JP2023110142A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023110142000001
【課題】 幅方向に伸縮可能であり、且つ、支持面が昇降可能である給送トレイを備えるシート搬送装置及び画像読取装置において、支持面が傾くことを抑制する。
【解決手段】 給送トレイ6は、シートを支持するベーストレイ601とスライドトレイ602とを有し、スライドトレイ602がベーストレイ601に対して幅方向に移動することによって伸縮可能である。給送トレイ6には、支持面6aを昇降させる第1リフター板608及び第2リフター板609が設けられている。給送トレイ6の幅方向における長さが第1長さのとき、第2リフター板609はスライドトレイ602に当接せずに第1リフター板608がスライドトレイ602に当接し、幅方向における給送トレイ6の長さが第1長さより短い第2長さのとき、第1リフター板608及び第2リフター板609の両方がスライドトレイ602に当接する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びシートの画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、複写機、ファクシミリ装置、及びデジタル複合機等に設けられた画像読取装置においては、シート搬送装置によってシートを搬送しながら、シートの画像を読み取るものが知られている。このようなシート搬送装置は、給送トレイに支持されたシートを給送して、給送トレイの下方に配置された排出トレイに排出するものがある。
特許文献1では、排出トレイに排出されたシートの視認性を向上するため、シートのサイズに応じて、シートの給送方向と略直交する幅方向に移動(伸縮)可能な給送トレイを備えたシート搬送装置が開示されている。このような構成により、小さいサイズのシートを給送する際に給送トレイが幅方向に狭まるように縮小され、ユーザーは排出トレイに排出されたシートを容易に確認することができる。
また、特許文献2には、給送トレイの支持面を昇降させるための昇降機構を備えたシート搬送装置が開示されている。このようなシート搬送装置は、シートを給送するために、給送トレイにシートが積載された後に支持面を上昇させる。特許文献2に記載の給送トレイは、幅方向における中央付近に支持面を押し上げるための駆動ステー部(リフター板)が設けられている。
特開2015-35691号公報 特開2005-60103号公報
しかしながら、給送トレイが幅方向に伸縮可能な構成においては、シートのサイズに応じて給送トレイの重心位置が変位する。特に、小サイズのシートを積載するために給送トレイが縮小された場合、給送トレイの重心位置は片側に大きく偏る。そのため、幅方向に伸縮可能な給送トレイに従来のリフター板を設けた場合、給送トレイの重心位置の偏りによってリフター板を支点にして支持面が傾いてしまう虞があった。シートを支持する支持面が傾くことは、シートが給送される際のシートが斜行に繋がる。
そこで、本発明は、幅方向に伸縮可能であり、且つ、支持面が昇降可能である給送トレイを備えるシート搬送装置及び画像読取装置において、支持面が傾くことを抑制することを目的とする。
本発明の一態様は、シートを支持する第1トレイ部と、前記1トレイ部に対して幅方向に移動可能であり、前記第1トレイ部と共にシートを支持する第2トレイ部と、を含む支持部材を有し、前記第2トレイ部が前記第1トレイ部に対して前記幅方向に移動することによって前記幅方向に伸縮可能に構成される給送トレイと、前記給送トレイに支持されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、前記給送トレイの下方に配置され、前記搬送手段により搬送されたシートが排出される排出トレイと、前記支持部材に下方から当接して前記支持部材を昇降させる第1当接部及び第2当接部を有する昇降手段と、を備え、前記幅方向における前記給送トレイの長さが第1長さのとき、前記第2当接部は前記支持部材に当接せずに前記第1当接部が前記支持部材に当接し、前記幅方向における前記支持面の長さが前記第1長さより短い第2長さのとき、前記第1当接部及び前記第2当接部の両方が前記支持部材に当接する、ことを特徴とするシート搬送装置である。
本発明によれば、幅方向に伸縮可能であり、且つ、支持面が昇降可能である給送トレイを備えるシート搬送装置及び画像読取装置において、支持面が傾くことを抑制することが可能である。
