JP2022052945A - 亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置 - Google Patents

亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で検出対象の亀裂をより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられる検出対象に対しても検出対象の亀裂をより正確に検出できる亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置を提供する。【解決手段】熱処理装置1は、トレイ2と、搬送部3と、被処理物設置部4と、加熱炉5と、被処理物取出部6と、トレイ回収部7と、熱処理制御部8と、トレイ2に亀裂が生じた場合にこの亀裂を検出する亀裂検出装置9と、を有している。亀裂検出装置9は、トレイ2の表面2dにこのトレイ2の表面温度と異なる温度の気流Fを供給する気流供給部11と、気流Fに曝されたトレイ2の表面温度分布を検出する検出部12と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置に関する。
電子部品や電子材料を製造する際にこれら電子部品や電子材料の素材に熱処理を施すことがある。この熱処理では、例えばセラミックス製のトレイに積載された被処理物が、トレイによって搬送され、且つ、熱処理される。トレイがセラミックス製であるのは、セラミックスが耐熱性に優れ、さらには物理的・化学的反応性に乏しいため、被処理物に無用な反応を与えないためである。しかしながら、セラミック製トレイは繰り返し使用され続けているうちに劣化し、また、セラミックスは脆性素材であって衝撃に弱いために、被処理物の搬送中に破損することがある。セラミックストレイが熱処理炉内で破損した場合、熱処理炉内でのトレイ(被処理物)の搬送方式によっては、被処理物が熱処理炉内に散乱したり、被処理物の搬送が不可能になったりすることがある。このような不具合が生じると、熱処理炉の復旧に時間がかかってしまうため、好ましくない。このため、セラミックストレイに生じる亀裂を僅かな大きさの時点で発見して、トレイが破損する前に廃棄する必要がある。
熱処理工程が自動化されたラインでは、(i)トレイへの被処理物の積載、(ii)トレイに載せられた被処理物の熱処理、および、(iii)被処理物とトレイの回収、が繰り返される。このため、トレイの亀裂検出も、ライン上で行う必要がある。トレイの亀裂は作業員の目視でも検出可能であるが、自動化されたライン上では、トレイの亀裂検出も自動化されていることが好ましい。
ここで、ベルトコンベアにより搬送中のシートに存在するキズ等の欠陥をサーモグラフィーを用いて検出する検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。より詳細には、特許文献1に記載の検査装置は、ベルトコンベアの搬送方向における上流側に設けられシート(202)を加熱する熱源(200)と、搬送方向におけるシート(200)の下流側に並べて設けられシート(202)から放射する熱の画像を取り込むカメラ(204,206,208,210)と、を有している。そして、熱源(200)により加熱されたシート(202)から熱が放射し、シートが搬送方向に送られるのに伴い、その間にシート表面の温度が変化する(徐々に温度が低下する)。そして、シート表面の温度が変化する前後の画像を捉えるべく、カメラ中の上流側にある上下カメラ(204,206)で取込まれた画像と、カメラ中の下流側にある上下カメラ(208,210)で取込まれた画像から瞬間的な温度変化の過渡現象を捉える。そして、そのような時間的に異なる冷却過程で捉えられた画像から付加的情報を得ることで、単一の画像では見つけにくいキズを検出する。
特表2002-502968号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、多数のカメラが必要であり、装置の構成が複雑になる。また、加熱炉内の高温環境下では大量の熱放射が原因で、僅かな亀裂を検出することは難しい。
例えば、セラミックストレイに超音波振動子を取り付けて超音波をセラミックストレイに照射し、この照射によって得られる反射振動を検出することで、セラミックストレイの亀裂を検出することも考えられる。しかしながら、セラミックストレイに超音波振動子を取り付ける場合、超音波をセラミックストレイに伝播させるために超音波振動子とセラミックストレイとの間にゲル状物質等の粘性物体を取り付ける必要があり、セラミックストレイを汚染してしまう。
また、セラミックストレイにハンマー等で打撃を与えて振動を発生させ、この振動を解析することでセラミックストレイの亀裂を検出することも考えられる。しかしながら、脆性部材であるセラミックストレイにハンマー等で打撃を与えると、セラミックストレイが破損するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みることにより、簡易な構成で検出対象の亀裂をより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられる検出対象に対しても検出対象の亀裂をより正確に検出できる亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、検出対象を汚染することを抑制でき、且つ、検出対象に与える負荷が少なくて済む亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置を提供することにある。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる亀裂検出装置は、検出対象の表面にこの検出対象の表面温度と異なる温度の気流を供給する気流供給部と、前記気流に曝された前記検出対象の表面温度分布を検出する検出部と、を有している。
この構成によると、亀裂がある箇所に気流が入り込むことで亀裂箇所上の温度が気流の温度に近くなる一方、亀裂がない箇所には気流が入りこまないため、亀裂がある箇所上の温度が他の箇所の温度と異なる。このように、亀裂のある箇所と亀裂のない箇所での温度差が気流によって増幅される。よって、検出部は、亀裂をより明確に検出できる。しかも、亀裂のある箇所と亀裂のない箇所での温度差を気流によって増幅する構成であるので、検出対象の温度にかかわらず、検出対象に生じた亀裂を検出し易くできる。よって、例えば、検出対象が高温の加熱炉を通過して高温であるときであっても、検出対象が常温であるときであっても、検出対象に生じた亀裂を検出し易くできる。また、検出対象に気流を供給する簡易な構成で亀裂をより確実に検出できる。しかも、検出対象に気流を当てる構成であるので、検出対象に液体や固体を塗布する場合と比べて検出対象を汚染せずに済む。また、亀裂検出のために検出対象に打撃や振動を加える必要がなく、亀裂検出のために検出対象に負荷を与えることを抑制できる。以上の次第で、本発明によると、簡易な構成で検出対象の亀裂をより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられる検出対象に対しても検出対象の亀裂をより正確に検出できる。また、検出対象を汚染することを抑制でき、且つ、検出対象に与える負荷が少なくて済む。
