JP2023072379A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離爪を用いることなく、定着部材から用紙を分離することが可能な画像形成装置および画像形成方法を提供する。【解決手段】用紙の表面にトナー像を形成した後、用紙の裏面にトナー像を形成する画像形成部と、用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、用紙の表面に形成されたトナー像を定着する定着部と、表面と前記裏面との間で用紙の先端側の余白量が異なるようにトナー像の形成態様を変更する制御を行う制御部と、備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来、プリンターやスキャナー、コピー機、ファックス等の機能を兼ねた多機能な画像形成装置において、用紙の両面に画像形成を行う両面印刷の機能を備えたものが知られている。両面印刷を実行する機能としては、例えば、搬送経路上の転写ニップおよび定着ニップを通って表面にトナー像が形成された用紙を、搬送経路から分岐して設けられた引き込み経路に引き込んだ後、引き込み経路に設けられた反転ローラー対を逆回転させることで、用紙の表裏を反転させ、反転させた用紙を、再給紙経路を介して搬送経路の転写ニップの上流に再給紙し、裏面にトナー像を形成するものなどが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、例えば、特許文献2には、定着ローラーと、熱源を有する加熱ローラーと、定着ローラーと加熱ローラーとの間に張架された定着ベルトと、定着ベルトを介して定着ローラーに対向配置され、定着ローラーおよび定着ベルトとの間に定着ニップを形成する下加圧ローラーと、下加圧ローラーに当接し、下加圧ローラーから用紙を分離させる分離爪とを有する定着装置が開示されている。
特開2006-124100号公報 特開2020-16865号公報
ところで、特許文献1に記載の画像形成装置において、両面印刷が実行される場合、用紙の裏面に定着されるトナー像によって用紙が定着ベルトに付着して巻き付く不良である上分離不良が発生する場合や、用紙の表面に定着されるトナー像によって用紙が下加圧ローラーに付着して巻き付く不良である下分離不良が発生する場合がある。
特許文献2に記載の定着装置によれば、分離爪が下加圧ローラーから用紙を分離することにより、下分離不良を抑制することが可能となる。
しかしながら、分離爪による爪跡である画像不良が発生する場合や、分離爪が下加圧ローラーに当接することで下加圧ローラーが損傷する場合があるという問題点があった。
本発明の目的は、分離爪を用いることなく、定着部材から用紙を分離することが可能な画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
本発明における画像形成装置は、
用紙の表面にトナー像を形成した後、前記用紙の裏面にトナー像を形成する画像形成部と、
前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着する定着部と、
前記表面と前記裏面との間で前記用紙の先端側の余白量が異なるように前記トナー像の形成態様を変更する制御を行う制御部と、
を備える。
本発明における画像形成方法は、
用紙の表面にトナー像を形成した後、前記用紙の裏面にトナー像を形成し、
前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着し、
前記表面と前記裏面との間で前記用紙の先端側の余白量が異なるように前記トナー像の形成態様を変更する制御を行う。
本発明によれば、分離爪を用いることなく、定着部材から用紙を分離することができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着部の定着ニップの出口近傍を示す図である。 定着部の一例を模式的に示す図である。 定着ニップの出口近傍の一例を示す図である。 定着ニップの分解断面図である。 用紙の裏面におけるトナー像としてのパッチ画像の一例を示す図である。 定着ニップに突入する用紙等の一例を模式的に示す図である。 定着ニップに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙を模式的に示す図である。 定着ニップに突入し、裏面にパッチ画像が形成されない用紙を模式的に示す図である。 定着ニップに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙の他の例を模式的に示す図である。 定着ニップに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙の他の例を模式的に示す図である。 パッチ画像領域の一例を示す図である。 パッチ画像領域に形成されたパッチ画像を示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 パラメータの一例を示す図である。 変形例1における定着ニップの出口近傍の例を示す図である。 変形例1に係る画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、および制御部101等を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。なお、入力操作には、通常モード、光沢度が所定値(通常モードの値)より低い低光沢モード、および、光沢度が所定値より高い高光沢モードのいずれかを選択する操作が含まれる。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーをクリーニングする。なお、安定したクリーニング性を確保するため、感光体ドラム413に滑剤を積極的に塗布する滑剤塗布部が配置されている。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423,423A、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423,423Aにループ状に張架される。複数の支持ローラー423,423Aのうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラーが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、中間転写ベルト421の走行速度を一定に保持し易くなる。