JP2022031611A - 半導体装置 - Google Patents

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Tatsushi Kaneda
透 日吉
Toru Hiyoshi
弘貴 大森
Hirotaka Omori
次郎 新開
Jiro Shinkai
錬 木村
Isamu Kimura
美紗子 穂永
Misako Honaga
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Abstract

【課題】基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することができる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置11は、放熱板12と、放熱板12上に接触して配置されるはんだ19と、はんだ19上に接触して配置され、はんだ19により放熱板12に対して固定される基板13と、基板13上に配置される回路パターン14と、回路パターン14上に配置される半導体チップ15a~15cと、を備える。基板13の放熱板12に対向する面21aには、凹部26が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関するものである。
絶縁板を有する基板、回路パターンおよび半導体チップを放熱板上に搭載した半導体装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。外部との電気的な接続を確保する端子と回路パターンまたは半導体チップとは、ワイヤによって接続される。
特開2015-95540号公報 特開2016-171269号公報
半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明する。まず放熱板上の所定の箇所にフィルム状のはんだを載置し、その上に基板を載置する。次に、リフロー(reflow)(リフローはんだ付け)によりはんだを溶融させ、基板と放熱板とをはんだによって接合する。その後、放熱板上に基板を取り囲むケースを固定する。次に、基板、回路パターンおよび半導体チップを樹脂製の封止材によって封止する。このようにして、半導体装置を製造する。
放熱板の板厚方向に見て、はんだによる接合時に溶融したはんだのうちの余剰の分が放熱板上を流れ、基板の配置された領域からはみ出す場合がある。はんだが基板の配置された領域からはみ出すと、例えば、はんだと封止材との接触する領域が大きくなり、この接触する領域を起点とした封止材の剥離等が生ずるおそれがある。したがって、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することが望まれる。
放熱板に着脱可能であり、はんだおよび基板を載置する箇所に開口を有する治具を用いて、溶融したはんだのはみ出しを抑制することも考えられる。しかし、治具と放熱板との間に隙間が生じる場合がある。そうすると、基板の配置された領域からはみ出したはんだがこの隙間に流れ込んでしまう。よって、治具を用いても基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することは困難である。
そこで、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することができる半導体装置を提供することを目的の1つとする。
本発明に従った半導体装置は、放熱板と、放熱板上に接触して配置されるはんだと、はんだ上に接触して配置され、はんだにより放熱板に対して固定される基板と、基板上に配置される回路パターンと、回路パターン上に配置される半導体チップと、を備える。基板の放熱板に対向する面には、凹部が形成される。
上記半導体装置によれば、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することができる。
実施の形態1における半導体装置を放熱板の板厚方向に見た場合の概略平面図である。 図1に示す半導体装置をII-IIで切断した場合の概略断面図である。 実施の形態2における半導体装置のうちの放熱板および基板を示す概略平面図である。 実施の形態3における半導体装置のうちの放熱板および基板を示す概略平面図である。 実施の形態4における半導体装置のうちの基板、回路パターンおよび半導体チップを示す概略断面図である。 実施の形態5における半導体装置のうちの基板、回路パターンおよび半導体チップを示す概略断面図である。 実施の形態6における半導体装置の一部を示す概略平面図である。 実施の形態7における半導体装置の一部を示す概略断面図である。 実施の形態8における半導体装置の一部を示す概略平面図および概略断面図である。 実施の形態9における半導体装置の一部を示す概略平面図および概略断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願の実施態様を列記して説明する。本願に係る半導体装置は、放熱板と、放熱板上に接触して配置されるはんだと、はんだ上に接触して配置され、はんだにより放熱板に対して固定される基板と、基板上に配置される回路パターンと、回路パターン上に配置される半導体チップと、を備える。基板の放熱板に対向する面には、凹部が形成される。
