JP2022184209A - ワーク供給装置とそれを備えたピッキングシステム - Google Patents

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文雄 上田
Fumio Ueda
章 隅田
Akira Sumida
晃弘 山下
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Abstract

【課題】小袋等の扁平なワークが重なり合った状態であっても、搬送過程で重なり合いを簡単に解消可能なワーク供給装置とそれを用いたピッキングシステムを提供する。【解決手段】ワーク供給装置1は、ワークを搬送する第1搬送面2aを備えた第1搬送コンベア2と、第1搬送面2aと対向する第2搬送面3aを備えた第2搬送コンベア3と、を備え、第1搬送面2aは、ワークを吸着する第1の吸着部を有する第1の吸着領域と、第1の吸着部を有しない第1の非吸着領域との第1分布を形成し、第2搬送面3aは、ワークを第1の非吸着領域から吸着する第2の吸着部を有する第2の吸着領域と、ワークを吸着しない第2の非吸着領域との第2分布を形成し、第1の非吸着領域の少なくとも一部と第2の吸着領域の少なくとも一部が対向する。【選択図】図1

Description

本発明は、小袋等の扁平形状のワークが乱雑に重なり合った状態であっても、搬送過程において重なり合いを解消でき、ロボットによるピッキングを高精度かつ効率的に実行可能にするワーク供給装置と、それを備えたピッキングシステムに関する。
弁当、即席麺といった食料品、化粧品、医薬品等では、消費者の利便性の向上、また品質の維持のため、使用する醤油等の調味料、化粧液、粉末医薬品等を必要量だけ樹脂製の包装体に収容した小袋が内装、外装等に入れられることが多くなっている。例えば、即席麺であれば、カップ容器内に入った具材及び粉末スープの密封された小袋がこれに該当する。また、昨年から拡大している新型コロナウイルス感染症の拡大予防にも小分けされて個別に摂取、利用できる小袋のニーズが高まっている。
この小袋等(以下、ワークと呼ぶ)が外装内に所定数だけ入れられた食料品等を製造するにあたって、通常乱雑に積み重なった(バラ積みされた)ワークが個別に切り出されながら、外装内に収容されるという作業が必要となる。このような単純であるが煩雑な作業は、人手により行うことも可能だが、非常に手間がかかるとともに、製品の生産量によっては多数の人手が必要となるため、かえって生産コストを高めてしまうことになる。この場合、製造メーカは十分な利益を得ることができなくなる可能性がある。
一方、生産コストの低減、品質の安定化を目的に、近年では様々な分野において生産ラインを自動化する取り組みがなされている。その中で、上述するようなバラ積みされたワークから個別に切り出して外装に収容する作業に対し、適用可能な方法もいくつか開発されている。例えば、バラ積みされたワークを傾斜した搬送用コンベアに載せ、その傾斜と摩擦力を利用して部品を分散させながら切り出したり、複数の部品をドラム内に入れて回転させ、遠心力により分離させながら排出して切り出したりする方法がある。また、振動するボウル内に複数の部品を入れて分離しながら排出させて切り出したり、撮影された複数の小袋の画像に基づきロボットが個別に選り分け切り出したりする方法もある。
これらの方法を利用して、バラ積みされたワークを個別に切り出して外装に収容する作業を自動化すれば、人件費を抑えながら大量の商品を安価に製造できるともいえる。
しかしながら、小袋等の扁平形状を有するワークを対象とする場合、上述する方法を利用して十分な効果を得るには、以下に示すように依然解決すべき課題がいくつか残っていた。
そのような課題の一つとして、ワークが扁平形状を有するとともに柔軟なため、転がり難く変形して互いが絡み易く、回転・振動を加えても容易に分離しないことが挙げられる。また、ワークはその形状に加えて軽量である場合が多く、ドラム内に入れて回転させた場合、遠心力とともに空気抵抗を受けて舞い上がり易く、また搬送用コンベアから受ける摩擦力も小さいため、分離させ難いことも課題であった。そして、このようなワークであるが故に、ロボットによる選別も困難となっていた。
以上のような課題を解消するための技術として、近年では以下に示す発明が開示されている。
特許文献1では、「物品移送装置」という名称で、バラ積みされた部品に対して、重なりを解消しながら供給することが可能な物品移送装置に関する発明が開示されている。
この特許文献1に開示される発明は、同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、貯留部10にバラ積み状態で収容された複数の物品9のうち、所定の姿勢を有する1つを移送方向Xの下流側に送出する物品送出部11と、この物品送出部11から送出された物品9を載置して下流側に第1の速度で移送するコンベアからなる第一移送装置21と、第1の速度よりも速い第2の速度で移送するコンベアからなる第二移送装置22と、第一移送装置21の上方部に設置され移送経路上の物品9の重なりを解消する回転ブラシからなる重積解消装置3と、第二移送装置22上を移送中の物品9の位置や姿勢等を検出するための画像素子を有するビジョンセンサ4と、把持ハンド51を有しビジョンセンサ4の検出結果に基づいて物品9を把持して、予め設定された位置に供給するロボット装置5と、を備えていることを特徴とする。
特許文献1に開示された上記構成を有する発明であれば、貯留部10にバラ積み状態で収容された物品9は、物品送出部11により所定の向きのもののみが移送方向Xの下流側の第一移送装置21に送出される。次いで、第一移送装置21に置かれた重積解消装置3を通過することで、物品9が重なった状態にある場合に、上方に位置する物品9は回転ブラシに当たって押し戻され、物品9同士の重なりが排除されるようになる。その後、物品9が第一移送装置21から第二移送装置22に移されることで、先に移った物品9と次に移った物品9との距離が速度差に比例して長くなるように変化させることができるとしている。
以上から、特許文献1に開示された発明であれば、貯留部10にバラ積み状態で収容された物品9は、第二移送装置22の下流側に移送されていく過程において、所定の向きに揃えられ、かつ重なりが排除されるようになる。そして、第一移送装置21と第二移送装置22との速度差により、第二移送装置22上を搬送される物品9の間の距離が長くなることで、物品9を分散させることができる。この結果、ロボット装置5の把持ハンド51が物品9を確実に把持して取り出すことができるとしている。
次に、特許文献2では、「パッケージの個別切り出し装置」という名称で、食料品等の入れられた小袋等のパッケージを個別に切り出し整列させることが可能な個別切り出し装置に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示される発明について、同文献中の図1に記載される符号をそのまま用いて説明すると、開示された発明である個別切り出し装置は、供給機構18から投入される複数のパッケージPを個別に切り出して排出機構23によって排出するものであって、前部ベルトガイド12及び後部ベルトガイド13と、前部ベルトガイド12及び後部ベルトガイド13に架け回されて回動する吸着ベルト14と、吸着ベルト14を駆動する吸着ベルト駆動部15と、吸着ベルト14の内周面に沿って仕切られ、パッケージPを個別に収納するパッケージ収納部14bと、吸着ベルト14を貫通して設けられ、パッケージ収納部14bに収納されたパッケージPを吸着保持するための貫通孔14c(同文献の図2参照)と、吸着ベルト14の外周の一部を覆うように吸着ベルト14の外周に沿って配置され、チャンバー吸引駆動部17を介してパッケージ収納部14b内を吸引する吸着チャンバー16と、吸着ベルト14のパッケージ収納部14bに吸着されたパッケージPの吸着を解除する吸着解除手段20と、を備えていることを特徴とする。
特許文献2に開示された上記構成を有する発明であれば、供給機構18よりパッケージ収納部14bに投入された複数のパッケージPのうち、吸着ベルト14の回動によって吸着ベルト14の内周面に吸着した1個のパッケージP以外は振り落とされる。そして、この吸着した1個のパッケージPは吸着解除手段20により吸着が解除され、排出機構23によって所定の位置に排出される。
以上から、特許文献2に開示された発明であれば、食料品、医療用品、玩具、化粧品、機械部品などを収納した袋状の複数のパッケージPから、連続して1個ずつ切り出して所定の位置に整列させるという作業を、ロボットを用いることなく自動的にかつ簡単に行うことができるとしている。
そして、特許文献3では、「搬送システムおよび吸引搬送コンベア」という名称で、被搬送物を搬送する際に排除すべき被搬送物を的確に排除することができ、排除される被搬送物を最小限に抑えることができるとともに、簡単な設備であるため導入も容易となる搬送システムに関する発明が開示されている。
