JP2022055995A - ヒンジキャップ - Google Patents

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亮 立藏
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Abstract

【課題】 開封時、上蓋を持ち上げた際に、移行栓と上蓋とを強固に接合することで開封時の操作性を向上させることができるヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Dに装着されるキャップ本体Aと、キャップ本体AにヒンジCを介して連設された上蓋Bとからなるヒンジキャップであって、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1を封鎖する隔壁5と、隔壁5に立設された注出筒6と、注出筒6内の隔壁5に破断可能な薄肉弱化部8によって画成された移行栓10と、移行栓10に形成された開口部12と、を備え、上蓋Bは、頂壁30と、頂壁30の下面から垂設され、注出筒6を密封する密封筒32と、密封筒32の内側に、頂壁30の下面から垂設された係着凸部35と、を備え、上蓋Bの係着凸部35は、閉蓋時に移行栓10の開口部12に嵌入後、接合されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体に装着して使用されるヒンジキャップに関し、とくに最初の開蓋時に薄肉弱化部を破断して上蓋側に移行する移行栓を有するヒンジキャップに関するものである。
従来、容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、容器本体の密封性を確保するため、キャップ本体の隔壁に注出口の開口予定部として、破断可能な薄肉弱化部によって画成され、プルリングなどを設けた除去部を形成していた。
しかし、除去部を開封するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を切り取る作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては開封に苦労するという問題があった。
そこで、除去部をなくして、予め注出口を開口しておくことが考えられるが、この場合には、容器本体の密封性に問題が生じるため、プルリングを省略し、注出筒の内側の隔壁に注出口の予定開口部として、薄肉弱化部によって画成された山形形状の移行栓を備え、成形後に閉蓋し、キャップ本体の移行栓と上蓋の頂壁とを超音波溶着等によって接合させ、上蓋の開蓋とともに、移行栓を引っ張り上げて薄肉弱化部を破断して開封するヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1記載のヒンジキャップでは、成形後に閉蓋し、移行栓の上面と頂壁の下面とを当接して超音波溶着等によって接合させる必要があるため、接合部分の面積によっては接合が十分でないおそれがあった。
このため、上蓋と移行栓との接合を別部材によって行うことや、上蓋に貫通孔を形成し、移行栓に形成した凸部を貫通孔に挿入して接合するという別案も考えられる。
特開2014-221643号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、開封時に、上蓋を持ち上げることにより、開口予定部に画成された移行栓の全周を引き上げるため、薄肉弱化部の破断を開始する際に大きな力を要するという問題があるとともに、超音波溶着等による接合部分の強度が十分でないという問題があった。
また、上記別案を採用しても、上蓋に貫通孔の痕跡が残り、見栄えが悪いという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップの開封時、上蓋を持ち上げた際に、移行栓と上蓋とを強固に接合することで開封時の操作性を向上させることができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部を封鎖する隔壁と、隔壁に立設された注出筒と、注出筒内の隔壁に破断可能な薄肉弱化部によって画成された移行栓と、移行栓に形成された開口部と、を備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒を密封する密封筒と、密封筒の内側に、頂壁の下面から垂設された係着凸部と、を備え、上蓋の係着凸部は、閉蓋時に移行栓の開口部に嵌入後、接合されることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施形態として、移行栓は、開口部の外側下面に形成された食いつき凹部を備えることを特徴とする構成、また、係着凸部は、上部外周に移行栓と当接する規制リブを備えることを特徴とする構成、また、移行栓は、開口部の外側上面に形成された案内壁を備えることを特徴とする構成、また、移行栓は、ヒンジ側から薄肉弱化部の内側に沿って立設された保持立壁を備え、上蓋は、頂壁の下面から垂設され、保持立壁と係合または当接する保持受壁を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、開封時に、上蓋を持ち上げた際に、上蓋と移行栓とを強固に接合することで開封時の操作性を向上させることができる。