(2)前記検出対象の前記表面温度と前記気流の温度との差である温度差は、10℃以上である場合がある。
この構成によると、温度差の下限を10℃とすることで、亀裂に気流が入り込むことによって生じる、亀裂箇所と亀裂の無い箇所との温度差を確実に発生させることができる。よって、検出部による亀裂検出をより正確に行うことができる。
(3)前記検出対象の前記表面温度と前記気流の温度との差である温度差は、100℃以下である場合がある。
例えば、亀裂が有る箇所およびその周囲の双方に検出対象の表面温度と大きく異なる温度の気流を供給すると、亀裂が有る箇所およびその周囲の双方の表面温度が大きく変化する。このため、気流自体の温度を検出できるに過ぎなくなってしまい、亀裂が有る箇所とその周囲との間に大きな温度差が生じにくくなり、検出部による亀裂検出の精度が低下してしまう。よって、このような検出精度低下を防ぐために、温度差は上記の値以下であることが好ましい。
(4)前記気流供給部は、非金属材製の前記検出対象に向けて前記気流を供給するように構成されている場合がある。
この構成によると、例えば、セラミックスやガラス等で形成され、被処理物の熱処理時に被処理物を保持するトレイの亀裂検出に適した亀裂検出装置を実現できる。
(5)前記気流供給部は、前記検出対象の縁部に向けて前記気流を供給するように構成されている場合がある。
この構成によると、検出対象のうち熱応力等による負荷が大きくなり易く亀裂の生じやすい縁部に向けて気流が供給される。これにより、検出部は、縁部に生じた亀裂をより確実に検出できる。
(6)前記気流供給部は、前記検出対象に対する前記気流の向きを変更可能に構成されている場合がある。
この構成によると、亀裂が延びる方向に沿って気流が亀裂に流れ込むことで、亀裂およびその周囲における温度差がより明確となる。そして、検出対象に対するノズルの向きを変更することで、亀裂が延びる方向に沿う気流を生じさせることができる確率が高まる。よって、検出部による亀裂の検出精度をより高くできる。
(7)前記気流供給部は、平板状部分を含む前記検出対象に向けて前記気流を供給するように構成されており、且つ、前記平板状部分と直交する方向とは交差する方向に向けて前記気流を供給するように構成されている場合がある。
この構成によると、気流供給部は、平板状部分に対して斜め方向の気流を検出対象に供給できる。これにより、気流が亀裂に入ったときに、亀裂の延びる方向に向かう気流を生じさせ易い。よって、亀裂とその周囲との間の温度差をより確実に大きくすることができる。その結果、検出部による亀裂の検出精度をより高くできる。
(8)前記気流供給部は、前記気流の温度を変更可能に構成され、前記検出部は、前記検出対象の表面温度と前記気流の温度との差である温度差が大きいほど、前記検出対象に前記気流が供給され始めてから前記表面温度分布の測定を完了するまでの時間を短くする場合がある。
この構成によれば、亀裂およびその周辺に気流が供給され続けると、亀裂およびその周辺の箇所の温度は、徐々に気流の温度に近づいていく。そして、検出対象の表面温度と気流の温度との温度差が大きいほど、亀裂およびその周辺の箇所の温度は、より迅速に気流の温度に収束していく。このため、温度差が大きいほど、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間を短くするほうが、亀裂およびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。そして、温度差が大きい場合、亀裂およびその周辺の温度差は気流供給開始直後からより明確に現れるので、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間は短くてもよい。一方、温度差が小さい場合、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間をある程度長くするほうが、亀裂およびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。このように、温度差に応じて表面温度分布の測定時間を設定することで、温度差の大きさにかかわらず、より精度の高い亀裂検出が可能となる。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる熱処理装置は、前記亀裂検出装置と、前記検出対象に載せられた被処理物を収容しこの被処理物を加熱する加熱炉と、を有し、前記気流供給部は、前記加熱炉に搬入される前の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも高い温度の前記気流を供給する構成、および、前記加熱炉から搬出された後の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも低い温度の前記気流を供給する構成の少なくとも一方を有している。
この構成によると、熱処理装置において、検出対象が比較的低温のときには高温の気流を検出対象に供給することで、亀裂およびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。また、検出対象が比較的高温のときには低温の気流を検出対象に供給することで、亀裂およびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。これにより、検出対象の温度状態にあわせて、より適切な温度の気流を検出対象に供給することができる。
(10)前記熱処理装置は、前記被処理物が載せられた前記検出対象を所定の搬送方向に搬送するための搬送部をさらに有し、前記気流供給部は、前記搬送方向における所定長さの領域に亘って前記気流を供給するように構成されている場合がある。
この構成によると、気流供給部は、搬送方向に移動中の検出対象に十分な気流を供給できる。よって、亀裂へより確実に気流を入り込ませることができる。
本発明によると、簡易な構成で検出対象の亀裂をより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられる検出対象に対しても検出対象の亀裂をより正確に検出できる。また、検出対象を汚染することを抑制でき、且つ、検出対象に与える負荷が少なくて済む。
