JP2023162588A - ケーブル接続構造、電力ケーブル、およびケーブル接続構造の製造方法 - Google Patents

ケーブル接続構造、電力ケーブル、およびケーブル接続構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易的な構成で遮水性及び電気的断絶性を両立するケーブル接続構造を提供する。【解決手段】連結された電力ケーブル10において、ケーブル接続構造20は、第1電力ケーブル100aと第2電力ケーブル100bを接続するスリーブ200、スリーブの外周を覆う絶縁ユニット300、絶縁ユニット及び第1電力ケーブルの一部と第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部400を有する。保護部は、第1電力ケーブルの一部外周及び第1電力ケーブルに近い領域の絶縁ユニットの外周を連続的に覆う第1金属層410、第1金属層から露出した絶縁ユニットの外周及び第1金属層の一部の外周を連続的に覆う絶縁層420及び第2電力ケーブルの一部外周及び第2電力ケーブルに近い領域の絶縁層の外周を連続的に覆い、かつ、第1金属層の一部の上方で絶縁層上に重なった第2金属層430を有する。第2金属層は、絶縁層により第1金属層と絶縁されている。【選択図】図2

Description

本開示は、ケーブル接続構造、電力ケーブル、およびケーブル接続構造の製造方法に関する。
従来では、一対の電力ケーブルの接続部の周囲を囲むように、金属管が設けられることがあった(例えば、特許文献1)。
特開2015-142478号公報
本開示の目的は、簡易的な構成により、防水性および電気的断絶性を両立することである。
本開示の一態様によれば、
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
を有し、
前記保護部は、
前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように設けられた第1金属層と、
前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なった第2金属層と、
を有し、
前記第2金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁されている
ケーブル接続構造が提供される。
本開示によれば、簡易的な構成により、遮水性および電気的断絶性を両立することができる。
図1は、電力ケーブルを示す概略断面図である。 図2は、本開示の第1実施形態に係るケーブル接続構造を示す導体の軸方向に沿った概略断面図である。 図3Aは、本開示の第1実施形態に係る保護部の一部を拡大した概略断面図である。 図3Bは、本開示の第1実施形態の変形例1-1に係る保護部の一部を拡大した概略断面図である。 図3Cは、本開示の第1実施形態の変形例1-2に係る保護部の一部を拡大した概略断面図である。 図4は、本開示の第2実施形態に係るケーブル接続構造を示す導体の軸方向に沿った概略断面図である。 図5Aは、本開示の第2実施形態に係る保護部の一部を拡大した概略断面図である。 図5Bは、本開示の第2実施形態の変形例2-1に係る保護部の一部を拡大した概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
<発明者等の得た知見>
まず、発明者等の得た知見について説明する。
従来の一対の電力ケーブルを接続した中間接続部では、上述のように、例えば、導体接続管を覆う絶縁ユニットの外側を保護するように、金属管が設けられていた。当該金属管により、遮水性を確保していた。
ここで、中間接続部では、一対の電力ケーブルにおける接地系統を分離させるため、金属管を電気的に分離させることが必要となる場合がある。このような接続部を「絶縁接続部」ということがある。3相の電力ケーブルのそれぞれに絶縁接続部を設け、3相の電力ケーブルのケーブル金属遮蔽層をクロスボンド接地させることで、ケーブル金属遮蔽層に発生する誘起電圧を抑制することができる。また、絶縁接続部を設けることにより、地絡電流の過剰な伝播を抑制することができ、地絡箇所を容易に特定することができる。
従来の絶縁接続部では、金属管の軸方向の中間位置に筒状の絶縁体を介在させることで、第1電力ケーブルに近い領域の金属管と、第2電力ケーブルに近い領域の金属管と、を分離していた。このような構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立させていた。
しかしながら、絶縁体を介在させた金属管は、その構造が複雑かつ重厚となっていた。このため、絶縁接続部の施工が困難となり、絶縁接続部に係るコストが増大していた。
このような課題を解決するため、本発明者は、絶縁接続部において、従来の金属管を、シート状の金属層に置き換えることを検討した。
まず、従来の銅管と同じように考えて、絶縁接続部において電力ケーブルの軸方向に所定の離間部を挟んで金属層を分離させた構造を検討した。しかしながら、このような構造では、離間部における遮水性が低下し、当該離間部から透湿が生じる。つまり、金属層が絶縁ユニットの全体を覆っていないため、透湿が生じることとなる。
そこで、本発明者は、絶縁ユニットの全体を金属層で覆い、高い遮水性を維持しつつ、電気的断絶性(electrical interruption、「縁切り性」ともいう)を確保できる構成を見出した。
以下の本開示は、本開示者等が見出した上記知見に基づくものである。
<本開示の実施態様>
次に、本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の一態様に係るケーブル接続構造は、
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
を有し、
前記保護部は、
前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように設けられた第1金属層と、
前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なった第2金属層と、
を有し、
前記第2金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁されている。
この構成によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
[2]本開示の他の態様に係るケーブル接続構造は、
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
を有し、
前記保護部は、
少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられた第1金属層と、
少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間した第2金属層と、
前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なった第3金属層と、
を有し、
前記第3金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁されている。
この構成によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
