JP2023016522A - 冷却シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、顔面の目より下の領域に貼り付けて使用される冷却シートの剥がれを防止可能な技術を提供する。【解決手段】シート状の基部層と、基部層の一方の面に配置され、接着性を有するゲル層と、を備える冷却シートであって、ゲル層の、基部層との配置面と対向する表面側から、基部層方向に向かう断面V字形状の溝を備え、冷却シートの顔面への装着の際に、断面V字形状の溝が形成されたゲル層の表面が、顔面の肌面に接着される。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却シートに関する。
従来、ゲル層に含まれる水分の蒸発潜熱(気化熱)を利用して人体を冷却する冷却シートが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の冷却シートは、顔面の額に貼り付けられる。
特開2006-95200号公報
冷却シートは、ゲル層が接着性を有することによって、人体に貼り付けられる。また、冷却シートは、ゲル層に含有される水分の蒸発潜熱によって熱を奪い冷却する。このため、冷却シートが長時間使用されると、ゲル層は、水分量が減少して収縮し、接着面積が減少する。
また、顔面の目より下の領域に冷却シートを貼り付けて使用したいとの要望がある。しかしながら、当該領域は額よりも狭いため、当該領域に貼り付けて使用される冷却シートは、額に貼り付けて使用される冷却シートと比較して、面積を小さくする必要がある。このような、面積が小さい冷却シートは、長時間使用され、ゲル層が水分量の減少によって収縮し接着面積が減少した場合に、人体への貼り付けに必要な接着力が得られなくなってしまう虞がある。したがって、顔面の目より下の領域に貼り付けて使用される冷却シートは、長時間の使用に適していないという問題がある。
そこで、本発明は、顔面の目より下の領域に貼り付けて使用される冷却シートの剥がれを防止可能な技術の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、冷却シートを構成するゲル層の、人体の皮膚に接着する側の表面に断面V字形状の複数の溝を設けた。
詳細には、本発明は、シート状の基部層と、前記基部層の一方の面に配置され、接着性を有するゲル層と、を備える冷却シートであって、前記ゲル層の、前記基部層との配置面と対向する表面側から、前記基部層方向に向かう断面V字形状の溝を備え、前記冷却シートの顔面への装着の際に、前記断面V字形状の溝が形成された前記ゲル層の表面が、前記顔面の肌面に接着される。
前記断面V字状の溝は、前記ゲル層を固化する際の型枠に設けられた逆V字状の凸状構造により形成されてもよい。
前記断面V字状の溝は、平板状に固化された前記ゲル層の、前記基部層との配置面に対向する表面への切込み加工により形成されてもよい。
前記断面V字状の溝は、格子状のスリットを形成し、前記格子状のスリットは、少なく
とも前記ゲル層の表面側、または、基部層への配置面側に設けられてもよい。
前記冷却シートは、前記所定領域に接着された状態で、前記顔面の鼻背部に接着される鼻背接着部を備え、前記マスク当接部は、前記鼻背接着部の両側に配置されていてもよい。
シート状の基部層と、前記基部層の一方の面に配置され、接着性を有するゲル層と、を備える冷却シートであって、前記ゲル層の、前記基部層との配置面と対向する表面側から突出する複数の突起状構造を備え、前記冷却シートの顔面への装着の際に、前記表面側から突出する複数の突起状構造の少なくとも一部が前記顔面の肌面に存在する毛穴に係合可能なサイズに形成されてもよい。
本発明によれば、顔面の目より下の領域に貼り付けて使用される冷却シートの剥がれを防止可能な技術が提供される。