本発明の一実施形態に係る熱処理装置の模式図であり、被処理物の搬送方向が左右方向となるように熱処理装置を側方から見た状態を一部断面で示している。 熱処理装置の一部を搬送方向に沿って見た模式図である。 トレイに亀裂が生じた状態を示す模式図である。 (A)および(B)は、温度センサの検出画像を示す模式図であり、図4(A)は気流供給部からトレイに気流が供給された状態の検出画像であり、図4(B)は、気流供給部からトレイに気流が供給されていない状態の検出画像である。 本発明の第2変形例の主要部を示す模式的な平面図である。 本発明の第3変形例の主要部を示す模式的な平面図である。 本発明の第4変形例の主要部を示す模式的な平面図である。 本発明の第5変形例の主要部を示す模式的な一部断面側面図である。 (A)は実施例1の結果を示す検出画像であり、上から撮影したトレイの表面の温度分布を示しており、(B)は実施例2の結果を示す検出画像であり、上から撮影したトレイの表面の温度分布を示している。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱処理装置1の模式図であり、被処理物100の搬送方向Xが左右方向となるように熱処理装置1を側方から見た状態を一部断面で示している。図2は、熱処理装置1の一部を搬送方向Xに沿って見た模式図である。図3は、トレイ2に亀裂2eが生じた状態を示す模式図である。
本実施形態では、搬送方向Xは、水平方向である。なお、以下では、水平方向のうち搬送方向Xと直交する方向を幅方向Yといい、搬送方向Xおよび幅方向Yの双方と直交する方向を高さ方向Zという。
図1~図3を参照して、熱処理装置1は、被処理物100を熱処理(加熱処理)するために設けられている。本実施形態では、熱処理装置1が、ベルト式連続炉である場合を例に説明する。本実施形態では、被処理物100は、電子部品である。熱処理装置1は、複数の被処理物100を、連続的に熱処理するように構成されている。
熱処理装置1は、トレイ2と、搬送部3と、被処理物設置部4と、加熱炉5と、被処理物取出部6と、トレイ回収部7と、熱処理制御部8と、トレイ2に亀裂が生じた場合にこの亀裂を検出する亀裂検出装置9と、を有している。
トレイ2は、本発明の「検出対象」の一例である。トレイ2は、1または複数の被処理物100を載せるために設けられている。本実施形態では、トレイ2に載せられた被処理物100が、搬送部3によって搬送され、加熱炉5で熱処理される。トレイ2は、本実施形態では、非金属材製であり、セラミックス製である。なお、トレイ2は、金属の熱伝導率よりも小さい熱伝導率の材料で形成されていればよく、例えば、ガラス製であってもよい。トレイ2は、本実施形態では、底浅の形状に形成されており、当該トレイ2における幅および長さ(水平方向の長さ)と比べて高さ(高さ方向Zの長さ)が短い。
トレイ2は、平板状部分2aと、平板状部分2aの外周部から立ち上がる周壁2bと、を有している。
平板状部分2aは、トレイ2の底部であり、例えば、矩形の平板状に形成されている。なお、平板状部分2aの具体的な形状は限定されず、円形であってもよく、楕円形であってもよく、矩形以外の多角形であってもよい。本実施形態では、平板状部分2aに被処理物100が載せられる。周壁2bは、平板状部分2aの外周部の周方向における一部または全域(本実施形態では、全域)に亘って形成されている。本実施形態では、平板状部分2aの外周部および周壁2bによって、トレイ2の縁部2cが形成されている。トレイ2では、縁部2c、特に、周壁2bと平板状部分2aとの境界部分周辺において、応力が集中しやすい。このため、亀裂2eは、縁部2cから成長し易い傾向にある。亀裂2eは、例えば細長い線状に形成される。トレイ2は、搬送部3によって搬送される。
搬送部3は、被処理物100が載せられたトレイ2を搬送方向Xに沿って加熱炉5の外部から加熱炉5内に搬送し、さらに、当該被処理物100を加熱炉5の外部に搬送するために設けられている。
搬送部3は、無端状のベルト3aと、複数のローラ3bと、を有している。
ベルト3aは、例えば、金属製のメッシュベルトであり、可撓性を有している。このベルト3aの各部は、加熱炉5の内部と外部とを循環するようにローラ3bによって駆動される。ローラ3bは、ベルト3aのたとえば内周面に接触しており、ベルト3aを支持している。ローラ3bは、複数設けられている。電動モータ等の動力源3cに連結されたローラ3bが回転することにより、ベルト3aは、複数のローラ3bの周囲を回転する。ベルト3aのうち当該ベルト3aの上側部分に、トレイ2が載せられる。そして、ローラ3bが回転することで、トレイ2が搬送方向Xに移動する。
被処理物設置部4は、加熱炉5に向かうトレイ2の平板状部分2a上に被処理物100を載せるために設けられている。被処理物設置部4は、例えばロボットアームを含んでおり、搬送方向Xにおける加熱炉5の上流側位置において、被処理物100を、ベルト3a上のトレイ2に載せる。
上記の構成を有する搬送部3によって搬送される被処理物100は、加熱炉5において、熱処理を施される。加熱炉5は、当該加熱炉5における被処理物100の入口5aおよび出口5bが開放された構成を有している。
加熱炉5は、被処理物100を加熱するための加熱空間を形成しており、被処理物100を加熱する際に当該被処理物100を通過させるように構成されている。すなわち、加熱炉5は、トレイ2に載せられた被処理物100を収容しこの被処理物100を加熱する。加熱炉5には、抵抗加熱ヒータ等のヒータ5cが設けられている。ヒータ5cは、被処理物100およびトレイ2が配置されている雰囲気を加熱する。なお、加熱炉5は、ヒータ5cが設置された加熱領域以外に、加熱領域で加熱された被処理物100およびトレイ2を比較的低速で冷却する徐冷領域と、徐冷領域で冷却された被処理物100およびトレイ2を徐冷領域での冷却速度より高い冷却速度で更に冷却する冷却領域と、を有していてもよい。搬送部3によって入口5aから加熱炉5内に進入し出口5bから搬出された被処理物100およびトレイ2は、出口5bにおいて例えば200℃以上の高温となる。
被処理物取出部6は、加熱炉5から搬出されたトレイ2および被処理物100のうち被処理物100をトレイ2から取り出すために設けられている。被処理物取出部6は、例えばロボットアームを含んでおり、搬送方向Xにおける加熱炉5と亀裂検出装置9の後述するノズル23との間の位置において、被処理物100をトレイ2から取り出す。被処理物取出部6は、取り出した被処理物100を、図示しない別のトレイ等に載せる。被処理物取出部6が被処理物100を取り出すのは、被処理物100の反応性が実質的に無くなる温度まで被処理物100の温度が下がったときである。被処理物取出部6が被処理物100を取り出すときの被処理物100の温度は、例えば200℃以下である。
トレイ回収部7は、亀裂検出装置9による検査が完了した後のトレイ2を搬送部3から回収するために設けられている。トレイ回収部7は、例えばロボットアームを含んでおり、搬送方向Xにおける亀裂検出装置9の後述する温度センサ13の位置から下流側に進んだ位置において、トレイ2をベルト3aから取り出す。トレイ回収部7は、亀裂検出装置9によって亀裂2eを検出されたトレイ2を破棄する。一方、亀裂検出装置9によって亀裂2eを検出されなかったトレイ2は、再度被処理物100を加熱炉5に搬送するために、トレイ回収部7によって所定箇所へ搬送される。
