JP2023036145A - 空調ダクト - Google Patents

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Hiroki Takada
正佳 倉橋
Masayoshi Kurahashi
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Abstract

【課題】ダクト本体の外形の張り出しを生じさせることなく、圧力損失の低減が図られる空調ダクトを提供する。【解決手段】空調ダクト1は、空調風Fを流通させる内部空間Sが設けられた筒状のダクト本体10を備え、ダクト本体10は、空調風Fの流通方向を屈曲させる第1の屈曲部分(屈曲部分)40と、ダクト本体10を構成する壁部15を内部空間S側に凹ませることによって形成され、第1の屈曲部分40における内縁側の壁部15Aに連続して空調風Fの流通方向に延在する凸部16と、を有している。【選択図】図3

Description

本開示は、空調ダクトに関する。
例えば自動車等の車両のインストルメントパネルの内側には、空調装置からの空調風を吹出口に向けて流通させる空調ダクトが配置されている。空調ダクトには、車両の他の構成部品との配置関係を考慮し、屈曲部分が設けられる場合がある。屈曲部分がある空調ダクトでは、屈曲部分の内縁側と外縁側とで空調風の流れに偏りが生じ、屈曲部分がない空調ダクトに比べて圧力損失が増大し易い傾向がある。
屈曲部分がある空調ダクトとしては、例えば特許文献1に記載の屈曲ダクトがある。この従来の屈曲ダクトは、第1ダクト部分及び第1のダクト部分から略直角に屈曲する第2ダクト部分を有し、第1ダクト部分の外壁部と第2ダクト部分の外壁部とを空間的に連通するバイパス路が屈曲部の内角側に設けられている。
特開2006-125575号公報
上述した特許文献1に記載の屈曲ダクトは、第1ダクト部分に流入した空調風の一部をバイパス路から第2ダクト部分へ流通させることで、ダクト断面内での空調風の流れの均一化を試みたものである。しかしながら、この特許文献1に記載の屈曲ダクトでは、バイパス路を設ける分、ダクト本体の外形が元々の形状よりも外側に張り出してしまうという問題がある。そのため、車両等へのダクトの配置にあたって、他の構成部品との配置関係に影響が生じてしまうおそれがある。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、ダクト本体の外形の張り出しを生じさせることなく、圧力損失の低減が図られる空調ダクトを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る空調ダクトは、空調風を流通させる内部空間が設けられた筒状のダクト本体を備え、ダクト本体は、空調風の流通方向を屈曲させる屈曲部分と、ダクト本体を構成する壁部を内部空間側に凹ませることによって形成され、屈曲部分における内縁側の壁部に連続して空調風の流通方向に延在する凸部と、を有している。
この空調ダクトでは、ダクト本体の内部空間において、空調風の流通方向に延在する凸部が設けられている。この凸部は、屈曲部分の内縁側の壁部に連続して設けられている。屈曲部分を通過する際の空調風の流れは、屈曲部分の外縁側で速くなり、屈曲部分の内縁側で遅くなる傾向がある。空調風の流れが遅い屈曲部分の内縁側に凸部を設けることで、凸部に沿った空調風の流れを形成できる。これにより、内部空間での空調風の流れが屈曲部分の外縁側に偏ることを抑制でき、圧力損失の低減が図られる。また、この空調ダクトでは、ダクト本体を構成する壁部を内部空間側に凹ませることによって凸部を形成している。このため、凸部の形成にあたって、ダクト本体の外形が張り出すことがなく、空調ダクトを配置する際に他の構成部品との配置関係に影響が生じてしまうことを回避できる。
凸部は、屈曲部分における外縁側の壁部に対して非接触となっていてもよい。この場合、凸部の形成によってダクト本体の内部空間の断面積が過剰に減少することを抑制できる。
内部空間の断面形状は、凸部の突出方向と比べて当該突出方向に交差する交差方向に延びており、内部空間は、凸部を挟んで交差方向の一方側に位置する第1の空間と、凸部を挟んで交差方向の他方側に位置する第2の空間と、を有していてもよい。内部空間の断面形状を交差方向に延在させることで、空調ダクトの配置容易性の確保と内部空間の断面積の確保とを両立できる。凸部を挟むように交差方向に位置する第1の空間及び第2の空間が存在することで、凸部に沿った空調風の流れを第1の空間及び第2の空間のそれぞれにおいて形成できる。したがって、内部空間での空調風の流れが屈曲部分の外縁側に偏ることを効果的に抑制できる。
