JP2023092966A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を抑えて良好な組立作業性を確保しつつ、高い保持力で端子を保持させることが可能なコネクタを提供すること。【解決手段】電線51に接続された雌端子50と、雌端子50が挿し込まれて収容される端子収容室25を有するハウジング10とを備えたコネクタ100であって、雌端子50は、底部に形成されたランス係止孔部64と、側部に形成された前方スリット部67と、を有し、ハウジング10は、端子収容室25の底面を構成する底壁部21に形成され、端子収容室25に挿入される雌端子50のランス係止孔部64を係止するランス突起42を有するランス41と、端子収容室25の側面を構成する側壁部23及び仕切り壁部24に形成され、端子収容室25に挿入される雌端子50の前方スリット部67を係止する係止突起45と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、電線の端末に接続された雌端子金具がコネクタハウジングの端子挿入孔に挿入され、コネクタハウジングに設けられた筒部押さえ片が雌端子金具を押さえることが記載されている。また、この筒部押さえ片に雌端子金具の抜けを防止する係止突起を設けるようにしてもよいことが示されている。
また、特許文献2には、ハウジングの端子収容室に収容された圧着端子を、ハウジングに形成されたランスと、ハウジングに装着される別部材のサイドスペーサによって係止することが記載されている。
特開2014-78345号公報 特開2017-199499号公報
ところで、特許文献1に記載の構造のように、ランスとなる筒部押さえ片だけで雌端子金具を係止する構造では、雌端子金具に接続された電線に不用意な外力による引張力が加わった際に、筒部押さえ片が破損や変形等して、コネクタハウジングから雌端子金具が抜け出るおそれがある。
一方、特許文献2に記載の構造のように、ランスとサイドスペーサとで圧着端子を係止すれば、ハウジングに対する圧着端子の保持力を高めることができるが、部品点数が多くなり、組立作業性が煩雑になってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を抑えて良好な組立作業性を確保しつつ、高い保持力で端子を保持させることが可能なコネクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
電線に接続された端子と、端子が挿し込まれて収容される端子収容室を有するハウジングとを備えたコネクタであって、
前記端子は、
底部に形成されたランス係止孔部と、
側部に形成されたスリット部と、
を有し、
前記ハウジングは、
前記端子収容室の底面を構成する底壁部に形成され、前記端子収容室に挿入される前記端子の前記ランス係止孔部を係止するランス突起を有するランスと、
前記端子収容室の側面を構成する壁部に形成され、前記端子収容室に挿入される前記端子の前記スリット部を係止する係止突起と、
を有する、コネクタ。
本発明によれば、部品点数を抑えて良好な組立作業性を確保しつつ、高い保持力で端子を保持させることが可能なコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図2は、本実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 図3は、コネクタの前後方向に沿う縦断面図である。 図4は、雌端子の底面側から視た斜視図である。 図5は、雌端子の底面側の平面図である。 図6は、コネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。 図7は、図6におけるA部の拡大図である。 図8は、係止突起と前方スリット部との係合箇所の断面図である。 図9は、変形例1に係るコネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。 図10は、図9におけるB部の拡大図である。 図11は、変形例2に係るコネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。 図12は、変形例2に係るコネクタの図11におけるB部拡大相当図である。 図13は、雌端子のハウジングからの離脱の仕方を説明するコネクタの前方側における前後方向に沿う縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るコネクタの斜視図である。図2は、本実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。図3は、コネクタの前後方向に沿う縦断面図である。