半導体装置の製造時においては、まず放熱板上の所定の箇所にフィルム状のはんだを載置し、その上に基板を載置する。次に、リフロー(reflow)(リフローはんだ付け)によりはんだを溶融させ、基板と放熱板とをはんだによって接合する。ここで、基板の放熱板に対向する面には、凹部が形成されるため、溶融したはんだのうちの余剰な分が凹部内に流れ込む。よって、余剰な分のはんだを凹部内に溜めることができる。したがって、本願の半導体装置によれば、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しを抑制することができる。
上記半導体装置において、凹部は、溝状であってもよい。このようにすることにより、余剰な分のはんだの流れを溝状の凹部でせき止めて、凹部内に溶融したはんだを溜めることができる。したがって、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
上記半導体装置において、凹部は、基板の外周の全域に沿って形成されてもよい。基板の外周の全域に沿って形成された凹部により、基板の周方向の全域において溶融したはんだの流れをせき止めて、凹部内にはんだを溜めることができる。したがって、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
上記半導体装置において、凹部は、基板の外周に沿って複数並べて配置されてもよい。このようにすることにより、溶融して流れた余剰な分のはんだを、基板の外周に沿って複数並べて配置される凹部内に溜めることができる。したがって、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
上記半導体装置において、基板は、放熱板上に配置され、第1の主面を有する金属板と、第1の主面上に配置され、金属板とは反対側に位置する主面である第2の主面を有し、第2の主面において回路パターンに接触する絶縁板と、を含んでもよい。放熱板の板厚方向において、凹部の深さは、金属板の厚みよりも小さくてもよい。このようにすることにより、金属板の一部を除去して凹部を形成する際の金属板の除去量を少なくして、生産性を良好にすることができる。また、金属板とはんだとの接触面積を広く確保することができる。
上記半導体装置において、放熱板は、放熱板の板厚方向に見た平面視において、基板と重なる第1領域と、基板と重ならない第2領域と、を含んでもよい。第2領域の少なくとも一部には、放熱板よりもはんだの濡れ性の低い第3領域が形成されてもよい。第3領域は、はんだの濡れ性が放熱板よりも低い。したがって、基板の配置された領域の回りに第3領域を形成することにより、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
本願に係る半導体装置は、放熱板と、放熱板上に接触して配置されるはんだと、はんだ上に接触して配置され、はんだにより放熱板に対して固定される基板と、基板上に配置される回路パターンと、回路パターン上に配置される半導体チップと、を備える。放熱板は、放熱板の板厚方向に見た平面視において、基板と重なる第1領域と、基板と重ならない第2領域と、を含む。第2領域の少なくとも一部に、放熱板よりもはんだの濡れ性の低い第3領域が形成される。
半導体装置の製造時においては、まず放熱板上の所定の箇所にフィルム状のはんだを載置し、その上に基板を載置する。次に、リフローによりはんだを溶融させ、基板と放熱板とをはんだによって接合する。ここで、本願の半導体装置においては、基板とは重ならない第2領域の少なくとも一部に、放熱板よりもはんだの濡れ性の低い第3領域が形成される。第3領域は、はんだの濡れ性が放熱板よりも低いため、溶融したはんだが第3領域を流れるおそれを低減することができる。したがって、基板の配置された領域の回りに第3領域を形成することにより、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
上記半導体装置において、第3領域の表面粗さRmsは、第2領域のうちの第3領域以外の領域の表面粗さRmsよりも小さくてもよい。はんだは、表面粗さが粗いと濡れやすい傾向にある。このように第3領域の表面粗さRmsを第2領域のうちの第3領域以外の領域の表面粗さRmsよりも小さくするよう放熱板の表面性状を変更することにより、第3領域をはんだの濡れ性の低い状態とすることができる。この場合、例えば、第3領域に相当する放熱板の表面を研磨することにより、第3領域の表面粗さRmsを第2領域のうちの第3領域以外の領域の表面粗さRmsよりも小さくすることができる。
上記半導体装置において、第3領域には、第2領域のうちの第3領域以外の領域よりもはんだの濡れ性の低いコーティング層が形成されてもよい。このようなコーティング層を第3領域に形成して、第3領域のはんだの濡れ性を低くすることができる。はんだの濡れ性の低いコーティング層としては、例えば、アルミニウムの層をスパッタリングにより形成した層が挙げられる。
上記半導体装置において、コーティング層は、めっき層を含んでもよい。めっき層は、比較的安価に形成することができる。したがって、上記半導体装置の生産性を良好にすることができる。めっき層の材質としては、例えば量産性を考慮すると、クロムを挙げることができる。また、めっき層の材質として、例えばアルミニウムを用いることにしてもよい。
上記半導体装置において、第3領域は、基板の外周の全域に沿って形成されてもよい。このように、基板の外周の全域に沿って第3領域を形成することにより、第3領域に囲われた領域内からはんだが流れ出すおそれを低減することができる。したがって、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しをより確実に抑制することができる。