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラーのベルト走行方向下流側に配置される対向ローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424が対向ローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラーに一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラーと当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている表面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C、60D等を備える。定着部60は、定着器すなわち筐体内にユニットとして配置される。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62、および上加圧ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と上加圧ローラー63との間に所定の張力がかかった状態で架け渡されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材を構成する下加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。下加圧ローラー64は、定着ベルト61を介して上加圧ローラー63に所定の定着荷重で圧接される。このようにして、上加圧ローラー63および定着ベルト61と下加圧ローラー64との間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNPが形成される。定着部60において、上側定着部60A、下側定着部60Bおよび加熱源60C,60Dは、定着ニップNPで用紙Sを加熱、加圧しながら搬送することにより、未定着のトナー像を用紙Sに定着させる。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、用紙Sの表面にトナー像を形成される際に搬送される経路であって、画像形成部40でトナー像が形成される用紙Sが搬送される主搬送路530を備える。主搬送路530は、搬送方向上流側から、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対、画像形成部40の二次転写ニップ、および定着部60の定着ニップを経由して用紙Sを搬送する経路である。また、搬送経路部53は、用紙Sの裏面にトナー像を形成される際に搬送される経路であって、用紙Sの表裏を反転させる反転搬送路533を備える。
反転搬送路533は、一方の端部が第1の還流搬送路533a及び第2の還流搬送路533bと繋がる。ここで、第1の還流搬送路533a及び第2の還流搬送路533bと繋がる反転搬送路533の一方の端部は、両面印刷時において用紙Sの進行方向(搬送方向)の正逆が切り替わるスイッチバックポイントとなる。以下、反転搬送路533において、第1の還流搬送路533aから用紙Sが搬送される矢印aで示す搬送方向を「正方向」と称し、第2の還流搬送路533bへ用紙Sが搬送される矢印bで示す搬送方向を「逆方向」と称する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
ところで、両面印刷が実行される場合、定着ニップNPの出口近傍において、用紙Sの裏面に定着されるトナー像によって用紙Sが定着ベルト61に付着して巻き付く不良である上分離不良が発生する場合や、用紙Sの表面に定着されるトナー像によって用紙Sが下加圧ローラー64に付着して巻き付く不良である下分離不良が発生する場合がある。なお、用紙Sが定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)から分離可能であるか否かは、用紙Sの裏面(上面)に対する定着ベルト61側の付着力(以下、「裏面側付着力」)、及び用紙Sの表面(下面)に対する下加圧ローラー64側の付着力(以下、「表面側付着力」)、用紙Sが変形することで発生する復元力のバランスによって決定される。
定着部60において、用紙Sが下加圧ローラー64に巻き付く不良である下分離不良を抑制するため、仮に、用紙Sを下加圧ローラー64から分離するため分離爪が設けられた場合、分離爪による爪跡である画像不良が発生する場合や、分離爪が下加圧ローラー64に当接することで下加圧ローラーが損傷する場合がある。
下分離不良を抑える方法としては、例えば、所定サイズの用紙よりも一回り大きな用紙を用いることで、用紙Sを下加圧ローラー64から分離し、印刷後、その余白をカットする方法が考えられる。しかし、余白をカットする作業工程が必要となるという問題がある。
また、分離爪を用いることなく、定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)から用紙を分離する方法としては、上加圧ローラー63および定着ベルト61と下加圧ローラー64との間に形成される定着ニップNPの出口近傍に、定着ベルト61と隙間を持って非接触分離板を配置することが考えられる。しかし、隙間に用紙Sが入り込んで、用紙ジャムを引き起こす懸念があるという問題がある。
また、定着ベルト61と用紙Sとの間にエアーを吹き付けることで用紙Sを定着ベルト61から分離することが考えられる。しかし、エアーの風量が強いと、用紙Sが下加圧ローラー64側に押し付けられるため、下分離不良が生じる。そこで、用紙先端部でエアーの風量を弱め、用紙先端部以外で風量を強めることが考えられるが、風量の切り替え速さを用紙の搬送速度に追従させることは困難であるという問題がある。
また、片面通紙時に裏面に特色トナーを付与して用紙の剛度等を向上させることが考えられるが、両面通紙に対応していないため、十分であると言えない。特に、両面通紙時には下加圧ローラーとトナーの付着力が発生し、下分離不良がより発生し易くなるという問題がある。
