JP2023039735A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新品ウェブ装着後において、精度よくウェブを巻き取ることができる定着装置を提供する。【解決手段】 未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置30は、トナーを回収するウェブ201と、ウェブ201を巻き取る巻き取りローラ203と、ウェブ201の外表面に接触し、ウェブ201の外表面の位置に応じて移動可能な接触部材221と、接触部材221の位置に依って抵抗値が変更可能な可変抵抗体225と、可変抵抗体225の抵抗値から抵抗値に関する情報を算出する制御部151と、情報を記憶する記憶部152と、ウェブ201を巻き取る巻き取りモーター240と、記憶部152は、新品ウェブ201が装着された後、巻き取りモーター240が一回転するまでに検出された第一の情報を記憶し、新品ウェブ201が装着された後は第一の情報に応じて巻き取りモーターの回転量を制御することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、記録材上にトナー像を形成する画像形成装置及び定着装置に関するものである。
画像形成装置は、記録材上の未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置を有している。
定着装置は、未定着トナーに熱を与え、回転駆動される加熱回転体と、加熱回転体を加圧することで加熱回転体との間に定着ニップ部を形成し、回転駆動される加圧回転体と、を備える回転体対を有している。定着ニップ部に未定着トナーが乗った記録材が搬送されると、加熱回転体の熱と、加圧回転体による圧力とが記録材に加えられ、未定着トナーが記録材に定着される。
定着装置には、加熱回転体が有する熱が過剰に未定着トナーに伝わってしまうことで、記録材に定着せず加熱回転体の表面に付着してしまうホットオフセットが発生する虞がある。ホットオフセットによって加熱回転体の表面に残留したトナー(ホットオフセットトナー)は後続紙に付着することで、画像不良となる虞がある。
そこでホットオフセットトナーを除去するためにウェブユニットを搭載する構成が用いられている(特許文献1)。不織布等でできたウェブによってホットオフセットトナーを加熱回転体から除去し清掃することができる。
加熱回転体の表面を清掃することに用いられたウェブはウェブ巻き取りローラが回転することで巻き取られる。巻き取られたウェブが多いほど巻き取られたウェブの外径は大きくなる。そのため、巻き取られたウェブの外径に応じて、巻き取りローラがウェブを巻き取る際に回転する回転量を変化させている。
巻き取られたウェブの外表面に接触する接触部材の位置を、可変抵抗体を用いて検出する方法が知られている。可変抵抗体によって推定される接触部材の位置に応じて、巻き取りローラの回転量を制御している。
一方で、ウェブは消耗品である。未使用ウェブの残量が規定量以下になった場合、ウェブの交換作業が行われる。
特開2001-282029
巻き取りローラの外表面に接触する接触部材の位置に応じて巻き取りローラの回転量を制御するために、ウェブユニットに可変抵抗体を用いる構成が知られている。可変抵抗体の抵抗値から電圧値を算出することで、接触部材の位置を検知することができる。
ウェブが規定量以下になった場合、新品のウェブが装着される作業が行われる。新品ウェブの装着作業後には可変抵抗体の抵抗値はウェブ未使用時の抵抗値に戻される。
しかしながら可変抵抗体が有するヒステリシス成分によって、新品ウェブの装着作業前の初期電圧値と装着作業後の初期電圧値とが異なってしまうことがある。新品ウェブの装着作業後も、新品ウェブ装着作業前の初期電圧値を用いてウェブを巻き取る構成にした場合、巻き取るウェブの量にズレが生じてしまう虞がある。
そこで本発明の目的は、精度よくウェブを巻き取ることができる定着装置を提供することである。
本発明に係る定着装置は、記録材に担持された未定着トナーを加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部に未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ未定着トナー像を記録材に定着させる加圧回転体と、記録材に定着されず前記加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、前記加熱回転体の表面に付着したトナーの回収に使用された前記ウェブを巻き取る巻き取りローラと、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの外表面に接触し、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面の位置に応じて移動可能な接触部材と、前記接触部材の位置に依って抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、前記可変抵抗体の抵抗値から前記抵抗値に関する情報を算出する制御部と、前記情報を記憶する記憶部と、前記巻き取りローラを回転させることで前記ウェブを巻き取る巻き取りモーターと、前記制御部が新品の前記ウェブが装着されたことを検知した場合、前記記憶部は前記制御部によって算出された第一の情報を記憶し、前記制御部は前記第一の情報に基づいて前記巻き取りモーターの回転量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、精度よくウェブを巻き取ることが可能となる。
画像形成装置の構成を示す概略図である。 定着装置とウェブユニットの断面の概略図である。 ウェブユニットを示す概略図である。 外径検出部の構成を示す概略図である。 可変抵抗体の検出回路を示す図である。 検出電圧と可変抵抗体の回転角との関係を示す図である。 制御例1におけるフローチャートである。 ヒステリシス成分を補正する際のフローチャートである。 ウェブ交換前後において検出電圧と可変抵抗体の回転角との関係を示す図である。 制御例2におけるフローチャートである。 ローラ対の定着装置とウェブユニットとの断面の概略図である。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置100の構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置100は中間転写ベルト6の移動方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の画像形成部が配置されている。まず中間転写ベルト6上にトナー像が形成される過程について、イエローの画像形成部PYを例にとって説明する。