この特許文献3に開示される発明について、同文献中の図1乃至図3に記載される符号をそのまま用いて説明すると、開示された発明である搬送システム10は、有底筒状の缶体Cを洗浄・乾燥する工程に使用するのに適したものであり、洗浄装置21が設けられた上流コンベア20と、この上流コンベア20の下流に設けられた吸引搬送コンベア100と、この吸引搬送コンベア100より連続的に缶体Cが搬送され、乾燥装置31が設けられた下流コンベア30と、を備え、上流コンベア20の洗浄装置21より下流側には倒缶CTを検知するための倒缶センサー40が設置され、吸引搬送コンベア100は、缶体Cの上部を吸引する搬送面を有する吸引帯状体110と、この吸引帯状体110の搬送面の裏面から缶体Cを吸引する吸引ユニット120と、を備えていることを特徴とする。
特許文献3に開示された上記構成を有する発明であれば、開口部を下に向けて整列した多数の缶体Cは、上流コンベア20により搬送されながら洗浄装置21内において洗浄される。次いで、缶体Cは整列した状態で下流側の吸引搬送コンベア100に上部を吸引され、乾燥装置31が設けられた下流コンベア30に向けて連続的に搬送される。一方、洗浄時に缶体Cが倒れる等して倒缶CTとなった場合には、倒缶CTは吸引搬送コンベア100に吸引されず上流コンベア20の下流側端部より下方に落下し排除される。さらに、上流コンベア20の洗浄装置21の下流側にある倒缶センサー40が倒缶CTの位置を検知することで、排除された倒缶CTの周囲にあって、吸引搬送コンベア100に吸着された缶体Cも吸着が解除され排除される。
以上の結果、特許文献3に開示される発明であれば、倒缶CTの周囲にあり洗浄不良となった可能性の高い缶体Cのみを選択的に排除することができるようになり、缶体Cのロスを極力抑えることができるとしている。なお、特許文献3に開示されている発明は、本願発明の目的とするバラ積みされたワークを分離するための直接的な解となる技術ではない。しかしながら、このような物品を搬送過程で分離していく技術は、後述するようにバラ積みされたワークを分離する上で有用と考えられる。
国際公開第2017/154719号公報 特開2012-1356号公報 特開2018-203423号公報
上述する特許文献1に記載の発明であれば、確かにバラ積み状態の物品9は、物品送出部11及び重積解消装置3を通過しながら下流側に移送されていく過程で間隔があけられるため、ロボットによる切り出しも容易になると考えられる。加えて、搬送対象は直方体以外でもよいとしている。しかしながら、特許文献1に記載された発明に対し、本願発明の搬送対象とするワークをホッパー状の貯留部10に貯留すれば、貯留部10の下方にある物品送出部11周辺のワークは変形して互いが絡み合い、物品送出部11の周囲に引っ掛かり詰まってしまう可能性が高い。そして、ワークが物品送出部11より第1移送装置21に移動できたとしても、複数重なった状態である場合には、扁平形状であるが故に重積解消装置3の回転ブラシが下方の1個の小袋のみを残して他を排除するのは困難である。したがって、特許文献1に記載の発明の場合改善の余地があると考えられる。
次に、上述する特許文献2に記載の発明であれば、処理対象であるパッケージPが小袋であり、このパッケージPは吸着ベルト14による吸着と吸着解除手段20による所定位置での吸着解除によって、ロボットを用いずとも所定の位置に個別に排出することができると考えられる。しかしながら、特許文献2に掲載された発明の場合、パッケージ収納部14b内に入った複数のパッケージPのうち、吸着ベルト14の内周面に吸着した1個のパッケージPだけでなく、このパッケージPと上記内周面とに挟持された不要なパッケージPも一緒に残る可能性が十分にあると考えられる。このため、誤って複数のパッケージPが吸着解除手段20の吸着解除時に排出されてしまい、装置の切り出し精度が低くなってしまうことが考えられる。
加えて、上述の特許文献3に記載の発明のように、不要となる倒缶CTと洗浄不良の可能性のある缶体Cを排除する方法により、積み重なった複数のワークのうち上方にあるワークを移動させれば、ワークを分離した状態にすることができると考えられる。しかしながら、特許文献3に記載の発明が対象とするのは、整然と並び、倒缶センサー40により位置情報が把握し易く、互いに重なり合うことがない缶体Cであり、本願発明の対象とするバラ積み状態のワークとは異なる。このため、特許文献3に記載の技術をそのまま活用することは困難であると考えられる。
本発明は、かかる従来の課題に対処してなされたものであり、その目的は調味料、医薬品等を収容したワークがバラ積み状態であっても、搬送過程において重なり合いを解消でき、ロボットによるピッキングを高精度かつ効率的に実行可能にするワーク供給装置と、それを備えたピッキングシステムを提供することにある。
上記課題を解決するための第1の発明は、ワークを搬送する第1搬送面を備えた第1搬送コンベアと、前記第1搬送面と鉛直上方向から対向する第2搬送面を備えた第2搬送コンベアと、を備え、前記第1搬送面は、前記ワークを吸着する第1の吸着部を有する第1の吸着領域と前記第1の吸着部を有しない第1の非吸着領域との第1分布を形成し、前記第2搬送面は、前記ワークを前記第1の非吸着領域から吸着する第2の吸着部を有する第2の吸着領域と前記ワークを吸着しない第2の非吸着領域との第2分布を形成し、前記第1の非吸着領域の少なくとも一部と前記第2の吸着領域の少なくとも一部が対向することを特徴とするものである。
上記構成の第1の発明であれば、第1搬送コンベアの第1搬送面上に形成された第1の吸着領域と第1の非吸着領域の配置である第1分布により、第1搬送面上で搬送されるワークは第1の吸着領域では吸着力を受け、第1の非吸着領域では吸着力を何ら受けないという作用を有する。同様に、第2搬送コンベアの第2搬送面上に形成された第2の吸着領域と第2の非吸着領域の配置である第2分布により、第2搬送面上で搬送されるワークは第2の吸着領域では吸着力を受け、第2の非吸着領域では吸着力を何ら受けないという作用を有する。
また、第1の非吸着領域の少なくとも一部が第2の吸着領域の少なくとも一部と対向することで、第1搬送コンベアの第1搬送面上にバラ積みされたワークは、第1の非吸着領域に入った際に鉛直上方に対向する第2の吸着領域と距離的に近いものから順に吸着され、第2搬送コンベアの第2搬送面に受け取られるという作用を有する。
なお、本願において対向するとは、鉛直方向において符合することを意味し、具体的には第1の発明においては、第1の非吸着領域の少なくとも一部が鉛直上方向において第2の吸着領域の少なくとも一部と符合する状態を意味する。
次に、第2の発明は、上述する第1の発明において、前記第1分布は、前記ワークの搬送方向の上流側の第1エリアにおいて前記第1搬送面の幅方向に1以上の前記第1の吸着領域と1以上の前記第1の非吸着領域を前記搬送方向に平行に配置し、前記搬送方向で前記第1エリアよりも下流側の第2エリアに前記第1の非吸着領域を前記搬送方向に配置し、前記第2分布は、前記第1分布の前記第1の吸着領域の配置と前記第1の非吸着領域の配置に対向してそれぞれ前記第2の非吸着領域と前記第2の吸着領域を配置することを特徴とするものである。
上記構成の第2の発明であれば、上述する第1の発明と同じ作用に加えて、第1搬送面の上流側の第1エリア内において、第1の非吸着領域にあって吸着されないワークは、第1の吸着領域に吸着しているワークより先に第2搬送コンベアの第2の吸着領域に吸着されるという作用を有する。そして、第1のエリアより下流側に配置された第2エリアにおいて、第1エリアの第1の吸着領域に吸着されていたワークは吸着が解除され、第1エリアにおいて吸着されておらず第2搬送コンベアの第2の吸着領域に吸着されたワークに遅れつつも、第2エリアに搬送された順に第2の吸着領域に吸着されるという作用を有する。
すなわち、第1分布、第2分布により幅方向において位置の異なる、近接するワークの第2搬送コンベアへの吸着のタイミングを変えるという作用を有する。なお、このタイミングは第1の吸着領域の搬送方向の長さにより調整可能であることは言うまでもない。
一方、第3の発明は、上述する第1の発明において、前記第1分布は、前記ワークの搬送方向の上流側の第1エリア及びこの第1エリアより下流側の第2エリアにおいて、前記第1搬送面の全てに前記第1の非吸着領域を配置し、前記第2分布は、前記第1エリアに対向して前記第2搬送面の幅方向に1以上の前記第2の吸着領域と1以上の前記第2の非吸着領域を前記搬送方向に平行に配置し、前記第2エリアに対向して前記第2搬送面の全てに前記第2の吸着領域を配置することを特徴とするものである。
上記構成の第3の発明であれば、上述する第1の発明の作用に加えて、第1搬送コンベア上のワークは第1搬送面より吸着力を何ら受けなくなり、ワークがバラ積み状態で第1搬送面上の第1エリアに載置された場合に、第1エリアに対向して配置された第2搬送面の1以上の第2の吸着領域の下方にあるワークのみが近接する他のワークより先に第2搬送コンベアに吸着して受け取られるという作用を有する。