[3]上記[1]又は[2]に記載のケーブル接続構造において、
前記絶縁ユニットは、
少なくとも前記スリーブの外周を覆うように配置され、半導電性を有する内部半導電層と、
前記内部半導電層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、絶縁性を有する絶縁ユニット絶縁層と、
前記絶縁層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、半導電性を有する外部半導電層と、
を有し、
前記外部半導電層は、前記第1電力ケーブルおよび前記第2電力ケーブルの軸方向に分離された少なくとも1つの分離部を有し、
前記保護部の前記絶縁層は、前記絶縁ユニットの前記分離部に接しつつ前記分離部を覆っている。
この構成によれば、ケーブル接続構造の電気的断絶性を安定的に確保することが可能となる。
[4]上記[1]から[3]のいずれか1つに記載のケーブル接続構造において、
前記絶縁層は、複数積層されている。
この構成によれば、絶縁層により第1金属層と第2金属層とが絶縁された部分の絶縁性を向上させることができる。
[5]本開示の更に他の態様に係る電力ケーブルは、
上記[1]から[4]のいずれか1つに記載のケーブル接続構造を少なくとも1つ備え、連結されている。
この構成によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
[6]本開示の更に他の態様に係るケーブル接続構造の製造方法は、
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
を有し、
前記保護部を設ける工程は、
前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように、第1金属層を設ける工程と、
前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆い、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なるように、第2金属層を設ける工程と、
を有し、
前記第2金属層を設ける工程では、
前記第2金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁させる。
この構成によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
[7]本開示の更に他の態様に係るケーブル接続構造の製造方法は、
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
を有し、
前記保護部を設ける工程は、
少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように第1金属層を設ける工程と、
少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆い、かつ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間するように、第2金属層を設ける工程と、
前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
前記絶縁層の外周を覆い、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なるように、第3金属層を設ける工程と、
を有し、
前記第3金属層を設ける工程では、
前記第3金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁させる。
この構成によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、本開示の第1実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<本開示の第1実施形態>
(1)連結された電力ケーブル、およびケーブル接続構造
本開示の第1実施形態に係る連結された電力ケーブル10およびケーブル接続構造(ケーブル接続部)20の概略構成について、図1~図2を参照して説明する
なお、図2では、下側半分の構成が省略されている。図2において、段剥ぎされた電力ケーブル100、およびスリーブ200は、側面が示されている。
図2に示すように、本実施形態の連結された電力ケーブル10は、例えば、複数の電力ケーブル100と、少なくとも1つケーブル接続構造20と、を有している。
なお、以下において、電力ケーブル100等の「軸方向」とは、電力ケーブル100等の中心軸に沿った方向のことをいい、電力ケーブル100等の長手方向と言い換えることができる。また、電力ケーブル100等の「径方向」とは、電力ケーブル100等の軸方向に垂直な方向のことをいい、場合によっては電力ケーブル100等の短手方向と言い換えることができる。また、電力ケーブル100等の「周方向」とは、電力ケーブル100等の外周に沿った方向のことをいう。
[第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブル]
図1に示すように、電力ケーブル100は、高電圧の送電ケーブルである固体絶縁ケーブルとして構成されている。
図1に示す電力ケーブル100は、例えば、陸上ケーブルまたは地中ケーブルとして構成され、導体110、ケーブル内部半導電層120、ケーブル絶縁層130、ケーブル外部半導電層140、吸水層(不図示)、ケーブル金属遮蔽層150、およびケーブルシース160を、導体110の中心軸に近い領域から外周に向けてこの順で有している。なお、電力ケーブル100のうち、導体110からケーブル外部半導電層140までの部分を「ケーブルコア」ということがある。ケーブル絶縁層130は、ポリエチレンなどのポリオレフィンを含んでいる。ポリオレフィンは架橋されていてもよい。ケーブル金属遮蔽層150は、例えば、金属被、又は、銅ワイヤ若しくは銅テープの巻付層である。
導体110は、例えば、複数の導体素線112を有している。それぞれの導体素線層114において、複数の導体素線112は、例えば、内側の層の外周面に沿って、螺旋状に撚り合わせて設けられている。導体素線112は、例えば、銅、アルミのうち少なくともいずれかを含んでいる。
図2に示すように、電力ケーブル100は、導体110の先端から反対側に向けて段階的に剥がされている(いわゆる“段剥ぎ”されている)。すなわち、導体110、ケーブル内部半導電層120、ケーブル絶縁層130、ケーブル外部半導電層140、ケーブル金属遮蔽層150、およびケーブルシース160は、導体110の先端から反対に向けてこの順で露出している。以下、段剥ぎされた各部を「露出部」ということがある。このような構成により、電力ケーブル100同士を中心軸に近い領域から外周に向けて順番に接続することができる。
図2に示すように、電力ケーブル100は、複数設けられている。複数の電力ケーブル100のうち、一対の電力ケーブル100は、互いの導体110の軸を一致させて突き合わせられている。なお、以下において、当該一対の電力ケーブル100のうちの1つの電力ケーブル100を「第1電力ケーブル100a」といい、他の1つの電力ケーブル100を「第2電力ケーブル100b」ということがある。
[ケーブル接続構造]
