JP2023114525A - ケーブル及びケーブルの製造方法 - Google Patents

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Nobuyuki Ota
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Abstract

【課題】ケーブルが地絡した際においても接地性能を維持することができるケーブル及びケーブルの製造方法を提供する。【解決手段】ケーブル1において、絶縁体は、絶縁性を有し導体の外周を覆う。銅テープ50は、一部を重ねて螺旋状に絶縁体の外周に巻かれることにより短絡時に電流を接地側へ流すことが可能となる。押え巻きテープ60は、一部を重ねて螺旋状に銅テープ50の外周に巻かれ、銅テープ50を絶縁体側に押え付ける。シースは、押え巻きテープ60を被覆する。そして、銅テープ50は、一部が重なった銅テープ重なり部53において、延在方向Xの一方側X1の銅テープ51が、延在方向Xの他方側X2の銅テープ52の導体側に重ねられる。押え巻きテープ60は、一部が重なった押え巻きテープ重なり部63において、延在方向Xの一方側X1の押え巻きテープ61が、延在方向Xの他方側X2の押え巻きテープ62の導体側とは反対側に重ねられる。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル及びケーブルの製造方法に関する。
従来、例えば、導体上に、内部半導電層、絶縁体層及び外部半導電層を順次配置してなるケーブルコア部の外部に金属テープをラップ巻きしてなる金属遮蔽層(遮蔽テープ)と、金属遮蔽層を押さえる押えテープ層と、それらを保護するための保護シース層とを備えるケーブルがある。ここで、一般に使用されているケーブルの遮蔽テープは、一部が重なった遮蔽テープ重なり部において、延在方向の一方側の遮蔽テープが、延在方向の他方側の遮蔽テープの導体側に重ねられ、遮蔽テープを押え付ける押え巻きテープにおいても、金属テープと同方向側に重ねられる。なお、特許文献1には、内部半導電層、絶縁体層及び外部半導電層を順次配置してなるケーブルコア部の外部に金属テープをラップ巻きしてなる金属遮蔽層等を備える遮水型電力ケーブルが記載されている。
実開平05-017850号公報
ところで、上述のケーブルは、保護シース層が縮んだ際に当該保護シース層によって遮蔽テープが引っ張られて損傷することにより、接地性能を維持できない恐れがあり、この点で更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接地性能を維持することができるケーブル及びケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るケーブルは、導電性を有し延在方向に沿って延在する導体と、絶縁性を有し前記導体の外周を覆う絶縁体と、帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に前記絶縁体の外周に巻かれ、短絡時に電流を接地側へ流すための金属テープと、帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に前記金属テープの外周に巻かれ、前記金属テープを前記絶縁体側に押え付ける押え巻きテープと、前記押え巻きテープを被覆するシースと、を備え、前記金属テープは、前記一部が重なった金属テープ重なり部において、前記延在方向の一方側の前記金属テープが、前記延在方向の他方側の前記金属テープの前記導体側に重ねられ、前記押え巻きテープは、前記一部が重なった押え巻きテープ重なり部において、前記延在方向の一方側の前記押え巻きテープが、前記延在方向の他方側の前記押え巻きテープの前記導体側とは反対側に重ねられることを特徴とする。
本発明に係るケーブルの製造方法は、絶縁体によって導電性を有する導体の外周を覆うことにより絶縁する絶縁工程と、前記絶縁工程で前記導体を絶縁した前記絶縁体の外周に、短絡時に電流を接地側へ流すための帯状の金属テープを、前記導体が延在する延在方向の一方側から他方側に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く金属テープ巻工程と、前記金属テープ巻工程で巻いた前記金属テープの外周に、前記金属テープを前記絶縁体側に押え付ける帯状の押え巻きテープを、前記延在方向の他方側から一方側に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く押え巻きテープ巻工程と、前記押え巻きテープ巻工程で巻いた前記押え巻きテープを、シースによって被覆する被覆工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るケーブル及びケーブルの製造方法は、金属テープ重なり部における金属テープの重ね方と、押え巻きテープ重なり部における押え巻きテープの重ね方とが異なるので、シースが両側から縮んだ際に、シースの一方側からの縮みに対しては、押え巻きテープが詰まることにより当該押え巻きテープによって金属テープを押さえ付けることができるので、当該金属テープの移動を抑制することができ、また、シースの他方側からの縮みに対しては、金属テープが詰まることにより、当該金属テープの移動を抑制することができる。