熱処理制御部8は、被処理物100の熱処理に関する制御を行うように構成されており、本実施形態では、加熱炉5および搬送部3を制御する。熱処理制御部8は、PLC(Programmable Logic Controller)等を用いて形成されている。なお、熱処理制御部8は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むコンピュータを用いて形成されていてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含む構成であってもよいし、シーケンス回路等を用いて形成されていてもよい。
熱処理制御部8は、複数の接続対象に接続されている。具体的には、熱処理制御部8は搬送部3の動力源3cに電気的に接続されており、動力源3cの動作の制御を通じて、ベルト3aの移動のオン/オフおよびベルト3aの移動速度を制御する。また、熱処理制御部8は、加熱炉5のヒータ5c等に電気的に接続されており、加熱炉5における被処理物100(トレイ2)を加熱する雰囲気温度を制御する。
亀裂検出装置9は、被処理物100が取り出された後のトレイ2に亀裂が生じているか否かを検出するために設けられている。亀裂検出装置9は、本実施形態では、加熱炉5を通過した直後の高温のトレイ2であって、被処理物100が取り出された後の単体の状態のトレイ2について、亀裂2eの有無を検出する。本実施形態では、亀裂検出装置9は、トレイ2が200℃以下の温度であるときに亀裂2eの有無を検出する。
亀裂検出装置9は、トレイ2の表面にこのトレイ2の表面温度T2と異なる温度の気流Fを供給する気流供給部11と、気流Fに曝されたトレイ2の表面温度分布を検出する検出部12と、を有している。
検出部12は、トレイ2の表面2dの温度を測定する温度センサ13と、温度センサ13の温度検出結果に基づいて亀裂2eの有無を判定する判定部14と、を有している。
温度センサ13は、トレイ2の表面2dの温度を検出する構成であれば、具体的な構成は限定されない。本実施形態では、温度センサ13は、サーマルビジョンであり、サーモグラフィー、サーモビューワとも呼ばれる。温度センサ13は、トレイ2からの赤外線放射を温度換算して画像化する機能を有している。温度センサ13は、本実施形態では、少なくとも常温(約ゼロ℃~40℃)~数百℃(500℃)程度の温度を検出可能である。温度センサ13は、トレイ2からの赤外線からの放射輝度を測定することで、トレイ2の表面の温度を測定する。温度センサ13は、赤外線が入射される検出素子15を有しており、この検出素子15の視野内の温度を検出する。温度センサ13の検出素子15は、気流供給部11からの気流Fを受けているトレイ2の表面2dを撮影する。温度センサ13は、視野の各部位において、検出した温度に応じた色信号を出力する。温度センサ13の解像度は、トレイ2の亀裂2eを検出可能な程度に設定されている。本実施形態では、温度センサ13は、搬送方向Xに移動するトレイ2の上方に配置される。温度センサ13は、幅方向Yにおけるベルト3aの中央に配置されていることが好ましい。
判定部14は、温度センサ13の検出結果を用いてトレイ2における亀裂2eの有無を判定するために設けられている。判定部14は、熱処理制御部8と同様にPLC等を用いて形成された回路である。判定部14は、温度センサ13と電気的に接続されている。判定部14は、例えば、温度が所定の値以上(例えば、100℃以上)の箇所の外郭形状を検出することでトレイ2の外郭形状を認識する。なお、トレイ2の表面温度T2は、加熱炉5での温度条件とトレイ2の材質とによって概ね定まる。よって、トレイ2の表面温度T2は、予め知ることができる。
そして、判定部14は、トレイ2の外郭形状の内部において、隣接する箇所のうち所定値以上の温度差が生じている箇所を、亀裂2eが生じている箇所と判定する。一方、判定部14は、トレイ2の外郭形状の内部において、何れの箇所においても隣接する箇所での温度差が上記所定値未満であれば、トレイ2には亀裂2eが生じていないと判定する。なお、判定部14による亀裂2eの上記判定方法は一例であり、この方法に限定されない。
判定部14は、判定結果をトレイ回収部7へ出力する。そして、トレイ回収部7は、亀裂2eが生じていると判定されたトレイ2を廃棄する。
気流供給部11は、トレイ2のうち亀裂2eが生じている箇所と亀裂2eが生じていない箇所との境界における温度差を増幅するために設けられている。気流供給部11は、前述したように、トレイ2の表面温度T2と異なる温度の気流Fをトレイ2へ供給する。トレイ2の表面温度T2と気流Fの温度(気流温度TF)との差である温度差ΔTは、10℃以上であることが好ましい。
温度差ΔTの下限を10℃とすることで、亀裂2eに気流Fが入り込むことによって生じる、亀裂2eのある箇所と亀裂2eの無い箇所との温度差を確実に発生させることができる。よって、検出部12による亀裂検出をより正確に行うことができる。
温度差ΔTは、100℃以下であることが好ましい。例えば、亀裂2eが有る箇所およびその周囲の双方にトレイ2の表面温度T2と大きく異なる温度の気流Fを供給すると、亀裂2eが有る箇所およびその周囲の双方の表面温度T2が大きく変化する。このため、気流自体の温度(気流温度TF)を検出できるに過ぎなくなってしまい、亀裂2eが有る箇所とその周囲との間に大きな温度差が生じにくくなり、検出部12による亀裂検出の精度が低下してしまう。よって、このような検出精度低下を防ぐために、温度差ΔTは上記の値以下であることが好ましい。なお、温度差ΔTの上限は、130℃であってもよいし、150℃であってもよいし、160℃であってもよいし、180℃であってもよいし、200℃であってもよい。
本実施形態では、気流供給部11は、トレイ2の表面温度T2よりも温度差ΔTだけ低い気流温度TFの気流Fを供給する。すなわち、気流供給部11は、加熱炉5から搬出された後のトレイ2にトレイ2の表面温度T2よりも低い気流温度TFの気流Fを供給する構成とされている。気流供給部11は、本実施形態では、空気の気流Fを発生する。なお、気流供給部11は、窒素ガス等の不活性ガスの気流Fを発生させてもよい。
気流供給部11は、温度調整部21と、ファン22と、ノズル23と、を有している。
温度調整部21は、例えば、ヒータを有しており、空気を気流温度TFまでに加熱する。前述したように、トレイ2の表面温度T2は予め判明している。よって、温度調整部21は、この表面温度T2と温度差ΔT分異なる気流温度TFまで空気を加熱する。気流温度TFは、例えば、作業員によって設定されるか、または、熱処理制御部8から温度調整部21へ加熱条件を入力されることに基づいて温度調整部21で設定される。なお、温度調整部21は、温度センサ13の温度検出結果からトレイ2の表面温度T2を認識し、この表面温度T2に基づいて気流温度TFを設定してもよい。温度調整部21で気流温度TFに加熱された空気は、ファン22によってノズルへ供給される。
ファン22は、例えば電動ファンであり、所定の圧力および流量の空気を出力する。ファン22は、例えばコントローラを有しており、風量調整可能に構成されている。ファン22の風量は、コントローラを用いた作業員による手作業で設定されてもよい。また、コントローラを熱処理制御部8に接続し、熱処理制御部8が設定する熱処理条件に応じて熱処理制御部8がファンコントローラの流量を設定してもよい。また、判定部14がファン22の風量を設定してもよい。ファン22の風量は、トレイ2の形状、大きさ、および、設定される温度差ΔT等によって適宜設定される。
