JP2023033702A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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洋一朗 井上
Yoichiro Inoue
真二 松岡
Shinji Matsuoka
泰広 川上
Yasuhiro Kawakami
純一 石津
Junichi Ishizu
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Abstract

【課題】本開示は、脱水行程時の振動を低減できるドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】本開示におけるドラム式洗濯機は、筐体と、筐体内に揺動自在に設けられた水槽と、水槽内に回転自在に設けられた回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動するモータと、回転ドラムの前端周縁部に環状に設けられた第1のバランサと、回転ドラムの後端周縁部に環状に設けられた第2のバランサと、を備え、第1のバランサは、流体を内包する第1の環状室を内部に有し、第2のバランサは、流体を内包する第2の環状室を内部に有し、第2の環状室の流路抵抗は、第1の環状室の流路抵抗よりも小さい。【選択図】図1

Description

本開示は、ドラム式洗濯機に関する。
特許文献1は、筐体の低振動化が可能な洗濯機を開示する。この洗濯機は、水を溜める外槽と、外槽内に回転可能に設けたドラムと、ドラムを回転駆動するモータと、ドラムの後方に設けられた後方流体バランサと、ドラムの前側に設けられた前方流体バランサと、を備える。
特開2019-084093号公報
本開示は、脱水行程時の振動を低減できるドラム式洗濯機を提供する。
本開示におけるドラム式洗濯機は、筐体と、筐体内に揺動自在に設けられた水槽と、水槽内に回転自在に設けられた回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動するモータと、回転ドラムの前端周縁部に環状に設けられた第1のバランサと、回転ドラムの後端周縁部に環状に設けられた第2のバランサと、を備え、第1のバランサは、流体を内包する第1の環状室を内部に有し、第2のバランサは、流体を内包する第2の環状室を内部に有し、第2の環状室の流路抵抗は、第1の環状室の流路抵抗よりも小さい。
本開示におけるドラム式洗濯機は、脱水行程時の振動を低減できる。
実施の形態1におけるドラム式洗濯機の構成図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の前方流体バランサの前面図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の前方流体バランサの断面図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の後方流体バランサの前面図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の後方流体バランサの断面図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の脱水行程における流体バランサの動作説明図 実施の形態1におけるドラム式洗濯機の水槽の振動波形の比較図
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
以下、図1~図7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.ドラム式洗濯機の構成]
図1において、ドラム式洗濯機100は、筐体101と、水槽102と、回転ドラム103と、を備える。
水槽102は、筐体101内に設けられている。水槽102は、筐体101の底面と水槽102の下面との間に設けられた防振ダンパー111によって支持されている。また、水槽102は、筐体101の上面と水槽102の上面とを接続するばね体(図示せず)によって防振支持されている。
回転ドラム103は、水槽102内に回転自在に設けられている。回転ドラム103は、回転軸113を水槽102の背面に設けられた軸受114に軸支されている。回転軸113には、水槽102の背面に設けられたモータ115が接続されており、回転ドラム103は、中心軸Xを中心に左右に回転する。中心軸Xは、水平または水平方向からドラム式洗濯機100の背面側が下向きになるように設けられている。
筐体101の前面には、蓋体104が開閉自在に設けられている。蓋体104は、筐体101および回転ドラム103の開口を開閉する。使用者は、蓋体104を開き、洗濯物を回転ドラム103内に投入する。