凸部の始端部分は、屈曲部分の終端部分に位置していてもよい。この場合、屈曲部分の内縁側において空調風の流れが遅くなり易い部分に凸部をより一致させることができる。したがって、内部空間での空調風の流れが屈曲部分の外縁側に偏ることを一層効果的に抑制できる。
内部空間における凸部の突出高さは、空調風の流通方向に沿って徐々に小さくなっていてもよい。これにより、ダクト本体の空調風の流れが凸部によって阻害されることを抑制できる。
凸部の断面形状は、山なりの湾曲形状となっていてもよい。これにより、凸部に沿った空調風の流れをより効果的に形成できる。
本開示によれば、ダクト本体の外形の張り出しを生じさせることなく、圧力損失の低減が図られる。
本開示の一実施形態に係る空調ダクトを示す側面図である。 図1に示す空調ダクトの長手方向の断面図である。 図2におけるIII-III線断面図である。 (a)は、比較例に係る空調ダクトの断面図であり、(b)は、(a)におけるIVb-IVb線断面図である。 (a)は、比較例に係る空調ダクトにおける空調風の流れのシミュレーション結果を示す図であり、(b)は、(a)におけるVb-Vb線断面図である。 (a)は、実施例に係る空調ダクトにおける空調風の流れのシミュレーション結果を示す図であり、(b)は、(a)におけるVIb-VIb線断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る空調ダクトの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る空調ダクトを示す側面図である。図2は、図1に示す空調ダクトの長手方向の断面図である。図1及び図2に示す空調ダクト1は、例えば自動車等の車両のインストルメントパネルの内側に搭載される。空調ダクト1は、車両の空調装置からの空調風Fを車室内に向けて流通させる。インストルメントパネルの内側には、空調ダクト1の他、例えば計器類やオーディオ、カーナビゲーションといった車載機器が搭載される。空調ダクト1は、空調風Fを流通させる内部空間Sが設けられたダクト本体10を備えている。
ダクト本体10は、全体として長手方向D1に延在する筒状部材によって構成されている。ダクト本体10を構成する壁部15は、例えばポリプロピレンといった樹脂材料によって形成され、軽量化が図られている。ダクト本体10の断面形状は、長手方向D1に交差する一の方向(以下「幅方向D2」と称す)に延びた形状となっており、ここでは、例えば4つの角部がいずれも丸められた略長方形状となっている(図3参照)。これにより、ダクト本体10の内部空間Sの断面形状も、長手方向D1に交差する幅方向D2(交差方向)に延びた形状となっている。
ダクト本体10の一端側は、車両の空調装置側に接続される流入口21となっており、ダクト本体10の他端側は、車室内に向かって開口する吹出口22となっている。流入口21回りには、車両の空調装置に通じる別のダクトを接続するためのフランジ13が設けられている。吹出口22には、例えばダクト本体10とは断面形状が異なるカバー部材20が設けられている。
ダクト本体10は、長手方向D1に直線状に延在する直線部分30と、直線部分30の流入口21側に設けられた第1の屈曲部分40と、直線部分30の吹出口22側に設けられた第2の屈曲部分50とを有し、全体として略S字状を呈している。第1の屈曲部分40及び第2の屈曲部分50は、例えば空調ダクト1が搭載される車両のインストルメントパネル内の配置構成に応じて設けられている。ここでは、第1の屈曲部分40と第2の屈曲部分50とは、長手方向D1に対して互いに反対の方向に緩やかなカーブを描いて屈曲している。第1の屈曲部分40及び第2の屈曲部分50の位置では、第1の屈曲部分40及び第2の屈曲部分50の形状に応じて空調風Fの流通方向が屈曲する。