また、開封後に、ヒンジ側の移行栓を安定に保持する構造としたので、内容液による容器内外の汚れを抑制することができる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを容器本体に装着した開封前の状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大部である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの製造直後の開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの製造直後の開蓋状態を示す下面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを閉蓋したセット状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大部である。 本発明の第3実施例であるヒンジキャップを閉蓋したセット状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大部である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、以下の実施例に示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「正面側(ヒンジと反対側)」とし、右方向を「背面側(ヒンジ側)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器本体Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AをヒンジCによって連結し、開閉する上蓋である。
容器本体Dの口部1の外周には、係合突条2が設けられている。
図1~図3に示すように、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1を封鎖する隔壁5と、隔壁5の上面から立設された注出筒6と、口部1に装着され、内方に隔壁5が形成された装着部7とから構成されている。
隔壁5は、注出筒6の内周側に、使用時に注出口を開口するため、破断可能な薄肉弱化部8によって画成された移行栓10が設けられている。
移行栓10は、薄肉弱化部8を介して隔壁5に連結された底壁11を備え、底壁11には、正面側(ヒンジCと反対側)に円形状の開口部12が形成され、背面側(ヒンジC側)に、薄肉弱化部8の内側に沿った上面から保持立壁13が立設されている。なお、開口部12は円形状に限らず、適宜設定することができる。
なお、本実施例においては、図2(a)に示すように、正面側の底壁11の先端部11aの形状は、薄肉弱化部8の破断が容易となるように、尖った形状に形成されている。
また、保持立壁13は、背面側から開口部12の近くまで設けられているが、底壁11の後端部11bの変形(浮き上がり等)を抑制できるように、保持立壁13は、少なくとも底壁11の後端部11bの周囲に設けられていればよい。
図1(b)に示すように、開口部12は、上端から下端に向けて逆円錐台状に縮径した内周面14が形成され、開口部12の上部は、内周面14を内周とする円筒状の案内壁15が底壁11の上面から立設され、開口部12の外側下部には、底壁11の下面から形成された食いつき凹部16が設けられている。
本実施例では、開口部12には、底壁11の上面から案内壁15が立設されているが、後述する第2実施例のように、案内壁15を省略しても構わない。
食いつき凹部16は、底壁11の下面から所定の深さで凹設された拡径段部18を、さらに段部内縁18aを残して掘り下げ、環状に形成されており、さらに、食いつき凹部16の内周側には、径方向に係合突起17が複数形成されている。
図3に示すように、本実施例では、係合突起17は、8個形成されているが、必要に応じて、係合突起17の数は、増減することができる。
さらに、底壁11は、保持立壁13の外周側に、薄肉弱化部8に沿って周設された周壁19が形成され、周壁19は、保持立壁13の高さよりも低い堤状をなしている。
装着部7は、隔壁5の外周縁から垂設され、外周が容器本体Dの口部1の内周に挿入される内筒20と、内周が口部1の外周に係合する外筒21と、内筒20と外筒21の上端部で連設された環状の蓋係合部22とを備え、蓋係合部22の上部には、外方に突出する膨出部23が設けられている。
