JP2023035050A - 記録装置、制御方法、記憶媒体及びプログラム - Google Patents

記録装置、制御方法、記憶媒体及びプログラム Download PDF

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晃弘 冨田
Akihiro Tomita
崇幸 牛山
Takayuki Ushiyama
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Abstract

【課題】記録媒体の種類に応じた反応液の付与量を決定すること。【解決手段】色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、を備えた記録装置であって、前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御手段と、前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体を用いた記録における前記反応液の付与量を決定する決定手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は記録装置に関する。
記録ヘッドから記録媒体に対してインクを吐出することにより記録媒体上に画像を記録する記録装置が知られている。このような記録装置においては、近年では様々な用途で記録を行うようになっており、それに応じて様々な種類の記録媒体も使用されている。例えば、非吸収性や難吸収性の記録媒体に記録可能なプリンタが提案されている。
そのような記録媒体を用いる際には、色材を含有するインクの他に、インクと反応して増粘などの現象を起こすことでインクの滲みやビーディングを抑制する反応液を用いることができる。こうした反応液は、十分な吸収性を有する記録媒体が用いられる場合には必要がない。特許文献1には、吸収性の低い記録媒体では反応液を用いた記録を行い、吸収性の高い記録媒体では反応液を用いない記録を行う方法が開示されている。
特開2018ー149735号公報
記録媒体の吸収性は記録媒体の種類によって様々である。また、材質が同じ記録媒体であっても、銘柄の違いによって吸収性が異なる場合もある。記録媒体の種類に応じた適切な量の反応液を付与しなければ記録品質が低下する場合がある。
本発明は、記録媒体の種類に応じた反応液の付与量を決定する技術を提供するものである。
本発明によれば、
色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、
前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、
を備えた記録装置であって、
前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御手段と、
前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体を用いた記録における前記反応液の付与量を決定する決定手段と、を備える、
ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、記録媒体の種類に応じた反応液の付与量を決定する技術を提供することができる。
(A)は本発明の一実施形態に係る記録装置の外観図、(B)は図1(A)の記録装置の内部構造の模式図。 記録ヘッドの液体吐出面の模式図。 制御ユニットのブロック図。 マルチパス記録制御の説明図。 (A)及び(B)はマスクパターンの例を示す図。 処理部の処理例を示すフローチャート。 記録媒体の種類を選択するための選択画面の例を示す図。 反応液の付与量を表すテーブルを示す図。 (A)及び(B)は色変換処理に用いるLUTの例を示す図である。 (A)及び(B)は処理部の処理例を示すフローチャート。 テストパターンの構成例を示す図。 (A)及び(B)はテストパターンの形成例を示す図。 (A)及び(B)はインク像の明度と反応液の付与量との関係の例を示す図。 (A)及び(B)はインク像毎の評価値の例を示す図。 処理部の処理例を示すフローチャート。 二次テストパターンの構成例を示す図。 (A)は一次テストパターンに対する二次テストパターンの、反応液の付与量の範囲を示す図、(B)は二次テストパターンにおけるインク像の明度と反応液の付与量との関係の例を示す図。 (A)は一次テストパターンの形成例を示す図、(B)は二次テストパターンの形成例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
<記録装置の概要>
図1(A)は本実施形態における記録装置1の外観図、図1(B)は記録装置1における記録媒体Pの搬送機構等を示す模式図である。記録装置1はシリアル型のインクジェット記録装置である。しかし、フルライン型のインクジェット記録装置にも本発明は適用可能である。図中、矢印X、Y、Zは、それぞれ、キャリッジ2の移動方向(主走査方向)、記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)、上下方向である。主走査方向と副走査方向とは交差しており、本実施形態の場合、直交している。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、「記録媒体」は、シート状の紙の他、プラスチック・フィルム等であってもよい。
記録装置1は記録媒体Pを搬送する搬送ローラ10と、搬送ローラ10に圧接されるピンチローラ11とを備える。搬送ローラ10とピンチローラ11とは記録媒体Pを挟持し、その回転によって、記録媒体Pがロール状に巻かれたスプール6から、記録媒体Pをプラテン4上にY方向に給送する。
キャリッジ2は記録ヘッド9を搭載し、Y方向に延設されたガイドシャフト8の案内によってプラテン4上をY方向双方向に移動可能に設けられている。キャリッジ2は、X方向で記録位置と記録待機位置(ホームポジション)とを移動可能である。記録位置は記録ヘッド9が記録媒体P上の画像記録領域内に存在している位置であり、記録待機位置は記録ヘッド9が記録媒体PからY方向に離間した位置である。キャリッジ2の位置は、キャリッジ2に設けたエンコーダセンサ5(図3)が、Y方向に延設されたエンコーダ7を読み取って出力する位置信号から特定される。
キャリッジ2の移動の過程で、位置信号に基づいたタイミングで記録ヘッド9から記録材としてインクを吐出することで記録が行われる。キャリッジ2が移動しつつ記録ヘッド9からインクを吐出することを記録走査と呼ぶ場合がある。記録走査はキャリッジ2の往路移動においてのみ行ってもよいし、キャリッジ2の往路移動及び復路移動のそれぞれについて行ってもよい。記録走査と記録媒体Pの所定単位の搬送とを交互に繰り返すことにより、記録媒体Pに画像が記録されていくことになる。
記録走査においては、例えば、走査速度45インチ毎秒で走査し、1200dpi(1/1200inch)の解像度で吐出動作を行う。45インチ毎秒以上の速度で走査することもできる。1走査分のデータがバッファに蓄積されたらキャリッジ2を走査させ、上述のように記録を行う。
