JP2023519680A - 水の存在下でのメチル化によるMcl-1阻害化合物の調製 - Google Patents

水の存在下でのメチル化によるMcl-1阻害化合物の調製 Download PDF

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Abstract

化合物A:【化1】TIFF2023519680000026.tif59170、又はそれの塩若しくは溶媒和物の、化合物B:【化2】TIFF2023519680000027.tif59170、又はそれの塩若しくは溶媒和物のメチル化による改善された合成方法、化合物Aの結晶性水和物、及び化合物Aの結晶性水和物を含む医薬製剤が本明細書に開示される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月31日出願の、米国仮特許出願第63/002,629号明細書、2020年8月26日出願の、米国仮特許出願第63/070,630号明細書、及び2020年9月28日出願の、米国仮特許出願第63/084,367号明細書の利益を主張するものであり、それらは、それぞれ、まるで本明細書に完全に記載されているかのようにそれら全体を及びあらゆる目的のために参照により本明細書によって援用される。
本開示は、骨髄性細胞白血病1タンパク(Mcl-1)の阻害剤として機能する、(4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-メトキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物A)、それの塩、又は溶媒和物の、((4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-ヒドロキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン、又はそれの塩、若しくは溶媒和物のメチル化による合成方法に関する。
関連技術の説明
化合物、(4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-メトキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物A):
Figure 2023519680000002
は、骨髄性細胞白血病1(「Mcl-1」)の阻害剤として有用である。
ヒトがんの1つの一般的な特性は、Mcl-1の過剰発現である。sMcl-1過剰発現は、がん細胞がプログラム細胞死(アポトーシス)を受けるのを防ぎ、広がった遺伝子損傷にもかかわらず細胞が生き残ることを可能にする。
Mcl-1は、タンパクのBcl-2ファミリーのメンバーである。Bcl-2ファミリーは、プロアポトーシスメンバー(BAX及びBAKなどの)を含み、それらのメンバーは、活性化すると、ポア形成及びミトコンドリア含量の逸脱、アポトーシスの引き金を引くステップをもたらすホモオリゴマーを外側ミトコンドリア膜中に形成する。Bcl-2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(Bcl-2、Bcl-XL、及びMcl-1などの)は、BAX及びBAKの活性を阻止する。他のタンパク(BID、BIM、BIK、及びBADなどの)は、追加の制御的機能を示す。研究は、Mcl-1阻害剤ががんの治療のために有用であり得ることを示している、MCl-1は、多数のがんにおいて過剰発現する。
その全体を参照により本明細書に援用される、米国特許第10,300,075号明細書は、Mcl-1阻害剤としての化合物Aを開示しており、その調製方法を提供している。しかしながら、特に化合物Aの商業的製造のために、化合物Aのより高い収率及び純度をもたらす改善された合成方法が望ましい。
米国特許第10,300,075号明細書
一態様では、化合物A、それの塩、又は溶媒和物:
Figure 2023519680000003
の合成方法であって、
(a)(i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;(ii)化合物B、それの塩、又は溶媒和物;
Figure 2023519680000004
;及びエーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水(ここで、水対化合物Bのモル比は、約0.1:1~約3:1の範囲にある)を含む溶液とを混合して混合物を形成する工程と;(b)工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xはハロゲンである)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成する工程とを含む方法が本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、工程(b)の混合物を第二級アミン塩基でクエンチする工程を更に含む。いくつかの場合には、第二級アミン塩基は、N,N-ジエチルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。様々な実施形態では、各混合工程は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こる。いくつかの場合には、各混合工程の温度は、約15℃~約25℃の範囲にある。
いくつかの実施形態では、塩基は、リチウムヘキサメチルジシラジド(「HMDS」)、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソプロピルアミド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-アミレート、ナトリウムtert-アミレート、カリウムtert-アミレート、水素化カリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(TMP)、LiTMP、n-ブチルリチウム(n-BuLi)、n-ヘキシルリチウム、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(TMG)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの場合には、塩基は、リチウムヘキサメチルジシラジドHMDS、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、又はそれらの任意の組み合わせを含む。複数実施形態では、塩基は、カリウムヘキサメチルジシラジド(「KHMDS」)を含む。
いくつかの場合には、塩基対化合物Bのモル比は、約1:1~約5:1の範囲にある。様々な場合には、塩基対化合物Bのモル比は、約2.5:1~約4:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、塩基対化合物Bのモル比は、約3.0:1~約3.5:1である。様々な実施形態では、塩基対化合物Bのモル比は、約3.2:1である。
いくつかの場合には、有機溶媒は、テトラヒドロフラン(「THF」)、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。様々な場合には、有機溶媒はTHFを含む。
いくつかの実施形態では、水対化合物Bのモル比は、約0.5:1~約3:1の範囲にある。様々な実施形態では、水対化合物Bのモル比は、約1:1~約3:1の範囲にある。いくつかの場合には、水対化合物Bのモル比は、約1.4:1~約1.6:1である。
様々な場合には、Xはヨージドである。いくつかの実施形態では、MeX対化合物Bモル比は、約1:1~約4:1の範囲にある。様々な実施形態では、MeX対化合物Bのモル比は、約2.7:1である。
いくつかの実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液と約5秒~約6時間の期間にわたって混合される。様々な実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液と5秒以内で混合される。いくつかの場合には、塩基は、工程(a)において溶液と1秒以内で混合される。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約12時間撹拌される。様々な実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約20分間撹拌される。
いくつかの場合には、MeXは、工程(a)の混合物と約1秒~約6時間の期間にわたって混合される。様々な場合には、MeXは、工程(a)の混合物と5秒以内で混合される。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と1秒以内で混合される。様々な実施形態では、工程(b)の混合物は、約1分~12時間撹拌される。いくつかの場合には、工程(b)の混合物は、約1分~約20分間撹拌される。
いくつかの実施形態では、化合物Bは、溶媒和物である。様々な実施形態では、化合物Bは、化合物B’:
Figure 2023519680000005
(式中、Mはアルカリ金属である)
の構造を有する塩である。いくつかの実施形態では、アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、又はカリウムである。様々な実施形態では、アルカリ金属はカリウムである。
いくつかの実施形態では、化合物B’は、化合物Bを、アルカリ水酸化物塩基、並びにエーテル溶媒、非極性溶媒、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される有機溶媒と混合して化合物B’を含む混合物を形成することによって調製される。様々な実施形態では、アルカリ水酸化物塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの場合には、アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比は、約0.5:1~約3:1の範囲にある。様々な場合には、アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比は、約1.5:1である。いくつかの実施形態では、有機溶媒は、テトラヒドロフラン(「THF」)、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。様々な実施形態では、有機溶媒はTHFを含む。いくつかの場合には、化合物B’を含む混合物は、約1時間~約48時間撹拌される。
13.57、19.13、20.39、24.04、25.54、27.75、30.09、31.05、36.84、38.27、39.48、43.15、49.53、50.30、51.84、54.40、56.15、57.28、57.78、60.23、61.80、65.65、78.05、85.23、115.91、123.10、124.60、128.11、130.53、133.18、133.87、134.99、139.72、141.47、143.08、151.76、及び174.30±0.5ppmでの固体状態13C NMRピークによって特徴付けられる、化合物Aの結晶性水和物形態がまた本明細書で提供される。
本明細書に記載されるような化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤がまた本明細書で提供される。
がんを患っている対象の治療方法であって、治療的に有効な量の本明細書に記載されるような化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤を対象に投与する工程を含む方法がまた本明細書で提供される。
CuKα線を用いる10.3、16.3、及び17.1±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって特徴付けられる、化合物Aの結晶性水和物形態がまた本明細書で提供される。
本明細書に記載されるような化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤がまた本明細書で提供される。
がんを患っている対象の治療方法であって、治療的に有効な量の本明細書に記載されるような化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤を対象に投与する工程を含む方法がまた本明細書で提供される。
特に定義しない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。方法及び材料は、本開示での使用のために本明細書に記載されており;当技術分野で公知の、他の好適な方法及び材料も使用することができる。材料、方法、及び実施例は、例示的であるにすぎず、限定的であることを意図しない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベース記入事項、及び他の参考文献は、それらの全体を参照により本明細書に援用される。矛盾がある場合、定義を含む本明細書が優先されるであろう。
更なる態様及び利点は、図面と併用される、以下の詳細な説明の再検討から当業者に明らかであろう。本開示が例示的であり、本明細書に記載される具体的な実施形態に本発明を限定することを意図しないという理解の下で、本明細書で以下の説明は、具体的な実施形態を含む。
