JP2022154848A - シートフレーム及び車両用シート - Google Patents

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Satoshi Okado
吉一 伊藤
Yoshikazu Ito
聡一郎 亀井
Soichiro Kamei
雄一郎 関
Yuichiro Seki
昌輝 大崎
Masaki Osaki
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Abstract

【課題】所定の形状を有する車両用シートのシートフレームにおいて、適切な形状の補強部を配置して剛性を向上させたシートフレームを提供する。【解決手段】車両用シートのシートフレームは、側板12Aと、側板12Aと交差する位置に設けられる前縁部12B,後縁部,下縁部12Dと、側板12Aと前縁部12B,後縁部,下縁部12Dとをそれぞれ接続する接続部12Eと、を有するバックサイドフレーム12を備えている。前縁部12B,後縁部,下縁部12Dは、所定の形状を有する形成部を有し、この形成部は前縁部12B,後縁部,下縁部12Dにおける他の部分の曲率と異なる曲率を有する湾曲部40A,41A,42Aを含んでいる。【選択図】図4

Description

本発明は、シートフレーム及び車両用シートに関する。
鋼材等の板材からなる自動車用部品において、部品の剛性を向上させるために、凹状又は凸状のビードを形成することが従来から行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、乗物用シートのシートバックフレームにおいて、シートバックの上端側に設けられたレバーブラケットのうち、シートバックフレームに固定する固定部に凹状又は凸状のビード部を有することで、剛性を高めることが記載されている。
特許第6665727号公報
特許文献1に記載の技術は、ブラケット材の取付座(固定部)の剛性を高めるため、プレス加工等によりビード部をプレート部と共に一体形成するものである。
一方、乗物用シートのシートフレームの製造においては、シートフレームの形状がより複雑であるため、シートフレームを構成するフレーム材に対して上記技術をそのまま適用できるものではない。そこで、所定のシートフレーム形状に対して適切な形状の補強部を配置する技術が望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定の形状を有する車両用シートのシートフレームにおいて、適切な形状の補強部を配置して剛性を向上させたシートフレームを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、適切な形状の補強部を配置して剛性を向上させたシートフレームを備えた車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明のシートフレームによれば、車両用シートのシートフレームであって、第一面部と、該第一面部と交差する位置に設けられる第二面部と、前記第一面部と前記第二面部とを接続する接続部と、を有するフレーム部材を備え、前記第二面部は、所定の形状を有する形成部を有し、前記形成部は、前記第二面部の他の部分の曲率と異なる曲率を有する湾曲部を含むこと、により解決される。
このように、シートフレームの第一面部と交差する第二面部が、第二面部の他の部分の曲率と異なる曲率を有する湾曲部を含む形成部を有しているため、湾曲部が補強部として機能し、シートフレームの二つの面が交差する部位における剛性を向上させることができる。
このとき、前記形成部は、前記第二面部の正面視で略半円状を有していると好適である。
また、前記形成部は、前記第一面部の正面視で凹形状を有していると好適である。
また、前記接続部は、所定の形状を有する第二形成部を有し、前記第二形成部は、第一面部側の端部が前記第一面部の面よりも突出する突出部を有していると好適である。
また、前記接続部は、所定の形状を有する第三形成部を有し、前記第三形成部は、凹形状のビードを有していると好適である。
また、前記第一面部には、凹形状のビード部が設けられていると好適である。
上記の各構成においても、突出部、凹形状のビード及びビード部がそれぞれ補強部として機能するので、第二面部に加え、接続部、第一面部においてもシートフレームの剛性が向上し、シートフレーム全体の剛性が向上する。
また、前記フレーム部材は、前記車両用シートのシートバックを構成するバックサイドフレームであり、前記形成部は、前記車両用シートのリクライニング装置よりも上方に設けられていると好適である。