上記半導体装置は、第3領域上に固定され、基板の外周を取り囲むケースをさらに備えてもよい。半導体装置において、基板、回路パターンおよび半導体チップが放熱板上に配置された後、基板の外周を取り囲むようにケースが配置される。ケースは、第3領域上に固定される。第3領域では、はんだの濡れ性が低いため、溶融したはんだが第3領域に流れ込みにくい。よって、はんだによる影響を低減して放熱板にケースを固定することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本願の半導体装置の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本願の実施の形態1における半導体装置の構成について説明する。図1は、実施の形態1における半導体装置11を放熱板の板厚方向に見た場合の概略平面図である。図1は、放熱板の板厚方向に見た平面視に相当する図である。図2は、図1に示す半導体装置11をII-IIで切断した場合の概略断面図である。なお、理解の容易の観点から、図1において後述する凹部が配置される位置は、破線で図示している。
図1および図2を参照して、実施の形態1における半導体装置11は、放熱板12と、放熱板12と接触して配置されるはんだ19と、はんだ19に接触して配置され、はんだ19により放熱板12に対して固定される基板13と、基板13上に配置される回路パターン14と、回路パターン14上に配置される複数の半導体チップ15a,15b,15cと、ケース16と、複数の端子17a,17b,17cと、複数のワイヤ18a,18b,18c,18d,18e,18fとを備える。本実施形態では、半導体装置11は、3つの半導体チップ15a~15c、3つの端子17a~17cおよび14本のワイヤ18a~18fを備える。
放熱板12は、金属製である。放熱板12は、例えば銅製である。放熱板12の表面には、ニッケルめっき処理が施される。放熱板12の平面形状は、長方形である。図1において、X方向における放熱板12の長さLは、X方向に直交するY方向における長さDよりも長い。放熱板12の一方の主面12a上に基板13が配置される。放熱板12の他方の主面12bには、例えば、放熱を効率的に行う放熱フィン(図示しない)等が取り付けられる場合がある。
基板13は、金属板21と、絶縁板22とを含む。金属板21は、例えば銅製である。絶縁板22は、例えばセラミック製である。絶縁板22は、具体的にはAlN、SiNまたはAlから構成される。絶縁板22は、ガラス製であってもよい。
基板13は、金属板21と絶縁板22とが積層された構造を有する。金属板21は、一方の主面である第1の主面21aを有する。絶縁板22は、一方の主面である第2の主面22aを有する。絶縁板22は、金属板21の第1の主面21a上に配置される。基板13は、金属板21の第1の主面21aと絶縁板22の他方の主面22bとが接触するように形成される。
基板13は、放熱板12上に配置される。基板13は、金属板21のうちの放熱板12側に位置する他方の主面21bと放熱板12の一方の主面12aとの間に配置されるはんだ19によって放熱板12に対して接合される。すなわち、はんだ19は、放熱板12の一方の主面12aに接触して配置される。また、はんだ19は、金属板21の他方の主面21bに接触して配置される。基板13は、はんだ19により放熱板12上に固定される。なお、放熱板12の板厚方向において、金属板21の厚みTは、例えば0.3~0.5mmである。また、放熱板12の板厚方向において、後述する凹部26が形成されていない位置でのはんだ19の厚みTは、例えば0.1~0.5mmである。
回路パターン14は、基板13上に配置される。回路パターン14は、絶縁板22の第2の主面22aに接触して配置される。回路パターン14は、複数の回路板から構成される。本実施形態においては、回路パターン14は、具体的には、第1回路板14aと、第2回路板14bと、第3回路板14cと、第4回路板14dとを含む。本実施形態においては、回路パターン14は、いわゆる銅配線である。
半導体チップ15a~15cは、それぞれ回路パターン14上に配置される。半導体チップ15a~15cは、はんだ20によって回路パターン14にそれぞれ接合される。具体的には、半導体チップ15a,15bは、第3回路板14cに接合される。半導体チップ15cは、第4回路板14dに接合される。半導体チップ15a,15bは、ワイドバンドギャップ半導体を含む。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、SiC、GaN等といった化合物半導体が挙げられる。
ケース16は、例えば絶縁性を有する樹脂製である。本実施形態において、ケース16は、四角筒状である。ケース16は、第1の壁部23aと、第2の壁部23bと、第3の壁部23cと、第4の壁部23dとから構成される。第1の壁部23aと第2の壁部23bとは、X方向において対向して配置される。第3の壁部23cと第4の壁部23dとは、Y方向において対向して配置される。
ケース16は、放熱板12上に配置される。ケース16は、放熱板12に固定される。具体的には、ケース16のうちの放熱板12側に位置する第1の面16aと放熱板12の一方の主面12aとが接触して配置される。面16aは、平面である。ケース16の外周面16cと放熱板12の外周面12cとが同一平面を構成するように配置される。
