JP6742133B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は洗濯機に関するものである。
ドラム式洗濯機は、筐体内に水を溜める外槽が防振支持され、その外槽内に洗濯兼脱水槽であるドラムがモータを介して回転自在に支持されている。脱水工程時には、ドラムを高速回転させることにより、そのドラム内に収容された洗濯物の脱水が行われる。このとき、ドラム内の洗濯物に片寄り(アンバランス)が発生すると、遠心力の不釣合いにより加振力が生じる。この加振力により、少なくともドラムと外槽とモータとが含まれる振動系が振動し、振動や騒音をもたらす場合がある。そこで、振動抑制のために、この種のドラム式洗濯機は、液体が封入された円環である流体バランサがドラムの開口部近傍に設けられている。流体バランサは、高速脱水時に内蔵液体がアンバランスの反対側に寄ることでアンバランスを相殺する効果があり、液体が内蔵された内部空間を径方向に積層、あるいは内部空間の奥行きを延伸して大型化することで、振動低減効果が増加する。
しかしながら、ドラムの大径化により洗濯容量を増加させる場合、ドラム及び流体バランサを内包する外槽が大型化し、筺体と外槽との隙間が減少する。これにより、外槽が振動した時に、外槽と筺体とが干渉して異音を発生させる場合があるため、ドラムの大径化、すなわち洗濯容量の増加を阻む要因となっている。あるいは、衣類を収納可能なドラム容積を増やすために流体バランサを小型化すると、振動低減効果が低減してしまう。したがって、洗濯容量を増加させるためには、流体バランサの大型化を防止しながら、振動低減効果を確保することが必要となる。
そこで、従来技術として特許文献1には、「流体バランサの最外層を最内層よりも奥側に後退させたことにより、ドラムを大径化しても、外枠と干渉することなく流体バランサを大径化して層数を増やして多層化することができ、内蔵液量を増やすことができる。従って、不つり合い量に対するキャンセル量を多くすることができ振動振幅を小さく抑えられる。」と記載されている。また、「径方向において最も内側に位置する第1層81から径方向外側に向かって形成された第4層84までは、各部屋の回転軸方向における前側端部が回転軸方向においてほぼ同じ位置(L1−L1の位置)に揃うように形成されている。」と記載されている。
特開2008−113979号公報
洗濯容量のさらなる増加を図る場合、ドラムの大径化と低振動化だけでなく、ドラム内に収納された衣類がドラム外に飛び出すのを防止する必要がある。これは、ドラムあるいは外槽の開口部にフタが無い場合、洗濯容量の増加に伴いドラムに占める衣類の体積割合が増加すると、開口部から衣類が飛び出しやすくなるためである。衣類が飛び出したままドラムが回転すると、遠心力によって開口部の内縁部に衣類が押しつけられる。このとき、衣類の一部が非回転の外槽側に飛び出したままドラムが高速回転を続けると、異音の原因となる場合がある。このような衣類の飛び出しを防止するためには、開口部付近にある衣類が開口部の内縁部で引っかかることなく、遠心力でスムーズにドラム内に引き戻されることが必要である。
しかしながら、上記特許文献1で開示された技術は、上記のような衣類の飛び出し防止が考慮されていない。そのため、流体バランサの振動低減効果に依存して各層の内部空間の奥行き長さも一様に増減することから、衣類の飛び出しに寄与する最内層の内部空間の奥行きを短くすることが困難である。その結果、流体バランサの開口部の内縁部が厚くなり、開口部付近にある衣類が内縁部表面で滑りにくくなることで、遠心力でスムーズにドラム内に引き戻すことが難しくなる。したがって、特許文献1は洗濯容量の増加と低振動化の両立が困難という課題を有していた。
本発明の目的は、流体バランサの大型化を抑制しながら、洗濯容量の増加と低振動化の両立が可能な洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために、水を溜める外槽と、該外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽と、該洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、複数の層に区分けされ各層の内部空間に液体を内蔵し、前記洗濯兼脱水槽に装着された流体バランサと、を備えた洗濯機において、前記流体バランサは、前記洗濯兼脱水槽の回転軸に対して、最内周に配置された第1の層と、前記洗濯兼脱水槽の回転軸に対して、最外周に配置された第3の層と、前記第1の層と前記第3の層の間に配置された第2の層と、を有し、前記第1の層の内部空間における奥行き長さは、前記第2の層及び/又は前記第3の層の内部空間における奥行き長さよりも短く、且つ、前記第2の層の内部空間における奥行き長さは、前記第1の層及び前記第3の層の内部空間における奥行き長さよりも長く、且つ、前記第3の層の前記内部空間の前端部が、前記第1の層の前記内部空間の前端部よりも後方に設けられた構成とする。
