JP2023119411A - 印刷システム、印刷装置、情報処理装置、印刷制御装置及びそれらの制御方法、並びにプログラム - Google Patents

印刷システム、印刷装置、情報処理装置、印刷制御装置及びそれらの制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷したページ数が所定数に到達すると自動的に調整チャートを挿入する制御では、ユーザは、ジョブの出力が完了するまでにどれくらいの調整チャートを印刷する必要があるか知ることができないため、ジョブの実行中に、ユーザが想定していないタイミングで用紙無しエラーが発生するおそれがある。【解決手段】画像形成装置と画像処理装置とを含む印刷システムであって、画像形成装置は、パッチを印刷する間隔を設定し、その設定された間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中にシートに前記パッチを印刷する。そして、インラインセンサによって前記パッチを測定した結果に応じて前記画像形成装置における画像形成特性を調整する。画像処理装置は、前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得し、その取得された前記情報をユーザへ提示する。【選択図】 図6

Description

本発明は、印刷システム、印刷装置、情報処理装置、印刷制御装置及びそれらの制御方法、並びにプログラムに関するものである。
用紙に画像を形成する印刷装置の後段にインラインセンサを接続し、印刷装置が形成した用紙上の画像を、そのインラインセンサで読み取る印刷システムが知られている。このような印刷システムでは、印刷装置により、印刷物上に画像形成位置や濃度階調を調整するために印刷されたパッチを、その後段のインラインセンサで読み取る。これにより、大量のページのジョブを印刷中であっても、リアルタイムで印刷中の階調変動や画像位置の変動を検出して、印刷装置にフィードバックすることができる。このようなパッチは、ジョブの印刷物の余白に印刷されるのが望ましいが、用紙の種類やサイズによっては、余白にパッチを印刷することができない場合がある。
そこで特許文献1には、印刷ジョブで印刷して出力される出力物とは異なる用紙にパッチを印刷して調整チャートを生成することが記載されている。これによれば、ジョブの印刷中に、印刷したページ数が所定数に到達すると、自動的に調整チャートを挿入し、その挿入されたシートに印刷されたパッチを読み取ってフィードバック調整を行う制御に関する技術が記載されている。
特許4924591号
しかしながら、印刷したページ数が所定数に到達すると自動的に調整チャートを挿入する制御では、ジョブの出力が完了するまでにどれくらいの調整チャートを印刷する必要があるかを、ユーザは容易に知ることができない。印刷ジョブで使用している用紙を調整チャートに用いることで、補正の精度を向上できるが、調整チャートを印刷する間隔が短すぎると大量に用紙を消費することになり、その結果、ユーザが想定していないタイミングで用紙無しエラーが発生することになる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷システムは以下のような構成を備える。即ち、
画像形成装置と画像処理装置とを含む印刷システムであって、
前記画像形成装置は、
パッチを印刷する間隔を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中にシートに前記パッチを印刷する印刷手段と、
インラインセンサによって前記パッチを測定した結果に応じて前記画像形成装置における画像形成特性を調整する調整手段と、を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記情報をユーザへ提示する提示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷ジョブを実行する間にパッチが印刷されるシートの情報をユーザに提示することで、ユーザが印刷に要するシートの枚数を把握できる。これにより、印刷ジョブを実行中に、ユーザが意図しないタイミングで用紙無しエラーが発生することによるダウンタイムを低減できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係る印刷システムのハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る画像形成装置と画像処理装置のソフトウェアモジュールを説明するブロック図。 実施形態1に係る画像処理装置による印刷ジョブの実行処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る画像形成装置による印刷ジョブの実行処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る画像形成装置による、図4のS405の選択したページの印刷処理を説明するフローチャート(A)と、実施形態1に係る画像形成装置100によるS412の割込み調整チャートの印刷処理を説明するフローチャート(B)と、実施形態1に係る画像形成装置によるS414の階調補正データの作成処理を説明するフローチャート(C)。 実施形態1に係る画像処理装置による、S303の割込み調整情報の算出と報知処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る画像形成装置の表示部に表示される、割込み調整間隔の設定を行うための画面の一例を示す図。 実施形態1に係る画像処理装置の表示部に表示される、印刷管理アプリケーションの操作画面の一例を示す図。 実施形態1に係る画像処理装置の表示部に表示される、印刷ジョブの印刷設定の一つである用紙に関する設定を行うための画面の一例を示す図(A)と、実施形態1に係る画像処理装置の表示部に表示される、印刷ジョブの印刷設定を行うための画面の一例を示す図(B)。 実施形態1に係る画像形成装置で生成される調整チャートのページ画像の一例を示す図。 実施形態1に係る画像処理装置で、割込み調整情報を報知するために作成して表示部に表示される画面の一例を示す図。 実施形態1に係る階調補正処理の原理を説明する図。 本発明の実施形態2に係る画像処理装置の表示部に表示される、用紙混載で構成された印刷ジョブの用紙設定画面の一例を示す図。 実施形態2に係る画像処理装置の表示部に表示される、割込み調整情報を報知するために表示される画面の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムのハードウェア構成を説明するブロック図である。
