JP2021505597A - ヒトグルカゴンおよびコポリアミノ酸を含む注射水溶液の形態の組成物 - Google Patents

ヒトグルカゴンおよびコポリアミノ酸を含む注射水溶液の形態の組成物 Download PDF

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Abstract

本発明はまた、pHが6.0〜8.0で構成され、少なくとも下記を含む、注射水溶液の形態の物理的に安定な組成物に関する:a)ヒトグルカゴン、およびb)カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸。1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、胃腸ホルモンを含む。【選択図】図1

Description

ヒトグルカゴンは短時間作用の血糖上昇ホルモンであり、血糖を上昇させることができ、よって、過剰インスリンという結果となり得る低血糖レベルを較正することができる。それは肝臓糖新生(genoloysis)の刺激によりグルコースの放出を可能にし、それは、インスリン(血糖降下)のアンタゴニスト特性を有する。ヒトグルカゴンは、低血糖が検出されると、膵臓内のランゲルハンス島のα細胞により通常、分泌される。
ヒトグルカゴンは、「レスキュー」とも呼ばれる重度の低血糖の緊急治療などの治療目的で使用されるが、また、健康診断中の診断フレームワークにおいても、例えば、胃腸運動を阻止するために使用される。ヒトグルカゴンに対して他の用途もまた企図され、特に、人工膵臓とも呼ばれる、血糖制御のための二ホルモン系における、および、非常に高いレベルのインスリンにより特徴付けられるまれな疾患である先天性高インスリン症におけるその使用である。
ヒトグルカゴンの臨床用途は、治療的使用を対象とする安定な医薬品を開発するのに有利ではないその特性のいくつかのために制限されてきた。実のところ、ヒトグルカゴンは、広範なpH範囲にわたり、線維を形成するその傾向のために、生理的pHでの非常に低い溶解度、高い物理的不安定性を有する。この理由から、ヒトグルカゴンに基づく唯一の商品(Glucagen(登録商標)、NOVO NORDISKおよび注射のためのGlucagen、ELI LILLY)は、即時再構成のために凍結乾燥形態である。
Onoueらの研究(Pharm. Res. 2004, 21(7), 1274−83)は、これらの線維の潜在的に危険な性質を証明した:というのも、線維化ヒトグルカゴンは、培養中の哺乳類細胞に対して細胞傷害性であるからである。
その物理的不安定性以外に、ヒトグルカゴンは様々な型の化学的劣化を受ける。水溶液中では、それは直ちに劣化し、いくつかの劣化生成物を形成する。ヒトグルカゴンの少なくとも16の劣化生成物は、Kirshら(International Journal of Pharmaceutics, 2000, 203, 115−125)により同定された。よって、このヒトグルカゴンの化学的劣化は迅速で、複雑である。
溶液中でのヒトグルカゴンの不十分な化学的および物理的安定性により、NOVO NORDISK、ELI LILLYおよび、最近になって、FRESENIUS KABIなどの製薬会社は、このヒトグルカゴンを、注射直前に酸性pHで(pH<3)再構成される凍結乾燥物の形態で市場に出すことができた。凍結乾燥物の形態のヒトグルカゴンはより安定であり、使用直前での酸性pHでの製剤の調製により、透明溶液を得ることが可能になる。しかしながら、製品は再構成されるとすぐに、直ちに使用しなければならず、というのも、それは、酸性再構成緩衝液中で、再構成後24時間以内のヒトグルカゴン線維の出現、および/または組成物のゲル化を伴う、非常に迅速な化学的および物理的劣化を受けるからである。しかしながら、この製品提示は満足のいかなものであり、というのも、それは、製剤の非常に迅速な使用を要求するからである。この不安定性は、ポンプを用いた使用を不可能にするだけでなく、それはまた、診断用途での製品の著しい損失という結果となる問題を伴う。実のところ、この型の組成物は、調製後数時間使用可能であるにすぎないため、これにより無駄が引き起こされる。
最後に、糖尿病患者におけるインスリン療法中に起こり得る重度の低血糖反応に対する緊急治療の適用においてでさえ、再構成される製剤は理想的ではなく、というのも、それは長く、複雑な調製を必要とするからであり、例えば、GlucaGen(登録商標)についての患者情報は、推奨用量を調製するために、5工程プロセスを記載する。さらに、Locemiaによる研究では、緊急時に再構成を完了しなければならない人間で、適切な用量を送達することができたものは極めて少ない(参加者の約10%)ことが証明されている。最後に、ヒトグルカゴン溶液のpHは、患者への注射で疼痛を引き起こす可能性がある。
そのため、すぐに使えるヒトグルカゴン溶液が必要である。今日、臨床的観点から、ヒトグルカゴンの送達を可能にする最先端溶液は、様々な様式で、水溶液中でのヒトグルカゴンの安定性の問題を回避する。
Locemiaは、現在のところ、第3相臨床試験で試験されている、鼻腔内投与されることが意図される、凍結乾燥させたヒトグルカゴンのスプレーを完成させた。このスプレーは、いわゆる「レスキュー」用途に、すなわち、重度の低血糖の場合に適切であり、というのも、調製しなければならない溶液と対照的に、それはすぐに使え、よって、使用が簡単だからである。しかしながら、この製品は、ポンプと共に使用するのに好適ではなく、送達されるヒトグルカゴンの量の正確な制御を必要とするいずれの用途に対しても好適ではない。
Xerisは、DMSOなどの、極性、非プロトン溶媒に基づくヒトグルカゴンの液体製剤を開発し、現在のところ、臨床試験で試験されている。しかしながら、「レスキュー」型使用のための有機溶媒溶液の注射が予想される場合、ヒトグルカゴンの水溶液を有することが、慢性使用のために非常に好ましい。他のペプチド、特にアミリンまたはGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)を共に含む組成物が企図される。
最後に、ヒトグルカゴン製剤の難しさを前提として、薬学的用途と適合する安定性を有する製剤を得るために、ヒトグルカゴンの類似体が、現在のところ、NOVO NORDISK、SANOFIまたはELI LILLYなどの大手製薬会社により開発されている。しかしながら、一次配列が、ヒト起源のペプチドと比較して改変されたこれらのペプチドは、患者に対して安全性リスクを与える可能性がある。
そのため、生理的pHに近いpH、すなわち、6.0〜8.0の水溶液中でのヒトグルカゴンの、可溶化および安定性(化学的および物理的の両方)を改善することができるようにする解決策に大きな関心が存在する。これにより、緊急の場合に患者がより簡単に使用することができる医薬品を得ることができるがまた、例えば、人工の二ホルモン膵臓におけるその使用などのヒトグルカゴンの新規治療応用へ分野を開くこともできる。
先行技術はこの問題を解決しようとするための解決策を提案する。
ある文書は、塩基性pHを使用することを提案する。例えば、US2015291680号は、8.8〜9.4のpHを使用する、およびフェルラ酸(ferrulic acid)またはテトラヒドロクルクミンを使用することにより、1mg/mlでのヒトグルカゴンの可溶化を教示する。しかしながら、塩基性pHを使用するという事実に加えて、この解決策は、時間と共に、ヒトグルカゴンの非常に限定された安定性につながるという問題を提示する。Jacksonらによる論文(Curr. Diab. Rep., 2012, 12, 705−710)は、線維の形成を制限するためにヒトグルカゴンを塩基性pH(約10)で製剤化することを提案する。しかしながら、この解決策は、ヒトグルカゴンの急速な化学的劣化を防止しない。
対照的に、出願WO2014096440号(NOVOZYME)は、線維化速度を低減させることにより安定性を改善するために、アルブミンおよびポリソルベートの存在下での、わずかに酸性のpH(約5.5)の使用を考えている。しかしながら、この解決策では、提供される安定性の改善が限られている。ヒトグルカゴンの透明溶液を得、ヒトグルカゴンの凝集、ゲル化または沈殿を防止することを可能にする先行技術で記載される解決策のほとんどは、公知の界面活性剤、洗浄剤または可溶化剤の使用を伴う。
例えば、Matilainenら(J. Pharm. Sci, 2008, 97, 2720−2729 et Eur. J. Pharm. Sci., 2009, 36, 412−420)は、ヒトグルカゴン線維の形成速度を制限するために、シクロデキストリンの使用を記載する。しかしながら、提供される改善は、ポンプ中での使用を考えるには不十分であると考えられる。
提案された解決策の中には親水性界面活性剤がある:
−GB1202607号(NOVO NORDISK)はアニオン性またはカチオン性洗浄剤の使用を記載する;
−US6384016号(NOVO NORDISK)およびUS2011097386号(BIODEL)はリゾリン脂質(またはリゾレシチン)を使用する。
−WO2015095389号(AEGIS)は、粘膜または表皮への適用による送達の場合、特に、眼内、経鼻、経口または鼻涙送達の場合の、治療薬のバイオアベイラビリティを改善するための、ドデシルマルトシドなどの非イオン性界面活性剤を記載する。この文書はアルキルグリコシドの存在は、眼内投与されたヒトグルカゴンの吸収の改善につながることを記載する。
−出願WO2012059764号(ARECOR)号はカチオン性界面活性剤、より特定的には、芳香族アンモニウムクロリドを記載する。
