JP2023051147A - ナースコールシステム、および状態判断システム - Google Patents

ナースコールシステム、および状態判断システム Download PDF

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憲一 小川
Kenichi Ogawa
徹 ▲高▼木
Toru Takagi
進吾 神谷
Shingo Kamiya
貴之 後藤
Takayuki Goto
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Abstract

【課題】ベッドの向きに依らずに、カメラの撮像画像を基に高い精度で患者の状態変化を検出可能なナースコールシステムを提供する。【解決手段】ナースコールシステムは、ナースコール子機と、ナースコール親機と、ベッド上の患者をベッド上方から撮像するカメラと、カメラの撮像画像を解析して、患者の状態変化を検出する状態判断部と、を備えている。状態判断部は、撮像画像に基づいてベッドの向きを検出し、ベッドが縦向きである場合には、第一モードで患者の状態変化を検出し、ベッドが横向きである場合には、第一モードとは異なる第二モードで前記患者の状態変化を検出するように構成されている。ナースコール親機は、患者の状態変化が発生したとの判断を受けて報知動作を実行する報知部を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、ナースコールシステム、および状態判断システムに関する。
ベッド上の患者や被介護者が起き上がろうとしたり、ベッド上から離れる等の自発行動時に、ベッドからの転落や転倒などの危険性がある。
そのため、特許文献1や特許文献2では、ベッド上の患者をカメラにて撮像し、その撮像画像から患者が上半身を起こした状態や患者がベッド上から離れた状態を検出した場合に、廊下灯からナースコール親機に注意状態発生信号を出力し、ナースコール親機の表示部に患者映像を表示するシステムを開示している。
特開2014-090913号公報 特開2016-059704号公報 特開2017-38777号公報
井上円・安井俊之・田口亮・梅崎太造:「患者みまもり機能の自働化に向けたベッド位置の検出」,電学論C, Vol.138, No.6, pp.670-677 (2018)
通常、病室のベッドは患者の頭部側の短辺が病室の壁面に沿うようにして縦向きに配置されている。そして、特許文献1においては、患者を撮像するカメラが、患者の頭部側が病室の壁面に沿うように配置されたベッドの上方、具体的には患者の頭部上方に設置されている。そして、特許文献2では、カメラの撮像画像をもとに、映像を解析する際に、カメラの画角内に患者の離床を判断するための特定エリアを設定し、患者が特定エリアから外へ移動した場合に離床発生を判断している。
ところで、病院においては、ベッドを横向きにしてベッド側面を壁面に沿うように配置したいという要望がある。特許文献1及び特許文献2の構成では、ベッドが縦向きに配置された場合における患者の状態判断をするよう構成されていたため、ベッドが横向きの場合に正しく患者の状態判断をすることができなかった。
そこで、本発明は、ベッドの向きに依らずに、カメラの撮像画像を基に高い精度で患者の状態変化を検出可能なナースコールシステムおよび状態判断システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のナースコールシステムは、
ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機とを有するナースコールシステムであって、
前記ベッド上の前記患者を前記ベッドの上方から撮像するカメラと、
前記カメラの撮像画像を解析して、前記患者の状態変化を検出する状態判断部と、
を備え、
前記状態判断部は、
前記撮像画像に基づいて前記ベッドの向きを検出し、
前記ベッドが縦向きである場合には、第一モードで前記患者の状態変化を検出し、
前記ベッドが横向きである場合には、前記第一モードとは異なる第二モードで前記患者の状態変化を検出する、
ように構成され、
前記ナースコール親機は、前記状態変化が発生したとの判断を受けて報知動作を実行する報知部を有する。
この構成によれば、ベッドの向きに依らずに、カメラの撮像画像を基に高い精度で患者の状態変化を検出できる。これにより、患者のベッドからの転落や転倒を防止することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記患者の状態変化は、前記患者が上半身を起こした状態、前記患者が端座位となった状態、前記患者が前記ベッド上から離れた状態、前記患者がベッド柵を外した状態の少なくとも一つを含んでもよい。