この印刷システムは、プリンタ(印刷装置)である画像形成装置100と、画像形成装置100のプリントサーバ(印刷制御装置)として機能している画像処理装置101とを有する。そして画像処理装置101はネットワーク106を介してクライアントPC102と接続されている。このような構成で、画像処理装置101はクライアントPC(情報処理装置)102から送信された印刷ジョブを受信して画像形成装置100により印刷させることができる。
画像形成装置100のプリンタコントローラ110は、以下の構成を有する。CPU111は、ROM112又はハードディスクドライブ(HDD)114に記憶された制御プログラムをRAM113に展開して実行することで、システムバス116に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM112は、CPU111が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM113は、主としてCPU111の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。HDD114は、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、実施形態1ではHDD114を用いたが、HDD114の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。
制御系I/F115は、印刷制御に必要な情報を画像処理装置101と送受信する。プリンタI/F117は、プリント装置122への画像データの出力を制御する。操作部I/F119は、操作部124が備える表示部126の表示制御、及び、入力部125で設定される各種設定情報の入力を制御する。画像データ系I/F120は、プリント装置122へ出力するための画像データを画像処理装置101から受信する。センサI/F118は、プリント装置122の内部に備わるセンサ123の動作指示の送信と、センサ123による測定結果を受信する。センサ123は、プリント装置122の不図示の用紙の搬送経路上の定着器と排紙口の間に配置される。或いは、プリント装置122の後段に接続される不図示のフィニッシング装置の用紙の搬送経路上に配置されていてもよい。このセンサ123の配置箇所に合わせてカラーパッチを配置した測定チャートを印刷し、そのチャートがセンサ123を通過することで、センサ123は、例えば、分光値や色度値、濃度といったパッチの情報を測定する。こうして測定された情報は、画像形成装置100及び画像処理装置101の調整機能に利用される。
次に画像処理装置101の構成を説明する。
画像処理装置101において、プリントサーバコントローラ140は、投入された印刷ジョブの解析、画像データへの展開処理など、画像処理装置101における印刷処理の実行に必要な処理を行う。CPU141は、ROM142又はハードディスクドライブ(HDD)144に記憶された制御プログラムをRAM143に展開して実行することで、システムバス146に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM142は、CPU141が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM143は、主としてCPU141の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。HDD144は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、実施形態1では、HDD144を用いたが、HDD144の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。制御系I/F145は、印刷制御に必要な情報を、画像形成装置100と送受信する。画像データ系I/F147は、プリント装置122により印刷させる画像データを画像形成装置100へ送信する。操作部I/F148は、操作部150が備える表示部152の表示制御、及び、入力部151による各種設定情報の入力を制御する。ネットワークI/F149は、ネットワークケーブルを経由して外部ネットワーク106とデータ通信を行う。
尚、画像処理装置101は、クライアントPC102と同様に、印刷ジョブを画像形成装置100に投入する機能を持つ場合もある。印刷ジョブの投入は、操作部150の操作に従って、プリンタドライバ或いは印刷管理アプリケーションを介して印刷ジョブをプリントサーバコントローラ140へ投入することで実現される。
クライアントPC102は、ネットワーク106を通じて、画像処理装置101と接続される。クライアントPC102は、画像処理装置101に対して、プリンタドライバ或いは印刷管理アプリケーションを介して印刷ジョブを投入する。
次に、実施形態1に係る画像形成装置100と画像処理装置101のソフトウェア構成を説明する。
図2(A)は、実施形態1に係る画像形成装置100のソフトウェアモジュールを説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールの機能は、前述のRAM113に展開されたプログラムをCPU111が実行することで実現される。
UI制御部201は、操作部I/F119を介して、操作部124における表示部126の表示制御及び、入力部125からの各種設定情報等の入力を制御する。印刷ジョブ解析部202は、画像処理装置101から受信する印刷ジョブを解析する。実施形態1においては、印刷ジョブの割込み調整設定が有効になっているかどうかを判定する。印刷ジョブ制御部203は、印刷ジョブに対して画像形成装置100で必要な印刷処理を実行する。ここでは濃度階調の補正処理やハーフトーン処理の適用などを実行し、プリント装置122で印刷可能なデータを作成する。エンジン制御部204は、プリント装置122にて行われる一連の印刷動作を制御する。印刷ジョブはページ単位で処理されて実行されることで印刷が行われる。センサ制御部205は、センサ123を制御して、センサ123による測定指示を受けたページに対して、印刷された用紙上に形成されたパッチの濃度を測定して測色データを取得する。データ送受信部206は、画像処理装置101との間のデータ送受信を制御する。送受信するデータとは、例えば、印刷ジョブのデータ、画像形成装置100に保存されている登録情報などである。割込み調整間隔設定部207は、調整チャートの割込み印刷の間隔を設定する。
図7は、実施形態1に係る画像形成装置100の表示部126に表示される、割込み調整間隔の設定を行うための画面の一例を示す図である。
