JP2023137507A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員の上半身を安定して拘束する。【解決手段】乗員CRの腰部前面に沿って車幅方向に延在して配置されるラップベルト3Aと、乗員CRの胸部前面に沿って斜行して配置されるショルダベルト3Bとからなるメインシートベルト3と、シートバックレスト21の内部に一部が収納され、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4と、車両の衝突方向を検知する衝突方向検知部110と、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、サブシートベルト4の張力が増大するように制御する制御部100と、を備え、制御部100は、衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、シートベルト装置に関する。
自動車等の車両の座席には、着座する乗員を拘束し、衝突時などの傷害を抑制するための3点式のシートベルトが広く用いられている。
3点式のシートベルトは、乗員の腰部前面に沿って車幅方向に延在するラップベルトと、乗員の胸部前面に沿って斜行して設けられるショルダベルトとを有しており、車両への前面衝突において、乗員の胸部の傷害や、車室内の他の装置や部材との2次衝突を軽減するために、有効な装置と言える。
3点式のシートベルトは、乗員の腰部前面に沿って車幅方向に延在するラップベルトと、乗員の胸部前面に沿って斜行して設けられるショルダベルトとを有しており、車両への前面衝突において、乗員の胸部の傷害や、車室内の他の装置や部材との2次衝突を軽減するために、有効な装置と言える。
この種の3点式のシートベルトとして、ウェビングによる乗員の拘束性を向上させるために、タング部におけるショルダベルト側の出口が座席と反対側かつ車両上方側に配置されるようガイド状の部分を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、車両に対する前面衝突が発生した場合に、生じる車両のヨーイング挙動は、車両内の乗員に対して、車両のヨーイング方向と逆の方向に乗員を振らせる動きを生み出す力を働かせしまう。このとき、特許文献1に記載のシートベルト装置によっても、乗員に作用する力によって、乗員の上半身を十分に拘束できない場合が生じるという課題があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員の上半身を安定して拘束するシートベルト装置を提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、乗員の腰部前面に沿って車幅方向に延在して配置されるラップベルトと、前記乗員の胸部前面に沿って斜行して配置されるショルダベルトとからなるメインシートベルトと、シートバックレストの内部に一部が収納され、前記メインシートベルトによっては拘束されていない前記乗員の肩部を拘束するサブシートベルトと、車両の衝突方向を検知する衝突方向検知部と、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、前記サブシートベルトの張力が増大するように制御する制御部と、を備え、前記制御部は、衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、前記サブシートベルトに張力を増大させるように制御することを特徴とするシートベルト装置を提案している。
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記サブシートベルトの一端は、インナーバックルを介してラップベルトに連結され、前記サブシートベルトの他端は、ショルダアンカと前記乗員の肩部との間の前記ショルダベルトに固定され、前記シートバックレストの内部に配設され、前記サブシートベルトに張力が増大するときに、前記サブシートベルトが前記乗員の肩部前方に回り込むようガイドするガイド部を備えたシートベルト装置を提案している。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記サブシートベルトの一端は、インナーバックルを介してラップベルトに連結され、前記サブシートベルトの他端は、ショルダアンカを介して、固有のリトラクタに連結され、前記シートバックレストの内部に配設され、前記サブシートベルトに張力が増大するときに、前記サブシートベルトが前記乗員の肩部前方に回り込むようガイドするガイド部を備えたシートベルト装置を提案している。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記乗員の体格を検出する体格検出部を備え、前記制御部は、検出された前記乗員の体格に応じて、前記リトラクタによる前記サブシートベルトの巻き込み量を調整するシートベルト装置を提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員の上半身を安定して拘束できるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図1から図9を用いて説明する。
なお、図1から図4、図7の図面では、車両の前方側を矢印FRで、車両の後方側を矢印BKで、車両の上方側を矢印UPで、車両上方側から見たときの車両の左方側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。
また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
なお、図1から図4、図7の図面では、車両の前方側を矢印FRで、車両の後方側を矢印BKで、車両の上方側を矢印UPで、車両上方側から見たときの車両の左方側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。
また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
<第1の実施形態>
図1から図6を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1について説明する。
図1から図6を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1について説明する。