上記構成により、車両の後面衝突時に、所定以上の荷重が加わると、バックサイドフレームに形成された形成部を起点としてバックサイドフレームが座屈する。これにより後面衝突時の着座者の安全性が向上する。
また、車両用シートにおいて、上記で述べたシートフレームのいずれか一のシートフレームと、シートフレームに載置されるパッド材と、シートフレーム及びパッド材を被覆する表皮材と、を備えていると、好適である。
これにより、適切な形状の補強部を配置して剛性を向上させたシートフレームを備えた車両用シートを提供できる。
本発明によれば、所定の形状を有する車両用シートのシートフレームにおいて、適切な形状の補強部を配置して剛性を向上させることができる。
また、本発明によれば、後面衝突時の着座者の安全性を向上させることができる。
また、本発明によれば、剛性を向上させたシートフレームを備えた車両用シートを提供することができる。
本実施形態に係る車両用シートの外観斜視図である。 本実施形態に係るシートフレームの斜視図である。 バックサイドフレームの外側面図である。 バックサイドフレームの内側面図である。 バックサイドフレームの前面図である。 バックサイドフレームの後面図である。 バックサイドフレームの斜視図である。 バックサイドフレームの底面図である。 図4のVI-VI線切断部端面図である。 バックサイドフレームの部分斜視図である。 湾曲部の平面図である。 湾曲部の断面図である。 形成部とリクライニング装置の位置関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートS及びシートフレーム1について、図1~図9を参照しながら説明する。
車両用シートSは自動車の車両に搭載されるシートであり、シートフレーム1は車両用シートSの骨格をなすものである。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「左右方向」、「シート右側」、「シート左側」とは、車両用シートの着座者から見たときの左右方向、右側、左側を意味する。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致する。
先ず、図1、図2を参照し、車両用シートS及びシートフレーム1の全体構成を説明する。
図1に示されるように、車両用シートSは、シートバックS1と、シートクッションS2と、ヘッドレストS3を備えている。シートバックS1は、着座者の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となるシートバックフレーム10にパッド材S1aを載置して、シートバックフレーム10及びパッド材S1aを表皮材S1bで被覆して構成されている。シートクッションS2は、着座者を下方から支持する着座部であって、骨格となるシートクッションフレーム20にパッド材S2aを載置して、シートクッションフレーム20及びパッド材S2aを表皮材S2bで被覆して構成されている。ヘッドレストS3は、着座者の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となるヘッドレストフレーム(不図示)をパッド材S3aで覆い、ヘッドレストフレーム及びパッド材S3aを表皮材S3bで被覆して構成されている。
シートフレーム1は、車両用シートSの骨格をなすものである。
図2に示されるように、シートフレーム1は、主にシートバックフレーム10とシートクッションフレーム20とを備えている。シートバックフレーム10は、シートバックS1の骨格をなし、シートクッションフレーム20は、シートクッションS2の骨格をなす。
シートバックフレーム10は、逆さU字形状の上部フレーム11と、シート幅方向の端部を構成する左右一対のバックサイドフレーム12と、左右一対のバックサイドフレーム12の下端部を連結する下部フレーム13とを主たる構成要素とする。
上部フレーム11は、シート幅方向に延在しており、シート幅方向の両側において下方に延びる上部フレーム側部11Aを有し、上部フレーム側部11Aにおいてバックサイドフレーム12に溶接されている。上部フレーム11の上端には、管状体からなるヘッドレスト取付部17が溶接により取り付けられている。ヘッドレスト取付部17には、ヘッドレストS3から垂下する2本のヘッドレストステーS3cが挿通される。また、上部フレーム11の上部フレーム側部11Aの上部には、クロスメンバ14が架設されている。