プラグフロー反応器及び連続撹拌タンク反応器(CSTR)を使った例証フロー化学プロセスの略図を描き、ここで、本明細書に開示されるように、水入りTHF中の化合物B’(Oct-K)、及びカリウムヘキサメチルジシラジド(KHMDS)は、プラグフロー反応器(滞留時間:15秒)、その後のCSTR1(滞留時間:5分)でのメチル化、CSTR2(滞留時間:5分)での追加の熟成へポンプ送液され、及びCSTR3(滞留時間:5分)でクエンチされる。 フロースキッド変更を加えた例証フロー化学プロセスの略図を描き、ここで、本明細書に開示されるように、水入りTHF中の化合物B’(Oct-K)及びカリウムヘキサメチルジシラジド(KHMDS)は、CSTR0(滞留時間:5分)、その後のCSTR1(滞留時間:5分)でのメチル化、CSTR2(滞留時間:5分)での追加の熟成、及びCSTR3(滞留時間:5分)におけるジエチルアミンでのクエンチで混合される。 化合物Aの結晶性水和物形態のX線粉末回折(「XRPD」)パターンを描く。 化合物Aの結晶性水和物形態のDSCサーモグラフを描く。 化合物Aの結晶性水和物形態のTGAトレース図を描く。 化合物Aの結晶性水和物形態の水分収着プロファイルを描く。 化合物Aの結晶性水和物形態の固体状態13C NMRを描く。 化合物Aの結晶性水和物形態の単結晶X線結晶構造を描く。
(4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-メトキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物A)、それの塩、又は溶媒和物:
Figure 2023519680000006
の、((4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-ヒドロキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物B)、それの塩、又は溶媒和物:
Figure 2023519680000007
のメチル化による合成方法が本明細書に開示される。
その全体を本明細書に参照により援用される、米国特許第10,300,075号明細書は、化合物Aなどの、Mcl-1阻害剤を合成するための合成手順を開示している。化合物Aのための合成は多数の工程を含み、その最後は、下の、スキーム1に示されるように、化合物Aを形成するための化合物Bのメチル化である。
スキーム1
Figure 2023519680000008
化合物Aを形成するための伝統的なメチル化工程は、低温、無水の反応条件、化合物Bの完全転化に達するための塩基(例えば、KHMDS)及びMeIの複数の装入、塩基及びヨウ化メチルの添加後の長い熟成時間、緩衝化クエンチ工程、並びにシリカゲルクロマトグラフィーなどの精密なワーク-アップ工程を含む。更に、伝統的なメチル化工程は、精製中に除去するのが困難である過度の不純物(例えば、橋架け窒素原子におけるなどの、ジメチル化化合物)及びより低い収率をもたらす。伝統的なメチル化工程はまた、再現性及びロバスト性に関連する課題を有する。
対照的に、本明細書に記載されるような、化合物B、それの塩、又は溶媒和物をメチル化して化合物Aを形成するための方法は、化合物Aの大幅に改善された収率及び最終生成物中の不純物(例えば、ジメチル化生成物)の著しい減少をもたらす。更に、本明細書に記載される方法は、再現性があり、且つ、ロバストであり、それを、キログラム量などの、商業的量の化合物Aの製造に好適なものにする。特に、メチル化反応への水の添加(例えば、水の化学量論的な添加)、並びに/又は塩基及び/若しくはハロゲン化メチルの迅速な添加が、収率、純度、再現性、及びロバスト性に関して優れた結果を提供することが見出された。
本明細書に開示されるように、化合物Aの合成方法は、(a)(i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;(ii)化合物B、それの塩、又は溶媒和物:
Figure 2023519680000009
;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒及び水(ここで、水対化合物Bのモル比は、約0.1:1~約3:1の範囲にある)を含む溶液とを混合して混合物を形成する工程と;下のスキーム2に示されるように、更に工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xは、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、又はI)である)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成する工程とを含む。
スキーム2
Figure 2023519680000010
化合物Aの結晶性水和物形態、それの医薬製剤、及びがんを患っている対象の治療方法であって、治療的に有効な量の医薬製剤を対象に投与する工程を含む方法が本明細書で更に提供される。
本明細書に開示される化合物は、本明細書でそれらの化学構造及び/又は化学名によってのどちらかで特定され得る。化学構造及び化学名が不一致である場合、化学構造が化合物の同一性を決定する。
当業者に公知であるように、塩基性部位及び酸性部分を持った化合物は、双性イオンとして存在し得る。例えば、化合物Aは、下に示されるように描かれ得るか
Figure 2023519680000011
又は下に示されるように双性イオンとして描かれ得る。
Figure 2023519680000012
を有する。同じ構造を用いて両形態を示すことは可能ではないので、本明細書で用いるところでは、化合物A又は上に示される第1構造への言及は、上の第2構造で示される双性イオン形態をまた言及するであろう。例えば、本明細書に記載される結晶性形態は、双性イオン形態での化合物Aを有すると考えられる。
分子量などの、物理的特性、又は化学式などの、化学的特性について、範囲が本明細書で用いられる場合、範囲の全ての組み合わせ及び副次的組み合わせ並びにその中の特定の実施形態が含まれることを意図する。
本明細書で用いるところでは、破線結合及び肉太結合
Figure 2023519680000013
で描かれる1つ以上の立体中心を含有する化学構造は、化学構造に存在する立体中心の絶対立体化学を示すことを意味する。本明細書で用いるところでは、シンプルな線記号で表される結合は、立体優位性を示さない。特にそれとは反対を示さない限り、絶対又は相対立体化学を示すことなく本明細書で例示される1つ以上の立体中心を含む化学構造は、化合物の全ての可能な立体異性形態(例えば、ジアステレオマー、エナンチオマー)及びそれらの混合物を包含する。単一の肉太線又は破線、及び少なくとも1つの追加のシンプルな線を持った構造は、全ての可能なジアステレオマーの単一エナンチオマーシリーズを包含する。
用語「約」は、実験誤差による変動を釈明することを意図する。本明細書で報告される全ての測定値は、特に明確に述べない限り、この用語が明確に用いられているかどうかに関わりなく、用語「約」によって修飾されると理解される。本明細書で用いるところでは、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈が特に明確に指示しない限り複数形指示対象を含む。
用語「化合物」は、本明細書で用いるところでは、描かれる全ての立体異性体、幾何異性体。互変異性体、及び構造物の同位体を含むことを意味する。1つの特定の互変異性体形として名前又は構造によって本明細書で特定される化合物は、特に明記しない限り、他の互変異性体形を包むことを意図する。
「治療」又は「治療すること」は、a)病気を予防すること、すなわち、病気の臨床症状を発現させないこと;b)病気を阻止すること;c)臨床症状の進行を遅くする又は阻むこと;及び/又はd)病気を軽減すること、すなわち、臨床症状の退行を生じさせることなどの、患者の病気のあらゆる治療を意味する。病気及び疾患の治療は、本明細書では、例えば、がんなどの、治療を必要としていると考えられる対象(すなわち、動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくは人間)への本明細書に記載される医薬製剤の予防的投与をまた含むことを意図する。
用語「治療的に有効な量」は、病気を治療するために、ヒト又は非ヒト患者に投与されたときに、有効な量を意味し、例えば、治療的に有効な量は、ミオシン活性化に応答して病気又は疾患を治療するのに十分な量であり得る。治療的に有効な量は、例えば化学物質の血中濃度を分析することによって、又は治療的に、バイオアベイラビリティを計算することによって、実験的に突き止められ得る。
「薬学的に許容される塩」には、無機酸との塩、例えば塩化水素酸塩(すなわち、塩酸塩)、リン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、スルフィン酸塩、硝酸塩、及び類似の塩など;並びに有機酸との塩、例えばリンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、2-ヒドロキシエチルスルホン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、及び酢酸塩、HOOC-(CH-COOH(ここで、nは、0~4である)などのアルカン酸塩など、及び類似の塩が含まれるが、それらに限定されない。同様に、薬学的に許容されるカチオンには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、リチウム、及びアンモニウムが含まれるが、それらに限定されない。当業者は、非毒性の薬学的に許容される付加塩を調製するために用いられ得る様々な合成方法論を認めるであろう。
用語「水和物」は、例えば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物等などの、水と化合物との相互作用によって形成される化学物質を言う。本明細書で調合物に使用される化合物Aの溶媒和物は、本発明の範囲内である。水和物は、本明細書で用いるところでは、1つの化合物A分子当たり0.6~2つの水分子などの、可変量の水を有することができる。
「結晶性形態」及び「多形体」は、本明細書では同じ意味で用いられ得、特定の結晶性又は非晶性形態が言及されない限り、例えば、多形体、疑似多形体、溶媒和物、水和物、非溶媒和多形体(無水物などの)、立体配座多形体、及び非晶性形態、並びにそれらの混合物などの、化合物の全ての結晶性及び非晶性形態を含むことを意味する。
化合物Bをメチル化して化合物Aを形成するための方法
一態様では、化合物B、それの塩、又は溶媒和物のメチル化による化合物Aの調製方法が本明細書で提供される。化合物Aは、化合物B、それの塩、又は溶媒和物から、上の、スキーム2に従って2つの工程で調製することができる。第1工程(工程(a))において、塩基は、化合物B、それの塩、又は溶媒和物;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水を含む溶液と混合されて混合物を形成する。第2工程(工程(b))において、工程(a)の混合物とハロゲン化メチル(MeX)とが混合されて化合物Aを含む混合物を形成する。いくつかの実施形態では、化合物Bは、水和物などの、溶媒和物として提供される。いくつかの実施形態では、化合物Bは、塩として提供される。化合物Bの塩形態をメチル化の前に提供すると、溶解性の増加及び反応結果の一貫性をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、化合物Bは、化合物B’:
Figure 2023519680000014
(式中、Mはアルカリ金属である)の構造を有する塩として提供される。複数実施形態では、アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、又はカリウムであることができる。いくつかの実施形態では、アルカリ金属はカリウムである。したがって、いくつかの実施形態では、化合物Aは、下の、スキーム3(ここで、Mはアルカリ金属である)に示されるように、((4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-ヒドロキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオンカリウム塩(化合物B’)をメチル化することによって調製することができる。
スキーム3
Figure 2023519680000015
工程(a)
本明細書に開示されるメチル化プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;(ii)化合物B、それの塩、又は溶媒和物;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水を含む溶液とを混合することを含む。
