JP2022524191A - 大環状化合物 - Google Patents

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Abstract

2-カルボキシインドール環を含む式(I)の大環状化合物が開示される。かかる化合物、及びそれらの薬学的に許容される塩は、Mcl-1(骨髄細胞白血病-1)阻害剤として有用である。化合物は、癌などの疾患又は状態を治療する際に使用され得る。TIFF2022524191000151.tif3362

Description

(任意の優先権出願を参照することによる組み込み)
例えば、本出願とともに提出される出願データシート又は請求において、2019年3月8日に出願された米国仮出願第62/815,508号を含む、外国又は国内優先権の主張が確認されるすべての出願が、37 CFR 1.57並びに規則4.18及び20.6に基づき、参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本出願は、Mcl-1阻害剤である化合物、及び癌などの過剰な細胞増殖を特徴とする病態を治療するためにそれらを使用する方法に関する。
Mcl-1(骨髄細胞白血病-1)は、Bcl-2ファミリーのタンパク質のメンバーである。MCL-1は、ヒト組織で広く発現され、細胞内のミトコンドリアに主に局在する。Mcl-1の上方調節は、種々の癌タイプで生じる。加えて、Mcl-1の過剰発現は、いくつかの癌療法に対する薬物耐性に関連している。
いくつかの実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、有効量の1つ以上の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせとを含むことができる、薬学的組成物に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌を有する対象に投与することを含み得る、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることを含み得る、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための方法に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例
えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることを含み得る、本明細書に記載の癌を有する対象において、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌由来の癌細胞に提供することを含み得る、細胞におけるMcl-1の活性を阻害するための方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくは薬学的に許容されるその塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくは薬学的に許容されるその塩)を含む薬学的組成物を使用して、Mcl-1の活性を阻害することを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記
載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。
骨髄細胞白血病1(Mcl-1)は、BCL-2ファミリーのタンパク質の重要な抗アポトーシスメンバー及び細胞生存の主要制御因子である。MCL1遺伝子の増幅及び/又はMcl-1タンパク質の過剰発現は、複数の癌タイプで観察されており、一般的に腫瘍発達に関与する。MCL1は、ヒト癌において最も頻繁に増幅される遺伝子のうちの1つである。多くの悪性腫瘍において、Mcl-1は、重大な生存因子であり、それは様々な抗癌剤に対する薬物耐性を媒介することが示されている。Mcl-1は、Bim、Noxa、Bak、及びBaxのようなアポトーシス促進タンパク質に結合し、それらの死誘導活性を中和することによって細胞生存を促進する。したがって、Mcl-1の阻害は、これらのアポトーシス促進タンパク質を解放し、多くの場合、生存のためにMcl-1に依存する腫瘍細胞におけるアポトーシスの誘導をもたらす。Mcl-1を単独で、又は他の療法と組み合わせて治療的に標的化することは、したがって、多数の悪性腫瘍を治療し、いくつかのヒト癌における薬物耐性を克服する有望な戦略である。
定義
別段の定めがない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で参照されるすべての特許、出願、公開出願、及び他の出版物は、特に明記しない限り、参照によりそれらの全体が組み込まれる。本明細書のある用語に対して複数の定義が存在する場合、特に明記しない限り、この節にある定義が優先される。
ある基が「任意選択的に置換」されていると記載されるときはいつでも、その基は、非置換であってもよく、又は示された置換基のうちの1つ以上で置換されていてもよい。同様に、ある基が「非置換又は置換」であると記載されるとき、置換の場合は、置換基(複数可)が指示された置換基のうちの1つ以上から選択されてもよい。置換基が指示されていない場合、指示された「任意選択的に置換された」又は「置換された」基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、シクロアルキル(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、ヘテロシクリル(アルキル)、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O-カルバミル、N-カルバミル、O-チオカルバミル、N-チオカルバミル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、C-カルボキシ、O-カルボキシ、ニトロ、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、一置換アミン基、二置換アミン基、及びアミン(C~Cアルキル)から個々に、かつ独立して選択された1つ以上の基で置換されてもよいことを意味する。
本明細書で使用される場合、「a」及び「b」が整数である「C~C」は、基における炭素原子の数を指す。示された基は、「a」~「b」個(a及びbを含む)の炭素原子を含有することができる。したがって、例えば、「C~Cアルキル」基は、1~4個の炭素を有するすべてのアルキル基、つまり、CH-、CHCH-、CHCHCH-、(CHCH-、CHCHCHCH-、CHCHCH(CH)-、及び(CHC-を指す。「a」及び「b」が指定されない場合、これらの定義に記載される最も広い範囲が想定されるものとする。
2つの「R」基が「一緒になって」いると記載される場合、R基とR基が結合する原子とは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、又は複素環を形
成することができる。例えば、限定することなく、NR基のRとRが「一緒になって」いると示される場合、それらが互いに共有結合して環を形成することを意味する。
Figure 2022524191000002
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、完全に飽和した脂肪族炭化水素基を指す。アルキル部分は、分枝鎖又は直鎖であってもよい。分枝鎖アルキル基の例としては、イソ-プロピル、sec-ブチル、t-ブチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-へキシル、n-ヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基は、1~30個の炭素原子を有してもよい(本明細書中に現れる場合は常に、「1~30」などの数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1~30個の炭素原子」とは、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、最大30個の炭素原子からなってもよいことを意味するが、この定義は、数値範囲が指定されていない「アルキル」という用語の存在も含む)。アルキル基はまた、1~12個の炭素原子を有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1~6個の炭素原子を有する低級アルキルであってもよい。アルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、1-プロペニル、2-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない、炭素二重結合を含有する2~20個の炭素原子の一価直鎖又は分枝鎖基を指す。アルケニル基は、非置換であっても置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、1-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない、炭素三重結合を含有する2~20個の炭素原子の一価直鎖又は分枝鎖基を指す。アルキニル基は、非置換であっても置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、完全に飽和した(二重結合又は三重結合なし)単環式又は多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「縮合」という用語は、2個の原子と1つの結合を共有する2つの環を指す。本明細書で使用される場合、「架橋シクロアルキル」という用語は、シクロアルキルが、非隣接原子を接続する1個以上の原子の連結を含有する、化合物を指す。本明細書で使用される場合、「スピロ」という用語は、1個の原子を共有する2つの環を指し、2つの環は、架橋によって結合されていない。シクロアルキル基は、環中に3~30個の原子、環中に3~20個の原子、環中に3~10個の原子、環中に3~8個の原子、又は環中に3~6個の原子を含有することができる。シクロアルキル基は、非置換であっても置換であってもよい。モノ-シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられるが、決してこれらに限定されない。縮合シクロアルキル基の例は、デカヒドロナフタレニル、ドデカヒドロ-1H-フェナレニル、及びテトラデカヒドロアントラセニルであり、架橋シクロアルキル基の例は、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、アダマンタニル、及びノルボルナニルであり、スピロシクロアルキル基の例としては、スピロ[3.3]ヘプタン及びスピロ[4.5]デカンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環中に1つ以上の二重結合を含有する、単環式又は多環式炭化水素環系を指すが、2つ以上が存在する場合、二重結合は、すべての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成することができない(そうでなければ、その基は、本明細書に定義される「アリール」である)。シクロアルケニル基は、環中に3~10個の原子、環中に3~8個の原子、又は環中に3~6個の原子を含有することができる。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に接続されてもよい。シクロアルケニル基は、非置換であっても置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、すべての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を有する、炭素環式(すべてが炭素の)単環式又は多環式芳香環系(2つの炭素環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を指す。アリール基中の炭素原子の数は異なり得る。例えば、アリール基は、C~C14アリール基、C~C10アリール基、又はCアリール基であってもよい。アリール基の例としては、ベンゼン、ナフタレン、及びアズレンが挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1個以上のヘテロ原子(例えば、1個、2個、又は3個のヘテロ原子)、つまり、窒素、酸素、及び硫黄が挙げられるが、これらに限定されない、炭素以外の元素を含有する、単環式又は多環式芳香環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を指す。ヘテロアリール基の環中の原子の数は異なり得る。例えば、ヘテロアリール基は、環(複数可)中に4~14個の原子、環(複数可)中に5~10個の原子、又は環(複数可)中に5~6個の原子を含有することができ、例えば、9個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;8個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;7個の炭素原子及び3個のヘテロ原子;8個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;7個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;6個の炭素原子及び3個のヘテロ原子;5個の炭素原子及び4個のヘテロ原子;5個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;4個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;3個の炭素原子及び3個のヘテロ原子;4個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;3個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;又は2個の炭素原子及び3個のヘテロ原子などである。更に、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのアリール環及び少なくとも1つのヘテロアリール環、又は少なくとも2つのヘテロアリール環など、2つの環が少なくとも1つの化学結合を共有する、縮合環系を含む。ヘテロアリール環の例としては、フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリン、及びトリアジンが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」は、炭素原子と1~5個のヘテロ原子が一緒になって当該環系を構成する、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、最大18員の単環式、二環式、及び三環式環系を指す。複素環は、そのように位置している1つ以上の不飽和結合を任意に含有し得るが、完全に非局在化したπ電子系は、すべての環全体にわたって発生しない。ヘテロ原子は、酸素、硫黄、及び窒素が挙げられるが、これらに限定されない、炭素以外の元素である。複素環は、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミド、及び環状カルバメートなどのオキソ系及びチオ系を含むように定義するために、1つ以上のカルボニル又はチオカルボニル官能基を更に含有してもよ
い。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「縮合」という用語は、2個の原子と1つの結合を共有する2つの環を指す。本明細書で使用される場合、「架橋ヘテロシクリル」という用語は、ヘテロシクリルが、非隣接原子を接続する1個以上の原子の連結を含有する、化合物を指す。本明細書で使用される場合、「スピロ」という用語は、1個の原子を共有する2つの環を指し、2つの環は、架橋によって結合されていない。ヘテロシクリル基は、環(複数可)中に3~30個の原子、環(複数可)中に3~20個の原子、環(複数可)中に3~10個の原子、環(複数可)中に3~8個の原子、又は環(複数可)中に3~6個の原子を含有することができる。例えば、5個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;4個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;3個の炭素原子及び3個のヘテロ原子;4個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;3個の炭素原子及び2個のヘテロ原子;2個の炭素原子及び3個のヘテロ原子;1個の炭素原子及び4個のヘテロ原子;3個の炭素原子及び1個のヘテロ原子;又は2個の炭素原子及び1個のヘテロ原子などである。加えて、ヘテロ脂環式環中の任意の窒素は、四級化されてもよい。ヘテロシクリル基は、置換されていても非置換であってもよい。そのような「ヘテロシクリル」基の例としては、1,3-ジオキシン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサン、1,2-ジオキソラン、1,3-ジオキソラン、1,4-ジオキソラン、1,3-オキサチアン、1,4-オキサチイン、1,3-オキサチオラン、1,3-ジチオール、1,3-ジチオラン、1,4-オキサチアン、テトラヒドロ-1,4-チアジン、2H-1,2-オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN-オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、アゼパン、ピロリドン、ピロリジオン、4-ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2-オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H-ピラン、テトラヒドロチオピラン、チオモルホリン、チオモルホリンスルホキシド、チオモルホリンスルホン、及びそれらのベンゾ縮合類似体(例えば、ベンズイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリン、及び/又は3,4-メチレンジオキシフェニル)が挙げられるが、これらに限定されない。スピロヘテロシクリル基の例としては、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサスピロ[3.4]オクタン、及び2-アザスピロ[3.4]オクタンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として結合されるシクロアルキル基を指す。シクロアルキル(アルキル)の低級アルキレン及びシクロアルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。例としては、シクロプロピル(アルキル)、シクロブチル(アルキル)、シクロペンチル(アルキル)、及びシクロヘキシル(アルキル)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として結合されるアリール基を指す。アリール(アルキル)の低級アルキレン及びアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。例としては、ベンジル、2-フェニルアルキル、3-フェニルアルキル、及びナフチルアルキルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として結合されるヘテロアリール基を指す。ヘテロアリール(アルキル)の低級アルキレン及びヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。例としては、2-チエニルアルキル、3-チエニルアルキル、フリルアルキル、チエニルアルキル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソオキサゾリルアルキル、及びイミダゾ
リルアルキル、並びにそれらのベンゾ縮合類似体が挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリル(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として結合される複素環式基を指す。ヘテロアリシクリル(アルキル)の低級アルキレン及びヘテロシクリルは、置換されていても非置換であってもよい。例としては、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(メチル)、ピペリジン-4-イル(エチル)、ピペリジン-4-イル(プロピル)、テトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル(メチル)、及び1,3-チアジナン-4-イル(メチル)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「低級アルキレン基」は、直鎖-CH-連結基であり、それらの末端炭素原子を介して分子断片を接続するように結合を形成する。例としては、メチレン(-CH-)、エチレン(-CHCH-)、プロピレン(-CHCHCH-)、及びブチレン(-CHCHCHCH-)が挙げられるが、これらに限定されない。低級アルキレン基は、シクロアルキル基
Figure 2022524191000003

で、低級アルキレン基の1つ以上の水素を置き換えることによって、かつ/又は同じ炭素上の両方の水素を置換することによって置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を指す。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は、式-ORを指し、式中、Rは、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)である。アルコキシの非限定的なリストは、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、1-メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、フェノキシ、及びベンゾキシである。アルコキシは、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基として接続される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、及びヘテロシクリル(アルキル)を指す。例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル、及びアクリルが含まれる。アシルは、置換されていても非置換であってもよい。
「シアノ」基は、「-CN」基を指す。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン原子」又は「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素などの元素周期律表の第7列の放射安定性原子のうちのいずれか1つを意味する。
「チオカルボニル」基は、「-C(=S)R」基を指し、式中、Rは、O-カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。チオカルボニルは、置換されていても非置換であってもよい。
「O-カルバミル」基は、「-OC(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-カルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
「N-カルバミル」基は、「ROC(=O)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-カルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
「O-チオカルバミル」基は、「-OC(=S)-N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-チオカルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
「N-チオカルバミル」基は、「ROC(=S)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-チオカルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
「C-アミド」基は、「-C(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。C-アミドは、置換されていても非置換であってもよい。
「N-アミド」基は、「RC(=O)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-アミドは、置換されていても非置換であってもよい。
「S-スルホンアミド」基は、「-SON(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。S-スルホンアミドは、置換されていても非置換であってもよい。
「N-スルホンアミド」基は、「RSON(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-スルホンアミドは、置換されていても非置換であってもよい。
「O-カルボキシ」基は、「RC(=O)O-」基を指し、式中、Rは、本明細書に定
義される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-カルボキシは、置換されていても非置換であってもよい。
「C-カルボキシ」という用語は、「-C(=O)OR」基を指し、式中、Rは、O-カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。C-カルボキシは、置換されていても非置換であってもよい。
「ニトロ」基は、「-NO」基を指す。
「スルフェニル」基は、「-SR」基を指し、式中、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。スルフェニルは、置換されていても非置換であってもよい。
「スルフィニル」基は、「-S(=O)-R」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるものと同じであってもよい。スルフィニルは、置換されていても非置換であってもよい。
「スルホニル」基は、「SOR」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるものと同じであってもよい。スルホニルは、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き変えられたアルキル基を指す(例えば、モノ-ハロアルキル、ジ-ハロアルキル、トリ-ハロアルキル、及びポリハロアルキル)。そのような基としては、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1-クロロ-2-フルオロメチル、2-フルオロイソブチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキルは、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き換えられたアルコキシ基を指す(例えば、モノ-ハロアルコキシ、ジ-ハロアルコキシ、及びトリ-ハロアルコキシ)。そのような基としては、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1-クロロ-2-フルオロメトキシ、及び2-フルオロイソブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルコキシは、置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、-NH基を指す。
「一置換アミン」基は、「-NHR」基を指し、式中、Rは、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。Rは、置換されていても非置換であってもよい。一置換アミノ基の例としては、-NH(メチル)、-NH(フェニル)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「二置換アミン」基は、「-NR」基を指し、式中、R及びRは独立して、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル
ケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。R及びRは、独立して、置換されていても非置換であってよい。二置換アミノ基の例としては、-N(メチル)、-N(フェニル)(メチル)、-N(エチル)(メチル)などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、「アミン(アルキル)」基は、-(アルキレン)-NRR’R”基を指し、式中、R’及びR”は、本明細書に定義されるとおり、独立して水素又はアルキルである。アミン(アルキル)は、置換されていても非置換であってよい。アミン(アルキル)基の例としては、-CHNHNH(メチル)、-CHNH(フェニル)、-CHCHNH(メチル)、-CHCHNH(フェニル)、-CHN(メチル)、-CHN(フェニル)(メチル)、-NCH(エチル)(メチル)、-CHCHN(メチル)、-CHCHN(フェニル)(メチル)、-NCHCH(エチル)(メチル)などが挙げられるが、これらに限定されない。
置換基の数が指定されない場合(例えば、ハロアルキル)、1つ以上の置換基が存在してもよい。例えば、「ハロアルキル」は、同じ又は異なるハロゲンのうちの1つ以上を含んでもよい。別の例として、「C~Cアルコキシフェニル」は、1個、2個、又は3個の原子を含有する同じ又は異なるアルコキシ基のうちの1つ以上を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、ラジカルは、ラジカルを含有する種が別の種に共有結合され得るような、単一の不対電子を有する種を示す。したがって、これに関して、ラジカルは必ずしもフリーラジカルではない。むしろ、ラジカルは、より大きい分子の特定の部分を示す。「ラジカル」という用語は、「基」という用語と互換的に使用され得る。
「薬学的に許容される塩」という用語は、それが投与される生物に著しい刺激をもたらさず、かつ化合物の生物活性及び特性を無効にしない化合物の塩を指す。いくつかの実施形態では、塩は、化合物の酸付加塩である。薬学的塩は、化合物を無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸又は臭化水素酸)、硫酸、硝酸、及びリン酸(2,3-ジヒドロキシプロピルニ水素リン酸塩など)と反応させることによって得られ得る。薬学的塩はまた、化合物を有機酸、例えば、脂肪族又は芳香族のカルボン酸又はスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、サリチル酸、2-オキソペンタン二酸、又はナフタレンスルホン酸と反応させることによって得ることもできる。薬学的塩はまた、化合物を塩基と反応させて、塩、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、又はリチウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩、炭酸塩の塩、重炭酸塩の塩、有機塩基の塩、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C~Cアルキルアミン、シクロへキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、並びにアルギニン及びリシンなどのアミノ酸を有する塩を形成することによって得ることができる。式(I)の化合物に関して、当業者は、窒素ベースの基(例えば、NH)のプロトン化によって塩が形成される場合、窒素ベースの基が正電荷と会合し得(例えば、NHがNH になり得る)、正電荷が負の電荷を持つ対イオン(Clなど)によってバランスがとられ得ることを理解する。
1つ以上のキラル中心を有する本明細書に記載の任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に示されない場合、各中心が独立して、R配置若しくはS配置、又はこれらの混合物であってもよいことが理解される。したがって、本明細書に提供される化合物は、鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的に豊富な、ラセミ混合物、ジアステレオマー的に純粋な化
合物、ジアステレオマー的に豊富な化合物、又は立体異性混合物であってもよい。加えて、E又はZと定義され得る幾何異性体を生成する1つ以上の二重結合を有する、本明細書に記載の任意の化合物において、各二重結合が独立して、E又はZ、これらの混合物であってもよいことが理解される。同様に、記載の任意の化合物において、すべての互変異性型もまた含まれることが意図されることが理解される。
本明細書に開示される化合物が充填されていない原子価を有する場合、その原子価が、水素又はその同位体、例えば、水素-1(プロチウム)及び水素-2(重水素)で充填されることを理解されたい。
本明細書に記載の化合物が同位体で標識され得ることが理解される。重水素などの同位体での置換は、例えば、in vivo半減期の増加又は必要投与量の低減など、より大きい代謝安定性に起因するある特定の治療的利点をもたらし得る。化合物構造中に表される各化学元素は、前述の元素の任意の同位体を含んでもよい。例えば、化合物構造において、水素原子は、化合物中に存在すると明確に開示され得るか、又は理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、水素-1(プロチウム)及び水素-2(重水素)が挙げられるが、これらに限定されない、水素の任意の同位体であってもよい。したがって、本明細書における化合物に対する言及は、文脈が明確にそうでないと示さない限り、すべての可能な同位体形態を包含する。
本明細書に記載の方法及び組み合わせが、結晶形態(多形体としても既知であり、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶相、塩、溶媒和物、及び水和物を含むことが理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒を有する溶媒和形態で存在する。他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非溶媒和形態で存在する。溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含有し、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒での結晶化プロセス中に形成されてもよい。溶媒が水である場合に水和物が形成されるか、又は溶媒がアルコールである場合にアルコラートが形成される。加えて、本明細書に提供される化合物は、非溶媒和並びに溶媒和形態で存在することができる。概して、溶媒和形態は、本明細書に提供される化合物及び方法の目的で、非溶媒和形態と同等であると見なされる。
値の範囲が提供される場合、上限及び下限、並びにその範囲の上限と下限との間に介在する各値が、実施形態内に包含されることが理解される。
本願で使用される用語及び語句並びにこれらの変化形、特に添付の特許請求の範囲にあるものは、特に明記しない限り、限定的ではなく非限定的であると解釈されるべきである。上記の例として、「含むこと」という用語は、「限定することなく含むこと」、「含むが、これらに限定されないこと」などを意味するよう解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「備えること」という用語は、「含むこと」、「含有すること」、又は「特徴とする」と同義語であり、包括的又は非限定的であり、追加の列挙されていない要素又は方法ステップを除外しない。「有すること」という用語は、「少なくとも有すること」と解釈されるべきである。「含む」という用語は、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。「例」という用語は、考察中の項目の包括的又は限定的なリストではなく例示的な実例を提供するために使用される。「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」、又は「望ましい」のような用語、並びに同様の意味の単語の使用は、ある特定の特徴がその構造又は機能にとって重大、本質的、又は更には重要なものであるということを示唆するものとして理解されるべきではなく、むしろ単に特定の実施形態で利用されてもされなくてもよい代替又は追加の特徴を強調することを目的とする。加えて、「備えること」という用語は、「少なくとも有すること」又は「少なくとも含むこと」とい
う語句の同意語として解釈されるものとする。化合物、組成物、又はデバイスの文脈で使用される場合、「備えること」という用語は、化合物、組成物、又はデバイスが少なくとも列挙された特徴又は構成要素を含むが、追加の特徴又は構成要素も含んでもよいことを意味する。
本明細書の実質的にいかなる複数形及び/又は単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈及び/又は用途に応じて適切に、複数形から単数形、及び/又は単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の入れ替えは、明確にするために本明細書で明示的に記載され得る。不定冠詞「a」又は「an」は、複数を除外しない。ある特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されるという単なる事実は、利益を得るためにこれらの手段の組み合わせを使用することができないということを示すものではない。請求項中のいかなる参照符号も、その範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
化合物
本明細書に開示のいくつかの実施形態は、以下の構造を有する式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩に関し、
Figure 2022524191000004

式中、R、R、R、及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、非置換C1~4アルキル、又は非置換C1~4ハロアルキルであってもよく、R及びRは、各々独立して、水素、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル又は非置換C1~4ハロアルキルであってもよく、X、X、及びXは、各々独立してNR又はCRであってもよく、環Aは、芳香環であってもよく、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であってもよく、あるいは、Xに結合した置換基及びXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Bを形成することができ、Xは、NR又はCRであってもよく、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であり、環A及び環Bは一緒になって、任意選択的に置換された二環式ヘテロアリール又は任意選択的に置換された二環式ヘテロシクリルを形成し、あるいは、Xに結合した置換基及びXに結合した置換基は、一
緒になって環Aに縮合した環Cを形成することができ、Xは、NR又はCRであってもよく、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であり、環A及び環Cは一緒になって、任意選択的に置換された二環式ヘテロアリール又は任意選択的に置換された二環式ヘテロシクリルを形成し、Yは、O(酸素)、S(硫黄)、SO、SO、CH、CF、又はNR10Aであってもよく、Yは、任意選択的に置換されたC1~4アルキレンであってもよく、Yが置換され得る場合、各置換基は、独立して、ハロゲン又は非置換C1~4アルキルであってもよく、Yは、O(酸素)、S(硫黄)、SO、SO、CH、CF、又はNR10Bであってもよく、R10A及びR10Bは、独立して、水素、又は任意選択的に置換されたC1~4アルキルであってもよく、Zは、CH、CH、又はNHであってもよく、ZがCHである場合、各
Figure 2022524191000005

は、単結合あってもよく、Zが、CHであり得る場合、各
Figure 2022524191000006

は、二重結合であってもよく、Zが、NHであり得る場合、各
Figure 2022524191000007

は、単結合であってもよく、mは、0,1、又は2であってもよく、各Rは、独立して、ハロゲン又は任意選択的に置換されたC1~4アルキルであってもよい。
式(I)のインドールのフェニル環は、非置換又は置換され得る。いくつかの実施形態において、R、R、及びRは、各々水素であってもよい。インドール環のフェニル環が置換される場合、フェニル環は、モノ-、ジ-、又はトリ-置換であってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン(フルオロ又はクロロなど)であってもよい。別の実施形態において、Rは、非置換C1~4アルキルであってもよい。C1~4アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル及びtert-ブチルが挙げられる。更に他の実施形態では、Rは、CF及びCHFなどの非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素であってもよい。他の実施形態では、Rは、本明細書に記載されるものを含むハロゲンであってもよい。更に他の実施形態では、Rは、本明細書に記載されるものなどの、非置換C1~4アルキルであってもよい。なお更に他の実施形態では、Rは、非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素であってもよい。他の実施形態では、Rは、F又はClなどのハロゲンであってもよい。更に他の実施形態では、Rは、非置換C1~4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチル)であってもよい。なお更に他の実施形態において、Rは、非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。いくつかの実施形態において、Rは、ハロゲン、非置換C1~4アルキル、又は非置換C1~4ハロアルキルであってもよく、R及びRは、各々水素であってもよい。他の実施形態において、R及びRは、独立して、ハロゲン、非置換C1~4アルキル、又は非置換C1~4ハロアルキルであってもよく、Rは、水素であってもよい。
インドールの5員環は、非置換又は置換され得る。いくつかの実施形態では、Rは、
水素であってもよい。他の実施形態では、Rは、非置換C1~4アルキルであってもよい。更に他の実施形態では、Rは、置換C1~4アルキルであってもよい。好適なC1~4アルキルは、本明細書に記載され、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルが挙げられる。いくつかの実施形態では、Rは、非置換C3~6単環式シクロアルキルであってもよい。他の実施形態では、Rは、非置換C3~6単環式シクロアルキルであってもよい。C3~6単環式シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが挙げられる。更に他の実施形態では、Rは、CHF及びCFなどの非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。
式(I)のピラゾール、
Figure 2022524191000008

は、非置換又は置換され得る。ピラゾールが非置換である場合、R及びRは、各々水素であってもよい。いくつかの実施形態において、ピラゾールは置換されていてもよく、R及びRのうちの少なくとも1つは、非水素置換基である。いくつかの実施形態では、Rは、水素であってもよい。他の実施形態では、Rは、ハロゲンであってもよい。更に他の実施形態では、Rは、非置換C1~4アルキルであってもよい。なお更に他の実施形態では、Rは、非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素であってもよい。他の実施形態では、Rは、非置換C1~4アルキルであってもよい。更に他の実施形態では、Rは、置換C1~4アルキルであってもよい。なお更に他の実施形態では、Rは、非置換C3~6単環式シクロアルキルであってもよい。いくつかの実施形態では、Rは、置換C3~6単環式シクロアルキルであってもよい。他の実施形態では、Rは、非置換C1~4ハロアルキルであってもよい。C1~4アルキル、C3~6単環式シクロアルキル、及びC1~4ハロアルキルの例が、本明細書に記載される。
Figure 2022524191000009

のいくつかの例としては、
Figure 2022524191000010

が挙げられる。
本明細書に記載されるように、環Aは、単環式芳香環であってもよく、又は第2の環(
環B又は環Cなど)と一緒になったとき、第2の環と一緒の環Aは、任意選択的に置換されたヘテロアリール又は任意選択的に置換されたヘテロシクリルであってもよい。いくつかの実施形態において、X、X、及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、環Aは芳香環であってもよく、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であってもよい。いくつかの実施形態では、X、X、及びXのうちの少なくとも1つは、NRである。いくつかの実施形態では、Xは、CRであってもよく、X及びXは、各々NRであってもよい。他の実施形態では、X及びXは、各々CRであってもよく、Xは、NRであってもよい。更に他の実施形態では、X及びXは、各々NRであってもよく、Xは、CRであってもよい。更に他の実施形態では、X及びXは、各々NRであってもよく、Xは、CRであってもよい。
本明細書で提供されるように、R及びRは、非水素基であってもよい。例えば、R及びRは、独立して、ハロゲン、シアノ、非置換C1~4アルキル、非置換C1~4アルコキシ、非置換C3~6単環式シクロアルキル、非置換C3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、又は二置換アミンであってもよい。いくつかの実施形態では、各Rは、メチルであってもよく、Rは、非置換C1~4アルキル、非置換C3~6単環式シクロアルキル、又は非置換C3~6二環式シクロアルキル(ビシクロ[1.1.1]ペンチルなど)であってもよい。いくつかの実施形態では、1つのRは、メチルであってもよく、1つのRは、シアノであってもよく、Rは、非置換C1~4アルキル、非置換C3~6単環式シクロアルキル、又は非置換C3~6二環式シクロアルキル(ビシクロ[1.1.1]ペンチルなど)であってもよい。
単環式芳香環である環Aの様々な例としては、
Figure 2022524191000011

が挙げられる。
他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xに結合した置換基及びXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Bを形成することができ、Xは、NR又はCRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロアリール又は任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成
することができ、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であってもよい。いくつかの実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができる。更に他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、CRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。更に他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、CRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができる。いくつかの実施形態では、Xは、CRであってもよく、Xは、NRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。他の実施形態では、Xは、CRであってもよく、Xは、NRであってもよく、Xは、NRであってよく、環A及び環Bは、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができる。環Bは、5~6員環であってもよい。本段落の環の例としては、
Figure 2022524191000012

が挙げられる。上記の環は、「任意選択的に置換された」について記載されたものなどの置換基で更に置換され得る。
他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xに結合した置換基及びXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Cを形成することができ、Xは、NR又はCRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロアリール又は任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができ、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基であってもよい。いくつかの実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができる。更に他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、CRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。更に他の実施形態では、X及びXは、各々独立して、NR又はCRであってもよく、Xは、CRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換
されたヘテロシクリルを形成することができる。いくつかの実施形態では、Xは、CRであってもよく、Xは、NRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成することができる。他の実施形態では、Xは、CRであってもよく、Xは、NRであってもよく、Xは、NRであってもよく、環A及び環Cは、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成することができる。本段落の環の例は、
Figure 2022524191000013

である。これらの環の例は、「任意選択的に置換された」と記載されるような置換基で更に置換され得る。
いくつかの実施形態では、Zは、CHであってもよく、各
Figure 2022524191000014

は、単結合であってもよい。他の実施形態では、Zは、CHであってもよく、各
Figure 2022524191000015

は二重結合であってもよい。更に他の実施形態では、Zは、NHであってもよく、各
Figure 2022524191000016

は、単結合であってもよい。
Figure 2022524191000017

の例は、
Figure 2022524191000018

であり得る。これらの環の例は、「任意選択的に置換された」と記載されるような置換基で更に置換され得る。
いくつかの実施形態では、mは、上部環が非置換であるように、0であり得る。他の実施形態では、mは1であり得、Rは、ハロゲン又は任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり得る。更に他の実施形態では、mは2であり得、各Rは、独立して、ハロゲン又は任意選択的に置換されたC1~アルキルであり得る。好適なハロゲン(フルオロ及びクロロを含む)及び任意選択的に置換されたC1~4アルキル(任意選択的に置換された形態のメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチル)。いくつかの実施形態では、各Rは独立して、非置換C1~4アルキルであってもよい。他の実施形態では、各Rは独立して、置換C1~4アルキルであってもよい。
いくつかの実施形態では、Yは、O(酸素)であってもよい。他の実施形態では、Yは、S(硫黄)であってもよい。更に他の実施形態では、Yは、SOであってもよい。なお更に他の実施形態では、Yは、SOであってもよい。いくつかの実施形態では、Yは、CHであってもよい。他の実施形態では、Yは、CFであってもよい。他の実施形態では、Yは、NR10Aであってもよく、このときR10Aは、水素であり得る。他の実施形態では、Yは、NR10Aであってもよく、このときR10Aは、非置換C1~4であり得る。更に他の実施形態では、Yは、NR10Aであってもよく、このときR10Aは、置換C1~4アルキルであり得る。任意選択的に置換されたC1~4アルキルの例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、又はtert-ブチルの置換形態が挙げられる。
いくつかの実施形態では、Yは、非置換C1~4アルキレンであってもよい。他の実施形態では、Yは、置換C1~4アルキレンであってもよく、このときYが置換され得る場合、各置換基は、独立して、ハロゲン又は非置換C1~4アルキルであり得る。Yについて例示的な任意選択的に置換されたC1~4アルキレンとしては、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-、-CHCHCHCH-、-CH(CH)CHCH-、-CHFCHCH-、及び-CHCFCH-が挙げられる。
いくつかの実施形態では、Yは、O(酸素)であってもよい。他の実施形態では、Yは、S(硫黄)であってもよい。更に他の実施形態では、Yは、SOであってもよい
。なお更に他の実施形態では、Yは、SOであってもよい。いくつかの実施形態では、Yは、CHであってもよい。他の実施形態では、Yは、CFであってもよい。他の実施形態では、Yは、NHであってもよい。他の実施形態では、Yは、NR10Bであってもよく、このときR10Bは、非置換C1~4アルキルであり得る。なお更に他の実施形態では、Yは、NR10Bであってもよく、このときR10Bは、置換されたC1~4アルキルであり得る。好適な任意選択的に置換されたC1~4アルキルとしては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、又はtert-ブチルの置換形態が挙げられる。
いくつかの実施形態では、Y、Y、及びYが、(1)Y及びYが、各々Sであり、Yが、-(CH-であるか、(2)Y1が、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であるか、(3)Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであるか、又は(4)Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000019

が、二重結合であり、又はZが、NHであり、各
Figure 2022524191000020

が、単結合であり、mは0である場合、X、X、及びXは、(1)Xは、CRであり、このときRは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、XはNであり、XはN(CH)であり、及び(2)XはCRであり、このときRは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。
いくつかの実施形態では、Y及びYが、各々Sであり、Yが、-(CH-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000021

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。
他の実施形態では、Y及びYが各々Sであり、Yが-(CH-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000022

が、単結合であり、mが0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。
更に他の実施形態では、Y及びYが、各々Sであり、Yが、-(CH-で
あり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000023

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。
更に他の実施形態では、Y及びYが、各々Sであり、Yが、-(CH-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000024

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000025

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000026

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、C-CHであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000027

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000028
が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(例えば、-CH)であり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000029

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000030

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(メチルなど)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000031

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下;Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。なお更に他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが、-(CHであり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000032

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、:以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(メチルなど)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000033

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、N
CH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRは、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000034

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(例えば、-CH)であり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000035

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000036

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(例えば、メチル)であり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000037

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHでり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000038

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、:以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(メチルなど)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。更に他の実施形態では、Yが、NR10Aでり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000039

が、単結合であり、mが、0であり、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。なお更なる他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000040

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、:以下:Xは、CRであり、Rは、非置換C1~4アルキル(-CHなど)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000041

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、:以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキル(非置換C1~4アルキルなど)であり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000042

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:X1は、C-CHであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。いくつかの実施形態では、Yが、NR10Aであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000043

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキル(例えば、非置換C1~4アルキル)であり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000044

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、C-CHであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはない。
いくつかの実施形態では、Yが、NR10Aでり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000045

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキル(非置換C1~4アルキルなど)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、NCH又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、CHであり、各
Figure 2022524191000046

が、二重結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、C-CHであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。いくつか実施形態では、Yが、NR10Aでり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000047

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキル(例えば、非置換C1~4アルキル)であり、Xは、N(CH)であり、Xは、Nである、ことはない。他の実施形態では、Yが、NH、NCH、又はNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、Rが、クロロであり、R、R、及びRが、各々水素であり、R及びRが、各々メチルであり、Zが、NHであり、各
Figure 2022524191000048

が、単結合であり、mが、0である場合、X、X、及びXは、以下:Xは、C-CHであり、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、XはNである、ことはない。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のインドール、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022524191000049