<シートベルト装置1の構成>
本実施形態においては、シートベルト装置1が、車両の運転席に設けられている例を用いて、以下、説明するが、本実施形態に係るシートベルト装置1は、車両の助手席に設けられていてもよい。また、符号2は、乗員CRの着座する前席側のシートを示し、符号21は、シート2の一部であるシートバックレストを示している。
本実施形態においては、シートベルト装置1が、車両の運転席に設けられている例を用いて、以下、説明するが、本実施形態に係るシートベルト装置1は、車両の助手席に設けられていてもよい。また、符号2は、乗員CRの着座する前席側のシートを示し、符号21は、シート2の一部であるシートバックレストを示している。
本実施形態に係るシートベルト装置1は、ラップベルト3Aと、ショルダベルト3Bと、からなるメインシートベルト3と、サブシートベルト4と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、ショルダアンカ7と、バックル8と、を含んで構成されている。
<メインシートベルト3の構成>
メインシートベルト3は、例えば、ポリエステル繊維の編物により可撓性を有するベルト状に形成された部材であり、その中間部が挿通され折り返されるロッキングタングを境として、ラップベルト3Aと、ショルダベルト3Bとを有する。
メインシートベルト3は、例えば、ポリエステル繊維の編物により可撓性を有するベルト状に形成された部材であり、その中間部が挿通され折り返されるロッキングタングを境として、ラップベルト3Aと、ショルダベルト3Bとを有する。
ラップベルト3Aは、乗員CRの主に腰部の前面に沿うように、車幅方向に延在して配置されている。一方で、ショルダベルト3Bは、乗員CRの主に胸部の前面に沿うように配置されている。また、ショルダベルト3Bは、車幅方向における図示しないBピラー側が高くなるよう、斜行して配置されている。
第1のリトラクタ5には、メインシートベルト3のショルダベルト3B側の端部が連結され、Bピラー下部に取り付けられている。第1のリトラクタ5は、メインシートベルト3の余剰部分を巻き取って収容する機能を有する。メインシートベルト3は、第1のリトラクタ5から上方側へ引き出されるようになっている。第1のリトラクタ5には、また、例えば、火薬式のガス発生装置を用いたアクチュエータにより、後述する制御部からの指令信号に応じて、ショルダベルト3Bを牽引する図示しないショルダプリテンショナが設けられている。
ラッププリテンショナ6は、車体のBピラーの下端部近傍に設けられ、メインシートベルト3のラップベルト3Aの車幅方向外側の端部に接続されている。ラッププリテンショナ6は、例えば、火薬式のガス発生装置を用いたアクチュエータにより、後述する制御部からの指令に応じて、ラップベルト3Aを牽引する機能を有する。
ショルダアンカ7は、車体のBピラーの上端部付近に設けられ、第1のリトラクタ5から上方へ引き出されたメインシートベルト3のショルダベルト3Bが、斜め下方側の図示しないロッキングタング側へ折り返される部分である。ショルダアンカ7は、Bピラーに対して、車幅方向にほぼ沿った軸線回りに回動可能であり、第1のリトラクタ5側とロッキングタング側との間でメインシートベルト3が通過することを妨げないようになっている。
ロッキングタングは、メインシートベルト3が挿通された状態で着脱可能にバックル8に取り付けられる部材である。メインシートベルト3において、ロッキングタングよりもラッププリテンショナ6側の領域がラップベルト3Aとして機能し、ロッキングタングよりもショルダアンカ7側の領域がショルダベルト3Bとして機能する。
ロッキングタングは、車両の通常使用時(非衝突時)には、メインシートベルト3の通過を妨げないよう構成される。一方で、ロッキングタングは、車両の衝突等により、メインシートベルト3の張力が増大した場合には、メインシートベルト3を拘束する。メインシートベルト3は、拘束された状態においては、ラップベルト3A側とショルダベルト3B部側との行き来が規制(ロック)するようになっている。
<サブシートベルト4の構成>
サブシートベルト4は、シートバックレスト21の内部に一部が収納され、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束する。
サブシートベルト4は、シートバックレスト21の内部に一部が収納され、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束する。
図2に示すように、サブシートベルト4は、通常時(非衝突時)においては、一端部のインナーバックル10との接合箇所近傍およびショルダベルト3Bとの接合箇所近傍を除き、他の部分がシートバックレスト21の内部に収納されている。
具体的には、図3に示すように、通常時のサブシートベルト4Nは、その大部分がシートバックレスト21の内部に収納されており、衝突時のサブシートベルト4Sは、車両への衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、全体が外部に露出して、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するような形態となる。
具体的には、図3に示すように、通常時のサブシートベルト4Nは、その大部分がシートバックレスト21の内部に収納されており、衝突時のサブシートベルト4Sは、車両への衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、全体が外部に露出して、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するような形態となる。
また、図4に示すように、サブシートベルト4の一端は、インナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、サブシートベルト4の他端は、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されている。
また、シートバックレスト21の内部には、サブシートベルト4の張力が増大するときに、サブシートベルト4が乗員CRの肩部SH前方に回り込むようガイドするガイド部9が備えられている。このガイド部9は、通常時には、シートバックレスト21の内部に収納されたサブシートベルト4をシートバックレスト21との間に挟み込むように配置されている。また、ガイド部9は、シートバックレスト21側から車両前方方向に力が作用すると、車両前方側に回動し、図示しないストッパ部材によって、一定の角度を保つようになっている。