図2に示すように、ケーブル接続構造20は、例えば、いわゆる絶縁接続部として、一対の電力ケーブル100を接続するよう構成されている。具体的には、ケーブル接続構造20は、例えば、上述した一対の電力ケーブル100と、スリーブ(導体接続管)200と、絶縁ユニット(絶縁筒、ゴム接続筒、ゴムユニット)300と、保護部400と、を有している。
(スリーブ)
スリーブ200は、例えば、筒状の金属管として構成され、一対の電力ケーブル100の導体110同士を接続するよう、一対の導体110のそれぞれの先端を囲むように設けられている。なお、筒状のスリーブ200は、中空部内の一対の導体110の間に隔壁(不図示)を有していてもよい。
なお、例えば、一対のケーブル絶縁層130の間の空間を埋めるように、半導電テープが巻き付けられていてもよい。これにより、後述の絶縁ユニット300の面圧不整を抑制することができる。
(絶縁ユニット)
絶縁ユニット300は、例えば、絶縁性の筒状部材として構成され、スリーブ200の周辺の外周を覆うように設けられている。
絶縁ユニット300は、例えば、いわゆる常温収縮型または工場拡径型として構成されている。すなわち、絶縁ユニット300は、一体としてモールドされた弾性材料を有し、常温で弾性的に収縮して電力ケーブル100の接続部分に密着するようになっている。
また、絶縁ユニット300は、例えば、スリーブ200の周囲の絶縁性を保ちつつ、スリーブ200の周囲の電界を緩和するよう構成されている。具体的には、絶縁ユニット300は、例えば、内部半導電層320と、絶縁ユニット絶縁層340と、外部半導電層380と、を有している。
内部半導電層320は、スリーブ200の外周を覆うように筒状に構成されている。内部半導電層320は、例えば、半導電性を有するゴムを含んでいる。内部半導電層320は、スリーブ200と等電位となっている。
絶縁ユニット絶縁層340は、内部半導電層320、第1電力ケーブル100aの一部、および第2電力ケーブル100bの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられている。絶縁ユニット絶縁層340は、例えば、絶縁性を有するゴムを含んでいる。
外部半導電層380は、絶縁ユニット絶縁層340、第1電力ケーブル100aの一部、および第2電力ケーブル100bの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられている。外部半導電層380は、半導電性を有するゴムを含んでいる。
外部半導電層380は、例えば、ストレスコーン部360を有している。ストレスコーン部360は、絶縁ユニット絶縁層340の軸方向の両端に近い位置のそれぞれに設けられ、絶縁ユニット絶縁層340の軸方向の中央に向けて拡径した略テーパ形状の内周面を有している。ストレスコーン部360の内周面の一部は、段剥ぎされた電力ケーブル100のケーブル外部半導電層140に接している。
このような絶縁ユニット300の構成により、スリーブ200の周囲を電気的に遮蔽しつつ、ケーブル外部半導電層140の先端の電界を緩和することができる。
ここで、本実施形態では、外部半導電層380は、第1電力ケーブル100aおよび第2電力ケーブル100bの軸方向に分離された少なくとも1つの分離部SPを有している。ここでの分離部SPは、例えば、第2電力ケーブル100bに近い位置に1つ設けられ、第1電力ケーブル100aに近い領域と第2電力ケーブル100bに近い領域とを分離している。これにより、第1電力ケーブル100aの遮蔽と第2電力ケーブル100bの遮蔽との間で、絶縁ユニット300を電気的に分離することができる。
なお、絶縁ユニット300の軸方向の両端が、当該軸方向に対して直交した端面を有している場合には、当該端面付近に半導電テープ(符号不図示)が巻き付けられることにより、傾斜が形成されていてもよい。
(保護部)
保護部400は、絶縁ユニット300の外周と一対の電力ケーブル100のそれぞれの一部外周とを覆うように設けられ、これらの外側を保護するよう構成されている。本実施形態の保護部400については、詳細を後述する。
(保護部400よりも外側の構成)
導体110の軸方向における保護部400よりも外側では、第1電力ケーブル100aの遮蔽(ケーブル金属遮蔽層150)、および、第2電力ケーブル100bの遮蔽(ケーブル金属遮蔽層150)が、それぞれ、接地系統に接続される。クロスボンド接地の場合には、第1電力ケーブル100aの遮蔽および第2電力ケーブル100bの遮蔽のそれぞれは、隣接区間における他の相の遮蔽に接続される。
その他、必要に応じて、保護部400を囲むように、コフィンボックス(不図示)を設けてもよい。これにより、保護部400を外傷から保護することができる。
(2)保護部
本開示の第1実施形態に係る保護部400について、図2および図3Aを参照して説明する。なお、図3A、後述の図3Bおよび図3Cにおいて、保護部400以外の構成、および最外絶縁層490は省略され、保護部400の下面は簡略化のため平坦に示されている。
図2および図3Aに示すように、本実施形態の保護部400は、例えば、電気的分離構造として、金属層/絶縁層/金属層を含むサンドイッチ構造を有している。具体的には、保護部400は、例えば、第1金属層410と、絶縁層(樹脂層、保護絶縁層)420と、第2金属層430と、最外絶縁層490と、を有している。
第1金属層410は、例えば、第1電力ケーブル100aの一部外周(第1電力ケーブル100aで露出したケーブル外部半導電層140)、および第1電力ケーブル100aに近い領域の絶縁ユニット300の外周を連続的に覆うように設けられている。なお、第1金属層410の一部は、絶縁ユニット300の軸方向の中央よりも第2電力ケーブル100bに近い位置まで延在していてもよい。
具体的には、第1金属層410は、例えば、長方形の中実の金属シートを有している。第1金属層410のシートを構成する金属としては、例えば、アルミ、アルミ合金が挙げられる。第1金属層410は、例えば、シートの長辺が第1電力ケーブル100aの中心軸に沿うように、第1電力ケーブル100aの一部外周から、第1電力ケーブル100aに近い領域における絶縁ユニット300の外周までの領域に巻き付けられている。巻き付けられた第1金属層410は、離間部が生じないよう、重ね合わせられている。なお、第1金属層410の巻き付けは、例えば、上述のいわゆる縦添え巻き(longitudinal lapping)であってもよいし、或いは、螺旋巻きであってもよい。
なお、第1金属層410は、例えば、2層構造を有していてもよい。具体的には、第1金属層410は、例えば、金属メッシュテープを含む第1金属遮蔽層と、金属シートを含む第1金属遮水層と、を絶縁ユニット300に近い領域から外周に向けてこの順で有していてもよい。第1金属遮蔽層のテープとしては、例えば、銅メッシュテープである。第1金属遮蔽層は、高電位の導体110が形成する電界を絶縁ユニット300の内部に閉じ込める層として構成されている。第1金属遮蔽層は、例えば、絶縁破壊時の短絡電流を流すことができるだけの断面積(容量)を有している。一方で、第1金属遮水層は、例えば、外部からの水分が絶縁ユニット300内に入らないようにする(遮水する)層として構成されている。第1金属遮水層は、第1金属遮蔽層のような断面積を必要としないが、第1金属遮水層は、例えば、水分を通さないよう、隙間を有しない中実の金属シートを有している。このような構成により、電気的遮蔽性に優れた第1金属遮蔽層と、遮水性に優れた第1金属遮水層とで、機能を切り分けることができる。
