JP2023033700A - 洗濯機 - Google Patents

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泰広 川上
Yasuhiro Kawakami
洋一朗 井上
Yoichiro Inoue
俊吾 石原
Shungo Ishihara
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Abstract

【課題】本開示は、水槽ユニットの振動と共振現象との両方を効果的に抑制できる洗濯機を提供する。【解決手段】本開示における洗濯機は、水槽102、回転ドラム101、回転軸105およびモータ108を含む水槽ユニット109と、筐体の上部と前記水槽ユニットとを弾性的に連結するサスペンション111と、前記筐体の下部と前記水槽の下部を連結し、前記水槽ユニットの振動を減衰させる、複数本のダンパーと、を備える。前記ダンパーは、略水平に配置された第1のダンパー115a,bと、略鉛直に配置され、所定の値以上に摺動された場合に減衰力を生じさせる第2のダンパー116a,bと、を含み、前記第1のダンパーと前記第2のダンパーは、それぞれ二本ずつ設けられ、前記第1のダンパーは、前記第2のダンパーよりも重心から離間した位置に配置され、二本の前記第1のダンパーは、重心を挟んで対向するように前記筐体に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、洗濯機に関する。
特許文献1は、水槽全体の振動を抑制する洗濯機を開示する。
特許文献1の洗濯機は、洗濯物を収容し回転させる回転ドラム101は、水槽102内に回転自在に配設してあり、水槽102の底部には、回転ドラム101を回転駆動させるモータ21が設けられている。
回転ドラム101の開口部には、蓋体30が開閉自在に設けてある。水槽102は、筺体23との間に設けられたサスペンション111により姿勢を保持され、底部に設けたダンパー25、26、27により脱水時の水槽ユニット109の振動を抑制している。
特開2015-43801号公報
本開示は、水槽ユニットの振動と共振現象との両方を効果的に抑制できる洗濯機を提供する。
本開示における洗濯機は、筐体と、有底円筒状に形成された水槽と、前記水槽内に回転可能に配設された回転ドラムと、前記回転ドラムの底部に固定された回転軸と、前記回転軸を介して前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽、回転ドラム、回転軸およびモータを含む水槽ユニットと、前記筐体の上部と前記水槽ユニットとを弾性的に連結するサスペンションと、前記筐体の下部と前記水槽の下部を連結し、前記水槽ユニットの振動を減衰させる、複数本のダンパーと、を備える。前記ダンパーは、略水平に配置された第1のダンパーと、略鉛直に配置され、所定の値以上に摺動された場合に減衰力を生じさせる第2のダンパーと、を含み、前記第1のダンパーと前記第2のダンパーは、それぞれ二本ずつ設けられ、前記第1のダンパーは、前記第2のダンパーよりも重心から離間した位置に配置され、二本の前記第1のダンパーは、重心を挟んで対向するように前記筐体に取り付けられている。
本開示における洗濯機は、水槽ユニットの振動と共振現象との両方を効果的に抑制できる。
実施の形態1における洗濯機の側面視における断面図 実施の形態1における洗濯機の上面視においてダンパーを示す断面図 実施の形態1における洗濯機の正面視においてダンパーを示す断面図 実施の形態1における洗濯機の四本のダンパーの配置を示す模式図 実施の形態2における洗濯機の四本のダンパーの配置を示す模式図 実施の形態3における洗濯機の四本のダンパーの配置を示す模式図 実施の形態4における洗濯機の四本のダンパーの配置を示す模式図
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図4を用いて、実施の形態1を説明する。
(1-1.構成)
(1-1-1.洗濯機の基本構成)