シートバックフレーム10の中央部には、着座者からの荷重を受け止めて着座者の背部を支持する受圧部材15が設けられている。受圧部材15は、上下方向に延在する2本のワイヤ15Aに背面で係止されており、ワイヤ15Aの上端がクロスメンバ14に係止され、下端が下部フレーム13に係止されることで、シートバックフレーム10に取り付けられている。また、左右のバックサイドフレーム12の一方には、シート幅方向の外側面にエアバッグ装置50が取り付けられている。
左右のバックサイドフレーム12の下端部には、シートクッションフレーム20に対するシートバックフレーム10の角度を調整するためのリクライニング装置60が設けられており、リクライニング装置60等を介してシートバックフレーム10の下端部がシートクッションフレーム20の後端部に連結されている。左右のバックサイドフレーム12の下端部の間にはリクライニング装置60の回転軸61が、左右のバックサイドフレーム12を貫通した状態で取り付けられる。
シートクッションフレーム20は、上方から見たときに略方形枠状の外形形状を有している。シートクッションフレーム20は、シートクッションフレーム20の前端部を構成するパンフレーム21と、シート幅方向の端部を構成する左右一対のクッションサイドフレーム22と、左右のクッションサイドフレーム22の後端部を連結する連結部材23とを主たる構成要素とする。パンフレーム21は板状部材から形成され、連結部材23は丸パイプ等の中空部材から形成されている。
シートクッションフレーム20の中央部には、着座者の臀部を支持する受圧部材25が設けられている。受圧部材25を支持するワイヤ25Aの前端がパンフレーム21に係止され、後端が連結部材23に取り付けられている。
次に、図3A~図3Dを参照し、バックサイドフレーム12の構成について説明する。
図3Aは、車両用シートSの着座者から見たときのシート右側に配設されるバックサイドフレーム12の外側面図、図3Bはバックサイドフレーム12の内側面図、図3Cはバックサイドフレーム12の前面図、図3Dはバックサイドフレーム12の後面図である。なお、以降の説明においては、シート右側に配設されるバックサイドフレーム12を例にして説明するが、シート左側に配設されるバックサイドフレーム12も、左右対称であることを除いては、同様の特徴を有している。
バックサイドフレーム12は、板金をプレス加工して成形され、上方よりも下方の幅が広くなるように湾曲した板体からなるフレーム部材である。図3A~図3Dに示されるように、バックサイドフレーム12は、フレーム側部としての略平板状の側板12Aと、側板12Aの前端部を内側に断面略U字状または略L字状に折り曲げて形成された前縁部12Bと、後端部を断面略L字状に内側に折り曲げて形成された後縁部12Cと、下端部を断面略L字状に内側に折り曲げて形成された下縁部12Dとを有している。バックサイドフレーム12はさらに、側板12Aと前縁部12B,後縁部12C,下縁部12Dのそれぞれとの間に、側板12Aと各縁部とを接続する接続部12Eを有している(図4、図5参照)。
換言すると、側板12Aを、バックサイドフレーム12の第一面(例えば、側面)を形成する第一面部とし、前縁部12B,後縁部12C,下縁部12Dのそれぞれを、バックサイドフレーム12の第二面(例えば、前面、後面、下面のいずれか)を形成する第二面部とした場合、第一面部と第二面部とは互いに交差して設けられており、第一面部と第二面部との間、すなわち交差する部位に、これらを接続する接続部を有している。このように、バックサイドフレーム12は、第一面部と、第一面部と交差する位置に設けられた第二面部と、第一面部と第二面部とを接続する接続部とを有して構成されている。
バックサイドフレーム12は、側面視で、上方よりも下方の幅が広くなるように湾曲しており、また上下方向における中央部分の幅が最も広くなるように湾曲している。バックサイドフレーム12のうち、側板12Aの前後方向の幅が最も広い部位、すなわち前縁部12B側の端部が最も前方へ膨出している部分を最大膨出部12Gと称する。
バックサイドフレーム12の側部を構成する側板12Aには、側板12Aの外側面においてシート内側に凹んだ凹形状のビード部30が設けられている。ビード部30は側板12Aを補強する補強部として機能し、これによりバックサイドフレーム12の剛性を向上させることができる。凹形状のビード部30は、本態様においては、前後方向に略平行に延びる上下に並んだ2つのビードと、これらの2つのビードの一端を互いに連結して上下方向に延びるビードと、下方に配置されるビードの他端から下方に延びるビードを含んで構成されている。
