JP5048044B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の電子写真方式を利用した画像形成装置に関し、特にその定着装置に関するものである。
従来、上記の電子写真方式を採用したプリン夕、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電手段によって一様に帯電した後、LEDヘッド等の露光手段によって感光体ドラムの表面を露光して画像情報に応じた静電潜像を形成し、静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーが静電的に付着させられてトナー像を形成する。そして感光体ドラム上に形成されたトナー像を、給紙装置から給紙される印刷媒体上に転写する。
その後、トナー像が転写された印刷媒体を、定着装置に送り込み、定着装置において熱及び圧力を加えてトナー像を印刷媒体に定着する。このことにより、画像を形成するように構成されている。
上記定着装置として、特許文献1に示すように例えば回転部材にフィルムを用いるフィルム加熱方式の定着装置が提案されている。このフィルム加熱方式の定着装置は、印刷媒体を耐熱フィルムを介してヒータに密着させ、対向圧接する例えば加圧部材である加圧ローラの駆動により、ヒータと耐熱フィルムとを相対移動させながら印刷媒体を搬送する構成である。このときヒータの熱を、耐熱フィルムを介してトナーと印刷媒体に与える。このようなフィルム加熱方式は、昇温の速い低熱容量のヒータ(加熱体)や薄膜のフィルムを用いることができるため、所定温度までの昇温時間を短くすることができる。そのため、省電力化やウェイトタイムの短縮化(クイックスタート)に効果的なものである。
特開2000−194211号公報
しかしながら、前述の定着装置においては、回転部材と加圧部材との圧接によってニップ部が形成され定着動作が行われるが、定着直後の高温の状態でニップされたままの状態が続くと、回転部材と加圧部材耐の弾性層がクリープを起こし、次回印刷時に画像光沢ムラが発生するという課題があった。
本発明の画像形成装置は、印刷媒体に現像剤像を定着させる定着部と、印刷動作が可能な通常モードにおいて、予め設定されている第1の時間が経過しても画像形成開始信号の入力がなかったときには、前記印刷動作の一部を停止して消費電力を一定量抑制する第1の省電力モードを選択し、更に、前記第1の省電力モードにおいて、予め設定されている第2の時間が経過しても画像形成開始信号の入力がなかったときには、前記第1の省電力モードよりも更に前記消費電力を抑制する第2の省電力モード選択するモード選択部と、前記通常モード、前記モード選択部により選択された前記第1の省電力モード、又は前記モード選択部により選択された前記第2の省電力モードに応じて前記定着部を制御する定着制御部と、を備えている。
前記定着部は、回動可能な定着フィルムと、前記定着フィルムに圧接して設けられ、駆動力により回転して前記定着フィルムを従動駆動させ、現像剤像が形成された印刷媒体を前記定着フィルムと共に挟持して加圧する回動可能な加圧ローラと、前記定着フィルムを加熱する加熱部とを有している。
前記定着制御部は、前記モード選択部により前記第1の省電力モードが選択されたときには、前記加圧ローラを第1の回動速度で所定量回動させ、前記モード選択部により前記第2の省電力モードが選択されたときには、前記第1の回動速度よりも遅い第2の回動速度で前記加圧ローラを前記所定量回動させることを特徴とする。
本発明の第3の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置と同一の構成を有しており、前記省電力モードは、前記印刷動作の一部を停止して前記消費電力を一定量抑制する第1の省電力モードと、前記第1の省電力モードよりも更に前記消費電力を抑制する第2の省電力モードとを有し、前記モード選択部により、前記第1の省電力モードから切り換えられて前記第2の省電力モードが選択されたときは、前記回動を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、次の(1)又は(2)のような効果がある。
(1) ード選択部により第1の省電力モードが選択されたときは、回転部材を所定量回動させるので、クリープの発生を防止することができる。そのため、画像光沢むら(ニップ痕)の発生を回避する効果が得られる。
(2) モード選択部により、第1の省電力モードから切り換えられて第2の省電力モードが選択されたときは、前記回動を行うので、第2の省電力モード移行時に起こる低温状態の長期間放置であっても、低温状態で発生するクリープを低減することが可能となる。更に、第2の省電力モードにおいては、低速の第2の回動速度で加圧部材を所定量回動させるので、定着フィルムの不送りを防止することができる
