JP2022166818A - 食品包装用無延伸フィルム及び食品包装用袋 - Google Patents

食品包装用無延伸フィルム及び食品包装用袋 Download PDF

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Abstract

【課題】食品包装用袋に必要な各性能を良好に保持し、特に低温下における食品充填時の溶断部の破袋の発生を抑制することができる食品包装用無延伸フィルム及び食品包装用袋を提供する。【解決手段】溶断シールによる製袋に用いられ、表面層20、中間層30、シール層40の3層を備え、表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルム10であって、表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、シール層は、密度が0.880g/cm3以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%とプロピレン-エチレンランダム共重合体20~80重量%とする組成からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、食品包装用無延伸フィルム及びこの無延伸フィルムを用いた食品包装用袋に関する。
例えば、食パン等の食品を包装するための袋は、溶断シールによりガゼット袋に製袋されて、食品が充填された後、開口部がヒートシールにより封止される。この種の食品包装用袋を構成するフィルムは、無延伸フィルムからなり、包装される食品の種類等に応じて透明フィルムやマット調フィルムが選択される。特にパン類を包装する包装袋は、マット調が好ましく使用される。
上記包装用袋開口部のヒートシールは高速で行われるため、低温ヒートシール性が求められる。また上記包装用袋を開封し一部の食品を取り出した後、開口部を再度クロージャ等で留める事が出来るよう、袋が伸びたり切れたりする事なく弱い力で開封できる易開封性が必要とされる。そこで、溶断強度を維持しながら低温ヒートシール性と易開封性を有する食品包装用フィルムとして、プロピレン・α-オレフィンランダム共重合体20~80重量%とブテン重合体80~20重量%とからなる熱融着層と、プロピレン重合体層とを有するポリオレフィン多層フィルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフィルムは、溶断強度を維持しながら低温熱融着性及び易開封性に優れており、包装用袋としての使用に適している。
また、食品包装用袋に使用される他のフィルムとして、プロピレン系ブロック共重合体樹脂を70質量%以上含有する印刷層と、プロピレン系ブロック共重合体樹脂15~90質量%及び直鎖状低密度ポリエチレン5~30質量%を含有する中間層と、シール層とを有するマット調の積層フィルムが知られている(例えば、特許文献2参照)。このマット調フィルムは、低温での耐衝撃性、シール強度、耐摩擦性、耐破袋性、溶断シール強度に優れており、パン包装用途に適している。
しかしながら、従来の食品包装用袋では、シール面同士の溶断強度が十分であっても、特に冬場等の気温が低い時期においてパン等の食品を充填する際に、溶断部が裂けてしまうことがあった。そこで、フィルムの耐裂け性、溶断強度、低温シール性、易開封性、製袋適性等の食品包装用袋に必要な各性能を良好に保持し、特に冬場等の低温下における食品充填時の溶断部の裂けの発生を抑制することが求められている。
特開2002-210897号公報 WO2017/018282号公報
本発明は、上記状況に鑑み提案されたものであり、食品包装用袋に必要な各性能を良好に保持し、特に低温下における食品充填時の溶断部の破袋(裂け)の発生を抑制することができる食品包装用無延伸フィルム及び食品包装用袋を提供する。
すなわち、請求項1の発明は、溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに下記式(i)に示される計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%とプロピレンランダム共重合体20~80重量%とする組成からなることを特徴とする食品包装用無延伸フィルムに係る。
MFR:プロピレン系樹脂組成物の計算MFR(g/10min)
n:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂の総数
:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iの配合割合
MFR:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iのMFR(g/10min)
Figure 2022166818000002
請求項2の発明は、溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに上記式(i)に示される計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%と、プロピレンランダム共重合体18~78重量%と、直鎖状低密度ポリエチレン2~20重量%とする組成からなることを特徴とする食品包装用無延伸フィルムに係る。
請求項3の発明は、前記無延伸フィルムが、JIS K 7136(2000)に準拠して測定したヘーズ値が40%以上である請求項1又は2に記載の食品包装用無延伸フィルムに係る。
請求項4の発明は、前記中間層が前記プロピレン系樹脂組成物70~98重量%と、密度が0.910以上の直鎖状低密度ポリエチレン2~30重量%とを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の食品包装用無延伸フィルムに係る。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の食品包装用無延伸フィルムからなり、前記シール層を内側として溶断製袋された食品包装用袋に係る。
請求項6の発明は、底部にガゼット部を有する請求項5に記載の食品包装用袋に係る。
請求項1の発明に係る食品包装用無延伸フィルムによると、溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%とプロピレンランダム共重合体20~80重量%とする組成からなるため、食品包装用袋の各性能が良好であり、特に低温下における食品充填時の溶断部の裂けの発生を効果的に抑制することができる。
請求項2の発明に係る食品包装用無延伸フィルムによると、溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%と、プロピレンランダム共重合体18~78重量%と、直鎖状低密度ポリエチレン2~20重量%とする組成からなるため、食品包装用袋の各性能が良好であり、特に低温下における食品充填時の溶断部の裂けの発生を効果的に抑制することができる。