ノズル23は、トレイ2に向けて気流Fを供給するためのノズルである。ノズル23は、本実施形態では、非金属材製のトレイ2に向けて気流Fを供給するように構成されている。ノズル23は、トレイ2に向けて気流Fを供給可能な構成であればよく、具体的な構成は限定されない。本実施形態では、ノズル23は、搬送方向Xにおいて、被処理物取出部6の下流側に配置されており、被処理物100が取り出された後の単体の状態のノズル23に向けて気流Fを供給する。
本実施形態では、ノズル23は、2つ設けられている。これらのノズル23,23は、幅方向Yに対称に配置されている。ノズル23の噴射口23aの形状は、円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。本実施形態では、ノズル23の噴射口23aは、搬送方向Xの長さが高さ方向Zの長さよりも長い細長の矩形状とされている。搬送方向Xにおける噴射口23aの上流側端部は、本実施形態では、被処理物取出部6に隣接して配置されている。搬送方向Xにおいて、噴射口23aの長さは、トレイ2の長さと比べて、短くてもよいし、同じでもよいし、長くてもよい。
噴射口23aは、搬送方向Xに移動している最中のトレイ2に向けて、所定時間連続して気流Fを直接噴射するように配置されている。このような構成により、気流供給部11は、搬送方向Xにおける所定長さの領域に亘って気流Fを供給するように構成されている。なお、ノズル23は、停止した状態のトレイ2に気流Fを供給してもよい。
本実施形態では、ノズル23は、トレイ2の縁部2cに向けて気流Fを供給するように構成されている。より具体的には、本実施形態では、噴射口23aは、トレイ2の上方側に配置されている。また、噴射口23a,23aは、トレイ2を幅方向Yに挟むように配置されている。高さ方向Zおよび幅方向Yのそれぞれにおける噴射口23aとトレイ2との距離は、トレイ2の表面温度T2や温度差ΔTに応じて適宜設定される。
噴射口23aからの気流Fは、トレイ2の縁部2cのうち、特に、幅方向Yにおけるトレイ2の両端に位置している縁部2cに直接吹きかけられ、その後、トレイ2の表面2dのうち底面以外の全体に行き渡る。
特に、本実施形態では、気流供給部11は、平板状部分2aを含むトレイ2に向けて気流Fを供給し、且つ、平板状部分2aと直交する方向(高さ方向Z)とは交差する方向に向けて気流Fを供給する。より具体的には、本実施形態では、噴射口23aの向きが、水平方向に対して傾斜しており、且つ、平面視において幅方向Yを向いている。この構成により、気流Fが亀裂2eに入ったときに、亀裂2eの延びる方向に向かう気流を生じさせ易くできる。
以上の概略構成を有する亀裂検出装置9においては、気流供給部11が、例えば常時、気流Fを供給している。そして、ベルト3a上を搬送方向Xに搬送され且つ被処理物100を取り出された後のトレイ2がノズル23の周囲に到達すると、トレイ2には、噴射口23aからの気流Fが供給される。そして、温度センサ13は、トレイ2の表面2dのうち視野内の各部の温度を検出する。そして、気流Fが供給されている1つのトレイ2について所定のタイミングを明けて温度センサ13によって複数回(例えば3回)撮影された撮影結果を、判定部14が参照する。そして、判定部14は、それぞれの撮影結果について前述した判定手法を用いて判定し、トレイ2に亀裂2eが生じているか否かを判定する。
図4(A)および図4(B)は、温度センサ13の検出画像を示す模式図であり、図4(A)は気流供給部11からトレイ2に気流Fが供給された状態の検出画像31であり、図4(B)は、気流供給部11からトレイ2に気流Fが供給されていない状態の検出画像32である。
図1~図4(B)を参照して、検出画像31,32は、何れも、トレイ2を撮影した検出画像であり、トレイ2の表面温度T2に応じた色が表示される。図4(A)および図4(B)では、温度が高いほど、ハッチングの間隔を広くしている。図4(A)および図4(B)の検出画像31,32の外郭は、トレイ像31a,32aの外郭である。
検出画像31は、亀裂2eに向けて気流Fが供給されている結果、亀裂2eが生じている箇所の温度が、亀裂2eが生じていない箇所の温度よりも明確に低くなっていることが示されている。すなわち、検出画像31におけるトレイ像31a中において亀裂像31bが明確に存在しており、亀裂2eの発生している箇所を示している。よって、判定部14は、この亀裂像31bに対応する箇所(縁部2c)においてトレイ2に亀裂2eが発生していると判定できる。
一方、検出画像32は、トレイ2に気流Fが供給されていない結果、亀裂2eが生じている箇所の温度が、亀裂2eが生じていない箇所の温度と同じであることが示されている。すなわち、検出画像32においては亀裂像が明確に存在しておらず、亀裂2eの発生している箇所が不明である。よって、判定部14は、トレイ2に亀裂2eが発生していることを判定できない。
以上説明したように、本実施形態によると、亀裂2eがある箇所に気流Fが入り込むことで亀裂箇所上の表面温度T2が気流温度TFに近くなる一方、亀裂2eがない箇所には気流Fが入りこまないため、亀裂2eがある箇所上の温度が他の箇所の温度と異なる。このように、亀裂2eのある箇所と亀裂2eのない箇所での温度差が気流Fによって増幅される。よって、検出部12は、亀裂をより明確に検出できる。しかも、亀裂2eのある箇所と亀裂2eのない箇所での温度差を気流Fによって増幅する構成であるので、トレイ2の温度にかかわらず、トレイ2に生じた亀裂2eを検出し易くできる。よって、例えば、トレイ2が高温の加熱炉5を通過して高温であるときであっても、トレイ2が常温であるときであっても、トレイ2に生じた亀裂2eを検出し易くできる。また、トレイ2に気流Fを供給する簡易な構成で亀裂2eをより確実に検出できる。しかも、トレイ2に気流を当てる構成であるので、トレイ2に液体や固体を塗布する場合と比べてトレイ2を汚染せずに済む。また、亀裂検出のためにトレイ2に打撃や振動を加える必要がなく、亀裂検出のためにトレイ2に負荷を与えることを抑制できる。以上の次第で、本実施形態によると、簡易な構成でトレイ2の亀裂2eをより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられるトレイ2に対してもトレイ2の亀裂をより正確に検出できる。また、トレイ2を汚染することを抑制でき、且つ、トレイ2に与える負荷が少なくて済む。
また、本実施形態によると、気流供給部11は、非金属材製のトレイ2に向けて気流Fを供給するように構成されている。この構成によると、例えば、セラミックスやガラス等で形成され、被処理物100の熱処理時に被処理物100を保持するトレイ2の亀裂検出に適した亀裂検出装置9を実現できる。
