JP2023076578A - 粘着剤組成物、及びそれを用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤、ならびに画像表示装置 - Google Patents

粘着剤組成物、及びそれを用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤、ならびに画像表示装置 Download PDF

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直也 三ツ谷
Naoya Mitsuya
一樹 野原
Kazuki Nohara
聖子 三ツ谷
Seiko Mitsuya
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Abstract

【課題】 画像表示装置の製造時に、偏光板(保護フィルム)と液晶セルのガラス面等との貼り合わせに用いる粘着剤として使用した際、過酷な高温環境下においても高い帯電防止性能と耐久性を両立できる粘着剤組成物を提供する。【解決手段】 マクロモノマー(a1)由来の構造部位を含有するアクリル系樹脂(A)及びイオン性化合物(B)を含有する粘着剤組成物であって、アクリル系樹脂(A)100重量部に対してイオン性化合物(B)を3~20重量部含有し、かつ、イオン性化合物(B)が、融点30℃以上のイオン性化合物である粘着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤組成物、及びそれを用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤、ならびに画
像表示装置に関し、更に詳しくは、高温環境下においても高い帯電防止性能と耐久性を両
立できる粘着剤を形成する粘着剤組成物、及びそれを用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤
、ならびに画像表示装置に関するものである。
従来、偏光性が付与されたポリビニルアルコール系フィルム等からなる偏光子の両面が
保護フィルムで被覆された偏光板を、2枚のガラス板の間に配向した液晶成分を挟持させ
た液晶セルの表面に積層する、液晶表示装置が製造されている。この液晶セルの表面への
偏光板の積層は、偏光板表面に設けた粘着剤層を上記液晶セルの表面に当接し、押し付け
ることにより行われるのが通常である。
かかる偏光板(保護フィルム)と液晶セル(ガラス板)との貼り合わせに用いられる粘
着剤には、例えば、高温環境下において、液晶セル(ガラス板)から浮いたり、剥がれた
りしないという耐久性が求められている。
かかる耐久性を改善する目的として、マクロモノマーを共重合したアクリル系樹脂を用
いた粘着剤が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、液晶セルは電圧を制御して駆動しているため、静電気により表示ムラや故障とい
った問題が発生する。静電気は、粘着フィルムを貼り合わせる際や剥離する際に発生した
りするため、静電気対策として、粘着剤に帯電防止性能を持たせることが求められる。
更に、近年液晶セルの薄型化により、高温環境下での液晶セルの反りが問題となってお
り、液晶セルに偏光板を貼り合わせるための粘着剤にも高い応力緩和性が求められるよう
になっている。
このように、液晶セルの反り抑制性能と帯電防止性能を併せ持った粘着剤として、マク
ロモノマーを使用したアクリル系樹脂とイオン性化合物とを組み合わせた粘着剤が提案さ
れている(例えば、特許文献2参照。)。
また、マクロモノマーを使用した粘着剤がタッチパネル用粘着剤として有用であること
や、優れた帯電防止性能を有する粘着剤がタッチパネルの誤作動を防止できることも知ら
れている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照。)。
特開平8-209095号公報 国際公開第2015/141382号 特開2013-18227号公報 特開2013-105154号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の粘着剤では、更に近年求められている
高帯電防止性能を付与しようとするとイオン性化合物を多量に使用することが必要となり
、その場合、マクロモノマーによる分子鎖の拘束が、イオン性化合物による粘着剤の可塑
化によって打ち消されてしまい、耐久性が低下してしまうという問題があった。
また、上記特許文献3及び特許文献4に記載の粘着剤では、帯電防止性能をより一層高
めようと、イオン性化合物を多く含有させることになるが、イオン性化合物を多く含有さ
せた粘着剤では、高温環境下での耐久性の点で充分ではない。このため、イオン性化合物
を多く含んだ場合においても優れた帯電防止性能と耐久性を両立できるといった、更なる
改良が求められている。
そこで、本発明ではこのような背景下において、例えば、液晶セル等の画像表示部材に
使用されるガラスや導電層等の金属を被着体とした際に、過酷な高温環境下においても高
い帯電防止性能と耐久性を両立できる粘着剤を形成する粘着剤組成物、及びそれを用いて
なる粘着剤、偏光板用粘着剤、ならびに画像表示装置を提供することを目的とするもので
ある。
しかるに、本発明者らはかかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、マクロモノマー(a
1)由来の構造部位を含有するアクリル系樹脂(A)及びイオン性化合物(B)を含有す
る粘着剤組成物において、イオン性化合物(B)を多く含有させることにより耐久性が低
下してしまうところ、イオン性化合物(B)として、融点の高いイオン性化合物を用いる
ことにより、マクロモノマー(a1)由来の分子鎖の絡み合いがイオン性化合物(B)に
よる可塑化の影響を受けづらく、絡み合いを維持することとなり、高い帯電防止性能と高
い耐久性を両立できる粘着剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は、マクロモノマー(a1)由来の構造部位を含有するアクリル系
樹脂(A)及びイオン性化合物(B)を含有する粘着剤組成物であって、アクリル系樹脂
(A)100重量部に対してイオン性化合物(B)を3~20重量部含有し、かつ、イオ
ン性化合物(B)が、融点30℃以上のイオン性化合物であることを特徴とする粘着剤組
成物に関するものである。
更には、本発明は、上記粘着剤組成物を用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤及び画像表
示装置に関するものである。
本発明の粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤は、高温環境下においても高い帯電防止
性能と高い耐久性を両立できるものである。そして、本発明の粘着剤組成物は、種々の用
途、とりわけ偏光板用に好適な粘着剤を得ることができる。
更に、上記マクロモノマー(a1)が、アルキル(メタ)アクリレート及び極性基含有
(メタ)アクリレート由来の構造を有するアクリル系マクロモノマーであると、その他の
モノマーとの相溶性に優れ、共重合しやすくなるため好ましい。
また、マクロモノマー(a1)の数平均分子量が1,000~50,000であると、
機械物性及び耐久性に優れる粘着剤が得られるようになる。
マクロモノマー(a1)の含有量が、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分に対し
て0.1~10重量%であると、帯電防止性能と耐久性のバランスにより優れる粘着剤が
得られるようになる。
アクリル系樹脂(A)が、極性基含有モノマー(a3)を含有する重合成分を重合して
なるアクリル系樹脂であると、架橋剤との反応性に優れるようになる。
アクリル系樹脂(A)の酸価が30mgKOH/g以下であると、熱安定性に優れる粘
着剤が得られるようになる。
イオン性化合物(B)が、窒素含有オニウム塩及びアルカリ金属塩の少なくとも一方で
あると、相溶しやすく、耐熱性に優れる粘着剤が得られるようになる。
更に、架橋剤(C)を含有すると、架橋構造を形成させることができ、より耐久性に優
れる粘着剤が得られるようになる。
更に、シランカップリング剤(D)を含有すると、より一層耐久性に優れる粘着剤が得
られるようになる。
本発明の粘着剤は、上記粘着剤組成物が架橋剤(C)により架橋されてなるものである
ため、より優れた帯電防止性能と耐久性を兼ね備えるようになる。
上記粘着剤における粘着剤層の表面抵抗率が1.0×1010Ω/cm2未満であると、
帯電防止性能により一層優れるようになる。
また、上記粘着剤を、偏光板(保護フィルム)と液晶セル(ガラス板)や金属面(導電
層)等の画像表示部材との貼り合わせに用いる粘着剤として使用した際、良好な帯電防止
性能と高い耐久性を兼ね備えることから、本発明の粘着剤は偏光板用粘着剤として非常に
有用なものである。
上記粘着剤によって、偏光板と液晶セル等の画像表示部材とを貼り合わせてなる画像表
示装置は、静電気による表示ムラや剥離等を生じることがなく、優れた品質のものとなる
以下に、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とはアクリルあるいはメタクリルを、「
(メタ)アクリロイル」とはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、「(メタ)アクリ
レート」とはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。また
、「アクリル系樹脂」とは、少なくとも1種の(メタ)アクリレート系モノマーを含む重