絶縁層420は、例えば、第1金属層410から露出した絶縁ユニット300の外周、および第1金属層410の一部の外周を連続的に覆うように設けられている。
具体的には、絶縁層420は、例えば、熱収縮性の絶縁チューブ、または絶縁テープを有している。絶縁層420を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、シリコーンゴムが挙げられる。このような絶縁層420により、上述の第1金属層410の重ね合わせ部が固定されている。
第2金属層430は、例えば、第2電力ケーブル100bの一部外周(第2電力ケーブル100bで露出したケーブル外部半導電層140)、および第2電力ケーブル100bに近い領域の絶縁層420の外周を連続的に覆うように設けられている。さらに、第2金属層430は、例えば、第1金属層410の一部の上方で絶縁層420上に重なっている。
具体的には、第2金属層430は、例えば、第1金属層410と同様に、長方形の金属シートを有している。第2金属層430は、例えば、シートの長辺が第2電力ケーブル100bに沿うように、第2電力ケーブル100bの一部外周から、第2電力ケーブル100bに近い領域における絶縁層420の外周、および第1金属層410の一部外周までの領域に巻き付けられている。巻き付けられた第2金属層430は、離間部が生じないよう、重ね合わせられている。
なお、第2金属層430は、例えば、第1金属層410と同様に、2層構造を有していてもよい。具体的には、第2金属層430は、例えば、金属メッシュテープを含む第2金属遮蔽層と、金属シートを含む第2金属遮水層と、を絶縁ユニット300に近い領域から外周に向けてこの順で有していてもよい。第2金属遮蔽層のテープとしては、例えば、銅メッシュテープである。第1金属遮水層は、隙間を有しない中実の金属シートを有している。第2金属遮蔽層および第2金属遮水層のそれぞれの機能は、上述の第1金属遮蔽層および第1金属遮水層のそれぞれの機能と同様である。
一方で、本実施形態では、第2金属層430は、上述のように第1金属層410の一部の上方で絶縁層420上に重なっていることで、絶縁層420により第1金属層410と絶縁されている。これにより、第1電力ケーブル100aの遮蔽と、第2電力ケーブル100bの遮蔽とを、電気的に分離させることができる。
また、本実施形態では、保護部400の絶縁層420は、例えば、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに接しつつ、当該分離部SPを覆っている。言い換えれば、保護部400の絶縁層420は、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに直接重なっている。これにより、保護部400の電気的分離箇所と、絶縁ユニット300の分離部SPとを一致させることができる。
なお、ケーブル接続構造20全体としての電気的分離箇所の絶縁距離が確保されていれば、保護部400の電気的分離箇所と、絶縁ユニット300の分離部SPとが完全に一致していなくてもよい。例えば、保護部400の電気的分離箇所または絶縁ユニット300の分離部SPのうちいずれかが小さくてもよいし、或いは、導体110の軸方向にずれていてもよい。
また、本実施形態では、絶縁層420は、例えば、導体110の軸方向に第2金属層430の端部よりも外側に延在している。これにより、第2金属層430の端部と第1金属層410との短絡を抑制することができる。その結果、上述の電気的断絶性を安定的に維持することができる。
さらに、本実施形態では、最外絶縁層490が、保護部400の最外周に設けられている。具体的には、最外絶縁層490は、例えば、熱収縮性の絶縁チューブ、または絶縁テープを有している。最外絶縁層490は、例えば、絶縁層420から露出した第1金属層410の外周、第2金属層430から露出した絶縁層420の外周、および第2金属層430の外周を連続的に覆うように設けられている。最外絶縁層490により、上述の第2金属層430の重ね合わせ部が固定されている。その結果、保護部400における遮水性と電気的断絶性とを安定的に維持することができる。
(3)ケーブル接続構造の製造方法(連結された電力ケーブルの製造方法、ケーブル接続方法)
次に、図1~図3Aを参照し、本実施形態に係るケーブル接続構造の製造方法について説明する。
本実施形態のケーブル接続構造20の製造方法は、例えば、準備工程S10と、導体接続工程S20と、絶縁ユニット配置工程S30と、保護部形成工程S40と、を有している。
(S10:準備工程)
まず、ケーブル接続構造20を構成する一対の電力ケーブル100、スリーブ200、絶縁ユニット300、および保護部400の各層の部材を準備する。
例えば、工場において、事前に、インナーコアリボン(不図示)を螺旋状に巻回して筒状のインナーコア(不図示)を形成し、絶縁ユニット300の中空部内に該インナーコアを挿入する。これにより、絶縁ユニット300を拡径しておく。
次に、例えば、電力ケーブル100の布設現場において、一対の電力ケーブル100のそれぞれの一端から軸方向に段階的に剥がす。これにより、導体110、ケーブル絶縁層130、ケーブル外部半導電層140およびケーブルシース160を、電力ケーブル100の先端からこの順で露出させる。
ケーブル接続構造20を構成する各部材を準備したら、絶縁ユニット300および保護部400のそれぞれを電力ケーブル100に通し、絶縁ユニット300と、保護部400の絶縁層420および最外絶縁層490となる熱収縮性の絶縁チューブとを、電力ケーブル100の所定位置に逃がしておく。
(S20:導体接続工程)
準備工程S10が完了したら、一対の電力ケーブル100を、スリーブ200内で互いの導体110の軸を一致させて突き合わせる。一対の電力ケーブル100を突き合わせたら、一対の電力ケーブル100の導体110同士をスリーブ200により圧縮接続する。
なお、一対のケーブル絶縁層130の間の空間を埋めるように、半導電テープを巻き付けてもよい。
(S30:絶縁ユニット配置工程)
導体接続工程S20が完了したら、スリーブ200の周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニット300を、スリーブ200の周辺の外周を覆うように設ける。具体的には、インナーコアにより拡径された絶縁ユニット300を、スリーブ200と重なる位置に移動させる。絶縁ユニット300を所定位置に配置したら、インナーコアリボンを徐々に解いていき、絶縁ユニット300を軸方向に徐々に縮径させていく。このようにして、スリーブ200の外周および一対の電力ケーブル100のそれぞれの一部外周を覆うように、絶縁ユニット300を配置する。
(S40:保護部形成工程)
絶縁ユニット300を配置したら、絶縁ユニット300、第1電力ケーブル100aの一部および第2電力ケーブル100bの一部の外側を保護するように、保護部400を設ける。
本実施形態の保護部形成工程S40は、例えば、第1金属層形成工程S41と、絶縁層形成工程S42と、第2金属層形成工程S43と、最外絶縁層形成工程S49と、を有している。
(S41:第1金属層形成工程)
まず、第1電力ケーブル100aの一部外周、および第1電力ケーブル100aに近い領域の絶縁ユニット300の外周を連続的に覆うように、金属シートを巻き付ける。これにより、第1金属層410を設ける。
(S42:絶縁層形成工程)
