JP2023084997A - 装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニット - Google Patents

装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニット Download PDF

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Shunji Tozawa
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Abstract

【課題】追加の電線束の搭載が容易となる装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニットを提供する。【解決手段】装着部品90は、幹線31及び幹線31から分岐する複数の枝線32を有する第1電線束30を結束する結束部品80に装着され、第1電線束30とは異なる第2電線束40を結束部品80と一体化させる。装着部品90は、上壁91と、結束部品80に係止する係止部93と、係止部93が結束部品80に係止する状態において、結束部品80と上壁91との間に間隔があくように、結束部品80に接触する第2案内軸92と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニットに関するものである。
特許文献1には、車両に搭載されるワイヤハーネスが記載されている。このワイヤハーネスは、電線束と、電線束の分岐部位を結束する結束部品と、を備える。
特開2007-59237号公報
上記のような車両に必要とされる電線束の種類及び数は、車両のグレードによる装備の差異及び選択されるオプション品の有無などによって異なる。車両には、装備の差異及びオプション品の有無に関わらず必要とされる必須の電線束が搭載されたり、装備の追加及びオプション品の選択によって必要とされる追加の電線束が搭載されたりする。このため、車両を製造する際には、必須の電線束に加え、製造する車両の装備及びオプション品に応じた追加の電線束を車両に搭載する必要がある。また、ユーザが所有する車両に新たな装備を追加する際には、新たな装備に応じた追加の電線束を車両に搭載する必要がある。本開示の目的は、追加の電線束の搭載が容易となる装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニットを提供することにある。
本開示の装着部品は、幹線及び前記幹線から分岐する複数の枝線を有する第1電線束を結束する結束部品に装着され、前記第1電線束とは異なる第2電線束を前記結束部品と一体化させる装着部品であって、前記結束部品は、底壁と前記底壁から延びる複数の案内軸とを有するベースと、前記底壁との間に間隔をあけた状態で前記ベースに固定されるカバーと、を備えるものであり、上壁と、前記結束部品に係止する係止部と、前記係止部が前記結束部品に係止する状態において、前記ベース及び前記カバーの一方と前記上壁との間に間隔があくように、前記結束部品に接触する接触部と、を備える。
本開示の装着ユニットは、上述した装着部品と、前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える。
本開示の配策部品は、上述した装着部品と、前記結束部品と、を備える。
本開示の配策ユニットは、上述した装着部品と、前記結束部品と、前記結束部品に配策される前記第1電線束と、前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える。
本開示によれば、追加の電線束の搭載が容易となる。
図1は、一実施形態に係る車両の模式図である。 図2は、配策ユニットの斜視図である。 図3は、結束部品及び装着部品を備える配策部品の分解斜視図である。 図4は、結束部品のベースの平面図である。 図5は、装着部品の斜視図である。 図6は、結束ユニットの製造工程を示す斜視図である。 図7は、配策ユニットの製造工程を示す斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の装着部品は、幹線及び前記幹線から分岐する複数の枝線を有する第1電線束を結束する結束部品に装着され、前記第1電線束とは異なる第2電線束を前記結束部品と一体化させる装着部品であって、前記結束部品は、底壁と前記底壁から延びる複数の案内軸とを有するベースと、前記底壁との間に間隔をあけた状態で前記ベースに固定されるカバーと、を備えるものであり、上壁と、前記結束部品に係止する係止部と、前記係止部が前記結束部品に係止する状態において、前記ベース及び前記カバーの一方と前記上壁との間に間隔があくように、前記結束部品に接触する接触部と、を備える。