本実施形態に係る画像読取装置の斜視図。 スライドトレイが格納された状態の画像読取装置の斜視図。 画像読取装置の概略構成を示す断面図。 リフター板の駆動構成を示す図。 リフター板の斜視図。 (a)は給送トレイの下面側の斜視図。(b)は給送トレイの断面図。 (a)は支持面が下降した状態の給送部を示す図。(b)は支持面が上昇した状態の給送部を示す図。 拡張状態の給送トレイの概略断面図。 シート束が積載された拡張状態の給送トレイの概略断面図。 縮小状態の給送トレイの概略断面図。 リフター板の変形例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、図1及び図3を参照して、本実施形態に係る画像読取装置100の構成について説明する。図1は、画像読取装置100の斜視図である。図3は、画像読取装置100の概略断面図である。なお、以下では、ユーザーが画像読取装置100に対して各種入力/設定を行う不図示の操作部に臨む位置を画像読取装置100の「手前側」とし、背面側を「奥側」する。つまり図3は、画像読取装置100を手前側から視たときの断面図である。また、装置の手前側から奥側に向かう方向をY方向、装置を手前側から視たときの右側から左側へ向かう方向をX方向、X方向及びY方向に垂直な鉛直方向をZ方向とする。
画像読取装置100は、原稿の画像を読み取るリーダー1と、リーダー1の上部に設けられ、原稿を搬送する自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder、以下ADFとする)2とを備えている。ADF2は、本実施形態におけるシート搬送装置の一例である。また、原稿とは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、布などのシートある。
ADF2は、原稿が載置される給送トレイ6と、画像を読み取られた原稿が排出される排出トレイ9とを有している。排出トレイ9は、給送トレイ6の鉛直方向(Z方向)における下方に配置されている。給送トレイ6の詳細な構成については後述する。
ADF2は、給送トレイ6に載置された原稿を給送方向(X方向)に給送する給送手段としての給送部4を有している。給送部4は、原稿を給送するピックアップローラ41及び搬送ローラ42を有している。ピックアップローラ41は、搬送ローラ42の駆動軸45周りに回動可能に支持されるピックアップアーム43に保持されており、不図示のカムによって昇降可能である。ピックアップローラ41は、給送トレイ6に積載された原稿のうち最上位の原稿に当接して回転することにより、原稿を搬送ローラ42へ繰り出す。搬送ローラ42は、搬送ローラ42の下方に配置された分離ローラ5に当接しており、ピックアップローラ41によって繰り出された原稿は、搬送ローラ42及び分離ローラ5によって1枚ずつに分離される。給送部4によって給送された原稿は、搬送手段としての搬送ローラ71~75によってU字形状に湾曲した搬送パス7を搬送される。
リーダー1には、原稿の表面の画像を読み取る読取手段としての第1読取ユニット76が設けられている。第1読取ユニット76は、原稿に光を照射する光源と、原稿からの光を光電変換するセンサと、原稿により反射された光をセンサへ導くミラー等を有している。また、ADF2の内部には原稿の裏面の画像を読み取る読取手段としての第2読取ユニット77が配置されている。第2読取ユニット77は、第1読取ユニット76と同様の構成である。給送部4により給送された原稿は、搬送ローラ71~75によって搬送されながら第1読取ユニット76及び第2読取ユニット77によって両面の画像を読み取られる。第1読取ユニット76及び第2読取ユニット77により画像を読み取られた原稿は、搬送ローラ75によって排出トレイ9に排出される。
次に、給送トレイ6の構成について説明する。給送トレイ6は、ベーストレイ601と、ベーストレイ601に対して給送方向に垂直な幅方向(Y方向)にスライド可能なスライドトレイ602と、を有している。ベーストレイ601は本実施形態における第1トレイ部であり、スライドトレイ602は本実施形態における第2トレイ部である。また、ベーストレイ601及びスライドトレイ602の2つの部材が本実施形態における支持部材である。ベーストレイ601は原稿を支持するベース支持面601aを有しており、スライドトレイ602はベース支持面601aと共に原稿を支持するスライド支持面602aを有している。給送トレイ6において、原稿を支持する支持面6aは、ベース支持面601a及びスライド支持面602aによって形成される。