図1に示すように、水槽102は、有底円筒状に形成され、内部に水を貯水可能に構成されている。水槽102には、水道水を供給する給水経路(図示せず)と、水槽102内部の水を排水する排水経路117と、が接続されている。水槽102は、給水弁(図示せず)が開放された状態で給水経路を介して給水され、排水弁(図示せず)が開放された状態で排水経路117を介して排水される。
回転ドラム101は、有底円筒状に形成され、水槽102の内部に配設されている。回転ドラム101の内壁面には、衣類撹拌用の数個の突起板(図示せず)と、水を内外に連通させる通水孔(図示せず)が設けられている。
水槽102の背面側底部には、回転軸105を支持する軸受104を有する軸受ケース103が設けられている。回転軸105は、回転ドラム101の回転中心に設けられ、軸心方向が正面側から背面側に向けて下方傾斜している。回転軸105の水槽102の背面側底部にはドラムプーリ106が配設され、水槽102の下部にはドラム駆動モータ108が配設されている。ドラム駆動モータ108は、ベルト107およびドラムプーリ106を介して回転軸105と連結し、回転ドラム101を正転、逆転方向に回転駆動する。上記の回転ドラム101、水槽102、ドラム駆動モータ108、軸受ケース103、ベルト107、ドラムプーリ106等により、水槽ユニット109が構成されている。
水槽ユニット109は、複数本のサスペンション111により、洗濯機筐体110内に弾性支持されている。サスペンション111の下端は、水槽102の上部に連結され、サスペンション111の上端は、洗濯機筐体110の上部に連結されている。
図1および図2に示すように、洗濯機筐体110の下部である基底部114には、筐体連結部113が四か所に設けられている。水槽ユニット109は、二本の第1のダンパー115、および二本の第2のダンパー116、即ち、四本のダンパーにより基底部114と連結されている。本実施の形態における四箇所の水槽連結部112および筐体連結部113は、背面側になるに従って下方に配設される。四本のダンパーは、水槽連結部112と筐体連結部113とを接続し、水槽ユニット109の振動を抑制する。
また、洗濯機筐体110の下部の基底部114の底部の4隅には、設置脚118が設けられている。
(1-1-2.ダンパー構成)
本実施の形態においては、第1のダンパー115は、延伸方向に摺動された場合にF1の減衰力を生じさせるシングルアクション仕様で構成されている。第2のダンパー116は、延伸方向において所定の値以上に摺動された場合のみ減衰力を生じさせるダブルアクション仕様で構成されている。第2のダンパー116は、延伸方向に10mm以上の振幅が発生した場合のみF2の減衰力を発生させる。F1およびF2は、どちらも正の値であり、F1<F2となるように設定される。
図2に示すように、二つの第1のダンパー115は、水槽ユニット109の重心Gを挟んで対向するように配置されている。同様に、二つの第2のダンパー116は、水槽ユニット109の重心を挟んで対向するように配置されている。
本実施の形態では、重心Gを前後方向に通過し、水槽ユニット109を左右方向に分割する仮想線を、仮想線L1と定義する。重心Gを左右方向に通過し、水槽ユニット109を前後方向に分割する仮想線を、仮想線L2と定義する。仮想線L2より正面側かつ仮想線L1より左側に配置された第1のダンパー115を、第1のダンパー115aと定義する。仮想線L2より背面側かつ仮想線L1より右側に配置された第1のダンパー115を、第1のダンパー115bと定義する。仮想線L2より正面側かつ仮想線L1より右側に配置された第2のダンパー116を、第2のダンパー116aと定義する。仮想線L2より背面側かつ仮想線L1より左側に配置された第2のダンパー116を、第2のダンパー116bと定義する。
図3に示すように、第1のダンパー115aの延伸方向と鉛直方向とがなす角度を角度β1と定義し、第1のダンパー115bの延伸方向と鉛直方向とがなす角度を角度β2と定義する。第2のダンパー116aの延伸方向と鉛直方向とがなす角度を角度α1と定義し、第2のダンパー116bの延伸方向と鉛直方向とがなす角度を角度α2と定義する。