請求項3の発明に係る食品包装用無延伸フィルムによると、請求項1又は2の発明において、前記無延伸フィルムが、JIS K 7136(2000)に準拠して測定したヘーズ値が40%以上であるため、パン類等の食品の包装に適したマット調のフィルムが得られる。
請求項4の発明に係る食品包装用無延伸フィルムによると、請求項1ないし3のいずれか1の発明において、前記中間層が前記プロピレン系樹脂組成物70~98重量%と、密度が0.910以上の直鎖状低密度ポリエチレン2~30重量%とを有するため、フィルムのコシの強さが高まって製袋適性が向上する。
請求項5の発明に係る食品包装用袋によると、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の食品包装用無延伸フィルムからなり、前記シール層を内側として溶断製袋されたため、溶断部の強度が向上して低温下における食品充填時の溶断部の裂けの発生が抑制される。
請求項6の発明に係る食品包装用袋によると、請求項5の発明において、底部にガゼット部を有するため、パン類を好適に包装することができる。
本発明の一実施形態に係る食品包装用無延伸フィルムの概略断面図である。 食品包装用無延伸フィルムを溶断製袋して得られた食品包装用袋の概略平面図である。 食品包装用無延伸フィルムを溶断シールによって製袋する工程の概略斜視図である。 ガゼット折りにより折り重ねられたフィルムの折部の概略断面図である。
図1に示す本発明の一実施形態に係るフィルム10は、表面層20、中間層30、シール層40の3層を備える食品包装用の無延伸フィルムである。このフィルム10は、Tダイ法等の公知の製造方法により製造される。
食品包装用無延伸フィルム10は、適宜の食品を包装する食品包装用袋の材料として使用され、特に食パンや菓子パン等のパン類の包装用袋に好適に使用される。このフィルム10は用途等に応じて外観が透明やマット調(つや消し調)等に構成され、パン類の包装用袋では、マット調(つや消し調)のフィルムが好ましく使用される。そこで、フィルム10では、マット調とする場合、JIS K 7136(2000)に準拠して測定したヘーズ値を40%以上に構成することが好ましい。ヘーズ値を40%以上とすることにより、パン類等の食品の包装に適したマット調のフィルムが得られる。また、透明なフィルムとする場合には、ヘーズ値を10%未満に構成することが好ましい。
表面層20は、プロピレン系樹脂を主体とする層である。この表面層20は、適宜の印刷が施される印刷層に相当する。そこで、表面層20では、フィルム表面の良好な印刷性能を得るために、表面にコロナ処理が施される。
プロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン)や、プロピレンとエチレンやブテン等の他のオレフィンとの共重合体(プロピレンコポリマー)等のプロピレンを主体とする重合体から選択される。表面層20を構成する樹脂の具体例としては、透明フィルムとする場合には、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレン-ブテンランダム共重合体、プロピレン単独重合体とプロピレンランダム共重合体のブレンド、プロピレン単独重合体及び/又はプロピレンランダム共重合体とエチレン系エラストマーとのブレンド、プロピレン単独重合体及び/又はプロピレンランダム共重合体とプロピレン系エラストマーとのブレンド等が挙げられる。またマット調フィルムとする場合には、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体とポリエチレンのブレンド、ホモポリプロピレン及び/又はプロピレンランダム共重合体とポリエチレンとのブレンド等が挙げられる。2種以上の樹脂をブレンドする方法としては、コンパウンド、ドライブレンド等から選択できる。
中間層30は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むプロピレン系樹脂組成物を主体とする層である。プロピレン-エチレンブロック共重合体のキシレン可溶分とは、プロピレン-エチレンブロック共重合体に含有されるキシレン中へ溶解するエラストマー成分と考えられる。プロピレン-エチレンブロック共重合体のキシレン可溶分割合が12%未満である場合、溶断部に裂けが生じやすくなるおそれがある。また、中間層30のプロピレン-エチレンブロック共重合体の割合が50重量%より少ない場合、溶断部に裂けが生じやすくなるため好ましくない。
中間層30のプロピレン系樹脂組成物では、特に下記式(i)に示される計算MFRが6g/10min以下となるものが用いられる。なお、計算MFRは混合樹脂のMFRとみなし、プロピレン系樹脂組成物の計算MFRが6g/10minより高い場合には、溶断部が裂けやすくなるおそれがある。
Figure 2022166818000003
ここで、式(i)の記号は以下のとおりである。
MFR:プロピレン系樹脂組成物の計算MFR(g/10min)
n:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂の総数
:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iの配合割合
MFR:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iのMFR(g/10min)
上記中間層30では、フィルムのコシの強さを高めて製袋適性の向上を図るために、密度が0.910g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレンを配合することが好ましい。直鎖状低密度ポリエチレンは、植物由来のものでも化石由来のものでもよい。中間層30の好ましい配合割合は、プロピレン系樹脂組成物70~98重量%と、密度が0.910以上の直鎖状低密度ポリエチレン2~30重量%である。直鎖状低密度ポリエチレンの配合割合が小さすぎるとフィルムのコシの強さを高めることが困難であり、直鎖状低密度ポリエチレンの配合割合が大きすぎると反対にフィルムのコシは低下するおそれがある。また、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が低すぎてもフィルムのコシの強さを高めることが困難である。
シール層40は、製袋後に包装袋の内側となる層である。このシール層40は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%と、プロピレンランダム共重合体20~80重量%とする組成からなる。