図1~図3に示すように、本実施形態に係るコネクタ100は、ハウジング10と、雌端子(端子)50とを備えている。雌端子50は、電線51の端部に接続されている。コネクタ100は、相手側コネクタ(図示略)に嵌合される。これにより、雌端子50と相手側コネクタの雄端子(図示略)とが電気的に接続される。
ハウジング10は、合成樹脂から成形されたもので、本体部11と、膨出部12とを有している。ハウジング10の本体部11は、四角筒状に形成されている。本体部11は、底壁部21と、上壁部22と、2つの側壁部(壁部)23と、仕切り壁部(壁部)24とを有している。底壁部21と上壁部22とは上下の対向位置に配置されている。側壁部23は、底壁部21及び上壁部22の両側縁に連設されており、本体部11の両側部を構成する。仕切り壁部24は、2つの側壁部23の間に配置され、底壁部21及び上壁部22に連設されている。
これにより、本体部11には、底壁部21,上壁部22、側壁部23及び仕切り壁部24によって区画されて横方向に並ぶ2つの端子収容室25が設けられている。端子収容室25は、本体部11における前後方向に貫通しており、前方側が挿入孔26とされ、後方側が収容口27とされている。端子収容室25には、その後方の収容口27から雌端子50が挿し込まれる。これにより、端子収容室25に雌端子50が収容される。また、端子収容室25の挿入孔26には、相手側コネクタの雄端子に形成されたタブ(図示略)が挿し込まれる。これにより、端子収容室25に収容されている雌端子50と相手側コネクタの雄端子とが電気的に接続される。
ハウジング10の膨出部12は、本体部11の一方の側壁部23に一体に成形されており、ロックアーム31を有している。ロックアーム31は、ハウジング10の前端側に連設されて後方へ向かって延在するアーム部32を有しており、このアーム部32には、外方へ突出する係止爪33が形成されている。ロックアーム31は、その係止爪33が、嵌合された相手側コネクタのハウジング(図示略)に形成された係止孔(図示略)を係止し、相手側コネクタとの嵌合状態を維持する。
図4は、雌端子の底面側から視た斜視図である。図5は、雌端子の底面側の平面図である。
図4及び図5に示すように、雌端子50は、接触部52と、電線接続部53と、連結部54とを有している。雌端子50は、例えば、銅または銅合金などの導電性金属材料から形成されたもので、電線51の端部に接続される。連結部54は、接触部52及び電線接続部53に連設されており、これにより、接触部52と電線接続部53とが連結部54によって連結されている。
接触部52は、四角筒状に形成されている。接触部52は、底板61と、上板62と、互いに対向する一対の側板63とを有している。側板63は、底板61及び上板62の両側縁部に連設されている。
底板61には、幅方向の中央部分に、前後方向に延在するスリット61aが形成されている。また、底板61には、ランス係止孔部64が形成されている。側板63には、保持片65が形成されている。この保持片65は、その下縁に、接触部52の内側へ突出する保持突起66を有しており、これにより、保持片65は、L字状に形成されている。保持片65が形成された側板63は、保持片65の両側部に、前方スリット部(スリット部)67及び後方スリット部(スリット部)68を有している。
接触部52には、その内部にバネ部材71が配置されている。バネ部材71は、前方固定片72と、バネ片73と、後方固定片74とを有している。これらの前方固定片72、バネ片73及び後方固定片74は、互いに連設されている。バネ片73は、前方固定片72と後方固定片74との間に配置されており、接触部52の上板62へ向けて突出されている。バネ部材71は、接触部52の内部に配置された状態で、その両側部において、前方固定片72及び後方固定片74の縁部が保持片65の保持突起66によって係止される。これにより、バネ部材71は、接触部52の内部において、接触部52の底板61に押さえ付けられた状態で保持される。接触部52の内部に配置されたバネ部材71は、接触部52の先端側から挿し込まれる雄端子のタブにバネ片73が弾性的に接触する。これにより、雄端子のタブが、バネ片73と上板62とで挟まれて導通し、雌端子50と雄端子とが良好に電気的に接続される。
