JP2022026491A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EV走行からHV走行への移行時に適した制御を実行できる、車両用制御装置を提供する。【解決手段】EV走行中にエンジンが始動されるときには、エンジンのクランキングが開始され(時刻T1)、そのクランキングの開始後に、CVTの変速比が変更されて(時間T2-T4)、前進クラッチの前後の回転数差、つまりセカンダリ回転数とアウトプット回転数との回転数差が小さくされる。そして、その回転数差が所定の同期判定値まで小さくなったことに応じて、前進クラッチが係合される(時刻T4)。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
近年、エンジンを走行用の駆動源として搭載するコンベンショナルな車両には、燃費の向上などの目的で、エンジンを不要時に停止させるエコラン制御(IDS制御)が多く採用されている。エコラン制御を採用した車両では、車両の走行中にエンジンの動力が不要であると判断される条件が成立すると、エンジンが自動的に停止され、その自動停止後に、エンジンの動力が必要であると判断される条件が成立すると、エンジンが自動的に再始動される。
エコラン制御を採用した車両において、変速機として、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)などの自動変速機を搭載した車両がある。自動変速機を搭載した車両では、エンジンと自動変速機との間に、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータが介装され、変速機構(たとえば、ベルト式の無段変速機構)と自動変速機のアウトプット軸との間に、前進クラッチが介装される。そして、エコラン制御によるエンジンの停止中は、ロックアップクラッチおよび前進クラッチが解放される。そのため、エコラン制御によるエンジンの停止からの復帰時、つまりエンジンの再始動時には、ロックアップクラッチおよび前進クラッチが係合される。このとき、エンジンストールを回避するため、前進クラッチが係合された後に、ロックアップクラッチが係合される。
特開2010-76712号公報
車両の走行中のエンジンの停止/始動は、エコラン制御を採用したコンベンショナルな車両に限らず、ハイブリッドシステムを採用した車両、つまりモータ単独での走行およびエンジンとモータとを併用した走行が可能な車両でも行われる。そのうち、マイルドハイブリッドシステムを採用した車両には、自動変速機が搭載されるとともに、モータ単独の駆動力で発進するものがある。この車両では、発進後にエンジンが始動されて、モータ単独でのEV(Electric Vehicle)走行からエンジンとモータとを併用するHV(Hybrid Vehicle)走行に移行されるが、その移行時に、エコラン制御によるエンジン再始動時と同様の制御により、ロックアップクラッチおよび前進クラッチを係合させることが考えられる。
しかし、その制御がEV走行からHV走行への移行時に適しているとは限らない。
本発明の目的は、EV走行からHV走行への移行時に適した制御を実行できる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジンとエンジンからの動力を変速する変速機構を含む自動変速機との間に、油圧により係合/解放されるロックアップクラッチを備えるトルクコンバータが設けられ、変速機構と車輪との間に、動力を伝達/遮断するために油圧により係合/解放される前進クラッチが設けられ、前進クラッチよりも車輪側に、車輪に伝達される動力を発生するモータが設けられた車両に用いられる制御装置であって、ロックアップクラッチおよび前進クラッチの両方が開放されて、モータの動力により走行するEV走行中に、エンジンを始動させる始動手段と、始動手段によるエンジンの始動のためのクランキングの開始後に、前進クラッチの前後の回転数差が小さくなるように、変速機構の変速比を変更する変速制御手段と、変速制御手段による変速比の変更により回転数差が所定の同期判定値まで小さくなったことに応じて、前進クラッチを係合させる前進クラッチ係合手段とを含む。
この構成によれば、EV走行中にエンジンが始動されるときには、エンジンのクランキングの開始後に、自動変速機の変速機構の変速比が変更されて、前進クラッチの前後の回転数差が小さくされる。そして、その回転数差が所定の同期判定値まで小さくなったことに応じて、前進クラッチが係合される。これにより、前進クラッチがその前後に回転数差がある状態で係合されることを抑制でき、前進クラッチの係合時にショックが生じることを抑制できる。