帯電器2によって回転駆動される感光ドラム3の表面が一様に帯電される(帯電)。その後、感光ドラム3表面に、露光装置5が入力される画像データに応じてレーザーを照射し、感光ドラム3表面上に静電潜像が形成される(露光)。その後、現像装置1により、感光ドラム上にイエローのトナー像が形成される(現像)。一次転写ローラ24は、イエロートナー像の電位極性とは逆の極性の電圧を中間転写ベルト6に印加させる。これにより、感光ドラム3上のイエロートナーは中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。なお、転写されずに感光ドラム表面に残ったイエロートナーはトナークリーナー4によってかき取られ、感光ドラム3表面から除去される。この一連のプロセスはマゼンタPM、シアンPC、ブラックPKでも同様に行われる。その結果、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト6上のトナー像は、二次転写ローラ対11、14によって形成される二次転写部n2へ搬送される。トナー像の搬送されるタイミングに合わせて記録材Aが記録材カセット10から1枚ずつ取り出されて二次転写部n2へ給送される。すると、中間転写ベルト6上のトナー像が記録材Aに転写される(二次転写)。
トナー像が転写された記録材Aは、定着装置30へ搬送され、定着装置30で熱及び圧力を受けて定着される(定着)。トナー像が定着された記録材Aは、排紙トレイ8へ排出される。
画像形成装置100は、モノクロ画像形成を行うこともできる。モノクロ画像形成時は、複数の画像形成部のうちブラックの画像形成部PKのみ駆動される。
記録材の両面に画像形成を行う、両面印刷について説明する。片面に画像形成された記録材Aは定着装置30から排出された後、フラッパー7によって紙パス18へ案内される。記録材Aが紙パス18から反転パス19に搬送されると、反転パス19上でスイッチバック搬送される。その後、記録材Aは両面パス20を通り、紙パス21に搬送される。このとき記録材Aは裏表反転された状態となる。その後、記録材Aは2次転写部n2に再び搬送され、トナー像が転写されると、定着装置30でトナー像の定着がおこなわれる。そして、両面印刷がおこなわれた記録材Aは排出トレイ8に排出される。
この、帯電から始まり、トナー像が定着された記録材Aが排出トレイ8に排出されるまでのプロセスを画像形成処理(プリントジョブ)とする。また、画像形成が行われている期間を画像形成処理中(プリントジョブ中)とする。
<定着装置>
次に本実施形態の定着装置30について図2を用いて説明する。
本実施形態では、無端状の回転可能な定着ベルト310を用いた定着装置を採用している。図2において、矢印αで示す方向から記録材は搬送される。定着装置30は、定着ベルト310を有する加熱回転体300と、定着ベルト310に当接し圧力を与えることによって定着ベルト310とニップ部Nを形成する加圧回転体330と、を有する。
加熱回転体300は、定着ベルト310と、ステアリングローラ350と、パッド部材である定着パッド380と、加熱ローラ340と、を有する。定着パッド380と加熱ローラ340は定着ベルト内周面に当接される。また、定着パッド380と加熱ローラ340とによって定着ベルト310は張架されている。
加熱ローラ340は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成される。本実施形態では、外径80mmのアルミニウム製のパイプにより形成されている。加熱ローラ340の内部に定着ベルト310を加熱するための手段としてハロゲンヒータ341が設置されている。ハロゲンヒータ341により、加熱ローラ340は所定の温度まで加熱される。ハロゲンヒータ341の熱により加熱された加熱ローラ340によって定着ベルト310は加熱される。定着ベルト310は、定着温度検知センサ(不図示)による温度検知結果に基づき、定着対象の記録材の坪量に応じた所定の目標温度に制御される。なお加熱手段は、ハロゲンヒータに限らず、例えば加熱ローラ340を電磁誘導加熱(IH)により発熱させる構成であっても良い。また、加熱ローラ340は、不図示のモーターからの駆動を受けることによって、矢印R2方向に回転駆動される。
定着ベルト310は、熱伝導性や耐熱性に優れており、その形状は、例えば、内径120mmで薄肉の無端状のベルトである。本実施形態においては、定着ベルト310は基層、基層の外側に弾性層、弾性層の外側に離型層、が形成された3層構造としている。基層は厚さ60μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを、離型層は厚さ30μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。後述する加圧回転体330が定着ベルト310を介して定着パッド380を加圧し回転駆動されることによって、定着ベルトは従動回転される。また、加熱ローラ340がモーターからの駆動を受けることで回転駆動されているため、定着ベルト310は加熱ローラ340の回転駆動によっても従動回転されていることになる。
定着パッド380は、定着ベルト310の内周面に、定着ベルト310を挟んで加圧回転体330と対向するように配置される。尚、本実施形態では定着パッド380と定着ベルト310との間に、例えばシリコーンオイルを含んだ潤滑シートやシリコーンオイル等の潤滑剤を介在させて、定着ベルト310と定着パッド380とが互いに滑らかに摺動できるようにしている。そのため、定着ベルト310内周面にはシリコーンオイル等のオイルが塗布された状態となっている。
加圧回転体330はアルミニウム製の円筒状の芯金を有し、芯金の外側に厚さが1mmの弾性層を有し、弾性層の外側にトナーとの分離性を高めるための離型層を有している。
また、加圧回転体330は矢印R1方向に回転駆動される。そのため、加圧回転体330と、定着パッド380と、によって挟まれた定着ベルト310は、加圧回転体330の回転駆動に対して従動して回転されている。
加圧回転体330を、定着ベルト310に対して、当接または離間可能に移動させる当接離間機構によって移動可能である。当接離間機構はフレーム385と、不図示の駆動モーターを有する。フレーム385は画像形成装置100によって支持される。フレーム385は加圧回転体330を支持している。フレーム385は回転軸332を回転軸として、不図示の駆動モーターから駆動を受けて、回転される。不図示の駆動モーターによって、フレーム385が回転軸332を回転軸として、紙面上時計回りに回転されると、加圧回転体330は、矢印P方向に移動される。これにより、加圧回転体330は、記録材の搬送方向αに対して垂直方向に、定着ベルト310を挟んで定着パッド380に向かって当接される(当接状態)。これにより定着ニップ部Nが形成される。本実施形態では総加圧力2000Nで加圧され、定着ニップ部Nの幅は24mmである。フレーム385が回転軸332を回転軸として紙面上反時計回りに回転されると、加圧回転体330が定着ベルト310から離間された状態となる(離間状態)。