この画面701は、割込み調整間隔設定部207によって作成され、UI制御部201を介して表示部126に表示される。入力欄702は、調整を実行するために必要な調整チャートを印刷する間隔情報を入力する欄である。ここに入力される数値は、入力部125を介してオペレータより入力される。ここでは、割込みの間隔情報として印刷枚数を指定する。この画面701では、オペレータは、+キー703或いは-キー704を操作し、この数値を変更するようにしているが、例えば、テンキーを表示し、直接、数値で入力しても良い。この画面でオペレータによりOKボタン705が押下されると、割込み調整間隔設定部207は、この画面で指定された情報を、後述する割込み調整情報管理部210に通知して、この画面701を閉じる。キャンセルボタン706が押下されると、割込み調整間隔設定部207は、割込みの間隔情報を設定することなく、この画面701を終了する。
図2(A)に戻り、割込み印刷制御部208は、割込みで調整チャートを印刷するための制御を行う。指定された間隔で調整チャートを印刷するために、印刷ページ数のカウントやクリア、調整チャート用の画像データの作成など、調整チャートの印刷に関する処理を行う。割込み調整実行部209は、調整チャートをセンサ123で測色して得られた測色データを取得し、階調補正のための補正値を算出する。そして、この補正値を基に階調補正データを更新する。割込み調整情報管理部210は、割込み調整に関する情報を管理する。例えば、割込み調整のための間隔情報、ページ数を計数するカウンタ情報、階調補正データの作成に必要な階調ターゲットの情報等の設定情報の保存や更新を行う。また割込み調整情報管理部210は、画像処理装置101からの問い合わせを受けると、必要な情報を画像処理装置101に提供する。
図2(B)は、実施形態1に係る画像形成装置101のソフトウェアモジュールを説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールの機能は、前述のRAM143に展開されたプログラムをCPU141が実行することで実現される。
UI制御部211は、操作部I/F148を介して、操作部150の表示部152への表示制御、及び、入力部151からの各種設定情報の入力を制御する。印刷ジョブ管理部212は、オペレータから受け付けた印刷ジョブのデータを管理する。具体的には、HDD144に保存された印刷ジョブの呼び出しや、オペレータによる印刷ジョブの設定変更の反映、印刷済みのジョブの履歴管理などの処理を行う。一般的に、一連の処理をオペレータが簡単に実行するために印刷管理アプリケーションが存在する。
図8は、実施形態1に係る画像処理装置101の表示部152に表示される、印刷管理アプリケーションの操作画面の一例を示す図である。この画面801は、印刷ジョブ管理部212によって作成及び管理され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。
ジョブキュー802には、画像処理装置101が受信した印刷ジョブの情報が表示される。ここでは、印刷ジョブの名前、印刷ジョブのページ数、部数の情報、後述する割込み調整が有効か否かの情報、印刷ジョブが処理済みか否かの情報等を表示する。尚、表示される情報はこれらに限らず、例えば、カラー/モノクロ情報や用紙情報といった、印刷ジョブに設定されている任意の項目を表示してもよい。
オペレータによって対象となる印刷ジョブが選択された状態で、ボタン803~ボタン805のいずれかが押下されると、印刷ジョブ管理部212は、押下されたボタンに応じた処理を実行する。印刷ボタン803が押下されると、選択された印刷ジョブを実行する印刷処理を開始し、処理が完了したら画像形成装置100へ印刷データを送信する。プロパティボタン804が押下されると、選択された印刷ジョブの印刷設定を行うためのUI画面を表示する。この印刷設定には様々な項目が存在し、例えば、印刷ジョブに使用する用紙や、ページ面付けなどレイアウトや、色や画像処理に関するものなどがある。ここで設定される印刷設定は、印刷ジョブ管理部212に通知される。削除ボタン805が押下されると、選択された印刷ジョブのデータをジョブキューから削除する。
図9(A)は、実施形態1に係る画像処理装置101の表示部152に表示される、印刷ジョブの印刷設定の一つである用紙に関する設定を行うための画面の一例を示す図である。この画面801は、印刷ジョブ管理部212によって作成され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。
この画面では、用紙のタイプ902、用紙サイズ903、用紙カタログの情報904を入力できる。これら情報は、それぞれ入力部151を介してオペレータにより入力される。ここで用紙カタログ904とは、任意の用紙情報をまとめて名前を付けたものであり、印刷ジョブ管理部212が管理している。この用紙カタログは、オペレータが作成することもある。用紙カタログ904が選択されると、用紙タイプ902及びサイズ903には、その用紙カタログに設定されている情報が表示される。
図2(B)に戻り、印刷ジョブ処理部213は、オペレータから受け付けた印刷ジョブの解析、画像データへの展開、画像圧縮/伸張など、印刷処理の実行に必要な処理を行う。データ送受信部214は、画像形成装置100との間の各種データの送受信を管理する。印刷ジョブ処理部213によって生成された印刷ジョブのデータは、データ送受信部214により画像形成装置100へ送信される。またデータ送受信部214は、外部ネットワーク106を介して接続されるクライアントPC102とのデータ送受信も管理する。割込み調整設定部215は、印刷ジョブに対して割込み調整を行うかどうかを設定する。この設定は、前述の印刷管理アプリケーションの画面801のプロパティボタン804の押下より設定される印刷設定項目の一つである。
図9(B)は、実施形態1に係る画像処理装置101の表示部152に表示される、印刷ジョブの印刷設定を行うための画面910の一例を示す図である。この画面910は、印刷ジョブ管理部212上で割込み調整設定部215によって管理作成され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。
チェックボックス911は、割込み調整を行うか否かを指定するのに使用される。オペレータによってチェックボックス911にチェックが入れられると、印刷ジョブに対して割込み調整を有効し、チェックが外されると無効にする。OKボタン912が押下されると、現在表示しているチェックボックス911の状態を印刷ジョブ管理部212に通知して、この画面910を閉じる。またキャンセルボタン913が押下されると、割込み調整設定部215は、この画面の設定を破棄して画面910を閉じる。
調整チャート情報算出部216は、割込み調整が有効の印刷ジョブを処理する際に、割込みが行われる調整チャートを印刷する予定枚数を算出する。割込み調整情報報知部217は、割込み調整に関する情報をオペレータへ報知する。
次に、実施形態1に係る、割込み調整を伴う印刷ジョブの実行フローについて説明する。この印刷ジョブの実行は、画像処理装置101及び画像形成装置100の両装置でそれぞれ処理が行われるため、順を追って説明する。