結束部品は、ベースの複数の案内軸の間であってベースの底壁とカバーとの間に、第1電線束の複数の枝線が配策されるものである。そして、装着部品が結束部品に装着される状況下、言い換えれば、装着部品の係止部が結束部品に係止する状況下では、結束部品のベース及びカバーの一方と装着部品の上壁との間に第2電線束を配策するための空間が形成される。このため、第1電線束を必須の電線束とし、第2電線束を追加の電線束とすれば、装着部品は、必須の電線束が配策される結束部品に、追加の電線束を容易に一体化できる。したがって、装着部品は、追加の電線束の搭載が容易となる。
[2]装着部品において、前記接触部は、前記上壁から前記上壁の板厚方向に延びる複数の突出部を有することが好ましい。装着部品は、結束部品に装着される際に、複数の突出部を結束部品のベース及びカバーの一方と接触させることにより、ベース及びカバーの一方と上壁との間に第2電線束を配策するための空間を容易に形成できる。また、装着部品は、複数の突出部の間に第2電線束を配策できる。このため、複数の突出部の間に配策された第2電線束は、動きが制限されやすくなる。よって、装着部品は、第2電線束の姿勢を安定化できる。
[3]装着部品において、前記係止部は、前記上壁の外縁に沿って複数並んでいることが好ましい。装着部品が結束部品に装着される際には、複数の係止部が結束部品のベース及びカバーの一方に係止する。このため、装着部品は、より強固に結束部品に装着することが可能となる。
[4]装着部品は、前記上壁から前記上壁の板厚方向と交差する方向に延びる延設部を備えることが好ましい。装着部品の延設部に第2電線束を沿わせた状態で、延設部に第2電線束を固定することが可能となる。つまり、第2電線束と装着部品とを一体化させた状態で扱うことが可能となる。このため、第2電線束が配策された装着部品を結束部品に装着する際の作業性が良くなる。
[5]本開示の装着ユニットは、上述した装着部品と、前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える。装着ユニットは、上述した装着部品と同等の作用効果を得ることができる。
[6]本開示の配策部品は、上述した装着部品と、前記結束部品と、を備える。配策部品は、上述した装着部品と同等の作用効果を得ることができる。
[7]本開示の配策ユニットは、上述した装着部品と、前記結束部品と、前記結束部品に配策される前記第1電線束と、前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える。配策ユニットは、上述した装着部品と同等の作用効果を得ることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の装着部品、装着ユニット、配策部品及び配策ユニットを、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各図面において、各部分の寸法比率は、実際のものと、または別の図中のものと異なる場合がある。
<車両10>
図1に示すように、車両10は、複数の電装品20と、第1電線束30と、第2電線束40と、配策部品50と、を備える。
<電装品20>
電装品20は、例えば、バッテリ、モータジェネレータ、エアコンディショナ、スライドドアアクチュエータ、バックドアアクチュエータ、ウィンドウレギュレータ、ウインカー及びこれらを制御するECUなどである。電装品20は、車両10のグレード及びオプション品の選択に関わらず車両10に必須の必須電装品21と、車両10のグレード及びオプション品の選択に応じて追加される追加電装品22と、を有する。
<第1電線束30>
図1及び図2に示すように、第1電線束30は、電力を供給したり信号を送受信したりする複数の被覆電線を含んで構成されている。第1電線束30を構成する電線は、必須電装品21に接続されている。第1電線束30は、幹線31と、幹線31から分岐する複数の枝線32と、を有する。本実施形態では、1つの幹線31から3つの枝線32が分岐している。第1電線束30の幹線31及び複数の枝線32は、粘着テープなどによりまとめられていることが好ましい。