第1の屈曲部分40は、ダクト本体10の側面視において、内縁側となる壁部15Aと、外縁側となる壁部15Bとを有している。第1の屈曲部分40の始端部分40Aは、例えばダクト本体10の流入口21と一致している。第1の屈曲部分40の終端部分40Bは、直線部分30の一端に滑らかに連続している。第2の屈曲部分50は、ダクト本体10の側面視において、内縁側となる壁部15Cと、外縁側となる壁部15Dとを有している。第2の屈曲部分50の始端部分50Aは、直線部分30の他端に滑らかに連続している。第2の屈曲部分50の終端部分50Bは、例えばカバー部材20に滑らかに接続されている。
また、ダクト本体10には、凸部16が設けられている。凸部16は、第1の屈曲部分40を経て内部空間Sを流れる空調風Fを整流する部分である。凸部16は、ダクト本体10を構成する壁部15を内部空間S側に凹ませることによって形成されている。ダクト本体10の外面側には、凸部16の形状を反転させた凹部17が形成されている。凸部16は、図2に示すように、第1の屈曲部分40における内縁側の壁部15Aに連続して空調風Fの流通方向に延在している。
図2の例では、凸部16は、第1の屈曲部分40の終端部分40Bから第2の屈曲部分50の終端部分50Bにわたって延在している。凸部16の始端部分16Aは、第1の屈曲部分40の終端部分40Bに一致しており、凸部16の終端部分16Bは、第2の屈曲部分50の終端部分50Bに一致している。つまり、凸部16は、第1の屈曲部分40の終端部分40Bの位置から直線部分30を経て第2の屈曲部分50の終端部分50Bの位置まで延在している。
凸部16は、第1の屈曲部分40における外縁側の壁部15Bに対して非接触となっている。また、凸部16は、第1の屈曲部分40における外縁側の壁部15Bに連続する直線部分30の壁部15及び第2の屈曲部分50の内縁側の壁部15Cに対しても非接触となっている。内部空間Sにおける凸部16の突出高さは、凸部16の始端部分16Aにおいて最も高くなっている。また、内部空間Sにおける凸部16の突出高さは、始端部分16Aから終端部分16Bにかけて徐々に小さくなっている。凸部16が最も突出している部分の突出高さは、例えば当該凸部16の突出方向に対する内部空間の長さの1/10~1/2程度となっている。
図3は、図2におけるIII-III線断面図である。同図に示すように、凸部16の断面形状は、山なりの湾曲形状となっている。凸部16の断面形状は、例えば放物線形状、ガウシアン形状、或いはこれらに準じた形状となっている。幅方向D2に対する凸部16の幅は、始端部分16Aから終端部分16Bにかけて徐々に小さくなっていてもよい。
このような凸部16の形成により、内部空間Sは、凸部16を挟んで幅方向D2の一方側に位置する第1の空間S1と、凸部16を挟んで幅方向D2の他方側に位置する第2の空間S2とを含んで構成されている。上述したように、凸部16は、第1の屈曲部分40における外縁側の壁部15B、直線部分30の壁部15、及び第2の屈曲部分50の内縁側の壁部15Cに対して非接触となっている。したがって、第1の空間S1と第2の空間S2とは、凸部16の頂部の上方にて繋がった状態となっている。
次に、上述した凸部16の作用について説明する。図4(a)は、比較例に係る空調ダクトの断面図であり、図4(b)は、(a)におけるIVb-IVb線断面図である。図4(a)に示すように、比較例に係る空調ダクト101は、ダクト本体110を有している。ダクト本体110は、凸部16が設けられていない点で、本実施形態に係るダクト本体10と相違している。
空調ダクト101では、図4(a)に示すように、流入口21からダクト本体110内に流入した空調風Fは、第1の屈曲部分40から直線部分30に向かって流れる際、慣性によって第1の屈曲部分40の外縁側の壁部15Bに沿って流れる傾向がある。このため、第1の屈曲部分40の外縁側では、空調風Fの流れが速くなり、圧力が高くなる傾向がある。一方、第1の屈曲部分40の内縁側では、空調風Fの流れが遅くなり、圧力が低くなる傾向がある。
空調風Fをダクト本体110の断面で見た場合、図4(b)に示すように、空調風Fは、ダクト本体110の内部空間Sにおいて、幅方向D2の両側で互いに反対回りに渦を巻くように流れる傾向がある。このとき、上述したように、空調風Fは、第1の屈曲部分40の外縁側では、空調風Fの流れが速く、且つ第1の屈曲部分40の内縁側では、空調風Fの流れが遅くなる。このため、内部空間Sにおいて、第1の屈曲部分40の内縁側の壁部15Aに連続する壁部15側には、空調風Fの流速が周囲よりも低い低流速領域WAが幅方向D2の中央部分に形成され易くなる。このように、空調ダクト101では、空調風Fの流れが第1の屈曲部分40の外縁側に偏ることとなり、圧力損失が増大し易いことが課題となっている。