であることはできない。いくつかの実施形態では、Yは、-(CH-であることはできない。いくつかの実施形態では、Y及びYが、各々Sである場合、Yは、-(CH-であることはできない。他の実施形態では、Yが、Sであり、Yが-(CH)-である場合、Yは、-(CH-であることはできない。更に他の実施形態では、YがYが、NR10A(NH、NCH及び/又はNCHCHなど)であり、Yが-(CH)-である場合、Yは-(CH-であることはできない。いくつかの実施形態では、mは、0であることはできない。いくつかの実施形態では、Xが、CRである場合、R8は、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、Nであり、そしてXは、N(CH)であることはできない。いくつかの実施形態では、Xが、CRである場合、Rは、非置換C1~4アルキル(例えば、メチル)であり、Xは、Nであり、そしてXはN(CH)であることはできない。いくつかの実施形態では、Xが、CRである場合、Rは、任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Xは、N(CH)であり、そしてXは、N(窒素)であることはできない。いくつかの実施形態では、Xが、CRである場合、Rは、非置換C1~4アルキル(-CHなど)であり、Xは、N(CH)であり、そしてXは、N(窒素)であることはできない。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のピラゾール、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022524191000050

であることはできない。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のピラゾール、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022524191000051

であることはできない。いくつかの実施形態では、
Figure 2022524191000052

であることはできない。他の実施形態では、
Figure 2022524191000053

であることはできない。いくつかの実施形態では、
Figure 2022524191000054

であることはできない。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、17-クロロ-5,13,14,22-テトラメチル-28-オキサ-2,9-ジチア-5,6,12,13,22-ペンタアザヘプシクロ[27.7.1.14,7.011,15.016,21.020,24.030,35]オクタトリアコンタ-1(37),4(38),6,11,14,16,18,20,23,29,31,33,35-トリデカエン-23-カルボン酸((R)-17-クロロ-5,13,14,22-テトラメチル-28-オキサ-2,9-ジチア-5,6,12,13,22-ペンタアザヘプトシクロ[27.7.1.14,7.011,15.016,21.020,24.030,35]オクタトリアコンタ-1(37),4(38),6,11,14,16,18,20,23,29,31,33,35-トリデカエン-23-カルボン酸及び(S)-17-クロロ-5,13,14,22-テトラメチル-28-オキサ-2,9-ジチア-5,6,12,13,22-ペンタアザヘプトシクロ[27.7.1.14,7.011,15.016,21.020,24.030,35]オクタトリアコンタタ-1(37),4(38).6,11,14,16,18,20,23,29,31,33,35-トリデカエン-23カルボン酸)、又はその薬学的に許容される塩(ナトリウム塩及びメグルミン塩など)であることはできない。17-クロロ-5,13,14,22-テトラメチル-28ーオキサ-2,9-ジチア-5,6,12,13,22-ペンタアザヘプトシクロ[27.7.1.14,7.011,15.016,21.020,24.030,35]オクタトリアコンタ-1(37),4(38),6,11,14,16,18,20,23,29,31,33,35-トリデカエン-23-カルボン酸は、構造
Figure 2022524191000055

を有する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される
塩は、式(I)の化合物よって包含されるであろうWO2018/178226に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩であることはできない。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(I)の化合物よって包含されるであろうWO2017/181625に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩であることはできない。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、以下の構造:
Figure 2022524191000056

Figure 2022524191000057

Figure 2022524191000058

Figure 2022524191000059

Figure 2022524191000060

のうちの1つを有し得、上記のいずれかの薬学的に許容される塩を含む。
式(I)の化合物、及びその薬学的に許容される塩の例としては、以下:
Figure 2022524191000061

Figure 2022524191000062

Figure 2022524191000063

Figure 2022524191000064

Figure 2022524191000065

又は上記のいずれかの薬学的に許容される塩,が挙げられる。
式(I)の化合物、及びその薬学的に許容される塩の追加の例としては、以下:
Figure 2022524191000066

Figure 2022524191000067

Figure 2022524191000068

Figure 2022524191000069

Figure 2022524191000070

Figure 2022524191000071

Figure 2022524191000072

Figure 2022524191000073

Figure 2022524191000074

Figure 2022524191000075

又は上記のいずれかの薬学的に許容される塩、が挙げられる。
合成
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、本明細書に提供の詳細な教示によって導かれる既知の技術を使用して、当業者によって様々な方法で作製され得る。例えば、実施形態では、式(I)の化合物は、本明細書に示される一般スキーム1にしたがって調製される。
Figure 2022524191000076
式(I)の化合物、及びその薬学的に許容される塩は、スキーム1に示す調製にしたがって調製することができる。化合物Aは、光延反応を受け、環を閉じて、大環状化合物Bを形成することができる。スキーム1において、Pは、好適な保護基を表す。加水分解反応による保護基の除去は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
薬学的組成物
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、有効量の1つ以上の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩)と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせとを含むことができる、薬学的組成物に関する。
「薬学的組成物」という用語は、本明細書に開示の1つ以上の化合物及び/又は塩と、希釈剤又は担体などの他の化学構成成分との混合物を指す。薬学的組成物は、生物への化合物の投与を容易にする。薬学的組成物はまた、化合物を、無機又は有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸と反応させることによって得られ得る。薬学的組成物は、一般に、意図される具体的な投与経路に合わせて調整される。
「生理学的に許容される」という用語は、化合物の生物活性及び特性を無効にすることも、組成物の送達が意図される動物に相当な損傷又は負傷を引き起こすこともしない、担体、希釈剤、又は賦形剤を定義する。
本明細書で使用される場合、「担体」は、細胞又は組織への化合物の組み込みを促進する化合物を指す。例えば、限定することなく、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide、DMSO)は、対象の細胞又は組織への多くの有機化合物の取り込みを促進する、一般的に利用される担体である。
本明細書で使用される場合、「希釈剤」は、明らかな薬理活性はないが、薬学的に必要又は望ましくあり得る、薬学的組成物中の成分を指す。例えば、希釈剤は、製造及び/又は投与には質量が小さ過ぎる、効力のある薬物のかさ増しのために使用されてもよい。それはまた、注射、摂取、又は吸入によって投与される薬物を溶解させるための液体であってもよい。当該技術分野において一般的な希釈剤の形態は、限定するものではないが、ヒト血液のpH及び等張性を模したリン酸緩衝生理食塩水などの、緩衝水溶液である。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、限定するものではないが、かさ、稠度、安定性、結合能力、潤滑、崩壊能力などを組成物に提供するために、薬学的組成物に添加される、本質的に不活性の物質を指す。例えば、酸化防止剤及び金属キレート剤などの安定剤は、賦形剤である。一実施形態では、薬学的組成物は、酸化防止剤及び/又は金属キレート剤を含む。「希釈剤」は、ある種の賦形剤である。
本明細書に記載の薬学的組成物は、ヒト患者にそれ自体で、あるいはそれらが、併用療法におけるような他の活性成分、又は担体、希釈剤、賦形剤、若しくはそれらの組み合わせと混合される薬学的組成物において、投与することができる。適切な製剤化は、選択される投与経路に依存する。本明細書に記載の化合物の製剤化及び投与のための技術は、当業者に既知である。
本明細書に開示の薬学的組成物は、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、ドラジェ作製、水簸、乳化、封入、捕捉、又は錠剤化プロセスによって、それ自体が既知である様式で製造され得る。加えて、活性成分が、その意図した目的を達成するために有効な量で含有される。本明細書に開示の薬剤の組み合わせで使用される化合物の多くは、薬学的に適合する対イオンを有する塩として提供されてもよい。
筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、くも膜下、直接心室内、腹腔内、鼻腔内、及び眼内注射を含む、経口、直腸、肺内、局所、エアロゾル、注射、注入、及び非経口送達が挙げられるが、これらに限定されない、化合物、塩、及び/又は組成物を投与する複数の技術が当該技術分野において存在する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、経口的に投与できる。
また、全身的な方法ではなく局所的な方法で、例えば、多くの場合、デポー製剤又は持続放出製剤として化合物を患部に直接注射又は埋め込むことによって化合物、塩、及び/又は組成物を投与してもよい。更に、標的化した薬物送達システムで、例えば、組織特異的抗体でコーティングされたリポソームで化合物を投与することができる。リポソームは、臓器に対して標的化され、かつ臓器により選択的に取り込まれる。例えば、呼吸器疾患又は病態を標的とするための鼻腔内又は肺内送達が望ましくあり得る。
組成物は、所望される場合、活性成分を含有する1つ以上の単位剤形を含み得る、パック又はディスペンサデバイス中に提供されてもよい。パックは、例えば、ブリスタパックなどの金属又はプラスチック箔を含んでもよい。パック又はディスペンサデバイスには、投与に関する指示書が添付されていてもよい。パック又はディスペンサはまた、薬剤の製造、使用、又は販売を規制する行政機関によって規定された形式の、容器に関連する注意書きが添付されていてもよく、その注意書きは、ヒト又は動物投与のための薬物の形態の機関による承認を反映する。そのような注意書きは、例えば、処方薬に関し米国食品医薬品局によって承認されたラベル、又は承認された製品添付文書であってもよい。適合する薬学的担体中で製剤化される本明細書に記載の化合物及び/又は塩を含むことができる組成物はまた、示された病態の治療のために調製され、適切な容器内に配置され、かつラベル付けされてもよい。
使用及び治療方法
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌を有する対象に投与することを含み得る、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための薬剤の製造
における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に別の実施形態は、本明細書に記載の癌を寛解させる及び/又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることを含み得る、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための方法に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は、本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、悪性増殖又は腫瘍を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることを含み得る、本明細書に記載の癌を有する対象において、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。本明細書に記載される更に別の実施形態は、悪性増殖又は腫瘍と接触させることを含み得る、癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関し、ここで、悪性増殖又は腫瘍は本明細書に記載の癌によるものである。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌由来の癌細胞に提供することを含み得る、Mcl-1の活性を阻害するための方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に他の実施形態は、Mcl-1
の活性を阻害するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌由来の癌細胞に提供することを含み得る、Mcl-1の活性を阻害するための方法に関する。本明細書に開示される他の実施形態は、本明細書に記載の癌に由来する癌細胞を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることと、それによってMcl-1の活性を阻害することと、を含み得る、Mcl-1の活性を阻害するための方法に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくは薬学的に許容されるその塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくは薬学的に許容されるその塩)を含む薬学的組成物を使用して、Mcl-1の活性を阻害することを含み得る、本発明に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に記載される更に他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害することによって本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、癌細胞を、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物と接触させることを含み得る、本明細書に記載の癌を寛解させる又は治療するための方法に関し、化合物は、Mcl-1の活性を阻害する。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を、本明細書に記載の癌、又は本明細書に記載の癌由来の癌細胞を有する対象に提供することを含み得る、Mcl-1の活性を阻害するための方法に関する。本明細書に開示される他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害するための薬剤の製造における、有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物の使用に関する。本明細書に開示される更に他の実施形態は、Mcl-1の活性を阻害するための、本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物に関する。
好適な癌の例としては、血液悪性疾患(急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、びまん性大B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾
胞性リンパ腫など)、並びに固体腫瘍、例えば、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞肺癌(SCLC)、乳癌、神経芽腫、前立腺癌、黒色腫、膵臓癌、子宮癌、子宮内膜、結腸癌、食道癌、肝臓癌、骨肉腫、ホジキンリンパ腫、中皮腫、髄膜腫、神経膠腫、及び上気道消化管、卵巣、甲状腺、胃、尿路の腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載されるように、癌は、1種以上の抗癌剤に対して耐性を持つようになり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)、又は有効量の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩)を含む薬学的組成物を使用して、1種以上の抗癌剤(例えば、1種以上のMcl-1阻害剤)に対して耐性を持つようになった癌を治療する及び/又は寛解させることができる。対象が耐性を発達させている可能性がある抗癌剤の例としては、Mcl-1阻害剤(AT101、ガンボギン酸、TW-37、AZD5991、Sabutoclax(BI-97C1)、Maritoclax、UMI-77、A-1210477、S63845、MIK665/S64315、(-)BI97D6、及び/又はAMG176など)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、1種以上の抗癌剤に対して耐性を持つようになった癌は、本明細書に記載される癌であってよい。
いくつかの既知のMcl-1阻害剤は、治療されている対象において1つ以上の望ましくない副作用を引き起こし得る。望ましくない副作用の例としては、血小板減少症、好中球減少症、貧血症、下痢、嘔吐、悪心、腹痛、及び便秘が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩)は、既知のMcl-1阻害剤に関連する1つ以上の副作用の数及び/又は重篤度を低下させることができる。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩は、副作用(本明細書に記載されるもののうちの1つなど)の重篤度を、既知のMcl-1阻害剤(AT101、ガンボギン酸、TW-37、AZD5991、Sabutoclax、(BI-97C1)、Maritoclax、UMI-77、A-1210477、S63845、MIK665/S64315、(-)BI97D6、及び/又はAMG176など)を受けている対象が経験する同じ副作用の重篤度と比較して、25%未満でもらし得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、既知のMcl-1を投与された対象が経験する副作用の数と比較して、25%未満の副作用の数をもたらし得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、既知のMcl-1を投与された対象が経験するのと同じ副作用の重篤度と比較して、約10%~約30%未満の範囲だけ低い副作用(本明細書に記載のもののうちの1つなど)の重篤度をもたらす。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、既知のMcl-1を投与された対象が経験する副作用の数と比較して、約10%~約30%未満の範囲内の副作用の数をもたらす。
Mcl-1の活性の阻害が有益である、癌の増殖を治療、寛解、及び/又は阻害するために使用され得る、1つ以上の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、「化合物」という見出しで、段落[0064]~[0084]に記載される実施形態のいずれかに提供される。
本明細書で使用される場合、「対象」とは、治療、観察、又は実験の被検体である動物を指す。「動物」には、冷血及び温血の脊椎動物及び無脊椎動物、例えば、魚、甲殻類、爬虫類、及び特に、哺乳類が含まれる。「哺乳類」には、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えば、サル、チンパンジー、及び類人猿、並びに特に、ヒトが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、対象はヒトであり得る。いくつかの実施形態では、対象は、小児及び/又は
乳児、例えば、発熱した小児又は乳児であり得る。他の実施形態では、対象は、成人であり得る。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療すること」、「治療」、「治療的」、及び「療法」という用語は、必ずしも疾病又は病態の完全な治癒又は消滅を意味するとは限らない。疾病又は病態の任意の望ましくない兆候又は症状の任意の程度の任意の軽減が、治療及び/又は療法と見なされ得る。更に、治療は、対象の健康又は外観についての総合的な感覚を悪化させ得る行為を含み得る。
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、記載の生物学的又は医学的応答を導く、活性化合物又は薬学的剤の量を示すために使用される。例えば、治療有効量の化合物、塩又は組成物は、疾病又は病態の症状を予防、緩和、若しくは改善するか、又は治療される対象の生存を延長するために必要な量であり得る。この応答は、組織、系、動物、又はヒトにおいて生じ得、治療される疾病又は病態の徴候又は症状の緩和を含む。有効量の判定は、本明細書に提供される開示を考慮して、十分当業者の能力の範囲内である。用量として必要とされる本明細書に開示の化合物の治療有効量は、投与経路、ヒトなどの治療されている動物の種類、及び考慮中の特定の動物の身体特性に依存する。用量は、所望の効果を達成するように合わせて調整され得るが、体重、食生活、併用投薬、及び医療分野の当業者が認識するであろう他の要因などの要因に依存する。
例えば、化合物又は放射線の有効量は、(a)癌によって引き起こされる1つ以上の症状の軽減、緩和、若しくは消失、(b)腫瘍サイズの低減、(c)腫瘍の除去、及び/又は(d)腫瘍の長期疾患安定化(成長停止)をもたらす量である。肺癌(非小細胞肺癌など)の治療において、治療有効量は、咳、息切れ、及び/又は疼痛を緩和又は除去する量である。別の例として、Mcl-1阻害剤の有効量、つまり治療有効量は、Mcl-1活性及び/又はリン酸化(CDC2のリン酸化など)の低減をもたらす量である。Mcl-1の活性の低減は当業者に既知であり、Mcl-1内因性キナーゼ活性及び下流の基質のリン酸化の分析によって判定することができる。
治療で使用するために必要とされる式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の量は、選択された特定の化合物又は塩だけはなく、投与経路、治療されている疾病又は病態の性質及び/又は症状、並びに患者の年齢及び状態によっても変化し、最終的に、主治医又は臨床医の判断による。薬学的に許容される塩の投与の場合、投与量は、遊離塩基として計算され得る。当業者によって理解されるように、ある特定の状況において、特に進行性の疾病又は病態を効果的かつ積極的に治療するために、本明細書に記載の投与量範囲を超えるか、又ははるかに超えさえする量で、本明細書に開示の化合物を投与することが必要であり得る。
しかしながら、概して、好適な用量は多くの場合、約0.05mg/kg~約10mg/kgの範囲内である。例えば、好適な用量は、1日当たり体重の約0.10mg/kg~約7.5mg/kg、例えば、1日当たりレシピエントの体重の約0.15mg/kg~約5.0mg/kg、1日当たりレシピエントの体重の約0.2mg/kg~4.0mg/kgの範囲内、又はこの間の任意の量であってもよい。化合物は、単位剤形で投与されてもよく、例えば、単位剤形当たり1~500mg、10~100mg、又は5~50mg、又はこの間の任意の量の活性成分を含有する。
所望の用量は、単回用量で、又は例えば、1日当たり2回、3回、4回、若しくはそれ以上の部分用量として、適切な間隔で投与される分割用量として、便利に提供されてもよい。部分用量自体は、例えば、いくつかの別個の大まかに間隔が置かれた投与に更に分割されてもよい。
当業者には容易に明らかになるように、投与される有用なインビボ投与量及び特定の投与方法は、年齢、体重、苦痛の重症度、及び治療される哺乳動物種、用いられる特定の化合物、並びにこれらの化合物が用いられる特定の用途に応じて異なる。有効な投与量レベル、つまり所望の結果を達成するために必要な投与量レベルの判定は、日常的な方法、例えば、ヒト臨床試験、インビボ研究、及びインビトロ研究を使用して、当業者によって達成され得る。例えば、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有用な投与量は、それらのインビトロ活性及び動物モデルにおけるインビボ活性を比較することによって判定され得る。そのような比較は、シスプラチン及び/又はゲムシタビン)などの確立された薬物との比較によって行われ得る。
投与量及び間隔は、活性部分が調節作用又は最小有効濃度(minimal effective concentration、MEC)を維持するのに十分である血漿レベルを提供するように、個々に調節
されてもよい。MECは、各化合物に関して異なるが、インビボ及び/又はインビトロデータから推定され得る。MECを達成するために必要な投与量は、個々の特性及び投与経路に依存する。しかしながら、血漿濃度を測定するためにはHPLCアッセイ又はバイオアッセイが使用され得る。投与間隔もまたMEC値を使用して判定され得る。組成物は、10~90%の期間、好ましくは30~90%、最も好ましくは50~90%にわたって、MECを超える血漿レベルを維持するレジメンを使用して投与されるべきである。局所投与又は選択的取り込みの場合、薬物の有効局所濃度は、血漿濃度に関係しない場合がある。
毒性又は臓器機能不全により、投与の終了、中断、又は調節の方法及び時期について主治医が把握するであろうことに留意されたい。反対に、主治医は、臨床応答が適切ではない(毒性を除外する)場合、治療をより高いレベルに調節することも知っている。対象となる疾患の管理において投与される用量の大きさは、治療しようとする疾病又は病態の重症度並びに投与経路によって変動する。疾病又は病態の重症度は、例えば、部分的には、標準的な予後評価方法によって評価されてもよい。更に、用量及び恐らく投薬回数はまた、個々の患者の年齢、体重、及び応答によっても変動する。上記で考察されるものに匹敵するプログラムが、獣医学で使用されてもよい。
本明細書に開示の化合物、塩、及び組成物は、既知の方法を使用して有効性及び毒性に関して評価され得る。例えば、ある特定の化学部分を共有する特定の化合物又は化合物のサブセットについての毒性学は、哺乳動物、及び好ましくはヒト細胞株などの細胞株に対するインビトロ毒性を評価することによって確立され得る。そのような研究の結果は、多くの場合、哺乳動物、又は特にヒトなどの動物における毒性を予測する。代替的に、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、又はサルなどの動物モデルにおける特定の化合物の毒性は、既知の方法を使用して判定され得る。特定の化合物の有効性は、インビトロ方法、動物モデル、又はヒト臨床試験などのいくつかの認められている方法を使用して確立され得る。有効性を判定するためのモデルを選択する場合、当業者は、適切なモデル、用量、投与経路、及び/又はレジメンを選択するにあたり最先端の技術を指針とすることができる。
特許請求の範囲を決して限定するものではない、更なる実施形態が、以下の実施例において更に詳細に開示される。
中間体1
3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1)
Figure 2022524191000077

(4-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
DCM(110mL)中の(1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(7g、55.48mmol)の撹拌溶液に、NBS(10.37g、58.25mmol)を0℃で30分間にわたって少しずつ添加し、室温(rt)で1時間撹拌した。反応物を水(60mL)でクエンチした。混合物をDCM(50mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(60mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得た。これを石油エーテル(PE)中の20%EtOAcで粉砕して、(4-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(8g、39.01mmol、70%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z205.0[M+H]
4-ブロモ-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール
DMF(40mL)中の(4-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(2×4g、19.51mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、538mg、22.39mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(3.36g、21.46mmol)及びKI(324mg、1.95mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl溶液水溶液(25mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×25mL)及びブライン(25mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、半純粋な化合物を得た。化合物を、10~20%EtOAc:PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、4-ブロモ-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール(8g、24.60mmol、2バッチで63%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z325.0[M+H]
3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1)
THF(110mL)中の4-ブロモ-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール(2×4g、12.30mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、15.4mL、24.6mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(3.2g、17.22mmol)を-78℃で添加した。混合温度を室温までゆっくりと上昇させ、4時間撹拌した。溶媒
を蒸発させた。混合物をEtOAc(75mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過し、濾液を蒸発させて、半純粋な化合物を得た。化合物を、30%EtOAc/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1)(5g、13.43mmol、2バッチで54%)を無色液体として得た。
MS(LCMS)m/z373.17[M+H]
中間体2
メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)
Figure 2022524191000078

メチル1-((2-ブロモ-3-クロロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート
濃HCl(62.5mL)中の2-ブロモ-3-クロロアニリン(25g、121.3mmol)の撹拌溶液に、水(62.5mL)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、水(30mL)中のNaNO(8.79g、127.4mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。水(250mL)中のKOAc(166.5g、1699mmol)の溶液及びメチル2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレートを滴下して加えた。混合物を0~5℃で0.5時間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。溶液をDCM(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル1-((2-ブロモ-3-クロロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(42g、116.8mmol、96%)を赤色固体として得た。この化合物を更に精製することなく次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z359.0[M+H]
ジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3-クロロフェニル)ヒドラジンイリデン)ヘキサンジオエート
MeOH(420mL)中のメチル1-((2-ブロモ-3-クロロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(42g、117.3mmol)の撹拌溶液に、濃HSO(30mL、566.6mmol)を0℃で添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。沈殿した固体を濾過し、MeOHで洗浄し、ジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3-クロロフェニル)ヒドラジンイリデン)ヘキサンジオエート(28g、71.49mmol、61%)を淡黄色固体として得た。この化合物を更に精製することなく次のステップで使用した。MS(
LCMS)m/z391.18[M+H]
メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート
MeOH(290mL)中のジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3クロロフェニル)ヒドラジンインデン)ヘキサンジオエート(29g、74.05mmol)の撹拌溶液に、濃HSO(50mL、938mmol)を0℃で添加した。混合物を80℃で4日間撹拌し、次いで、室温に冷却した。沈殿した固体を濾過し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14g、37.37mmol、50%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z373.93[M+H]
メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート
無水DMF(200mL)中のメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(20g、53.619mmol)の撹拌溶液に、CsCO(26.2g、80.43mmol)及びMeI(6.68mL、107.2mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(500mL)でクエンチして、EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(18g、46.31mmol、86%)を褐色液体として得た。この化合物を更に精製することなく次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z388.12[M+H]
メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート
無水THF(180mL)中のメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(18g、46.511mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、255.8mL、255.8mmol)を0℃で滴下して加えた。温度を室温に上げ、混合物を6時間撹拌した。反応物を、MeOH(255mL)及び6NのHCl(255mL)によって0℃でクエンチした。混合物を10分間撹拌した後、室温で20分間撹拌した。混合物を水(500mL)で更に希釈し、DCM(3×500mL)中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得た。化合物を、PE中の25%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14g、3.899mmol、72%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z360.11[M+H]
メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート
DCM(80mL)中のメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(8g、22.284mmol)の撹拌溶液に、EtN(6.2mL、44.568mmol)、DMAP(cat.)、及びAcO(2.53mL、26.74mmol、1.2当量)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(500mL)で希釈し、水(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得た。化合物を、10%EtOA
c/PEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)(8g、19.95mmol、89%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z402.00[M+H]
中間体3
S-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)
Figure 2022524191000079

1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-オン
DMF(500mL)中の1-ヒドロキシプロパン-2-オン(50g、675.67mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(50.54g、743.23mmol)及びDMAP(4.1g、33.78mmol)、続いてTBDPSCl(140mL、540.54mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、次いでPE(2×400mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-オン(105g、336.53mmol)を赤色化液体として得た。この化合物を更に精製することなく次のステップで使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.73-7.63(m,4H),7.47-7.35(m,6H),4.16(s,2H),2.19(s,3H),1.07(s,9H)。
エチル(Z)-5-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート
THF(500mL)中のシュウ酸ジエチル(26.23mL、192.30mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert-ブトキシド(21.53g、192.30mmol)を0℃で添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-オン(50g、160.25mmol)を加え、撹拌を0℃で1時間継続した。反応完了後、混合物をEtOAc,で希釈し、反応物を2NのHCl(400mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なエチル(Z)-5-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート(75g、182.03mmol)を赤色固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。
NMR(400MHz,CDCl)δ7.72-7.60(m,4H),7.48-
7.35(m,6H),6.87(s,1H),4.39-4.34(m,2H),4.24(s,2H),1.40-1.32(m,3H),1.10(s,9H)。
エチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
EtOH(400mL)中のエチル(Z)-5-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート(150g、364.67mmol)の撹拌溶液に、N・HO(17mL、364.67mmol)を添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(300mL)で希釈し、水(200mL)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な化合物を得た。化合物を、PE中の15%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、エチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(60g、146.85mmol、3ステップにわたって20%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.72-7.62(m,4H),7.45-7.35(m,7H),6.67(s,1H),4.79(s,2H),4.41-4.33(m,2H),4.24(s,2H),1.41-1.36(m,3H),1.08(s,9H)。
エチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
THF(600mL)中のエチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(60g、147.42mmol)の撹拌溶液に、NaHMDS(176.9mL、176.90mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(13.7mL、221.11mmol)を0℃で添加した。混合物をゆっくりと室温まで加温した後、混合物を2時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(200mL)で希釈して水(200mL)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋なエチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(65g、153.66mmol)を白色固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z423.31[M+H]
(5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
THF(320mL)中のエチル5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(65g、153.66mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、8.5mL、19.97mmol)を0℃で添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応終了後、混合物を0℃に冷却し、反応物を飽和NHCl溶液でクエンチした。混合物をCeliteパッドに通して濾過し、EtOAc(4×200mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得た。化合物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、(5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(16g、42.04mmol、2ステップにわたって29%)を淡黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 381.28[M+H]
5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール
DCM(70mL)中の(5-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチ
ル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(16g、42.10mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(3.66mL、50.52mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(2×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(17g、42.6mmol)を赤色液体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 399.32[M+H]
S-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)
MeCN(280mL)の半純粋な5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(27.7g、69.59mmol)のAr下撹拌溶液に、NaI(10.43g、69.59mmol)及びチオ酢酸カリウム(15.8g、139.19mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をDCMで洗浄したCeliteパッドに通して濾過し、濾過して蒸発させて半純粋な化合物を得た。化合物を、PE中の20%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、S-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)(9.6g、21.88mmol、2ステップにわたって52%)を赤色液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66-7.62(m,4H),7.47-7.37(m,6H),5.92(s,1H),4.60(s,2H),4.08(s,2H),3.80(s,3H),2.35(s,3H),1.04(s,9H)。
中間体4
3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)
Figure 2022524191000080

3-メルカプトナフタレン-1-オール
トルエン(70mL)中の4-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸ナトリウム(2×7g、28.43mmol)、TPP(29.83g、113.72mmol)、及び18-クラウン-6(2.25g、8.53mmol)の撹拌溶液に、I(3.61g、14.22mmol)を室温で添加し、混合物を100℃で17時間撹拌した。1,4-ジオキサン(20mL)及び水(10mL)を添加し、混合物を100℃で1時間撹拌した。NaSOを添加し、固体を濾過し、部分的に蒸発させて、3-メルカプトナフタレン-1-オール(トルエン中40g)を黄色半固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。
3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)
DCM(400mL)中の3-メルカプトナフタレン-1-オール(トルエン中40g、56.86mmol)の撹拌溶液に、EtN(15.85mL、113.72mmol)、DMAP(695mg、5.69mmol)、及びAcO(32.3mL、34
1.2mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(3×300mL)及びブライン(250mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得た。化合物を、1~10%EtOAc:PEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(7g、26.89mmol、2ステップで47%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 261.01[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.89-7.82(m,3H),7.59-7.52(m,2H),7.31(d,J=1.6Hz,1H),2.46(s,3H),2.45(s,3H)。
中間体5
1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5a,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5)
Figure 2022524191000081

エチル1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
THF(300mL)中のエチル5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(20g、129.72mmol)の撹拌溶液に、2M NaHMDS(77.83mL、155.66mmol)、PMB-Cl(21mL、155.66mmol)、及びNaI(9.721g、64.86mmol)を0℃で添加し、混合物を50℃で2時間加熱した。出発物質の消費後、混合物を-10℃に冷却した。反応物を、飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、エチル1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(40g、145.98mmol、LCMS:83%)を淡黄色の粘着性液体として得た。この物質を、精製せずに次のステップに使用した。MS(ESI)m/z 275.21[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.08-7.05(m,2H),6.85-6.80(m,2H),6.59(s,1H),4.12(q,J=7.2Hz,2H),3.81-3.75(m,5H),2.18(s,3H),1.40(t,J=7.2Hz,3H)。
(1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
THF(400mL)中のエチル1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(40g、145.98mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、66.9mL、160.57mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。出発物質の消費後、反応物を氷冷却した飽和NaSO溶液で0℃でクエンチした。得られたスラリーを、Celiteベッドで濾過した。Celiteベッドを酢酸エチル(2000mL)で洗浄した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な(1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル
-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(36g)を淡黄色の粘着性液体として得た。この物質を、精製せずに次のステップに使用した。MS(ESI)m/z 233.16[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.08-7.03(m,2H),6.85-6.81(m,2H),6.04(s,1H),5.18(s,2H),4.65(s,2H),3.81-3.75(m,4H),2.19(s,3H)。
(4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
DCM(540mL)中の(1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(36g、155.17mmol)の撹拌溶液に、NBS(30.38g、170.68mmol)を0℃で30分にわたって少しずつ添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、混合物をDCM(500mL)で希釈し、水(300mL)で洗浄した。層を分離し、ブライン(250mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。得られた粗化合物をシリカゲルカラムによって精製し、石油エーテル(PE)中の40%EtOAcで溶離して、(4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(24.5g、79.03mmol、3ステップにわたって60%)を淡黄色の粘着性液体として得た。MS(ESI)m/z 313.12[M+2]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.07(d,J=8.8Hz,2H),6.85(d,J=8.8Hz,2H),5.21(s,2H),4.67(s,2H),3.79(s,3H),2.18(s,3H)。
4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール
DMF(250mL)中の(4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(24.5g、79.03mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、3.793g、94.83mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(14.85g、94.83mmol)、続いてKI(1.312g、7.903mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応完了後、反応物を氷でクエンチし、水(500mL)で希釈した。混合物をEtOAc(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層を冷水(2×500mL)及びブライン(2×500mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して半純粋な化合物を得、PE中の13%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール(22g、51.16mmol、64%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z 433.06[M+2H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33-7.29(m,2H),7.08-7.05(dd,J=2.0Hz and 6.8Hz,2H),6.90-6.83(m,4H),5.22(s,2H),4.51(d,J=7.6Hz,4H),3.80(s,3H),3.78(s,3H),2.16(s,3H)
1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5)
DMA(150mL)中の4-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール(5g、11.62mmol)の懸濁液に、ビスピナコラトジボロン(11.75g、46.48mmol)及びKOAc(3.985g、40.67mmol)を添加した。得られた溶液を2
0分間脱気し、続いてPd[P(Cy)Cl(857mg、1.162mmol)を添加し、再び10分間脱気した。混合物を110℃で16時間加熱した後、水(200mL)で希釈して、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させた。混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、PE中の10%EtOAcを使用して溶離し、1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5、5.1g、10.66mmol、LCMS:60%)を淡黄色油として得た。MS(ESI)m/z 479.28[M+1]
中間体6
5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(6)
Figure 2022524191000082

(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール
THF(200mL)中のエチル1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(20g、118.98mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、148.7mL、356.95mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。出発物質の消費後、反応物を氷冷却した。飽和NaSO溶液によって0℃でクエンチした。得られたスラリーをCeliteベッドに通して濾過し、次いで酢酸エチル(2000mL)で洗浄した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、n-ペンタン(2×200mL)で洗浄して乾燥させて、(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(13g、103.04mmol、70%)を灰白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ5.92(s,1H),4.57(s,2H),3.74(s,3H),7.30(t,J=7.6Hz,1H),2.18(s,3H),2.25(s,3H)。
(4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール
DCM(190mL)中の(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(13g、103.109mmol)の撹拌溶液に、NBS(28g、154.66mmol)を0℃で30分間にわたって少しずつ添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応完了後、反応物を水(300mL)でクエンチし、DCM(2×500mL)で抽出した。層を分離し、ブライン(250mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の20%EtOAcで粉砕して、(4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(16g、78.02mmol、70%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MH
z,CDCl)δ4.65(d,J=6.0Hz,2H),3.85(s,3H),2.21(s,3H),2.08(t,J=6.0Hz,1H)。
4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール
DMF(150mL)中の(4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(15g、73.52mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、4.5g、110.29mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(10.91mL、80.872mmol)、続いてKI(2.4g、14.704mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応完了後、反応物を氷でクエンチして、水(500mL)で希釈し、次いでEtOAc(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層を冷水(2×500mL)及びブライン(2×500mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、半純粋な化合物を得、PE中の10~20%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール(16g、49.198mmol、64%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 325.21[M]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.25(d,J=8.8Hz,2H),6.88(d,J=8.8Hz,2H),4.50(s,2H),4.42(s,2H),3.81(s,3H),3.80(s,3H),2.22(s,3H)。
5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(6)
THF(100mL)中の4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール(4×5g、15.432mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、11.5mL、18.518mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(4.72g、23.148mmol)を-78℃で添加し、混合物温度をゆっくりとしと室温に上げた。混合物を4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAc(75mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過した。濾液を蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(6、6g、16.117mmol、26%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 373.44[M+H]
中間体7
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7)
Figure 2022524191000083