上記文書中で引用される界面活性剤は、慢性皮下使用には毒性および刺激性が高すぎる可能性がある。例えば、リゾリン脂質(またはリゾレシチン)は、それらの溶血特性のために赤血球を溶解することが知られている。皮下注射時に、これは、組織への局所損傷および注射部位の疼痛を引き起こす可能性がある。ポンプによる連続注射の場合、これは、針挿入部位での疼痛および/または刺激作用につながる可能性がある。国際出願WO2011138802号(Sun Pharma)は、5〜7.5のpHの、ペグ化(peglyated)脂質(ペグ化ジステアロイル−ホスホチジル(phosphotidyl)エタノールアミン)の存在下でのミセル水溶液におけるヒトグルカゴンのすぐに使える溶液を記載する。しかしながら、Garayら(Expert Opin Drug Deliv (2012) 9, 1319−1323)は、ポリエチレングリコールは免疫原性および抗原性の両方であることを教示する。これは、抗PEG抗体を有する患者に有害となり得る。さらに、Gansonら(J. Allergy Clin. Immunol. (2015) doi:10.1016/j.jaci.2015.10.034)は、40kDaのメトキシポリエチレングリコール(mPEG)とカップリングされたペグニバコギンに関する臨床研究は、640人の患者のうち3人においてペグニバコギンの初回投与由来の炎症反応につながったことを記載する。これらの3人の患者のうち、2人はアナフィラキシーの判断基準を満たし、1人は隔離された皮膚反応を有し、各イベントは、重篤であると考えられ、患者の生命を脅かすと考えられた。これらの有害事象は、臨床試験の中止を引き起こし、ペグ化(pegyle)化合物の望ましくない効果の問題を提起する。
文書WO2013101749号(LATITUDE)は、ヒトグルカゴンのナノエマルジョンを記載する。しかしながら、それは、化学的安定性の観点から、非常に控えめな収率を主張し、すなわち、組成物は、37℃で3−7日後に、初期濃度の少なくとも75%を含む。
加えて、今日まで、出願人の知る限りでは、水溶液の形態の、ヒトグルカゴンを含む医薬製剤は臨床試験で試験されていないことに注意しなければならない。
そのため、物理的安定性および化学的安定性の両方の観点から、ヒトグルカゴンを安定化させ、許容される安定性を得ることを可能にする、6.0〜8.0で構成される生理的pHに近いpHの液体の水性製剤が必要とされ続けている。より特定的には、二ホルモンポンプ(インスリン/ヒトグルカゴン)において使用され得るそのような製剤が必要である。
この要求は、Tanら(Diabetes, 2013, 62, 1131−138)が、ヒトグルカゴンをGLP−1 RAと組み合わせることは、肥満および糖尿病の治療に対して魅力的な提案となることを証明して以来、さらにいっそう明らかとなっている。しかしながら、6.0〜8.0の生理的pHに近いpHの水溶液中で安定なヒトグルカゴンを製剤化することができると、最も有利な条件下で、酸性または塩基性条件に感受性があるGLP−1 RAの安定性を改善することができる。
本発明によるHyカルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、加水分解に対し優れた抵抗性を有する。これは、加速条件下で、例えば、塩基性pH(pH12)での加水分解試験により、特定的に観察され得る。
加えて、例えば、フェントン酸化プロセスによる強制酸化試験により、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、酸化に対して十分な抵抗性を提示することが示される。
発明はまた、pHが6.0〜8.0で構成され、少なくとも下記を含む、注射水溶液の形態の物理的に安定な組成物に関し:
a)ヒトグルカゴン、および
b)カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルHyを有するコポリアミノ酸であって、前記コポリアミノ酸は、グルタミン酸またはアスパラギン酸単位から構成され、前記疎水性ラジカルHyは下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択される、コポリアミノ酸:
Figure 2021505597
式中、
−GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
Figure 2021505597
−GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpCは式IXによるラジカルであり;
Figure 2021505597
−「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
−aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
−a’は、1、2または3に等しい整数であり;
−bは、0または1に等しい整数であり;
−cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
−dは、0、1または2に等しい整数であり;
−eは、0または1に等しい整数であり;
−gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−lは0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
−rは、0、1または2に等しい整数であり;
−s’は、0または1に等しい整数であり;
−eが0とは異なる場合、g、hまたはkの少なくとも1つは0とは異なり;
−a=0の場合、l=0であり;
−A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
−Gは1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
−Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルにより構成される群から選択されるラジカルであり、
−式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記によりPLGに結合され:
・疎水性ラジカル−HyのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、PLGが有するアミン官能基と疎水性ラジカル−Hyの前駆体−Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
・疎水性ラジカル−Hyの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカル−Hyの前駆体−Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
−疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
−コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
−PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
−遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
本発明はまた、安定な、注射組成物の調製のための方法に関する。「可溶性」により、25℃の蒸留水中での60mg/ml未満の濃度の、粒子を含まない透明溶液の調製に好適であることが意味される。
「溶液」により、ポイント2.9.20でのEP8.0薬局方、およびUS薬局方<790>によるプロセスを使用する、「視認可能な粒子を含まない液体組成物」が意味される。
「物理的に安定な組成物」により、ある一定の温度でのある一定の期間の貯蔵後に、欧州、米国および国際薬局方において記載される目視検査判断基準を満たす組成物、すなわち、透明であり、視認可能な粒子を含まないが、無色でもある組成物が意味される。
「化学的に安定な組成物」により、ある一定の温度でのある一定の期間の貯蔵後に、活性材料成分の最小回復を示し、医薬品についての適用仕様を満たす組成物が意味される。
タンパク質またはペプチドの安定性を測定するための典型的な方法は、ThTとも呼ばれるチオフラビンTを使用して線維の形成を測定することから構成される。この方法は、蛍光の増加を測定することにより線維の形成前のラグタイムを測定すること、および、現象の加速を可能にする温度および攪拌条件下でそうすることを可能にする。本発明による組成物は、標的pHのグルカゴンよりも明らかに大きな、線維の形成前の潜伏期間を有する。
「注射水溶液」により、EPおよびUS薬局方の条件を満たし、注射されるのに十分な液体である水に基づく溶液が意味される。
「コポリアミノ酸はグルタミン酸またはアスパラギン酸単位で構成される」により、グルタミン酸またはアスパラギン酸単位の非環状直鎖が互いにペプチド結合により結合され、前記鎖は、1つの端部のカルボン酸に対応するC末端部分、および鎖の他の端部のアミンに対応するN末端部分を提示する。
「アルキルラジカル」により、ヘテロ原子を含まない直鎖もしくは分枝の炭酸鎖が意味される。
コポリアミノ酸は統計学的、またはブロックコポリアミノ酸である。
コポリアミノ酸はグルタミン酸および/またはアスパラギン酸単位の鎖における統計学的コポリアミノ酸である。
異なるGpR、GpA、GpL、GpGおよびGpC基間の全ての付着部はアミド官能基である。
Hy、GpR、GpA、GpL、GpGおよびGpC、およびDラジカルは各々独立して1つのモノマーと別のモノマーとで同一か、または異なる。
コポリアミノ酸が1つ以上のアスパラギン酸単位を含む場合、後者は構造再配列を受ける可能性がある。
「アルキルラジカル」により、ヘテロ原子を含まない直鎖もしくは分枝の炭酸鎖が意味される。
コポリアミノ酸はグルタミン酸および/またはアスパラギン酸単位の鎖における統計学的コポリアミノ酸である。
式において、は、表される異なる要素の結合部位を示す。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、Hyが15〜100個の炭素原子を含むことを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、Hyが30〜70個の炭素原子を含むことを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、Hyが40〜60個の炭素原子を含むことを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、Hyが20〜30個の炭素原子を含むことを特徴とする。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597