図3に示すように、第2のダンパー116aおよび第1のダンパー115bは、脱水行程時における回転ドラム101の回転方向(正面から見て右回転(時計回り、矢印A)の場合、正面から見て右側)に配設されている。第1のダンパー115aおよび第2のダンパー116bは、脱水行程時における回転ドラム101の回転の反対方向(正面から見て右回転(時計回り、矢印A)の場合、正面から見て左側)に配設されている。
本実施の形態においては、第2のダンパー116aと仮想線L2と間の距離は、第1のダンパー115aと仮想線L2と間の距離よりも短い。同様に、第2のダンパー116bと仮想線L2と間の距離は、および第1のダンパー115bと仮想線L2と間の距離よりも短い。
これにより、水槽ユニット109の背面側の略隅に、第2のダンパー116bを配置していないため、ドラム駆動モータ108を含む他の部品を配置することができる。また、水槽ユニット109の正面側の略隅に、第2のダンパー116aを配置していないため、排水経路117を含む他の部品を配置することができる。
(1-2.動作)
以上のように構成された洗濯乾燥機1について、以下その動作、作用を説明する。
(1-2-1.洗濯運転の動作)
以下、洗濯運転について説明する。
洗濯運転が開始されると、まず、洗い工程が実行される。洗い工程では、水槽102内
に給水する給水動作が実行された後、回転ドラム101が正転、停止、逆転、停止を繰り返す攪拌動作が所定時間実行される。攪拌動作では、回転ドラム101に収容された衣類は、衣類撹拌用の数個の突起板によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた高さから落下される。これにより、回転ドラム101に収容された衣類には、たたき洗いの作用が働く。
その後、脱水工程が実行される。脱水工程では、排水弁が開放され、水槽102内の水が排水経路117を介して外部に排水される。回転ドラム101は、排水弁が開放された状態で、所定時間の間高速で回転される。これにより、衣類に含まれた水分は、遠心力により脱水され、排水経路117を介して排水される。
その後、すすぎ工程が実行される。すすぎ工程では、洗い工程と同様、水槽102内に給水する給水動作が実行された後、回転ドラム101が正転、停止、逆転、停止を繰り返す攪拌動作が所定時間実行される。これにより、衣類に含まれた洗剤成分が希釈され、すすがれる。
その後、脱水工程が実行される。脱水工程が終了した後、洗濯運転が終了する。なお、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機の場合、脱水工程が終了した後に、乾燥工程が実行されてもよい。乾燥工程が終了した後、洗濯乾燥運転が終了する。
(1-2-2.脱水工程におけるダンパーの動作)
以下、脱水工程における水槽ユニット109および洗濯機筐体110の振動について説明する。
脱水工程における回転ドラム101の回転数は、後述する各振動モードと対応する回転数を通過して上昇され、最高回転数である1600r/minまで到達させる。脱水工程において、回転ドラム101内に収容された衣類が遠心力により回転ドラム101の内壁に不均一に張り付いた場合、偏荷重が発生する。偏荷重は、加振源となって回転ドラム101を振動させる。回転ドラム101の振動は、サスペンション111および四本のダンパーを介して洗濯機筐体110に伝達され、洗濯機筐体110の下部に設けられた設置脚118を介して設置床面に伝達される。
水槽ユニット109の振動は、構造体(水槽ユニット109、洗濯機筐体110、洗濯機が設置されている設置床)の固有振動数に対応して構造体の共振を発生させる。脱水工程の振動モードを表1に示す。各振動モードで発生する共振現象によって引き起こされうる不具合を抑制するためには、各々の振動モードにおいてダンパーの減衰力を適切に生じさせる必要がある。
Figure 2023033700000002
回転ドラム101の回転数が、水槽ユニット109の固有振動数と対応する値に到達すると、水槽ユニット109の一次共振が発生する。水槽ユニット109の一次共振である振動モードAは、回転ドラム101の回転数が約100~160r/minの範囲に存在する。
