JP2022022048A - ドアシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア周辺のヒト(乗客等)にとって良好な環境をもたらすドアシステムを提供する。【解決手段】ドアシステムは、第1戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで第1戸先ローラの回転を選択的に規制する第1規制部材と、第2戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで第2戸先ローラの回転を選択的に規制する第2規制部材と、第1規制部材及び第2規制部材の動作を制御する回転規制制御部とを有する。【選択図】 図3B

Description

本発明は、電車等で用いられる一対のスライドドアを備えるドアシステム等に関し、よ
り詳細には、スライドドア間に異物等が挟まったときなどに対応可能なドアシステムに関
する。
従来、電車等では、一対のスライドドアを互いに接触及び離間させることで閉状態及び
開状態を切り替えるドアシステム(戸閉装置)が用いられている。このようなドアシステ
ムとしては、スライドドア毎にモータを設けるリニアモータ方式、1つのモータで両スラ
イドドアを開閉するFPCM(Flat Cup Permanent Magnet Motor)方式等が存在する。
図8A(a)は、従来技術に係るリニアモータ方式のドアシステム800の全閉状態を
示す図であり、図8A(b)は、従来技術に係るリニアモータ方式のドアシステム800
の全開状態を示す図である。ドアシステム800では、(図中向かって)左ドア810a
及び右ドア810bそれぞれにリニアモータ820a、820bが設けられる。図8A(
a)及び図8A(b)に示すように、左ドア810a及び右ドア810bは、リニアモー
タ820a、820bの可動子822a、822bの変位に伴って開閉動作をする。
図8B(a)は、従来技術に係るFPCM方式のドアシステム850の全閉状態を示す
図であり、図8B(b)は、従来技術に係るFPCM方式のドアシステム850の全開状
態を示す図である。ドアシステム850では、ラックアンドピニオン構造(ピニオン87
0、並びに、上ラック880及び下ラック890)が設けられる。ピニオン870は、図
示しない1つのモータの回転軸に連結されている。モータの回転に伴ってピニオン870
が図8B(a)の矢印A1の方向に回転すると、上ラック880は、図8B(a)中、右
側に向かって移動し(矢印A2)、下ラック890は、図8B(a)中、左側に向かって
移動する(矢印A3)。上ラック880は、第1連結具882を介して右ドア860bに
連結され、下ラック890は、第2連結具892を介して左ドア860aに連結されてい
る。従って、上ラック880が、図8B(a)中、右側に向かって移動すると(矢印A2
)、右ドア860bも同じ方向に移動する(矢印A4)。また、下ラック890が、図8
B(a)中、左側に向かって移動すると(矢印A3)、左ドア860aも同じ方向に移動
する(矢印A5)。これにより、ドア860a、860bは開状態となる(全開状態とし
て、図8B(b))。一方、ドア860a、860bを閉状態にするときは、モータによ
ってピニオン870を逆回転させて、上ラック880及び右ドア860b並びに下ラック
890及び左ドア860aを、図8B(a)の各矢印とは逆方向に、それぞれ移動させる
また、従来の乗客輸送用の車両扉において、乗客の指や手が車両の戸袋に引き込まれる
指詰めを確実に防止することができる指詰防止技術が提案されている(特許文献1)。す
わなち、特許文献1には、車両扉の戸袋の車両内部における縁部に沿って縦方向に延びる
縦ローラを配置し、扉が開方向に移動するとき前記縦ローラが扉の移動方向とは反対方向
に回転駆動されるようにしたことを特徴とする車両扉における指詰防止装置が開示されて
いる。
また、もしドアに手や物などが挟まってしまった場合でも、簡単に抜くことができるド
ア技術が提案されている(特許文献2)。すなわち、特許文献2には、横にスライドして
開閉するドアにおいて、手や物などが挟まれた時、引っ張ると簡単に抜ける事ができるよ
う、緩衝部分を回転ローラにした、挟まれ事故防止ドアが開示されている。
特開2000-159102号公報 実用新案登録第3168051号公報
しかしながら、ドアの先端部分に設けたローラを用いた構成においても、そのようなロ
ーラの構造には改善の余地がある。例えば、特許文献1及び特許文献2のローラは、ドア
の開閉状態にかかわらず常に回転が可能となっており、ドア周辺のヒト(乗客等)にとっ
て必ずしも利便性に優れているとは言えない。
本発明は、上記のような課題を考慮したものであり、ドア周辺のヒト(乗客等)にとっ
てさらに良好な環境をもたらすドアシステムを提供することを目的とする。
そこで、本発明の一実施形態にかかるドアシステムは、互いに接触して閉状態となり且
つ互いに離間して開状態となる第1スライドドア及び第2スライドドアと、前記第1スラ
イドドア及び前記第2スライドドアをスライドさせる駆動手段とを備えるものであって、
前記第1スライドドアは、前記第2スライドドアの戸先に面して設けられ且つ上下方向の
第1回転軸を有する第1戸先ローラを備え、前記第2スライドドアは、前記第1スライド
ドアの戸先に面して設けられて前記閉状態のとき前記第1戸先ローラと接触し且つ上下方
向の第2回転軸を有する第2戸先ローラを備え、前記ドアシステムは、前記第1戸先ロー
ラに対して接触及び離間を行うことで前記第1戸先ローラの回転を選択的に規制する第1
規制部材と、前記第2戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで前記第2戸先ローラ
の回転を選択的に規制する第2規制部材と、前記第1規制部材及び前記第2規制部材の動
作を制御する回転規制制御部とをさらに有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、第1・第2スライドドアが閉動作に際し、第1・第2戸
先ローラが互いに接触する。例えば、閉動作の最中に第1・第2規制部材により第1・第
2戸先ローラを回転可とすれば、第1・第2スライドドア間に何かが挟まったときに取出
しが容易となる。また、第1・第2スライドドアが例えば全閉状態又は全開状態のとき、
第1・第2規制部材により第1・第2戸先ローラを回転不可とすれば、第1・第2戸先ロ
ーラの余計な回転を防止可能となる。
前記ドアシステムは、前記第1戸先ローラに対して上下方向の外側に位置して前記第1
スライドドアの戸先側に設けられ且つ第1極性を有する第1電極板と、前記第2戸先ロー
ラに対して上下方向の外側に位置して前記第1電極板と対向するように前記第2スライド
ドアの戸先側に設けられ且つ前記第1極性と反対の第2極性を有する第2電極板とを備え
てもよい。
これにより、第1・第2スライドドアには、互いに極性が異なる第1・第2電極板が対
向配置される。従って、第1・第2スライドドアの閉状態を強固にすることが可能となる
。なお、第1・第2電極板は、上下方向において、第1・第2戸先ローラの外側に位置し
ているため、第1・第2戸先ローラに位置的に干渉することはない。
前記ドアシステムは、前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラの接触時の衝撃を前記
第1スライドドア側で和らげる第1減衰部材と、前記第1戸先ローラと前記第2戸先ロー
ラの接触時の衝撃を前記第2スライドドア側で和らげる第2減衰部材とを備えてもよい。
これにより、第1・第2スライドドアが閉状態となったときに第1・第2戸先ローラ間
に発生する衝撃を第1・第2減衰部材により和らげることが可能となる。従って、第1・
第2戸先ローラ間に挟まったものを保護することができる。
前記ドアシステムは、前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラとが接触して前記第1
戸先ローラが前記第1スライドドアの根元側に変位したときに前記第1戸先ローラと摩擦
接触する第1ストッパと、前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラとが接触して前記第