第1金属層410を設けたら、予め逃がしておいた絶縁チューブを、第1金属層410から露出した絶縁ユニット300の外周、および第1金属層410の一部の外周と重なる位置に移動させ、当該絶縁チューブを熱収縮させる。このようにして、第1金属層410から露出した絶縁ユニット300の外周、および第1金属層410の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層420を設ける。
なお、絶縁層420として、絶縁テープを巻き付けてもよい。この場合では、絶縁チューブのように予め逃がしておく必要が無く、作業時間を短縮することができる。
このとき、本実施形態では、保護部400の絶縁層420を、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに接触させつつ、絶縁層420により分離部SPを覆う。
なお、このとき、絶縁層420を構成する絶縁チューブを熱収縮させることで、第1金属層410の重ね合わせ部を固定する。
(S43:第2金属層形成工程)
絶縁層420を設けたら、第2電力ケーブル100bの一部外周、および第2電力ケーブル100bに近い領域の絶縁層420の外周を連続的に覆い、かつ、第1金属層410の一部の上方で絶縁層420上に重なるように、金属シートを巻き付ける。これにより、第2金属層430を設ける。
このとき、本実施形態では、第1金属層410の一部の上方で絶縁層420上に第2金属層430を重ならせることで、絶縁層420により第1金属層410と第2金属層430とを絶縁させる。
(S49:最外絶縁層形成工程)
第2金属層430を形成したら、予め逃がしておいた絶縁チューブを、絶縁層420から露出した第1金属層410の外周、第2金属層430から露出した絶縁層420の外周、および第2金属層430の外周と重なる位置に移動させ、当該絶縁チューブを熱収縮させる。このようにして、絶縁層420から露出した第1金属層410の外周、第2金属層430から露出した絶縁層420の外周、および第2金属層430の外周を連続的に覆うように、最外絶縁層490を設ける。
なお、このとき、最外絶縁層490を構成する絶縁チューブを熱収縮させることで、第2金属層430の重ね合わせ部を固定する。
その後、第1電力ケーブル100aの遮蔽、および、第2電力ケーブル100bの遮蔽を、それぞれ、接地系統に直接接続する。さらに、必要に応じて、保護部400を囲むように、コフィンボックスを設ける。
以上により、本実施形態のケーブル接続構造20が製造される。
(4)本実施形態のまとめ
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、保護部400は、電気的分離構造として、第1金属層410/絶縁層420/第2金属層430を含むサンドイッチ構造を有している。すなわち、第2電力ケーブル100bに近い領域の外周を覆う第2金属層430は、第1電力ケーブル100aに近い領域の外周を覆う第1金属層410の一部の上方で、絶縁層420上に重なっている。
このように、第1金属層410、絶縁層420および第2金属層430をこの順で重なり合わせることで、第1電力ケーブル100aの一部外周、絶縁ユニット300の外周、および第2電力ケーブル100bの一部外周を、遮水性を有する第1金属層410および第2金属層430によって切れ目なく覆うことができる。これにより、ケーブル接続構造20の遮水性を確保することができる。
また、第2金属層430が第1金属層410の上方で絶縁層420上に重なっていることで、第1電力ケーブル100aの遮蔽に接続された第1金属層410と、第2電力ケーブル100bの遮蔽に接続された第2金属層430とを、絶縁層420により厚さ方向に絶縁させることができる。これにより、第1電力ケーブル100aの遮蔽と、第2電力ケーブル100bの遮蔽とを電気的に分離することができる。すなわち、簡易的な構成であっても、3相の電力ケーブルのケーブル金属遮蔽層150に発生する誘起電圧を安定的に抑制することができる。また、地絡電流の伝播を安定的に抑制することができ、地絡箇所を容易かつ安定的に特定することが可能となる。
これらの結果、本実施形態によれば、簡易的な構成により、遮水性と電気的断絶性とを両立することが可能となる。
(b)本実施形態では、保護部400の絶縁層420は、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに接しつつ、当該分離部SPを覆っている。これにより、保護部400の電気的分離箇所と、絶縁ユニット300の分離部SPとを一致させることができる。その結果、保護部400の電気的分離箇所と、絶縁ユニット300の分離部SPとのずれに起因した、第1電力ケーブル100aの遮蔽と、第2電力ケーブル100bの遮蔽との電気的な接続を抑制することができる。すなわち、ケーブル接続構造20の電気的断絶性を安定的に確保することが可能となる。
(5)第1実施形態の変形例
上述の実施形態は、必要に応じて、以下に示す変形例のように変更することができる。以下、上述の実施形態と異なる要素についてのみ説明し、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3Bおよび図3Cを参照し、それぞれ、本実施形態の変形例1-1および1-2について説明する。
<変形例1-1>
図3Bに示すように、変形例1-1では、導体110の軸方向における絶縁層420の端部は、例えば、第2金属層430の端部と一致している。
また、変形例1-1では、絶縁層420は、例えば、第2金属層430の下側において、導体110の軸方向に絶縁ユニット300の分離部SPよりも長く延在している。これにより、保護部400の電気的分離箇所と、絶縁ユニット300の分離部SPとのアライメント不良(位置ずれ)を許容することができる。その結果、ケーブル接続構造20の電気的断絶性を安定的に確保することが可能となる。
<変形例1-2>
図3Cに示すように、変形例1-2では、絶縁層420は、例えば、複数積層されている。ここでは、絶縁層420は、2層に積層されている。これにより、第1金属層410と第2金属層430との間で、絶縁層420の総厚を厚くすることができる。その結果、絶縁層420により第1金属層410と第2金属層430とが絶縁された部分の絶縁性を向上させることができる。
<本発明の第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上述の変形例1-1などと同様に、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素の説明を適宜省略する。
(1)保護部
図4および図5Aに示すように、本実施形態の保護部400は、例えば、電気的分離構造として、金属層/絶縁層/金属層を含むサンドイッチ構造を、2箇所、有している。具体的には、保護部400は、例えば、第1金属層440と、第2金属層450と、絶縁層460と、第3金属層470と、最外絶縁層490と、を有している。
第1金属層440は、例えば、少なくとも第1電力ケーブル100aの一部外周を覆うように設けられている。ここでは、例えば、第1実施形態と同様に、第1金属層440は、第1電力ケーブル100aの一部外周、および第1電力ケーブル100aに近い領域の絶縁ユニット300の外周を連続的に覆うように設けられている。なお、第1金属層440の一部は、絶縁ユニット300の軸方向の中央よりも第2電力ケーブル100bに近い位置まで延在していてもよい。