筐体101の上部には、給水弁121、給水経路122および洗剤投入部123が設けられている。給水弁121は、開閉可能に設けられている。給水経路122は、給水弁121と水槽102とを接続している。洗剤投入部123は、給水経路122上に設けられている。使用者は、洗剤および柔軟剤を洗剤投入部123に投入する。給水弁121が開かれると、外部から流入した水は、給水経路122および洗剤投入部123を経由し、水槽102内に供給される。
筐体101の下部には、排水弁125および排水経路126が設けられている。排水弁125は、排水経路126上に、開閉可能に設けられている。排水経路126は、水槽102の底部と、筐体101の外部とを接続している。排水弁125が開かれると、水槽102内の洗濯水が、排水経路126を経由して、筐体101の外部へと排出される。
筐体101内には、制御装置130が設けられている。制御装置130は、モータ115の回転や、給水弁121および排水弁125の開閉などを制御することで、ドラム式洗濯機100の洗濯運転を制御する。
回転ドラム103の前端周縁部および後端周縁部には、流体バランサ200が設けられている。流体バランサ200は、脱水行程中に発生する回転ドラム103内の洗濯物の不均一な状態(以下、アンバランスと呼ぶ)に起因する振動を低減する。流体バランサ200は、回転ドラム103の前端部に設けられた前方流体バランサ210と、回転ドラム103の後端部に設けられた後方流体バランサ220と、を含む。
[1-1-2.前方流体バランサの構成]
図2および図3において、前方流体バランサ210は、内部に粘性流体を封入して密閉された第1の環状室211を有する。前方流体バランサ210内には、第1の環状室211が径方向に5つ設けられており、前方流体バランサ210は、5層構造を成している。
第1の環状室211内には、第1の仕切り壁212が設けられている。第1の仕切り壁212は、第1の環状室211内において、径方向に設けられている。第1の仕切り壁212は、第1の環状室211内において、円周方向に複数の第1の区画室213を形成している。
図3において、第1の仕切り壁212は、第1の環状室211内に封入された流体が通過できる開口である第1の連通孔214を形成する。第1の連通孔214は、第1の仕切り壁212において、第1の環状室211の内周壁面側から、第1の環状室211の略半分の高さまで開口して設けられている。前方流体バランサ210において、第1の仕切り壁212の面積に対する第1の連通孔214の面積の割合である第1の開口率P1は、略35%(±5%)となるように形成されている。
[1-1-3.後方流体バランサの構成]
図4および図5において、後方流体バランサ220は、内部に粘性流体を封入して密閉された第2の環状室221を有する。後方流体バランサ220内には、第2の環状室221が径方向に3つ設けられており、後方流体バランサ220は、3層構造を成している。
第2の環状室221内には、第2の仕切り壁222が設けられている。第2の仕切り壁222は、第2の環状室221内において、径方向に対して、脱水行程における回転ドラム103の回転方向に45°傾けて設けられている。第2の仕切り壁222は、第2の環状室221内において、円周方向に複数の第2の区画室223を形成している。
図5において、第2の仕切り壁222は、第2の環状室221内に封入された流体が通過できる開口である第2の連通孔224を形成する。第2の連通孔224は、第2の仕切り壁222において、第2の環状室221の内周壁面側から開口して設けられており、一部が第2の環状室221の外周壁面側まで開口している。後方流体バランサ220において、第2の仕切り壁222の面積に対する第2の連通孔224の面積の割合である第2の開口率P2は、略47%(±5%)となるように形成されている。
[1-2.動作]
以上のように構成したドラム式洗濯機100において、以下、その動作および作用を説明する。
[1-2-1.脱水行程における動作]
洗濯運転において、洗い行程およびすすぎ行程が終了し、水槽102内の洗濯水が排水されると、脱水行程が開始される。
脱水行程において、制御装置130は、モータ115を制御することで、回転ドラム103の回転数Nを変化させる。本実施の形態において、回転ドラム103は、図6における矢印Aの方向(時計方向)に回転する。なお、脱水行程における回転ドラム103の回転方向は、時計方向に限定されず、反時計方向に回転させるようにしてもよい。
図6は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機100の前方流体バランサ210および後方流体バランサ220の脱水行程における動作説明図である。図6において、(a)は、回転ドラム103の停止状態(回転数Nが0r/minの状態)を示し、(b)は、水槽102の1次共振点(回転数Nが約100r/minの状態)を示し、(c)は、水槽102の2次共振点(回転数Nが約200r/minの状態)を示し、(d)は、回転ドラム103の定常回転数(回転数Nが約800r/minの状態)を示し、(e)は、回転ドラム103の高速回転域(回転数Nが約900r/min以上の状態)を示している。