図1は本発明の実施例1における図2中の定着部を示す構成図である。 図2は本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す構成図である。 図3は図1中のセラミックヒータを示す構成図である。 図4は図2の画像形成装置の構成の一部を示すブロック図である。 図5は図1の定着部の変形例1を示す構成図である。 図6は図1の定着部の変形例2を示す構成図である。 図7は図1の定着部の変形例3を示す構成図である。 図8は図1の定着部の変形例4を示す構成図である。 図9は実施例1における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 図10は実施例1における図2の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。 図11は実施例2における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 図12は実施例2における図2の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。 図13は実施例3における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 図14は実施例3における図2の画像形成装置の第1の動作を示すタイムチャートである。 図15は実施例3における図2の画像形成装置の第2の動作を示すタイムチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の画像形成装置の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す構成図である。
画像形成装置1は、例えば、プリンタであって、画像形成装置1の下部に配設された給紙カセット1aを有している。給紙カセット1aは、印刷媒体Pを収容しており、給紙カセット1aの前端に隣接させて給紙機構が配設されている。給紙機構は、給紙ローラ2a、2b、及び分離片3を備え、印刷媒体Pを1枚ずつ分離して給紙する構成になっている。給紙機構の上部には、搬送ローラ4、レジストローラ5が設けられている。
印刷媒体Pの搬送方向に沿って、印刷媒体P上にブラック、イエロ一、マゼンタ及びシアンの各色の現像剤像(例えば、トナー像)Tを形成する画像形成部6(=6BK、6Y、6M、6C)が配列されている。各画像形成部6は、感光体ドラム7(=7BK、7Y、7M、7C)並びに、図示しない帯電装置、現像装置、及び感光体クリーニング装置から構成されている。これらの画像形成部6は、一体的に構成されており、画像形成装置1から脱着可能となっている。そのために画像形成装置1の上部カバー13は開閉可能に設けられている。
露光装置10(=10BK、10Y、10M、10C)は、各感光体ドラム7に対向して配設され、上部カバー13によって支持されている。各露光装置10は、各感光体ドラム7の表面を露光して静電潜像を形成する。転写ローラ8(=8BK、8Y、8M、8C)は、各感光体ドラム7に対向し、搬送ベルト9を介して配置されている。
定着部である定着装置20は、搬送ベルト9の下流側に配設されている。定着装置20から排出された印刷媒体Pは、排出ローラ11によって搬送された後、排出搬送ローラ12によって上部カバー13の上へ排出されるように構成されている。定着装置20は、駆動モータ53によって駆動されることで、上記印刷媒体Pの搬送を行う。駆動モータ53は駆動制御部51によって制御され、駆動制御部51は、画像形成装置1全体を制御する画像形成装置制御部40によって制御される構成となっている。
(実施例1の定着装置の構成)
図1(a)、(b)、(c)は、本発明の実施例1における図2中の定着部を示す構成図であり、図3は、図1中のセラミックヒータを示す構成図である。
図1(a)に示すように、定着部である定着装置20は、フィルム加熱方式の装置であり、回動可能な回転部材(例えば、定着フィルム)22と、回動可能な加圧部材(例えば、加圧ローラ)27との圧接により接触部、即ちニップ部Nが形成されるように構成されている。
定着ユニット21は、定着フィルム22と、加熱部である面状ヒータ(例えば、ヒータ)23と、ヒータホルダー兼用の定着フィルムガイド25と、逆U字形の加圧板金26と、図示しない定着フィルム寄り規制手段としての環状フランジ部材とにより構成されている。定着フィルム22は、定着フィルムガイド25に沿って回転可能に構成されている。定着フィルムガイド25は、液晶ポリマ一、フェノール樹脂等の耐熱性樹脂で一体的に成形されており、下面中央部にフィルムガイド長手に沿ってヒータ23を耐熱性接着材等で固定支持している。
ヒータ23は、セラミックヒータであり、図3に示すように、ステンレスやセラミック等の基板23a上にガラス等の電気絶縁層23bが設けられ、その上にニッケル-クロム合金や銀-パラジウム合金の粉末等からなる抵抗発熱体23cを塗工し、更に、その上にガラスやフッ素系樹脂(PEA,PTFE,FEP)等からなる保護層23dが設けられて構成されている。
加圧ローラ27は、鉄又はアルミニウム製のパイプである芯金30と、芯金30に備えられたギア28と、シリコーンゴムからなる弾性層29とから構成されている。加圧ローラ27は、軸受けを介して回転可能に保持されており、定着フィルム22に圧接された状態で、加圧ローラ27が回転することによって、定着フィルム22が従動回転するように構成されている。
なお、例えば、より具体的には、加圧ローラ27の直径をφ20mmとし、芯金30は、直径φ6mmのアルミニウムシャフトとする。定着フィルム22は、直径φ24mmとし、ヒータ23は、厚みlmm、幅6mmとする。ヒータ23、及び加圧ローラ27のニップ部Nの長手方向は長さ240mmで、総加圧力を15kgfとしたときの、ニップ部Nの断面幅は5mmであるように構成することができる。
図1(b)は、図1(a)中のL1部の拡大図である。
図1(b)において、定着フィルム22は、ポリイミド樹脂又はステンレスを用いた基材22aと、シリコーンゴムを用いた弾性層22bと、フッ素コートされるか又はフッ素樹脂チューブからなる離型層22cとから構成されている。
図1(c)は、図1(a)中のL2部の拡大図である。
図1(c)において、加圧ローラ27は、鉄又はアルミニウム製のパイプである芯金30と、シリコーンゴムからなる弾性層29と、フッ素コートされるか又はフッ素樹脂チューブからなる離型層29aとから構成されている。