本発明によれば、流体バランサの大型化を抑制しながら、衣類の飛び出し防止に寄与する開口部の内縁部の厚さを薄くし、かつ流体バランサの振動低減効果に寄与する外周側の層の内部空間における奥行き長さを延伸することで、洗濯容量が増加しても開口部の内縁部に衣類が引っかかりにくくなると共に、流体バランサの振動低減効果も増加させることが出来るため、洗濯容量の増加と低振動の両立が可能となる。
本実施の形態例に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す右側面図である。(実施例1) 本実施の形態例に係るドラム式洗濯機の流体バランサの部分断面を示す右側面図である。(実施例1) 衣類の飛び出し防止効果について説明する模式図である。(実施例1) 実施の形態例に係るドラム式洗濯機の流体バランサの部分断面を示す右側面図である。(実施例2) 実施の形態例に係るドラム式洗濯機の流体バランサの部分断面を示す右側面図である。(実施例3)
以下、本発明の実施の形態例について、適宜図を参照しながら詳細に説明する。
<実施例1>
図1は本実施の形態例におけるドラム式洗濯機の内部構造を示す右側面図、図2はドラム式洗濯機の内部構造を示す正面図である。図1のZは、ドラム21、モータ22、流体バランサ30の回転軸を表す。また図1は紙面手前方向を右、紙面奥行き方向を左、紙面左側を前、紙面右側を右としている。
図1に示すように、ドラム式洗濯機は、外郭を構成する筐体1の略中央に、洗濯物を出し入れするための投入口1aが設けられており、この投入口1aにはドア2を開閉自在に取り付けてある。筐体1の上部にある操作パネル3は、運転を逐次制御するための制御装置4と電気的に接続されており、運転コースの設定や運転状態の表示を行う。筐体1の内部には、水を溜める外槽23と、衣類を収納するためのドラム21と、ドラム21を回転駆動するためのモータ22が設けられている。筐体1の投入口1a、外槽23の開口部23a、ドラム21の開口部21aは連通しており、ドア2を開くことでドラム21内への洗濯物の出し入れが可能となっている。
ドラム21は、開口部21aと背面とを有する略円筒形に形成され、外槽23に内包されている。ドラム21の背面は、シャフト22aを介してモータ22に連結されている。ドラム21は、このモータ22により、左回転(ドラム21の正面から見て反時計回り)と右回転(ドラム21の正面から見て時計回り)の両方向に回転駆動される。ドラム21内周壁には、洗濯物を持ち上げるためのリフタ21bと、脱水のための貫通孔21cが複数設けられている。ドラム21の前端には、円筒状の流体バランサ30が設けられている。ドラム21の回転軸Zは、略水平、または前側が後側よりも高くなるように傾斜されて設けられている。
外槽23は、前面と背面を有する略円筒に形成され、開口部23aのある槽カバー23bと、背面のある水槽23cとに、分割面23dで分割可能である。外槽23は、前面の開口部23aが環状のパッキンであるベローズ26で筺体1の投入口1aと接続されており、ドア2を閉めることで水封される。分割面23dは、外槽23の前後方向の中心よりも前方に配されており、防振部材24が水槽23cに取り付けられた状態で槽カバー23bの取り外しが可能となっている。
外槽23の下側には、外槽23の振動を検出するための振動検出手段25が設けられている。振動検出手段25は、電気的に制御装置4と接続されている。振動検出手段25は分割面23dより後方、すなわち水槽23cに設けてあることで、制御装置4との接続を変更することなく、槽カバー23bが取り外し可能となる。なお、振動検出手段25は、制御装置4に近い外槽23の上部に配置しても良く、操作パネル3と近い槽カバー23bに配置しても良い。