合成分を重合して得られる樹脂である。
本発明の粘着剤組成物は、マクロモノマー(a1)由来の構造部位を含有するアクリル
系樹脂(A)及びイオン性化合物(B)を含有するものである。
<アクリル系樹脂(A)>
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、重合成分として、マクロモノマー(a1
)を含有し、重合してなる樹脂であるが、このマクロモノマー(a1)の他に、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル(a2)を含有し、好ましくは極性基含有モノマー(a3)
(但し、前記マクロモノマー(a1)を除く。)、必要に応じて、その他の共重合性モノ
マー(a4)を含有する重合成分を重合してなるアクリル系樹脂を挙げることができる。
[マクロモノマー(a1)]
上記マクロモノマー(a1)とは、重合可能な官能基を持つ高分子量のモノマーをいい
、とりわけ、重合体鎖の末端に重合性不飽和基を有することが好ましい。
上記マクロモノマー(a1)の数平均分子量(Mn)は、得られる粘着剤の機械物性及
び耐久性の点で1,000~50,000が好ましい。マクロモノマー(a1)のMnの
下限値は、2,000以上がより好ましく、3,000以上が更に好ましく、3,500
以上が特に好ましい。また、マクロモノマー(a1)のMnの上限値は、30,000以
下がより好ましく、20,000以下が更に好ましく、10,000以下が特に好ましい
。Mnが下限値以上であればアクリル系樹脂(A)とした際の凝集力が向上しやすく、耐
久性に優れる傾向があり好ましい。一方でMnが上限値以下であれば樹脂溶液の塗工適正
が良好となり均一な塗膜を得やすい傾向にある。
なお、上記数平均分子量(Mn)は、標準ポリスチレン分子量換算による数平均分子量
であり、高速液体クロマトグラフ(Waters社製、「ACQUITY APCシステ
ム」)に、カラム:ACQUITY APC XT 450を1本、ACQUITY A
PC XT 200を1本、ACQUITY APC XT 45を2本の計4本を直列
に接続して用いることにより測定される。
上記マクロモノマー(a1)のガラス転移温度(Tg)は、耐久性の観点から、好まし
くは-100~150℃、より好ましくは-70~130℃、更に好ましくは-50~1
20℃である。
また、マクロモノマー(a1)のガラス転移温度が0℃以下であれば、上記マクロモノ
マー(a1)を共重合したアクリル系樹脂(A)を用いた粘着剤の帯電防止性能が優れる
傾向にある。
マクロモノマー(a1)のガラス転移温度(Tg)は、例えば、当該マクロモノマー(
a1)を構成するモノマー単位及びその含有割合から、後述するFoxの式により算定す
ることができる。
[マクロモノマー(a1)の原料モノマー]
上記マクロモノマー(a1)を得るための原料モノマーとしては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、
i-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、i-ブチル(メ
タ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、n-ラウリル(メタ)アクリレート、n-ステアリル(メタ)アクリレート、
等のアルキル(メタ)アクリレート;
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート
等の水酸基含有(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2
-(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2-(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルフタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、2-(メ
タ)アクリロイルオキシエチルマレイン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルマ
レイン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2-(メタ)アクリロイル
オキシプロピルコハク酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、マレイン酸
モノメチル、イタコン酸モノメチル等のカルボキシ基含有ビニル系単量体;
無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有ビニル系単量体;
グリジシル(メタ)アクリレート、グリジシルα-エチルアクリレート、3,4-エポキ
シブチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル系単量体;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト等のアミノ基含有(メタ)アクリレート系のビニル系単量体;
(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド
等のアミド基を含有するビニル系単量体;
スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル系単量体;
ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
等が挙げられる。
これら原料モノマーは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、マクロモノマー(a1)の側鎖に極性基を持たせることが耐久性の観点から好ま
しく、かかる側鎖に極性基を持たせることができる原料モノマーとしては、例えば、水酸
基含有(メタ)アクリレート、カルボキシ基含有ビニル系単量体、酸無水物基含有ビニル
系単量体、アミノ基含有(メタ)アクリレート系のビニル系単量体、アミド基を含有する
ビニル系単量体からなる群から選ばれる少なくとも一つの極性基含有モノマーが用いられ
るが、極性基含有モノマーの中でも水酸基含有(メタ)アクリレートが耐久性の点から好
ましい。
更に、マクロモノマー(a1)の原料モノマーとして特に好ましくは、アルキル(メタ
)アクリレート及び極性基含有(メタ)アクリレートを用いることであり、マクロモノマ
ー(a1)としては、これらアルキル(メタ)アクリレート及び極性基含有(メタ)アク
リレート由来の構造を有するアクリル系マクロモノマーであること、とりわけ、これらア
ルキル(メタ)アクリレート及び極性基含有(メタ)アクリレートを重合してなるアクリ
ル系マクロモノマーであることが耐久性の点から特に好ましい。
そして、上記原料モノマーの中でも、炭素数1~8の(メタ)アルキルアクリレート及
び、水酸基含有(メタ)アクリレートを含むことが好ましく、更には、メチル(メタ)ア
クリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート及び2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートを用いることがその他の共重合成分(a2)~(a4)との相溶性、共重合性の点
で好ましい。
マクロモノマー(a1)の含有量としては、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分
に対して0.1~10重量%であることが好ましく、特に好ましくは0.2~5重量%、
更に好ましくは0.5~2重量%である。かかる含有量の範囲内では、帯電防止性能と耐
久性のバランスがより良好となる。
[(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a2)]
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a2)としては、例えば、アルキル基の炭
素数が通常1~20(好ましくは1~18、特に好ましくは1~12、更に好ましくは1
~8)のもの、好ましくは脂肪族系の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられ、
具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(
メタ)アクリレート、i-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレー
ト、n-プロピル(メタ)アクリレート、n-ヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステ
アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし2種以上を
併用してもよい。
これら(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a2)の中でも粘着物性に優れる点、重
合時の安定性に優れる点でメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく
、特にn-ブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a2)の含有量としては、アクリル系樹脂
(A)を構成する重合成分に対して10重量%以上であることが好ましく、特に好ましく
は30重量%以上であり、更に好ましくは50~99.9重量%、特に好ましくは60~
99.9重量%である。かかる含有量が少なすぎると、粘着物性や耐久性が低下する傾向