患者の状態変化としては、上記記載のものを検出することで、患者のベッドからの転落や転倒につながる危険行為を看護師が適切に把握することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記状態判断部は、
前記第一モードでは、前記カメラの画角内に、前記患者の状態変化を検出するための特定エリアとして第一特定エリアを設定するとともに、前記第二モードでは、前記第一特定エリアとは異なる第二特定エリアを設定し、
前記患者が前記第一特定エリアまたは前記第二特定エリアから外へ移動した場合に、前記患者が前記ベッド上から離れたと判断する、
ように構成され、
前記ナースコール親機は、前記患者が前記ベッド上から離れたとの判断を受けて前記報知動作を実行してもよい。
この構成によれば、ベッドの向きに応じて、特定エリアの範囲を変更することで、高い精度での患者の状態変化の検出を維持しつつ、誤検知を抑制できる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール親機は、前記第一特定エリアおよび前記第二特定エリアを変更可能な設定部をさらに有してもよい。
この構成によれば、患者の属性やベッド形状等の各種状況に応じて第一特定エリアおよび第二特定エリアを適宜に変更することで、誤検知をさらに抑制できる。
また、本発明のナースコールシステムは、
前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するために前記看護師が携行する携帯端末と、
前記状態変化が発生したとの判断を受けて、前記撮像画像を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、
をさらに有してもよい。
この構成によれば、看護師がナースステーションに居なくても、患者の危険行為を看護師に通知できるため、看護師は適切な対応を採ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の状態判断システムは、
ベッド上の人物を前記ベッドの上方から撮像するカメラと、
前記カメラの撮像画像を解析して、前記人物の状態変化を検出する状態判断部と、
前記状態変化の検出を受けて報知動作を実行する報知部と、
を備え、
前記状態判断部は、
前記撮像画像に基づいて前記ベッドの向きを検出し、
前記ベッドが縦向きである場合には、第一モードで前記人物の状態変化を検出し、
前記ベッドが横向きである場合には、前記第一モードとは異なる第二モードで前記人物の状態変化を検出する、
ように構成されている。
この構成によれば、ベッドの向きに依らずに、カメラの撮像画像を基に高い精度でベッド上の人物の離床動作を検出できる。
本発明によれば、ベッドの向きに依らずに、カメラの撮像画像を基に高い精度で患者の状態変化を検出可能なナースコールシステムおよび状態判断システムを提供することができる。
本発明に係るナースコールシステムの構成図である。 図1のナースコールシステムが備えるカメラの配置を示す概略図である。 図1のナースコールシステムが備えるカメラの機能ブロック図である。 図1のナースコールシステムが備えるナースコール親機の機能ブロック図である。 本実施形態における見守り動作を実行するためのフローチャートである。 ベッドがカメラに対して縦向きに配置された状態の撮像画像を示した図である。 ベッドがカメラに対して横向きに配置された状態の撮像画像を示した図である。 ナースコール親機の表示部に、廊下灯から送信された患者の映像が表示された状態を示す図である。
以下、本発明に係るナースコールシステムについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るナースコールシステム100の一例を示す構成図である。図1に示すように、ナースコールシステム100は、病室のベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出して通話するためのナースコール子機1と、各病室の出入口に設置されて患者からの呼出発生を報知する表示灯2aと患者名表示部2bとを備えた廊下灯2と、ナースステーションに設置されて患者からの呼び出しを受けて応答するためのナースコール親機3と、機器間の通信を制御する制御機4とを備えている。ナースコールシステム100は、さらに、ベッド毎に設置されて患者を撮像するカメラ5と、看護師が携行して患者からの呼び出しに応答するための携帯端末6と、基地局8を介して携帯端末6の通信を管理する交換機7とを備えている。
廊下灯2、ナースコール親機3、制御機4、カメラ5等はそれぞれHUB10を介してLAN接続され、ナースコール子機1は病室毎に廊下灯2に伝送線L1を介して接続されている。また、交換機7は伝送線L2を介して制御機4に接続されている。