外筒21の内周には、口部1の外周に設けられる係合突条2と係合する係合突部24が突設されている。
図2に示すように、外筒21のヒンジCの左右いずれかの近傍に、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部25が上方から切り込まれ、外周切り込み部25の内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として背面側の円周方向に所定の範囲延びるように、スリット溝26が上方から凹設されている。
このため、ヒンジキャップは、容器の廃棄時に、ヒンジCを介して上蓋Bを引き下げると、外周切り込み部25が縦方向引き裂きライン、スリット溝26が周方向引き裂きラインとなり、外筒21は、外周切り込み部25を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部24と容器本体Dの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップを容器本体Dから引き離し、分別して廃棄することができる。
図1~図3に示すように、上蓋Bは、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外筒21の外周上端に、回動自在に取着されており、平坦な頂壁30と、頂壁30の周縁から垂下された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、下面から密封筒32と、密封筒32内側のヒンジC側に保持受壁33と、が垂設され、密封筒32は、外周がキャップ本体Aの注出筒6の内周に密接するように設けられ、保持受壁33は、内周先端が移行栓10の保持立壁13の外周上端と係合または当接するように設けられている。
図示しないが、保持立壁13と保持受壁33は、少なくともどちらか一方が設けられていればよく、保持立壁13だけが設けられている場合は、頂壁30に当接または近接する付近まで形成し、保持受壁33だけが設けられている場合は、移行栓10に当接または近接する付近まで形成することが望ましい。
本実施例では、保持受壁33は、内周が保持立壁13の外周と係合または当接しているが、保持受壁33は、外周が保持立壁13の内周と係合または当接していてもよく、また、保持受壁33は、先端面が保持立壁13の上端面と係合または当接していてもよい。
なお、保持受壁33は、少なくとも、保持立壁13が立設された範囲に垂設されている。
また、保持受壁33は、内周のヒンジC側中央に当接リブ34が形成され、当接リブ34は、保持受壁33の内周が移行栓10の保持立壁13の外周と係合または当接する際に、保持立壁13の上端に近接または当接するように設けられている。
さらに、頂壁30は、密封筒32内の正面側に、下面から係着凸部35が垂設されている。
図1に示すように、係着凸部35は、上部が円柱状に形成された裾部36と、下部が下方に向けて緩やかに縮径された溶着部38とからなっており、本実施例では、係着凸部35の中程は、外周面が開口部12の内周面14に合わせて逆円錐台状に傾斜し、裾部36と溶着部38とを接続する案内部37となっている。
係着凸部35は、閉蓋時において、移行栓10の開口部12に嵌入され、溶着部38は、開口部12の下端を越える位置にまで達し、溶着部38は、溶融されることにより広げられ、底壁11下面の食いつき凹部16および拡径段部18を埋めるように溶着され、上蓋Bと移行栓10とが強固に接合される。
なお、係着凸部35は、開口部12に嵌入可能であれば形状は問わない。例えば、本実施例における溶着部38の下面部は平面状であるが、溶着部38の下面部に凹部を設けることによって、溶着部38の溶融を容易にすることができる。
さらに、係着凸部35は、裾部36の外周から径方向に突設された規制リブ39を備え、図1(b)に示すように、規制リブ39の下端面は、閉蓋時に案内壁15の上端面と当接または近接するようになっている。
側周壁31の正面側の下端外周には、円弧状に摘み40が設けられ、図2(b)に示すように、側周壁31の下端部は、内周側に、キャップ本体Aの蓋係合部22の内周側と係合する係止凸部41が垂設され、中央に、蓋係合部22の膨出部23と係合して閉蓋状態を維持する係合凹部42が周設されている。
なお、本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Aと上蓋Bとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、金型を用いた射出成形によって一体成形で製造される。
一体成形で製造されるヒンジキャップは、図2および図3に示すように、開蓋した状態で得られ、上蓋BをヒンジCを介して回動して図1に示す閉蓋状態にされる。