にある。
また、イオン性化合物(B)との相溶性に優れる点で、アクリル系樹脂(A)を構成す
る重合成分として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブ
チル(メタ)アクリレートを含有していることが好ましく、特に好ましくは、これらの含
有量がアクリル系樹脂(A)を構成する重合成分に対して10重量%以上であり、更に好
ましくは30重量%以上であり、殊に好ましくは40~99.9重量%である。
[極性基含有モノマー(a3)]
次に、極性基含有モノマー(a3)について説明する。
本発明における極性基含有モノマー(a3)とは、マクロモノマー(a1)以外の、水
酸基含有モノマー、カルボキシ基含有モノマー、窒素原子含有モノマー等の共重合可能な
エチレン性不飽和モノマーを指すものであり、これらは単独でもしくは2種以上併せて用
いることができる。本発明においては、水酸基含有モノマー、カルボキシ基含有モノマー
、窒素原子含有モノマーから選ばれる少なくとも1つを含有することが好ましい。
上記水酸基含有モノマーとしては、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5-ヒドロキシペンチル(メタ)アク
リレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メ
タ)アクリレート等のアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、カプロラクトン変性2-
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性モノマー、ジエチレング
リコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のオキ
シアルキレン変性モノマー;2-アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシエチルフタル
酸、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の1級
水酸基含有モノマー;2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、3-クロロ2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等
の2級水酸基含有モノマー;2,2-ジメチル2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の水酸基含有モノマーが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし2種以上を併用
してもよい。
上記水酸基含有モノマーの中でも、架橋剤(C)との反応性に優れる点で1級水酸基含
有モノマーが好ましく、重合時の安定性の点で2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トが好ましく、架橋剤(C)との反応性が速くエージングが短くなる点で4-ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。更には2-ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートは、モノマー調製時に
ジ(メタ)アクリレート等の不純物が少なく、純度が高いものが得られ製造しやすい点で
好ましい。
なお、上記水酸基含有モノマーを調製して用いる場合、あるいは市販品を用いる場合、
不純物であるジ(メタ)アクリレートの含有量が、0.5重量%以下のものを用いること
も好ましく、特に好ましくは0.2重量%以下、更に好ましくは0.1重量%以下であり
、具体的には、かかる不純物量の2-ヒドロキシエチルアクリレート、4-ヒドロキシブ
チルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートが殊に好ましい。
上記カルボキシ基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、β-カルボキ
シエチルアクリレート等のアクリル酸のダイマー酸等が挙げられ、中でも耐熱性の点、重
合時の安定性の点で(メタ)アクリル酸が好ましい。
上記窒素原子含有モノマーとしては、例えば、アミノ基含有モノマー、アミド基含有モ
ノマー、その他の窒素原子含有モノマー等が挙げられる。
上記アミノ基含有モノマーとしては、例えば、アミノメチル(メタ)アクリレート、ア
ミノエチル(メタ)アクリレート等の1級アミノ基含有モノマー、t-ブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート等の2級アミノ基含有モノマー、エチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ
)アクリレート等の3級アミノ基含有モノマー等が挙げられる。
上記アミノ基含有モノマーの中でも、架橋促進効果が高い点、樹脂の保存安定性が高い
点で3級アミノ基含有モノマーが好ましい。
上記アミド基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリルアミド;メトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、プロポキシメチル
(メタ)アクリルアミド、イソプロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、n-ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のアルコ
キシアルキル(メタ)アクリルアミド系モノマー;ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジ
エチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキル(メタ)アクリルアミド系モノマー;N-
(ヒドロキシメチル)アクリルアミド等の水酸基含有アミドモノマー;(メタ)アクリロ
イルモルホリン等の複素環式アミドモノマー;等が挙げられる。
上記アミド基含有モノマーの中でも、樹脂溶液の安定性の点や、イオン性化合物(B)
の移行を抑制する点で(メタ)アクリロイルモルホリン、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリルアミド系モノマー、ジアルキル(メタ)アクリルアミド系モノマーが好ましい。
上記の各種極性基含有モノマー(a3)の中でも、水酸基含有モノマーを有することが
架橋剤(C)との反応性に優れる点で好ましい。
上記極性基含有モノマー(a3)の分子量は、500以下であることが架橋反応のしや
すさの点から好ましい。分子量の下限値は通常50である。
上記極性基含有モノマー(a3)は、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分(以下
単に「重合成分」という)に対して30重量%以下の範囲で含有させることが好ましく、
その中でも、特に水酸基含有モノマーを用いる場合は、その含有量は、耐久性とリワーク
性の点で0.01~30重量%が好ましく、更には0.1~20重量%、特には1~15
重量%、殊には3~10重量%が好ましい。
上記極性基含有モノマー(a3)の中でも、特にカルボキシ基含有モノマーを用いる場
合、その含有量は、耐久性とリワーク性の点で重合成分に対して0.01~10重量%が
好ましく、更には0.1~5重量%が好ましい。また、耐腐食性、基材や被着体の加水分
解を抑制する点では重合成分に対して0.5重量%以下であることが好ましく、更には0
.2重量%以下、特には0.1重量%以下が好ましい。
上記極性基含有モノマー(a3)の中でも、特に窒素原子含有モノマーを用いる場合、
その含有量は、耐久性や加水分解抑制の点で重合成分に対して0.1~10重量%が好ま
しく、更には0.5~5重量%が好ましい。
[その他の共重合性モノマー(a4)]
上記その他の共重合性モノマー(a4)とは、共重合可能なエチレン性不飽和モノマー
であり、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート、オルトフェニルフェノキシエチル(メタ)アクリ
レート等の芳香環含有モノマー;シクロへキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
オキシアルキル(メタ)アクリレート、t-ブチルシクロヘキシルオキシエチル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート等の脂環含有モノマー;2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシ
エチル(メタ)アクリレート、3-メトキシブチル(メタ)アクリレート、2-ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、2-ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート
、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール-モ
ノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート
、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のエーテル鎖含有モ