これにより、ケーブル及びケーブルの製造方法は、シースが両側から縮んだ際に、シースによって金属テープが引っ張られても金属テープの移動が抑制されているため、金属テープが損傷することなく、ケーブルが地絡した際においても接地性能を維持することができる。
図1は、実施形態に係るケーブルの構成例を示す断面図である。 図2は、実施形態に係る金属テープ重なり部及び押え巻きテープ重なり部の構成例を示す模式図である。 図3は、比較例に係るケーブルのシースシュリンク後を示す正面図である。 図4は、比較例に係るケーブルのシースシュリンク前を示す模式図である。 図5は、比較例に係るケーブルのシースシュリンク後を示す模式図である。 図6は、実施形態に係るケーブルのシースシュリンク後を示す模式図である。 図7は、実施形態に係るケーブルの製造方法を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら実施形態に係るケーブル1及びケーブル1の製造方法について説明する。ケーブル1は、例えば、高圧のCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)であり、離間して配置された高圧電源と配電盤とを電気的に接続するものである。ケーブル1は、図1に示すように、導体10と、内部半導電層20と、絶縁体30と、外部半導電層40と、金属テープとしての銅テープ50と、押え巻きテープ60と、シース70とを備える。
導体10は、電流を流すものである。導体10は、導電性を有する金属線材、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の素線(図示省略)を複数束ねて構成される。導体10は、その断面が円形状に形成され、延在方向Xに沿って延在する。導体10は、例えば、高圧電源から供給される電力の電流を配電盤に流す。
次に、内部半導電層20について説明する。内部半導電層20は、電界を均一化するものである。内部半導電層20は、ポリエチレンにカーボンを混入して押出成形したものや、繊維質(布)テープに導電材料を塗布したもの、これらを組み合わせたもの等で構成され、半導電性を有している。内部半導電層20は、導体10に積層され、当該導体10の外周を覆うように形成されている。つまり、内部半導電層20は、筒状の形状であり、延在方向Xに沿って延在し、導体10と絶縁体30との間に設けられている。言い換えれば、導体10と絶縁体30とは、内部半導電層20を介して設けられている。内部半導電層20は、導体10と絶縁体30との間で電界を均一化し、導体10と絶縁体30との間で電界が一部に集中することを抑制する。
次に、絶縁体30について説明する。絶縁体30は、導体10を絶縁するものである。絶縁体30は、例えば、絶縁性を有する熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン等から形成され、内部半導電層20に積層されている。絶縁体30は、筒状の形状であり、延在方向Xに沿って延在し、内部半導電層20と外部半導電層40との間に設けられている。絶縁体30は、内部半導電層20を介して導体10の外周を覆うことにより導体10を絶縁している。
次に、外部半導電層40について説明する。外部半導電層40は、電界を均一化するものである。外部半導電層40は、ポリエチレンにカーボンを混入して押出成形したものや、繊維質(布)テープに導電材料を塗布したもの、これらを組み合わせたもの等で構成され、半導電性を有している。外部半導電層40は、絶縁体30に積層され、当該絶縁体30の外周を覆うように形成されている。つまり、外部半導電層40は、筒状の形状であり、延在方向Xに沿って延在し、絶縁体30と銅テープ50との間に設けられている。言い換えれば、絶縁体30と銅テープ50とは、外部半導電層40を介して設けられている。外部半導電層40は、絶縁体30と銅テープ50との間で電界を均一化し、絶縁体30と銅テープ50との間で電界が一部に集中することを抑制する。