そして、第1のエリアを通過した第1搬送面上のワークは、第2のエリアに対向して配置される第2の吸着領域により、第1エリアにおいて先に吸着されたワークに遅れて吸着されるという作用を有する。すなわち、第1搬送面の幅方向において位置の異なる近接したワークの、第2搬送コンベアへ吸着されるタイミングを変えるという作用を有する。なお、このタイミングは、第1エリアにおける第2の吸着領域の搬送方向の長さにより調整可能であることは言うまでもない。
加えて、第4の発明は、上述する第2又は第3の発明において、前記第2分布は、前記第2エリアに対向するエリアよりも前記ワークの前記搬送方向で下流側の第3エリアに前記第2搬送面の全てに前記第2の非吸着領域を配置し、前記第3エリアの鉛直下方向に対向する第3搬送面を備えた第3搬送コンベアを備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第4の発明であれば、上述する第2又は第3の発明と同じ作用に加えて、第2搬送コンベアにより搬送されるワークは、第2エリアに対向するエリアよりも搬送方向において下流側にあり、全てに第2の非吸着領域が配置された第3のエリアに移動するという作用を有する。そして、第3エリア内においてワークは吸着が解除され、第3搬送コンベアの第3搬送面上に自重により落下するという作用を有する。
次に、第5の発明は、上述する第1乃至第4の発明のいずれか1つの発明において、前記第1の吸着部及び第2の吸着部はエアー吸引孔を備え、前記エアー吸引孔は互いに前記ワークの最大長さ寸法よりも離れて配置されていることを特徴とするものである。
上記構成の第5の発明であれば、上述する第1乃至第4の発明のいずれかの発明と同じ作用に加えて、1つのワークが第1又は第2の吸着部に吸着される際に、1つのワークが2つ以上のエアー吸引孔に吸着されてしまうことがなくなる。すなわち、ワークが隣り合うエアー吸引孔に跨って吸着してしまうのを防ぐという作用を有する。
なお、吸着部を有しないとは吸着する手段を備えていない部分と吸着する手段を備えながら、その手段が発揮できない状態にある部分を含む概念である。すなわち、吸着部が存在していても吸着機能を発揮できない場合は吸着部を有しないという範疇に含まれる。したがって、エアー吸引孔が閉塞されている状態やエアーを吸引できないような状態であれば、吸着部としてエアー吸引孔自体が備えられていても吸着領域ではなく、非吸着領域を構成することになる。
次に、第6の発明は、上述する第5の発明において、前記第1搬送コンベア及び前記第2搬送コンベアが、前記エアー吸引孔の一部を開閉するための開閉手段を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第6の発明であれば、上述する第5の発明と同じ作用に加えて、第1搬送コンベア及び第2搬送コンベアにそれぞれ形成されているエアー吸引孔の一部を開閉手段により開閉することで、その一部のエアー吸引孔にワークを吸着させたり吸着させなくしたりするという作用を有する。
なお、ここでの開閉手段としては特に指定しないが、後述するように、例えばエアー吸引孔が穿設された第1及び第2搬送面の裏側に、孔、スリットの形成された遮蔽板を配置させたものであってもよい(図5参照)。このような遮蔽板の位置を、第1及び第2搬送面の幅方向で調整できるようにすれば、上述する孔及びスリットを、エアーを吸引させたいエアー吸引孔、複数のエアー吸引孔からなる列等に重ねることでエアーを吸引させたり、重ならないようにずらすことでエアーの吸引を停止させたりすることが可能となる。なお、ここでの列には、2本以上の隣接するエアー吸引孔の列が所定の間隔をあけて配置されている場合も含む。
また、他の開閉手段として、後述するように、例えば第1及び第2搬送面の裏側に、エアー吸引孔、及び複数のエアー吸引孔からなる列又は領域を覆い、開閉可能な扉を備えた室を設けてもよい(図6参照)。このような室の扉の開閉により、エアーを吸引させたいエアー吸引孔、複数のエアー吸引孔からなる列等にエアーを吸引させたり吸引を止めさせたりすることができる。
次に、第7の発明は、上述する第6の発明において、前記開閉手段により、異なる間隔をあけて前記搬送方向に平行に配置された前記エアー吸引孔の列が形成されることを特徴とするものである。
上記構成の第7の発明であれば、上述する第6の発明と同じ作用に加えて、第1搬送コンベア及び第2搬送コンベアにそれぞれ形成されている複数のエアー吸引孔の列のうちの、異なる間隔を搬送方向に平行にあけている所望の列に開閉手段を通じてエアーの吸引を行わせたり吸引を止めたりするという作用を有する。
第8の発明は、上述する第1乃至第7の発明のいずれか1つの発明において、前記第2搬送コンベアの搬送速度は前記第1搬送コンベアの搬送速度よりも速いことを特徴とするものである。
上記構成の第8の発明であれば、上述する第1乃至第7の発明のうちいずれか1つの発明と同じ作用に加えて、ワークが第1搬送コンベアから第2搬送コンベアに吸着され受け取られる際に、第2搬送コンベアの搬送速度は第1搬送コンベアの搬送速度よりも速いため、吸着されるタイミングの異なる、近接したワーク同士の第2搬送面上での間隔は、そのタイミングでの時間差に比例して広がるという作用を有する。
次に、第9の発明であるピッキングシステムは、第1乃至第8の発明のいずれか1つの発明であるワーク供給装置と、第1搬送コンベアにワークを供給するワークフィーダーと、ワーク供給装置の下流側でワークをピッキングするロボットと、ロボットがピッキングしたワークを受け取る受取装置と、を有することを特徴とするものである。
上記構成の第9の発明であれば、第1乃至第8のワーク供給装置を備えているそれぞれの作用を発揮するとともに、さらに、ワークフィーダーよりワークがワーク供給装置に供給され、ワーク供給装置の下流側においてロボットがワークをピッキングし、ピッキングされたワークを受取装置が受け取るように作用する。
なお、ここでの「ピッキング」とは、ロボットのハンド(エンドエフェクタ)等によるワークの把持、吸着の動作と受取装置までの移動の動作を意味するものであり、以降においても同じ意味で使用する。
上述する第1の発明によれば、第1搬送コンベアの第1搬送面上に形成された第1の吸着領域と第1の非吸着領域の配置である第1分布と、第2搬送コンベアの第2搬送面上に形成された第2の吸着領域と第2の非吸着領域の配置である第2分布の関係から、第1の非吸着領域の少なくとも一部が第2の吸着領域の少なくとも一部と対向する。このため、第1搬送コンベアの第1搬送面上にバラ積み状態でワークが載置された場合に、第2搬送コンベアの第2の吸着領域が第1搬送コンベア上で近距離にあるワークから順に吸着して搬送することができる。すなわち、高さ方向に重なったワーク及び搬送方向に前後したワークを分離することが可能となる。この結果、ロボット等によるワークの個別の切り出し作業が容易に実施できるようになる。
そして、上述する第2の発明によれば、第1の発明と同じ効果に加えて、第1搬送面において幅方向での位置が異なり近接するワークに対し、それぞれの第2の吸着領域へ吸着するタイミングが変えられることで、これらのワークを第2搬送面上において互いに距離をあけながら下流側へ搬送することができる。
すなわち、第1搬送面の幅方向において近接するワークに対し、ロボット等による個別の切り出し作業が一層容易に実施できるようになる。
また、上述する第3の発明によれば、第1の発明と同じ効果に加えて、第1搬送コンベア上に載置されたワークは、第1エリア内において、第2搬送面の幅方向に1以上搬送方向に平行に配置された第2の吸着領域の下方に位置するワークと、その他のワークとで、第2搬送コンベアへの吸着タイミングを変えることができる。その結果、複数の第2の吸着領域に先に吸着されたワークとその他のワークを、第2搬送面上において距離をあけながら分離して搬送させることが可能となる。すなわち、第1搬送面の幅方向において重なる等して近接したワークに対し、複数の第2の吸着領域に合わせて細かく分離することで、ロボット等による個別の切り出し作業が一層容易に実施できるようになる。
さらに、上述する第4の発明によれば、第2又は第3の発明と同じ効果に加えて、第2搬送コンベアにより搬送されるワークは、第3エリアに到達した順に、下方にある第3搬送コンベアの第3搬送面に落下させられる。この結果、第3搬送面上のワークは、第2搬送面の第2エリアにおけるワークの分布状態を第3搬送面上にほぼ再現しながら、下流側に搬送されるという効果を有する。
加えて、上述する第5の発明によれば、第1乃至第4の発明のいずれかの発明と同じ効果に加えて、1つのワークが第1の吸着部又は第2の吸着部において隣接する2つエアー吸引孔に跨って吸着されなくなることで、ワークの吸着解除がスムーズに行えるようになるとともに、第1搬送面又は第2搬送面とワークとの間で未吸着のワークを挟持して分離不良を生じることもなくなる。この結果、ワークの個別の切り出し作業を効率的に実施できるようになると考えられる。