振動モードAでは、共振現象として水槽ユニット109の前後/左右振動が発生する。水槽ユニット109の二次共振である振動モードBは、回転ドラム101の回転数が約160~300r/minの範囲に存在する。振動モードBでは、共振現象として水槽ユニット109の上下/回転振動が発生し、水槽ユニット109が洗濯機筐体110に衝突する等の不具合が引き起こされる虞がある。
本実施の形態においては、第1のダンパー115は、略水平方向に配置され、第2のダンパー116は、略鉛直方向に配置される。即ち、本実施の形態における角度αは、角度βよりも大きい。これにより、第1のダンパー115は、水槽ユニット109の水平方向の振動に対して減衰力をより働かせ、第2のダンパー116は、水槽ユニット109の鉛直方向の振動に対して減衰力をより働かせる。そのため、水槽ユニット109の振動を抑制し、共振現象により引き起こされる不具合を抑制することができる。
振動モードAおよび振動モードBにおいては、水槽ユニット109は、鉛直方向にも水平方向にも大きく振動する。第2のダンパー116aおよび第2のダンパー116bの延伸方向の振幅は、約10mmより大きく、第2のダンパー116に減衰力を生じさせる。これにより、第1のダンパー115および第2のダンパー116が水平方向および鉛直方向に減衰力を生じさせるため、水槽ユニット109の前後/左右振動、および水槽ユニット109の上下/回転振動を効果的に抑制することができる。
回転ドラム101の回転数が、洗濯機筐体110の固有振動数と対応する値に到達すると、洗濯機筐体110の共振が発生する。洗濯機筐体110の共振である振動モードCは、回転ドラム101の回転数が約500~700r/minの範囲に存在する。振動モードCでは、共振現象として洗濯機筐体110の前後/左右振動が発生する。この共振現象により、洗濯機筐体110が大きく揺れ、異音を発生させる、または、洗濯機筐体110が洗濯機周囲に存在する物と衝突する等の不具合が引き起こされる虞がある。
本実施の形態においては、従って、第1のダンパー115aが鉛直方向に働かせる減衰
力と、第2のダンパー116bが鉛直方向に働かせる減衰力の合計減衰力と、第1のダンパー115bが鉛直方向に働かせる減衰力と、第2のダンパー116aが鉛直方向に働かせる減衰力の合計減衰力が略等しい。これにより、洗濯機筐体110の左右に対して掛かる鉛直方向の減衰力の合計減衰力が略同一となっているので、共振現象によって洗濯機筐体110の振動が増幅されることをすることを効果的に抑制できる。
回転ドラム101の回転数が、洗濯機が設置されている床の固有振動数と対応する値に到達すると、設置床の共振が発生する。設置床の共振である振動モードDは、回転ドラム101の回転数が約1000~1600r/minの範囲に存在する。振動モードDでは、共振現象として床の振動が発生する。振動モードDにおいては、水槽ユニット109の振動の振幅自体は小さいものの、共振現象により洗濯機が設置された場所の床が共振して揺れるという不具合が引き起こされる虞がある。
本実施の形態では、略鉛直方向に配置される第2のダンパー116をダブルアクション仕様で構成している。従って、第2のダンパー116は、延伸方向における水槽ユニット109の振幅が約10mmより小さい振動モードDにおいて、減衰力を生じさせない。即ち、振動モードDにおいては、第1のダンパー115のみが減衰力を生じさせる。そのため、振動モードDにおいては、主に水平方向に減衰力が生じ、設置床を揺らす虞のある鉛直方向に働く減衰力は非常に小さい。これにより、設置床へ伝達される鉛直方向の振動が小さくできるので、設置床自体の揺れや、周囲の床の揺れを効果的に抑制することができる。
このように、本実施の形態における四本のダンパーは、振動モードA、振動モードB、および振動モードCにおいては水平方向および鉛直方向に減衰力を生じさせ、振動モードDにおいては、主に水平方向の減衰力を生じさせる。これにより、振動モードによって相反する共振現象の両方を効果的に抑制し、低速回転域から高速回転域に亘って水槽ユニット109および洗濯機筐体110の振動を低減させることができる。