電線接続部53は、芯線加締め片81と、被覆加締め片82と、を有している。これらの芯線加締め片81及び被服加締め片82は、それぞれ一対ずつ形成されている。芯線加締め片81は、電線51の芯線51aに加締められ、これにより、雌端子50と電線51とが電気的に接続される。また、被覆加締め片82は、電線51の被覆51bに加締められ、これにより、雌端子50と電線51との間の保持力が確保される。
図3に示すように、ハウジング10は、ランス41を有している。このランス41は、端子収容室25を形成する底壁部21に形成されている。このランス41は、ハウジング10の後方側の端部が底壁部21に連設されている。ランス41は、ハウジング10の前方側の端部近傍にランス突起42を有しており、このランス突起42は、端子収容室25内に突出されている。ランス突起42は、ハウジング10の後方側の面がガイド面43とされている。このガイド面43は、ランス突起42の突出方向へ向かって、端子収容室25への雌端子50の挿入方向前方へ次第に傾斜されている。
このランス41は、ランス突起42が、端子収容室25に収容された雌端子50の接触部52を構成する底板61に形成されたランス係止孔部64に係合する。これにより、雌端子50は、ランス41のランス突起42によって係止され、端子収容室25から抜け止めされる。
図6は、コネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。図7は、図6におけるA部の拡大図である。図8は、係止突起と前方スリット部との係合箇所の断面図である。
図6及び図7に示すように、ハウジング10には、係止突起45が形成されている。係止突起45は、端子収容室25を形成する側壁部23及び仕切り壁部24にそれぞれ形成されている。これらの係止突起45は、端子収容室25内に突設されている。図8に示すように、係止突起45は、ハウジング10の後方側の面がガイド面46とされている。このガイド面46は、係止突起45の突出方向へ向かって、端子収容室25への雌端子50の挿入方向前方へ次第に傾斜されている。
側壁部23及び仕切り壁部24に形成された係止突起45は、雌端子50の接触部52を構成する側板63に形成された前方スリット部67に係合する。これにより、雌端子50は、係止突起45によって両側板63が係止され、端子収容室25から抜け止めされる。
次に、端子収容室25へ雌端子50を挿し込んで収容させる場合について説明する。
ハウジング10の端子収容室25に対して、その収容口27から雌端子50を挿し込む。すると、雌端子50は、端子収容室2への挿入過程において、ランス41に形成されたランス突起42のガイド面43に当接して摺動しながら乗り越える。これにより、ランス突起42が下方へ押し出され、ランス41が下方へ弾性変形する。
雌端子50が端子収容室25に挿入されると、ランス突起42が雌端子50のランス係止孔部64の位置に配置され、弾性変形していたランス41が復元する。これにより、ランス突起42が、端子収容室25に収容された雌端子50のランス係止孔部64に係合し、雌端子50が、ランス41のランス突起42によって係止される。
また、雌端子50がハウジング10の端子収容室25へ挿入される挿入過程において、雌端子50は、側壁部23及び仕切り壁部24の係止突起45のガイド面46に当接して摺動しながら乗り越える。これにより、係止突起45が側方へ押し出され、側壁部23及び仕切り壁部24が側方へ弾性変形される。
雌端子50が端子収容室25に挿入されると、係止突起45が雌端子50の前方スリット部67に配置され、弾性変形していた側壁部23及び仕切り壁部24が復元する。これにより、係止突起45が、端子収容室25に収容された雌端子50の前方スリット部67に係合し、雌端子50が、側壁部23及び仕切り壁部24の係止突起45によって係止される。
このように、雌端子50は、端子収容室25に挿入されることにより、ランス41のランス突起42だけでなく、側壁部23及び仕切り壁部24の係止突起45によって係止される。
以上、説明したように、本実施形態に係るコネクタ100によれば、ハウジング10の端子収容室25に挿入される雌端子50は、底部に形成されたランス係止孔部64にハウジング10のランス41に設けられたランス突起42が係合することによって係止されるとともに、側部に形成された前方スリット部67に端子収容室25の側面を構成する側壁部23及び仕切り壁部24に形成された係止突起45が係合することによって係止される。
これにより、ハウジング10に対する雌端子50の保持力を高めることができ、雌端子50が接続された電線51に不用意な外力による引張力が加わっても、ハウジング10から雌端子50が抜け出ることを抑制できる。