その際、上蓋Bの係着凸部35は、下方が細くなるように縮径されているため、開口部12の内周面14に簡単に入り込み、溶着部38は、開口部12の下端よりも下方に達するとともに、案内部37の外周は、内周面14に収まる。
さらに、裾部36から突設された規制リブ39の下端面は、案内壁15の上端面に当接または近接することにより、係着凸部35が開口部12に入り込み過ぎるのを規制することができる。
さらに、保持立壁13の外周上端が保持受壁33の内周下端と係合または当接するとともに、保持立壁13の上端が当接リブ34の下端と当接または近接する。
また、密封筒32は、注出筒6に密接してシール部を形成するとともに、キャップ本体Aの蓋係合部22と、上蓋Bの係止凸部41および係合凹部42とが嵌合して、図1に示す閉蓋状態となる。
本実施例では、閉蓋状態で、係着凸部35の下から溶融用の治具等を用いて、溶着部38を溶融することにより押し広げていく。
図1(b)に示すように、係着凸部35の溶着部38は、溶融されると、拡径段部18の段部内縁18a側から外側に広がり、食いつき凹部16に沿って係合突起17を覆う形状で溶着部38は、変形溶着部38aに変形する。
このとき、変形溶着部38aは、底壁11の下面に形成された食いつき凹部16および拡径段部18を埋めるように溶着されるので、上蓋Bを開蓋する際に、変形溶着部38aが、食いつき凹部16の係合突起17に密着して接触面積も増えるので、上蓋Bの係着凸部35とキャップ本体Aの移行栓10とが強固に接合される。
次に、閉蓋されたヒンジキャップは、内容液が充填された容器本体Dの口部1に打栓して装着される。
本実施例のヒンジキャップを最初に使用する際には、上蓋Bを開蓋することによって、キャップ本体Aの隔壁5に設けられた薄肉弱化部8を破断して開封することができる。
まず、上蓋Bの摘み40に手指を掛けて持ち上げると、正面側の底壁11が持ち上げられ、それによって正面側の薄肉弱化部8が破断し始め、さらに上蓋Bを持ち上げることにより、ヒンジC方向に薄肉弱化部8の破断が進み、最後にヒンジCに近い部分の薄肉弱化部8が破断され、移行栓10は、隔壁5から除去された後、上蓋Bに移行して支持される一方、キャップ本体Aは、隔壁5から除去された移行栓10の跡が注出口となって、容器本体D内の内容液の注出が可能となる。
さらに、本実施例では、正面側の底壁11の先端部11aは、尖った形状になっており、正面側の薄肉弱化部8への応力が集中し易くなっている。
内容液の使用後に、上蓋Bをキャップ本体Aに再び閉蓋することで、上蓋Bの密封筒32と注出筒6とでシール部が形成されるとともに、キャップ本体Aの蓋係合部22と、上蓋Bの係止凸部41および係合凹部42とが嵌合して、ヒンジキャップ内を再度密封することができ、繰り返し上蓋Bを開閉して使用することができる。
また、本実施例では、移行栓10は、保持立壁13の外周が上蓋Bの保持受壁33の内周と係合または当接し、底壁11の後端部11bをしっかり保持することができるため、底壁11によって注出口が閉鎖されるとともに、容器本体Dが横倒しになったり、内容液がドレッシングなどの場合に大きく振られても、底壁11の後端部11bが変形し難いため、内容液が底壁11と隔壁5との隙間から入り込み難くなるとともに、底壁11と隔壁5との隙間から内容液が入り込んでも、保持立壁13によって内容液が移行栓10に流入するのを抑止できるので、再度、開蓋した場合にも、内容液によって容器本体Dの内外を汚すことが抑制される。
さらに、本実施例では、上蓋Bの保持受壁33は、内周のヒンジC側中央に当接リブ34が形成され、当接リブ34は、保持受壁33の内周が移行栓10の保持立壁13の外周と係合または当接する際に、保持立壁13の上端に近接または当接するように設けられているために、上蓋Bの頂壁30が押し込まれても保持立壁13と保持受壁33との係合または当接が外れるのを抑制することができる。
なお、本実施例では、当接リブ34は、保持受壁33に1個所だけ設けているが、複数個所に設けてもよい。
また、移行栓10は、保持立壁13の外周に沿って周壁19が周設されているために、開封後に上蓋Bを閉蓋した場合に、移行栓10が開封前よりも下方に移動しても、注出口の閉鎖を損なうことがない。
なお、上記の本実施例では、ヒンジキャップの容器本体Dへの装着を打栓としているが、ねじによる螺着であっても構わない。
また、薄肉弱化部8は、正面側もヒンジC側と同じ肉厚にしているが、正面側を破断し易いように、ヒンジC側よりも薄肉にしてもよい。
次に、第1実施例のキャップ本体Aおよび上蓋Bを変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図4において、Aaは容器本体に装着されるキャップ本体、Baはキャップ本体AaをヒンジCによって連結し、開閉する上蓋である。