以上の説明により、加熱回転体300と加圧回転体330とによって未定着トナー像を担持した記録材は定着ニップ部Nで挟持搬送され、熱と圧力が加えられ、定着が行われる。
本実施形態では上記したように、無端状の定着ベルト310を用いた所謂ベルト定着装置の構成ではあるが、これに限らない。図10に示すように加熱回転体300と加圧回転体330がローラ状のローラ対によって、記録材に対して定着を行う定着装置の構成であっても構わない。
<ウェブユニット>
続いて図2または図3を用いて、ウェブユニット200または回収ローラ204の説明を行う。
定着装置は熱と圧力とによって記録材上のトナーを記録材に定着させる。記録材上のトナーに対して過剰に熱が与えられた場合、記録材上のトナーが過剰に溶解することで記録材上に定着されず加熱回転体300にトナーが付着してしまう。この現象をホットオフセットと呼ぶ。ホットオフセットによって加熱回転体300上に付着したトナーが回収されなかった場合、加熱回転体300は回転するため、ホットオフセットしたトナーが後続紙に付着し定着される。すると、ホットオフセットしたトナーが定着した領域は画像不良となってしまう虞がある。
そこで、ホットオフセットしたトナーを回収するためのウェブユニット200が知られている。ウェブユニット200は加熱回転体300に付着したトナーを回収する。これによって、ホットオフセットによる画像不良を抑制する。
ウェブユニット200は、ウェブ201と供給ローラ202と巻き取りローラ203と押圧ローラ205とを有している。
回収ローラ204は定着ベルト310表面に接触し従動回転される。オフセットされたトナーは、定着ニップ部Nで熱が与えられることによって溶解された状態で、定着ベルト310の表面に付着している。本実施例で用いる回収ローラ204は、外径20mmのローラであり、定着ベルト310表面の離型層よりも溶解されたトナーに対する親和性が高いステンレスSUS303である。そのため、溶解されたトナーは回収ローラ204表面に移動される。
回収ローラ204表面に移動したトナーは不織布等でできたウェブ201によって回収ローラ204から回収される。ウェブユニット200はウェブ201を回収ローラ204に押圧するための押圧ローラ205を有している。押圧ローラ205によってウェブ201は回収ローラ204に押圧され所定のニップ幅を形成する。回収ローラ204に移動したトナーはウェブ201によって回収される。
トナーの回収に使用されたウェブ201は巻き取りローラ203によって巻き取られる。本実施形態では、例えばA4紙4枚につき0.2mmの頻度で巻き取りローラ203がウェブを巻き取る。ウェブ201の片側端部は巻き取りローラによって巻き取られ、他方側端部は供給ローラ202によって巻かれている。供給ローラは未使用のウェブ201を巻いており、巻き取りローラ203によってウェブ201が巻き取られると、未使用のウェブ201が供給ローラ202から供給される。これによって、ウェブ201と回収ローラ204との接触部分に未使用のウェブ201が供給され、定着ベルト310表面に付着したトナーの回収が行われる。
尚、ウェブ201は全長およそ50mの不織布等でできている。記録材の定着が行われ、トナーを回収するためのウェブ201がなくなると新品のウェブに取り換えなければならない。そのためトナーを回収するためのウェブ201がなくなると画像形成装置100を使用するユーザーはサービスマンを呼び、サービスマンによってウェブユニット200を新品のものに取り換えられる作業が行われる。ウェブユニット200の寿命が長ければ長いほどユーザーがサービスマンを呼ぶ回数が減るため、ウェブユニット200の寿命は高いほうが好ましい。ここでいう新品のウェブとは、一度もトナーの回収のために使用されていないウェブのことである。
回収ローラ204を介してウェブ201がトナーを回収する理由を説明する。ウェブ201は不織布等でできている。そのため、回収ローラ204を介さず定着ベルト310に直接ウェブ201が当接されると、定着ベルト310表面の劣化が進行しやすくなってしまう。定着ベルト310表面の劣化の進行が早いと、交換頻度が高くなってしまうことで手間が増えてしまう。そこで金属でできた回収ローラを介してトナーを回収することで、ウェブ201が直接定着ベルト310に接触することがなく、定着ベルト310の寿命を延ばすことができる。また、定着ベルト310表面の凹凸は記録材上に形成される画像のグロスに反映される。ウェブ201が直接定着ベルト310表面に当接してしまうと定着ベルト310表面に凹凸が発生してしまう。すると、記録材上に形成される画像にグロスムラが発生してしまう虞がある。そのため、回収ローラ204を介して、トナーを回収し、ウェブ201が直接定着ベルト310表面に当接されない構成とすることで、グロスムラを抑制させることができる。
[ウェブユニット当接機構]
ウェブユニット200はウェブ201が回収ローラ204に対して当接また離間する機構(不図示)を有している。また、回収ローラ204も定着ベルト310に対して当接または離間する機構(不図示)を有している。プリントジョブが制御部151に受け付けられていない場合は、回収ローラ204は定着ベルト310から離間した状態となっている。プリントジョブが受け付けられた場合、回収ローラ204は定着ベルト310に当接し回収ローラ204の表面温度が上昇する。これにより、定着ベルト310の表面のトナーが回収ローラ204に移動されやすくなる。回収ローラ204の表面の温度が十分高くなり、記録材が定着ニップ部に搬送される1秒前にウェブ201は回収ローラに当接される。プリントジョブが終了されるまでウェブ201は回収ローラ204に当接され、回収ローラ204は定着ベルト310に当接された状態となる。
プリントジョブが終了する場合、プリントジョブが終了する最後の記録材が定着ニップ部Nを通過し終えると、ウェブ201は回収ローラから離間される。
[巻き取られたウェブの外径に応じて巻き取りローラの回転量を制御する]
使用済みのウェブ201を巻き取るために巻き取りローラ203を回転させることで、ウェブ201を巻き取っている。使用済みのウェブ201を巻き取っていくと次第に巻き取りローラ203に巻き取られるウェブ201の量が多くなり、巻き取りローラ203によって巻き取られたウェブ201の外径は大きくなる。すると、巻き取りローラ203を回転させる回転量を一定にしていた場合、巻き取られたウェブ201の外径が大きいほどウェブ201を巻き取る量が多くなってしまう。そのため、巻き取られたウェブ201の外径に応じて巻き取りローラ203を回転させる回転量を制御しなければ、ウェブ201を巻き取る量を一定にすることができない。巻き取られたウェブ201の外径を考慮せず巻き取りローラ203の回転量を一定にした場合、巻き取る量が次第に多くなるためウェブ201を使用する量が無駄に増えてしまい、ウェブ201の寿命が短くなってしまう。