ノマー等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、屈折率及び複屈折を調整しやすい点、耐光漏れ性(耐光漏れ性とは偏
光板を液晶セル等に貼り合わせるための粘着剤として使用した際に、高温や湿熱試験後に
バックライトの光が漏れるのを防ぐ性能のことである。)に優れる点では、芳香環含有モ
ノマーが好ましく、特に好ましくはベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)
エチルアクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレートが好ましく
、屈折率及び複屈折を調整しやすく、低極性被着体(例えば、シクロオレフィン等)への
接着性に優れる点では、脂環含有モノマーが好ましい。
上記その他の共重合性モノマー(a4)の含有量は、本発明の効果を損なわないために
も重合成分に対して、25重量%以下が好ましい。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、マクロモノマー(a1)、好ましくは更
に(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a2)、極性基含有モノマー(a3)、その他
の共重合性モノマー(a4)を適宜選択して組み合わせた重合成分を用いて、例えば、有
機溶媒中に、かかる重合成分、重合開始剤を混合あるいは滴下して、重合することにより
製造することができる。
上記重合反応は、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合等の従来公知の重
合方法により行うことができるが、これらの中でも、溶液ラジカル重合、塊状重合が好ま
しく、特に好ましくは溶液ラジカル重合である。
上記重合反応に用いられる有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、
n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の脂肪族アルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げ
られる。
これらの有機溶媒の中でも、重合反応のしやすさや連鎖移動の効果や粘着剤塗工時の乾
燥のしやすさ、安全性の高さから、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸ブ
チル、トルエン、メチルイソブチルケトンが好ましく用いられ、特に好ましくは、酢酸エ
チル、アセトン、メチルエチルケトンである。これら有機溶媒は、単独で用いてもよいし
2種以上を併用してもよい。
そして、これらの有機溶媒の使用量は、通常、重合成分100重量部に対して10~9
00重量部である。
また、かかる溶液ラジカル重合に用いられる重合開始剤としては、例えば、通常のラジ
カル重合開始剤である2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス-2-
メチルブチロニトリル、4,4'-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2'-アゾビス(
メチルプロピオン酸)等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸
化物等が挙げられ、使用するモノマーに合わせて適宜選択して用いることができる。これ
らの重合開始剤は、単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
そして、これらの重合開始剤の使用量は、通常、重合成分に対して0.01~5重量%
である。
かくして得られる上記アクリル系樹脂(A)の酸価は、熱安定性の点、金属腐食性が低
い点、帯電防止性能に優れる点から、30mgKOH/g以下であることが好ましく、特
に好ましくは10mgKOH/g以下、更に好ましくは5mgKOH/g以下、殊に好ま
しくは1mgKOH/g以下である。
ここで、本発明における酸価は、水酸化カリウムを用いた中和滴定法または電位差測定
法により求められる。
また、アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量は、20万~300万であることが好ま
しく、特に好ましくは40万~200万、更に好ましくは60万~180万、殊に好まし
くは80万~160万である。かかる重量平均分子量が小さすぎると耐久性が低下する傾
向があり、大きすぎると製造時に希釈溶媒が大量に必要となり、乾燥性が低下し、粘着剤
層中に残溶媒が多くなり耐久性が低下する傾向がある。
上記アクリル系樹脂(A)の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、20以下で
あることが好ましく、特に好ましくは15以下、更に好ましくは10以下である。
かかる分散度が高すぎるとリワーク性や耐久性が低下する傾向がある。なお、かかる分
散度の下限は通常1である。
なお、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量で
あり、高速液体クロマトグラフ(日本Waters社製、「Waters 2695(本
体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC
KF-806L(排除限界分子量:2×107、分離範囲:100~2×107、理論段数
:10,000段/本、充填剤材質:スチレン-ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径
:10μm)を3本直列で接続して用いることにより測定されるものであり、数平均分子
量も同様の方法で測定することができる。また、分散度は重量平均分子量と数平均分子量
より求められる。
上記アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、-100~10℃であること
が好ましく、特に好ましくは-70~0℃、更に好ましくは-65~-25℃である。か
かるガラス転移温度が高すぎると帯電防止性能が低下する傾向があり、低すぎると帯電防
止剤であるイオン性化合物(B)が動きやすくブリードして耐久性が低下する傾向がある
なお、上記ガラス転移温度(Tg)は下記のFoxの式より算出されるものである。
Figure 2023076578000001
Tg:アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(K)
Tga:モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wa:モノマーAの重量分率
Tgb:モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wb:モノマーBの重量分率
Tgn:モノマーNのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wn:モノマーNの重量分率
(Wa+Wb+・・・+Wn=1)
即ち、アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)とは、アクリル系樹脂(A)を
構成するそれぞれのモノマーをホモポリマーとした際のガラス転移温度及び重量分率をF
oxの式に当てはめて算出した値である。
なお、アクリル系樹脂(A)を構成するモノマーのホモポリマーとした際のガラス転移
温度は、通常、示差走査熱量計(DSC)により測定されるものであり、JIS K71
21-1987や、JIS K 6240に準拠した方法で測定することができる。
アクリル系樹脂(A)は溶媒等により粘度調整され、アクリル系樹脂(A)溶液として
、本発明の粘着剤組成物に用いられる。かかるアクリル系樹脂(A)溶液の粘度としては
、取扱い易さの点から500~20,000mPa・sであることが好ましく、特に好ま
しくは1,000~18,000mPa・s、更に好ましくは2,000~15,000
mPa・sである。
かかる粘度が高すぎると流動性が低下して取り扱いにくくなる傾向にあり、低すぎると
粘着剤としたときに塗工が困難となる傾向がある。
アクリル系樹脂(A)溶液の粘度は、25℃に調温した樹脂溶液を、B型粘度計を用い
た回転粘度系法により測定する。
かくして本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)が得られる。
<イオン性化合物(B)>
本発明の粘着剤組成物は、静電気対策の点から、更にイオン性化合物(B)を含有する

イオン性化合物(B)はカチオン成分とアニオン成分とからなる化合物であり、カチオ
ン成分として有機カチオンまたは無機カチオン、アニオン成分として有機アニオンまたは
無機アニオンの組み合わせからなる化合物である。上記イオン性化合物(B)は、単独で
使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
無機カチオンとしては、アルカリ金属カチオンが帯電防止性能の点で好ましく、特には
リチウムカチオンが好ましい。
有機カチオンとしては、例えば、ピリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピ
ロリジニウムカチオン、ピロリン骨格を有するカチオン、ピロール骨格を有するカチオン
、イミダゾリウムカチオン、テトラヒドロピリミジニウムカチオン、ジヒドロピリミジニ
ウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピラゾリニウムカチオン、テトラアルキルアンモ
ニウムカチオン、トリアルキルスルホニウムカチオン、テトラアルキルホスホニウムカチ