図7は、回転ドラムの前端周縁部に流体バランサを備え、回転ドラムの後端周縁部には流体バランサを備えない従来のドラム式洗濯機と、本実施の形態におけるドラム式洗濯機100と、において、回転ドラムの内部後方に模擬アンバランスとして700gの錘を配
置したときの水槽の振幅の大きさを比較した図である。図7において、縦軸は水槽の振幅を示しており、横軸は回転ドラムの回転数Nを示している。
以下、図6および図7を用いて、脱水行程における前方流体バランサ210および後方流体バランサ220の動作について説明する。
[1-2-2.脱水行程における前方流体バランサおよび後方流体バランサの動作]
図6(a)のように、回転ドラム103の停止状態において、第1の環状室211および第2の環状室221に封入された液体は、それぞれ第1の環状室211、第2の環状室221の下部に貯留された状態となっている。
回転ドラム103の回転駆動が開始され、回転数Nが約60r/minとなると、回転ドラム103内の洗濯物は、遠心力によって回転ドラム103の内周面に張り付く。これにより、回転ドラム103内において、アンバランスが発生する。回転ドラム103内にアンバランスが発生してから、回転数Nが100r/minとなり、水槽102の1次共振点を通過するまでにおいて、第1の環状室211および第2の環状室221内の流体は、アンバランスと同位相側に移動しようとするため、水槽102の振動を増幅する虞がある。このとき、水槽102の1次共振点における振動の増幅を抑制するため、図6(b)のように、水槽102の1次共振点の100r/minにおいて、流体は、第1の環状室211および第2の環状室221内において均等に分布していることが望ましい。
後方流体バランサ220の第2の仕切り壁222は、第2の環状室221内において、径方向に対して、脱水行程における回転ドラム103の回転方向に45°傾けて設けられている。これにより、第2の仕切り壁222が、水車のように、第2の環状室221内の流体を効率よくかきあげ、流体を均等に分散させることができるため、1次共振点をスムーズに通過することができる。
図6(c)のように、回転数Nが約200r/minとなり、水槽102の2次共振点付近において、第1の環状室211および第2の環状室221に封入された流体は、アンバランスと逆位相側に向かうように、回転ドラム103の回転方向とは逆方向(図6における矢印Bの方向)に移動しようとする。このとき、流体の移動が妨げられると、振動抑制効率が低下するため、流体の移動を抑制しないことが望ましい。
前方流体バランサ210において、第1の仕切り壁212の面積に対する第1の連通孔214の面積の割合である第1の開口率P1は略35%であるのに対し、後方流体バランサ220において、第2の仕切り壁222の面積に対する第2の連通孔224の面積の割合である第2の開口率P2は略47%である。また、前方流体バランサ210において、第1の連通孔214は、第1の環状室211の内周壁面側から、第1の環状室211の略半分の高さまで開口して設けられているのに対し、後方流体バランサ220において、第2の連通孔224は、第2の連通孔224の一部が第2の環状室221の外周壁面側まで開口している。この構成により、第2の環状室221においては、遠心力により第2の環状室221の外周側壁面に張り付いた流体に対する流路抵抗が、第1の環状室211における流体の流路抵抗よりも小さくなる。そのため、第2の環状室221内の流体は、アンバランスと逆位相側(理想の補正方向)に、より移動することができるので、図7に示すように、2次共振点付近における水槽102の振幅を低減させることができる。
さらに、図6(d)のように、回転数Nが定常回転数(約800r/min)に到達し、回転ドラム103の安定状態付近となるまで、第1の環状室211および第2の環状室221内の流体は、アンバランスと逆位相に位置する。流体がアンバランスと逆位相に位置している間は、アンバランスによる振動の発生を抑制し、水槽102の振動を低減でき
る。
なお、本実施の形態のドラム式洗濯機100は、前方流体バランサ210に加え、後方流体バランサ220を備えており、また、第2の連通孔224の一部が第2の環状室221の外周壁面側まで開口している。そのため、図7に示すように、回転数Nが2次共振点を超えてから定常回転数に到達するまで、水槽102の振幅を大幅に低減できる。
回転数Nが定常回転数よりも大きくなり、図6(e)のように、高速回転域(約900r/min以上)となると、第1の環状室211および第2の環状室221内の流体は、アンバランスと同位相へと移動しようとするため、水槽102の振動が増大する。そのため、高速回転域においては、流体の移動を抑制する必要がある。特に、高速回転域において、回転ドラム103は、軸受114を中心として、前方が大きく振れ回る。このとき、回転軸113から離れて位置している前方流体バランサ210において、第1の環状室211内の流体がアンバランスと同位相へ移動することを抑制する必要がある。