2戸先ローラが前記第2スライドドアの根元側に変位したときに前記第2戸先ローラと摩
擦接触する第2ストッパとを備えてもよい。
これにより、第1・第2戸先ローラが接触して第1戸先ローラが第1スライドドアの根
元側に変位したとき、第1戸先ローラと第1ストッパが摩擦接触することで、第1戸先ロ
ーラの不要な回転を抑制することが可能となる。同様に、第1・第2戸先ローラが接触し
て第2戸先ローラが第2スライドドアの根元側に変位したとき、第2戸先ローラと第2ス
トッパが摩擦接触することで、第2戸先ローラの不要な回転を抑制することが可能となる
前記第1減衰部材及び前記第2減衰部材はアクティブサスペンションとしてもよい。そ
の場合、前記ドアシステムは、前記第1減衰部材及び前記第2減衰部材のダンピング力を
制御するダンピング力制御部を備えてもよい。また、前記ダンピング力制御部は、前記第
1戸先ローラと前記第2戸先ローラが非接触のときの前記ダンピング力よりも、接触のと
きの前記ダンピング力を小さくしてもよい。
これにより、第1・第2戸先ローラの接触時には、第1・第2減衰部材を相対的に柔ら
かくし、第1・第2戸先ローラの衝突の衝撃を和らげることが可能となる。加えて、第1
・第2ストッパを設ける場合、第1・第2戸先ローラの押込みを容易化することで第1・
第2戸先ローラと第1・第2ストッパの接触を容易化することが可能となる。また、第1
・第2戸先ローラの非接触時には、第1・第2減衰部材を相対的に固くし、第1・第2戸
先ローラを回転し易くし、第1・第2戸先ローラ間に何かが挟まったときに取り出し易く
すると共に、第1・第2戸先ローラの不要な揺れを抑制することが可能となる。
前記回転規制制御部は、前記第1スライドドアと前記第2スライドドアの閉動作中に、
前記スライドドア間の距離が所定の範囲内にあるときは、前記第1規制部材及び前記第2
規制部材を非作動として前記第1戸先ローラ及び前記第2戸先ローラの回転を許容しても
よい。また、前記回転規制制御部は、前記距離が所定の範囲外にあるときは、前記第1規
制部材及び前記第2規制部材を作動させて前記第1戸先ローラ及び前記第2戸先ローラの
回転を規制してもよい。これにより、第1・第2スライドドアの閉動作終了後(換言する
と、第1・第2戸先ローラの回転が不要であるとき)は、第1・第2戸先ローラの不要な
回転を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態によれば、ドア周辺のヒト(乗客等)にとってさらに良好な環境を
もたらすことが可能となる。
本発明の一実施形態に係るドアシステムを備える鉄道列車を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るドアシステムを作動させるための周辺装置等を概念的に示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対の一部を示す正面図である。 図3B(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態)を模式的に示す水平断面図であり、図3B(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す水平断面図であり、図3B(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である。 図3C(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第1例としての第1規制部材が非作動状態(開状態)であるときを模式的に示す平面図であり、図3C(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第1例としての第1規制部材が作動状態(閉状態)であるときを模式的に示す平面図である。 図3D(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第2例としての第1規制部材が非作動状態(開状態)であるときを模式的に示す平面図であり、図3D(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第2例としての第1規制部材が作動状態(閉状態)であるときを模式的に示す平面図である。 図4(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例2に係るドア対の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態)を模式的に示す水平断面図であり、図4(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例2に係るドア対の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す水平断面図であり、図4(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例2に係るドア対の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である。 図5(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例3に係るドア対の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態)を模式的に示す水平断面図であり、図5(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例3に係るドア対の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す水平断面図であり、図5(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例3に係るドア対の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である。 図6(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例4に係るドア対の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態)を模式的に示す水平断面図であり、図6(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例4に係るドア対の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す水平断面図であり、図6(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例4に係るドア対の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける変形例に係る左スライドドアの一部を模式的に示す水平断面図である。 図8A(a)は、従来技術に係るリニアモータ方式のドアシステムの全閉状態を示す図であり、図8A(b)は、従来技術に係るリニアモータ方式のドアシステムの全開状態を示す図である。 図8B(a)は、従来技術に係るFPCM方式のドアシステムの全閉状態を示す図であり、図8B(b)は、従来技術に係るFPCM方式のドアシステムの全開状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるドアシステム等について、図面を参照しながら詳細
に説明する。なお、本発明にかかる以下の実施形態は、説明の便宜上、鉄道車両を例にと
って説明したが、本発明はこれに制限されるものではなく、発明の趣旨に照らして不合理
でない限り、モノレール、ロープウェー、駅のホームドア、エレベータ等の他の車両や他
の装置にも適用できる。
[鉄道列車の全体構成]
図1に、本発明の一実施形態に係るドアシステム110を適用した鉄道列車100を模
式的に示す。鉄道列車100は、全てを図示しない複数の鉄道車両102(以下「車両1
02」ともいう。)を含む。図1では、1台の車両102のみを示しているが、鉄道列車