<第2電線束40>
図1及び図2に示すように、第2電線束40は、電力を供給したり信号を送受信したりする複数の被覆電線を含んで構成されている。第2電線束40を構成する電線は、追加電装品22に接続されている。第2電線束40は、粘着テープなどによりまとめられていることが好ましい。本実施形態において、第2電線束40は分岐していないが、他の実施形態において、第2電線束40は分岐していてもよい。
<配策部品50>
図2及び図3に示すように、配策部品50は、結束部品60と、装着部品90と、を備える。本実施形態において、結束部品60及び装着部品90は、ともに熱可塑性樹脂からなる樹脂成形品である。以降の説明では、結束部品60と装着部品90とが積層する方向を上下方向という。
<結束部品60>
図3に示すように、結束部品60は、ベース70と、ベース70を上方から覆うカバー80と、を備える。
図3及び図4に示すように、ベース70は、矩形板状をなす底壁71と、底壁71の上面から延びる複数の第1案内軸72及び複数の第1係合軸73と、底壁71の側面から延びる第1延設部74と、を有する。
底壁71は、平面視において、正方形状をなしている。底壁71には、底壁71の外縁に沿って並ぶように複数のマークMが設けられている。本実施形態では、底壁71を平面視したときの各辺に沿って3つのマークMが設けられている。複数のマークMは、重複のない文字及び記号などの組み合わせであればよい。マークMは、ベース70の成形時に形成してもよいし、ベース70の成形後に印刷及びレーザ加工などで後から形成してもよい。また、マークMは、文字及び記号が記載されたラベルを貼付することで形成してもよい。
複数の第1案内軸72は、底壁71の四隅から離れた部分から上方に延びている。複数の第1案内軸72の延びる方向は、底壁71の板厚方向となっている。複数の第1案内軸72は、互いに間隔をあけた状態で規則的に整列している。本実施形態では、12個の第1案内軸72が底壁71から延びているが、第1案内軸72の数は適宜に変更可能である。第1案内軸72は、いわゆるテーパ軸である。このため、第1案内軸72は、先端から基端に向かうにつれて次第に太くなっている。第1案内軸72の先端は、丸みを帯びている。詳しくは、第1案内軸72の先端は、半球状をなしている。第1案内軸72は、「案内軸」の一例に相当している。
複数の第1係合軸73は、底壁71の四隅に近い部分から上方に延びている。複数の第1係合軸73の延びる方向は、底壁71の板厚方向となっている。複数の第1係合軸73は、互いに間隔をあけた状態で整列している。本実施形態では、4個の第1係合軸73が底壁71から延びているが、第1係合軸73の数は適宜に変更可能である。第1係合軸73は、円柱状をなしている。第1係合軸73の先端は、丸みを帯びている。詳しくは、第1係合軸73の先端は、半球状をなしている。また、第1係合軸73の外径は、第1案内軸72の基端部の外径よりも大きく、第1係合軸73の長さは、第1案内軸72の長さよりも僅かに長くなっている。
ベース70の平面視において、複数の第1案内軸72及び複数の第1係合軸73は、複数行かつ複数列に規則的に整列している。ベース70において、複数の第1案内軸72及び複数の第1係合軸73のうち隣り合う軸の間は、第1電線束30の枝線32を配策するための配策経路となっている。つまり、隣り合う2つの第1案内軸72の間だけでなく、隣り合う第1案内軸72及び第1係合軸73の間も、配策経路となっている。上述したマークMは、底壁71の外縁に沿って位置する配策経路と関連付けられている。本実施形態では、底壁71を平面視したときの1辺に沿って3つの配策経路が存在している。そして、底壁71の上記1辺に沿って、上記3つの配策経路を特定する3つのマークMが並んでいる。したがって、マークMを用いて、ベース70に対する枝線32の入口及び出口を指定することにより、枝線32をどのような配策経路でベース70に配策するかを指定できる。
第1延設部74は、底壁71の一側面から底壁71の板厚方向と交差する方向に延びている。詳しくは、第1延設部74は、底壁71の「B2」のマークMのある部分から延びている。第1延設部74は、矩形板状をなしている。第1延設部74の板厚方向は、底壁71の板厚方向と同方向である。他の実施形態において、第1延設部74は、底壁71の他のマークMのある部分から延びていてもよい。この場合、第1延設部74の数は、2以上であってもよい。