図4は、図2の画像形成装置の構成の一部を示すブロック図である。
画像形成装置1は、装置全体を制御する画像形成装置制御部40を有しており、画像形成装置制御部40は、印刷動作が可能な通常モードと印刷動作の一部を停止して消費電力を抑制する省電力モードとを選択するモード選択部(例えば、省電力制御部)41、及びパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)61等の上位装置から印刷データを受信する印刷データ受信部42を有している。
画像形成装置制御部40には、計時機能を有するタイマ43と定着装置20を制御する定着制御部50とが接続されている。定着制御部50は、ヒータ23の温度制御を行う温度制御部52と、駆動モータ53を駆動して加圧ローラ27を回動させる駆動制御部51とを有している。
温度制御部52には、定着フィルムユニット21の定着フィルム22を加熱するヒータ23と、ヒータ23の表面温度を検出する温度検出素子24とが接続されている。温度検出素子24が検出したデータは、温度制御部52に入力されて、予め設定されている温度に保持するように制御される。駆動制御部51には、駆動モータ53が接続されており、駆動モータ53には、ギア28を介して加圧ローラ27が接続されている。
加圧ローラ27は、芯金30の端部に結合されたギア28に駆動モータ53から駆動力を受けることによって回転する。駆動モータ53は、駆動制御部51によって制御される。画像形成装置制御部40は、ユーザ60、パーソナルコンピュータ61からの情報に基づき、駆動制御部51及び温度制御部52へ定着装置20の制御開始を指示する。
(実施例1における変形例の構成)
図5(a)、(b)、(c)は、図1の定着部の変形例1を示す構成図である。
図5(a)において、定着装置20Aは、2ローラ方式であり、回転部材(例えば、加熱ローラ)21Aと、加熱ローラ21Aの一部を構成している弾性層31Aと、加熱部材であるハロゲンヒータ(例えば、ヒータ)23Aと、加圧部材(例えば、加圧ローラ)27Aと、加圧ローラ27Aの一部を構成している弾性層29Aとを有している。
図5(b)は、図5(a)中のL3部の拡大図である。図5(b)に示すように、加熱ローラ21Aは、鉄又はアルミニウム製のパイプである芯金34Aと、シリコーンゴムを用いた中間の弾性層31Aと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層31Aaとから構成されている。
図5(c)は、図5(a)中のL4部の拡大図である。図5(c)に示すように、加圧ローラ27Aは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金30Aと、シリコーンゴムを用いた弾性層29Aと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層29Aaとから構成されている。
図6(a)、(b)、(c)、(d)は、図1の定着部の変形例2を示す構成図である。
図6(a)において、定着装置20Bは、定着ベルト張架+加熱ローラ方式であり、加熱ローラ21Bと、加熱ローラ21Bの一部を構成している弾性層31Bと、ハロゲンヒータであるヒータ23Bと、定着ローラ38Bと、定着ローラ28Bの一部を構成している弾性層31Bと、加圧部材(例えば、加圧ローラ)27Bと、加圧ローラ27Bの一部を構成している弾性層29Bと、定着ベルト32とを有している。なお、定着ローラ38Bと定着ベルト32Bとは、回転部材を構成している。
図6(b)は、図6(a)中のL5部の拡大図である。図6(b)に示すように、定着ローラ38Bは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金34Bと、シリコーンゴムを用いた弾性層31Bとから構成されている。
図6(c)は、図6(a)中のL6部の拡大図である。図6(c)に示すように、加圧ローラ27Bは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金30Bと、シリコーンゴムを用いた弾性層29Bと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層29Baとから構成されている。
図6(d)は、図6(a)中のL7部の拡大図である。図5(d)に示すように、定着ベルト32Bは、ポリイミド樹脂又はステンレスを用いた基材32Baと、シリコーンゴムを用いた弾性層32Bbと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層32Bcとから構成されている。
図7(a)、(b)、(c)、(d)は、図1の定着部の変形例3を示す構成図である。
図7(a)において、定着装置20Cは、定着ベルト+面状ヒータ方式であり、加熱部(例えば、ヒータ)23Cと、ヒータ23Cの支持体33と、定着ローラ38Cと、定着ローラ38Cの一部を構成している弾性層31Cと、加圧部材(例えば、加圧ローラ)27Cと、加圧ローラ27Cの一部を構成している弾性層29Cと、定着ベルト32Cとを有している。なお、定着ローラ38Cと定着ベルト32Cとは、回転部材を構成している。
図7(b)は、図7(a)中のL8部の拡大図である。図7(b)に示すように、定着ローラ38Cは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金34Cと、シリコーンゴムを用いた弾性層31Cとから構成されている。