よって、モータの動力により走行するEV走行からエンジンとモータとを併用して走行するHV走行への移行時に適した制御を実行することができる。
車両用制御装置は、前進クラッチ係合手段による前進クラッチの係合前に、ロックアップクラッチを係合させるロックアップクラッチ係合手段をさらに含む構成であってもよい。
この構成によれば、前進クラッチの係合前、トルクコンバータのタービンランナ側がフリーの状態で、ロックアップクラッチが係合されることにより、ロックアップクラッチの係合によるショックが発生することを抑制できる。しかも、ロックアップクラッチが早期に係合されるので、トルクコンバータのトルク伝達効率を向上させることができ、ひいては車両の走行燃費を向上させることができる。
本発明によれば、EV走行からHV走行への移行時に適した制御を実行することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の概略構成を図解的に示す平面図である。 車両の駆動系の構成を示すスケルトン図である。 エンジン回転数、タービン回転数、ロックアップ圧、変速比、アウトプット回転数、セカンダリ回転数およびクラッチ圧の時間変化の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る車両の概略構成を図解的に示す平面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る車両1の概略構成を図解的に示す平面図である。
車両1は、エンジン(E/G)2およびモータ付トランスアクスル3を搭載した四輪自動車であり、FF(Front-engine Front-wheel-drive:フロントエンジン・フロントドライブ)方式を採用している。すなわち、車両1では、エンジン2が発生する駆動力がモータ付トランスアクスル3を介して前車軸4Fに伝達され、左右の前輪5FL,5FRが駆動輪となる。後車軸4Rには、エンジン2が発生する駆動力は伝達されず、左右の後輪5RL,5RRは、従動輪となる。
エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。また、エンジン2には、その始動のためのスタータが付随して設けられている。
車両1には、複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。各ECUは、マイコン(マイクロコントローラユニット)を備えており、マイコンには、たとえば、CPU、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリおよびDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリが内蔵されている。複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。図1には、複数のECUのうちの1つのECU6が示されている。
ECU6には、車両1に備えられている各種センサ(図示せず)により検出される情報が入力される。ECU6は、各種の情報に基づいて、エンジン2の始動、停止および出力調整などのため、エンジン2に設けられた電子スロットルバルブ、インジェクタおよび点火プラグなどを制御する。また、モータ付トランスアクスル3には、各部に油圧を供給するための油圧回路が備えられており、ECU6は、変速制御などのため、油圧回路に含まれる各種のバルブなどを制御する。
<車両の駆動系>
図2は、車両1の駆動系の構成を示すスケルトン図である。
エンジン2は、E/G出力軸11を備えている。
モータ付トランスアクスル3は、トルクコンバータ20、CVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)30、デファレンシャルギヤ40およびモータジェネレータ(MG)50を備えている。
トルクコンバータ20は、フロントカバー21、ポンプインペラ22、タービンランナ23およびロックアップクラッチ(ロックアップ機構)24を備えている。フロントカバー21には、E/G出力軸11が接続され、フロントカバー21は、E/G出力軸11と一体に回転する。ポンプインペラ22は、フロントカバー21に対するエンジン2側と反対側に配置されている。ポンプインペラ22は、フロントカバー21と一体回転可能に設けられている。タービンランナ23は、フロントカバー21とポンプインペラ22との間に配置されて、フロントカバー21と共通の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。