<シートベルト装置1の電気的構成>
図5を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1の電気的構成について説明する。
本実施形態に係るシートベルト装置1は、図5に示すように、制御部100と、衝突方向検知部110と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、を含んで構成されている。
図5を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1の電気的構成について説明する。
本実施形態に係るシートベルト装置1は、図5に示すように、制御部100と、衝突方向検知部110と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、を含んで構成されている。
制御部100は、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、サブシートベルト4の張力が増大するように制御する。
具体的には、制御部100は、例えば、後述する衝突方向検知部110の検出結果に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4に張力を増大させるように、後述する第1のリトラクタ5に制御信号を出力する。
具体的には、制御部100は、例えば、後述する衝突方向検知部110の検出結果に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4に張力を増大させるように、後述する第1のリトラクタ5に制御信号を出力する。
衝突方向検知部110は、例えば、センサであり、車両前方等からの衝突が発生した場合に、衝突を検知した旨のセンシング信号を制御部100に出力する。
衝突方向検知部110としては、具体的に、車両に加わる衝撃や振動を加速度として検出する加速度センサ等を例示することができる。
また、加速度センサとしては、半導体の電気抵抗の変化を利用したピエゾ抵抗型あるいは、くし歯電極の可動部と固定部との間のギャップ変化を静電容量として検出する静電容量型のいずれであってもよい。
また、衝突を検知する加速度センサとフロアの加速度を検知する別の加速度センサとを備え、双方の加速度センサからの加速度の値から衝突の判断、衝突の判定を行うようにしてもよい。
衝突方向検知部110としては、具体的に、車両に加わる衝撃や振動を加速度として検出する加速度センサ等を例示することができる。
また、加速度センサとしては、半導体の電気抵抗の変化を利用したピエゾ抵抗型あるいは、くし歯電極の可動部と固定部との間のギャップ変化を静電容量として検出する静電容量型のいずれであってもよい。
また、衝突を検知する加速度センサとフロアの加速度を検知する別の加速度センサとを備え、双方の加速度センサからの加速度の値から衝突の判断、衝突の判定を行うようにしてもよい。
第1のリトラクタ5は、例えば、具体的には、火薬式のガス発生装置を用いたアクチュエータにより、ショルダベルト3Bを牽引するショルダプリテンショナが備えている。
第1のリトラクタ5は、制御部100からの制御信号を受信すると、この制御信号に応じて、アクチュエータを作動し、ショルダベルト3Bを牽引する。
第1のリトラクタ5は、制御部100からの制御信号を受信すると、この制御信号に応じて、アクチュエータを作動し、ショルダベルト3Bを牽引する。
ラッププリテンショナ6は、例えば、火薬式のガス発生装置を用いたアクチュエータにより、ラップベルト3Aを牽引する。
ラッププリテンショナ6は、具体的には、制御部100からの制御信号を受信すると、この制御信号に応じて、アクチュエータを作動し、ラップベルト3Aを牽引する。
ラッププリテンショナ6は、具体的には、制御部100からの制御信号を受信すると、この制御信号に応じて、アクチュエータを作動し、ラップベルト3Aを牽引する。
<シートベルト装置1の処理>
図6用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1の処理について説明する。
図6用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1の処理について説明する。
まず、制御部100は、衝突方向検知部110からのセンシング信号に基づいて、車両に正面衝突が発生したか否かを判定する(ステップS110)。このとき、車両に衝突が発生したが、正面衝突ではないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、待機モードに移行する。
一方で、制御部100は、車両に正面衝突が発生したと判定する場合(ステップS110の「YES」)には、ラッププリテンショナ6に作動信号を出力し、ラッププリテンショナ6を作動させるとともに、第1のリトラクタ5に作動信号を出力し(ステップS120)、第1のリトラクタ5を作動させて(ステップS130)、処理を終了する。
なお、ラッププリテンショナ6の作動および第1のリトラクタ5の作動は、同じタイミングで実行してもよい。
なお、ラッププリテンショナ6の作動および第1のリトラクタ5の作動は、同じタイミングで実行してもよい。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係るシートベルト装置1は、メインシートベルト3と、シートバックレスト21の内部に一部が収納され、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4と、車両の衝突方向を検知する衝突方向検知部110と、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、サブシートベルト4の張力が増大するように制御する制御部100と、を備えており、制御部100は、衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