次に、上述する第6の発明によれば、第5の発明と同じ効果に加えて、開閉手段により第1搬送面の所望の位置に所望の形状で第1の吸着領域を配置したり、第2搬送面の所望の位置に所望の形状で第2の吸着領域を配置したりすることができるようになる。この結果、ワークの吸着様式、吸着解除のタイミング等の調整が可能となり、搬送するワークに適した切り出し条件が効率的に設定できるようになる。
そして、上述する第7の発明によれば、第6の発明と同じ効果に加えて、開閉手段により、第1搬送コンベア及び第2搬送コンベアにそれぞれ形成されている、異なる間隔を空けて搬送方向に平行に配置されたエアー吸引孔の列に対し、列毎に選択的にエアーの吸引を簡単に行わせることができる。
すなわち、ワークの大きさに沿って適切な間隔が空いたエアー吸引孔の列を開閉手段によって選択することができる。
特に、第1搬送面、第2搬送面上に搬送方向に平行に複数列のエアー吸引孔を列毎に同一の間隔で、かつ、幅方向には異なる間隔で複数列のエアー吸引孔を配置しておけば、搬送するワークの最大長さ寸法に合わせて所望の間隔で第1の吸着部、第2の吸着部を形成することができる。
上述する第8の発明によれば、第1乃至第7の発明のいずれかと同じ効果に加えて、第1搬送面から第2搬送面へ移るタイミング差でワークが分離されるのみならず、第1搬送コンベアと第2搬送コンベアの搬送速度差に応じて、第2の吸着領域で吸着されたワーク間の距離を広げることが可能である。
上述する第9の発明によれば、互いに密集し重なり合うバラ積み状態のワークを個別に、かつ効率的に切り出すことが可能なワーク供給装置を組み込むことで、バラ積み状態のワークをワーク供給装置に供給して搬送させて、ワーク供給装置の下流側のロボットがワークを精度良くピッキングし、受取装置に受け取らせる一連の作業を一層効率的に実施することができる。
本発明の実施例1のワーク供給装置の概念図である。 本発明の実施例1のワーク供給装置を構成する要素の概念を示す図であり、(a)は第1搬送コンベアの平面図であり、(b)は第2搬送コンベアの底面図であり、(c)は第3搬送コンベアの平面図である。 本発明の実施例1のワーク供給装置を用いたピッキングシステムの概念図である。 (a)乃至(e)はいずれも本発明の実施例1のワーク供給装置を構成する要素がワークに与える作用を説明するための概念図である。 開閉手段が設置された搬送コンベアの例の平面図であり、(a)は遮蔽板の配置の一例であり、(b)は同図(a)とは異なる遮蔽板の配置である。 図5とは異なる開閉手段が設置された搬送コンベアの例であって、(a)は平面図であり、(b)は同図(a)に示すX-X線矢視断面図である。 本発明の実施例2のワーク供給装置の概念図である。 本発明の実施例2のワーク供給装置を構成する要素の概念を示すものであり、(a)は供給用搬送コンベアの平面図であり、(b)は第1搬送コンベアの平面図であり、(c)は第2搬送コンベアの底面図であり、(d)は第3搬送コンベアの平面図である。 (a)乃至(d)はいずれも本発明の実施例2のワーク供給装置を構成する要素がワークに与える作用を説明するための概念図である。 本発明の実施例2のワーク供給装置の変形例の概念図である。
以下では、本発明の実施の形態について、図1乃至図10を参照しながら詳細に説明する。なお、いずれの図も本発明の例として挙げたものであり、本発明の作用・効果を奏する範囲内であれば、構成要素の形状、配置、数を任意に設定することが可能である。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施例1の構造について説明する。
図1は、本発明の実施例1のワーク供給装置を側面から見た場合の概念図である。なお、説明中にある上側、上方といった高さを示す表現については、紙面の上方に向かう向きを高さ方向として表したものであり、図中の太線で記載された矢印はワーク(図示せず)の搬送される方向を示している。加えて、ワーク供給装置1がワークに与える作用についての説明を容易にするため、ワークの搬送される方向において上流側から下流側までをエリアA乃至エリアEとして区分した。なお書き以降の記載は図7、図10においても同様である。
図1に示すように、ワーク供給装置1は搬送方向の上流側から順に、ワークを搬送する第1搬送面2aを有する第1搬送コンベア2と、この第1搬送面2aと鉛直上方向から対向する第2搬送面3aを備えた第2搬送コンベア3と、この第2搬送面3aと鉛直下方向から対向する第3搬送面4aを備えた第3搬送コンベア4と、を備えたものとなる。加えて、第2搬送コンベア3の搬送速度は第1搬送コンベア2の搬送速度よりも速くなるように設定されている。
ここで、ワーク供給装置1は、図1に示すように、図示しないワークフィーダー(図3参照)からワークの供給を受けるため、第1搬送コンベア2の第1搬送面2aの上流側であるエリアAに、ワークフィーダーと接続する接続部2b(四角の点線で囲まれた部分)が延設されていてもよい。下流側に向かうほど上方に傾斜する接続部2bにより、搬送されるワークは自重とともに接触する他のワークから受ける力(他のワークの自重、他のワークからの摩擦力に起因する力の成分)、加えて第1搬送面2aから摩擦力及び吸着力(エアー吸引孔によりエアーが吸引される場合)といった様々な力を受けるようになる。そして、第1搬送面2aから上方に離れているワークほど第1搬送面2aからの摩擦力、吸着力等を受けることがなくなるため、下方に滑落し易くなる。すなわち、接続部2bを通過するワークは、その重なりを減少することができ、ワーク供給装置1のワーク分離の能力を一層向上させることが可能になる。
また、上記接続部2bを延設するのではなく、ワークフィーダーからワーク供給装置1にワークを供給し、下流側に向かうほど上方に傾斜する供給用搬送コンベアを別途備えているものでもよい(図7、図10参照)。このような構成であっても、上記接続部2bと同じ作用・効果を発揮することができる。加えて、上記供給用搬送コンベアの搬送速度を適宜調整すれば、第1搬送コンベア2へ落下するタイミングの異なるワークの間隔を広げることができ、重なったワークの分離を一層促進させることも可能である。
次に、第1搬送コンベア2、第2搬送コンベア3、第3搬送コンベア4の構造に関し図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明の実施例1のワーク供給装置を構成する第1乃至第3搬送コンベアの概念図であり、図2(a)は第1搬送コンベアの平面図であり、図2(b)は第2搬送コンベアの底面図であり、図2(c)は第3搬送コンベアの平面図である。ここで、太い破線はエリアA乃至エリアEのいずれかの境界線であり、矢印は図示されないワークの搬送方向を示している。加えて、複数ある同一の構成要素については、図が煩雑にならないように全てに符号付けを行っていない。以下の他の図面も同様である。
図2(a)に示すように、第1搬送コンベア2の第1搬送面2aには、搬送方向に複数のエアー吸引孔2cがワークの最大長さ寸法よりも離れて並べられ列をなすとともに、この列が幅方向に搬送方向のエアー吸引孔2cと間隔をあけて3列形成されている。そして、これら列に基づいて、上記第1搬送面2aでは、ワークを吸着するためエアーの通過が可能なエアー吸引孔2cを有する第1の吸着領域(ハッチングされていない領域)と、ワークを吸着しないように遮蔽板等によりエアーの通過が抑制されたエアー吸引孔2cを有する第1の非吸着領域(二点鎖線でハッチングされた領域)という2つの異なる領域が形成されている。
図1に図示していないが、エアー吸引孔2cを備えた第1搬送コンベア2の内部にはエアー吸引孔2cからエアーを吸引できるように負圧とするためのファン等の排気装置が備えられている。以下、エアー吸引孔を備えた搬送コンベアの構造も同様である。但し、第1の吸着領域ではエアーが吸引可能であるが、第1の非吸着領域ではエアー吸引孔が閉塞されているかエアーを吸引できないような状態にあって非吸着領域を形成している。以下、この吸着領域と非吸着領域の概念は他の搬送コンベアにおいても同様である。
ここで、第1搬送面2aの接続部2b(エリアA)以外のエリア(エリアB,C)に関し、第1の吸着領域と第1の非吸着領域の分布を「第1分布」とすると、上流側のエリアBに当たる第1エリアには、第1搬送面2aの幅方向に2つの第1の吸着領域が配置されている。そして、これら2つの第1の吸着領域に連続させ搬送方向の下流側のエリアCに当たる第2エリアには、第1の非吸着領域が全面に配置されている。
なお、接続部2b(エリアA)では、エリアBにおける第1分布と逆の配置となるように第1の吸着領域と第1の非吸着領域が配置される。そして、幅方向の中央に位置する第1の吸着領域がエアーを吸引しながらワークを搬送させるものとなる。
次に、図2(b)に示すように、第2搬送コンベア3の第2搬送面3aには、