第2金属層450は、例えば、少なくとも第2電力ケーブル100bの一部外周を覆うように設けられ、導体110の軸方向に所定の離間部を挟んで第1金属層440から離間している。ここでは、例えば、第2金属層450は、第2電力ケーブル100bの一部外周(第2電力ケーブル100bで露出したケーブル外部半導電層140)のみに設けられ、絶縁ユニット300の外周を覆っていない。
なお、第1金属層440および第2金属層450は、第1実施形態と同様に、長方形の金属シートを有している。巻き付けられた第1金属層440および第2金属層450のそれぞれは、離間部が生じないよう、重ね合わせられている。
絶縁層460は、例えば、第1金属層440の一部の外周、第1金属層440並びに第2金属層450の間の離間部に露出した絶縁ユニット300の外周、および第2金属層450の一部の外周を連続的に覆うように設けられている。
絶縁層460により、上述の第1金属層440および第2金属層450のそれぞれの重ね合わせ部分が固定されている。
また、本実施形態では、保護部400の絶縁層460は、例えば、第1金属層440および第2金属層450の間の離間部において、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに接しつつ、当該分離部SPを覆っている。
第3金属層470は、例えば、絶縁層460の外周を(連続的に)覆うように設けられ、かつ、第1金属層440の一部および第2金属層450の一部の両方の上方で絶縁層460上に重なっている。これにより、第3金属層470は、絶縁層460により第1金属層440および第2金属層450と絶縁されている。
なお、第3金属層470も、第1金属層440および第2金属層450と同様に、金属を有する長方形のシートとして構成されている。巻き付けられた第3金属層470は、離間部が生じないよう、重ね合わせられている。
また、本実施形態では、上述の絶縁層460は、例えば、導体110の軸方向に第3金属層470の端部よりも外側に延在している。これにより、第3金属層470の端部と、第1金属層440または第2金属層450のいずれかとの短絡を抑制することができる。その結果、上述の電気的断絶性を安定的に維持することができる。
最外絶縁層490は、保護部400の最外周に設けられている。最外絶縁層490により、上述の第3金属層470の重ね合わせ部が固定されている。
(2)ケーブル接続構造の製造方法
本実施形態の保護部形成工程S40は、例えば、第1金属層形成工程S44と、第2金属層形成工程S45と、絶縁層形成工程S46と、第3金属層形成工程S47と、最外絶縁層形成工程S49と、を有している。
(S44:第1金属層形成工程)
少なくとも第1電力ケーブル100aの一部外周を覆うように、第1金属層440を設ける。
(S45:第2金属層形成工程)
一方で、少なくとも第2電力ケーブル100bの一部外周を覆い、かつ、導体110の軸方向に所定の離間部を挟んで第1金属層440から離間するように、第2金属層450を設ける。
(S46:絶縁層形成工程)
第1金属層440および第2金属層450を設けたら、予め逃がしておいた1つの絶縁チューブを、第1金属層440の一部の外周、第1金属層440および第2金属層450の間の離間部に露出した絶縁ユニット300の外周、および第2金属層450の一部の外周と重なる位置に移動させ、当該絶縁チューブを熱収縮させる。このようにして、第1金属層440の一部の外周、第1金属層440および第2金属層450の間の離間部に露出した絶縁ユニット300の外周、および第2金属層450の一部の外周を連続的に覆うように。絶縁層460を設ける。
このとき、本実施形態では、保護部400の絶縁層460を、絶縁ユニット300の外部半導電層380の分離部SPに接触させつつ、絶縁層460により分離部SPを覆う。
(S47:第3金属層形成工程)
絶縁層460を設けたら、絶縁層460の外周を(連続的に)覆い、かつ、第1金属層440の一部および第2金属層450の一部の両方の上方で絶縁層460上に重なるように、第3金属層470を設ける。
以降の工程は、第1実施形態と同様である。
(3)本実施形態のまとめ
本実施形態では、保護部400は、2つの電気的分離構造として、第1金属層440/絶縁層460/第3金属層470を含むサンドイッチ構造と、第2金属層450/絶縁層460/第3金属層470を含むサンドイッチ構造と、を有している。すなわち、第3金属層470は、第1金属層440の一部および第2金属層450の一部の両方の上方で絶縁層460上に重なっている。
ここで、上述の変形例1-2では、絶縁層420を複数積層することで、絶縁性を向上させることができる。しかしながら、絶縁層形成工程前に予め、複数の収縮性絶縁チューブを電力ケーブル100に通しておく必要がある。このため、作業が困難となったり、作業時間が長くなったりする可能性がある。
また、上述の変形例1-2では、金属層よりも遮水性が劣る絶縁層420の総厚が厚くなることで、絶縁層420を介した透湿が生じやすくなる可能性がある。その結果、遮水性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、1層の絶縁層460のみにより、第1金属層440および第2金属層450と第3金属層470とを絶縁させることができる。すなわち、1層の絶縁層460のみにより、2か所分の電気的断絶性を確保することができる。
これにより、予め、1つの収縮性絶縁チューブを通しておくだけでよい。すなわち、絶縁層460の形成のための作業を容易に行うとともに、当該作業時間を短縮することができる。
また、絶縁層420を1層のみとすることで、金属層よりも遮水性が劣る絶縁層420の厚さを薄くすることができる。これにより、絶縁層420の厚さに起因した遮水性の低下を抑制することができる。
これらの結果、ケーブル接続構造20の製造を容易に行いつつ、遮水性と電気的断絶性との両方を安定的に向上させることが可能となる。
(4)第2実施形態の変形例
図5Bを参照し、それぞれ、本実施形態の変形例2-1について説明する。
<変形例2-1>
図5Bに示すように、変形例2-1では、導体110の軸方向における絶縁層460の端部は、例えば、第3金属層470の端部と一致している。変形例2-1であっても、第2実施形態の効果を得ることができる。
<本開示の他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、連結された電力ケーブル10が有する1つのケーブル接続構造20について説明したが、連結された電力ケーブル10は複数のケーブル接続構造20を有していてもよい。
上述の実施形態では、ケーブル接続構造20が3相交流に適用される場合について説明したが、ケーブル接続構造20は、直流に適用されていてもよい。
上述の実施形態では、外部半導電層380が1つの分離部SPを有している場合について説明したが、外部半導電層380は、例えば、2つの分離部SPを有していてもよい。この場合、2つの分離部SPのうち、第1分離部SPは、保護部400の絶縁層420と接し、絶縁層420に覆われる。すなわち、第1分離部SPの電気的断絶性が確保される。一方で、第2分離部SP上には、銅メッシュテープが巻き付けられ、第2分離部SPを挟んだ外部半導電層380が接続される。
上述の実施形態では、絶縁層420または絶縁層460が熱収縮性の絶縁チューブ、または絶縁テープを有している場合について説明したが、絶縁層420または絶縁層460は、収縮性絶縁チューブと絶縁テープとの組み合わせにより構成されていてもよい。