図3は、実施形態1に係る画像処理装置101による印刷ジョブの実行処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、画像処理装置101のCPU141が、HDD144に格納されたプログラムをRAM143に展開して実行することで実現される。このフローチャートで示す処理は、印刷管理アプリケーションにより表示される画面801において、ジョブキュー802で印刷ジョブが選択された状態で印刷ボタン803が押下されることにより開始される。
まずS301でCPU141は印刷ジョブ管理部212として機能し、対象の印刷ジョブに設定されているプロパティ設定情報を読み込む。次にS302に進みCPU141は印刷ジョブ管理部212として機能し、割込み調整設定が有効になっているかどうかを判定する。S302で、割込み調整設定が有効であると判定したときはS303に進み、割込み調整設定が無効であると判定したときは、この処理を終了する。S303でCPU141は調整チャート情報算出部216として機能し、割込み調整情報を取得する。ここでCPU141は、印刷ジョブの設定情報と割込み調整情報から、印刷ジョブを出力し終えるまでに印刷される調整チャートの枚数を算出する。更にCPU141は割込み調整情報報知部217として機能し、その情報をオペレータへ通知する。この調整チャートの枚数の算出及び報知の詳細は後述する。
次にS304に進みCPU141は印刷ジョブ処理部213として機能し、印刷ジョブの処理を行う。ここで印刷ジョブの処理とは、投入された印刷ジョブを解析し、印刷設定された情報に従って色変換など必要な処理を行って画像データへ展開することである。そしてS305に進みCPU141は印刷ジョブ管理部212として機能し、印刷ジョブを処理して作成された印刷ジョブのデータをデータ送受信部214を介して画像形成装置100へ送信して、この処理を終了する。この印刷ジョブのデータは、展開した画像データに加え、画像形成装置100での画像形成処理に必要な印刷ジョブの設定項目情報を含む。
図4は、実施形態1に係る画像形成装置100による印刷ジョブの実行処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU111がHDD114に格納されたプログラムをRAM113に展開して実行することで実現される。このフローチャートで示す処理は、図3のS305で、画像処理装置101での印刷ジョブの印刷処理が完了して送信される印刷ジョブのデータを受信することにより開始される。
まずS401でCPU111は印刷ジョブ解析部202として機能し、受信した印刷ジョブのデータを解析する。ここでは、受信した印刷ジョブの画像データ及び設定項目情報の内容を確認する。次にS402に進みCPU111は印刷ジョブ解析部202として機能し、割込み調整設定が有効になっているかどうかを判定する。ここで有効になっていると判定するとS403に進み、そうでないときはS404に進む。S403でCPU111は割込み調整情報管理部210として機能し、割込み調整カウンタ情報及び調整間隔情報を読み込んでS404に進む。
S404でCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、受信して解析した印刷ジョブの最初のページを選択する。そしてS405に進みCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、選択したページの印刷処理を実行する。ここで、S405のページの印刷処理について図5(A)を参照して説明する。
図5(A)は、実施形態1に係る画像形成装置100による、図4のS405の選択したページの印刷処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU111がHDD114に格納されたプログラムをRAM113に展開して実行することで実現される。
まずS501でCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、後述する階調補正テーブルを読み込む。次にS502に進みCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、階調補正処理を実行する。
ここで、階調補正処理について説明する。
階調補正処理とは、画像形成装置100の出力濃度を一定に保つための補正処理である。トナーやインクを制御して印刷を行うプリント装置122において、印刷する用紙や装置が設置されている環境の温湿度などの影響を受けやすく、印刷される出力濃度は常に変化する。同じ画像処理で作成したページであっても、プリント装置122の出力濃度が変化してしまうと、印刷した時の出力画質にも差が出てしまう。常に安定した出力画質を求めるために階調補正処理がある。階調補正処理は、トナー或いはインク成分が予め定められた最適な出力となるように印刷データの補正を行う処理である。一般的に、トナー或いはインク成分毎に、入力信号値に対する適切な出力となる出力信号値に変換するルックアップテーブル(LUT)を持ち、印刷データに対する処理の実行時にLUTによる補正を実施することで実現する。ここでは、変換のためのLUTを階調補正テーブルと呼ぶ。
図12は、実施形態1に係る階調補正処理の原理を説明する図である。ここで示すデータは、HDD114に格納され印刷ジョブ制御部203によって管理されている。
図12(A)は、色毎に出力濃度の基準となるターゲット(目標値)の濃度を定めた表の一例を表している。ここでは、10%から100%の10個の入力信号に対して最適な出力濃度値の情報が定められている。このターゲット情報は、予めベンダが定めている情報であってもよいし、オペレータが実際に出力測定した値を使ってもよい。
図12(B)は、ある時点で10個の入力信号値から作成した階調パッチ画像を印刷し、その濃度を読み取った測定値の例を表している。この測定値が、現在のプリント装置122の出力濃度となる。印刷ジョブ制御部203は、図12(A)の階調ターゲットと図12(B)の測定値から、階調補正テーブルを算出する。図12(C)は、ターゲットの濃度から測定値を差し引いた濃度の差分を補正値として算出した例である。差分をそのまま補正値としてもよいし、定数を掛けたり、一定の加工を行って得た値を補正値としてもよい。
この補正値を基に、入力信号値のターゲット濃度と同じ濃度になる信号値を出力信号値として関連付けて階調補正テーブルを生成する。この例では10個の入力信号値を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。使用する信号値の個数を増やすほど補正の精度は上がるが、測定のために必要なパッチ数は増加する。また、出力濃度は印刷される用紙によっても異なるため、用紙毎に階調ターゲット及び階調補正テーブルを有する場合もある。