外槽23の下側には、経路に排水弁13bを有する排水ホース13が排水口13aに接続されている。また、外槽23の正面から見て左側には、給水弁10bと洗剤容器12を経路に有する給水ホース10が接続されており、給水弁10bを開くことで、給水口10aから外槽23内に水の供給が可能となっている。なお、外槽23内の水量は、水位検出手段14によって検出可能となっている。
外槽23の上側には、振動低減を目的にウエイト29が設けられている。ウエイト29は、防振部材24の上方か、それよりも前に設けられ、槽カバー23bに固定されている。なお、ウエイト29は必ずしも一つである必要はなく、回転軸Zの上側と下側とに分割して設けても良い。また、軽量化により槽カバー23bの取り外しを容易にするために、ウエイト29を水槽23cに設けても良い。
外槽23の上側には、外槽23の姿勢を保持するための前吊りばね27と、後吊りばね28が設けられている。前吊りばね27は、一端が外槽23に、もう一端が筺体1に接続され、外槽23を斜め上方に懸架している。後吊りばね28は、一端が外槽23に、もう一端が筺体1に接続され、前吊りばね27と前後方向に関して逆方向に向かって外槽23を懸架している。なお、前吊りばね27と後吊りばね28は、直接外槽23あるいは筺体1と接続されている必要はなく、耐久性を上げるために、潤滑剤などが塗布された部材を介して接続されても良い。
外槽23の下部には、外槽23とその中に投入された衣類の質量を支えるために、防振部材24が2本設けられ、それらは側面視で前後方向に同一の場所で外槽に接続されている。2本の防振部材24は、減衰力が発生するダンパ24aと、ばね力が発生する圧縮コイル24bと、回転自在に変形するゴムブッシュ24c(ダンパ24aの上端にも設けられている)と、外槽23に固定された上側ダンパベース24dと、筺体1に固定された下側ダンパベース24eとを備えている。2本の防振部材24は、左右方向の間隔が下端よりも上端の方が狭くなっており、正面視で「ハの字」が描かれるように配置されている。なお、ダンパ24aは、例えば、内封液体の粘性抵抗を利用したオイルダンパや、摺動部の摩擦を利用した摩擦ダンパ、アクチュエータを備えたアクティブダンパなどがある。また、ダンパ24aは、本実施の形態例のようにゴムブッシュ24cを介して上側ダンパベース24d(下側ダンパベース24e)と接続するのではなく、外槽23と直接接続してもよい。
ここで図2は、図1のAに示す位置で、流体バランサ30の部分断面を拡大したものである。流体バランサ30は、液体が封入された円環であり、ドラム21と一体で回転するように、ドラム21と略同心に設けられている。流体バランサ30の内部には、液体が漏れることなく流通可能な内部空間を有する部屋として、最内層31a、中間層31b、最外層31cの少なくとも3層が設けられている。封入する液体は、比重が大きいほど流体バランサ30の振動低減効果が大きいことから、例えば、前記内部空間の容積比で50%以下となる適量の塩化カルシウム飽和水溶液や液体金属などの液体、あるいは取り扱いが容易な水でもよい。なお、流体バランサ30は、ケース32aとフタ32bをスピン溶着にすることで、液体を封入した状態で接合製作される。
図2に示すように、最外層31cは、その内部空間の前端部L2が、最内層31aの内部空間の前端部L1よりもD1だけ後方に設けられている。また最外層31cは、その内部空間の後端部L4が、最内層31aの内部空間の後端部L3よりもD2だけ後方に設けられている。すなわち、最外層31cの全体が最内層31aよりも後方に設けられることで、段部Dsを形成している。そして、外槽23は段部Dsに沿うように面取り部23eが設けられている。これによれば、外槽23が振動して筺体1との隙間が減少した時に、面取り部23eが逃げ構造となり、外槽23と筺体1との干渉を防止するため、ドラム21の径をより大きくすることが出来る。すなわち、最外層31cの前方に設けられた段部Dsにより、外槽23と筺体1とが干渉するのを防止しながら、ドラム21の大径化、洗濯容量の増加が可能となる。
また、流体バランサ30の各層は、内蔵液体の安定化のため、バッフル33により、周方向に複数個の部屋に分割されている。バッフル33には、前記の部屋間を連通する開口部34が設けられている。また、各層の開口部34の回転軸Z方向の前端あるいは中間部には、回転軸Zと略垂直方向にスリット部35が設けられている。これによれば、ドラム21が高速回転し、内蔵液体が遠心力で各層の内部空間の外周側に寄っている時に、バッフル33が内蔵液体の移動の抵抗となるため(内蔵液体の一部はスリット部35を通る)、自励振動などの悪影響を抑制することが出来る。同時に、ドラム21の回転数が低く、内蔵液体が重力により下方に溜まっている時に、内蔵液体は開口部34の大きな流路を通るため、内蔵液体のスムーズな移動が可能となる。また、バッフル33にはスピン溶着の際に、ケース32aとフタ32bの変形を抑制し、作業性が向上する効果もある。