そこで、巻き取られたウェブ201の外径を考慮して巻き取りローラ203の回転量を制御することが従来から行われていた。
<可変抵抗体とモーターを用いた巻き取り機構>
巻き取られたウェブ201の外径に応じて巻き取るウェブ201の量を制御することを説明する。まずは図4を用いて、本実施形態における巻き取られたウェブ201の外径を、接触部材221を介して可変抵抗体225が抵抗値に変換する機構を説明する。
定着装置30は巻き取られたウェブの外径を検出する外径検出部220を有している。図4は本実施形態における外径検出部220の構成の一例を示す概略図である。また、図4(a)はウェブユニット200が未使用であり、ウェブ201が巻き取りローラ203に巻き取られていない状態を示す。図4(b)は巻き取りローラ203にウェブ201が矢印A方向に巻き取られることで、巻き取りローラ203に巻き取られたウェブ201の外径が大きくなった状態を示す。
図4に示す外径検出部220の接触部材221は巻き取られたウェブ201の外表面に付勢されて接触する部分のレバー221aと、リンクギア222と接触する部分221bとを有している。巻き取られたウェブ201の外径に応じて接触部材221のレバー221aは図4(b)に示す矢印B方向に回転する。すると、接触部材221の221bが矢印C方向に回転し、リンクギア222を矢印D方向に回転させる。リンクギアのギア部分は段ギア223と噛み合っており、リンクギア222が矢印D方向に回転すると、段ギア223は矢印E方向に回転する。段ギア223は、可変抵抗体225のギア部分224と噛み合っている。可変抵抗体225のギア部分224のギア軸はDカット軸となっており、可変抵抗体225の回転部225aと勘合している。そのため段ギア223が矢印E方向に回転すると可変抵抗体225の回転部225aは矢印G方向に回転する。つまり、巻き取りローラ203によってウェブ201が巻き取られ、ウェブ201の外径が大きくなると、可変抵抗体225の回転部225aが矢印G方向に回転するようになっている。回転部225aの回転量によって可変抵抗体225の抵抗値が変更可能な構成となっている。
[可変抵抗体の抵抗値から検出電圧Vsnsを求める]
図5を用いて、可変抵抗体225の回転部225aと抵抗値の関係について説明する。図5は本実施形態における可変抵抗体225の検出回路を示す図である。可変抵抗体225は端子1、端子2、端子3を有している。図5記載の可変抵抗体225の端子1~3は、図4記載の可変抵抗体225の端子1~3と一致する。端子2は回転部225aと接続されている。回転部225aの角度(回転量)によって端子1-2間の抵抗値R12または端子2-3間の抵抗値R23の抵抗値を変化させる。
可変抵抗体225の端子1~3は制御基板150と接続され、端子1はGNDに、端子2は検出電圧Vsnsとして制御部151の端子に、端子3は3.3V電源に、それぞれ接続される。
本実施形態では、可変抵抗体の全抵抗値であるR1―3間を10kΩとし、可変抵抗体225の回転部225aの角度(回転量)、端子1-2間の抵抗値R12と端子2-3間の抵抗値R23を変化させる。このとき、
R13=R12+R23=10kΩ・・・式1
が成り立つ。
また、可変抵抗体225の抵抗値に関する情報を算出する例を示す。本実施形態では可変抵抗体225の抵抗値から電圧値を算出する。しかしながらこれに限らない。抵抗値から電流値を算出する方法でも構わない。加えて、可変抵抗体225の抵抗値を、記憶部152に記憶させても構わない。しかしながら、抵抗値は外環境の温度によって変化する特性を有しているため、電圧値または電流値を記憶部152に記憶させることが好ましい。
可変抵抗体225によって抵抗値が設定され端子3が3.3V電源に接続されているため、端子2に接続される制御部151には検出電圧Vsnsが入力される。検出電圧Vsnsは、3.3V電源をR12とR23で分圧して得られる電圧であり、以下の式で求められる。
Vsns=3.3V×(R12)÷(R12+R23)・・・式2
結果、検出電圧Vsnsを用いることで、巻き取りローラ203に巻き取られたウェブ201の外径を電気的な検出信号として得ることができる。
[検出電圧とウェブの外径の関係]
図6を用いて、本実施形態における可変抵抗体225の回転角と出力される電圧値の関係を説明する。本実施形態における巻き取りローラ203の外径はΦ12mmとし、巻き取りローラ203が巻き取るウェブ201がなくなった時点(ウェブ201寿命到達時点)ではΦ50mmとする。工場出荷時におけるウェブ201使用開始時点を(1)としこのときの可変抵抗体225の回転部225aは45°とする。また、(1)のときの検出電圧値をVaとする。その後ウェブ201の使用に伴い、巻き取られるウェブ201の外径は大きくなり、可変抵抗体225の抵抗値(R1-2間)も大きくなる。これにより検出電圧Vsnsも増加しウェブ201の寿命到達時には(2)に達する。(2)のときの可変抵抗体225の回転部225aの回転角は315°とし検出電圧をVbとする。(1)と(2)を結んだ特性線をTYPとし、TYPに沿って制御部151は後述する巻き取りモーター240の回転量を制御する。
記憶部152は、ウェブ201に関するデータを記憶している。そのデータの中には、工場出荷時における検出電圧であるVaと寿命到達時における検出電圧であるVb(寿命到達時の電圧値)とを含んでいる。
尚、本実施形態では、Vbと後述するVb’は巻き取るウェブ201がなくなるときを指しており、Vbは工場出荷時の検出電圧Vaから算出される(後述するが、Vb’はVa’から算出される)。そのため、ウェブ201が回収するトナーの量によっては、実際に巻き取るウェブ201がなくなったときと、検出電圧VsnsがVb以上となるときが重なるとは限らない。
また、本実施形態では、Vbと後述するVb’は巻き取るウェブ201がなくなるときを指しているが、これに限らない。ウェブ201が所定量以下になり、ユーザーにウェブ201の交換を促すための値であってもよい。
[巻き取りモーターによってウェブを巻き取る]
図3を用いて、制御部151が取得した電圧値に基づいて巻き取りモーター240を制御することを説明する。制御部151は可変抵抗体225の端子と電気的に接続されており、可変抵抗体225の抵抗値を得ることができる。そこで、式2に示した式を用いて制御部151は検出電圧値Vsnsを取得することができる。また、制御部151は巻き取りモーター240と接続されている。ここでいう“巻き取りモーター240”とは、巻き取りローラ203を回転させるためのモーターである。制御部151は取得した検出電圧値Vsnsに基づいて、巻き取りモーター240の回転量を制御する。具体的に本実施形態では、巻き取りローラ203の一回の回転動作で0.2mmウェブ201を巻き取ることができれば、定着ベルト310表面のトナーを回収することができ、後続紙に画像不良がでる虞を抑制することができる、としている。そのため、巻き取りローラ203の一回の回転動作において巻き取るウェブ201の所望量は0.2mmである。巻き取りローラ203が巻き取るウェブ201の量が0.2mmとなるように、巻き取られたウェブ201の外径が大きくなるにつれて、巻き取りモーター240の回転量を小さくする。このとき制御部151は得られたVsnsの値に応じて巻き取りモーター240の回転量を制御し、巻き取りモーター240を回転させる。