図1は、実施形態に係る冷却シートの平面図である。 図2は、実施形態に係る冷却シートの断面図である。 図3は、実施形態に係る他の形態の冷却シートの平面図である。 図4は、実施形態に係る他の形態の冷却シートの断面図である。 図5は、実施形態に係る冷却シートの使用例を示す図(その1)である。 図6は、実施形態に係る冷却シートの使用例を示す図(その2)である。 図7は、実施形態に係る冷却シートと併用されるマスクの外観斜視図である。 図8は、変形例に係る冷却シートの平面図である。 図9は、変形例に係る他の形態の冷却シートの断面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る冷却シートについて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る冷却シートの平面図である。図2は、図1に示すAA線で切断した場合の断面図である。冷却シート1は、全体として横長の長円形状を有する。冷却シート1は、シート状の基部層2と、基部層2の一方の面に配置されたゲル層3と、を備える。冷却シート1は、基部層2上にゲル層3が積層された層構造を備える。
基部層2は、ゲル層3を支持する台紙である。基部層2には、織布、不織布およびフィルム等を用いることができる。具体的には、基部層2には、セルロース系繊維やアクリル等の合成繊維の織布、不織布、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムが用いられる。
ゲル層3は、水(精製水)をゲル化剤によってゲル化(ジェル化)することによって形成される。ゲル化剤としては、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム等の多糖類やゼラチン、寒天、ペクチン等の公知のものを用いることができる。また、ゲル層3は、人体の皮膚に接着可能な接着性を有する。このため、ゲル層3では、接着性および形状保持性を維持できるようにゲル化剤の量が調整されている。なお、ゲル層3には、防腐剤、保存剤、安定剤、香料、着色料、pH調整剤等が含有されていてもよい。
ゲル層3は、人体の皮膚に接着される。ゲル層3は、含有する水分が蒸発するときに人体から熱を吸収し、これによって冷却する。このように、冷却シート1は、ゲル層3の蒸発潜熱を利用して人体を冷却する。なお、未使用状態の冷却シート1では、ゲル層3の表面にフィルム等の剥離シートが貼着されており、冷却シート1は当該剥離シートが剥がされて使用される。
本実施形態に係る冷却シート1のゲル層3の人体の皮膚に接着される表面3aには、相互に平行する複数の溝10A(右斜め上方一点斜線)、および、溝10Aとは異なる方向に相互に平行する複数の溝10B(右斜め下方一点斜線)が設けられる。溝10Aと溝10Bとは交差する。
図2に示すように、ゲル層3の表面3aに設けられた溝10A、10Bは、表面3a側から基部層2側に向かって断面V字状に形成される。冷却シート1が、装着される際には、断面V字状に形成された複数の溝10A、および複数の溝10Bの、表面3a側に開口する開口端が人体の皮膚に接着される。断面V字状の溝10A、10Bの表面3a側から基部層2側への深さD1は、例えば、0.5mm程度が例示される。本実施形態に係る冷却シート1においては、ゲル層3の表面3aに設けられた溝10A、10Bにより、ゲル層3は溝側に曲がり易くなり、曲面で構成された人体の皮膚面に沿って接着し易くなる。また、皮膚面の複雑な凹凸へも容易に密着できるため、皮膚面への相対的な接着面積を増加でき、冷却効率を高めることが可能になる。
ゲル層3の表面3aに設けられる断面V字状の溝10A、10Bは、例えば、ゲル層3を固化する際の型枠に設けられた逆V字状の凸状構造により形成できる。但し、断面V字状の溝10A、10Bは、平板状に固化されたゲル層3の表面3aから基部層2側へ向かってくさび状の切込みを入れて形成するようにしてもよい。例えば、図5の使用例に示されるように、顔面Fの目の下の領域Aに冷却シート1が装着される場合、顔面Fの曲面(例えば、顔面Fの左右方向をY軸方向、上下方向をX軸方向とするXY面)を構成する2本の接線の、交点の小さい方の角度側(例えば、Y軸方向側)にくさび状の切込みを入れて溝10A、10Bを形成する。このような切込み加工により、冷却シート1は、装着時におけるゲル層3の表面3が顔面Fの曲面に対して一方側へ密にならないように密着できるため、顔面Fの曲面にフィットさせることができる。