以上説明した処理に従い、S502でCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、S501で読み込んだ階調補正テーブルを使用して、処理対象となるページの画像の信号値を変換する。
次にS503に進みCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理とは、多階調で表現されているページ画像の信号値を、プリント装置122が出力可能な少ない階調数まで変換する処理である。ページ画像内の1つの画素を、多面積で表現することで、階調数を減らしつつも擬似的に多階調を表現する技術として一般的に知られている。そしてS504に進みCPU111はエンジン制御部204として機能し、プリント装置122で印刷可能な状態に変換処理した画像データに基づいて、そのページの画像を用紙上へ形成する印刷処理を実行する。こうして対象ページの印刷出力が完了すると、このフローチャートを終了する。
次に図4のフローチャートに戻り、続くS406でCPU111は印刷ジョブ制御部203として機能し、S402と同じく割込み調整設定が有効になっているかどうかを判定する。ここで割込み調整設定が無効であると判定するとS407に進みCPU111は、処理したページが印刷ジョブの最終ページか否かを判定する。ここで最終ページと判定すると、このフローチャートを終了し、最終ページではないと判定した場合はS408に進んで次のページを選択してS405へ戻る。
一方、S406で割込み調整設定が有効であると判定するとS409へ進む。S409でCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、S403で読み込んだ調整カウンタを、1ページの印刷終了に伴って一つ増やすインクリメント操作を行う。そしてS410に進みCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、調整カウンタの値がS403で読み込んだ調整間隔の設定値に到達したかどうかを判定する。ここで調整間隔値に到達したと判定するとS411に進んで調整チャートの生成処理を実行する。一方、調整間隔値に到達していないと判定するとS407に進み、前述の処理を続行する。
S411でCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、割込み調整チャートを生成する。
ここで、図10を参照して、生成する調整チャートのページ画像について説明する。
図10は、実施形態1に係る画像形成装置100で生成される調整チャートのページ画像の一例を示す図である。
この例では、ページ内の所定の位置に4色のトナーで表現された階調パッチ1001~1004が配置されている。この例では、各トナーは10個の階調パッチとして構成されているが、前述の階調補正処理において説明した通り、パッチの数はこれに限定するものではない。参照番号1010は、用紙の搬送経路上に設置されているセンサ123の位置を示しており、設置されるセンサ123の位置を通るように階調パッチ1001~1004が配置されたページ画像となっている。ここで、センサ123は、2つ固定して配置されている構成として説明したが、センサ123の数及び位置はこれに限定されるものではない。例えば、任意の場所に1個だけ固定して配置されていたり、4個が固定配置されていたり、また1つ以上のセンサが可動可能な状態で設置されていてもよい。更に、生成する調整チャートは、それらセンサ123の数や設置状態に応じて、センサ123が階調パッチを読み取れるレイアウトとして配置されていればよい。また、センサ123が読み取り可能な仕様の一因として、用紙のサイズや種類に応じて調整チャート上に配置される階調パッチのレイアウトを変更してもよい。
再び図4に戻り、S412でCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、割込みでの調整チャートの印刷処理を実行する。
ここで、S412の割込みでの調整チャートの印刷処理を図5(B)のフローチャートを参照して説明する。
図5(B)は、実施形態1に係る画像形成装置100によるS412の割込み調整チャートの印刷処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU111がHDD114に格納されたプログラムをRAM113に展開して実行することで実現される。
まずS511でCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、現在の階調補正テーブルを読み込む。次にS512に進みCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、階調補正処理を実行する。次にS513に進みCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、ハーフトーン処理を実行する。S514に進みCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、センサ制御部205に対して、センサ123を制御し調整チャート上に形成印刷した階調パッチの濃度を測定する指示を出す。そしてS515に進みCPU111はエンジン制御部204として機能し、調整チャートのページ画像を用紙上へ形成する印刷を行う。これと同時に、センサ制御部205として機能し、パッチの濃度を測定する。こうして印刷が完了すると、この処理を終了する。
続いて図4のフローチャートに戻り、続くS413でCPU111は割込み調整実行部209として機能し、センサ123によって測定された調整パッチの測定結果を受信する。そしてS414に進みCPU111は割込み調整実行部209として機能し、階調補正データを作成する。
次に、階調補正データの作成処理を図5(C)のフローチャートを参照して説明する。原理は前述の通りである。
図5(C)は、実施形態1に係る画像形成装置100によるS414の階調補正データの作成処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU111がHDD114に格納されたプログラムをRAM113に展開して実行することで実現される。
まずS521でCPU111は割込み調整実行部209として機能し、印刷ジョブ制御部203から、調整チャートを印刷した用紙に対応する階調補正ターゲットを読み込む。次にS522に進みCPU111は割込み調整実行部209として機能し、S413で受信したセンサ123による調整パッチの測定値を読み込む。次にS523に進みCPU111は割込み調整実行部209として機能し、階調補正ターゲットと測定値との差分を算出する。そしてS524に進みCPU111は割込み調整実行部209として機能し、算出した差分に基づいて、新しい階調補正テーブルを作成する。以上より、割込みにより調整チャートが出力される度に、新しい階調補正テーブルが作成される。