(5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
THF(1.1L)中の(5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(3)(2×110g、260.66mmol)の撹拌溶液に、CsF(78g、521.32mmol)、続いてTHF中の1M TBAF(104mL、104.26mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。完了後、混合物を濾過して望ましくない固体物質を取り除き、濾液を濃縮して粗残渣を得、EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、(5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(62g)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 185.07[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.23(s,1H),5.05(s,2H),4.65(s,2H),3.87(s,3H),2.08(s,3H),1.78(bs,1H)。
(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
DCM(160mL)中の(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(16g、86.9mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(12mL、173.9mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を蒸発させ、粗残渣を得た。反応物を、飽和NaHCO溶液(150mL)でクエンチし、次いで、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して濃縮し、半純粋な(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(18g)を褐色の粘着性固体として得、これを更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 203.11[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.45(s,1H),5.17(s,2H),4.59(s,2H),4.15(s,3H),2.13(s,3H)。
3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
MeOH(90mL)及びTHF(36mL)中の半純粋な(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(18g、89.1mmol)の撹拌した脱気溶液に、KCO(61.5g、445.5mmol)、続いて3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(4、23.16g、89.1mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、粗残渣を得、DCM(50mL)及びn-ペンタン(50mL)で粉砕して、3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(12g、40.0mmol)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 301.07[M+H]H NMR(400MHz,DMSO)δ8.05-8.03,(d,J=8.0Hz,1H),7.31-7.29,(d,J=8.0Hz,1H),7.11-7.07,(t,J=8.0Hz,1H),6.92-6.88,(t,J=8.0Hz,1H),6.30(s,1H),6.12(s,1H),5.95(s,1H),4.28(s,2H),3.74(s,3H),3.19(s,2H)。
3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
DMF(200mL)中の3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(40.0g、66.6mmol)のAr下撹拌溶液に、MeSOCl(7.7mL、99.9mmol)を0℃で添加し、続いてLiCl(4.19g、99.9mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を氷水(300mL)でクエンチし、次いでEtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層をブライン(500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(35.0g、110.06mmol)を褐色液体として得、次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z 319.17[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ10.28(bs,1H),8.05(d,J=12Hz,1H),7.73(d,J=10Hz,1H),7.50-7.34,(m,3H),6.81,(s,1H),6.25(s,1H),6.18-6.10(m,1H),4.57(s,2H),4.37(s,2H),3.80(s,3H)。
3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート
アセトニトリル(350mL)中の3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール粗生成物(35.0g)の撹拌溶液に、DMAP(1.34g、10.95mmol)及びAcO(16.75mL、164.3mmol)を0℃で添加した。混合物を30℃で3時間撹拌した。完了後、混合物を濃縮して淡褐色の粗残渣を得、水(500mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液(500mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(32.2g、89.4mmol)を褐色の半固体として得、次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z 362.31[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.81(m,1H),7.76(m,1H),7.65(s,1H),7.52(m,2H),7.18(s,1H),6.09,(s,1H),4.48(s,1H),4.12(s,1H),3.81(s,3H),
2.43(s,3H),2.07(s,1H),2.04(s,1H)。
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7)
アセトニトリル(320mL)に溶解した3-(((3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(32.0g、88.64mmol)の撹拌溶液に、KSAc(15.15g、132.96mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。完了後、混合物を濃縮して淡褐色の粗残渣を得、これを水(300mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて半純粋な化合物7を得、PE中の30%EtOAcで溶離するGrace通常相によって精製して、3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7、28.2g、70.5mmol、3ステップにわたって53%)を得た。MS(LCMS)m/z 401.20[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.79-7.75(m,1H),7.64(s,1H),7.20(s,1H),7.54-7.51(s,1H),7.20(s,1H),5.99(s,2H),4.15(s,2H),4.09(s,2H),3.78(s,3H),2.46(s,3H),2.29(s,3H)。
中間体8
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(8)
Figure 2022524191000084

エチル5-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
DCM(50mL)中のエチル1-エチル-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(5g、25.2mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(2.2mL、30.3mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を蒸発させ、粗残渣を得た。反応物を、飽和NaHCO溶液(50mL)によってクエンチし、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して濃縮し、半純粋なエチル5-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(5.0g、23.14mmol、2バ
ッチで収率91%)を褐色の粘着性固体として得、これを更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 217.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.81(s,1H),4.60(s,2H),4.40(q,J=6.8,2H),4.29(q,J=7.2Hz,2H),1.53(t,3H),1.38(t,3H)。
メチル1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
MeOH(50mL)中の半純粋なエチル5-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(5g、23.1mmol)の撹拌した脱気溶液に、KCO(7.66g、55.5mmol)、続いて3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(6.018g、23.1mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗残渣を得た。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、PE中の30%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(6g、17.54mmol、2バッチで75%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 343.26[M+H]
3-(((1-エチル-3-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
THF(35mL)中のメチル1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×3.5g、20.4mmol)の撹拌溶液に、LIAlH(THF中2.4M、4.2mL、20.4mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、混合物を0℃に冷却した。反応物を、飽和NaSO溶液でクエンチした。混合物をCeliteベッドに通して濾過し、次いでDCM中の10%MeOHで洗浄した。濾液を蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の60%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、3-(((1-エチル-3-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(4g、12.7mmol、2バッチで70%)を褐色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 313.25[M-H]
3-(((3-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
DCM:DMF(7:1、16mL)中の3-(((1-エチル-3-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(2×2g、6.3mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.46mL、6.3mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を蒸発させた後、MeOH(20mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水(20mL)を混合物に添加し、次いでメタノールを蒸発させた。混合物をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して濃縮し、半純粋な3-(((3-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(2g、6.02mmol、2バッチで95%)を褐色の粘着性固体として得、更に精製することなく次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z
333.59[M+H]
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(8)
アセトニトリル(100mL)中の3-(((3-(クロロメチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(10g、30.1mmol)の撹拌溶液に、DMAP(368mg、3.01mmol)及びAcO(3.41mL、36.1mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、氷冷水(40mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、褐色の粘着性固体を得た。混合物をアセトニトリル(100mL)に溶解し、KSAc(4.58g、40.01mmol)を室温で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、氷冷水(80mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(8、7.5g、18.11mmol、2ステップの2バッチで68%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 415.37[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.82-7.75(m,2H),7.63(s,1H),7.52-7.49(m,2H),7.20(d,J=1.6Hz,1H),5.99(s,1H),4.11-4.04(m,6H),2.46(s,3H),2.29(s,3H),1.43(t,3H)。
中間体9
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(9)
Figure 2022524191000085

エチル5-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
DCM(90mL)中のエチル5-(ヒドロキシメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×7g、32.979mmol)のAr下撹拌溶液に、SOC1(2.6mL、36.277mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(500mL)で希釈して、飽和NaHCO溶液(3×200mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチルエチル5-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(14.5g、62.854mmol)を灰白色固体として得、更に精製することなく次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z 231
.05[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.77(s,1H),4.67-4.60(m,3H),4.41-4.35(m,2H),1.60-1.55(d,J=6.4Hz,6H),1.38(t,J=7.2Hz,3H)。
メチル5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
MeOH(60mL)中のエチル5-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×7g、30.343mmol)の撹拌溶液に、KCO(10g、72.824mmol)を添加し、混合物をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(15mL)中の3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(8.68g、33.878mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の20%EtOACを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(18g、50.499mmol、2ステップにわたって77%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z
357.07[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.13(d,J=8.0Hz,1H),7.72-7.68(m,1H),7.52-7.48(m,2H),7.39(s,1H),6.73(s,1H),6.61(s,1H),5.91(br s,1H),4.65-4.60(m,1H),4.15(s,2H),3.87(s,3H),1.54(d,J=6.8Hz,6H)。
3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
THF(100mL)のメチル5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×9g、25.249mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中1M、37.8mL、37.8mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。出発物質の消費後、反応物を氷冷した飽和NaSOによって0℃でクエンチした。得られたスラリーをCeliteベッドで濾過し、次いで酢酸エチル(1000mL)で洗浄した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な化合物を得、n-ペンタン(200mL×2)で洗浄し、乾燥させて、3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(12g、36.537mmol、91%)を褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 329.25[M+H]
3-(((3-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
DCM(70mL)中の3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(2×6g、18.269mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(1.5mL、21.923mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(250mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な3-(((3-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(13g、37.478mmol)を褐色の半固体として得、更に精製することなく次のステップで使用した。MS(LCMS)m/z 347.22[M+H]
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-
5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(9)
アセトニトリル(90mL)中の3-(((3-(クロロメチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(2×6.5g、18.739mmol)の撹拌溶液に、AcO(2.2g、22.486mmol)及びDMAP(230mg、1.8739mmol)を15℃~20℃で添加した。混合物を同じ温度で3時間撹拌した。出発物質の消費後、溶媒を蒸発させた。残渣を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、これをCHCNに溶解し、KSAc(6.8g、60.3.92mmol)を15℃~20℃で加え、反応混合物を同じ温度で3時間撹拌した。出発物質の消費後、溶媒を蒸発させた。残渣を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の20%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(9、6g、14.00mmol、2ステップにわたって40%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 429.13。
中間体10
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(10)
Figure 2022524191000086
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(10)は、エチル1-(シクロプロピルメチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートから開始する中間体9と同じ手順によって調製した。MS(LCMS)m/z 441.47[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85-7.80(m,1H),7.80-7.75(m,1H),7.63(s,1H),7.55-7.45(m,2H),7.20(s,1H),6.02(s,1H),4.14(s,2H),4.05(s,2H),3.95(d,J=9.2Hz,2H),2.47(s,3H),2.29(s,3H),1.30-1.20(m,1H),0.60-0.50(m,2H),0.40-0.35(m,2H)。
中間体11
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソブチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(11)
Figure 2022524191000087
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソブチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(11)は、エチル5-(ヒドロキシメチル)-1-イソブチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートから開始する中間体9と同じ手順によって調製した。MS(LCMS)m/z 443.47[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.82-7.75(m,2H),7.62(s,1H),7.52-7.49(m,2H),7.20(d,J=1.6Hz,1H),6.00(s,1H),4.10(s,2H),4.04(s,2H),3.84(d,J=7.2Hz,2H),2.47(s,3H),2.28(s,3H),2.27-2.20(m,1H),0.90(d,J=6.4Hz,6H)。
中間体12
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(12)
Figure 2022524191000088
3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(12)は、エチル5-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートから開始する中間体9と同じ手順によって調製した。MS(LCMS)m/z 507.51。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.81-7.79(m,1H),7.73-7.70(m,1H),7.53-7.48(m,3H),7.14(d,J=1.6Hz,1H),7.14(dd,J=6.8Hz,2Hz,2H),6.81(dd,J=6.8Hz,2Hz,2H),6.05(s,1H),5.29(d,J=4Hz,2H),4.06(s,2H),3.96(s,2H),3.76(s,3H),2.46(s,3H),2.29(s,3H)。
中間体13
1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(13)
Figure 2022524191000089

エチル(Z)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート
THF(250mL)中のアセトン(2×25g、430mmol)の撹拌溶液に、シュウ酸ジエチル(62.9g、430mmol)及びKtOBu(48g、430mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌させた。混合物をEtOAc(1000mL)で希釈し、反応物を2NのHCl(1000mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(2×2000mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(1000mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の2%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、エチル(Z)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート(65g、411mmol、47%)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 159.00[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ14.45(bs,1H),6.37(s,1H),4.38-4.32(m,2H),2.26(s,3H),1.40-1.36(m,2H)。
エチル1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
エタノール(2200mL)中のエチル(Z)-2-ヒドロキシ-4-オキソペンタ-2-エノエート(40g、258mmol)の撹拌溶液に、N-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-λ-クロランジアミンジヒドロクロリド(22g、129mmol)を0℃で添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応完了後、溶媒を蒸発させた。混合物を水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×750mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物及び別の立体異性体を得、PE中の5-20%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、エチル1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(10g、45.45mmol、35%)及び別の生成物(エチル1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
(20g、LCMS:48%))を得た。エチル1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート:MS(LCMS)m/z221.18[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.62(s,1H),4.37-4.28(m,2H),2.55(s,1H),2.42(s,6H),2.26(s,3H),1.38-1.34(m,3H)。
(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール
THF(45mL)中のエチル1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(2×4.5g、20.44mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、2.6mL、20.44mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を氷冷した飽和NaSO溶液でクエンチした。得られたスラリーをCeliteベッドで濾過し、EtOAc(4×200mL)で洗浄した。両方の濾液を混合し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(7.3g、40.78mmol、100%)を透明な粘性液体として得、更に精製することなく次のステップに使用した。MS(LCMS)m/z 179.37[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ5.99(s,1H),4.67(d,J=6.0Hz,2H),2.57(s,1H),2.38(s,6H),2.24(s,3H)。
(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール
DCM(100mL)中の得た(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(7.3g、41.01mmol)の撹拌溶液に、NBS(7.3g、41.01mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、ペンタン:エーテル(1:1)(3×50mL)で粉砕して、(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(8g、30.88mmol、75%)を淡黄色固体として得、次のステップで使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.44(s,2H),2.56(s,1H),2.28(s,6H),2.09(s,3H)。
1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-1H-ピラゾール
DMF(80mL)中の(1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メタノール(2×4g、15.56mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、0.933g、38.91mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(3.64g、23.33mmol)及びNaI(0.46g、3.11mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応完了後、反応物を氷水でクエンチし、水(200mL)で希釈し、次いでEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、半純粋な化合物を得、7%EtOAc/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-1H-ピラゾール(10g、26.65mmol、85%)を淡黄色油として得た。MS(LCMS)m/z 377.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.27-7.23(m,2H),6.90-6.85(m,2
H),4.54(s,2H),4.42(s,2H),3.81(s,3H),2.53(s,1H),2.34(s,6H),2.24(s,3H)。
1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(13)
1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-4-ブロモ-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-1H-ピラゾール(2×5g、13.26mmol)、ビスピナコラトジボロン(13.42g、53.05mmol)、及びKOAc(4.54g、46.41mmol)の懸濁液を20分間脱気した後、Pd[P(Cy)Cl(489mg、0.66mmol)を添加した。混合物を、DMA(100mL)中で再び10分間脱気した。混合物を110℃で4時間加熱した。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、半純粋な13を得、PE中の10%EtOAcを使用して溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、1-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(13、10g、23.35mmol、86%)を淡黄色油として得た。MS(LCMS)m/z 425.28[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.25-7.22(m,2H),6.90-6.84(m,2H),4.76(s,2H),4.42(s,2H),3.81(s,3H),2.52(s,1H),2.36(s,9H),1.26(s,12H)。
中間体14
メチル7-ブロモ-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14)
Figure 2022524191000090

メチル(E)-1-((2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート
濃HCl(124mL)中の2-ブロモ-3-フルオロアニリン(50g、265mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、水(684mL)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。水(30mL)中のNaNO(19g、278mmol、1.05当量)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。水(514mL)中のKOAc(363g、3710mmol、14当量)及びメチル2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(38g、268mmol、1.01当量)を滴下して加えた。混合物を0~5℃で0.5時間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。完了後、混合物を水で希釈し、DCM(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、メチル(E)-1-((2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(70g)を褐色固体として得、次のステップのためなどに使用した。MS(LCMS)m/z 365.05[M+Na]H NMR(400MHz,C
DCl)δ7.35-7.30(m,1H),7.24-7.19(m,2H)3.88(s,3H),2.83-2.78(m,1H),2.76-2.72(m,1H),2.50-2.48(m,2H),2.16-2.10(m,2H)。
ジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ヒドラゾノ)ヘキサンジオアート
MeOH(700mL)中のメチル(E)-1-((2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ジアゼニル)-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(70g、204mmol)の撹拌溶液に、濃HSO(104mL、985mmol)を0℃で添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。沈殿した固体を濾過し、MeOHで洗浄して、ジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ヒドラゾノ)ヘキサンジオアート(68g、181.3mmol)を、灰白色固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 375.10[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ12.44(s,1H),7.37(d,J=10.4Hz,1H),7.25-7.19(m,1H),7.55(dt,J=8.4,1.6Hz,1H),3.87(s,3H),3.67(s,3H),2.60(t,J=7.6Hz,2H),2.41(t,J=7.2Hz,2H),2.00-1.97(m,2H)。
メチル7-ブロモ-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14)
MeOH(680mL)中のジメチル(E/Z)-2-(2-(2-ブロモ-3-フルオロフェニル)ヒドラゾノ)ヘキサンジオアート(68g、181mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、濃HSO(121mL、2290mmol、12.65当量)を0℃で添加し、混合物を80℃で4日間撹拌した。反応物を室温に冷却した。沈殿した固体を濾過し、MeOHで洗浄して乾燥させて、メチル7-ブロモ-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14、56g、156.8mmol、3ステップにわたって59%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 358.07,360.08[M+H,M+3H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.83(br s,1H),8.22(br s,1H),7.64-7.60(m,1H),6.99(t,J=8.8Hz,1H),3.98(s,3H),3.77(s,3H),3.49(s,1H),3.37(t,J=2.0Hz,1H),2.68(t,J=5.2Hz,2H)。
中間体15
S-((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(15)
Figure 2022524191000091

(5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
DCM(2.3L)中の(5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(230g、605.26)の撹拌溶液に、EtN(170mL、1210.52mmol)、Cat.DMAP(5g)、及びAcO(68mL、726.31mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。完了後、混合物を水(2L)で希釈し、DCM(2×1L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1L)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して、淡黄色の液体として半純粋な化合物(220g)に蒸発させ、これを更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 423.16[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66-7.64(m,4H),7.47-7.26(m,6H),5.29(s,1H),5.04(s,2H),4.64(s,2H),3.85(s,3H),2.08(s,3H),1.05(s,9H)。
(5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
THF(1.1L)中の(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(2×110g、260.66)の撹拌溶液に、CsF(78g、521.32mmol)、続いてTHF中の1M TBAF(104mL、104.26mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。完了後、混合物を濾過して望ましくない固体物質を除去した。濾液を濃縮して粗残渣を得、EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、(5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(62g)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 185.07[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.23(s,1H),5.05(s,2H),4.65(s,
2H),3.87(s,3H),2.08(s,3H),1.78(bs,1H)
(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
DCM(160mL)中の(5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(16g、86.9mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(12mL、173.9mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を蒸発させ、粗残渣を得た。反応物を飽和NaHCO溶液(150mL)でクエンチし、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して、半純粋な(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(18g)に褐色の粘着性固体として濃縮し、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 203.11[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.45(s,1H),5.17(s,2H),4.59(s,2H),4.15(s,3H),2.13(s,3H)。
3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール
MeOH(90mL)及びTHF(36mL)中の半純粋な(5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(18g、89.1mmol)の撹拌脱気溶液に、KCO(61.5g、445.5mmol)及び中間体4(23.16g、89.1mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して粗残渣を得、これをDCM(50mL)及びn-ペンタン(50mL)で粉砕して、3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(12g、40.0mmol)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 301.07[M+H]H NMR(400MHz,DMSO)δ8.05-8.03,(d,J=8.0Hz,1H),7.31-7.29,(d,J=8.0Hz,1H),7.11-7.07,(t,J=8.0Hz,1H),6.92-6.88,(t,J=8.0Hz,1H),6.30(s,1H),6.12(s,1H),5.95(s,1H),4.28(s,2H),3.74(s,3H),3.19(s,2H)。
(5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
AcOH(120mL)中の3-(((3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-オール(12g、40.13mmol)の撹拌溶液に、KF(4.6g、80.26mmol)を添加し、混合物を100℃で48時間撹拌した。次いで混合物を濃縮して粗残渣を得、これをEtOAc(500mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(500mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(6.6g、9.47mmol、3ステップにわたって40%)を淡黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 301.07[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.19-8.17,(d,J=8.0Hz,1H),7.72-7.70,(d,J=8.0Hz,1H),7.51-7.44,(m,3H),7.17,(bs,1H),6.50(s,1H),6.09(s,1H),5.03(s,2H),4.12(s,2H),3.82(s,3H),2.09(s,3H)。
(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート
MeCN(200mL)中の(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(20.0g、58.47mmol)のN雰囲気下の撹拌溶液に、KCO(20.17g、146.17mmol)、続いて臭化アリル(7.6mL、87.71)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。完了後、混合物を濾過した。濾液を濃縮して粗残渣を得、これを水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の30~50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィ(230~400メッシュ)によって精製して、(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(9.2g)を黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 383.10[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.25-8.23,(d,J=8.0Hz,1H),7.70-7.68,(d,J=8.0Hz,1H),7.51-7.44,(m,2H),7.39,(s,1H),6.65(s,1H),6.19-12(m,1H),6.08(s,1H),5.54-5.49(m,1H),5.37-5.34(m,1H),4.99(s,2H),4.66(m,2H),4.13(s,2H),3.84(m,3H),2.04(m,3H)。
(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
MeOH(120mL)中の(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルアセテート(12.3g、31.41mmol)の撹拌溶液に、KCO(8.8g、62.82mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。出発物質の完了後、溶媒を蒸発させた。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(10.5g)を淡黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 341.29[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.25-8.23,(d,J=8.0Hz,1H),7.69-7.67,(d,J=8.0Hz,1H),7.51-7.44(m,2H),7.38,(s,1H),6.67,(s,1H),6.19-6.14(m,1H),6.10(s,1H),5.54-5.49(m,1H),5.48-5.37(m,1H),4.66-4.65(m,2H),4.57-4.56(m,2H),4.12(s,2H),3.81(s,3H),2.04(m,1H)。
5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール
DCM(100mL)中の(5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(10.5g、30.88mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(2.46mL、33.97mmol)を0℃で添加し、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。揮発物を蒸発させて、半純粋な5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(10.5g)を褐色の粘着性固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 359.06[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.27-8.25,(m,1H),7.71-7.69,(m,1H),7.55-7.48(m,2H),7.39,(s,1H),6.69,(s,1H),6.19(s,1H),6.18-6.10(m,1H),5.54-5.49(m,1H),5.39-5.36(m,1H),4.69
-4.67(m,2H),4.58(s,2H),4.10(s,2H),3.97(s,3H)。
S-((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(15)
DMF(140mL)に溶解した5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(10.5g、29.32mmol)の撹拌溶液に、KSAc(5.7g、49.86mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌させた。混合物を氷冷水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、これをPE中の35%EtOAcで溶離するGrace通常相によって精製して、S-((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(15、5.6g)を、淡黄色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 399.53[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.25-8.23,(m,1H),7.70-7.68,(m,1H),7.51-7.46(m,2H),7.38,(s,1H),6.52,(s,1H),6.21-6.11(m,1H),5.97(m,1H),5.55-5.50(m,1H),5.37-5.34(m,1H),4.66-4.64(m,2H),4.13-4.11(s,2H),4.09-4.07(s,2H),3.78(s,3H),2.29(s,3H)。
中間体16
((3-(エトキシカルボニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(16)
Figure 2022524191000092

エチル5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
DCM(150mL)中のエチル5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×15g、81.52mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(10.67g、89.67mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で60分間撹拌した。揮発物を蒸発させ、粗残渣を得た。混合物を飽和NaHCO溶液(150mL)で塩基化させ、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、エチル5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートを褐色の粘着性油として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 203.02[M+H]
((3-(エトキシカルボニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(16)
アセトニトリル(150mL)中のエチル5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2)(2×15g、74.25mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(21.4g、81.68mmol)を添加した。混合物を85℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(500mL)で粉砕し、得られた固体を濾過により収集し、EtOAc(200mL)で洗浄して、(
(3-(エトキシカルボニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(16、60g、2ステップにわたって80%)を白色固体として得た。HNMR(300MHz,CDOD)δ1.29(t,J=6.9Hz,3H),3.32(s,2H),4.28(q,J=7.2Hz,2H),4.84(s,3H),6.39(s,1H),7.70-7.82(m,12H),7.95-7.99(m,3H)。
中間体17
3-(2-(3-(アミノメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)エチル)ナフタレン-1-オール(17)
Figure 2022524191000093