キャリッジ2の駆動機構としてはベルト伝動機構を用いることができる。ベルト伝動機構は、X方向に離間した一対のプーリと、一対のプーリに巻き回されたキャリッジベルトと、を含み、キャリッジモータ(図3:CRモータ16)によりプーリを回転してキャリッジベルトを走行させる。キャリッジ2はキャリッジベルトに固定される。ベルト伝動機構に代えて、X方向に延在するリードスクリュと、キャリッジユニット2に設けられ、リードスクリュの溝に係合する係合部とを具えたものなど、他の駆動方式を用いることも可能である。
本実施形態では、記録媒体Pの表面を読み取る読取センサ3が設けられている。読取センサ3は例えば反射型光学センサである。キャリッジ2の移動により、読取センサ3は記録媒体P上に形成されたインク像を読み取ることができる。本実施形態では読取センサ3をキャリッジ2に設けたが、これに限られず、主走査方向に延設され、記録媒体PのX方向の全範囲を読み取り可能なセンサであってもよい。
記録ヘッド9には、吐出駆動のための記録信号や温調信号などの制御信号を供給するためのフレキシブル配線基板9aが取り付けられている。フレキシブル基板9aの他端は、後述する制御回路に接続されている。
記録の休止状態では、記録ヘッド9の液体吐出面にキャッピングを行うことができる。そして、記録に先立ってキャップを開放して記録ヘッド9からインクを吐出可能な状態とする。
記録装置1には、キュアリングユニットとして、ヒータ12及びヒータカバー13を設けることもできる。このユニットは、キャリッジ2が主走査方向Xに往復走査する位置より副走査方向Yで下流側の位置に配置される。ヒータ12は、熱により記録媒体P上の液体状のインクの乾燥を促進させる。ヒータ12はヒータカバー13に覆われており、ヒータカバー13はヒータ12の熱を記録媒体P上に効率よく照射する機能と、ヒータ12の保護の機能を担っている。ヒータ12は例えば、シーズヒータやハロゲンヒータなどが挙げられる。ヒータ12の加熱温度は、樹脂エマルジョンの造膜性と生産性、記録媒体Pの耐熱性を考慮した上で設定する。なお、ヒータ12は、記録媒体Pの上方からの温風送風加熱や、記録媒体Pの下方からの接触型の熱伝導型ヒータ加熱等であってもよい。また、ヒータ12は、記録媒体P上において放射温度計(不図示)での測定温度が加熱温度の設定値を超えない限り、2個所以上設けて併用してもよい。
記録装置1には巻き取りスプール14を設けることもできる。記録媒体Pは記録ヘッド9により記録された後、巻き取りスプール14により巻き取られ、ロール状の巻き取り媒体を形成する。
図2は記録ヘッド9の液体吐出面の模式図である。記録ヘッド9は、液体を吐出する複数の吐出口90を有する。これらの吐出口90は、色材を有する液体インク(カラーインクともいう)を吐出する吐出口列91K、91C、91M、91Yと、カラーインクと反応する反応液を吐出する吐出口列91RCTとを含む。吐出口列91K、91C、91M、91Yは、それぞれ、ブラックインク(K)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)を吐出する。反応液は、色材は含有しないが、カラーインクに含まれる色材と反応する反応性成分を含有する液体であり、カラーインクの増粘又はゲル化を促進する液体である。反応液が記録媒体P上においてカラーインクと接触することによってカラーインクの滲みを抑制することができる。
記録ヘッド9には、これらの吐出口列がX方向に吐出口列91K、91C、91M、91Y、91RCTの順で並んで配置されている。これらの吐出口列91K、91C、91M、91Y、91RCTには、それぞれのインクを吐出する1280個の吐出口90が1200dpiの密度でY方向(配列方向)に配列されている。なお、本実施形態における一つの吐出口90から一度に吐出されるインクの吐出量は約4.5plである。これらの吐出口列91K、91C、91M、91Y、91RCTは、それぞれ対応するインク、反応液を貯蔵する不図示のタンクに接続され、インク、反応液の供給が行われる。なお、記録ヘッド9とタンクは一体的に構成されるものでもよいし、それぞれが分離可能な構成のものでもよい。なお、ブラックインク(K)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、反応液(RCT)それぞれの詳細な組成の例については後述する。
<制御ユニット>
図3は記録装置1が備える制御ユニット20のブロック図である。主制御部26は、記録装置1を制御する処理部27、データを記憶する記憶部28及びI/Oポート(入出力ポート)29を備える。処理部27はプロセッサであり、制御ユニット20のCPUである。記憶部28は、RAM、ROM等のメモリに代表される記憶デバイスであり、処理部27が実行するプログラムや、各種のデータを記憶する。入出力ポート29は、外部デバイスと処理部27との間のインターフェースである。入出力ポート29には、エンコーダセンサ5や読取センサ3等のセンサが接続され、処理部27はこれらの検知結果を取得することができる。また、入出力ポート29には、駆動回路22~25を介して、搬送ローラ10の駆動源であるLFモータ15、キャリッジ3の移動の駆動源であるCRモータ16、記録ヘッド9及びヒータ12が接続され、処理部27はこれらの駆動を制御することができる。
また、主制御部26にはインターフェース回路21を介してホスト装置100に接続されている。主制御部26はホスト装置100から送られてくる指令信号(コマンド)や記録データを含む記録情報信号を受信し、また、ホスト装置100に対して必要に応じ記録装置1のステータス情報を送出する。ホスト装置100は例えば記録装置1を制御するプリンタドライバがインストールされたパソコンである。
<マルチパス記録制御>
本実施形態の記録装置1は、記録媒体P上の単位領域に対して複数回の走査で記録を行う所謂マルチパス記録制御によって画像を記録することができる。なお、本実施形態では単位領域に対して8回の走査を行って記録を完了させる。
図4は本実施形態で行うマルチパス記録制御を説明するための図である。本実施形態では、各吐出口列91をY方向にグループ化した8つの吐出口群A1~A8のそれぞれから単位領域に対して回の記録走査を行う。なお、実際には記録ヘッド9の走査間に記録媒体PをY方向下流側に搬送するが、図4では簡単のため、記録媒体Pの位置は動かさずに走査間に記録ヘッド9をY方向上流側に移動させるようにして説明する。
まず、1回目の走査では、記録媒体P上の単位領域92と吐出後列91内の吐出口群A1が対向する位置関係において記録ヘッド9を走査し、1回目の記録走査に対応する記録データに従って単位領域92に対して吐出口群A1の吐出動作を行う。この1走査目が終了したのち、記録媒体PをY方向に1つの吐出口群に対応する距離だけ搬送する。その後、2回目の走査が行われ、2回目の走査に対応する記録データに従って単位領域92に対して吐出口群A2の吐出動作を行う。以降、記録媒体Pの搬送と記録ヘッド9の吐出動作を交互に行い、単位領域92に対する3~8回目の走査における吐出口群A3~A8の各吐出動作を実行する。このようにして単位領域92に対するマルチパス記録が完了する。