式中、GpCは式IX(式中、e=0)によるラジカルであり、GpCは式IXaによるラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597

式中、GpCは式IX(式中、e=1、b=0)によるラジカルであり、GpCは式IXdによるラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597

式中、GpCは式IX(式中、e=1)によるラジカルであり、GpCは式IXbによるラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なる。
1つの実施形態では、r=2である場合、PLGに結合されるGpR基は、式VIIによるGpRの中で選択される。
1つの実施形態では、r=2である場合、PLGに結合されるGpR基は、式VIIによるGpRの中で選択され、第2のGpRは、式VII’’によるGpRの中で選択される。
1つの実施形態では、r=2である場合、PLGに結合されるGpR基は、式VII’’によるGpRの中で選択される。
1つの実施形態では、r=2である場合、PLGに結合されるGpR基は、式VII’’によるGpRの中で選択され、第2のGpRは、式VIIによるGpRの中で選択される。
1つの実施形態では、a=0である。
1つの実施形態では、g+h≧2である。
1つの実施形態では、gは2以上である(g≧2)。
1つの実施形態では、hは2以上である(h≧2)。
1つの実施形態では、g+h≧2であり、lは0に等しい(a=l=0)。
1つの実施形態では、g+h≧2であり、bは0に等しい(b=0)。
1つの実施形態では、gまたはhは2以上であり(g≧2)、bは0に等しい。
1つの実施形態では、g+h≧2であり、bは0に等しく(b=0)、eは1に等しい(e=1)。
1つの実施形態では、gまたはhは2以上であり(g≧2)、bは0に等しく(b=0)、eは1に等しい(e=1)。
1つの実施形態では、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なる。
1つの実施形態では、g、hまたはlのせいぜい1つは0とは異なる。
1つの実施形態では、gまたはhの少なくとも1つは1に等しい。
1つの実施形態では、a=1およびl=1である。
1つの実施形態では、l=0の場合、gまたはhの少なくとも1つは0に等しい。
1つの実施形態では、l=1での場合、gおよびhの少なくとも1つは0に等しい。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xc’による、式X(式中、r=2)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597

式中、GpRは式VIIによるラジカルであり、
Figure 2021505597

式中、GpR、GpG、GpA、GpL、GpH、GpC、R、a、a’、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xc’による、式X(式中、r=2)によるラジカルの中で選択され:

Figure 2021505597

式中、GpRは式VII’’によるラジカルであり、
Figure 2021505597

式中、GpR、GpG、GpA、GpL、GpH、GpC、R、a、a’、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xb’による、式X(式中、l=0)によるラジカルの中で選択され:

Figure 2021505597

式中、
−GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpGは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpAは、式VIIIaにより表される式VIII(式中、s’=1)または式VIIIbにより表される式VIII(式中、s’=0)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpCは式IXによるラジカルであり:
Figure 2021505597

−「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
−aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1またはa’=2であり;
−a’は、1または2に等しい整数であり;
・a’が1に等しい場合、aは0または1に等しく、GpAは式VIIIbによるラジカルであり、
・a’が2に等しい場合、aは1に等しく、GpAは式VIIIaによるラジカルであり;
−bは、0または1に等しい整数であり;
−cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
−dは、0、1または2に等しい整数であり;
−eは、0または1に等しい整数であり;
−gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり、rは、0、1または2に等しい整数であり;
−s’は、0または1に等しい整数であり;
−eが0とは異なる場合、gまたはhの少なくとも1つは0とは異なり;
−Aは、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和もしくは芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合;9≦x≦25であり、
・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合;9≦x≦15であり、
・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合;7≦x≦13であり、
・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合;7≦x≦11であり、
・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
−Gは、1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
−Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルにより構成される群から選択されるラジカルであり、
−式Xによる疎水性ラジカル(複数可)Hyは、下記によりPLGに結合され:
・疎水性ラジカルのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、PLGが有するアミン官能基と疎水性ラジカルの前駆体が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
・疎水性ラジカルの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカルの前駆体−Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
−疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
−コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
−PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
−遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性部−Hyは、下記で規定される、式Xによるラジカルの中で選択され、式中、l=0であり
−GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され、式中、s’=1であり、A’は、式VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され;
Figure 2021505597
式中、
−GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpGは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpAは、式VIIIcまたはVIIIdによるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−GpCは式IXによるラジカルであり:
Figure 2021505597
−「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
−aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=2または3であり;
−a’は、2または3に等しい整数であり
・a’が1に等しい場合、aは0に等しく
・a’が2または3に等しい場合、aは1に等しく、GpAは式VIIIcまたはVIIIdによるラジカルであり;
−bは、0または1に等しい整数であり;
−cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
−dは、0、1または2に等しい整数であり;
−eは、0または1に等しい整数であり;
−gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−rは、0、1または2に等しい整数であり、
−s’は、1に等しい整数であり;
−eが0とは異なる場合、gまたはhの少なくとも1つは0とは異なり;
−A、A、Aは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、おそらく、飽和、不飽和もしくは芳香環由来のラジカルにより置換された、直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Bは、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含む、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む、非置換のラジカルエーテルまたはポリエーテルであり;
−Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合;9≦x≦25であり、
・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合;9≦x≦15であり、
・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合;7≦x≦13であり、
・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合;7≦x≦11であり、
・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり、
−式Xによる疎水性ラジカル(複数可)Hyは、下記によりPLGに結合され:
・疎水性ラジカルのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、PLGが有するアミン官能基と疎水性ラジカル−Hyの前駆体Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
・疎水性ラジカルの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカルの前駆体−Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
−Gは、1〜8個の炭素原子のアルキルラジカルであり、そのアルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
−Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルにより構成される群から選択されるラジカルであり、
−疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
−コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
−PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
−遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
1つの実施形態では、a’=1の場合、xは11〜25で構成される(11≦x≦25)。特定的には、xが15〜16(x=15または16)で構成される場合、r=1であり、Rはエーテルまたはポリエーテルラジカルであり、xが17を超える(x≧17)場合、r=1であり、Rはエーテルまたはポリエーテルラジカルである。
1つの実施形態では、a’=2の場合、xは9〜15で構成される(9≦x≦15)。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xaによる、式X(式中、a=1およびa’=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpAは式VIIIによるラジカルであり、A’は、式VIII’によるラジカルの中で選択され、s’=0であり、GpAは式VIIIbによるラジカルであり、
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpL、GpH、GpC、A、r、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xbによる、式X(式中、a=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpAは式VIIIによるラジカルであり、A’は、式VIII’によるラジカルの中で選択され、s’=1であり、GpAは式VIIIaによるラジカルであり、
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpL、GpH、GpC、A、a’、r、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式X(式中、a=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpAは式VIIIによるラジカルであり、Aは、式VIII’’によるラジカルの中で選択され、s’=1であり、およびGpAは式VIIIcによるラジカルであり、
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpL、GpH、GpC、A、A、r、g、h、a’、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式X(式中、a=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpAは式VIIIによるラジカルであり、Aは、式VIII’’’によるラジカルの中で選択され、s’=1であり、およびGpAは式VIIIdによるラジカルであり、
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpL、GpH、GpC、A、A、A、a’、r、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xcによる、式X(式中、r=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpRは式VIIによるラジカルであり:
Figure 2021505597
GpR、GpA、GpL、GpH、GpC、R、a、g、h、l、a’およびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xcによる、式X(式中、r=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpRは式VII’によるラジカルであり:
Figure 2021505597
GpR、GpA、GpL、GpH、GpC、R、a、g、h、l、a’およびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xcによる、式X(式中、r=1)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpRは式VII’’によるラジカルであり:
Figure 2021505597
GpR、GpA、GpL、GpH、GpC、R、a、g、h、l、a’およびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xdによる、式X(式中、r、g、a、l、hは0に等しい)によるラジカルの中で選択される:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、前記少なくとも1つの疎水性ラジカル−Hyは、下記で規定される式Xdによる、式X(式中、r、g、a、l、hは0に等しい)によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
式中、GpCは式IXによるラジカルであり、式中、e=0、b=0であり、GpCは式IXcによるラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、本発明による組成物は、前記疎水性ラジカルが、下記式Xeにより表される、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択されることを特徴とし、式中、GpAは式VIIIbによるラジカルであり、a’=1およびl=0であり、
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpA、GpH、GpC、r、g、h、lおよびl’は上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、前記疎水性ラジカルが、下記式Xfにより表される、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択されることを特徴とし、式中、a’=2およびa=1およびl=0であり:
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpA、GpH、GpC、r、gおよびhは上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、前記疎水性ラジカルが、下記式Xgにより表される、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択されることを特徴とし、式中、h=0、l=0およびl’=1であり:
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpA、GpC、r、g、aおよびaは上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、前記疎水性ラジカルが、下記式Xhにより表される、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択されることを特徴とし、式中、h=0、a’=1であり:
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpA、GpC、r、aおよびgは上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、前記疎水性ラジカルが、下記式Xgにより表される、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択されることを特徴とし、式中、h=0、a’=2およびa=1であり:
Figure 2021505597
GpR、GpG、GpA、GpC、rおよびgは上記で与えられる定義を有する。
1つの実施形態では、a=0である。
1つの実施形態では、h=1およびg=0である。
1つの実施形態では、h=0およびg=1である。
1つの実施形態では、r=0、g=1およびh=0である。
1つの実施形態では、r=1であり、GpRは、式VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され、h=0である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、h=0である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、h=1である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは、式VIIIaまたはVIIIbによるラジカルの中で選択され、h=0である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは、式VIIIaまたはVIIIbによるラジカルの中で選択され、h=1である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは式VIIIaによるラジカルであり、h=0である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは式VIIIaによるラジカルであり、h=1である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは式VIIIbによるラジカルであり、h=0である。
1つの実施形態では、r=1、g=0であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、GpAは式VIIIbによるラジカルであり、h=1である。
1つの実施形態では、r=0であり、GpAは、式VIIIaおよびVIIIbによるラジカルの中で選択される。
1つの実施形態では、r=0、g=0であり、GpAは、式VIIIaおよびVIIIbによるラジカルの中で選択される。
1つの実施形態では、r=0であり、GpAは、式VIIIaまたはVIIIbによるラジカルの中で選択され、h=0である。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜6個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、XeXf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜6個の炭素原子を含む直鎖二価アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜4個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜4個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが1〜11個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが1〜6個の炭素原子を含む直鎖二価アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜5個の炭素原子を含み、1つ以上のアミド官能基(−CONH)を有する二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが2〜5個の炭素原子を含み、1つ以上のアミド官能基(−CONH)を有する二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが、下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X1によるラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X2によるラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式Xによる疎水性ラジカルは、Rが、アミド官能基(−CONH2)に関してδまたはε位において(または4または5位において)、炭素が有するアミド官能基を介して、コポリアミノ酸に結合されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換直鎖エーテルまたはポリエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rがエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが4〜6個の炭素原子を含むエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが6個の炭素原子を含む二価、直鎖アルキルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが

Figure 2021505597
により表されるエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rがエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが6〜10個の炭素原子および2〜3個の酸素原子を含む直鎖ポリエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが、下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X3によるラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X4によるラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが下記式X5およびX6により表されるラジカルからなる群より選択されるポリエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X5によるポリエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Rが式X6によるポリエーテルラジカルであるラジカルであることを特徴とする。
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHラジカルが式XI’によるラジカルであることを特徴とし、Gは6個の炭素原子を含む、下記式Zにより表されるアルキルラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHラジカルが式XIによるラジカルであることを特徴とし、Gは4個の炭素原子を含み、下記式Zにより表されるアルキルラジカルである:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHラジカルが式XIによるラジカルであることを特徴とし、Gは4個の炭素原子を含み、−(CH−CH(COOH)−により表されるアルキルラジカルである。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHが式XIによるラジカルであることを特徴とし、Gは4個の炭素原子を含み−CH((CHCOOH)−により表されるアルキルラジカルである。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHラジカルが式XIによるラジカルであることを特徴とし、Gは3個の炭素原子を含み、式−CH−CH−(COOH)により表されるアルキルラジカルである。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiiによる疎水性ラジカルは、GpGおよび/またはGpHラジカルが、式XIによるラジカルであることを特徴とし、Gは3個の炭素原子を含み、−CH(CH)COOH)−により表されるアルキルラジカルである。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpAラジカルが式VIIIによるラジカルであることを特徴とし、Aは下記式により表されるラジカルからなる群より選択される:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、式IXによるラジカルGpCが、下記で表される式IXe、IXfまたはIXgによるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、式IXによるラジカルGpCが、式IXe、IXfまたはIXgによるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とし、bは0に等しく、それぞれ、下記で表される式IXh、IXiおよびIXjに対応する:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、GpCラジカルが、式IXまたはIXe(式中、b=0)に対応し、式IXhに対応するラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが、直鎖アルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが、分枝アルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが、19〜14個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが、15〜16個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが17〜25個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが17〜18個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが18〜25個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、式IXによるGpCラジカルが、14〜15個の炭素原子を含むアルキルラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、式X、Xc’、Xd、Xa、Xb、Xb’、Xc、Xd’、Xe、Xf、Xg、XhおよびXiによる疎水性ラジカルは、式IXによるGpCラジカルが、Cxが下記式により表されるラジカルからなる群より選択されるラジカルからなる群より選択されるラジカルであることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、r=0であり、式Xによる疎水性ラジカルは、疎水性ラジカルのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合により、PLGに結合され、よって、PLG前駆体が有するアミン官能基と疎水性ラジカルの前駆体Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される。
1つの実施形態では、r=1または2であり、式Xによる疎水性ラジカルは、下記により、PLGに結合される:
・疎水性ラジカルの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカルの前駆体Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、または
・疎水性ラジカルのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、疎水性ラジカル−Hyの前駆体−Hy’の酸官能基とPLGが有するアミン官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)。
1つの実施形態では、GpAが式VIIIcによるラジカルであり、r=1または2である場合:
−GpCは直接、または間接的に、Nα1およびNα2に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介して、Nβ1に結合され、あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介して、Nα2に結合され、あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα2およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介してNα1に結合される。
1つの実施形態では、GpAが式VIIIcによるラジカルであり、r=0である場合:
−GpCは直接、または間接的に、Nα1およびNα2に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nβ1に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nα2に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα2およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nα1に結合される。
1つの実施形態では、GpAが式VIIIdによるラジカルであり、r=1または2である場合、
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nα2およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介して、Nβ2に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nα2およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介して、Nβ1に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nβ1およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介して、Nα2に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα2、Nβ1およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、GpRを介してNα1に結合される。
1つの実施形態では、GpAが式VIIIdによるラジカルであり、r=0である場合、
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nα2およびNβ1に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nβ2に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nα2およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nβ1に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα1、Nβ1およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nα2に結合され;あるいは
−GpCは直接、または間接的に、Nα2、Nβ1およびNβ2に結合され、PLGは直接、または間接的に、Nα1に結合される。
式においては、は、疎水性ラジカルのPLGへの、または異なるGpR、GpG、GpA、GpLおよびGpC間の付着部位を示し、アミド官能基が形成される。
Hyラジカルはアミド官能基を介してPLGに付着される。
式VII、VII’およびVII’’では、は、左から右へそれぞれ、下記へのGpR付着部位を示す:
−PLG、および
−GpR(r=2の場合)またはGpG(g=1の場合)またはGpA(g=0の場合)。
式VIIIa、VIIIb、VIIIcおよびVIIIdでは、は、左から右へそれぞれ、下記へのGpA付着部位を示す:
−GpR(g=1の場合)またはGpR(r=1または2およびg=0の場合)、またはPLG(g=r=0の場合)、および
−GpL(l=1の場合)またはGpH(h=1およびl=0の場合)またはGpC(l=h=0の場合)。
式IXでは、は、下記へのGpC付着部位を示す:
−GpH(h=1の場合)、
−GpL(l=1およびh=0の場合)、
−GpA(a=1およびh=l=0の場合)、
−GpG(g=1およびh=l=a=0の場合)。
Hy、GpR、GpG、GpA、GpH、GpLおよびGpCラジカルは各々独立して、1つの残基と別の残基とで同一かまたは異なる。
1つの実施形態では、組成物は、疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間のM比が0.02〜0.2で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、pHが6.6〜7.8で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、pHが7.0〜7.8で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、pHが6.8〜7.4で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、下記式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし:
Figure 2021505597
式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)または−CH−CH−基(グルタミン酸単位)のいずれかを表し、
・Hyは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、
・Rは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=0またはr=1であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、または、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルであり、
・Rは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、または−NR’R’’であり、R’およびR’’ラジカルは同一か、または異なり、H、C2〜C10の直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ベンジルからなる群より選択され、前記R’およびR’’アルキルは一緒に1つ以上の飽和、不飽和および/または芳香環を形成することができ、および/またはO、NおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子を含むことができ、
・Xは、Hまたは金属カチオンを含む群から選択されるカチオン性エンティティを表し;
・n+mは、コポリアミノ酸鎖あたりのモノマ単位の平均数である、コポリアミノ酸の重合度DPを表し、5≦n+m≦250である。
カルボキシレート電荷および式Xによる少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸はまた、この説明では「コポリアミノ酸」とも呼ばれ得る。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1であり、GpCについては、b=0である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1であり、GpCについては、b=0である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RおよびRは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RおよびRは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RおよびRは式Xによる疎水性ラジカルであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RおよびRは式Xによる疎水性ラジカルであり、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1であり、GpCについては、b=0である。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによる。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによる。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIにより、GpCは式IXにより、b=0、c=0およびd=1である。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIにより、GpCは式IXにより、b=0、c=0、d=1およびx=13である。
我々はカルボキシレート電荷および少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸、式XXXaによるコポリアミノ酸を「統計学的コポリアミノ酸」と呼ぶ。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、下記式XXXaによる、式XXX(式中、R=R’およびR=R’)によるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし:
Figure 2021505597
式中、
−m、n、X、DおよびHyは上記で与えられる定義を有し、
−R’は、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルであり、
−R’は、H、C2〜C10の直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ベンジルからなる群より選択される疎水性ラジカルであり、前記R’およびR’’アルキルは一緒に1つ以上の飽和、不飽和および/または芳香環を形成することができ、および/またはO、NおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子を含むことができる。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXaによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Hyは式Xによるラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXaによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXaによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Hyは式Xによるラジカルであり、r=1であり、GpRについては、b=0である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXaによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Hyは式Xによるラジカルであり、GpCは式IXによるラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXaによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Hyは式Xによるラジカルであり、GpCは式XIによるラジカルであり、r=1である。
我々は、カルボキシレート電荷および少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸、式XXXbによるコポリアミノ酸を「規定されるコポリアミノ酸」と呼ぶ。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、下記式XXXbによる、式XXX(式中、n=0)によるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし:
Figure 2021505597