本実施の形態に係る画像形成装置1は、上記の方法によらず、分離爪を用いることなく、定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)から用紙を分離する。以下、その分離メカニズムについて説明する。図3は、定着ニップNPの出口近傍を示す図である。なお、図3には図示されないが、用紙Sおよび定着ベルト61のそれぞれに対して非接触で、用紙Sを定着ベルト61から分離するための用紙分離部80(図2参照)が配置されている。
図4は、定着部60の一例を模式的に示す図である。図4に示すように、定着部60は、下加圧ローラー64を駆動するモーター66を有している。制御部101は、画像形成条件(紙種、坪量、サイズ等)、定着温度、定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)の周長、入力画像データに基づいて、モーター66を制御する。
図5は、定着ニップNPの出口近傍の一例を示す図である。図5に示す用紙分離部80は、例えば、ダクト82を有するシロッコファンである。ダクト82は定着ニップNPの出口近傍に配置されている。用紙分離部80は、ダクト82から用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向かって分離エアーを噴き出す。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sを定着ベルト61から分離することが容易となる。
本実施の形態において、定着部60は、搬送された用紙Sの表面(下面)に形成されたトナー像を定着した後、表裏を反転して搬送された用紙Sの裏面(上面)に形成されたトナー像を定着する。図3に搬送方向に搬送され、トナー像が定着される用紙Sを示す。図3に示す定着ニップNPにおいては、上から下に向かって定着ベルト61、用紙Sの裏面(上面)に形成されたトナー像、用紙S、用紙Sの表面(下面)に形成されたトナー像、および、下加圧ローラー64の5要素が配置されている。搬送された用紙Sの裏面(上面)が分離エアーによって定着ベルト61から分離し易くなるため、裏面(上面)に対する定着ベルト61側の付着力(裏面側付着力)を、表面(下面)に対する下加圧ローラー64側の付着力(表面側付着力)よりも大きくしても問題がない。
次に、定着ニップNPの5要素のそれぞれに作用する力について図6を参照して説明する。図6は、定着ニップNPの分解断面図である。図6に示すように、用紙Sには、トナーによる定着ベルト61側(上側)の付着力、及び上方向の曲げ応力が作用する。また、用紙Sには、トナーによる下加圧ローラー64側(下側)の付着力、下方向の曲げ応力、及び下方向の重力が作用する。上方向及び下方向のそれぞれの付着力が互いに同じであり、かつ、上方向及び下方向のそれぞれの曲げ応力が互いに同じである場合、用紙Sに下方向の重力が作用する分だけ、用紙Sは下加圧ローラー64から分離し難くなる。
図5に示す用紙分離部80のダクト82から用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向かって分離エアーが吹き出すことにより、用紙Sが定着ベルト61から分離し易くなる。したがって、用紙Sに作用するトナーによる定着ベルト61側(上側)の付着力を下加圧ローラー64側(下側)の付着力よりも大きくすることで、用紙Sを下加圧ローラー64側(下側)よりも定着ベルト61側(上側)に付着させ、定着ベルト61側(上側)に付着させた用紙Sを分離エアーにより分離させると、用紙Sを下加圧ローラー64側(下方向)及び定着ベルト61(上側)に付着させないことが可能となる。また、分離爪を用いることなく、用紙Sを定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)から分離することが可能となる。
制御部101は、両面印刷が実行される場合、搬送方向に搬送される用紙Sの搬送方向先端S1の位置から裏面におけるトナー像の搬送方向先端G2の位置までの距離L2である裏面側余白量と、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から表面におけるトナー像の搬送方向先端G1の位置までの距離L1である表面側余白量とが相互に異なるように画像形成部40を制御する(図8参照)。例えば、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも長い場合、裏面側付着力が表面側付着力よりも大きくなる。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sが下加圧ローラー64に巻き付く分離不良である下分離不良を抑えることができる。これとは反対に、例えば、表面側余白量L1が裏面側余白量L2よりも長い場合、表面側付着力が裏面側付着力よりも大きくなる。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sが定着ベルト61に巻き付く分離不良である上分離不良を抑えることができる。
本実施の形態では、用紙Sが下加圧ローラー64に巻き付く分離不良である下分離不良が懸念される。そこで、制御部101は、両面印刷が実行される場合、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、裏面におけるトナー像の位置を表面におけるトナー像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす制御を実行する。具体的には、制御部101は、裏面におけるトナー像の位置が表面におけるトナー像の位置よりも搬送方向に所定量ずれるように画像形成部40を制御する。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sが下加圧ローラー64に巻き付く下分離不良を抑えることができる。一方で、用紙Sの裏面側に対する定着ベルト61側の付着力(裏面側付着力)が高まる。そこで、制御部101は、分離エアーがダクト82から用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向かって噴き出すように用紙分離部80を制御する。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sを定着ベルト61から分離することが容易となる。