本実施形態では、巻き取りモーター240はステッピングモーターを用いている。ステッピングモーターへの入力パルス数を制御部151が制御することによって、ステッピングモーターの回転量を制御し、巻き取るウェブ201の量が制御される。
また、巻き取りモーター240がウェブ201を巻き取ることで、次第に未使用のウェブ201がなくなり、ウェブ201の交換時期が近づく。ユーザーにウェブ201の交換を促すための電圧値であるVbを記憶部152は記憶することによって、検出電圧値VsnsがVbに達したかを判断することができる。これにより、ウェブ201の交換時期を判断することができる。
尚、ウェブ201は消耗品である。巻き取られるウェブ201がなくなると新品のウェブ201に交換しなければならない。通常、ウェブ201のみの交換ではなく、ウェブユニット200毎交換を行う。そのためユーザーはウェブユニット201の交換時期になるとサービスマンを呼びウェブ201を新品のウェブ201に交換する。ウェブ201を新品のウェブに交換した場合、巻き取られたウェブ201はなくなり、巻き取られた分のウェブ201の外径もなくなる。接触部材221が巻き取られたウェブ203の外表面に付勢されているためVsnsは使用開始時の値であるVa付近に戻る。
[ヒステリシス成分による検出される電圧のずれ]
本実施形態における画像形成装置100は工場出荷時の電圧値であるVaを検出する。そのため、Vaを検出したときは、ウェブ201を一度も交換したことがない状態を指す。Vaは巻き取りローラ203に使用済みのウェブ201が巻き取られていない状態の電圧値でもある。本実施形態の場合、巻き取りローラ203はΦ12であるため、VaはΦ12のときの電圧値である。すると、工場出荷時に装着されたウェブ201を使い切るまでは、巻き取りローラ203はVaに基づいてウェブ201を巻き取っている。
記憶部152は工場出荷時にVaを記憶する。しかしながらこれに限らない。画像形成装置100がユーザー指定の設置場所に設置された後、最初に画像形成装置100の電源がONにされたときにVaを記憶部152が記憶してもよい。
工場出荷時に装着されたウェブ201を使い切り、新品のウェブ201が定着装置30に装着された後もVaを基にウェブ201の巻き取りが行われる。するとVaと、新品のウェブ201装着後の最初の電圧値と、が可変抵抗体225のヒステリシス成分によって異なる場合がある。可変抵抗体225のヒステリシス成分は、可変抵抗体225の回転部225aのばねたわみ性や、可変抵抗体225に接続される段ギア223等の1または複数のギアのバックラッシュに起因して生じてしまう。回転部225aは、ウェブ201が交換されると、巻き取られたウェブ201の外径に応じて回転した位置から反転され、使用開始時の回転角度まで戻る。しかしながら、このときヒステリシス成分によって検出される電圧値は異なることがある。
図6に、新品ウェブ201装着後の最初の電圧値が異なる場合を示した。例えば工場出荷時におけるウェブ201使用開始時点の電圧値が(1)であったとする。そしてウェブ201の寿命到達時が(2)の位置であり、(1)から(2)に移動するようにウェブ201が消費されたとする。(2)に電圧値と回転角が達した後、ウェブ201が新品のウェブ201に交換される。このとき、接触部材221は巻き取りローラ203の外表面と接しているため、外径はΦ12であるがヒステリシス成分によって、検出される電圧が(1)と異なる場合を図6は示している。尚、(3)は(1)よりも検出される電圧が大きい場合を示しており、(3)からTYPと平行になるように引かれた特性線をMAXとする。検出される電圧が小さい場合は、MAXと同様に特性線が引かれ、MINとする。可変抵抗体225のヒステリシス成分による検出電圧のずれ量は±30mVであるため、+30mV分ずれた特性線はMAX、-30mV分ずれた特性線はMINとした。
本実施形態において可変抵抗体225のヒステリシス成分による電圧値の変化量は±30mVとである。ウェブ201は巻き取りローラ203に数百周分巻き取られる。電圧値は巻き取られるウェブ201の外径に対して数Vの範囲で変化する。するとウェブ1周分の電圧値の変化量は数mVとなる。そのためヒステリシス成分による電圧値の変化量である±30mVのずれ量は無視できない。
図6のように新品ウェブ201装着後の最初の電圧値が(1)よりも30mV大きい場合、実際のウェブ201の外径よりも大きいと誤認した状態となっている。そのため、ウェブ201を巻き取る量が少なくなってしまうことでトナーを十分に回収できず、画像不良となってしまう虞がある。また、新品ウェブ201装着後の最初の電圧値が(1)よりも小さい場合、実際のウェブ201の外径よりも小さいと誤認した状態となる。そのためウェブ201を巻き取る量が多くなってしまいウェブ201の寿命が短くなってしまう虞がある。
そこで本実施形態では、新品ウェブ201装着後では、可変抵抗体225のヒステリシス成分を考慮して、ウェブ201を巻き取る構成とした。
[ウェブ交換後の巻き取り制御]
[制御例1]
本実施形態における制御例1について図7~図9を用いて説明する。
図7は本実施形態において、新品のウェブ201が装着される際の流れを表すフローチャートである。図8は本実施形態において、新品ウェブ201が装着された後に装着後の初期の電圧を検出する際の流れを表すフローチャートである。図9は本実施形態における新品ウェブ201装着前後の検出電圧値Vsnsと可変抵抗体225の回転角との関係を示す図である。
まず、図7を用いて新品ウェブ201の装着が行われる際の流れについて説明する。上記したようにウェブ201は消耗品であるため巻き取るウェブ201が所定量よりも少なくなった場合に新品のウェブ201が装着される。図7のフローチャートに沿って説明を行う。
S101
画像形成装置100の電源がつけられると、制御部151は可変抵抗体225の抵抗値から検出電圧Vsnsを得る。また、制御部151は記憶部152に記憶されている工場出荷時における電圧値Vaと寿命到達時の電圧値であるVbを読み込む。VaとVbを読み込むとS102に進む。
本実施形態における寿命到達時の電圧値Vbは、ウェブ201の交換を促す電圧値としても使用される。VsnsがVbに達した場合、ユーザーにウェブ201を交換するように促す通知を出す。これによってユーザーはウェブ201の交換時期を知ることができる。
S102
ここでは画像形成装置はスタンバイ状態である。スタンバイ状態とは印刷ジョブを待っている状態である。