(E/Z)エチル5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート
無水THF(100mL)中の((3-(エトキシカルボニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(16)(2×21.2g、45.80mmol)の懸濁液に、NaH(2×2.2g、91.60mmol)(油中60%)を0℃でN2雰囲気下で添加した。0℃で40分間撹拌した後、混合物を-20℃に冷却した。THF(50mL)中の4-(ベンジルオキシ)-2-ナフトアルデヒド(2×8g、30.53mmol)を-20℃でゆっくり添加した。混合物を-10℃で2時間撹拌した。反応物を、-10℃で、飽和NHCl水溶液(500mL)でクエンチした。水相をEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を混合し、NaSOで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製した。化合物をPE中の20%酢酸エチルを使用して溶離して、(E/Z)エチル5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(20g、72%,48.54mmol)を灰白色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 413.26[M+H]
(E/Z)(5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
無水THF(150mL)中の(E/Z)エチル5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2×10g、24.21mmol)の溶液を、0℃に冷却した。LAH(10mL、
24.21mmol)(THF中2.4M)を0℃で添加した。0℃で30分間、次いで室温で90分間撹拌した後、反応物を飽和NaSO(5mL)及び15%NaOH(5mL)によって0℃でクエンチした。混合物を0℃で15分間、室温で30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、固体ケーキをEtOAc(2×700mL)で洗浄した。合わせた有機層を混合し、濃縮して乾燥させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製した。化合物をDCM中の5%メタノールを使用して溶離させて、(E/Z)(5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(16g、88%,43mmol)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 371.45[M+H]
(E/Z)5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール
(E/Z)(5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(2×12.5g、33.78mmol)の混合物をDCM(125mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化チオニル(4.42g、37.16mmol)を0℃で添加した。添加後、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、DCM(500mL)で希釈し、飽和NaHCO(300mL)でクエンチした。層を分離した。有機相を飽和NaHCO(2×30mL)及びブライン(1×300mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して、濃縮して乾燥させて、(E/Z)5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(24g)を褐色油として得た。MS(LCMS)m/z 389.21[M+H]
(E/Z)3-(アジドメチル)-5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール
アセトニトリル(120mL)中の(E/Z)5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(2×12g、30.92mmol)の溶液に、NaI(4.6g、30.92mmol)及びアジ化ナトリウム(10g、154mmol)を添加した。85℃で3時間撹拌した後、混合物を室温に冷却し、次いで、水(500mL)で希釈した。水相をEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を混合し、NaSO上で乾燥させ、濾過して乾燥するまで濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製した。化合物をPE中の20%酢酸エチルを使用して溶離させて、(E/Z)3-(アジドメチル)-5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール(16g、61%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 396.51[M+H]
3-(2-(3-(アミノメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)エチル)ナフタレン-1-オール(17)
EtOAc(100mL)及びMeOH(100mL)中の(E/Z)3-(アジドメチル)-5-(2-(4-(ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イル)ビニル)-1-メチル-1H-ピラゾール(2×5g、12.62mmol)の脱気溶液に、Pd/C(2g)(Cに10wt%)を添加した。混合物をH圧力(70psi)下、室温で、parrシェーカーで24時間撹拌した。混合物をCeliteパッドに通して濾過し、MeOH(3×200mL)で洗浄した。合わせた濾液を混合し、濃縮して乾燥させた。得られた固体をジエチルエーテル(2×100mL)で粉砕して、3-(2-(3-(アミノメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)エチル)ナフタレン-1-オール(17、1.73g、48%,6.12mmol)を灰白色固体として得た。MS(ES+)m/z 282.42[M+H]H NMR(300MHz,DMSO-d)δ2.93(br s,4H),3.55-3.63(m,5H),6.02(s,1
H),6.78(s,1H),7.21(s,1H),7.33-7.46(m,2H),7.73(d,J=7.8Hz,1H),8.03(d,J=7.8Hz,1H)。
実施例1
(Z)-1-クロロ-2-シアノ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000094
DCM(1L)中の1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(1-1)(100g、714.28mmol)の撹拌溶液に、EDC・HCl(250g、191.70mmol)、DMAP(174g、1.428mmol、2当量)、及びNHCl(75g、1.428mmol、2当量)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(1L)で希釈し、DCM(6×500mL)中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して、蒸発させて、半純粋な化合物(1-2)を得た。固体化合物をDCMの(500mL)中で撹拌し、混合物を濾過して、1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(1-2)(68g、489.20mmol、69%)を白色固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 140.32[M+H]
ピリジン(1L)中の化合物(1-2)(77g、553.95mmol)の撹拌溶液に、POCl(71mL)を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を6NのHCl(500mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO溶液(2×300mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、1,3-ジメチル-1H
-ピラゾール-5-カルボニトリル(1-3)(26g、214.87mmol、63%)を灰白色固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 122.25[M+H]
ヘキサン(50mL)中の化合物(1-3)(2.5g、20.66mmol)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラトジバロン)(6.29g、24.79mmol)、4,4’-ビス(1,1-ジメチルエチル)-2,2’-ビピリジン(330mg、1.239mmol)、及び[Ir(OMe)COD](410mg、0.619mmol)を添加した。溶液をArで5分間脱気した。混合物を80℃で12時間加熱した。ヘキサンを蒸発させて、半純粋な化合物(1-4)を得た。化合物を、水中の50%ACNを使用した逆相GRACE精製によって精製して、1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボニトリル(1-4)(2.58g、10.44mmol、40%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 248.19[M+H]
CCl(90mL)中の化合物(1-4)(9g、36.43mmol)の撹拌溶液に、NBS(7.7g、43.72mmol)及びAIBN(597mg、3.643mmol)を添加し、混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物を水(300mL)で希釈し、DCM(3×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(1-5)を得た。化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、3-(ブロモメチル)-1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボニトリル(1-5)(7.7g、23.69mmol、27%)を淡黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 328.09[M+H]
MeOH(77mL)、THF(15mL)中の化合物(1-5)(7.7g、23.69mmol)の撹拌溶液に、KCO(3.59g、26.061mmol)を添加し、混合物をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(15mL)中のS-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)(10.38g、23.692mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、混合物を水200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な1-6を得た。化合物を、PE中の40%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボニトリル(1-6)(1.75g、2.73mmol、11%)を暗褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 642.48[M+H]
1,4-ジオキサン(10mL)中の化合物(1-6)(750mg、1.17mmol)の撹拌溶液に、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)(469mg、1.17mmol)及びCsCO(1.14g、3.51mmol)を添加した。溶液をArで脱気し、ジクロロ[1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(152mg、0.234mmol)を添加した。溶液を5分間脱気した。混合物を100℃で3時間加熱した。1,4-ジオキサンを蒸発させた。混合物をCeliteパッドに通し、EtOAc(200mL)で洗浄した。有機層を水(100mL)で洗浄し、分離してNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合
物(1-7)を得た。化合物を、PE中の60%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(3-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1-7)(425mg、0.508mmol、43%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 837.50[M+H]
THF(17mL)中の化合物(1-7)(1.7g、2.033mmol)の撹拌溶液に、TBAF(THF中1M、4.06mL、4.06mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(1-8)を得た。化合物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(5-シアノ-3-((((5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1-8)(900mg、1.50mmol、74%)を淡黄色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 599.37[M+H]
DCM(4mL)中の化合物(1-8)(400mg、0.668mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.06mL、0.802mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(15mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(3-((((5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1-9)(400mg、0.649mmol)を褐色の半固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 617.31[M+H]
無水MeCN(4mL)中の半純粋な化合物(1-9)(400mg、0.649mmol)の撹拌溶液に、NaI(175mg、1.168mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させて濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(5-シアノ-3-((((5-(ヨードメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1-10)(400mg、0.564mmol)を褐色の半固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 709.29[M+H]
MeOH(2mL)、THF(0.1mL)中の半純粋な化合物(1-10)(400mg、0.564mmol)の撹拌溶液に、KCO(390mg、2.824mmol)を添加し、Arで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(2mL)中の3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(161mg、0.621mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸
発させて、半純粋な化合物(1-11)を得た。化合物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(5-シアノ-3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1-11)(160mg、0.224mmol、3ステップで33%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 715.37[M+H]
トルエン(1mL)中のTPP(59mg、0.224mmol)の撹拌溶液に、トルエン(1mL)及びTHF(0.1mL)中の化合物(1-11)(2×80mg、0.112mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させて濾過し、濃縮して、半純粋な化合物(1-12)を得た。化合物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-2-シアノ-1,2、6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(1-12)(70mg、0.100mmol、44%)を灰白色の粘着性固体として得た。化合物をSFCによって精製して、純粋な異性体を次のステップで示されるピーク-1及びピーク-2として得た。MS(LCMS)m/z 697.37[M+H]
一緒に、化合物(70mg、1-12)をSFC精製によって精製して、(1-13-ピーク-1)(21mg)を灰白色固体として、99%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得、(1-14-ピーク-2)(6mg)を灰白色固体として99%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得た。2つのピークを次のステップのために別々に使用して、それぞれの最終化合物を得た。(1-13-ピーク-1):MS(LCMS)m/z 697.44[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.72(m,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.57-7.50(m,3H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),6.19(d,J=1.2Hz,1H),4.94(s,1H),4.11(s,3H),3.90-3.82(m,5H),3.80-3.71(m,1H),3.70-3.65(m,6H),3.62-3.49(m,3H),3.31-3.22(m,2H),3.04(d,J=14.0Hz,1H),2.63(d,J=14.0Hz,1H),2.49-2.11(m,2H)。(1-14-ピーク-2):MS(LCMS)m/z697.41[M+H]+1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.72(m,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.57-7.50(m,3H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),6.20(s,1H),4.94(s,1H),4.11(s,3H),3.90-3.82(m,5H),3.80-3.71(m,1H),3.70-3.65(m,6H),3.62-3.49(m,3H),3.31-3.22(m,2H),3.04(d,J=13.6Hz,1H),2.63(d,J=14.0Hz,1H),2.49-2.11(m,2H)。化合物(1-13-ピーク-1)及び化合物(1-14-ピーク-2)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
MeOH/THF(1:1、1mL)中の化合物(1-13-ピーク-1)(21mg、0.0301mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(6.3mg、0.150mmol)及び水(0.5mL)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化させ、DCM
中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて半純粋な(1A)を得た。化合物を、DCM中の5%MeOHを使用したシリカゲル分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-2-シアノ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(1A)(8mg、0.0117mmol、38%)を灰白色色固体として得た。MS(LCMS)m/z 683.24[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.50-7.42(m,2H),7.36(s,1H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),6.71(s,1H),4.89(s,1H),4.45-4.21(m,2H),4.12-4.05(m,4H),3.95-3.85(m,1H),3.70(s,3H),3.60-3.45(m,4H),3.39-3.23(m,2H),3.15-3.92(m,3H),2.32-2.15(m,2H)。
MeOH/THF(1:1、1mL)中の化合物(1-14-ピーク-2)(30mg、0.043mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(9mg、0.215mmol)及び水(0.5mL)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化させ、DCM中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な(1B)を得た。化合物をシリカゲル分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-2-シアノ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(1B)(8.2mg、0.0117mmol、27%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 683.21[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.50-7.42(m,2H),7.35(s,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.73(s,1H),4.92(s,1H),4.45-4.20(m,2H),4.12-4.05(m,4H),3.95-3.85(m,1H),3.71(s,3H),3.60-3.23(m,6H),3.15-3.93(m,3H),2.32-2.20(m,2H)。
化合物(1A)及び(1B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例2
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000095
MeOH(50mL)中の4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸(2-1)(5g、30.08mmol)の撹拌溶液に、SOCl(7.16g、60.18mmol)を0℃で添加し、混合物を還流温度で6時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、MeOHと共蒸留し、高真空下で乾燥させて、半純粋なメチル4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボキシレート(2-2)(5.5g、30.52mmol)を灰白色固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 181.13[M+H]
THF(100mL)中の半純粋な化合物(2-2)(5.5g、30.52mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2M、30.5mL、61.04mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を氷冷した飽和NHCl溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)メタノール(2-3)(3.5g、23mmol、76%)を褐色の粘性液体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 153.13[M+H]
DCM(40mL)中の化合物(2-3)(3.9g、25.62mmol)の撹拌溶液に、NBS(4.56g、25.62mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液(50mL)で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-4)を得た。化合物をペンタン:エーテル(1:1)(3×20mL)で粉砕し、半純粋な(3-ブロモ-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)メタノール(2-4)(5.5g、23.80mmol、92%)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 231.01[M+H]
DMF(55mL)中の半純粋な化合物(2-4)(5.5g、23.80mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、857mg、35.7mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。次に、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(5.22g、33.32mmol)及びKI(395mg、2.38mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(60mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(4×75mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×75mL)及びブライン(75mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、半純粋な化合物(2-5)を得た。化合物を、10~20%EtOAc/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール(2-5)(5.1g、14.52mmol、61%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 351[M+H]
THF(100mL)中の化合物(2-5)(5g、14.23mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、17.8mL、28.47mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(5.30g、28.47mmol)を-78℃で添加した。混合温度を室温までゆっくりと上昇させ、3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物をEtOAc(75mL)で希釈して、Celiteパッドに通して濾過し、濾液を蒸発させて、半純粋な2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(2-6)(7gの粗生成物)を無色液体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 399.39[M+H]
DMF(10mL)中の半純粋な化合物(2-6)(16×1g、2.51mmol)の撹拌溶液に、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)(1.01g、1.76mmol)及びCsCO(1.23g、3.77mmol)を添加した。溶液をArで脱気し、Pd(PPh(145mg、0.126mmol)を添加した。混合物を5分間脱気し、次いで115℃で48時間加熱した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、Celiteパッドに通して、EtOAc(200mL)で洗浄した。有機層を水(3×100mL)で洗浄し、分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-7)を得た。化合物を、DCM中の10%MeOHを使用した中性アルミナカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-7)(1.7g、2.86mmol、2ステップで収率15%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 594.44[M+H]
DCM(10mL)中の化合物(2-7)(2×800mg、1.35mmol)の撹拌溶液に、TFA(1.54g、13.46mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(25mL)でクエンチし、DCM(3×25mL)で抽出した。有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、分離して、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-8)を得た。化合物を、DCM中の10%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ1,5-[a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-8)(742mg、2.74mmol、58%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 474.37[M+H]
DCM(10mL)中の化合物(2-8)(2×750mg、1.58mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(226mg、1.90mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(クロロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-9)(1.5g、3.05mmol)を褐色の半固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 492.38[M+H]
無水MeCN(10mL)中の半純粋な化合物(2-9)(2×750mg、0.95mmol)の撹拌溶液に、NaI(256mg、1.70mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヨードメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-10)(1.6g、2.74mmol)を褐色の半固体として得た。この化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 584.21[M+H]
MeOH(10mL)及びTHF(5mL)中の半純粋な化合物(2-10)(2×800mg、1.37mmol)の撹拌溶液に、KCO(947mg、6.85mmol)を添加した。混合物をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(5mL)中のS-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)(600mg、1.37mmol)をArで10分間脱気した。この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-11)を得た。化合物を、PE中の50~70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル7-(2-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-11)(1.5g、1.85mmol、3ステップで58%)を淡褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 810.32[M+H]
DCM(15mL)中の化合物(2-11)(1.5g、1.85mmol)の撹拌溶液に、EtN(374mg、3.7mmol)、DMAP(5mg、cat.)、及びAcO(227mg、2.22mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を分離して、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-12)を得た。化合物を、30~50%EtOAc/PEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-12)(1.2g、1.12mmol、71%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 852.68[M+H]
THF(10mL)中の化合物(2-12)(1.1g、1.29mmol)の撹拌溶液に、TBAF(THF中1M、2.6mL、2.6mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を水(25mL)及びブライン(25mL)で洗浄し、分離して、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-13)を得た。化合物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-((((5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-13)(600mg、0.97mmol、75%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 614.64[M+H]
DCM(6mL)中の化合物(2-13)(2×300mg、0.49mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(70mg、0.59mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(15mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離して、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-((((5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-14)(600mg、0.95mmol)を褐色の半固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 632.53[M+H]
MeOH(2mL)及びTHF(0.1mL)中の半純粋な化合物(2-14)(600mg、0.95mmol)(2×300mg、0.47mmol)の撹拌溶液に、KCO(328mg、2.37mmol)を添加した。混合物をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(2mL)中の3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(123mg、0.47mmol)をArで10分間脱気した。この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(2-15)を得た。化合物を、石油エーテル中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-
a]ピリジン-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-15)(140mg、0.19mmol、2ステップで20%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 730.57[M+H]
トルエン(0.5mL)中のTPP(71mg、0.272mmol)の撹拌溶液に、トルエン(3mL)及びTHF(1.2mL)中の化合物(2-15)(100mg、0.136mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して、濃縮して半純粋な化合物(2-16)を得た。化合物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(2-16)(25mg、0.035mmol、26%)を灰白色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 712.16[M+H]
化合物(70mg、2-16)をSFC精製により精製して、2-17-ピーク-1(18mg)を灰白色固体として93%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得、(2-18-ピーク-2)(15mg)を灰白色固体として61%のLCMS純度(キラルHPLC:96%)で得た。これらの2つのピークを次のステップで別々に使用して、それぞれの最終化合物を得た。化合物(2-17-ピーク-1)及び化合物(2-17-ピーク-2)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
(2-17-ピーク-1):MS(LCMS)m/z712.16[M+H]
NMR(400MHz,CDCl)δ8.34-8.31(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.55-7.49(m,4H),6.92(d,J=8.4Hz,1H),6.26(d,J=1.2Hz,1H),4.88(s,1H),4.21-4.15(m,2H),3.92-3.75(m,4H),3.75-3.60(m,9H),3.52-3.44(m,2H),3.30-3.05(m,3H),2.68-2.40(m,4H),2.25-1.95(m,3H),1.90-1.75(m,2H)。(2-18-ピーク-2):MS(LCMS)m/z712.16[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.34-8.31(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.55-7.49(m,4H),6.92(d,J=8.4Hz,1H),6.26(d,J=1.2Hz,1H),4.88(s,1H),4.21-4.15(m,2H),3.92-3.75(m,4H),3.75-3.60(m,9H),3.52-3.44(m,2H),3.30-3.05(m,3H),2.68-2.40(m,4H),2.25-1.95(m,3H),1.90-1.75(m,2H)。
MeOH/THF/HO(7:7:3、1mL)中の化合物(2-17-ピーク-1)(18mg、0.025mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(5.5mg、0.126mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、DCM中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、ペンタン及びエーテルで粉砕して、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-
-カルボン酸(2A)(12mg、0.017mmol、68%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 698.16[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.30(br s,1H),8.09(d,J=7.6Hz,1H),7.86(d,J=8.8Hz,1H),7.72(d,J=7.2Hz,1H),7.51-7.41(m,2H),7.38(s,1H),7.13(d,J=8.8Hz,1H),6.67(s,1H),4.74(s,1H),4.26(s,2H),4.16-4.02(m,3H),3.90-3.81(m,1H),3.71(s,3H),3.52(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.22-2.87(m,4H),2.40-2.15(m,4H),2.01-1.90(m,2H),1.80-1.68(m,2H)。
MeOH/THF/HO(7:7:3、1mL)中の化合物(2-18-ピーク-2)(15mg、0.021mmol)の撹拌溶液に,LiOH・HO(5.5mg、0.1mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、DCM中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて半純粋な化合物を得、30%EtOAc/PEで実行したシリカゲル分取TLCによって更に精製し、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(2B)(6mg、0.008mmol、38%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 698.16[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.06(d,J=7.6Hz,1H),7.68(d,J=7.6Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.32(s,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),6.79(s,1H),5.01(s,1H),4.55-4.15(m,2H),4.12-4.01(m,3H),3.99-3.89(m,1H),3.73(s,3H),3.51(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.22-2.80(m,4H),2.40-2.15(m,4H),2.01-1.90(m,2H),1.80-1.69(m,2H)。
化合物(2A)及び(2B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例3
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[12-,b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000096
MeOH(100mL)中の5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-2-カルボン酸(3-1)(10g、65.72mmol)の撹拌溶液に、SOCl(15.64g、131.45mmol)を0℃で添加し、混合物を還流温度で6時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、MeOHと共蒸留し、高真空下で乾燥させて、メチル5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-2-カルボキシレート(3-2)(10g、60.18mmol、92%)を灰白色固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 167.09[M+H]
THF(100mL)中の化合物(3-2)(10g、60.18mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2M、60.2mL、120.4mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を氷冷した飽和NHCl溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(4×200mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(3-3)を得た。化合物を、PE中の20%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-2-イル)メタノール(3-3)(6.5g、47.04mmol、78%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 139.09[M+H]
DCM(50mL)中の化合物(3-3)(4g、28.95mmol)の撹拌溶液に、NBS(5.18g、28.95mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液(50mL)で希釈して、DCM(3×50mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(3-4)を得た。化合物をペンタン-エーテル(1:1)(3×20mL)で粉砕して、(3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-2-イル)メタノール(3-4)(5.0g、23.03mmol、79%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 217.01[M+H]
DMF(40mL)中の化合物(4-4)(2×4g、18.42mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、1.1g、27.64mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(4.04g、25.79mmol)及びKI(300mg、1.81mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応物を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、半純粋な化合物(3-5)を得た。化合物を、10~20%EtOAc/PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール(3-5)(6.8g、20.16mmol、2バッチで収率54%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 336.96[M+H]
THF(110mL)中の化合物(3-5)(2×4g、11.86mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、14.8mL、23.72mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(3.09g、16.60mmol)を-78℃で添加した。混合温度を室温までゆっくりと上昇させ、3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物をEtOAc(75mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過し、濾液を蒸発させて、半純粋な2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール(3-6)(2バッチで10g)を淡黄色の粘着性固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 385.15[M+H]
1,4-ジオキサン(15mL)中の半純粋な化合物(3-6)(16×1g、2.60mmol)の撹拌溶液に、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)(734mg、1.82mmol)及びCsCO(1.69g、5.2mmol)を添加した。溶液をArで脱気した。ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(102mg、0.156mmol)を添加し、溶液を再び5分間脱気した。混合物を100℃で16時間加熱した。1,4-ジオキサンを蒸発させ、混合物をセライトパッドに通し、EtOAc(200mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な3-7を得た。化合物を、DCM中の10%MeOHを使用したシリ
カゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(3-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-7)(3.5g、6.03mmol、16%)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 580.36[M+H]
DCM(20mL)中の化合物(3-7)(2×2.0g、3.45mmol)の撹拌溶液に、TFA(3.94g、34.5mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(25mL)でクエンチし、DCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(3-8)を得た。化合物を、DCM中の10%MeOHを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-8)(2.3g、5.03mmol、73%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 460.29[M+H]
DCM(10mL)の化合物(3-8)(2×750mg、1.63mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(233mg、1.96mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(クロロメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-9)(1.6g、3.34mmol)を褐色の粘着性固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 478.26[M+H]
無水MeCN(10mL)の半純粋な化合物(3-9)(2×800mg、1.67mmol)の撹拌溶液に、NaI(452mg、3.01mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-10)(1.8g、3.16mmol)を茶色の粘着性固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 570.27[M+H]
MeOH(10mL)及びTHF(5mL)中の半純粋な化合物(3-10)(2×900mg、1.58mmol)の撹拌溶液に、KCO(1.09g、7.9mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(5mL)中のS-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3)(832mg、1.90mmol)をArで10分間脱気した。この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させ、半純粋な3-11を得た。化合物を、PE中の50~70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、7-(2-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3
-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-11)(900mg、1.13mmol、3ステップで35%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 796.55[M+H]
DCM(10mL)中の化合物(3-11)(2×750mg、0.94mmol)の撹拌溶液に、EtN(190mg、1.88mmol)、DMAP(5mg、cat.)、及びAcO(116mg、1.13mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物(3-12)を得た。化合物を30~50%EtOAc:PEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-12)(940mg、1.12mmol、59%)を褐色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z
838.58[M+H]
THF(10mL)中の化合物(3-12)(840mg、1mmol)の撹拌溶液に、TBAF(THF中1M、2mL、2mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を水(25mL)及びブライン(25mL)で洗浄した。次いで、有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な3-13を得た。化合物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-((((5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-13)(580mg、0.96mmol、96%)を褐色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 600.38[M+H]
DCM(6mL)中の化合物(3-13)(600mg、1mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(143mg、1.2mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(15mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-((((5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピリミジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-14)(600mg、0.97mmol)を褐色の粘着性固体として得た。化合物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 618.56[M+H]
MeOH(2mL)、THF(0.1mL)中の半純粋な化合物(3-14)(600mg、0.97mmol)の撹拌溶液に、KCO(402mg、2.91mmol)を加え、溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(2mL)中の3-(アセチルチオ)ナフタレン-1-イルアセテート(4)(303mg、1.16mmol)をArで10分間脱気した。この溶液を前の混合物に滴下して加え、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc
(3×10mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な3~15を得た。化合物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-15)(500mg、0.70mmol、2ステップで69%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 716.52[M+H]
トルエン(0.5mL)中のTPP(257mg、0.98mmol)の撹拌溶液に、トルエン(3mL)及びTHF(1.2mL)中の化合物(3-15)(350mg、0.49mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して濃縮して、半純粋な3-16を得た。化合物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(3-16)(190mg、0.27mmol、55%)を灰白色固体として得た。化合物をSFCによって精製して、純粋な異性体を次のステップで示されるピーク-1及びピーク-2として得た。MS(LCMS)m/z 698.13[M+H]
化合物(190mg、3-16)をSFC精製によって精製して、(3-17-ピーク-1)(40mg)を灰白色固体として89%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得、(3-18-ピーク-2)(40mg)を灰白色固体として95%のLCMS純度(キラルHPLC:98%)で得た。これらの2つのピークを次のステップで別々に使用して、それぞれの最終化合物を得た。化合物(3-17-ピーク-1)及び化合物(3-18-ピーク-2)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
(3-17-ピーク-1):MS(LCMS)m/z698.13[M+H]+1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.76-7.48(m,4H),6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.25(d,J=1.2Hz,1H),4.93(s,1H),4.25-4.16(m,2H),3.95-3.75(m,6H),3.74-3.60(m,7H),3.55-3.45(m,2H),3.34-3.03(m,3H),2.80-2.59(m,5H),2.49-2.14(m,2H)。(3-18-ピーク-2):MS(LCMS)m/z698.13[M+H]+1H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.76-7.48(m,4H),6.44(d,J=8.8Hz,1H),6.25(d,J=1.2Hz,1H),4.93(s,1H),4.25-4.16(m,2H),3.95-3.75(m,6H),3.74-3.60(m,7H),3.55-3.45(m,2H),3.34-3.03(m,3H),2.80-2.59(m,5H),2.49-2.14(m,2H)。
MeOH/THF/HO(7:7:3、1mL)中の化合物(3-17-ピーク-1)(40mg、0.06mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(13mg、0.3mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化させ、DCM中の10%MeO
Hで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な(1F)を得た。化合物をペンタン及びエーテルで粉砕して、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(3A)(33mg、0.05mmol、83%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 684.12[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),8.10(d,J=7.2Hz,1H),7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.72(d,J=6.8Hz,1H),7.51-7.43(m,2H),7.38(s,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.68(s,1H),4.78(s,1H),4.27(s,2H),4.16-4.05(m,3H),3.90-3.81(m,1H),3.71(s,3H),3.54(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.22-2.87(m,4H),2.70-2.55(m,4H),2.40-2.10(m,2H)。
MeOH/THF/HO(7:7:3、1mL)中の化合物(3-18-ピーク-2)(40mg、0.06mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(13mg、0.3mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化させ、DCM中の10%MeOHで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋な化合物を得、ペンタン及びエーテル粉砕して、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(3B)(36mg,0.052mmol,86%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 684.12[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),8.10(d,J=7.2Hz,1H),7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.72(d,J=6.8Hz,1H),7.51-7.43(m,2H),7.38(s,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.67(s,1H),4.77(s,1H),4.26(s,2H),4.18-4.05(m,3H),3.90-3.81(m,1H),3.71(s,3H),3.54(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.22-2.87(m,4H),2.70-2.55(m,4H),2.40-2.12(m,2H)。
化合物(3A)及び(3B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例4
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000097
THF(38mL)中のエチルエチル6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-カルボキシレート(4-1)(3.8g、19.3mmol、1当量)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、8.8mL、21.3mmol、1.1当量)を0℃で添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。出発物質の消費後、反応混合物を氷冷した飽和NaSO溶液を用いて0℃でクエンチした。得ら
れるスラリーをCeliteベッドに通して濾過した。Celiteベッドを酢酸エチル(60mL)で洗浄した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、2.9g(18.8mmol、86%)の半純粋の(6,7ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-イル)メタノール(4-2)を得た。この粗生成物を更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 155.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.00(s,1H),4.82(s,2H),4.66(s,2H),4.16(t,J=5.2Hz,2H),4.15-4.07(m,2H)。
DCM(29mL)中の(6,7ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-イル)メタノール(4-2、2.9g、18.9mmol、1当量)の撹拌溶液に、NBS(3.69g、20.8mmol、1.1当量)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(30mL)の添加によりクエンチし、DCM(50mL)で希釈した。層を分離し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PEで粉砕して、(3-ブロモ-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-イル)メタノール(4-3,3.8g,16.3mmol,86%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z=234.99[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ4.73(s,2H),4.67(d,J=Hz,2H),4.16-4.13(m,2H),4.11-4.08(m,2H),2.03(t,J=5.8Hz,1H)。
DMF(100mL)中の(3-ブロモ-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-イル)メタノール(4-3、10g、43.1mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、2.06g、47.4mmol、1.1当量)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(7.39mL、47.4mmol、1.1当量)、続いてNaI(646mg、1.64mmol、0.1当量)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を氷でクエンチし、水(200mL)で希釈した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を冷水(2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、半純粋な3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン(4-4、12g、33.9mmol、79%)を得た。MS(LCMS)m/z 355.21[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33-7.30(m,2H),6.89-6.86(m,2H),4.73(s,2H),4.54(s,2H),4.49(s,2H),4.16-4.14(m,2H),4.10-4.07(m,2H),3.80(s,3H)。
THF(20mL)中の3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン(4-4、2g、5.66mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、4.6mL、7.36mmol、1.3当量)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.45g、11.33mmol、2当量)を-78℃で添加した。温度をゆっくりと室温まで上げ、次いで1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過した。濾液を蒸発させて、2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン(4-5、2.1g、粗生成物)を淡黄色固体として得
た。MS(LCMS)m/z 801.30[2M+H]
1,4-ジオキサン(22mL)及び水(4.4mL)の混合物中の2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン(4-5、2.1g、5.25mmol、1.0当量.)の撹拌溶液に、メチルメチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2、1.76g、4.4mmol、0.8当量)及びCsCO(3.57g、11mmol、2.1当量)を加えた。溶液をArで30分間脱気した。ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(286mg、0.44mmol、0.08当量)を加え、溶液を再び10分間脱気した。この混合物を110℃で16時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。褐色残渣をEtOAc(150mL)で希釈し、Celiteパッドに通し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させ、粗生成物を、EtOAc及びPEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-6、1.4g、2.34mmol、2ステップにわたって41%)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 596.34[M+H]
DCM(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-6、950mg、1.60mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TFA(1.3mL、16.0mmol、10当量)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、飽和NaHCO(2×20mL)で洗浄した。有機層を収集し、NaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させた。粗生成物を、PE中のEtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-7、430mg、0.9mmol、56%)を褐色の粘着性として得た。MS(LCMS)m/z 476.22[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55(d,J=8.8Hz,1H),7.24(d,J=8.8Hz,1H),4.82(s,1H),4.68(s,1H),4.61-4.50(m,3H),4.31-4.28(m,2H),4.20-4.05(m,4H),3.93(s,3H),3.53(s,3H),3.11-3.07(m,2H),2.08(s,3H),2.01-1.97(m,2H)。
DCM(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-7、810mg、1.705mmol、1.0当量)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.13mL、1.875mmol、1.1当量)を0℃で添加して、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させて乾燥させ、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(クロロメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-8、830mg)を得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 494.16[M+H]
無水MeCN(50mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(クロロメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-8、830mg、1.68mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、NaI(290mg、1.84mmol、1.1当量)を室温で添加し、混合物を70℃に2時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて、半純粋なメチル-3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヨードメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-9、830mg)を赤色の粘着性として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 586.26[M+H]
MeOH(4mL)、THF(4mL)中のメチル-3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヨードメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-9)(830mg、1.41mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、KCO(778mg、5.64mmol、4.0当量)を添加し、溶液をArで20分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(4mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7、625mg、1.56mmol、1.1当量)をArで20分間脱気し、この溶液を、前の混合物に30分間滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させて半純粋な4-10を得、これをPE中の50~70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-10、430mg、0.59mmol、3ステップにわたって51%)を黒色の粘着性として得た。MS(LCMS)m/z 732.38[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.26-8.24(m,1H),7.77-7.32(m,1H),7.65-7.60(m,2H),7.52-7.45(m,3H),7.26-7.23(m,1H),6.57 9(s,1H),5.97(s,1H),4.62-4.52(m,2H),4.33-4.30(m,2H),3.94-3.92(m,6H),3.71(s,1H),3.70-3.65(m,6H),3.55-2.45(m,4H),3.16(t,J=7.6Hz,2H),2.00-1.90(m,2H),1.25(d,J=6.8Hz,3H)。
トルエン(4.7mL)及びTHF(2mL)中のTPP(673mg、2.57mmol、4.0当量)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(591mg、2.57mmol、4.0当量)を0℃で添加した。10分後、THF(2.7mL)中のメチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4-10、470mg、0.642mmol、1.0当量)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。次いで、酢酸エチル層を1NのHCl水溶液(20mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物を
MeOH(10mL)に懸濁させ、10分間超音波処理した。上清をデカントした。粘着性固体を収集して、半純粋な4-11を得た。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して、生成物を豊富化した。粗生成物(120mg)をこのバッチと混合して、分取HPLCによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(4-11、260mg、0.36mmol、45%))を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 714.38[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32-8.30(m,1H),7.75-7.72(m,1H),7.54-7.50(m,4H),7.00-6.92(m,2H),6.24(s,1H),4.91(s,1H),4.57(s,2H),4.24-4.20(m,2H),4.15-4.10(m,2H),3.90-3.85(m,4H),3.80-3.70(m,9H),3.51-3.45(m,2H),3.35-3.30(m,2H),3.05(d,J=14.0Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.30-2.20(m 1H)。
メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1カルボキシレート(4-11、340mg)をSFC精製によって精製して、4-11-ピーク-1(121mg)を淡黄色固体として89.5%のLCMS純度(キラルHPLC:99.95%)で得、4-11-ピーク-2(122mg)を灰白色固体として86.5%のLCMS純度(キラルHPLC:98.68%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
4-11-ピーク-1:MS(LCMS)m/z714.41[M+H+。キラルSFC:99.95%,室温=18.21分(カラム:ChiralpakIG(4.6×250mm)、5μm;溶媒A:n-ヘキサン;溶媒B:エタノール均一溶媒(A:B):50:50;流量:1mL/分)。
4-11-ピーク-2:MS(LCMS)m/z714.45[M+H+。キラルSFC:99.95%,室温=18.21分(カラム:ChiralpakIG(4.6×250mm)、5μm;溶媒A:n-ヘキサン;溶媒B:エタノール均一溶媒(A:B):50:50;流量:1mL/分)。
THF:HO(1:1、1.4mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(4-11-ピーク-1、68mg、0.09mmol)に、LiOH・HO(80mg、1.90mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を用いてpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄した。半固体を収集し、5%MeOH:DCMでの分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(4A、21mg、31%、0.051mmol)を白色固体として得た。MS(LCMS)m
/z 700.30[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.07(d,J=7.6Hz,1H),7.78-7.69(m,2H),7.50-7.37(m,2H),7.35(s,1H),7.06(d,J=8.8Hz,1H),6.73(s,1H),4.92(br s,1H),4.52-4.43(m,3H),4.25-4.06(m,6H),3.95-3.90(m,1H),3.72(s,3H),3.60-3.50(m,5H),3.35-3.30(m,2H),3.11(d,J=14.0Hz,1H),2.96-2.92(m,2H),2.35-2.20(m,2H),LCMS purity:96.31%;HPLC:99.09%、キラル純度:99.98%。
THF:HO(1:1、1.4mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(4-11-ピーク-2,66mg、0.09mmol)、撹拌溶液に、LiOH・HO(80mg、1.90mmol)の0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄した。半固体を収集し、5%MeOH:DCMでの分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(4B、44mg、68%,0.063mmol)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 700.31[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.07(d,J=7.6Hz,1H),7.72-7.68(m,2H),7.50-7.40(m,2H),7.34(s,1H),7.05(d,J=7.6Hz,1H),6.75(s,1H),4.96(br s,1H),4.51-4.40(m,3H),4.22-4.06(m,6H),3.95-3.90(m,1H),3.72(s,3H),3.60-3.50(m,5H),3.35-3.30(m,2H),3.15-3.10(m,1H),3.00-2.97(m,2H),2.35-2.20(m,2H)。LCMS純度:99.06%、HPLC:98.23%、キラル純度:99.09%。
化合物(4A)及び(4B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例5
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[5,1-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000098
THF(250mL)中のエチル4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-2-カルボキシレート(5-1)(12.5g、63.1mmol、1当量)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、26mL、63.1mmol、1当量)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。出発物質の消費後、反応を氷冷した飽和Na
溶液によって0℃でクエンチした。得られるスラリーをCeliteベッドに通して濾過し、DCM中の10%MeOH(3×100mL)で洗浄した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過して乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をPEで粉砕して半純粋な(4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-2-イル)メタノール(5-2、9g、57.6mmol、91%)を灰白色固体として得、精製せずに使用した。MS(LCMS)m/z 157.01[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.04(s,1H),5.15(t,J=1.8Hz,2H),4.64(s,2H),4.08(s,2H),2.20(br s,1H)。
DCM(250mL)中の(4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-2-イル)メタノール(5-2)(24.5g、157mmol、1当量)の撹拌溶液に、NBS(30.76g、172.8mmol、1.1当量)を0℃で添加し、室温で1時間撹拌した。溶媒を乾燥するまで蒸発させ、残渣を水(500mL)と酢酸エチル(1.5L)との間で分画した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×300mL)で更に抽出した。合わせた有機層を、ブライン(1×200mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な5-3を得、PEで粉砕して、(3-ブロモ-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-2-イル)メタノール(5-3、27g、115.9mmol、73%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z
234.97[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ5.20(s,2H),4.64(s,2H),4.03-4.02(m,2H),1.85(br
s,1H)。
DMF(175mL)中の(3-ブロモ-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-2-イル)メタノール(17.5g、74.46mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、3.28g、81.91mmol、1.1当量)を0℃で添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。次に、1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(11mL、81.91mmol、1.1当量)、続いてKI(1.23g、7.45mmol、0.1当量)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を氷でクエンチし、水(200mL)で希釈した。沈殿物を濾別し、水(3×20mL)で洗浄した。固体を収集し、減圧下で乾燥させて、半純粋な5-4を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール(5-4、12g、33.8mmol、45%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 357.10[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33-7.29(m,2H),6.89-6.86(m,2H),5.21(s,2H),4.53(s,2H),4.46(s,2H),4.20(t,J=1.8Hz,2H),3.80(s,3H)。
1,4-ジオキサン(70mL)中の3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール(3.5g、9.85mmol)及びビス(ネオペンチルグリコラト)ジボラン(10.05g、39.43mmol、4.0当量)の溶液を、20分間脱気した。この混合物に、KOAc(3.8g、39.43mmol、4.0当量)及びPd(dppf)ClDCM錯体(803mg、0.985mmol、0.1mmol)を添加した。混合物を再び10分間脱気し、次いで125℃に4時間加熱した。混合物をCeliteベッドに通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。濾液を濃縮乾固させた。粗生成物を2NのHCl(50mL)と酢酸エチル(100mL)との間で分画した。酢酸エチル層を収集し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、半純粋な生成物5-5(9.5g)を淡黄色液体として得た。MS(LCMS)m/z 320.75[M+H]
1,4-ジオキサン(180mL)の混合物中の(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)ボロン酸(9g、28.13mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-ブロモ-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2)(7.89g、19.68mmol、0.7当量)及びCsCO(18.27g、56.25mmol、2.0当量)を添加した。溶液をArで20分間脱気した。この混合物に、ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II).DCM錯体(1.57g、2.79mmol、0.08当量)を添加し、混合物を再び10分間脱気した。混合物を85℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。混合物をCeliteベッドに通して濾過し、酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を収集し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をEtOAc(200mL)と水(100mL)との間で分画した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物を、EtOAc及びPEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-6、4g、6.7mmol)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z
598.25[M+H]
DCM(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4g、6.7mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TFA(4mL、1容量)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(100mL)に溶解し、飽和NaHCO(2×20mL)で洗浄した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中のEtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-7、1g、2.1mmol、3ステップにわたって32%)を褐色の粘着性として得た。MS(LCMS)m/z 478.33[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.58(d,J=8.4Hz,2H),7.24(d,J=8.4Hz,2H),5.15(s,1H),4.65(s,1H),4.55-4.45(m,2H),4.15-4.10(m,3H),4.08-3.95(s,1H),3.92(s,3H),3.87-3.80(m,1H),3.58(s,3H),3.10-3.05(m,2H),2.08(s,3H)。
DCM(7mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(700mg、1.46mmol、1.0当量)のAr下撹拌溶液に、SOCl(261mg、2.20mmol、1.5当量)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を乾燥するまで蒸発させた。残渣をEtOAc(30mL)と飽和NaHCO(20mL)との間で分画した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×30mL)で更に抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗5-8(700mg)を得、精製せずに使用した。MS(LCMS)m/z 496.13[M+H]
無水MeCN(7mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7
-(2-(クロロメチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-8)(700mg、1.41mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、NaI(412mg、2.82mmol、2.0当量)を室温で添加し、混合物を85℃に3時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を氷冷水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヨードメチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-9、720mg)を暗黄色の液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 588.20[M+H]
MeOH(3.2mL)、THF(7.2mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヨードメチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-9)(720mg、1.22mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、KCO(673mg、4.88mmol、4.0当量)を添加し、Arで20分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(4mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7)(489mg、1.22mmol、1.1当量)をArで20分間脱気し、この溶液を前の混合物に30分間滴下して加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な5-10を得、PE中の50~70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5-10、350mg、0.48mmol、3ステップにわたって34%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 734.49[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.17(br s,1H),8.26-8.20(m,1H),7.77-7.70(m,1H),7.65-7.60(m,2H),7.52-7.45(m,3H),7.26-7.20(m,2H),6.54(s,1H),5.97(s,1H),5.35-5.30(m,1H),4.15-4.10(m,1H),4.00-3.90(m,6H),3.80-3.45(m,12H),3.20-3.10(m,2H),2.00-1.90(m,2H),
トルエン(4.5mL)及びTHF(2mL)中のTPP(482mg、1.84mmol、3.0当量)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(424mg、1.84mmol、3.0当量)を0℃で添加した。10分後、THF(2.5mL)中のメチル6-クロロ-7-(2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4H,6H-ピラゾロ[1,5-c]チアゾール-3-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(450mg、0.614mmol、1.0当量)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を氷冷水(10mL)中に懸濁させた。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄した。固体をシリカゲルカラムによって更に精製して、半純粋なメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(5-11、400mg)を白色固体として得、
これを分取HPLCによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(5-11、260mg、0.36mmol、45%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 716.28[M+H]。HPLC99.8%。
メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(340mg)を、SFC精製によって精製して、5-11-ピーク-1(150mg)を淡黄色固体として99.26%のLCMS純度(キラルHPLC:99.66%)で得、5-11-ピーク-2(115mg)を灰白色固体として97.94%のLCMS純度(キラルHPLC:99.89%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