塩基は、化合物Bの-OH基を脱プロトン化することができる任意の塩基であることができる。いくつかの実施形態では、塩基は、非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。いくつかの場合には、塩基は、非求核塩基であることができる。好適な非求核塩基としては、例えばリチウムヘキサメチルジシラジド(「HMDS」)、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソプロピルアミド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-アミレート、ナトリウムtert-アミレート、カリウムtert-アミレート、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(TMP)、LiTMP、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(TMG)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン、及びそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、非求核塩基は、リチウムHMDS、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、及びそれらの任意の組み合わせであることができる。いくつかの実施形態では、塩基は、アルカリ金属水素化物塩基であることができる。好適なアルカリ金属水素化物塩基としては、例えばLiH、NaH、KH、RbH、CsH、BeH、MgH、CaH、SrH、BaH、及びそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、アルカリ金属水素化物塩基は、LiH、NaH、KH、又はそれらの任意の組み合わせであることができる。いくつかの場合には、塩基は、アルカリ金属水酸化物塩基であることができる。好適なアルカリ金属水酸化物塩基としては、例えばLiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、又はそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態では、アルカリ金属水酸化物塩基は、LiOH、NaOH、KOH、又はそれらの任意の組み合わせであることができる。いくつかの場合には、塩基は、有機リチウム塩基であることができる。好適な有機リチウム塩基としては、例えばメチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、イソプロピルリチウム、tert-ブチルリチウム、フェニルリチウム、又はそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態では、有機リチウム塩基は、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、フェニルリチウム、又はそれらの任意の組み合わせであることができる。いくつかの場合には、塩基は、リチウムヘキサメチルジシラジド(「HMDS」)、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソプロピルアミド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-アミレート、ナトリウムtert-アミレート、カリウムtert-アミレート、水素化カリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(TMP)、LiTMP、n-ブチルリチウム(n-BuLi)、n-ヘキシルリチウム、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(TMG)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。複数実施形態では、塩基は、リチウムヘキサメチルジシラジドHMDS、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS(KHMDS)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。複数実施形態では、塩基はKHMDSである。
複数実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~約5:1、又は約2:1~約5:1、又は約2:1~約4:1、又は約2.5:1~約4:1、又は約3:1~約3.5:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、2.6:1、2.7:1、2.8:1、2.9:1、3.0:1、3.1:1、3.2:1、3.3:1、3.4:1、3.5:1、4:1、又は5:1であることができる。いくつかの場合には、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約3.2:1であることができる。
複数実施形態では、有機溶媒は、エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの場合には、有機溶媒は、エーテル溶媒であることができる。好適なエーテル溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、1,4-ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ビス(2-メトキシエチル)エーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、又はそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、エーテル溶媒は、THF又は2-メチルテトラヒドロフランであることができる。いくつかの場合には、有機溶媒は、非極性溶媒であることができる。好適な非極性溶媒としては、例えば、ヘキサン、ペンタン、トルエン、ベンゼン、ヘプタン、キシレン、及びそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、非極性溶媒は、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、又はそれらの任意の組み合わせであることができる。いくつかの場合には、有機溶媒は、THF、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。いくつかの実施形態では、有機溶媒はTHFを含む。
本明細書で提供される方法は、MeXが工程(b)において加えられる前に、工程(a)における有機溶媒と一緒に、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物の溶液への水の添加を含む。本方法の工程(a)に水を加えると、25%以上だけ収率を大幅に向上させ、純度プロファイルを改善すること、且つ、メチル化反応中に化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物の凝集を減らすことが示された。いかなる特定の理論にも制約されることなく、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物の凝集体は、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物の1つの分子の活性化アルコキシド(O)部位と、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物の別の分子中の脱プロトン化スルホンアミド(N)部位との間の相互作用によって潜在的に生じることができる。加えて、工程(a)の混合物が熟成するにつれて、凝集体のサイズは大きくなる。結果として、活性化アルコキシド部位は、立体障害を受け、活性化ヒドロキシル基へのMeXのアクセスを妨げ、より低い転化率をもたらし得る。工程(a)の無水溶液での凝集は、水を含有する溶液よりも迅速に起こる。理論に制約されることなく、水を工程(a)加えると、いくつかの実施形態では、弱い結合を形成することによって活性化アルコキシド部位を保護し、こうして最初は凝集を遅らせ、同時に生産的なメチル化のためのMeXアクセスを可能にすると考えられる。したがって、複数実施形態では、水対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約0.1:1又は以上であることができる。いくつかの実施形態では、水対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約0.1:1~約3:1、又は約0.5:1~約3:1、又は約1:1~約3:1、又は約1.5:1~約3:1、又は約1:1~約2:1、又は約1.2:1~約1.8:1、又は約1.4:1~約1.6:1の範囲にあることができる。複数実施形態では、水対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1.5:1であることができる。
塩基は、工程(a)において溶液に、ある期間にわたって加えることができるか又は塩基は、工程(a)において溶液に一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液と、約5秒~約6時間、又は約5秒~約1分間、又は約5秒~約10分間、又は約5秒~約1時間、又は約5分~約1時間、又は約5分~約3時間、又は約30分~約2時間、又は約30分~約6時間、又は2時間~約4時間、又は約2時間~約3時間、約4時間~約6時間、又は約3時間~約5時間の期間にわたって混合される。いくつかの実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液と、約5秒、約10秒、約30秒、約1分、約5分、約10分、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、又は約6時間の期間にわたって混合される。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液と一気に混合することができる。いくつかの場合には、塩基は、工程(a)において溶液と約5秒以内、約4秒以内、約3秒以内、約2秒以内又は約1秒以内で混合される。
複数実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約12時間、又は約1秒~約6時間、又は約1秒~約1時間、又は約1秒~約20分間、又は約1秒~約10分間、又は約1秒~15分間、又は約5分~約1時間、又は約10分~2時間、又は約30分~約2時間、又は約2時間~約6時間、又は約2時間~約10時間、又は約5時間~約10時間、又は約6時間~約12時間撹拌することができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒間、約5秒間、約10秒間、約30秒間、約1分間、約5分間、約10分間、約20分間、約30分間、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、又は約12時間撹拌することができる。
複数実施形態では、工程(a)は、約0℃~約40℃、又は約15℃~約25℃の範囲の温度で起こることができる。複数実施形態では、工程(a)は、約0℃~約40℃又は約15℃~約25℃の範囲の温度で起こることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)は、約20℃などの、室温で起こることができる。
工程(b)
本明細書に開示されるメチル化プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xはハロゲンである)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。
Xは、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、又はI)のいずれかであることができる。複数実施形態では、Xはフルオリドである。いくつかの実施形態では、Xはクロリドである。いくつかの実施形態では、Xはブロミドである。いくつかの実施形態では、Xはヨージドである。複数実施形態では、MeX(例えば、MeI)対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~10:1、又は約1:1~約5:1、又は約1:1~約4:1、又は約1:1~約3:1、又は約2:1~約3:1、又は約2.5:1~約2.9:1の範囲にある。複数実施形態では、MeX(例えば、MeI)対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、2.6:1、2.7:1、2.8:1、2.9:1、3:1、3.5:1、4:1、5:1、又は10:1である。いくつかの実施形態では、MeX(例えば、MeI)対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約2.7:1である。
MeX(例えば、MeI)は、工程(a)の混合物と、ある期間にわたって混合することができるか又はMeXは、工程(a)の混合物と一気に混合することができる。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約1秒~約6時間、又は約1秒~約1時間、又は約1秒~約30分、又は約1秒~約10分、又は約1分~1時間、又は約30分~約2時間、又は約1時間~約3時間、又は約3時間~約6時間の期間にわたって混合される。複数実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約5秒、約10秒、約30秒、約1分、約5分、約10分、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、又は約6時間の期間にわたって混合することができる。複数実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と一気に混合することができる。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約5秒以内、約4秒以内、約3秒以内、約2秒以内、又は約1秒以内で混合することができる。
複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約1秒~約12時間、又は約1秒~約6時間、又は約1秒~約1時間、又は約1秒~約20分間、又は約1秒~約10分間、又は約1秒~15分間、又は約5分~約1時間、又は約10分~2時間、又は約30分~約2時間、又は約2時間~約6時間、又は約2時間~約10時間、又は約5時間~約10時間、又は約6時間~約12時間撹拌することができる。いくつかの実施形態では、工程(b)の混合物は、約1秒間、約5秒間、約10秒間、約30秒間、約1分間、約5分間、約10分間、約20分間、約30分間、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、又は約12時間.撹拌することができる。
複数実施形態では、工程(b)は、約0℃~約40℃、又は約15℃~約25℃の範囲の温度で起こることができる。複数実施形態では、工程(b)は、約0℃~約40℃又は約15℃~約25℃の範囲の温度で起こることができる。いくつかの実施形態では、工程(b)は、約20℃などの、室温で起こることができる。