ベース70は、車体のフレーム及びパネルなどに固定される部位である。ベース70は、車体のフレーム及びパネルなどに設けられた孔に係合する係合部を備えてもよい。この場合、ベース70は、上記係合部を上記孔に係合させることにより、車体に固定される。なお、ベース70は、結束バンド及び粘着テープなどで車体に固定することも可能である。
図3に示すように、カバー80は、矩形板状をなしている。カバー80は、平面視において、ベース70の底壁71と同等の形状をなしている。カバー80は、板厚方向に貫通する複数の係合孔81を有する。複数の係合孔81は、カバー80の四隅に近い部分に4つ設けられている。カバー80における複数の係合孔81の形成位置及び形成数は、ベース70の底壁71における第1係合軸73の形成位置及び形成数と対応している。係合孔81の内径は、ベース70の第1係合軸73の外径と同程度となっている。
<装着部品90>
図3及び図5に示すように、装着部品90は、矩形板状をなす上壁91と、上壁91から下方に延びる複数の第2案内軸92及び複数の係止部93と、上壁91から側方に延びる第2延設部94と、を有する。
上壁91は、平面視において、ベース70の底壁71と同等の形状をなしている。つまり、上壁91は、平面視において、正方形状をなしている。
複数の第2案内軸92は、上壁91の四隅に近い部分から下方に延びている。つまり、複数の第2案内軸92の延びる方向は、上壁91の板厚方向となっている。複数の第2案内軸92は、互いに間隔をあけた状態で整列している。本実施形態では、4個の第2案内軸92が上壁91から延びているが、第2案内軸92の数は適宜に変更可能である。第2案内軸92は、いわゆるテーパ軸である。このため、第2案内軸92は、先端から基端に向かうにつれて次第に太くなっている。第2案内軸92の先端は、丸みを帯びている。詳しくは、第2案内軸92の先端は、半球状をなしている。第2案内軸92は、「接触部」及び「突出部」の一例に相当している。
複数の係止部93は、上壁91の外縁から下方に延びている。つまり、複数の係止部93の延びる方向は、上壁91の板厚方向となっている。複数の係止部93は、上壁91の外縁に沿って並ぶように位置している。本実施形態において、上壁91を平面視したとき、各辺に対して2つの係止部93が設けられている。こうして、複数の係止部93は、上壁91の周囲を四方から囲うように位置している。係止部93は、先端が爪状をなしている。係止部93は、先端において、上壁91と平行な係止面95を含む。係止部93の長さは、第2案内軸92の長さよりも長くなっている。係止部93の係止面95と第2案内軸92の先端面との間隔は、カバー80の板厚と同等である。
第2延設部94は、上壁91の一側面から上壁91の板厚方向と交差する方向に延びている。詳しくは、第2延設部94は、隣り合う2つの係止部93の間から延びている。第2延設部94の板厚方向は、上壁91の板厚方向と同方向である。他の実施形態において、第2延設部94は、上壁91の他の側面から延びていてもよい。この場合、第2延設部94の数は、2以上であってもよい。第2延設部94は、「延設部」の一例に相当している。
本実施形態では、第1電線束30と第2電線束40と配策部品50とを含んで「配策ユニット100」が構成されている。さらに、第1電線束30と結束部品60とを含んで「結束ユニット110」が構成され、第2電線束40と装着部品90とを含んで「装着ユニット120」が構成されている。
<本実施形態の作用>
結束ユニット110の製造方法について説明する。
結束ユニット110の製造方法は、第1配策工程と、固定工程と、を備える。
図6に示すように、第1配策工程は、第1電線束30の複数の枝線32をベース70の配策経路に配策する工程である。第1配策工程において、3つの枝線32のうち、第1の枝線は「B1」と「L2」とを通るように配策され、第2の枝線は「B2」と「U2」とを通るように配策され、第3の枝線は「B3」と「R1」とを通るように配策される。また、第1電線束30の幹線31は、ベース70の第1延設部74に沿って配策される。そして、第1電線束30の幹線31は、粘着テープなどによってベース70の第1延設部74に固定される。こうして、第1電線束30は、ベース70と一体化される。
