JP2012106578A - シートバックボード及びこれを用いた車両用シート - Google Patents

シートバックボード及びこれを用いた車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】後突時に乗員頚部への負荷を軽減する。
【解決手段】樹脂製のシートバックボード16のバックボード部36の上端部36Aには、左右一対のヘッドレストサポート部92が立設されている。各ヘッドレストサポートポンプ部92は四角筒状に形成されており、ヘッドレストステー90の先端部90Aが挿入されている。これにより、後突時にヘッドレストステー90がシートバック前方側へ回転しようとした際に、その先端部90Aがヘッドレストステーサポート部92の前壁部92Aから反力を得て、ヘッドレスト84の回転が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートバックボード及びこれを用いた車両用シートに関する。
下記特許文献1には、ヘッドレストサポートの一例が開示されている。簡単に説明すると、シートバックフレームのアッパフレーム部には、左右一対の角筒型のサポートブラケットが溶接等により固定されている。この左右一対のサポートブラケットに左右一対のヘッドレストステーが挿入されることにより、ヘッドレストがシートバックフレームに組付けられるようになっている。
特開2009−125398号公報
しかしながら、後面衝突時(以下、単に「後突時」という。)、乗員の頭部がヘッドレストに押し付けられてヘッドレストに車両後方側への荷重が入力されると、シートバックフレームのアッパフレーム部を中心としてヘッドレストが車両後方側へ回転する方向へのモーメントが発生する。ヘッドレスト本体及びヘッドレストステーは、サポートブラケットを介してアッパフレーム部に支持されているのみであるため、後突時に上記モーメントの発生を抑制することが難しい。従って、上記先行技術は、この点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、後突時に乗員頚部への負荷を軽減することができるシートバックボード及びこれを用いた車両用シートを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るシートバックボードは、樹脂の板材で形成される共にシートバックフレームの背面側に配置されるバックボード部と、前記バックボード部の上端部に一体又は一体的に設けられ、乗員頭部を支持するヘッドレスト本体の下面からヘッドレスト高さ方向へ延出されたヘッドレストステーを支持するヘッドレストステーサポート部と、を有している。
請求項2記載の本発明に係るシートバックボードは、請求項1記載の発明において、前記ヘッドレストステーサポート部は、少なくとも前記ヘッドレストステーのシートバック前方側に配置される壁を備えている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係るシートバックボードは、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記シートバックフレームが備える左右一対のサイドフレーム間にシート幅方向に沿って配置されると共に前記バックボード部に対して一体又は一体的に設けられ、シートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向へ撓み変形する樹脂製のバックバネ本体部を備えている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係るシートバックボードは、請求項3記載の発明において、前記バックボード部の上部には、シートバック前方側へ膨らむことにより当該バックボード部の裏面側から見ると抉れた形状となる抉り部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシートバックボード。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートは、左右一対のサイドフレームと、これらのサイドフレームの上端部間をシート幅方向に繋ぐアッパフレームと、を一体又は一体的に備えたシートバックフレームと、乗員頭部を支持するヘッドレスト本体及び当該ヘッドレスト本体の下面からヘッドレスト高さ方向へ延出されて前記アッパフレームを貫通するヘッドレストステーを備えたヘッドレストと、前記バックボード部及び前記ヘッドレストステーサポート部を備えると共に前記ヘッドレストステーにおける前記アッパフレームより下方へ突出した部分が当該ヘッドレストステーサポート部に支持された請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載されたシートバックボードと、を有している。
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。
後突時になると、乗員の上体がシートバックに押し付けられる。このため、バックボード部にはシートバック後方側への荷重が入力される。