このような課題に対し、本実施形態に係る空調ダクト1では、比較例に係る空調ダクト101の低流速領域WAの形成領域に対応するように、ダクト本体10の内部空間Sにおいて、第1の屈曲部分40の内縁側の壁部15Aに連続して空調風Fの流通方向に延在する凸部16が設けられている。この空調ダクト1では、低流速領域WAが形成され得る領域に凸部16が設けられていることで、第1の屈曲部分40の内縁側の壁部15Aに連続する壁部15側に空調風Fの流れの悪い部分が生じることを抑制できる。
また、この空調ダクト1では、第1の空間S1及び第2の空間S2を流れる空調風Fが凸部16を構成する壁部15(凸部16の傾斜部分)に沿って流れることで、空調風Fの整流作用を生じさせることができる。これにより、第1の屈曲部分40の内縁側の壁部15Aに沿って流れる空調風Fの流速を向上させることが可能となり、内部空間Sでの空調風Fの流れが第1の屈曲部分40の外縁側に偏ることを抑制できる。したがって、圧力損失の低減が図られる。
さらに、この空調ダクト1では、ダクト本体10を構成する壁部15を内部空間S側に凹ませることによって凸部16を形成している。このため、凸部16の形成にあたって、ダクト本体10の外形が張り出すことがなく、空調ダクト1を配置する際に他の構成部品との配置関係に影響が生じてしまうことを回避できる。
本実施形態では、凸部16は、第1の屈曲部分40における外縁側の壁部15Bに対して非接触となっている。これにより、凸部16の形成によってダクト本体10の内部空間Sの断面積が過剰に減少することを抑制でき、空調風Fの流量を十分に確保できる。
本実施形態では、内部空間Sの断面形状は、ダクト本体10の幅方向D2に延びている。このように、内部空間Sの断面形状を幅方向D2に延在させることで、空調ダクト1の配置容易性の確保と内部空間Sの断面積の確保とを両立できる。また、本実施形態では、凸部16を挟むように幅方向D2に位置する第1の空間S1及び第2の空間S2が存在することで、凸部16に沿った空調風Fの流れを第1の空間S1及び第2の空間S2のそれぞれにおいて形成できる。したがって、凸部16による空調風Fの整流作用が十分に奏され、内部空間Sでの空調風Fの流れが第1の屈曲部分40の外縁側に偏ることを効果的に抑制できる。
本実施形態では、凸部16の始端部分16Aは、第1の屈曲部分40の終端部分40Bに位置している。これにより、第1の屈曲部分40の内縁側において低流速領域WAが形成され得る領域に凸部16をより一致させることができる。したがって、内部空間Sでの空調風Fの流れが第1の屈曲部分40の外縁側に偏ることを一層効果的に抑制できる。
本実施形態では、内部空間Sにおける凸部16の突出高さは、空調風Fの流通方向に沿って徐々に小さくなっている。また、凸部16の断面形状は、山なりの湾曲形状となっている。これにより、ダクト本体10の空調風Fの流れが凸部16によって阻害されることを抑制できる。また、凸部16に沿った空調風Fの流れをより効果的に形成できる。
続いて、図5及び図6を用いて、空調風Fのシミュレーション結果について説明する。図5(a)は、比較例に係る空調ダクトにおける空調風の流れのシミュレーション結果を示す図であり、図5(b)は、図5(a)におけるVb-Vb線断面図である。図6(a)は、実施例に係る空調ダクトにおける空調風の流れのシミュレーション結果を示す図であり、これらの図6(b)は、図6(a)におけるVIb-VIb線断面図である。図5及び図6は、空調風Fの流れのCFD(Computational Fluid Dynamics)解析によるシミュレーション結果を図示したものである。
図中の線は、空調風Fの流れに対応しており、線の濃さは、空調風Fの速度に対応している。線が濃いほど空調風Fの流れが速いことを示し、線の色が薄いほど空調風Fの流れが遅いことを示している。図5(a)及び図6(a)の例では、ダクト本体110の一端側に空調ダクト101とは異なる別のダクト90を連結した態様を示している。