図7(c)は、図7(a)中のL9部の拡大図である。図7(c)に示すように、加圧ローラ27Cは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金30Cと、シリコーンゴムを用いた弾性層29Cと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層29Caとから構成されている。
図7(d)は、図7(a)中のL10部の拡大図である。図7(d)に示すように、定着ベルト32Cは、ポリイミド樹脂又はステンレスを用いた基材32Caと、シリコーンゴムを用いた弾性層32Cbと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層32Ccとから構成されている。
図8(a)、(b)、(c)は、図1の定着部の変形例4を示す構成図である。
図8において、定着装置20Dは、加圧ベルト+押圧部材方式であり、回転部材(例えば、加熱ローラ)21Dと、加熱部であるハロゲンヒータ(例えば、ヒータ)23Dと、加圧ローラ27Dと、加圧ベルト36Dと、固定加圧部材(例えば、押圧部材パッド)37Dとを有している。押圧部材パッド37Dは、鉄又はアルミニウムからなる基材と、シリコーンゴムを用いた弾性層と、摺動層とから構成されている。加圧ローラ27Dと、加圧ベルト36Dと、押圧部材パッドとは、加圧部材を構成している。
図8(b)は、図8(a)中のL11部の拡大図である。図8(b)に示すように、加熱ローラ21Dは、鉄又はアルミニウム製のパイプである芯金34Dと、シリコーンゴムを用いた中間の弾性層31Dと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層31Daとから構成されている。
図8(c)は、図8(a)中のL12部の拡大図である。図8(c)に示すように、加圧ローラ27Dは、鉄又はアルミニウムを用いたシャフト又はパイプからなる芯金30Dと、シリコーンゴムを用いた弾性層29Dとから構成されている。
図8(d)は、図8(a)中のL13部の拡大図である。図8(d)に示すように、加圧ベルト36Dは、ポリイミド樹脂又はステンレスからなる基材36Daと、フッ素コートされるかフッ素樹脂チューブからなる離型層36Dbとから構成されている。
以上変形例1〜4の構成について説明したが、本発明は、これらの変形例1〜4、即ち図5に示す2ローラ方式、図6に示す定着ベルト張架+加熱ローラ方式、図7に示す定着ベルト+面状ヒー夕方式、図8に示す加圧ベルト+押圧部材方式、の各定着方式においても適用可能である。
(実施例1の画像形成装置の動作)
本実施例1の画像形成装置1の動作について説明する。
図2において、給紙カセット1aに収容された印刷媒体Pは、給紙ローラ2a、2b及び分離片3によって1枚ずつ分離され、繰り出され、搬送ローラ4及びレジストローラ5によって搬送され、搬送ベルト9に送られる。一方、図示しない帯電装置によって帯電させられた感光体ドラム7の表面は、露光装置10によって露光され、静電潜像が形成される。静電潜像は、図示しない現像装置によって現像され、感光体ドラム7上にトナー像Tが形成される。
続いて、印刷媒体Pは搬送ベルト9の走行に伴って、感光体ドラム7と転写ローラ8との間を通過する際に、ブラック、イエロ一、マゼンタ及びシアンの各色のトナー像Tが順次転写され、カラーのトナー像Tが形成される。転写後の感光体ドラム7上に残留したトナーは、図示しない感光体クリーニング装置によって除去される。トナー像Tが転写された印刷媒体Pは、その後、定着装置20に搬送される。定着装置20においてトナー像Tが定着させられて、カラー画像が形成される。トナー像Tが定着された媒体Pは、その後、排出ローラ11によって搬送された後、排出搬送ローラ12によって上部カバー13の上へ排出されスタックされる。
(実施例1の定着装置の動作)
次に、図1及び図4を用いて、定着装置20の動作について説明する。まず、定着装置20においては、画像形成装置1における印刷の開始に伴って、加圧ローラ27の回転が開始される。加圧ローラ27のギア28は、画像形成装置1の本体に配設された定着装置駆動用ギアより駆動を受けて、印刷媒体Pを搬送する方向に回転させられる。定着フィルム22は、加圧ローラ27の回転に伴って従動回転させられる。又、ヒータ23は、図示しない給電回路からの電流が供給されて発熱し、定着フィルム22を内周側から加熱する。
そして、加熱されたヒータ23の温度が温度検出素子24であるサーミスタによって検出され、温度制御部52に入力される。温度制御部52は、検出されたヒータ23の温度に基づいて、給電回路からヒータ23への電流の供給を制御し、定着フィルム22の表面温度を適切な定着温度に維持する。定着フィルム22の表面温度が定着温度に維持された状態において、トナー像Tを加熱し、加圧ローラ27によって所定の力で加圧して印刷媒体P上にトナー像Tが定着させられる。画像が形成された印刷媒体Pは、画像形成装置1の外部へ排出されて、画像形成動作は完了する。
図9は、実施例1における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
図9は、更に詳しくは、画像形成装置1が通常モードである画像形成動作の完了した時点の待機状態から次の画像形成動作を開始する時点までの第1の省電力モードであるパワーセーブモードに移行する動作をフローチャートで示すものである。ステップS1において、定着装置20での定着動作が完了すると、省電力制御部41を有する画像形成装置制御部40は、温度制御部52にヒータオフの指示を行い、温度制御部52はヒータオフを行う。その後、ステップS2において、画像形成装置制御部40は、印刷媒体Pを画像形成装置1の外へ排出すると、定着制御部50へ駆動モータ53の停止処理を指示し、駆動制御部51は、駆動モータ53を停止する。