前方流体バランサ210の第1の仕切り壁212に設けられた第1の連通孔214は、第1の環状室211の内周壁面側に設けられており、外周壁面側には開口されていない。これにより、第1の環状室211において、第1の環状室211の外周壁面側に張り付いた流体に対する流路抵抗が大きく、流体がアンバランスと同位相側に移動することが抑制される。そのため、高速回転域における水槽102の振動を抑制できる。
なお、後方流体バランサ220は、回転軸113の近くに位置しているため、高速回転域における共振振動の影響は、前方流体バランサ210に比べて小さい。しかし、後方流体バランサ220における第2の開口率P2を大きくしすぎると、高速回転域において第2の環状室221内の流体がアンバランスと同位相側に移動することを抑制できない。そのため、本実施の形態においては、第2の開口率P2を略47%(±5%)としたが、第2の開口率P2は、略47%に限られず、実験やCAE解析より最適値が決定されればよい。
本実施の形態においては、後方流体バランサ220は、第2の環状室221を3つ有し、3層構造を成しているのに対し、前方流体バランサ210は、第1の環状室211を5つ有し、5層構造を成しており、前方流体バランサ210の径の大きさは、後方流体バランサ220の径の大きさよりも大きい。この構成により、前方流体バランサ210が打ち消すことが可能な最大のアンバランスの重さである第1の最大補正力F1は、後方流体バランサ220が打ち消すことが可能な最大のアンバランスの重さである第2の最大補正力F2よりも大きく設定される。これにより、回転軸113から離れて設置されている前方流体バランサ210側において、アンバランスにより発生する振動を低減し、回転軸113にかかる負荷を低減できる。
[1-3.効果]
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯機100は、筐体101と、筐体101内に揺動自在に設けられた水槽102と、水槽102内に回転自在に設けられた回転ドラム103と、回転ドラム103を回転駆動するモータ115と、回転ドラム103の前端周縁部に環状に設けられた前方流体バランサ210と、回転ドラム103の後端周縁部に環状に設けられた後方流体バランサ220と、を備える。前方流体バランサ210は、流体を内包する第1の環状室211を内部に有し、後方流体バランサ220は、流体を内包する第2の環状室221を内部に有し、第2の環状室221の流路抵抗は、第1の環状室の流路抵抗よりも小さい。
これにより、後方流体バランサ220は、1次共振点(約100r/min)以降にお
いて、内包する流体の移動を妨げず、かつ、前方流体バランサ210は、高速回転時(約900r/min以上)において、内包する流体の移動を抑制できる。
そのため、後方流体バランサ220は、2次共振点(約200r/min)において発生する振動を低減でき、前方流体バランサ210は、高速回転時における振動を低減できる。また、前方流体バランサ210および後方流体バランサ220は、脱水行程時に発生する騒音を低減できる。
本実施の形態のように、前方流体バランサ210は、第1の環状室211内に複数の第1の区画室213を形成する第1の仕切り壁212を有し、第1の仕切り壁212は、流体が通過できる開口である第1の連通孔214を形成し、後方流体バランサ220は、第2の環状室221内に複数の第2の区画室223を形成する第2の仕切り壁222を有し、第2の仕切り壁は、流体が通過できる開口である第2の連通孔224を形成し、第2の仕切り壁222の面積に対する第2の連通孔224の面積の割合である第2の開口率P2は、第1の仕切り壁212の面積に対する第1の連通孔214の面積の割合である第1の開口率P1よりも大きくてもよい。
これにより、後方流体バランサ220は、1次共振点(約100r/min)以降において、内包する流体の移動を妨げず、かつ、前方流体バランサ210は、高速回転時(約900r/min以上)において、内包する流体の移動を抑制できる。
そのため、後方流体バランサ220は、2次共振点(約200r/min)において発生する振動を低減でき、前方流体バランサ210は、高速回転時における振動を低減できる。また、前方流体バランサ210および後方流体バランサ220は、脱水行程時に発生する騒音を低減できる。
本実施の形態のように、後方流体バランサ220は、第2の連通孔224の一部を、第2の環状室221の外周壁面側まで開口してもよい。
これにより、遠心力で第2の環状室221の外周壁面側に張り付いた流体の移動を妨げることを抑制できる。
そのため、2次共振点を過ぎ、安定状態になるまでにおけるドラム式洗濯機100の振動および騒音を低減できる。
本実施の形態のように、前方流体バランサ210における第1の最大補正力F1は、後方流体バランサ220における第2の最大補正力F2よりも大きくてもよい。
これにより、回転ドラム103の回転軸113から離れて位置する前方流体バランサ210側に発生するアンバランスを、より補正することができる。