一方、後突時になると、乗員頭部がヘッドレスト本体に押し付けられる。このため、ヘッドレスト本体の下面から延出されたヘッドレストステーが、そのシートバックフレームへの支持部位を回転中心としてシートバック前方側へ回転しようとする。以下、本明細書では、ヘッドレストステーがシートバックフレームへの支持部位を回転中心としてシートバック前方側へ回転することを、単に「ヘッドレストステーのシートバック前方側への回転」と略すことがある。
ここで、本発明では、バックボード部の上端部にヘッドレストステーサポート部が一体又は一体的に設けられており、当該ヘッドレストステーサポート部にヘッドレストステーが支持されている。このため、上記のヘッドレストステーのシートバック前方側への回転が抑制される。
請求項2記載の本発明によれば、ヘッドレストステーサポート部が少なくともヘッドレストステーのシートバック前方側に配置される壁を備えているので、乗員頭部がヘッドレスト本体を押圧すると、ヘッドレストステーはこの壁をシートバック前方側へ押圧する。これにより、ヘッドレストステーに、シートバック前方側への回転力と反対方向への反力が作用する。つまり、ヘッドレストステーに作用する回転モーメントをキャンセルする方向への回転モーメントが作用する。
請求項3記載の本発明によれば、後突時に乗員胸部がシートバックに押し付けられると、樹脂製のバックバネ本体部が荷重作用方向へ撓み変形し、バックボード部に当接する(底付く)。バックボード部の上端部には前述したようにヘッドレストステーサポート部が一体又は一体的に設けられているので、バックバネ本体部がバックボード部に当接した(底付いた)時点から、ヘッドレストステーサポート部によるヘッドレストステーのシートバック前方側への回転が抑制され始める。
請求項4記載の本発明によれば、バックボード部の上部に、シートバック前方側へ膨らみ裏面側から見ると抉れた形状となる抉り部を設けたので、バックボード部に抉り部がない場合に比べて、シートバックとバックボード部との距離が短くなる。このため、後突時に乗員胸部からシートバックに入力された荷重が、バックボード部にいち早く伝達される。従って、バックボード部に一体又は一体的に設けられたヘッドレストステーサポート部をいち早く拘束することができる。
請求項5記載の本発明によれば、ヘッドレストステーはシートバックフレームのアッパフレームより下方へ突出した部分を有し、更にその突出した部分がバックボード部の上端部に一体又は一体的に設けられたヘッドレストステーサポート部に支持される。従って、請求項1記載の本発明の作用が車両用シートにおいて得られる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るシートバックボードは、後突時に乗員頚部への負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るシートバックボードは、簡単な構成でヘッドレストステーのシートバック前方側への回転を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るシートバックボードは、バックバネ本体部のバネ定数の設定如何でバックバネ本体部のバックボード部への当接(底付き)のタイミングを調整することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るシートバックボードは、後突時にヘッドレストステーのシートバック前方側への回転を抑制するまでの応答性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートは、後突時に乗員頚部への負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用シートのシートバックの分解斜視図である。 図1に示されるシートバックフレームに樹脂バネ一体バックボードが組付けられた状態を示す斜視図である。 シートバックの組付状態を図2の3−3線に沿って切断した状態で示す拡大平断面図である。 図1に示されるシートバックの組付状態を示す拡大縦断面図である。 図1に示されるシートバックボードを拡大して示す斜視図である。 車両用シートの上部を拡大して示す拡大縦断面図である。 第1実施形態の作用及び効果を説明するための図6に対応する拡大縦断面図である。 第2実施形態に係るシートバックボードを拡大して示す図5に対応する斜視図である。 図8に示されるシートバックボードを備えた車両用シートの上部を拡大して示す拡大縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るシートバックボード及びこれを用いた車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車両用シートの背もたれに相当するシートバックの分解斜視図が示されている。なお、図1では、各構成要素を見る角度を若干変えて描いている。また、図3には、当該シートバックの平断面図が示されている。さらに、図4には、当該シートバックを備えた車両用シートの縦断面図が示されている。これらの図に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11(図4参照)と、シートクッション11の後端部に傾倒可能に支持されたシートバック12と、シートバック12の上端部に上下動可能に支持されたヘッドレスト84と、によって構成されている。