オン等が挙げられる。
カチオン成分の中でも有機カチオンが好ましく、特に樹脂との相溶性の点で窒素含有有
機カチオンが好ましく、アクリル系樹脂(A)との相溶性の点でテトラアルキルアンモニ
ウムカチオン、ピリジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオンが好ましい。
アニオン成分としては、例えば、Cl-、Br-、I-、AlCl4 -、Al2Cl7 -、BF
4 -、PF6 -、ClO4 -、NO3 -、CH3COO-、CF3COO-、CH3SO3 -、CF3SO
3 -、(CF3SO23-、AsF6 -、SbF6 -、NbF6 -、TaF6 -、(C242-
SCN-、(CN)2-、C49SO3 -、C37COO-、(CF3SO2)(CF3CO)
--3S(CF23SO3 -、や下記一般式(1)乃至(4)で表わされるもの等が用
いられる。
(1):(Cn2n+1SO22- (但し、nは1~10の整数)、
(2):CF2(Cm2mSO22- (但し、mは1~10の整数)、
(3):O3S(CF2lSO3 - (但し、lは1~10の整数)、
(4):(Cp2p+1SO2)N-(Cq2q+1SO2)、(但し、p、qは1~10の整数

上記の中でも特に、フッ素原子を含むアニオンが好ましく、更にはフッ素含有スルホニ
ウムアニオン、フッ素含有イミドアニオン、フッ素含有スルホニルイミドアニオンが帯電
防止性能や耐久性、アクリル系樹脂(A)との相溶性の点で好ましい。
本発明のイオン性化合物(B)としては、アクリル系樹脂(A)との相溶性の点から窒
素含有オニウム塩が好ましく、耐熱性に優れる点からアルカリ金属塩が好ましく挙げられ
るが、このような塩を構成するカチオン成分及びアニオン成分としては、上記カチオン成
分と上記アニオン成分との組み合わせから適宜選択して用いられる。
上記窒素含有オニウム塩としては、例えば、テトラブチルアンモニウムN,N-ビス(
トリフルオロメタンスルホニル)イミド(融点約95℃)、テトラエチルアンモニウムN
,N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(融点約110℃)、1-オクチル
-3-メチルピリジニウムビスオキサラトボレート(融点約55℃)、1-オクチル-3
-メチルノナフルオロブタンスルホネート(融点40.9℃)、1-オクチルピリジニウ
ムヘキサフルオロホスフェート(融点67.9℃)等が挙げられる。
また、上記アルカリ金属塩としては、例えば、リチウムN,N-ビス(トリフルオロメ
タンスルホニル)イミド(融点235℃)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(融
点423℃)等が好ましく挙げられる。
帯電防止性能と耐久性のバランスの点からは、上記イオン性化合物(B)のアニオン成
分がフッ素含有アニオンであるイオン性化合物が好ましく、中でも特に、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム(東京化成工業社製)、リチウムN,N-ビス(トリフルオロメ
タンスルホニル)イミド(三光化学社製)が好ましく用いられる。
また、上記イオン性化合物(B)の融点としては、30℃以上であり、より好ましくは
35℃~550℃、特に好ましくは40℃~500℃、更に好ましくは50℃~450℃
である。かかる範囲の融点であれば、高温時にマクロモノマー(a1)によるアクリルポ
リマーの分子鎖の拘束を低下させにくく耐久性が良好となる。
上記イオン性化合物(B)の含有量は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して3
~20重量部であり、特に好ましくは4~15重量部、更に好ましくは5~12重量部で
ある。
かかるイオン性化合物(B)の含有量が少なすぎると、帯電防止性能が低くなり静電気
によるタッチパネルの誤作動や液晶セルの表示ムラが発生しやすくなり、多すぎると粘着
剤層が可塑化したり、ブリードしたりして耐久性が低下することとなる。
<架橋剤(C)>
本発明の粘着剤組成物には、上記アクリル系樹脂(A)、及びイオン性化合物(B)以
外に、架橋剤(C)を含有することが好ましい。
架橋剤(C)は、基材との密着性を向上させたり、粘着剤の耐久性を向上させたりする
点で好ましい。
上記架橋剤(C)とは、アクリル系樹脂(A)中の官能基と反応し、架橋構造を形成さ
せるものであり、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架
橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、アミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤
等が挙げられる。これらの中でも基材との接着性を向上させる点やアクリル系樹脂(A)
との反応性に優れる点で、イソシアネート系架橋剤を用いることが好ましい。
上記架橋剤(C)は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、
2,6-トリレンジイソシアネート等のトリレンジイソシアネート系架橋剤、1,3-キ
シリレンジイソシアネート等のキシリレンジイソシアネート系架橋剤、ジフェニルメタン
-4,4-ジイソシアネート等のジフェニルメタン系架橋剤、1,5-ナフタレンジイソ
シアネート等のナフタレンジイソシアネート系架橋剤等の芳香族系イソシアネート系架橋
剤;イソホロンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、4,4'
-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、
イソプロピリデンジシクロヘキシル-4,4'-ジイソシアネート、1,3-ジイソシア
ナトメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環族系イソシアネート
系架橋剤;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト等の脂肪族系イソシアネート系架橋剤;及び上記イソシアネート系化合物のアダクト体
、ビュレット体、イソシアヌレート体等が挙げられる。
これらイソシアネート系架橋剤の中でも、トリレンジイソシアネート系架橋剤がポット
ライフと耐久性の点で好ましく、キシリレンジイソシアネート系架橋剤またはイソシアヌ
レート骨格含有イソシアネート系架橋剤がエージング時間短縮の点で好ましく、芳香環非
含有イソシアネート系架橋剤が耐黄変性の点で好ましい。これらの中で具体的には、トリ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンのアダクト体、及びヌレート体が、耐久性、ポットライフ、架
橋速度のバランスに優れている点で好ましい。
上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA・エピクロルヒドリン型の
エポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエリスリトール、ジグリセロールポリ
グリシジルエーテル等が挙げられる。
上記アジリジン系架橋剤としては、例えば、テトラメチロールメタン-トリ-β-アジ
リジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン-トリ-β-アジリジニルプロピオネ
ート、N,N'-ジフェニルメタン-4,4'-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)
、N,N'-ヘキサメチレン-1,6-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)等が挙
げられる。
上記メラミン系架橋剤としては、例えば、へキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエト
キシメチルメラミン、ヘキサプロポキシメチルメラミン、ヘキサプトキシメチルメラミン
、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサヘキシルオキシメチルメラミン、メラミ
ン樹脂等が挙げられる。
上記アルデヒド系架橋剤としては、例えば、グリオキザール、マロンジアルデヒド、ス
クシンジアルデヒド、マレインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムアルデヒド
、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。
上記アミン系架橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン
、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
ルテトラアミン、イソホロンジアミン、アミノ樹脂、ポリアミド等が挙げられる。
上記金属キレート系架橋剤としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チ
タン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、パナジウム、クロム、ジルコニウム等の多
価金属のアセチルアセトンやアセトアセチルエステル配位化合物等が挙げられる。
このような上記架橋剤(C)を用いる場合、その含有量は、アクリル系樹脂(A)10
0重量部に対して、0.005~30重量部であることが好ましく、特に好ましくは0.