また、本実施形態によると、気流供給部11は、トレイ2の縁部2cに向けて気流Fを供給するように構成されている。この構成によると、トレイ2のうち熱応力等による負荷が大きくなり易く亀裂2eの生じ易い縁部2cに向けて気流Fが供給される。これにより、検出部12は、縁部2cに生じた亀裂2eをより確実に検出できる。
また、本実施形態によると、気流供給部11は、平板状部分2aを含むトレイ2に向けて気流Fを供給するように構成されており、且つ、平板状部分2aと直交する高さ方向Zとは交差する方向に向けて気流Fを供給するように構成されている。この構成によると、気流供給部11は、平板状部分2aに対して斜め方向の気流Fをトレイ2に供給できる。これにより、気流Fが亀裂に入ったときに、亀裂2eの延びる方向に向かう気流Fを生じさせ易い。よって、亀裂2eとその周囲との間の温度差をより確実に大きくすることができる。
また、本実施形態によると、気流供給部11は、加熱炉5から搬出された後のトレイ2にトレイ2の表面温度T2よりも低い温度TFの気流Fを供給する。この構成によると、トレイ2が比較的高温のときには低温の気流Fをトレイ2に供給することで、亀裂2eおよびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。これにより、トレイ2の温度状態にあわせて、より適切な温度TFの気流Fをトレイ2に供給することができる。
また、本実施形態によると、気流供給部11は、搬送方向Xにおける所定長さの領域に亘って気流Fを供給する。この構成によると、気流供給部11は、搬送方向Xに移動中のトレイ2に十分な気流Fを供給できる。よって、亀裂2eへより確実に気流Fを入り込ませることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。なお、以下では、上述の実施形態と異なる点について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成には図に同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
<第1変形例>
上述の実施形態では、気流温度TFが一定である形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、図1~図3を参照して、気流供給部11が発生する気流温度TFを変更可能としてもよい。そして、トレイ2の表面温度T2と気流温度TFとの差である温度差ΔTが大きいほど、検出部12による、トレイ2に気流Fが供給され始めてから表面温度分布の測定を完了するまでの時間を短くしてもよい。
例えば、気流供給部11における温度調整部21からの空気の気流温度TFを、加熱炉5での被処理物100の加熱温度に応じて変更してもよい。この場合、熱処理制御部8で設定された加熱炉5での被処理物100の加熱温度に応じて、温度調整部21からの空気の気流温度TFが設定される。より具体的には、例えば作業員が温度調整部21を操作すること、または、熱処理制御部8のデータが温度調整部21へ与えられることで、気流温度TFが設定される。そして、作業員が、図示しないコントローラ等を操作するか、または、熱処理制御部8および温度調整部21からデータを与えられることで、温度差ΔTのデータが判定部14に入力される。判定部14は、温度差ΔTが大きいほど、トレイ2に気流Fが供給され始めてから表面温度分布の測定を完了するまでの時間を短くする。
この第1変形例によれば、トレイ2の亀裂2eおよびその周辺に気流Fが供給され続けると、亀裂2eおよびその周辺の箇所の温度は、徐々に気流温度TFに近づいていく。そして、トレイ2の表面温度T2と気流温度TFとの温度差ΔTが大きいほど、亀裂2eおよびその周辺の箇所の温度は、より迅速に気流温度TFに収束していく。このため、温度差ΔTが大きいほど、トレイ2への気流Fの供給開始から表面温度T2の分布測定完了までの時間を短くするほうが、亀裂2eおよびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。そして、温度差ΔTが大きい場合、亀裂2eおよびその周辺の温度差は気流供給開始直後からより明確に現れるので、トレイ2への気流Fの供給開始から表面温度T2の分布測定完了までの時間は短くてもよい。一方、温度差ΔTが小さい場合、トレイ2への気流Fの供給開始から表面温度T2の分布測定完了までの時間をある程度長くするほうが、亀裂2eおよびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。このように、温度差ΔTに応じて表面温度分布の測定時間を設定することで、温度差ΔTの大きさにかかわらず、より精度の高い亀裂検出が可能となる。
<第2変形例>
上述の実施形態では、ノズル23が、幅方向Yに向かい合って配置される形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。図5は、本発明の第2変形例の主要部を示す模式的な平面図である。第2変形例では、平面視において搬送方向Xに沿った向きとなるように噴射口23aを配置されたノズル23がさらに設けられている。この構成によると、トレイ2の縁部2cのうち搬送方向Xの上流側端部および下流側端部に向けて、より確実に気流Fを供給できる。なお、ノズル23は、少なくとも1つあればよい。
<第3変形例>
上述の実施形態では、ノズル23の噴射口23aが、細長い形状である形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。図6は、本発明の第3変形例の主要部を示す模式的な平面図である。第3変形例では、ノズル23に代えてノズル23Aが設けられている。ノズル23Aの噴射口23aAは、例えば円形または楕円形である。ノズル23Aは、トレイ2の上方からトレイ2へ向けて気流Fを供給する。平面視において、噴射口23aAの向きは、搬送方向Xに対して約45度の角度θをなす向きに設定されている。この構成によると、気流Fのベクトルは、搬送方向Xの成分と幅方向Yの成分の双方を概ね同じ大きさで有することとなり、より多様な方向の亀裂2eに対して気流Fをより確実に入り込ませることができる。
<第4変形例>
図7は、本発明の第4変形例の主要部を示す模式的な平面図である。第4変形例では、気流供給部11は、トレイ2に対する気流Fの向きを変更可能に構成されている。具体的には、気流供給部11は、ノズル変位機構40を有している。ノズル変位機構40は、ノズル23の位置を変更可能な構成であれば具体的な構成は限定されない。本変形例では、ノズル変位機構40は、ロボットアームを含んでおり、トレイ2に対するノズル23の向きを変更可能である。ノズル変位機構40は、高さ方向Z、幅方向Y、および、搬送方向Xの3軸方向においてノズル23の位置を変更可能であることが好ましい。
この変形例によると、亀裂2eが延びる方向に沿って気流Fが亀裂2eに流れ込むことで、亀裂2eおよびその周囲における温度差がより明確となる。そして、トレイ2に対するノズル23の向きを変更することで、亀裂2eが延びる方向に沿う気流Fを生じさせることができる確率が高まる。よって、検出部12による亀裂2eの検出精度をより高くできる。