次に、銅テープ50について説明する。銅テープ50は、短絡時に電流を接地(グランド)側へ流すためのものであり、グランドに電気的に接続されている。銅テープ50は、例えば、銅により帯状に形成され、その厚みが0.1mm以上かつ0.15mm未満程度である。銅テープ50は、例えば、導体10のサイズが20mmに対して銅テープ50のテープ幅が25mm程度となるが、これに限定されない。銅テープ50は、導体10のサイズを相対的に大きくした場合、導体10の大型化に応じてテープ幅を大きくし、導体10のサイズを相対的に小さくした場合、導体10の小型化に応じてテープ幅を小さくしてもよい。銅テープ50は、絶縁体30の外周に巻かれ、この例では、外部半導電層40を介して絶縁体30の外周に巻かれている。つまり、銅テープ50は、絶縁体30に形成された外部半導電層40の外周に巻かれている。銅テープ50は、例えば、延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて、当該銅テープ50の一部を重ねて螺旋状に、外部半導電層40の外周に巻かれている。銅テープ50は、延在方向Xに交差する交差方向から視た場合、銅テープ50の周方向の一端側から周方向の他端側に向けて傾斜した螺旋状に形成されており、Z字に沿って傾斜して形成されている。つまり、銅テープ50は、いわゆるZ巻きであり、延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて、当該銅テープ50の一部が重なった状態で、隙間なく連続して螺旋状に巻かれている。銅テープ50は、その幅方向の長さである幅長の1/5以上かつ1/2未満程度の長さが重なった状態で、外部半導電層40の外周に巻かれている。銅テープ50は、図2に示すように、銅テープ50の一部が重なった銅テープ重なり部53において、延在方向Xの一方側X1の銅テープ51が、延在方向Xの他方側X2の銅テープ52の導体10側(下側)に重ねられている。外部半導電層40に巻かれた銅テープ50は、筒状に形成され、短絡時に電流を接地側へ流す。
次に、押え巻きテープ60について説明する。押え巻きテープ60は、銅テープ50を絶縁体30側に押え付けるものであり、この例では、銅テープ50を外部半導電層40に押え付ける。押え巻きテープ60は、例えば、不織布などにより帯状に形成され、その厚みが銅テープ50と同等であり、例えば、0.1mm以上かつ0.15mm未満程度である。押え巻きテープ60は、例えば、導体10のサイズが20mmに対して押え巻きテープ60のテープ幅が25mm程度となるが、これに限定されない。押え巻きテープ60は、導体10のサイズを相対的に大きくした場合、導体10の大型化に応じてテープ幅を大きくし、導体10のサイズを相対的に小さくした場合、導体10の小型化に応じてテープ幅を小さくしてもよい。押え巻きテープ60は、銅テープ50の外周に巻かれている。押え巻きテープ60は、例えば、延在方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて、当該押え巻きテープ60の一部を重ねて螺旋状に、銅テープ50の外周に巻かれている。押え巻きテープ60は、延在方向Xに交差する交差方向から視た場合、押え巻きテープ60の周方向の他端側から周方向の一端側に向けて傾斜した螺旋状に形成されており、S字に沿って傾斜して形成されている。つまり、押え巻きテープ60は、いわゆるS巻きであり、銅テープ50を巻く方向とは反対方向から、当該押え巻きテープ60の一部が重なった状態で、隙間なく連続して螺旋状に巻かれている。押え巻きテープ60は、その幅方向の長さである幅長が銅テープ50の幅長と同等の長さに形成されている。押え巻きテープ60は、その幅長の1/10~1/5未満程度の長さが重なった状態で、銅テープ50の外周に巻かれている。押え巻きテープ60は、図2に示すように、押え巻きテープ60の一部が重なった押え巻きテープ重なり部63において、延在方向Xの一方側X1の押え巻きテープ61が、延在方向Xの他方側X2の押え巻きテープ62の導体10側とは反対側(上側)に重ねられている。銅テープ50に巻かれた押え巻きテープ60は、筒状に形成され、銅テープ50を外部半導電層40に押え付ける。なお、図2では、押え巻きテープ重なり部63は、銅テープ重なり部53と一部が重なるように図示しているが、銅テープ重なり部53と重ならなくてもよい。つまり、押え巻きテープ重なり部63と銅テープ重なり部53との相対的な位置関係は、特に限定されない。
