JP2023037151A - 料金収受システム、料金収受方法およびプログラム - Google Patents

料金収受システム、料金収受方法およびプログラム Download PDF

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泰弘 山口
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Abstract

【課題】担当員が利用者との対面応対を要することなく、通行料金の事後徴収の手続きを迅速に行うことができる料金収受システムおよび料金収受方法を提供する。【解決手段】料金収受システム1は、車両Aの車線Lへの進入を検知する車両検知器21と、車線Lを走行する車両Aと無線通信を行うためのアンテナ22と、車両Aの進入が検知された場合に、アンテナ22を通じて、車両Aとの間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置24と、車線Lに設置され、車両Aの運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置3と、を備える料金収受システム1であって、車線制御装置24は、無線通信において車両Aからの応答がなかった場合に、車両Aが無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、料金収受システム、料金収受方法およびプログラム
に関する。
有料道路の料金所には、電子式料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System(登録商標)、「自動料金収受システム」ともいう。)が広く利用されている。
有料道路の利用者の中には、専用の車載器を搭載する対応車両(以下「ETC車両」とも表記する。)と、車載器を搭載していない非対応車両(以下「非ETC車両」とも表記する。)とが存在する。
非ETC車両に対しては、料金所車線路側の有人ブースに駐在する収受員等が非ETC車両に搭乗する利用者と対面応対をして、通行券、現金、クレジットカード等の受け渡しを直接行うことにより通行料金を収受する場合がある。
また、近年、非ETC車両の利用者に対しては、収受員が、利用者の公的証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等、官公庁やその関連団体により発行された個人に紐づく証明書)の券面情報を控えて、後日、本人宛に料金を徴収(請求)する収受方法(以下、事後徴収ともいう。)が検討されている。事後徴収の手続きにおいても、収受員は、利用者との間で公的証明書の受け渡しを行う必要があるため、利用者との対面応対を要する。
本開示に関連する技術として、特許文献1には、車載器にセットするICカードなどの媒体を用いることなく料金収受が行える料金収受システムが開示されている。
特開2021-092850号公報
近年では、担当員(収受員等)が利用者との対面応対を要することなく、遠隔地から通行料金を収受する仕組みが望まれている。しかし、担当員が遠隔から応対しようとすると、非ETC車両が到来した場合の応対を適切に遂行できないことが想定される。特に、渋滞緩和の観点から、到来した非ETC車両に対する事後徴収の応対はできる限り迅速に行うことが求められている。
本開示の目的は、担当員が利用者との対面応対を要することなく、通行料金の事後徴収の手続きを迅速に行うことができる料金収受システム、料金収受方法およびプログラムを提供する。
本開示の一態様によれば、料金収受システムは、車両の車線への進入を検知する車両検知器と、前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、を備える。前記車線制御装置は、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信する。
また、本開示の一態様によれば、料金収受方法は、車両の車線への進入を検知する車両検知器と、前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、を用いた料金収受方法であって、前記車線制御装置が、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップを有する。
また、本開示の一態様によれば、プログラムは、車両の車線への進入を検知する車両検知器と、前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、を用いた料金収受システムのプログラムであって、前記車線制御装置に、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップを実行させる。
上述の各態様によれば、担当員が利用者との対面応対を要することなく、通行料金の事後徴収の手続きを迅速に行うことができる。