本実施の形態例では、最内層31aの内部空間における奥行き長さh1が、各層の中で最小となるように設けられている。この奥行き長さh1は、前記内部空間における前端と後端の回転軸Z方向の距離である。すなわち、前記奥行き長さh1は、中間層31bの内部空間における奥行き長さh2に対してh1≦h2となり、かつ最外層31cの内部空間における奥行き長さh3に対して、h1≦h3となる。これによれば、最内層31aの奥行き長さh1に依存する内縁部30aの厚さdをより薄く出来る。
ここで図3は、開口部21aの内縁部30aの厚さdと衣類の飛び出し防止効果の関係を示す。まず図3(a)に示すように、洗濯容量を増加させると、ドラム21内に占める衣類の量が増加するため、ドラム21の開口部21aあるいは外槽23の開口部23aから、ドラム21の外側に衣類の一部が飛び出す場合がある。衣類の一部が飛び出したままドラム21を回転させると、図3(b)のように、遠心力でドラム21の衣類が径方向に押しつぶされるため、ドラム21内の衣類に引っ張られて、飛び出した衣類の一部をドラム21内に引き込もうとする力Fが作用する。この力Fは回転数の上昇に伴い大きくなるため、一部が飛び出した衣類を引き戻すために十分な力Fが発生している場合は、高速脱水する前に非回転体の外槽23からドラム21側に引き込むことが出来る。しかしながら、衣類の飛び出した部分は、遠心力によって内縁部30aに押しつぶされるため、内縁部30a上を滑って移動する際に発生する摩擦や引っかかりにより、抵抗力Rも作用する。このとき、図3(c)のように、内縁部30aの厚さdが薄いと、遠心力によって衣類の飛び出した部分が内縁部30aに押しつけられる範囲は小さく、抵抗力Rが小さくなるため、飛び出した衣類をドラム21内に引き込みやすくなる。したがって、衣類の飛び出し防止に最も寄与する最内層31aの奥行き長さh1を、各層の中で最小とすることで、洗濯容量が大きくても、衣類が飛び出したまま高速脱水するのをより防止出来る。
また本実施の形態例では、最外層31cの内部空間における奥行き長さh3が、各層の中で最大となっている。すなわち、h1≦h2≦h3の関係となっている。これによれば、回転軸Zから最も近く遠心力の小さい最内層31aの前記奥行き長さh1を小さくする代わりに、遠心力が大きい最外層31cの前記奥行き長さh3を大きくすることになるため、流体バランサ30全体の振動低減効果を増加させることが出来る。また、最内層30aの後側と中間層30bの内周側に新たな空間が生まれるため、ドラム21の容積増加の効果、すなわち洗濯容量の増加の効果もある。
上記構成において、その動作を説明する。ドア2を開いてドラム21内に洗濯物を投入し、洗剤容器12内に所定量の洗剤を投入した後、運転を開始させると、まず、洗い工程を実行する。洗い工程において、給水弁10bが開き給水された水は、洗剤容器12および給水ホース10を介して、洗剤と共に外槽23内に入る。この動作を所定時間実行した後、ドラム21が正転、停止、逆転、停止を繰り返す攪拌動作を所定時間実行する。このとき、ドラム21内に収容された洗濯物は、ドラム21内周壁に設けられたリフタ21bによって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるため、洗濯物にはたたき洗いの作用が働いて洗われる。
この動作を所定時間行った後、洗い工程を終了し、脱水工程を実行する。この脱水工程においては、まず排水弁13bが開き、外槽23内の水が排水ホース13を介して機外に排水される。次に、ドラム21を高速回転(例えば、900r/min)させて所定時間回転させることで、洗濯物に含まれる水を脱水する。
この脱水工程を所定時間行った後、給水弁10bが開き給水され、その水は洗剤容器12および給水ホース10を通り、外槽23内に注水され、すすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においては、前述した洗い工程と同様に、正転、休止、反転、休止の動作を繰り返す攪拌動作を所定時間実行する。このとき、洗濯物がドラム21の内周壁に設けられたリフタ21bによって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるため、洗濯物に含まれる洗剤成分が希釈され、すすぎが行われる。なお、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機の場合は、この後に乾燥工程を実行する。