なお、これに対して、定着ニップNPの出口以降の用紙Sが定着ベルト61に巻き付く分離不良である上分離不良が懸念される場合、制御部101は、表面側余白量L1が裏面側余白量L2よりも小さくなるように、表面におけるトナー像の位置を裏面におけるトナー像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす制御を実行する。一方で、用紙Sの表面側に対する下加圧ローラー64側の付着力(表面側付着力)が高まる。この場合、分離エアーがダクト(不図示)から用紙Sと下加圧ローラー64との間の隙間に向かって噴き出すように用紙分離部(不図示)を配置する。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sを下加圧ローラー64から分離することが容易となる。
裏面におけるトナー像の位置を表面におけるトナー像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす方法として、トナー像としてのパッチ画像を裏面に形成する方法と、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらして形成する方法とがある。
本実施の形態においては、トナー像としてのパッチ画像を裏面に形成する方法について説明する。その後、変形例1において、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらして形成する方法について説明する。以下の説明において、トナー像という場合、特に言及しない限り、原画像およびパッチ画像が含まれる(図7を参照)。ここで、「パッチ画像」とは、付着力調整用の画像であって、例えば、帯状のパッチパターンであり、原画像が形成される原画像形成領域以外のパッチ画像領域に形成される。また、「原画像」とは、ユーザーにより入力された印刷予定の画像の電子データである。電子データには余白部の情報が含まれる。制御部101は、電子データから余白部の情報を取得する。なお、制御部101は、余白部の情報を検出する検出手段から余白部の情報を取得してもよい。
両面印刷が実行される際に下分離不良が懸念される場合、制御部101は、画像の電子データおよび余白部の情報に基づいて、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から表面におけるトナー像(ここでは、原画像)の搬送方向先端G1の位置までの距離L1である表面側余白量、及び用紙Sの搬送方向先端S1の位置から裏面におけるトナー像(ここでは、原画像)の搬送方向先端G2の位置までの距離L2である裏面側余白量を算出する。以下の説明において、原画像形成領域以外の領域であって、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から用紙Sの表面における原画像の搬送方向先端G1の位置までの領域を、表面における「パッチ画像領域」という。また、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から用紙Sの裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置までの領域を裏面における「パッチ画像領域」という。
制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行する。
制御部101は、予め定められた複数のパラメータのいずれか一つ、又は二以上の組み合わせに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かを決定する。例えば、パラメータとしては、(1)表面および裏面のそれぞれにおける原画像の搬送方向先端G1,G2の位置、(2)表面におけるトナー像のカバレッジ、(3)用紙Sの坪量である。制御部101は、印刷予定の画像の電子データ等に基づいてパラメータ(1)、(2)を算出し、また、パラメータ(3)を取得する。なお、パラメータ(2)としては、トナー像のカバレッジに代えて、トナー像の画像濃度や、トナー像の濃度分布や、トナー像の階調でもよい。
制御部101は、例えば、パラメータ(1)に基づいて、表面および裏面のそれぞれにおける原画像の搬送方向先端G1,G2の位置同士が同じである場合、又は裏面における原画像の搬送方向先端の位置G2が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向後端側である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。これに対して、制御部101は、裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向先端側である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない決定を行う。
制御部101は、例えば、パラメータ(2)に基づいて、表面におけるトナー像のカバレッジが所定の閾値以上である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。これに対して、制御部101は、表面におけるトナー像のカバレッジが所定の閾値未満である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない決定を行う。
制御部101は、例えば、パラメータ(3)に基づいて、用紙Sの坪量が予め定められた閾値未満である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。これに対して、制御部101は、用紙Sの坪量が予め定められた閾値以上である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない決定を行う。