化合物Aの単離及び精製
化合物B、それの塩(例えば.化合物B’)、又は溶媒和物をメチル化して化合物Aを形成するための本明細書に開示される方法は、工程(b)の混合物を塩基でクエンチする工程を更に含むことができる。複数実施形態では、塩基は、第二級アミン塩基であることができる。いくつかの実施形態では、第二級アミン塩基は、N,N-ジエチルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される選択することができる。いくつかの実施形態では、第二級アミン塩基は、N,N-ジエチルアミン、モルホリン、又はそれらの任意の組み合わせである。複数実施形態では、第二級アミン塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約5:1~約25:1、又は約10:1~約20:1、又は約15:1などの、約12:1~約18:1の範囲にあることができる。
化合物Aは、当業者に好適な特定の方法を用いて単離することができる。複数実施形態では、化合物Aは、濾過、真空下での濾液の濃縮、及び濃縮溶液のポリッシュ濾過によって粗溶液から単離することができる。化合物Aは、ポリッシュ濾過溶液を、塩基(例えば、5NのNaOH)及びブライン(例えば、3×13重量%のNaCl)溶液で洗浄することによって精製することができる。いくつかの実施形態では、化合物Aは、濾過、濾液の真空下に約40℃での約0.01Mから約0.5Mまでの濃縮によって単離することができる。濃縮溶液は、更にポリッシュ濾過することができ、ポリッシュ濾過溶液を、アルカリ金属塩基(例えば、約5NのNaOH)及びブライン(例えば、3×13重量%のNaCl)溶液で洗浄することができる。
化合物Aは、当業者に好適な任意の特定の方法によって更に精製することができる。複数実施形態では、化合物Aは、有機溶媒又は有機溶媒混合物中での蒸留、引き続く有機溶媒からの結晶化によって精製することができる。化合物Aは、濾過し、真空下で乾燥することができる。いくつかの実施形態では、化合物Aは、真空下で溶液を濃縮するための0.5%~5%v/vのトルエン(例えば、2%v/vのトルエン)入り変性エタノール中での蒸留によって精製することができる。複数実施形態では、蒸留は、30℃~約100℃の範囲の温度、例えば50℃においてであることができ、溶液は、約0.01M~約0.5M(例えば約0.13M)まで蒸留によって濃縮することができる。複数実施形態では、化合物Aは、蒸留からの濃縮溶液に酢酸を装入することによって酢酸溶液中で結晶化させることができる。複数実施形態では、酢酸は、約1N~約5N(例えば、3N)であることができる。複数実施形態では、化合物Aの結晶化は、任意選択的に化合物Aの結晶を化合物Aの濃縮溶液に接種して、酢酸入りの化合物Aの濃縮溶液を、ある期間(例えば、約15分)の間約75℃~約85℃の範囲の温度に加熱すること、引き続き酢酸の添加、及びある期間(例えば、約15分)の間、約75℃~約85℃の範囲の温度での種晶入り溶液の加熱、引き続きほぼ室温(例えば、20℃)への溶液の冷却及びある期間(例えば、1時間以上)の間のほぼ室温での溶液の熟成によって成し遂げられる。熟成した結晶化溶液は、次いで濾過されて、本明細書に記載される結晶性水和物形態として精製化合物Aをもたらす。複数実施形態では、化合物Aの結晶化は、化合物Aをエタノール/水混合物と組み合わせて結晶化混合物を形成し、任意選択的に化合物Aの結晶を化合物Aの濃縮溶液に接種して、結晶化混合物を、ある期間(例えば、約15分)の間約75℃~約85℃の範囲の温度に加熱し、引き続き結晶化混合物をほぼ室温に冷却することによって成し遂げられる。結晶化溶液は、次いで濾過されて、本明細書に記載される結晶性水和物形態として精製化合物Aをもたらす。複数実施形態では、化合物Aの結晶化は、化合物Aを約10体積の95:5のエタノール/水と組み合わせて結晶化混合物を形成し、任意選択的に化合物Aの結晶を化合物Aの濃縮溶液に接種して、結晶化混合物を、ある期間(例えば、約15分)の間約75℃~約85℃の範囲の温度に加熱し、引き続き結晶化混合物をほぼ室温に冷却することによって成し遂げられる。結晶化溶液は、次いで濾過されて、本明細書に記載される結晶性水和物形態として精製化合物Aをもたらす。
結晶性水和物形態
化合物Aの結晶性水和物形態がまた本明細書で提供される。化合物Aの結晶性水和物形態は、13.57、19.13、20.39、24.04、25.54、27.75、30.09、31.05、36.84、38.27、39.48、43.15、49.53、50.30、51.84、54.40、56.15、57.28、57.78、60.23、61.80、65.65、78.05、85.23、115.91、123.10、124.60、128.11、130.53、133.18、133.87、134.99、139.72、141.47、143.08、151.76、及び174.30±0.5ppmにピークを有する、実施例に記載されるように得られる、固体状態13C NMRによって特徴付けることができる。いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、実質的に図7に示されるような固体状態13C NMRを有し、ここで、「実質的に」とは、報告されるピークが±0.5ppmだけ変動できることを意味する。
化合物Aの結晶性水和物は、CuKα線を用いる10.3、16.3、及び17.1±0.2°2θにピークを有する、実施例に記載されるように得られる、X線粉末回折パターンによって更に特徴付けることができる。化合物Aの結晶性水和物形態は、任意選択的に、CuKα線を用いる8.23、24.40、25.03、25.49、及び32.03±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンによって更に特徴付けることができる。化合物Aの結晶性水和物形態は、任意選択的に、CuKα線を用いる14.4、14.7、15.9、17.7、18.1、19.8、20.9、21.7、21.9、及び25.0±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンによって更に特徴付けることができる。いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、実質的に図3に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、ここで、「実質的に」とは、報告されるピークが±0.2°だけ変動できることを意味する。スペクトルにおける相対的なピーク高さが、試料調製及び機器ジオメトリーなどの、多数の要因に依存するが、ピーク位置は実験詳細に比較的鈍感であることは、XRPDの分野において周知である。
示差走査熱量測定法(DSC)サーモグラフは、化合物Aの結晶性水和物形態について、実施例に記載されるように、得られた。DSC曲線は、221℃±3℃での吸熱転移を示す。したがって、いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、218℃~224℃の開始で転移吸熱を有するDSCサーモグラフによって特徴付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、図4に描かれるような、DSCによって特徴付けられる。
化合物Aの結晶性水和物形態はまた、熱重量分析(TGA)によって特徴付けることができる。したがって、化合物Aの結晶性水和物形態は、218℃~224℃の開始温度で約0%~約3%の範囲の重量減少によって特徴付けることができる。例えば、化合物Aの結晶性水和物形態は、約200℃まで、約2%の重量減少によって特徴付けることができる。いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、実質的に図5に描かれるような熱重量分析を有し、ここで、「実質的に」とは、報告されるTGAの特徴が±5℃だけ変動できることを意味する。
化合物Aの結晶性水和物形態は、水分収着プロファイルによって特徴付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、化合物Aの結晶性水和物形態は、95%RHによって3.3%の重量増加を示す、図6に示されるような水分収着プロファイルによって特徴付けられる。
化合物Aの結晶性水和物形態は、実質的に、図8に示されるような、又は実施例に記載されるような単結晶構造によって更に特徴付けられる。
本明細書に記載されるような化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤が本明細書で更に提供される。いくつかの実施形態では、医薬製剤は、錠剤の形態にある。いくつかの実施形態では、医薬製剤は、即放錠の形態にある。
対象の治療方法
がんを患っている対象の治療方法であって、本明細書に開示されるような治療的に有効な量の医薬製剤を対象に投与する工程を含む方法が本明細書で更に提供される。いくつかの実施形態では、がんは、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、又は急性骨髄性白血病である。
バッチ化学
いくつかの実施形態では、化合物Aを形成するための、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化は、バッチ化学によって成し遂げることができる。
バッチプロセスにおいて、化合物Aは、化合物B、その塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物から、上のスキーム2に従って、及び上に前に記載されたように2つの工程で調製することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるバッチプロセスの第1工程(工程(a))は、(i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;(ii)化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水を含む溶液と混合することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~約5:1の範囲にある。複数実施形態では、水対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約0.1:1又はそれ以上であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に、ある期間にわたって加えることができるか又は工程(a)において溶液に一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約12時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(a)は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるバッチプロセスの第1工程(工程(a))は、(i)非求核塩基と;(ii)化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物;エーテル溶媒;及び水を含む溶液とを混合することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約2:1~約4:1の範囲にある。複数実施形態では、水対化合物B、それの塩(化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~約3:1であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に約5秒~約6時間の期間にわたって加えることができるか又は塩基は、工程(a)において溶液に約5秒以内などの、一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約1時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(a)は、約15℃~約35℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるメチル化プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)カリウムHMDSと;(ii)化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物;THF;及び水を含む溶液とを混合することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約3.2:1である。複数実施形態では、水対化合物B、それの(化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1.5:1であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に約5秒以内などの、一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約1分間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(a)は、室温で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるメチル化プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xはハロゲンである)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。複数実施形態では、MeX対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~約4:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約5秒~約6時間の期間にわたってか又は一気に混合することができる。