図5(A)及び図5(B)は本実施形態で用いられるマスクパターンを示す図である。黒く塗りつぶされた画素は量子化データによってインク又は反応液の吐出が定められている場合にインク又は反応液の吐出を許可する記録許容画素を示している。また、白抜けで示された画素は量子化データによってインク又は反応液の吐出が定められている場合であってもインク又は反応液の吐出を許容しない画素を示している。図5(A)及び図5(B)の例では、それぞれ4画素×8画素のサイズを有するマスクパターンを示しており、これらのマスクパターンをX方向及びY方向に繰り返し適用することで各単位領域に対応する量子化データのすべてについて分配処理が行われる。
図5(A)はカラーインクの吐出口列91COL(シアンインクの吐出口列91C、マゼンタインクの吐出口列91M、イエローインクの吐出口列91Y及びブラックインクの吐出口列91K)に対応する量子化データに適用するマスクパターン群を示している。図5(A)から分かるように、1~8回目の走査に対応するカラーインク吐出口列91COLの吐出口群A1~A8は2~8回目の走査に対応する吐出口群A2~A8に対応するマスクパターンにのみ記録許容画素が配置されている。そして1回目の走査に対応する吐出口群A1には記録許容画素が配置されていない。従って本実施形態ではカラーインクは8回の走査のうち2~8回目の走査のみで吐出されることになる。
一方、反応液の吐出口列91RCTについては1~8回目の走査に対応する吐出口群A1~A8のうち、1~7回目の走査に対応する吐出口群A1~A7に対応するマスクパターンにおいて記録許容画素が配置されている。そして、それ以外の8回目の走査に対応する吐出口群A8に対応するマスクパターンでは記録許容画素が配置されていない。従って本実施形態では8回の走査のうちの1~7回目の走査のみで反応液が吐出される。
上記説明したように、本実施形態ではカラーインクを付与するのに先立って反応液を記録媒体P上に付与している。そのためカラーインクは記録媒体Pに着弾すると瞬時に反応液に接触するので色材の凝集がすぐに始まることになる。この結果、カラーインクの滲みを低減することができる。
また、カラーインクと反応液が記録された記録媒体Pが搬送されてヒータ12を通過することでインクが加熱乾燥されて非吸収性や難吸収性の記録媒体においてもインクが定着しやすくなる。
<インクと反応液の組成>
本実施形態で使用するカラーインク(C、M、Y、K)、反応液(RCT)は、いずれも水溶性有機溶剤を含有している。水溶性有機溶剤は記録ヘッド9の液体吐出面の湿潤性、保湿性の理由から、沸点が150℃以上300℃以下のものが好ましい。アセトン、シクロヘキサノンなどのケトン系化合物、テトラエチレングリコールジメチルエーテルなどのプロピレングリコール誘導体、N-メチル-ピロリドン、2-ピロリドンに代表されるラクタム構造を有する複素環化合物などが特に好ましい。吐出性能の観点から、水溶性有機溶剤の含有量は3wt%以上、30wt%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤とは、具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、sec-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコールなどの炭素数1乃至4のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類。アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類。エチレングリコール。又は、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどの低級アルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテル類。トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール。N-メチル-2-ピロリドン、2-ピロリドン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどが挙げられる。前記の如き水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。また、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。なお、反応液(RCT)の水溶性有機溶剤の含有量は特に限定されないが、カラーインク(C、M、Y、K)は、必要に応じて所望の物性値を持たせるために、前記の成分のほかに、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤などを適宜に添加することができる。
また、本実施形態で使用するカラーインク(C、M、Y、K)、反応液(RCT)は、いずれも界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤は、インクジェット専用の記録媒体に対するインクの浸透性を向上させる目的のために、浸透剤として使用することができる。界面活性剤の添加量が多いほどインクの表面張力を低下させる性質が強くなり、記録媒体に対するインクの濡れ性と浸透性が向上する。界面活性剤としてアセチレングリコールEO付加物などを少量添加し、各インクの表面張力が30dyn/cm以下となり、さらにインク間の表面張力の差は2dyn/cm以内となるように調整してもよい。より詳細には、いずれのインクも表面張力が約28~30dyn/cmに揃えてもおい。表面張力の測定は、全自動表面張力計CBVP-Z(協和界面科学株式会社製)を使用した。なお、インクの表面張力を測定できるのであれば、測定器は前記例示したものに限定されるものではない。
また、各インクのpHはいずれもアルカリ側で安定していてもよく、その値は例えば8.5~9.5である。記録装置や記録ヘッド内の各インクと接触する部材の溶出や劣化、インク内の分散樹脂の溶解性の低下などを防止する観点から、各インクのpHは7.0以上10.0以下であることが好ましい。pHの測定は、株式会社堀場製作所製のpH METER型式F-52を使用した。なお、インクのpHを測定できるものであれば、測定器は前記例示したものに限定されるものではない。
(カラーインク)
以下簡単のため、本実施形態で用いるブラックインク(K)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)のうち、シアンインク(C)とマゼンタインク(M)の例について詳細に説明する。
//マゼンタインク//
・分散液の作製
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価300、数平均分子量2500のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作製した。
前記ポリマー溶液を100g、C.I.ピグメントレッド191を100gおよびイオン交換水を300gと混合し、機械的に0.5時間撹拌した。