5-11-ピーク-1:MS(LCMS)m/z716.28[M+H]キラルSFC:99.26%、RT=13.922分(カラム:ChiralpakIG(4.6×250mm)、5μm、溶媒A:n-ヘキサン、溶媒B:エタノール異性体(A:B):50:50、流量:1mL/分)。
5-11-ピーク-2:MS(LCMS)m/z716.36[M+H]キラルSFC:99.89%、RT=19.805分(カラム:ChiralpakIG(4.6×250mm)、5μm、溶媒A:n-ヘキサン、溶媒B:エタノール異性体(A:B):50:50、流量:1mL/分)。
THF:HO(1:1;1.4mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(5-11-ピーク-1)(120mg、0.17mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、LiOH・HO(78mg、3.4mmol、20当量)を0℃で添加し、80℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させて収集して(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(5A、100mg、84%,0.14mmol)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 702.22[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.10(d,J=7.6Hz,1H),7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.73(d,J=7.2Hz,1H),7.51-7.41(m,2H),7.39(s,1H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),6.49(s,1H),5.35-5.25(m,2H),4.80(s,1H),4.26(s,2H),4.10-4.02(m,1H),4.00-3.90(m,1H),3.90-3.80(2H),3.70(s,3H),3.57(s,3H),3.50-3.40(m,2H),3.25-3.20(m,2H),3.15-3.05(m,2H),2.90(d,J=14Hz,1H),2.40-2.30(m 1H),2.30-2.15(m,1H)。LCMS純度:99.27%、HPLC:98.77%、キラル純度:99.35%。
THF:HO(1:1、1.4mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(5-11-ピーク-2)(95mg、0.13mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(63mg、2.65mmol)を0℃で添加し、室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄した。固体を収集して、((Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-1H,2H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-c]チアゾラ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(5B、80mg、86%、0.11mmol)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 702.15[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.09(d,J=7.6Hz,1H),7.80(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.51-7.41(m,2H),7.37(s,1H),7.09(d,J=8.8Hz,1H),6.69(s,1H),5.31-5.25(m,2H),4.88(s,1H),4.36-4.26(s,1H),4.25-4.20(m,1H),4.10-4.02(m,1H),4.00-3.80(m,3H),3.71(s,3H),3.55(s,3H),3.50-3.40(m,2H),3.25-3.20(m,2H),3.10-2.90(m,3H),2.40-2.20(m 2H)、LCMS純度:98.44%。HPLC:98.82%、キラル純度:99.96%。
化合物(5A)及び(5B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例6
(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000099
1,4-ジオキサン:水(56mL、14mL)中の1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5)(7g、14.64mmol)の脱気溶液に、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(
3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-1)(5.460g、14.64mmol)及びCsCO(9.516g、29.28mmol)を添加した。溶液をArで20分間脱気した。ジクロロ[1 1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(571mg、0.878mmol)を加え、溶液を再び10分間脱気した。混合物を100℃で2時間加熱した。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、PE中の30%EtOAcを使用して溶離して、6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-2、7.5g、11.62mmol、79%)を褐色の粘性液体として得た。MS(ESI)m/z 646.34[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.23(m,2H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),7.01-6.98(m,2H),6.90-6.86(m
2H),6.76-6.73(m,2H),5.41-5.25(m,2H),4.44-4.36(m,3H),4.18(d,J=11.2Hz,1H),3.80(s,3H),3.78(s,3H),3.73(s,3H),3.66(s,3H),3.44-3.38(m,2H),2.72(t,J=7.8Hz,2H),2.02(s,3H)。
無水DMF(75mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(7.5g、11.62mmol)の撹拌溶液に、CsCO(4.534g、13.953mmol)及びMeI(1.448mL、23.255mmol)を添加した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を水(250mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-3、7.5g、11.3mmol、97%)を黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 660.61[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.22(m,1H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),6.88-6.80(m,4H),6.69-6.64(m,2H),5.40-5.28(m,2H),4.40-4.30(m,3H),4.21(d,J=11.6Hz,1H),3.90(s,3H),3.80(s,3H),3.75(s,3H),3.67(s,3H),3.55(br s,1H),3.48(s,3H),3.40-3.30(m,2H),2.66(t,J=7.8Hz,2H),1.95(s,2H)。
DCM(130mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(8.5g、12.898mmol)の撹拌溶液に、TFA(7mL、90.28mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(2×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物(8.4g)を得た。この半純粋な化合物をMeOH(78mL)に溶解し、KCO(3.39g、24.566mmol)を室温で添加
し、混合物を2時間撹拌した。混合物をCHCl(200mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄して、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製し、PE中の30%EtOAcで溶離して、メチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-4、4.0g、7.42mmol、57%)を黄色液体として得た。MS(ESI)m/z
540.26[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.24(m,1H),7.08(d,J=8.8Hz,2H),6.88-6.85(m,2H),5.38(m,2H),4.52-4.48(m,2H),3.92(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H),3.51(s,3H),3.35-3.30(m,2H),2.65(t,J=7.8Hz,2H),1.95(s,3H),1.86(br s,1H)。
DCM(40mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4g、7.42mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.645mL、8.90mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(2×50mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-5、4.1g、7.36mmol、LCMS、97%)を淡黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 558.26[M+1]
無水MeCN(90mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4.1g、7.36mmol)の撹拌溶液に、NaI(1.985g、13.24mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2.5時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-6、4,3g、6.625mmol、90%;LCMS:93%)を淡黄色の液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 650.34[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66(d,J=8.4Hz,1H),7.28-7.26(m,1H),7.07(d,J=8.8Hz,2H),6.89-6.85(m,2H),5.36-5.24(m,2H),4.29(d,J=10.0Hz,1H),4.22(d,J=10.4Hz,1H),3.92(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H),3.49(s,3H),3.37-3.32(m,2H),2.68-2.64(m,2H),1.93(s,3H)。
脱気したMeOH(40mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(4g、6.163mmol)の撹拌溶液に、KCO(2.03g、1
4.718mmol)を添加し、Arで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(40mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7)(2.465g、6.163mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をCHCl(300mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-7、5g、5.97mmol、3ステップにわたって80%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 838.50[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.20(br s,1H),8.03(d,J=10.0Hz,1H),7.71(t,J=10.8Hz,2H),7.46-7.34(m,2H),7.32-7.24(m,2H),7.12-7.06(m,2H),6.94-6.86(m,2H),6.78(br s,1H),5.90(s,1H),5.29(s,2H),4.27(s,2H),3.84(s,3H),3.80-3.70(m,7H),3.68(s,3H),3.53(s,3H),3.40-3.35(m,3H、溶媒残留ピークと合併)3.28-3.22(m,2H),2.60-2.50(m,2H),1.90(s,3H)。
THF(40mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5.4g、6.451mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(32.2mL、32.25mmol)を0℃で添加し、混合物を75℃で16時間加熱した。混合物を0℃に冷却した。反応物をMeOH(5mL)及び4NのHCl(10mL)でクエンチした。混合物を30分間撹拌した後、CHCl(2×500mL)で抽出した。有機層をNaHCO水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な化合物を得、PE中の65%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(6-8、2.4g、2.966mmol、46%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 810.49[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.70(br s,1H),8.18-8.15(m,1H),7.72(d,J=7.6Hz,1H),7.65-7.60(m,2H),7.50-7.40(m,2H),7.26-7.24(m,2H),7.09(d,J=8.8Hz,2H),6.83-6.79(m,2H),6.54(s,1H),5.91(s,1H),5.40-5.27(m,2H),3.95-3.90(m,5H),3.77(s,3H),3.67-3.65(m,2H),3.62(s,1H),3.55-3.40(m,9H),3.20-3.13(m,2H),2.00-1.93(m,5H)。
トルエン(10mL)及びTHF(1mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-
ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3×800mg、0.988mmol)の撹拌溶液に、TPP(1.294g、4.94mmol)及びジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(1.130g、4.94mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、半純粋な6-9を得、MeOH(10mL)で粉砕して、メチル(Z)-1-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(6-9、600mg、0.758mmol、25%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 792.46[M+1]
圧力チューブ中で、TFA(10mL)中の得られたメチル(Z)-1-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(600mg、0.758mmol)の撹拌溶液に、アニソール(0.49g、4.548mmol)を室温で添加し、混合物を100℃で40時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗化合物をMeOH(3mL)で粉砕して、メチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(6-10、360mg、0.536mmol、70%)を灰白色の固体として得た。MS(ESI)m/z 672.30[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.63(br s,1H),8.14-8.08(m,1H),7.94-7.84(m,1H),7.76-7.65(m,1H),7.53-7.44(m,2H),7.40(s,1H),7.20-7.10(m,1H),6.64(br s,1H),4.78(s,1H)4.30-4.20(m,2H),4.15-4.05(m,2H),3.84(s,3H),3.83-3.73(m,1H),3.68(s,3H),3.50-3.35(m,4H),3.20-3.00(m,4H),2.40-2.30(m,1H),2.28-2.20(m,1H),1.98(br s,3H)。
メチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(6-10、360mg)をSFCによって精製して、6-10-ピーク-1(120mg)を灰白色固体として94%のLCMS純度(キラルHPLC:99.87%)で得、6-10-ピーク-2(117mg)を灰白色固体として98%のLCMS純度(キラルHPLC:99.31%)を得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
6-10-ピーク-1:MS(ESI)m/z672.30[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.63(br s,1H),8.14-8.08(m,1H),7.92-7.85(m,1H),7.76-7.65(m,1H),7.52-7.45(m,2H),7.40(s,1H),7.20-7.10(m,1H),6.64(br s,1H),4.78(s,1H),4.30-4.20(m,2H),4.15-4.05(m,2H),3.85-3.73(m,4H),3.68(s,3H),3.50-3.35(m,5H),3.20-3.00(m,3H),
2.40-2.30(m,1H),2.28-2.20(m,1H),1.95(br s,3H)。LCMS純度:93.97%、キラルHPLC:99.87%。
6-10-ピーク-2:MS(ESI)m/z 672.30[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.63(br s,1H),8.14-8.08(m,1H),7.90-7.85(m,1H),7.76-7.65(m,1H),7.52-7.45(m,2H),7.40(s,1H),7.20-7.10(m,1H),6.62(br s,1H),4.78(s,1H),4.30-4.20(m,2H),4.15-4.05(m,2H),3.85-3.73(m,4H),3.68(s,3H),3.50-3.35(m,5H),3.20-3.00(m,3H),2.43-2.30(m,1H),2.28-2.20(m,1H),1.95(br
s,3H)。LCMS純度:98.16%、キラルHPLC:99.31%。
THF:HO(1:1,8mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(6-10-ピーク-1)(120mg、0.178mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(149mg、3.56mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を2NのHCl水溶液(5mL)を使用してpH2に酸性化した。混合物をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗5Aを得、DCM中の7%MeOHを使用して溶離した分取TLCによって精製して、5Aを得た。化合物5AをACN(1mL)、水(1mL)に溶解し、凍結した後、凍結乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(5A、50mg、0.076mmol、43%)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 658.26[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.63(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.77-7.70(m,2H),7.50-7.40(m,2H),7.36(s,1H),7.07(d,J=8.4Hz,1H),6.70(s,1H),4.87(s,1H),4.40-4.30(m,1H),4.25-4.20(m,1H),4.10-4.05(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.71(s,3H),3.52-3.45(m,6H),3.20-3.10(m,4H),3.05-2.95(m,1H),2.92(d,J=14.0Hz,1H),2.35-2.20(m,2H),1.94(s,3H);LCMS純度:99.48%。HPLC純度:99.49%及びキラルHPLC:99.22%。
THF:HO(1:1,8mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3)、6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(6-10-ピーク-2)(117mg、0.174mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(146mg、3.48mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を2NのHCl水溶液(5mL)を使用してpH2に酸性化した。混合物をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗5Bを得、DCM中の7%MeOHで溶離した分取TLCによって精製して、5Bを得た。化合物5BをACN(1mL)、水(1mL)に溶解し、凍結してから凍結乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3
),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(5B、42mg、0.063mmol、36%)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z 658.26[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.63(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.77-7.70(m,2H),7.52-7.43(m,2H),7.36(s,1H),7.07(d,J=8.0Hz,1H),6.70(s,1H),4.89(s,1H),4.40-4.30(m,1H),4.25-4.20(m,1H),4.10-4.05(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.71(s,3H),3.52-3.45(m,6H),3.20-3.10(m,4H),3.05-2.95(m,1H),2.92(d,J=14.0Hz,1H),2.35-2.20(m,2H),1.94(s,3H)、LCMS純度:98.31%。HPLC純度:98.50%及びキラルHPLC:99.04%。
化合物(6A)及び(6B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例7
(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000100
1,4-ジオキサン:水(56mL、14mL)中の1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5)(7g、14.64mmol)の脱気溶液に、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14)(5.460g、14.64mmol)及びCsCO(9.516g、29.28mmol)を添加した。溶液をArで20分間脱気した。ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(571mg、0.878mmol)を添加し、混合物を再び10分間脱気した。混合物を100℃で2時間加熱した。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、PE中の30%EtOAcを使用して溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレー
ト(7-1、7.5g、11.62mmol、79%)を褐色の粘性液体として得た。MS(ESI)m/z 646.34[M+1]。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.2(s,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.25-7.23(m,1H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),6.98(d,J=3.2Hz,2H),6.86(d,J=5.2Hz,2H),6.76(d,J=4.8Hz,2H),5.38(d,J=15.6Hz,1H),5.31-5.27(m,1H),4.43-4.35(m,3H),4.18(d,J=11.2Hz,1H),3.80(s,3H),3.78(s,3H),3.73(s,3H),3.66(s,3H),3.44-3.38(m,2H),2.71(t,J=7.8Hz,2H),2.02(s,3H)。
無水DMF(40mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(4.5g、7.142mmol)の撹拌溶液に、Cs2CO3(3.48g、10.71mmol)及びMeI(0.88mL、14.28mmol)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を水(150mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-2、4.5g、6.99mmol)を黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 644.46[M+1]
DCM(40mL)中のメチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3.6g、5.592mmol)の撹拌溶液に、TFA(4.1mL、54.372mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(2×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋(4.5g)を得た。半純粋(4.5g)をMeOH(25mL)に溶解し、TEA(5mL)を室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物をCHCl(200mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得、PE中の30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-3、2.5g、mmol、57%)を黄色液体として得た。MS(ESI)m/z 540.26[M+1]。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.64(dd,J=8.8Hz,5.2Hz,1H),7.09(d,J=8.8Hz,2H),6.98(t,J=8.0Hz,1H),6.85(d,J=8.8Hz,2H),5.34(d,J=15.6Hz,1H),5.26(d,J=15.6Hz,1H),4.53(d,J=5.2Hz,2H),3.91(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H),3.53(s,3H),3.33(t,J=8Hz,2H),2.65(t,J=7.8Hz,2H),2.08(t,J=6Hz,1H),1.95(s,3H)。
DCM(40mL)中のメチル6-フルオロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メ
トキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2.5g、4.7750mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.4mL、5.730mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をDCM(300mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-4、2.6g、4.797mmol)を淡黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 542.1[M+1]
無水MeCN(50mL)中の半純粋なメチル7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2.6g、4.797mmol)の撹拌溶液に、NaI(1.4g、9.594mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2.5時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×250mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-フルオロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-5、3.0g、4.735mmol)を淡黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 634.28[M+1]
脱気したMeOH(30mL)中の半純粋なメチル6-フルオロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3g、4.739mmol)の撹拌溶液に、KCO(719mg、5.212mmol)を添加し、Arで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(30mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(9)(2.02g、4.739mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の100%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-6、2.2g、2.588mmol、3ステップにわたって40%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 850.56[M+1]
THF(20mL)中のメチル6-フルオロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2g、2.355mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(12.9mL、12.9mmol)を0℃で添加し、混合物を75℃で16時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、反応物をMeOH(5mL)
及び4NのHCl(10mL)でクエンチした。混合物を30分間撹拌し、酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。有機層をNaHCO水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な化合物を得、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(7-7、1.2g、1.459mmol、52%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 822.59[M+1]
トルエン(10mL)中のTPP(701mg、2.679mmol)の撹拌溶液に、THF(10mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(616mg、2.679mmol)、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボン酸メチル(1.1g、1.339mmol)の溶液を添加した。混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、100%EtOAcを使用したシリカゲルカラム(100~200)精製によって精製して、半純粋な7-8を得、通常の分取HPLCによって精製して、メチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-8、580mg、0.721mmol、54%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 804.51[M+H。
圧力チューブ中で、TFA(10mL)中の得られたメチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(580mg、0.7213mmol)の撹拌溶液に、アニソール(468mg、4.328mmol)を室温で添加し、混合物を120℃で40時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、NaHCO水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な化合物を得、PE中の40%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-9、280mg、0.409mmol、56%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 684.45[M+1]
メチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3)、6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-9、280mg)をSFC精製によって精製して、7-9-ピーク-1(90mg)を灰白色固体として97.7%のLCMS純度(キラルHPLC:99.98%)で得、7-9-ピーク-2(95mg)を灰白色固体として94%のL
CMS純度(キラルHPLC:99.78%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
7-9-ピーク-1:MS(LCMS)m/z684.56[M+H]+1H NMR(400MHz,CDCl)δ9.98(br s,1H),8.15(brs,1H),7.67-7.58(m,2H),7.47-7.45(m,2H),7.29(brs,1H),6.71(t,J=8.8Hz,1H),6.36(s,1H),4.88(s,1H),4.50-4.45(m,1H),3.91-3.81(m,7H),3.61-3.49(m,5H),3.22-3.14(m,4H),2.45-2.33(m,2H),2.17(s,3H),1.49(d,J=6.4Hz,3H),1.41(d,J=6.8Hz,3H)。
7-9-ピーク-2:MS(LCMS)m/z684.56[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.98(br s,1H),8.15(brs,1H),7.67-7.58(m,2H),7.47-7.45(m,2H),7.29(brs,1H),6.71(t,J=8.8Hz,1H),6.36(s,1H),4.88(s,1H),4.50-4.45(m,1H),3.91-3.81(m,7H),3.61-3.49(m,5H),3.22-3.14(m,4H),2.45-2.33(m,2H),2.17(s,3H),1.49(d,J=6.4Hz,3H),1.41(d,J=6.8Hz,3H)。
MeOH:THF:HO(1:1:1、1mL)中のメチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-9-ピーク-1、90mg、0.131mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(83mg、01.976mmol)を室温で添加し、混合物を70℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。混合物を濾過し、(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(7-9-ピーク-1、81mg、0.122mmol、81%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 670.20[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(brs,1H),8.08(d,J=7.2Hz,1H),7.92(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.49-7.43(m,2H),7.33(s,1H),6.89(t,J=8.8Hz,1H),6.72(s,1H),4.74(s,1H),4.62-4.59(m,1H),4.28(brs,2H),4.18-4.14(m,1H),3.91-3.87(m,1H),3.52(s,3H),3.22-2.99(m,6H),2.49-2.23(m,2H),1.97(s,3H),1.32(q,J=6.4Hz,6H)。
MeOH:THF:HO(1:1:1,1mL)中のメチル(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-9-ピーク-2、95mg、0.138mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(86mg、2.07mmol)を室温で添加し、混合物を70℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(1mL)で希釈し、1NHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。混合物を濾過し、(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピル-1,2-ジ
メチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(7-9-ピーク-2、81mg、0.122mmol、92%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 670.15[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(brs,1H),8.08(d,J=7.2Hz,1H),7.92(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.49-7.43(m,2H),7.33(s,1H),6.89(t,J=8.8Hz,1H),6.72(s,1H),4.74(s,1H),4.62-4.59(m,1H),4.28(brs,2H),4.18-4.14(m,1H),3.91-3.87(m,1H),3.52(s,3H),3.22-2.99(m,6H),2.49-2.23(m,2H),1.97(s,3H),1.31(q,J=6.4Hz,6H)。
化合物(7A)及び(7B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例8
(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000101
実施例7から、ラセミメチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(7-8、55mg)をSFC精製によって精製して、8-1-ピーク-1(21mg)を灰白色固体として92%のLCMS純度(キラルHPLC:99.9%)で得、8-1-ピーク-2(21mg)を灰白色固体として99%のLCMS純度(キラルHPLC:99.7%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
8-1-ピーク-1:MS(ESI)m/z820.46[M+1]。LCMS純度:92.87%、キラル純度:99.97%。
8-1-ピーク-2:MS(ESI)m/z820.46[M+1]。LCMS純度:99.84%、キラル純度:99.72%。
脱気したMeOH:THF:HO(1:1:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(8-1-ピーク-1、21mg、0.0256mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(16mg、0.384mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を0.5NのHCl水溶液を使用してpH3に酸性化した。生成された固体を濾過し、水及びペンタンで洗浄して、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3)、6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(8A、13mg、0.016mmol、65%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 806.54[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.5(br s,1H),8.07(d,J=7.6Hz,1H),7.90(d,J=8.8Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.33(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),6.91(d,J=8.8Hz,2H),6.77(s,1H),5.26(s,2H),4.73(s,1H),4.65-4.55(m,1H),4.30(s,2H),4.20-4.15(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.73(s,3H),3.50-3.33(m,5H),3.25-3.18(m,2H),3.10-2.90(m,2H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.15(m,2H),1.89(s,3H),1.40-1.30(m,6H)。LCMS純度:99.00%及びキラル純度:98.78%。
脱気したMeOH:THF:HO(1:1:1,3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(8-1-ピーク-2、21mg、0.0256mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(16mg、0.384mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を0.5NのHCl水溶液を使用してpH3に酸性化した。生成された固体を濾過し、水及びペンタンで洗浄して、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(8B、14mg、0.017mmol、70%)を灰白色固体としてとして得た。MS(ESI)m/z 806.58[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.30(br s,1H),8.07(d,J=8.4Hz,1H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.70(d,J=7.2Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.33(s,1H),7.14(d,J=7.6Hz,1H),7.08(d,J=8.8Hz,2H),6.91(d,J=8.8Hz,2H),6.77(s,1H),5.26(s,2H),4.71(s,1H),4.65-4.55(m,1H),4.30(s,2H),4.20-4.15(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.73(s,3H),3.50-3.40(m,5H),3.25-3.18(m,2H),3.10-2.90(m,2H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.15(m,
2H),1.89(s,3H),1.40-1.30(m,6H)。LCMS純度:98.70%及びキラル純度:98.24%。
化合物(8A)及び(8B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例9
(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000102
1,4-ジオキサン:水(56mL:14mL)中の1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-4-(4,4,5,
5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(7g、14.64mmol)の脱気溶液に、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(5.460g、14.64mmol)及びCsCO(9.516g、29.28mmol)を添加した。溶液をArで20分間脱気した。ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(571mg、0.878mmol)を添加し、混合物を再び10分間脱気した。混合物を100℃で2時間加熱した。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、PE中の30%EtOAcを使用して溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-1、7.5g、11.62mmol、2ステップにわたって79%)を褐色の粘性液体として得た。MS(ESI)m/z 646.34[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.30(s,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.23(m,2H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),7.01-6.98(m,2H),6.90-6.86(m 2H),6.76-6.73(m,2H),5.41-5.25(m,2H),4.44-4.36(m,3H),4.18(d,J=11.2Hz,1H),3.80(s,3H),3.78(s,3H),3.73(s,3H),3.66(s,3H),3.44-3.35(m,2H),2.72(t,J=7.8Hz,2H),2.02(s,3H)。
無水DMF(75mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(7.5g、11.62mmol)の撹拌溶液に、CsCO(4.534g、13.953mmol)及びMeI(1.448mL、23.255mmol)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を水(250mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-2、7.5g、11.3mmol、97%)を黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 660.61[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.22(m,1H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),6.84-6.80(m,4H),6.69-6.64(m,2H),5.40-5.28(m,2H),4.40-4.30(m,3H),4.21(d,J=11.6Hz,1H),3.90(s,3H),3.80(s,3H),3.75(s,3H),3.67(s,3H),3.55(br s,1H),3.48(s,3H),3.40-3.30(m,2H),2.66(t,J=7.8Hz,2H),1.95(s,2H)。
DCM(130mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(1-(4-メトキシベンジル)-3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(8.5g、12.898mmol)の撹拌溶液に、TFA(7mL、90.28mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(2×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、
濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物(8.4g)を得た。半純粋な化合物(8.4g)をMeOH(78mL)に溶解し、KCO(3.39g、24.566mmol)を室温で添加した。混合物を2時間撹拌した。混合物をCHCl(200mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得、PE中の30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-3、4.0g、7.42mmol、57%)を黄色液体として得た。MS(ESI)m/z 540.26[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.26-7.24(m,1H),7.08(d,J=8.8Hz,2H),6.88-6.85(m,2H),5.38-5.26(m,2H),4.52-4.48(m,2H),3.92(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H),3.51(s,3H),3.35-3.30(m,2H),2.65(t,J=7.8Hz,2H),1.95(s,3H),1.86(br s,1H)。
DCM(24mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2.4g、4.44mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(0.48mL、6.66mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(2×50mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-4、2.38g、4.272mmol、LCMS:95%)を淡黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 558.54[M+1]
無水MeCN(25mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2.38g、4.272mmol)の撹拌溶液に、NaI(1.15g、7.689mmol)を室温で添加し、混合物を90℃に2.5時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-5、2.7g、4.160mmol、LCMS:93%)を淡黄色液体として得、更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 650.45[M+1]
脱気したMeOH(27mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2.7g、4.16mmol)の撹拌溶液に、KCO(1.377g、9.96mmol)を添加し、混合物をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(20mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート
(1.95g、4.56mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をCHCl(300mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。分離した有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の33%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-6、1.9g、2.196mmol、3ステップにわたって49%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 866.52[M+H]
THF(20mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1.9g、2.196mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(10.9mL、10.98mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、反応物をMeOH(5mL)及び2NのHCl水溶液(10mL)でクエンチした。混合物を0℃で撹拌し、室温で30分間撹拌した。溶液をCHCl(2×100mL)で抽出した。有機層をNaHCO水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な化合物を得、PE中の40%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(9-7、1.5g、1.792mmol、81%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 838.64[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.03(d,J=8.0Hz,1H),7.72-7.68(m,2H),7.44-7.35(m,2H),7.31(br s,1H),7.25(d,J=8.8Hz,1H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),6.90(d,J=8.4Hz,2H),6.79(s,1H),5.90(s,1H),5.30(s,2H),4.60-4.40(m,2H),4.28(s,2H),3.82(s,3H),3.73(s,3H),3.50-3.33(m,9H),3.05-2.95(m,1H),1.99(s,1H),1.89(s,3H),1.75-1.65(m,2H),1.28(d,J=6.4Hz,6H)。
予め脱気したトルエン(15mL)中のTPP(1.1g、4.4mmol)の溶液を90℃で10分間撹拌した。これに、予め脱気したTHF(10.0mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1.5g、2.0mmol)及びジ-tert-ブチル(E)-ジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(1.0g、4.4mmol)の溶液を、90℃で滴下して加えた。混合物をN下で2時間撹拌した。反応液を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(3x25mL)で抽出した。有機層を収集し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な9-8を得、PE中の0%~40%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2
(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(9-8、1g、1.2mmol、60%)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z
820.52[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30-8.25(m,1H),7.70-7.65(m,2H),7.55(d,J=8.8Hz,2H),7.51-7.45(m,3H),7.02(dd,J=8.6Hz,and 14.0Hz,3H),6.84(d,J=8.8Hz,2H),6.34(s,1H),5.30-5.20(m,2H),4.91(s,1H),4.50-4.40(m,1H),4.0-3.90(m,2H),3.88(s,3H),3.35-3.20(m,5H),3.61(s,3H),3.60-3.45(m,2H),3.35-3.30(m,1H),3.25-3.15(m,2H),2.78(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.30-2.20(m,1H),1.91(s,3H),1.49(d,J=6.4Hz,3H),1.41(d,J=6.8Hz,3H)。
(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(1.0g、1.2mmol)の撹拌溶液に、TFA(10.0mL)中で、アニソール(1.3mL、12.1mmol)を周囲温度で添加した。混合物を100℃で48時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO溶液(3×10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得、PE中の0%~60%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(9-9、650mg、0.92mmol)を淡黄色固体として得た。MS(LCMS)m/z 700.42[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20-8.14(m,1H),7.70-7.65(m,1H),7.58(d,J=8.8Hz,1H),7.50-7.45(m,2H),7.31(s,1H),7.01(d,J=8.8Hz,1H),6.36(s,1H),4.83(s,1H),4.55-4.45(m,1H),3.95-3.80(m,7H),3.59(s,3H),3.59-3.50(m,2H),3.25-3.15(m,3H),3.02(d,J=14.0Hz,1H),2.92(d,J=14.0Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.35-2.20(m,1H),2.06(s,3H),1.50(d,J=6.4Hz,3H),1.40(d,J=6.4Hz,3H)。
メチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(9-9、300mg)を、SFC精製によって精製して、9-9-ピーク-1(130mg)を灰白色固体として、及び9-9-ピーク-2(100mg)を灰白色固体として得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
9-9-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 700.40[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.90(s,1H),8.13(br s,1H
),7.65(br s,1H),7.58(d,J=8.8Hz,2H),7.50-7.45(m,2H),7.01(d,J=8.8Hz,1H),6.36(s,1H),4.83(br s,1H),4.55-4.45(m,1H),3.95-3.80(m,8H),3.67-3.50(m,4H),3.25-3.15(m,2H),2.91(br s,2H),2.44(br s,1H),2.30(bs,1H),2.06(s,3H),1.50(d,J=6.4Hz,3H),1.41(d,J=6.4Hz,3H)、LCMS純度:97.53、キラル純度:99.96%。
9-9-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 700.88[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.81(br s,1H),8.13(br s,1H),7.66(br s,2H),7.58(d,J=8.8Hz,2H),7.47-7.45(m,2H),7.01(d,J=8.8Hz 1H),6.36(s,1H),4.82(br s,1H),4.52-4.45(m,1H),4.00-3.80(m,7H),3.67-3.50(m,4H),3.23-3.16(m,2H),2.91(bs,2H),2.45(br s,1H),2.35(bs,1H),2.06(s,3H),1.49(m,3H),1.41(d,J=5.6Hz,3H)、LCMS純度:95.55%、キラル純度:99.84%。
MeOH:THF:HO(1:1:1 12mL)中の(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカ-1-カルボキシレート(9-9-ピーク-1、130mg、0.034mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(117mg、2.78mmol)の溶液を室温で添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去した。水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、灰白色の沈殿物が生成された。混合物を濾過し、固体を氷冷した水で洗浄し、真空で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(9A、110mg、0.16mmol、86%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 686.52[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.8(br s,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.70(d,J=7.4Hz,1H),7.49-7.42(m,2H),7.33(s,1H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),6.75(s,1H),4.76(s,1H),4.64-4.55(m,1H),4.34-4.23(m,2H),4.13(d,J=8.4Hz,1H),3.95-3.85(m,1H),3.46-3.41(m,6H),3.20-3.13(m,2H),3.10-2.90(m,2H),2.40-2.15(m,2H),1.90(s,3H),1.34-1.29(m,6H)。LCMS純度:97.69%、HPLC純度:97.42%、キラル純度:99.83%。
MeOH:THF:HO(1:1:1v/v/v 12mL)中の(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(9-9-ピーク-2、100mg、0.143mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(90mg、2.14mmol)を室温で添加した。混合物を70℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を6NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。白色沈殿物を濾別し、氷水で洗浄し、真空で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-
1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(9B、90mg、0.13mmol、92%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 686.52[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(bs,1H),8.08(d,J=7.6Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.70(d,J=7.2Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.34(s,1H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),6.73(s,1H),4.69(s,1H),4.65-4.55(m,1H),4.27(s,2H),4.15-4.10(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.44-3.41(m,6H),3.19-3.11(m,3H),2.96-2.93(m,1H),2.42-2.30(m,1H),2.30-2.15(m,1H),1.93(s,3H),1.34-1.29(m,6H)。LCMS純度:98.01%、HPLC純度:97.59%、キラル純度:99.89%。
化合物(9A)及び(9B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例10
(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000103
1,4-ジオキサン:水(50mL:12.5mL)中の3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1)(2×6.04g、16.20mmol)の脱気溶液に、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(4.85g、12.96mmol)及びCsCO(8.42g、25.93mmol)を添加した。溶液をArで15分間脱気した後、ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(253mg、0.3mmol)を添加した。溶液を再び15分間脱気した。混合物を100℃で3時間加熱した。出発物質の消費後、反応物を混合し、水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な7を得た。粗化合物を、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((
4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-1、9g、16.66mmol、64%)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 540.15[M+H]
無水DMF(70mL)メチル中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(2×6g、11.110mmol)の撹拌溶液に、CsCO(5.416g、16.666mmol)及びMeI(0.8mL、12.222mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(150mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-2、12.5g、22.561mmol)を褐色の半固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 554.87[M+H]
DCM(90mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2×6g、10.829mmol)の撹拌溶液に、TFA(14mL、182.29mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物をDCM(500mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(3×150mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な10-3を得、DCM中の5%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-3、5.8g、13.367mmol、2ステップで60%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 434.34[M+H]
NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.8Hz,2H),7.25(d,J=7.6Hz,2H),3.92(s,3H),3.89(s,3H),3.68(s,3H),3.53(s,3H),3.34(t,J=7.6Hz,2H),2.68-2.64(m,2H),2.05-2.03(m,4H)。
DCM(70mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5.5g、12.676mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(1.79mL、15.211mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(250mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-4、5.7g、12.601mmol)を褐色の半固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 452.06[M+H]
無水MeCN(70mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(5.7g、12
.601mmol)の撹拌溶液に、NaI(3.377g、22.682mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-5、6.2g、11.401mmol)を褐色の半固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 544.28[M+H]
MeOH(30mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2×3g、5.516mmol)の撹拌溶液に、KCO(1.8g、13.238mmol)を添加し、溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(15mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(C)(2.6g、6.068mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な10-5を得、DCM中の3%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-6、3.4g、4.471mmol、2ステップで32%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 760.42[M+H]
NMR(400MHz,CDCl)δ9.91(s,1H),8.27(d,J=7.6Hz,1H),7.76(dd,J=6.8Hz and 2.0Hz,1H),7.66-7.60(m,2H),7.52-7.45(m,2H),7.42-7.21(m,2H、溶媒残留ピークと合併),6.59(s,1H),5.84(s,1H),4.30-4.23(m,1H),3.93-3.90(m,5H),3.90-3.85(m,3H),3.70(s,3H),3.60-3.45(m,8H),3.40-3.30(m,2H),2.69(t,J=8.0Hz,2H),1.45-1.35(m,6H)。
THF(40mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3.4g、4.471mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(27mL、26.829mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。揮発物を除去し、反応物をMeOH(5mL)及び6NのHCl(10mL)でクエンチした。混合物を30分間撹拌して、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な10-5を得、DCM中の6%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(10-7、1.7g、2.324mmol、54%)を褐色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 732
。[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.90(s,1H),8.28-8.26(m,1H),7.77-7.74(m,1H),7.64-7.61(m,2H),7.51-7.45(m,2H),7.26-7.24(m,2H,溶媒ピークと合併),6.59(s,1H),5.83(s,1H),4.30-4.20(m,1H),4.00-3.90(m,7H),3.70-3.65(m,3H),3.60-3.40(m,7H),3.17(t,J=7.2Hz,2H),2.06(s,3H),2.00-1.90(m,2H),1.35-1.25(m,6H)。
トルエン(10mL)中のTPP(501mg、1.911mmol)の撹拌溶液に、トルエン(5mL)及びTHF(2mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(440mg、1.911mmol)及びメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((6-クロロ-4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2×700mg、0.955mmol)の溶液を70℃で添加し、混合物を70℃で16時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×250mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、半純粋な所望の化合物を得、50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、いくらかのTPPOとともに10-8を得、これをMeOH(5mL),で粉砕して、メチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(10-8、180mg、0.245mmol、15%)を灰白色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 714.45[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29-8.26(m,1H),7.71-7.68(m,1H),7.56-7.44(m,4H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.33(s,1H),4.89(s,1H),4.50-4.44(m,1H),4.00-3.70(m,10H),3.64(s,3H),3.53-3.47(m,2H),3.28-3.17(dd,J=13.6Hz and 14.0Hz,1H),2.78(d,J=13.6Hz,3H),2.50-2.40(m,1H),2.32-2.20(m,1H),2.04(s,2H),2.03(s,3H),1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.40(d,J=6.4Hz,3H),1.26(t,J=6.8Hz,1H)。
メチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3)、6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(170mg)をSFC精製によって精製して、10-8-ピーク-1(60mg)を灰白色固体として97.61%のLCMS純度(キラルHPLC:99.78%)で得、10-8-ピーク-2(60mg)を灰白色固体として99.58%のLCMS純度(キラルHPLC:98.51%)で得た。これらの2つのピークを、それぞれの最終化合物を得るために次のステップに別々に使用した。
10-8-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 714.31[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29-8.26(m,1H),7.70-7.68(m,1H),7.51-7.46(m,3H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.33(s,1H),4.89(s,1H),4.49-4.44(m,1H),4.00-3.70(m,11H),3.64(s,2H),3.53-3.47(m,2H),3.28-3.17(dd,J=13.6Hz and 14.0Hz,3H),2.78(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),
2.32-2.20(m,1H),2.02(s,3H),1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.40(d,J=6.4Hz,3H),1.26(t,J=6.8Hz,1H)。
10-8-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 714.34[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29-8.26(m,1H),7.71-7.68(m,1H),7.51-7.46(m,3H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.33(s,1H),4.89(s,1H),4.50-4.44(m,1H),4.00-3.70(m,11H),3.64(s,2H),3.53-3.47(m,2H),3.28-3.17(dd,J=13.6Hz and 14.0Hz,3H),2.78(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.32-2.20(m,1H),2.02(s,3H),1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.40(d,J=6.4Hz,3H),1.26(t,J=6.8Hz,1H)。
THF:HO(3:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(10-8-ピーク-1、60mg、0.084mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HOを三等分して3時間間隔(52mg、1.26mmol)で、0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な10Aを得、分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(10A、14mg、0.020.mmol、24%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 700.34[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.05(d,J=7.6Hz,1H),7.80-7.75(m,1H),7.69(d,J=7.2Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.30(s,1H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),6.82(s,1H),4.90(br s,1H),4.70-4.55(m,1H),4.50-4.40(m,1H),4.26-4.22(m,1H),4.15-4.12(m,1H),4.00-3.90(m,1H),3.75(s,3H),3.50-3.40(m,5H),3.20-3.10(m,2H),3.01-2.95(m,2H),2.33-2.25(m,2H),1.95(s,3H),1.34-1.29(m,6H),1.25(s,1H)。HPLC:95.14%、キラル純度:98.57%。
THF:HO(3:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(10-8-ピーク-2、60mg、0.084mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HOを三等分して3時間間隔(52mg、1.26mmol)で、0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な10Bを得、これを分取TLCによって精製して、(Z)-1-クロロ-6-イソプロピル-1,2,2
-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(10B、21mg、0.028mmol、34%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 700.34[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.05(d,J=7.6Hz,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.70(d,J=1.2Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.33(s,1H),7.14(d,J=8.8Hz,1H),6.76(s,1H),4.70(br s,1H),4.65-4.55(m,1H),4.29(s,2H),4.20-4.15(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.76(s,3H),3.50-3.40(m,5H),3.20-3.10(m,3H),2.40-2.35(m,1H),2.30-2.15(m,1H),1.95(s,3H),1.34-1.29(m,6H),1.25(s,2H)。HPLC:94.59%、キラル純度:98.45%。
化合物(10A)及び(10B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例11
(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000104
1,4-ジオキサン:水(50mL:12.5mL)中のメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(5g、13.40mmol)の脱気溶液に、3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-H-ピラゾール(1、6.23g、16.75mmol)及びCsCO(8.739g、26.80mmol)を添加した。溶液をArで15分間脱気し、続いてジクロロ[1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(0.26g、0.40mmol)を添加した。溶液を再び15分間脱気した。混合物を100℃で4時間加熱した。反応完了時、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗11-1を得、PE中の70%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-1、4g、7.95mmol、55%)を褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 540.83[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.17(s,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.30-7.23(m,2H),7.02-6.98(m,2H),6.76-6.72(m,2H),4.50-4.35(m,4H),4.13(d,J=11.2Hz,1H),3.90(s,3H),3.80-3.70(m,7H),3.67(s,3H),3.45-3.40(m,2H),2.72(t,J=7.8Hz,2H)2.05(s,3H)。
無水DMF(100mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-1、10g、18.51mmol)の撹拌溶液に、CsCO(18.1g、55.55mmol)、続いてMeI(13.05g、92.59mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-2、10g)を褐色油として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 554.83[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.02(s,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.26-7.22(m,2H),6.88-6.82(m,2H),6.68-6.65(m,2H),4.50-4.45(m,1H),4.35-4.20(m,4H),3.91(s,3H),3.89(s,3H),3.80(s,1H),3.75(s,4H),3.67(s,3H),3.50(s,3H),3.40-3.30(m,2H),2.67(t,J=7.8Hz,2H),2.06(s,3H)。
DCM(100mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-2、10g、18.05mmol)の撹拌溶液に、TFA(20.5mL、180.50mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応完了後、反応物をNaHCO溶液(350mL)でクエンチし、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗11-
3を得、DCM中の8%MeOHで溶離するシリカゲル(100~200メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-3、5.5g、12.67mmol、70%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 434.10[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(d,J=8.4Hz,1H),7.26-7.24(m,1H),4.50-4.40(m,2H),3.92(s,3H),3.89(s,3H),3.78(s,1H),3.68(s,3H),3.53(s,3H),3.49(s,3H),3.35-3.31(m 2H),2.70-2.65(m,2H),2.05(s,3H)。
DCM(100mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-3、10g、23.04mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(2mL、27.65mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をNaHCO(100mL)及びDCM(2×200mL)でクエンチした。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗メチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-4、10g)を褐色油として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 452.34[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),4.50-4.37(m,2H),3.93(s,3H),3.87(s,3H),3.68(s,3H),3.55(s,3H),3.37-3.32(m,2H),2.67(t,J=7.8Hz,2H),2.05(s,3H)。
無水MeCN(100mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-4、10g、22.17mmol)の撹拌溶液に、NaI(5.98g、39.91mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で3時間加熱した。反応完了後、混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗のメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-5、10g)を褐色油として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 544.36[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66(d,J=8.4Hz,1H),7.27(d,J=8.4Hz,1H),4.25-4.09(m,2H),3.93(s,3H),3.87(s,3H),3.67(s,3H),3.58(s,3H),3.38-3.33(m,2H),2.70-2.66(m,2H),2.05(s,3H)。
MeOH(50mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-5、5g、9.19mmol)の撹拌溶液に、KCO(5.1g、36.76mmol)を添加し、溶液をArで15分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(20mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(12、4.6g、9.19
mmol)をArで15分間脱気し、この溶液を上記混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗11-6を得、PE中の60%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-6、4.3g、5.72mmol、62%)を淡褐色油として得た。MS(LCMS)m/z 838.53[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29-8.26(m,1H),7.76-7.65(m,1H),7.63-7.60(m,2H),7.50-7.47(m,2H),7.27-7.25(m,2H),6.92(d,J=8.8Hz,2H),6.74-6.70(m,2H),6.67(s,1H),6.02(s,1H),5.01(s,1H),3.93(s,3H),3.89(,3H),3.80(s,2H),3.72(s,3H),3.70(s,3H),3.60(s,3H),3.40-3.30(m,2H),2.71(t,J=7.8Hz,2H),2.05(s,3H)。
THF(25.0mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-6、2.5g、2.98mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(15mL、14.92mmol)を0℃で添加し、混合物を70℃で16h撹拌した。出発物質の完了後、反応物をMeOH(20mL)でクエンチし、1時間還流させた。混合物を濃縮し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗11-7を得、PE中の70%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-7、1.3g、1.60mmol、53%)を褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 810.67[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.80(br s,1H),8.30-8.25(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.65-7.60(m,2H),7.52-7.47(m,2H),7.26-7.24(m,1H),6.92(d,J=8.8Hz,2H),6.74-6.70(m,2H),6.66(s,1H),6.02(s,1H),5.01(s,2H),3.93(s,3H),3.90(s,3H),3.81(s,2H),3.68(s,3H),3.66-3.63(m,2H),3.60-3.48(m,8H),3.16(t,J=7.2Hz,2H),2.10-2.04(m,4H),1.99-1.94(m,2H)。
トルエン(2mL)中のTPP(0.38g、0.74mmol)の撹拌溶液に、トルエン(8mL)及びTHF(2mL)中のジ-tert-ブチル(E)-ジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(0.34g、1.48mmol)及びメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1