図1に示されるように、上記シートバック12は、シートバック12の骨格部材を構成する金属製のシートバックフレーム14と、シートバックフレーム14の前面側に装着される樹脂バネ一体バックボード(以下、単に「シートバックボード」と称す。)16と、シートバック12のクッション材を構成すると共にシートバックボード16の前面側から取付けられてシートバックフレーム14に支持されるシートバックパッド18と、シートバックパッド18の主として前面を覆うカバー(表皮)20と、カバー20をシートバックボード16に取付けるための縦方向取付部材22及び横方向取付部材24と、によって構成されている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
<シートバックフレーム14の構成>
図1〜図4に示されるように、シートバックフレーム14は、正面視(車両の正面から見た場合を指す。以下、車両の向きと車両用シート10の向きは同一であるものとして説明する。)で、矩形枠状に形成されている。具体的には、車両幅方向に対向して配置された左右一対のサイドフレーム26と、左右のサイドフレーム26の上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム28と、左右のサイドフレーム26の下端部同士を車両幅方向に繋ぐロアフレーム30と、によって構成されている。上記シートバック12はアッパフレーム28も含めて4つの部材がすべてプレス成形によって製作されているが、他のフレーム構造を採用してもよい。例えば、アッパフレームのみを逆U字状に曲げたパイプ材で構成してもよいし、アッパフレームと左右一対のサイドフレームを逆U字状に曲げた一つのパイプ材で構成してもよい。
次に、上記左右のサイドフレーム26の断面構造について説明する。図2〜図4に示されるように、サイドフレーム26は、側壁部26Aと、前壁部26Bと、後壁部26Cとによって構成されており、単独で見ると平断面視で略L字状に形成されており、左右一対で見ると平断面視でシート幅方向に対向する内側が開口された開断面形状に形成されている。側壁部26Aは全体的には下端部から上端部に向かうほど幅が狭くなっている。また、側壁部26Aの下部には、上下に離間して複数の取付孔32(図1参照)が形成されている。前壁部26Bは側壁部26Aの前端からシート幅方向内側へ延在されており、その先端部は車両後方側へ斜めに折り曲げられている。後壁部26Cは側壁部26Aの後端から前壁部26Bに対して平行にシート幅方向内側へ延在されており、その先端部は車両前方側へ斜めに折り曲げられている。後壁部26Cの幅は前壁部26Bの幅に対して充分に広く設定されている。また、後壁部26Cの上部側にも取付孔34(図1参照)が形成されている。
<シートバックボード16の構成>
次に、本実施形態に係る車両用シート10の要部を構成するシートバックボード16の構成について詳細に説明する。図1〜図4(特には図1及び図2)に示されるように、シートバックボード16は、樹脂の板材で形成されると共にシートバックフレーム14の背面側に配置されたバックボード部36と、樹脂製とされてバックボード部36に一体に設けられると共に左右一対のサイドフレーム26に直接支持されるように架け渡され、更にシートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向(車両後方側)へ撓み変形可能に形成されたバックバネ部38と、を備えている。
バックボード部36は、シートバックフレーム14よりも一回り小さく形成されたボード本体40と、このボード本体40の外周部に一体成形されたU溝状の係止部42と、によって構成されている。より具体的には、ボード本体40は矩形枠状に形成されたシートバックフレーム14の開口部の内周縁よりも一回り小さく形成されている。そして、シートバックフレーム14への組付状態では、ボード本体40は左右のサイドフレーム26の後壁部26Cの先端部(内端部)間の若干車両後方側に配置されている。従って、ボード本体40は、シートバックフレーム14の車両前方側から組付可能とされている(図3参照)。係止部42の断面形状は、車両後方側が開放されたU字状とされている。この係止部42は、後述するカバー20の外周部を係止するために用いられるが、板状のボード本体40を補強してバックボード部36全体の面剛性を高める機能をも有している。
バックバネ部38は、バックボード部36の下部側に一体に形成された下側バックバネ部44と、バックボード部36の上部側に一体に形成された上側バックバネ部46と、によって構成されている。上側バックバネ部46は、下側バックバネ部44に対してシートバック高さ方向に所定距離だけ離間した位置に独立して設けられている。