次に、シース70について説明する。シース70は、導体10等を保護するものであり、例えば、塩化ビニルやポリエチレン等から形成される。シース70は、押え巻きテープ60に積層され、当該押え巻きテープ60の外周を覆うように形成されている。つまり、シース70は、筒状の形状であり、延在方向Xに沿って延在し、押え巻きテープ60の外周に設けられ、当該押え巻きテープ60を被覆している。シース70は、押え巻きテープ60を被覆することにより、導体10、内部半導電層20、絶縁体30、外部半導電層40、銅テープ50、及び、押え巻きテープ60を保護している。
次に、比較例に係るケーブル100について説明する。このケーブル100は、図3~図5に示すように、導体(図示省略)と、内部半導電層(図示省略)と、絶縁体(図示省略)と、外部半導電層101と、銅テープ102と、押え巻きテープ103と、シース104とを備えている。ケーブル100は、銅テープ102及び押え巻きテープ103の両方が、延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて螺旋状に巻かれている。そして、銅テープ102及び押え巻きテープ103は、同じように重ねられている。つまり、銅テープ102は、図4に示すように、延在方向Xの一方側X1の銅テープ102bが、延在方向Xの他方側X2の銅テープ102aの導体側(下側)に重ねられている。同様に、押え巻きテープ103は、延在方向Xの一方側X1の押え巻きテープ103bが、延在方向Xの他方側X2の押え巻きテープ103aの導体側(下側)に重ねられている。このように構成されたケーブル100は、図5に示すように、周囲環境の温度変化によりシース104の残留応力が開放され、シース104が、当該シース104の延在方向Xに沿って両側から縮んだ場合、すなわち矢印方向M1、M2に縮むシュリンクバックが発生した場合、シース104の他方側X2(矢印方向M2)からの縮みに対しては、銅テープ102及び押え巻きテープ103がシース104によって引っ張られて、銅テープ102が損傷する。なお、ケーブル100は、シース104の一方側X1(矢印方向M1)からの縮みに対しては、図5に示すように、銅テープ102が位置P3で詰まることにより、当該銅テープ102の移動を抑制している。
比較例に係るケーブル100に対して、実施形態に係るケーブル1は、図6に示すように、周囲環境の温度変化によりシース70の残留応力が開放され、シース70が、当該シース70が延在方向Xに沿って両側から縮んだ場合、すなわち矢印方向M1、M2に縮むシュリンクバックが発生した場合、シース70の他方側X2(矢印方向M2)からの縮みに対しては、押え巻きテープ60が位置Q1で詰まることにより、当該押え巻きテープ60によって位置Q2で銅テープ50を外部半導電層40側に押さえ付けることができるので、当該銅テープ50の移動を抑制している。このとき、ケーブル1は、押え巻きテープ60によって銅テープ50を押さえ付けることで、銅テープ50による延在方向Xの一方側X1への移動が停止すると共に、銅テープ50の移動が停止することによりシース70の縮みも停止する。また、ケーブル1は、シース70の一方側X1(矢印方向M1)からの縮みに対しては、位置Q5で銅テープ50が詰まることにより、当該銅テープ50の移動を抑制している。このとき、ケーブル1は、銅テープ50が詰まることにより、銅テープ50による延在方向Xの他方側X2への移動が停止すると共に、銅テープ50の移動が停止することによりシース70の縮みも停止する。このように、ケーブル1は、シース70が延在方向Xに沿って両側から縮んだとしても、銅テープ50の移動を抑制することができるので、銅テープ50が損傷することを防ぐことができる。
次に、ケーブル1の製造方法について説明する。図7は、実施形態に係るケーブル1の製造方法を示すフローチャートである。ケーブル1の製造方法は、図7に示すように、絶縁工程(ステップS1)と、銅テープ巻工程(ステップS2)と、押え巻きテープ巻工程(ステップS3)と、被覆工程(ステップS4)とを含む。各工程は、ケーブル製造装置(図示省略)によって実行される。ケーブル製造装置は、絶縁工程において、絶縁体30によって導体10の外周を覆うことにより絶縁する(ステップS1)。この例では、ケーブル製造装置は、絶縁工程では、導体10の外周に内部半導電層20を積層し、当該内部半導電層20の外周に絶縁体30を積層し、絶縁体30の外周に外部半導電層40を積層する。詳細には、ケーブル製造装置は、押出成形により、導体10に対して、内部半導電層20、絶縁体30、及び、外部半導電層40を順次押し出し、導体10に対して、内部半導電層20、絶縁体30、及び、外部半導電層40を順に積層する。次に、ケーブル製造装置は、銅テープ巻工程において、絶縁工程で導体10を絶縁した絶縁体30の外周に、銅テープ50を螺旋状に巻く(ステップS2)。ケーブル製造装置は、例えば、絶縁工程で絶縁体30に積層された外部半導電層40の外周に、延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて、銅テープ50の一部が重なるように螺旋状に銅テープ50を巻く。