JP2023020432A - トイレットロール包装体 - Google Patents

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Yasunobu Ooka
光 佐藤
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祐樹 藤田
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Abstract

【課題】ラミネートされていない包装基材でトイレットペーパーを包装し、ホットメルト接着剤で接着しても、包装後の形態が良好で、包装基材が破れにくいトイレットロール包装体を提供する。【解決手段】ラミネートされていない包装基材で、2個、4個又は6個のトイレットロールを包装した包装体であって、トイレットロールのロール密度(A)が、0.10g/cm3以上0.33g/cm3以下であり、包装基材の周長において、トイレットロールの巻直径から求めた理論上の周長(B)に対する、包装基材の実際の周長(C)の百分率(D:(C/B)×100(%))が、97%以上106%以下であり、包装基材の破裂強度(E)に対するロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/E)×1000)が、0.4以上1.8以下である、トイレットロール包装体を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、紙製品、特にトイレットロールを包装するのに好適なトイレットロール包装体に関する。
近年、包装や容器等に用いられる基材を中心に、プラスチックの減容化が望まれている。
例えば、コピー用紙は、紙を主体とする包装基材で包装されている一方で、トイレットペーパーの場合、トイレットペーパーは柔らかいため(形態が安定しないため)、包装する際に包装基材が意図しない箇所で曲がったりしてしまい、包装後の形態に劣る。また、紙はフィルムに比べて厚くゴワゴワするため、紙が所定の位置で曲がりにくく、そのような点においても包装後の形態に劣る。
トイレットロール包装体に係る発明の先行技術文献として、例えば、特許文献1には、所定個数集合させたトイレットロールパックを、紙シートでキャラメル状に包被するトイレットロール包装体の製造方法において、クラフトパルプを主体として抄造した紙シートを使用し、該シートの縦方向(製造時の紙の流れ方向)の中央部にミシン目等の易切断線及び/又は開封テープ等からなる開梱手段をあらかじめ設けて、所定の寸法に裁断した紙シートで前記ロールパックの集合体をキャラメル状に包被した後、キャラメル状包装体の上面で前記紙シートの前後重合端を接着し、さらに再生可能な粘着テープでキャラメル状包装体のサイド重合端部を封止することを特徴とするトイレットロール包装体の製造方法が開示されている。
特開2003-054504号公報
図3(a)に示すように、トイレットペーパーを固く巻くと包装しやすくなるが、包装後に包装基材20がトイレットロール21と接しない部分(弛み部20s)が張られた状態になりやすく、包装体を持ったときに包装基材20が破れやすくなる。そこで、弛み部20sを弛ませると破れは抑制されるが、トイレットロール21に対する包装基材20の周長が大きく(長く)なり、包装する際に包装基材20が意図しない箇所で曲がったりしてしまい、包装後の形態に劣る。
一方で、図3(b)に示すように、トイレットペーパーを柔らかく巻くと、包装後にトイレットロール31が潰れやすく、包装基材30の弛み部30sが短くなったり、弛みやすくなったりして、破れにくくなるが、そもそも、上述のように包装後の形態に劣る。そこで、包装基材30が曲がりやすくなるよう、紙の坪量を低くすると、今度は包装基材30が破れやすくなる。
上記のように包装後の形態に劣ったり、包装基材が破れたりすると、クレームの対象になったり、小売店で売れなくなったりするため、紙を主体とする包装基材でトイレットペーパーを包装することは困難である。
また、ヒートシールをするために、包装紙にポリエチレン(PE)をラミネートすることが知られているが、ポリエチレンでラミネートした場合、包装紙の強度が高くなり、包装基材が破れにくくなるが、紙のリサイクルが難しくなる。
そこで、紙がリサイクルできるように、ポリエチレンをラミネートせず、ヒートシール層を設けて、接着させることが考えられる。この場合、紙が破れやすくなるため、坪量を高くする必要があるが、坪量を高くすると、今度は包装紙に熱が伝わりにくくなり、ヒートシール性に劣る。
そのため、紙のリサイクル、包装性、ヒートシール性を両立することは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラミネートされていない包装基材でトイレットペーパーを包装し、ホットメルト接着剤で接着しても、包装後の形態が良好で、包装基材が破れにくいトイレットロール包装体を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、包装基材の坪量及びトイレットロールのロール密度を規定し、更に包装基材の周長における理論上の周長に対する実際の周長の百分率、及び包装基材の破裂強度に対するロール密度の比率も規定することで、ラミネートされていない包装基材でトイレットペーパーを包装し、ホットメルト接着剤で接着しても、包装後の形態が良好で、包装基材が破れにくいトイレットロール包装体とすることができ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