スライドトレイ602はベーストレイ601に対して幅方向に移動可能であり、スライドトレイ602が奥側に移動することによって、給送トレイ6は幅方向に縮小可能となっている。言い換えると、スライドトレイ602は排出トレイ9の上方の所定の領域から退避する。図2は、スライドトレイ602が奥側に移動し、縮小状態となった給送トレイ6を示す図である。図2に示すように、スライド支持面602aがベース支持面601aの下方に重なるようにスライドトレイ602が移動することによって、給送トレイ6(支持面6a)の幅方向の長さは、最大サイズのおよそ半分のサイズとなる。給送トレイ6は排出トレイ9の上方に配置されているため、スライドトレイ602が最も引き出された拡張状態(図1の状態)においては、排出トレイ9に排出された原稿はユーザーから見えにくい。一方で、スライドトレイ602が最も格納された縮小状態(図2の状態)においては、給送トレイ6の幅が狭くなることによって、排出トレイ9の手前側が露出する。このように、給送トレイ6が伸縮可能に構成されていることによって、ユーザーは容易に排出トレイ9上の原稿を視認することが可能となる。
また、給送トレイ6には、原稿の奥側の端部(一端)の位置を規制する第1規制部である第1規制板603と、原稿の手前側の端部(他端)の位置を規制する第2規制部である第2規制板604が設けられている。第1規制板603は、ベーストレイ601に配置されており、幅方向に移動可能である。また、第2規制板604は、スライドトレイ602に固定されており、スライドトレイ602の移動に伴って幅方向に移動する。第1規制板603は、後述する連動機構により、スライドトレイ602(第2規制板604)の移動に連動して移動する。このとき、第1規制板603と第2規制板604は、幅方向において互いに逆の方向へ移動する。例えば、第2規制板604が手前側から奥側へ移動した場合、第1規制板603は第2規制板604の移動に連動して奥側から手前側へ移動する。
ユーザーは、給送トレイ6に原稿をセットする際、原稿の幅に合わせて第1規制板603及び第2規制板604を幅方向に移動させる。つまり、幅の小さい原稿がセットされる場合、第2規制板604は奥側へ移動するため、スライドトレイ602はベーストレイ601のベース支持面601aの下に格納される。そのため、セットされる原稿の幅が小さいほど給送トレイ6の幅も小さくなる。本実施形態においては、スライドトレイ602が最も引き出された拡張状態における第1規制板603と第2規制板604との距離は、例えばA3やA4といったサイズに対応した297[mm]である。そして、スライドトレイ602が最も奥側に格納された縮小状態におけるにおける第1規制板603と第2規制板604との距離は、例えば名刺サイズに対応した55[mm]である。
次に、給送トレイ6の昇降機構について説明する。給送トレイ6の支持面6aは、給送トレイ6の給送方向における上流側端部に設けられた回動支点621を中心に回動可能である。支持面6aが回動支点621を中心に回動することによって、支持面6aの下流側が昇降する。図4は、給送トレイ6に設けられた支持面6aを昇降させるための昇降機構を示す図である。図4において、ベーストレイ601及びスライドトレイ602は破線で示されている。さらに、図4においては、拡張状態におけるスライドトレイ602を602―1とし、縮小状態におけるスライドトレイを602―2としている。
ADF2は、支持面6aを昇降させるための駆動源であるモータ605と、モータ605の駆動力を伝達するためのギア列からなる駆動伝達ユニット606を有している。また、給送トレイ6の支持面6aの下方には、昇降手段としての第1リフター板608(第1当接部)及び第2リフター板609(第2当接部)が配置されている。第1リフター板608は、第2リフター板609よりも、第1規制板603と第2規制板604との間の中央位置に近い位置に配置されている(後述する図8参照)。また、第2リフター板609は、幅方向において第1リフター板608に対して奥側(第1規制部側)に配置されている。第1リフター板608及び第2リフター板609は、Y方向に延びる回動軸としてのリフター駆動軸610に固定されている。リフター駆動軸610は、幅方向に平行である。モータ605からの駆動力は、駆動伝達ユニット606によって、リフター駆動軸610の奥側端部に取り付けられたリフターギア607に伝達される。これにより、リフター駆動軸610が回転し、第1リフター板608及び第2リフター板609が回動する。そして、第1リフター板608及び第2リフター板609が支持面6aの裏側の面である裏面6b(図3参照)に当接して押し上げることにより、給送トレイ6の支持面6aが上昇する。給送トレイ6の支持面6aを下降させる場合は、モータ605が逆回転することで、第1リフター板608及び第2リフター板609が下がるように回動して支持面6aが下降する。
リフター駆動軸610の幅方向における長さは、スライドトレイ602が最も格納された縮小状態の給送トレイ6の幅よりも短い。そのため、リフター駆動軸610の手前側端部610aの位置は、縮小状態におけるスライドトレイ602―2の手前側側面602fよりも奥側に位置している。言い換えると、給送トレイ6が幅方向に最も縮小した状態において、リフター駆動軸610は上方から視てベーストレイ601及びスライドトレイ602に全体が覆われている。これにより、スライドトレイ602を奥側に移動した際に、リフター駆動軸610が上方に露出しないようになっている。