ステップS3において、画像形成装置制御部40は、タイマ43により、停止時間tの計測を開始する。ステップS4、S5において、画像形成装置制御部40は、時間の計測をしながら画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。計測された停止時間tが、予め設定されている第1の時間tsに等しくなるまでに、画像形成開始信号の入力があったときは(YES)、ステップS10へ進み、前述の動作手順で画像形成動作を開始する。
画像形成開始信号の入力が継続して無く(NO)、計測された停止時間tが予め設定されているパワーセーブモード移行時間tsに等しくなったときは(YES)、ステップS6において、画像形成装置制御部40より定着制御部50へ駆動モータ53の駆動指示を行い、駆動制御部51は、駆動モータ53の駆動処理を開始する。駆動モータ53の駆動力が加圧ローラ27のギア28に伝達されることで、加圧ローラ27は、回転する。加圧ローラ27が回転することで、定着フィルム22は、従動回転させられる。
ステップS7、S8において、画像形成装置制御部40は、予め設定されたニップ部Nの移動所定量N1の移動が行われるように、定着制御部50へ指示し、駆動モータ53の駆動を行う。駆動制御部51は、移動所定量N1を駆動後、駆動モータ53を停止する。駆動モータ53の停止に伴い加圧ローラ27、及び定着フィルム22は停止させられる。
以上の処理によりパワーセーブモードへの移行を完了する。その後は、ステップS9において、画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。ここで、画像形成開始信号の入力があったときは(YES)、ステップS10へ進み、前述と同様の動作手順で画像形成動作を開始する。
図10は、実施例1における図2の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
印刷データ受信部42で、時刻t0において、画像形成開始信号の入力があったときは、ヒータ23と駆動モータ53がオンになり、ヒータ23の温度Hが上昇する。これに伴って、定着フィルム22の温度Tfと加圧ローラ27の温度Tpが上昇する。この状態で、定着装置20を印刷媒体Pが通過し、定着動作が行われる。時刻t1において、定着装置20での定着動作が完了すると、画像形成装置制御部40は、温度制御部52にヒータオフの指示を行い、温度制御部52はヒータオフを行う。画像形成装置制御部40は、印刷媒体Pを画像形成装置1の外へ排出すると、定着制御部50へ駆動モータ53停止処理の指示を行い、駆動制御部51は、駆動モータ53を停止して待機状態になる。待機状態では、定着装置20を冷やさずに所定の温度に維持するように、ヒータ23を制御し、一定時間オンされる。
画像形成装置制御部40は、停止時間tの計測を開始し、タイマ43により時間の計測をしながら画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。時刻t2において、画像形成開始信号の入力が継続して無く、計測された停止時間tが予め設定されているパワーモード移行時間tsに等しくなったときは、画像形成装置制御部40より定着制御部50へ駆動モータ53の駆動指示を行い、ニップ部Nの移動を行って省電力モードになる。
本実施例1では、画像形成完了後の駆動モータ53が停止してからパワーセーブモードに移行するまでの時間を60秒と設定した。又、移動所定量N1は、ニップ部Nの幅分以上で、且つ(ニップを形成する回転体の外径の大きい方の部材の周長−ニップ幅N)以下となるように設定される。本実施例1では、移動量を10mmと設定した。又、第1の回動速度としての加圧ローラ27の回転速度は印刷速度と同速度とした。
本実施例1によれば、画像形成完了後、パワーセーブモードに移行するときに、定着フィルム22、加圧ローラ27の温度が高い状態において、それまでのニップ位置をずらすことで、定着フィルム22、加圧ローラ27の弾性層29のクリープを未然に防止することができる。より具体的には、弾性層29のクリープを防止するために、待機中に定着フィルム22を回転移動させるモードを有し、例えば60分間隔で起動する設定の場合、画像形成完了後の駆動停止から59分後にパワーセーブモードへ移行する設定がされた場合、ニップ部Nは同じ部分が高温のまま放置されることとなってしまう。そのまま、例えば週末2〜3日間の放置により、定着フィルム22、加圧ローラ27の弾性層29がクリープしてしまうと、次回印刷時に画像光沢むらが発生する。又、パワーセーブモード移行ボタンのような、ユーザ60が直ちにパワーセーブモードへ移行できる機構を持った画像形成装置1では、パワーセーブモードへの移行は、任意のタイミングで発生することとなる。そのため、前述と同様に待機中のニップ部Nの移動が出来ないまま、パワーセーブモードに移行してしまうことが発生する。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、画像形成装置1が待機中のときに、ニップ部Nを移動してからパワーセーブモードに入るので、クリープの発生を防止することができる。そのため、画像光沢むら(ニップ痕)の発生を回避する効果が得られる。更に、本実施例1では、加圧ローラ27の離間構造は不要であるため、画像形成装置1が複雑にならないという利点がある。
(実施例2の構成)
本発明の実施例2の構成は、実施例1と同様である。
なお、本実施例2は、図1のフィルム加熱方式の例について説明するが、実施例1と同様に、図5に示す2ローラ方式、図5に示す定着ベルト張架+加熱ローラ方式、図7に示す定着ベルト+面状ヒー夕方式、図8に示す加圧ベルト+押圧部材方式、の各定着方式においても適用可能である。