プロピレン系エラストマーは、特にメタロセン系触媒によるものが好ましい。メタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマーは、低分子量成分が少ないためフィルムにべたつきが生じにくく、配合量が多くても滑り性やブロッキング等の問題が起こりにくい等の利点がある。プロピレン系エラストマーは、配合割合が小さすぎると、シール開始温度が高くなり低温ヒートシール性が得られないおそれがある。また、配合割合が大きすぎると、シール開始温度が低くなりすぎるとともに易開封性が得られないおそれがある。プロピレン系エラストマーの密度が0.880g/cmより高い場合には、シール部分の剥離時にフィルムが伸びて易開封性が得られなくなるおそれがある。
プロピレンランダム共重合体としては、例えば、プロピレンとエチレンとの二元ランダム共重合体、プロピレンとα-オレフィンとの二元ランダム共重合体、プロピレンとエチレンと炭素数4~12のα-オレフィンとの三元ランダム共重合体等を挙げることができる。
また、シール層は、他の実施形態として、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%と、プロピレンランダム共重合体18~78重量%と、直鎖状低密度ポリエチレン2~20重量%とする組成からなる構成としてもよい。他の実施形態に係るシール層では、直鎖状低密度ポリエチレンを上記の配合割合で含有させることにより、ヒートシール強度の経時低下を抑制することができる。
なお、表面層20、中間層30、シール層40の各層には、必要に応じてアンチブロッキング剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇材、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤等の各種添加剤や端材等、各層の特性を損なわない範囲で適宜に添加することができる。各種添加剤は、各樹脂重合後のパウダーへ直接添加しても良く、高濃度マスターバッチを用意してフィルムを得るまでの任意の工程で混合しても良い。マスターバッチを用いる場合、意図せず少量の樹脂が配合されることがあるが、各層の特性を損なわない範囲で使用できる。
上記フィルム10では、取り扱い易さや強度等の観点からフィルム厚が20~50μmの範囲とすることが好ましく、より好ましい厚みは25~35μmである。また、各層の厚みは特に限定されないが、例えば各層の比率が、表面層5~40%、中間層30~90%、シール層5~30%と設定され、より好ましくは表面層10~30%、中間層50~83%、シール層7~20%と設定される。
本発明のフィルム10は、溶断シールによる製袋に用いられて、食品包装用袋を得るものである。溶断シールによる製袋は、シール層を内側として折り返された食品包装用無延伸フィルムの底部となる折部の直交方向に対し、加熱された溶断刃を押し当てて、切断とともに熱溶着して袋状に成形するものである。溶断製袋は公知の方法のうちから適宜選択され、角底ガゼット袋等の適宜の形状の溶断袋が得られる。
図2に示す実施例は、溶断製袋された底部52に角底ガゼット部53を有する食品包装用袋50である。図示の食品包装用袋50では、袋本体51の側辺51aから角底ガゼット部53の側辺53aを含む袋側辺部(図の太線部分)54が、溶断シールされた溶断部55である。角底ガゼット部53を有する食品包装用袋50は、パン類の包装用袋として好適である。
ここで、角底ガゼット部52を有する食品包装用袋50の製袋工程を説明する。まず、図3(a)に示すように、折り返されたフィルム10の折部11がガゼット折りにより側面止略W字状に折り込まれる。この時、フィルム10は、シール層40が内側となるように折り返されている。続いて、図3(b)に示すように、ガゼット折りされた折部11を含めてフィルム10が折り重ねられ、折部11の直交方向に相当するフィルム10の両側部(図の点線部分)12,12にて溶断シールが行われる。そして、図3(c)に示すように、フィルム10は、折り返された折部11と、溶断シールされた両側部である溶断部54,54の三方が封止された袋形状(50A)に形成され、食品包装用袋50(図4参照)が得られる。
このように溶断シールにより製袋される食品包装用袋50では、図4に示すように、ガゼット折りされた折部11においてフィルム10が4段重ねで溶断シールされている。そのため、溶断シールされた折部11においては、1段目のフィルム10aと2段目のフィルム10bの内側となるシール層40同士がシールされ(シール部15a)、2段目のフィルム10bと3段目のフィルム10cの外側となる表面層20同士がシールされ(シール部15b)、3段目のフィルム10cと4段目のフィルム10dの内側となるシール層40同士がシールされる(シール部15c)。
本発明の食品包装用無延伸フィルム10では、溶断シールによる製袋に際して、シール層40同士の溶断シールだけでなく、表面層20同士の溶断シールも強固に行うことができる。
[溶断袋の作製]
試作例1~30の溶断袋の作製に際し、まず後述の各材料をドライブレンドして、Tダイ法にて三層共押出Tダイフィルム成型機から表面層、中間層、シール層の順に各層の厚みが8μm、18μm、4μmとなるように共押出しして、各試作例1~30の溶断袋に対応する無延伸フィルムを成形した。次に、作製した各無延伸フィルムを、それぞれシール層を内側として半折りした後、底部に角底のガゼット折りを形成し、溶断製袋装置(トタニ技研工業株式会社製;「HK-40V」)を用いて、溶断刃の先端角度120°、溶断温度350℃、製袋速度194枚/minにて溶断製袋して、試作例1~30の溶断袋を得た。
[使用材料]
表面層、中間層、ヒートシール層の樹脂組成物として、以下の樹脂を使用した。各樹脂の特性として、メルトフローレート(MFR)はJIS K 7210(2014)に準拠し、プロピレン系樹脂は230℃、2.16kg、エチレン系樹脂は190℃、2.16kgで測定された値、密度はJIS K 7112に準拠して測定した値である。
また、樹脂A1~A4については、キシレン可溶分割合(%)を求めた。キシレン可溶分割合を求めるに際し、まず樹脂5~6gを取って重量を測定した(溶解前の樹脂の重量X)。次に、これをキシレン中で還流溶解し、冷却後に遠心分離してキシレン可溶分液と不溶分とに分離した。キシレン可溶分液をさらに濃縮し、メタノールを添加して析出、沈殿させて、この析出物をろ過して回収、乾燥して、重量を測定した(キシレン可溶分の析出物の重量Y)。そこで、溶解前の樹脂の重量Xと、キシレン可溶分の析出物の重量Yから、下記式(ii)に基づいてキシレン可溶分割合Z(%)を求めた。
Figure 2022166818000004
さらに、樹脂B1,C1~C5について、融点(℃)を求めた。樹脂の融点は、JIS K 7121(2012)の示差走査熱量測定(DSC)の測定に準拠し、示差走査熱量計(ネッチ・ジャパン株式会社製;「DSC 214 Polyma」)を使用して、加熱速度10℃/minで昇温した際に得られたDSC曲線から融解ピーク温度を求めて融点とした。