図5は、第1リフター板608及び第2リフター板609の斜視図である。第1リフター板608及び第2リフター板609は、不図示のビスによってリフター駆動軸610に固定されており、リフター駆動軸610と一体的に回動する。第1リフター板608は、回動する際に裏面6bに当接する当接面608aを有している。当接面608aは、下方に湾曲した曲面(第1曲面)であり、第1リフター板608が回動した際に裏面6bと滑らかに摺動する。さらに、第1リフター板608には、第1摺動部としてのコロ608bが回転可能に設けられている。コロ608bの回転軸線はリフター駆動軸610に対して垂直な方向であり、コロ608bはY方向に回転可能な第1回転部材である。また、コロ608bの外周面は、コロ608bが設けられた平面部608cよりも突出している。
本実施形態において、第2リフター板609は、第1リフター板608と同様の構成である。即ち、第2リフター板609は第1リフター板608と同様に、裏面6bに当接する当接面609a、第2摺動部としてのコロ609b、平面部609cを有している。コロ608bはY方向に回転可能な第2回転部材である。当接面609aは、下方に湾曲した曲面(第2曲面)である。しかし、第2リフター板609は、第1リフター板608と異なる構成であってもよい。
図6(a)は、給送トレイ6を支持面6aの反対側(裏面6b側)から視た図である。裏面6bは、ベース支持面601aの反対側の面であるベース裏面601bと、スライド支持面602aの反対側の面であるスライド裏面602bと、により構成される。スライドトレイ602のスライド裏面602bには、コロ608bに対応する位置に、レール611が形成されている。スライドトレイ602が幅方向に移動する際、コロ608bとレール611が当接しコロ608bが回転することで、第1リフター板608の当接面608aとスライドトレイ602のスライド裏面602bとの摺動を回避することができる。
スライドトレイ602には、幅方向に長い形状の開口である第1スリット612が形成されている。第1スリット612を介してピニオン613がビス614によってベーストレイ601へ取り付けられることにより、スライドトレイ602は幅方向にスライド可能な状態でベーストレイ601に連結される。また、スライドトレイ602とベーストレイ601が重なった状態で、下方からカバー615が取り付けられる。給送トレイ6におけるカバー615が取り付けられる位置は、図6(a)の破線で示された位置である。カバー615は、スライドトレイ602がスライドすることによって退避する領域外において、ベーストレイ601に対し固定される。カバー615は、ビス614によって、ピニオン613と共にベーストレイ601に固定される。カバー615によって、ベーストレイ601とスライドトレイ602の間に異物が侵入することを抑制することが可能である。
スライドトレイ602のスライド裏面602bには、ピニオン613と噛み合うラック616が設けられており、スライドトレイ602が幅方向に移動する際にラック616がピニオン613を回転させる。また、ベーストレイ601の手前側のピニオン613に対向する位置には、ギアプーリ617が回転可能に取り付けられており、ピニオン613はギアプーリ617のギア部と噛み合っている。これにより、スライドトレイ602のスライドに伴い、ギアプーリ617も回転する。ベーストレイ601の奥側には、プーリ618が回転可能に設けられており、ギアプーリ617のプーリ部とプーリ618とに連動部である伝達ベルト619が張架されている。伝達ベルト619には、第1規制板603に連結される規制板連結部620が取り付けられており、ベーストレイ601には規制板連結部620に対応する位置に、幅方向に長い形状の開口である第2スリット622が形成されている。規制板連結部620は、第2スリット622を介して第1規制板603と伝達ベルト619とを連結している。規制板連結部620は、伝達ベルト619の回転とともに第2スリット622内を幅方向に移動可能である。これにより、スライドトレイ602が幅方向にスライドした際に、第1規制板603が連動して幅方向にスライドする。