キャップ本体Aaは、容器本体の口部を封鎖する隔壁5と、隔壁5の上面から立設された注出筒6と、口部に装着され、内方に隔壁5が形成された装着部7とから構成されている。
隔壁5は、注出筒6の内周側に、使用時に注出口を開口するため、破断可能な薄肉弱化部8によって画成された移行栓50が設けられている。
移行栓50は、薄肉弱化部8を介して隔壁5に連結された底壁51を備え、底壁51には、正面側に円形状の開口部52が形成され、背面側に、薄肉弱化部8の内側に沿った上面から保持立壁13が立設されている。
図4(b)に示すように、開口部52は、上端から下端に向けて垂直な内周面54が形成され、開口部52の上部は、底壁51の上面から滑らかに面取りされ、開口部52の下部は、底壁51の底壁内縁55が形成され、開口部52の外側下部には、底壁51の下面から形成された食いつき凹部56が設けられている。
食いつき凹部56は、底壁内縁55を残し、底壁51の下面から所定の深さで凹設された拡径段部58の内側を、さらに掘り下げて環状に形成され、食いつき凹部56の内周側には、第1実施例と同様に、径方向に係合突起57が複数形成されている。
上蓋Baは、ヒンジCを介してキャップ本体Aaの外筒21の外周上端に、回動自在に取着されており、平坦な頂壁30と、頂壁30の周縁から垂下された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、下面から密封筒32と、密封筒32内側の正面側に係着凸部60と、が垂設されている。
図4(b)に示すように、係着凸部60は、上部が円柱状に形成された裾部61と、下部が下方に向けて緩やかに縮径された溶着部62とからなっている。
係着凸部60は、閉蓋時において、移行栓50の開口部52に嵌入され、溶着部62は、開口部52の下端を越える位置にまで達し、溶着部62は、溶融されることにより広げられ、底壁51下面の食いつき凹部56および拡径段部58を埋めるように溶着され、上蓋Baと移行栓50とが強固に接合される。
さらに、係着凸部60は、裾部61の外周から径方向に突設された規制リブ63を備え、規制リブ63の下端面は、閉蓋時に底壁51の上面と当接または近接するようになっている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、射出成形により、開蓋した状態で得られ、上蓋BaをヒンジCを介して回動して図4(a)に示す閉蓋状態にされる。
その際、上蓋Baの係着凸部60は、下方が細くなるように縮径されているため、開口部52の内周面54に簡単に入り込み、溶着部62は、開口部52の下端よりも下方に達するとともに、裾部61から突設された規制リブ63の下端面は、底壁51の上面に当接または近接することにより、係着凸部60が開口部52に入り込み過ぎるのを規制することができる。
次いで、本実施例では、閉蓋状態で、係着凸部60の下から溶融用の治具等を用いて溶着部62を溶融すると、溶着部62は、押し広げられ、底壁内縁55側から外側に広がり、底壁51の下面に形成された食いつき凹部56および拡径段部58を埋めるように溶着され、上蓋Baとキャップ本体Aaの移行栓50とが強固に接合される。
その他の使用態様と作用効果は第1実施例と同じである。
次に、第2実施例のキャップ本体Aaを変更した第3実施例について説明する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図5において、Abは容器本体に装着されるキャップ本体、Baはキャップ本体AbをヒンジCによって連結し、開閉する上蓋である。
キャップ本体Abは、容器本体の口部を封鎖する隔壁5と、隔壁5の上面から立設された注出筒6と、口部に装着され、内方に隔壁5が形成された装着部7とから構成されている。
隔壁5は、注出筒6の内周側に、使用時に注出口を開口するため、破断可能な薄肉弱化部8によって画成された移行栓70が設けられている。
移行栓70は、薄肉弱化部8を介して隔壁5に連結された底壁71を備え、底壁71には、正面側に円形状の開口部72が形成され、背面側に、薄肉弱化部8の内側に沿った上面から保持立壁13が立設されている。
図5(b)に示すように、開口部72は、上端から下端に向けて垂直な内周面74が形成され、開口部72の上部は、底壁71の上面から滑らかに面取りされ、開口部72の下部は、底壁71の下面から円筒状の内筒壁75が垂設されている。
底壁71の下面には、内筒壁75の外周側に円筒状の外筒壁78が垂設され、外筒壁78と内筒壁75との間に、底壁71の下面と同じ深さで形成された食いつき凹部76が設けられ、食いつき凹部76の内周側には、径方向に係合突起77が複数形成されている。