図3は、ゲル層3の表面3aに格子状のスリットが設けられた冷却シートの平面図であり、図4は、図3に示すBB線で切断した場合の断面図である。本実施形態に係る冷却シート1の他の形態として、複数の平行する溝10C(左右方向一点斜線)、および、複数の平行する溝10D(上下方向一点斜線)が設けられる。溝10Cと溝10Dとは格子状に交差する。図3に例示のように、顔面の左右方向に延伸する溝10Cと、上下方向に延伸する溝10Dとで形成された格子状のスリットが設けられるようにしてもよい。このような形態であっても、ゲル層3の表面3aに形成された格子状のスリットにより、皮膚面への相対的な接着面積を増加でき、冷却効率を高めることが可能になる。
なお、冷却シート1に対して格子状のスリットが形成される場合には、当該スリットを構成する溝10C、溝10Dを表面3a側に形成してもよく、また表面3aに対向する基部層2側の接着面に形成してもよい。さらに、格子状のスリットを構成するいずれか一方の溝(例えば、10C)を、ゲル層3の基部層2側の接着面に形成し、かつ、他方の溝(例えば、10D)をゲル層3の表面3a側に形成してもよい。図4に例示の形態は、格子状のスリット(断面V字形状)を構成する溝10Cをゲル層3の基部層2側の接着面に形成する形態の一例である。ゲル層3の基部層2側の接着面に形成される場合においても、格子状のスリットを構成する溝10Cの、基部層2側から表面3a側への深さD2は、例
えば、0.5mm程度が例示される。
これにより、例えば、装着対象者の顔のサイズ等に応じて冷却シート1を製造する際のバリエーションを増やすことができるとともに、皮膚面への相対的な接着面積がサイズに応じて確保でき冷却効率を高めることができる。
なお、図2、図4において、溝10Aから10Dは、断面V字状として説明したが、断面U字形状であってもよく、断面矩形形状であってもよい。また、ゲル層3に格子状のスリットが形成される場合には、ゲル層3の表面3aから基部層2側の接着面に向けて貫通されるように形成されてもよい。冷却シート1の製造おいて、例えば、装着者の年齢や学年層(例えば、小学生高学年向け等)の顔サイズに対応することが可能になる。
図5は、本実施形態に係る冷却シート1の使用例を示す図である。本実施形態に係る冷却シート1は、顔面Fの目の下の領域A(本願でいう「所定領域」)の冷却用に用いられる。図5に示されるように、冷却シート1は、使用状態において、ゲル層3が領域Aに接着される。この使用状態において、冷却シート1は、長手方向が顔面Fの左右方向を向く。冷却シート1は、貼り付け位置を指示する指示表示手段に従ってゲル層3が領域Aに接着される。この指示表示手段は、冷却シート1に同封されていてもよいし、剥離シートやパッケージ等に印刷されていてもよい。なお、この指示表示手段には図5に示すような図解が含まれていてもよい。
冷却シート1は、ゲル層3による皮膚への接着力を発揮させることによって領域Aに貼り付けられる。また、冷却シート1は、長時間(例えば、10時間程度)の冷却を実現するための水をゲル層3に含有させる必要がある。冷却シート1は、長時間冷却に必要な量の水を含有したゲル層3を皮膚に貼り付けるが、ゲル層3の接着力だけでは皮膚への貼り付けに必要な力が得られない虞がある。さらに、冷却シート1が長時間使用されると、ゲル層3に含有される水が蒸発によって減少し、ゲル層3が収縮する。これによって、冷却シート1は、長時間使用時には皮膚とゲル層3の縁近傍のみで接着する状態となって皮膚との接着面積が減少し、剥がれやすくなる。
ここで、本実施形態に係る冷却シート1は、マスク装着時において、ゲル層3を顔面Fの領域Aに接着させた状態で、マスクの上側縁部に当接するマスク当接部4を備える。