尚、ここでは、画像形成装置100で形成される画像の階調を調整する例で説明したが、本発明はこれに限らず、例えば画像位置の調整等の他の画像形成特性(印刷特性)を調整するようにしても良い。
再度、図4のフローチャートに戻り、S414に続くS415でCPU111は、割込み調整実行部209として機能し、新しく作成した階調補正テーブルを更新して保存する。そしてS416に進みCPU111は割込み印刷制御部208として機能し、割り込みで調整チャートを印刷するための印刷済の用紙の枚数を計数する割込み調整カウンタをクリアしてS407へ移り、前述の処理を続行する。
以上説明したように、調整設定が有効になっている印刷ジョブの印刷実行中に、印刷ページ数が設定された調整間隔に到達する度に、調整チャートが生成され印刷される。そして調整チャートに印刷された階調パッチを測定して得られる測定値に基づいて、階調補正テーブルが新しく生成更新され続ける。こうして更新された階調補正テーブルは、更新した直後の印刷処理から適用されるため、印刷ジョブの印刷実行中は安定した出力画質を実現することが可能となる。
ここで、実施形態1に係る特徴である、画像処理装置101のS303で実行される割込み調整情報の算出と報知について、詳細に説明する。
図6は、実施形態1に係る画像処理装置101による、S303の割込み調整情報の算出と報知処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU141がHDD144に格納されたプログラムをRAM143に展開して実行することで実現される。尚、このフローチャートで示す処理は、前述の図3のS302において、印刷ジョブ管理部212が印刷ジョブの割込み調整設定が有効であることを判定することにより開始される。
まずS601でCPU141は調整チャート情報算出部216として機能し、画像形成装置100の割込み調整情報管理部210へ、割込み調整の間隔情報を問い合わせる。次にS602に進みCPU141は調整チャート情報算出部216として機能し、割込み調整の間隔情報を受信したかどうかを判定する。ここで受信していないと判定した場合は、再度S602へ戻り、受信が完了するまでS602の処理を繰り返す。S602で受信したと判定するとS603に進みCPU141は調整チャート情報算出部216として機能し、割込み調整情報の算出を行う。ここで、算出する割込み調整情報とは、印刷ジョブの設定情報と割込み調整の間隔設定情報、割込み調整カウンタの情報から演算によって導きだされる、印刷ジョブを出力し終えるまでに出力される調整チャートの枚数を指す。
前述の図8に示す用紙管理アプリケーションが表示する画面801のジョブBを例に、調整チャートの枚数を算出する流れを説明する。
ジョブBは、図9に示すように、印刷設定として、使用する用紙は上質紙A、ページ数は15ページ、部数は100部と設定されている。
まず調整チャート情報算出部216は、割込み調整の間隔情報で、現在の割込み調整カウンタの値を除算し、印刷ジョブにおいて最初に調整チャートの割込み印刷が発生するタイミングを算出する。その後、印刷ジョブが最終ページの印刷を完了するまでに、割込み調整の間隔、即ち、調整チャートの割込み印刷が何回行われるかを算出する。これを数式で表現すると次のようになる。
調整チャートの印刷枚数={(印刷ジョブの総出力枚数-現在の割込み調整カウンタ数)}/割込み間隔情報
調整チャート情報算出部216は、こうして算出した調整チャートの印刷枚数を割込み調整情報報知部217へ通知する。そしてS604に進みCPU141は割込み調整情報報知部217として機能し、S603で算出した調整チャートの印刷枚数をオペレータへ報知して、この処理を終了する。
図11は、実施形態1に係る画像処理装置101で、割込み調整情報を報知するために作成して表示部152に表示される画面の一例を示す図である。この画面1101は、割込み調整情報報知部217において作成され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。
エリア1102は、印刷ジョブに使用する用紙の名称、用紙のサイズ、印刷ジョブで使用される用紙の出力枚数、そして調整チャートとして出力する出力枚数の情報を表示している。図11では、ジョブBは、図8より、一部が15ページのページを100部印刷するジョブであるため、その出力枚数は1500枚となる。そして図7より、割込み調整を行う間隔は25枚であるため、1500÷25から調整チャートの印刷枚数は60枚として求められる。尚、ここに表示する情報は、これらに限定されるものではなく、例えば、印刷ジョブと調整チャートの印刷枚数を合計した情報など、オペレータが確認しやすい情報として報知すればよい。
ここでオペレータによってOKボタン1103が押下されると、割込み調整情報報知部217は、この画面1101を終了する。こうして図6のフローチャートで示す処理を終了して前述のS604の処理へ続く。
以上説明したように実施形態1によれば、印刷ジョブの実行中に調整チャートを印刷し、調整チャートのパッチ濃度を測定した結果を階調補正処理へ適用する印刷システムにおいて、印刷ジョブの実行開始前に調整チャートの出力枚数を算出できる。そして、その枚数をオペレータに提示できる。これにより、調整チャートを使用したフィードバック制御を行うことで印刷ジョブの出力画質を安定させて印刷ジョブを実行できる。そして、調整チャートの印刷に用紙が使用されることにより、オペレータが意図しないタイミングで用紙なしが発生することによるダウンタイムの発生を抑えることができる。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、説明を簡潔にするため、印刷ジョブの用紙が一種類で形成されている例で説明した。しかし、実際の印刷ジョブは、一種類の用紙だけでなく、用紙タイプや用紙サイズが異なる複数の用紙種(シート種)が混載して使用されるケースも存在する。そこで実施形態2では、用紙種が混載している印刷ジョブに対する調整チャートの割込み調整印刷について説明する。尚、実施形態2に係る印刷システムのハードウェア構成、ソフトウェア構成、及び印刷処理などは、前述の実施形態1とほぼ同じであるため、その説明を省略し、差分となる箇所のみ説明する。
前述の実施形態1で説明したように、用紙上に形成した階調パッチの濃度は用紙に応じて異なるため、画像形成装置100の印刷ジョブ制御部203は、階調ターゲットを用紙種に応じて異なる階調ターゲットデータとして管理保有する。更に、割込み印刷制御部208は、登録されている階調ターゲットが存在する用紙種の数だけカウンタ情報を保持する。
S409においてインクリメント操作を行う調整カウンタは、S404で選択されS405で印刷処理されたページで使用された用紙に対応する調整カウンタに対してのみ実行される。そしてS410で、調整カウンタの値が調整間隔に到達したときはS411において割込み印刷制御部208は、その到達した調整カウンタに対応する用紙種を使用して調整チャートを印刷する。