ケース16は、外周面16cに連なり、一方の面16aと放熱板12の板厚方向において間隔をあけて形成される面16bを含む。面16bは、平面である。面16aと面16bとは平行である。ケース16は、面16bに連なり、外周面16cと間隔をあけて外周面16cと平行となるよう形成される第1の内周面16dを含む。ケース16は、第1の内周面16dと連なり、面16a,16bとそれぞれ平行となるよう形成される面16eを含む。ケース16は、面16a,16eと連なり、外周面16cおよび第1の内周面16dと平行となるように形成される第2の内周面16fを含む。
端子17a~17cは、金属製である。本実施形態においては、端子17a~17cは、それぞれ例えば、平板状の金属の部材を折り曲げて形成される。半導体装置11においては、端子17a~17cを利用することにより、外部との電気的な接続が確保される。3つの端子17a~17cは、それぞれケース16に取り付けられている。具体的には、端子17aおよび端子17bは、Y方向に間隔をあけてケース16の第1の壁部23aに取り付けられる。端子17cは、第2の壁部23bに取り付けられる。
端子17aは、X方向に延びる第1の部分31aおよび第2の部分31bと、Z方向に延びる第3の部分31cと、を含む。第1の部分31aと第2の部分31bとは、第3の部分31cによって接続される。第1の部分31aには、厚み方向に貫通する丸孔状の貫通孔32aが形成される。第1の部分31aは、面16bと接触して配置される。第3の部分31cは、内周面16dと接触して配置される。第2の部分31bは、面16eと接触して配置される。第2の部分31bのうちの第3の部分31cに接続されていない側の端面34aと内周面16fとは、同一平面を構成する。なお、端子17bおよび端子17cの構成については、端子17aと同様であるため、それらの説明を省略する。
端子17aと回路パターン14の第1回路板14aとは、ワイヤ18aで電気的に接続される。ワイヤ18aは、端子17aの領域33aにおいて端子17aと接続される。端子17bと回路パターン14の第2回路板14bとは、ワイヤ18bで電気的に接続される。ワイヤ18bは、端子17bの領域33bにおいて端子17bと接続される。半導体チップ15a、15bは、例えば電界効果トランジスタである。半導体チップ15a,15bのゲート電極と回路パターン14の第1回路板14aとは、それぞれワイヤ18cで電気的に接続される。半導体チップ15a,15bのソース電極と回路パターン14の第2回路板14bとは、それぞれワイヤ18dで電気的に接続される。半導体チップ15a,15bのゲート電極およびソース電極が配置される側とは反対側の面に位置するドレイン電極と回路パターン14の第3回路板14cとは、電気的に接続される。回路パターン14の第3回路板14cと回路パターン14の第4回路板14dとは、ワイヤ18eで接続される。第4回路板14dに接合される半導体チップ15cは、例えば一方向に電流を流すダイオードである。半導体チップ15cのカソード電極と回路パターン14の第4回路板14dとが電気的に接続される。半導体チップ15cのアノード電極と端子17cとは、ワイヤ18fで電気的に接続される。ワイヤ18fは、端子17cの領域33cにおいて端子17cと接続される。ワイヤ18a~18fは、アルミニウム太線を用いてもよいし、リボンワイヤを用いてもよい。
ここで、基板13の放熱板12に対向する面21bには、凹部26が形成される。凹部26は、金属板21に形成される。本実施形態においては、凹部26は、面21aに平行に配置される底壁面27aと、底壁面27aに垂直に交差する側壁面27bとによって取り囲まれている。凹部26は、金属板21の一方の面21bから絶縁板22の一方の面22aに至るまで形成される。底壁面27aは、絶縁板22の一方の面22aの一部を構成する。すなわち、凹部26は、金属板21の一方の面21bから他方の面21bまで金属板21の一部を放熱板12の板厚方向に貫通するように形成される。
凹部26は、溝状である。本実施形態においては、凹部26は、基板13の外周の全域に沿って形成される。このような凹部26は、例えば、金属板21および絶縁板22が積層された基板13を準備し、金属板21の一方の面21aにおいて、凹部26を形成しない領域をレジストによってマスクし、ウェットエッチングにより金属板21の一部を除去することにより形成される。
次に、上記半導体装置11の製造方法の一例について簡単に説明する。まず、絶縁板22に接触するように回路パターン14が配置された基板13を準備する。そして、回路パターン14の所定の箇所にフィルム状のはんだ20を載置し、その上に半導体チップ15a,15b,15cを載置する。次に、放熱板12上の所定の位置、具体的には基板13を配置する位置にフィルム状のはんだ19を載置し、その上にはんだ20および半導体チップ15a~15cが載置された基板13を載置する。この場合、金属板21がはんだ19と接触するように載置する。その後、リフローによりはんだ19,20を溶融させて、放熱板12と基板13とを接合すると共に、回路パターン14と半導体チップ15a~15cとを接合する。次に、端子17a~17cを取り付けたケース16を放熱板12上に固定する。その後、例えば超音波ツールを用いた超音波接合によって、端子17a~17c、回路パターン14および半導体チップ15a~15cを図1に示すようにワイヤ18a~18fを用いて接続する。次に、ケース16に取り囲まれた空間を樹脂によって封止する。このようにして半導体装置11を製造する。