第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。 第2の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る料金収受システムについて、図1~図3を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
本実施形態に係る料金収受システム1は、例えば、有料道路の料金所(入口料金所又は出口料金所)に設けられ、有料道路と一般道路とを接続する車線Lを走行する車両から通行料金を収受する。車線Lは、アイランドIによって仕切られている。アイランドIは、車線Lに車両Aが一台ずつ走行可能となるように規制する構造物である。
なお、本実施形態では、料金収受システム1が出口料金所に設けられている例について説明する。以下、車線Lの延びる方向(±X方向)を「車線方向」と記載する。また、車線方向の有料道路側(-X側)を「上流側」、一般道路側(+X側)を「下流側」とも記載する。更に、車線Lの幅方向(±Y方向)を「車線幅方向」と記載する。
簡略化のため、図1では1つの車線Lのみを図示しているが、実際には複数の車線Lが並行に並べて設置されている。
図1に示すように、料金収受システム1は、ETC設備2と、路側装置3と、監視装置4と、を備えている。
走行する車両AがETC車両(対応車両)である場合、料金収受システム1は、ETC設備2を介して、車両Aが車線Lを走行している間に、無線通信により料金収受処理を行う。
一方、走行する車両Aが非ETC車両(非対応車両)である場合、料金収受システム1は、車線Lでは通行料金の徴収を行わず、利用者が後で通行料金の支払いを行う事後徴収を行う。
料金収受システム1は、車線Lに設置された路側装置3と、車線Lの遠隔地(例えば、料金所事務所)に設置された監視装置4とを用いて、非ETC車両の利用者を特定可能な情報を取得し、事後徴収用のデータを作成する。
(ETC設備の構成)
ETC設備2は、車載器を搭載するETC車両から無線通信を介して通行料金を自動的に収受する処理を実行するための装置群である。具体的には、ETC設備2は、図1に示すように、進入側車両検知器21と、アンテナ22と、通信用車両検知器23と、車線制御装置24と、発進制御機25と、退出側車両検知器26と、を備えている。
進入側車両検知器21は、例えば図1に示すように透過型の車両検知器である。進入側車両検知器21は、車両Aの車線Lへの進入を検知する。この場合、進入側車両検知器21は、車線制御装置24に向けて進入検知信号を送信する。
アンテナ22は、車線Lを走行するETC車両(車両A)との間で無線通信を行うための無線通信インタフェースである。
通信用車両検知器23は、進入側車両検知器21と同様の機器構成を有し、設置位置における車両Aの通過(進入~退出)を検知する。通信用車両検知器23は、車両Aの設置位置での通過を検知した場合に、車線制御装置24に向けて通過検知信号を送信する。
発進制御機25は、後述する車線制御装置24又は監視装置4の開閉指令に従って開閉バーを上げ下げすることにより、車線Lの開放(車両Aの通行許可)及び閉塞(車両Aの通行規制)を行う。
退出側車両検知器26は、進入側車両検知器21と同様の機器構成を有し、車両Aの車線Lからの退出を検知する。退出側車両検知器26は、車両Aの車線Lからの退出を検知した場合に、車線制御装置24に向けて退出検知信号を送信する。
車線制御装置24は、車線Lにおける各種設置機器の一連の制御を行う。
具体的には、車線制御装置24は、進入側車両検知器21からの進入検知信号の受信をトリガ(きっかけ)にして無線通信(電波の発信)を開始する。
また、車線制御装置24は、通信用車両検知器23からの通過検知信号の受信をトリガにして無線通信(電波の発信)を終了する。ここで、車両AがETC対応車であった場合、車線制御装置24は、車両Aとの間で料金収受用の無線通信を完了する。
さらに、車線制御装置24は、アンテナ22を介して、ETC車両との間で料金収受用の無線通信が正常に完了したことをトリガにして発進制御機25を開制御する。また、車線制御装置24は、退出側車両検知器26からの退出検知信号の受信をトリガにして発進制御機25を閉制御する。
(路側装置の説明)
路側装置3は、非ETC車両が有料道路から退出した後に通行料金を徴収する事後徴収を行えるように、路側から、非ETC車両の利用者の公的証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等、官公庁やその関連団体により発行された個人に紐づく証明書)の情報を取得することを可能とした装置である。公的証明書の情報とは、運転者本人を特定可能な情報であって、例えば、公的証明書が免許証である場合における免許証番号や、公的証明書がマイナンバーカードである場合におけるマイナンバー、公的証明書がパスポートである場合における旅券番号である。