<第5変形例>
図8は、本発明の第5変形例の主要部を示す模式的な一部断面側面図である。本変形例では、搬送方向Xにおける加熱炉5の上流側に亀裂検出装置9Aが配置されている。亀裂検出装置9Aが上述した実施形態と異なっている点は、主に以下の点である。
亀裂検出装置9Aは、被処理物100が載せられる前のトレイ2に亀裂が生じているか否かを検出するために設けられている。亀裂検出装置9は、本実施形態では、加熱炉5に搬入される直前の常温のトレイ2であって、被処理物100が載せられる前の単体の状態のトレイ2について、亀裂の有無を検出する。
亀裂検出装置9Aは、気流供給部11と、検出部12と、を有している。
検出部12の温度センサ13は、搬送方向Xにおける加熱炉5の上流側で且つ被処理物設置部4の上流側に配置されている。
判定部14は、例えば、常温(例えば、20℃程度)の箇所の外郭形状を検出することでトレイ2の外郭形状を認識する。そして、判定部14は、トレイ2の外郭形状の内部において、隣接する箇所のうち所定値以上の温度差が生じている箇所を、亀裂2eが生じている箇所と判定する。一方、判定部14は、トレイ2の外郭形状の内部において、何れの箇所においても隣接する箇所での温度差が上記所定値未満であれば、トレイ2には亀裂2eが生じていないと判定する。
判定部14は、判定結果をトレイ回収部7へ出力する。そして、トレイ回収部7は、亀裂2eが生じていると判定されたトレイ2を廃棄する。
この変形例においても、トレイ2の表面温度T2と気流Fの温度(気流温度TF)との差である温度差ΔTは、10℃以上であることが好ましい。また、温度差ΔTは、100℃以下であることが好ましい。
本変形例では、気流供給部11は、トレイ2の表面温度T2よりも温度差ΔTだけ高い気流温度TFの気流Fを供給する。すなわち、気流供給部11は、加熱炉5に搬入される前のトレイ2にトレイ2の表面温度T2よりも高い温度の気流Fを供給する構成とされている。
気流供給部11の温度調整部21は、例えば、ヒータを有しており、空気を気流温度TFまでに加熱する。本変形例では、トレイ2は常温であることから、トレイ2の表面温度T2は予め判明している。よって、温度調整部21は、この表面温度T2と温度差ΔT分異なる気流温度TFまで空気を加熱する。
本実施形態では、ノズル23は、搬送方向Xにおいて、被処理物設置部4の上流側に配置されており、被処理物100が載せられる前の単体の状態のトレイ2に向けて気流Fを供給する。
亀裂検出装置9Aにおいては、気流供給部11が、例えば常時、気流Fを供給している。そして、ベルト3a上を搬送方向Xに搬送され且つ被処理物100を載せられる前のトレイ2がノズル23の周囲に到達すると、トレイ2には、噴射口23aからの気流Fが供給される。そして、温度センサ13は、トレイ2の表面2dの各部の温度を検出する。そして、気流Fが供給されている1つのトレイ2について所定のタイミングを明けて温度センサ13によって複数回(例えば3回)撮影された撮影結果を、判定部14が参照する。そして、判定部14は、それぞれの撮影結果について前述した判定手法を用いて判定し、トレイ2に亀裂2eが生じているか否かを判定する。
この変形例によると、トレイ2が比較的低温のときには高温の気流Fをトレイ2に供給することで、亀裂2eおよびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。これにより、トレイ2の温度状態にあわせて、より適切な温度の気流Fをトレイ2に供給することができる。
なお、本第5変形例において、上述した第1変形例~第4変形例の少なくとも一つと同様の構成を採用してもよい。
また、亀裂検出装置9,9Aの双方が設けられてもよい。
また、トレイ2は、複数積み重ねられた状態で搬送部3によって搬送されてもよい。
縁部2cに亀裂2eが発生したトレイ2に対して気流Fを供給した状態を、温度センサ13で撮影した。
撮影条件は、以下の通りである。
実施例1:
トレイ2の表面温度T2:常温(27℃)
気流温度TF:45℃
温度差ΔT:18℃
実施例2:
トレイ2の表面温度T2:135℃
気流温度TF:45℃
温度差ΔT:90℃
温度センサ13の測定結果を図9(A)および図9(B)に示す。図9(A)は実施例1の結果を示す検出画像であり、上から撮影したトレイ2の表面2dの温度分布を示している。図9(B)は実施例2の結果を示す検出画像であり、上から撮影したトレイ2の表面2dの温度分布を示している。なお、図9(A)では、温度を表すインジケータを右端に示している。図9(A)および図9(B)の何れにおいても、検出画像中におけるトレイ2の像31a内の亀裂2eの像31bが明確に現れている。このように、トレイ2の表面温度T2と気流温度TFとの温度差ΔTが18℃~90℃の場合において、亀裂2eを明確に識別できることが実証された。このことから、温度差ΔTが10℃~100℃の場合において、亀裂2eを明確に識別できることが実証された。
本発明は、亀裂検出装置および熱処理装置として、広く適用することができる。
1 熱処理装置
2 トレイ(検出対象)
2a 平板状部分
2c 縁部
2d 表面
3 搬送部
5 加熱炉
9,9A 亀裂検出装置
11 気流供給部
12 検出部
100 被処理物
F 気流
T2 表面温度
TF 気流の温度
ΔT 温度差
X 搬送方向
Z 高さ方向(平板状部分と直交する方向)
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる亀裂検出装置は、検出対象の表面にこの検出対象の表面温度と異なる温度の気流を供給する気流供給部と、前記気流に曝された前記検出対象の表面温度分布を検出する検出部と、を有し、前記気流供給部は、前記気流の温度を変更可能に構成され、前記検出部は、前記検出対象の表面温度と前記気流の温度との差である温度差が大きいほど、前記検出対象に前記気流が供給され始めてから前記表面温度分布の測定を完了するまでの時間を短くする。
また、亀裂およびその周辺に気流が供給され続けると、亀裂およびその周辺の箇所の温度は、徐々に気流の温度に近づいていく。そして、検出対象の表面温度と気流の温度との温度差が大きいほど、亀裂およびその周辺の箇所の温度は、より迅速に気流の温度に収束していく。このため、温度差が大きいほど、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間を短くするほうが、亀裂およびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。そして、温度差が大きい場合、亀裂およびその周辺の温度差は気流供給開始直後からより明確に現れるので、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間は短くてもよい。一方、温度差が小さい場合、検出対象への気流の供給開始から表面温度分布測定完了までの時間をある程度長くするほうが、亀裂およびその周辺の箇所の温度差をより明確に検出できる。このように、温度差に応じて表面温度分布の測定時間を設定することで、温度差の大きさにかかわらず、より精度の高い亀裂検出が可能となる。