半導体装置11の製造時においては、まず放熱板12上の所定の箇所にフィルム状のはんだ19を載置し、その上に基板13を載置する。次に、リフローによりはんだ19を溶融させ、基板13と放熱板12とをはんだ19によって接合する。ここで、基板13の放熱板12に対向する面21aには凹部26が形成されているため、溶融したはんだ19のうちの余剰な分が凹部26内に流れ込む。よって、余剰な分のはんだ19を凹部26内に溜めることができる。したがって、本願の半導体装置11によれば、基板13の配置された領域からのはんだ19のはみ出しを抑制することができる。
本実施形態においては、凹部26は、溝状であるため、余剰な分のはんだの流れを溝状の凹部26でせき止めて、凹部26内に溶融したはんだ19を溜めることができる。したがって、基板13の配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。
本実施形態においては、凹部26は、基板13の外周の全域に沿って形成される。基板13の外周の全域に沿って形成された凹部26により、基板13の周方向の全域において溶融したはんだ19の流れをせき止めて、凹部26内にはんだ19を溜めることができる。したがって、基板13の配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、他の実施の形態である実施の形態2について説明する。図3は、実施の形態2における半導体装置のうちの放熱板および基板を示す概略平面図である。図3を参照して、実施の形態2の半導体装置101は、基板の構造において実施の形態1の場合とは異なっている。図3においては、半導体装置101のうち、放熱板12、2枚の基板13a,13bおよびケース16を概略的に図示している。
図3を参照して、放熱板12上には、2枚の基板13a,13bが配置される。基板13a,13bは、放熱板12の長手方向であるX方向に間隔をあけて隣り合うように配置される。基板13a,13bはそれぞれ、金属板21と、絶縁板22とを含む。基板13a,13bにはそれぞれ、図1および図2に表れる凹部26が形成される。
このような半導体装置101においては、基板13a,13bの放熱板12に対向する面に凹部26が形成されるため、溶融したはんだ19のうちの余剰な分が凹部26内に流れ込む。よって、余剰な分のはんだ19をそれぞれの基板13a,13bに形成された凹部26内に溜めることができる。したがって、基板13a,13bの配置された領域からのはんだ19のはみ出しを抑制することができる。
(実施の形態3)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。図4は、実施の形態3における半導体装置のうちの放熱板および基板を示す概略平面図である。図4を参照して、実施の形態3の半導体装置102は、凹部の構造において実施の形態2の場合とは異なっている。
図4を参照して、実施の形態2における半導体装置102において、放熱板12上には、2枚の基板13c,13dが配置される。凹部26aは、基板13cの外周の全域に沿って形成されておらず、基板13cの外周に沿って複数並べて配置される。凹部26bは、基板13dの外周の全域に沿って形成されておらず、基板13dの外周に沿って複数並べて配置される。なお、凹部26a,26bはそれぞれ間隔をあけて配置される。凹部26a,26bはそれぞれ、放熱板12の板厚方向に見た平面視において、長方形である。このようにすることにより、溶融して流れた余剰な分のはんだ19を、基板13c,13dの外周に沿って複数並べて配置された凹部26a,26b内に溜めることができる。したがって、このような半導体装置102によれば、基板13c,13dの配置された領域からのはんだ19のはみ出しを抑制することができる。
(実施の形態4)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。図5は、実施の形態4における半導体装置のうちの基板、回路パターンおよび半導体チップを示す概略断面図である。図5を参照して、実施の形態4の半導体装置103は、凹部の構造において実施の形態1の場合とは異なっている。図5においては、半導体装置103のうち、基板13e、回路パターン14の4つの回路板14a~14dおよび半導体チップ15a~15cを概略的に図示している。
図5を参照して、実施の形態4における半導体装置103において、基板13eに含まれる金属板21cには、2つの凹部26c,26dが形成される。金属板21cには、外周側に配置される凹部26cと内周側に配置される凹部26dとが形成される。本実施形態においては、凹部26c,26dはそれぞれ、基板13eの外周の全域に沿って形成される。凹部26cと凹部26dとは、間隔をあけて配置される。このような半導体装置103によれば、溶融したはんだ19のうちの余剰な分が2つの凹部26c,26dのうちの少なくともいずれか一方に流れ込む。溶融したはんだ19の余剰な分が多ければ、双方の凹部26c,26d内に流れ込む。よって、余剰な分のはんだ19を凹部26c,26d内に確実に溜めることができる。したがって、このような半導体装置103によれば、基板13eの配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。