、少なくとも紙基材を含むラミネートされていない包装基材で、2個、4個又は6個のトイレットロールを包装した包装体であって、上記包装基材の坪量が40g/m以上105g/m以下であり、上記トイレットロールが、その軸方向に垂直な方向に2列又は3列で、かついずれの列も両端面が揃うように並び、上記トイレットロールのロール密度(A)が、0.10g/cm以上0.33g/cm以下であり、上記トイレットロールを包装した状態における上記包装基材の周長において、上記トイレットロールの巻直径から求めた理論上の周長(B)に対する、上記包装基材の実際の周長(C)の百分率(D:(C/B)×100(%))が、97%以上106%以下であり、上記包装基材の破裂強度(E)に対する上記ロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/E)×1000)が、0.4以上1.8以下であることを特徴とする、トイレットロール包装体である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のトイレットロール包装体であって、上記百分率(D)に対する上記ロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/D)×1000)が、1.0以上3.4以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のトイレットロール包装体であって、上記百分率(D)と上記破裂強度(E)の乗数を100で割った値((D×E)/100)が、130以上430以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のトイレットロール包装体であって、上記破裂強度(E)が、120kPa以上430kPa以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のトイレットロール包装体であって、上記包装体が、キャラメル包装であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のトイレットロール包装体であって、上記包装基材が、ホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載のトイレットロール包装体であって、上記包装基材のMD方向の曲げこわさが、60μN・m以上900μN・m以下であることを特徴とするものである。
(8)本発明の第8の態様は、(1)から(7)のいずれかに記載のトイレットロール包装体であって、上記包装基材のCD方向の曲げこわさが、30μN・m以上390μN・m以下であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ラミネートされていない包装基材でトイレットペーパーを包装し、ホットメルト接着剤で接着しても、包装後の形態が良好で、包装基材が破れにくいトイレットロール包装体を提供することができる。
本発明のトイレットロール包装体の一例を示す斜視図である。 本発明のトイレットロール包装体に包装されるトイレットロールの配置の例を示す斜視図である。 従来のトイレットロール包装体の一例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。
1.トイレットロール包装体
図1は、本発明のトイレットロール包装体(以下、単に「包装体」とも言う。)の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本発明の包装体1は、少なくとも紙基材を含む包装基材10で、2個、4個又は6個(図1では4個)のトイレットロール11を包装している。トイレットロール11の包装形態に関しては後述する。
なお、包装体1において、包装基材10はトイレットロール11の全体ではなく一部を覆っていてもよく、トイレットロール11は密封されていなくてもよい(図示しない)。
ここで、トイレットロール11の巻直径から求めた理論上の周長(B)に対する、包装基材10の実際の周長(C)の百分率(D:(C/B)×100(%))が、97%以上106%以下であり、99%以上104%以下であることが好ましく、100%以上102%以下であることがより好ましい。百分率(D)が97%未満であると、包装基材10がトイレットロール11と接しない部分が張られた状態となりやすく、包装体1を持った時に包装基材10が破れやすくなる。百分率(D)が106%を超えると、トイレットロール11に対する包装基材10の周長が大きく(長く)なり、包装する際に包装基材10が意図しない箇所で曲がってしまい、包装後の形態に劣る。
包装基材10の理論上の周長(B)は、トイレットロール11が4個の場合は、以下の式で求める。
理論上の周長(B)=巻直径×2+2×3.14×(巻直径÷2)
また、トイレットロール11が6個(3列×縦2個)の場合は、以下の式で求める。
理論上の周長(B)=巻直径×4+2×3.14×(巻直径÷2)
また、包装基材10の実際の周長(C)は、次のように測定する。まず、図1に示す包装体1の状態から包装基材10を破る。次に、トイレットロール11の2段分又は3段分の高さ方向(図1のh方向)の中心部における、包装基材10の周長方向Pの包装基材10の長さを測定する。なお、ホットメルト接着剤で接着される箇所が存在する場合、該当箇所は包装基材10が2枚重なっているが、重なっている部分の長さは測定せず、あくまでも包装基材10の周長方向Pの1周分の長さとする。