)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる熱処理装置は、亀裂検出装置と、検出対象に載せられた被処理物を収容しこの被処理物を加熱する加熱炉と、を有し、前記亀裂検出装置は、前記検出対象の表面にこの検出対象の表面温度と異なる温度の気流を供給する気流供給部と、前記気流に曝された前記検出対象の表面温度分布を検出する検出部と、を含み、前記気流供給部は、前記加熱炉に搬入される前の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも高い温度の前記気流を供給する構成、および、前記加熱炉から搬出された後の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも低い温度の前記気流を供給する構成の少なくとも一方を有している。
この構成によると、亀裂がある箇所に気流が入り込むことで亀裂箇所上の温度が気流の温度に近くなる一方、亀裂がない箇所には気流が入りこまないため、亀裂がある箇所上の温度が他の箇所の温度と異なる。このように、亀裂のある箇所と亀裂のない箇所での温度差が気流によって増幅される。よって、検出部は、亀裂をより明確に検出できる。しかも、亀裂のある箇所と亀裂のない箇所での温度差を気流によって増幅する構成であるので、検出対象の温度にかかわらず、検出対象に生じた亀裂を検出し易くできる。よって、例えば、検出対象が高温の加熱炉を通過して高温であるときであっても、検出対象が常温であるときであっても、検出対象に生じた亀裂を検出し易くできる。また、検出対象に気流を供給する簡易な構成で亀裂をより確実に検出できる。しかも、検出対象に気流を当てる構成であるので、検出対象に液体や固体を塗布する場合と比べて検出対象を汚染せずに済む。また、亀裂検出のために検出対象に打撃や振動を加える必要がなく、亀裂検出のために検出対象に負荷を与えることを抑制できる。以上の次第で、本発明によると、簡易な構成で検出対象の亀裂をより正確に検出でき、且つ、高温環境下で用いられる検出対象に対しても検出対象の亀裂をより正確に検出できる。また、検出対象を汚染することを抑制でき、且つ、検出対象に与える負荷が少なくて済む。
また、熱処理装置において、検出対象が比較的低温のときには高温の気流を検出対象に供給することで、亀裂およびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。また、検出対象が比較的高温のときには低温の気流を検出対象に供給することで、亀裂およびその周囲に大きな温度差を生じさせることができる。これにより、検出対象の温度状態にあわせて、より適切な温度の気流を検出対象に供給することができる。
)前記熱処理装置は、前記被処理物が載せられた前記検出対象を所定の搬送方向に搬送するための搬送部をさらに有し、前記気流供給部は、前記搬送方向における所定長さの領域に亘って前記気流を供給するように構成されている場合がある。
ノズル23は、トレイ2に向けて気流Fを供給するためのノズルである。ノズル23は、本実施形態では、非金属材製のトレイ2に向けて気流Fを供給するように構成されている。ノズル23は、トレイ2に向けて気流Fを供給可能な構成であればよく、具体的な構成は限定されない。本実施形態では、ノズル23は、搬送方向Xにおいて、被処理物取出部6の下流側に配置されており、被処理物100が取り出された後の単体の状態のトレイ2に向けて気流Fを供給する。

Claims (10)

  1. 検出対象の表面にこの検出対象の表面温度と異なる温度の気流を供給する気流供給部と、
    前記気流に曝された前記検出対象の表面温度分布を検出する検出部と、
    を備えている、亀裂検出装置。
  2. 請求項1に記載の亀裂検出装置であって、
    前記検出対象の前記表面温度と前記気流の温度との差である温度差は、10℃以上である、亀裂検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の亀裂検出装置であって、
    前記検出対象の前記表面温度と前記気流の温度との差である温度差は、100℃以下である、亀裂検出装置。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載の亀裂検出装置であって、
    前記気流供給部は、非金属材製の前記検出対象に向けて前記気流を供給するように構成されている、亀裂検出装置。
  5. 請求項1~請求項4の何れか1項に記載の亀裂検出装置であって、
    前記気流供給部は、前記検出対象の縁部に向けて前記気流を供給するように構成されている、亀裂検出装置。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1項に記載の亀裂検出装置であって、
    前記気流供給部は、前記検出対象に対する前記気流の向きを変更可能に構成されている、亀裂検出装置。
  7. 請求項1~請求項6の何れか1項に記載の亀裂検出装置であって、
    前記気流供給部は、平板状部分を含む前記検出対象に向けて前記気流を供給するように構成されており、且つ、前記平板状部分と直交する方向とは交差する方向に向けて前記気流を供給するように構成されている、亀裂検出装置。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1項に記載の亀裂検出装置であって、
    前記気流供給部は、前記気流の温度を変更可能に構成され、
    前記検出部は、前記検出対象の表面温度と前記気流の温度との差である温度差が大きいほど、前記検出対象に前記気流が供給され始めてから前記表面温度分布の測定を完了するまでの時間を短くする、亀裂検出装置。
  9. 請求項1~請求項8の何れか1項に記載の亀裂検出装置と、
    前記検出対象に載せられた被処理物を収容しこの被処理物を加熱する加熱炉と、
    を備え、
    前記気流供給部は、前記加熱炉に搬入される前の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも高い温度の前記気流を供給する構成、および、前記加熱炉から搬出された後の前記検出対象に前記検出対象の表面温度よりも低い温度の前記気流を供給する構成の少なくとも一方を有している、熱処理装置。
  10. 請求項9に記載の熱処理装置であって、
    前記被処理物が載せられた前記検出対象を所定の搬送方向に搬送するための搬送部をさらに有し、
    前記気流供給部は、前記搬送方向における所定長さの領域に亘って前記気流を供給するように構成されている、熱処理装置。
JP2020159488A 2020-09-24 2020-09-24 亀裂検出装置およびこれを備える熱処理装置 Active JP6934549B1 (ja)

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