100には図示しない別の車両も含まれる。
図1に示すように、ドアシステム110は、一実施形態において、ドア対130と、ド
ア駆動装置140と、ドア制御装置150と、通信線160とを有する。運転台120は
、鉄道列車100全体を運転するための部位であり、図示しないアクセル操作子、ブレー
キ操作子等を含む。一実施形態において、運転台120には、ドア対130の開閉を制御
するドアスイッチ(図示せず)も含まれる。また、他の実施形態においては、ドア対13
0の開閉を制御するスイッチは自動化されており、このスイッチ機構は、運転台120、
ドア制御装置150、あるいは図示しない他の装置に実装されることもある。この意味に
おいて、運転台120は、必ずしもドアシステム110の必須の構成ではない。
ドア対130は、車両102の両側面に複数設けられ、それぞれが左スライドドア13
2a及び右スライドドア132b(以下「スライドドア132a、132b」、「左右ド
ア132a、132b」又は「ドア132a、132b」ともいう。)を含む。ドア駆動
装置140(駆動手段)は、ドア132a、132bをスライドさせてドア132a、1
32bを開閉する装置である。ドア駆動装置140には、これらに限定されるものではな
いが、例えば、図8A(a)及び図8A(b)に示されるリニアモータ方式のドア駆動機
構や、図8B(a)及び図8B(b)に示されるFPCM方式のドア駆動機構が採用され
うる。また、他の公知のドア駆動装置が採用されてもよい。ドア対130やドア駆動装置
140のさらなる詳細については、図3A等を参照して後述する。
図2は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおけるドア制御装置150及びその
周辺装置等を模式的に示す。図2に示すように、ドア制御装置150は、ドアセンサ15
1と、制御部152と、記憶部153と、報知部154とを有する。ドアセンサ151は
、本発明の一実施形態において、後述する第1電極版326a及び第2電極板326bの
接触を、電極板326a及び326bの接触に伴う電流の変化により検出する。電極板3
26a及び326bの接触の検出に加えて、又はこれに代えて、ドアセンサ151は、ド
ア132a及び132b間の距離D(左右ドアの開き幅である)を検出するよう構成され
てもよい。
制御部152は、ドア132a、132b及びその周辺装置等を制御する。一実施形態
において、制御部152は、ドア駆動装置140に対してドア開閉信号を送信してドア1
32a、132bの開閉動作を制御するドア開閉制御を実行するドア開閉制御部としての
機能を有する。また、一実施形態において、制御部152は、後述する第1規制部材及び
第2規制部材の動作を制御するローラ回転規制制御を実行する回転規制制御部としての機
能を有する。記憶部153は、制御部152の動作に必要なプログラム及びデータを記憶
すると共に、制御部152の動作中に一時的な記憶領域として機能する。報知部154は
、周囲のヒト(乗客等)に対して視覚又は聴覚による報知機能を有し、例えば、ドア13
2a、132bの上方に配置された表示器を含む。通信線160は、運転台120と、各
車両102の各ドア制御装置150とを結ぶ電気ケーブルであり、運転台120と各ドア
制御装置150との間で信号を伝搬する。なお、通信線160の一部は、無線としてもよ
い。
[実施例1に係るドア対300]
図3Aは、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対30
0の一部を示す正面図である。図3B(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステム
における実施例1に係るドア対300の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態
から全閉状態へ向かう途中状態)を模式的に示す水平断面図である。図3B(b)は、本
発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対300の一部の第2
状態(移行状態)を模式的に示す水平断面図である。図3B(c)は、本発明の一実施形
態に係るドアシステムにおける実施例1に係るドア対300の一部の第3状態(全閉状態
)を模式的に示す水平断面図である。
図3B(a)から(c)へ向かう様子は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにお
けるドア対300が、全開状態(あるいは全開状態から全閉状態へ向かう途中状態)から
全閉状態へ向かってドアを閉めていく様子を例示している(図3C~図6についても同様
である)。
ドア対300は、左スライドドア310a及び右スライドドア310bを含む。ドア3
10a、310bは、互いに接触して閉状態となり且つ互いに離間して開状態となる。図
3A、図3B(a)等に示すように、左ドア310aは、ドア本体320aと、第1戸先
ローラ322aと、第1規制部材324aと、第1電極板326aと、第1減衰部材32
8aと、第1ストッパ330aとを有する。
第1戸先ローラ322a(以下「戸先ローラ322a」又は「ローラ322a」ともい
う。)は、右スライドドア310bの戸先に面して設けられ、上下方向の回転軸332a
(第1回転軸)を有する(図3B(a)等参照)。第1規制部材324a(以下「規制部
材324a」ともいう。)は、制御部152(図1及び図2)からの指令信号に基づいて
、第1戸先ローラ322a(の回転軸332a)に対して接触動作及び離間動作を行うこ
とで第1戸先ローラ322aの回転を選択的に規制する。第1規制部材324a等の具体
的な構成例は、図3C(a)、図3C(b)、図3D(a)、図3D(b)を参照して後
述する。
第1電極板326a(以下「電極板326a」ともいう。)は、第1戸先ローラ322
aに対して上下方向の外側に位置して(図3Aの例では、第1戸先ローラ322aの上外
側に位置して)左ドア310aの戸先側に設けられる。第1電極板326aの先端部は、
第1極性(例えばN極)を有する。
第1減衰部材328aは、第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322bの接触時
の衝撃を左ドア310a側で和らげる。実施例1において、第1減衰部材328aは、コ
イルばねである。第1減衰部材328aがあることで、ローラ322a、322bの接触
時にローラ322aがドア本体320aに対して押込み動作をすることができる。この押
込み動作の幅は、一例として、1mm~十数mm程度である。第1ストッパ330aは、
第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322bとが接触して第1戸先ローラ322a
が左ドア310aの根元側に変位したときに第1戸先ローラ322aと摩擦接触する(図
3B(c))。第1ストッパ330aは、ドア本体320aの先端側(右ドア310bに
面する側)の凹部面として構成される。なお、図3A及び図3B(a)~図3B(c)の
例では、第1規制部材324aが存在するため、第1減衰部材328a及び第1ストッパ
330aを省略することもできる。図3A及び図3B(a)~図3B(c)の例では、第
1規制部材324a、第1減衰部材328a及び第1ストッパ330aを有する構成とな
っているため、第1戸先ローラ322aの回転抑止力は一層高いものとなっている。
右ドア310bは、左ドア310aと同様の構成を有する。すなわち、右ドア310b
は、ドア本体320bと、第2戸先ローラ322bと、第2規制部材324bと、第2電
極板326bと、第2減衰部材328bと、第2ストッパ330bとを有する。
第2戸先ローラ322b(以下「戸先ローラ322b」ともいう。)は、左ドア310
aの戸先に面して設けられ、閉状態のとき第1戸先ローラ322aと接触する(図3B(
b)及び図3B(c))。第2戸先ローラ322bは、上下方向の回転軸332b(第2
回転軸)を有する(図3B(a)等)。第2規制部材324b(以下「規制部材324b
」ともいう。)は、制御部152(図1及び図2)からの指令信号に基づいて、第2戸先