つまり、メインシートベルト3と、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4とを備え、制御部100は、衝突方向検知部110が検知する車両の衝突方向に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
ヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合に、車室内の乗員CRは、従来のメインシートベルト3のみの場合には、メインシートベルト3をすり抜けるような挙動を示す。
しかしながら、本実施形態に係るシートベルト装置1においては、メインシートベルト3に加えて、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4が装備され、制御部100は、衝突方向検知部110が検知する車両の衝突方向に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
そのため、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合であっても、メインシートベルト3をすり抜けるような挙動を示す乗員CRを確実に拘束することができる。
また、サブシートベルト4は、通常時においては、シートバックレスト21の内部に一部が収納されている。
そのため、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの着脱時に、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、スムーズな着脱動作を行うことができる。
以上、説明したように、本実施形態に係るシートベルト装置1は、メインシートベルト3と、シートバックレスト21の内部に一部が収納され、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4と、車両の衝突方向を検知する衝突方向検知部110と、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、サブシートベルト4の張力が増大するように制御する制御部100と、を備えており、制御部100は、衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
つまり、メインシートベルト3と、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4とを備え、制御部100は、衝突方向検知部110が検知する車両の衝突方向に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
ヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合に、車室内の乗員CRは、従来のメインシートベルト3のみの場合には、メインシートベルト3をすり抜けるような挙動を示す。
しかしながら、本実施形態に係るシートベルト装置1においては、メインシートベルト3に加えて、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHを拘束するサブシートベルト4が装備され、制御部100は、衝突方向検知部110が検知する車両の衝突方向に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように制御する。
そのため、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合であっても、メインシートベルト3をすり抜けるような挙動を示す乗員CRを確実に拘束することができる。
また、サブシートベルト4は、通常時においては、シートバックレスト21の内部に一部が収納されている。
そのため、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの着脱時に、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、スムーズな着脱動作を行うことができる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1において、サブシートベルト4は、その一端がインナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、他端は、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されており、シートバックレスト21の内部には、サブシートベルト4の張力が増大するときに、サブシートベルト4が乗員CRの肩部前方に回り込むようガイドするガイド部9が設けられている。
つまり、サブシートベルト4の露出部の一端は、インナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結されており、他端は、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されている。
そのため、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの装着時には、乗員CRが、メインシートベルト3のインナーバックル10をショルダアンカ7から引き出すように装着すれば、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、シートベルトをスムーズに装着することができる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの脱着時には、乗員CRが、バックル8のロックを解除すれば、第1のリトラクタ5によるメインシートベルト3の巻取によって、メインシートベルト3とともにサブシートベルト4のバックル8側の露出部が斜め上方に引き上げられた後、サブシートベルト4全体が、さらに上方に引き上げられるため、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、スムーズシートベルトを脱着することができる。