以上のように本実施の形態例においては、衣類の飛び出し防止に最も寄与する最内層31aの奥行き長さh1を最小とし、流体バランサ30の振動低減効果に最も寄与する最外層31cの奥行き長さh3を最大とすることで、最内層31aの内部空間における前端位置L1と最外層31cの内部空間における後端位置L4の距離の増加を抑制しながら、衣類の飛び出し防止の効果と振動低減効果を向上できるので、洗濯容量の増加と低振動化を両立することが出来る。同時に、最内層31aの内部空間における後端位置L3と最外層31cの内部空間における後端位置L4の距離D2をより大きく出来るため、ドラム21の容積が大きくなり、洗濯容量の増加の効果も得られる。
なお、本実施の形態例においてはドラム式洗濯機について述べたが、乾燥機能の付いたドラム式洗濯乾燥機でも同様の効果が得られる。また、本実施の形態例においては、流体バランサ30は3層から成るが、中間層31bは2層以上でも良い。また、流体バランサ30の外観には段部Dsが設けられているが、多段付き構造としても、本来の目的は得られる。また、外槽23と筺体1との隙間が広い場合は、外槽23の面取り部23eが不要となるため、最外層31cの内部空間における前端部をL1とほぼ一致させることで、L1とL4の大きさを変えることなく、前記内部空間の奥行き長さも広がり、より高い振動低減効果が得られる。
<実施例2>
図4は、第2の実施の形態例における流体バランサ40の部分断面を示す。流体バランサ40は、実施例1と同様に、ケース42aとフタ42bを接合製作され、少なくとも最内層41a、中間層41b、最外層41cの3層以上から成る。中間層41bは、2層以上でも良い。また流体バランサ40は、最内層41aの内部構造における奥行き長さh1が各層の中で最小で、かつ中間層41bの内部空間における奥行き長さh2が最大となるように設けられている。すなわち、h1≦h3≦h2の関係となっている。なお、最内層41a、最外層41c、L1、L2、L3、L4の位置関係は、実施例1と同様である。また、他の構成と運転制御は、実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成によれば、実施例1と同様の効果が得られるとともに、段部Dsの逃げ構造を大きくとる必要があり、最外層41cの奥行き長さh3を大きく出来ない場合であっても、少なくとも最内層41aよりも振動低減効果の大きい中間層41bの奥行き長さh2を大きく出来る。すなわち、L1とL4の距離あるいはL3とL4の距離を大きくすることなく、振動低減効果を向上させる空間効率の高い構造である。
また、実施例1と同様に、最内層41aの奥行き長さh1を小さくすることで、開口部21aの内縁部40aの厚さdを薄くできるため、衣類の飛び出し防止効果も向上できる。さらには、最内層41aの後側にも空間があるため、ドラム21の容積増加に寄与できる。したがって、ドラム21を大径化してより大きな段部Dsを設けた場合でも、流体バランサ40の振動低減効果と衣類の飛び出し防止効果が得られるため、洗濯容量増加と振動低減の両立が可能となる。
<実施例3>
図5は、第3の実施の形態例における流体バランサ50の部分断面を示す。流体バランサ50は、実施例1及び実施例2と同様に、ケース52aとフタ52bが接合製作され、最内層(第1層)51a、第2層51b、第3層51c、第4層51d、最外層(第5層)51eから成る。また流体バランサ50は、最内層51aの内部空間における奥行き長さh1が各層の中で最小で、かつ中間層の第3層51cの奥行き長さh3が最大となるように設けられている。すなわち、各層の奥行き長さは、h1≦h2≦h5≦h4≦h3の関係である。
流体バランサ50の内縁部50aは、最内層51aと開口部21aの間に設けられた湾曲部57によって、後方に向かって開口部21aの径が広がるように形成されている。湾曲部57の断面は、角度が約90度の扇型となっており、その円弧部分で内縁部50aを形成している。湾曲部57は、外槽23側が中空となっており、強度を保つための複数のリブと、ドラム21の初期不釣り合いのバランスを取るための重りが設置出来るようになっている。