ローラ322b(の回転軸332b)に対して接触動作及び離間動作を行うことで第2戸
先ローラ322bの回転を選択的に規制する。
第2電極板326b(以下「電極板326b」ともいう。)は、第2戸先ローラ322
bに対して上下方向の外側に位置して(図3Aの例では第2戸先ローラ322bの上外側
に位置して)右ドア310bの戸先側に設けられる。第2電極板326bの先端部は、第
1電極板326aの先端部の第1極性(例えばN極)とは反対の第2極性(例えばS極)
を有する。このため、電極板326a、326bが互いに接近すると、互いに引き寄せ合
う。
第2減衰部材328bは、第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322bの接触時
の衝撃を右ドア310b側で和らげる。実施例1において、第2減衰部材328bは、コ
イルばねである。第2減衰部材328bがあることで、ローラ322a、322bの接触
時にローラ322bがドア本体320bに対して押込み動作をすることができる。この押
込み動作の幅は、一例として、1mm~十数mm程度である。第2ストッパ330bは、
第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322bとが接触して第2戸先ローラ322b
が右ドア310bの根元側に変位したときに第2戸先ローラ322bと摩擦接触する(図
3B(c))。第2ストッパ330bは、ドア本体320bの先端側(左ドア310aに
面する側)の凹部面として構成される。なお、図3A及び図3B(a)~図3B(c)の
例では、第2規制部材324bが存在するため、第2減衰部材328b及び第2ストッパ
330bを省略することもできる。
[実施例1で利用可能な第1規制部材324a・第2規制部材324bの例]
図3C(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第1例としての
第1規制部材324aが非作動状態(開状態)であるときを模式的に示す平面図である。
図3C(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第1例としての第
1規制部材324aが作動状態(閉状態)であるときを模式的に示す平面図である。図3
C(a)及び図3C(b)に示す第1例の第1規制部材324aの構成は、第2規制部材
324bにも同様に適用可能である。図3C(a)及び図3C(b)に示すように、第1
例の第1規制部材324aは、第1戸先ローラ322aの軸部332aを挟むことが可能
な第1ハンド部350a及び第2ハンド部350b(以下「ハンド部350a、350b
」ともいう。)を有する。ハンド部350a、350bは、それぞれ中央ゴム352と、
磁石354とを有する。中央ゴム352のうち軸部332aに接する側の面には、軸部3
32aの形状に合わせた凹部を形成してもよい。このような凹部形成により、上下の中央
ゴム352は、軸部332aをより大きな接触面積で挟み込むことができ、軸部332a
の回転抑止力が高まる。
また、磁石354は、中央ゴム352の両脇に配置され、中央ゴム352よりも軸部3
32a側に突出している。磁石354は、永久磁石であるが、電磁石で構成してもよい。
軸部332aを挟んで対向する磁石354の極性は互いに反対である。
ハンド部350a及び350bは、図示しないアクチュエータ(ハンド部アクチュエー
タ)により軸部332aに対して挟み込み可能である。図3C(a)に示すように、第1
規制部材324aが非作動状態であるとき、ハンド部350a及び350bは軸部332
aから離間し、開状態となる。この状態では、ローラ322aは、回転自在である。一方
、図3C(b)に示すように、第1規制部材324aが作動状態であるとき、ハンド部3
50a及び350bは軸部332aを挟み込むことにより接触(摩擦接触)し、閉状態と
なる。この状態では、ローラ322aは、回転が規制される。なお、各ハンド部350a
及び350bの両脇にはそれぞれ磁石354が設けられているため、閉状態におけるロー
ラ322aの回転規制をより強固にすることができる。また、ローラ322aが例えば金
属製である場合、軸部332aにおけるハンド部350a及び350bによって挟み込ま
れる部分には、その周囲にゴム(軸被覆ゴム)を接着あるいは固着等するなど、ずれない
ような方法で取り付けてもよい。そのような軸被覆ゴムを設けることで、ハンド部350
a及び350bと中央ゴム352との摩擦を大きくすることができ、閉状態におけるロー
ラ322aの回転規制をより強固にすることができる。
図3D(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第2例としての
第1規制部材324aが非作動状態(開状態)であるときを模式的に示す平面図である。
図3D(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムで利用可能な第2例としての第
1規制部材324aが作動状態(閉状態)であるときを模式的に示す平面図である。図3
D(a)及び図3D(b)に示す第2例の第1規制部材324aの構成は、第2規制部材
324bにも同様に適用可能である。
図3D(a)及び図3D(b)に示すように、第2例の第1規制部材324aは、第1
戸先ローラ322aの軸部332aを挟むことが可能な第1ハンド部360a及び第2ハ
ンド部360b(以下「ハンド部360a、360b」ともいう。)を有する。ハンド部
360a及び360bは、それぞれ、ハンド部本体362と制止爪364とを有する。図
中、制止爪364の数はハンド部本体につき2つずつ設けられているが、本発明はこれに
制限されるものではない。1つであったり、3つ以上の爪を設けたりすることもできる。
第1戸先ローラ322aの軸部332aには、歯車370が固定取付けされている。
一実施形態において、ハンド部本体362は、軸部332a(歯車370)に向かって
凹部を有する形状をしている。制止爪364は、ハンド部本体362における軸部332
a(歯車370)側の面に設けられ軸部332a(歯車370に)向かって突出している
ハンド部360a及び360bは、図示しないアクチュエータ(ハンド部アクチュエー
タ)により軸部332a(歯車370)に対して挟み込み可能である。図3D(a)に示
すように、第1規制部材324aが非作動状態であるとき、ハンド部360a及び360
bは軸部332aから離間し、開状態となる。この状態では、制止爪364が歯車370
と噛み合わないため、ローラ322aは回転自在である。一方、図3D(b)に示すよう
に、第1規制部材324aが作動状態であるとき、ハンド部360a及び360bは軸部
332aを挟み込むことにより接触し、閉状態となる。この状態では、制止爪364が歯
車370と噛み合うため、ローラ322aは回転が規制される。この構成によれば、制止
爪の数や、制止爪と歯車と噛み合わせの深さの設計にもよるが、ローラ322a、322
bが接触してからの押込み(又はローラ322a、322bとストッパ330a、330
bとの摩擦接触)がなくても、ローラ322a、322bは強固に固定されることができ
る(一方で、ストッパとの摩擦接触との併用を除外するものではない)。
[実施例1のドア対300の制御]
上記のように、実施例1では、ドア駆動装置140(図1)を介してドア310a及び
310bの開閉動作(スライド動作)を制御するドア開閉制御が実行される。本発明の一
実施形態において、ドア開閉制御は、次のように行われる。すなわち、運転者が運転台1
20のドアスイッチ(図示せず)で「開」操作を行うと、通信線160を介して開信号が
各ドア制御装置150に送信される。開信号を受信した各ドア制御装置150の制御部1
52は、ドア駆動装置140を介してドア310a、310bを開く。また、運転者が運
転台120のドアスイッチで「閉」操作を行うと、通信線160を介して閉信号が各ドア
制御装置150に送信される。閉信号を受信した各ドア制御装置150の制御部152は
、ドア駆動装置140を介してドア310a、310bを閉じる。ドアスイッチの開閉操