路側装置3は、カメラと、通話機器(マイク、スピーカ)と、印書機構とを備える。
カメラは、利用者が所持する公的証明書(例えば免許証)の券面を映して映像化することで、遠隔地にいる監視員が、監視装置4を通じて、当該利用者の個人特定情報(例えば、免許証番号)を視認できるようにする。
通話機器は、監視員と利用者とが会話でのコミュニケーションをとる目的で設けられたものである。
印書機構は、有料道路の利用に関する情報(利用時刻、利用料金所等)、収受金額(振込金額)、振込先口座番号などの情報を紙に印字して排出する機構である。印書機構は、監視員による監視装置4からの遠隔操作にしたがって駆動する。利用者は、排出された紙を受け取ることで、事後的な支払い方法や支払金額についての詳しい案内を得ることができる。
なお、他の実施形態においては、路側装置3は、カメラに代えて(またはカメラに加えて)、非接触ICカードリーダを備えていてもよい。このようにすることで、路側装置3は、ICチップを内蔵する公的証明書に対し、非接触ICカードリーダを用いてICチップの読み取りを行い、個人特定情報を取得することができる。
(監視装置の説明)
監視装置4は、料金所事務所に駐在する監視員が車線Lの監視および各機器(路側装置3等)への遠隔制御を行う際に用いる装置である。
監視装置4は、ディスプレイと、通話機器と、入力機器(キーボード、マウス等)とを備える。
ディスプレイは、車線Lの監視映像の他に、路側装置3のカメラからの映像を表示する。監視員は、ディスプレイを介して利用者の個人特定情報を取得することができる。
入力機器は、監視員の操作を受け付ける。監視員は、この入力機器を通じて、個人特定情報を打ち込んでコンピュータ内に記録する。また、監視員は、この入力機器を通じて路側装置3の印書機構を遠隔操作し、収受金額や振込先口座番号などの情報が印字された紙を排出させることができる。
(車線制御装置の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
次に、図2を参照しながら、車線制御装置24の機能について説明する。
車線制御装置24は、内蔵するCPUが、予め用意されたプログラムに従って動作することで、検知信号受信部241、無線通信処理部242、判定部243および通知部244としての機能を発揮する。
検知信号受信部241は、車線Lに設置された進入側車両検知器21、通信用車両検知器23および退出側車両検知器26の各々から検知信号を受信する。
無線通信処理部242は、アンテナ22を介して、車線Lを走行中の車両Aとの間で料金収受用の無線通信を試みる。無線通信処理部242は、進入側車両検知器21からの進入検知信号の受信をトリガに電波の発信を開始する。
車両AがETC車両であった場合、アンテナ22から発信される電波に対し、車両Aに搭載される車載器が応答することで、料金収受用の無線通信処理が実行される。
一方、車両Aが非ETC車両であった場合、アンテナ22から発信される電波に対し、応答を返す車載器が存在しない。そのため、無線通信処理部242は、この車両Aに対しては料金収受用の無線通信処理を実行できない。この場合、無線通信処理部242は、電波の発信および車載器からの応答待ち受けを繰り返すが、通信用車両検知器23からの通過検知信号の受信をトリガに電波の発信を終了する。
判定部243は、到来した車両AがETC車両か非ETC車両かを判定する。具体的には、判定部243は、無線通信処理部242による無線通信において車両からの応答がなかった場合に、車両Aが非ETC車両であるとの判定を行う。
通知部244は、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信する。本実施形態において「外部」とは、監視装置4である。
(料金収受システムの処理フロー)
図3は、第1の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
図3に示すように、まず、進入側車両検知器21が、車両Aの車線Lへの進入を検知する。このとき、進入側車両検知器21は、車線制御装置24に向けて進入検知信号を送信する(ステップS01)。
車線制御装置24の検知信号受信部241が進入検知信号を受信すると、車線制御装置24の無線通信処理部242は、アンテナ22を介して電波を発信し、無線通信を開始する(ステップS02)。
次に、車線制御装置24の判定部243は、ステップS02の結果から、到来した車両AがETC車両か非ETC車両かを判定する(ステップS03)。ここで、無線通信処理部242による料金収受用の無線通信が正常に完了した場合、判定部243は、車両Aを「ETC車両」と判定する。一方、判定部243は、通信用車両検知器23からの通過検知信号が受信されるまでに車両Aからの応答が得られず料金収受用の無線通信が正常に完了しなかった場合、判定部243は、車両Aを「非ETC車両」と判定する。