図5(a)に示すように、比較例に係る空調ダクト101では、流入口21からダクト本体110内に流入した空調風Fは、第1の屈曲部分40から直線部分30に向かって流れる際、慣性によって第1の屈曲部分40の外縁側の壁部15Bに沿って流れていることが分かる。このため、第1の屈曲部分40の外縁側では、空調風Fの流れが速くなっており、圧力が高くなっていることが分かる。一方、第1の屈曲部分40の内縁側では、空調風Fの流れが遅くなっており、圧力が低くなっていることが分かる。図5(b)に示す解析結果でも、内部空間Sの略中央における内縁側の壁部15A側には、空調風Fの流れが遅く、且つ圧力が低い低流速領域WAが形成されていることが分かる。以上より、空調ダクト101では、第1の屈曲部分40の内縁側と外縁側とで空調風Fの流通に偏りが生じ、圧力損失が増大していることが分かる。
図6(a)に示すように、本実施形態に係る空調ダクト1では、凸部16の形成により、第1の屈曲部分40を通過した空調風Fが比較例に比べて第1の屈曲部分40の内縁側に向かってより多く流れていることが分かる。図6(b)に示す解析結果からも、凸部16によって低流速領域WAの形成が抑制されること、及び凸部16を構成する壁部15による空調風Fの整流作用が確認できる。以上の結果から、本実施形態のように、ダクト本体10に凸部16を設けた構成を有する空調ダクト1において、内部空間Sでの空調風Fの流れが第1の屈曲部分40の外縁側に偏ることを抑制でき圧力損失の低減が図られることが確認できた。本シミュレーションの結果では、本実施形態に係る空調ダクト1は、比較例に係る空調ダクト101に比べ、圧力損失を数%程度低減できることが確認できた。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、第1の屈曲部分40における内縁側の壁部15Aに連続する凸部16を例示したが、同様の構成を有する凸部は、第2の屈曲部分50における内縁側の壁部15Cに対応して設けられていてもよい。第2の屈曲部分50についても凸部を設けることで、一層の圧力損失を低減が図られる。
凸部16の始端部分16Aは、必ずしも第1の屈曲部分40の終端部分40Bに一致していなくてもよく、第1の屈曲部分40の終端部分40Bよりも上流側(流入口21側)に位置していてもよい。すなわち、凸部16の始端部分16Aは、第1の屈曲部分40における内縁側の壁部15Aの湾曲部分に位置していてもよい。凸部16の終端部分16Bは、必ずしも第2の屈曲部分50の終端部分50Bに一致していなくてもよく、第2の屈曲部分50の終端部分50Bよりも上流側(流入口21側)に位置していてもよい。この場合、凸部16の終端部分16Bは、第2の屈曲部分50における外縁側の壁部15Dの湾曲部分に位置していてもよい。また、凸部16は、第2の屈曲部分50まで延在していなくてもよく、凸部16の終端部分50Bが壁部15Aに連続する直線部分30の壁部15に位置していてもよい。
1…空調ダクト、10…ダクト本体、15,15A,15B,15C,15D…壁部、16…凸部、16A…始端部分、40…第1の屈曲部分(屈曲部分)、40B…終端部分、D2…幅方向(交差方向)、F…空調風、S…内部空間、S1…第1の空間、S2…第2の空間。

Claims (6)

  1. 空調風を流通させる内部空間が設けられた筒状のダクト本体を備え、
    前記ダクト本体は、
    前記空調風の流通方向を屈曲させる屈曲部分と、
    前記ダクト本体を構成する壁部を前記内部空間側に凹ませることによって形成され、前記屈曲部分における内縁側の壁部に連続して前記空調風の流通方向に延在する凸部と、を有している空調ダクト。
  2. 前記凸部は、前記屈曲部分における外縁側の壁部に対して非接触となっている請求項1記載の空調ダクト。
  3. 前記内部空間の断面形状は、前記凸部の突出方向と比べて当該突出方向に交差する交差方向に延びており、
    前記内部空間は、前記凸部を挟んで前記交差方向の一方側に位置する第1の空間と、前記凸部を挟んで前記交差方向の他方側に位置する第2の空間と、を有している請求項1又は2記載の空調ダクト。
  4. 前記凸部の始端部分は、前記屈曲部分の終端部分に位置している請求項1~3のいずれか一項記載の空調ダクト。
  5. 前記内部空間における前記凸部の突出高さは、前記空調風の流通方向に沿って徐々に小さくなっている請求項1~4のいずれか一項記載の空調ダクト。
  6. 前記凸部の断面形状は、山なりの湾曲形状となっている請求項1~5のいずれか一項記載の空調ダクト。
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