S103
制御部151は印刷ジョブが受け付けられているかどうか判断する。印刷ジョブが受け付けられたと判断された場合はS104に進み、受け付けられていないと判断された場合S102に戻る。
S104
画像形成装置100は印刷ジョブを開始し、S105に進む。
S105
制御部151は可変抵抗体225の抵抗値から検出電圧値Vsnsを取得する。
S106
制御部151はVbとS105で得られたVsnsとを比較する。VsnsがVb以上の場合S107に進み、VsnsがVbより小さい場合S113に進む。
S107
VsnsがVb以上、ということはウェブ201の残量が少ない、または残量がない場合である。そのため新品のウェブ201を装着しなければいけない。そこで制御部151は印刷ジョブを中断させS108に進む。
S108
制御部151はユーザーにウェブ201交換を促すメッセージを操作部40に表示する。
S109
ウェブ201の交換がユーザーまたはサービスマンによって行われると、S110に進む。
S110
ウェブ201交換後、検出電圧値Vsnsを制御部151は取得する。記憶部152は閾値Vthを記憶している。閾値Vthは、新品のウェブ201が定着装置30に装着されたかどうかを制御部151が判断するための値である。閾値Vthは、新品ウェブ201装着後最初に得られるVsnsにヒステリシス成分による変化量を考慮した値とする。
新品ウェブ201の装着が適切に行われると、制御部151は、最初にウェブ201が巻き取られるまでに、検出電圧Vsnsを得る。このときの検出電圧Vsnsは、可変抵抗体225のヒステリシス成分による電圧の変化を除いてVa付近まで戻る。
もし、新品ウェブ201の装着が適切に行われず、使用済みのウェブ201から使用済みのウェブ201に交換された場合を想定する。ウェブ201交換後、最初に得られる電圧Vsnsは、閾値Vthより大きくなる。すると、制御部151はウェブ201の交換が適切に行われていないと判断し、S107に戻る。ウェブ201交換後、後述する第一の情報である電圧値Va’が閾値Vth以下の場合はウェブ201の交換が適切に行われたと判断され、S111に進む。これによりユーザーは、新品のウェブ201に交換されたことを認識することができる。
尚、閾値Vthは新品ウェブ201装着後において、可変抵抗体225のヒステリシス成分を考慮した値であり、本実施形態ではVthを0.6Vとする。また、Vthは新品のウェブ201の装着が担保される値が好ましい。そのためVthは0.42Vから0.6Vの範囲であることが好ましい。
また、記憶部152に記憶された今回の電圧値と、記憶部152に記憶された前回の電圧値と、の差分を算出し、その差分が所定値以上である場合、制御部151は新品のウェブ201が装着されたことを検知する、としてもよい。この場合、前回の電圧値はS105で検出される値とする。今回の電圧値は、S110で検出される値とする。本実施形態において、今回の電圧値と前回の電圧値との差分が2.0V以上の場合、新品のウェブ201が装着されたと、制御部151は判断する。しかしながら2.0V以上に限らず、検出電圧Vsnsの値によって、2.0V以上でなくてもよい。また、新品のウェブ201が装着されたことを制御部151が検知するために、記憶部152は、電圧値が制御部151によって算出される毎に算出された電圧値を記憶する。
S111
S111では、新品ウェブ201装着後において、装着後の初期電圧値であるVa’(第一の情報)、および装着後の寿命到達時の電圧値Vb’(第二の情報)を新しく設定することが行われる。Va’とVb’の設定は後述する、[Va’とVb’の設定]で述べる。
S112
印刷ジョブが再開される。このときの巻き取りモーター240の回転量は第一の情報に基づいて制御される。具体的に、Va’が0.45Vの場合、図9で示すように、装着後という特性線を引く。この装着後の特性線に沿って、制御部151は巻き取りモーター240の回転量を制御する。装着後の特性線は、図6で示すTYPに平行となるようにVa’から引かれる。
S113
印刷ジョブが終了されたと制御部151が判断するまでS106~S112を繰り返し実行する。印刷ジョブが終了したと判断された場合、S114に進む。
S114
制御部151は検出電圧値Vsnsの検出を停止する。
S115
画像形成装置100の印刷ジョブを停止する。
S116
画像形成装置100はスタンバイ状態へ遷移する。
[Va’とVb’の設定]
図8を用いて、Va’とVb’の設定を行う流れを説明する。
S201
検出電圧Vsnsを検出し、その時の値を新品ウェブ210装着後の初期の電圧値Va’として記憶部152に記憶する。尚、Va’は、新品ウェブ201が装着されたあとから、巻き取りローラ203が一回転するまでに算出される。巻き取りローラ203が一回転するまでは、ほとんど巻き取りローラ203の外径は変わらない。これによって、新品ウェブ201の初期の巻き取りローラ203の外径に応じた電圧値をVa’として記憶部152に記憶させることができる。しかしながら、ウェブ201は不織布等でできているため、表面は凹凸を有している。そのため巻き取りローラ203が一回転するまでにわずかな外径の誤差が生じてしまう虞がある。そこで本実施形態では、新品ウェブ201交換後から、最初に巻き取りローラ203の回転が開始されるまでに制御部151によって算出される。これによって、巻き取りローラ203が一回転するまでに発生する誤差を抑制させることができ、精度よくVa’を算出することができる。
S202
可変抵抗体225のヒステリシス成分による検出電圧の変化量を算出するために、制御部151が検出電圧の変化量ΔVを算出する。ΔVは
ΔV=Va’―Va・・・式3
上記の式3によって算出される。
S203
制御部151がVb’を算出する。新品ウェブ201装着後に検出する電圧値Vb’として、ΔVだけシフトした値を算出し、記憶部152に記憶する。Vb’は
Vb’=Vb+ΔV・・・式4
で、算出される。
本実施形態では、図9に示す通り新品ウェブ201装着前後において、ヒステリシス成分によってΔV=30mVが発生したとする。その結果、Va’=0.45V(Va+30mV)となる。第二の情報Vb’もまたヒステリシス成分ΔV分だけシフトしたものとなるため、Vb’=Vb+ΔV=2.58V+30mV=2.61Vとなる。
以降、制御部151は、可変抵抗体225のヒステリシス成分も考慮した検出電圧値である第一の情報Va’、および第二の情報Vb’が結ぶ特性線に基づいて巻き取りモーター240の回転量の制御を行う。
また、巻き取りローラ203の外径に対する検出電圧値も見直される。制御部151は、第一の情報Va’のときΦ12mm、第二の情報Vb’のときはΦ50mmと判断する。
[可変抵抗体を用いてウェブの外径を検出する効果]