ナースコール子機1は、呼出ボタン1aと壁面に設置されたプレート子機1bを有している。プレート子機1bは、呼出ボタン1aの接続部及び看護師と通話するための通話部を備えている。
図2は、カメラ5の配置を示す概略図である。図2に示すように、カメラ5は、ベッド9の上方に、詳しくはベッド9に伏した状態の患者Mの頭部の上方壁面に設置され、患者の頭部を中心に撮像するように設置されている。
図3は、カメラ5の機能ブロック図を示す。図3に示すように、カメラ5は、カメラ5を制御するカメラCPU21と、撮像画像から患者の状態を判定する状態判断部22と、各種情報を記憶する記憶部23と、撮像部25と、照明部26と、他のナースコール機器とHUB10を介してLAN接続するための通信インターフェース(通信IF)24とを備えている。
カメラCPU21は、例えば、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)により構成されている。電子制御ユニットは、プロセッサとメモリを含むマイクロコントローラと、その他電子回路(例えば、トランジスタ等)を含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)である。メモリは、各種制御プログラム(例えば、人工知能(AI)プログラム等)が記憶されたROM(Read Only Memory)と、各種制御データが一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)を含む。プロセッサは、ROMに記憶された各種制御プログラムから指定されたプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されている。
状態判断部22は、撮像部25で撮像された撮像画像から、ベッドエリアを把握し、ベッドの向きを検出する。ベッドエリアの把握手法としては、例えば特許文献3に開示されたベッドエリア把握手法を利用してもよく、非特許文献1の機械学習によるベッド位置の推定手法を用いてもよい。
また、状態判断部22は、ベッドの向きに応じて、複数のモードで患者の状態変化を検出する。患者の状態変化は、撮像画像に基づいて患者の形状を抽出することで、判断される。患者の形状を抽出するアルゴリズムとして、例えば公知の動体検出手法や、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)、或いはSURF(Speeded-Up Robust Features)による特徴量を使用した識別方法等を用いても良いし、Deep Learningを用いてもよい。
あるいは、状態判断部22は、カメラ5によって撮像された画像から、その画像に映る患者の人体骨格に関する情報を検出することで、患者の状態変化を判断してもよい。具体的には、状態判断部22は、撮像画像に基づいて、患者の骨格及び関節を推定する。骨格及び関節を推定する手法としては、例えば、既存の骨格トラッキング技術を利用できる。なお、状態判断部22は、対象人物の骨格及び関節のうちの一方を骨格情報として推定するようにしてもよい。
記憶部23は、患者の状態を判断するためのデータベースとしての学習データや設定値等を記憶する。
なお、図3の例では、状態判断部22及び記憶部23は、カメラCPU21とは別に設けられているが、カメラCPU21が状態判断部22及び記憶部23の機能を備える構成としてもよい。
撮像部25は、例えば、赤外線も透過するフィルタを設けたカメラモジュールで構成されている。照明部26は、例えば、赤外LED等の発光素子で構成されている。
図1に示すように、ナースコール親機3は、患者と通話したり放送するためのハンドセットや報音部を備えた通話部3aと、各種情報を表示する表示部3bと、個々の患者の患者情報表示部Mが一覧表示されたボード部3cとを有している。表示部3bは例えば7型の液晶モニタが使用され、通話部3aの近傍に配置されている。
図4は、ナースコール親機3の主要部の機能ブロック図を示している。図4に示すように、ナースコール親機3は、ナースコール親機3全体を制御する親機CPU31と、映像処理部32と、表示部3bに組み付けられた操作部としてのタッチパネル33と、情報記憶部35と、音声処理部37と、通知灯38と、通信インターフェース(通信IF)39とを備えている。
映像処理部32は、表示部3bに表示する画像或いは映像を制御する。具体的には、映像処理部32は、カメラ5で撮像されたベッド上の患者Mの映像を処理して表示部3bに表示する表示画像を生成する。