図13は、本発明の実施形態2に係る画像処理装置101の表示部152に表示される、用紙混載で構成された印刷ジョブの用紙設定画面の一例を示す図である。この画面1301は、印刷ジョブ管理部212によって作成され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。
リスト1302は、印刷ジョブにおいて設定されている用紙種の情報をリストとして表示している。ここでは、タイトルは、用紙情報として表紙や本文といった印刷ジョブ内で使われる用途を示す。ページは、そのタイトルのページ数、カタログは用紙の種類、サイズは用紙サイズである。尚、リストの表示はこれに限定されるものではない。例えば、用紙カタログではなく用紙タイプ情報を表示してもよい。
調整チャート情報算出部216は、図6のS603において、調整チャートの出力枚数を、印刷ジョブで使用されている用紙種毎に算出する。実施形態1で説明したような単純な計算式で算出することは困難だが、印刷ジョブの用紙に関する設定情報と、割込み調整の間隔設定情報、用紙種毎の割込みカウンタ情報があれば、調整設定が有効の場合の図4のS404~S407の処理フローを1ページ目から最終ページまで繰り返しシミュレートすることで算出することが可能である。
図14は、実施形態2に係る画像処理装置101の表示部152に表示される、割込み調整情報を報知するために表示される画面の一例を示す図である。
この画面1401は、割込み調整情報報知部217において作成され、UI制御部211を介して表示部152に表示される。基本構成は、実施形態1に係る図11と同じであるため説明を省略するが、複数の用紙種それぞれに対して必要な調整チャートの印刷枚数が表示されていることがわかる。
以上説明したように実施形態2によれば、複数の用紙種が混載した印刷ジョブであっても、用紙種毎に調整チャートの印刷枚数をオペレータに提示することができる。それにより、オペレータは印刷ジョブで使用する全ての用紙種について調整チャートの印刷に必要な用紙の枚数を把握することができる。これにより、調整チャートを使用することで印刷ジョブの出力画質を安定させることができ、かつ調整チャートの印刷に用紙が使用されることにより、オペレータが意図しないタイミングで用紙なしが発生することによるダウンタイムの発生を抑えることができる。
尚、上記実施形態では、画像形成装置100が割込み調整間隔を設定し、画像処理装置101が割込み調整情報を表示するとして説明したが、これらの処理は、画像形成装置100と画像処理装置101のいずれで実行しても良い。
また画像形成装置100がインライセンサを備えずに、画像形成装置の後段にインライセンサが接続された構成の印刷システムにも適用できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…画像形成装置、101…画像処理装置、122…プリント装置、124…操作部、126…表示部、150…操作部、152…表示部、207…割込み調整間隔設定部、208…割込み印刷制御部、209…割込み調整実行部、215…割込み調整設定部、216…割込みチャート情報算出部、217…割込み調整情報報知部

Claims (25)

  1. 画像形成装置と画像処理装置とを含む印刷システムであって、
    前記画像形成装置は、
    パッチを印刷する間隔を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中にシートに前記パッチを印刷する印刷手段と、
    インラインセンサによって前記パッチを測定した結果に応じて前記画像形成装置における画像形成特性を調整する調整手段と、を有し、
    前記画像処理装置は、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報をユーザへ提示する提示手段と、
    を有することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記インラインセンサは、前記画像形成装置に含まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記インラインセンサは、前記画像形成装置の後段に接続されることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  4. 前記調整手段は階調補正テーブルを有し、前記結果と階調の目標値との差分に基づいて前記階調補正テーブルを更新することで前記画像形成特性を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷システム。
  5. 前記パッチが印刷されるシートの情報は、前記印刷ジョブを完了するまでに出力される前記シートの枚数を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷システム。
  6. 前記印刷ジョブが複数のシート種を混載して使用する印刷ジョブの場合、前記取得手段は、前記印刷ジョブで使用されるシートの種類及び枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに、前記シートの種類に対応する前記パッチが印刷されるシートの情報を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷システム。
  7. 前記提示手段は、前記印刷ジョブの実行が開始される前に前記ユーザに提示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の印刷システム。
  8. 前記パッチは、複数の色のトナーで表現された階調パッチであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷システム。
  9. 情報処理装置から受信した印刷ジョブを実行して印刷する印刷装置であって、
    パッチを印刷する間隔を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中にシートに前記パッチを印刷する印刷手段と、
    インラインセンサによって前記パッチを測定した結果に応じて前記印刷装置が印刷する印刷特性を調整する調整手段と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報をユーザへ提示する提示手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  10. 前記調整手段は階調補正テーブルを有し、前記結果と階調の目標値との差分に基づいて前記階調補正テーブルを更新することで前記印刷特性を調整することを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記パッチが印刷されるシートの情報は、前記印刷ジョブを完了するまでに出力される前記シートの枚数を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷装置。