固定工程は、第1電線束30が配策されたベース70にカバー80を固定する工程である。固定工程において、ベース70の複数の第1係合軸73は、カバー80の複数の係合孔81にそれぞれ挿入される。続いて、カバー80は、ベース70の複数の第1係合軸73に固定される。このとき、ベース70の第1係合軸73をカバー80の係合孔81に嵌合させてもよいし、ベース70の第1係合軸73とカバー80の係合孔81とを接着してもよい。
固定工程が完了すると、第1電線束30の複数の枝線32は、ベース70の底壁71とカバー80との間であって、ベース70の複数の第1案内軸72及び複数の第1係合軸73の間に配策される。つまり、結束部品60は、第1電線束30の複数の枝線32を結束する。このように製造された結束ユニット110は、車両10の製造時において、ベース70が車体を向いた状態で、車体のフレーム又はパネルなどに固定される。こうして、第1電線束30は、車体に搭載される。
装着ユニット120の製造方法について説明する。
図7に示すように、装着ユニット120の製造方法は、第2電線束40を装着部品90に配策する第2配策工程を備える。第2配策工程において、第2電線束40は、装着部品90の第2延設部94に沿って配策され、隣り合う2つの第2案内軸92の間に配策される。そして、第2電線束40は、粘着テープなどによって装着部品90の第2延設部94に固定される。こうして、第2電線束40は、装着部品90と一体化される。
結束ユニット110の製造方法について説明する。
結束ユニット110の製造方法は、例えば、車両10に追加電装品22を新たに搭載する作業がされるときに実施される。つまり、装着工程は、車両10が出荷された後に実施される工程であり、車両10のディーラー又は修理工場などで実施される工程である。
図7に示すように、結束ユニット110の製造方法は、結束ユニット110に装着ユニット120を装着する装着工程を備える。装着工程において、装着ユニット120は、車体に固定された結束ユニット110のカバー80に位置合わせされる。その後、装着ユニット120は、結束ユニット110に向けて押し付けられる。すると、装着部品90の複数の係止部93が一時的に弾性変形することで、装着部品90の複数の係止部93が結束部品60のカバー80に係止する。一方、装着ユニット120の複数の第2案内軸92の先端は、結束部品60のカバー80に接する。こうして、装着部品90の複数の第2案内軸92と複数の係止部93の係止面95とは、結束部品60のカバー80を板厚方向に挟み込む。その結果、カバー80と装着部品90との間に第2電線束40を配策するための空間が形成される。
装着工程が完了すると、第2電線束40は、装着部品90の上壁91とカバー80との間であって、装着部品90の複数の第2案内軸92の間に配策される。つまり、第2電線束40は、配策ユニット100と一体化される。また、装着工程では、車体に固定される結束ユニット110に装着ユニット120が装着される点で、第2電線束40が車体に搭載される。こうして、既に第1電線束30が搭載されている車体に対して、第2電線束40が新たに搭載される。
<本実施形態の効果>
(1)装着部品90が結束部品60に装着される状況下では、結束部品60のカバー80と装着部品90の上壁91との間に第2電線束40を配策するための空間が形成される。このため、装着部品90は、必須の電線束としての第1電線束30が配策される結束部品60に、追加の電線束としての第2電線束40を容易に一体化できる。したがって、装着部品90は、車両10に対する追加の電線束の搭載が容易となる。
(2)装着部品90は、上壁91から延びる複数の第2案内軸92を有する。このため、装着部品90は、結束部品60に装着される際に、複数の第2案内軸92を結束部品60のカバー80に接触させることにより、上壁91とカバー80との間に第2電線束40を配策するための空間を容易に形成できる。また、装着部品90は、複数の第2案内軸92の間に第2電線束40を配策できる。このため、複数の第2案内軸92の間に配策された第2電線束40は、動きが制限されやすくなる。よって、装着部品90は、第2電線束40の姿勢を安定化できる。
(3)装着部品90は、上壁91の外縁に沿って並ぶ複数の係止部93を備える。このため、装着部品90が結束部品60に装着される際には、複数の係止部93が結束部品60のカバー80に係止する。したがって、装着部品90は、より強固に結束部品60に装着することが可能となる。
(4)装着部品90の複数の係止部93は、カバー80を四方から挟み込むようにカバー80に係止する。このため、装着部品90の結束部品60に対する装着方向と直交する方向において、装着部品90が結束部品60に対して変位しにくくなる。