搬送方向に複数のエアー吸引孔3bがワークの最大長さ寸法よりも離れて並べられ列をなすとともに、この列が幅方向に、上記搬送方向に並ぶエアー吸引孔3bと同じ間隔をあけて3列形成されている。そして、上記第2搬送面3aでは、ワークを吸着するためエアーの通過が可能なエアー吸引孔3bを有する第2の吸着領域(ハッチングされていない領域)と、ワークを吸着しないように遮蔽板等によりエアーの通過が抑制されたエアー吸引孔3bを有する第2の非吸着領域(二点鎖線でハッチングされた領域)という2つの異なる領域が、第1搬送面2aと同様に形成されている。
ここで、第2搬送面3aのエリアB,C,Dにおける第2の吸着領域と第2の非吸着領域の分布を「第2分布」とすると、エリアB,Cでは第1、第2エリアの第1の非吸着領域の配置に対向して第2の吸着領域が形成されている。すなわち、第1の非吸着領域から鉛直上方向に移動して符合する位置に第2の吸着領域が形成されていることになり、第1分布の吸着領域と非吸着領域が第2分布の非吸着領域と吸着領域とそれぞれ対向している。そして、エリアCに連続させて搬送方向の下流側にある、エリアDに置かれた第3エリアには、第2の非吸着領域が全面に配置されている。
次に、図2(c)に示すように、第3搬送コンベア4の第3搬送面4aは、搬送方向の上流側から順にエリアD、Eとなり、両エリアにエアー吸引孔は存在しない。したがって、第3搬送コンベア4はワークを吸着することなく、主に第3の搬送面4aから受ける摩擦力によってワークは下流側に搬送されることになる。
なお、第3搬送コンベア4の搬送速度については特に指定はないが、本願発明は第1搬送コンベア2と第2搬送コンベア3の搬送速度の差を利用してワークの分離を行うことを考慮すると(詳細は後述する)、第3搬送コンベア4の搬送速度は第2搬送コンベア3の搬送速度以上であることが望ましいが、ピッキングの速度や精度を考慮して等速あるいは既にワークは分離されていることから減速してもよい。
次に、ワーク供給装置1の使用方法について、ピッキングシステムに活用した事例をもとに図3を参照しながら説明する。
図3は本発明の実施例1のワーク供給装置を用いたピッキングシステムの概念図である。なお、既に説明した構成要素の説明については省略するとともに、ピッキングシステム5の説明に無関係な構成要素については説明並びに符号付けも省略する。以下の他の図面も同様である。
図3に示すように、ワーク供給装置1の上流側(紙面右側)には、ワーク供給装置1の第1搬送コンベア2の接続部2b(四角の点線で囲まれた部分)にワークWを供給するワークフィーダー8と、ワーク供給装置1の下流側(紙面左側)の第3搬送コンベア4に搬送されてくるワークWをカメラ7により撮影して位置を認識し、第3搬送面4a上のワークWをピッキングするロボット6と、ロボット6がピッキングしたワークWを受け取る受取装置9を備えている。
上述するピッキングシステム5であれば、ワークフィーダー8よりバラ積み状態で供給されたワークWは、ワーク供給装置1により下流側に搬送される過程で個別に分離される。そして、第3搬送コンベア4に到達したワークWは、ロボット6に個別に認識されながらピッキングされ、受取装置9に配列される。
このようなピッキングシステム5により、ワークWはワーク供給装置1によりバラ積み状態から個別に切り出され、ロボット6によって正確にピッキングされて受取装置9に受け取られるようになる。すなわち、バラ積み状態にあるワークWのピッキング作業をロボットにより精度よく効率的に行うことができるようになる。
次に、上述するワーク供給装置1の作用と効果について、具体的にワーク供給装置1でのワークの動きを示しながら説明する。
図1に示すワーク供給装置1は、小袋等の扁平形状を有するワークをバラ積み状態で第1搬送コンベア2の接続部2bに載置することで、ワークは第1搬送面2a上を移動して搬送され、次いで第2搬送コンベア3に受け取られて第2搬送面3a上を移動して下流側へ搬送された後、第3搬送コンベア4に受け取られて第3搬送面4a上を移動して下流側に搬送される。ワーク供給装置1は、この一連の搬送過程においてバラ積みされたワークを個別に分離して切り出し易くすることを特徴とする。
このようなワーク供給装置1において、ワークが第1搬送コンベア2、第2搬送コンベア3、第3搬送コンベア4を移動し搬送される過程で受ける作用について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施例1のワーク供給装置の構成要素がワークに与える作用を説明するため、ワーク供給装置を平面視した際の概念図であり、図4(a)から図4(e)に向かうにしたがって時間が経過したものとなる。なお、太い破線はエリアA乃至エリアEのいずれかの境界線であり、ワークの動きを見易くするため、第2搬送コンベア3の図示は省略した。また、矢印はワークの搬送方向であり、二点鎖線によりハッチングされた領域は図2(a)の説明にある第1の非吸着領域である。加えて、第2搬送コンベア3に搬送されるワークは破線により示した。
図4(a)に示すように、第1搬送コンベア2の接続部2bに当たるエリアAに、ワーク(ワークW1乃至W4)が幅方向及び搬送方向で重なった状態で載せられている。各ワークは自重とともに接触する他のワークから受ける力(他のワークの自重、摩擦力に起因する力の成分)、第1搬送面2aからの摩擦力及びエアー吸引孔2cによる吸着力といった様々な力を受けるようになる。
エリアAでは、ワークW1とワークW4は第1の非吸着領域にあり、ワークW2とワークW3は重なった状態で第1の吸着領域にある。また、ワークW4はワークW3の吸着に伴って押さえられているので第1の非吸着領域にあってもエリアAでは同じ速度で搬送されており、ワークW1は第1の非吸着領域にありながら第1搬送面2aから落下することなく摩擦力で搬送されている。
図4(b)では、エリアAでワークW1が第1搬送面2aの第1の非吸着領域での滑りもあって徐々に他のワークよりも遅れるようにして分離されている。
図4(c)では、第1の吸着領域にあって先頭に位置していたワークW2が最初に第1エリアに相当するエリアBに入る。エリアBは、第1搬送面2aでは第1の非吸着領域、対向する第2搬送面3aでは第2の吸着領域となるので、ワークW2はすぐに第2搬送面3aに吸着され速度を増して第2エリアに相当するエリアCへ搬送される。
ワークW2に続いてワークW3がエリアBに入るとワークW3もワークW2と同様に第2搬送面3aに吸着されるが、このときエリアBに入るタイミングで重なっていたワークW4が分離され、エリアBの第1搬送面2a上の第1の吸着領域へ入る。このエリアBの第2搬送面3aでは第1の吸着領域に対向して第2の非吸着領域となるため、ワークW4は第2搬送面3aに吸着されることがなく、ワークW3とワークW4は完全に分離されることになる。ワークW1は単に摩擦力のみで保持されていることから、第1搬送面2aで滑ることもあって他のワークよりも遅れて分離されている。
図4(d)では、ワークW2がエリアCから第3搬送面4aにおけるエリアDへ搬送されている。また、続いてワークW3が第1搬送面2aよりも速度の速い第2搬送面3aによってエリアBからエリアCへ搬送されている。ワークW4は第1搬送面2a上のエリアBで、第1の吸着領域で吸着されて搬送されている。ワークW1はエリアAで滑落することなくエリアBに辿りつこうというタイミングである。
図4(e)では、ワークW2が第3搬送面4a上のエリアEに到達しており、ワークW3は第3搬送面4a上のエリアDで搬送されている。ワークW4はエリアCにあるが、第1搬送面2aでは全面が第1の非吸着エリアであり、第2搬送面3aでは全面が第2の吸着エリアとなることから第2搬送面3aに吸着されて速度を速めて搬送されている。ワークW1はエリアBにあって第1搬送面2a上の第1の吸着領域で吸着されながら速度を速めることなく搬送されている。
なお、第1及び第2の吸着領域は、それぞれ搬送方向に配置された複数のエアー吸引孔2c又はエアー吸引孔3bを備え、隣り合うエアー吸引孔は互いにワークの最大長さ寸法よりも離れて配置されている。これにより、1つのワークが第1及び第2の吸着領域に吸着される際に、2つ以上のエアー吸引孔が吸着に関与することがなくなる。すなわち、ワークが隣り合うエアー吸引孔に跨って吸着することが抑制されるという作用も有する。
以上の説明により、ワーク供給装置1は以下の効果を有すると考えられる。
まず、エリアAにおいて、傾斜を備えることで第1の非吸着領域にあるワークや重なっているワークを落下させたり、滑らせることで他のワークと分離させたりすることができる。
また、エリアB,Cにおいて、第1搬送面2aの第1の非吸着領域が第2搬送コンベア3の第2の吸着領域と対向することで、第1搬送コンベア2の第1の非吸着領域に入るワークを第2の吸着領域に近接するものから吸着して移送することが可能となる。浮き上がる際のタイミングのずれや浮き上がって吸着されるまでの移動によって分離することができ、ワークの重なりを低減させることができる。
加えて、第1搬送面2aの第1のエリアに当たるエリアBにおいて、搬送方向での位置がほぼ同じワークは、幅方向に並んだ複数の第1の吸着領域に吸着されるワークと、第1の非吸着領域に入る等により吸着されないワークとに分けられ、第2の吸着領域へ吸着させるタイミングを変えることが可能となる。すなわち、第1搬送面2aにおいて第1の吸着領域と第1の非吸着領域の第1分布を幅方向に備え、第2搬送面3aでそれに第1分布に対向するように第2分布を備えることで、幅方向でワークを分離することが可能である。