・樹脂A1:プロピレン-エチレンブロック共重合体(日本ポリプロ株式会社製;「BC3HF」)、MFR(230℃、2.16kg):8.5g/10min、キシレン可溶分割合10.6%、密度0.9g/cm
・樹脂A2:プロピレン-エチレンブロック共重合体(株式会社プライムポリマー製;「F-274NP」)、MFR(230℃、2.16kg):2.5g/10min、キシレン可溶分割合15.8%、密度0.9g/cm
・樹脂A3:プロピレン-エチレンブロック共重合体(日本ポリプロ株式会社製;「BC6DRF」)、MFR(230℃、2.16kg):2.5g/10min、キシレン可溶分割合16.2%、密度0.9g/cm
・樹脂A4:プロピレン-エチレンブロック共重合体(日本ポリプロ株式会社製;「BC5FA」)、MFR(230℃、2.16kg):3.5g/10min、キシレン可溶分割合12.4%、密度0.9g/cm
・樹脂B1:ホモポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製;「FB3B」)、MFR(230℃、2.16kg):7.5g/10min、密度0.9g/cm、融点163℃
・樹脂C1:プロピレンランダム共重合体(プロピレン-エチレンランダム共重合体)(日本ポリプロ株式会社製;「WFW4M」)、MFR(230℃、2.16kg):7g/10min、密度0.9g/cm、融点135℃
・樹脂C2:プロピレンランダム共重合体(プロピレン-エチレンランダム共重合体)(株式会社プライムポリマー製;「S235WC」)、MFR(230℃、2.16kg):11g/10min、密度0.9g/cm、融点135℃
・樹脂C3:プロピレンランダム共重合体(プロピレン-エチレンランダム共重合体)(日本ポリプロ株式会社製;「WFX5233」)、MFR(230℃、2.16kg):7g/10min、密度0.9g/cm、融点130℃
・樹脂C4:プロピレンランダム共重合体(プロピレン-エチレン-ブテンランダム共重合体)(日本ポリプロ株式会社製;「FW4BT」)、MFR(230℃、2.16kg):6.5g/10min、密度0.9g/cm、融点138℃
・樹脂C5:プロピレンランダム共重合体(プロピレン-エチレンランダム共重合体)(日本ポリプロ株式会社製;「WFX6」)、MFR(230℃、2.16kg):2g/10min、密度0.9g/cm、融点125℃
・樹脂D1:低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製;「R300」)、MFR(190℃、2.16kg):0.35g/10min、密度0.920g/cm
・樹脂E1:植物由来の直鎖状低密度ポリエチレン(ブラスケム社製;「SLH118」)、MFR(190℃、2.16kg):1g/10min、密度0.916g/cm
・樹脂E2:植物由来の直鎖状低密度ポリエチレン(ブラスケム社製;「SLH218」)、MFR(190℃、2.16kg):2.3g/10min、密度0.916g/cm
・樹脂E3:植物由来の直鎖状低密度ポリエチレン(ブラスケム社製;「SLL318」)、MFR(190℃、2.16kg):2.7g/10min、密度0.918g/cm
・樹脂E4:直鎖状低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製;「1540F」)、MFR(190℃、2.16kg):4g/10min、密度0.913g/cm
・樹脂E5:直鎖状低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製;「0540F」)、MFR(190℃、2.16kg):4g/10min、密度0.904g/cm
・樹脂E6:直鎖状低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製;「2040FC」)、MFR(190℃、2.16kg):5g/10min、密度0.919g/cm
・樹脂E7:直鎖状低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製;「KF360T」)、MFR(190℃、2.16kg):3.5g/10min、密度0.898g/cm
・樹脂F1:メタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(エクソンモービル社製;「VISTAMAXX3980FL」)、MFR(230℃、2.16kg):8g/10min、密度0.878g/cm
・樹脂F2:メタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(エクソンモービル社製;「VISTAMAXX6102FL」)、MFR(230℃、2.16kg):3g/10min、密度0.862g/cm
・樹脂F3:メタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(エクソンモービル社製;「VISTAMAXX3588FL」)、MFR(230℃、2.16kg):8g/10min、密度0.889g/cm
・樹脂G1:メタロセン系触媒によるエチレン系エラストマー(ダウ・ケミカル社製;「AFFINITY KC8852G」)、MFR(190℃、2.16kg):3g/10min、密度0.875g/cm
[試作例1]
試作例1は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例2]
試作例2は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A3を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例3]
試作例3は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A4を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例4]
試作例4は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C3を80重量%と樹脂F2を20重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例5]
試作例5は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を85重量%と樹脂E5を15重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例6]
試作例6は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を60量%と樹脂E2を40重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例7]