式中、m、X、D、RおよびRは上記で与えられる定義を有し、少なくともRまたはRは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RまたはRは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=0であり、Rは、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、RおよびHyは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=0であり、GpCについては、b=0であり、Rは、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸がアスパラギン酸単位を含む場合、コポリアミノ酸はまた、式XXXIおよび/またはXXXI’によるモノマ単位を含み得ることを特徴とする:
Figure 2021505597
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、下記式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし:
Figure 2021505597
式中、
・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)または−CH−CH−基(グルタミン酸単位)のいずれかを表し、
・Hyは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、
・Rは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=0またはr=1であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、または、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルであり、
・Rは、式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、または−NR’R’’であり、R’およびR’’ラジカルは同一か、または異なり、H、C2〜C10の直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ベンジルからなる群より選択され、前記R’およびR’’アルキルは一緒に1つ以上の飽和、不飽和および/または芳香環を形成することができ、および/またはO、NおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子を含むことができ、
・RまたはRの少なくとも1つは、以上で規定される疎水性ラジカルであり、
・Xは、アルカリカチオンを含む群から選択されるカチオン性エンティティを表し;
・n≧1であり、n+mは、コポリアミノ酸鎖あたりのモノマ単位の平均数である、コポリアミノ酸の重合度DPを表し、5≦n+m≦250である。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXbのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=1およびl’=1であり、GpCは式IXeによるラジカルである。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXbのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=1およびl’=1であり、GpCは式IXによるラジカルであり、e=0である。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXbのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=2またはl’=2であり、GpCは式IXeによるラジカルである。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXbのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=2およびl’=2であり、GpCは式IXによるラジカルであり、e=0である。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXaのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=1およびl’=1であり、GpCは式IXeによるラジカルである。
1つの実施形態では、コポリアミノ酸は、式XXXaのコポリアミノ酸から選択され、疎水性ラジカル−Hyは式Xによる疎水性ラジカルの群から選択され、a’=2またはl’=2であり、GpCは式IXeによるラジカルである。
カルボキシレート電荷および式Iによる少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸はまた、この説明では「コポリアミノ酸」とも呼ばれ得る。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、n≧1であり、RまたはRの少なくとも1つは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、n≧であり、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、n≧1であり、Rは式Xによる疎水性ラジカルである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、n≧1であり、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=0である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、n≧1であり、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpCについては、b=0であり、Rは−NR’R’’ラジカルであり、R’およびR’’は以上で規定される通りである。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、Rは、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルである。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXX(式中、RまたはRの少なくとも1つは疎水性ラジカルであり、特定的にはn≧1である)、またはXXXb(式中、D基は−CH−基(アスパラギン酸単位)である)によるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXX(式中、RまたはRの少なくとも1つは疎水性ラジカルであり、特定的にはn≧1である)、またはXXXb(式中、D基は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)である)によるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXX、XXXaまたはXXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、D基は−CH−基(アスパラギン酸単位)である。
1つの実施形態では、組成物は、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、式XXX、XXXaおよびXXXbによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とし、D基は−CH−CH−基(グルタミン酸単位)である。
1つの実施形態では、組成物は、疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間のM比が0.007〜0.3で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間のM比が0.01〜0.3で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間のM比が0.03〜0.3で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間のM比が0.02〜0.2で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、n+mが10〜250で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが10〜200で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが10〜100で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが10〜50で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが15〜150で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが15〜100で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが15〜80で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが15〜65で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが20〜60で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが20〜50で構成されることを特徴とする。
1つの実施形態では、組成物は、n+mが20〜40で構成されることを特徴とする。
発明はまた、カルボキシレート電荷および式Iによる疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸および前記疎水性ラジカルの前駆体に関する。
カルボキシレート電荷および式Xによる疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸は、6〜8のpH、25℃の温度、60mg/ml未満の濃度で、蒸留水中で可溶性である。
1つの実施形態では、発明はまた、式Xによる前記疎水性ラジカルの前駆体に関する。
発明はまた、カルボキシレート電荷および、下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択される疎水性ラジカルHyを有するコポリアミノ酸に関し:
Figure 2021505597
式中、
−GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
Figure 2021505597
−GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpCは式IXによるラジカルであり:
Figure 2021505597
−「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
−aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
−a’は、1、2または3に等しい整数であり;
−bは、0または1に等しい整数であり;
−cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
−dは、0、1または2に等しい整数であり;
−eは、0または1に等しい整数であり;
−gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−lは、0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
−rは、0、1または2に等しい整数であり;
−s’は、0または1に等しい整数であり;
−eが0とは異なる場合、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なり;
−a=0の場合、l=0であり;
−A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
−Gは1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
−Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルからなる群から選択されるラジカルであり、
−式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記によりPLGに結合され:
・疎水性ラジカル−HyのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、PLGが有するアミン官能基と疎水性ラジカル−Hyの前駆体−Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
・疎水性ラジカル−Hyの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカル−Hyの前駆体−Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
−疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5で構成され;
−コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
−PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
−遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
発明はまた、式X’による疎水性ラジカル−Hyの前駆体Hy’に関し
Figure 2021505597
式中、
−GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
Figure 2021505597
−同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
Figure 2021505597

−GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
Figure 2021505597
−GpCは、式IXによるラジカルであり:
Figure 2021505597
−「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
−aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
−a’は、1、2または3に等しい整数であり;
−bは、0または1に等しい整数であり;
−cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
−dは、0、1または2に等しい整数であり;
−eは、0または1に等しい整数であり;
−gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
−lは、0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
−rは、0、1または2に等しい整数であり;
−s’は、0または1に等しい整数であり;
−eが0とは異なる場合、g、hまたはkの少なくとも1つは0とは異なり;
−a=0の場合、l=0であり;
−A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
−Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
−Gは1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
−Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルからなる群から選択されるラジカルであり、
−式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記によりPLGに結合され:
・疎水性ラジカル−HyのカルボニルとPLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、PLGが有するアミン官能基と疎水性ラジカル−Hyの前駆体Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
・疎水性ラジカル−Hyの窒素原子とPLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、疎水性ラジカル−Hyの前駆体Hy’のアミン官能基とPLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、
−疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
−コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
−PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
−遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体の環を開環させることによる、重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、Adv. Polym. Sci. 2006, 202, 1−18 (Deming, T.J.)に記載される、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体のポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、グルタミン酸メチルN−カルボキシ無水物(GluOMe−NCA)、グルタミン酸ベンジルN−カルボキシ無水物(GluOBzl−NCA)およびグルタミン酸t−ブチルN−カルボキシ無水物(GluOtBu−NCA)からなる群より選択される、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体のポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸メチルN−カルボキシ無水物(L−GluOMe−NCA)である。
1つの実施形態では、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体は、グルタミン酸ベンジルN−カルボキシ無水物(L−GluOMe−NCA)である。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、Nature 1997, 390, 386−389 (Deming, T.J.)に記載されるように、開始剤として遷移金属の有機金属錯体を使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、特許FR2.801.226号(Touraud、F.;その他の人)およびこの特許により引用される参考文献において記載されるように、開始剤として、アンモニアまたは一級アミンを使用することにより、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、開始剤として、刊行物J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 14114−14115 (Lu H.;その他の人)に記載されるようにヘキサメチルジシラザン、または、刊行物J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 12562−12563 (Lu H.;その他の人)に記載されるようにシリルアミンを使用して、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、グルタミン酸N−カルボキシ無水物誘導体またはアスパラギン酸N−カルボキシ無水物誘導体の重合により得られたコポリアミノ酸の合成のためのプロセス(これにより、コポリアミノ酸が得られる)は、エステル官能基加水分解工程を含むことを特徴とする。
1つの実施形態では、このエステル官能基加水分解工程は、酸性媒体中での加水分解または塩基性媒体中での加水分解から構成することができ、または水素化により実施され得る。
1つの実施形態では、このエステル基加水分解工程は、酸性媒体中での加水分解である。
1つの実施形態では、このエステル基加水分解工程は水素化により実施される。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、より高い分子量のポリアミノ酸の重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、より高い分子量のポリアミノ酸の酵素重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、より高い分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、より高い分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、ポリグルタミン酸ナトリウムおよびポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選択される、より高い分子量のポリアミノ酸の脱重合により得られることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、より高い分子量のポリグルタミン酸ナトリウムの重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、最も高い分子量のポリアスパラギン酸ナトリウムの重合により得られたポリアミノ酸の結果であることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、本技術分野に精通した者によく知られたアミド結合形成プロセスを使用して、疎水基をポリ−L−グルタミン酸またはポリ−L−アスパラギン酸上にグラフトさせることにより得られることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、ペプチド合成のために使用されるアミド結合形成プロセスを使用して、疎水基をポリ−L−グルタミン酸またはポリ−L−アスパラギン酸上にグラフトさせることにより得られることを特徴とする。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、コポリアミノ酸が、特許FR2,840,614号(Chan, Y.P.;その他の人)において記載されるように、疎水基をポリ−L−グルタミン酸またはポリ−L−アスパラギン酸上にグラフトさせることにより得られることを特徴とする。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい40mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい30mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい20mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい10mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい5mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい2.5mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい1mg/mLである。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい0.5mg/mLである。
ヒトグルカゴンは、下記配列H−His−Ser−Gln−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Tyr−Ser−Lys−Tyr−Leu−Asp−Ser−Arg−Arg−Ala−Gln−Asp−Phe−Val−Gln−Trp−Leu−Met−Asn−Thr−OHを有する、29アミノ酸残基の単純鎖を含む、高度に保存されたポリペプチドである。
それは様々な様式で、ペプチド合成または組換えにより得ることができる。
ヒトグルカゴンは多くの起源から入手可能である。例えば、Bachemにより、ペプチド合成を介して、特定的には、参照407473の下で、生成されるヒトグルカゴンであってもよい。
ヒトグルカゴンは、用途の関数として変動する薬量学において使用される。
低血糖の緊急治療において、推奨される薬量学は静脈内または筋肉内経路により1mgである(体重が25kg未満である場合0.5mg)。これは、1mg/mlの濃度のヒトグルカゴンの溶液を用いて投与される。
ポンプでは、考えられる1日用量は約0.5mgであり、よって、溶液は、0.25mg/ml〜5mg/mlのヒトグルカゴンを含むことができる。
1つの実施形態によれば、溶液は0.5mg/ml〜3mg/mlのヒトグルカゴンを含むことができる。
肥満の治療では、考えられる1日用量は約0.5mgであり、よって、溶液は0.25mg/ml〜5mg/mlのヒトグルカゴンを含むことができる。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は0.25〜5mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は0.5〜4mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は0.75〜3mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は0.75〜2.5mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は0.75〜2mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンの濃度は1〜2mg/mLで構成される。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は20未満である。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は15未満である。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は10未満である。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は5未満である。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は2.5未満である。
1つの実施形態では、[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は1.5未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は20未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は15未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は10未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は5未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は2.5未満である。
1つの実施形態では、[カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸]/[ヒトグルカゴン]モル比は1.5未満である。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸対グルカゴン質量比は1.5〜25で構成される。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸対グルカゴン質量比は2〜20で構成される。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸対グルカゴン質量比は2.5〜15で構成される。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸対グルカゴン質量比は2〜10で構成される。
1つの実施形態では、カルボキシレート電荷およびHy疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸対グルカゴン質量比は2〜7で構成される。
1つの実施形態では、組成物はまた、ニコチン化合物またはその誘導体の1つを含む。
1つの実施形態では、組成物は、ニコチンアミドを含む。
1つの実施形態では、ニコチンアミドの濃度は、10〜160mMで構成される。
1つの実施形態では、ニコチンアミドの濃度は、20〜150mMで構成される。
1つの実施形態では、ニコチンアミドの濃度は、40〜120mMで構成される。
1つの実施形態では、ニコチンアミドの濃度は、60〜100mMで構成される。
発明はまた、イオン種もまた、含む組成物に関し、前記イオン種は組成物の安定性を改善することができる。
発明はまた、組成物の物理化学的安定性を改善するための、アニオン、カチオンおよび/または双性イオンの群から選択されるイオン種の使用に関する。
1つの実施形態では、イオン種は10個を超える炭素原子を含む。
前記イオン種は、アニオン、カチオンおよび/または双性イオンの群から選択される。双性イオンにより、2つの隣接しない原子上で少なくとも1つの正電荷および少なくとも1つの負電荷を有する種が意味される。
前記イオン種は、単独で、または混合物中で、好ましくは混合物中で使用される。
1つの実施形態では、アニオンは有機アニオンの中で選択される。
1つの実施形態では、有機アニオンは10個未満の炭素原子を含む。
1つの実施形態では、有機アニオンは酢酸、クエン酸およびコハク酸からなる群より選択される。
1つの実施形態では、アニオンは無機物源のアニオンの中で選択される。
1つの実施形態では、無機物源のアニオンは、硫酸、リン酸およびハロゲン化物、特に塩化物からなる群より選択される。
1つの実施形態では、カチオンは有機カチオンの中で選択される。
1つの実施形態では、有機カチオンは10個未満の炭素原子を含む。
1つの実施形態では、有機カチオンはアンモニウムからなる群より選択され、例えば、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールであり、アミンはアンモニウム形態である。
1つの実施形態では、カチオンは、無機物源のカチオンの中で選択される。
1つの実施形態では、無機物源のカチオンは、亜鉛、特にZn2+ならびにアルカリ金属、特にNaおよびKからなる群より選択される。
1つの実施形態では、双性イオンは有機物源の双性イオンの中で選択される。
1つの実施形態では、双性イオンはアミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシンおよびロイシンからなる群における脂肪族アミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、プロリンからなる群における環状アミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、システイン、セリン、スレオニン、およびメチオニンからなる群におけるヒドロキシル化または含硫アミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファンからなる群における芳香族アミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、アスパラギンおよびグルタミンからなる群における、側鎖のカルボキシル官能基がアミド化されているアミノ酸の中で選択される。
1つの実施形態では、有機物源の双性イオンは、非荷電側鎖を有するアミノ酸からなる群より選択される。
1つの実施形態では、有機物源の双性イオンは、アミノ酸または酸性アミノ酸からなる群より選択される。
1つの実施形態では、アミノ酸は、グルタミン酸およびアスパラギン酸(任意で塩形態)からなる群より選択される。
1つの実施形態では、有機物源の双性イオンは、塩基性アミノ酸、またはいわゆるカチオン性アミノ酸からなる群より選択される。
1つの実施形態では、いわゆる「カチオン性」アミノ酸は、アルギニン、ヒスチジンおよびリジン、特にアルギニンおよびリジンの中で選択される。
非常に特定的には、双性イオンは、等電点および/または6〜8のpHで、正電荷と同じ数の負電荷を含み、よって、無の全体電荷となる。
前記イオン種は組成物中に塩形態で導入される。これらの導入は、組成物中でそれらを溶解させる前に固体形態で、または溶液、特に、濃縮溶液の形態で実施され得る。
例えば、無機物源のカチオンは塩化ナトリウム、塩化亜鉛、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、などの中で選択される塩の形態で添加される。