次に、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約70MPa下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
更に、前記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去してマゼンタ分散液とした。得られたマゼンタ分散液は、その顔料濃度が10質量%、分散剤濃度が5質量%であった。
・インクの作製
インクの作製は、前記マゼンタ分散液を使用し、これに以下の成分を加えて所定の濃度にする。そして、これらの成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム株式会社製)にて加圧濾過し、顔料濃度4質量%、分散剤濃度2質量%のカラーインクを調製した。
前記マゼンタ分散液 40部
2-ピロリドン 5部
2-メチル1,3プロパンジオール 15部
アセチレングリコールEO付加物 0.5部
(川研ファインケミカル株式会社製)イオン交換水 残部
//シアンインク//
・分散液の作製
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価250、数平均分子量3000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作製した。
前記のポリマー溶液を180g、C.I.ピグメントブルー15:3を100gおよびイオン交換水を910gと混合し、機械的に0.5時間撹拌した。
次に、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約70MPa下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
更に、前記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去してシアン分散液とした。得られたシアン分散液は、その顔料濃度が10質量%、分散剤濃度が10質量%であった。
・インクの作製
インクの作製は、前記シアン分散液を使用し、これに以下の成分を加えて所定の濃度にする。そして、これらの成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム株式会社製)にて加圧濾過し、顔料濃度4質量%、分散剤濃度2質量%のカラーインクを調製した。
前記シアン分散液 20部
2-ピロリドン 5部
2-メチル1,3プロパンジオール 15部
アセチレングリコールEO付加物 0.5部
(川研ファインケミカル株式会社製)イオン交換水 残部。
//反応液//
反応液は、インクに含まれる顔料と反応し、該顔料を凝集又はゲル化させる反応性成分を含有する。この反応性成分とは、具体的には、イオン性基の作用によって水性媒体中に安定に分散又は溶解されている顔料を有するインクと記録媒体上などで混合された場合に、該インクの分散安定性を破壊することができる成分である。詳細には、上述したようにグルタル酸を用いる。
なお、必ずしもグルタル酸を用いる必要はなく、本実施形態では、水溶性であれば種々の有機酸を反応液の反応性成分として用いることができる。有機酸の具体例としては、シュウ酸、ポリアクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、レブリン酸、コハク酸、グルタル酸、グルタミン酸、フマール酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ピリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸がある。有機酸の含有量は、反応液に含まれる組成物の全質量を基準として、3.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以上70.0質量%以下であることがより好ましい。
・インクの作製
本実施形態では、上述のように、有機酸としてグルタル酸(和光純薬工業株式会社製)を使用し、下記の成分を混合して反応液を作製した。
グルタル酸 3部
2-ピロリドン 5部
2-メチル1,3プロパンジオール 15部
アセチレングリコールEO付加物 0.5部
(川研ファインケミカル株式会社製)イオン交換水 残部。
<記録媒体>
本実施形態における記録装置1は複数種類の記録媒体に記録を行うことができる。本実施形態で記録可能な記録媒体は、インクに含まれる水分の吸収性が比較的低い記録媒体と、水分の吸収性が比較的高い記録媒体の2つに分類される。
吸収性が比較的低い記録媒体には、基材の最表面にプラスチックの層が形成されている記録媒体や、基材上にインク受容層が形成されていない記録媒体、あるいはガラスやユポ、プラスチック等のシートやフィルム、バナーなどがある。上記の塗工されているプラスチックの一例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等があげられる。これら吸収性の低い記録媒体は耐水性や耐光性、耐擦過性に優れているため、一般に屋外展示用の記録物を記録する際に用いられる。
一方、吸収性が比較的高い記録媒体は、基材の表面にインク受容層が形成された記録媒体であり、普通紙や光沢紙等がある。これらの記録媒体は耐水性や耐光性、耐擦過性に関しては吸収性が比較的低い記録媒体に劣るものの、インク受容層中に付与されたインクを吸収することができるため発色性に優れ、高画質な記録が可能である。そのため、これらの記録媒体は一般に屋内展示用の記録物を記録する際に用いられる。
<記録データの生成>
図6は処理部27が実行する処理例を示しており、特に、記録データ生成処理(画像処理)の例を示すフローチャートである。S1でホスト装置100からRGB形式の画像データを取得する。S2では記録に用いる記録媒体Pの種類に関する情報を取得する。本実施形態ではユーザが記録に用いる記録媒体Pの種類を選択し、処理部27はその選択結果として、記録媒体の種類に関する情報を取得する。
図7はユーザが記録媒体の種類に関する情報を入力する際にホスト装置100のディスプレイに表示される画面(ユーザインターフェイス。UI)を模式的に示す図である。図7では「塩化ビニールフィルム」、「塩化ビニールバナー」、「PPフィルム」、「ユポ」、「普通紙」、「光沢紙」、「アート紙」、「コート紙」の8種類の記録媒体が表示されている。ユーザはこれら8種類の記録媒体を少なくとも含む複数種類の記録媒体の中から記録に用いる一つの記録媒体を選択する。そして、選択された記録媒体の情報がホスト装置100から記録装置1に入力され、S2で取得される。
なお、ここではUIを介してユーザが記録を行う記録媒体の種類に関する情報を入力する形態について記載したがこれに限られない。例えば、記録媒体の種類を判別するためのセンサを記録装置内に備え、そのセンサの判定結果に応じて自動的に記録媒体の種類に関する情報を取得するような形態であってもよい。また、あらかじめ登録されている8種類の記録媒体種以外にもユーザが新たに記録媒体の種類を登録可能な構成を持ち合わせていてもよい。また、図7に例示したUIはホスト装置100ではなく、記録装置1においてユーザに提供されてもよい。