また、従来の洗濯機においては、ダンパーの減衰力の左右方向成分が異なる場合、水槽ユニットの重心を中心とした回転方向と並進方向の運動が組み合わさった多方向の振動を減衰させることができず、水槽ユニットが筐体に接触してしまうという課題があった。また、回転ドラムの回転方向と逆方向にそれぞれ配設されたダンパーの減衰力の上下方向成分が異なる場合、水槽ユニットの振動が床面に伝達され、筐体が大きく揺れるといった課題があった。
本実施の形態における第1のダンパー115は、第1のダンパー115aと第1のダンパー115bとが重心Gに対して略点対称となるように配置されている。即ち、第1のダンパー115aと重心Gとの間の距離A2は、第1のダンパー115bと重心Gとの間の距離A1と、略等しい。同様に、第2のダンパー116は、第2のダンパー116aと第2のダンパー116bとが重心Gに対して略点対称となるように配置されている。即ち、第2のダンパー116aと重心Gとの間の距離B2は、第2のダンパー116bと重心Gとの間の距離B1と、略等しい。
これにより、第1のダンパー115および第2のダンパー116の両方の減衰力が働くAおよびBの振動モードにおいても、第1のダンパー115の減衰力のみが働く振動モードDにおいても、減衰力に偏りが生じにくい。そのため、水槽ユニット109に発生する並進成分及びピッチング成分の振動を効果的に抑制できる。
更に、本実施の形態においては、第1のダンパー115a、仮想線L2より正面側かつ仮想線L1より左側に配置され、第1のダンパー115bは、仮想線L2より背面側かつ
仮想線L1より右側に配置される。第2のダンパー116aは、仮想線L2より正面側かつ仮想線L1より右側に配置され、第2のダンパー116bは、仮想線L2より背面側かつ仮想線L1より左側に配置される。即ち、仮想線L1および仮想線L2により区切られた四つの領域には、各々の領域に一つのダンパーが配置されている。
これにより、並進成分及びピッチング成分に加えて、ヨーイング成分の振動を効果的に抑制できる。
(1-3.効果等)
以上のように、本実施の形態における洗濯機は、洗濯機筐体110と、有底円筒状に形成された水槽102と、水槽102内に回転可能に配設された回転ドラム101と、回転ドラム101の底部に固定された回転軸105と、回転軸105を介して回転ドラム101を回転駆動するドラム駆動モータ108と、水槽102、回転ドラム101、回転軸105およびドラム駆動モータ108を含む水槽ユニット109と、洗濯機筐体110の上部と水槽ユニット109とを弾性的に連結するサスペンション111と、洗濯機筐体110の下部と水槽102の下部を連結し、水槽ユニット109の振動を減衰させる、複数本のダンパーと、を備える。ダンパーは、略水平に配置された第1のダンパー115と、略鉛直に配置され、所定の値である約10mm以上の距離を摺動された場合に減衰力を生じさせる第2のダンパー116と、を含み、第1のダンパー115と第2のダンパー116は、それぞれ二本ずつ設けられ、第1のダンパー115は、第2のダンパー116よりも重心Gから離間した位置に配置され、二本の第1のダンパー115は、重心Gを挟んで対向するように洗濯機筐体110に取り付けられている。
これにより、並進成分と回転成分が含まれた水槽ユニット109の振動を効果的に減衰できるとともに、鉛直方向の水槽ユニット109の振動が筐体に伝達されることを抑制できる。
そのため、水槽ユニット109の振動と、設置床の振動と、の両方を抑制できる。
本実施の形態のように、二本の第2のダンパー116は、第1のダンパー115より水槽ユニット109の重心Gに近い位置において洗濯機筐体110に取り付けられてもよい。
これにより、洗濯機筐体110の略隅となる位置に第2のダンパー116を配置せずに、鉛直方向の水槽ユニット109の振動が筐体に伝達されることを抑制できる。
そのため、設置床の振動を抑制しつつも、洗濯機筐体110の略隅に他の部品を配置できる。
本実施の形態のように、二本の第1のダンパー115は、水槽ユニット109の重心Gに対して略点対称の位置において水槽ユニット109に取り付けられており、二本の第2のダンパー116は、水槽ユニット109の重心Gに対して略点対称の位置において水槽ユニット109に取り付けられていてもよい。