  12. 前記印刷ジョブが複数のシート種を混載して使用する印刷ジョブの場合、前記取得手段は、前記印刷ジョブで使用されるシートの種類及び枚数と前記間隔に基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記シートの種類に対応する前記パッチが印刷されるシートの情報を取得することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の印刷装置。
  13. 前記提示手段は、前記印刷ジョブの実行が開始される前に前記ユーザに提示することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の印刷装置。
  14. パッチを印刷し、当該パッチを測定した結果に応じてフィードバック制御を実行できる印刷装置に印刷ジョブを送信して印刷を行う情報処理装置であって、
    前記パッチを印刷する間隔を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中に前記印刷装置に前記パッチを印刷させる印刷手段と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報をユーザへ提示する提示手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  15. 前記パッチが印刷されるシートの情報は、前記印刷ジョブを完了するまでに出力される前記シートの枚数を含むことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記印刷ジョブが複数のシート種を混載して使用する印刷ジョブの場合、前記取得手段は、前記印刷ジョブで使用されるシートの種類及び枚数と前記間隔に基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記シートの種類に対応する前記パッチが印刷されるシートの情報を取得することを特徴とする請求項14又は15に記載の情報処理装置。
  17. 前記提示手段は、前記印刷ジョブの実行が開始される前に前記ユーザに提示することを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  18. パッチを印刷し、当該パッチを測定した結果に応じてフィードバック制御を実行できる印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    前記パッチを印刷する間隔を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中に前記印刷装置に前記パッチを印刷させる印刷手段と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報をユーザへ提示する提示手段と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  19. 前記パッチが印刷されるシートの情報は、前記印刷ジョブを完了するまでに出力される前記シートの枚数を含むことを特徴とする請求項18に記載の印刷制御装置。
  20. 前記印刷ジョブが複数のシート種を混載して使用する印刷ジョブの場合、前記取得手段は、前記印刷ジョブで使用されるシートの種類及び枚数と前記間隔に基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記シートの種類に対応する前記パッチが印刷されるシートの情報を取得することを特徴とする請求項18又は19に記載の印刷制御装置。
  21. 前記提示手段は、前記印刷ジョブの実行が開始される前に前記ユーザに提示することを特徴とする請求項18乃至20のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  22. 情報処理装置から受信した印刷ジョブを実行して印刷する印刷装置を制御する制御方法であって、
    パッチを印刷する間隔を設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中にシートに前記パッチを印刷する印刷工程と、
    インラインセンサによって前記パッチを測定した結果に応じて前記印刷装置が印刷する印刷特性を調整する調整工程と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された前記情報をユーザへ提示する提示工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  23. パッチを印刷し、当該パッチを測定した結果に応じてフィードバック制御を実行できる印刷装置に印刷ジョブを送信して印刷を行う情報処理装置を制御する制御方法であって、
    前記パッチを印刷する間隔を設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中に前記印刷装置に前記パッチを印刷させる印刷工程と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された前記情報をユーザへ提示する提示工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  24. パッチを印刷し、当該パッチを測定した結果に応じてフィードバック制御を実行できる印刷装置を制御する印刷制御装置を制御する制御方法であって、
    前記パッチを印刷する間隔を設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された前記間隔に基づいて、印刷ジョブの実行中に前記印刷装置に前記パッチを印刷させる印刷工程と、
    前記印刷ジョブで使用されるシートの枚数と前記間隔とに基づいて、前記印刷ジョブが完了するまでに前記パッチが印刷されるシートの情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された前記情報をユーザへ提示する提示工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  25. 請求項22乃至24のいずれか一項に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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