01~10重量部、更に好ましくは0.03~5重量部、殊に好ましくは0.05~3重
量部である。かかる含有量が少なすぎると、耐久性が低下しやすい傾向があり、多すぎる
と応力緩和性が低下して基板が反りやすくなったり、長時間のエージングが必要となった
りする傾向がある。
また、本発明の粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、更にシラ
ンカップリング剤(D)を配合することが好ましい。
<シランカップリング剤(D)>
シランカップリング剤(D)は、構造中に、反応性官能基とケイ素原子と結合したアル
コキシ基をそれぞれ1つ以上含有する有機ケイ素化合物であり、耐久性を向上させる点で
、本発明の粘着剤組成物に含有されていることが好ましい。
上記シランカップリング剤(D)中の反応性官能基としては、例えば、エポキシ基、(
メタ)アクリロイル基、メルカプト基、水酸基、カルボキシ基、アミノ基、アミド基、イ
ソシアネート基等が挙げられ、これらの中でも、耐久性やリワーク性に優れる点からエポ
キシ基、メルカプト基が好ましい。
上記シランカップリング剤(D)中の反応性官能基の含有割合としては、3,000g
/mol以下であることが好ましく1,500g/mol以下が好ましく800g/mo
l以下が更に好ましい。上記範囲であれば、耐久性及びリワーク性のバランスに優れる傾
向にある。
上記シランカップリング剤(D)中のアルコキシ基としては、耐久性と保存安定性の点
から炭素数1~8のアルコキシ基を含有することが好ましく、メトキシ基、エトキシ基を
含有することが特に好ましい。
なお、上記シランカップリング剤(D)は、反応性官能基及びケイ素原子と結合したア
ルコキシ基以外の有機官能基、例えば、アルキル基、フェニル基等を有していてもよい。
上記シランカップリング剤(D)は、リワーク性及び耐久性の点から重量平均分子量1
,000以上のものが好ましく、更には2,300~30,000、特には3,000~
20,000のものが好ましい。かかる重量平均分子量が上記範囲にあるとリワーク性と
耐久性のバランスに優れる傾向にある。
なお、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量で
あり、下記の方法により測定できる。
・装置:ゲル浸透クロマトグラフ
・検出器:示差屈折率検出器RI(東ソー社製、RI-8020型、感度32)
・カラム:TSKgel guardcolumn HHR-H(1本)(東ソー社製、
φ6mm×4cm)、TSKgel GMHHR-N(2本)(東ソー社製、φ7.8m
m×30cm)
・溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
・カラム温度:23℃
・流速:1.0mL/分
上記シランカップリング剤(D)は、有機ケイ素化合物の一部が加水分解して重縮合し
た2量体、3量体等のオリゴマー型の有機ケイ素化合物(オルガノシロキサン化合物)で
あることがリワーク性及び耐久性の点で好ましく、例えば、3-メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピル
ジメトキシメチルシラン等のメルカプト基含有シラン化合物の一部が加水分解し重縮合し
たメルカプト基含有オリゴマー型シランカップリング剤や、上記メルカプト基含有シラン
化合物と、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキル基含有シラン化合物との共縮合物である
メルカプト基含有オリゴマー型シランカップリング剤;γ-グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチル
トリ(グリシジル)シラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポ
キシ基含有シラン化合物の一部が加水分解し重縮合したエポキシ基含有オリゴマー型シラ
ンカップリング剤;上記エポキシ基含有シラン化合物と、メチルトリエトキシシラン、エ
チルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のア
ルキル基含有シラン化合物との共縮合物であるエポキシ基含有オリゴマー型シランカップ
リング剤;これらエポキシ基含有オリゴマー型シランカップリング剤の一部をエーテル変
性したエポキシ基含有オリゴマー型シランカップリング剤等が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
オリゴマー型シランカップリング剤としては、アルコキシ基含有量が1~60重量%で
あることが好ましく、特には3~50重量%が好ましく、更には5~25重量%であるこ
とが耐久性及びリワーク性のバランスに優れる点で好ましい。
上記オリゴマー型のシランカップリング剤としては、具体的には、市販品である信越化
学工業社製のエポキシ基含有シランカップリング剤「KBM-403」、「X-41-1
053」、「X-41-1059A」、「X-24-9590」、「KBM-803」、
「X-41-1805」、「X-41-1810」、「X-41-1818」等が挙げら
れる。
上記シランカップリング剤(D)を用いる場合、その含有量としては、アクリル系樹脂
(A)100重量部に対して、0.001~3重量部であることが好ましく、特に好まし
くは0.005~1重量部、更に好ましくは0.01~0.5重量部、殊に好ましくは0
.015~0.3重量部である。
かかる含有量が少なすぎるとリワーク性が低下する傾向があり、多すぎるとシランカッ
プリング剤(D)がブリードして耐久性が低下する傾向がある。
<その他の任意成分>
更に、本発明の粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の
任意成分として、樹脂成分、アクリルモノマー、重合禁止剤、酸化防止剤、腐食防止剤、
架橋促進剤、ラジカル発生剤、過酸化物、ラジカル捕捉剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
可塑剤、顔料、安定化剤、充填剤等の各種添加剤、金属及び樹脂粒子等を配合することが
できる。また、上記の他にも、粘着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等
が少量含有されたものであってもよい。
上記その他の任意成分を用いる場合、その含有量は、アクリル系樹脂(A)100重量
部に対して、5重量部以下であることが好ましく、特に好ましくは1重量部以下、更に好
ましくは0.5重量部以下である。かかる含有量が多すぎるとアクリル系樹脂(A)との
相溶性が低下し耐久性が低下する傾向にある。
かくしてアクリル系樹脂(A)及びイオン性化合物(B)、必要に応じて、架橋剤(C
)、シランカップリング剤(D)、更にその他の任意成分を混合することにより、本発明
の粘着剤組成物を得ることができる。
なお、混合方法については、特に限定されるものではなく、各成分を一括で混合する方
法や、任意の成分を混合した後、残りの成分を一括または順次混合する方法等、種々の方
法を採用することができる。
本発明の粘着剤組成物は、硬化(架橋)させることにより粘着剤とすることができ、更
に、かかる粘着剤からなる粘着剤層を光学部材(光学積層体)上に積層形成することによ
り、粘着剤層付き光学部材を得ることができる。
上記粘着剤層付き光学部材には、粘着剤層の光学部材面とは逆の面に、更に離型シート
を設けることが好ましい。
上記粘着剤層付き光学部材の製造方法としては、
〔1〕光学部材上に、粘着剤組成物を塗工、乾燥した後、離型シートを貼合し、常温(2
3℃)または加温状態の少なくとも一方でのエージングによる処理を行う方法、
〔2〕離型シート上に、粘着剤組成物を塗工、乾燥した後、光学部材を貼合し、常温また
は加温状態の少なくとも一方でのエージングによる処理を行う方法、
等が挙げられる。これらの中でも、〔2〕の方法で、常温状態でエージングする方法が、
光学部材を傷めない点、光学部材との接着性に優れる点で好ましい。
なお、上記において、光学部材としては、偏光板である場合に特に有効であるが、光学
部材以外の被着体に粘着剤層を形成する場合にも上記方法を用いることができる。
かかるエージング処理は、粘着剤の化学架橋の反応時間として、粘着物性のバランスを
とるために行うものであり、エージングの条件としては、温度は20~70℃、時間は通
常1~30日間であり、具体的には、例えば23℃で1~20日間、23℃で3~10日
間、40℃で1~7日間等の条件で行えばよい。