上蓋Baは、ヒンジCを介してキャップ本体Abの外筒21の外周上端に、回動自在に取着されており、平坦な頂壁30と、頂壁30の周縁から垂下された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、下面から密封筒32と、密封筒32内側の正面側に係着凸部60と、が垂設されている。
図5(b)に示すように、係着凸部60は、上部が円柱状に形成された裾部61と、下部が下方に向けて緩やかに縮径された溶着部62とからなっている。
係着凸部60は、閉蓋時において、移行栓70の開口部72に嵌入され、溶着部62は、開口部72の下端を越える位置にまで達し、溶着部62は、溶融されることにより広げられ、底壁71下面の食いつき凹部76および内筒壁75を埋めるように溶着され、上蓋Baと移行栓70とが強固に接合される。
さらに、係着凸部60は、裾部61の外周から径方向に突設された規制リブ63を備え、規制リブ63の下端面は、閉蓋時に底壁71の上面と当接または近接するようになっている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、射出成形により、開蓋した状態で得られ、上蓋BaをヒンジCを介して回動して図5(a)に示す閉蓋状態にされる。
その際、上蓋Baの係着凸部60は、下方が細くなるように縮径されているため、開口部72の内周面74に簡単に入り込み、溶着部62は、開口部72の下端よりも下方に達するとともに、裾部61から突設された規制リブ63の下端面は、底壁71の上面に当接または近接することにより、係着凸部60が開口部72に入り込み過ぎるのを規制することができる。
次いで、本実施例では、閉蓋状態で、係着凸部60の下から溶融用の治具等を用いて溶着部62を溶融すると、溶着部62は、押し広げられ、内筒壁75側から外側に向けて外筒壁78まで広がり、底壁71の下面に形成された内筒壁75および食いつき凹部76を埋めるように溶着され、上蓋Baとキャップ本体Abの移行栓70とが強固に接合される。
その他の使用態様と作用効果は第1実施例と同じである。
本発明のヒンジキャップは、開封時に、上蓋を持ち上げた際に、上蓋と移行栓とを強固に接合することで開封時の操作性を向上させることができるので、気密性の必要な内容液を収納する容器用のヒンジキャップとして広い範囲に応用できる。
A、Aa、Ab キャップ本体
B、Ba 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 係合突条
5 隔壁
6 注出筒
7 装着部
8 薄肉弱化部
10、50、70 移行栓
11、51、71 底壁
11a 先端部
11b 後端部
12、52、72 開口部
13 保持立壁
14、54、74 内周面
15 案内壁
16、56、76 食いつき凹部
17、57、77 係合突起
18、58 拡径段部
18a 段部内縁
19 周壁
20 内筒
21 外筒
22 蓋係合部
23 膨出部
24 係合突部
25 外周切り込み部
26 スリット溝
30 頂壁
31 側周壁
32 密封筒
33 保持受壁
34 当接リブ
35、60 係着凸部
36、61 裾部
37 案内部
38、62 溶着部
38a 変形溶着部
39、63 規制リブ
40 摘み
41 係止凸部
42 係合凹部
55 底壁内縁
75 内筒壁
78 外筒壁

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部を封鎖する隔壁と、隔壁に立設された注出筒と、注出筒内の隔壁に破断可能な薄肉弱化部によって画成された移行栓と、移行栓に形成された開口部と、を備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒を密封する密封筒と、密封筒の内側に、頂壁の下面から垂設された係着凸部と、を備え、
    上蓋の係着凸部は、閉蓋時に移行栓の開口部に嵌入後、接合されることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 移行栓は、開口部の外側下面に形成された食いつき凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 係着凸部は、上部外周に移行栓と当接する規制リブを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 移行栓は、開口部の外側上面に形成された案内壁を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 移行栓は、ヒンジ側から薄肉弱化部の内側に沿って立設された保持立壁を備え、
    上蓋は、頂壁の下面から垂設され、保持立壁と係合または当接する保持受壁を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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