タッチパネル33は、表示部3bに対する看護師による操作を受け付け可能である。タッチパネル33は、例えば、状態判断部22が検出するベッド上の所定範囲を設定することが可能な設定部34、あるいは表示部3bに表示される患者画像の表示範囲を変更することが可能な設定部34として機能する。
情報記憶部35には、ナースコール子機1とカメラ5との対応関係に関する情報、各種設定情報、さらには、患者映像等が記憶される。具体的には、情報記憶部35は、ナースコール子機1とベッド番号の対応テーブル、ナースコール子機1と患者の対応テーブル、担当看護師テーブル、患者氏名や性別等の患者情報、ナースコール子機1とカメラ5の対応テーブル、設定部34によって設定されたベッド上の所定範囲等を記憶している。
音声処理部37は、通話部3aで報音する或いは通話部3aから入力される音声信号を処理する。通知灯38は、ボード部3cに設けられて呼出元を発光して通知する。通信IF39は、他のナースコール機器とLAN接続するためのインターフェースである。
上記のように構成されたナースコールシステム100の動作について、図5を参照して、以下において詳細に説明する。なお、ナースコール子機1の呼出操作を受けて廊下灯2が報知動作し、ナースコール親機3或いは携帯端末6で応答する動作は従来と同様であるため説明を省略し、状態判断部22を動作させる「見守り設定」を中心に説明する。図5は、本実施形態における見守り動作を実行するためのフローチャートである。なお、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。また、各装置が実行する処理は、矛盾の生じない範囲で、他の装置によって実行されてもよい。
図5に示すように、まず、看護師によるタッチパネル33の所定の操作で、任意の患者に対して見守り動作の開始を設定する(ステップS1)。ステップS1での見守り設定を受けて、親機CPU31は、見守り設定された患者に関連付けられているカメラ5を常時撮像状態とするとともに、状態判断部22を起動する(ステップS2)。
次に、起動された状態判断部22は、撮像部25により撮像された映像に対し、記憶部23に記憶されている学習データに基づいてベッドエリアを検出する(ステップS3)。図6は、ベッド9がカメラ5に対して縦向きに配置された状態の撮像映像C1を示した図であり、図7は、ベッド9がカメラ5に対して横向きに配置された状態の撮像映像C2を示した図である。
次に、状態判断部22は、ステップS3で検出されたベッドエリアに基づいて、ベッド9が縦向きであるか否かを判断する(ステップS4)。ベッド9が縦向きであるか否かの判断は、例えば、撮像映像C1,C2内におけるベッド9の縦横比に基づいて判断される。例えば、図6に示すように、ベッド9がカメラ5に対して縦向きに配置された状態の場合、検出されたベッドエリアから導き出されるベッド9の縦横比が1(縦):小数点以下の値(横)になる場合が多い。そこで、ベッド9の縦横比が縦>横である場合には、ベッド9が縦向きに配置されていると判断できる。一方で、ベッド9の縦横比が縦<横である場合には、ベッド9が横向きに配置されていると判断できる
あるいは、撮像映像C1,C2のような、縦向きのベッド映像と横向きのベッド映像を大量に学習した結果の学習データを記憶部23に保存しておき、それを利用して判断してもよい。
ステップS4において、ベッド9が縦向きに配置されていると判断された場合(ステップS4のYes)、状態判断部22は、縦向きに配置されたベッド9に対応して、患者Mの離床を判断するための第一特定エリアE1を設定する(ステップS5)。具体的には、状態判断部22は、画像データにおいて、ベッド9の輪郭線に沿って4本のラインT1~T4を引き、この4本のラインT1~T4の内側の領域を第一モードにおける特定エリアE1と設定する。ラインT1~T4の位置は、記憶部23に記憶される。
次に、状態判断部22は、カメラ5により撮像され、記憶部23が記憶している学習データに基づいて、第一モードで患者Mの状態を判断する(ステップS6)。具体的には、状態判断部22は、患者Mがベッド9に伏した状態(即ち仰臥位状態や側臥位状態)、患者Mが起き上がった状態、患者Mがベッド9から離れた状態(離床状態)のいずれかの状態であるかを判断する。
患者Mがベッド9に伏した状態であるかは、例えば撮像映像C1内における患者Mの頭部の位置から判断される。すなわち、ベッド9が縦向きに配置された第一モードにおいては、撮像映像C1の下側の所定領域内に患者Mの頭部が位置する場合に、患者Mがベッド9に伏した状態であると判断できる。また、患者Mが起き上がった状態であるかは、患者Mがベッド上に伏した状態から上半身を起こした状態を検出したことで起き上がり動作が発生と判断する。さらに、患者Mが離床状態であるかは、患者Mの起き上がり動作を検出した後、第一モードでの特定エリアE1の外へ患者Mが移動したら離床発生と判断する。すなわち、状態判断部22は、左側のラインT1よりも左側、または右側のラインT2から右側に患者Mが移動したら離床と判断する。