上述の第1実施形態における第1金属層410および第2金属層430、上述の第2実施形態における第1金属層440、第2金属層450および第3金属層470のそれぞれが、金属シートにより構成されている場合について説明したが、本開示の各金属層は、金属のみからなる場合に限られない。各金属層は、金属シートの表面および裏面のうち少なくともいずれか一方に樹脂層を有していてもよい。さらに、各金属層は、樹脂層を有する金属シートをファスナーで閉じることが可能に構成されていてもよい。また、各金属層は、金属シートの表面および裏面のうち少なくともいずれか一方に粘着層を有していてもよい。
上述の第1実施形態における第1金属層410および第2金属層430、上述の第2実施形態における第1金属層440、第2金属層450および第3金属層470のそれぞれが、互いに同一の金属(アルミ)を含む場合について説明したが、本開示はこの場合に限られない。これらの金属層は、互いに異なる金属を有していてもよい。ただし、電食を抑制する観点では、これらの金属層は、互いに同一の金属を有していたほうが良い。
上述の第2実施形態では、保護部400として図4に示す構成を例示したが、本開示は、この場合に限られない。第1金属層440は、例えば、第1電力ケーブル100aの一部外周のみを覆うように設けられていてもよい。一方で、第2金属層450は、第2電力ケーブル100bの一部外周、および第2電力ケーブル100bに近い領域の絶縁ユニット300の外周を連続的に覆うように設けられていてもよい。
<付記>
以下、本開示の態様を付記する。
(付記1)
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
を有し、
前記保護部は、
前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように設けられた第1金属層と、
前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なった第2金属層と、
を有し、
前記第2金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁されている
ケーブル接続構造。
(付記2)
前記絶縁層は、前記導体の軸方向に前記第2金属層の端部よりも外側に延在している
付記1に記載のケーブル接続構造。
(付記3)
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
を有し、
前記保護部は、
少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられた第1金属層と、
少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間した第2金属層と、
前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なった第3金属層と、
を有し、
前記第3金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁されている
ケーブル接続構造。
(付記4)
前記絶縁層は、前記導体の軸方向に前記第3金属層の端部よりも外側に延在している
付記3に記載のケーブル接続構造。
(付記5)
前記絶縁ユニットは、
少なくとも前記スリーブの外周を覆うように配置され、半導電性を有する内部半導電層と、
前記内部半導電層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、絶縁性を有する絶縁ユニット絶縁層と、
前記絶縁層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、半導電性を有する外部半導電層と、
を有し、
前記外部半導電層は、前記第1電力ケーブルおよび前記第2電力ケーブルの軸方向に分離された少なくとも1つの分離部を有し、
前記保護部の前記絶縁層は、前記絶縁ユニットの前記分離部に接しつつ前記分離部を覆っている
付記1から付記4のいずれか1つに記載のケーブル接続構造。
(付記6)
前記絶縁層は、複数積層されている
付記1から付記5のいずれか1つに記載のケーブル接続構造。
(付記7)
前記第1金属層は、
金属メッシュテープを含む第1金属遮蔽層と、
金属シートを含む第1金属遮水層と、
を有する
付記1から付記6のいずれか1つに記載のケーブル接続構造。
(付記8)
前記第2金属層は、
金属メッシュテープを含む第2金属遮蔽層と、
金属シートを含む第2金属遮水層と、
を有する
付記1から付記7のいずれか1つに記載のケーブル接続構造。
(付記9)
付記1から付記8のいずれか1つに記載のケーブル接続構造を少なくとも1つ備え、連結された
電力ケーブル。
(付記10)
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
を有し、
前記保護部を設ける工程は、
前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように、第1金属層を設ける工程と、
前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆い、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なるように、第2金属層を設ける工程と、
を有し、
前記第2金属層を設ける工程では、
前記第2金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁させる
ケーブル接続構造の製造方法。
(付記11)
導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
を有し、
前記保護部を設ける工程は、
少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように第1金属層を設ける工程と、
少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆い、かつ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間するように、第2金属層を設ける工程と、
前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
前記絶縁層の外周を覆い、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なるように、第3金属層を設ける工程と、
を有し、
前記第3金属層を設ける工程では、
前記第3金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁させる
ケーブル接続構造の製造方法。
10 連結された電力ケーブル
20 ケーブル接続構造
100 電力ケーブル
100a 第1電力ケーブル
100b 第2電力ケーブル
110 導体
112 導体素線
114 導体素線層
120 ケーブル内部半導電層
130 ケーブル絶縁層
140 ケーブル外部半導電層
150 ケーブル金属遮蔽層
160 ケーブルシース
200 スリーブ
300 絶縁ユニット
320 内部半導電層
340 絶縁ユニット絶縁層
360 ストレスコーン部
380 外部半導電層
400 保護部
410 第1金属層
420 絶縁層