複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約1秒~約12時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるメチル化プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xは、Cl、Br、又はIである)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。複数実施形態では、MeX対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約2:1~約4:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約5秒~約1時間の期間にわたってか又は一気に混合することができる、複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約1分~約1時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約15℃~約35℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるメチル化の第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeIとを混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。複数実施形態では、MeI対化合物Bのモル比は、約2.7:1である。いくつかの実施形態では、MeIは、工程(a)の混合物と、約5秒以内などの、一気に混合することができる。複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約5分間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約20℃での温度で起こることができる。
フロー化学
いくつかの実施形態では、化合物Aを形成するための化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化は、フロー化学によって成し遂げることができる。フロー化学は、製造の間中、迅速な混合及び滞留時間、並びに小さい占有面積及び効率的な処理量を可能にする。フロー化学は、製剤原料規格内の化合物Aを製造するために利用可能な狭いキネティックウィンドウがあるので、化合物Aを合成するプロセスにとって有利であることができる。フロー化学はまた、化合物Aを合成するためのプロセスにおいて正確な試薬化学量論を有利に提供することができる。迅速な混合時間は、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物が長い期間塩基と共に熟成させられないように、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物、及び塩基脱プロトン化反応(工程(a))が、秒のオーダーで、迅速に行われることを可能にする。化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物、及び塩基化学量論は、各試薬の流量によって調整することができ、それは、フロー化学の別の有利な態様である。この迅速な滞留時間は、KHMDSなどの、強塩基との長い熟成時間から得られるより低い転化率を防ぎながら、脱プロトン化のために必要な接触時間及び化学量論を提供する。
いくつかの実施形態では、フロー化学によって化合物Aを形成するための化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化は、プラグフロー反応器、連続撹拌タンク反応器、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。複数実施形態では、フロー化学によって化合物Aを形成するための化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化は、多数の連続撹拌タンク反応器を含むことができる。
例えば、実施例3は、化合物Aを形成するための化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化のためのフロー化学プロセスを記載している。図1は、そのフロー化学プロセスの略図である。図1は、KHMDSの溶液と一緒に有機溶媒中の化合物B’及び水の溶液がプラグフロー反応器に加えられる略図を示し、プラグフロー反応器は次いで、活性化溶液を連続撹拌タンク反応器に装入し、これに、化合物Aを含む溶液を形成するための連続撹拌タンク反応器へのMeIの添加が続き、化合物Aの溶液は、収集及びジエチルアミンクエンチタンクへ流れる。
別の例として、実施例4は、化合物Aを形成するための化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のメチル化のためのフロー化学プロセスを記載し、図2は、そのフロー化学プロセスの略図である。図2は、KHMDSの溶液と一緒に有機溶媒中の化合物B’及び水の溶液が連続撹拌タンク反応器(CSTR0)に加えられる略図を示す。この溶液は、MeIの溶液の添加と同時に別の連続撹拌タンク反応器(CSTR1)へ流れる。CSTR1の溶液は、次いで熟成連続撹拌タンク反応器(CSTR2)へ流れ、CSTR2中の溶液は、クエンチング連続撹拌タンク反応器(CSTR3)へ流れ、そこで溶液はジエチルアミンでクエンチされる。CSTR3からのクエンチされた溶液は、化合物Aを含む安定した溶液として収集タンクへ流れる。
フロー化学プロセスにおいて、化合物Aは、多数の工程で、化合物B、それの塩(例えば化合物B;)、又は溶媒和物から調製することができる。第1工程(工程(a))において、塩基は、任意選択的にプラグフロー反応器において、化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水を含む溶液と混合されて、混合物を形成する。第2工程(工程(b))において、工程(a)の混合物とハロゲン化メチル(MeX)とが、任意選択的に連続撹拌タンク反応器において、混合されて、化合物Aを含む混合物を形成する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;(ii)化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物;エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水を含む溶液とを、プラグフロー反応器又は連続撹拌タンク反応器などの、反応器において混合することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約1:1~約5:1の範囲にある。複数実施形態では、水対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約0.1:1又はそれ以上であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に、ある期間にわたって加えることができるか又は工程(a)において溶液に一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約12時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(a)は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)非求核塩基と;(ii)化合物B、それの塩、又は溶媒和物;エーテル溶媒;及び水を含む溶液とを、プラグフロー反応器又は連続撹拌タンク反応器において混合することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約2:1~約4:1の範囲にある。複数実施形態では、水対化合物Bのモル比は、約1:1~約3:1であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に約5秒以内などの、一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約1秒~約1時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(a)は、約15℃~約35℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)カリウムHMDSと;(ii)化合物B’;THF;及び水を含む溶液とを、約5~約25秒の滞留時間でプラグフロー反応器にポンプ送液することを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約3.2:1である。複数実施形態では、水対化合物Bのモル比は、約1.5:1であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に約5秒以内などの、一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、任意選択的に、約1秒~約1分間プラグフロー反応器にあることができる。複数実施形態では、工程(a)は、20℃などの、室温で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第1工程(工程(a))は、(i)カリウムHMDSと;(ii)化合物B’;THF;及び水を含む溶液とを連続撹拌タンク反応器に混ぜ入れることを含む。いくつかの実施形態では、塩基対化合物B、それの塩(例えば、化合物B’)、又は溶媒和物のモル比は、約3.2:1である。複数実施形態では、水対化合物Bのモル比は、約1.5:1であることができる。複数実施形態では、塩基は、工程(a)において溶液に約5秒以内などの、一気に加えることができる。いくつかの実施形態では、工程(a)の混合物は、約5分間撹拌し、次いで第2連続撹拌タンク反応器に移すことができる。複数実施形態では、工程(a)は、室温で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xはハロゲンである)とを、連続撹拌タンク反応器などの、反応器において混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。いくつかの実施形態では、化合物Aを含む混合物は、連続撹拌反応器タンクなどの、1つ以上の反応器タンクに移すことができる。複数実施形態では、MeX対化合物Bのモル比は、約1:1~約10:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約1秒~約6時間の期間にわたって又は一気に混合することができる。複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約1秒~約12時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xは、Cl、Br、又はIである)とを、連続撹拌反応器タンクなどの、反応器において混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含む。いくつかの実施形態では、化合物Aを含む混合物は、連続撹拌反応器タンクなどの、1つ以上の反応器タンクに移される。複数実施形態では、MeX対化合物Bのモル比は、約2:1~約4:1の範囲にある。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と約1秒~約1時間の期間にわたって又は一気に混合することができる。複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約1分~約1時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約15℃~約35℃の範囲の温度で起こることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフロー化学プロセスの第2工程(工程(b))は、工程(a)の混合物とMeX(ここで、Xはヨージドである)とを、連続撹拌反応器タンクにおいて混合して化合物Aを含む混合物を形成することを含み、化合物Aを含む混合物は、第2連続撹拌反応器タンクに移される。複数実施形態では、MeX対化合物Bのモル比は、約2.7:1である。いくつかの実施形態では、MeXは、工程(a)の混合物と、約5秒以内などの、一気に混合することができる。複数実施形態では、工程(b)の混合物は、約5分間撹拌し、次いで第2連続撹拌反応器タンクに移し、再び、約5分間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約20℃での温度で起こることができる。
複数実施形態では、化合物Bのメチル化のためのフロー化学プロセスは、第3工程を有することができる。第3工程において、工程(b)の混合物は、連続撹拌タンク反応器などの、反応器に更に加え、塩基(例えば、第二級アミン塩基)でクエンチすることができる。複数実施形態では、第3工程の混合物は、約1分~約48時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こることができる。いくつかの実施形態では、第3工程は、工程(b)の混合物が、連続撹拌タンク反応器などの、新たな反応器に移され、第二級アミン塩基でクエンチされることを含む。複数実施形態では、第3工程の混合物は、1分~約1時間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約15℃~約35℃の範囲の温度で起こることができる。いくつかの実施形態では、第3工程は、工程(b)の混合物が連続撹拌反応器に移され、ジエチルアミンでクエンチされることを含む。複数実施形態では、第3工程の混合物は、約5分間撹拌することができる。複数実施形態では、工程(b)は、約20℃の温度、又は室温で起こることができる。