図6に戻り、S3ではS2で取得された記録媒体の種類に関する情報に応じて複数の記録条件の中から一つの条件を設定する。上述の8種類の記録媒体のうち、「塩化ビニールフィルム」と「塩化ビニールバナー」は基材にポリ塩化ビニルによる層が形成された記録媒体である。また、「PPフィルム」はポリプロピレンにより形成されたフィルムであり、「ユポ」はポリプロピレンを原料とする合成紙である。これらは吸収性が低いため、これらの記録媒体を示す情報が記録に用いる記録媒体に関する情報として取得された場合、S3では、比較的吸収性が低い記録媒体用の記録条件が設定される。一方、「普通紙」、「光沢紙」、「アート紙」、「コート紙」は一般に高い吸収性を有する。そのため、S2で取得された記録媒体の種類に関する情報がこれらの記録媒体を示す場合、S3では吸収性が比較的高い記録媒体用の記録条件が設定される。
S3の記録条件は反応液の付与量の条件を含む。図8は反応液の付与量を表す付与量情報の例であり、テーブル形式で記憶部28に記憶されている。図8のテーブルでは記録媒体の種類と反応液量との対応関係が特定されている。本実施形態においては1200dpiのすべての画素に反応液を吐出した場合を100%として、記録媒体ごとにあらかじめ付与量を設定している。S3ではS2で取得された記録媒体の種類に対応する付与量を設定する。
図6のS4ではRGB信号で示される値(RGB値)の画像データを、記録に用いる各インクに対応する多値データに変換する色処理変換を行う。この色変換処理により、複数の画素からなる画素群それぞれにおける各インクの階調を定める8ビット(256値)の情報によって表される多値データが生成される。この色変換処理においては変換前のRGB値と、変換後のカラーインク各色に対応するCMYK信号で示される値(CMYK値)、反応液の信号で示される値(RCT値)のそれぞれとの対応関係を規定したルックアップテーブル(LUT)が用いられる。ここで、本実施形態ではS3で設定された記録条件に応じて異なるLUTを用いて色変換処理を実行する。このLUTについては後述する。
その後、S5ではS4で得た多値データを量子化する量子化処理を行う。この量子化処理により、各画素の対する各インク、反応液の吐出または非吐出を定める1ビット(2値)の情報により表される量子化データが生成される。なお、この量子化の方法としてはディザ処理や誤差拡散処理等の方法を適用することができる。
そして、S6では各インク、反応液の量子化データを上述したマルチパス記録制御における記録ヘッド9の複数回の走査に分配する分配処理を行う。この分配処理により、記録媒体P上の単位領域に対する複数回の走査それぞれにおける各画素に対する各インク、反応液の吐出または非吐出を定める1ビット(2値)の情報により表される記録データが生成される。その後、記録動作を開始する。
なお、ここではS1~S6の処理のすべてを記録装置1の処理部27実行する形態について説明したが、他の形態による実施も可能である。例えばS1~S6の処理のすべてをホスト装置100が実行する形態であってもよい。また、例えばS1~色変換処理(S4)までをホスト装置100が、量子化処理(S5)以降を記録装置1が実行するような形態であってもよい。
図9(A)及び図9(B)は、S4の色変換処理で用いるLUTの例を示す図である。図9(A)は吸収性が比較的高い記録媒体で用いられるLUTの一部であり、例えば普通紙の例である。図9(B)は吸収性が低い記録媒体で用いられるLUTの一部であり、例えば、PPフィルムの例である。なお、図9(A)及び図9(B)では簡単のため、純黒部RGB(0、0、0)、純白部RGB(255、255、255)、およびイエローインクのみで色が表現されるイエローラインの一部のみにおけるLUTを示している。
図9(A)から分かるように、吸収性が比較的高い記録媒体用のLUTでは、RGB値がどのような値であってもRCT値は0となる。したがってRGB値によらず反応液は吐出されない様に多値データが生成される。
一方、図9(B)から分かるように吸収性が比較的低い記録媒体用のLUTでは、純白部以外においてRCT値が設定される。本実施形態においては付与量100%の場合の出力値を255とし、付与量の%に線形な値が設定される。すなわち、S3で取得した記録媒体の種類に応じて反応液の付与量のテーブル(図8)から反応液の付与量(%)を取得し、これを元に反応液の出力値を設定して色変換処理を行う。図9(B)には反応液の付与量40%に相当する値:102(255×40%)が設定された例を示している。
<付与量の調整>
記録媒体の種類に応じた反応液の付与量の調整について説明する。図8に例示したように、記録装置1にはあらかじめ記録媒体情報が登録され、各種の記録媒体で使用する反応液の量が記憶部28に記憶されている。しかし、新たな種類の記録媒体をユーザが使用したい場合がある。また、登録済みの記録媒体についても、反応液の付与量を更新したい場合がある。本実施形態では、付与量のテスト動作によって記録媒体の種類に応じた反応液の付与量を最適化することが可能である。
図10(A)及び図10(B)は処理部27が実行する処理例を示すフローチャートであり、特に、反応液の付与量を決定するテスト動作に関する処理例のフローチャートである。この処理は、ユーザがホスト装置100から、或いは、記録装置1の操作パネル(不図示)から指示することで実行される。また、この処理は、反応液の付与量が未登録の記録媒体の仕様が選択された場合に実行されてもよい。
図10(A)を参照して、S11ではテストパターンの出力処理を実行する。ここでは、反応液の付与量を決定する対象である記録媒体P上にテストパターンを形成する。テストパターンとして、反応液の付与量が異なる複数のインク像が記録ヘッド9により形成される。図11はテストパターンの構成例を、図12(A)及び図12(B)はテストパターンの形成例を示している。
図11に示すように、テストパターンとしてインク像K0~K8は、記録媒体P上に吐出された反応液のパターンR0~R8上に、カラーインクのパターンI0~I8を吐出することで形成される。カラーインクのパターンI0~I8は、本実施形態の場合、同じ形態であり、特に、格子状のパターンである。パターンI0~I8は本実施形態の場合、ブラックインクを用いて記録される。パターンI0~I8の外形(輪郭)は正方形であり、互いに離間して一列に形成される。隣接するインク像間の相違や、一連のインク像の変化の度合いを特定し易くなる。本実施形態ではパターンI0~I8が互いに離間しているが、各パターンの位置を特定可能であれば互いに離間せずに形成されていてもよい。
反応液のパターンR0~R8は、カラーインクのパターンI0~I8と同じ外形(輪郭)及び面積を有しており、パターンR0~R8と、対応するパターンI0~I8とは記録媒体P上の同じ位置に重ねて記録される。反応液のパターンR0~R8は、反応液の付与量が異なるが、それぞれのパターンは一様であり、パターンR0からパターンR8に向かうにしたがって付与量が多くなる。反応液は透明であるが、図11では視覚的に付与量を認識し易くする目的で、付与量の大小を濃淡で表現している。