さらに、バックサイドフレーム12の側部を構成する側板12Aには、エアバッグ装置50を取り付けるためのエアバッグ取付孔31A、エアバッグ取付孔31B、及びエアバッグの展開を案内して展開方向を制御する力布を固定するための力布取付孔32A、力布取付孔32Bが形成されている。エアバッグ取付孔31A及びエアバッグ取付孔31Bは略円形の貫通孔であり、エアバッグ本体から延出するボルトが挿通される孔である。力布取付孔32A及び力布取付孔32Bは略矩形の貫通孔であり、力布の端部に固定された取付部材が挿通される孔である。
図3Bに示されるように、エアバッグ取付孔31A、及び力布取付孔32Aは、後述する形成部としての湾曲部41Aと、前後方向において同じ位置(上下方向において重なる位置)、すなわち同一の略鉛直線状に配置されるよう設けられている。また、エアバッグ取付孔31B、及び力布取付孔32Bは、後述する形成部としての湾曲部42Aと、前後方向において同じ位置(上下方向に重なる位置)、すなわち同一の略鉛直線状に配置されるよう設けられている。
後縁部12Cには、後縁部12Cの後面においてシート前方に凹んだ凹部33が形成されている。凹部33は後縁部12Cを補強する補強部として機能する。凹部33は凹形状のビードであり、本態様においては、上下方向に延在し、凹部33の上部及び下部よりも中央部のビード幅が広く形成されている。
次に、図4~図9を参照し、バックサイドフレーム12に設けられる形成部について説明する。
図4は、車両用シートSの着座者から見たときのシート右側に配設されるバックサイドフレーム12を右前方下側から見た状態の斜視図、図5はバックサイドフレーム12の底面図、図6は図4のVI-VI線切断部端面図、図7はバックサイドフレーム12を右後方下側から見た状態の部分斜視図、図8Aは形成部としての湾曲部の平面図、図8Bは湾曲部の断面図、図9は形成部とリクライニング装置60の位置関係を示す説明図である。
バックサイドフレーム12は、以下に説明する所定の形状を有する形成部を有している。形成部は、プレス加工により所定の形状を有するように形成されるものであり、補強部として機能し、バックサイドフレームの剛性を向上させる。
図4、図5に示されるように、バックサイドフレーム12の前縁部12Bは、バックサイドフレーム12の下部において、断面略L字状を形成するように内側に折り曲げられており、側板12Aに対して略直角に交わっている。前縁部12Bの2か所、具体的には、バックサイドフレーム12の最大膨出部12Gのやや下方、及び前縁部12Bと下縁部12Dの境界部付近に、第二面部としての前縁部12Bをさらに前方へ突出させた突出部40、突出部41がそれぞれ形成されている。前縁部12Bは、これら突出部40、突出部41を含むものであり、突出部40、突出部41も第二面部に相当する。
そして、突出部40、突出部41の表面、すなわち前面には、形成部(第一形成部)として、面を湾曲させた湾曲部40A、湾曲部41Aがそれぞれ形成されている。湾曲部40A、湾曲部41Aは、突出部40、突出部41における他の部分をなす面の曲率とは異なる曲率で湾曲する部分である。
詳細には、図8Aに示されるように、湾曲部40A、湾曲部41Aは、側板12A側から見たとき、すなわち側板12Aの正面視では、凹形状を有している。そして、形成部である湾曲部40A、湾曲部41Aは、突出部40、突出部41における他の部分(湾曲部40A、湾曲部41A以外の部分)と異なる曲率で湾曲している。さらに図8Bに示されるように、湾曲部40A、湾曲部41Aは、断面形状においても、凹形状を有するとともに突出部40、突出部41における他の部分(湾曲部40A、湾曲部41A以外の部分)と異なる曲率で湾曲している。
湾曲部40A、湾曲部41Aは、湾曲部40A、湾曲部41Aをシート前方から見たとき、すなわち突出部40、突出部41の正面視では、略半円状に形成されている。なお、図4においては湾曲部40A、湾曲部41Aの正面視の形状が示されていないが、後述する湾曲部42Aが湾曲部40A、湾曲部41Aと同様の形状を有しており、図5に示されるように、湾曲部41Aは正面視で(シート下方から見たとき)略半円状に形成されている。
バックサイドフレーム12の下縁部12D、後縁部12Cにおいてもそれぞれ同様に形成部としての湾曲部42A、湾曲部43Aが形成されている。図5に示されるように、第二面部としての下縁部12Dは、断面略L字状を形成するように内側に折り曲げられて側板12Aに対して略直角に交わっており、前方へ突出させた突出部42を有している。突出部42も第二面部に相当する。そして、突出部42の表面、すなわち下面には、湾曲部42Aが形成されている。