(実施の形態5)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態5について説明する。図6は、実施の形態5における半導体装置のうちの基板、回路パターンおよび半導体チップを示す概略断面図である。図6を参照して、実施の形態5の半導体装置104は、凹部の構造において実施の形態1および実施の形態4の場合とは異なっている。
図6を参照して、実施の形態5における半導体装置104において、基板13fに含まれる金属板21eには、凹部26eが形成される。凹部26eの深さは、金属板21eの厚みよりも小さい。すなわち、Z方向で示す放熱板12の板厚方向における金属板21eの他方の面21bから底壁面27cまでの長さTは、金属板21eの厚みTよりも小さい。このようにすることにより、金属板21eの一部を除去して凹部26eを形成する際の金属板21eの除去量を少なくして、生産性を良好にすることができる。また、金属板21eとはんだ19との接触面積を広く確保することができる。なお、放熱板12の板厚方向において凹部26eが位置する領域の金属板21eの厚み、すなわち、底壁面27cから面21aまでの金属板21eの厚みTについては、金属板21eの厚みTの1/2~1/4程度にすると良い。
(実施の形態6)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態6について説明する。図7は、実施の形態6における半導体装置105の一部を示す概略断面図である。図7を参照して、実施の形態6の半導体装置105は、放熱板の構造において実施の形態1の場合とは異なっている。なお、理解の容易の観点から、後述するコーティング層37を厚く図示している。
図7を参照して、実施の形態6における半導体装置105において、放熱板12dは、放熱板12dの板厚方向に見た平面視において、基板13と重なる第1領域36aと、基板13と重ならない第2領域36bと、を含む。第2領域36bの少なくとも一部には、放熱板12dよりもはんだ19の濡れ性の低い第3領域36cが形成される。第3領域36cは、放熱板12dの一方の主面12aのうちのケース16が配置される領域に相当する。すなわち、第3領域36cは、第1の面16aに対向する領域である。第3領域36cには、第2領域36bよりもはんだ19の濡れ性の低いコーティング層37が形成される。コーティング層37は、めっき層を含む。この場合、コーティング層37は、めっき層である。本実施形態においては、半導体装置105に備えられるケース16は、第3領域36c上に固定され、基板13の外周を取り囲む。
上記半導体装置105において、第3領域36cは、はんだ19の濡れ性が放熱板12dよりも低い。したがって、基板13の配置された領域の回りに第3領域36cを形成することにより、基板13の配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。この場合、凹部26が形成されるため、凹部26内にも余剰の分のはんだ19を溜めることができる。さらに第3領域36cでは、はんだ19の濡れ性が低いため、溶融したはんだ19が第3領域36cに流れ込みにくい。よって、はんだ19による影響を低減して放熱板12dにケース16を固定することができる。
また、本実施形態では、第3領域36cには、第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域よりもはんだ19の濡れ性の低いコーティング層37としてのめっき層が形成されている。めっき層は、比較的安価に形成することができる。したがって、上記半導体装置105の生産性を良好にすることができる。めっき層の材質としては、例えば量産性を考慮すると、クロムを挙げることができる。
なお、めっき層の材質として、例えばアルミニウムを用いることにしてもよい。また、コーティング層37としては、例えば、アルミニウムの層をスパッタリングにより形成した層を採用してもよい。
(実施の形態7)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態7について説明する。図8は、実施の形態7における半導体装置106の一部を示す概略断面図である。図8を参照して、実施の形態7における半導体装置106は、放熱板および基板の構造において実施の形態1の場合とは異なっている。
図8を参照して、実施の形態7における半導体装置106において、金属板21gには凹部26は形成されていない。図1および図2を併せて参照して、実施の形態7における半導体装置106は、放熱板12dと、放熱板12d上に接触して配置されるはんだ19と、はんだ19上に接触して配置され、はんだ19により放熱板12dに対して固定される基板13gと、基板13g上に配置される回路パターン14と、回路パターン14上に配置される半導体チップ15a~15cと、を備える。放熱板12dは、放熱板12dの板厚方向に見た平面視において、基板13gと重なる第1領域36aと、基板13gと重ならない第2領域36bと、を含む。第2領域36bの少なくとも一部に、放熱板12dよりもはんだの濡れ性の低い第3領域36cが形成される。第3領域36cには、第2領域36bよりもはんだ19の濡れ性の低いコーティング層37が形成される。コーティング層37は、めっき層を含む。