本実施形態においては、1200dpiの画素すべてに、反応液の1ドットを配置した場合の付与量を100%とする。パターンR0は付与量が0%のパターンであり、つまり、反応液が付与されない。パターンR1は付与量が10%であり、パターンR2~パターンR8まで所定の単位で(本実施形態では10%ずつ)付与量が増量されている。したがって、パターンR8の付与量は80%である。隣接するインク像に付与される反応液の付与量の差が10%と一定であることにより、インク像K0~K8の滲み度合いの変化が分かりやすくなる。
図12(A)は、十分な吸収性を有する記録媒体P上にテストパターンが形成された様子を、図12(B)は吸収性の低い記録媒体上にテストパターンが形成された様子をそれぞれ示している。カラーインクのパターンI0~I8に違いはないため、各インク像K0~K8として同じ形態のインク像が形成されるが、滲み度合いが異なっている場合がある。図12(A)の例の9つ全てのインク像K0~K8がどれも滲みが少なく、インク像K0~K8間の外観の差が小さい。一方、図12(B)の例の9つのインク像K0~K8では、反応液の付与量によってカラーインクのパターンの滲み方が異なっている。反応液を付与しないインク像K0ではカラーインクのパターンの滲みが多く、反応液の付与量が多いインク像K8では滲みが少ない。滲みの少ないインク像を特定することで、そのインク像の反応液の付与量を記録媒体に適した付与量と決定することができる。
インク像の滲みの評価指標として、本実施形態ではインク像の明度を用いる。滲みが多いインク像ではカラーインクが格子パターンから滲み出すために明度が低くなる。反応液の付与量の増加に伴ってインク像の明度が徐々に高くなる傾向となり、滲みが少なくなってくると、付与量が増加しても明度の変化は小さくなる。
図13(A)及び図13(B)はインク像の明度と反応液の付与量との関係の例を示す図である。図13(A)は図12(A)に例示したように十分な吸収性を有する記録媒体上にテストパターンが形成された場合の例である。インク像K0~K8で明度が略一定である。図13(B)は図12(B)に例示したように吸収性が低い記録媒体上にテストパターンが形成された場合の例であり、反応液の付与量が増えるに従い明度が徐々に高くなる様子を示している。インク像K0~K5まで明度が大きく変化し、インク像K6~K8で明度が略一定である。このように吸収性が低い記録媒体では反応液の付与量が増えるにしたがって徐々に明度は高くなるが、滲みを抑制するのに十分な反応液の付与量を超えるとそれ以降の明度はほぼ一定となる。
このようにインク像の明度から、その記録媒体に適した反応液の付与量を決定することができる。本実施形態ではインク像K0~K8の明度を読取センサ3で読み取り、反応液の付与量を決定する。
図10(A)に戻り、S12ではS11で形成したテストパターンを読取センサ3で読み取り、読取センサ3による各インク像K0~K8の読取値を得る。S13ではインク像毎の滲み度合いの評価値を演算する。本実施形態の場合、評価値はインク像K0~K8毎の明度である。明度は、S12で得た読取センサ3による各インク像K0~K8の読取値をそのまま利用してもよいが、本実施形態では読取値の移動平均値とする。移動平均値とすることで、反応液の付与量の増加に対するインク像の滲み度合いの傾向をより的確に特定することができる。図14(A)及び図14(B)はインク像K0~K8毎の評価値の例を示している。
図14(A)及び図14(B)の例では、インク像K0~K8の前後3つの明度(読取値)の移動平均を取って、各インク像の評価値(明度)としている。例えば、インク像K1の評価値は、インク像K0~K2の各明度(読取値)の平均値である。このため、インク像K0とインク像K8については評価値がない。評価値が大きい程、明度が明るい。図14(A)は十分な吸収性を有する記録媒体の例を示し、図14(B)は吸収性が低い記録媒体の例を示している。図14(A)の例では評価値の変動量が小さく、図14(B)の例では評価値の変動量が大きい。
図10(A)のS14ではS13で演算した評価値から、反応液の付与量を決定する。図10(B)はそのフローチャートである。S21では、各インク像の評価値の変化の範囲が所定の範囲内に収まっているか否かを判定する。所定の範囲は、インク像の滲み度合いが実質的に同等と評価できるか否かを基準として定めることができ、本実施形態では1.5とする。図14(A)の例では、評価値の最大値が55.0、最小値が54.8であることから、移動平均値の範囲は0.2となる。所定の範囲である1.5よりも小さいことになる。図14(B)の例では、評価値の最大値が54.9、最小値が40.4であることから、移動平均値の範囲は14.5となる。所定の範囲である1.5よりも大きいことになる。
図10(B)のS21において、各インク像の評価値の変化の範囲が所定の範囲内に収まっている場合はS22へ進み、収まっていない場合はS23へ進む。図14(A)の例の場合S22へ進むことになり、図14(B)の例の場合S23へ進むことになる。
S22では、反応液の付与量を0に決定する。すなわち、反応液の付与量を決定する対象となった記録媒体Pについては、反応液を付与しなくても滲みが少ないため、反応液を付与しないことになる。
S23では、各インク像の評価値と閾値とを比較する。S24ではS23の比較結果に基づき反応量の付与量を決定する。ここでは閾値に対して所定の大小関係を有する評価値のインク像に付与された反応液の付与量を特定する。閾値は、評価値(明度)が平衡状態に到達しているか否かを基準として設定し、S13で演算した評価値から導出することができる。本実施形態では、閾値=最大値-(最大値-最小値)×5%で導出し、図14(B)の例の場合、閾値=54.9-(54.9-40.4)×5%≒54とする。
そして、インク像K1~K7の各評価値のうち、閾値:54を超える評価値のインク像に付与された反応液の付与量のうち最小の付与量を、対象となった記録媒体Pに対する反応液の付与量として決定する。図14(B)の例の場合、閾値:54を超える評価値のインク像はインク像K4~K7であり、インク像K4に付与された反応液の付与量(R4):40%が、対象となった記録媒体Pに対する反応液の付与量として決定される。
図10(A)に戻り、S15では、S14の決定結果である付与量により、付与量情報(図8)を更新する。対象となった記録媒体Pが未登録の記録媒体の場合、記録媒体種が新たに設定された上で、S14の付与量が対応づけて設定される。対象となった記録媒体Pが既登録の記録媒体の場合、その記録媒体種に対応づけられた付与量がS14の付与量で更新される。以上により処理が終了する。
このように本実施形態によれば、記録媒体の種類に応じた反応液の付与量を決定する技術を提供することができる。テストパターンを用いて反応液の最適な付与量を決定することができる。記録媒体の種類は同じでも銘柄による吸収性の違いがある場合や、未登録の種類の記録媒体を用いる場合であっても、反応液の付与量を最適化して記録を行うことが可能となる。