(実施例2の動作)
図11は、実施例2における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートであり、実施例1を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の動作は、実施例1の動作とほぼ同様であるが、次の機能追加されている。即ち、パワーセーブモード移行開始後に予め、ニップ部Nの移動を開始するニップ部Nの温度Thを設定する。画像形成装置制御部40により、温度制御部52で温度検出素子24の出力を取り込むことで、ニップ部Nの温度状態を監視する。測定されたニップ部Nの温度Tが予め設定されている温度Thに等しくなったとき、ニップ部Nの移動を行う。
図11を用いて、実施例2の動作を順次説明する。
画像形成装置1が、画像形成動作を完了した時点から処理が開始される。実施例1と同様に、ステップS1のヒータ23オフ処理、ステップS2の駆動モータ53オフ処理、ステップS3の停止時間計測処理、ステップS4の画像形成開始信号の入力有無の判定処理、ステップS5の停止時間経過判定処理、ステップS6の駆動モータ53の駆動処理、ステップS7のニップ部Nの移動量確認処理、ステップS8の駆動モータ53停止処理が実行される。
以下に実施例2に固有の動作について説明する。画像形成装置制御部40は、パワーセーブモードへの移行後、温度制御部52により温度検出素子24の出力を取り込むことで、待機状態から継続してニップ部Nの温度状態の監視を行っている。
ステップS9において、画像形成装置制御部40は、ニップ部Nの温度を測定しながら、画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。測定されたヒータ23の温度Tが予め設定されている温度Thに等しくなるまでに、画像形成開始信号の入力があったときは(YES)、ステップS10へ進み、前述の動作手順にて画像形成動作を開始する。
ステップS9において、画像形成開始信号の入力が無い状態が継続し(NO)、ステップS21において、測定されたニップ部Nの温度Tが予め設定されている温度Thに等しくなったときは(YES)、ステップS22へ進み、ステップS22において、画像形成装置制御部40により、定着制御部50へ駆動モータ53の駆動処理の指示を行い、駆動制御部51は、駆動モータ53の駆動処理を行う。駆動モータ53の駆動力が加圧ローラ27のギア28に伝達されることで、加圧ローラ27は回転させられる。加圧ローラ27が回転することで、定着フィルム22は、従動回転させられる。
ステップS23において、画像形成装置制御部40は、予め設定されたニップ部Nの所定量N1の移動が行われるように定着制御部50へ指示し、駆動モータ53の駆動を行う。移動の所定量N1の設定値は、実施例1と同様である。ステップS24において、駆動制御部51は、所定量Nlを駆動後、駆動モータ53を停止する。駆動モータ53の停止に伴い、加圧ローラ27及び定着フィルム22は停止される。
その後は、ステップS25において、画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。ここで、画像形成開始信号の入力があったときは、ステップS10へ進み、前述と同様の動作手順にて画像形成動作を開始する。
図12は、実施例2における図2の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
図12は、画像形成装置1が画像形成動作を完了した時点から次の画像形成動作を開始する時点までの、定着フィルム22及び加圧ローラ27のニップ部Nの温度Tnと、ヒータ23のオンオフ状態と、印刷媒体Pの定着装置20への通過状態と、駆動モータ53のオンオフ状態の状態遷移を表している。特に、待機状態からパワーセーブモードに移行するタイミングと温度の関係を示すものである。
時刻t0から時刻t2までの動作は、実施例1と同様である。時刻t2において、画像形成開始信号の入力が継続して無く、計測された停止時間tが、予め設定されているパワーセーブモード移行時間tsに等しくなったときは、画像形成装置40から定着制御部50へ駆動モータ53の駆動指示を行い、ニップ部Nの移動を行って画像形成装置40は、省電力モードになる。
その後、定着フィルム22の温度Tfと加圧ローラ27の温度Tpが下降してゆく。温度制御部52により温度検出素子24の出力を取り込むことで、ニップ部Nの温度状態の監視を行う。時刻t3において、測定されたニップ部Nの温度Tが、予め設定されている温度Thに等しくなったときは、再度、駆動モータ53を駆動してニップ部Nの移動を行う。
なお、本実施例2では、画像形成完了後の駆動モータ53が停止してからパワーセーブモード移行を開始するまでの時間を60秒と設定した。また所定移動量N1は、本実施例2では10mmと設定した。又、加圧ローラ27の回転は印刷速度と同速度とした。さらにニップ部Nの移動開始温度を40°Cと設定した。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、パワーセーブモード移行後にニップ部Nの温度が所定の温度まで降下したときに、再度、ニップ部Nの移動を行うようにしたので、モード移行後にニップされたままとなっているニップ位置をずらすことができる。その結果、定着フィルム22及び加圧ローラ27の弾性層29,31のクリープをより効果的に防止することができる。
(実施例3の構成)
本発明の実施例3の構成は、実施例1と同様である。