ロックアップクラッチ24は、ロックアップピストン25を備えている。ロックアップピストン25は、フロントカバー21とタービンランナ23との間に設けられている。ロックアップクラッチ24は、ロックアップピストン25とフロントカバー21との間の解放油室26の油圧とロックアップピストン25とポンプインペラ22との間の係合油室27の油圧との差圧により、ロックアップオン(係合)/オフ(解放)される。すなわち、解放油室26の油圧が係合油室27の油圧よりも高い状態では、その差圧により、ロックアップピストン25がフロントカバー21から離間し、ロックアップオフとなる。係合油室27の油圧が解放油室26の油圧よりも高い状態では、その差圧により、ロックアップピストン25がフロントカバー21に押し付けられて、ロックアップオンとなる。
ロックアップオフの状態では、E/G出力軸11が回転されると、ポンプインペラ22が回転する。ポンプインペラ22が回転すると、ポンプインペラ22からタービンランナ23に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ23で受けられて、タービンランナ23が回転する。このとき、トルクコンバータ20の増幅作用が生じ、タービンランナ23には、E/G出力軸11のトルクよりも大きなトルクが発生する。
ロックアップオンの状態では、E/G出力軸11が回転されると、E/G出力軸11、ポンプインペラ22およびタービンランナ23が一体となって回転する。
CVT30は、トルクコンバータ20から入力される動力を適宜に変速してデファレンシャルギヤ40に伝達する。CVT30は、インプット軸31、アウトプット軸32、ベルト変速機構33、前減速機構34および前進クラッチ35を備えている。
インプット軸31は、トルクコンバータ20のタービンランナ23に連結され、タービンランナ23と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
アウトプット軸32は、インプット軸31と平行に設けられている。アウトプット軸32には、出力ギヤ36が相対回転不能に支持されている。出力ギヤ36は、デファレンシャルギヤ40(デファレンシャルギヤ40のリングギヤ)と噛合している。
ベルト変速機構33は、プライマリ軸41と、プライマリ軸41と平行に設けられたセカンダリ軸42と、プライマリ軸41に相対回転不能に支持されたプライマリプーリ43と、セカンダリ軸42に相対回転不能に支持されたセカンダリプーリ44と、プライマリプーリ43とセカンダリプーリ44とに巻き掛けられたベルト45とを備えている。
プライマリプーリ43は、プライマリ軸41に固定された固定シーブ51と、固定シーブ51にベルト45を挟んで対向配置され、プライマリ軸41にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ52とを備えている。可動シーブ52に対して固定シーブ51と反対側には、プライマリ軸41に固定されたシリンダが設けられ、可動シーブ52とシリンダとの間に、油圧室が形成されている。
セカンダリプーリ44は、セカンダリ軸42に固定された固定シーブ53と、固定シーブ53にベルト45を挟んで対向配置され、セカンダリ軸42にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ54とを備えている。可動シーブ54に対して固定シーブ53と反対側には、セカンダリ軸42に固定されたシリンダが設けられ、可動シーブ54とシリンダとの間に、油圧室が形成されている。回転軸線方向において、固定シーブ53と可動シーブ54との位置関係は、プライマリプーリ43の固定シーブ51と可動シーブ52との位置関係と逆転している。
ベルト変速機構33では、プライマリプーリ43の油圧室およびセカンダリプーリ44の油圧室に供給される油圧がそれぞれ制御されて、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44の各溝幅が変更されることにより、ベルト変速比(プーリ比)が連続的に無段階で変更される。