<第二実施形態>
反応液の付与量の決定では、テストパターンの記録とその読み取りを多段階で行うことで、より細かく付与量を決定することができる。本実施形態においても、第一実施形態の図10(A)に示す処理と基本的な流れは同様であるが、S14の処理内容が異なる。図15は図10(B)に代わる処理例を示しており、図10(A)のS14の処理例を示すフローチャートである。
S31では図10(B)のS21と同じ処理を行う。すなわち、図11に例示したテストパターン(一次テストパターンという)の読取結果について、各インク像の評価値の変化の範囲が所定の範囲内に収まっているか否かを判定する。各インク像の評価値の変化の範囲が所定の範囲内に収まっている場合はS32へ進み、収まっていない場合はS33へ進む。S32では、反応液の付与量を0に決定する。すなわち、反応液の付与量を決定する対象となった記録媒体Pについては、反応液を付与しなくても滲みが少ないため、反応液を付与しないことになる。
S33では各インク像の評価値と閾値とを比較する。図10(B)のS24と同じ処理である。S34ではS33の比較結果に基づき、次のテストパターン(二次テストパターンという)を記録するために、反応液の付与量の基準量を決定する。ここでは閾値に対して所定の大小関係を有する評価値のインク像に付与された反応液の付与量を特定する。閾値は、第一実施形態と同様、評価値を用いて、閾値=最大値-(最大値-最小値)×5%で導出する。図14(B)の例の場合、閾値=54となることは第一実施形態で述べた通りである。
そして、インク像K1~K7の各評価値のうち、閾値:54を超える評価値のインク像に付与された反応液の付与量のうち最小の付与量を基準量とする。図14(B)の例の場合、閾値:54を超える評価値のインク像はインク像K4~K7であり、インク像K4に付与された反応液の付与量(R4):40%が基準量とされる。
S35では、S34で決定した基準量の前後に最適な付与量が存在するとみなして、二次テストパターンでの反応液の付与量を決定する。図16は二次テストパターンの構成例を示す。本実施形態の二次テストパターンの構成は図11の一次テストパターンの構成と同じである。すなわち、二次テストパターンとしてインク像K10~K18は、記録媒体P上に吐出された反応液のパターンR3~R5上に、カラーインクのパターンI10~I18を吐出することで形成される。カラーインクのパターンI10~I18は、図11のパターンI0~I8と同じである。
反応液のパターンについては、S34で決定した基準量を中心として、各パターンの付与量が設定されている。図14(B)の例の場合、上記の通り、一次テストパターンのパターンR4の付与量が基準量である。そこで、一次テストパターンのパターンR3~R5の間に最適な付与量が存在するとみなして、図16は二次テストパターンの構成例では、反応液の付与量が中間量となるインク像K14に対応する反応液の付与量をパターンR4と同じ(40%)としている。反応液の付与量が最小量となるインク像K10に対応する反応液の付与量をパターンR3と同じ(30%)とし、最大量となるインク像K18に対応する反応液の付与量をパターンR5と同じ(50%)としている。
図17(A)は一次テストパターンに対する二次テストパターンの、反応液の付与量の範囲を示している。一次テストパターンにおける反応液の付与量の最小量と最大量との差に対して、二次テストパターンにおける反応液の付与量の最小量と最大量との差は小さくなっている一方、インク像の数は同じである。したがって、付与量をより細かく決定することができる。
インク像K11~K13、K15~K17に対応する反応液の付与量(パターンR31~R33、R41~R43)については、付与量が均等に増量するように設定する。すなわち、パターンR31~R33、R41~R43の各付与量は、32.5%、35%、37.5%、42.5%、45%、47.5%とする。図11と同様、図16では反応液の付与量を視覚的に認識し易くする目的で、付与量の大小を濃淡で表現している。
図15に戻り、S36では、S35で決定した反応液の各付与量に基づき、二次テストパターンの出力処理を実行する。図18(A)は、吸収性の低い記録媒体上に一次テストパターンが形成された様子を示し(図12(B)と同じ)、図18(B)は、同じ吸収性の低い記録媒体上に二次テストパターンが形成された様子を示している。一次テストパターンに比べて二次テストパターンは、インク像の明度の変化が小さいことが分かる。
S37ではS36で形成したテストパターンを読取センサ3で読み取り、読取センサ3による各インク像K10~K18の読取値を得る。S38ではインク像K10~K18の滲み度合いの評価値を演算する。評価値の演算方法は一次テストパターンの評価値と同様であり、インク像K11~K17について評価値が演算される。図17(B)はインク像K11~K17の評価値と反応液の付与量との関係を例示している。図17(A)の関係に比べて、反応液の付与量の変化に対する評価値の変化が小さい。
S39では、二次テストパターンの各インク像の評価値と閾値とを比較する。S40ではS39の比較結果に基づき反応量の付与量を決定する。ここでは閾値に対して所定の大小関係を有する評価値のインク像に付与された反応液の付与量を特定する。閾値はS33で用いた閾値と同じである。
そして、インク像K11~K17の各評価値のうち、閾値を超える評価値のインク像に付与された反応液の付与量のうち最小の付与量を、対象となった記録媒体Pに対する反応液の付与量として決定する。図17(B)はインク像K13の評価値が閾値を超え、その反応液の付与量が最小であった場合を例示している。以上により処理が終了する。本実施形態によれば、このように第一実施形態よりも細かく、記録媒体に適した反応液の付与量を決定することができる。
<他の実施形態>
記録ヘッド9は、インク及び反応液の吐出素子として、発熱素子を用いたサーマルジェット方式を用いたものの他、例えば圧電素子を利用したピエゾ方式を用いたものであってもよい。
テストパターンにおけるカラーインクのパターンは、格子状のパターンに限定されない。カラーインクのパターンは、縞状パターン等、カラーインクで被覆する領域と被覆しない領域が混在する各種パターンを用いることができる。
テストパターンの読取値は、明度以外にも反射濃度など、インクの滲みの影響が反映される他の指標を用いてもよい。
テストパターンにおけるインク像の数は上記実施形態のように9つに限定されない。反応液のパターンにおける付与量も適宜選択可能であり、例えば、付与量が0%のパターンと、付与量が0を超える複数のパターンとから、反応液のパターンを構成できる。
また、各インク像の評価値が所定範囲内かを判断する際に用いた値を1.5として説明したが、この値に限定されない。閾値(S23、S33、S39)についても54に限定されるわけではない。閾値は、上記実施形態のように演算した評価値から導出してもよいし、予め定めた値であってもよいが、評価値が平衡状態に到達したと判断できる値であると好適である。