-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(0.6g、0.74mmol)の溶液を70℃で添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応の完了後、反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗11-8を得て、PE中の60%EtOAcで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-6-(4-メトキシベンジル)-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-8、0.25g、0.316mmol、43%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 792.46[M+H]
TFA(12mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-6-(4-メトキシベンジル)-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-8、0.8g、1.01mmol)の撹拌溶液に、アニソール(0.65mL、6.06mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮して粗11-9を得、これを水中の40%ACNで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィ(逆相)によって精製して、まだ粗である11-9を得、分取HPLCによって精製した。収集した画分(200mL)を減圧下で濃縮して、メチル(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-9、0.36g、0.536mmol、33%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 672.37[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32-8.29(m,1H),7.73-7.70(m,2H),7.53-7.47(m,4H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),6.46(s,1H),5.39(s,1H),4.05-3.95(m,2H),3.90-3.75(m,7H),3.60(s,3H),3.50-3.45(m,4H),3.35-3.20(m,3H),3.03(d,J=14.8Hz,1H),2.48-2.40(m,1H),2.30-2.20(m,1H),2.05(s,3H)。
メチル(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-9、360mg)をSFC精製によって精製して、11-9-ピーク-1(150mg)を灰白色固体として99.02%のLCMS純度(キラルHPLC:99.86%)で得、11-9-ピーク-2(150mg)を灰白色固体として96.54のLCMS純度(キラルHPLC:99.04%)で得た。これらの2つのピークを、それぞれの最終化合物を得るために次のステップに別々に使用した。
11-9-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 672.30[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32-8.29(m,1H),7.73-7.70(m,2H),7.53-7.46(m,4H),6.98(d,J=8.8Hz,1H),6.46(s,1H),5.39(s,1H),4.05-3.95(m,2H),3.90-3.75(m,7H),3.60(s,3H),3.50-3.45(m,4H),3.35-3.20(m,3H),3.03(d,J=14.4Hz,1H),2.48-2.40(m,1H),2.30-2.20(m,1H),2.05(s,3H)。
11-9-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 672.26[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32-8.29(m,1H),7.73-7.70(m,2H),7.53-7.47(m,4H),6.98(d,J=8.8Hz,1H),6.46(s,1H),5.41(s,1H),4.05-3.95(m,2H),3.90-3.75(m,7H),3.61(s,3H),3.50-3.45(m,4H),3.35-3.20(m,3H),3.03(d,J=14.4Hz,1H),2.48-2.40(m,1H),2.30-2.20(m,1H),2.05(s,3H)。
THF:HO(1:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-9-ピーク-1、2×75mg、0.116mmol)の撹拌溶液:に、LiOH・HOを三等分して3時間間隔(70.3mg、1.674mmol)で、0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、混合物を2NのHCl水溶液(5mL)を使用してpH2に酸性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で乾燥させ、粗11Aを得、DCM中の7%MeOHで溶離する分取TLCによって精製して、11Aを得た。化合物11AをACN(1mL)、水(1mL)に溶解し、凍結し凍結乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(11A、70.3mg、0.106mmol、50%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 658.29[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.7(s,1H),8.10-8.05(m,1H),7.75-7.65(m,1H),7.64-7.50(m,1H),7.50-7.30(m,3H),7.00(br
s,1H),6.80-6.50(br s,1H),5.10(br s,1H),4.40-3.90(m,7H),3.60-3.40(m,5H),3.40-2.80(m,5H),2.30-2.20(m,2H),1.98(s,3H);LCMS純度:98.12%。HPLC純度:99.11%、キラルHPLC純度:99.82%。
THF:HO(1:1、3mL)中の(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(11-9-ピーク-2、2×75mg、0.223mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HOを三等分して3時間間隔(70.3mg、1.674mmol)で、0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、混合物を2NのHCl水溶液(5mL)を使用してpH2に酸性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で乾燥させ、粗11Bを得、DCM中の7%MeOHで溶離する分取TLCによって精製して、11Bを得た。化合物11BをACN(1mL)、水(1mL)に溶解し、凍結させ、凍結乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(11B、81.8mg、0.123mmol、58%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 658.29[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.5(br s,1H),8.10-8.05(m,1H),7.73-7.60(m,2H),7.50-7.40(m,2H),7.35(s,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),6.66(br s,1H),4.99(s,1H),4.25-3.85(m,4H),3.75(s,3H),3.60-3.40(m,4H),3.40
-3.10(m,2H),3.05-2.90(m,2H),2.35-2.20(m,2H),1.98(s,3H)、LCMS純度:98.07%。HPLC純度:99.40%、キラルHPLC純度:98.63%。
化合物(11A)及び(11B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例12
(Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000105
MeOH(40mL)中の実施例11からの半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(11-5、8g、14.718mmol)の撹拌溶液に、THF(15mL)及びKCO(2.03g、14.718mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(40mL)中のS-((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(3、7.09g、16.183mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(250mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な12-1を得、50~70%EtOAcのPEを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル7-(3-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-1、6.5g、8.014mmol、3ステップで48%)を淡褐色液体として得た
。MS(LCMS)m/z 812.19[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.68-7.62(m,4H),7.56(d,J=8.8Hz,1H),7.48-7.35(m,6H),7.20(d,J=8.4Hz,1H),5.86(s,1H),4.55(s,2H),3.90(s,3H),3.86(s,3H),3.73(s,3H),3.68(s,3H),3.61-3.48(m,6H),3.40-3.25(m,2H),2.64(t,J=8.0Hz,2H),2.02(s,3H),1.04(s,9H)。
THF(90mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-((((5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-1、6.5g、8.00mmol)の撹拌溶液に、TBAF(THF中1M、8.0mL、8.00mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を水(200mL)及びブライン(250mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な12-2を得、DCM中の5%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-2、3.1g、5.399mmol、67%)を褐色の半固体として得た。MS(LCMS)m/z 574.57[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.24(d,J=8.4Hz,1H),5.92(s,1H),4.54(s,2H),3.92(s,3H),3.85(s,3H),3.76(s,3H),3.64(s,3H),3.60-3.45(m,7H),3.40-3.30(m,2H),2.67(t,J=8.0Hz,2H),2.04(s,3H)。
DCM(50mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-(((5-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-2、3.1g、5.399mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(764mg、6.478mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をDCM(300mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-3、3.1g、5.231mmol)を褐色の半固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 594.44[M+H]
MeOH(20mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-3、3g、5.063mmol)の撹拌溶液に、KCO(1.64g、12.150mmol)を添加し、溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、メタノール(15mL)中の3-(アセチルチオ)-7-クロロナフタレン-1-イルアセテート(中間体4と同じ手
順から作成)(1.64g、5.5692mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な12-4を得、DCM中の3%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((6-クロロ-4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-4、2.5g、3.26mmol、2ステップで60%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 766.08[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ10.18(s,1H),8.26(d,J=2.0Hz,1H),7.70-7.63(m,3H),7.44-7.42(dd,J=2.2Hz and 8.6Hz,1H),7.27(d,J=9.6Hz,1H、溶媒残留ピークと合併),6.60(d,J=1.6Hz,1H),5.95(s,1H),3.95-3.92(m,9H),3.76(s,3H),3.60-3.55(m,4H),3.52-3.49(m,5H),4.45(d,J=8.0Hz,2H),3.40-3.35(m,3H),2.07(s,3H)。
THF(40mL)中のメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((6-クロロ-4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-4、2.5g、3.2604mmol)の撹拌溶液に、BH・THF(THF中1M)(17.9mL、17.93mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。揮発物を除去し、反応物をMeOH(5mL)及び6NのHCl(10mL)でクエンチした。混合物を30分間撹拌して、EtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な12-5を得、DCM中の6%MeOHを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、メチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((6-クロロ-4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-5、1.6g、2.165mmol、66%)を褐色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 738.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ10.20(brs,1H),8.26(d,J=2.4Hz,1H),7.70-7.62(m,3H),7.44-7.42(dd,J=2.4Hz and 8.8Hz,1H),7.30-7.25(m,1H、溶媒残留ピークと合併),6.61(s,1H),5.95(s,1H),3.95-3.90(m,9H),3.87(brs,2H),3.60-3.40(m,11H),3.20-3.15(m,2H),2.31(brs,1H),2.08(s,3H),1.99-1.95(m,1H)。
トルエン(10mL)中のTPP(355mg、1.3543mmol)の撹拌溶液に、トルエン(5mL)及びTHF(2mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(311mg、1.3543mmol)及びメチル6-クロロ-7-(3-((((5-(((6-クロロ-4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(12-5、2×500mg、0.676mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(50mL)
でクエンチし、EtOAc(2×250mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して半純粋な12-6を得、分取HPLCによって精製して、メチル(Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(12-6、450mg、0.624mmol、46%)を灰白色の粘着性固体として得た。MS(LCMS)m/z 720.45[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.24(s,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.53(d,J=6.8Hz,1H),7.46-7.42(m,2H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),6.29(s,1H),4.88(s,1H),3.90-3.86(m,4H),3.84(s,3H),3.74(s,3H),3.65(s,3H),3.05-2.96(m,3H),3.43(d,J=14.0Hz,1H),3.25-3.18(m,2H),3.08(d,J=13.6Hz,1H),2.70(d,J=14.0Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.30-2.15(m,1H),2.04(s,3H)。
メチル(Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(12-6、450mg)をSFC精製によって精製して、12-6-ピーク-1(180mg)を灰白色固体として99.22%のLCMS純度(キラルHPLC:98.73%)で得、12-6-ピーク-2(185mg)を灰白色固体として99.65%のLCMS純度(キラルHPLC:99.28%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
12-6-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 720.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.24(s,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.53(d,J=6.8Hz,1H),7.46-7.42(m,2H),7.00(d,J=8.8Hz,1H),6.29(s,1H),4.88(s,1H),3.90-3.86(m,4H),3.84(s,3H),3.74(s,3H),3.65(s,3H),3.05-2.96(m,3H),3.43(d,J=14.0Hz,1H),3.25-3.18(m,2H),3.08(d,J=13.6Hz,1H),2.70(d,J=14.0Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.30-2.15(m,1H),2.04(s,3H)。
12-6-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 720.48[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.24(s,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.53(d,J=6.8Hz,1H),7.46-7.42(m,2H),7.00(d,J=8.8Hz,1H),6.29(s,1H),4.88(s,1H),3.90-3.86(m,4H),3.84(s,3H),3.74(s,3H),3.65(s,3H),3.05-2.96(m,3H),3.43(d,J=14.0Hz,1H),3.25-3.18(m,2H),3.08(d,J=13.6Hz,1H),2.70(d,J=14.0Hz,1H),2.50-2.40(m,1H),2.30-2.15(m,1H),2.04(s,3H)。
THF:HO(3:1、5mL)中のメチル(Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(12-6-ピーク-1、180mg、0.2497mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HOを三等分して3
時間間隔(157mg、3.7462mmol)で、0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。沈殿物を濾別し、水(2×5mL)で洗浄した。固体を収集し、真空下で乾燥させて、((Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(12A、130mg、0.183mmol、73%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 706.18[M+H]。HPLC:95.37%。キラルHPLC:98.97%。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.3(brs,1H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.52-7.78(dd,J=2.0Hz and 8.8Hz,1H),7.41(s,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),6.74(s,1H),4.73(s,1H),4.28(s,2H),4.20-4.10(m,1H),3.90-3.84(m,1H),3.76(s,3H),3.71(s,3H),3.60-3.40(m,5H、溶媒残留ピークと合併),3.16-3.07(m,3H),2.91(d,J=14.0Hz,1H),2.40-2.32(m,1H),2.30-2.20(m,1H),1.97(s,3H)。
THF:HO(3:1、5mL)中のメチル(Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(12-6-ピーク-2、180mg、0.2497mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HOを三等分して3時間間隔(157mg、3.7462mmol)で、0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。沈殿物を濾別し、水(2×5mL)で洗浄した。固体を収集し、真空下で乾燥させて、((Z)-1,9-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(12B、135mg、0.19mmol、76%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 706.21[M+H]。HPLC:96.10%。キラルHPLC:98.71%。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.3(brs,1H),8.02(d,J=2.0Hz,1H),7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.77(d,J=8.8Hz,1H),7.52-7.78(dd,J=2.0Hz and 8.8Hz,1H),7.41(s,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),6.74(s,1H),4.73(s,1H),4.28(s,2H),4.20-4.10(m,1H),3.90-3.84(m,1H),3.76(s,3H),3.71(s,3H),3.49(s,3H),3.60-3.40(m,2H),3.16-3.07(m,3H),2.91(d,J=14.0Hz,1H),2.40-2.32(m,1H),2.30-2.20(m,1H),1.97(s,3H)。
化合物(12A)及び(12B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例13
(Z)-1,1-Diクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000106
密封チューブ中で、中間体14(5×1g、2.46mmol)と同様の手順によって調製したメチル7-ブロモ-4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-1)のDMF(10mL)中の脱気(Ar)溶液に、3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1、1.10g、2.95mmol)及びCsCO(1.20g、3.69mmol)を添加した。溶液をArで脱気して、Pd(PPh(284mg、0.246mmol)を添加した。溶液を再び5分間脱気した。混合物を110℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、Celiteパッドに通し、EtOAc(2×50mL)で洗浄した。混合物を水(3×50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の30~50%EtOAcで溶離する通常相Combi精製によって精製して、メチル4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-2、2.0g、3.49mmol、28%)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 574.09[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.21(br s,1H),7.25(s,1H),6.98(d,J=8.4Hz,2H),6.75(d,J=8.4Hz,2H),4.37-4.33(m,2H),4.15-4.09(m,2H),3.89(s,3H),3.78(s,3H),3.77-3.67(m,8H),2.75-2.70(m,2H),2.08(s,3H)。
無水DMF(27mL)中のメチル4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-2、2.7g、4.71mmol)の撹拌溶液に、CsCO(3.84g、11.78mmol)及びMeI(2.20g、15.54mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の20~30%EtOAcで溶離する通常相Combi精製によって精製して、メチル4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-3、2.7g、4.60mmol、97%)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 588.31[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.24(s,1H),6.83(d,J=8.8Hz,2H),6.68(d,J=8.4Hz,2H),4.35-4.20(m,4H),3.92(s,3H),3.88(s,3H),3.77(s,3H),3.71(s,3H),3.62-3.55(m,2H),2.42(s,3H),2.74(t,J=7.6Hz,2H),2.05(s,3H)。
DCM(10mL)中のメチル4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-3、1.0g、1.70mmol)の撹拌溶液に、TFA(1.94g、17.03mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(15mL)でクエンチし、DCM(3×20mL)で抽出した。有機層にMeOH:TEA(1:1、0.5mL)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌し、次いで蒸発させた。粗生成物を水とDCMとの間で分画させた。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗5(900mg)を得た。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の60~90%EtOAcを使用した通常相GRACE精製によって精製して、メチル4,6-ジクロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-4、400mg、0.86mmol、50%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 468.01[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.26(s,1H),4.50-4.40(m,2H),3.93(s,3H),3.88(s,3H),3.71(s,3H),3.65-3.51(m,2H),3.44(s,3H),2.73(t,J=8.0Hz,2H),2.04(s,3H),1.76(t,J=6.0Hz,1H)。
DCM(20mL)中のメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-4、1.8g、3.85mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(31mg、4.62mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を蒸発させ、DCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×75mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-5、1.8g、3.71mmol)を淡褐色固体として得、更に精製する
ことなく使用した。MS(LCMS)m/z 488.46[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.28(s,1H),4.47(d,J=12.0Hz,1H),4.38(d,J=12.0Hz,1H),3.94(s,3H),3.90(s,3H),3.72(s,3H),3.66-3.51(m,2H),3.47(s,3H),2.74(t,J=8.0Hz,2H),2.04(s,3H)。
無水MeCN(20mL)中のメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-5、1.8g、3.71mmol)の撹拌溶液に、NaI(1.0g、6.68mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に4時間加熱した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-6、1.7g、2.95mmol)を淡褐色固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 577.97[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.28(s,1H),4.24-4.11(m,2H),3.94(s,3H),3.83(s,3H),3.71(s,3H),3.62-3.56(m,2H),3.49(s,3H),2.76-2.72(m,2H),2.05(s,3H)。
MeOH(10mL)中の半純粋なメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-6、1.7g、2.95mmol)の撹拌溶液に、THF(2mL)及びKCO(2.03g、14.75mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(10mL)/THF(2mL)中のS-((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(15、64mg、2.95mmol)を、Arで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をMeOH(100mL)で希釈し、Celiteに通して濾過した。CeliteをMeOH(2×50mL)で再度洗浄し、溶媒を蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の50~70%EtOAcを使用した通常相GRACE精製によって精製して、メチル7-(3-((((5-((((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-7、1g、1.24mmol、3ステップにわたって42%、透明、62%LCMS純度で1.1g)を粘性の褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 806.15[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.24-8.21(m,1H),7.69-7.66(m,1H),7.52-7.41(m,2H),7.37(s,1H),7.23(s,1H),6.65(d,J=1.2Hz,1H),6.19-6.09(m,1H),5.93(s,1H),5.52-5.46(m,1H),5.34-5.29(m,1H),4.68-4.60(m,2H),4.06(s,2H),3.91(s,3H),3.83(s,3H),3.70(s,3H),3.69(s,3H),3.61-3.41(m,9H),2.72(t,J=8.4Hz,2H),2.01(s,3H)。
DCM(10mL)中のメチル7-(3-(((5-(((4-(アリルオキシ)ナフ
タレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4,6-ジクロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-7、1g、1.24mmol)の撹拌溶液に、Pd(PPh(29mg、0.025mmol)及びPhSiH(161mg、1.49mmol)を室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。揮発物を蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の40~70%EtOAcを使用した通常相GRACE精製によって精製して、メチル4,6ジクロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-8、800mg、1.046mmol、84%)を粘性の淡褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 766.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.70(br s,1H),8.28-8.23(m,1H),7.79-7.75(m,1H),7.70-7.65(m,2H),7.54-7.45(m,1H),7.29(s,1H),6.59(d,J=1.2Hz,1H),5.99(s,1H),3.93(s,3H),3.92(s,2H),3.88(s,3H),3.72(s,3H),3.63-3.42(m,12H),2.78-2.74(m,2H),2.05(s,3H)。
THF(5mL)中のメチル4,6-ジクロロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-8、2×375mg、0.49mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、7.86mL、6.86mmol)を0℃で滴下して加えた。温度を室温に上げ、6時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)及び6NのHCl(5mL)によって0℃でクエンチした。混合物を0℃で10分間撹拌した後、室温で20分間撹拌した。混合物を水(5mL)で希釈し、DCM中の10%MeOH(3×20mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和NaHCO(3×20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の50~80%EtOAcを使用して別の250mgバッチとともに通常相Combi精製によって精製して、メチル4,6-ジクロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-9、650mg、0.88mmol、1gバッチと一緒で67%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 738.12[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.60(br s,1H),8.26-8.23(m,1H),7.76-7.74(m,1H),7.65(s,1H),7.52-7.44(m,2H),7.29(s,1H),6.60(d,J=1.6Hz,1H),5.99(s,1H),3.94(s,3H),3.93(s,2H),3.92-3.90(m,2H),3.89(s,3H),3.78-3.70(m,2H),3.61-3.32(m,10H),2.09(s,3H),1.80-1.50(m,2H)。
トルエン(5mL)中のTPP(178mg、0.68mmol)の撹拌溶液に、トルエン(5mL)及びTHF(1.0mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(157mg、0.68mmol)、メチル4,6-ジクロロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1
H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13-9、2×250mg、0.34mmol)の溶液を添加し、室温で1時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、半純粋な化合物を得、RP分取HPLCにより精製し、画分を減圧下で蒸発させて、メチル(Z)-1,1-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(13-10、110mg、0.15mmol、2バッチで22%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 720.13[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20-8.17(m,1H),7.78-7.63(m,1H),7.47-7.42(m,3H),7.27(s,1H),6.43(d,J=1.2Hz,1H),5.31(s,1H),4.05-3.90(m,4H),3.85(s,3H),3.73(s,3H),3.66(s,3H),3.52(s,3H),3.52-3.48(m,1H),3.20(d,J=13.6Hz,1H),3.07(s,2H),2.40-2.30(m,2H),2.06(s,3H),1.35-1.20(m,2H)。
メチル(Z)-1,1-ジクロロ-11、,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(13-10、110mg、LCMS純度98%)をSFC精製によって精製して、13-10-ピーク-1(21mg)を灰白色固体として81.8%のLCMS純度(キラルHPLC:99.80%)で得、13-10-ピーク-2(15mg)を灰白色固体として95.9%のLCMS純度(キラルHPLC:99.90%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
13-10-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 720.48[M+H]
13-10-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 720.48[M+H]
MeOH:THF:HO(10:10:3、1mL)中のメチル(Z)-1,1-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(13-10-ピーク-1、21mg、0.029mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(18.5mg、0.44mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HOの別の部分(9.0mg、0.22mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。観察された固体沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-1,1-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(13A、18mg、0.0255mmol、88%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 706.12[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.63(d,J=8.0Hz,1H),7.44-7.33(m,2H),7.24(s,1H),7.15(s,1H),7.07(s,1H),5.85(s,1H),4.97(d,J=15.6Hz,1H),4.20-4
.04(m,3H),3.75(s,3H),3.74(s,3H),3.46(d,J=14.0Hz,1H),3.40-3.35(m,1H),3.30(s,3H),3.20-3.10(m,4H),2.32-2.15(m,2H),2.00(s,3H)。
MeOH:THF:HO(10:10:3、1mL)中のメチル(Z)-1,1-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(13-10-ピーク-2、30mg、0.042mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(26.3mg、0.63mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HOの別の部分(13.0mg、0.31mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。観察された固体沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-1,1-ジクロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(13B、27mg、0.038mmol、91%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 706.12[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.98(d,J=8.4Hz,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.45-7.34(m,2H),7.26(s,1H),7.18(s,1H),7.00(s,1H),5.76(s,1H),4.97(d,J=15.6Hz,1H),4.20-4.01(m,3H),3.75(s,3H),3.74(s,3H),3.45(d,J=13.6Hz,1H),3.40-3.35(m,1H),3.31(s,3H),3.20-3.10(m,4H),2.32-2.15(m,2H),2.00(s,3H)。
化合物(13A)及び(13B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例14
(Z)-1-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000107
丸底フラスコで、ジオキサン(100mL)中のメチル7-ブロモ-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14、6×5g、14.005mmol)のAr脱気溶液に、水(25mL)、3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1)(6.512g、17.507mmol)、CsCO(9.13g、28.011mmol)、及びPdCl(dtbpf)(273mg、4.201mmol)を添加した。混合物を100℃で3時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、Celiteパッドに通して、EtOAc(2×50mL)で洗浄した。混合物を水(3×50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の70%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-1、28g、53.537
mmol、63%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 524.53[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.82(br s,1H),7.67-7.63(m,1H),7.13(d,J=6.4Hz,2H),7.02-6.97(m,1H),6.81-6.78(m,2H),4.47-4.37(m,2H),4.17-4.09(m,2H),3.89(s,3H),3.78(s,3H),3.72(s,3H),3.66(s,3H),3.45-3.40(m,2H),2.74-2.70(m,2H)2.15(s,3H)。
無水DMF(280mL)中のメチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-1、28g、53.537mmol)の撹拌溶液に、CsCO(26.2g、80.305mmol)及びMeI(6.66mL、107.07mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(2×300mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-2、26g、48.417mmol、90%)を褐色の粘性液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66-7.66(m,1H),6.96(t,J=9.2Hz,1H),6.90-6.85(m,2H),6.69-6.66(m,2H),4.47(d,J=15.2Hz,1H),4.35-4.32(m,2H),4.24(d,J=11.6Hz,1H),3.90(s,3H),3.88(s,3H),3.74(s,3H),3.67(s,3H),3.53(s,3H),3.38-3.33(m,2H),2.67(t,J=8Hz,2H),2.10(s,3H)。
DCM(78mL)中のメチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(3-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-2、26g、49.713mmol)の撹拌溶液に、TFA(38mL、497.1mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。反応物を、飽和NaHCO水溶液(200mL)でクエンチし、DCM(3×200mL)で抽出した。有機層にMeOH:TEA(1:1、10mL)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、蒸発させた。混合物をブラインで洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中の10%MeOHを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-3、14g、33.573mmol、67%)を灰白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.66(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),6.98(t,J=9.6Hz,1H),4.50(d,J=2.4Hz,1H),3.92(s,3H),3.89(s,3H),3.68(s,3H),3.57(s,3H),3.39-3.32(m,2H),2.67(t,J=4.8Hz,2H),2.11(s,3H)。
DCM(120mL)中のメチル6-フルオロ-7-(3-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-3、10g、23.98mmol)の撹拌溶液に、SOCl(2.07mL、28.77mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物をDCM(
200mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-4、10g、22.98mmol)を褐色の粘着性液体として得、更に精製することなく使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.68(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),6.99(t,J=8.8Hz,1H),4.46(d,J=3.2Hz,2H),3.92(s,3H),3.89(s,3H),3.67(s,3H),3.58(s,3H),3.39-3.31(m,2H),2.69-2.65(m,2H),2.09(s,3H)。
無水MeCN(100mL)中の半純粋なメチル7-(3-(クロロメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-4、10g、22.988mmol)の撹拌溶液に、NaI(6.2g、41.379mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に2.5時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-フルオロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-5、11g、20.872mmol)を淡褐色の粘着性固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 528.21[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.69(dd,J=8.8,5.2Hz,1H),7.00(t,J=9.2Hz,1H),4.25(s,2H),3.93(s,3H),3.86(s,3H),3.67(s,3H),3.60(s,3H),3.39-3.34(m,3H),2.68(t,J=8Hz,1H),2.08(s,3H)。
MeOH(33mL)中の半純粋なメチル6-フルオロ-7-(3-(ヨードメチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-5、11g、20.872mmol)の撹拌溶液に、THF(10mL)及びKCO(3.74g、27.134mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(33mL)及びTHF(10mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7、9.18g、22.96mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の80%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-yl)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-6、10g、13.986mmol、3ステップで58%)を、灰白色の泡沫状固体として得た。MS(LCMS)m/z 716.39[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.9(s,1H),8.29-8.27(m,1H),7.76-7.74(m,1H),7.69-7.65(m,2H),7.52-7.45(m,2H),6.99(t,J=9.6Hz,1H),6.02(d,J=1.6Hz,1H),5.96(s,1H),3.93(s,3H),3.91(s,2H),3.86(s,3H),
3.69(s,3H),3.62(s,3H),3.57-3.54(m,2H),3.49(s,3H),3.47(d,J=7.6Hz,2H),3.41-3.35(m,2H),2.69(t,J=8.4Hz,2H),2.10(s,3H)。
無水THF(100mL)中のメチル6-フルオロ-7-(3-(((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-6、10g、13.986mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、77mL、76.92mmol)を0℃で滴下して加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をMeOH(77mL)及び6NのHCl(77mL)によって0℃でクエンチし、混合物を室温で20分間撹拌した。混合物を水(50mL)で更に希釈し、DCM中の10%MeOH(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、蒸発させた。粗生成物をDCM中の10%MeOH(200mL)に溶解し、飽和NaHCO(2x100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、100%EtOAcを使用したシリカゲルカラム(100~200)精製により精製して、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-7、4.05g、5.89mmol、42%)を灰白色の泡沫状固体として得た。MS(LCMS)m/z 688.66[M+H]H NMR(300MHz,DMSO)δ10.25(br s,1H),8.04(d,J=10.8Hz,1H),7.74-7.69(m,1H),7.47-7.00(m,6H),6.79(d,J=2Hz,1H),5.91(s,1H),4.47(br s,1H),4.27(s,2H),3.83(s,3H),3.77(s,3H),3.67(s,3H),3.45(s,5H),3.38(d,J=8Hz,4H),3.02-2.98(m,2H),2.01(s,3H),1.75-1.70(m,2H)。
トルエン(14mL)中のTPP(763mg、2.911mmol)の撹拌溶液に、トルエン(14mL)及びTHF(2mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(669mg、2.911mmol)、メチル6-フルオロ-7-(3-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(14-7、2×1g、1.455mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をMeOHで粉砕して、メチル(Z)-1-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(14-8、650mg、0.97mmol、2バッチで33%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 670.62[M+H]
メチル(Z)-1-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(14-8、252mg、LCMS:90%)をSFC精製によって精製して、14-8-ピーク-1(93mg)を灰白色固体として、14-8-ピーク-2
(79mg)を灰白色固体として得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
MeOH:THF:HO(1:1:1、1mL)中のメチル(Z)-1-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(14-8-ピーク-1、93mg、0.139mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(87.6mg、2.085mmol)を室温で添加して、混合物を80℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-16-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(14A、86mg、0.131mmol、94%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 656.35[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.09(d,J=8.0Hz,1H),7.92-7.89(m,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.50-7.43(m,2H),7.36(s,1H),6.92(t,J=9.2Hz,1H),6.71(s,1H),4.76(s,1H),4.28-4.23(m,2H),4.20-4.13(m,1H),3.86-3.79(m,1H),3.75(s,3H),3.71(s,3H),3.54(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.21-3.08(m,3H),2.92(d,J=14.4Hz,1H),2.50-2.32(m,2H),2.01(s,3H)。
MeOH:THF:HO(1:1:1、1mL)中のメチル(Z)-1-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(14-8-ピーク-2、79mg、0.118mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(74.4mg、1.771mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-16-フルオロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,3),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(14B、74mg、0.113mmol、96%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 656.35[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.09(d,J=8.0Hz,1H),7.92-7.89(m,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.50-7.43(m,2H),7.36(s,1H),6.92(t,J=9.2Hz,1H),6.71(s,1H),4.76(s,1H),4.32-4.23(m,2H),4.18-4.13(m,1H),3.86-3.84(m,1H),3.75(s,3H),3.71(s,3H),3.54(s,3H),3.48-3.40(m,2H),3.14-3.08(m,3H),2.92(d,J=14.4Hz,1H),2.38-2.24(m,2H),2.01(s,3H)。
化合物(14A)及び(14B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例15
(Z)-6-エチル-1-フルオロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1
カルボン酸
Figure 2022524191000108
丸底フラスコで、ジオキサン(75mL)中の5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(6、3×5g、13.440mmol)のAr脱気溶液に、メチル7-ブロモ-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(14、3.3g、9.408mmol)、CsCO(8.7g、26.881mmol)、及びPd(PPh(1.55g、1.344mmol)を添加した。混合物を100℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、Celiteパッドに通して、EtOAc(2×50mL)で洗浄した。濾液を蒸発させて、半純粋な化合物7を得、PE中の25~30%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200)によって精製して、6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-1、7g、13.384mmol、33
%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 524.56[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.30(s,1H),7.67-7.64(m,1H),7.15(dd,J=6.4Hz,2Hz,2H),7.03-6.99(m,1H),6.85-6.82(m,2H),4.65-4.53(m,1H),4.31-4.24(m,2H),4.14-4.09(m,1H),3.82(s,3H),3.81(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H),3.45-3.40(m,2H),2.73(t,J=7.6Hz,2H),2.15(s,3H)。
無水DMF(50mL)中のメチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-1、5g、9.56mmol)の撹拌溶液に、CsCO(4.67g、14.34mmol)及びMeI(1.19mL、19.12mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-2、5g、9.31mmol、98%)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 538.96[M+H]
DCM(50mL)中のメチル6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-2、5g、9.310mmol)の撹拌溶液に、TFA(7.12mL、93.109mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。反応物を、飽和NaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、DCM(2×80mL)で抽出した。有機層にMeOH:TEA(1:1、10mL)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、蒸発させた。混合物をブラインで洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-フルオロ-7-(5-(ヒドロキシメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-3、3.87g、9.592mmol、99%)を灰白色固体として得た。H NMR,粗製(400MHz,CDCl)δ7.66(dd,J=8.8,5.6Hz,1H),6.99(t,J=8.8Hz,1H),4.50(dd,J=7.2,5.6Hz,2H),3.99(s,3H),3.92(s,3H),3.67(s,3H),3.57(s,3H),3.53(t,J=8.0Hz,2H),2.67(t,J=4.8Hz,2H),2.07(s,3H)。
DCM(12mL)中のメチル6-フルオロ-7-(5-(ヒドロキシメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-3、1g、2.398mmol)の撹拌溶液に、SOCl(2.1mL、2.877mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、DCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル7-(5-(クロロメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-4、1
g、22.98mmol)を褐色の粘着性液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 436.38[M+H]
無水MeCN(16mL)中の半純粋なメチル7-(5-(クロロメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-4、1g、2.29mmol)の撹拌溶液に、NaI(0.617g、4.123mmol)を室温で添加し、混合物を80℃まで2.5時間加熱した。反応完了後、溶媒を蒸発させた。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-フルオロ-7-(5-(ヨードメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-5、1.2g、2.27mmol)を淡褐色の粘着性固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 528.42[M+H]
MeOH(15mL)中の半純粋なメチル6-フルオロ-7-(5-(ヨードメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-5、1.2g、2.27mmol)の撹拌溶液に、KCO(0.754g、5.4mmol)を添加し、溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(5mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(8、1.03g、2.5mmol)をアルゴンで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の70%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル7-(5-((((1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-6、0.7g、0.95mmol、3ステップで42%)を灰白色の泡沫状固体として得た。MS(LCMS)m/z 730.63[M+H]
無水THF(5mL)中のメチル7-(5-((((1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-6、700mg、0.960mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、5.3mL、5.44mmol)を0℃で滴下して加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)及び6NのHCl(5mL)によって0℃でクエンチし、混合物を室温で20分間撹拌した。混合物を水(10mL)で更に希釈し、DCM中の10%MeOH(2×30mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO(2×20mL)洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な15-7を得、DCM中の0.1%MeOHを使用したシリカゲルカラム(100~200)によって精製して、メチル7-(5-((((1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(15-7、400mg、0.57mmol、59%)を灰白色の泡沫状固体として得た。
トルエン(5mL)中のTPP(448mg、1.71mmol)の撹拌溶液に、THF(5mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(15-7、393mg、1.71mmol)、メチル7-(5-(((1-エチル-5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-フルオロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(13、2×300mg、0.427mmol)の溶液を90℃で添加した。混合物を90℃で6時間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、PE中の80%EtOAcを使用したシリカゲルカラム(100~200)によって精製して、メチル(Z)-6-エチル-1-フルオロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(15-8、90mg、0.239mmol、2バッチで16%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 684.56[M+H]
メチル(Z)-6-エチル-1-フルオロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5).6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(15-8、150mg、LCMS 99%)をSFC精製によって精製して、15-8-ピーク-1(58mg)を灰白色固体として得、15-8-ピーク-2(54mg)を灰白色固体として得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
MeOH:THF:HO(1:1:1.2mL)中のメチル(Z)-1-フルオロ-6-イソブチル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(15-8-14-ピーク-1)(58mg、0.084mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(53mg、1.27mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-6-エチル-1-フルオロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(15A、45mg、0.067mmol、80%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 670.60[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.3(br s,1H),8.12(d,J=7.6Hz,1H),7.80-7.77(m,1H),7.74(d,J=1.6Hz,1H),7.52-7.47(m,2H),7.36(s,1H),6.78(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.70(s,1H),4.29-4.17(q,J=16Hz,2H),4.07-4.01(m,3H),3.90-3.87(m,1H),3.76(s,3H),3.40-3.51(m,5H),3.29(d,J=14.4Hz 1H),3.18-3.14(m,2H),3.0(d,J=14Hz 1H),2.39-2.37(m,1H),2.24(bs,1H),1.89(s,3H)1.29(t,J=7.2Hz 3H)。
MeOH:THF:HO(1:1:1、2mL)中のメチル(Z)-61-エチル-16-フルオロ-11,21,23-トリメチル-11H,21H,61H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾ
ラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(15-8-ピーク-2、54mg、0.079mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(49.7mg、1.18mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-6-エチル-1-フルオロ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(15B、48.6mg、0.073mmol、91%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 670.60[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.12(d,J=7.2Hz,1H),7.80-7.78(m,1H),7.74(d,J=1.6Hz,1H),7.50-7.47(m,2H),7.36(s,1H),6.78(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.72(s,1H),4.20(m,2H),4.07-3.96(m,3H),3.90-3.87(m,1H),3.75(3,3H),3.5-3.42(m,5H),3.29(d,J=14.4Hz,1H),3.17-3.10(m,2H),3.0(d,J=7.2Hz 1H),2.40-2.37(m,1H),2.24(bs,1H),1.89(s,3H),1.28(t,J=7.2Hz,3H)。
化合物(15A)及び(15B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例16
(Z)-1-フルオロ-6-イソプロピ-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000109
実施例15と同じ手順にしたがって、中間体9を使用して化合物16A及び16Bを得る。
16A:MS(LCMS)m/z 684.60[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.08(d,J=7.6Hz,1H),7.92(dd,J=8.4,5.2Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),7.49-7.42(m,2H),7.33(s,1H),6.91(t,J=9.2Hz,1H),6.75(s,1H),4.74(s,1H),4.63-4.59(m,1H),4.29(s,2H),4.18-4.14(m,1H),3.91-3.86(m,1H),3.75(s,3H),3.53(s,3H),3.47-3.41(m,2H),3.21-3.11(m,4H),2.50-2.25(m,2H),2.00(s,3H),1.32(q,J=6.4Hz,6H)。
16B:MS(LCMS)m/z 684.60[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.08(d,J=7.6Hz,1H),7.92(dd,J=8.4,5.2Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),7.49-7.42(m,2H),7.33(s,1H),6.91(t,J=9.2Hz,1H),6.75(s,1H),4.74(s,1H),4.63-4.59(m,1H),4.29(s,2H),4.18-4.14(m,1H),3.91-3.86(m,1H),3.75(s,3H),3.53(s,3H),3.47-3.41(m,2H),3.21-3.11(m,4H),2.50-2.25(m,2H),2.00(s,3H),1.32(q,J=6.4Hz 6H)。
化合物(16A)及び(16B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例17
(Z)-1-フルオロ-6-イソブチル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000110
実施例15と同じ手順にしたがって、中間体11を使用して、化合物17A及び17Bを得る。
17A:MS(LCMS)m/z 698.57[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.12(d,J=7.6Hz,1H),7.77-7.71(m,2H),7.51-7.45(m,2H),7.35(m,1H),6.74(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.78(s,1H),4.32-4.16(m,2H),4.05-4.01(m,1H),3.88-3.87(m,1H),3.56(brs,5H),3.50-3.45(m,5H),3.19-3.02(m,4H),2.36-2.08(m,3H),1.88(s,3H),0.80(d,J=6.8Hz,6H)。
17B:MS(LCMS)m/z 698.57[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.12(d,J=7.6Hz,1H),7.77-7.71(m,2H),7.51-7.45(m,2H),7.35(m,1H),6.74(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.78(s,1H),4.32-4.16(m,2H),4.05-4.01(m,1H),3.88-3.87(m,1H),3.56(brs,5H),3.50-3.45(m,5H),3.19-3.02(m,4H),2.36-2.08(m,3H),1.88(s,3H),0.80(d,J=6.8Hz,6H)。
化合物(17A)及び(17B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例18
(Z)-1-フルオロ-6-イソブチル-1,2,2-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000111
実施例15と同じ手順にしたがって、中間体10を使用して、化合物18A及び18Bを得る。
18A:MS(ESI)m/z 696.40[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.20(br s,1H),8.12(d,J=8.8Hz,1H),7.80-7.70(m,2H),7.55-7.45(m,2H),7.36(s,1H),6.75(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.77(s,1H),4.30-4.15(m,2H),4.05-4.00(m,1H),3.95-3.80(m,3H),3.75(s,3H),3.55-3.40(m,5H),3.20-3.10(m,3H),3.03(d,J=14.0Hz,1H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.20(m,1H),1.90(s,3H),1.30-1.20(m,1H),0.50-0.45(m,2H),0.35-0.30(m,2H)、LCMS純度:98.70%、HPLC純度:98.14%、キラル純度:99.10%。
18B:MS(ESI)m/z 696.40[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.20(br s,1H),8.12(d,J=8.8Hz,1H),7.80-7.70(m,2H),7.55-7.45(m,2H),7.36(s,1H),6.75(t,J=9.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.77(s,1H),4.30-4.15(m,2H),4.05-4.00(m,1H),3.95-3.80(m,3H),3.75(s,3H),3.55-3.40(m,5H),3.20-3.10(m,3H),3.03(d,J=14.0Hz,1H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.20(m,1H),1.90(s,3H),1.30-1.20(m,1H),0.50-0.45(m,2H),0.35-0.30(m,2H)、LCMS純度:99.07%、HPLC純度:99.22%、キラル純度:99.95%。
化合物(18A)及び(18B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例19
(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000112
丸底フラスコで、ジオキサン(70mL)中のメチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(中間体2合成から)(5g、13.431mmol)のアルゴン脱気溶液に、5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(6)(2×5g、13.431mmol)、CsCO(8.7g、26.862mmol)、及びPd(PPh3)(1.55g、1.343mmol)を添加した。混合物を100℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(250mL)で希釈し、Celiteパッドに通して、EtOAc(2×250mL)で洗浄した。混合物を水(3×150mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な7を得、PE中の70%EtOAcで溶離するシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-1、8g、14.814mmol、58%)を褐色の粘着性液体として得た。MS(LCMS)m/z 540.76[M+1]
無水DMF(90mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-1、8g、14.814mmol)の撹拌溶液に、CsCO(7.2g、22.221mmol)及びMeI(1.8mL、29.628mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(2×300mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-2、8g、14.439mmol)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 554.4 0[M+1]
DCM(80mL)中のメチル6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-7-(5-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-2、8g、14.439mmol)の撹拌溶液に、TFA(11.04mL、144.39mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。反応物を、飽和NaHCO水溶液(200mL)でクエンチし、DCM(3×400mL)で抽出した。有機層にMeOH:TEA(1:1、50mL)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、蒸発させた。混合物をブラインで洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中の10%MeOHを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-クロロ-7-(5-(ヒドロキシメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-3、4g、9.218mmol、3ステップにわたって44%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 434.38[M+H]
DCM(40mL)中のメチル6-クロロ-7-(5-(ヒドロキシメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-3、4g、9.218mmol)の撹拌溶液に、SOCl(0.8mL、11.062mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、DCM(200mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(5-(クロロメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-4、4g、8.843mmol)を褐色の粘着性液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 452.32[M+H]
MeCN(40mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(5-(クロロメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-4、4g、8.843mmol)の撹拌溶液に、NaI(2.37g、15.917mmol)を室温で添加し、混合物を80℃まで2.5時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×2500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なメチル6-クロロ-7-(5-(ヨードメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メト
キシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-5、5g、9.194mmol)を、淡褐色の粘着性固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 544.31[M+H]
MeOH(40mL)中の半純粋なメチル6-クロロ-7-(5-(ヨードメチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-5、4.4g、8.091mmol)の撹拌溶液に、THF(5mL)及びKCO(2.679g、19.418mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(30mL)及びTHF(5mL)中の3-(((3-((アセチルチオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)チオ)ナフタレン-1-イルアセテート(7、3.560g、8.900mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×250mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、PE中の80%EtOAcを使用したシリカゲル(100~200)によって精製して、メチル6-クロロ-7-(5-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-6、2.4g、3.277mmol、3ステップで41%)を灰白色の泡沫状固体として得た。MS(LCMS)m/z 732.54[M+H]
無水THF(30mL)中のメチル6-クロロ-7-(5-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-6、2×1.2g、1.638mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、9mL、9.012mmol)を0℃で滴下して加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をMeOH(15mL)及び6NのHCl(15mL)によって0℃でクエンチし、混合物を室温で20分間撹拌した。混合物を水(50mL)で更に希釈し、DCMの10%MeOH(2×150mL)で抽出した。有機層を分離し、蒸発させた。粗生成物をDCM中の10%MeOH(200mL)に溶解し、飽和NaHCO(2×100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、100%EtOAcを使用したシリカゲルカラム(100~200)精製によって精製して、メチル6-クロロ-7-(5-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-7、1.1g、1.561mmol、47%)を灰白色の泡沫状固体として得た。MS(LCMS)m/z 704.48[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.17(bs,1H),8.25(d,1H),7.69(dd,1H),7.58(dd,1H),7.45-7.55(m,2H),7.39(s,1H),7.15(d,1H),6.75(s,1H),5.31(s,1H),3.85-4.00(m,8H),3.8-3.7(m,2H),3.65(s,3H),3.4-3.5(m,6H),3.19(t,2H),2.10(s,3H),1.95(m,2H),1.2(t,1H)。
トルエン(14mL)中のTPP(371mg、1.419mmol)を90℃に加熱し、そこにTHF(14mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキ
シレート(371mg、1.419mmol)、メチル6-クロロ-7-(5-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(19-7、2×500mg、0.709mmol)の溶液を添加した。混合物を90℃で2時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、100%EtOAcを使用したシリカゲルカラム(100~200)精製によって精製して、メチル(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(19-8、275mg、0.400mmol、28%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 686.08[M+H]
メチル(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(19-8、275mg)をSFC精製によって精製して、19-8-ピーク-1(90mg)を灰白色固体として99.96%のLCMS純度(キラルHPLC:99.19%)で得、19-8-ピーク-2(90mg)を灰白色固体として98.54%のLCMS純度(キラルHPLC:99.69%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
19-8-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 686.47[M+H]
19-8-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 686.83[M+H]
MeOH:THF:HO(1:1:1、1mL)中のメチル(Z)-16-クロロ-11,21,23,61-テトラメチル-11H,21H,61H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(19-8-ピーク-1、90mg、0.131mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(82mg、1.967mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(19A、65mg、0.096mmol、73%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 672.47[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.2(br s,1H),8.13(d,1H),7.75(d,2H),7.50(m,2H),7.40(s,1H),7.0(d,1H),6.58(s,1H),4.72(s,1H),4.15-4.30(m,2H),3.95(m,1H),3.85(m,1H),3.65(s,3H),3.55(s,3H),3.40-3.51(m,5H),3.20-3.30(m,1H),3.1-3.20(m,2H),2.90(d,1H),2.30-2.40(m,1H),2.15-2.25(m,1H),1.85(s,3H)。
MeOH:THF:HO(1:1:1、1mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(
3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(19-8-ピーク-2、90mg、0.131mmol)の窒素脱気溶液に、LiOH・HO(82mg、1.967mmol)を室温で添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(1mL)で希釈し、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、濾過して、(Z)-1-クロロ-1,2,2,6-テトラメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(19B、63mg、0.093mmol、71%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 672.47[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.3(br s,1H),8.13(d,1H),7.75(d,2H),7.50(m,2H),7.40(s,1H),7.0(d,1H),6.58(s,1H),4.72(s,1H),4.15-4.30(m,2H),3.95(m,1H),3.85(m,1H),3.65(s,3H),3.55(s,3H),3.40-3.51(m,5H),3.20-3.30(m,1H),3.1-3.20(m,2H),2.90(d,1H),2.30-2.40(m,1H),2.15-2.25(m,1H),1.87(s,3H)。
化合物(19A)及び(19B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例20
(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000113
実施例19と同じ手順にしたがって、中間体13を使用して化合物20A及び20Bを得る。
20A:MS(LCMS)m/z 724.28[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.16-8.12(m,1H),7.78-7.72(m,2H),7.54-7.45(m,3H),7.05(d,J=8.8Hz,1H),6.49(s,1H),4.75(s,1H),4.30-4.10(m,2H),3.95-3.86(m,1H),3.85-3.80(m,1H),3.66(s,3H),3.58(d,J=14.8Hz,1H),3.51(s,3H),3.45-3.40(m,3H),3.22-3.17(m,1H),3.15-3.02(m,2H),2.80(d,J=14.0Hz,1H),2.60(s,1H),2.40-2.30(m,6H),2.38-2.25(m 2H),1.88(s,3H)、LCMS純度:98.12%、HPLC純度:96.79%、キラル:98.56%。