化合物B’の調製
化合物Aは、化合物B’などの、化合物Bの塩形態をメチル化することによって調製することができる。ある種の複数実施形態では、化合物B’などの、化合物Bの塩形態から化合物Aを合成することが有利であることができる。いくつかの実施形態では、遊離酸である、化合物Bは、ある種の溶媒に低い溶解性を有し得、それは、反応再現性にとって課題を提供し得る。化合物B’は、ある種の溶媒にそれがより容易に可溶化されるので、改善された再現性及び一貫性を提供することができる。化合物B’は、化合物Bを塩基及び有機溶媒と混合して化合物B’を含む混合物を形成することによって調製することができる。複数実施形態では、塩基は、アルカリ水酸化物塩基であることができる。複数実施形態では、有機溶媒は、エーテル溶媒、非極性溶媒、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。
複数実施形態では、アルカリ水酸化物塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。いくつかの実施形態では、アルカリ水酸化物塩基は水酸化カリウムである。複数実施形態では、アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比は、約0.5:1~約10:1、又は約0.5:1~約5:1、又は約0.5:1~約3:1、又は約0.5:1~約2:1、又は約1:1~約3:1、又は約1:1~約2:1の範囲にある。複数実施形態では、アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比は、約0.5:1、約1:1、約1.5:1、約2:1、約2.5:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、又は約10:1である。複数実施形態では、アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比は、約1.5:1である。
複数実施形態では、有機溶媒は、エーテル溶媒、非極性溶媒、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。いくつかの場合には、有機溶媒は、エーテル溶媒であることができる。好適なエーテル溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、1,4-ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ビス(2-メトキシエチル)エーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、及びそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、エーテル溶媒は、THF又は2-メチルテトラヒドロフランであることができる。いくつかの場合には、有機溶媒は、非極性溶媒であることができる。好適な非極性溶媒としては、例えば、ヘキサン、ペンタン、トルエン、ベンゼン、ヘプタン、キシレン、及びそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。複数実施形態では、非極性溶媒は、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、又はそれらの任意の組み合わせであることができる。複数実施形態では、有機溶媒は、THF、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。いくつかの実施形態では、有機溶媒はTHFである。
複数実施形態では、化合物B’を含む混合物は、約1時間~約48時間、又は約2時間~約6時間、又は約2時間~約10時間、又は約5時間~約10時間、又は約6時間~約12時間、又は約12時間~24時間、又は約15時間~約24時間、又は約10時間~約20時間、又は約24時間~48時間、又は約30時間~40時間、又は約30時間~約48時間、又は約40時間~約48時間撹拌することができる。いくつかの実施形態では、化合物B’を含む混合物は、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、又は約12時間、約15時間、約20時間、約24時間、約30時間、約35時間、約40時間、約48時間撹拌することができる。
他の実施形態
本開示がそれの詳細な説明と併せて読まれる間、前述の説明は、添付のクレームの範囲によって定義される、本開示の範囲を例示する及び限定しないことを意図することが理解されるべきである。他の態様、利点、及び修正は、以下のクレームの範囲内である。例えば、実施例1~6に示されるような。
以下の実施例は、例示のために提供され、本発明の範囲を限定することを意図しない。
原材料及び方法
明記しない限り、市販の試薬を更なる精製なしにそのまま使用する。THF中の1.0MのMeI溶液は、重量で調製する。バッチ及びフロー化学設備(反応器、チュービング、ポンプ、連結部及び付属品)は、市販の供給業者製である。
以下の合成方法のための出発原料(化合物B)の合成は、米国特許第10,300,075号明細書に開示されている。反応の出発原料、中間体、及び最終生成物は、必要ならば、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を含むが、それらに限定されない従来技術を用いて、単離し、精製され得る。そのような原材料は、物理定数及びスペクトルデータを含む、従来の手段を用いて特徴付けられ得る。
それとは反対を明記しない限り、本明細書に記載される反応は、大気圧及び約-78℃~約150℃、又は約0℃~約50℃、又は約15℃~約25℃の範囲の温度で行われる。
実施例1:化合物Bからの化合物B’の調製
Figure 2023519680000016
((4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-ヒドロキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオンカリウム塩(化合物B’):固体水酸化カリウム(28g、0.43mol、1.5当量)を含有する丸底フラスコに、化合物B(214g、0.285mol、1.0当量)、引き続き無水テトラヒドロフラン(2.8L、0.10M)を加えた。溶液を20℃で少なくとも12時間撹拌した。溶液を次いで濾過し、テトラヒドロフラン(211mL)でリンスし、濾液を組み合わせた。濾液を、蒸留によって共沸乾燥させて、1.4~1.6当量の水を含有する、THF中の0.090~0.10Mの溶液をもたらした。化合物B’溶液を次いで、次の工程に直接使用した。H NMR(600MHz,THF-d):δ 7.726(d,J=8.4Hz,1H),7.314(br s,1H),7.181(br d,J=7.5Hz,1H),7.074(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.010(d,J=2.0Hz,1H),6.569(br d,J=7.5Hz,1H),6.080(m,1H),5.705(br d,J=15.4Hz,1H),4.032(br d,J=13.6Hz,1H),3.893(m,2H),3.662(m,1H)3.639(m,1H),3.317(br d,J=14.1Hz,1H),2.976(m,1H),2.957(m,1H),2.741(m,1H),2.709(m,1H),2.679(m,1H),2.641(br d,J=10.5Hz,1H),2.455(br d,J=9.9Hz,1H),2.433(m,1H),2.419(m,1H),2.307(m,1H),2.242(m,1H),2.193(m,1H),2.178(m,2H),2.121(m,1H),2.055(m,1H),1.956(m,1H),1.929(m,1H),1.877(m,1H),1.868(m,2H),1.859(m,1H),1.811(m,1H),1.652(m,1H),1.639(m,1H),1.630(m,1H),1.520(m,1H),1.482(m,2H),1.340(m,1H),1.299(m,1H),1.239(br d,J=7.0Hz,3H),1.197(m,1H),1.076(m,1H),0.948(br d,J=6.6Hz,3H);13C NMR(151MHz,THF-d):δ 175.4,151.4,141.7,140.6,140.0,135.8,134.2,132.6,131.0,129.9,129.2,127.4,120.5,120.3,116.3,81.1,76.3,67.1,63.2,62.3,61.3,60.9,56.9,56.5,56.3,49.5,43.6,38.9,35.8,34.6,31.2,30.9,29.3,27.5,27.0,25.3,22.4,20.3,17.1,8.1.
実施例2:化合物B’からの化合物Aのバッチ調製
Figure 2023519680000017
1.5当量の水を含有するTHF中の化合物B’溶液を、実施例1に従って調製する。
THF(1.3mL,13体積)中の化合物B’の溶液(100mg、0.1mmol、1.0当量、1.5±0.1当量の水を含有する)に、無水THF(1.2mL、12体積)を加えた。THF中の1.0MのKHMDS(0.32mL、0.32mmol、3.2当量)を次いで、撹拌する化合物B’溶液に15秒以内で一気に迅速に装入した。KHMDS溶液を装入した直後に、THF中の1.0MのMeIの溶液(0.27mL、0.27mmol、2.7当量)を次いで、撹拌する反応混合物に15秒以内で一気に迅速に装入した。5分間撹拌した後、反応をジエチルアミン(0.16mL、1.5mmol、15.0当量)でクエンチした。
実施例3:フロー化学手順1-プラグフロー反応器及び連続撹拌タンク反応器メチル化反応フロープロセス
(4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-メトキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物A):THF中の化合物B’溶液(1.0当量、80g/分)、THF中の1.0MのKHMDS溶液(3.2当量)、及び無水THF(1.4L)を、20℃で15秒の滞留時間でプラグフロー反応器(PFR)にポンプ送液した。1.5当量の水を含有するTHF中の化合物B’溶液を、実施例1に従って化合物Bから調製した。PFR流出物及びTHF中の1.0Mヨードメタン溶液(2.7当量)を同時に連続撹拌タンク反応器1(CSTR1)に加えた。反応スラリーをCSTR1において20℃で5分間熟成させ、次いで第2反応器(CSTR2)に移した。スラリーをCSTR2において20℃で5分間熟成させた。結果として生じたスラリーをCSTR2からCSTR3に移した。CSTR3において、N,N-ジエチルアミン(15当量)を同時に加えた。スラリーをCSTR3において20℃で5分間熟成させた。粗流れを、分析のためにCSTR3から画分で集めた。95%超の転化率での粗流れを含有する集められた画分を、単離プロセスを通して進めた。図1は、このプロセスの例証フロープロセス図を示す。
実施例4:フロー化学手順2-4×連続撹拌タンク反応器メチル化反応フロープロセス
(4S,7aR,9aR,10R,11E,14S,15R)-6’-クロロ-10-メトキシ-14,15-ジメチル-10-{[(9aR)-オクタヒドロ-2H-ピリド[1,2-a]ピラジン-2-イル]メチル}-3’,4’,7a,8,9,9a,10,13,14,15-デカヒドロ-2’H,3H,5H-スピロ[1,19-エテノ-16l6-シクロブタ[i][1,4]オキサゼピノ[3,4-f][1,2,7]チアジアザシクロヘキサデシン-4,1’-ナフタレン]-16,16,18(7H,17H)-トリオン(化合物A):THF中の化合物B’溶液(116g、0.15mol、1.0当量)を無水THF(1.4L)で希釈した。1.5当量の水を含有するTHF中の化合物B’溶液を、実施例1に従って化合物Bから調製する。THF中の化合物B’(1.0当量、16.7mL/分)及びTHF中の1.0MのKHMDS(3.2当量)溶液を同時にCSTR0に加えた。結果として生じた溶液をCSTR0において20℃で5分間熟成させ、次いでCSTR1に移した。THF中の1.0Mヨードメタン溶液(2.7当量)を同時にCSTR1に加えた。反応スラリーをCSTR1において20℃で5分間熟成させ、次いでCSTR1からCSTR2に移した。スラリーを、CSTR2において20℃で5分間熟成させ、次いでCSTR2からCSTR3に移した。CSTR3において、N,N-ジエチルアミン(15当量)を同時に加えた。スラリーをCSTR3において20℃で5分間熟成させた。粗流れを、分析のためにCSTR3から画分で集めた。95%超の転化率での粗流れを含有する集められた画分を、単離プロセスを通して進めた。図2は、このプロセスの例証プロセスフロー図を示す。
実施例5:一般的な単離プロセス(例えば、実施例2、実施例3、及び実施例4についての)