下側バックバネ部44は、シートバック高さ方向に上下三段に平行に配置された3本の下側バックバネ本体部48と、これら3本の下側バックバネ本体部48のシート幅方向の両端部をシートバック高さ方向に連結すると共にバックボード部36とも連結されかつサイドフレーム26に固定される下側連結固定部50と、によって構成されている。なお、下側バックバネ部44を何本の下側バックバネ本体部48で構成するかは任意であり、要求されるクッション性能との関係で適宜変更される。従って、下側バックバネ部の上下幅を広げて1本にしてもよいし、逆に2本又は4本以上の複数本にしてもよい。
下側バックバネ本体部48の平断面形状は波状に形成されており、バックボード部36側(車両後方側)への荷重が作用することにより波状部分(撓み部)48Aが伸長し、これにより荷重作用方向であるバックボード部36側へ撓み変形(弾性変形)するようになっている。なお、上段と中段の下側バックバネ本体部48のシート幅方向の両端部48B近傍には、カバー20を取付けるための後述する縦向き樹脂爪部58が一体に形成されており、この縦向き樹脂爪部58が形成される範囲については波状部分48Aは形成されない。
図3及び図4に示されるように、上述したバックボード部36は、下側バックバネ部44の車両後方側に所定距離だけ離間した位置に配置されている。つまり、下側バックバネ部44とバックボード部36との間には所定の隙間52が形成されている。この隙間52の範囲内で下側バックバネ本体部48は弾性変形可能とされている。すなわち、バックボード部36は、下側バックバネ部44の撓み量を所定量以下に制限する制限部材としても機能している。
図3に示されるように、下側連結固定部50は、平断面視で略逆U字状に形成されており、下側バックバネ本体部48のシート幅方向の端部48Bが連結される内側側壁50Aと、この内側側壁50Aに対してシート幅方向に対向して配置されてサイドフレーム26の側壁部26Aの外側面に面接触状態で係止される外側側壁50Bと、内側側壁50Aの前端と外側側壁50Bの前端とを車両幅方向に連結しサイドフレーム26の前壁部26Bに面接触状態で係止される前壁50Cと、を備えている。
上述した上下三段の下側バックバネ本体部48のシート幅方向の両端部48Bは、波状部分48Aが形成されないフラットな部分として構成されており、左右一対の下側連結固定部50によって相互に連結されている。つまり、下側バックバネ本体部48はシートバック高さ方向に複数段に設けられるが、これらの下側バックバネ本体部48のシート幅方向の両端部48Bが左右一対の下側連結固定部50によって連結されることにより、下側バックバネ部44がバックボード部36に一体化されている。なお、下側連結固定部50は、最上段の下側バックバネ本体部48の上縁から最下段の下側バックバネ本体部48の下縁までの範囲を含むようにその長手方向寸法が設定されている。
上記下側連結固定部50は、その外側側壁50Bがサイドフレーム26の側壁部26Aの取付孔32に図示しない固定手段によってシート幅方向外側から固定されることにより、サイドフレーム26に固定されている。なお、固定手段としては、外側側壁50Bに樹脂クリップを一体に形成して取付孔32に係合させる構成や、リベット、スクリュー、ネジ又はボルトとウエルドナット等の締結具で締結する構成、構造用接着剤で接着する構成等、種々の態様が適用可能である。
上側バックバネ部46も基本的には下側バックバネ部44と同様に構成されており、上側バックバネ本体部54と、この上側バックバネ本体部54のシート幅方向の両端部54Bに一体に形成された左右一対の上側連結固定部56と、によって構成されている。このうち、上側バックバネ本体部54には、バックボード部36側(車両後方側)への荷重が作用すると伸長して撓み変形(弾性変形)するように左右二箇所に波状部分54Aが形成されている。また、左右一対の上側連結固定部56は、上側バックバネ本体部54も含めて上述した左右のサイドフレーム26の側壁部26A間に納まる長手方向寸法に設定されている。この左右一対の上側連結固定部56が後壁部26Cに形成された取付孔に図示しない固定手段によってシートバック前方側から固定されることにより、上側連結固定部56がサイドフレーム26に固定されている。なお、固定手段としては、上側連結固定部56に樹脂クリップを一体に形成して取付孔に係合させる構成や、リベット、スクリュー、ネジ又はボルトとウエルドナット等の締結具で締結する構成、構造用接着剤で接着する構成等、種々の態様が適用可能である。さらに、上側バックバネ本体部54のシート幅方向の両端部54Bには縦向き樹脂爪部58が一体に形成されている他、シート幅方向の両端部54Bと中央部には横向き樹脂爪部60が一体に形成されている。
また、本実施形態では、上側バックバネ部46を一段(1本)で構成したが、これに限らず、二段等の複数段(複数本)で構成してもよい。
<シートバックパッド18の構成>