20B:MS(LCMS)m/z 724.28[M+H]H NMR(400
MHz,DMSO-d)δ8.16-8.12(m,1H),7.78-7.72(m,2H),7.54-7.45(m,3H),7.05(d,J=9.2Hz,1H),6.48(s,1H),4.74(s,1H),4.28-4.10(m,2H),3.95-3.86(m,1H),3.85-3.75(m,1H),3.66(s,3H),3.58(d,J=14.0Hz,1H),3.51(s,3H),3.45-3.40(m,3H),3.22-3.17(m,1H),3.15-3.02(m,2H),2.80(d,J=14.0Hz,1H),2.59(s,1H),2.40-2.30(m,6H),2.38-2.25(m 2H),1.88(s,3H)、LCMS純度:99.44%、HPLC純度:97.94%、キラル:96.19%。
化合物(20A)及び(20B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例21
(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000114
実施例19と同じ手順にしたがって、対応する中間体13及び12を使用して、21-8を灰白色固体として得る。MS(ESI)m/z 844.53[M+1]
圧力チューブ中で、TFA(16mL)中のメチル(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-6-(4-メトキシベンジル)-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8ジオチア-1(7,3
)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(21-8、680mg、0.806mmol)の撹拌溶液に、アニソール(522mg、4.836mmol)を室温で添加し、混合物を90℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応物を減圧下で濃縮した。粗生成物をCHCl(50mL)に溶解し、NaHCO水溶液(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。分離した有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製してPE中の60%EtOAcで溶離して、メチル(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5)、6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(21-9、350mg、0.484mmol、2ステップにわたって45%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 724.40[M+1]
ラセミメチル(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(21-9、350mg)をSFC精製によって精製して、21-9-ピーク-1(130mg)を灰白色固体として98%のLCMS純度(キラルHPLC:99.60%)で得、21-9-ピーク-2(140mg)を灰白色固体として95%のLCMS純度(キラルHPLC:99.42%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
21-9-ピーク-1:MS(ESI)m/z 724.54[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.31(d,J=9.6Hz,1H),7.72(d,J=9.2Hz,1H),7.55-7.48(m,5H),7.03(d,J=8.8Hz,1H),6.27(s,1H),3.96-3.92(m,2H),3.80(s,3H),3.69-3.49(m,9H),3.23-3.13(m,3H),2.90-2.80(m,1H),2.61(s,1H),2.41(s,6H),2.30-2.20(m,1H),2.05(s 3H)。
21-9-ピーク-2:MS(ESI)m/z 724.49[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.31(d,J=9.6Hz,1H),7.72(d,J=9.2Hz,1H),7.55-7.48(m,5H),7.03(d,J=8.8Hz,1H),6.27(s,1H),3.96-3.92(m,2H),3.80(s,3H),3.69-3.49(m,9H),3.23-3.13(m,3H),2.90-2.80(m,1H),2.61(s,1H),2.41(s,6H),2.30-2.20(m,1H),2.05(s 3H)。
脱気したMeOH:THF:HO(1:1:1,6mL)中のメチル(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(21-9-ピーク-1、130mg、0.179mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(112mg、2.685mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。反応完了後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、2NのHCl水溶液を使用してpH-3に酸性化した。固体を濾過し、水及びペンタンで洗浄した。得られた化合物をMeCN:HO(1:1、4mL)に溶解し、凍結乾燥させて、(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ
-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(21A、110mg、0.141mmol、86%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 710.53[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.90(br s,1H),8.15(d,J=7.6Hz,1H),7.75(d,J=7.6Hz,1H),7.68(d,J=7.6Hz,1H),7.52-7.45(m,2H),7.40(br s,1H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),6.57(s,1H),4.68(s,1H),4.09-3.81(m,4H),3.63-3.60(m,1H),3.49(s,3H),3.42-3.10(m,4H),2.90-2.87(m,1H),2.67(s,1H),2.35-2.30(m,7H),2.19-2.18(m,1H),1.87(s 3H)。
脱気したMeOH:THF:HO(1:1:1、6mL)中のメチル(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(21-9-ピーク-2、140mg、0.193mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(121mg、2.895mmol)を室温で添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。反応完了後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、2NのHCl水溶液を使用してpH-3に酸性化した。固体を濾過し、水及びペンタンで洗浄した。得られた化合物をMeCN:HO(1:1、4mL)に溶解し、凍結乾燥させて、(Z)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-クロロ-1,2-ジメチル-1H,2H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-1(7,3)-インドラ-2(4,5),6(3,5)-ジピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(21B、110mg、0.141mmol、86%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 710.41[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.90(br s,1H),8.15(d,J=8.0Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.52-7.45(m,2H),7.40(br s,1H),6.98(d,J=8.0Hz,1H),6.56(s,1H),4.70(s,1H),4.10-3.81(m,4H),3.64-3.60(m,1H),3.49(s,3H),3.42-3.12(m,4H),2.91-2.87(m,1H),2.69(s,1H),2.49-2.33(m,7H),2.19-2.18(m,1H),1.87(s 3H)。
化合物(21A)及び(21B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例22
(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000115
DMF(1L)中のジエチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(22-1、25g、117.9mmol)の撹拌溶液に、CsCO(46.1g、141.5mmol)及びtert-ブチル(2-ブロモエチル)カルバメート(32.87g、147.4mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を水(2L)で希釈した。得られた白色固体を濾過し、水(2×1L)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、ペンタンを粉砕して、ジエチルエーテル1-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(22-2、38g、106.99mmol、91%)を白色固体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 356.14[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.35(s,1H),4.82(br s,1H),4.76(t,J=5.6Hz,2H),4.44-4.33(m,4H),2.59-2.68(m,2H),1.42-1.37(m,15H)。
ジエチルエーテル1-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(22-2,28g,78.84mmol)を、ジオキサン(280mL)中の4NのHClに0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を蒸発させ、飽和NaHCO水溶液(300mL)で希釈した。混合物を室温で1時間撹拌した後、DCM(3×500mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて3を得、ペンタンで更に粉砕し、乾燥させて、エチル4-オキソ-4,5,6,7テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキシレート(22-3、13.8g、66.0mmol、83%)を白色固体として得て、これを更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 210.04[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.38(s,1H),6.69(br s,1H),4.50(t,J=1.2Hz,2H),4.43(q,J=7.2Hz,2H),3.85-3.81(m,2H),1.41(t,J=6.8Hz,3H)。
THF(800mL)中のエチル4-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキシレート(22-3、40.0g、191.31mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(THF中2.4M、319mL、765.6mmol)を0℃で添加し、混合物を70℃で6時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、EtOAc(1L)で希釈した。水(29.2mL)を滴下して加え、続いて15%NaOH水溶液(29.2mL)及び水(87.6mL)を加えた。混合物を室温に加温し、次いで15分間撹拌した。無水硫酸ナトリウムを添加し、混合物を15分間撹拌した。混合物をCeliteに通して濾過し、EtOAcで数回洗浄した。混合物を濾過した。濾液をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)メタノール(22-4、52.0g、339.67mmol、40g+45g合わせて83%)を透明な粘性液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 154.03[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ5.98(s,1H),4.65(s,2H),4.11-4.04(m,4H),3.49(d,J=5.2Hz,2H),3.29(t,J=5.6Hz,2H),2.11(br s,1H),1.60(br s,1H)。
DCM(500mL)中の(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル)メタノール(22-4、52.00g、339.67mmol)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(81.50g、373.6mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌させた。混合物を水(500mL)で希釈し、DCM(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1L)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、10~20%EtOAc:PEで溶離するシリカゲルカラム精製によって精製して、tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-5、60.0g、237.02mmol、70%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 254.63[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ6.06(s,1H),4.64(s,2H),4.63(s,2H),4.13(t,J=5.6Hz,2H),3.86(t,J=5.6Hz,2H),3.14(br s,1H),1.49(s,9H)。
DCM(200mL)中のtert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-5、3×20g、79.00mmol)の撹拌溶液に、NBS(15.46g、86.91mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液
(250mL)で希釈し、DCM(3×250mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、20~30%EtOAc:PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、tert-ブチル3-ブロモ-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-6、53.0g、160.10mmol、67%)を淡褐色固体として得た。MS(LCMS)m/z 332.03[M+H,M+3H]H NMR(400MHz,CDCl)δ4.66(s,2H),4.53(s,2H),4.13(t,J=5.2Hz,2H),3.88(t,J=5.2Hz,2H),2.00(br s,1H),1.51(s,9H)。
DMF(140mL)中のtert-ブチル3-ブロモ-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-6、3×14g、42.29mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、2.54g、63.43mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(9.90g、63.43mmol)及びKI(712mg、4.29mmol)を添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。反応完了後、反応物を飽和NHCl水溶液(250mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(4×250mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×250mL)及びブライン(250mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して半純粋な化合物を得、20~30%EtOAc:PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の化合物(35g)を得、前の75%LCMS純度(6.5g)と混合した。混合物をペンタン(200mL)中で15分間撹拌し、濾過し、乾燥させて、tert-ブチル3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-7、29.0g、64.29mmol、使用した化合物22-6の全53gで40%)を白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 454.05[M+H,M+3H]
NMR(400MHz,CDCl)δ7.31(d,J=8.4Hz,2H),6.87(d,J=8.8Hz,2H),4.56-4.50(m,4H),4.48(s,2H),4.14(t,J=5.2Hz,2H),3.86(t,J=5.2Hz,2H),3.80(s,3H),1.50(s,9H)。
THF(150mL)中のtert-ブチル3-ブロモ-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-7、6×5g、11.08mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(ヘキサン中1.6M、8.3mL、13.30mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で50分間撹拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(10.31g、55.4mmol)を-78℃で添加し、混合物を-78℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過した。濾液を蒸発させて半純粋な化合物を得、10~20%EtOAc:PEで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、tert-ブチル2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-8、36g、72.10mmol、81%)を透明な粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 500.23[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.32(d,J=8.8Hz,2H),6.85(d,J=8.8Hz,2H),4.76(s,2H),4.63(s,2H),4.58(s,2H),4.18-4.12(m,2H),3.84(t,J=5.2Hz,2H),3.79(s,3H),1.49(s,9H),1.27(s,12H)。
密封チューブ中で、1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-8、2.0g、4.02mmol)の撹拌溶液に、メチル7-ブロモ-6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-1H-インドール-2-カルボキシレート(18×1.00g、2.68mmol)及びCsCO(1.75g、5.36mmol)を添加した。溶液をArで脱気し、ジクロロ[11’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(105mg、0.161mmol)を添加した。溶液を再び5分間脱気した。混合物を120℃で16時間加熱した。混合物を、10%MeOH:DCM(50mL)で希釈して、Celiteパッドに通し、10%MeOH:DCM(2×50mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の10~30%EtOAcで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1H-インドール-7-イル)-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-9、18.0g、27.02mmol、2ステップで40%)を褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 667.17[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.21(br s,1H),7.66(d,J=8.8Hz,1H),7.31-7.22(m,1H),7.01(d,J=8.8Hz,2H),6.75(d,J=8.4Hz,2H),4.41-4.39(m,4H),4.31-4.28(m,2H),4.18-4.11(m,2H),3.80(s,2H),3.77(s,3H),3.75(s,3H),3.67(s,3H),3.48-3.38(m,2H),2.72(t,J=7.6Hz,2H),1.40(s,9H)。
無水DMF(80mL)中のメチルtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1H-インドール-7-イル)-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-9、2×8.0g、12.01mmol)の撹拌溶液に、CsCO(5.87g、18.01mmol)及びMeI(3.41g、24.02mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の10~20%EtOAcで別の5gバッチとともに溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-10、15.0g、3.63mmol、一緒の21gバッチで70%)を暗褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 681.21[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.29(d,J=8.8Hz,1H),6.88-6.85(m,2H),6.69-6.65(m,2H),4.51-4.22(m,8H),3.97-3.84(m,5H),3.78(s,3H),3.68(s,3H),3.51(s,3H),3.40-3.29(m,2H),2.67(t,J=8.0Hz,2H),1.44(s,9H)。
DCM(85.5mL)及び水(4.5mL)中のtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(((4-メトキシベンジル)オキシ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート
(22-10、2×4.5g、6.62mmol)の撹拌溶液に、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン(DDQ)(1.80mL、7.95mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(100mL)でクエンチし、DCM(3×100mL)で抽出した。有機層を分離して、水(3×150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の20~50%EtOAcで別の6gバッチとともに溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-11、11.0g、19.64mmol、一緒の15gバッチで89%)を暗褐色の粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 561.17[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.27-7.24(m,1H),4.55-4.45(m,2H),4.40-4.31(m,2H),4.28(t,J=5.2Hz,2H),3.92(s,3H),3.92-3.85(m,2H),3.68(s,3H),3.55(s,3H),3.34(t,J=7.6Hz,2H),2.66(t,J=8.0Hz,2H),1.81(br s,1H),1.44(s,9H)。
DCM(35mL)中のtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-11、2×3.5g、6.25mmol)のAr下撹拌溶液に、SOCl(884mg、7.50mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×75mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(クロロメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-12、7g、12.11mmol、2バッチ)を暗褐色の粘性液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 579.13[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.67(d,J=8.8Hz,1H),7.27-7.23(m,1H),4.51-4.41(m,2H),4.36-4.28(m,4H),3.95(s,3H),3.95-3.89(m,2H),3.68(s,3H),3.57(s,3H),3.40-3.29(m,2H),2.67(t,J=8.0Hz,2H),1.44(s,9H)。
MeCN(35mL)中の半純粋なtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(クロロメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-12、2×3.5g、6.05mmol)の撹拌溶液に、NaI(1.63g、10.90mmol)を室温で添加し、混合物を80℃に6時間加熱した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋なtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(ヨードメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-13、8.0g、11.94mmol、2バッチ)を暗褐色の粘性液体として得、更に精製することなく使用した。MS(LCMS)m/z 671.06[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.
68(d,J=8.8Hz,1H),7.27(d,J=8.4Hz,1H),4.38-4.31(m,2H),4.30-4.20(m,4H),3.93(s,3H),3.93-3.35(m,2H),3.68(s,3H),3.60(s,3H),3.40-3.30(m,2H),2.68(t,J=8.0Hz,2H),1.44(s,9H)。
MeOH(20mL)中の半純粋なtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-(ヨードメチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-13、2×4.0g、5.97mmol)の撹拌溶液に、THF(8mL)及びKCO(4.12g、29.85mmol)を添加した。溶液をArで10分間脱気した。別の丸底フラスコで、MeOH(20mL)及びTHF(8mL)中のS-((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)エタンチオエート(15)(2.377g、5.97mmol)をArで10分間脱気し、この溶液を前の混合物に滴下して加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×250mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE(3×)中の50~70%EtOAcを使用した通常相GRACE精製によって、別の3gバッチとともに精製して、tert-ブチル2-((((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-14、5.8g、6.46mmol、10gバッチを集める3ステップで36%)を暗褐色な粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 899.27[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.24-8.21(m,1H),7.68-7.65(m,1H),7.60(d,J=8.8Hz,1H),7.50-7.41(m,2H),7.37(s,1H),7.21(d,J=8.4Hz,1H),6.65(d,J=1.2Hz,1H),6.20-6.10(m,1H),5.91(s,1H),5.51-5.29(m,2H),4.64-4.62(m,2H),4.36-4.20(m,4H),4.05(s,2H),3.91(s,3H),3.91-3.85(m,2H),3.70(s,3H),3.67(s,3H),3.60-3.49(m,7H),3.40-3.25(m,2H),2.65(t,J=8.0Hz,2H),1.43(s,9H)。
DCM(50mL)中のtert-ブチル2-((((5-(((4-(アリルオキシ)ナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-14、4.8g、5.34mmol)の撹拌溶液に、Pd(PPh(124mg、0.107mmol)及びPhSiH(692mg、6.41mmol)を室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。揮発物を蒸発させて、半純粋な化合物を得、PE中の40~70%EtOAcを使用した通常相GRACE精製によって、別の1gバッチとともに精製して、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-15、5.5g、6.4m
mol、5.8gバッチについて一緒で99%)を粘性の褐色液体として得た。MS(LCMS)m/z 859.20[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.50(br s,1H),8.28-8.21(m,1H),7.79-7.75(m,1H),7.70-7.61(m,2H),7.51-7.43(m,3H),6.57(d,J=1.6Hz,1H),5.97(s,1H),4.40-4.28(m,4H),3.95(s,3H),3.92(s,2H),3.92-3.81(m,2H),3.70(s,3H),3.65-3.55(m,5H),3.55-3.49(m,5H),3.40-3.30(m,2H),2.69(t,J=8.4Hz,2H),1.44(s,9H)。
無水THF(6mL)中のtert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル))-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-15、1.0g、1.16mmol)の懸濁液に、BH・THF(THF中1.0M、14.0mL、14.0mmol)を0℃で滴下して加えた。温度を室温まで上げ、16時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)及び6NのHCl(5mL)によって0℃でクエンチした。混合物を10分間撹拌した後、室温で20分間撹拌した。混合物を水(25mL)で更に希釈し、DCM中の10%MeOH(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和NaHCO溶液(3×25mL)で更に洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋な化合物を得、PE中の50~70%EtOAcを使用した通常相GRACEによって精製して、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル)-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-16、480mg、0.57mmol、49%)を透明な粘性液体として得た。MS(LCMS)m/z 831.24[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.51(br s,1H),8.27-8.23(m,1H),7.77-7.73(m,1H),7.66-7.62(m,2H),7.53-7.45(m,2H),7.26-7.22(m,1H),6.56(s,1H),5.96(s,1H),4.44-4.28(m,4H),3.95(s,3H),3.92(s,2H),3.92-3.85(m,2H),3.71-3.58(m,4H),3.56(m,3H),3.52-3.45(m,5H),3.17(t,J=7.2Hz,2H),2.21(br s,1H),2.05-1.90(m,2H),1.44(s,9H)。
トルエン(10mL)中のTPP(442mg、1.686mmol)の撹拌溶液に、トルエン(11mL)及びTHF(1.4mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(388mg、1.686mmol)、tert-ブチル3-(6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-2-(メトキシカルボニル)-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-2-((((5-(((4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)チオ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)チオ)メチル))-6,7-ジヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-5(4H)-カルボキシレート(22-16、3×700mg、0.843mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、半純粋な化合物を得、RP分取HPLCによって精製した。画分を蒸発させて、2-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,
2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,2-ジカルボキシレート(22-17、700mg、0.86mmol、3バッチで34%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 813.27[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.56-7.49(m,4H),6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.24(d,J=1.6Hz,1H),4.90(s,1H),4.40-4.30(m,2H),4.28-4.19(m,2H),3.96-3.85(m,7H),3.85-3.75(m,1H),3.73(s,3H),3.68(s,3H),3.67-3.60(m,1H),3.58-3.45(m,2H),3.31-3.20(m,2H),3.10-3.04(m,1H),3.70-3.61(m,1H),2.50-2.38(m,1H),2.27-2.15(m,1H),1.43(s,9H)。
-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1,2-ジカルボキシレート(22-17、350mg、LCMS 90%)をSFC精製により精製して、22-17-ピーク-1(120mg)を灰白色固体として94.27%のLCMS純度(キラルHPLC:99.94%)で得、22-17-ピーク-2(120mg)を灰白色固体として84.08%のLCMS純度(キラルHPLC:99.60%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
22-17-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 813.24[M+H]
NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.55-7.49(m,4H),6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.24(d,J=1.2Hz,1H),4.90(s,1H),4.40-4.30(m,2H),4.28-4.19(m,2H),3.97-3.85(m,7H),3.85-3.75(m,1H),3.73(s,3H),3.68(s,3H),3.67-3.60(m,1H),3.58-3.45(m,2H),3.31-3.20(m,2H),3.10-3.01(m,1H),3.70-3.62(m,1H),2.50-2.39(m,1H),2.26-2.15(m,1H),1.43(s,9H)。
22-17-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 813.27[M+H]
NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.56-7.49(m,4H),6.94(d,J=8.8Hz,1H),6.24(d,J=1.2Hz,1H),4.90(s,1H),4.40-4.30(m,2H),4.28-4.19(m,2H),3.96-3.85(m,7H),3.85-3.75(m,1H),3.73(s,3H),3.68(s,3H),3.67-3.60(m,1H),3.58-3.45(m,2H),3.31-3.20(m,2H),3.10-3.02(m,1H),3.70-3.61(m,1H),2.50-2.38(m,1H),2.27-2.15(m,1H),1.43(s,9H)。
MeOH:THF:HO(10:10:3,5mL)中のメチル2-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ
-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,2-ジカルボキシレート(22-17-ピーク-1、120mg、0.15mmol、LCMS 94%)の撹拌溶液に、LiOH・HO(63mg、1.5mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HO(31.5mg、0.75mmol)の2部分を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を水(2mL)で希釈し、水性層を1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。混合物を1分間撹拌し、固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(22A、100mg、0.125mmol、83%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 799.24[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.39(br s,1H),8.12-8.08(m,1H),7.90(d,J=8.4Hz,1H),7.74-7.71(m,1H),7.52-7.43(m,2H),7.38(s,1H),7.16(d,J=8.4Hz,1H),6.67(s,1H),4.76(s,1H),4.30-4.08(m,7H),3.90-3.79(m,3H),3.71(s,3H),3.53(s,3H),3.50-3.47(m,1H),3.25-3.20(m,1H),3.15-3.06(m,2H),2.91(d,J=14.0Hz,1H),2.44-2.15(m,2H),1.36(s,9H)。
MeOH:THF:HO(10:10:3、5mL)中のメチル2-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,2-ジカルボキシレート(22-17-ピーク-2、120mg、0.15mmol、LCMS 84%)の撹拌溶液に、LiOH・HO(63mg、1.5mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HO(31.5mg、0.75mmol)の2部分を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(22B、100mg、LCMS純度81%)を得た。化合物を、5%MeOH:DCMを使用したシリカゲル分取TLCによって更に精製して、(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(22B、60mg、0.075mmol、50%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 799.24[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),8.09(d,J=7.6Hz,1H),7.84(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=7.2Hz,1H),7.51-7.43(m,2H),7.37(s,1H),7.13(d,J=8.8Hz,1H),6.70(s,1H),4.82(s,1H),4.40-4.05(m,7H),3.91-3.75(m,3H),3.71(s,3H),3.52(s,3H),3.50-3.40(m,1H),3
.25-3.20(m,1H),3.20-3.00(m,2H),2.92(d,J=14.0Hz,1H),2.44-2.15(m,2H),1.36(s,9H)。
化合物(22A)及び(22B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例23
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000116
化合物23A及び23Bは、対応する22A及び22Bから以下のように調製した。
DCM(0.65mL)中の(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボン酸(22A、65mg、0.081mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン(0.65mL)中の4NのHClを0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、ペンタン:エーテルで粉砕し、MeCN:HOで凍結乾燥させて、HCl塩として(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(23A、65mg、定量的)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 699.17[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),9.67(br s,1H),9.51(br s,1H),8.11(d,J=8.0Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.73(d,J=7.2Hz,1H),7.52-7.44(m,2H),7.40(s,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.64(s,1H),4.79(s,1H),4.40-4.31(m,2H),4.25(s,2H),4.20-4.00(m,3H),3.91-3.80(m,1H),3.80-3.70(m,2H),3.69(s,3H),3.56(s,3H),3.50-3.42(m,2H),3.25(d,J=12.8Hz,1H),3.15-3.06(m,2H),2.90(d,J=14.0Hz,1H),2.42-2.14(m,2H)。
DCM(0.35mL)中の(Z)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボン酸(22B、35mg、0.044mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン(0.35mL)中の4NのHClを0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、ペンタン:エーテルで粉砕し、MeCN:HOで凍結乾燥させて、HCl塩として(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(23B、35mg、定量的)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 699.17[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),9.92(br s,1H),9.67(br s,1H),8.11(d,J=8.8Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.73(d,J=7.6Hz,1H),7.52-7.44(m,2H),7.40(s,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.64(d,J=1.2Hz,1H),4.79(s,1H),4.40-4.32(m,2H),4.25(s,2H),4.19-4.00(m,3H),3.91-3.80(m,1H),3.80-3.70(m,2H),3.70(s,3H),3.56(s,3H),3.50-3.42(m,2H),3.25(d,J=13.2Hz,1H),3.18-3.07(m,2H),2.90(d,J=14.0Hz,1H),2.42-2.16(m,2H)。
化合物(23A)及び(23B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例24
(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000117
化合物24A及び24Bは、22-17(実施例22)から開始する手順にしたがって調製した。
DCM(3.5mL)中の2-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,2-ジカルボキシレート(22-17、350mg、0.431mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン(3.5mL)中の4NのHClに0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、ペンタン:エーテルで粉砕して、HCl塩としてメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-1、350mg、定量的)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 713.17[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.28(br s,1H),9.93(br s,1H),8.13-8.10(m,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.75-7.72(m,1H),7.53-7.45(m,2H),7.42(s,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),6.61(d,J=1.2Hz,1H),4.84(s,1H),4.43-4.30(m,2H),4.30-4.20(m,2H),4.19-3.99(m,3H),3.84(s,3H),3.84-3.70(m,2H),3.67(s,3H),3.65-3.60(m,1H),3.57(s,3H),3.50-3.38(m,2H),3.24(d,J=13.2Hz,1H),3.19-3.10(m,1H),3.02(d,J=14.0Hz,1H),2.91(d,J=14.0Hz,1H),2.40-2.30(m,1H),2.29-2.15(m,1H)。
DCM(3.5mL)中のHCl塩としてのメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-1、350mg、0.49mmol)の撹拌溶液に、EtN(149mg、1.47mmol)、DMAP(3mg、0.0245mmol)、及びAcO(152mg、1.47mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)、1NのHCl(2×20mL)、及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋な化合物を得、精製してペンタン及びエーテルで粉砕して、メチル(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-2、320mg、0.424mmol、86%)を白色固体として得、エナンチオマーのSFC分離に供した。MS(LCMS)m/z 755.21[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.76-7.50(m,1H),7.60-7.49(m,4H),6.95(dd,J=20.8,8.4Hz,1H),6.24(s,1H),4.92(d,J=21.6Hz,1H),4.60-4.20(m,4H),3.99-3.75(m,8H),3.73(s,3H),3.67(s,3H),3.70-3.60(m,1H),3.55-3.45(m,2H),3.32-3.20(m,2H),3.10-3.00(m,1H),2.67(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.39(m,1H),2.28-2.15(m,1H),2.20 & 2.05(two singles,3H)。
メチル(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-2、320mg、LCMS 93%)をSFC精製によって精製して、24-2-ピーク-1(120mg)を灰白色固体として99.44%nのLCMS純度(キラルHPLC:99.78%)で得、24-2-ピーク-2(120mg)を灰白色固体として99.68%のLCMS純度(キラルHPLC:99.92%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
24-2-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 755.17[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.76-7.50(m,1H),7.60-7.49(m,4H),6.95(dd,J=20.8,8.4Hz,1H),6.24(s,1H),4.92(d,J=22.0Hz,1H),4.55-4.20(m,4H),3.99-3.75(m,8H),3.73(s,3H),3.71(s,3H),3.70-3.60(m,1H),3.55-3.45(m,2H),3.32-3.20(m,2H),3.10-2.99(m,1H),2.67(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.39(m,1H),2.28-2.15(m,1H),2.20 & 2.05(two singles,3H)。
24-2-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 755.17[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.33-8.30(m,1H),7.76-7.50(m,1H),7.60-7.49(m,4H),6.95(dd,J=20.8,8.4Hz,1H),6.24(s,1H),4.92(d,J=21.6Hz,1H),4.55-4.20(m,4H),3.99-3.75(m,8H),3.73(s,3H),3.71(s,3H),3.70-3.60(m,1H),3.55-3.45(m,2H),3.32-3.20(m,2H),3.10-2.99(m,1H),2.67(d,J=13.6Hz,1H),2.50-2.39(m,1H),2.28-2.15(m,1H),2.20 & 2.05(two singles,3H)。
MeOH:THF:HO(2:2:1、2mL)中のメチル(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-2-ピーク-1、120mg、0.16mmol、LCMS 99%)の撹拌溶液に、LiOH・HO(33.6mg、0.8mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。LiOH・HO(16.8mg、0.4mmol)の別の部分を0℃で添加し、室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。シリカゲル分取TLC(5%MeOH/DCM)によって精製して、(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(24A、70mg、0.095mmol、59%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 741.11[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.30(br s,1H),8.09(d,J=7.6Hz,1H),7.89-7.80(m,1H),7.71(d,J=8.4Hz,1H),7.50-7.43(m,2H),7.37(d,J=4.0Hz,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1
H),6.70(s,1H),4.86 & 4.80(two singles,1H),4.45-3.82(m,10H),3.71(s,3H),3.55-3.40(m,5H),3.28-3.20(m,1H),3.18-3.02(m,2H),2.96-2.90(m,1H),2.40-2.20(m,2H),2.11 & 1.95(two singles,3H)。
MeOH:THF:HO(2:2:1、2mL)中のメチル(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-2-ピーク-2、120mg、0.16mmol、LCMS 99%)の撹拌溶液に、LiOH・HO(101mg、2.4mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。シリカゲル分取TLC(5%MeOH/DCM)によって精製して、(Z)-2-アセチル-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(24B、40mg、0.054mmol、34%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 741.08[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.30(br s,1H),8.08(d,J=7.6Hz,1H),7.85-7.72(m,1H),7.71(d,J=8.4Hz,1H),7.50-7.41(m,2H),7.35(s,1H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),6.73(s,1H),4.86 & 4.80(two singles,1H),4.45-3.82(m,10H),3.72(s,3H),3.52-3.40(m,5H),3.28-3.20(m,1H),3.18-3.05(m,2H),2.96-2.90(m,1H),2.35-2.20(m,2H),2.11 & 1.96(two singles,3H)。
化合物(24A)及び(24B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例25
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾル-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000118
MeOH(1.2mL)中のHCl塩としてのメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(24-1)(280mg、0.374mmol)の撹拌溶液に、THF(0.2mL)、TEA(0.26mL、1.871mmol)、パラホルムアルデヒド(90mg、2.994mmol)、及びNaCNBH(118mg、1.871mmol)を室温で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。揮発物を蒸発させた。反応物を水(20mL)でクエンチし、3%MeOH/DCM(2×20mL)で抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、メチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(25-1、150mg、0.206mmol、55%)を白色固体として得、エナンチオマーの分離のためにSFC分離に供した。MS(LCMS)m/z 727.19[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32-8.30(m,1H),7.74-7.71(m,1H),7.53-7.50(m,4H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.24(d,J=1.6Hz,1H),4.90(s,1H),4.25-4.13(m,2H),3.89-3.79(m,6H),3.73-3.64(m,8H),3.50-3.46(m,2H),3.34-3.26(m,4H),3.06(d,J=13.6Hz,1H),2.91-2.89(m,2H),2.65(d,J=14Hz,1H),2.51-2.40(m,2H),2.24-2.15(m,2H)。
メチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(25-1、150mg、LCMS 90%)をSFC精製によって精製して、25-1-ピーク-1(45mg)を灰白色固体として98%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得、25-ピーク-2(53mg)を灰白色固体として97%のLCMS純度(キラルHPLC:99%)で得た。これらの2つのピークを、別々に次のステップで使用して、それぞれの最終化合物を得た。
25-1-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 727.30[M+H]
25-1-ピーク-2:MS(LCMS)m/z 727.19[M+H]
MeOH:THF:HO(10:10:3、5mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(25-1-ピーク-1、45mg、0.0619mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(26mg、0.619mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HOの別の部分(13mg、0.309mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(25A、38.8mg、0.054mmol、88%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 713.32[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.4(br s,1H),8.10(d,J=7.6Hz,1H),7.89(br
s,1H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.51-7.44(m,2H),7.39(m,1H),7.13(br s,1H),6.62(s,1H),4.76(br s,1H),4.63-4.01(m,7H),3.69(br s,2H),3.69(s,3H),3.58(s,3H),3.47-3.43(m,3H),3.23(d,J=13.2Hz,1H),3.11-3.09(m,2H),2.89(d,J=14Hz,4H),3.36-3.32(m,1H),3.32-3.21(m,1H)。HPLC:96.12%、キラル純度:98.94%。
MeOH:THF:HO(10:10:3、5mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(25-1-ピーク-2、50mg、0.0688mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(29mg、0.688mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。LiOH・HOの別の部分(15mg、0.344mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水(2mL)で希釈した。水性層を、1NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化し、混合物を1分間撹拌した。固体沈殿が観察された。混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,2,6-トリメチル-2,2
,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4,8-ジチア-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピラジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(25B、32.9mg、0.046mmol、67%)を灰白色固体として得た。MS(LCMS)m/z 713.32[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.4(br s,1H),8.09(d,J=8Hz,1H),7.88(d,J=8.4Hz,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.51-7.44(m,2H),7.39(m,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.65(s,1H),4.74(s,1H),4.25(s,2H),4.13-4.08(m,3H),3.85-3.84(m,1H),3.70(s,3H),3.54(s,3H),3.45(d,J=12.4Hz,2H),3.32(s,3H),3.21(d,J=12.8Hz,1H),3.13-3.06(m,2H),2.89(d,J=14.4Hz,2H),2.35-2.23(m,4H).HPLC:95.50%、キラル純度:99.69%。
化合物(25A)及び(25B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例26
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-8-チア-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000119
CHCl(70mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(3-8、6.6g、14.37mmol)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(6.702g、15.80mmol)及びNaHCO(5.431g、64.66mmol)を0℃で添加し、混合物を室温に加温した。混合物を1時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-ホルミル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-1、4.5g、9.85mmol、68%)を淡黄色の粘着性液体として得た。MS(ESI)m/z 458.31[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.82(s,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),4.34(
t,J=7.2Hz,2H),4.03(t,J=6.4Hz,2H),3.85(s,3H),3.38(s,3H),3.04(t,J=7.2Hz,2H),2.82-2.70(m,2H),2.70-2.55(m,2H),2.01(s,3H),1.95-1.85(m,2H)。
1,2-DCE(90mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-ホルミル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-1、6g、13.12mmol)の撹拌溶液に、3-(2-(3-(アミノメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)エチル)ナフタレン-1-オール(17、3.686g、13.12mmol)を添加した。混合物を10分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.172g、19.68mmol)を少しずつ0℃で添加した。混合物を室温に加温し、次いで16時間撹拌した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、DCM中の5%MeOHで溶離して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-2、4.5g、6.23mmol、47%)を灰色固体として得た。MS(ESI)m/z 723.58[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.04(s,1H),8.06(d,J=8.4Hz,1H),7.75-7.65(m,2H),7.45-7.35(m,2H),7.28(d,J=8.8Hz,1H),7.14(s,1H),6.77(s,1H),5.84(br s,1H),4.25-4.15(m,2H),4.00(t,J=6.4Hz,2H),3.84(s,3H),3.75-3.60(m,3H),3.56(s,3H),3.47(s,3H),3.10-2.90(m,3H),2.86(s,3H),2.75-2.50(m,4H),1.97(s,3H),1.95-1.80(m,2H)。
DCM(50mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-2、4.2g、5.817mmol)の撹拌溶液に、Boc-無水物(2.536g、11.63mmol)を室温で添加し、混合物を16時間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、PE中の30%EtOAcで溶離して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-3、3.0g、3.65mmol、62%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z 823.64[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.15-9.0(m,1H),8.20(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.55-7.50(m,1H),7.45-7.35(m,2H),7.26-7.15(m,2H),6.10-6.00(m,1H),5.88(s,1H),4.70-4.40(m,3H),4.40-4.25(m,3H),4.14(t,J=6.4Hz,3H),3.92(s,3H),3.65-3.55(m,3H),3.15-3.05(m,3H),3.00-2.60(m,8H
),2.10(s,3H),2.05-1.95(m,2H),1.20-0.90(m,9H)。
MeOH(25mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-3、1.5g、1.824mmol)の撹拌溶液に、NaHCO(1.072g、12.76mmol)を添加し、混合物を60℃で3時間加熱した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過した。パッドをDCM(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、メチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル))-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-4、1.5g、1.92mmol、粗生成物)を淡紅色固体として得た。粗化合物を更に精製することなく使用した。MS(ESI)m/z 781.58[M+H]
DMF(20mL)中のメチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-4、1.5g、1.923mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチルトリフェノキシホスホニウム(2.607g、5.769mmol)を℃で添加し、混合物を20分間同じ温度にした。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(3×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、PE中の30%~40%EtOAcで溶離して、メチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヨードプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-5、1.35g、1.52mmol、2ステップにわたって615)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z 891.63[M+H]
アセトニトリル(420mL)中のメチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヨードプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(26-5、1.35g、1.516mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(0.627g、4.548mmol)を添加し、混合物を60℃で16時間加熱した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。化合物をシリカゲルカラムによって精製し、PE中の30~40%EtOAcで溶離して、4-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,4-ジカルボキシレート(26-6、0.470g、0.62mmol、40%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 763.52[M+H]
1,4-ジオキサン(4mL)中の4-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1,4-ジカルボキシレート(26-6、470mg、0.616mmol)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(286mg、2.467mmol)及び1,4-ジオキサン中の4MのHCl(4mL)を0℃で添加した。混合物を室温に加温し、次いで1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCM中の10%MeOH(50mL)に溶解した。混合物を、飽和NaHCO水溶液(20mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(26-7、340mg、0.513mmol、83%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 663.55[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.79(d,J=8.4Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),7.46-7.36(m,2H),7.20(s,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.43(s,1H),4.88(s,1H),4.12(d,J=6.8Hz,1H),4.00-3.95(m,1H),3.82(s,3H),3.80-3.70(m,1H),3.57(s,3H),3.53(s,3H),3.50(s,2H),3.45-3.35(m,3H),3.15-3.10(m,3H),3.05-2.95(m,3H),2.70-2.60(m,2H),2.60-2.50(m,2H),2.35-2.10(m,3H)、
ラセミ体メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(26-7,340mg)をキラルSFC精製によって精製し、26-7-ピーク-1(140mg)及び26-7-ピーク-2(130mg)を灰白色固体として分離した。
26-7-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 663.68[M+H]。LCMS純度:95.93%、キラルHPLC純度:99.90%。
26-7-ピーク-1:MS(LCMS)m/z 663.47[M+H]。LCMS純度:98.18%、キラルHPLC純度:98.88%。
MeOH:THF:HO(1:1:1、6mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(26-7-ピーク-1、130mg、0.196mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(123mg、2.945mmol)を添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタララシクロトリデカファン-1-カ
ルボン酸(26A、100mg、78%,0.154mmol)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 649.48[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),9.30(br s,1H),8.90(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.72(d,J=7.6Hz,1H),7.22(s,1H),7.10(d,J=8.8Hz,1H),6.29(s,1H),5.20(s,1H),4.22(t,J=7.4Hz,2H),3.90-3.82(m,1H),3.80-3.72(m,2H),3.70-3.58(m,2H),3.55(s,3H),3.50-3.40(m,5H),3.15-3.05(m,2H),2.90-2.55(m,6H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.20(m,1H)。LCMS純度:96.76%、HPLC純度:96.68%、キラルHPLC純度:99.32%。
MeOH:THF:HO(1:1:1、6mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-1-カルボキシレート(26-7-ピーク-2、130mg、0.196mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(123mg、2.945mmol)を添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2-ジヒドロ-1H,2H,6H-10-オキサ-4-アザ-1(7,3)-インドラ-2(3,2)-ピロロ[1,2-b]ピラゾラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸(26B、105mg)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 649.48[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),9.30(br s,1H),8.90(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.72(d,J=7.6Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.50-7.40(m,2H),7.22(s,1H),7.10(d,J=8.8Hz,1H),6.29(s,1H),5.20(s,1H),4.22(t,J=7.4Hz,2H),3.90-3.82(m,1H),3.80-3.72(m,2H),3.70-3.58(m,2H),3.55(s,3H),3.50-3.40(m,5H),3.15-3.05(m,2H),2.90-2.55(m,6H),2.40-2.30(m,1H),2.30-2.20(m,1H)。LCMS純度:99.27%、HPLC純度:98.43%、キラルHPLC純度:98.24%。
化合物(26A)及び(26B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例27
(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-1-カルボン酸
Figure 2022524191000120
CHCl(25mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(2-8、2.5g、5.27mmol)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.68g、6.3mmol)及びNaHCO(2.62g、3.12mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で加温し、次いで1時間撹拌した。混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-ホルミル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-1、2.2g、4.6mmol、67
%)を淡黄色の粘着性液体として得た。MS(ESI)m/z 472.34[M+H]
メタノール(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-ホルミル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-1、500mg、1.06mmol)の撹拌溶液に、3-(2-(3-(アミノメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)エチル)ナフタレン-1-オール(17)(298mg、1.06mmol)、4Åモレキュラーシーブ(200mg)、及びトリエチルアミン(0.2mL、1.59mmol)を添加した。混合物を65℃で16時間撹拌し、室温まで冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(80mg、212mmol)を0℃で少しずつ添加した。混合物を室温に加温し、次いで1時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、DCM中の5%MeOHで溶離して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-2、250mg、0.339mmol、32%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 737.72[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.57(d,J=8.8Hz,1H),7.43-7.38(m,2H),7.25(d,J=4.8Hz,1H),7.20(s,1H),6.31(s,1H),6.03(s,1H),4.27(t,J=6Hz,2H),4.20(t,J=6.4Hz,3H),3.91(s,3H),3.79-3.60(m,4H),3.56(s,3H),3.20(s,3H),3.12-3.08(m,2H),2.97-2.88(m,4H),2.53-2.45(m,2H),2.09-1.98(m,5H),1.84(s,2H)。
DCM(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-6-クロロ-7-(2-(((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-2、500mg、0.678mmol)の撹拌溶液に、Boc-無水物(0.2g、0.814mmol)を室温で添加し、混合物を16時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、DCM中の0.2%メタノールで溶離して、メチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-3、450mg、0.538mmol、83%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z 835.63[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ9.1-9.0(m,1H),8.20(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.55-7.50(m,1H),7.43-7.39(m,2H),7.12(s,1H),6.05-6.00(m,1H),5.90(s,1H),4.58-4.46(m,3H),4.32-4.29(m,3H),4.14(t,J=6.4Hz,3H),3.92(s,3H),3.58-3.56(m,3H),3.1-3.06(m,5H),2.96-2.90(m,3H),2
.49-2.42(m,2H),2.17-1.8(m,9H),1.14-0.97(m,9H)。
MeOH(10mL)中のメチル3-(3-アセトキシプロピル)-7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-3、750mg、0.897mmol)の撹拌溶液に、NaHCO(452mg、5.38mmol)を添加し、混合物を60℃で3時間加熱した。混合物をDCM(50mL)で希釈し、Celiteパッドに通して濾過した。パッドをDCM(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、メチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-4、600mg、0.755mmol、84%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 793.10[M+H]
トルエン(10mL)中のTPP(528mg、2.01mmol)の撹拌溶液に、トルエン(5mL)及びTHF(2mL)中のジ-tert-ブチルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(462mg、2.01mmol)及びメチル7-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)((5-(2-(4-ヒドロキシナフタレン-2-イル)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)アミノ)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-6-クロロ-3-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(27-4、400mg、0.5mmol)の溶液を90℃で添加し、混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、半純粋な化合物を得、PE中の50%EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、27-5を得た。化合物を更なる精製のために分取HPLCに供して、4-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12,4-ジカルボキシレート(27-5、60mg、0.07mmol、15%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z 777.65[M+H]
1,4-ジオキサン(1mL)中の4-(tert-ブチル)1-メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12,4-ジカルボキシレート(27-5、100mg、0.128mmol)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(0.6mL、2.68mmol)及び1,4-ジオキサン中の4M HCl(1mL)を0℃で添加した。混合物を室温に加温し、次いで1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM中の10%MeOH(10mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(5mL)、水(5mL)、及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフ
タレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(27-6、95mg、0.14mmol、99%)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 677.55[M+H]
ラセミメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(27-6、95mg)を、キラルSFC精製によって精製し、27-6-ピーク-1(30mg)及び27-6-ピーク-2(28mg)を灰白色固体として分離した。
27-6-ピーク-1:キラルHPLC純度:99.96%。
27-6-ピーク-2:キラルHPLC純度:99.20%。
MeOH:THF:HO(1:1:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(27-6-ピーク-1、30mg、0.044mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(28mg、0.665mmol)を添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、水性層を2N HCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(27A、21.5mg、73%、0.04mmol)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 663.11[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.40(br s,1H),9.30(br s,1H),8.90(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.47-7.39(m,2H),7.20(s,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.28(s,1H),5.17(s,1H),4.19(t,J=6Hz,2H),3.90-3.88(m,1H),3.77-3.63(m,4H),3.55-3.51(m,9H),3.10-3.08(s,2H),3.07-3.0(m,2H),2.98-2.97(m,1H),2.49-2.33(m,2H),2.32-2.30(m,1H),2.03-2.01(m,2H),1.81-1.78(m,2H)。LCMS純度:98.51%、HPLC純度:98.55%、キラルHPLC純度:99.89%。
MeOH:THF:HO(1:1:1、3mL)中のメチル(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジナ-1(7,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタラシクロトリデカファン-12-カルボキシレート(27-6-ピーク-2、28mg、0.0414mmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(26mg、0.62mmol)を添加し、混合物を60℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、水性層を2NのHCl水溶液を使用してpH2に酸性化した。固体を濾別し、水(5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(Z)-1-クロロ-1,6-ジメチル-2,2,2,2-テトラヒドロ-1H,6H-10-オキサ-4-アザ-2(3,2)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-1(7
,3)-インドラ-6(3,5)-ピラゾラ-9(3,1)-ナフタレナシクロトリデカファン-12-カルボン酸(27B、16.5mg、61%、0.025mmol)を灰白色固体として得た。MS(ESI)m/z 663.15[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ1340(br s,1H),9.30(br s,1H),8.90(br s,1H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.47-7.39(m,2H),7.19(s,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),6.29(s,1H),5.16(s,1H),4.18(t,J=6Hz,2H),3.91-3.89(m,1H),3.76-3.63(m,4H),3.63-3.51(m,9H),3.33-3.08(m,2H),3.04(t,2H),2.97-2.90(m,1H),2.43-2.33(m,2H),2.32-2.03(m,1H),2.03-2.0(m,2H),1.81-1.78(m,2H)。LCMS純度:97.60%、HPLC純度:97.05%、キラルHPLC純度:97.50%。
化合物(27A)及び(27B)の絶対立体化学は、任意選択的に割り当てられる。
実施例A
Mcl-1ホモジニアス時間分解蛍光(Homogeneous Time Resolved Fluorescence、HTRF)アッセイ
Bcl-2タンパク質Mcl-1への結合は、HTRFアッセイを使用して評価した。バックグラウンド:FAM-Bak/Badは、Bcl-2タンパク質ファミリーの表面ポケットに結合する。この結合は、GSTタグ付きのBclタンパク質を使用して、抗GST-TbとFAMペプチドとの間のHTRFシグナルによって監視することができる。アッセイ条件:20mMのリン酸K、pH7.5、50mMのNaCl、1mMのEDTA、0.005%TritonX-100、及び1%DMSO中に、4nMのMcl-1、100nMのFAM-Bakペプチド(最終濃度)。アッセイ手順:化合物を、10回用量のIC50モード、単一検体で、10μM又は1μMで開始する3倍段階希釈を用いて試験した。超音波法(Acoustic technology)を使用して、化合物原液をタンパク質溶
液に添加した。次いで、化合物を、室温で10分間タンパク質とともにインキュベートした。それぞれのFAM標識ペプチドを添加し、更に10分間インキュベートした。抗GST-Tbを添加した。室温で60分後、HTRF蛍光信号比を測定した。曲線フォルディングは、「シグモイド型用量反応(可変勾配)」:ヒル勾配の4パラメータを用いたGraphPad Prism 4で実施した。結果を表1に示す。
実施例B
NCI-H929細胞増殖アッセイ
細胞増殖は、CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viabilityアッセイを使用して測定した。このアッセイは、血清を添加した培地で培養された細胞への単一の試薬(CellTiter-Glo(登録商標)試薬)の直接の添加を含んだ。NCI-H929(ATCC CRL-9068)細胞を、ATCC推奨にしたがって培養し、ウェル当たり3,000個の細胞を播種した。
評価した各化合物は、DMSO原液(10mM)として調製した。10点段階希釈による曲線(1:3希釈)を用いて、化合物を各プレート上で2連で試験した。化合物処理液(1.0μL)を化合物希釈プレートから細胞プレートに添加した。最高化合物濃度は10μM(最終)とし、DMSOの終濃度は0.1%とした。次いで、プレートを37℃、5%COでインキュベートした。化合物処理の72時間後、細胞プレートを室温で約30分間平衡化した。等量のCellTiter-Glo(登録商標)試薬(40μL)を各ウェルに添加した。プレートをオービタルシェーカで2分間混合して細胞溶解を誘導し、次いで、室温で10分間インキュベートして、発光シグナルを安定化させた。Cell
Titer-GloプロトコルにしたがってEnvisionプレートリーダを使用して、発光を記録した。各化合物のIC50を、非線形回帰分析によってGraphPad Prismを使用して計算した。IC50値を表1に示す。
Figure 2022524191000121