試作例7は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を98量%と樹脂E2を2重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例8]
試作例8は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を85量%と樹脂E1を15重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例9]
試作例9は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を85量%と樹脂E3を15重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例10]
試作例10は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を70量%と樹脂E2を30重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例11]
試作例11は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を50量%と樹脂C1を25重量%と樹脂E2を15重量%と樹脂E4を10重量%、シール層が樹脂C3を80重量%と樹脂F2を20重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例12]
試作例12は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を70量%と樹脂C1を15重量%と樹脂E2を15重量%、シール層が樹脂C3を80重量%と樹脂F2を20重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例13]
試作例13は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を50量%と樹脂C2を35重量%と樹脂E2を15重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例14]
試作例14は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A1を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例15]
試作例15は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂B1を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例16]
試作例16は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂C4を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例17]
試作例17は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂F1を100重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例18]
試作例18は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂F3を100重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例19]
試作例19は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C3を60重量%と樹脂G1を40重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例20]
試作例20は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C3を80重量%と樹脂G1を20重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例21]
試作例21は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を30重量%と樹脂C5を55重量%と樹脂E2を15重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例22]
試作例22は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C4を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例23]
試作例23は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を25重量%と樹脂F1を65重量%と樹脂E6を10重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例24]
試作例24は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を25重量%と樹脂F1を65重量%と樹脂E7を10重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例25]
試作例25は、表面層が樹脂A1を95重量%と樹脂D1を5重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を18重量%と樹脂F1を65重量%と樹脂E6を3.5重量%と樹脂E7を13.5重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例26]
試作例26は、表面層が樹脂C3を100重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例27]
試作例27は、表面層が樹脂C3を100重量%、中間層が樹脂A3を50重量%と樹脂C1を50重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例28]
試作例28は、表面層が樹脂C3を100重量%、中間層が樹脂A4を100重量%、シール層が樹脂C1を35重量%と樹脂F1を65重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例29]