図6(b)は、図6(a)におけるX断面図である。カバー615は、ベーストレイ601のベース裏面601bに突出して形成されたボス623に突き当たり、ボス623のビス穴623aに対しビス614を締結して固定される。ボス623はスライドトレイ602の第1スリット612とピニオン613の中心穴を通り、ベーストレイ601とカバー615とがスライドトレイ602及びピニオン613を挟むように配置されている。また、ピニオン613の上方(スライドトレイ6側)に規制リブ613aが設けられており、規制リブ613aはスライドトレイ6のZ方向の動きを規制する。さらに、ベーストレイ601の手前側端部601fとカバー615の手前側端部615fとがスライドトレイ602を挟むことで、スライドトレイ602のZ方向の位置は規制される。このように、本実施形態においては、複数の部材によってスライドトレイ602のZ方向の位置は規制されている。
また、スライドトレイ602のピニオン613に対応する位置には、幅方向に長い形状の開口である第3スリット624が形成されている。ピニオン613のギア部613bは、スライドトレイ602に設けられた第3スリット624を介して、対向のギアプーリ617のギア部と噛み合う。また、ピニオン613のギア部613bは、X方向におけるギアプーリ617の反対側で、スライドトレイ602に形成されたラック616と噛みあっている。
図7(a)は、支持面6aが下降した状態の給送部4を示す図であり、図7(b)は、支持面6aが上昇した状態の給送部4を示す図である。給送トレイ6に原稿がセットされていない場合は、給送トレイ6は支持面6aが下降した下降位置(図7(a))にある状態で待機する。給送トレイ6に原稿がセットされると、ADF2は不図示の原稿検知センサにより原稿を検知し、支持面6aは下降位置の上方の上昇位置(図7(b))へ移動する。
支持面6aの上昇を開始する前に、ADF2はピックアップアーム43を回動させることでピックアップローラ41を下方へ移動させる。その後、第1リフター板608及び第2リフター板609が図7(a)の矢印Aの方向へ回動することによって、支持面6aも回動支点621を中心に矢印Aの方向へ回動する。これにより、給送トレイ6の支持面6aは、ピックアップローラ41に向けて上昇する。
給送部4には、ピックアップローラ41の位置を検知するローラ検知センサ44が設けられている。上昇する支持面6a又は給送トレイ6にセットされた原稿の上面がピックアップローラ41に当接すると、ピックアップローラ41は支持面6aと共に上昇する。そして、ローラ検知センサ44によってピックアップローラ41が紙面高さ検知位置(図7(b))に到達したことが検知されると、画像読取装置100はモータ605の駆動を止め、給送動作に移行する。
第1リフター板608が回動する際に当接面608aが摺動するスライドトレイ602の摺動領域602cは、レール611よりも給送方向において下流側に位置している。言い換えると、レール611は摺動領域602cよりもリフター駆動軸610に近い位置に配置されている。これにより、第1リフター板608が回動した際に、第1リフター板608とレール611とが干渉することが防止され、スムーズな給送トレイ6の昇降動作を実現することができる。
図8は、本実施形態に係る給送トレイ6をX方向から視たものを簡略的に表現したモデルである。図8において、給送トレイ6はスライドトレイ602が引き出された拡張状態であり、第1規制板603と第2規制板604との間隔p1は、A3、A4サイズの297[mm]である。
図8に示すように、給送トレイ6が拡張状態のとき、第1リフター板608はスライドトレイ602に当接しており、第2リフター板609はスライドトレイ602及びベーストレイ601とは当接していない。即ち、支持面6aの幅方向の長さがp1(第1長さ)であるとき、第1リフター板608はスライドトレイ602に下方から当接しており、第2リフター板609はスライドトレイ602とは当接していない。
給送トレイ6において、ベーストレイ601、スライドトレイ602、第1規制板603の合計重量Wsum1は、合計の重心位置xsum1に係る。ここで、重心位置xsum1は下記の式で算出される。
Figure 2023110142000002
ただし式1において、wfはスライドトレイ602の重量、xfはスライドトレイ602の重心位置、wrは第1規制板603の重量、xrは第1規制板603の重心位置、wbはベーストレイ601の重量、xbはベーストレイ601の重心位置を表している。また、それぞれの重心位置は、シート幅の中心となる仮想線lcを基準としている。
第1リフター板608は、幅方向において領域r1でスライドトレイ602に当接している。そのため、重心位置xsum1が領域r1内にあれば、給送トレイ6の重量を第1リフター板608のスライドトレイ602との当接面608aで受けることが可能となり、上昇時の支持面6aの姿勢を安定させることができる。