次に、ケーブル製造装置は、押え巻きテープ巻工程において、銅テープ巻工程で巻いた銅テープ50の外周に、押え巻きテープ60を螺旋状に巻く(ステップS3)ケーブル製造装置は、例えば、銅テープ50の外周に、延在方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて、押え巻きテープ60の一部が重なるように螺旋状に押え巻きテープ60を巻く。次に、ケーブル製造装置は、被覆工程において、押え巻きテープ60巻工程で巻いた押え巻きテープ60を、押出形成により、シース70によって被覆する(ステップS4)。これにより、ケーブル1の製造方法は、シース70が延在方向Xに沿って両側から縮んだとしても、銅テープ50の移動を抑制して銅テープ50の損傷を防ぐことができるケーブル1を製造することができる。
以上のように、実施形態に係るケーブル1は、導体10と、絶縁体30と、銅テープ50と、押え巻きテープ60と、シース70とを備える。導体10は、導電性を有し延在方向Xに沿って延在する。絶縁体30は、絶縁性を有し導体10の外周を覆う。銅テープ50は、帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に絶縁体30の外周に巻かれ、短絡時に電流を接地側へ流す。押え巻きテープ60は、帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に銅テープ50の外周に巻かれ、銅テープ50を絶縁体30側に押え付ける。シース70は、押え巻きテープ60を被覆する。そして、銅テープ50は、一部が重なった銅テープ重なり部53において、延在方向Xの一方側X1の銅テープ51が、延在方向Xの他方側X2の銅テープ52の導体10側に重ねられる。押え巻きテープ60は、一部が重なった押え巻きテープ重なり部63において、延在方向Xの一方側X1の押え巻きテープ61が、延在方向Xの他方側X2の押え巻きテープ62の導体10側とは反対側に重ねられる。
この構成により、ケーブル1は、銅テープ重なり部53における銅テープ50の重ね方と、押え巻きテープ重なり部63における押え巻きテープ60の重ね方とが異なるので、シース70が両側から縮んだ際に、シース70の他方側X2からの縮みに対しては、押え巻きテープ60が詰まることにより、当該押え巻きテープ60によって銅テープ50を押さえ付けることができるので、銅テープ50の移動を抑制することができる。また、ケーブル1は、シース70の一方側X1からの縮みに対しては、銅テープ50が詰まることにより、当該銅テープ50の移動を抑制することができる。これにより、ケーブル1は、シース70が両側から縮んだ際に、シース70によって銅テープ50が引っ張られても銅テープ50の移動が抑制されているため、銅テープ50が損傷することなく、ケーブル1が地絡した際においても接地性能を維持することができる。
上記ケーブル1は、導体10と絶縁体30との間に設けられ導体10と絶縁体30との間で電界を均一化する内部半導電層20と、絶縁体30と銅テープ50との間に設けられ絶縁体30と銅テープ50との間で電界を均一化する外部半導電層40と、を更に備える。この構成により、ケーブル1は、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)を構成することができる。
ケーブル1の製造方法は、絶縁工程(ステップS1)と、銅テープ巻工程(ステップS2)と、押え巻きテープ巻工程(ステップS3)と、被覆工程(ステップS4)とを含む。絶縁工程は、絶縁体30によって、導電性を有する導体10の外周を覆うことにより絶縁する。銅テープ巻工程は、絶縁工程で導体10を絶縁した絶縁体30の外周に、短絡時に電流を接地側へ流すための帯状の銅テープ50を、導体10が延在する延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く。押え巻きテープ巻工程は、銅テープ巻工程で巻いた銅テープ50の外周に、銅テープ50を絶縁体30側に押え付ける帯状の押え巻きテープ60を、延在方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く。被覆工程は、押え巻きテープ60巻工程で巻いた押え巻きテープ60を、シース70によって被覆する。この構成により、ケーブル1の製造方法は、上述のケーブル1と同等の効果を奏する。