到来した車両Aが「ETC車両」であった場合、車線制御装置24は、無線通信による通常の料金収受処理が完了した時点で発進制御機25を開制御する。そして、車両Aの車線Lからの退出に際して、退出側車両検知器26から退出検知信号を受信すると、車線制御装置24は、発進制御機25を閉制御して次の車両の進入に備える。
一方、到来した車両Aが「非ETC車両」であった場合、車線制御装置24の通知部244は、そのことを通知する信号(以下、「非ETC車両通知」とも表記する。)を監視装置4に向けて送信する(ステップS04)。なお、無線通信による料金収受処理は完了していないので、車線制御装置24は、発進制御機25を開制御しない。したがって、車両Aは、発進制御機25の手前(路側装置3の横)で停止する。
車線制御装置24からの非ETC車両通知を受信した監視装置4は、監視員に向けての報知処理を行う(ステップS05)。ここでの「報知処理」とは、監視装置4が備えるスピーカからのアラート音による通知、ディスプレイへの表示、ランプの点灯などが挙げられる。
監視装置4による報知を受けた監視員は、監視装置4を操作して、車両Aが到来した車線Lにおける路側装置3との通話機能を有効にする(ステップS06)。
監視員は、通話により、車両Aの運転者に対し、事後徴収の手続きの説明を行う。
具体的には、監視員は、運転者が所持している公的証明書(例えば、運転免許証)の券面を路側装置3のカメラの前にかざすように指示する。
続いて、監視員は、公的証明書の券面に記載されている個人特定情報(例えば、免許証番号)をカメラ越しに読み取り、監視装置4に打ち込んで入力する。更に、監視員は、監視装置4を操作して印書の発行処理を行う。これにより、路側装置3の印書機構から案内用の印書が発行される。この印書には、利用情報(利用時刻、利用料金所など)、振込金額、振込先の口座番号、振込期限、打ち込んだ個人特定情報(免許証番号)などが印字されている(個人特定情報については、一部を伏せて印字することとしてもよい)。
監視員は、カメラ越しに車両Aの運転者が印書を受け取ったことを確認すると、監視装置4を操作して、発進制御機25を開制御する。このようにして、料金収受システム1は、非ETC車両に対する一連の料金収受処理を完了する。
(作用効果)
以上のように、第1の実施形態に係る料金収受システム1の車線制御装置24は、アンテナ22を介しての無線通信において車両Aからの応答がなかった場合に、当該車両Aが無線通信に対応していない非対応車両(非ETC車両)であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号(非ETC車両通知)を外部に向けて送信する。
これにより、非ETC車両通知を受けた外部装置が、直ちに、到来した非ETC車両に対する応対措置を開始することができる。したがって、担当員(監視員)が利用者との対面応対を要することなく、通行料金の事後徴収の手続きを迅速に行うことができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受システム1は、監視員による路側装置3への遠隔制御を可能とする監視装置4を備えており、車線制御装置24は、非ETC車両通知を監視装置4に向けて送信する。
このようにすることで、監視員は、監視装置4が非ETC車両通知を受けたことをきっかけに、直ちに、非ETC車両への遠隔での応対を開始することができる。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態に係る料金収受システム1において、監視装置4は、非ETC車両通知を受けた際に、報知処理(図3のステップS05)のみを実行するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、変形例に係る監視装置4は、非ETC車両通知を受信した場合に、報知処理に加え、さらに、路側装置3との間での通話を自動で有効にするようにしてもよい。これにより、続くステップS06で、監視員は、監視装置4の通話機能を有効にする操作を要さずとも、運転者との通話を行うことができる。
また、第1の実施形態の変形例として、路側装置3が非接触ICカードリーダの機能を備えている場合、ステップS06において、監視員は、公的証明書をカメラの前にかざす指示に代えて、ICカードリーダの所定の読み取り位置に近づける(タッチする)指示を行ってもよい。さらにこの場合、監視員が個人特定情報を目視確認しながら手入力するのではなく、監視装置4がICカードリーダ越しに読み取った個人特定情報を自動入力(記録)することとしてもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る料金収受システムについて、図4を参照しながら説明する。
(料金収受システムの処理フロー)
図4は、第2の実施形態に係る料金収受システムの処理フローを示す図である。