作は、図示しないセンサによる自動作動であってもよい。
ドア310a及び310bを閉じる際、制御部152は、電極板326a及び326b
の接触(図3B(b)の状態)を、ドアセンサ151の出力に基づいて判定する。そして
、電極板326a及び326bの接触が検出された場合、制御部152は、ドア310a
及び310bをさらに接近させるように(あるいは、さらに押し込むように)制御し、ロ
ーラ322a、322bをストッパ330a、330bにそれぞれ接触させる(図3B(
c)の状態)。
また、実施例1では、第1規制部材324a及び第2規制部材324b(図3B(a)
等)の動作を介してローラ322a、322bの回転を規制するローラ回転規制制御が実
行される。ローラ回転規制制御は、一例として、次のように行われる。
すなわち、本発明の一実施形態において、制御部152は、ドア310a及び310b
を「閉じる」とき、ローラ322a、322bがストッパ330a、330bにそれぞれ
接触するまでは、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを非作動として第1戸
先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を許容する(図3B(a)及び図3
B(b))。そして、ローラ322a、322bがストッパ330a、330bに接触す
ると、制御部152は、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを作動させて第
1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を規制する。
あるいは、本発明の一実施形態において、制御部152は、ドア310a及び310b
を「閉じる」とき、左ドア310aと右ドア310bとの距離D(左右ドアの開き幅)に
応じて、第1規制部材324a及び第2規制部材324bの作動/非作動制御をすること
ができる。すなわち、左ドア310aと右ドア310bとの距離Dが所定の範囲内のとき
、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを非作動として第1戸先ローラ322
a及び第2戸先ローラ322bの回転を許容する(図3B(a)及び図3B(b))。こ
のとき、距離Dの「所定の範囲」は、一実施形態において、0cm~30cm程度を採用
することができる。もちろん、他の実施形態においては、0cm~50cmや0cm~6
0cmなど、状況に応じて任意の範囲を設定することができる。
なお、図3B(b)に示すように、ローラ322a及び322bが互いに接触していて
も、ローラ322a、322bがストッパ330a、330bとそれぞれ接触していない
場合、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを非作動として、ローラ322a
及び322bの回転を許容することができる。
このように、左右のドア間距離が所定範囲にあるときに、第1戸先ローラ322a及び
第2戸先ローラ322bの回転を許容することで、ドアの締まり際における異物の挟み込
みがあっても戸先ローラの回転によって挟み込んだ異物を容易に取り外すことができ、所
々の挟み込みトラブルを防止することができる。
また、ドア310a及び310bを「閉じる」とき、ドア310aと310bとの距離
Dが所定の範囲外であるときは、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを作動
させて第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を規制することができ
る。
なお、図3B(b)に示すように、ローラ322a及び322bが互いに接触していて
も、ローラ322a、322bがストッパ330a、330bとそれぞれ接触していない
場合には、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを非作動として、ローラ32
2a及び322bの回転を許容することができる。
このように、左右のドア間距離が所定の範囲外にあるときに、第1戸先ローラ322a
及び第2戸先ローラ322bの回転を規制することで、ドアの締まり際以外におけるロー
ラの不用意な回転による事故等を防止することができる。
また、図示していないが、本発明の一実施形態においては、ドア310a及び310b
を「開く」際には、ドア310aと310bとの距離Dにかかわらず、制御部152は、
第1規制部材324a及び第2規制部材324bを作動させて、第1戸先ローラ322a
及び第2戸先ローラ322bの回転を常に規制するよう制御ことができる。このように、
左右のドアを開く際には、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を
常時規制することで、ローラの不用意な回転による事故等を防止する。
また、本発明の他の実施形態において、上述したローラの不用意な回転による事故等が
想定されない場合には、ドア310a及び310bを開く際においても、ドア310a及
び310bを閉じるときと同様、ドア310aと310bとの距離Dに応じて、第1規制
部材324a及び第2規制部材324bの作動/不作動制御をすることもできる。本発明
の実施に際しては、左右のドアを閉じるときと開くときとで、第1規制部材324a及び
第2規制部材324bの挙動を一致させる必要はない。
[実施例1のドア対300にかかる効果]
以上のような実施例1のドア対300によれば、左右ドア310a及び310b(第1
・第2スライドドア)が閉動作に際し、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ32
2bが互いに接触する(図3B(b))。この閉動作の最中に第1・第2規制部材324
a、324bにより第1・第2戸先ローラ322a、322bを回転可とすることで、ド
ア310a、310b間に何かが挟まったときに取出しが容易となる。また、ドア310
a、310bが全閉状態又は全開状態のとき(図3B(a)、図3B(c))、第1規制
部材324a及び第2規制部材324bにより第1戸先ローラ322a及び第2戸先ロー
ラ322bを回転不可に制御することで、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ3
22bの余計な回転を防止することができる。
実施例1のドアシステム110は、第1戸先ローラ322aに対して上下方向の外側に
位置して左ドア310aの戸先側に設けられ且つ第1極性を有する第1電極板326aと
、第2戸先ローラ322bに対して上下方向の外側に位置して第1電極板326aと対向
するように右ドア310bの戸先側に設けられ且つ第1極性と反対の第2極性を有する第
2電極板326bとを備える(図3A、図3B(a)等)。これにより、ドア310a、
310bには、互いに極性が異なる第1・第2電極板326a、326bが対向配置され
る。従って、ドア310a、310bの閉状態を確実に検知することが可能となる。
実施例1のドアシステム110は、第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322b
との接触時の衝撃を左ドア310a側で和らげる第1減衰部材328aと、同衝撃を右ド
ア310b側で和らげる第2減衰部材328bとを備える(図3B(a)等)。これによ
り、ドア310a及び310bが閉状態となったときに第1戸先ローラ322a及び第2
戸先ローラ322b間に発生する衝撃を第1減衰部材328a及び第2減衰部材328b
により和らげることが可能となる。従って、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ
322b間に挟まったものを保護することができる。
実施例1のドアシステム110は、第1戸先ローラ322aと第2戸先ローラ322b
とが接触して第1戸先ローラ322aが左ドア310aの根元側に変位したときに第1戸
先ローラ322aと摩擦接触する第1ストッパ330aと、第1戸先ローラ322aと第