次に、ベッド9がカメラ5に対して横向きに配置された場合について、ステップS4に戻り説明する。図7に示すように、ベッド9がカメラ5に対して横向きに配置された状態の場合、ステップS4において、状態判断部22は、撮像映像C2に基づいてベッドエリアを検出し、ベッド9が縦向きに配置されていないと判断する(ステップS4のNo)。
次に、状態判断部22は、横向きに配置されたベッド9に対応して、患者Mの離床を判断するための第二特定エリアE2を設定する(ステップS7)。具体的には、状態判断部22は、画像データにおいて、ベッド9の輪郭線に沿って4本のラインT5~T8を引き、この4本のラインT5~T8の内側の領域を第二モードにおける特定エリアE2と設定する。ラインT5~T8の位置は、ラインT1~T4と同様に、記憶部23が記憶している。
次に、状態判断部22は、カメラ5により撮像され、記憶部23が記憶している学習データに基づいて、第二モードで患者Mの状態を判断する(ステップS8)。具体的には、状態判断部22は、第一モードと同様に、患者Mがベッドに伏した状態(即ち仰臥位状態や側臥位状態)、患者Mが起き上がった状態、患者Mがベッドから離れた状態(離床状態)のいずれかの状態であるかを判断する。
ベッド9が横向きに配置された第二モードにおいては、状態判断部22は、撮像映像C2の左側あるいは右側の所定領域内に患者Mの頭部が位置する場合に、患者Mがベッドに伏した状態であると判断する。また、第二モードにおいては、状態判断部22は、患者Mの起き上がり動作を検出した後、第二モードでの特定エリアE2の外へ患者Mが移動したら離床発生と判断する。すなわち、状態判断部22は、上側のラインT7よりも上側、または下側のラインT8よりも下側に患者Mが移動したら離床と判断する。
なお、ベッド9が横向きに配置されている場合には、ベッド9の図7におけるラインT8側は病室の壁面に当接するように設置されていることが多い。そのため、第二モードにおいては、状態判断部22は、ラインT7よりも上側に患者Mが移動した場合のみに離床と判断してもよい。
ステップS6またはステップS8に続いて、状態判断部22は、見守り中の患者Mに特定の状態変化が発生したか否かを判断する(ステップS9)。そして、特定の状態変化が発生したと判断した場合に(ステップS9のYes)、注意状態発生信号をナースコール親機3及び制御機4に対して出力し、合わせてカメラ5の撮像映像(患者映像)をナースコール親機3に送信する(ステップS10)。具体的には、状態判断部22は、患者Mが起き上がった状態あるいはベッド9の外へ移動した状態が発生したと判断したら、ナースコール親機3へ、注意状態発生信号を出力するとともに当該患者Mの撮像映像(患者映像データ)を送信する。
なお、患者Mが起き上がった状態を判断する場合は、一定時間(例えば、5秒)その体勢が維持されたら注意状態発生信号を出力することが好ましい。これにより、寝返りを打つ動作を起き上がり動作と判断するような誤動作を防止できる。また、注意状態発生信号を出力する特定の状態の発生として、上記の例では上半身を起こした状態あるいはベッド9の外へ移動した状態を例に挙げているが、上半身を起こした状態及びベッド9の外へ移動した状態の双方が発生した場合に注意状態発生信号を出力してもよい。
また、特定の状態は、患者Mが上半身を起こした状態や、ベッド上から居なくなった状態に限られるものではない。例えば、患者がベッド端に腰掛けた状態(端座位状態)や、患者がベッドに取り付けられたベッド柵S(図2)を取り外した状態を特定の状態に含んでもよい。患者Mが端座位となった状態であるかは、患者Mがベッド上で起き上がった状態からベッド9から足を出してベッド9に腰掛けた状態を検出したことで、端座位状態と判断する。
次に、注意状態発生信号を受信したナースコール親機3は、通話部3aが備える報音部から警報音を報音する(ステップS11)。報音部から警報音を報音するとともに、通知灯38を発光させて注意状態の発生を報知してもよい。
次に、ナースコール親機3は、親機CPU31の制御で信号に含まれるカメラID情報を読み取り、情報記憶部35を参照して通知元の患者を特定し、特定した患者の患者情報を表示部3bに表示するとともに、送信された映像を表示部3bに表示する(ステップS12)。また、ナースコール親機3は、カメラ5から送信された患者映像データを情報記憶部35に保存する。