また、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合には、第1のリトラクタ5のプリテンション機能により、メインシートベルト3に大きな張力が働き、一端がインナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、他端が、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されているサブシートベルト4にも、同様の大きな張力が働くことによって、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出する。このとき、サブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出することにより、シートバックレスト21の内部のガイド部9が車両前方方向に回動し、ストッパにより、角度が固定される。シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部は、角度が固定されたガイド部9の背面を滑って、車両前方に投げ出されながら、ラップベルト3Aの張力によって、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHに回り込み、覆うように拘束する。
そのため、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員CRの上半身を安定して拘束できる。
つまり、サブシートベルト4の露出部の一端は、インナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結されており、他端は、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されている。
そのため、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの装着時には、乗員CRが、メインシートベルト3のインナーバックル10をショルダアンカ7から引き出すように装着すれば、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、シートベルトをスムーズに装着することができる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1におけるシートベルトの脱着時には、乗員CRが、バックル8のロックを解除すれば、第1のリトラクタ5によるメインシートベルト3の巻取によって、メインシートベルト3とともにサブシートベルト4のバックル8側の露出部が斜め上方に引き上げられた後、サブシートベルト4全体が、さらに上方に引き上げられるため、サブシートベルト4が乗員CRの上半身の一部に絡まることなく、スムーズシートベルトを脱着することができる。
また、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合には、第1のリトラクタ5のプリテンション機能により、メインシートベルト3に大きな張力が働き、一端がインナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、他端が、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されているサブシートベルト4にも、同様の大きな張力が働くことによって、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出する。このとき、サブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出することにより、シートバックレスト21の内部のガイド部9が車両前方方向に回動し、ストッパにより、角度が固定される。シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部は、角度が固定されたガイド部9の背面を滑って、車両前方に投げ出されながら、ラップベルト3Aの張力によって、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHに回り込み、覆うように拘束する。
そのため、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員CRの上半身を安定して拘束できる。
<第2の実施形態>
図7から図9を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aについて説明する。
図7から図9を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aについて説明する。
<シートベルト装置1Aの構成>
本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、図7に示すように、ラップベルト3Aと、ショルダベルト3Bと、からなるメインシートベルト3と、サブシートベルト4と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、ショルダアンカ7と、バックル8と、第2のリトラクタ11と、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、図7に示すように、ラップベルト3Aと、ショルダベルト3Bと、からなるメインシートベルト3と、サブシートベルト4と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、ショルダアンカ7と、バックル8と、第2のリトラクタ11と、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
第2のリトラクタ11は、サブシートベルト4専用のリトラクタであって、サブシートベルト4の他端と連結しており、制御部100Aからの制御信号を受信すると、この制御信号に応じて、アクチュエータを作動し、ショルダベルト3Bを牽引する。
なお、第2のリトラクタ11には、乗員CRが大柄の場合と乗員CRが小柄の場合に対応したサブシートベルト4の引き込み量を設定できるようになっており、第2のリトラクタ11は、制御部100Aからの制御信号に応じて、サブシートベルト4の引き込み量を調整する。具体的には、第2のリトラクタ11は、乗員CRが小柄の場合には、乗員CRが大柄の場合に比べて、サブシートベルト4の引き込み量を大きくするように設定する。