半導体装置106の製造時においては、まず放熱板12d上の所定の箇所にフィルム状のはんだ19を載置し、その上に基板13gを載置する。次に、リフローによりはんだ19を溶融させ、基板13gと放熱板12dとをはんだ19によって接合する。ここで、本願の半導体装置106においては、基板13gとは重ならない第2領域36bの少なくとも一部に、放熱板12dよりもはんだ19の濡れ性の低い第3領域36cが形成される。第3領域36cは、はんだ19の濡れ性が放熱板12dよりも低いため、溶融したはんだ19が第3領域36cを流れるおそれを低減することができる。したがって、基板13gの配置された領域、この場合、第1領域36aの回りに第3領域36cを形成することにより、基板13gの配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。また、このような構成によれば、第3領域36cをはんだ19が流れるのを望まない領域とすることができる。この場合、第3領域36cは、ケース16が取り付けられる領域である。このようにして、はんだ19による影響を低減して放熱板12dにケース16を固定することができる。
(実施の形態8)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態8について説明する。図9は、実施の形態8における半導体装置107の一部を示す概略平面図および概略断面図である。概略平面図を上側に図示し、概略断面図を下側に図示している。図9を参照して、実施の形態8の半導体装置107は、放熱板および基板の構造において実施の形態3の場合とは異なっている。なお、図9および後述する図10に示す概略平面図において、領域の相違を異なるハッチングで示している。
図9を参照して、実施の形態8における半導体装置107において、放熱板12fは、放熱板12fの板厚方向に見た平面視において、基板13h,13iと重なる第1領域36aと、基板13h,13iと重ならない第2領域36bと、を含む。第2領域36bの少なくとも一部には、放熱板12fよりもはんだ19の濡れ性の低い第3領域36cが形成される。この場合、第2領域36bと第3領域36cが同じである。第3領域36cには、第2領域36bよりもはんだ19の濡れ性の低いコーティング層37が形成される。コーティング層37は、めっき層を含む。このように、基板13h,13iの配置された領域に相当する第1領域36aの回りに第3領域36cを形成することにより、基板13h,13iの配置された領域からのはんだ19のはみ出しをより確実に抑制することができる。
(実施の形態9)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態9について説明する。図10は、実施の形態9における半導体装置108の一部を示す概略平面図および概略断面図である。概略平面図を上側に図示し、概略断面図を下側に図示している。図10を参照して、実施の形態9の半導体装置108は、放熱板の構造において実施の形態8の場合とは異なっている。
図10を参照して、半導体装置108において、放熱板12gの第3領域36cにコーティング層37は形成されていない。第3領域36cの表面38における表面粗さRmsは、第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域である第4領域36dの表面粗さRmsよりも小さい。はんだ19は表面粗さが粗いと濡れやすい傾向にある。このように第3領域36cの表面粗さRmsを第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域である第4領域36dの表面粗さRmsよりも小さくするよう放熱板12gの表面性状を変更することにより、第3領域36cをはんだ19の濡れ性の低い状態とすることができる。このようにすることによっても、基板13h,13iの配置された領域、この場合、第1領域36aからのはんだ19のはみ出しを抑制することができる。第3領域36cに相当する放熱板12gの表面を研磨することにより、第3領域36cの表面粗さRmsを第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域である第4領域36dの表面粗さRmsよりも小さくすることができる。
表面粗さRmsは、例えば原子間力顕微鏡を用いて測定できる。原子間力顕微鏡として、たとえばBruker社製のDimension Icon with ScanAsystを用いることができる。測定モードは、Tapping Modeで行い、カンチレバーは前述の測定モード用のカンチレバーである、同じくBruker社製のNCHVを用いることができる。測定範囲としては、例えば1回の測定範囲を70μm×70μmとすることで測定することができる。測定箇所としては、放熱板12gの広範囲の情報を入手することが好ましい。例えば図10に示すようにそれぞれ放熱板12gの重心を通って垂直に交わる二本の二点鎖線で示すように十字方向に放熱板12gを4分割し、それぞれの分割領域39a,39b,39c,39d内で第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域である第4領域36dと第3領域36cとでそれぞれ1点ずつ測定する。二点鎖線測定した4点の平均値をそれぞれ計算する。そして、第3領域36cの表面粗さRmsの平均値が、第2領域36bのうちの第3領域36c以外の領域である第4領域36dのRmsの平均値より小さい値になることを確認すればよい。
(他の実施の形態)