図6は、マスク装着時における冷却シート1の使用例を示す図である。図6に示されるように、冷却シート1を領域Aに貼り付けた状態でその上からマスク101が装着されている。ここで、マスク101について説明する。図7は、マスク101の外観斜視図である。図7に示されるように、マスク101は、マスク本体102、耳紐103,104、側部105,106、ノーズフィッター107、上側縁部108を有する。マスク本体102は、シート状の通気性素材で形成されており、着用者の口と鼻を覆うことが可能な大きさを有する。耳紐103,104は、紐状の伸縮性素材で形成されており、マスク本体102の両側部に位置する側部105,106において端部が接合されることにより、マスク本体102の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する。なお、マスク101は、感染症対策等に用いられる衛生用マスクである。
マスク本体102は、通気性を有する不織布等の各種シートから構成されるものであり、複数枚のシートの積層体である。そして、複数のシートは、上下左右の縁等において互いに適宜接合されている。マスク本体102は、プリーツ状の立体形状を形成し得る折り目を有する。このような折り目は、マスク本体102が襞状に折り込まれた状態で左右両側の端部に側部105,106が接合されることに、その形状が側部105,106によって保持される。すなわち、左右両側の端部の側部105,106で折り目の展開が阻止
され、マスク本体102の中心部付近の領域において、マスク101の装着時に折り目が展開されることで、マスク本体102のプリーツが広げられて立体形状となる。なお、非装着時にはプリーツが閉じられることで、マスク本体102をかさばらない平面状とすることができる。
耳紐103,104を構成する紐状の伸縮性素材は、例えば、ゴム糸と綿の交織帯や、樹脂フィラメントの交編ネット、伸縮性の不織布等で形成される。このような紐状の素材の両端部が、それぞれマスク本体102の左右両側の側部の側部105,106に接合されることで、当該素材の一端が始点となり、当該素材の他端が終点となるループ状の形態の耳紐103,104がマスク本体102の左右両側に形成される。
ノーズフィッター107は、マスク本体102の上側縁部108において、長手方向がマスク本体102の左右方向に延在する状態でマスク本体102に固定される部材である。ノーズフィッター107は、マスク本体102を構成するシート状の通気性素材同士の間に挟み込まれる状態で積層体の内部に固定されていてもよいし、或いは、マスク本体102の表面に固定されていてもよい。ノーズフィッター107は、着用者が指で押圧することにより適宜の形状へ変形可能な程度の強度を有すると共に、当該押圧から解放されても形状を維持する塑性変形可能な素材である。このようなノーズフィッター107がマスク本体102の上側縁部108に設けられていることにより、着用者は、鼻とマスク本体102との間にできる隙間を塞ぐことができる。
マスク101を構成する上述の各素材は、超音波溶着による接合が好適であるが、例えば、ミシン糸等による縫合、ホットメルト接着剤等による接着、ヒートシール、その他の各種接合技術を適用し得る。
冷却シート1のマスク当接部4は、マスク101装着時における上側縁部108と概ね平行となる部分である。マスク101の上側縁部108は耳紐103,104によって装着者の顔面F側に押さえつけられる。冷却シート1は、マスク101の上側縁部108と当接するマスク当接部4を備えることで、上側縁部108によって装着者の顔面F側に押さえつけられる。これによって、冷却シート1は、ゲル層3が収縮して接着力が低下した場合であっても、領域Aから剥がれずに維持することができる。このように、本実施形態に係る冷却シート1は、顔面Fの目より下の領域Aに貼り付けて使用可能である。