図1に示されるように、シートバックパッド18は、大別すると、パッド中央上部62と、パッド中央下部64と、左右一対のパッドサイド部66と、によって構成されている。なお、シートバックパッド18は、ウレタンフォーム等によって製作されている。
図4に示されるように、パッド中央上部62の縦断面形状は、上下左右逆向きの略J字状に形成されている。このパッド中央上部62は、シートバックフレーム14のアッパフレーム28にシートバック上方側から係止されている。パッド中央下部64の縦断面形状は、左右逆向きの略J字状に形成されている。また、パッド中央下部64は、下部が上部より車両前方側へ凸湾曲形状に膨らんだ形状をしている。このパッド中央下部64は、サイドフレーム26の下端部同士をシート幅方向に連結するコネクティングロッド68にシートバック下方側から係止されている。なお、コネクティングロッド68は、シートバックフレーム14のロアフレーム30の前方側に平行に配置されている。
また、図3に示されるように、パッドサイド部66の横断面形状は、略C字状に形成されている。このパッドサイド部66は、下側連結固定部50が装着された状態のサイドフレーム26に巻き付けられるようにして装着されている。なお、パッドサイド部66は、下部が上部より車両前方側へ凸湾曲形状に膨らんだ形状を成しており、かつパッド中央上部62及びパッド中央下部64よりも車両前方側へ膨出されて乗員に対するサイドサポート性を確保する形状になっている。
図4に戻り、上述したシートバックボード16は、縦断面視で、パッド中央上部62の背面側下端部62Aからパッド中央下部64の背面側上端部64Aに亘って配設されている。正確には、パッド中央下部64の背面側上端部64Aは背面側下端部62Aよりも薄く形成されており、その薄くなった部分にバックボード部36の下端部が前後に重ねて配置されている。
また、上述したパッド中央上部62とパッド中央下部64との間には、カバー吊り込み用の貫通溝としての横方向スリット70が形成されている。さらに、パッド中央上部62、パッド中央下部64とパッドサイド部66との間には、左右一対のカバー吊り込み用の貫通溝としての縦方向スリット72がそれぞれ形成されている。横方向スリット70及び縦方向スリット72のスリット幅は、後述する縦方向取付部材22及び横方向取付部材24が挿通可能な長さに設定されている。また、これらの横方向スリット70及び縦方向スリット72はいずれも直線状に形成されており、シートバックパッド18をその厚さ方向(車両前後方向でもある)に貫通している。
<カバー20の構成>
図1に示されるように、カバー20は、シートバックパッド18を正面側から覆うことが可能な大きさに形成されている。また、カバー20は、上記シートバックパッド18の分割構成に合わせてカバー中央上部74、カバー中央下部76、左右一対のカバーサイド部78を備えている。
<カバー20の取付構造>
カバー20は、縦方向取付部材22、横方向取付部材24、縦向き樹脂爪部58、横向き樹脂爪部60及び外周係止部80等によって取り付けられている。
図1に示されるように、縦方向取付部材22は、帯状に形成された取付部材本体22Aと、取付部材本体22Aの一方の側縁に設けられると共に楔状に形成された樹脂製の係合部22Bと、によって構成されている。取付部材本体22Aの他方の側縁は、カバー中央上部74、カバー中央下部76とカバーサイド部78とに縫製により予め取り付けられている。なお、図1では縦方向取付部材22(及び横方向取付部材24)をカバー20から分離して描いているが、縦方向取付部材22(及び横方向取付部材24)は、カバー20に予め取り付けられている。これに対応して、バックバネ本体部48における波状部分48Aよりも更にシート幅方向の両外側には、縦向き樹脂爪部58が一体に形成されている。縦方向取付部材22の係合部22Bは、縦向き樹脂爪部58に弾性的に係合可能とされている。そして、左右一対の縦方向取付部材22の係合部22Bを各バックバネ本体部48の対応する縦向き樹脂爪部58に弾性的に係合させることにより、カバー20の中央部が縦方向にシートバックボード16に取り付けられている。
同様に、横方向取付部材24は、帯状に形成された取付部材本体24Aと、取付部材本体24Aの一方の側縁に設けられると共に楔状に形成された樹脂製の係合部24Bと、によって構成されている。取付部材本体24Aの他方の側縁は、カバー中央上部74、カバー中央下部76に縫製により予め取り付けられている。これに対応して、最上段に配置されたバックバネ本体部48には、シート幅方向の中央部と両外側二箇所に横向き樹脂爪部60が一体に形成されている。横方向取付部材24の係合部24Bは、横向き樹脂爪部60に弾性的に係合可能とされている。そして、図4に示されるように、三箇所に設けられた横方向取付部材24の係合部24Bを最上段に配置されたバックバネ本体部48の各横向き樹脂爪部60に弾性的に係合させることにより、カバー20の中央部が横方向にシートバックボード16に取り付けられている。
さらに、カバー20の外周部の適宜位置には、鏃(やじり)形状とされた外周係止部80が縫製により取り付けられている。外周係止部80はバックボード部36の係止部42に車両後方側から挿入されて係止されている。これにより、カバー20の外周部がバックボード部36に取外し可能に係止されている。