なお、包装基材10の実際の周長(C)は、例えば巻直径117mmのロール4個を包装する場合、580mm以上640mm以下であることが好ましく、590mm以上630mm以下であることがより好ましく、600mm以上620mm以下であることが更に好ましい。実際の周長(C)が580mm未満であると、包装基材10がトイレットロール11と接しない部分が張られた状態となりやすく、包装体1を持った時に包装基材10が破れやすくなる。実際の周長(C)が640mmを超えると、トイレットロール11に対する包装基材10の周長が大きく(長く)なり、包装する際に包装基材10が意図しない箇所で曲がってしまい、包装後の形態に劣る。
また、包装体1は包装基材10を破って開封しやすくするためのミシン目を設けてもよい(図示しない)。このミシン目は、例えば、包装基材10におけるトイレットロール11と接しない部分において軸方向Lに平行に設けてもよいし、当該部分以外の包装体1の側面部において軸方向Lに平行に設けてもよい(図示しない)。また、ミシン目は軸方向Lに垂直に設けてもよく、例えば、包装体1の天面部又は底面部に、軸方向Lに垂直で、かつ、2列又は3列に並んだトイレットロール11のそれぞれの軸の中心部を結ぶ方向に設けてもよい(図示しない)。さらに、ミシン目は包装体1の側面部に、軸方向Lに垂直な方向で、かつ、包装基材10の周長方向Pに沿って設けてもよい(図示しない)。なお、ミシン目の長さは自由に設定することができる。
2.包装基材
包装基材10は、少なくとも紙基材を含み、ラミネートされていないが、他の層を含んでいてもよい。また、紙基材には、包装体1として形成された際、外面側に印刷が施されていてもよい。なお、包装基材10において、ホットメルト接着剤で接着されている部分以外は、紙基材が主体であることが好ましく、紙基材が100%であることがより好ましい。
包装基材10の坪量は、40g/m以上105g/m以下であり、50g/m以上90g/m以下であることが好ましく、60g/m以上80g/m以下であることがより好ましい。坪量が40g/m未満であると、包装基材10が破れやすくなる。坪量が105g/mを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
なお、包装基材10の坪量は、JIS P 8124に準拠して測定することができるが、後述するホットメルト接着剤で接着された部分を除いて測定する。
(1)紙基材
紙基材は、木材パルプを主原料として製造される。ここでのパルプとしては、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプや、新聞紙、チラシ、更系雑誌、コート系雑誌、感熱記録紙、感圧記録紙、模造紙、色上質紙、コピー用紙、コンピューターアウトプット用紙、あるいはこれらの混合古紙等の古紙パルプ等、従来において公知であるパルプを単独で、あるいは任意の配合率で混合したものを採用することができる。
本発明の包装体1の紙基材において、用いるパルプとしては、針葉樹クラフトパルプ30重量%以上100重量%以下、広葉樹クラフトパルプ0重量%以上70重量%以下であることが好ましく、針葉樹クラフトパルプ50重量%以上100重量%以下、広葉樹クラフトパルプ0重量%以上50重量%以下であることがより好ましく、針葉樹クラフトパルプ70重量%以上100重量%以下、広葉樹クラフトパルプ0重量%以上30重量%以下であることが更に好ましい。上記のパルプ配合にすることで包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。また、未晒パルプであることが好ましい。
パルプスラリーには、パルプ繊維以外の材料を副資材として配合してもよい。包装体1においては、通常、パルプ繊維の含有割合を70重量%以上100重量%以下とすることが好ましく、80重量%以上100重量%以下とすることがより好ましく、90重量%以上100重量%以下とすることが更に好ましい。上記のパルプ含有量にすることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。
なお、パルプ製造における蒸解方法や漂白方法は、特に限定されない。
また、紙基材には、必要に応じて、一般的に用いられている各種添加剤、例えば、湿潤紙力向上剤、填料、サイズ剤、乾燥紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色顔料等を適宜、適量にて添加してもよい。
湿潤紙力向上剤は、通常用いられる公知のものの中から選択して使用することができる。例えば、ポリアミド・ポリアミン系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、メラミン系樹脂等から選択することが好ましい。このような湿潤紙力向上剤の配合量(絶乾状態での質量)は、通常、パルプ(絶乾状態での質量)に対して、湿潤紙力向上剤を0.01重量%以上0.7重量%以下、好ましくは0.02重量%以上0.5重量%以下、より好ましくは0.03重量%以上0.3重量%以下とすることが好ましい。湿潤紙力向上剤の配合量が0.7重量%を超えても、その配合量に見合う効果が得られにくくなり、その結果、コストアップとなり、また離解性が低下して、本発明の包装体1を後に再利用することが困難となる場合がある。また、湿潤紙力向上剤の配合量が0.01重量%未満では、十分な湿潤紙力が得にくいものとなり、水に濡れたときに破れやすく包装体1としての機能が劣る場合がある。