なお、上記の実施の形態1においては、凹部26は、面21aに平行に配置される底壁面27aと、底壁面27aに垂直に交差する側壁面27bとによって取り囲まれていることとしたが、これに限らず、凹部26は、底壁面27aと、底壁面27aに傾斜して交差する側壁面27bとによって取り囲まれていてもよい。また、底壁面27aを設けず、面21aに傾斜する側壁面27bによって取り囲まれていることとしてもよい。側壁面27bを傾斜させる場合、側壁面27bと面21aとのなす角度が鈍角であると、凹部26内に溶融したはんだが流れ込みやすくなる。また、凹部26を取り囲む壁面は、曲面を含んでいてもよい。実施の形態2から実施の形態6に示す凹部26a等についても同様である。
また、上記の実施の形態において、溝状の凹部26を形成する場合、溝状の凹部26は、蛇行していても良いし、深さが異なる位置を設けるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の半導体装置は、基板の配置された領域からのはんだのはみ出しの抑制が求められる場合に特に有利に適用され得る。
11,101,102,103,104,105,106,107,108 半導体装置
12,12d,12f,12g 放熱板
12a,12b 主面
12c,16c 外周面
13,13a,13b,13c,13d,13e,13f,13g,13h,13i 基板
14 回路パターン
14a,14b,14c,14d 回路板
15a,15b,15c 半導体チップ
16 ケース
16a,16b,16e,21a,21b,22a,22b 面
16d,16f 内周面
17a,17b,17c 端子
18a,18b,18c,18d,18e,18f ワイヤ
19,20 はんだ
21,21c,21e,21f,21g 金属板
22 絶縁板
23a,23b,23c,23d 壁部
26,26a,26b,26c,26d,26e 凹部
27a,27c 底壁面
27b 側壁面
31a,31b,31c 部分
32a 貫通孔
33a,33b,33c 領域
34a 端面
36a 第1領域
36b 第2領域
36c 第3領域
36d 第4領域
37 コーティング層
38 表面
39a,39b,39c,39d 領域

Claims (12)

  1. 放熱板と、
    前記放熱板上に接触して配置されるはんだと、
    前記はんだ上に接触して配置され、前記はんだにより前記放熱板に対して固定される基板と、
    前記基板上に配置される回路パターンと、
    前記回路パターン上に配置される半導体チップと、を備え、
    前記基板の前記放熱板に対向する面には、凹部が形成される、半導体装置。
  2. 前記凹部は、溝状である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記凹部は、前記基板の外周の全域に沿って形成される、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記凹部は、前記基板の外周に沿って複数並べて形成される、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記基板は、
    前記放熱板上に配置され、第1の主面を有する金属板と、
    前記第1の主面上に配置され、前記金属板とは反対側に位置する主面である第2の主面を有し、前記第2の主面において前記回路パターンに接触する絶縁板と、を含み、
    前記放熱板の板厚方向において、前記凹部の深さは、前記金属板の厚みよりも小さい、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記放熱板は、前記放熱板の板厚方向に見た平面視において、前記基板と重なる第1領域と、前記基板と重ならない第2領域と、を含み、
    前記第2領域の少なくとも一部に、前記放熱板よりも前記はんだの濡れ性の低い第3領域が形成される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 放熱板と、
    前記放熱板上に接触して配置されるはんだと、
    前記はんだ上に接触して配置され、前記はんだにより前記放熱板に対して固定される基板と、
    前記基板上に配置される回路パターンと、
    前記回路パターン上に配置される半導体チップと、を備え、
    前記放熱板は、前記放熱板の板厚方向に見た平面視において、前記基板と重なる第1領域と、前記基板と重ならない第2領域と、を含み、
    前記第2領域の少なくとも一部に、前記放熱板よりも前記はんだの濡れ性の低い第3領域が形成される、半導体装置。
  8. 前記第3領域の表面粗さRmsは、前記第2領域のうちの前記第3領域以外の領域の表面粗さRmsよりも小さい、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第3領域には、前記第2領域のうちの前記第3領域以外の領域よりも前記はんだの濡れ性の低いコーティング層が形成される、請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記コーティング層は、めっき層を含む、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第3領域は、前記基板の外周の全域に沿って形成される、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記第3領域上に固定され、前記基板の外周を取り囲むケースをさらに備える、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の半導体装置。
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