図8は、定着ニップNPに突入する用紙S等の一例を模式的に示す図である。図8に矢印で搬送方向を示す。図8に示す用紙Sの上面が裏面であり、下面が表面である。図8に示すように、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から表面における原画像の搬送方向先端G1の位置までの距離L1(表面側余白量)と、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置までの距離L2(裏面側余白量)は同じである。したがって、パラメータ(1)の「表面および裏面のそれぞれにおける原画像の搬送方向先端G1,G2の位置同士が同じある場合」に相当する。この場合、制御部101は、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。そして、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域(ここでは、裏面側余白量の全部)に形成する制御を実行する。これにより、定着ニップNPの出口以降の用紙Sを下加圧ローラー64から分離することが容易となる。一方で、定着ニップNPの出口以降の用紙Sを定着ベルト61から分離し難くなるが、用紙分離部80のダクト82からエアーが用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向けて吹き出すため、用紙Sが定着ベルト61に巻き付く不良である上分離不良を抑えることが可能となる。
図9Aは、定着ニップNPに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙を模式的に示す図である。図9Aに示すように、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも大きい。したがって、パラメータ(1)の「裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向後端側である場合」に相当する。この場合、制御部101は、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。そして、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域(ここでは、裏面側余白量の全部)に形成する制御を実行する。
図9Bは、定着ニップNPに突入し、裏面にパッチ画像が形成されない用紙を模式的に示す図である。図9Bに示すように、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さい。したがって、パラメータ(1)の「裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向先端側である場合」に相当する。この場合、制御部101は、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行しない。
以上、制御部101がパラメータ(1)から(3)のいずれか一つに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定することについて説明した。次に、制御部101がパラメータ(1)から(3)のいずれか二つの組み合わせに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定することの一例について説明する。
図10Aは、定着ニップNPに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙の他の例を模式的に示す図である。図9Aに示すように、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも大きい。したがって、パラメータ(1)の「裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向後端側である場合」に相当する。また、パラメータ(2)の「表面におけるトナー像のカバレッジが所定の閾値(ここでは、30%)以上である場合」に相当する。この場合、制御部101は、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行う。そして、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域(ここでは、裏面側余白量の全部)に形成する制御を実行する。図11に領域Aおよび領域Bでパッチ画像領域を示す。また、図12にパッチ画像領域に形成されたパッチ画像を示す。図11に示す領域Aは、搬送方向先端S1の位置から表面における原画像の搬送方向先端G1の位置までの領域であって、領域Aには、100%のベタ画像としてのパッチ画像が形成される。なお、領域Aに形成されるパッチ画像は、トナー消費量低減の観点から100%のベタ画像に限定されない。また、領域Bには、表面における原画像の搬送方向先端G1の位置から裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置までの領域であって、領域Bには、画像濃度(表面における原画像の領域Bに相当する範囲の画像濃度の平均値)と同じ画像濃度のパッチ画像が形成される。
図10Bは、定着ニップNPに突入し、裏面にパッチ画像が形成された用紙の他の例を模式的に示す図である。図10Bでは、図9Bと同じように、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも大きい。したがって、パラメータ(1)の「裏面における原画像の搬送方向先端G2の位置が表面における原画像の搬送方向先端G1の位置よりも搬送方向後端側である場合」に相当する。しかし、パラメータ(2)の「表面におけるトナー像のカバレッジが所定の閾値(ここでは、29%)以下である場合」に相当する。この場合、制御部101は、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行しない。
次に、パッチ画像を形成する制御を実行する場合、パッチ画像をどのように形成するかについて説明する。制御部101は、裏面におけるパッチ画像領域を、表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する。具体的には、制御部101は、表面におけるトナー像の画像濃度に応じて、裏面におけるパッチ画像領域を搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に広くする。なお、制御部101は、裏面におけるパッチ画像領域を、表面におけるトナー像の搬送方向でパッチ画像領域と同じ位置の画像濃度に基づいて決定してもよい。