2戸先ローラ322bとが接触して第2戸先ローラ322bが右ドア310bの根元側に
変位したときに第2戸先ローラ322bと摩擦接触する第2ストッパ330bとを備える
(図3B(a)等)。これにより、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322b
が接触して第1戸先ローラ322aが左ドア310aの根元側に変位したとき、第1戸先
ローラ322aと第1ストッパ330aとが摩擦接触することで、第1戸先ローラ322
aの回転を抑制することが可能となる。同様に、第1戸先ローラ322a及び第2戸先ロ
ーラ322bが接触して第2戸先ローラ322bが右ドア310bの根元側に変位したと
き、第2戸先ローラ322bと第2ストッパ330bとが摩擦接触することで、第2戸先
ローラ322bの回転を抑制することが可能となる。
実施例1のドアシステム110において、制御部152の回転規制制御部は、ドア13
2a及び132bの閉動作中に、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを非作
動として第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を許容する(図3B
(a)及び図3B(b))。また、制御部152の回転規制制御部は、ドア132a及び
132bの閉動作が終了すると、第1規制部材324a及び第2規制部材324bを作動
させて第1戸先ローラ322a及び第2戸先ローラ322bの回転を規制する(図3B(
c))。これにより、ドア132a、132bの閉動作終了後(換言すると、第1・第2
戸先ローラ322a、322bの回転が不要であるとき)は、第1・第2戸先ローラ32
2a、322bの不要な回転を抑制することが可能となる。
[実施例2に係るドア対400]
図4(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例2に係るドア対
400の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態
)を模式的に示す水平断面図である。図4(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシス
テムにおける実施例2に係るドア対400の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す
水平断面図である。図4(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施
例2に係るドア対400の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である
。実施例2に係るドア対400は、実施例1に係るドア対300と同様、図1に示す鉄道
列車100に適用することができる。実施例2のうち実施例1と同様の構成要素には同様
の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例2は、実施例1と以下の点で異なる。すなわち、実施例1のドア310a、31
0bにおいて第1減衰部材328a及び第2減衰部材328bはコイルばねであった(図
3B(a)等)。これに対し、実施例2のドア410a、410bにおいて第1減衰部材
428a及び第2減衰部材428bはアクティブサスペンションである(図4(a)等)
。また、実施例1の制御部152は、ドア開閉制御を行うドア開閉制御部と、ローラ回転
規制制御を行うローラ回転規制制御部を機能部として有していた。これに対し、実施例2
の制御部152は、ドア開閉制御部を有するが、ローラ回転規制制御部を有さない。また
、実施例2の制御部152は、アクティブサスペンション428a、428bのダンピン
グ力(固さ)を制御するダンピング力制御を行うダンピング力制御部を機能部として有す
る。
[実施例2のドア対400の制御]
実施例2では、実施例1と同様のドア開閉制御が実行される一方、第1規制部材及び第
2規制部材を有さないため、実施例1で述べたようなローラ回転規制制御は実行されない
。また、実施例2では、アクティブサスペンション428a、428bのダンピング力(
固さ)を制御するダンピング力制御が実行される。ダンピング力制御は、次のように行わ
れる。すなわち、図4(a)に示されるように、第1戸先ローラ422aと第2戸先ロー
ラ422bとが、第1ストッパ430a・第2ストッパ430bとそれぞれ隙間を保った
まま、互いに離間しているとき、あるいは、第1ストッパ430a・第2ストッパ430
bとそれぞれ隙間を保ったまま、ドア410a及び410b間の距離Dが所定の範囲内に
あるとき(所定の範囲は、実施1で例示したような範囲が適用される)、制御部152の
ダンピング力制御部は、アクティブサスペンション428a及び428bのダンピング力
(固さ)を大きくするよう制御する。これにより、ローラ422a及び422bは、ドア
本体420a、420bとの相対位置が変化し難いためローラ422a、422bは回転
自在の状態となる。
一方、第1戸先ローラ422aと第2戸先ローラ422bとが接触したとき(例えば、
図4(b))、制御部152のダンピング力制御部は、アクティブサスペンション428
a及び428bのダンピング力(固さ)を小さくするよう制御する。これにより、ローラ
422a及び422bは、ドア本体420a、420bとの相対位置が変化し易くなるた
めローラ422a、422bはグリッパ430a、430bと容易に接触し、その摩擦力
によってローラの回転が規制される状態となる。
なお、第1戸先ローラ422aと第2戸先ローラ422bとの接触は、電極板426a
及び426bの接触に伴って電極板426a及び426b間に流れる電流をドアセンサ1
51が検出することにより判定させることができる。或いは、ローラ422a、422b
間の距離Dに基づいて判定してもよい。
[実施例2のドア対400にかかる効果]
上記のような実施例2によれば、実施例1の効果に加えて、又はこれに代えて、以下の
効果を奏することができる。
すなわち、第2実施例では、第1減衰部材428a及び第2減衰部材428bはアクテ
ィブサスペンションである(図4(a)等)。第2実施例の制御部152は、第1減衰部
材428a及び第2減衰部材428bのダンピング力を制御するダンピング力制御部を備
える。また、ダンピング力制御部は、第1戸先ローラ422aと第2戸先ローラ422b
が非接触のときあるいは所定の範囲内の距離にあるとき(図4(a))のダンピング力を
相対的に大きく、接触のとき(図4(b)及び図4(c))のダンピング力を相対的に小
さくなるよう制御する。
これにより、第1戸先ローラ422a及び第2戸先ローラ422bの接触時、あるいは
、ドア410a及び410b間の距離Dが所定の範囲外にあるときには、第1減衰部材4
28a及び第2減衰部材428bを相対的に柔らかくし、第1戸先ローラ422a・第2
戸先ローラ422bへの衝突の衝撃を和らげることが可能となる。加えて、第1ストッパ
430a及び第2ストッパ430bを設ける場合、上記タイミングにあるときに、第1戸
先ローラ422a及び第2戸先ローラ422bの押込みを容易化することで、ローラ42
2a及び422bと第1ストッパ430a及び第2ストッパ430bの接触を容易化する
ことが可能となる。また、第1戸先ローラ422a及び第2戸先422bの非接触時ある
いはドア410a及び410b間の距離Dが所定の範囲内にあるときには、第1減衰部材
428a及び第2減衰部材428bを相対的に固くし、第1戸先ローラ422a及び第2
戸先ローラ422bを回転自在にするので、ローラ422a及び422bの間に異物が挟
まったときに取り出し易くすると共に、第1戸先ローラ422a及び第2戸先ローラ42
2bの不要な揺れ等を抑制することが可能となる。
[実施例3に係るドア対500]
図5(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例3に係るドア対
500の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態