本発明の包装体1において、これらの原料を通常の抄紙工程により抄造して、包装基材10の紙基材を得ることができる。
(2)他の層
本発明の包装基材10は、紙基材以外に、他の層を備えていてもよい。他の層としては、例えば、水蒸気バリア層、酸素バリア層、印刷層、印刷適性向上層、オーバープリント層、遮光層等が挙げられる。これら他の層は、例えば、紙基材の表面側又は裏面側に設けることができ、1層でもよく、2層以上であってもよい。
(3)包装基材全体の物性
後述するように、本発明に係る包装体1の包装形式は種々あり、製造ライン方向(搬送方向;MD方向)からトイレットロール11を包むように包装する場合と、製造ライン方向と直交する幅方向(CD方向)からトイレットロール11を包むように包装する場合とがある。MD方向からトイレットロール11を包む場合、包装基材10のMD方向の引張強度は、2.5kN/m以上7.5kN/m以下であることが好ましく、3.3kN/m以上6.0kN/m以下であることがより好ましく、4.0kN/m以上5.8kN/m以下であることが更に好ましい。MD方向の引張強度が2.5kN/m未満であると、包装基材10が破れやすくなり、MD方向の引張強度が7.5kN/mを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
CD方向からトイレットロール11を包む場合、包装基材10のCD方向の引張強度は、1.5kN/m以上5.0kN/m以下であることが好ましく、2.0kN/m以上4.2kN/m以下であることがより好ましく、2.5kN/m以上3.8kN/m以下であることが更に好ましい。CD方向の引張強度が1.5kN/m未満であると、包装基材10が破れやすくなり、CD方向の引張強度が5.0kN/mを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
包装基材10のMD方向及びCD方向の引張強度を上記の範囲内にすることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。包装基材10の引張強度は、JIS P 8113に準拠して測定することができるが、後述するホットメルト接着剤で接着された部分を除いて測定する。
包装基材10の破裂強度(E)は、120kPa以上430kPa以下であることが好ましく、150kPa以上380kPa以下であることがより好ましく、200kPa以上320kPa以下であることが更に好ましい。破裂強度(E)が120kPa未満であると、包装基材10が破れやすくなり、破裂強度(E)が430kPaを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。包装基材10の破裂強度(E)を上記の範囲内にすることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。包装基材10の破裂強度(E)は、JIS P 8112に準拠して測定することができるが、後述するホットメルト接着剤で接着された部分を除いて測定する。
また、百分率(D)と破裂強度(E)の乗数を100で割った値((D×E)/100)が、130以上430以下であることが好ましく、160以上380以下であることがより好ましく、200以上310以下であることが更に好ましい。値が130未満であると、包装基材10が破れやすくなり、値が430を超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
MD方向からトイレットロール11を包む場合、包装基材10のMD方向の曲げこわさは、60μN・m以上900μN・m以下であることが好ましく、100μN・m以上700μN・m以下であることがより好ましく、200μN・m以上550μN・m以下であることが更に好ましい。MD方向の曲げこわさが60μN・m未満であると、包装基材10が破れやすくなり、900μN・mを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
CD方向からトイレットロール11を包む場合、包装基材10のCD方向の曲げこわさは、30μN・m以上390μN・m以下であることが好ましく、40μN・m以上300μN・m以下であることがより好ましく、70μN・m以上230μN・m以下であることが更に好ましい。CD方向の曲げこわさが30μN・m未満であると、包装基材10が破れやすくなり、390μN・mを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
包装基材10のMD方向又はCD方向の曲げこわさが上記範囲内にあることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。また、必要とされる包装基材10のしなやかさと柔らかさが達成しやすくなる。包装基材10の曲げこわさは、ISO 2493に準拠して測定することができるが、後述するホットメルト接着剤で接着された部分を除いて測定する。なお、曲げこわさは、繊維の長軸方向に負荷がかかる場合において最も強くなるため、繊維配向比が1.0に近いと、MD方向の曲げこわさは小さく、CD方向の曲げこわさは大きくなる傾向がある。
本発明の包装基材10の厚さは、50μm以上160μm以下であることが好ましく、70μm以上140μm以下であることがより好ましく、90μm以上120μm以下であることが更に好ましい。厚さが50μm未満であると、包装基材10が破れやすくなり、厚さが160μmを超えると、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。包装基材10の厚さを上記の範囲内にすることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。