また、制御部101は、裏面におけるパッチ画像の画像濃度を、表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する。具体的には、制御部101は、トナー像の画像濃度に対応するようにパッチ画像の画像濃度を決定する。なお、制御部101は、裏面におけるパッチ画像の画像濃度を、表面におけるトナー像の搬送方向でパッチ画像領域と同じ位置の画像濃度に基づいて決定してもよい。
また、制御部101は、用紙Sの色情報に基づいてパッチ画像の色を決定する。用紙の色情報は、色検出部(例えば、インライン分光測色計)により検出される。制御部101は、色検出部の検出結果を取得する。例えば、用紙の色情報が「白」である場合、パッチ画像は、白トナーにより形成される。また、用紙が有色である場合、パッチ画像はその色のトナーにより形成されてもよく、透明トナーにより形成されてもよい。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1の動作の一例について図13を参照して説明する。図13は、本実施の形態に係る画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。本フローは、画像形成装置1に電源が入力されることにより開始される。また、本フローに示す動作は、画像形成処理中に繰り返し行われる処理である。
ステップS100において、制御部101は、ユーザーによる印刷設定に基づいて、両面印刷が実行されるか否かについて決定する。両面印刷が実行される場合(ステップS100:YES)、処理はステップS110に遷移する。両面印刷が実行されない場合(ステップS100:NO)、処理はステップS130に遷移する。
ステップS110において、制御部101は、予め定められたパラメータに基づいて、トナー像としてのパッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定する。パッチ画像をパッチ画像領域に形成する場合(ステップS110:YES)、処理はステップS120に遷移する。パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない場合(ステップS110:NO)、処理はステップS130に遷移する。
ステップS120において、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行する。その後、図13に示す本フローは終了する。
ステップS130において、制御部101は、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行しない。その後、図13に示す本フローは終了する。
上記実施の形態に係る画像形成装置1は、制御部101と、用紙Sの表面にトナー像を形成した後、用紙Sの裏面にトナー像を形成する画像形成部40と、用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、用紙Sの裏面に形成されたトナー像を定着する定着部60と、定着ニップNPの出口近傍に配置され、分離エアーがダクト82から用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向けて吹き出す用紙分離部80と、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から裏面におけるトナー像の搬送方向先端G2の位置までの距離である裏面側余白量L2が、用紙Sの搬送方向先端S1の位置から表面におけるトナー像の搬送方向先端G1の位置までの距離である表面側余白量L1より小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行する制御部101と、備える。
上記構成により、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さいため、分離爪を用いることなく、下加圧ローラー64から用紙Sを分離することが容易となる。これにより、用紙Sが下加圧ローラー64に巻き付く不良である下分離不良を抑制することが可能となる。一方で、定着ベルト61から用紙Sを分離することが困難となるため、用紙Sが定着ベルト61に巻き付く不良である上分離不良を抑制することが難しくなるが、分離エアーがダクト82から用紙Sと定着ベルト61との間の隙間に向けて吹き出すため、定着ベルト61から用紙Sを分離することが可能となる。これにより、用紙Sが定着ベルト61に巻き付く不良である上分離不良を抑制することが可能となる。
また、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101が予め定められた複数のパラメータの少なくとも一つに基づいて、トナー像としてのパッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定する。これにより、例えば、上分離不良が生じない場合、パッチ画像が形成されないため、トナーの消費量の増加を抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101が用紙Sの坪量に基づいて、トナー像としてのパッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定する。これにより、パッチ画像を不必要に形成することが防止されるため、トナーの消費量の増加を抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101は、裏面におけるパッチ画像領域を、表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する。これにより、パッチ画像領域を必要最小限に押抑えることができるため、トナーの消費量の増加を抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101は、パッチ画像の画像濃度を、表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する。これにより、パッチ画像の画像濃度を必要最低限に抑えることができるため、トナーの消費量の増加を抑えることが可能となる。