<本実施形態の要部構成>
まず、ヘッドレスト84周りの構造について説明する。図6に示されるように、上述したシートバックフレーム14におけるアッパフレーム28の左右二箇所には、樹脂製のヘッドレストサポート86がそれぞれ挿し込まれている。ヘッドレストサポート86は、アッパフレーム28の上面部28Aに当接状態で配置される基部86Aと、この基部86Aから細長い円筒状に延出された脚部86Bと、を備えている。脚部86Bは、アッパフレーム28の断面内を略車両上下方向に貫通して上面部28Aと下面部28Bとに支持されている。
上述したヘッドレストサポート86には、シートバック上方側からヘッドレスト84が挿し込まれている。ヘッドレスト84は、乗員頭部を支持する枕状のヘッドレスト本体88と、このヘッドレスト本体88の下面から車両下方側へ延出された左右一対のヘッドレストステー90と、を含んで構成されている。ヘッドレストステー90は金属製とされかつパイプ状に形成されている。ヘッドレストステー90の長さ(ヘッドレスト本体88の下面から露出している部分の長さ)は、ヘッドレストステー90をヘッドレストサポート86に挿し込んだ際に、ヘッドレスト84の高さ調節時のストロークも考慮して、ヘッドレストステー90の先端部90Aがアッパフレーム28を貫通しかつバックボード部36の係止部42に接触しない長さに設定されている。
また、上述したバックボード部36は、シート幅方向に沿って延在し、車両用シート10への組付状態ではシートバックフレーム14のアッパフレーム28に対して平行に配置される上端部36Aを備えている。この上端部36Aの両側には、樹脂製とされた左右一対のヘッドレストステーサポート部92が立設されている。各ヘッドレストステーサポート部92は四角筒状に形成されており、ヘッドレストサポート86と同軸上に配置されている。ヘッドレストステーサポート部92の下端部は、バックボード部36の上端部36Aに一体に形成されている。また、ヘッドレストステーサポート部92の上部(上端部から中間部にかけての部分)には、ヘッドレストサポート86の下端部及びヘッドレストステー90の先端部90Aが挿入されている。従って、ヘッドレストステー90の先端部90Aのシートバック前方側には、樹脂製のヘッドレストステーサポート部92の前壁部92Aが(近接した状態で)配置されている。
さらに、バックボード部36の上部には、シートバック前方側へ膨らむことによりバックボード部36の裏面側から見ると抉れた形状となる抉り部94が形成されている。これにより、抉り部94を形成する壁94Aがシートバック前方側へ迫り出し、バックボード部36の前面から上側バックバネ部46やシートバックパッド18までの距離が短くなっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、樹脂製のバックボード部36に樹脂製のバックバネ部38を一体に形成したシートバックボード16を備えている。そして、このシートバックボード16を金属製のシートバックフレーム14に車両前方側から嵌合させる。具体的には、左右の下側連結固定部50にあっては、左右のサイドフレーム26に車両前方側から嵌合され、この状態でサイドフレーム26にシート幅方向外側から固定される。また、左右の上側連結固定部56にあっては、左右のサイドフレーム26の内側に車両前方側から挿入された後、左右の後壁部26Cに車両前方側から固定される。その後、シートバックパッド18がシートバックフレーム14に車両前方側から装着され、更にカバー20がシートバックパッド18に被せられる。カバー20には予め縦方向取付部材22及び横方向取付部材24が縫製により予め固定されており、カバー20をシートバックパッド18に被せながら縦方向取付部材22、横方向取付部材24を対応する縦方向スリット72及び横方向スリット70に挿入して縦向き樹脂爪部58、横向き樹脂爪部60にそれぞれ係止させる。さらに、カバー20の外周係止部80をバックボード部36の係止部42に係止させていく。
上記の如くして組み立てられたシートバック12にはシートクッション11及びヘッドレスト84が取り付けられて車両用シート10とされる。乗員が車両用シート10に着座すると、カバー20及びシートバックパッド18を介してバックバネ部38にシートバック後方側への荷重が入力される。このため、下側バックバネ本体部48及び上側バックバネ本体部54が荷重作用方向であるシートバック後方側へ撓み変形する。また、このときの荷重は下側連結固定部50及び上側連結固定部56より左右のサイドフレーム26に伝達されるため、サイドフレーム26から車両前方側への反力が発生する。
このように乗員からバックバネ部38に荷重が入力されると、自身は撓み変形してシートバック12のクッション性の確保に寄与し、荷重そのものは左右のサイドフレーム26に伝達して左右のサイドフレーム26で支持する。その結果、シートバック12のクッション性能が充分に確保される。また、バックバネ部38は樹脂製とされてバックボード部36に一体に設けられているので、バックバネ部38を金属製のシートバックスプリングで構成する場合に比べて、部品点数及び組付工数が削減される。