その結果、先に第2の吸着領域に吸着されたワークとその他のワークとを、第2搬送面3a上のエリアCにおいて距離をあけながら分離させて下流側に搬送させることが可能となる。
そして、第2搬送コンベア3に搬送されるワークは、第2搬送面3aの下流側の第3エリアに当たるエリアDに到達する順に、下方の第3搬送面4aに落下する。ここで、第3搬送面4a上のワークは、第2搬送面3aのエリアCにおけるワークの分布状態を第3搬送面4a上にほぼ再現しながら、下流側に搬送されるという効果を有する。このようにしてバラ積み状態であったワークが、間隔をあけて分離させることができるため、ロボット等によるワークの個別の切り出し作業の効率化を図ることが可能となる。
なお、第3搬送コンベア4の搬送速度を第2搬送コンベア3より速くすれば、ワーク間の搬送方向における距離が長くなるため、ワークの個別の切り出しの精度を向上させることができる。但し、第3搬送コンベアがロボット6によってワークをピッキングするためのものである場合はピッキング効率や精度を考慮しながら、等速あるいは搬送速度を遅くしてもよい。
加えて、第1の吸着領域又は第2の吸着領域において、1つのワークが任意の方向において隣接する2つのエアー吸引孔に跨って吸着されなくなるため、吸着と吸着解除を円滑に行うことができるようになり、第1搬送面2a又は第2搬送面3aとワークとの間で未吸着の他のワークを挟持してしまうこともなくなる。すなわち、搬送過程でのワークの分離を一層効率的に行うことができるようになると考えられる。
次に、第1搬送コンベア2及び第2搬送コンベア3が、エアー吸引孔2c,3bの一部を開閉するための開閉手段を備えている場合について説明する。
開閉手段として特に指定するものはないが、例えば第1搬送面2a及び第2搬送面3aの裏面側に、位置調整可能であり、孔、スリット、開口部等が所望の形状で形成された遮蔽板を所定の位置に設置する方法が挙げられる。この方法であれば、孔、スリット、開口部等を備えた遮蔽板の、第1搬送面2a及び第2搬送面3aの幅方向での位置を変化させることで、孔、スリット、開口部等を所望のエアー吸引孔、複数のエアー吸引孔からなる列に重なるようにしてエアーを吸引させたり、重ならないようにしてエアーの吸引を停止したりすることができる。
上述するような開閉手段を備えることで、第1搬送コンベア2及び第2搬送コンベア3にそれぞれ形成されているエアー吸引孔2c,3bの一部を開閉して、所望のエアー吸引孔2c,3bにワークを吸着させたり吸着しなくさせたりすることができる。
以上のことから、第1搬送面2aの所望の位置・形状で第1の吸着領域を設置したり、第2搬送面の所望の位置・形状で第2の吸着領域を設置したりすることができるようになる。この結果、ワークの吸着領域・非吸着領域の分布、吸着解除のタイミング等の調整が細かく行えるようになり、切り出し対象のワークの大きさ、形状に適した切り出し条件が簡単に設定できるようになる。
また、上述する開閉手段は、エアーを吸引可能な複数のエアー吸引孔が搬送方向に沿って並んで配置されたエアー吸引孔の列を、幅方向に所望の間隔をあけて形成できるものであってもよい。なお、ここでの列には、2列以上の隣接するエアー吸引孔の列が一組となっている場合も含む。
このような開閉手段を備える2種類の搬送コンベアについて、図5、図6を用いて説明する。
図5は開閉手段を備える搬送コンベアの例の平面図であり、図5(a)は遮蔽板の配置の一例であり、図5(b)は図5(a)と異なる遮蔽板の配置とした場合である。なお、矢印はワークの搬送方向を示している。
図5(a)に示すように、開閉手段を備える搬送コンベア20は、搬送面20a上に、搬送方向に平行に2種類の異なる間隔で並ぶエアー吸引孔20bの列(ア乃至カ)が幅方向に6列配置されたものとなる。ア列、ウ列、エ列、カ列のエアー吸引孔20bの間隔が、イ列、オ列のエアー吸引孔20bの間隔よりも短めに構成されている。
そして、搬送面20aの裏面側(紙面の裏側方向)には、搬送方向と平行かつ上記エアー吸引孔20bの列を1列隔てた際の列の間隔と同じ間隔で2本のスリット21aが形成された遮蔽板21を2枚、図示しない係止構造により搬送面20aの幅方向に移動可能なように配置したものとなる。
このような構成の搬送コンベア20であれば、図5(a)に示すように4本の所望の間隔で並ぶエアー吸引孔20bの列(ア、ウ、エ、カ)に4本のスリット21aを重ね、これら4本のみにエアーを吸引させることができる。
そして、図5(b)に示すように遮蔽板21の配置を変化させ、図5(a)とは異なりより広い間隔で並ぶ2本のエアー吸引孔20bの列(イ、オ)に2つのスリット21aを重ねれば、これら2本でエアーを吸引させることもできる。すなわち、遮蔽板21,21の配置調整により、簡単にエアーを吸引させるエアー吸引孔の間隔を列毎に変えることができる。すなわち、様々な寸法のワークを分離するため搬送コンベアのベルトを交換する作業を不要にすることができるのである。
次に、図5に示す搬送コンベア20とは異なる開閉手段を備えた搬送コンベア22について、図6を用いながら説明する。
図6は、図5とは異なる開閉手段が設置された搬送コンベアの例であって、図6(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)に示すX-X線矢視断面図である。なお、矢印はワークの搬送方向を示している。
図6(a)に示すように、開閉手段を備える搬送コンベア22は、搬送面22a上に、搬送方向に所定の間隔で並ぶエアー吸引孔22bの列(ア乃至カ)が幅方向に6本配置されたものとなる。そして、図6(b)に示すように、搬送コンベア22の筐体22dには、搬送ベルト22cの裏面側から上記6本のエアー吸引孔22bの列の一部をそれぞれ個別に囲み、かつ搬送方向に平行な軸22eを回転軸として回転可能な扉22fを備えた室22gが設けられている。
このような構成の搬送コンベア22であれば、扉22fの開閉により、エアーを吸引させたい所望のエアー吸引孔22bの列にエアーを吸引させたり吸引を停止させたりすることが簡単にできる。しかも、エアーを吸引させるエアー吸引孔22bの間隔も列毎に簡単に変更できるため、図5に示す搬送コンベアと同様に、様々な寸法のワークを分離する際に搬送コンベアのベルトを交換する作業が不要になる。
なお、このような開閉手段は、後述する実施例2、実施例3においても応用可能であることは言うまでもない。
次に、図7を参照しながら、本発明の実施例2の構造について説明する。
図7は、本発明の実施例2のワーク供給装置を側面から見た場合の概念図である。
図7に示す実施例2に係るワーク供給装置10は、搬送方向の上流側から順に、図示しないワークを搬送する供給用搬送面11aを有する供給用搬送コンベア11と、供給用搬送面11aの上流側端部より低い位置に下流側端部が配置されている第1搬送面12aを備えた第1搬送コンベア12と、第1搬送面12aの鉛直上方向に対向する第2搬送面13aを備えた第2搬送コンベア13と、第2搬送面13aの鉛直下方向に対向する第3搬送面14aを備えた第3搬送コンベア14と、を備えたものとなる。加えて、第2搬送コンベア13の搬送速度は第1搬送コンベア12の搬送速度よりも速いものとなる。
ここで、ワーク供給装置10は、図示しないワークフィーダー(図3参照)からワークの供給を受けるため、図7に示すように上流側にワークフィーダーを接続し下流側に向かうほど上方に傾斜した供給用搬送コンベア11を備えていてもよい。また、図1で示したワーク供給装置1と同様の、接続部2bを備えた第1搬送コンベアを設けたものであってもよい。これらの構成による作用・効果については、既に説明しているためここでは省略する(段落「0042」参照)。
次に、第1搬送コンベア12、第2搬送コンベア13、第3搬送コンベア14の構造に関し、図8を参照しながら詳細に説明する。
図8は、本発明の実施例2のワーク供給装置を構成する供給用搬送コンベア、第1乃至第3搬送コンベアの概念図であり、図8(a)は供給用搬送コンベアの平面図であり、図8(b)は第1搬送コンベアの平面図であり、図8(c)は第2搬送コンベアの底面図であり、図8(d)は第3搬送コンベアの平面図である。
図8(a)に示すように、エリアAとなる供給用搬送コンベア11の供給用搬送面11aには、搬送方向に複数のエアー吸引孔11bが所定の距離だけ離れて並べられ列をなすとともに、この列が幅方向に所定の距離だけ離れるように2本形成されている
また、図8(b)に示すように、第1搬送コンベア12において、上流側よりエリアBと、第1エリアに当たるエリアCと、第2エリアに当たるエリアD、に分けられる第1搬送面12aは、全域で第1の非吸着領域となるように第1分布を有し、エアー吸引孔(図示せず)は全て閉じられた状態となる。なお、エリアBは供給用搬送コンベア11から落下するワークを受けるためのエリアとなる。