試作例29は、表面層が樹脂C3を100重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C3を80重量%と樹脂F2を20重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
[試作例30]
試作例30は、表面層が樹脂C3を100重量%、中間層が樹脂A2を100重量%、シール層が樹脂C1を30重量%と樹脂F1を65重量%と樹脂E6を5重量%として製膜された無延伸フィルムからなる溶断袋である。
試作例1~30の溶断袋に関し、溶断袋を構成するフィルムの各層の樹脂組成について表1~5に示した。
Figure 2022166818000005
Figure 2022166818000006
Figure 2022166818000007
Figure 2022166818000008
Figure 2022166818000009
試作例1~30の溶断袋に使用される各フィルムの性能評価として、ヒートシール開始温度、易開封性、ヘーズ値、引張弾性率、ガゼット部の溶断強度、袋本体の溶断強度、内容物充填時の溶断部の破袋について測定した。なお、各試験は、いずれも23℃の室内で行った。
[ヒートシール開始温度]
試作例1~30に対応するフィルムについて、JIS Z 1713(2009)に準拠してヒートシール開始温度を測定した。ヒートシール試験機(株式会社東洋精機製作所製;「熱傾斜試験機」)を使用し、シールバーの形状10mm×25mm、シール圧力0.4MPa、シール時間1秒にて、各フィルムを2枚用意してそれぞれシール層同士を重ねてヒートシールした。ヒートシール後、15mm幅の試験片を切り出し、ヒートシールにより融着した試験片を180°に開いて、引張試験機(株式会社島津製作所製;「小型卓上試験機 EZ-SX」)により、200mm/minの引張速度でシール部分を剥離して、ヒートシール強度が3N/15mm幅に到達した時点の温度(ヒートシール開始温度)を求めた。測定したヒートシール開始温度が、80~120℃の場合に「良(〇)」、80℃未満又は120℃を超えた場合に「不可(×)」として、低温シール性を評価した。
[易開封性]
試作例1~30に対応するフィルムについて、易開封性を試験した。ヒートシール試験機(株式会社東洋精機製作所製;「熱傾斜試験機」)を使用し、ヒートシール開始温度を測定するのと同様の方法で、各フィルムを2枚用意してそれぞれシール層同士を重ねて、120℃でヒートシールした。ヒートシール後、15mm幅の試験片を切り出し、ヒートシールにより融着した試験片を180°に開いて、引張試験機(株式会社島津製作所製;「小型卓上試験機 EZ-SX」)により、200mm/minの引張速度で試験片を引っ張った際の剥離の状態を目視にて観察した。フィルムが伸びを伴わずに剥離された場合に「良(〇)」、伸びを伴って剥離された場合に「不可(×)」として、易開封性を評価した。なお、ヒートシールされていない(低温シール性がない)場合は「シールなし(-)」とした。
[ヘーズ値]
試作例1~30に対応するフィルムについて、JIS K 7136(2000)に準拠してヘーズ値を測定した。ヘーズ値(%)は透明性の指標であり、ヘーズメーター(日本電色工業株式会社製;「ヘーズメーター NDH-4000」)を使用して測定を行った。パン類等のための食品包装用袋においては、マット調フィルムの方が透明フィルムよりも見た目が良く食品メーカーや消費者に好まれる傾向がある。そこで、測定結果が40%以上の場合に「優良(◎)」、10%未満の場合に「良(〇)」、10%以上かつ40%未満の場合に「不可(×)」として、ヘーズ値を評価した。
[引張弾性率]
試作例1~30に対応するフィルムについて、JIS K 7127(1999)に準拠して引張弾性率(GPa)を測定した。引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製;「テンシロン万能材料試験機 RTF-1310」)を使用し、各フィルムの巻き取り方向(MD)と、それに直交する横方向(TD)の2方向において測定を行った。測定結果が0.65GPa以上の場合に「優良(◎)」、0.50GPa以上の場合に「良(〇)」とし、0.50GPa未満の場合に「不可(×)」として、フィルムのコシの強さを評価した。
[ガゼット部の溶断強度]
試作例1~30の溶断袋について、ガゼット部の溶断部(図2の符号53a)の溶断強度(N/15mm幅)を測定した。この測定では、溶断袋のガゼット部の溶断部を15mm幅に切り出し、引張試験機(株式会社島津製作所製;「小型卓上試験機 EZ-SX」)により、上下のチャックにそれぞれフィルムを2枚ずつ挟んで、200mm/minで引張し、溶断部が破断した時点までの最大強度を求めた。測定結果が15N/15mm幅以上の場合に「良(〇)」、15N/15mm幅未満の場合に「不可(×)」として、ガゼット部の溶断強度を評価した。
[袋本体の溶断強度]
試作例1~30の溶断袋について、袋本体の溶断部(図2の符号51a)の溶断強度(N/15mm幅)を測定した。この測定では、溶断袋の袋本体(ガゼット部でない部分)の溶断部を15mm幅に切り出し、引張試験機(株式会社島津製作所製;「小型卓上試験機 EZ-SX」)により、上下のチャックにそれぞれフィルムを1枚ずつ挟んで、200mm/minで引張し、溶断部が破断した時点までの最大強度を求めた。測定結果が17N/15mm幅以上の場合に「良(〇)」、17N/15mm幅未満の場合に「不可(×)」として、袋本体の溶断強度を評価した。
[袋本体溶断部の耐裂け性評価]
試作例1~30の溶断袋について、内容物(食品)充填時の衝撃による溶断部の耐裂け性の評価として、袋本体の溶断部(図2の符号51a)の耐裂け性試験を実施した。溶断部の破袋試験では、机上に溶断袋を置き、袋内側に両手を入れ、両手を溶断袋の左右両側の溶断部に勢いよくぶつけて、溶断部の破袋(裂け)の発生の有無を目視にて観察した。この破袋試験は、各試作例1~30の溶断袋を5袋ずつ用意して行った。5袋の溶断袋のうち、1袋も破袋が発生しなかった場合に「優良(◎)」、1袋だけ破袋が発生した場合に「良(〇)」とし、2袋以上の破袋が発生した場合に「不可(×)」として、内容物充填時の溶断部の耐裂け性を評価した。
試作例1~30の溶断袋に対応する各フィルム及び試作例1~30の溶断袋の試験結果と判定を表6~10に示す。また、各試作例1~30の中間層のプロピレン系樹脂組成物(樹脂A1~A4,樹脂B1,樹脂C1~C5)の計算MFRを前記の式(i)に基づいて求めて表6~10に示した。なお、表6~10において、総合評価として、各試験の判定がすべて「良(〇)」以上の場合を「良(〇)」とし、「不可(×)」や「シールなし(-)」が1つでもある場合を「不可(×)」とした。
Figure 2022166818000010
Figure 2022166818000011
Figure 2022166818000012
Figure 2022166818000013