ところで、後突時になると、乗員の上体がシートバック12に押し付けられる。このため、シートバックパッド18を介してバックバネ部38、特には上側バックバネ部46にシートバック後方側への荷重(図7の矢印A参照)が入力される。このため、上側バックバネ本体部54がシートバック後方側へ撓み変形し、シートバックボード16のバックボード部36に底付く。
一方、乗員頭部は、ヘッドレスト84のヘッドレスト本体88に押し付けられる(図7の矢印B参照)。このため、ヘッドレスト本体88の下面から延出されたヘッドレストステー90が、そのシートバックフレーム26のアッパフレーム28への支持部位を回転中心としてシートバック前方側へ回転(図7の矢印M参照)しようとする。
ここで、本実施形態に係るシートバックボード16及びこれを用いた車両用シート10では、バックボード部36の上端部36Aに左右一対のヘッドレストステーサポート部92が一体に設けられており、これらのヘッドレストステーサポート部92にヘッドレストステー90の先端部90Aが挿し込まれて支持されている。このため、ヘッドレストステー90の先端部90Aはヘッドレストステーサポート部92によって拘束された状態にある。このため、ヘッドレストステー90の先端部90Aはヘッドレストステーサポート部92の前壁部92Aからシートバック後方側へ向かう反力Rを受ける。その結果、ヘッドレストステー90のシートバック前方側への回転(図7の矢印M参照)が抑制される。その結果、本実施形態によれば、後突時に乗員頚部への負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、ヘッドレストステーサポート部92が少なくともヘッドレストステー90におけるシートバック前方側に配置された壁である前壁部92Aを備えているので、乗員頭部がヘッドレスト本体88を押圧すると、ヘッドレストステー90はこの前壁部92Aをシートバック前方側へ押圧する。これにより、ヘッドレストステー90に、シートバック前方側への回転力(図7の矢印M参照)と反対方向への反力(図7の矢印R参照)が作用する。つまり、ヘッドレストステー90に作用する回転モーメントをキャンセルする方向への回転モーメントが作用する。従って、本実施形態によれば、簡単な構成でヘッドレストステー90のシートバック前方側への回転を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、後突時に乗員胸部がシートバック12に押し付けられると、樹脂製の上側バックバネ部46が荷重作用方向へ撓み変形し、バックボード部36に当接する(底付く)。バックボード部36の上端部36Aには前述したようにヘッドレストステーサポート部92が一体に設けられているので、上側バックバネ本体部54がバックボード部36に当接した(底付いた)時点から、ヘッドレストステーサポート部92によるヘッドレストステー90のシートバック前方側への回転が抑制され始める。よって、上側バックバネ本体部54のバネ定数の設定如何で上側バックバネ本体部54のバックボード部36への当接(底付き)のタイミングを調整することができる。
また、本実施形態では、バックボード部36の上部に、シートバック前方側へ膨らみ裏面側から見ると抉れた形状となる抉り部94を設けたので、バックボード部36に抉り部94がない場合に比べて、上側バックバネ本体部54とバックボード部36との距離が短くなる。バックボード部36の壁がシートバック前方側へ迫り出す。このため、後突時に乗員胸部からシートバック12に入力された荷重が、バックボード部36にいち早く伝達される。従って、バックボード部36に一体に設けられたヘッドレストステーサポート部92をいち早く拘束することができる。その結果、本実施形態によれば、後突時にヘッドレストステー90のシートバック前方側への回転を抑制するまでの応答性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図8及び図9を用いて、本発明に係るシートバックボード及びこれを用いた車両用シートの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態では、上述したシートバックボード16におけるバックボード部36の抉り部94に重ねて更に凹部98を形成した点に特徴がある。具体的には、抉り部94を形成する壁94Aに更にシートバック前方側へ凹む凹部98を形成することで、凹部98の底壁部98Aがよりシートバック前方側へ迫り出すようになっている。従って、凹部98も本発明における「抉り部」に相当する。
(作用・効果)
上記構成によれば、シートバックパッド18の裏面側には、抉り部94を形成する壁94Aよりも凹部98の底壁部98Aの方がより近くに配置されている。このため、凹部98の底壁部98Aと上側バックバネ部46やシートバックパッド18との距離が短くなる。その結果、より迅速に後突時にヘッドレストステー90のシートバック前方側への回転を抑制するまでの応答性を向上させることができる。