なお、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101がパラメータ(1)から(3)のいずれか一つに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行うことや、制御部101がパラメータ(1)から(3)の二以上の組み合わせに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定を行うことの一例について説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、制御部101は、パラメータ(1)から(3)の少なくとも1つと、パラメータ(1)から(3)以外の他のパラメータとの組み合わせに基づいて、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成するか否かについて決定してもよい。
図14は、パラメータ(3)および他のパラメータの一例を示す図である。図14に示すように、制御部101は、パラメータ(3)に基づいて坪量が185g/m以下である場合、かつ、他のパラメータに基づいて表面形状がエンボス加工を有しない場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定をする。また、制御部101は、パラメータ(3)に基づいて坪量が185g/m以下である場合、かつ、他のパラメータに基づいて表面形状がエンボス加工を有する場合、かつ、凹凸深さが30μmよりも浅い場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成する決定をする。また、制御部101は、パラメータ(3)に基づいて坪量が185g/m以下である場合、かつ、他のパラメータに基づいて表面形状がエンボス加工を有する場合、かつ、凹凸深さが30μmよりも深い場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない決定をする。また、制御部101は、パラメータ(3)に基づいて坪量が186g/m以上である場合、パッチ画像を裏面におけるパッチ画像領域に形成しない決定をする。以上により、パッチ画像を形成する場合がさらに限定されるため、トナーの消費量の増加をさらに抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る画像形成装置1では、制御部101は、パッチ画像の画像濃度を、用紙Sを搬送方向に搬送する搬送速度に基づいて決定してもよい。用紙Sが搬送方向に搬送されるとき、用紙Sには搬送方向の慣性力が働く。搬送方向の慣性力は、搬送速度に応じて大きくなり、定着部材(定着ベルト61、下加圧ローラー64)から分離し易くなる。したがって、制御部101が搬送速度に応じてパッチ画像の画像濃度を下げることで、トナーの消費量の増加を抑えることが可能となる。
<変形例>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1の変形例1について説明する。変形例1の説明においては、上記実施の形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成について同じ符号を付してその説明を省略する。上記実施の形態では、図8に示すように、用紙Sの表面および裏面のそれぞれにおける原画像の搬送方向先端G1,G2の位置同士が同じある場合、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、トナー像としてのパッチ画像を、裏面におけるパッチ画像領域に形成する制御を実行する。
これに対して、変形例1では、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす制御を実行する。ここで、「ずらす」とは、入力画像データにおける原画像の位置からずらすことを意味する。図15に、表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずれた裏面におけるトナー像としての原画像を示す。
次に、変形例1に係る画像形成装置1の動作の一例について説明する。図16は、変形例1に係る画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS200において、制御部101は、ユーザーによる印刷設定に基づいて、両面印刷が実行されるか否かについて決定する。両面印刷が実行される場合(ステップS200:YES)、処理は、ステップS210に遷移する。両面印刷が実行されない場合(ステップS200:NO)、処理は、ステップS230に遷移する。
ステップS210において、制御部101は、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらすか否かについて決定する。原画像の位置をずらす場合(ステップS210:YES)、処理はステップS220に遷移する。原画像の位置をずらさない場合(ステップS210:NO)、処理はステップS230に遷移する。
ステップS220において、制御部101は、裏面側余白量L2が表面側余白量L1よりも小さくなるように、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす制御を実行する(下分離不良抑制制御)。その後、図16に示す本フローは終了する。
ステップS230において、制御部101は、裏面におけるトナー像としての原画像の位置を表面におけるトナー像としての原画像の位置よりも搬送方向に所定量ずらす制御を実行しない。その後、図16に示す本フローは終了する。
変形例1に係る画像形成装置1によれば、上記の実施の形態のようにパッチ画像を用いることなく、原画像の位置をずらすことにより、用紙Sの分離不良を抑えることができるため、例えば、トナーの消費量の増加を抑えることができるという利点がある。なお、上記の実施形態におけるパッチ画像を用いる構成と、変形例1における原画像の位置をずらす構成とを組み合わせてもよい。これより、パッチ画像が用いられる場合が減少するため、パッチ画像のみを用いる場合と比較して、トナーの消費量を低減することが可能となる。
<変形例2>
次に、変形例2について説明する。
上記実施形態又は変形例1において、パッチ画像領域にパッチ画像を形成することで、搬送方向先端側の余白部が無い場合、トナー像が用紙Sの搬送方向先端部からはみ出し、はみ出したトナー像によって、例えば、中間転写ベルト421が汚れる場合がある。ベルトクリーニング装置426(本発明の「清掃部」に対応する)は、はみ出したトナー像の汚れを清掃する。制御部101は、搬送方向先端側の余白部が無いと判定した場合、中間転写ベルト421上の残留トナーが清掃されるようにベルトクリーニング装置426を制御する。