包装基材10の厚さは、JIS P 8118:1998に準拠して測定することができる。なお、加圧面の圧力条件は100kPaとする。
包装基材10の密度は、0.50g/cm以上0.85g/cm以下であることが好ましく、0.55g/cm以上0.80g/cm以下であることがより好ましく、0.60g/cm以上0.75g/cm以下であることが更に好ましい。密度が0.50g/cm未満であると、包装基材10が厚くなりすぎて、包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣り、0.85g/cmを超えると、包装基材10が薄くなりすぎて、包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
包装基材10の密度が上記範囲内にあることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。また、必要とされる包装基材10の強度、しなやかさと柔らかさが達成しやすい。包装基材10の密度は、JIS P 8118:1998に準拠して測定・算出することができるが、後述するホットメルト接着剤で接着された部分を除いて測定する。
3.トイレットロール
図2は、本発明の包装体1に包装されるトイレットロール11の配置の例を示す斜視図である。本発明の包装体1は、2個、4個又は6個のトイレットロール11を包装する。ロール数が6個を超えると、包装体1が重くなり、包装基材10が破れやすくなる。
また、トイレットロール11が、その軸方向に垂直な方向に2列又は3列で、かついずれの列も両端面が揃うように並んでいるが、配置としては、図2(b)~(e)のいずれかの配置とすることが好ましく、図2(c)又は(d)の配置とすることがより好ましく、図2(c)の配置とすることが更に好ましい。ロールの列(横方向のロール数)が3列(3個)を超えると、包装体1のサイズが大きくなり、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。ロールの積み重なる個数(縦方向のロール数)が3個を超えると、包装体1のサイズが大きくなり、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。
なお、図2(a)のような配置は実施形態に含まれないものとする。図2(a)のようにロールの列が1列になると、包装は可能であるが、包装体1のサイズが小さくなり、包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣る。また、各々の列の両端面は、各トイレットロール11のロール幅の変動等により数mmずれていてもよい。
トイレットロール11のプライ数は、特に制限されないが、1プライ又は2プライであることが好ましく、2プライであることがより好ましい。
トイレットロール11の巻長は、2プライの場合は、35m以上103m以下であることが好ましく、40m以上95m以下であることがより好ましく、55m以上85m以下であることが更に好ましい。1プライの場合は、80m以上203m以下であることが好ましく、100m以上185m以下であることがより好ましく、120m以上173m以下であることが更に好ましい。2プライの場合に35m未満であるか、又は1プライの場合に80mm未満であると、一定の巻直径にする場合、ロール密度が低くなり、包装後の形態に劣る。2プライの場合に103mmを超えるか、又は1プライの場合に203mmを超えると、一定の巻直径にする場合、ロール密度が高くなり、包装基材10が破れやすくなる。
また、トイレットロール11の巻直径は、105mm以上140mm以下であることが好ましく、110mm以上127mm以下であることがより好ましく、115mm以上122mm以下であることが更に好ましい。巻直径が105mm未満であると、包装基材10をトイレットロール11に接した状態で包装する際に包装基材10が所定の位置で曲がりにくく、包装後の形態に劣り、140mmを超えると、トイレットロール11に接していない包装基材10の部分が大きくなり、包装基材10が破れやすくなる。
トイレットロール11の巻長及び巻直径を上記の範囲にすることで、所定のロール密度に調整しやすくなる。そして、包装基材10でトイレットロール11を包装する際、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。
トイレットロール11のコア(紙管)の外径は、25mm以上55mm以下であることが好ましく、30mm以上50mm以下であることがより好ましく、35mm以上45mm以下であることが更に好ましい。コアの外径が25mm未満であると、一定の巻直径、巻長、坪量にする場合、ロール密度が低くなり、包装後の形態に劣り、55mmを超えると、一定の巻直径、巻長、坪量にする場合、ロール密度が高くなり、包装基材10が破れやすくなる。