Figure 2022166818000014
[結果と考察]
表1~5及び表6~10に示すように、試作例1~13,22~30は総合評価が「良(〇)」であり、試作例14~21は総合評価が「不可(×)」であった。そこで、良品の試作例1~13,22~30と、不良品の試作例14~21との性能の相違について、各試作例のフィルムの構成を対比して考察する。
試作例1~25はいずれもヘーズ値が40%以上であり、試作例26~30はいずれもヘーズ値が10%未満であった。すなわち、試作例1~25では表面層がプロピレン-エチレンブロック共重合体を主体とした組成により良好なマット調が得られ、試作例26~30では表面層がプロピレンランダム共重合体を主体とした組成により良好な透明性が得られた。
良品の試作例1~3と、不良品の試作例14は、中間層を構成するプロピレン系樹脂組成物がプロピレン-エチレンブロック共重合体100重量%であり、プロピレン-エチレンブロック共重合体の種類(樹脂A1,樹脂A2,樹脂A3,樹脂A4)が相違する。試作例1ではキシレン可溶分割合15.8%の樹脂A2、試作例2ではキシレン可溶分割合16.2%の樹脂A3、試作例3ではキシレン可溶分割合12.4%の樹脂A4が使用され、これに対して試作例4ではキシレン可溶分割合10.6%の樹脂A1が使用されている。試作例14に使用された樹脂A1は、他の試作例1~3の樹脂A2~樹脂A4と比較して、キシレン可溶分割合が低い。また、試作例14は、中間層のプロピレン系樹脂組成物の計算MFRが、試作例1~3と比較して高い。その結果、試作例14では、試作例1~3よりも溶断部が破袋しやすかった。したがって、中間層のプロピレン系樹脂組成物(プロピレン-エチレンブロック共重合体)は、計算MFRが高く、キシレン可溶分割合が低いもの(例えば、樹脂A1;計算MFRが8.5g/10min、キシレン可溶分割合10.6%)は好ましくないと考えられる。
不良品の試作例15は、良品の試作例1~3と対比して、中間層を構成するプロピレン系樹脂組成物として、プロピレン-エチレンブロック共重合体の代わりにホモポリプロピレン(樹脂B1)を使用した点で相違する。また、不良品の試作例16は、良品の試作例1~3と対比して、中間層を構成するプロピレン系樹脂組成物として、プロピレン-エチレンブロック共重合体の代わりにプロピレンランダム共重合体(樹脂C4)を使用した点で相違する。試作例15,16は、いずれも試作例1~3より溶断部が破袋しやすかった。したがって、中間層のプロピレン系樹脂組成物として、プロピレン-エチレンブロック共重合体の代わりにホモポリプロピレン(樹脂B1)やプロピレンランダム共重合体(樹脂C4)を使用するのは好ましくないと考えられる。
良品の試作例13と、不良品の試作例21とを対比する。試作例13では、中間層を構成するプロピレン系樹脂組成物が、プロピレン-エチレンブロック共重合体(樹脂A2)とプロピレンランダム共重合体(樹脂C2)とを含むプロピレン系樹脂組成物を主体として(50重量%以上)、直鎖状低密度ポリエチレン(樹脂E2)を配合している。試作例21は、試作例13と対比して、プロピレン系樹脂組成物のプロピレン-エチレンブロック共重合体(樹脂A2)の配合割合が少ない(50重量%未満)点で相違する。試作例21は、試作例13より溶断部が破袋しやすかった。したがって、中間層のプロピレン系樹脂組成物は、プロピレン-エチレンブロック共重合体を主体とする(50重量%以上)ことが好ましいと考えられる。
ここで、良品の試作例1と、良品の試作例5~13とを対比する。試作例1では中間層がプロピレン系樹脂組成物(プロピレン-エチレンブロック共重合体)100重量%であるのに対し、試作例5~13では、プロピレン系樹脂組成物(プロピレン-エチレンブロック共重合体、又はプロピレン-エチレンブロック共重合体とプロピレンランダム共重合体)を主体として、直鎖状低密度ポリエチレン(樹脂E1~樹脂E5)が配合されている。
試作例8~13では、試作例1と比較して、巻き取り方向(MD)と横方向(TD)の引張弾性率の判定がほとんど「優良(◎)」であり、フィルムのコシの強さの向上が見られた。また、試作例7では引張弾性率の判定が「良(〇)」であったが、試作例1と比較して引張弾性率が向上していた。一方、試作例5,6では、試作例1と比較して引張弾性率の向上は見られなかった。試作例5と、試作例8,9とを対比すると、引張弾性率が向上しなかった試作例5に使用された直鎖状低密度ポリエチレン(樹脂E5)の密度が試作例8,9よりも低かった。試作例6と、試作例7,10とを対比すると、引張弾性率が向上しなかった試作例6では、試作例7,10より直鎖状低密度ポリエチレン(樹脂E2)の配合割合が多かった。
試作例1,5~13から理解されるように、中間層に直鎖状低密度ポリエチレンを配合することによって、フィルムのコシの強さの向上を図ることができる。直鎖状低密度ポリエチレンの種類としては、密度が0.910g/cm程度以上あれば好ましいと考えられる。また、直鎖状低密度ポリエチレンの配合割合は、微量(例えば、試作例7の2重量%)でも引張弾性率が向上し、過剰(例えば、試作例6の40重量%)になると引張弾性率が向上しないことから、2~30重量%程度が好ましいと考えられる。
不良品の試作例17は、良品の試作例1のシール層がメタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(樹脂F1)65重量%とプロピレンランダム共重合体(樹脂C1)35重量%で構成されているのに対し、シール層がメタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(樹脂F1)100重量%で構成されている点で相違する。試作例17は、易開封性試験においてヒートシール部分が伸びを伴って剥離されたため、適切な易開封性能を備えていなかった。また、不良品の試作例18は、試作例17と密度が異なるプロピレン系エラストマー(樹脂F3)100重量%で構成されているが、同様に適切な易開封性能を備えていなかった。
不良品の試作例20は、良品の試作例4と対比して、シール層に含まれる樹脂のうち、メタロセン系触媒によるプロピレン系エラストマー(樹脂F2)の代わりにメタロセン系触媒によるエチレン系エラストマー(樹脂G1)を使用した点で相違する。試作例20では、ヒートシール開始温度が126℃であり、120℃でヒートシールができず、低温シール性が得られなかった。また、不良品の試作例19は、試作例20のエチレン系エラストマー(樹脂G1)の配合割合が増加した(40重量%)ものであるが、低温シール性と易開封性が改善しているものの、袋本体の溶断部の溶断強度が不足し、溶断部が破袋しやすかった。
試作例1,4と、試作例17~20から理解されるように、シール層はプロピレン系エラストマーとプロピレンランダム共重合体とで構成されるのが好ましいと考えられる。プロピレン系エラストマーの種類としては、密度が0.880g/cm程度以下であればよいと考えられる。また、プロピレン系エラストマーの配合割合は、20~80重量%程度が好ましいと考えられる。