具体的には、ベルト変速比が小さくされるときには、プライマリプーリ43(油圧室)に供給される油圧が上げられる。これにより、プライマリプーリ43の可動シーブ52が固定シーブ51側に移動し、固定シーブ51と可動シーブ52との間隔(溝幅)が小さくなる。これに伴い、プライマリプーリ43に対するベルト45の巻きかけ径が大きくなり、セカンダリプーリ44の固定シーブ53と可動シーブ54との間隔(溝幅)が大きくなる。その結果、プライマリプーリ43とセカンダリプーリ44とのプーリ比が小さくなる。
ベルト変速比が大きくされるときには、プライマリプーリ43に供給される油圧が下げられる。これにより、セカンダリプーリ44の推力(セカンダリ推力)に対するプライマリプーリ43の推力(プライマリ推力)の比である推力比が小さくなり、セカンダリプーリ44の固定シーブ53と可動シーブ54との間隔が小さくなるとともに、固定シーブ51と可動シーブ52との間隔が大きくなる。その結果、プライマリプーリ43とセカンダリプーリ44とのプーリ比が大きくなる。
一方、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44の推力は、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44とベルト45との間で滑り(ベルト滑り)が生じない大きさを必要とする。そのため、ベルト滑りを生じない必要十分な挟圧が得られるよう、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44に供給される油圧が制御される。
前減速機構34は、インプット軸31に入力される動力を逆転かつ減速させてプライマリ軸41に伝達する構成である。具体的には、前減速機構34は、インプット軸31に相対回転不能に支持されるインプット軸ギヤ61と、インプット軸ギヤ61よりも大径で歯数が多く、プライマリ軸41にスプライン嵌合により相対回転不能に支持されて、インプット軸ギヤ61と噛合するプライマリ軸ギヤ62とを含む。
前進クラッチ35は、アウトプット軸32とセカンダリ軸42との間に設けられている。前進クラッチ35は、油圧式の摩擦クラッチであり、油圧により係合し、アウトプット軸32とセカンダリ軸42とを直結する。したがって、前進クラッチ35の係合状態では、アウトプット軸32とセカンダリ軸42との間で動力が伝達され、アウトプット軸32とセカンダリ軸42とが一体となって回転する。一方、前進クラッチ35から油圧が開放されると、前進クラッチ35が解放される。前進クラッチ35の解放により、アウトプット軸32とセカンダリ軸42とが分離して、アウトプット軸32とセカンダリ軸42との間での動力の伝達が遮断される。
モータジェネレータ50は、前車軸4Fに接続されている。具体的には、前車軸4Fは、デファレンシャルギヤ40を挟んで左側および右側に、それぞれ前輪軸4FL,4FRを備えている。前輪軸4FL,4FRは、それぞれ前輪5FL,5FRに接続されている。右の前輪軸4FRには、第1伝達ギヤ71が相対回転不能に支持されている。モータ付トランスアクスル3には、伝達軸72が右の前輪軸4FRと平行に設けられている。伝達軸72には、第2伝達ギヤ73が相対回転不能に支持されており、第2伝達ギヤ73は、第1伝達ギヤ71と噛合している。モータジェネレータ50のモータ回転軸74は、互いに噛合する2個のかさ歯車からなる軸線方向変換機構75を介して、伝達軸72に接続されている。この構成により、右の前輪軸4FRとモータジェネレータ50のモータ回転軸74との間で駆動力が伝達される。
車両1の車室内には、運転者が操作可能な位置に、シフトレバー(セレクトレバー)が配設されている。シフトレバーの可動範囲には、たとえば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジションおよびD(ドライブ)ポジションがこの順に一列に並べて設けられている。
シフトレバーがPポジションに位置する状態では、前進クラッチ35が解放され、パーキングロックギヤ(図示せず)が固定されることにより、CVT30の変速レンジの1つであるPレンジが構成される。また、シフトレバーがNポジションに位置する状態では、前進クラッチ35が解放されて、パーキングロックギヤが固定されないことにより、CVT30の変速レンジの1つであるNレンジが構成される。
シフトレバーがDポジションに位置する状態では、CVT30の変速レンジの1つである前進レンジが構成される。エンジン2の動作時には、前進クラッチ35が係合される。一方、エンジン2の非作動時(停止時)には、前進クラッチ35が解放される。前進クラッチ35が係合されている状態で、エンジン2からトルクコンバータ20を介してインプット軸31に入力される動力は、前減速機構34により逆転かつ減速されて、ベルト変速機構33のプライマリ軸41に伝達され、プライマリ軸41およびプライマリプーリ43を回転させる。プライマリプーリ43の回転は、ベルト45を介して、セカンダリプーリ44に伝達され、セカンダリプーリ44およびセカンダリ軸42を回転させる。前進クラッチ35が係合されているので、セカンダリ軸42と一体となって、アウトプット軸32が回転する。