Mcl-1結合アッセイ(IC50):A=単一IC50≦10nM;B=単一IC
>10nM及び<100nM;C=単一IC50≧100nM。
H929CTGIC50に関しては、A=単一IC50≦100nM;B=単一IC50>100nMかつ<1000nM;C=単一IC50≧1000nMである。
その上、上文は、明確さと理解のために、図及び実施例としてある程度詳細に記述されているが、本開示の趣旨を逸脱することなく数多くの様々な修正がなされ得ることが、当業者によって理解される。したがって、本明細書に開示される形態は例示にすぎず、本開示の範囲を限定することは意図されていないが、それどころか本発明の真の範囲及び趣旨に沿ったすべての修正及び代替案を包含することも明確に理解するべきである。

Claims (109)

  1. 式(I)の化合物、又はその薬学的に塩であって、前記化合物が、以下の構造を有し、
    Figure 2022524191000122

    、R、R、及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、非置換C1~4アルキル、若しくは非置換C1~4ハロアルキルであり、
    及びRは、各々独立して、水素、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、若しくは非置換C1~4ハロアルキルであり、
    、X、及びXは、各々独立して、NR若しくはCRであり、環Aは、芳香環であり、
    及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、若しくは窒素保護基であり、又は、
    に結合した置換基若しくはXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Bを形成し、Xは、NR若しくはCRであり、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、若しくは窒素保護基であり、環A及び環Bは一緒になって、任意選択的に置換された二環式ヘテロアリール若しくは任意選択的に置換された二環式ヘテロシクリルを形成し、又は、
    に結合した置換基及びXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Cを形成し、Xは、NR若しくはCRであり、R及びRは、各々独立して、存在しないか、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、若しくは窒素保護基であり、環A及び環Cは一緒になって、任意選択的に置換された二環式ヘテロアリール若しくは任意選択的に置換された二環式ヘテロシクリルを形成し、
    は、O、S、SO、SO、CH、CF、若しくはNR10Aであり、
    は、任意選択的に置換されたC1~4アルキレンであり、Yが置換されている場合、各置換基は、独立して、ハロゲン若しくは非置換C1~4アルキルであり、
    は、O、S、SO、SO、CH、CF、若しくはNR10Bであり、
    10A及びR10Bは、独立して、水素、若しくは任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、
    Zは、CH、CH、若しくはNHであり、ZがCHである場合、各
    Figure 2022524191000123

    は、単結合であり、ZがCHである場合、各
    Figure 2022524191000124

    は、二重結合であり、ZがNHである場合、各
    Figure 2022524191000125

    は、単結合であり、
    mは、0、1、若しくは2であり、
    各Rは、独立して、ハロゲン若しくは任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、
    但し、
    、Y、及びYが、
    (1)Y及びYが、各々Sであり、Yが、-(CH-であるか、
    (2)YがSであり、Yが-(CH-であり、Yが、-(CH)-であるか、
    (3)Yが、NH、NCH、若しくはNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、Sであるか、又は、
    (4)Yが、NH、NCH、若しくはNCHCHであり、Yが、-(CH-であり、Yが、-(CH)-であり、
    が、クロロであり、
    、R、及びRが、各々水素であり、
    及びRが、各々メチルであり、
    Zが、CHであり、各
    Figure 2022524191000126

    が、二重結合であり、mが、0である場合、
    、X、及びXは、以下:Xは、CRであり、Rは、メチルであり、Xは、Nであり、Xは、N(CH)である、ことはないことを条件とし、
    但し、前記化合物は、17-クロロ-5,13,14,22-テトラメチル-28-オキサ-2,9-ジチア-5,6,12,13,22-ペンタアザヘプトシクロ[27.7.1.14,7.011,15.016,21.020,24.030,35]オクタトリアコンタ-1(37),4(38),6,11,14,16,18,20,23,29,31,33,35-トリデカエン-23-カルボン酸、又はその薬学的に許容される塩ではないことを条件とする、化合物、又はその薬学的に塩。
  2. 、R、及びRが、各々水素である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、ハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
  4. 前記ハロゲンが、フルオロである、請求項3に記載の化合物。
  5. 前記ハロゲンが、クロロである、請求項3に記載の化合物。
  6. が、非置換C1~4アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  7. が、メチルである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  9. が、CF及びCHFである、請求項8に記載の化合物。
  10. が、水素である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、ハロゲンである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 前記ハロゲンが、フルオロである、請求項11に記載の化合物。
  13. 前記ハロゲンが、クロロである、請求項11に記載の化合物。
  14. が、非置換C1~4アルキルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、メチルである、請求項14に記載の化合物。
  16. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が、CF及びCHFである、請求項16に記載の化合物。
  18. が、水素である、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. が、ハロゲンである、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
  20. 前記ハロゲンが、フルオロである、請求項19に記載の化合物。
  21. 前記ハロゲンが、クロロである、請求項19に記載の化合物。
  22. が、非置換C1~4アルキルである、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
  23. が、メチルである、請求項22に記載の化合物。
  24. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
  25. が、CF及びCHFである、請求項24に記載の化合物。
  26. が、水素である、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  27. が、非置換C1~4アルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  28. が、置換C1~4アルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  29. が、非置換C3~6単環式シクロアルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  30. が、置換C3~6単環式シクロアルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  31. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
  32. 及びRが、各々水素である、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物。
  33. が、水素である、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物。
  34. が、ハロゲンである、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物。更に他の実施形態において、Rは、非置換C1~4アルキルであり得る。
  35. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物。
  36. が、水素である、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  37. が、非置換C1~4アルキルである、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  38. が、置換C1~4アルキルである、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  39. が、非置換C3~6単環式シクロアルキルである、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  40. が、置換C3~6単環式シクロアルキルである、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  41. が、非置換C1~4ハロアルキルである、請求項33~35のいずれか一項に記載の化合物。
  42. Figure 2022524191000127

    である、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物。
  43. 環Aが、単環式芳香環である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  44. 、X、及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、環Aが、芳香環であり、R及びRが、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基である、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物。
  45. が、CRであり、X及びXが、各々NRである、請求項44に記載の化合物。
  46. 及びXが、各々CRであり、Xが、NRである、請求項44に記載の化合物。
  47. 及びXが、各々NRであり、Xが、CRである、請求項44に記載の化合物。
  48. 及びXが、各々NRであり、Xが、CRである、請求項44に記載の化合物。
  49. 環Aが、
    Figure 2022524191000128

    である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  50. 環Aが、
    Figure 2022524191000129

    である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  51. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xに結合した置換基又はXに結合した置換基は、一緒になって環Aに縮合した環Bを形成し、Xは、NR又はCRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロアリール又は任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成し、R及びRは、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  52. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、NRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項51に記載の化合物。
  53. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、NRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項51に記載の化合物。
  54. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、CRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項51に記載の化合物。
  55. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、CRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項51に記載の化合物。
  56. が、CRであり、Xが、NRであり、Xが、NRであり、環A及び環Bが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項51に記載の化合物。
  57. が、CRであり、Xが、NRであり、Xが、NRであり、環A及び環B
    が、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項51に記載の化合物。
  58. 環Bに縮合した環Aが、
    Figure 2022524191000130

    である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  59. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xに結合した置換基及びXに結合した置換基が、一緒になって環Aに縮合した環Cを形成し、Xが、NR又はCRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロアリール又は任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成し、R及びRが、各々独立して、存在しないか、水素、ハロゲン、シアノ、任意選択的に置換されたC1~4アルキル、任意選択的に置換されたC1~4アルコキシ、任意選択的に置換されたC3~6単環式シクロアルキル、任意選択的に置換されたC3~6二環式シクロアルキル、一置換アミン、二置換アミン、又は窒素保護基である、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  60. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、NRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項59に記載の化合物。
  61. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、NRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項59に記載の化合物。
  62. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、CRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項59に記載の化合物。
  63. 及びXが、各々独立して、NR又はCRであり、Xが、CRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項59に記載の化合物。
  64. が、CRであり、Xが、であり、Xが、NRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項59に記載の化合物。
  65. が、CRであり、Xが、NRであり、Xが、NRであり、環A及び環Cが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項59に記載の化合物。
  66. 環Aが、環C
    Figure 2022524191000131

    に縮合される、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物。
  67. Zが、CHであり、各
    Figure 2022524191000132

    が、単結合である、請求項1~66のいずれか一項に記載の化合物。
  68. Zが、CHであり、各
    Figure 2022524191000133

    が、二重結合である、請求項1~66のいずれか一項に記載の化合物。
  69. Zが、NHであり、各
    Figure 2022524191000134

    が、単結合である、請求項1~66のいずれか一項に記載の化合物。
  70. mが、0である、請求項1~69のいずれか一項に記載の化合物。
  71. mが、1である、請求項1~69のいずれか一項に記載の化合物。
  72. mが、2である、請求項1~69のいずれか一項に記載の化合物。
  73. 各Rが、独立して、ハロゲンである、請求項71又は72に記載の化合物。
  74. 各Rが、独立して、フルオロ又はクロロである、請求項73に記載の化合物。
  75. 各Rが、独立して、非置換C1~4アルキルである、請求項71又は72に記載の化合物。
  76. 各Rが、独立して、置換C1~4アルキルである、請求項71又は72に記載の化合物。
  77. 各Rが、メチル、エチル、n-プロピル、又はイソプロピルである、請求項71又は72に記載の化合物。
  78. Figure 2022524191000135

    である、請求項1~66のいずれか一項に記載の化合物。
  79. が、Oである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  80. が、Sである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  81. が、SOである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  82. が、SOである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  83. が、CHである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  84. が、CFである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  85. が、NR10Aであり、R10Aが、水素である、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  86. が、NR10Aであり、R10Aが、任意選択的に置換されたC1~4アルキルである、請求項1~78のいずれか一項に記載の化合物。
  87. が、非置換C1~4アルキレンである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物。
  88. が、置換C1~4アルキレンであり、Yが、置換されている場合、各置換基が、独立して、ハロゲン又は非置換C1~4アルキルである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物。
  89. が、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-、-CHCHCHCH-、-CH(CH)CHCH-、-CHFCHCH-、又は-CHCFCH-である、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物。
  90. が、Oである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  91. が、Sである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  92. が、SOである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  93. が、SOである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  94. が、CHである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  95. が、CFである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  96. が、NR10Bであり、R10Bが、水素である、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  97. が、NR10Bであり、R10Bが、非置換C1~4アルキルである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  98. が、NR10Bであり、R10Bが、置換C1~4アルキルである、請求項1~89のいずれか一項に記載の化合物。
  99. 前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
    Figure 2022524191000136

    Figure 2022524191000137

    Figure 2022524191000138

    Figure 2022524191000139

    Figure 2022524191000140

    又は上記のいずれかの薬学的に許容される塩。
  100. 前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項99に記載の化合物、
    Figure 2022524191000141

    Figure 2022524191000142

    Figure 2022524191000143

    Figure 2022524191000144

    Figure 2022524191000145

    Figure 2022524191000146

    Figure 2022524191000147

    Figure 2022524191000148

    Figure 2022524191000149

    Figure 2022524191000150

    又は上記のいずれかの薬学的に許容される塩。
  101. 有効量の請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はそれらの組み合わせと、を含む、薬学的組成物。
  102. 癌を寛解又は治療するための医薬品の製造における、有効量の請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物の使用であって、前記癌が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される、使用。
  103. 悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害するための医薬品の製造における、有効量の請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物の使用であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される癌に起因する、使用。
  104. 悪性増殖又は腫瘍を寛解又は治療するための医薬品の製造における、有効量の請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物の使用であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される癌に起因する、使用。
  105. Mcl-1の活性を阻害するための医薬品の製造における、有効量の請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物の、使用。
  106. 癌を寛解又は治療する際に使用するための、請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物であって、前記癌が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される、化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は薬学的組成物。
  107. 悪性増殖又は腫瘍の複製を阻害する際に使用するための請求項1~100のいずれか一
    項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される癌に起因する、化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は薬学的組成物。
  108. 悪性増殖若しくは腫瘍を寛解又は治療する際に使用するための、請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物であって、前記悪性増殖又は腫瘍が、脳癌、頚後大脳癌、食道癌、甲状腺癌、小細胞癌、非小細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、胆嚢/胆管癌、肝癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、卵巣癌、絨毛癌、子宮体癌、子宮頸癌、腎盂/尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣癌、胎児癌、ウィルムス癌、皮膚癌、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、真性多血症、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫から選択される癌に起因する、化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は薬学的組成物。
  109. Mcl-1の活性を阻害するために使用するための、請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項101に記載の薬学的組成物。
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