図7に示されるように、第二面部としての後縁部12Cは、断面略L字状を形成するように内側に折り曲げられて側板12Aに対して略直角に交わっている。そして、後縁部12Cの表面、すなわち後面には、湾曲部43Aが形成されている。なお、湾曲部42A、湾曲部43Aの形状、構造等の特徴は、上述した湾曲部40A、41Aと同じであるため、説明を省略する。
このように、前縁部12B、後縁部12C、下縁部12Dは、曲率が異なる湾曲形状の形成部を有している。側板12Aと交差する各縁部に湾曲形状を有する形成部を設けることで、曲げ部に凹凸形状が形成される。湾曲部40A、湾曲部41A、湾曲部42A、湾曲部43Aが補強部として機能し、バックサイドフレーム12の剛性が向上する。
また、側板12Aと後縁部12Cとの間に設けられ、側板12Aと後縁部12Cとを接続する接続部12Eは、形成部(第二形成部)として、凸状に***した突出部44を有している。具体的には、図4、図5に示されるように、側板12Aの後端に、側板12Aの外面(側面)からシート幅方向外側に突出した突出部44が形成されている。突出部44は、バックサイドフレーム12の上部から中間部の下方にかけて延在して設けられている。突出部44のシート幅方向における外側端部は、側板12Aの外面よりも突出している。換言すると、側板12Aと後縁部12Cとの接続部12Eに形成された突出部44における、側板12A側の端部は、側板12Aの面よりも突出している。
このように、側板12Aと後縁部12Cとの間の接続部12Eに突出した形状の突出部44を設けることで、曲げ部に凹凸形状が形成される。この突出部44が補強部として機能し、バックサイドフレーム12の剛性が向上する。
さらに、バックサイドフレーム12の前縁部12Bは、バックサイドフレーム12の上部から中間部にかけて、断面略U字状を形成するように内側に折り返されており、側板12Aに対して鋭角をなして交差している。そして、側板12Aと前縁部12Bとの間に設けられた接続部12Eには、形成部(第三形成部)として、凹形状のビード45A、ビード45B(併せてビード45ともいう)が形成されている。
具体的には、図4~図6に示されるように、側板12Aの前端から側板12Aと前縁部12Bとの間の接続部12Eにかけて階差部が形成されており、段の間に凹んだビード45Aが形成されている。同様に、前縁部12Bの前端から接続部12Eにかけて階差部が形成されており、段の間に凹んだビード45Bが形成されている。
バックサイドフレーム12の下縁部12D、後縁部12Cにおいてもそれぞれ同様に形成部(第三形成部)としての凹形状のビード45が形成されている。図5、図7に示されるように、側板12Aの下端から側板12Aと下縁部12Dとの間の接続部12Eにかけて階差部が形成されており、段の間に凹んだビード45が形成されている。また、側板12Aの後端から側板12Aと後縁部12Cとの間の接続部12Eにかけて階差部が形成されており、段の間に凹んだビード45が形成されている。
形成部(第三形成部)としてのビード45は、湾曲部40A、湾曲部41A、湾曲部42Aが形成されている部分を除き、バックサイドフレーム12の前端部の上部から下端部にかけて連続して形成されており、さらに下端部から後端部の湾曲部43Aに至るまで連続して形成されている。
このように、側板12Aと、前縁部12B、後縁部12C、下縁部12Dのそれぞれとの間に設けられた接続部12Eは凹形状のビード45を有している。交差する2つの面を接続する接続部12Eに凹形状のビード45を設けることで、曲げ部に凹凸形状が形成される。このビード45が補強部として機能し、バックサイドフレーム12の剛性が向上する。
図9に示されるように、バックサイドフレーム12の後縁部12Cに形成された湾曲部43Aは、リクライニング装置60の上方に設けられている。詳細には、後縁部12Cのうち、バックサイドフレーム12の下部であって、クッションサイドフレーム22との接続部の近傍部分、かつリクライニング装置60よりも上方に位置する部分に、湾曲部43Aが設けられている。このような部位に凹形状の湾曲部43Aを設けることにより、車両の後面衝突時に所定以上の大きさの荷重が加わった際に、バックサイドフレーム12の後面に形成された湾曲部43Aを起点としてバックサイドフレーム12が座屈する。これにより後面衝突時の着座者の安全性を向上させることができる。
<その他の実施形態>