また、マスク101の上側縁部108にはノーズフィッター107が配置されている。ノーズフィッター107には、ポリプロピレン等で形成された5mm程度の太さの形状記憶部材が用いられる。ノーズフィッター107はマスク本体102を構成するシートの上縁部を折り返したシート内に貼りつけられている。マスク101においては、ノーズフィッター107の位置ずれを防ぐために、例えば超音波溶着部がノーズフィッター107の周囲に設けられていてもよい。なお、超音波溶着部の形成領域の幅は5mm程度である。マスク101のノーズフィッター107に対応する位置にマスク当接部4を配置させることができ、冷却シート1をノーズフィッター107で顔面F側に抑えることができる。このように、ノーズフィッター107を備えるマスク101を冷却シート1と併用することで、より確実に装着者側へ冷却シート1を押しつけることができるので、冷却シート1の剥がれを防止できる。
さらに、本実施形態に係る冷却シート1は、顔面Fの領域Aに接着された状態で、頬に接着される頬接着部5L,5Rを備える。頬接着部5Lは顔面Fの左側の頬に接着される。頬接着部5Rは顔面Fの右側の頬に接着される。冷却シート1が鼻にも接着される場合、一般的に鼻には凹凸が多く平たい部分が少ないため、鼻においては冷却シート1が剥がれやすい。そこで、本実施形態に係る冷却シート1は、頬接着部5L,5Rを備えること
で、鼻にも冷却シート1を長時間貼りつけた状態を維持することが可能となる。なお、頬接着部5L,5Rは、冷却シート1が領域Rに接着された状態において、顔面Fの鼻のつけ根から顔面Gの左右方向に延在する。頬接着部5L,5Rの当該左右方向に沿った方向の長さL(図1、図3参照)が40mm以上であることが好ましい。頬接着部5L,5Rは、40mm以上の長さを有することで、顔面Fの頬骨を超えて顔面側面に冷却シート1の端部を至らせることができる。一般的に、頬は、顔面において目よりも下側で平たい部分であり、冷却シート1は、頬に接着する40mm以上の頬接着部5L,5Rを備えることで、領域R内の皮膚との接着面積を確保でき、剥がれを防止できる。なお、頬接着部5L,5Rの当該左右方向に沿った方向の長さLは、頬接着部5L,5Rが頬骨まで到達すればよいので、65mm以下とした。
また、頬接着部5L,5Rは、冷却シート1が領域Aに接着された状態で、顔面Fの上下方向に沿う方向に幅方向を有する。マスク101の上側縁部108が顔面Fに当接するので、マスク101の上側縁部108に併せて冷却シート1を顔面Fの領域Aに貼り付けた場合、頬接着部5L,5Rで頬骨上縁部を覆うために、頬接着部5L,5Rの幅方向の長さW(図1参照)は15mm以上であることが好ましい。頬接着部5L,5Rを、頬骨上縁部を覆うように貼りつけると、頬接着部5L,5Rの端部が丸まっていっても顔面Fに沿うため剥がれにくくできる。
また、頬接着部5L,5Rの幅方向の長さWが35mmを超えると頬接着部5L,5Rの下側端部が顔面Fの口元に近くなる。一般的に、口元は顔面の中でも動きが多い部位であるため、口元に頬接着部5L,5Rが接着されていると口元部分から剥がれの原因となる可能性が有る。このため、頬接着部5L,5Rの幅方向の長さWは35mm以下であることが好ましい。
また、図1、図3、図5に示されるように、本実施形態に係る冷却シート1において、頬接着部5L,5Rは、顔面Fの頬骨に対応する頬骨対応部5BL,5BRを含む。頬骨対応部5BL,5BRは、顔面Fの鼻のつけ根から左右方向に40mm以上60mm以下の範囲内に存在する。
また、本実施形態に係る冷却シート1は、顔面Fの領域Rに接着された状態で、顔面Fの鼻背部Nに接着される鼻背接着部6を備え、マスク当接部4は、鼻背接着部6の左右両側に配置されている。
また、本実施形態に係る冷却シート1において、鼻背接着部6よりも下側に配置され、顔面Fの鼻尖および鼻翼との接着を回避する回避部7を備える。回避部7は、マスク当接部4側(上側)に向かって凹状に欠いた形状を有する。これにより、回避部7は、鼻尖および鼻翼との接着を回避する。
一般的に、鼻は凹凸があり、平らな部分が少ないため、冷却シート1の貼り付けには適していないが、その中でも特に鼻翼は曲面を有し、段差もあるため、冷却シート1は、同部位を回避する回避部7を備えることで、剥がれを防止できる。
<変形例>