例えば、有機物源のアニオンは、クエン酸ナトリウムまたはナトリウムカリウムまたは酢酸ナトリウムの中で選択される塩の形態で添加される。
例えば、アミノ酸は、アルギニン塩酸塩、ヒスチジン塩酸塩の中で選択される塩の形態で、あるいは、例えば、ヒスチジンまたはアルギニンなどの非塩形態で添加される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は700mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は800mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は900mM以上である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は1000mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は1500mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は1200mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は1000mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は900mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は800mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は700mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100mM以下である。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600〜1000mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600〜900mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600〜800mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は600〜700mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は500〜600mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は400〜500mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は300〜400mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は200〜300mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は100〜200mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は75〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜75mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜75mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜75mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は50〜75mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は10〜50mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は20〜50mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物中のイオン種の総モル濃度は30〜50mMで構成される。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜400mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜300mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜200mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜100mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜75mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜50mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜25mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜20mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、5〜10mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜400mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜300mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜200mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜100mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜75mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜50mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜25mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、10〜20mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜300mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜200mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜100mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜75mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜50mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、20〜25mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、50〜300mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、50〜200mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、50〜100mMの濃度で存在する。
1つの実施形態では、前記イオン種は、50〜75mMの濃度で存在する。
無機物源のカチオン、特に、Zn2+については、組成物中のそのモル濃度は0.25〜20mM、特に、0.25〜10mMまたは0.25〜5mMであってもよい。
1つの実施形態では、存在するイオン種はNaClである。
1つの実施形態では、NaClの濃度は、5〜250mMで構成される。
1つの実施形態では、NaClの濃度は10〜150mMで構成される。1つの実施形態では、NaClの濃度は、20〜100mMで構成される。
1つの実施形態では、存在するイオン種はクエン酸および/またはその塩である。
1つの実施形態では、クエン酸の濃度は、5〜40mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸の濃度は、7〜30mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸の濃度は、8〜20mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸の濃度は105[sic]〜15mMで構成される。
1つの実施形態では、組成物はまた、ポリアニオン性化合物を含む。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物は、ポリカルボン酸およびそれらのNa、K、Ca2+またはMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物は、クエン酸、酒石酸(tartric acid)、およびそれらの塩Na、K、Ca2+またはMg2+からなる群より選択される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物は、ポリリン酸およびそれらのNa、K、Ca2+またはMg2+塩からなる群より選択される。
1つの実施形態では、ポリリン酸化合物は三リン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩である。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物はクエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩である。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物は酒石酸(tartric acid)およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩から選択される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物は三リン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩である。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、1〜20mMで構成される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、2〜15mMで構成される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、3〜12mMで構成される。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は10mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は5mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、0.5mg/ml〜3mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、0.5mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、1mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、0.5mg/ml〜3mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、0.5mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物の濃度は、1mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、1〜20mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、2〜15mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、3〜12mMで構成される。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は10mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は5mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、0.5mg/ml〜3mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、0.5mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、1mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、10mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、0.5mg/ml〜3mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、0.5mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、クエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩の濃度は、1mg/ml〜2mg/mlのグルカゴンの濃度に対しては、5mMである。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、吸収促進剤、拡散促進剤または血管拡張剤の中で選択される少なくとも1つの吸収促進剤を、単独で、または混合物中で含む。
吸収促進剤としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:界面活性剤、例えば、胆汁酸塩、脂肪酸塩またはリン脂質;ニコチン剤、例えばニコチンアミド、ニコチン酸、ナイアシン、ナイアシンアミド、ビタミンB3およびそれらの塩;膵臓トリプシン阻害剤;マグネシウム塩;多価不飽和脂肪酸;ジデカニルホスファチジル(didecanyl phophatidyl)コリン;アミノポリカルボキシレート;トルメチン、カプリン酸ナトリウム;サリチル酸;オレイン酸;リノール酸;エイコサペンタエン酸(eicosapntaenoic acid)(EPA);ドコサヘキサエン酸(DHA);ベンジル酸;一酸化窒素供与体、例えば、3−(2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ)−1−プロパンアミン、例として、N−エチル−2−(1−エチル−ヒドロキシ−2−1−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、またはS−ニトロソ−N−アセチルペニシラミン;胆汁酸、例として、胆汁酸にコンジュゲートされたグリシン;アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム;サリチル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム、アセチルサリチル酸(actyl−salicylic acid)、サリチルサリチル酸、アセチルサリチル酸アルミニウム(aluminum acetylsalicylate aluminum)、サリチル酸コリン、サリチルアミド、アセチルサリチル酸リジン;エキサラミド;ジフルニサル;エテンザミド;EDTA(単独で、または混合物中)。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、少なくとも1つの拡散促進剤を含む。拡散促進剤の例としては、グリコサミノグリカナーゼ、例えばヒアルロニダーゼが挙げられるが、それらに限定されない。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、少なくとも1つの血管拡張薬を含む。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、カルシウムイオンチャネルをブロックすることにより過分極(hyprpolarization)を引き起こす少なくとも1つの血管拡張剤を含む。
1つの実施形態では、カルシウムイオンチャネルをブロックすることにより過分極を引き起こす血管拡張剤はアデノシン、内皮から誘導される過分極剤、5型ホスホジエステラーゼ阻害剤(PDE5)、カリウムチャネルを開くための作用薬、またはこれらの作用薬の任意の組み合わせである。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、AMPcにより媒介される少なくとも1つの血管拡張剤を含む。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、GMPcにより媒介される少なくとも1つの血管拡張剤を含む。
1つの実施形態では、医薬組成物はまた、カルシウムイオンチャネルをブロックすることにより過分極(hyperpolerization)を引き起こすことにより作用する血管拡張剤、AMPcにより媒介される血管拡張薬、およびGMPcにより媒介される血管拡張薬を含む群から選択される少なくとも1つの血管拡張剤を含む。
少なくとも1つの血管拡張剤は、下記を含む群から選択される:一酸化窒素供与体、例えば、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、硝酸アミル、四硝酸エリスリチル、ニトロプルシド(nitroprussiate));プロスタサイクリンおよびその類似体、例えばエポプロステノールナトリウム、イロプロスト、エポプロステノール、トレプロスチニルまたはセレキシパグ;ヒスタミン、2−メチルヒスタミン、4−メチルヒスタミン;2−(2−ピリジル)エチルアミン、2−(2−チアゾリル)エチルアミン;パパベリン、パパベリン塩酸塩;ミノキシジル;ジピリダモール;ヒドララジン;アデノシン、アデノシン(adnosine)三リン酸;ウリジン三リン酸(trisphosphate);GPLC;L−カルニチン;アルギニン;プロスタグランジンD2;カリウム塩;ならびに、ある一定の場合では、α1およびα2受容体アンタゴニスト、例えば、プラゾシン、フェノキシベンザミン、フェントラミン、ジベナミン、モキシシリト(moxissylite)塩酸塩およびトラゾリン)、ベタゾール、ジマプリット;β2受容体アゴニスト、例えば、イソプロテレノール(lsoproterenol)、ドブタミン、アルブテロール、テルブタリン、アミノフィリン、テオフィリン、カフェイン;アルプロスタジル、アンブリセンタン;カベルゴリンジアゾキシド;ジヒドララジンメシル酸塩;ジルチアゼム塩酸塩;エノキシモン;フルナリジン塩酸塩;イチョウエキス;レボシメンダン;モルシドミン;ナフチドロフリル酸シュウ酸塩;ニコランジル;ペントキシフィリン;フェノキシベンザミンクロリド;塩基性ピリベジル;ピリベジルメシル酸塩;レガデノソン一水和物;リオシグアト;シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル、バルデナフィル三水和塩酸塩;トリメタジジン塩酸塩;トリニトリン(trinitrine);ベラパミル;エンドセリン(endothline)受容体アンタゴニスト、例えば、アバナフィルおよびボセンタン(bosentran)一水和物;ならびにカルシウムチャネル阻害剤、例えば、アムロジピン、アラニジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、クレビジピン、イスラジピン、エホニジピン、フェロジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、プランジピン(prandipine)(単独で、または混合物中)。
