP5343429B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2024006707A (ja) | 不整地走行用の二輪車用タイヤ | |
JP2024006708A (ja) | 不整地走行用の二輪車用タイヤ | |
JP2020049956A (ja) | タイヤ | |
JP2020026256A (ja) | 不整地走行用のタイヤ | |
JP7404820B2 (ja) | 不整地走行用の二輪車用タイヤ | |
JP4517756B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP7298276B2 (ja) | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ | |
JP7206933B2 (ja) | 不整地走行用のタイヤ | |
JP5876866B2 (ja) | 冬用タイヤ | |
JP4414788B2 (ja) | 不整地走行用タイヤ |