430 第2金属層
440 第1金属層
450 第2金属層
460 絶縁層
470 第3金属層
490 最外絶縁層
SP 分離部

Claims (7)

  1. 導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
    前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
    前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
    前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
    を有し、
    前記保護部は、
    前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように設けられた第1金属層と、
    前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
    前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なった第2金属層と、
    を有し、
    前記第2金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁されている
    ケーブル接続構造。
  2. 導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルと、
    前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を接続する筒状のスリーブと、
    前記スリーブの周辺の外周を覆うように設けられ、前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットと、
    前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護する保護部と、
    を有し、
    前記保護部は、
    少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられた第1金属層と、
    少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆うように設けられ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間した第2金属層と、
    前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層の外周を覆うように設けられ、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なった第3金属層と、
    を有し、
    前記第3金属層は、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁されている
    ケーブル接続構造。
  3. 前記絶縁ユニットは、
    少なくとも前記スリーブの外周を覆うように配置され、半導電性を有する内部半導電層と、
    前記内部半導電層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、絶縁性を有する絶縁ユニット絶縁層と、
    前記絶縁層、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部のそれぞれの外周を覆うように設けられ、半導電性を有する外部半導電層と、
    を有し、
    前記外部半導電層は、前記第1電力ケーブルおよび前記第2電力ケーブルの軸方向に分離された少なくとも1つの分離部を有し、
    前記保護部の前記絶縁層は、前記絶縁ユニットの前記分離部に接しつつ前記分離部を覆っている
    請求項1または請求項2に記載のケーブル接続構造。
  4. 前記絶縁層は、複数積層されている
    請求項1または請求項2に記載のケーブル接続構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載のケーブル接続構造を少なくとも1つ備え、連結された
    電力ケーブル。
  6. 導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
    前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
    前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
    前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
    を有し、
    前記保護部を設ける工程は、
    前記第1電力ケーブルの一部外周、および前記第1電力ケーブルに近い領域の前記絶縁ユニットの外周を連続的に覆うように、第1金属層を設ける工程と、
    前記第1金属層から露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第1金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
    前記第2電力ケーブルの一部外周、および前記第2電力ケーブルに近い領域の前記絶縁層の外周を連続的に覆い、かつ、前記第1金属層の一部の上方で前記絶縁層上に重なるように、第2金属層を設ける工程と、
    を有し、
    前記第2金属層を設ける工程では、
    前記第2金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層と絶縁させる
    ケーブル接続構造の製造方法。
  7. 導体をそれぞれ有する第1電力ケーブルおよび第2電力ケーブルを準備する工程と、
    前記第1電力ケーブルの前記導体および前記第2電力ケーブルの前記導体を、筒状のスリーブにより接続する工程と、
    前記スリーブの周辺の絶縁性を保つ絶縁ユニットを、前記スリーブの周辺の外周を覆うように設ける工程と、
    前記絶縁ユニット、前記第1電力ケーブルの一部および前記第2電力ケーブルの一部の外側を保護するように、保護部を設ける工程と、
    を有し、
    前記保護部を設ける工程は、
    少なくとも前記第1電力ケーブルの一部外周を覆うように第1金属層を設ける工程と、
    少なくとも前記第2電力ケーブルの一部外周を覆い、かつ、前記導体の軸方向に所定の離間部を挟んで前記第1金属層から離間するように、第2金属層を設ける工程と、
    前記第1金属層の一部の外周、前記離間部に露出した前記絶縁ユニットの外周、および前記第2金属層の一部の外周を連続的に覆うように、絶縁層を設ける工程と、
    前記絶縁層の外周を覆い、かつ、前記第1金属層の一部および前記第2金属層の一部の両方の上方で前記絶縁層上に重なるように、第3金属層を設ける工程と、
    を有し、
    前記第3金属層を設ける工程では、
    前記第3金属層を、前記絶縁層により前記第1金属層および前記第2金属層と絶縁させる
    ケーブル接続構造の製造方法。
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