上記粘着剤組成物の塗工に際しては、この粘着剤組成物を溶媒に希釈して塗工すること
が好ましく、希釈濃度としては、固形分濃度が、好ましくは5~60重量%、特に好まし
くは10~30重量%である。
また、上記溶媒としては、粘着剤組成物を溶解させるものであれば特に限定されること
なく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエス
テル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒
、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、メタノール、エタノール、プロピルアルコール
等のアルコール系溶媒を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等
の点から酢酸エチル、メチルエチルケトンが好適に用いられる。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、上記粘着剤組成物の塗工に関しては、ロールコーティング、ダイコーティング、
グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷等の慣用の方法により行わ
れる。
上記方法により製造される粘着剤層のゲル分率については、耐久性能と偏光度低下抑制
の点から30~98重量%であることが好ましく、特に好ましくは35~95重量%、更
に好ましくは50~90重量%である。ゲル分率が低すぎると高温環境下で粘着剤層に発
泡が生じる傾向にあり、高すぎると浮きや剥がれが生じやすくなる傾向にある。
上記ゲル分率は、架橋度(硬化度合い)の目安となるもので、例えば、以下の方法にて
算出される。すなわち、光学部材、とりわけ偏光板等の基材に粘着剤層が形成されてなる
粘着フィルムから粘着剤をピッキングにより採取し、粘着剤を200メッシュのSUS製
金網で包み、23℃に調整した酢酸エチル中に24時間浸漬することにより、酢酸エチル
浸漬前の粘着剤の重量に対する、金網中に残存した不溶解の粘着剤成分の重量百分率をゲ
ル分率とする。
上記方法により製造される粘着剤層は、指で触れたときに程好いタック感があった方が
、実際に被着体に貼る際に濡れ性がよいため、作業性が上がる傾向があり好ましい。
本発明の粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層の電気特性としては、表面抵抗率が低
いことが静電気対策として好ましく、より好ましくは1.0×1010Ω/cm2未満、特
に好ましくは8.0×109Ω/cm2未満、更に好ましくは5.0×109Ω/cm2未満
、殊に好ましくは4.0×109Ω/cm2未満である。かかる表面抵抗率が、高すぎると
、粘着剤が帯電しやすく液晶表示用途として使用した際に静電気による表示ムラが発生し
やすくなる傾向にある。
本発明において、粘着剤層付き光学部材、とりわけ粘着剤層付き偏光板は、直接、ある
いは離型シートを有するものは離型シートを剥がした後、粘着剤層面をガラス基板に貼合
して、例えば液晶表示板に供されるものである。
本発明の粘着剤組成物は、高温環境下においても高い帯電防止性能と耐久性を両立でき
る粘着剤を得ることができるものであり、光学部材用粘着剤、特には偏光板とガラス基板
等を貼り合わせる偏光板用粘着剤として有用である。
偏光板を構成する保護フィルムとしては、トリアセチルセルロース系フィルム、アクリ
ル系フィルム、ポリエチレン系フィルム、ポリプロピレン系フィルム、シクロオレフィン
系フィルム等が挙げられ、本発明はいずれの保護フィルムを用いた偏光板に対しても好適
に用いられるが、特には、シクロオレフィン系フィルムを積層された偏光板が本発明の効
果が得られやすい点で好ましい。
また、上記粘着剤を用いることにより、偏光板と液晶セルとを貼り合わせて液晶表示装
置等の画像表示装置を作製することができ、得られる画像表示装置は、精度よく作製でき
、耐久性に優れるようになる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、
重量基準を意味する。
まず、下記のようにして各種アクリル系樹脂(A)を調製するとともに、その他粘着剤
組成物の原料を準備した。なお、アクリル系樹脂(A)の酸価、重量平均分子量、分散度
、ガラス転移温度に関しては、前述の方法にしたがって測定した。
なお、粘度の測定に関しては、B型粘度計を用いて25℃で測定した値である。
<アクリル系樹脂(A)>
アクリル系樹脂(A)の原料として以下のものを用意した(表1参照)。
〈マクロモノマー(a1)〉
マクロモノマー(a1)として、以下のものを用意した。
なお、ガラス転移温度を算出する際の、各モノマーのホモポリマーとした時のガラス転
移温度は下記値を用いた。
・メチルメタクリレート(MMA)・・・105℃
・n-ブチルアクリレート(BA)・・・-56℃
・2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)・・・55℃
(マクロモノマー1):
メチルメタクリレート(MMA)と2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
との重合体である側鎖に水酸基を含有するアクリル系マクロモノマー(三菱ケミカル社製
、MMA:HEMA(重量比)=75.5:24.5、数平均分子量5,700、分散度
1.6、計算ガラス転移温度91℃)
(マクロモノマー2):
ポリブチルアクリレート(PBA)を主成分として含有するアクリル系マクロモノマー
(カネカ社製、PBA=100%、数平均分子量7,970、分散度1.2、計算ガラス
転移温度-56℃)
(マクロモノマー3):
ポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分として含有するアクリル系マクロモノ
マー(三菱ケミカル社製、PMMA=100%、数平均分子量3,700、分散度1.7
、計算ガラス転移温度105℃)
〔アクリル系樹脂(A-1)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに
、上記用意したマクロモノマー1(a1)1部、n-ブチルアクリレート(a2)90.
3部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(a3)8部、アクリル酸(a3)0.7部、
酢酸エチル53部、アセトン42部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)0.013部を仕込み、内温を沸点まで上昇させて反応を開始させた。次いでA
IBNを0.04%含む酢酸エチル溶液を30部滴下しながら還流温度で3.25時間反
応させた後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A-1)溶液(固形分26.2%
、粘度4,500mPa・s/25℃、アクリル系樹脂(A-1):酸価0.55mgK
OH/g、重量平均分子量111万、分散度4.0、計算ガラス転移温度-51.6℃)
を得た。
〔アクリル系樹脂(A-2)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに
、上記用意したマクロモノマー2(a1)1部、n-ブチルアクリレート(a2)90.
3部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(a3)8部、アクリル酸(a3)0.7部、
酢酸エチル53部、アセトン42部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)0.013部を仕込み、内温を沸点まで上昇させて反応を開始させた。次いでA
IBNを0.04%含む酢酸エチル溶液を30部滴下しながら還流温度で3.25時間反
応させた後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A-2)溶液(固形分26.4%
、粘度9,400mPa・s/25℃、アクリル系樹脂(A-2):酸価0.55mgK
OH/g、重量平均分子量130万、分散度3.3、計算ガラス転移温度-52.5℃)
を得た。
〔アクリル系樹脂(A-3)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに
、上記用意したマクロモノマー3(a1)1部、n-ブチルアクリレート(a2)90.