)を模式的に示す水平断面図である。図5(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシス
テムにおける実施例3に係るドア対500の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す
水平断面図である。図5(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施
例3に係るドア対500の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である
。実施例3に係るドア対500は、実施例1、2に係るドア対300、400と同様に、
図1に示す鉄道列車100に適用することができる。実施例3のうち実施例1又は実施例
2と同様の構成要素には同様の参照符号を付して詳細な説明を省略する。実施例3は、実
施例1と同様の第1規制部材524a及び第2規制部材524bを有すると共に、実施例
2と同様のアクティブサスペンション528a、528bを有する。すなわち、実施例3
は、実施例1と実施例2を組み合わせた構成となっている。従って、実施例3では、実施
例1と同様のドア開閉制御及びローラ回転規制制御を実行すると共に、実施例2と同様ダ
ンピング力制御を実行する。また、実施例3によれば、実施例1の効果と実施例2の効果
の両方を奏することができる。
[実施例4に係るドア対600]
図6(a)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施例4に係るドア対
600の一部の第1状態(全開状態、あるいは、全開状態から全閉状態へ向かう途中状態
)を模式的に示す水平断面図であり、図6(b)は、本発明の一実施形態に係るドアシス
テムにおける実施例4に係るドア対600の一部の第2状態(移行状態)を模式的に示す
水平断面図であり、図6(c)は、本発明の一実施形態に係るドアシステムにおける実施
例4に係るドア対600の一部の第3状態(全閉状態)を模式的に示す水平断面図である
。実施例4に係るドア対600は、実施例1~3に係るドア対300、400、500と
同様、図1に示す鉄道列車100に適用することができる。実施例4のうち実施例1と同
様の構成要素には同様の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例1と同様、実施例4は、第1減衰部材628a及び第2減衰部材628bがコイ
ルばねである。また、実施例1~3と同様、実施例4は、第1ストッパ630a及び第2
ストッパ630bを有する。一方、実施例4は、実施例1、3のような第1規制部材及び
第2規制部材を有さない。また、実施例4の制御部152は、ドア開閉制御部を有するが
、ローラ回転規制制御部及びダンピング力制御部を有さない。従って、実施例4では、実
施例1~3と同様のドア開閉制御を実行する。また、実施例4によれば、簡易な構成で、
ストッパ630a、630bによるローラ622a、622bの回転規制を行うことが可
能となる。
[変形例]
上述した実施例1~4に示したドア対は、鉄道車両102に適用したが、本発明はこれ
らに限られるものではなく、左右のスライドドアを用いるその他の車両や装置(モノレー
ル、ロープウェー、駅のホームドア、エレベータ等)に適用することができる。
実施例1では、第1電極板326a及び第2電極板326bを設けたが(図3A等)、
例えば第1規制部材324a及び第2規制部材324bに着目すれば、第1電極板326
a及び第2電極板326bを省略するか、電極板に替えて単なる金属板等を採用してもよ
い。また、例えば第1電極板326a及び第2電極板326bに着目すれば、第1規制部
材324a及び第2規制部材324bを省略してもよい。さらに、実施例1では、第1ス
トッパ330a及び第2ストッパ330bを設けたが(図3B(a)等)、例えば第1規
制部材324a及び第2規制部材324bに着目すれば、第1ストッパ330a及び第2
ストッパ330bを省略してもよい。実施例2~4も同様である。
実施例1では、ローラ322a、322bの直径をドア本体320a、320bの厚み
と略同じにしていた(図3B(a)等)。しかしながら、ローラ322a、322bの直
径をドア本体320a、320bの厚みよりも大幅に小さくしてもよい。
図7は、変形例に係るスライドドアのうちの左スライドドア710aの一部を模式的に
示す水平断面図である(右スライドドアは、左スライドドア710aと左右対称のため図
示及び説明を省略する)。図7に示すように、左スライドドア710aは、ドア本体72
0aと、第1戸先ローラ722aと、第1電極板726aと、第1減衰部材728aと、
第1ストッパ730aとを有する。
図7において、長さHは、ドア本体720aの厚さであり、長さh2は、第1戸先ロー
ラ722aの直径であり、長さh1及びh3は、それぞれローラ722aの外周上の接線
であってドア本体720aの側壁と平行な接線からドア本体720aの側壁から延びる接
線までの距離である。実施例1(図3B(a)等)と比較して、ドア本体720aの厚さ
Hに対するローラ722aの直径h2の割合は比較的小さい。本発明はこれらに限定され
るものではないが、当該割合は、例えば、H:h2=1:1/4~2/3の範囲とするこ
とができる。また、図7に示すように、ドア本体720aの先端部分(戸先部分)は、ス
トッパ730aが形成する凹部領域を除き、ローラ722aに向かうにしたがいR状に湾
曲形成されている。上記のような寸法比及びドア本体720aの先端部のR形状を採用す
ることで、第1戸先ローラ722aと第2戸先ローラ(図示せず)との間に異物が挟まり
づらくなり、ユーザ(乗客等)の利便性を向上することが可能となる。
以上、具体例に基づき、ドアシステム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態と
しては、システム又は装置を実施するための方法又はプログラムの他、プログラムが記録
された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、
CD-RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとるこ
とも可能である。
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェ
クトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプロ
グラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモ
ジュール等の形態であっても良い。
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施
される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装され
た別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすること
もできる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び
/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互
に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は
、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働
く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示さ
れた特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではな
い。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての
新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステッ
プ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