第2の実施形態に係る料金収受システム1の全体構成および機能構成については第1の実施形態(図1~図2)と同様であるため、説明を省略する。また、図4に示す処理フローについても、第1の実施形態(図3)と同一の処理内容については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図4に示すように、車両Aの車線Lへの進入により、進入側車両検知器21が車線制御装置24に向けて進入検知信号を送信する(ステップS01)。
車線制御装置24の検知信号受信部241が進入検知信号を受信すると、車線制御装置24の無線通信処理部242は、アンテナ22を介して電波を発信し、無線通信を開始する(ステップS02)。
次に、車線制御装置24の判定部243は、ステップS02の結果から、到来した車両AがETC車両か非ETC車両かを判定する(ステップS03)。
到来した車両Aが「非ETC車両」であった場合、車線制御装置24の通知部244は、非ETC車両通知を、路側装置3と監視装置4の両方に向けて送信する(ステップS04)。
非ETC車両通知を受信した路側装置3は、到来した車両Aに対する自動案内を開始する(ステップS04a)。ここで路側装置3が実行する自動案内とは、例えば以下のような処理である。
まず、路側装置3は、カメラの撮影機能を有効にするとともに、自身に備えられたディスプレイ及びスピーカを介して、運転者の公的証明書をカメラの前にかざす指示を行う。続いて、路側装置3は、カメラを通じて取得される映像に対し画像認識処理を行い、映像中の公的証明書の券面を自動認識し、その静止画像を取得する。更に、路側装置3は、公的証明書の券面が写された静止画像にOCR(Optical Character Recognition)処理を施し、券面に印字されている個人特定情報をデータとして取得する。そして、路側装置3は、取得した個人特定情報を含む各種案内情報が印字された印書を排出する。路側装置3は、ディスプレイ及びスピーカを介して、運転者に対し印書を受け取って退出することを案内するとともに、発進制御機25を開制御する。
一方、非ETC車両通知を受信した監視装置4は、非ETC車両が到来したことを監視員に報知する(ステップS05)。監視装置4から当該報知があった場合、監視員は、運転者からの通話要求に備える。ただし、監視員が実際に通話を行うのは、運転者からの通話要求(後述のステップS04b)があった場合のみであり、ステップS04aの自動案内をもって正規の手続が行われた場合には、監視員は、特段の処理は行わない。
非ETC車両の運転者が、ステップS04aの路側装置3による自動案内に従って上述の一連の手続を実行できた場合は、料金収受システム1は、当該非ETC車両に対する事後徴収の案内処理を完了する。一方、何らかのトラブルにより、運転者が、自動案内に従って上述の手続を実行できない場合も想定される。この場合、運転者は、路側装置3に備えられる通話ボタンを押下して監視員への通話要求を行う(ステップS04b)。監視員は、通話要求を受け付けた場合に、監視装置4および路側装置3を通じて運転者との通話による案内を行う(ステップS06)。以降は、第1の実施形態と同様に、監視員による事後徴収の案内が行われる。
(作用効果)
以上の通り、第2の実施形態に係る料金収受システム1において、車線制御装置24は、非ETC通知を路側装置3に向けて送信する。そして、路側装置3は、非ETC車両通知を受信した場合に、公的証明書の情報を取得するための自動案内を開始する。
このようにすることで、路側装置3が、自動で、非ETC車両の利用者に対する事後徴収の手続きを実行できる。したがって、監視員の負担を軽減することができる。
上述の実施形態においては、料金収受システム1を構成する機器の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
各実施形態に記載の料金収受システム1および料金収受方法は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の第1の態様に係る料金収受システム1は、車両Aの車線Lへの進入を検知する車両検知器(進入側車両検知器21)と、車線Lを走行する車両Aと無線通信を行うためのアンテナ22と、車両Aの進入が検知された場合に、アンテナ22を通じて、当該車両Aとの間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置24と、車線Lに設置され、車両Aの運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置3と、を備える料金収受システムであって、車線制御装置24は、無線通信において車両Aからの応答がなかった場合に、当該車両Aが無線通信に対応していない非対応車両(非ETC車両)であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号(非ETC車両通知)を外部に向けて送信する。