ケーブル1の製造方法において、絶縁工程では、例えば、導体10の外周に内部半導電層20を積層し、当該内部半導電層20の外周に絶縁体30を積層し、絶縁体30の外周に外部半導電層40を積層する。また、銅テープ巻工程では、絶縁工程で積層された外部半導電層40の外周に、延在方向Xの一方側X1から他方側X2に向けて、銅テープ50の一部が重なるように螺旋状に銅テープ50を巻く。この構成により、ケーブル1の製造方法は、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)を製造することができる。
なお、上記説明では、ケーブル1は、内部半導電層20及び外部半導電層40を備える例について説明したが、これに限定されず、内部半導電層20及び外部半導電層40を備えなくてもよい。
ケーブル1の製造方法は、絶縁工程において、内部半導電層20及び外部半導電層40を積層する例について説明したが、これに限定されず、内部半導電層20及び外部半導電層40を積層しなくてもよい。
金属テープは、銅テープ50を適用する例について説明したが、これに限定されず、例えば、アルミニウムにより形成されたアルミテープ等の金属テープであってもよい。
銅テープ50は、いわゆるZ巻きに巻かれ、押え巻きテープ60は、いわゆるS巻きに巻かれる例について説明したが、これに限定されず、銅テープ50及び押え巻きテープ60は、それぞれが、どのような巻き方(Z巻き、S巻き)であってもよい。
銅テープ50は、例えば、片面(裏面)に導電性粘着剤が形成され、導電性粘着剤により外部半導電層40に接着するようにしてもよい。
導体10は、素線を複数束ねて構成される例について説明したが、これに限定されず、例えば、単線であってもよい。
1 ケーブル
10 導体
20 内部半導電層
30 絶縁体
40 外部半導電層
50 銅テープ(金属テープ)
53 銅テープ重なり部(金属テープ重なり部)
60 押え巻きテープ
63 押え巻きテープ重なり部
70 シース
X 延在方向
X1 延在方向の一方側
X2 延在方向の他方側

Claims (4)

  1. 導電性を有し延在方向に沿って延在する導体と、
    絶縁性を有し前記導体の外周を覆う絶縁体と、
    帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に前記絶縁体の外周に巻かれ、短絡時に電流を接地側へ流すための金属テープと、
    帯状に形成され、一部を重ねて螺旋状に前記金属テープの外周に巻かれ、前記金属テープを前記絶縁体側に押え付ける押え巻きテープと、
    前記押え巻きテープを被覆するシースと、を備え、
    前記金属テープは、前記一部が重なった金属テープ重なり部において、前記延在方向の一方側の前記金属テープが、前記延在方向の他方側の前記金属テープの前記導体側に重ねられ、
    前記押え巻きテープは、前記一部が重なった押え巻きテープ重なり部において、前記延在方向の一方側の前記押え巻きテープが、前記延在方向の他方側の前記押え巻きテープの前記導体側とは反対側に重ねられることを特徴とするケーブル。
  2. 前記導体と前記絶縁体との間に設けられ前記導体と前記絶縁体との間で電界を均一化する内部半導電層と、
    前記絶縁体と前記金属テープとの間に設けられ前記絶縁体と前記金属テープとの間で電界を均一化する外部半導電層と、を更に備える請求項1に記載のケーブル。
  3. 絶縁体によって導電性を有する導体の外周を覆うことにより絶縁する絶縁工程と、
    前記絶縁工程で前記導体を絶縁した前記絶縁体の外周に、短絡時に電流を接地側へ流すための帯状の金属テープを、前記導体が延在する延在方向の一方側から他方側に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く金属テープ巻工程と、
    前記金属テープ巻工程で巻いた前記金属テープの外周に、前記金属テープを前記絶縁体側に押え付ける帯状の押え巻きテープを、前記延在方向の他方側から一方側に向けて、一部が重なるように螺旋状に巻く押え巻きテープ巻工程と、
    前記押え巻きテープ巻工程で巻いた前記押え巻きテープを、シースによって被覆する被覆工程と、を含むことを特徴とするケーブルの製造方法。
  4. 前記絶縁工程では、前記導体の外周に、前記導体と前記絶縁体との間で電界を均一化する内部半導電層を積層し、前記内部半導電層の外周に前記絶縁体を積層し、前記絶縁体の外周に、前記絶縁体と前記金属テープとの間で電界を均一化する外部半導電層を積層し、
    前記金属テープ巻工程では、前記絶縁工程で積層された前記外部半導電層の外周に前記金属テープを、前記延在方向の一方側から他方側に向けて一部が重なるように螺旋状に巻く請求項3に記載のケーブルの製造方法。
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