これにより、第1のダンパー115および第2のダンパー116の両方の減衰力が働く場合においても、第1のダンパー115の減衰力のみが働く場合においても、減衰力に偏りが生じにくい。そのため、水槽ユニット109に発生する並進成分及びピッチング成分の振動を効果的に抑制できるとともに洗濯機筐体110の振動も効果的に抑制できる。
本実施の形態のように、ダンパーは、水槽ユニット109の重心を通過し、水槽ユニッ
ト109を左側と右側に二等分する仮想線L1と、水槽ユニット109の重心Gを通過し、水槽ユニット109を正面側と背面側に二等分する仮想線L2と、により分割された四つの領域において、一つの領域に一つのダンパーが配置されるように、水槽ユニット109に取り付けられていてもよい。
これにより、水槽ユニット109の重心位置に対して水平方向、鉛直方向のダンパーの減衰力が略等しくなる。
そのため、水槽ユニット109に発生する並進成分、ピッチング成分、およびヨーイング成分の振動を効果的に抑制できるとともに洗濯機筐体110の振動も効果的に抑制できる。
本実施の形態のように、脱水行程を制御する制御部を備え、水槽ユニット109の重心G位置より前方位置、および脱水行程において回転ドラム101が回転する方向の逆側となる位置において、第1のダンパー115が配置されていてもよい。
これにより、脱水行程において水槽ユニット109の後部に偏心荷重が発生した場合、並進成分と回転成分が含まれた水槽ユニット109の振動を効果的に減衰できる。
そのため、脱水行程において槽ユニットの後方に偏心荷重が発生した場合でも、洗濯槽の振動を効果的に抑制できる。
(実施の形態2)
実施の形態2における洗濯機は、ダンパーの配置が異なる点で、実施の形態1と異なる。その他、説明されない構成は、実施の形態1と略同一である。
以下、図5を用いて、実施の形態2を説明する。
(2-1.構成)
本実施の形態においては、第2のダンパー116aと仮想線L2と間の距離C1は、第1のダンパー115aと仮想線L2と間の距離D1と略同一である。同様に、第2のダンパー116bと仮想線L2と間の距離C2は、第1のダンパー115bと仮想線L2と間の距離D2と略同一である。
(2-2.効果等)
これにより、四本のダンパーを離間させて配置することができる。なお、実施の形態2は、回転軸105とドラム駆動モータ108との間にベルト107を設けないダイレクトドライブモータを搭載する洗濯機において、好適に利用される。
(実施の形態3)
実施の形態3における洗濯機は、ダンパーの配置が異なる点で、実施の形態1、2と異なる。その他、説明されない構成は、実施の形態1、2と略同一である。
以下、図6を用いて、実施の形態3を説明する。
(3-1.構成)
本実施の形態における洗濯機は、第1のダンパー115a、115bが仮想線L1の左側に配置され、第2のダンパー116a、116bが仮想線L1の右側に配置される。
(3-2.効果等)
これにより、第2のダンパー116bを水槽ユニット109の隅に配置しなくてもよいので、洗濯機の右側に他の構成部品を配置する空間を確保できる。
なお、第1のダンパー115a、115bと第2のダンパー116a、116bとは、左右を入れ替えてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態4における洗濯機は、ダンパーの配置が異なる点で、実施の形態1、2、3と異なる。その他、説明されない構成は、実施の形態1、2、3と略同一である。
以下、図7を用いて、実施の形態4を説明する。
(4-1.構成)
本実施の形態における洗濯機は、第1のダンパー115a、115bが仮想線L1の左側に配置され、第2のダンパー116a、116bが仮想線L1の右側に配置される。二つの第2のダンパー116a、116bの間の距離は、二つの第1のダンパー115a、115bの間の距離よりも短い。
(4-2.効果等)
これにより、第2のダンパー116bを水槽ユニット109の隅に配置しなくてもよいので、洗濯機の右側に他の構成部品を配置する空間を確保できる。