一方、図8(c)に示すように、第2搬送コンベア13では、その第2搬送面13aにおいて、搬送方向に複数のエアー吸引孔13bがワークの最大長さ寸法よりも離れながら列を形成している。そして、この列が幅方向にもワークの最大長さ寸法よりも離れながら5本形成されている。さらに、これらの列により、第2搬送面13a上では、ワークを吸着するためエアーの吸引が可能なエアー吸引孔13bを有する第2の吸着領域(ハッチングされていない領域)と、ワークを吸着しないようにするため遮蔽板等によりエアーの吸引が抑制されたエアー吸引孔13bを有する第2の非吸着領域(二点鎖線でハッチングされた領域)という2種類の領域が形成されている。
ここで、第2搬送面13aのエリアC,D,Eにおける第2の吸着領域と第2の非吸着領域の分布を「第2分布」とすると、第1エリアに対向するエリアCでは第2搬送面13aの幅方向の、紙面上から2列目と4列目にある2つの第2の吸着領域が搬送方向と平行に形成されている。そして、第2エリアに対向するエリアDでは、全域に第2の吸着領域が形成されている。そして、エリアDに連続させて搬送方向の下流側にある、第3エリアとなるエリアEには、第2の非吸着領域が全面に配置されている。
加えて、図8(d)に示すように、第3搬送コンベア14の第3搬送面14aは搬送方向の上流側から順にエリアE,Fとからなり、エリアEは上記第3エリアと対向する。そして、第3搬送面14aの全域においてエアー吸引孔は存在しないため、第3搬送コンベア14はワークを吸着することなく下流側に搬送する。
なお、第3搬送コンベア14の搬送速度については特に指定はないが、本願発明が第1搬送コンベア12と第2搬送コンベア13の搬送速度の差を利用してワークの分離を行うことから、さらに搬送速度の差を利用してワークの分離を図るのであれば第3搬送コンベア14の搬送速度は第2搬送コンベア13の搬送速度以上であってもよい。これによる作用及び効果については、既に段落「0049」において説明したため、ここでは省略する。一方、第3搬送コンベア14上のワークをロボット6でピッキングするのであれば、ピッキング効率や精度を考慮しながら等速あるいは搬送速度を遅くしてもよい。
次に、実施例2に係るワーク供給装置10の使用方法について説明する。ワーク供給装置10は、実施例1と同様に、ピッキングシステムの構成要素の一つとして活用することができる。
なお、図7に示すワーク供給装置10を用いたピッキングシステムの構成については、基本的にワーク供給装置1の場合と同じである(図3参照)。そのため、ここでは具体的に図示しないが、ワーク供給装置10を用いたピッキングシステムは、供給用搬送コンベア11の上流側端部に接続されワークを供給するワークフィーダーと、ワーク供給装置10の下流側の第3搬送コンベア14に搬送されてくるワークをカメラにより撮影してその位置を判断しピッキングするロボットと、このロボットがピッキングしたワークを受け取る受取装置を備えたものとなる。
そして、ワーク供給装置10を用いたピッキングシステムは、上述したワーク供給装置1を用いたピッキングシステムと同様に、ワークフィーダーよりバラ積み状態でワークが供給された場合に、ワークはワーク供給装置10により下流側に搬送される過程で個別に分離され、その後ワークはロボットに個別に認識されながらピッキングされて受取装置に受け取られる。
このようなピッキングシステムにより、バラ積み状態にあるワークのピッキング作業をロボット等により精度よく効率的に行うことができるようになる。
次に、上述した実施例2に係るワーク供給装置10の作用と効果について、具体的にワークの動きを示しながら説明する。
ワーク供給装置10は、上述したワーク供給装置1と共通する特徴を有し、小袋等の扁平形状を有するワークをバラ積み状態で供給用搬送コンベア11に載置すれば、ワークが供給用搬送面11a上を搬送され、次いで第1搬送コンベア12に受け取られて第1搬送面12a上を搬送された後、第2搬送コンベア13に吸着により受け取られて第2搬送面13a上を搬送され、最後に第3搬送コンベア14に受け取られて第3搬送面14a上を下流側に向かって搬送される。ワーク供給装置10は、この一連の搬送過程においてバラ積みされたワークを分離して個別に切り出され易くすることを特徴とする。
このようなワーク供給装置10に対し、ワークが供給用搬送コンベア11、第1搬送コンベア12、第2搬送コンベア13、第3搬送コンベア14を移動し搬送される過程で受ける作用について、図9を用いながら説明する。
図9は、本発明の実施例2のワーク供給装置の構成要素がワークに与える作用を説明するためのワーク供給装置を平面視した際の概念図であり、図9(a)から図9(d)に向かうにしたがって時間が経過したものとなる。なお、太い破線はエリアA乃至エリアFのいずれかの境界線であり、ワークの動きを見易くするため第2搬送コンベア13の図示は省略した。また、図8(c)で示した第2の吸着領域の位置が把握し易いように破線でエアー吸引孔13bを示すとともに、ワークの搬送方向を矢印で示している。加えて、第2搬送コンベア13に搬送されるワークは破線により示した。
図9(a)に示すように、ワーク(ワークW1乃至W4)が供給用搬送コンベア11に幅方向及び搬送方向で重なった状態で載置されると、自重とともに接触する他のワークから受ける力(他のワークの自重、摩擦力に起因する力の成分)、供給用搬送面11aからの摩擦力及び吸着力といった様々な力を受けるようになる。そして、供給用搬送面11aより離れているワークほど、供給用搬送面11aからの摩擦力、吸着力等を受けることがなくなり、上流側に滑落し易くなる。この結果、ワークは重なりを少なからず解消されながら搬送され、それぞれの配置に依存したタイミングで第1搬送面12aのエリアB上に落下する。この際、第1搬送コンベア12が供給用搬送コンベア11よりも早く、その速度差により、落下するタイミングの異なるワークは、互いの間隔が広げられた状態で第1搬送面12a上に配置されるようになる(図9(b)参照)。
図9(b)では、エリアBで落下した順に、ワークW1,W2,W3,W4となって搬送されている。このうち、ワークW1とワークW3はこのままエリアBを進むと、エリアCでは図8(c)に示される第2搬送面13aの第2の吸着領域に対向する第1搬送面12aの第1の非吸着領域に進む。一方、ワーク2とワーク4はエリアCでも第2搬送面13aの第2の非吸着領域に対向する第1搬送面12aの第1の非吸着領域に進むことからワークW1とワークW3は第2搬送面13aへ吸着され増速して搬送されるものの、ワークW2とワークW4は第1搬送面12aに乗ったまま搬送される。
図9(c)では、ワークW1とワークW3のうち、先頭で搬送されていたワークW1がエリアCで第2搬送面13aの第2の吸着領域に吸着されて増速して搬送され、エリアEの第2の非吸着領域で吸着が解除されて第3搬送面14a上に落下してエリアFで搬送されている様子が示されている。
ワークW3はワークW1に遅れてエリアCに進入し、第2搬送面13aの第2の吸着領域に吸着され、増速されてそのままエリアEに進入している様子が示されている。
ワークW2はエリアCで第1搬送面12a上の第1の非吸着領域を搬送されているが、ワークW4はまだエリアBで第1搬送面12a上の第1の非吸着領域を搬送されている。
図9(d)では、ワークW1とワークW3は既にエリアFの第3搬送面14a上を搬送されており、ワークW2はエリアDで第2搬送面13aの第2の吸着領域で吸着されたものの、エリアEで吸着が解除されて第3搬送面14aに落下して搬送されている。ワークW4はエリアCで第1搬送面12a上の第1の非吸着領域を搬送されている。
実施例2では、エリアBに入る際の幅方向における位置が異なる場合に、近接するワークの第2搬送面13aへ吸着するタイミングは、エリアCにおける第2の吸着領域の配置により変えられる。また、第2搬送コンベア13の搬送速度は第1搬送コンベア12の搬送速度より速いため、上述するような吸着するタイミングが異なり近接したワークの間隔は、第2搬送面13a上において吸着時の時間差に比例し広げられる。
そして、第2搬送面13a上で搬送されるワークは、エリアDの下流側の第3エリアに当たるエリアEに入ることで吸着が解除され、第3搬送面14aのエリアE上に自重により落下し、下流側のエリアFに搬送される。
一方、第2の吸着領域は、搬送方向に配置された複数のエアー吸引孔13bを備え、隣り合うエアー吸引孔13bは互いにワークの最大長さ寸法よりも離れて配置されている。これによる作用及び効果は上述したワーク供給装置1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
以上のことから、ワーク供給装置10は以下に示す効果を有すると考えられる。
まず、エリアAを通り、エリアBより搬送されてくるワークは、第1搬送面12aに第2搬送コンベア13の第2の吸着領域が対向して配置されているエリアC,Dを通過する際に、第2の吸着領域に近接するものから順に吸着され第2搬送コンベア13へ移送されるという効果を有する。