次に、本実施形態の変形例に係る冷却シートについて説明する。図8は、本変形例に係る冷却シート1の平面図である。本変形例に係る冷却シート1は、頬接着部5L,5Rが別体となっている。このような冷却シート1は、貼り付け位置を指示する指示表示手段に従って顔面Fの左右の頬に貼り付けられる。冷却シート1には、実施形態と同様にして、断面V字状の溝10E、10Fゲル層3の表面3aに設けられている。但し、変形例に係る冷却シート1は、図3および図4で説明した格子状のスリットを有するとしてもよい。
冷却シート1は、頬に接着する頬接着部5L,5Rを備えることで、領域R内の皮膚との接着面積を確保でき、剥がれを防止できる。
変形例の他の形態として、人体の皮膚に接着されるゲル層3の表面3a側に突起状構造を複数に設ける形態が例示できる。図8は、変形例の他の形態を説明する説明図である。図8においては、図1に示すAA線で切断された断面図が例示される。図8に示すように、ゲル層3の人体の皮膚に接着される表面3a側には、複数の突起状構造10Gが設けられる。突起状構造10Gは、冷却シート1を構成するゲル層3の表面3a側に全体的に設けられる。このような突起状構造10Gは、例えば、ゲル層3を固化する際の型枠に設けられた凹状構造により形成できる。突起状構造10Gの高さD3を例えば、0.1から1.0mm、好適には0.2から0.3mm、径幅D4を0.01から1mm、好適には0.02mmから0.55mm程度に形成することで、顔面Fの所定領域に存在する毛穴と、ゲル層3の表面3a側に形成された突起状構造10Gの中のいくつかを係合させることが期待できる。ゲル層3の表面3a側に複数に形成された突起状構造10Gのいくつかが顔面Fの所定領域に存在する毛穴と係合されることにより、装着箇所の皮膚面との間の摩擦力を高めることが可能になり、冷却シート1の剥がれ落ち等が防止できる。
以上、本発明における冷却シートの実施形態について説明したが、本発明の内容は上記の実施形態に限られない。なお、上記の実施形態や変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
1・・冷却シート
2・・基部層
3・・ゲル層
3a・・表面
4・・マスク当接部
5L,5R・・・頬接着部
5BL,5BR・・・頬骨対応部
6・・鼻背接着部
10A、10B・・・断面V字状溝
10C、10D・・・格子状スリット
10G・・・突起状構造
101・・マスク
102・・マスク本体
103,104・・耳紐
105,106・・側部
107・・ノーズフィッター
108・・上側縁部

Claims (5)

  1. シート状の基部層と、前記基部層の一方の面に配置され、接着性を有するゲル層と、を備える冷却シートであって、
    前記ゲル層の、前記基部層との配置面と対向する表面側から、前記基部層方向に向かう断面V字形状の溝を備え、
    前記冷却シートの顔面への装着の際に、前記断面V字形状の溝が形成された前記ゲル層の表面が、前記顔面の肌面に接着される、
    冷却シート。
  2. 前記断面V字状の溝は、前記ゲル層を固化する際の型枠に設けられた逆V字状の凸状構造により形成される、請求項1に記載の冷却シート。
  3. 前記断面V字状の溝は、平板状に固化された前記ゲル層の、前記基部層との配置面に対向する表面への切込み加工により形成される、請求項1に記載の冷却シート。
  4. 前記断面V字状の溝は、格子状のスリットを形成し、
    前記格子状のスリットは、少なくとも前記ゲル層の表面側、または、基部層への配置面側に設けられる、請求項1から3の何れか一項に記載の冷却シート。
  5. シート状の基部層と、前記基部層の一方の面に配置され、接着性を有するゲル層と、を備える冷却シートであって、
    前記ゲル層の、前記基部層との配置面と対向する表面側から突出する複数の突起状構造を備え、
    前記冷却シートの顔面への装着の際に、前記表面側から突出する複数の突起状構造の少なくとも一部が前記顔面の肌面に存在する毛穴に係合可能なサイズに形成される、
    冷却シート。
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