なお、本実施例3は、実施例1,2と同様に、図5に示す2ローラ方式、図6に示す定着ベルト張架+加熱ローラ方式、図7に示す定着ベルト+面状ヒー夕方式、図8に示す加圧ベルト+押圧部材方式、の各定着方式においても適用可能である。
(実施例3の動作)
図13は、実施例3における図2の画像形成装置の動作を示すフローチャートであり、実施例2を示す図10中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図14は、実施例3における図2の画像形成装置の第1の動作を示すタイムチャートであり、実施例2を示す図12中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図15は、実施例3における図2の画像形成装置の第2の動作を示すタイムチャートであり、実施例2を示す図12中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図13は、画像形成装置1が、第1の省電力モードであるパワーセーブモードへの移行開始から第2の省電力モードであるスリープモードに移行するフローを示す。スリープモードとは、パワーセーブモードよりも更に消費電力を抑制したモードである。図14は、画像形成装置1がパワーセーブモードへの移行を開始してからスリープモードに移行するタイミングと温度の関係を示すものであり、パワーセーブモード時に、ニップ部Nの温度がThになったことによるニップ移動開始後に第2の時間であるスリープモード移行時間tdsとなったときを示す。同様に図15は、パワーセーブモード時に、ニップ部Nの温度がThになったことによるニップ移動開始条件前に、スリープモード移行時間となったときを示す。
図13を用いて、実施例3における画像形成装置1の動作を説明する。パワーセーブモード移行時間経過後、ニップ移動後にモータ停止する処理までは実施例1及び実施例2と同様のため図12では記載しないが次の通りの処理が行われる。
ステップS1のヒータ23オフ処理、ステップS2の駆動モータ53オフ処理、ステップS3の停止時間計測処理、ステップS4の画像形成開始信号の入力有無の判定処理、ステップS5の停止時間経過判定処理、ステップS6の駆動モータ53の駆動処理、ステップS7のニップ部Nの移動量確認処理、ステップS8の駆動モータ53停止処理が実行される。
次に、図13のステップS31において、画像形成装置制御部40は、時刻t2において、スリープモードになる時間tdsまで、停止時間tの計測を開始する。ステップS9において、画像形成装置制御部40は、タイマ43により時間の計測をしながら画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。本実施例3では、画像形成装置制御部40は、パワーセーブモード移行開始後、温度制御部52で、温度検出素子24の出力を取り込むことで、待機状態から継続してニップ部Nの温度状態の監視を行っている。画像形成装置制御部40は、ニップ部Nの温度を測定しながら画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。
ステップS32、S21において、計測された停止時間tが予め設定されている時間tdsに等しくなるまでは、測定されたニップ部Nの温度Tが、予め設定されている温度Thに等しくなるまで監視を継続する。ステップS22、S23、S34において、画像形成開始信号の入力が継続して無く(NO)、測定されたニップ部Nの温度Tが予め設定されている温度Thに等しくなったときは(YES)、実施例2と同様にニップ部N移動処理を行う(図14の時刻t3)。
ステップS25、S33において、停止時間tの計測を継続し、画像形成開始信号の入力が継続して無く(NO)、計測された停止時間tが予め設定されている時間tdsに等しくなったときは(YES)、画像形成装置制御部40から定着制御部50へ駆動モータ53の駆動処理の指示を行う(図14の時刻t4)。ステップS34、S35、S36において、駆動制御部51は、駆動モータ53を駆動してニップ部Nの移動を行う。その後は、画像形成装置1はスリープモードになる。
ステップS37において、画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。ここで、画像形成開始信号の入力があったときは、ステップS10へ進み、前述と同様の動作手順にて画像形成動作を開始する。
以上の処理は、図14に示すスリープモード移行設定時間tdsが、設定温度によるパワーセーブモード時のニップ移動開始時間よりも長い場合である。
スリープモード移行設定時聞tdsがパワーセーブ時のニップ移動開始よりも短い場合については、図15にそのタイムチャートを示す。この場合は、図13に示すように、ステップS32から直ちにステップS34へ移行して、ニップ部Nの移動処理を行い、スリープモードへ移行する(図15の時刻t3)。その後は、ステップS37において、画像形成の開始を指示する開始信号の入力の有無を印刷データ受信部42で監視する。
本実施例3では、画像形成完了後の駆動モータ53が停止してから、スリープモードに移行するまでの時間を30分と設定した。また所定移動量N1は、10mmと設定した。更にニップ移動開始温度を40°Cと設定した。