また、トイレットロール11の1プライ当たりの坪量は、2プライの場合は、12g/m以上18g/m以下であることが好ましく、13g/m以上17g/m以下であることがより好ましく、14g/m以上16g/m以下であることが更に好ましい。1プライの場合は、13g/m以上22g/m以下であることが好ましく、14g/m以上20g/m以下であることがより好ましく、15g/m以上18g/m以下であることが更に好ましい。2プライの場合に12g/m未満であるか、又は1プライの場合に13g/m未満であると、一定の巻直径、巻長にする場合、ロール密度が低くなり、包装後の形態に劣る。2プライの場合に18g/mを超えるか、又は1プライの場合に22g/mを超えると、一定の巻直径、巻長にする場合、ロール密度が高くなり、包装基材10が破れやすくなる。
さらに、トイレットロール11のコアを除いた1ロールにおける、ロール幅114mm当たりの重量は、120g以上370g以下であることが好ましく、135g以上330g以下であることがより好ましく、190g以上305g以下であることが更に好ましい。重量が120g未満であると、一定の巻直径にする場合、ロール密度が低くなり、包装後の形態に劣り、重量が370gを超えると、一定の巻直径にする場合、ロール密度が高くなり、包装基材10が破れやすくなる。
トイレットロール11のコアの外径、坪量及び重量を上記の範囲にすることで、所定のロール密度に調整しやすくなる。そして、包装基材10でトイレットロール11を包装する際、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。
また、トイレットロール11のロール密度は、0.10g/cm以上0.33g/cm以下であり、0.12g/cm以上0.31g/cm以下であることが好ましく、0.18g/cm以上0.27g/cm以下であることがより好ましい。ロール密度が0.10g/cm未満であると、トイレットロール11が柔らかく形態が安定しないため、包装する際に包装基材10が意図しない箇所で曲がってしまい、包装後の形態に劣る。ロール密度が0.33g/cmを超えると、包装基材10がトイレットロール11と接しない部分が張られた状態となりやすく、包装体1を持ったときに包装基材10が破れやすくなる。トイレットロール11のロール密度を上記の範囲内にすることで、包装基材10が破れにくく、かつ、包装する際に所定の位置で曲がりやすくなり、包装後の形態に優れる包装体1を得ることができる。
なお、ロール密度は、コアを除く1個のトイレットロール11の底面積にロール幅(高さ)を乗じた値(すなわち、コアを除く1個のトイレットロール11の体積)を求め、コアを除く1個のトイレットロール11の質量をこの体積で除して求める。
例えば、ロール幅114mmあたりのロール重量(コアを除く)が201g、巻直径130mm、コアの外径が39mmの場合、ロール密度=201g÷[{3.14×(130mm÷2÷10)-3.14×(39mm÷2÷10)}×(114mm÷10)]=0.15g/cmとなる。
このとき、ロール密度の測定は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行う。
さらに、包装基材10の破裂強度(E)に対するロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/E)×1000)が、0.4以上1.8以下であり、0.5以上1.5以下であることが好ましく、0.6以上1.2以下であることがより好ましい値が0.4未満であると、包装基材10の強度に対して、トイレットロール11が柔らかく形態が安定しないため、包装する際に包装基材10が意図しない箇所で曲がってしまい、包装後の形態に劣る。値が1.8を超えると、包装基材10の強度に対して、ロール密度が高くなるため、包装基材10が破れやすくなる。
そして、百分率(D)に対するロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/D)×1000)が、1.0以上3.4以下であることが好ましく、1.2以上3.1以下であることがより好ましく、1.5以上2.8以下であることが更に好ましい。値が1.0未満であると、トイレットロール11が柔らかく形態が安定しないため、包装する際に包装基材10が意図しない箇所で曲がってしまい、包装後の形態に劣る。値が3.4を超えると、包装基材10がトイレットロール11と接しない部分が張られた状態となりやすく、包装体1を持った時に包装基材10が破れやすくなる。
なお、トイレットロール11に用いるトイレットペーパー10枚分(1プライの場合は10枚、2プライの場合は5組分で10枚)の紙厚は0.4mm/10枚以上1.1mm/10枚以下であることが好ましく、0.5mm/10枚以上1.0mm/10枚以下であることがより好ましく、0.6mm/10枚以上0.9mm/10枚以下であることが更に好ましい。
紙厚は、シックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均する。
4.包装形式
本発明に係る包装体1の包装形式としては、キャラメル包装が好ましい。
キャラメル包装とは、被包装物の一方向に沿って延びる包装基材を、この方向と平行な方向又は交差する方向に被包装物を巻き込み、又はあらかじめ筒状に形成された包装基材の軸方向の一端から被包装物を入れる。そして、被包装物の両端側からはみ出た包装基材のうち、対向する2つのフラップ状の辺を互いに折り畳み、次に別の対向する2つのフラップ状の辺を同様に互いに折り畳み、これら折り畳み部分を糊等の接着剤で封止する包装形式である。このキャラメル包装は、既知の装置を利用して行うことができる。なお、図1ではトイレットロール11の軸に平行な方向の両端にフラップを形成しているが、トイレットロール11の軸方向Lに垂直な方向の両端にフラップを形成してもかまわない。また、用いる接着剤としてはホットメルト接着剤が好ましい。