加えて、第1搬送面12aの第1エリアに当たるエリアC内において、搬送されるワークは、第2搬送面13aの幅方向に並んだ複数の第2の吸着領域に吸着されるものと、吸着されないものとに分けられ、第2の吸着領域へ吸着するタイミングが変わるようになる。その結果、先に第2の吸着領域に吸着されたワークとその他のワークを、第2搬送面13a上において距離をあけながら分離させて搬送することができる。すなわち、第1搬送面12aの幅方向において重なる等して近接したワークを、複数の第2の吸着領域の間隔に合わせて細かく分離することができる。
そして、エリアDにおいて第2搬送コンベア13により搬送される全てのワークは、第2搬送面13aの下流側の第3エリアに当たるエリアEに到達した順に、下方の第3搬送コンベア14に落下していく。この結果、第3搬送面14a上のワークは、第2搬送面13aのエリアDにおけるワークの分布状態を第3搬送面14a上にほぼ再現しながら、下流側に搬送されるという効果を有する。そして、このような効果により、ワークが互いに十分に離れ、ワークの個別の切り出しをロボット等により効率的に実施することが可能となる。さらに、上述したように、第3の搬送コンベア14の速度を第2搬送コンベア13の搬送速度より速くすれば、搬送方向のワーク間の距離を一層広げることができ、切り出しの精度を一層向上させることも可能である。
また、第2の吸着領域において任意の方向において、1つのワークが隣接する2つエアー吸引孔に跨って吸着されなくなることで、吸着解除がスムーズに行うことができるとともに、吸着したワークと第1搬送面12a又は第2搬送面13aとの間で未吸着のワークを挟持してしまい、ワークの分離不良が起こることもなくなると考えられる。この結果、ワークの個別の切り出し作業をより効率的に実施できるようになる。
さらに、本実施例では第1搬送面12aには吸着領域を設けておらず、鉛直上方向に設置される第2搬送面13aにのみ吸着領域を設けているので、実施例1よりも第1搬送コンベア12の構造を簡素化することが可能である。
なお、本実施例2では供給用搬送コンベア11の搬送速度よりも第1搬送コンベア12の速度を早くして、供給用搬送面11aから第1搬送面12aへ移る際のタイミング差によってワーク間の距離を拡げつつ、第1搬送コンベア12よりも第2搬送コンベア13の速度を早くして第1搬送面12aから第2搬送面13aへ移る際のタイミング差によってさらにワーク間の距離を拡げたが、いずれかでワーク間の距離を確保すればよい場合は、供給用搬送コンベア11と第1搬送コンベア12、あるいは第1搬送コンベア12と第2搬送コンベア13のいずれか1つの搬送速度差を設けてもよい。他の実施例においても同様である。
また、実施例2のワーク供給装置10は、第3搬送コンベア14を備えていなくともよい。このようなワーク供給装置10の変形例となるワーク供給装置15について、図10を用いながら説明する。
図10は、本発明の実施例2のワーク供給装置の変形例を側面から見た場合の概念図である。なお、図7において既に説明した構成要素等の説明と、ここでの説明に無関係な構成要素についての説明は省略する。
図10に示すように、ワーク供給装置15は、ワーク供給装置10とは異なり、第3搬送コンベア14が省かれた構造を有する。そのため、ワークを第3搬送コンベアに落下させる必要がなく、ワーク供給装置15の第2搬送コンベア13において、図8(c)に示すような第2の非吸着領域を備えた第3エリアに当たるエリアEは存在しない。このため、第2搬送面13aのエリアDに搬送されてくるワークは、第2搬送面13aに吸着された状態のまま第2搬送コンベア13の上方側に搬送されるようになる。
このようなワーク供給装置15であれば、ワーク供給装置10と同等のワークの分離が可能であり、第2搬送コンベア13の上方側の面上においてロボット6によるワークのピッキングが可能となる。すなわち、ワーク供給装置15であれば、第3搬送コンベア14が不要となりピッキングシステムをコンパクトにすることができ、構成装置数を減らすことによる製造費の低減(利益率の上昇)、並びに低価格化も可能となる。なお、上述する構成については、ワーク供給装置1にも適用可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明はバラ積み状態にある小袋といった扁平形状のワークに対し、搬送過程において重なり合いが解消可能なワーク供給装置およびそれを用いたピッキングシステムであり、ワークの切り出しに関する技術分野において利用可能である。
1…ワーク供給装置 2…第1搬送コンベア 2a…第1搬送面 2b…接続部 2c…エアー吸引孔 3…第2搬送コンベア 3a…第2搬送面 3b…エアー吸引孔 4…第3搬送コンベア 4a…第3搬送面 5…ピッキングシステム 6…ロボット 7…カメラ 8…ワークフィーダー 9…受取装置 10…ワーク供給装置 11…供給用搬送コンベア 11a…供給用搬送面 11b…エアー吸引孔 12…第1搬送コンベア 12a…第1搬送面 13…第2搬送コンベア 13a…第2搬送面 13b…エアー吸引孔 14…第3搬送コンベア 14a…第3搬送面 15…ワーク供給装置 20…搬送コンベア 20a…搬送面 20b…エアー吸引孔 21…遮蔽板 21a…スリット 22…搬送コンベア 22a…搬送面 22b…エアー吸引孔 22c…搬送ベルト 22d…筐体 22e…軸 22f…扉 22g…室 W,W1,W2,W3,W4…ワーク

Claims (9)

  1. ワークを搬送する第1搬送面を備えた第1搬送コンベアと、前記第1搬送面と鉛直上方向から対向する第2搬送面を備えた第2搬送コンベアと、を備え、前記第1搬送面は、前記ワークを吸着する第1の吸着部を有する第1の吸着領域と前記第1の吸着部を有しない第1の非吸着領域との第1分布を形成し、前記第2搬送面は、前記ワークを前記第1の非吸着領域から吸着する第2の吸着部を有する第2の吸着領域と前記ワークを吸着しない第2の非吸着領域との第2分布を形成し、前記第1の非吸着領域の少なくとも一部と前記第2の吸着領域の少なくとも一部が対向することを特徴とするワーク供給装置。
  2. 前記第1分布は、前記ワークの搬送方向の上流側の第1エリアにおいて前記第1搬送面の幅方向に1以上の前記第1の吸着領域と1以上の前記第1の非吸着領域を前記搬送方向に平行に配置し、前記搬送方向で前記第1エリアよりも下流側の第2エリアに前記第1の非吸着領域を前記搬送方向に配置し、前記第2分布は、前記第1分布の前記第1の吸着領域の配置と前記第1の非吸着領域の配置に対向してそれぞれ前記第2の非吸着領域と前記第2の吸着領域を配置することを特徴とする請求項1に記載のワーク供給装置。
  3. 前記第1分布は、前記ワークの搬送方向の上流側の第1エリア及びこの第1エリアより下流側の第2エリアにおいて、前記第1搬送面の全てに前記第1の非吸着領域を配置し、前記第2分布は、前記第1エリアに対向して前記第2搬送面の幅方向に1以上の前記第2の吸着領域と1以上の前記第2の非吸着領域を前記搬送方向に平行に配置し、前記第2エリアに対向して前記第2搬送面の全てに前記第2の吸着領域を配置することを特徴とする請求項1に記載のワーク供給装置。
  4. 前記第2分布は、前記第2エリアに対向するエリアよりも前記ワークの前記搬送方向で下流側の第3エリアに前記第2搬送面の全てに前記第2の非吸着領域を配置し、前記第3エリアの鉛直下方向に対向する第3搬送面を備えた第3搬送コンベアを備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のワーク供給装置。
  5. 前記第1の吸着部及び第2の吸着部はエアー吸引孔を備え、前記エアー吸引孔は互いに前記ワークの最大長さ寸法よりも離れて配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワーク供給装置。
  6. 前記第1搬送コンベア及び前記第2搬送コンベアが、前記エアー吸引孔の一部を開閉するための開閉手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載のワーク供給装置。
  7. 前記開閉手段により、異なる間隔をあけて前記搬送方向に平行に配置された前記エアー吸引孔の列が形成されることを特徴とする請求項6に記載のワーク供給装置。
  8. 前記第2搬送コンベアの搬送速度は前記第1搬送コンベアの搬送速度よりも速いことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のワーク供給装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のワーク供給装置と、前記第1搬送コンベアに前記ワークを供給するワークフィーダーと、前記ワーク供給装置の下流側で前記ワークをピッキングするロボットと、前記ロボットがピッキングした前記ワークを受け取る受取装置と、を有することを特徴とするピッキングシステム。
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