(2)本開示の第2の態様において、上述の料金収受システム1は、監視員による路側装置3への遠隔制御を可能とする監視装置4を備え、車線制御装置24は、通知信号(非ETC車両通知)を監視装置4に向けて送信する。
(3)本開示の第3の態様において、上述の監視装置4は、通知信号(非ETC車両通知)を受信した場合に、路側装置3との間での通話を有効にする。
(4)本開示の第4の態様において、車線制御装置24は、通知信号(非ETC車両通知)を路側装置3に向けて送信し、路側装置3は、通知信号(非ETC車両通知)を受信した場合に、公的証明書の情報を取得するための自動案内を開始する。
(5)本開示の第5の態様において、料金収受方法は、車両の車線への進入を検知する車両検知器と、前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、を用いた料金収受方法であって、前記車線制御装置が、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップを有する。
(6)本開示の第6の態様において、プログラムは、車両の車線への進入を検知する車両検知器と、前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、を用いた料金収受システムのプログラムであって、前記車線制御装置に、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップを実行させる。
1 料金収受システム
2 ETC設備
21 進入側車両検知器
22 アンテナ
23 通信用車両検知器
24 車線制御装置
241 検知信号受信部
242 無線通信処理部
243 判定部
244 通知部
25 発進制御機
26 退出側車両検知器
3 路側装置
4 監視装置
A 車両
L 車線
I アイランド

Claims (6)

  1. 車両の車線への進入を検知する車両検知器と、
    前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、
    車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、
    前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、
    を備える料金収受システムであって、
    前記車線制御装置は、
    前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信する、
    料金収受システム。
  2. 監視員による前記路側装置への遠隔制御を可能とする監視装置を備え、
    前記車線制御装置は、
    前記通知信号を前記監視装置に向けて送信する、
    請求項1に記載の料金収受システム。
  3. 前記監視装置は、前記通知信号を受信した場合に、前記路側装置との間での通話を有効にする、
    請求項2に記載の料金収受システム。
  4. 前記車線制御装置は、
    前記通知信号を前記路側装置に向けて送信し、
    前記路側装置は、前記通知信号を受信した場合に、前記公的証明書の情報を取得するための自動案内を開始する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の料金収受システム。
  5. 車両の車線への進入を検知する車両検知器と、
    前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、
    車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、
    前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、
    を用いた料金収受方法であって、
    前記車線制御装置が、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップ
    を有する料金収受方法。
  6. 車両の車線への進入を検知する車両検知器と、
    前記車線を走行する車両と無線通信を行うためのアンテナと、
    車両の進入が検知された場合に、前記アンテナを通じて、当該車両との間で料金収受のための無線通信を行う車線制御装置と、
    前記車線に設置され、車両の運転者から公的証明書の情報を取得可能とされた路側装置と、
    を用いた料金収受システムのプログラムであって、
    前記車線制御装置に、前記無線通信において車両からの応答がなかった場合に、当該車両が無線通信に対応していない非対応車両であると判定するとともに、非対応車両が到来したことを示す通知信号を外部に向けて送信するステップ
    を実行させるプログラム。
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