ある実施形態において、例えば、MD方向の曲げこわさが60μN・m以上900μN・m以下である包装基材10を用いる場合、本発明の包装体1は、例えば、包装基材10を連続シートの形態で搬送し、トイレットロール11を配置した後、搬送方向(製造ライン方向;MD方向)からトイレットロール11を包みながら包装し、搬送方向とは直交する幅方向(CD方向)から所定寸法にカットする場合、すなわち、包む方向(包装基材10の周長方向P)が包装基材10のMD方向である場合に、特に好適に適用される。包む方向をMD方向にすると、包装基材10が幅方向(CD)で適正に曲がりやすくなり、天面部と底面部でフラップを折り畳んで接着させる際に、包装しやすくなる。この場合、本発明の包装体1においては、包装形式として、キャラメル包装を選択することが好ましい。なお、包装基材10を所定の大きさに切断した後にトイレットロール11を配置してもよく、トイレットロール11を配置した後に包装基材10を所定の大きさに切断してもよい。
別の実施形態において、例えば、CD方向の曲げこわさが30μN・m以上390μN・m以下である包装基材10を用いる場合、本発明の包装体1は、例えば、包装基材10を連続シートの形態で搬送し、トイレットロール11を配置した後、搬送方向(製造ライン方向;MD方向)と直交する幅方向(CD方向)からトイレットロール11を包みながら包装する場合、すなわち、包む方向が包装基材10のCD方向である場合に、特に好適に適用される。包む方向を包装基材10のCD方向にすると、包装基材10が包む方向で曲がりやすくなり、包装しやすくなる。なお、この場合も、包装基材10を所定の大きさに切断した後にトイレットロール11を配置してもよく、トイレットロール11を配置した後に包装基材10を所定の大きさに切断してもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが、当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例において、作製した包装基材の物性値の測定は、次の方法で行った。
(包装基材の坪量)
包装基材の坪量は、JIS P 8124に準拠して測定した。
(包装基材の厚さ)
包装基材の厚さは、JIS P 8118:1998に準拠し、自動昇降式紙厚計スタンダードモデル TM-600(熊谷理機工業株式会社製)を用いて測定した。加圧面の圧力条件は100kPaとした。
(包装基材の密度)
包装基材の密度は、JIS P 8118:1998に準拠して測定・算出した。
(包装基材のMD方向及びCD方向の引張強度)
包装基材のMD方向及びCD方向の引張強度は、JIS P 8113に準拠して測定した。
(包装基材の破裂強度)
包装基材の破裂強度(E)は、JIS P 8112に準拠して測定した。なお、熊谷理機工業株式会社製のミューレン破裂度試験機を用い、低圧用の測定条件で測定した。
(包装基材のMD方向及びCD方向の曲げこわさの測定)
包装基材のMD方向及びCD方向の曲げこわさは、ISO 2493に記載された方法に準拠し、L&W ベンディングテスター(Lorentzen & Wettre社製)を用いて測定を行った。包装基材は、幅38mm、長さ100mmの試験片について、曲げ角度を15度、曲げ長(試料台のスパン)を10mmとしたときの測定値を曲げ抵抗(荷重)とし、次の算出式によって曲げこわさ(μN・m)を求めた。
曲げこわさ(μN・m)=60×曲げ抵抗(mN)×曲げ長10(mm)÷(π×曲げ角度15(°)×サンプル幅38(mm))
なお、長さ100mmの試験片を採取できない場合は、試験片の長さを短くすることができる。また、試験片は、ミシン目を含まないようにするが、試験片のサイズを確保する上でミシン目を含まなければならないときは、ミシン目を含んでもよい。
(実施例1)
(包装基材)
パルプ原料として針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)100重量%を用いた紙基材を用意し、それをそのまま包装基材とした。包装基材の坪量、厚さ、密度、MD方向及びCD方向の引張強度、MD方向及びCD方向の曲げこわさ、並びに破裂強度(E)を測定した結果を表1に示す。
(トイレットロール)
また、表1に示す巻長、巻直径、プライ数、コア外径、1プライ当たりの坪量、ロール幅114mm当たりの重量、及びロール密度(A)であるトイレットロールを4個用意した。
(トイレットロール包装体(キャラメル包装))
作製した包装基材を用いて、包装基材のMD方向650mm×包装基材のCD方向420mmから包装体を作製した(このとき、包装基材はトイレットロールを包装する前の状態であるため、各実施例及び比較例の実際の周長(C)とは長さが異なっている)。そして、この包装体の中に、トイレットロールを4個(縦2個×横2個)入れ、キャラメル包装により密封して、トイレットロール包装体を得た。なお、CD方向からトイレットロールを包みながら包装する形式とした。
そして、トイレットロール包装体において、理論上の周長(B)に対する、包装基材の実際の周長(C)の百分率(D)を算出し、破裂強度(E)及びロール密度(A)を用いて、(A/E)×1000、(A/D)×1000及び(D×E)/100をそれぞれ求めた。
(包装後の形態の良さ(美粧性))
作製したトイレットロール包装体について、包装体の外観を目視で観察したときの形態の良さ(美粧性)をモニター30人で評価した。評価基準は以下のとおりである。