巻き取られるウェブ201の外径は、ウェブ201が薄肉であることから微小に大きくなる。そこで本実施形態では、ウェブユニット200に可変抵抗体225が用いられており、検出電圧Vsnsを取得している。検出電圧Vsnsは電気的な信号であることから、巻き取られるウェブ201の外径の微小な変化に対応して検出電圧Vsnsも変化させることができる。そのため制御部151は巻き取りモーター240の回転量の制御を細かく行うことができる。
具体例として、可変抵抗体225の抵抗値が小さい場合、巻き取られたウェブ201が少なく外径も小さい。そのため巻き取りローラ203の回転量を大きくしている。一方で可変抵抗体225の抵抗値が大きい場合は、巻き取られたウェブ201が多く外径も大きい。そのため巻き取りローラ203の回転量を小さくしている。このとき、巻き取りローラ203の回転量を接触部材221の位置に応じて細かく設定させることができる。そのため、精度よくウェブ201ウェブを巻き取ることができる。その結果、ウェブ201の寿命を延ばすことができる。
尚、本実施形態の可変抵抗体225は摺動子が回転する回転式の可変抵抗体225を用いたが他の種類の可変抵抗体225であってもよい。例えば、回転部225aがスライド式の可変抵抗体225であってもよい。
[交換後の制御ではVa’を用いることの効果]
検出電圧Vsnsが大きいほど巻き取りモーター240の回転量を小さくし、一方で検出電圧Vsnsが小さいほど巻き取りモーター240の回転量を大きくしている。
工場出荷時における初期電圧値Vaを新品ウェブ201装着後の初期電圧値として用いた場合、可変抵抗体225のヒステリシス成分によって、接触部材221の位置を誤認知してしまう虞がある。すると、新品ウェブ201装着前後の初期電圧値が異なることがある。
例えば、交換後の初期電圧値が交換前に比べ30mV大きい場合、実際の巻き取られたウェブ201の外径よりも大きいと誤認知した状態となってしまう。すると、巻き取りモーター240がウェブ201を巻き取る量が、本来必要なウェブ201の巻き取り量を下回る虞がある。よって、定着ベルト310表面のトナーを十分回収できず、オフセットしたトナーが後続紙に付着し画像不良となってしまう虞がある。
同様に、交換後の初期電圧値が交換前に比べ30mV小さい場合、実際の巻き取られたウェブ201の外径よりも小さいと誤認知した状態となってしまう。すると、巻き取りモーター240がウェブ201を巻き取る量が、本来必要なウェブ201の巻き取り量を上回る虞がある。よって、ウェブ201を余分に巻き取ってしまい、ウェブ201の寿命が短くなる虞がある。
しかしながら本実施形態では新品ウェブ201装着後において、第一の情報Va’を算出し、第一の情報Va’をウェブ201巻き取りの制御に用いている。新品ウェブ201装着後から巻き取りローラ203が一回転するまでは、接触部材221の位置はほとんど変わらない。また、ウェブ201は薄肉で、ウェブユニット200新品時には巻き取りローラ203は数周分しかウェブ201を巻き取っていない。巻き取りローラ203の外径はΦ12であるため、新品ウェブ201装着後において、外径がΦ12のときの接触部材221の位置を第一の情報Va’に対応させて記憶部152は記憶している。このときの可変抵抗体225の回転部225aの回転角度は45°である。新品ウェブ201装着後は第一の情報Va’に基づいて、制御部151は巻き取りモーター240の回転量を制御する。これにより、新品ウェブ201装着後において、可変抵抗体225のヒステリシス成分による接触部材221の位置の誤認知を抑制することができる。
誤認知を抑制することによって、精度よくウェブを巻き取ることができる。
尚、本実施形態では第一の情報Va’は、新品ウェブ201装着後において最初に検出された電圧値が用いられている。しかしながらこれに限らない。新品のウェブ201に交換されてから、巻き取りローラ203が一回転することによって、ウェブ201の厚さ分、接触部材221は移動する。そのため新品のウェブ201に交換されてから、巻き取りローラ203が一回転するまで、に検出されれば、新品時のウェブ201の接触部材221の位置を検知することができる。
また、本実施形態ではΦ12の巻き取りローラ203を用いているがこれに限らない。使用後のウェブ201を巻き取るためのローラであれば巻き取りローラ203はΦ12に限定されない。
[交換後の制御ではVb’を用いることの効果]
図8のS203において、新品ウェブ201装着後の寿命到達時の電圧値Vb’(第二の情報)を制御部151は第一の情報Va’から算出する。算出方法については上記のS203で述べた通りである。また、本実施形態で用いられるウェブ201を巻き取りローラ203が巻き取り終えて、巻き取るウェブ201がなくなった場合、巻き取られたウェブ201の外径はおよそΦ50となる。そのため本実施形態では巻き取られたウェブ201がΦ50のときを、ウェブ201を巻き取りローラ203が巻き取り終えて、巻き取るウェブ201がなくなったとき、としている。
Vb’は新品ウェブ201装着前の寿命到達時の電圧値VbからΔV分シフトする。するとΦ50のときの電圧値は新品ウェブ201装着前後でΔV分シフトしてしまう。
そこで、ΔV分を考慮した第二の情報Vb’を算出することによって、交換後のΦ50のときの電圧値を精度よく算出することができる。本実施形態では、新品ウェブ201装着後において、検出される電圧値Vsnsが第二の情報Vb’以上となった場合、巻き取るウェブ201がなくなったと想定される。そのため、操作部40にユーザーに対して新品ウェブ201を装着するように促すためのメッセージを表示することができる。これによりユーザーは新品ウェブ201の装着後においてもウェブ201を交換する交換時期を把握することができる。
尚、この説明ではわかりやすいように、VaとVbは工場出荷時における電圧値とした。しかしながらこれに限らない。毎回の新品ウェブ201の装着後、制御部151はΔVを算出し、ΔV分を考慮したVa’とVb’を用いて制御部151は制御を行う。
以上説明した通り、本実施形態における定着装置によれば、ウェブ201を精度よく巻き取ることができる。
[制御例2]
ここから、本実施形態における制御例2について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態における新品ウェブ201の交換を手動で検知させる場合の制御例を示すフローチャートである。これまで述べてきた制御例1と異なる点は、図10のS310のみである。制御例1では、閾値Vthを用いることで、ウェブ201が新品のウェブ201に交換されたことを自動で検知していた。制御例2ではウェブ201が新品のウェブ201に交換された後、操作部40を用いてユーザーが手動で通知する。
図10を用いて説明する。S301~S309においては、制御例1のS101=S109にそれぞれ対応し内容も同じのため、説明は省略する。
S310