3部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(a3)8部、アクリル酸(a3)0.7部、
酢酸エチル53部、アセトン42部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)0.013部を仕込み、内温を沸点まで上昇させて反応を開始させた。次いでA
IBNを0.04%含む酢酸エチル溶液を30部滴下しながら還流温度で3.25時間反
応させた後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A-3)溶液(固形分26.5%
、粘度2,385mPa・s/25℃、アクリル系樹脂(A-3):酸価0.55mgK
OH/g、重量平均分子量103万、分散度3.6、計算ガラス転移温度-51.6℃)
を得た。
上記で使用したモノマーは、下記メーカーのものを使用した。
・n-ブチルアクリレート(BA)(三菱ケミカル社製、ガラス転移温度-56℃)
・2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(大阪有機化学社製、ガラス転移温度
-15℃)
・アクリル酸(AAc)(三菱ケミカル社製、ガラス転移温度106℃)
また、上記ガラス転移温度は各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度である。
Figure 2023076578000002
<イオン性化合物(B)>
イオン性化合物(B)として以下のものを用意した。
(B-1):トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(東京化成工業社製)(融点423
℃)
(B-2):リチウムN,N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド56%溶液
〔溶媒:テトラエチレングリコールジメチルエーテル(三光化学社製、サンコノールTG
R)〕(融点235℃)
(B'-1):トリブチルメチルアンモニウムN,N-ビス(トリフルオロメタンスルホ
ニル)イミド(スリーエム社製、FC-4400)(融点27.5℃)
<架橋剤(C)>
架橋剤(C)として以下のものを用意した。
(C-1):トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンのアダクト体(東ソー
社製、コロネートL55E)
<シランカップリング剤(D)>
シランカップリング剤(D)として以下のものを用意した。
なお、シランカップリング剤(D)の反応性官能基の種類、エポキシ当量またはメルカ
プト当量、含有アルコキシ基の種類、アルコキシ基含有量については、断りのない限りカ
タログ値を採用した。また、重量平均分子量及び分散度に関しては、前述の方法にしたが
って測定した。
(D-1):「X-24-9590」と「X-41-1059A」の1:1(重量比)混
合物
・「X-24-9590」:信越化学工業社製、含有反応性官能基:エポキシ基、反応性
官能基当量:592g/mol、含有アルコキシ基:メトキシ基、アルコキシ基含有量:
9.5%、重量平均分子量:13,700、分散度:3.44
・「X-41-1059A」:信越化学工業社製、含有反応性官能基:エポキシ基、反応
性官能基当量:350g/mol、含有アルコキシ基:メトキシ基及びエトキシ基、アル
コキシ基含有量:42%、重量平均分子量:2,270、分散度:1.86
<実施例1~3、比較例1~3>
上記の成分を下記表2の通りに配合し、酢酸エチルにて固形分濃度を15%に調整し、
粘着剤組成物を得た。
上記で得られた粘着剤組成物を用いて、下記の通り評価用サンプルを作製し、下記性能
を評価した。評価結果を下記表2に併せて示す。
〔粘着剤層付き偏光板[I]の作製〕
得られた粘着剤組成物を厚み38μmの離型シート(東レ社製、セラピールWZ)に乾
燥後の厚みが20μmとなるように塗工し、100℃で3分間乾燥したのち、トリアセチ
ルセルロース(TAC)系フィルムを両面に積層した偏光板の一方のTAC系フィルム表
面に、離型シートと反対側の粘着剤層面を貼り合わせ、23℃×50%RHの環境下で7
日間エージングし、粘着剤層付き偏光板[I]を得た〔層構成:離型シート/粘着剤層/
TAC系フィルム1/偏光子/TAC系フィルム2〕。
なお、上記のTAC系フィルムはトリアセチルセルロース系フィルムであり、TAC系
フィルム1の厚みは40μm、TAC系フィルム2の厚みは40μmである。
粘着剤層付き偏光板[I]を用いて以下の評価を行った。
<耐久性:耐熱試験>
得られた粘着剤層付き偏光板[I]を165mm×95mmにカットし、離型シートを
剥離して粘着剤層面を無アルカリガラス(コーニング社製、イーグルXG、厚み1.1m
m)に押しつけ2kgローラーにて2往復して貼り合わせたのち、オートクレーブ処理(
0.5MPa×50℃×20分間)を行い、耐久性評価用のサンプルを作製した。
得られたサンプルについて、耐熱性(105℃×100時間)の条件で暴露した後の偏
光板について、以下の評価を行った。
(評価基準)
○・・・偏光板の全面に発泡もしくは端部に浮きが見られない、または、角に極わずか
に浮きが見られる程度であった。
△・・・偏光板の端辺にわずかに浮きが見られる。
×・・・偏光板の全面に発泡もしくは端辺に1mm以上の浮きが見られる。
<ゲル分率>
得られた粘着剤層付き偏光板[I]の離型シートを剥離し、粘着剤層面から粘着剤をピ
ッキングしSUS製の200メッシュ金網で包んだ後、23℃に調整した酢酸エチルに2
4時間浸漬して、酢酸エチル浸漬前の粘着剤の重量に対する、金網中に残存した不溶解の
粘着剤成分の重量百分率をゲル分率(%)とした。
<帯電防止性能:表面抵抗率>
上記粘着剤層付き偏光板[I]を23℃×50%RHの雰囲気下で24時間静置した後
、粘着剤層の離型シートを外し表面抵抗率測定装置(三菱化学アナリテック社製、Hir
esta-UP MCP-HT450)を用い粘着剤層の表面抵抗率(Ω/cm2)を測定
した。
Figure 2023076578000003
上記結果より、マクロモノマー(a1)由来の構造部位を含有するアクリル系樹脂(A
)及び融点が30℃以上のイオン性化合物(B)を含有する粘着剤組成物であって、アク
リル系樹脂(A)に対してイオン性化合物(B)を多めに含有してなる粘着剤組成物であ
る実施例1~3では、いずれも高温環境下において高い耐久性と帯電防止性能を両立でき
る粘着剤を形成していることがわかる。
一方、融点の低いイオン性化合物を含有させた比較例1~3では、いずれも耐久性に劣
る粘着剤であることがわかる。
したがって、本発明の粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤は、高温環境下においても
高い帯電防止性能と高い耐久性を両立できるものであることがわかる。
そして、本発明の実施例品である粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層付き偏光板が
、高い耐久性と帯電防止性能を兼ね備えていることから、上記粘着剤層を介して偏光板と
液晶セル等の画像表示部材とを貼り合わせてなる画像表示装置は、優れた品質のものにな
ると思われる。
本発明の粘着剤組成物は、液晶表示装置の製造時に、偏光板(保護フィルム)と液晶セ
ル(ガラス板)や導電層等の金属面との貼り合わせに用いる粘着剤として使用した際に、
高温環境下においても優れた耐久性を示し、かつ帯電防止性能に優れるため、ディスプレ
イやそれを構成する光学部品を貼り合せるための光学部材用粘着剤、特に、偏光板と液晶
セルのガラス基板、導電層を備えた基板等を貼り合わせるための偏光板用粘着剤として有
用である。

Claims (13)

  1. マクロモノマー(a1)由来の構造部位を含有するアクリル系樹脂(A)及びイオン性
    化合物(B)を含有する粘着剤組成物であって、アクリル系樹脂(A)100重量部に対
    してイオン性化合物(B)を3~20重量部含有し、かつ、イオン性化合物(B)が、融
    点30℃以上のイオン性化合物であることを特徴とする粘着剤組成物。
  2. マクロモノマー(a1)が、アルキル(メタ)アクリレート及び極性基含有(メタ)ア
    クリレート由来の構造を有するアクリル系マクロモノマーであることを特徴とする請求項
    1記載の粘着剤組成物。
  3. マクロモノマー(a1)の数平均分子量が1,000~50,000であることを特徴
    とする請求項1または2記載の粘着剤組成物。
  4. マクロモノマー(a1)の含有量が、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分に対し
    て0.1~10重量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着
    剤組成物。
  5. アクリル系樹脂(A)が、極性基含有モノマー(a3)を含有する重合成分を重合して
    なるアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の粘着剤
    組成物。
  6. アクリル系樹脂(A)の酸価が30mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項
    1~5のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
  7. イオン性化合物(B)が、窒素含有オニウム塩及びアルカリ金属塩の少なくとも一方で
    あることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
  8. 更に、架橋剤(C)を含有することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の
    粘着剤組成物。
  9. 更に、シランカップリング剤(D)を含有することを特徴とする請求項1~8のいずれ
    か一項に記載の粘着剤組成物。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の粘着剤組成物が、架橋剤(C)により架橋されて
    なることを特徴とする粘着剤。
  11. 粘着剤層の表面抵抗率が1.0×1010Ω/cm2未満であることを特徴とする請求項
    10記載の粘着剤。
  12. 請求項10または11記載の粘着剤を用いてなることを特徴とする偏光板用粘着剤。
  13. 請求項10または11記載の粘着剤で、偏光板と画像表示部材とを貼り合わせてなるこ
    とを特徴とする画像表示装置。
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