化合物Aを、実施例2、実施例3、及び実施例4の粗溶液から次の通り単離した。粗溶液を20℃で濾過した。溶液を次いで真空下に40℃で約0.13Mまで濃縮した。濃縮された溶液をポリッシュ濾過した。濾過された溶液、5NのNaOH(51mL)、引き続き13重量%のNaCl溶液(206mL)を装入した。溶液を20℃で少なくとも5分間かき混ぜた。かき混ぜを停止し、相を20℃で少なくとも5分間分離するに任せた。水層を除去した。13重量%のNaCl溶液(206mL)を有機層に装入し、バッチを20℃で少なくとも5分間かき混ぜた。かき混ぜを停止し、相を20℃で少なくとも5分間分離するに任せた。水層を除去した。2%v/vトルエン入り変性エタノール(946mL)を有機層に装入した。バッチを真空下に50℃で約0.13Mまで蒸留した。2%v/vトルエン入り変性エタノール(997mL)を、蒸留された溶液に装入し、バッチを真空下に50℃で約0.13Mまで蒸留した。2%v/vトルエン入り変性エタノール(997mL)の別の装入物を蒸留された溶液に装入し、蒸留をもう一度繰り返した。バッチをポリッシュ濾過し、次いで80±5℃に加熱した。温度に達した後、3NのAcOH(22mL、0.14mol、0.5当量)を加熱された溶液に装入した。溶液を少なくとも15分間80±5℃で熟成させた。別個の容器中で、2%v/vトルエン入りの変性エタノール(2.6mL)中の化合物A種晶(0.51g)のスラリーを調製した。種晶スラリーを次いで、加熱された溶液に装入した。溶液を80±5℃で少なくとも15分間熟成させた。3NのAcOH(108mL、0.70mol、2.5当量)を次いで、80℃で1hの期間にわたって装入した。次いで、バッチを1hの期間にわたって20℃にゆっくり冷却した。スラリーを少なくとも追加の1h20℃で熟成させ、これに固体の濾過が続いた。ケーキを2%v/vトルエン入り変性エタノール(2×308mL)で洗浄した。濾過された固体を少なくとも12h真空下に65℃で乾燥させて化合物Aを得た(75.6g、96.1重量%、76%収率):IR(薄膜,cm-1):2936.63,1507.87,1341.57,1308.78,1257.25,1212.75,1184.65,1095.64,1008.98,812.23,777.10,568.64;H NMR(600.13MHz,DMSO-d):δ 7.671(d,J=8.5Hz,1H),7.241(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.190(br d,J=1.9Hz,1H),7.153(d,J=2.4Hz,1H),7.018(dd,J=8.1,1.9Hz,1H),6.825(d,J=8.1Hz,1H),5.633(dt,J=16.2,5.5Hz,1H),5.430(br d,J=16.2Hz,1H),4.031(d,J=12.3Hz,1H),3.981(d,J=12.3Hz,1H),3.874(br d,J=15.0Hz,1H),3.810(q,J=6.5Hz,1H),3.579(d,J=14.2Hz,1H),3.254(s,3H),3.212(d,J=14.2Hz,1H),3.019(br d,J=10.7Hz,1H),2.953(br dd,J=15.0,10.4Hz,1H),2.907(m,1H),2.796(m,1H),2.793(m,1H),2.717(m,1H),2.610(m,1H),2.580(m,1H),2.489(m,1H),2.447(br d,J=14.2Hz,1H),2.431(m,1H),2.303(m,1H),2.300(m,1H),2.268(br d,J=14.2Hz,1H),2.253(m,1H),2.219(m,1H),2.202(m,1H),2.059(m,1H),2.031(m,1H),2.001(m,1H),1.858(m,2H),1.781(m,1H),1.688(br d,J=15.3Hz,1H),1.654(m,1H),1.634(m,1H),1.612(m,1H),1.524(m,1H),1.519(m,1H),1.445(m,1H),1.403(m,1H),1.303(m,1H),1.227(d,J=7.1Hz,3H),1.191(m,1H),0.945(d,J=6.7Hz,3H);13C NMR(150.90MHz,DMSO-d):δ 169.0,150.5,139.8,139.1,130.6,130.2,129.3,128.7,127.9,126.0,119.0,117.2,115.4,80.9,79.5,60.8,59.9,59.6,58.9,57.9,55.7,54.0,53.7,52.4,49.8,43.8,41.3,35.8,32.0,31.5,29.3,28.1,27.7,26.1,24.2,22.6,21.2,18.3,15.0,5.9;HRMS(ESI):C42H57ClN4O5S+H 765.38に対する計算値,実測値:765.38.
実施例6-水の化学量論的添加
使用される水の量並びに塩基の量を3つの反応のそれぞれにおいて変えたことを除いて、実施例2の方法に従った。様々な当量の水(0.6~3.0当量)を、反応において許容される水の量及び反応が98%超の転化率で進行するために必要な量を確定するために試験した(表1)。塩基の当量が水の当量の増加を相殺する限り、反応は97%超の転化率で進行した。1.0当量超の水を使用すると、99%超の転化率及び0.05%未満のジメチル不純物を提供した。水なしでは、不一致が、反復トライアルにわたって化合物Aへの転化率に観察された。
Figure 2023519680000018
実施例7-MeIの即時添加が続く、化合物B’へのKHMDSの迅速添加
KHMDS及びMeIの両方の添加の速度を、どちらかの成分の添加速度が反応効率において役割を果たすかどうかを決定するために試験した(表2)。より有効な反応はKHMDSの添加が迅速(数秒以内)である場合に起こることが見出された。KHMDSが20分にわたって化合物B’に添加される場合、転化率の低下が観察された。MeIの添加速度は、反応転化率に影響を及ぼすように見えなかった。
Figure 2023519680000019
実施例8:化合物Aの結晶性水和物形態の調製及びキャラクタリゼーション
化合物Aの結晶性水和物形態は、化合物Aを約10体積の95:5のエタノール/水と組み合わせることによって形成された。密封バイアル中で15分間70℃に熱サイクルされ、次いで冷却される。
X線粉末回折:X線粉末回折データは、RTMS検出器を備えたPANalytical X’Pert PRO X線回折システムで得られた。試料を、CuKα線(1.54Å)を使って45kV及び40mAで0.0334°のステップサイズで5から45°(2θ)まで連続モードで走査した。入射ビーム路程は、0.02ラドソーラースリット、15mmマスク、4°固定散乱防止スリット及びプログラム可能な発散スリットを備えていた。回折ビームは、0.02ラドソーラースリット、プログラム可能な散乱防止スリット及び0.02mmニッケルフィルターを備えていた。試料を、低いバックグラウンド試料ホルダー上で調製し、2秒の回転時間の回転ステージ上に置いた。可変の温度研究のために、試料を平板試料ホルダー上で調製し、TTK-450温度制御ステージに置いた。可変湿度研究のために、モジュール式湿度発生装置(ProUmid)を用いてTHC湿度試料チャンバー中の雰囲気を制御した。化合物Aの結晶性水和物形態材料のXRPDパターンを、図7に示し、XRPDピークを表3にリストアップする。
熱分析:示差走査熱量測定法(DSC)は、50ml/分で流れる、乾燥窒素下のアルミニウムTzeroパン中でTA Instruments Q1000/2000熱量計で行った。化合物Aの結晶性水和物形態のDSCを図4に示す。熱重量分析(TGA)は、60ml/分で流れる、乾燥窒素下の白金パン中でTA Instruments Q500アナライザーで行った。化合物Aの結晶性水和物形態のDSC及びTGAを図4及び5に示す。
水分収着:水分収着データは、Surface Measurement Systems(表面測定システム)DVSAdvantage機器を用いて集めた。平衡判定基準は、360分の最大平衡時間で10分たって±0.001%の重量変化に設定した。化合物Aの結晶性水和物形態の水分収着プロファイルを図6に示す。
Figure 2023519680000020
Figure 2023519680000021
単結晶データ:化合物A結晶性水和物形態の乾燥粉末試料を単結晶構造測定のために使用した。データ収集のために選択された検体は、およそ寸法0.002×0.008×0.025mmの針状結晶であった。結晶を、鉱油(STP Oil Treatment)と共にMiTeGenTM取付け具に搭載した。第1回折パターンは、結晶が、汚れた、細長い及び裂けた反射を生じさせ、且つ、ほんの弱く回折するにすぎない最低限度の品質のものであることを示した。
回折データ(φ-及びω-走査)は、1μS microsourceからのCuKα線(λ=1.54178Å)を用いるBruker APEX2 CCD検出器と結合したBruker-AXS X8 Kappa回折計で100Kにおいて集めた。データ整理は、プログラムSAINT[1]を使って実施し、当量をベースとする半経験的な吸収補正は、プログラムSADABS[2]を使って行った。結晶特性及びデータ/微調整統計値のまとめを表5に示す。
化合物A結晶性水和物の構造は、非対称ユニット中に1分子の化合物A及び80%の水分子を持った単斜晶系キラル空間群P21にて100Kにおいて決定された。
Figure 2023519680000022
前述の説明は、理解を明解にするために示されているにすぎず、本発明の範囲内の変更は当業者に明らかであり得るので、不必要な限定がそれらから理解されるべきではない。
本明細書及びそれに続くクレームの全体にわたって、文脈上他の意味が要求されない限り、語「含む(comprise)」並びに「含む(comprises)」及び「含んでいる(comprising)」などの変形は、述べられる整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群の包含を意味するが、任意の他の整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群の排除を意味しないと理解されるであろう。
本明細書の全体にわたって、組成物が成分又は原材料を含むとして記載される場合、その組成物はまた、特に記載しない限り、列挙された成分又は原材料の任意の組み合わせから本質的になる、又は組み合わせからなることができると考えられる。同様に、方法が特定の工程を含むと記載される場合、その方法はまた、特に記載しない限り、列挙された工程の任意の組み合わせから本質的になる、又は組み合わせからなることができると考えられる。本明細書に例示的に開示される本発明は、好適にも、本明細書に具体的に開示されていない任意の要素又は工程の不在下で実施され得る。
この開示を読むと当業者に明らかであるように、本明細書に記載される及び例示される個別の実施形態のそれぞれは、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく他の幾つかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離され得る又は特徴と組み合わせられ得る別個の成分及び特徴を有する。任意の列挙された方法は、列挙された事象の順に又は論理的に可能である任意の他の順に実施することができる。
本明細書に開示される方法、及びそれの個別の工程の実施は、手動で及び/又は電子設備によって提供される自動化の助けを借りて行うことができる。方法は特定の実施形態に関して記載されてきたが、当業者は、その方法に関連した行為を行う他のやり方が用いられ得ることを容易に理解するであろう。例えば、様々な工程の順は、特に記載しない限り、本方法の範囲又は主旨から逸脱することなく変えられ得る。加えて、個別の工程のいくつかは、組み合わせる、省略する、又は追加の工程へ更に細かく分けることができる。
本明細書での開示との関連での(とりわけクレームとの関連での)、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び類似の指示対象の使用は、特に明記しない限り、単数形及び複数形の両方を含むと解釈されるべきである。本明細書での値の範囲の列挙は、本明細書で特に明記しない限り、その範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する簡潔な方法としての役割を果たすことを意図しているにすぎず、それぞれの別個の値は、あたかも本明細書で個別に列挙されているかのように本明細書中に援用される。本明細書で提供されるいかなる及び全ての例、又は例示的言語(例えば、「などの」)の使用は、本明細書での開示をよりよく説明することを意図し、特に明記しない限り、本明細書での開示の範囲への限定ではない。本明細書での言語は、任意の特許請求されていない要素が本明細書での開示の実施にとって絶対に必要であることを示していると解釈されるべきではない。
本明細書に引用される全ての特許、刊行物及び参考文献は、参照により本明細書によって完全に援用される。本開示と援用される特許、刊行物及び参考文献との間の矛盾の場合には、本開示が優先されるべきである。

Claims (66)

  1. 化合物A、それの塩、又は溶媒和物:
    Figure 2023519680000023
    の合成方法であって、
    (a)
    (i)非求核塩基、アルカリ金属水素化物塩基、アルカリ金属水酸化物塩基、有機リチウム塩基、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される塩基と;
    (ii)化合物B、それの塩、又は溶媒和物:
    Figure 2023519680000024
    ;及び
    エーテル溶媒、非極性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせを含む有機溶媒;及び水(ここで、水対化合物Bのモル比は、約0.1:1~約3:1の範囲にある)を含む溶液とを混合して混合物を形成する工程と;
    (b)工程(a)の前記混合物とMeX(ここで、Xはハロゲンである)とを混合して化合物Aを含む混合物を形成する工程と
    を含む方法。