例えば、スライドトレイ602の重量wfを200[gf]、重心位置xfを110[mm]とし、第1規制板603の重量wrを25[gf]、重心位置xrを150[mm]、ベーストレイ601の重量wbを200[gf]、重心位置xbを90[mm]とする。このとき、合計重量Wsum1=425[gf]の重心位置は仮想線lcに対し手前側にxsum1=0.6[mm]の位置である。第1リフター板608の当接面608aの領域rlを30[mm]とすると、給送トレイ6の重心位置xsum1は領域r1に収まるため、第1リフター板608は支持面6aの姿勢を維持することができる。
図9は、図8の状態に加えて、幅サイズがp1である200枚のシート束Pが積載された状態の給送トレイ6の簡易モデルを示している。図9に示すように、シート束Pの重量wpはシート幅の中心となる仮想線lcの近傍で加わるため、給送トレイ6及びシート束Sの重心位置xsum2は、給送トレイ6のみの重心位置xsum1よりもより中心線lcに近い位置となる。そのため、第1リフター板608は領域r1の内側で給送トレイ6及びシート束Sの荷重を受けることができ、支持面6aの姿勢は安定する。また、給送トレイ6が拡張状態のとき第2リフター板609はスライドトレイ602及びベーストレイ601とは当接していないため、第2リフター板609が奥側から支持面6aを傾けるようなモーメントは発生しない。
図10は、スライドトレイ602が格納された縮小状態の給送トレイ6の簡易モデルを示している。図10において、第1規制板603と第2規制板604との間隔p2は、A5サイズの148.5[mm]である。
図10に示すように、給送トレイ6が縮小状態であるとき、第1リフター板608及び第2リフター板609の両方がスライドトレイ602に当接している。即ち、支持面6aの幅方向の長さがp2(第2長さ)であるとき、第1リフター板608及び第2リフター板609の両方がスライドトレイ602に下方から当接している。
給送トレイ6が縮小状態であるとき、ベーストレイ601、スライドトレイ602、第1規制板603の合計重量Wsum3は、合計の重心位置xsum3に加わり、第1リフター板608よりも奥側(図10における左側)の位置となる。そのため、支持面6aには、第1リフター板608を支点として奥側に傾く方向のモーメントが作用する。しかしながら、給送トレイ6が縮小状態であるとき、第1リフター板608及び第2リフター板609の両方がスライドトレイ602に当接しているため、第2リフター板609によって支持面6aの傾きが抑制される。これにより、給送トレイ6が縮小状態であるときであっても、上昇時の支持面6aの姿勢を安定させることができる。このとき、第2リフター板609がスライドトレイ602に当接する当接面609aの中心位置xrは、第1規制板603よりも奥側であることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態において給送トレイ6が拡張状態のとき、第1リフター板608はスライドトレイ602に当接しており、第2リフター板609はスライドトレイ602及びベーストレイ601とは当接していない。また、給送トレイ6が縮小状態のとき、第1リフター板608及び第2リフター板609はスライドトレイ602に当接している。これにより、給送トレイ6が拡張状態と縮小状態のいずれの状態であっても、上昇時の支持面6aの姿勢を安定させることができる。
また、本実施形態において、第1リフター板608はスライドトレイ602がスライドトレイ602に当接して回転するコロ608bを有している。第2リフター板609も同様にスライドトレイ602に当接して回転するコロ609bを有している。スライドトレイ602が幅方向にスライドする際に、コロ608b及びコロ609bがスライドトレイ602のレール611に当接するため、当接面608a、609aによるスライドトレイ602のスライド裏面602bの摩耗を防ぐことができる。
図11は、第1リフター板608の変形例を示す斜視図である。第1リフター板608は、スライドトレイ602と摺動する摺動部として、回転部材ではなく図11に示すような摺動平面部608dを有する構成であってもよい。摺動平面部608dは、平面部608cよりも高さhだけ突出している。第1リフター板608をこのような形状とすることで、スライドトレイ602が移動する際は、摺動平面部608dがスライドトレイ602のレール611と摺動し、当接面608aによるスライド裏面602bの摩耗を防ぐことができる。
なお、本実施形態において、第1リフター板608及び第2リフター板609はスライドトレイ602に当接するが、第1リフター板608及び第2リフター板609はベーストレイ601に当接してもよい。また、本実施形態において、回動支点621は給送トレイ6のX方向における端部に配置されるが、給送トレイ6の回動支点621の位置はこれに限らない。回動支点621は給送トレイ6のX方向における中央付近に配置されてもよく、このような場合、支持面6aの一部のみが昇降する。