なお、画像形成装置1に中間転写ベルト421上のトナーを静電的に除去するクリーニングブラシローラーと、クリーニングブラシローラーにバイアスを印加する印加手段とが配置されている場合、制御部101は、パッチ画像を形成することで、搬送方向先端側の余白部が無いと判定した場合、クリーニングブラシローラーが中間転写ベルト421上のトナーを静電的に除去することで、中間転写ベルト421上の残留トナーが清掃されるように印加手段を制御する。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、分離爪を用いることなく、定着部材から用紙を分離することが要求される画像形成装置に好適に利用される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
41 画像形成ユニット
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
424 二次転写ローラー
426 ベルトクリーニング装置
50 用紙搬送部
51 給紙部
52 排紙部
53 搬送経路部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
60D 加熱源
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 上加圧ローラー
64 下加圧ローラー
66 モーター
80 用紙分離部
101 制御部

Claims (17)

  1. 用紙の表面にトナー像を形成した後、前記用紙の裏面にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着する定着部と、
    前記表面と前記裏面との間で前記用紙の先端側の余白量が異なるように前記トナー像の形成態様を変更する制御を行う制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記表面と前記裏面との間で前記用紙の先端側の余白量が異なるように、前記表面及び前記裏面のうちの一方の面におけるトナー像の位置を他方の面におけるトナー像の位置よりも用紙の搬送方向に所定量ずらす制御を実行する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記一方の面は、裏面である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記裏面は、前記用紙および定着部材のそれぞれに対して非接触で、前記用紙を前記定着部材から分離する分離手段が配置される側の面である、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記トナー像としてのパッチ画像を形成する制御を実行する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記表面および前記裏面のそれぞれにおけるトナー像としての原画像の位置、前記表面におけるトナー像のカバレッジ、及び前記用紙の坪量の少なくとも一つに基づいて、前記パッチ画像を形成する制御を実行するか否かを決定する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記裏面における前記パッチ画像が形成されるパッチ画像領域を、前記表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記パッチ画像の画像濃度を、前記表面におけるトナー像の画像濃度に基づいて決定する、
    請求項5または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記用紙の色情報に基づいて前記パッチ画像の色を決定する、
    請求項5から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記用紙の色情報を検出する色検出部の検出結果に基づいて、前記パッチ画像の色を決定する、
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記パッチ画像の画像濃度を、前記用紙の搬送速度に基づいて決定する、
    請求項5から10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記裏面における前記余白量が前記表面における前記余白量よりも小さくなるように、トナー像としての原画像をずらす制御を実行する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記表面および前記裏面のそれぞれにおける前記原画像の位置、前記表面におけるトナー像のカバレッジ、及び前記用紙の坪量の少なくとも一つに基づいて、トナー像としての前記原画像の位置をずらす制御を実行するか否かを決定する、
    請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記用紙の表面および裏面のそれぞれにトナー像を転写することで画像形成を行う転写部材を備え、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記転写部材上のトナーを清掃する清掃部を備える、
    請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、搬送方向先端側の余白部にトナー像を形成する場合、前記転写部材上のトナーを清掃するように前記清掃部を制御する、
    請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 用紙の表面にトナー像を形成した後、前記用紙の裏面にトナー像を形成し、
    前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着した後、前記用紙の表面に形成されたトナー像を定着し、
    前記表面と前記裏面との間で前記用紙の先端側の余白量が異なるように前記トナー像の形成態様を変更する制御を行う画像形成方法。
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