  2. 前記塩基が、リチウムヘキサメチルジシラジド(「HMDS」)、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソプロピルアミド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-アミレート、ナトリウムtert-アミレート、カリウムtert-アミレート、水素化カリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(TMP)、LiTMP、n-ブチルリチウム(n-BuLi)、n-ヘキシルリチウム、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(TMG)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記塩基が、リチウムヘキサメチルジシラジドHMDS、ナトリウムHMDS、カリウムHMDS、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記塩基がカリウムヘキサメチルジシラジド(「KHMDS」)を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記塩基対化合物Bのモル比が約1:1~約5:1の範囲にある、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記塩基対化合物Bの前記モル比が約2.5:1~約4:1の範囲にある、請求項5に記載の方法。
  7. 前記塩基対化合物Bの前記モル比が約3.0:1~約3.5:1である、請求項5に記載の方法。
  8. 前記塩基対化合物Bの前記モル比が約3.2:1である、請求項5に記載の方法。
  9. 前記有機溶媒が、テトラヒドロフラン(「THF」)、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記有機溶媒がTHFを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 水対化合物Bの前記モル比が約0.5:1~約3:1の範囲にある、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 水対化合物Bの前記モル比が約1:1~約3:1の範囲にある、請求項11に記載の方法。
  13. 水対化合物Bの前記モル比が約1.4:1~約1.6:1である、請求項11に記載の方法。
  14. Xがヨージドである、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. MeX対化合物Bのモル比が約1:1~約4:1の範囲にある、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. MeX対化合物Bの前記モル比が約2.7:1である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記塩基が、工程(a)において前記溶液と約5秒~約6時間の期間にわたって混合される、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記塩基が、工程(a)において前記溶液と5秒以内で混合される、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記塩基が、工程(a)において前記溶液と1秒以内で混合される、請求項18に記載の方法。
  20. 工程(a)の前記混合物が、約1秒~約12時間撹拌される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 工程(a)の前記混合物が、約1秒~約20分間撹拌される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記MeXが、工程(a)の前記混合物と約1秒~約6時間の期間にわたって混合される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記MeXが、工程(a)の前記混合物と5秒以内で混合される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記MeXが、工程(a)の前記混合物と1秒以内で混合される、請求項23に記載の方法。
  25. 工程(b)の前記混合物が、約1分~12時間撹拌される、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 工程(b)の前記混合物が、約1分~約20分間撹拌される、請求項25に記載の方法。
  27. 化合物Bが溶媒和物である、請求項1~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 化合物Bが、化合物B’:
    Figure 2023519680000025
    (式中、Mはアルカリ金属である)
    の構造を有する塩である、請求項1~27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記アルカリ金属が、リチウム、ナトリウム、又はカリウムである、請求項28に記載の方法。
  30. 前記アルカリ金属がカリウムである、請求項29に記載の方法。
  31. 化合物B’が、化合物Bをアルカリ水酸化物塩基並びにエーテル溶媒、非極性溶媒、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される有機溶媒と混合して化合物B’を含む混合物を形成することによって調製される、請求項28~30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記アルカリ水酸化物塩基が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記アルカリ水酸化物塩基対化合物Bのモル比が約0.5:1~約3:1の範囲にある、請求項31又は32に記載の方法。
  34. 前記アルカリ水酸化物塩基対化合物Bの前記モル比が約1.5:1である、請求項33に記載の方法。
  35. 前記有機溶媒が、テトラヒドロフラン(「THF」)、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、1,4-ジオキサン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項29~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記有機溶媒がTHFを含む、請求項35に記載の方法。
  37. 化合物B’を含む前記混合物が、約1時間~約48時間撹拌される、請求項31~36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 工程(b)の前記混合物を第二級アミン塩基でクエンチする工程を更に含む、請求項1~37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記第二級アミン塩基が、N,N-ジエチルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  40. 各混合工程が、約0℃~約40℃の範囲の温度で起こる、請求項1~39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 各混合工程の温度が、約15℃~約25℃の範囲にある、請求項40に記載の方法。
  42. 13.57、19.13、20.39、24.04、25.54、27.75、30.09、31.05、36.84、38.27、39.48、43.15、49.53、50.30、51.84、54.40、56.15、57.28、57.78、60.23、61.80、65.65、78.05、85.23、115.91、123.10、124.60、128.11、130.53、133.18、133.87、134.99、139.72、141.47、143.08、151.76、及び174.30±0.5ppmでの固体状態13C NMRピークによって特徴付けられる、化合物Aの結晶性水和物形態。
  43. CuKα線を用いる10.3、16.3、及び17.1±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって更に特徴付けられる、請求項42に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  44. CuKα線を用いる8.1、10.7、12.5、13.3、15.1、及び20.3±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって更に特徴付けられる、請求項43に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  45. CuKα線を用いる14.4、14.7、15.9、17.7、18.1、19.8、20.9、21.7、21.9及び25.0±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって更に特徴付けられる、請求項44に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  46. 実質的に図3に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項42~45のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  47. 示差走査熱量測定法によって測定されるように、218℃~224℃に吸熱転移を有する、請求項42~46のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  48. 前記吸熱転移が224℃±3℃においてである、請求項47に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  49. 実質的に図5に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項48に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  50. 実質的に図8に示されるような単結晶構造を有する、請求項42~49のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  51. 請求項42~50のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤。
  52. がんを患っている対象の治療方法であって、治療的に有効な量の請求項51に記載の医薬製剤を前記対象に投与する工程を含む方法。
  53. 前記がんが、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、又は急性骨髄性白血病である、請求項52に記載の方法。
  54. CuKα線を用いる10.3、16.3、及び17.1±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって特徴付けられる、化合物Aの結晶性水和物形態。
  55. CuKα線を用いる8.1、10.7、12.5、13.3、15.1、及び20.3±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって更に特徴付けられる、請求項54に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  56. CuKα線を用いる14.4、14.7、15.9、17.7、18.1、19.8、20.9、21.7、21.9、及び25.0±0.2°2θでのXRPDパターンピークによって更に特徴付けられる、請求項55に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  57. 実質的に図3に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項54に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  58. 示差走査熱量測定法によって測定されるように、218℃~224℃に吸熱転移を有する、請求項54~57のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  59. 前記吸熱転移が224℃±3℃においてである、請求項58に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  60. 実質的に図5に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項59に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  61. 実質的に図8に示されるような単結晶構造を有する、請求項54~60のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  62. 化合物Aの前記結晶性水和物形態が、酢酸の存在下で形成される、請求項42~61のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  63. 化合物Aの前記結晶性水和物形態が、水及びエタノールの存在下で形成される、請求項42~61のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態。
  64. 請求項54~63のいずれか一項に記載の化合物Aの結晶性水和物形態及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤。
  65. がんを患っている対象の治療方法であって、治療的に有効な量の請求項64に記載の医薬製剤を前記対象に投与する工程を含む方法。
  66. 前記がんが、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、又は急性骨髄性白血病である、請求項65に記載の方法。
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