また、凹部98は、後席に着座する乗員の膝入れ性の向上に寄与する。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、樹脂製のバックボード部36に樹脂製のバックバネ部38を一体に形成したが、これに限らず、樹脂製のバックボード部に樹脂製のバックバネ部を一体的に設けてもよい。すなわち、バックボード部とバックバネ部とを別々に製作してから両者を溶着等により一体化するようにしてもよい。さらに、バックバネ部を構成するバックバネ本体部と連結固定部とを別部品として製作してから溶着等により一体化するようにしてもよい。更に補足すると、上述した実施形態では、下側連結固定部50を下側バックバネ部44(バックバネ部38)側の構成要素として説明したが、下側連結固定部50をバックボード部36側の構成要素と捉えても、そのように解釈すること自体は一向に差し支えない。なぜなら、シートバックボードの完成品の状態では、連結固定部という構成要素をバックバネ部側に含めるか、それともバックボード部側に含めるかは、区分けをどのようにするかの問題に過ぎないからである。
また、上述した実施形態では、シートバックボード16におけるバックボード部36の上端部36Aにヘッドレストステーサポート部92を一体に形成したが、これに限らず、ヘッドレストステーサポート部をバックボード部とは別体で形成しておき、ヘッドレストステーサポート部をバックボード部の上端部に溶着等により取り付けて一体化してもよい。
さらに、上述した実施形態では、ヘッドレストステーサポート部92が四角筒状に形成されているが、これに限らず、少なくともヘッドレストステーサポート部92の前壁部92A又はこれに相当する壁が存在すればよい。従って、必ずしも筒状である必要はなく、例えば、車両後方側が開放されたU字状に形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、抉り部94が形成されているが、これに限らず、抉り部94は必ずしも形成されていなくてもよい。
10 車両用シート
12 シートバック
14 シートバックフレーム
16 シートバックボード
18 シートバックパッド
26 サイドフレーム
28 アッパフレーム
28A 上面部
36 バックボード部
36A 上端部
48 下側バックバネ本体部(バックバネ本体部)
54 上側バックバネ本体部(バックバネ本体部)
84 ヘッドレスト
86 ヘッドレストステーサポート
88 ヘッドレスト本体
90 ヘッドレストステー
92 ヘッドレストステーサポート部
92A 前壁部(壁)
94 抉り部
98 凹部(抉り部)

Claims (5)

  1. 樹脂の板材で形成される共にシートバックフレームの背面側に配置されるバックボード部と、
    前記バックボード部の上端部に一体又は一体的に設けられ、乗員頭部を支持するヘッドレスト本体の下面からヘッドレスト高さ方向へ延出されたヘッドレストステーを支持するヘッドレストステーサポート部と、
    を有するシートバックボード。
  2. 前記ヘッドレストステーサポート部は、少なくとも前記ヘッドレストステーのシートバック前方側に配置される壁を備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載のシートバックボード。
  3. 前記シートバックフレームが備える左右一対のサイドフレーム間にシート幅方向に沿って配置されると共に前記バックボード部に対して一体又は一体的に設けられ、シートバック後方側への荷重が作用することにより荷重作用方向へ撓み変形する樹脂製のバックバネ本体部を備えている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシートバックボード。
  4. 前記バックボード部の上部には、シートバック前方側へ膨らむことにより当該バックボード部の裏面側から見ると抉れた形状となる抉り部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシートバックボード。
  5. 左右一対のサイドフレームと、これらのサイドフレームの上端部間をシート幅方向に繋ぐアッパフレームと、を一体又は一体的に備えたシートバックフレームと、
    乗員頭部を支持するヘッドレスト本体及び当該ヘッドレスト本体の下面からヘッドレスト高さ方向へ延出されて前記アッパフレームを貫通するヘッドレストステーを備えたヘッドレストと、
    前記バックボード部及び前記ヘッドレストステーサポート部を備えると共に前記ヘッドレストステーにおける前記アッパフレームより下方へ突出した部分が当該ヘッドレストステーサポート部に支持された請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載されたシートバックボードと、
    を有する車両用シート。
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