また、最内層51aと第3層51cの開口部21a側の角部には、それぞれ湾曲部58と面取り部59が設けられている。すなわち、流体バランサ50のドラム21側に設けられた段部Ds2の角部には、後方に向かって開口部21aの径が広がるような傾斜が設けられている。なお、開口部21a側に設けられた傾斜に沿って、各層の内部空間も外周側に向かって奥行き長さが増加するように形成されている。なお、傾斜は段部Dsの角部に設けるとよい。
奥行き長さh3が各層の中で最大の第3層51cは、内部空間を形成する隔壁70a及び70bが最も長くなることから、スピン溶着の作業性を向上させるために、平面71a及び71b、そして平面71c及び71dを形成し、圧着するときに力が逃げにくくなっている。また、各層にはバッフル53が設けられ、開口部54とスリット部55を通って内蔵液体が流通可能となっている。スリット部55は、スピン溶着の作業性を向上させるために、ケース52a側に設けられている。
流体バランサ50は、複数のボルト56によってドラム21に固定されている。ボルト56は、最外層51eの後側を通してあるため、最外層51aの内部空間は複数個所で狭くなっている。すなわち、最外層51eは前方の段部Dsと後方のボルト56に挟まれている。したがって、最外層51eの奥行き長さh5は、ボルト56よりも内周側の層よりも小さくなっている(h5≦h3≦h4)。
なお、最内層51a、最外層51c、L1、L2、L3、L4の位置関係は、実施例1と同様である。また、他の構成と運転制御は、実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成によれば、実施例1あるいは実施例2と同様の効果が得られるとともに、湾曲部57、58そして面取り部59により、ドラム21内へと誘導する形状となっているため、衣類の飛び出しをより防止することが出来る。これは、湾曲部57、58そして面取り部59に遠心力で押しつけられた衣類が、遠心力の分力により、ドラム21側へ引き込まれ易くなるためである。なお、内蔵液体は遠心力で外周側に寄るため、前記傾斜によって内部空間が狭くなっても振動低減効果に与える影響は小さい。すなわち、前記内部空間の奥行き長さが外周に向かって増加する形状は、衣類の飛び出し防止と振動低減効果の両立が可能である。
さらに、外槽23の面取り部23eとボルト56により最外層51eの奥行き長さh5を大きく出来ない場合であっても、中間層である第3層の奥行き長さh3を最大とすることで、流体バランサ50の振動低減効果も確保できる。したがって、流体バランサ50の大型化を抑制しながら、洗濯容量が多い時の衣類の飛び出しを防止するとともに、流体バランサ50の振動低減効果も向上させるため、洗濯容量の増加と低振動化の両立が可能である。
1 筐体 23d 分割面
21 ドラム 31b 中間層
21a 開口部 31c 最外層
23 外槽 32a ケース
23a 開口部 32b フタ
23e 面取り部 33 バッフル
30 流体バランサ 34 開口部
30a 内縁部 35 スリット部
31a 最内層

Claims (1)

  1. 水を溜める外槽と、該外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽と、該洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、複数の層に区分けされ各層の内部空間に液体を内蔵し、前記洗濯兼脱水槽に装着された流体バランサと、を備えた洗濯機において、
    前記流体バランサは、
    前記洗濯兼脱水槽の回転軸に対して、最内周に配置された第1の層と、
    前記洗濯兼脱水槽の回転軸に対して、最外周に配置された第3の層と、
    前記第1の層と前記第3の層の間に配置された第2の層と、を有し、
    前記第1の層の内部空間における奥行き長さは、前記第2の層及び前記第3の層の内部空間における奥行き長さよりも短く、且つ、前記第2の層の内部空間における奥行き長さは、前記第1の層及び前記第3の層の内部空間における奥行き長さよりも長く、且つ、前記第3の層の前記内部空間の前端部が、前記第1の層の前記内部空間の前端部よりも後方に設けられたことを特徴とする洗濯機。
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