また、反応液の付与量を純白部以外でRGB値によらず同一量に設定する例を示したが、RGB値に応じて付与量を異ならせてもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1 記録装置、3 読取センサ、9 記録ヘッド、20 主制御部

Claims (18)

  1. 色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、
    前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、
    を備えた記録装置であって、
    前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御手段と、
    前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体を用いた記録における前記反応液の付与量を決定する決定手段と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記決定手段は、前記読取結果に基づくインク像毎の評価値の変化の範囲に基づいて、前記反応液の付与量を0にするか否かを決定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記決定手段は、前記読取結果に基づくインク像毎の評価値と閾値とを比較し、該閾値に対して所定の大小関係を有する前記評価値のインク像に付与された前記反応液の付与量を、前記記録媒体を用いた記録における前記反応液の付与量と決定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の記録装置であって、
    前記複数のインク像に対して付与される前記反応液の付与量は、所定の単位で増量され、
    前記評価値は、付与量が近い複数の各インク像の前記読取手段の読取値の移動平均値である、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1に記載の記録装置であって、
    記録媒体の種類と、前記反応液の付与量との対応関係を示す情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記情報は、前記決定手段の決定結果により更新される、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記複数のインク像は、前記反応液が付与されないインク像を含む、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記複数のインク像は、互いに離間して、所定の方向に一列で形成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置であって、
    前記複数のインク像のうち、隣接するインク像に付与される前記反応液の付与量の差が一定である、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記記録制御手段は、
    前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる第一の複数のインク像を前記記録手段に形成させ、
    前記読取手段による前記第一の複数のインク像の読取結果に基づいて前記反応液の付与量が調整された、前記反応液の付与量が異なる第二の複数のインク像を前記記録手段に形成させ、
    前記決定手段は、
    前記読取手段による前記第二の複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体を用いた記録における前記反応液の付与量を決定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置であって、
    前記第二の複数のインク像に付与される前記反応液の付与量の最小量と最大量との差は、前記第一の複数のインク像に付与される前記反応液の付与量の最小量と最大量との差よりも小さい、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記記録制御手段は、前記複数のインク像として、同じ形態のインク像が形成されるように前記記録手段による前記インクの吐出を制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記記録制御手段は、前記複数のインク像として、格子状のインク像が形成されるように前記記録手段による前記インクの吐出を制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記反応液は、前記インクの増粘又はゲル化を促進する液体である、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記反応液は、前記記録媒体上での前記インクの滲みを抑制する液体である、
    ことを特徴とする記録装置。
  15. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記読取手段は、インク像の明度を読み取る、
    ことを特徴とするとする記録装置。
  16. 色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、
    前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、
    を備えた記録装置の制御方法であって、
    前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御工程と、
    前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体に対応する前記反応液の付与量を決定する決定工程と、を備える、
    ことを特徴とする制御方法。
  17. 色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、を備えた記録装置を制御するコンピュータを、
    前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御手段、
    前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体に対応する前記反応液の付与量を決定する決定手段、
    として機能させるプログラムを記憶した記憶媒体。
  18. 色材を含有するインクと、前記インクと反応する反応液と、を記録媒体に吐出可能な記録手段と、前記記録媒体上のインク像を読み取る読取手段と、を備えた記録装置を制御するコンピュータを、
    前記記録媒体上に、前記反応液の付与量が異なる複数のインク像を前記記録手段に形成させる記録制御手段、
    前記読取手段による前記複数のインク像の読取結果に基づいて、前記記録媒体に対応する前記反応液の付与量を決定する決定手段、
    として機能させるプログラム。
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