(5)装着部品90は樹脂材料により構成されている。よって、装着部品90は、スナップフィットにより、結束部品60に対して着脱自在に構成できる。したがって、装着部品90を結束部品60に装着した後であっても、第2電線束40を交換したり、第2電線束40を取り除いたり、第2電線束40を追加したりすることが可能となる。
(6)装着部品90は、上壁91から延びる第2延設部94を備える。このため、装着部品90の第2延設部94に第2電線束40を沿わせた状態で、第2延設部94に第2電線束40を固定することが可能となる。つまり、第2電線束40と装着部品90とを一体化させた状態で扱うことが可能となる。その結果、第2電線束40が配策された装着部品90を結束部品60に装着する際の作業性が良くなる。
(7)結束部品60のベース70の複数の第1案内軸72は、先端から基端に向かうにつれて次第に太くなっている。同様に、装着部品90の複数の第2案内軸92は、先端から基端に向かうにつれて次第に太くなっている。このため、複数の第1案内軸72及び複数の第2案内軸92の強度を高めることができる。
(8)結束部品60のベース70の複数の第1案内軸72は、先端が丸みを帯びている。同様に、装着部品90の複数の第2案内軸92は、先端が丸みを帯びている。このため、配策ユニット100は、第1電線束30が複数の第1案内軸72に接触したり、第2電線束40が複数の第2案内軸92に接触したりする場合に、第1電線束30及び第2電線束40に傷が付くことを抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・装着工程は、車両10の製造時に必要に応じて実施される工程であってもよい。つまり、追加電装品22を備えない車両10の製造時には、装着工程が実施されないようにする一方、追加電装品22を備える車両10の製造時には、装着工程が実施されるようにしてもよい。この変更例は、車両製造時において、追加電装品22の搭載に伴う第2電線束40の追加作業が容易となる。
・第2電線束40は、少なくとも1本の電線を有していればよい。
・ベース70の底壁71の形状は、適宜に変更することができる。例えば、底壁71は、円板状をなしていてもよいし、多角形の板状をなしていてもよい。この場合、カバー80及び装着部品90の上壁91は、ベース70の底壁71に対応する形状であることが好ましい。
・ベース70の第1案内軸72及び装着部品90の第2案内軸92は、角柱状をなしていてもよい。ベース70の第1案内軸72及び装着部品90の第2案内軸92は、軸方向において断面形状が一定であってもよい。ベース70の第1案内軸72及び装着部品90の第2案内軸92は、先端が平面状をなしていてもよい。
・装着部品90は、上壁91がベース70の底壁71と対向するように、結束部品60に装着することも可能である。この場合、装着部品90の上壁91とベース70の底壁71との間に、第2電線束40を配策するための空間が形成される。
・装着部品90において、上壁91から第2案内軸92の延びる方向は、上壁91の板厚方向に対して傾いていてもよい。上壁91から上壁91の板厚方向に延びる第2案内軸92は、上記のように上壁91の板厚方向に対して傾いて延びる態様を含むものとする。装着部品90の係止部93についても同様である。さらに、ベース70の第1案内軸72及び第1係合軸73についても底壁71との関係で同様である。
・装着部品90の係止部93は、結束部品60のカバー80を板厚方向に挟む第1係止面及び第2係止面を有していてもよい。これによれば、装着部品90は、複数の第2案内軸92を備えなくても、装着部品90の上壁91とカバー80との間に第2電線束40を配策するための空間を確保できる。この場合、装着部品90の係止部93は、「接触部」としても機能する。
・装着部品90の係止部93は、スナップフィットによって、結束部品60のカバー80に係止するものである。このため、装着部品90の係止部93の形状は、結束部品60のカバー80に係止できる範囲で適宜に変更することが可能である。このとき、装着部品90の係止部93の係止対象であるカバー80に、係止部93が係止しやすくなるような形状を設けてもよい。
・装着部品90の係止部93は、結束部品60のベース70に係止するように構成することもできる。装着部品90の係止部93は、結束部品60の何れかの部位に係止できればよい。