なお、第2のリトラクタ11には、乗員CRが大柄の場合と乗員CRが小柄の場合に対応したサブシートベルト4の引き込み量を設定できるようになっており、第2のリトラクタ11は、制御部100Aからの制御信号に応じて、サブシートベルト4の引き込み量を調整する。具体的には、第2のリトラクタ11は、乗員CRが小柄の場合には、乗員CRが大柄の場合に比べて、サブシートベルト4の引き込み量を大きくするように設定する。
<シートベルト装置1Aの電気的構成>
図8を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aの電気的構成について説明する。本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、図8に示すように、制御部100Aと、衝突方向検知部110と、体格検出部120と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、第2のリトラクタ11と、を含んで構成されている。
図8を用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aの電気的構成について説明する。本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、図8に示すように、制御部100Aと、衝突方向検知部110と、体格検出部120と、第1のリトラクタ5と、ラッププリテンショナ6と、第2のリトラクタ11と、を含んで構成されている。
制御部100Aは、車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、サブシートベルト4の張力が増大するように制御する。
具体的には、制御部100Aは、例えば、後述する衝突方向検知部110の検出結果に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように、後述する第2のリトラクタ11に制御信号を出力する。
また、制御部100Aは、後述する体格検出部120からの検出結果に基づいて、サブシートベルト4の引き込み量を乗員CRの体格に応じて調整するような作動信号を第2のリトラクタ11に出力する。
具体的には、制御部100Aは、例えば、後述する衝突方向検知部110の検出結果に基づく衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、サブシートベルト4の張力を増大させるように、後述する第2のリトラクタ11に制御信号を出力する。
また、制御部100Aは、後述する体格検出部120からの検出結果に基づいて、サブシートベルト4の引き込み量を乗員CRの体格に応じて調整するような作動信号を第2のリトラクタ11に出力する。
体格検出部120は、例えば、車両の乗員CRの撮像画像から車両の乗員CRの体格を検出し、その検出結果を制御部100Aに出力する。なお、体格検出部120は、例えば、シート2の座面内部に設けられた感圧フィルム等により、座面にかかる荷重を検出するセンサ等であってもよい。
<シートベルト装置1の処理>
図9用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aの処理について説明する。
図9用いて、本実施形態に係るシートベルト装置1Aの処理について説明する。
まず、制御部100Aは、体格検出部120からの検出結果に基づいて、乗員CRの体格が大柄であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、制御部100Aが乗員CRの体格が大柄であると判定した場合(ステップS210の「YES」)には、次いで、制御部100Aは、衝突方向検知部110からのセンシング信号に基づいて、車両に正面衝突が発生したか否かを判定する(ステップS110)。
このとき、車両に衝突が発生したが、正面衝突ではないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、待機モードに移行する。
このとき、車両に衝突が発生したが、正面衝突ではないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、待機モードに移行する。
一方で、制御部100Aは、車両に正面衝突が発生したと判定する場合(ステップS110の「YES」)には、ラッププリテンショナ6に作動信号を出力し、ラッププリテンショナ6を作動させるとともに(ステップS120)、第1のリトラクタ5に作動信号を出力し(ステップS130)、第2のリトラクタ11に作動信号を出力して(ステップS220)、第1のリトラクタ5および第2のリトラクタ11を作動させて、処理を終了する。
なお、ラッププリテンショナ6の作動、第1のリトラクタ5の作動、第2のリトラクタ11の作動は、同時に実行してもよい。
なお、ラッププリテンショナ6の作動、第1のリトラクタ5の作動、第2のリトラクタ11の作動は、同時に実行してもよい。
また、制御部100Aは、体格検出部120からの検出結果に基づいて、乗員CRの体格が小柄であると判定した場合(ステップS210の「NO」)には、第2のリトラクタ11の巻き込み量の設定を変更する(ステップS230)。
次いで、制御部100Aは、衝突方向検知部110からのセンシング信号に基づいて、車両に正面衝突が発生したか否かを判定する(ステップS240)。
このとき、車両に衝突が発生したが、正面衝突ではないと判定した場合(ステップS240の「NO」)には、待機モードに移行する。
このとき、車両に衝突が発生したが、正面衝突ではないと判定した場合(ステップS240の「NO」)には、待機モードに移行する。
一方で、制御部100Aは、車両に正面衝突が発生したと判定する場合(ステップS230の「YES」)には、ラッププリテンショナ6に作動信号を出力し、ラッププリテンショナ6を作動させるとともに(ステップS250)、第1のリトラクタ5に作動信号を出力し(ステップS260)、第2のリトラクタ11に作動信号を出力して(ステップS270)、ラッププリテンショナ6、第1のリトラクタ5および第2のリトラクタ11を作動させて、処理を終了する。
なお、ラッププリテンショナ6の作動、第1のリトラクタ5の作動および第2のリトラクタ11の作動は、同時に実行してもよい。