アウトプット軸32の回転は、出力ギヤ36を介して、デファレンシャルギヤ40に伝達される。これにより、左右の前輪軸4FL,4FR(前車軸4F)および左右の前輪5FL,5FRが前進方向に回転する。
シフトレバーがRポジションに位置する状態では、CVT30の変速レンジの1つである後進レンジが構成される。後進レンジでは、たとえば、前進クラッチ35が解放されて、モータジェネレータ50が駆動される。モータジェネレータ50が発生する動力は、モータ回転軸74から軸線方向変換機構75を介して伝達軸72に伝達される。そして、伝達軸72から第2伝達ギヤ73および第1伝達ギヤ71を介して前輪軸4FRに動力が伝達され、その動力が右の前輪軸4FRを回転させる。また、前輪軸4FRの回転がデファレンシャルギヤ40を介して左の前輪軸4FLに伝達され、前輪軸4FLが回転する。これにより、左右の前輪5FL,5FRが後進方向に回転する。
なお、CVT30に前後進切替機構が設けられて、後進レンジでは、前進クラッチ35が係合された状態で、アウトプット軸32に伝達されるエンジン2の動力が前後進切替機構により前進時と逆転されて、その動力により左右の前輪軸4FL,4FRおよび左右の前輪5FL,5FRが後進方向に回転されてもよい。
<係合制御>
図3は、エンジン回転数、タービン回転数、ロックアップ圧、変速比、アウトプット回転数、セカンダリ回転数およびクラッチ圧の時間変化の一例を示す図である。
車両1では、停車状態からモータジェネレータ50単独の動力による発進後、エンジン2が始動されて、そのモータジェネレータ50単独の動力によるEV走行からエンジン2およびモータジェネレータ50の各動力を併用するHV走行に移行される。
EV走行からHV走行への移行時には、ECU6により、エンジン2の回転数の目標である目標エンジン回転数が設定されて、エンジン2のクランキングが開始される(時刻T1)。目標エンジン回転数は、たとえば、一定回転数から時間経過に伴って一定の変化率で漸増するように設定される。
また、ECU6により、CVT30の変速比の目標である目標変速比が設定される(時刻T1)。目標変速比は、たとえば、一定時間、一定の変速比に保持された後、その変速比から時間経過に伴って一定の変化率で漸減するように設定される。目標変速比の設定に伴い、CVT30の実際の変速比である実変速比を目標変速比に一致させるために、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44に供給される油圧の制御が開始される。
EV走行中は、トルクコンバータ20のロックアップクラッチ24およびCVT30の前進クラッチ35の両方が解放されている。エンジン2のクランキングの開始後、目標変速比が一定の変速比に保持される期間が経過したことに応じて、ECU6により、ロックアップクラッチ24を係合させるべく、係合油室27に供給される油圧であるロックアップ圧の制御が開始される(時刻T2)。このロックアップ制御では、ロックアップ圧が所定のパターンで上昇され、それに伴って、トルクコンバータ20のタービンランナ23の回転数であるタービン回転数がエンジン回転数に近づくように上昇する。
また、ロックアップ制御が開始されて、ロックアップクラッチ24が伝達トルク容量を持ち始めると、CVT30の実変速比が0から急に上昇する(時刻T2)。その後は、プライマリプーリ43およびセカンダリプーリ44に供給される油圧が制御されることにより、実変速比が目標変速比に一致するように変化する。
ロックアップ圧が一定圧まで上昇すると、ロックアップクラッチ24が完全に係合した状態となる(時刻T3)。ロックアップクラッチ24が完全係合すると、ロックアップクラッチ圧が一定圧から所定の最大圧まで上げられる。
一方、ロックアップクラッチ24が完全に係合した後、実変速比の変化により、セカンダリ軸42の回転数であるセカンダリ回転数がアウトプット軸32の回転数であるアウトプット回転数とほぼ一致した状態になると、つまりセカンダリ回転数とアウトプット回転数との回転数差が所定の同期判定値まで小さくなると、ECU6により、前進クラッチ35を係合させるべく、前進クラッチ35に供給される油圧であるクラッチ圧の制御が開始される(時刻T4)。そして、前進クラッチ35が完全に係合すると、クラッチ圧が所定の最大圧に上げられて(時刻T5)、ロックアップクラッチ24および前進クラッチ35をそれぞれ係合させる制御が終了される。