形成部の形状、構造や配置は、上記した態様に限定されるものではなく、他の形状等とすることもできる。
例えば、凹状または凸状のビード(溝)の延在方向端部において、延在方向に対して垂直な方向に延びるスリット(切込み)を設けると良い。このような構成によれば、形成部としてのビードによる剛性向上の効果に加え、成形性が向上する。
また、第二面部の接続部近傍の面上に面押し加工を行い、第二面部に段差状の凹凸を有する形成部を形成してもよい。このような構成によっても、シートフレームの剛性を向上させることができる。
上記実施形態においては、自動車の車両に搭載される車両用シート及びそのシートフレームについて説明したが、本発明は自動車の車両用シートに係るものに限定されない。自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両や船舶、航空機等に搭載される乗物用シート及びそのシートフレームに適用することが可能である。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
S1a,S2a,S3a パッド材
S1b,S2b,S3b 表皮材
S3c ヘッドレストステー
1 シートフレーム
10 シートバックフレーム
11 上部フレーム
11A 上部フレーム側部
12 バックサイドフレーム(フレーム部材)
12A 側板(第一面部)
12B 前縁部(第二面部)
12C 後縁部(第二面部)
12D 下縁部(第二面部)
12E 接続部
12G 最大膨出部
13 下部フレーム
14 クロスメンバ
15 受圧部材
15A ワイヤ
17 ヘッドレスト取付部
20 シートクッションフレーム
21 パンフレーム
22 クッションサイドフレーム
23 連結部材
25 受圧部材
25A ワイヤ
30 ビード部
33 凹部
31A,31B エアバッグ取付孔
32A,32B 力布取付孔
40,41,42 突出部(第二面部)
40A,41A,42A,43A 湾曲部(形成部、第一形成部)
44 突出部(形成部、第二形成部)
45,45A,45B ビード(形成部、第三形成部)
50 エアバッグ装置
60 リクライニング装置
61 回転軸

Claims (8)

  1. 車両用シートのシートフレームであって、
    第一面部と、該第一面部と交差する位置に設けられる第二面部と、前記第一面部と前記第二面部とを接続する接続部と、を有するフレーム部材を備え、
    前記第二面部は、所定の形状を有する形成部を有し、
    前記形成部は、前記第二面部の他の部分の曲率と異なる曲率を有する湾曲部を含むことを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記形成部は、前記第二面部の正面視で略半円状を有することを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記形成部は、前記第一面部の正面視で凹形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフレーム。
  4. 前記接続部は、所定の形状を有する第二形成部を有し、
    前記第二形成部は、第一面部側の端部が前記第一面部の面よりも突出する突出部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  5. 前記接続部は、所定の形状を有する第三形成部を有し、
    前記第三形成部は、凹形状のビードを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  6. 前記第一面部には、凹形状のビード部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  7. 前記フレーム部材は、前記車両用シートのシートバックを構成するバックサイドフレームであり、
    前記形成部は、前記車両用シートのリクライニング装置よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシートフレームと、
    該シートフレームに載置されるパッド材と、
    前記シートフレーム及び前記パッド材を被覆する表皮材と、を備えた車両用シート。
JP2021058098A 2021-03-30 2021-03-30 シートフレーム及び車両用シート Pending JP2022154848A (ja)

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