図8は、表示部3bに、カメラ5から送信された患者の映像が表示された状態を示す図である。図8に示すように、表示部3bには、病室番号P1や患者氏名P2、更には診療科目P3等の発生元情報が表示される発生元情報表示部D1、患者の映像が表示される映像表示部D2、更にメッセージ表示部D3等の表示エリアが設けられている。メッセージ表示部D3には、例えば「注意行動が発生しました」と表示され、注意状態発生により映像が表示されていることが表示される。
なお、図8における映像表示部D2に表示されている映像は、ベッド9が縦向きに配置された場合のカメラ5による撮像画像である。また、表示部3bの画面の右側には自動で開始される録画映像の操作ボタンD4が配置されている。
次に、注意状態発生信号を受信した制御機4は、信号に含まれるID情報から、関連付けられている看護師情報及び携帯端末情報をナースコール親機3の情報記憶部35を参照して入手し、読み取った携帯端末6、即ち担当看護師が携行する携帯端末6に対して、注意状態の発生を通知する信号と共に病室番号等の発生元情報、及びカメラ5の撮像映像を送信する(ステップS13)。
制御機4からの信号を受信した携帯端末6は、ナースコール親機3の表示と同様に、表示部6aに発生元情報、カメラ5の撮像映像、メッセージを表示する(図示せず)。
以上説明したように、本実施形態に係るナースコールシステム100は、ナースコール子機1と、廊下灯2と、ナースステーションに設置されたナースコール親機3と、ベッド9上の患者Mをベッド上方から撮像するカメラ5とを備えている。カメラ5は、撮像画像C1,C2を解析して患者Mの状態変化を検出するための状態判断部22を有している。状態判断部22は、撮像画像C1,C2に基づいてベッド9の向きを検出し、ベッド9が縦向きである場合には、第一モードで患者Mの状態変化を検出し、ベッド9が横向きである場合には、第一モードとは異なる第二モードで患者Mの状態変化を検出するように構成されている。ナースコール親機3は、患者Mの状態変化が発生したとの判断を受けて報知動作を実行する報知部を有している。これによれば、ベッド9の向きに依らずに、カメラ5の撮像画像C1,C2を基に高い精度で患者Mの状態変化を検出できる。これにより、患者Mのベッド9からの転落や転倒を防止することができる。
また、本発明のナースコールシステム100において、患者Mの状態変化は、ベッド上の患者Mが上半身を起こした状態、患者Mが端座位となった状態、患者Mがベッド上から離れた状態、患者Mがベッド柵Sを外した状態の少なくとも一つを含んでもよい。患者の状態変化としては、例えば、上記記載のものを検出することで、患者Mのベッド9からの転落や転倒につながる危険行為を看護師が適切に把握することができる。
また、本発明のナースコールシステム100において、状態判断部22は、第一モードでは、カメラ5の画角内に、患者の状態変化を検出するための特定エリアとして第一特定エリアE1を設定するとともに、第二モードでは、第一特定エリアE1とは異なる第二特定エリアE2を設定する。そして、状態判断部22は、患者が第一特定エリアE1または第二特定エリアE2から外へ移動した場合に、患者がベッド上から離れたと判断するように構成され、ナースコール親機3は、患者が離床したとの判断を受けて通話部3aにおいて警告音を出力する。この構成によれば、ベッドの向きに応じて、特定エリアE1,E2の範囲を変更することで、高い精度での患者の状態変化の検出を維持しつつ、誤検知を抑制できる。
また、本発明のナースコールシステム100は、ナースコール子機1からの呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末6と、患者の状態変化が発生したとの判断を受けて、カメラ5による患者の撮像画像を携帯端末6に送信する通信制御手段と、をさらに有してもよい。この構成によれば、看護師がナースステーションに居なくても、患者の危険行為を看護師に通知できるため、看護師は適切な対応を採ることができる。
なお、上記実施形態では、カメラ5をベッドに伏した状態の患者の頭部上方に設置した場合を説明したが、カメラ5の搭載位置は、ベッドの上方であればよく、例えばベッドに伏した患者の足もとの上方にカメラ5を設置してもよい。ベッドの上方から撮像することで、ベッド周囲に人物が居てもベッド上から撮像した映像は変化しないため、誤動作を防ぐことができる。
また、ナースコール親機3は、第一モードの特定エリアE1および第二モードの特定エリアE2を手動で変更可能な設定部をさらに有してもよい。この構成によれば、看護師が患者の属性やベッド形状等の各種状況に応じて特定エリアE1や特定エリアE2を適宜に変更することで、誤検知をさらに抑制できる。
また、表示部3bの映像表示部D2に表示される患者映像は、1つの映像に限定されるものではなく、注意状態発生信号が複数のカメラ5から重なって送信された場合は、対応する複数の映像を表示部3bに表示させてもよい。