また、別体のバネ部材71を保持する保持片65を設けるために保持片65の両側に形成された一方の隙間からなる前方スリット部67が、ハウジング10の係止突起45が係止されるスリット部とされている。したがって、ハウジング10の係止突起45を係止させるための専用のスリット部を雌端子50自体に別途形成する必要がなく、雌端子の構造が複雑にならないため、雌端子を製造するコストを抑えることができる。
次に、コネクタ100の変形例について説明する。
なお、上記実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
(変形例1)
図9は、変形例1に係るコネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。図10は、図9におけるB部の拡大図である。
図9及び図10に示すように、変形例1では、ハウジング10の側壁部23及び仕切り壁部24に、それぞれ空洞部Sが形成されている。これらの空洞部Sは、ハウジング10の前後方向に沿って形成されている。そして、側壁部23は、空洞部Sによって2つの分割側壁部(分割壁部)23aに分割され、仕切り壁部24は、空洞部Sによって2つの分割仕切り壁部(分割壁部)24aに分割されている。これにより、端子収容室25は、側壁部23における端子収容室25側の分割側壁部23aと、仕切り壁部24の分割仕切り壁部24aによって区画されており、係止突起45は、端子収容室25を区画する分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aに形成されている。
端子収容室25を区画する分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aは、ハウジング10の幅方向における板厚が薄くされて容易に弾性変形可能とされており、空洞部Sは、分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aが弾性変形する際に、その変形を許容する空間となっている。
この変形例1では、ハウジング10の端子収容室25へ雌端子50が挿入される挿入過程において、雌端子50は、分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aの係止突起45のガイド面46に当接して摺動しながら乗り越える。これにより、係止突起45が側方へ押し出され、分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aが側方(図10中矢印C方向)へ弾性変形される。このとき、分割側壁部23a及び分割仕切り壁部24aは、ハウジング10の幅方向における板厚が薄くされているため、空洞部S側へ容易に弾性変形される。したがって、端子収容室25へ雌端子50を挿入する際に要する挿入力を抑えることができる。
(変形例2)
図11は、変形例2に係るコネクタを水平方向に沿って断面視した斜視図である。図12は、変形例2に係るコネクタの図11におけるB部拡大相当図である。
図12に示すように、変形例2では、係止突起45におけるハウジング10の前方側の面がスライド面47とされている。このスライド面47は、係止突起45の突出方向へ向かって、端子収容室25への雌端子50の挿入方向後方へ次第に傾斜されている。
ところで、コネクタ100において、メンテナンス等のためにハウジング10の端子収容室25から雌端子50を離脱させる場合がある。この雌端子50の離脱作業では、図13に示すように、まず、ハウジング10の前方側からランス解除治具Jを挿入してランス41を下方へ弾性変形させてランス突起42による雌端子50の係止状態を解除させる。そして、この状態において、電線51を引っ張る。すると、雌端子50がハウジング10の後方(図12中矢印D方向)へ移動し、雌端子50の前方スリット67を形成している縁部が係止突起45のスライド面47に当接して摺動しながら乗り越える。これにより、係止突起45が端子収容室25の外側へ押し出される。したがって、係止突起45による雌端子50の係止状態が解除され、端子収容室25に収容させた雌端子50が引き抜かれる。
ここで、スライド面47がない係止突起45を有するハウジング10から雌端子50を離脱させる離脱作業では、まず、ハウジング10の前方側からランス解除治具Jを挿入してランス41を下方へ弾性変形させてランス突起42による雌端子50の係止状態を解除させる(図13参照)。さらに、ハウジング10の前方側から雌端子50の両側部に沿って不図示の治具を挿し込んで係止突起45による雌端子50の係止を解除させる。そして、この状態において、電線51を引っ張ることにより、端子収容室25に収容させた雌端子50を引き抜くこととなる。