そのため、脱水行程においてアンバランスにより発生する振動および回転軸113にかかる負荷を低減できる。
本実施の形態のように、第2の環状室221の数は、第1の環状室211の数よりも少なくてもよい。
これにより、回転ドラム103の後端部に設けられた後方流体バランサ220において、径方向の幅を小さくできる。
そのため、多くの機構が搭載される回転軸113の周辺において、後方流体バランサ220が必要とするスペースを削減できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、回転ドラムの前端部および後端部に設けられた流体バランサの一例として、前方流体バランサ210および後方流体バランサ220を説明した。流体バランサは、脱水行程時の振動を抑制するものであればよいので、前方流体バランサ210および後方流体バランサ220に限定されない。前方流体バランサおよび後方流体バランサは、同様のものを用いてもよいし、異なるものを用いてもよい。しかしながら、後方流体バランサにおいては、水槽の1次共振点をスムーズに通過し、2次共振点における振動を抑制するように、流路抵抗が小さいことが望ましい。後方流体バランサの仕切り壁に設けられた連通孔は、後方流体バランサの環状室の外周壁面側まで開口していなくてもよいが、後方流体バランサの仕切り壁に設けられた連通孔は、前方流体バランサに設けられた連通孔よりも開口率が大きいことが望ましく、連通孔の高さを高く形成してもよい。
また、前方流体バランサに設けられた仕切り壁の枚数および後方流体バランサに設けられた仕切り壁の枚数は、同数でもよいし、後方流体バランサに設けられた仕切り壁の枚数が少なくてもよい。前方流体バランサに設けられた仕切り壁の枚数に比べて、後方流体バランサに設けられた仕切り壁の枚数が少ない場合、後方流体バランサにおける流路抵抗を小さくすることができる。
本開示は、回転ドラムの前方および後方に流体バランサを備えるドラム式洗濯機に適用可能である。
100 ドラム式洗濯機
101 筐体
102 水槽
103 回転ドラム
104 蓋体
111 防振ダンパー
113 回転軸
114 軸受
115 モータ
121 給水弁
122 給水経路
123 洗剤投入部
125 排水弁
126 排水経路
130 制御装置
200 流体バランサ
210 前方流体バランサ(第1のバランサ)
211 第1の環状室
212 第1の仕切り壁
213 第1の区画室
214 第1の連通孔
220 後方流体バランサ(第2のバランサ)
221 第2の環状室
222 第2の仕切り壁
223 第2の区画室
224 第2の連通孔

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に揺動自在に設けられた水槽と、
    前記水槽内に回転自在に設けられた回転ドラムと、
    前記回転ドラムを回転駆動するモータと、
    前記回転ドラムの前端周縁部に環状に設けられた第1のバランサと、
    前記回転ドラムの後端周縁部に環状に設けられた第2のバランサと、
    を備え、
    前記第1のバランサは、流体を内包する第1の環状室を内部に有し、
    前記第2のバランサは、流体を内包する第2の環状室を内部に有し、
    前記第2の環状室の流路抵抗は、前記第1の環状室の流路抵抗よりも小さい、
    ドラム式洗濯機。
  2. 前記第1のバランサは、前記第1の環状室内に複数の第1の区画室を形成する第1の仕切り壁を有し、
    前記第1の仕切り壁は、流体が通過できる開口である第1の連通孔を形成し、
    前記第2のバランサは、前記第2の環状室内に複数の第2の区画室を形成する第2の仕切り壁を有し、
    前記第2の仕切り壁は、流体が通過できる開口である第2の連通孔を形成し、
    前記第2の仕切り壁の面積に対する前記第2の連通孔の面積の割合である第2の開口率は、前記第1の仕切り壁の面積に対する前記第1の連通孔の面積の割合である第1の開口率よりも大きい、
    請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記第2のバランサは、前記第2の連通孔の一部を、前記第2の環状室の外周壁面側まで開口した、
    請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記第1のバランサの補正力は、前記第2のバランサの補正力よりも大きい、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記第2の環状室の数は、前記第1の環状室の数よりも少ない、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
JP2021139550A 2021-08-30 2021-08-30 ドラム式洗濯機 Pending JP2023033702A (ja)

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