新品ウェブ201装着の通知が操作部40上で実行されたかの判断を行う。これは、実際に操作部40の操作キーにて、ユーザーが新品ウェブ201の装着完了の通知を選択し、実行したことを意味する。新品ウェブ201を装着後、ユーザーが操作部40上で、新品ウェブ201装着完了の通知を選択した場合、操作部40は制御部151に新品ウェブ201装着完了の信号を送信する。制御部151は新品ウェブ201装着完了の信号を受信する。すると、フローチャート上のS311に進む。ウェブ201交換終了の通知を選択しなかった場合、S307に戻る。
S311~S316は、制御例1のS111~S116にそれぞれ対応し内容も同じのため、説明は省略する。
30 定着装置
40 操作部
100 画像形成装置
150 制御基板
151 制御部
152 記憶部
200 ウェブユニット
201 ウェブ
202 供給ローラ
203 巻き取りローラ
204 回収ローラ
205 押圧ローラ
220 外径検出部
221 接触部材
225 可変抵抗体
240 巻き取りモーター
300 加熱回転体
310 定着ベルト
330 加圧回転体
340 加熱ローラ
α 搬送方向

Claims (9)

  1. 記録材に担持された未定着トナーを加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部に未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ未定着トナー像を記録材に定着させる加圧回転体と、
    記録材に定着されず前記加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、
    前記加熱回転体の表面に付着したトナーの回収に使用された前記ウェブを巻き取る巻き取りローラと、
    前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの外表面に接触し、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面の位置に応じて移動可能な接触部材と、
    前記接触部材の位置に依って抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、
    前記可変抵抗体の抵抗値から前記抵抗値に関する情報を算出する制御部と、
    前記情報を記憶する記憶部と、
    前記巻き取りローラを回転させることで前記ウェブを巻き取る巻き取りモーターと、
    前記制御部が新品の前記ウェブが装着されたことを検知した場合、
    前記記憶部は前記制御部によって算出された第一の情報を記憶し、
    前記制御部は前記第一の情報に基づいて前記巻き取りモーターの回転量を制御する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御部は前記情報に基づく値を算出し、
    前記記憶部は前記情報に基づく値を記憶し、
    前記制御部によって算出された今回の前記値と、前記記憶部によって記憶された前回の前記値と、の差分が所定値以上であった場合、
    前記記憶部は前記制御部によって算出された前記第一の情報を記憶し、
    前記制御部は前記第一の情報に基づいて前記巻き取りモーターの回転量を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第一の情報は、前記新品の前記ウェブが装着された後から前記巻き取りローラが一回転するまで、に算出されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第一の情報は、前記新品の前記ウェブが装着された後から前記巻き取りローラの回転が開始されるまで、に算出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 記録材に担持された未定着トナーを加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部に未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ未定着トナー像を記録材に定着させる加圧回転体と、
    記録材に定着されず前記加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、
    前記加熱回転体の表面に付着したトナーの回収に使用された前記ウェブを巻き取る巻き取りローラと、
    前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの外表面に接触し、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面の位置に応じて移動可能な接触部材と、
    前記接触部材の位置に依って抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、
    前記可変抵抗体の前記抵抗値から前記抵抗値に関する情報を算出する制御部と、
    前記情報を記憶する記憶部と、
    前記巻き取りローラを回転させることで前記ウェブを巻き取る巻き取りモーターと、
    前記制御部に信号を送信するための操作部と、
    前記制御部が信号を受信した場合、
    前記記憶部は前記制御部によって算出された第一の情報を記憶し、
    前記制御部は前記第一の情報に基づいて前記巻き取りモーターの回転量を制御する
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 前記加熱回転体は回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルト内周面に当接し前記定着ベルトに熱を与える加熱ローラと、を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 記録材に定着されず前記加熱回転体に付着したトナーを前記加熱回転体から回収する回収ローラを有し、前記ウェブは前記回収ローラに付着したトナーを前記回収ローラから回収することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記接触部材は前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面に接触するレバーを有し、前記レバーは1または複数のギアを介して前記可変抵抗体と接続されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記可変抵抗体は、前記接触部材の移動に伴って回転する回転部を有し、前記回転部の回転量に応じて抵抗値が変更可能となることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着装置。
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