なお、第1のダンパー115a、115bと第2のダンパー116a、116bとは、左右を入れ替えてもよい。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1~4を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1~4で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、脱水工程時に回転ドラム101を時計回りで回転させる洗濯機を説明した。脱水工程は、回転ドラム101を一方向に回転させることにより洗濯物を脱水させる工程であればよい。したがって、脱水時の回転方向は、時計周りに限定されない。なお、脱水工程時に回転ドラム101を反時計回りで回転させる洗濯機においては、ダンパーの配設位置を、実施の形態1の配設位置の左右反対にするとよい。
本開示は、回転ドラムの回転に伴って振動が発生する機器に適用可能である。具体的には、洗濯機、洗濯乾燥機、衣類乾燥機などに、本発明は適用可能である。
101 回転ドラム
102 水槽
103 軸受ケース
104 軸受
105 回転軸
106 ドラムプーリ
107 ベルト
108 ドラム駆動モータ
109 水槽ユニット
110 洗濯機筐体
111 サスペンション
112 水槽連結部
113 筐体連結部
114 基底部
115 第1のダンパー
115a 第1のダンパー
115b 第1のダンパー
116 第2のダンパー
116a 第2のダンパー
116b 第2のダンパー
117 排水経路
118 設置脚

Claims (5)

  1. 筐体と、
    有底円筒状に形成された水槽と、
    前記水槽内に回転可能に配設された回転ドラムと、
    前記回転ドラムの底部に固定された回転軸と、
    前記回転軸を介して前記回転ドラムを回転駆動するモータと、
    前記水槽、前記回転ドラム、前記回転軸および前記モータを含む水槽ユニットと、
    前記筐体の上部と前記水槽ユニットとを弾性的に連結するサスペンションと、
    前記筐体の下部と前記水槽の下部を連結し、前記水槽ユニットの振動を減衰させる、複数本のダンパーと、
    を備え、
    前記ダンパーは、
    略水平に配置された第1のダンパーと、
    略鉛直に配置され、所定の値以上に摺動された場合に減衰力を生じさせる第2のダンパーと、
    を含み、
    前記第1のダンパーと前記第2のダンパーは、それぞれ二本ずつ設けられ、
    前記第1のダンパーは、前記第2のダンパーよりも重心から離間した位置に配置され、二本の前記第1のダンパーは、重心を挟んで対向するように前記水槽ユニットに取り付けられている、
    洗濯機。
  2. 二本の前記第2のダンパーは、二本の前記第1のダンパーより前記水槽ユニットの重心に近い位置において前記水槽ユニットに取り付けられている、
    請求項1に記載の洗濯機。
  3. 二本の前記第1のダンパーは、前記水槽ユニットの重心に対して略点対称となるように前記水槽ユニットに取り付けられており、
    二本の前記第2のダンパーは、前記槽ユニットの重心に対して略点対称となるように前記水槽ユニットに取り付けられている、
    請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 前記ダンパーは、
    前記水槽ユニットの重心を通過し、前記水槽ユニットを正面側と背面側に二等分する仮想線L1と、前記水槽ユニットの重心を通過し、前記水槽ユニットを左側と右側に二等分する仮想線L2と、により分割された四つの領域において、一つの前記領域に一つの前記ダンパーが配置されるように、
    前記水槽ユニットに取り付けられている、
    請求項3に記載の洗濯機。
  5. 少なくとも脱水行程を制御する制御部を備え、
    前記槽ユニットの重心位置より前方位置、および前記脱水行程において前記回転ドラムが回転する方向の逆側となる位置において、前記第1のダンパーが配置されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の洗濯機。
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