スリープモード時にニップ部Nの温度が低い場合、定着フィルム22と定着フィルムガイド25とが接触する接触面の摩擦係数が大きくなるため、通常印刷時より大きい駆動力が必要となる。最悪の場合、定着フィルム22の不送りが発生する場合がある。したがって、第2の回動速度としての加圧ローラ27の回転速度は、出来る限り遅くすることが望ましい。本実施例3では、画像形成動作の速度バリエーションの最低速度である48mm/秒(8ppm相当)と設定した。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、実施例1、2の効果に加え、スリープモード移行時に起こる低温状態の長期間放置であっても、スリープモード移行時にニップ部Nを確実に移動することが可能であり、同一位置のニップ時間を最小とすることで、クリープの発生を低減することが可能となる。更に、スリープモードにおいては、低速の回動速度で加圧部材を所定量回動させるので、定着フィルムの不送りを防止することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 画像形成装置1として、プリンタに適用した例を用いて説明したが、プリンタだけではなく複写機、ファクシミリ、MFP等であっても利用可能である。
(b) 印刷媒体Pとしては、普通紙のほかにOHPシート、カード、葉書、秤量が200/m相当以上の厚紙、封筒、熱容量の大きいコート紙等の特殊紙を使用することができる。
(c) 定着装置20は、画像形成装置1に対して一体的に装着されても、画像形成装置1から脱着可能となっていてもよい。
(d) パワーセーブモードへの移行は、実施例1,2、3で説明した形態だけでなく、例えば、パソコン61からの指示や画像形成装置1の操作パネルからの指示で行ってもよい。この場合もパワーセーブモードへの移行時にニップ部Nの移動を行う。
1 画像形成装置
6(6Bk,6Y,6M,6C)
画像形成部
7(7Bk,7Y,7M,7C)
感光体ドラム
20 定着装置
21 定着フィルムユニット
21A,21B,21D
加熱ローラ
22 定着フィルム
23,23A,23B,23C,23D
ヒータ
27,27A,27B,27C,27D
加圧ローラ
32B,32C 定着ベルト
38B,38C 定着ローラ
40 画像形成装置制御部
41 省電力制御部
42 印刷データ受信部
43 タイマ
50 定着制御部
51 駆動制御部
52 温度制御部
53 駆動モータ
N ニップ部
P 印刷媒体
T トナー像

Claims (7)

  1. 回動可能な定着フィルムと、前記定着フィルムに圧接して設けられ、駆動力により回転して前記定着フィルムを従動駆動させ、現像剤像が形成された印刷媒体を前記定着フィルムと共に挟持して加圧する回動可能な加圧ローラと、前記定着フィルムを加熱する加熱部とを有し、前記印刷媒体に前記現像剤像を定着させる定着部と、
    印刷動作が可能な通常モードにおいて、予め設定されている第1の時間が経過しても画像形成開始信号の入力がなかったときには、前記印刷動作の一部を停止して消費電力を一定量抑制する第1の省電力モードを選択し、更に、前記第1の省電力モードにおいて、予め設定されている第2の時間が経過しても画像形成開始信号の入力がなかったときには、前記第1の省電力モードよりも更に前記消費電力を抑制する第2の省電力モード選択するモード選択部と、
    前記通常モード、前記モード選択部により選択された前記第1の省電力モード、又は前記モード選択部により選択された前記第2の省電力モードに応じて前記定着部を制御する定着制御部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記定着制御部は、
    前記モード選択部により前記第1の省電力モードが選択されたときには、前記加圧ローラを第1の回動速度で所定量回動させ、前記モード選択部により前記第2の省電力モードが選択されたときには、前記第1の回動速度よりも遅い第2の回動速度で前記加圧ローラを前記所定量回動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着部は、
    前記定着フィルムと前記加圧ローラとの圧接により形成されるニップ部を有し、
    前記定着制御部は、
    前記第1の省電力モードにおいて、前記ニップ部の温度が閾値温度に達したときに、前記加圧ローラを前記所定量回動させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の回動速度は、
    前記通常モードの前記印刷動作中における前記加圧ローラの回動速度であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記加圧ローラは、異なった複数の回動速度で回動可能であり、
    前記第2の回動速度は、
    前記異なった複数の回動速度のうち、最も遅い速度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記モード選択部は、
    前記第1の省電力モードを選択して前記第1の省電力モードの選択後の経過時間を計測し、
    前記定着制御部は、
    前記ニップ部のニップ部温度を計測し、前記経過時間が閾値時間に未到達で、且つ、前記ニップ部温度が前記閾値温度に達したときには、前記加圧ローラを前記第1の速度で前記所定量回動させ、前記経過時間が前記閾値時間に達したときには、前記加圧ローラを前記第2の速度で前記所定量回動させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定量は、
    前記定着フォルムの回動方向における前記ニップ部の幅以上であり、且つ前記定着フィルムの外周長から前記ニップ部の幅を差し引いた量以下であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加熱部は、セラミックヒータから構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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