前述のように、変形例2では、ランス41による雌端子50の係止を解除して電線51を引っ張ることにより、ハウジング10の端子収容室25から雌端子50を容易に引き抜いて離脱させることができるので、スライド面47がない係止突起45を有する場合と比べ、雌端子50の離脱作業性が向上する。
なお、変形例2におけるスライド面47は、空洞部Sのない側壁部23及び仕切り壁部24に形成された係止突起45に形成してもよい。この場合も、ランス41による雌端子50の係止を解除して電線51を引っ張ることにより、ハウジング10の端子収容室25から雌端子50を容易に引き抜いて離脱させることができ、離脱作業性が向上する。
また、上記実施形態では、雌端子50に形成された係止突起45が、雌端子50に形成された前方スリット部67及び後方スリット部68のうちの前方スリット部67に係合する場合を例示したが、係止突起45の位置を変更し、後方スリット部68に係合させてもよい。
また、側壁部23及び仕切り壁部24に、雌端子50の前方スリット部67及び後方スリット部68の両方を係止する2つの係止突起45をそれぞれ形成してもよい。
さらには、端子収容室25を区画する側壁部23及び仕切り壁部24のいずれか一方に、前方スリット部67及び後方スリット部68の少なくとも一方に係合する係止突起45を形成してもよい。
なお、上記実施形態では、ハウジング10に2つの端子収容室25を形成し、これらの端子収容室25に雌端子50を収容させる構造を例示したが、ハウジング10に1つの端子収容室25を形成して雌端子50を収容させる構造としてもよく、また、ハウジング10に3つ以上の端子収容室25を形成して雌端子50を収容させる構造としてもよい。
また、上記実施形態では、雌端子50を備える場合を例示したが、本発明は、ハウジング10に雄端子を備えるコネクタにも適用可能である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線(51)に接続された端子(雌端子50)と、端子(雌端子50)が挿し込まれて収容される端子収容室(25)を有するハウジング(10)とを備えたコネクタ(100)であって、
前記端子(雌端子50)は、
底部に形成されたランス係止孔部(64)と、
側部に形成されたスリット部(前方スリット部67)と、
を有し、
前記ハウジング(10)は、
前記端子収容室(25)の底面を構成する底壁部(21)に形成され、前記端子収容室(25)に挿入される前記端子(雌端子50)の前記ランス係止孔部(64)を係止するランス突起(42)を有するランス(41)と、
前記端子収容室(25)の側面を構成する壁部(側壁部23,仕切り壁部24)に形成され、前記端子収容室(25)に挿入される前記端子(雌端子50)の前記スリット部(前方スリット部67)を係止する係止突起(45)と、
を有する、コネクタ。
上記[1]の構成のコネクタによれば、ハウジングの端子収容室に挿入される端子は、底部に形成されたランス係止孔部にハウジングのランスに設けられたランス突起が係合するよって係止されるとともに、側部に形成されたスリット部に端子収容室の側面を構成する壁部に形成された係止突起が係合することによって係止される。
これにより、ハウジングに対する端子の保持力を高めることができ、端子が接続された電線に不用意な外力による引張力が加わっても、ハウジングから端子が抜け出ることを抑制できる。
[2] 前記端子(雌端子50)の内部には、相手側端子に対して弾性的に接触する別体のバネ部材(71)が配置され、
前記端子(雌端子50)の側板(63)には、前記バネ部材(71)を保持する保持片(65)が設けられ、
前記保持片(65)の両側に形成された少なくとも一方の隙間が、前記ハウジング(10)の前記係止突起(45)が係止される前記スリット部(前方スリット部67)である、[1]に記載のコネクタ。
上記[2]の構成のコネクタによれば、別体のバネ部材を保持する保持片を設けるために保持片の両側に形成された隙間の少なくとも一方が、ハウジングの係止突起が係止されるスリット部とされている。したがって、ハウジングの係止突起を係止させるための専用のスリット部を雌端子自体に別途形成する必要がなく、雌端子の構造が複雑にならないため、雌端子を製造するコストを抑えることができる。
[3] 前記ハウジング(10)は、前記端子(雌端子50)がそれぞれ挿入されて収容される複数の端子収容室(25)を備え、
前記端子収容室(25)は、前記ハウジング(10)の両側部を構成する側壁部(23)と、前記側壁部(23)の間に配置された仕切り壁部(24)とによって区画され、