<作用効果>
以上のように、EV走行中にエンジン2が始動されるときには、エンジン2のクランキングの開始後に、CVT30の変速比が変更されて、前進クラッチ35の前後の回転数差、つまりセカンダリ回転数とアウトプット回転数との回転数差が小さくされる。そして、その回転数差が所定の同期判定値まで小さくなったことに応じて、前進クラッチ35が係合される。これにより、前進クラッチ35がその前後に回転数差がある状態で係合されることを抑制でき、前進クラッチ35の係合時にショックが生じることを抑制できる。
また、前進クラッチ35の係合前に、トルクコンバータ20のタービンランナ23側がフリーの状態で、ロックアップクラッチ24が係合されることにより、ロックアップクラッチ24の係合によるショックが発生することを抑制できる。しかも、ロックアップクラッチ24がエンジン2の始動開始後の比較的早期の段階で係合されるので、トルクコンバータ20のトルク伝達効率を向上させることができ、ひいては車両1の走行燃費を向上させることができる。
よって、モータジェネレータ50の動力により走行するEV走行からエンジン2とモータジェネレータ50とを併用して走行するHV走行への移行時に適した制御を実行することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、車両1にモータ付トランスアクスル3が備えられた構成を取り上げたが、図4に示されるように、モータジェネレータ50は、トランスアクスル3から切り離されて、後車軸4Rとの間で駆動力を伝達可能に、後車軸4Rに接続されていてもよい。この構成によっても、前述の実施形態の構成と同様の作用効果を奏することができる。
また、車両1は、FF方式を採用しているとしたが、エンジン2で発生するエンジントルクが前車軸4Fおよび後車軸4Rに配分されて、前輪5FL,5FRおよび後輪5RL,5RRの全輪が駆動輪となる4WD(four-wheel-drive:四輪駆動)方式を採用したものであってもよい。
さらに、CVT30に代えて、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)が採用されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
5FL,5FR:前輪(車輪)
5RL,5RR:後輪(車輪)
6:ECU(制御装置、始動手段、変速制御手段、前進クラッチ係合手段、ロックアップクラッチ係合手段)
20:トルクコンバータ
24:ロックアップクラッチ
35:前進クラッチ
50:モータジェネレータ(モータ)

Claims (2)

  1. エンジンと前記エンジンからの動力を変速する変速機構を含む自動変速機との間に、油圧により係合/解放されるロックアップクラッチを備えるトルクコンバータが設けられ、前記変速機構と車輪との間に、動力を伝達/遮断するために油圧により係合/解放される前進クラッチが設けられ、前記前進クラッチよりも前記車輪側に、前記車輪に伝達される動力を発生するモータが設けられた車両に用いられる制御装置であって、
    前記ロックアップクラッチおよび前記前進クラッチの両方が開放されて、前記モータの動力により走行するEV走行中に、前記エンジンを始動させる始動手段と、
    前記始動手段による前記エンジンの始動のためのクランキングの開始後に、前記前進クラッチの前後の回転数差が小さくなるように、前記変速機構の変速比を変更する変速制御手段と、
    前記変速制御手段による前記変速比の変更により前記回転数差が所定の同期判定値まで小さくなったことに応じて、前記前進クラッチを係合させる前進クラッチ係合手段と、を含む、制御装置。
  2. 前記前進クラッチ係合手段による前記前進クラッチの係合前に、前記ロックアップクラッチを係合させるロックアップクラッチ係合手段、をさらに含む、請求項1に記載の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012245833A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Fuji Heavy Ind Ltd ハイブリッド車両の制御装置
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