また、上記実施形態においては、状態判断部22をカメラ5に設けているが、この例に限られない。専用のサーバにてカメラ5の映像を常時受信できるよう構成し、そのサーバへ状態判断部22を設けてもよい。
また、上記実施形態においては、ナースコールシステム100における患者の見守り動作について説明しているが、この例に限られない。例えば、本実施形態における見守り動作は、ベッド上の患者を撮像し、ベッドの向きに応じて異なるモードにより患者の状態変化を検出して、所定の関係者へ通知する状態判断システムとして構成されてもよい。この場合、状態判断システムは、カメラと、状態判断部及び報知部を備えた制御装置(例えば、コンピュータなど)を組み合わせることで簡易に構成することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1:ナースコール子機、2:廊下灯、3:ナースコール親機、3a:通話部(報知部の一例)、3b:表示部、3c:ボード部、4:制御機、5:カメラ、6:携帯端末、6a:表示部、7:交換機、8:基地局、9:ベッド、21:カメラCPU、22:状態判断部、23:記憶部、24,39:通信インターフェース(通信IF)、31:親機CPU、32:映像処理部、33:タッチパネル、34:設定部、35:情報記憶部、37:音声処理部、38:通知灯、100:ナースコールシステム

Claims (6)

  1. ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機とを有するナースコールシステムであって、
    前記ベッド上の前記患者を前記ベッドの上方から撮像するカメラと、
    前記カメラの撮像画像を解析して、前記患者の状態変化を検出する状態判断部と、
    を備え、
    前記状態判断部は、
    前記撮像画像に基づいて前記ベッドの向きを検出し、
    前記ベッドが縦向きである場合には、第一モードで前記患者の状態変化を検出し、
    前記ベッドが横向きである場合には、前記第一モードとは異なる第二モードで前記患者の状態変化を検出する、
    ように構成され、
    前記ナースコール親機は、前記状態変化が発生したとの判断を受けて報知動作を実行する報知部を有する、ナースコールシステム。
  2. 前記患者の状態変化は、前記患者が上半身を起こした状態、前記患者が端座位となった状態、前記患者が前記ベッド上から離れた状態、前記患者がベッド柵を外した状態の少なくとも一つを含む、請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記状態判断部は、
    前記第一モードでは、前記カメラの画角内に、前記患者の状態変化を検出するための特定エリアとして第一特定エリアを設定するとともに、前記第二モードでは、前記第一特定エリアとは異なる第二特定エリアを設定し、
    前記患者が前記第一特定エリアまたは前記第二特定エリアから外へ移動した場合に、前記患者が前記ベッド上から離れたと判断する、
    ように構成され、
    前記ナースコール親機は、前記患者が前記ベッド上から離れたとの判断を受けて前記報知動作を実行する、請求項1または2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記ナースコール親機は、前記第一特定エリアおよび前記第二特定エリアを変更可能な設定部をさらに有する、請求項3に記載のナースコールシステム。
  5. 前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するために前記看護師が携行する携帯端末と、
    前記状態変化が発生したとの判断を受けて、前記撮像画像を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、
    をさらに有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のナースコールシステム。
  6. ベッド上の人物を前記ベッドの上方から撮像するカメラと、
    前記カメラの撮像画像を解析して、前記人物の状態変化を検出する状態判断部と、
    前記状態変化の検出を受けて報知動作を実行する報知部と、
    を備え、
    前記状態判断部は、
    前記撮像画像に基づいて前記ベッドの向きを検出し、
    前記ベッドが縦向きである場合には、第一モードで前記人物の状態変化を検出し、
    前記ベッドが横向きである場合には、前記第一モードとは異なる第二モードで前記人物の状態変化を検出する、
    ように構成されている、状態判断システム。
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