前記側壁部(23)及び前記仕切り壁部(24)からなる前記壁部に、前記係止突起(45)が形成されている、[1]または[2]に記載のコネクタ。
上記[3」の構成のコネクタによれば、ハウジングの両側部を構成する側壁部、及び側壁部の間に配置された仕切り壁部に係止突起が形成され、この係止突起によって、それぞれの端子収容室に挿入される端子を係止することができる。
[4] 前記壁部(側壁部23,仕切り壁部24)は、前記端子収容室(25)への前記端子(雌端子50)の挿入方向に沿って一対の分割壁部(分割側壁部23a,分割仕切り壁部24a)に分割されている、[1]~[3]のいずれか一つに記載のコネクタ。
上記[4]の構成のコネクタによれば、係止突起が形成される壁部が端子収容室への端子の挿入方向に沿って一対の分割壁部に分割されて板厚が薄くされて容易に弾性変形が可能とされている。したがって、端子収容室への端子の挿入過程において、係止突起が端子によって一旦押し出される際に、分割壁部が円滑に弾性変形する。これにより、端子収容室へ端子を挿入する際に要する挿入力を抑えることができる。
[5] 前記係止突起(45)は、突出方向へ向かって次第に前記端子収容室(25)への前記端子(雌端子50)の挿入方向後方へ傾斜するスライド面(47)を有する、[1]~[5]のいずれか一つに記載のコネクタ。
上記[5]の構成のコネクタによれば、ランスによる端子の係止を解除して電線を引っ張ることにより、突出方向へ向かって次第に端子の挿入方向後方へ傾斜する係止突起のスライド面にスリット部の縁部が当接して摺動する。したがって、係止突起をスリット部から容易に抜け出させ、端子収容室から端子を引き抜いて離脱させることができる。これにより、メンテナンス等のためにハウジングから端子を取り外す離脱作業性を向上させることができる。
10 ハウジング
21 底壁部
23 側壁部(壁部)
23a 分割側壁部(分割壁部)
24 仕切り壁部(壁部)
24a 分割仕切り壁部(分割壁部)
25 端子収容室
41 ランス
42 ランス突起
45 係止突起
47 スライド面
50 雌端子(端子)
51 電線
63 側板
64 ランス係止孔部
65 保持片
67 前方スリット部(スリット部)
68 後方スリット部(スリット部)
71 バネ部材
100 コネクタ

Claims (5)

  1. 電線に接続された端子と、端子が挿し込まれて収容される端子収容室を有するハウジングとを備えたコネクタであって、
    前記端子は、
    底部に形成されたランス係止孔部と、
    側部に形成されたスリット部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記端子収容室の底面を構成する底壁部に形成され、前記端子収容室に挿入される前記端子の前記ランス係止孔部を係止するランス突起を有するランスと、
    前記端子収容室の側面を構成する壁部に形成され、前記端子収容室に挿入される前記端子の前記スリット部を係止する係止突起と、
    を有する、
    コネクタ。
  2. 前記端子の内部には、相手側端子に対して弾性的に接触する別体のバネ部材が配置され、
    前記端子の側板には、前記バネ部材を保持する保持片が設けられ、
    前記保持片の両側に形成された少なくとも一方の隙間が、前記ハウジングの前記係止突起が係止される前記スリット部である、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、前記端子がそれぞれ挿入されて収容される複数の端子収容室を備え、
    前記端子収容室は、前記ハウジングの両側部を構成する側壁部と、前記側壁部の間に配置された仕切り壁部とによって区画され、
    前記側壁部及び前記仕切り壁部からなる前記壁部に、前記係止突起が形成されている、
    請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記壁部は、前記端子収容室への前記端子の挿入方向に沿って一対の分割壁部に分割されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記係止突起は、突出方向へ向かって次第に前記端子収容室への前記端子の挿入方向後方へ傾斜するスライド面を有する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のコネクタ。
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