・装着部品90の係止部93は、上壁91の外縁から延びている必要はない。例えば、装着部品90の係止部93は、上壁91の外縁よりも上壁91の中央寄りにずれた位置から延びていてもよい。
・装着部品90は、第2案内軸92を備えなくてもよい。この場合、装着部品90は、装着部品90が結束部品60に装着される際に、装着部品90の上壁91とカバー80との間に第2電線束40を配策するための空間を形成する接触部を備えているとよい。接触部は、軸状をなしている必要はなく、ブロック状をなしていてもよいし、枠状をなしていてもよい。また、接触部は、少なくとも1つだけあればよい。
・装着部品90は、第2延設部94を備えなくてもよい。この場合、装着部品90に第2電線束40を配策する際に、装着部品90の上壁91の底面に第2電線束40を粘着テープなどで貼り付けることが好ましい。第1延設部74についても同様である。
・結束部品60と装着部品90とは、金属材料などの樹脂材料以外の材料によって構成してもよい。
・配策部品50の搭載対象は、車両10に限らない。配策部品50の搭載対象は、電化製品であってもよいし、工場の設備であってもよいし、航空機などの他の輸送機器であってもよいし、住宅などであってもよい。
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
上記実施形態及び上記変更例から把握できる技術的思想について記載する。
・装着部品において、前記複数の突出部の先端は、丸みを帯びていることが好ましい。装着部品は、第2電線束が複数の突出部の先端に接触することがあっても、第2電線束が傷付くことを抑制できる。
・装着部品において、前記複数の突出部は、先端から基端にかけて次第に太くなることが好ましい。装着部品は、複数の突出部の基端付近の強度を高めることができる。
10 車両
20 電装品
21 必須電装品
22 追加電装品
30 第1電線束
31 幹線
32 枝線
40 第2電線束
50 配策部品
60 結束部品
70 ベース
71 底壁
72 第1案内軸(案内軸の一例)
73 第1係合軸
74 第1延設部
80 カバー
81 係合孔
90 装着部品
91 上壁
92 第2案内軸(接触部及び突出部の一例)
93 係止部
94 第2延設部(延設部の一例)
95 係止面
100 配策ユニット
110 結束ユニット
120 装着ユニット

Claims (7)

  1. 幹線及び前記幹線から分岐する複数の枝線を有する第1電線束を結束する結束部品に装着され、前記第1電線束とは異なる第2電線束を前記結束部品と一体化させる装着部品であって、
    前記結束部品は、底壁と前記底壁から延びる複数の案内軸とを有するベースと、前記底壁との間に間隔をあけた状態で前記ベースに固定されるカバーと、を備えるものであり、
    上壁と、
    前記結束部品に係止する係止部と、
    前記係止部が前記結束部品に係止する状態において、前記ベース及び前記カバーの一方と前記上壁との間に間隔があくように、前記結束部品に接触する接触部と、を備える装着部品。
  2. 前記接触部は、前記上壁から前記上壁の板厚方向に延びる複数の突出部を有する請求項1に記載の装着部品。
  3. 前記係止部は、前記上壁の外縁に沿って複数並んでいる請求項1又は請求項2に記載の装着部品。
  4. 前記上壁から前記上壁の板厚方向と交差する方向に延びる延設部を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の装着部品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の装着部品と、
    前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える装着ユニット。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の装着部品と、
    前記結束部品と、を備える配策部品。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の装着部品と、
    前記結束部品と、
    前記結束部品に配策される前記第1電線束と、
    前記装着部品に配策される前記第2電線束と、を備える配策ユニット。
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