なお、ラッププリテンショナ6の作動、第1のリトラクタ5の作動および第2のリトラクタ11の作動は、同時に実行してもよい。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、サブシートベルト4の一端が、インナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、サブシートベルト4の他端が、ショルダアンカ7を介して、第2のリトラクタ11に連結されている。
つまり、サブシートベルト4の他端は、固有のリトラクタに連結されている。
そのため、第1のリトラクタ5の巻き込み量に制限されることなく、様々な条件に応じて、第2のリトラクタ11の巻き込み量を制御することにより、様々な条件に対して、乗員CRの肩部SHへの拘束を最適化することができる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1Aにおいては、シートバックレスト21の内部には、サブシートベルト4の張力が増大するときに、サブシートベルト4が乗員CRの肩部SH前方に回り込むようガイドするガイド部9が設けられている。
つまり、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合には、第2のリトラクタ11のプリテンション機能により、サブシートベルト4に大きな張力が働き、一端がインナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、他端が、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されているサブシートベルト4は、この大きな張力によって、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出する。このとき、サブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出することにより、シートバックレスト21の内部のガイド部9が車両前方方向に回動し、ストッパにより、角度が固定される。これにより、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部は、角度が固定されたガイド部9の背面を滑って、車両前方に投げ出されながら、ショルダベルト3Bの張力によって、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHに回り込み、覆うように拘束する。
そのため、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員CRの上半身を安定して拘束できる。
以上、説明したように、本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、サブシートベルト4の一端が、インナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、サブシートベルト4の他端が、ショルダアンカ7を介して、第2のリトラクタ11に連結されている。
つまり、サブシートベルト4の他端は、固有のリトラクタに連結されている。
そのため、第1のリトラクタ5の巻き込み量に制限されることなく、様々な条件に応じて、第2のリトラクタ11の巻き込み量を制御することにより、様々な条件に対して、乗員CRの肩部SHへの拘束を最適化することができる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1Aにおいては、シートバックレスト21の内部には、サブシートベルト4の張力が増大するときに、サブシートベルト4が乗員CRの肩部SH前方に回り込むようガイドするガイド部9が設けられている。
つまり、車両にヨーイング挙動の強い衝突が車両に発生した場合には、第2のリトラクタ11のプリテンション機能により、サブシートベルト4に大きな張力が働き、一端がインナーバックル10を介してラップベルト3Aに連結され、他端が、ショルダアンカ7と乗員CRの肩部SHとの間のショルダベルト3Bに固定されているサブシートベルト4は、この大きな張力によって、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出する。このとき、サブシートベルト4の一部が、シートバックレスト21から露出することにより、シートバックレスト21の内部のガイド部9が車両前方方向に回動し、ストッパにより、角度が固定される。これにより、シートバックレスト21の内部に収納されていたサブシートベルト4の一部は、角度が固定されたガイド部9の背面を滑って、車両前方に投げ出されながら、ショルダベルト3Bの張力によって、メインシートベルト3によっては拘束されていない乗員CRの肩部SHに回り込み、覆うように拘束する。
そのため、車両に対する前面衝突が発生し、車両のヨーイング挙動が生じた場合においても、乗員CRの上半身を安定して拘束できる。
また、本実施形態に係るシートベルト装置1Aは、乗員CRの体格を検出する体格検出部120を備え、制御部100Aは、検出された乗員CRの体格に応じて、第2のリトラクタ11によるサブシートベルト4の巻き込み量を調整する。
つまり、リトラクタの巻き込み量を乗員CRの体格によらず、例えば、大柄な乗員CRに合わせた巻き込み量としたとすると、乗員CRが小柄である場合には、乗員CRの肩部SHに対する十分な拘束力が得られない。
そのため、サブシートベルト4に固有の第2のリトラクタ11を設け、体格検出部120によって得られた乗員CRの体格情報により、制御部100Aが適正な巻き込み量を設定することにより、乗員CRの体格の違いがあっても、それぞれの乗員CRに対して、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与えることができる。
つまり、リトラクタの巻き込み量を乗員CRの体格によらず、例えば、大柄な乗員CRに合わせた巻き込み量としたとすると、乗員CRが小柄である場合には、乗員CRの肩部SHに対する十分な拘束力が得られない。
そのため、サブシートベルト4に固有の第2のリトラクタ11を設け、体格検出部120によって得られた乗員CRの体格情報により、制御部100Aが適正な巻き込み量を設定することにより、乗員CRの体格の違いがあっても、それぞれの乗員CRに対して、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与えることができる。
<変形例>