試作例22は、試作例1のシール層に使用されるプロピレンランダム共重合体(樹脂C1:プロピレン-エチレンランダム共重合体)を、異なるプロピレンランダム共重合体(樹脂C4:プロピレン-エチレン-ブテンランダム共重合体)に変更したものである。試作例22は試作例1と比較して、ヒートシール開始温度や引張弾性率に若干の差異が見られたものの、フィルムの性能に大きな影響がなく良好であった。
試作例23~25は、試作例1のシール層の主成分(プロピレン系エラストマー)の配合割合を変えずに、ヒートシール強度の経時低下を抑制するための直鎖状低密度ポリエチレンを含有させたものである。試作例23,24は異なる直鎖状低密度ポリエチレンをそれぞれ使用し、試作例25は試作例23,24で使用した2種類の直鎖状低密度ポリエチレンを混合して使用した。試作例23~25は試作例1と比較して、ヒートシール温度や袋本体の溶断強度が若干変化したが、フィルムの性能に大きな影響がなく良好であった。
試作例26~30は、ヘーズ値が10%未満の透明フィルムである。試作例26~28は、試作例1と比較して引張弾性率やガゼット部の溶断強度の向上が見られた。また、試作例29は、試作例4と比較して同様に引張弾性率やガゼット部の溶断強度の向上が見られた。一方、試作例30は、試作例26のシール層の主成分(プロピレン系エラストマー)の配合割合を変えずに、ヒートシール強度の経時低下を抑制するための直鎖状低密度ポリエチレンを含有させた例である。試作例30では、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでも試作例26と遜色ないフィルム性能が得られた。
以上のとおり、試作例1~13,22~25のマット調の溶断袋では、低温シール性(ヒートシール開始温度)、易開封性、フィルムのコシの強さ(引張弾性率)、溶断部の溶断強度、内容物充填時の溶断部の耐裂け性(袋本体溶断部の耐裂け性評価)の各性能がいずれも良好であった。また、試作例26~30の透明性の溶断袋においても、低温シール性(ヒートシール開始温度)、易開封性、フィルムのコシの強さ(引張弾性率)、溶断部の溶断強度、内容物充填時の溶断部の耐裂け性(袋本体溶断部の耐裂け性評価)の各性能がいずれも良好であった。従って、食品包装用袋に必要な各性能を良好に保持しつつ、低温下においても食品充填時の溶断部の裂けの発生を効果的に抑制することができる。
本発明の食品包装用無延伸フィルム及び食品包装用袋は、食品包装用袋に必要な各性能を良好に保持し、特に低温下における食品充填時の溶断部の裂けの発生を抑制することができる。そのため、従来の食品包装用無延伸フィルムや食品包装用袋の代替として有望である。
10,10a~10d 食品包装用無延伸フィルム
11 折部
12 フィルムの側部
15a,15b,15c シール部
20 表面層
30 中間層
40 シール層
50 食品包装用袋
50A 袋形状のフィルム
51 袋本体
51a 袋本体の側辺
52 底部
53 角底ガゼット部
53a 角底ガゼット部の側辺
54 袋側辺部
55 溶断シール部

Claims (6)

  1. 溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、
    前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、
    前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに下記式(i)に示される計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、
    前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%とプロピレンランダム共重合体20~80重量%とする組成からなる
    ことを特徴とする食品包装用無延伸フィルム。
    MFR:プロピレン系樹脂組成物の計算MFR(g/10min)
    n:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂の総数
    :プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iの配合割合
    MFR:プロピレン系樹脂組成物を構成するプロピレン系樹脂iのMFR(g/10min)
    Figure 2022166818000015
  2. 溶断シールによる製袋に用いられ、表面層、中間層、シール層の3層を備え、前記表面層表面にコロナ処理が施された無延伸フィルムであって、
    前記表面層は、プロピレン系樹脂を主体とし、
    前記中間層は、キシレン可溶分割合が12%以上であるプロピレン-エチレンブロック共重合体を50重量%以上含むとともに上記式(i)に示される計算MFRが6g/10min以下となるプロピレン系樹脂組成物を主体とし、
    前記シール層は、密度が0.880g/cm以下のプロピレン系エラストマー20~80重量%と、プロピレンランダム共重合体18~78重量%と、直鎖状低密度ポリエチレン2~20重量%とする組成からなる
    ことを特徴とする食品包装用無延伸フィルム。
  3. 前記無延伸フィルムが、JIS K 7136(2000)に準拠して測定したヘーズ値が40%以上である請求項1又は2に記載の食品包装用無延伸フィルム。
  4. 前記中間層が前記プロピレン系樹脂組成物70~98重量%と、密度が0.910以上の直鎖状低密度ポリエチレン2~30重量%とを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の食品包装用無延伸フィルム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の食品包装用無延伸フィルムからなり、前記シール層を内側として溶断製袋された食品包装用袋。
  6. 底部に角底ガゼット部を有する請求項5に記載の食品包装用袋。
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WO2023090244A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 東レフィルム加工株式会社 シーラントフィルムおよびそれを用いた蓄電デバイス用外装材
JP2023075056A (ja) * 2021-11-18 2023-05-30 東レフィルム加工株式会社 シーラントフィルムおよびそれを用いた蓄電デバイス用外装材

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