110 ドアシステム
132a、310a、410a、510a、610a、710a 左スライドドア(第1
スライドドア)
132b、310b、410b、510b、610b 右スライドドア(第2スライドド
ア)
140 ドア駆動装置(駆動手段)
152 制御部(回転規制制御部、ダンピング力制御部)
322a、422a、522a、622a、722a 第1戸先ローラ
322b、422b、522b、622b 第2戸先ローラ
324a、524a 第1規制部材
324b、524b 第2規制部材
326a、426a、526a、626a、726a 第1電極板
326b、426b、526b、626b 第2電極板
328a、428a、528a、628a、728a 第1減衰部材
328b、428b、528b、628b 第2減衰部材
330a、430a、530a、630a、730a 第1ストッパ
330b、430b、530b、630b 第2ストッパ
そこで、本発明の一実施形態にかかるドアシステムは、互いに接触して閉状態となり且つ互いに離間して開状態となる第1スライドドア及び第2スライドドアと、前記第1スライドドア及び前記第2スライドドアをスライドさせる駆動手段とを備えるものであって、前記第1スライドドアは、前記第2スライドドアの戸先に面して設けられ且つ上下方向の第1回転軸を有する第1戸先ローラを備え、前記第2スライドドアは、前記第1スライドドアの戸先に面して設けられて前記閉状態のとき前記第1戸先ローラと接触し且つ上下方向の第2回転軸を有する第2戸先ローラを備え、前記ドアシステムは、前記第1戸先ローラの回転を規制する第1規制部材と、前記第2戸先ローラの回転を規制する第2規制部材とをさらに有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、第1・第2スライドドアが閉動作に際し、第1・第2戸先ローラが互いに接触し固定される。そして、例えば、閉動作の最中に第1・第2戸先ローラを回転可とすれば、第1・第2スライドドア間に何かが挟まったときに取出しが容易となる
そこで、本発明の一実施形態にかかるドアシステムは、互いに接触して閉状態となり且つ互いに離間して開状態となる第1スライドドア及び第2スライドドアと、前記第1スライドドア及び前記第2スライドドアをスライドさせる駆動手段とを備えるものであって、前記第1スライドドアは、前記第2スライドドアの戸先に面して設けられ且つ上下方向の第1回転軸を有する第1戸先ローラを備え、前記第2スライドドアは、前記第1スライドドアの戸先に面して設けられて前記閉状態のとき前記第1戸先ローラと接触し且つ上下方向の第2回転軸を有する第2戸先ローラを備え、前記ドアシステムは、前記第1戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで前記第1戸先ローラの回転を規制する第1規制部材と、前記第2戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで前記第2戸先ローラの回転を規制する第2規制部材とをさらに有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、第1・第2スライドドアが閉動作に際し、第1・第2戸先ローラが互いに接触し固定される。そして、例えば、閉動作の最中に第1・第2戸先ローラを回転可とすれば、第1・第2スライドドア間に何かが挟まったときに取出しが容易となる。また、第1・第2スライドドアが例えば全閉状態又は全開状態のとき、第1・第2規制部材により第1・第2戸先ローラを回転不可とすれば、第1・第2戸先ローラの余計な回転を防止可能となる。

Claims (6)

  1. 互いに接触して閉状態となり且つ互いに離間して開状態となる第1スライドドア及び第
    2スライドドアと、
    前記第1スライドドア及び前記第2スライドドアをスライドさせる駆動手段と
    を備えるドアシステムであって、
    前記第1スライドドアは、前記第2スライドドアの戸先に面して設けられ且つ上下方向
    の第1回転軸を有する第1戸先ローラを備え、
    前記第2スライドドアは、前記第1スライドドアの戸先に面して設けられて前記閉状態
    のとき前記第1戸先ローラと接触し且つ上下方向の第2回転軸を有する第2戸先ローラを
    備え、
    前記ドアシステムは、
    前記第1戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで前記第1戸先ローラの回転を
    選択的に規制する第1規制部材と、
    前記第2戸先ローラに対して接触及び離間を行うことで前記第2戸先ローラの回転を
    選択的に規制する第2規制部材と、
    前記第1規制部材及び前記第2規制部材の動作を制御する回転規制制御部と
    をさらに有する
    ことを特徴とするドアシステム。
  2. 請求項1に記載のドアシステムにおいて、
    前記ドアシステムは、
    前記第1戸先ローラに対して上下方向の外側に位置して前記第1スライドドアの戸先
    側に設けられ且つ第1極性を有する第1電極板と、
    前記第2戸先ローラに対して上下方向の外側に位置して前記第1電極板と対向するよ
    うに前記第2スライドドアの戸先側に設けられ且つ前記第1極性と反対の第2極性を有す
    る第2電極板と
    を備えることを特徴とするドアシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のドアシステムにおいて、
    前記ドアシステムは、
    前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラの接触時の衝撃を前記第1スライドドア側
    で和らげる第1減衰部材と、
    前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラの接触時の衝撃を前記第2スライドドア側
    で和らげる第2減衰部材と
    を備えることを特徴とするドアシステム。
  4. 請求項3に記載のドアシステムにおいて、
    前記ドアシステムは、
    前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラとが接触して前記第1戸先ローラが前記第
    1スライドドアの根元側に変位したときに前記第1戸先ローラと摩擦接触する第1ストッ
    パと、
    前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラとが接触して前記第2戸先ローラが前記第
    2スライドドアの根元側に変位したときに前記第2戸先ローラと摩擦接触する第2ストッ
    パと
    を備えることを特徴とするドアシステム。
  5. 請求項3又は4に記載のドアシステムにおいて、
    前記第1減衰部材及び前記第2減衰部材はアクティブサスペンションであり、
    前記ドアシステムは、前記第1減衰部材及び前記第2減衰部材のダンピング力を制御す
    るダンピング力制御部を備え、
    前記ダンピング力制御部は、前記第1戸先ローラと前記第2戸先ローラが非接触のとき
    の前記ダンピング力よりも、接触のときの前記ダンピング力を小さくする
    ことを特徴とするドアシステム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のドアシステムにおいて、
    前記回転規制制御部は、
    前記第1スライドドアと前記第2スライドドアの閉動作中に、前記スライドドア間の
    距離が所定の範囲内にあるときは、前記第1規制部材及び前記第2規制部材を非作動とし
    て前記第1戸先ローラ及び前記第2戸先ローラの回転を許容し、
    前記距離が所定の範囲外にあるときは、前記第1規制部材及び前記第2規制部材を作
    動させて前記第1戸先ローラ及び前記第2戸先ローラの回転を規制する
    ことを特徴とするドアシステム。
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