またADF2は、第1リフター板608及び第2リフター板609の他に別のリフター板が設けられた構成であってもよい。例えば、第3リフターが、第1リフター板608及び第2リフター板609の間、もしくは、第2リフター板609の奥側に設けられていてもよい。
1 リーダー
2 ADF
4 給送部
6 給送トレイ
601 ベーストレイ
602 スライドトレイ
608 第1リフター板
609 第2リフター板

Claims (11)

  1. シートを支持する第1トレイ部と、前記第1トレイ部に対して幅方向に移動可能であり、前記第1トレイ部と共にシートを支持する第2トレイ部と、を含む支持部材を有し、前記第2トレイ部が前記第1トレイ部に対して前記幅方向に移動することによって前記幅方向に伸縮可能に構成される給送トレイと、
    前記給送トレイに支持されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、
    前記給送トレイの下方に配置され、前記搬送手段により搬送されたシートが排出される排出トレイと、
    前記支持部材に下方から当接して前記支持部材を昇降させる第1当接部及び第2当接部を有する昇降手段と、
    を備え、
    前記幅方向における前記給送トレイの長さが第1長さのとき、前記第2当接部は前記支持部材に当接せずに前記第1当接部が前記支持部材に当接し、前記幅方向における前記給送トレイの長さが前記第1長さより短い第2長さのとき、前記第1当接部及び前記第2当接部の両方が前記支持部材に当接する、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記給送トレイは、前記第1トレイ部に前記幅方向に移動可能に設けられ、前記給送トレイに支持されたシートの前記幅方向における一端を規制する第1規制部と、前記第2トレイ部に固定され、前記給送トレイに支持されたシートの前記幅方向における他端を規制する第2規制部と、前記第2規制部の移動に連動して前記第1規制部を移動させる連動部と、を有し、
    前記第1当接部は、前記第2当接部よりも、前記幅方向における前記第1規制部と前記第2規制部との中央位置に近い位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第2当接部は、前記幅方向において、前記第1当接部に対して前記第1規制部側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第1当接部は、前記第2トレイ部が前記幅方向に移動する際に、前記第2トレイ部と摺動する第1摺動部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第1摺動部は、前記第1当接部に回転可能に設けられた第1回転部材である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記第2当接部は、前記第2トレイ部が前記幅方向に移動する際に、前記第2トレイ部と摺動する第2摺動部を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  7. 前記第1摺動部は、前記第1当接部に回転可能に設けられた第1回転部材であり、
    前記第2摺動部は、前記第2当接部に回転可能に設けられた第2回転部材である、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記第2トレイ部は、前記第1トレイ部の下方に重なるように移動し、
    前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記第2トレイ部に当接する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記昇降手段は、前記第1当接部及び前記第2当接部を回動させる前記幅方向に平行な回動軸を有し、
    前記回動軸は、前記幅方向における前記給送トレイの長さが最も短くなるように前記第2トレイ部が移動した状態において、上方から視て前記支持部材によって全体が覆われる長さである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  10. 前記第1当接部は、前記支持部材に当接する第1曲面を有し、
    前記第2当接部は、前記支持部材に当接する第2曲面を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置によって搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
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