第2の実施形態においては、乗員CRの体格を検知し、制御部100Aが検知した乗員CRの体格に応じた巻き込み量を設定することにより、乗員CRの体格の違いがあっても、それぞれの乗員CRに対して、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与えることを示した。しかしながら、例えば、車両に乗車する乗員CRが限られている場合等、大きく2段階程度の調整で、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与える場合には、シートバックレスト21の内部に収納されるサブシートベルト4の一部を折り込み、大きな張力が発生した場合には、破断するように糸等により結束した余長部を収納するようにすれば、大柄な乗員Aの場合には、余長部を維持する巻き込み量とし、小柄な乗員Bの場合には、余長部が破断して展開する巻き込み量とする2つの制御に集約してもよい。
第2の実施形態においては、乗員CRの体格を検知し、制御部100Aが検知した乗員CRの体格に応じた巻き込み量を設定することにより、乗員CRの体格の違いがあっても、それぞれの乗員CRに対して、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与えることを示した。しかしながら、例えば、車両に乗車する乗員CRが限られている場合等、大きく2段階程度の調整で、乗員CRの肩部SHに適正な拘束力を与える場合には、シートバックレスト21の内部に収納されるサブシートベルト4の一部を折り込み、大きな張力が発生した場合には、破断するように糸等により結束した余長部を収納するようにすれば、大柄な乗員Aの場合には、余長部を維持する巻き込み量とし、小柄な乗員Bの場合には、余長部が破断して展開する巻き込み量とする2つの制御に集約してもよい。
なお、制御部100、100Aの処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを制御部100、100Aに読み込ませ、実行することによって本発明のシートベルト装置1を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1;シートベルト装置
1A;シートベルト装置
2;シート
3;メインシートベルト
3A;ラップベルト
3B;ショルダベルト
4;サブシートベルト
5;第1のリトラクタ
6;ラッププリテンショナ
7;ショルダアンカ
8;バックル
9;ガイド部
10;インナーバックル
11;第2のリトラクタ
21;シートバックレスト
100;制御部
100A;制御部
110;衝突方向検知部
120;体格情報検出部
CR;乗員
SH;肩部
1A;シートベルト装置
2;シート
3;メインシートベルト
3A;ラップベルト
3B;ショルダベルト
4;サブシートベルト
5;第1のリトラクタ
6;ラッププリテンショナ
7;ショルダアンカ
8;バックル
9;ガイド部
10;インナーバックル
11;第2のリトラクタ
21;シートバックレスト
100;制御部
100A;制御部
110;衝突方向検知部
120;体格情報検出部
CR;乗員
SH;肩部
Claims (4)
- 乗員の腰部前面に沿って車幅方向に延在して配置されるラップベルトと、前記乗員の胸部前面に沿って斜行して配置されるショルダベルトとからなるメインシートベルトと、
シートバックレストの内部に一部が収納され、前記メインシートベルトによっては拘束されていない前記乗員の肩部を拘束するサブシートベルトと、
車両の衝突方向を検知する衝突方向検知部と、
車両の衝突方向に基づく衝突形態に応じて、前記サブシートベルトの張力が増大するように制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、衝突形態がヨーイング挙動の強い衝突形態である場合に、前記サブシートベルトに張力を増大させるように制御することを特徴とするシートベルト装置。 - 前記サブシートベルトの一端は、インナーバックルを介してラップベルトに連結され、前記サブシートベルトの他端は、ショルダアンカと前記乗員の肩部との間の前記ショルダベルトに固定され、
前記シートバックレストの内部に配設され、前記サブシートベルトに張力が増大するときに、前記サブシートベルトが前記乗員の肩部前方に回り込むようガイドするガイド部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。 - 前記サブシートベルトの一端は、インナーバックルを介してラップベルトに連結され、前記サブシートベルトの他端は、ショルダアンカを介して、固有のリトラクタに連結され、
前記シートバックレストの内部に配設され、前記サブシートベルトに張力が増大するときに、前記サブシートベルトが前記乗員の肩部前方に回り込むようガイドするガイド部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。 - 前記乗員の体格を検出する体格検出部を備え、
前記制御部は、検出された前記乗員の体格に応じて、前記リトラクタによる前記サブシートベルトの巻き込み量を調整することを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
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JP2022043749A JP2023137507A (ja) | 2022-03-18 | 2022-03-18 | シートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2022043749A JP2023137507A (ja) | 2022-03-18 | 2022-03-18 | シートベルト装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022043749A Pending JP2023137507A (ja) | 2022-03-18 | 2022-03-18 | シートベルト装置 |
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-
2022
- 2022-03-18 JP JP2022043749A patent/JP2023137507A/ja active Pending
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