5:包装基材が弛んだり、所定の位置で曲がっていなかったりして、美粧性に劣ると感じた人 0~1人
4:包装基材が弛んだり、所定の位置で曲がっていなかったりして、美粧性に劣ると感じた人 2~3人
3:包装基材が弛んだり、所定の位置で曲がっていなかったりして、美粧性に劣ると感じた人 4~6人
2:包装基材が弛んだり、所定の位置で曲がっていなかったりして、美粧性に劣ると感じた人 7~20人
1:包装基材が弛んだり、所定の位置で曲がっていなかったりして、美粧性に劣ると感じた人 21~30人
(包装基材の破れにくさ)
作製したトイレットロール包装体について、包装体を片手で両側から掴んだときの包装基材の破れにくさをモニター30人で評価した。評価基準は以下のとおりである。
5:包装基材が破れやすいと感じた人 0~1人
4:包装基材が破れやすいと感じた人 2~3人
3:包装基材が破れやすいと感じた人 4~6人
2:包装基材が破れやすいと感じた人 7~20人
1:包装基材が破れやすいと感じた人 21~30人
なお、包装後の形態の良さ及び包装基材の破れにくさは、トイレットロールのロール密度及び包装基材の周長方向の弛み、並びに包装基材の坪量の2つの観点からそれぞれ評価した。
(実施例2)~(実施例24)、(比較例1)~(比較例6)
実施例2~24及び比較例1~6も実施例1と同様にして、表1及び表2に示す物性を有する包装基材を作製し、これを用い、実施例1と同様にしてトイレットロール包装体(キャラメル包装)を作製して、包装基材の破れにくさ及び包装後の形態を評価した。なお、各実施例及び各比較例において、包装基材のサイズ、ロール数は、適宜調整した。
結果を表1に示す。
Figure 2023020432000002
表1に示される結果から明らかなとおり、実施例1~24の包装体はいずれも包装基材が破れにくく、包装後の形態に優れるものであった。それに対して、比較例1~6はいずれも包装基材が破れやすいか、包装後の形態に劣るものであった。
よって、本発明の包装体は、ラミネートされていない包装基材でトイレットペーパーを包装し、ホットメルト接着剤で接着しても、包装後の形態が良好で、包装基材が破れにくいトイレットロール包装体を提供することができる。
1 包装体
10、20、30 包装基材
20s、30s 弛み部
11、21、31 トイレットロール
L トイレットロールの軸方向
P 包装基材の周長方向

Claims (8)

  1. 少なくとも紙基材を含むラミネートされていない包装基材で、2個、4個又は6個のトイレットロールを包装した包装体であって、
    前記包装基材の坪量が40g/m以上105g/m以下であり、
    前記トイレットロールが、その軸方向に垂直な方向に2列又は3列で、かついずれの列も両端面が揃うように並び、
    前記トイレットロールのロール密度(A)が、0.10g/cm以上0.33g/cm以下であり、
    前記トイレットロールを包装した状態における前記包装基材の周長において、前記トイレットロールの巻直径から求めた理論上の周長(B)に対する、前記包装基材の実際の周長(C)の百分率(D:(C/B)×100(%))が、97%以上106%以下であり、
    前記包装基材の破裂強度(E)に対する前記ロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/E)×1000)が、0.4以上1.8以下であることを特徴とする、トイレットロール包装体。
  2. 前記百分率(D)に対する前記ロール密度(A)の比率に1000を乗じた値((A/D)×1000)が、1.0以上3.4以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール包装体。
  3. 前記百分率(D)と前記破裂強度(E)の乗数を100で割った値((D×E)/100)が、130以上430以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトイレットロール包装体。
  4. 前記破裂強度(E)が、120kPa以上430kPa以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のトイレットロール包装体。
  5. 前記包装体が、キャラメル包装であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のトイレットロール包装体。
  6. 前記包装基材が、ホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のトイレットロール包装体。
  7. 前記包装基材のMD方向の曲げこわさが、60μN・m以上900μN・m以下であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のトイレットロール包装体。
  8. 前記包装基材のCD方向の曲げこわさが、30μN・m以上390μN・m以下であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のトイレットロール包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188869A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 大王製紙株式会社 衛生薄葉紙包装体、及び衛生薄葉紙包装体の製造方法

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