1つの実施形態によれば、血管拡張剤はトレプロスチニルである。
1つの実施形態では、組成物はまた、ポリアニオン性化合物および吸収促進剤を含む。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩および吸収促進剤を、組み合わせて含む。
1つの実施形態では、ポリアニオン性化合物はクエン酸およびそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩である。
1つの実施形態では、組成物は、ポリアニオン性化合物、および吸収促進剤、および任意で、NaClを、組み合わせて含む。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、ニコチンアミドまたはトレプロスチニル、および、任意でNaClを、組み合わせて含む。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、ニコチンアミドまたはトレプロスチニル、および、任意でNaClを、組み合わせて含み、筋肉内投与用である。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、ニコチンアミド、任意で、NaClを、組み合わせて含み、筋肉内投与用である。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、トレプロスチニル、および、任意でNaClを、組み合わせて含み、筋肉内投与用である。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、ニコチンアミドまたはトレプロスチニル、および、任意でNaClを、組み合わせて含み、皮下投与用である。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、ニコチンアミド、任意で、NaClを、組み合わせて含み、皮下投与用である。
1つの実施形態では、組成物は、クエン酸および/またはそのNa、K、Ca2+またはMg2+塩、トレプロスチニル、および、任意でNaClを、組み合わせて含み、皮下投与用である。
1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、胃腸ホルモンを含む。
「胃腸ホルモン」により、下記からなる群より選択されるホルモンが意味される:グルカゴンヒト様ペプチド受容体アゴニストについてのGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)グルカゴン様)およびGIP(グルコース依存性インスリン分泌性ペプチド)、オキシントモジュリン(ヒトプログルカゴン誘導体)、YYペプチド、アミリン、コレシストキニン、膵臓ポリペプチド(PP)、グレリンおよびエンテロスタチン、それらの類似体または誘導体および/または薬学的に許容される塩。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、下記からなる群より選択されるGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)の類似体または誘導体である:エキセナチドまたはバイエッタ(登録商標)(ASTRA−ZENECA)、リラグルチドまたはビクトーザ(登録商標)(NOVO NORDISK)、リキシセナチドまたはLyxumia(登録商標)(SANOFI)、アルビグルチドまたはTanzeum(登録商標)(GSK)あるいはデュラグルチドまたはトルリシティ(登録商標)(ELI LILLY&CO)、それらの類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンはプラムリンチドSymlin(登録商標)(ASTRA−ZENECA)である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンはエキセナチドまたはバイエッタ(登録商標)、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、リラグルチドまたはビクトーザ(登録商標)、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、リキシセナチドまたはLyxumia(登録商標)、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、アルビグルチドまたはTanzeum(登録商標)、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、デュラグルチドまたはトルリシティ(登録商標)、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、プラムリンチドまたはSymlin(登録商標)その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩である。
「類似体」により、ペプチドまたはタンパク質を示すために使用される場合、1つ以上の構成アミノ酸残基が他のアミノ酸残基により置換されている、および/または1つ以上の構成アミノ酸残基が欠失している、および/または1つ以上の構成アミノ酸残基が付加されているペプチドまたはタンパク質が意味される。類似体のこの定義について認められている相同性のパーセンテージは50%である。
「誘導される」により、ペプチドまたはタンパク質に関して使用される場合、前述のペプチドもしくはタンパク質または参照類似体に存在しない置換基により化学修飾されたペプチドまたはタンパク質または類似体、すなわち、置換基を導入するために、共有結合を生成することにより修飾されたペプチドまたはタンパク質が意味される。
1つの実施形態では、置換基は、脂肪鎖からなる群より選択される。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンの濃度は0.01〜10mg/mLの間隔で構成される。
1つの実施形態では、エキセナチド、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩の濃度は0.04〜0.5mg/mLの間隔内で構成される。
1つの実施形態では、リラグルチド、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩の濃度は1〜10mg/mLの間隔内で構成される。
1つの実施形態では、リキシセナチド、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩の濃度は0.01〜1mg/mLの間隔内で構成される。
1つの実施形態では、プラムリンチド、その類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩の濃度は0.1〜5mg/mLの間隔内で構成される。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、凍結乾燥物(lyophilisate)の調製により得られたヒトグルカゴンの溶液と、GLP−1 RA、GLP−1 RA類似体または誘導体のGLP−1 RA(グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト)溶液を混合することにより生成され、GLP−1 RAの前記溶液は市販のものであり、または凍結乾燥物(lyphilosate)を使用して調製される。
1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、緩衝液を含む。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、0〜100mMの濃度の緩衝液を含む。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、15〜50mMの濃度の緩衝液を含む。
1つの実施形態では、本発明による組成物は、リン酸緩衝液、Tris(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)、およびクエン酸ナトリウムからなる群より選択される緩衝液を含む。
1つの実施形態では、緩衝液はリン酸ナトリウムである。
1つの実施形態では、緩衝液はTris(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)である。
1つの実施形態では、緩衝液はクエン酸ナトリウムである。
1つの実施形態では、組成物はまた、亜鉛塩、特に塩化亜鉛を含む。
1つの実施形態では、亜鉛塩の濃度は50〜5000μMで構成される。
1つの実施形態では、亜鉛塩の濃度は100〜2000μMで構成される。
1つの実施形態では、亜鉛塩の濃度は200〜1500μMで構成される。
1つの実施形態では、亜鉛塩の濃度は200〜1000μMで構成される。
1つの実施形態では、亜鉛の濃度は、[亜鉛]/[グルカゴン]モル比が0.1〜2.5で構成されるようなものとされる。
1つの実施形態では、亜鉛の濃度は、[亜鉛]/[グルカゴン]モル比が0.2〜2で構成されるようなものとされる。
1つの実施形態では、亜鉛の濃度は、[亜鉛]/[グルカゴン]モル比が0.5〜1.5で構成されるようなものとされる。
1つの実施形態では、亜鉛の濃度は、[亜鉛]/[グルカゴン]モル比が1となるようなものとされる。
1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、保存剤を含む。
1つの実施形態では、保存剤は、単独で、または混合物中の、m−クレゾールおよびフェノールからなる群より選択される。
1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、抗酸化剤を含む。
1つの実施形態では、抗酸化剤はメチオニンの中で選択される。
1つの実施形態では、保存剤の濃度は、10〜50mMで構成される。
1つの実施形態では、保存剤の濃度は、10〜40mMで構成される。
1つの実施形態では、本発明による組成物はまた、界面活性剤を含む。
1つの実施形態では、界面活性剤は、グリコールプロピレンおよびポリソルベートからなる群より選択される。
本発明による組成物はまた、等張化剤などの添加物を含む。
1つの実施形態では、等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、ソルビトールおよびグリセロールからなる群より選択される。
本発明による組成物はまた、薬局方に従い、使用濃度で使用されるヒトインスリンおよび胃腸ホルモン、特定的にはGLP−1 RAと適合する賦形剤をすべて含み得る。
発明はまた、乾燥および/または凍結乾燥により得られることを特徴とする、本発明による医薬製剤に関する。
局所および全身放出の場合、考えられる投与経路は静脈内、皮下、皮内または筋肉内である。
経皮、経口、経鼻、腟内、眼内、口および肺投与経路もまた考えられる。
発明はまた、6.6〜7.8のpHの、ヒトグルカゴンを含む単一用量製剤に関する。
発明はまた、6.6〜7.8のpHの、ヒトグルカゴンおよび、以上で規定される胃腸ホルモンを含む単一用量製剤に関する。
1つの実施形態では、単一用量製剤はまた、以上で規定される置換されたコポリアミノ酸を含む。
1つの実施形態では、製剤は注射溶液の形態である。1つの実施形態では、GLP−1 RA、GLP−1 RAの類似体または誘導体は、エキセナチド(バイエッタ(登録商標))、リラグルチド(ビクトーザ(登録商標))、リキシセナチド(Lyxumia(登録商標))、アルビグルチド(Tanzeum(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(登録商標))またはそれらの誘導体の1つを含む群から選択される。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、エキセナチドである。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、リラグルチドである。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、リキシセナチドである。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、アルビグルチドである。
1つの実施形態では、胃腸ホルモンは、デュラグルチドである。
さらに、全く重要なことには、出願人は、本発明によるカルボキシレート電荷および少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸中に存在するヒトグルカゴンは、単独でか、または胃腸ホルモンと組み合わせてかに関係なくその作用を保存することを証明することができた。
本発明による組成物の調製は、ヒトグルカゴンの溶液、GLP−1 RA、GLP−1 RAの類似体または誘導体の溶液および水溶液または凍結乾燥形態の、本発明によるカルボキシレート電荷および少なくとも1つの疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸を単に混合することにより、調製することができるという利点を提供する。必要なら、調製物のpHをpH7に調整する。
1つの実施形態では、ヒトグルカゴンおよび置換されたコポリアミノ酸の混合物を限外濾過により濃縮し、その後、水溶液または凍結乾燥形態のGLP−1 RA、GLP−1 RAの類似体または誘導体と混合する。
必要なら、混合物の組成は、グリセリル、m−クレゾール、およびポリソルベート(Tween(登録商標))などの賦形剤を用いて、これらの賦形剤の濃縮溶液を混合物に添加することにより調整する。必要なら、調製物のpHをpH7に調整する。
下記実施例は発明の説明のために使用されるが、しかしながら、制限することはない。
パートA−−Hyラジカルを得るのを可能にする中間Hy疎水性化合物の合成
Figure 2021505597
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Figure 2021505597
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実施例A1:分子A1
分子1:Fmoc−Lys(Fmoc)−OHと樹脂2−Cl−トリチルクロライドの間の反応により得られる生成物
室温の、Fmoc−Lys(Fmoc)−OH(7.32g、12.40mmol)を含むジクロロメタン(60mL)の懸濁液に、DIPEA(4.32mL、24.80mmol)を添加する。完全に可溶化した後(10分)、得られた溶液を、前にジクロロメタン中で洗浄された樹脂2−Cl−トリチルクロライド(100−200メッシュ、1%DVB、1.24mmol/g)(4.00g、4.96mmol)上に注ぐ。2時間室温で攪拌した後、HPLCグレードメタノール(0.8mL/g樹脂、3.2mL)を添加し、媒体を室温で15分間攪拌する。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3×60mL)、DMF(2×60mL)、ジクロロメタン(2×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびジクロロメタン(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子2:分子1と80:20DMF/ピペリジン混合物の間の反応により得られる生成物
前にDMFで洗浄した分子1を80:20DMF/ピペリジン混合物(60mL)で処理する。室温での30分の攪拌後、樹脂を濾過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびジクロロメタン(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子3:分子2とFmoc−Glu(OtBu)−OHの間の反応により得られる生成物
Fmoc−Glu(OtBu)−OH(10.55g、24.80mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、9.43g、24.80mmol)を含む1:1DMF/ジクロロメタン混合物(60mL)の懸濁液に、DIPEA(8.64mL、49.60mmol)を添加する。完全に可溶化した後、得られた溶液を分子2上に注ぐ。室温で2時間の攪拌の後、樹脂を濾過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびジクロロメタン(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子4:分子3と50:50DMF/モルホリン混合物の間の反応により得られる生成物
前にDMFで洗浄した分子3を50:50DMF/ピペリジン混合物(60mL)で処理する。室温で1時間15分の攪拌の後、樹脂を濾過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびジクロロメタン(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子5:分子4と分子11の間の反応により得られる生成物
分子3について使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子4および分子11(8.07g、24.80mmol)を含むDMF(60mL)に適用して、分子5を得る。
分子6:分子5と80:20ジクロロメタン/1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)混合物の間の反応により得られる生成物
分子5を、80:20ジクロロメタン/1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)(60mL)混合物で処理する。室温での20分の攪拌の後、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(2×60mL)で洗浄する。溶媒を減圧下で蒸発させる。次いで、残渣について、ジクロロメタン(60mL)を用いて、それから、ジイソプロピルエーテル(60mL)を用いて、2回の同時蒸発を実施する。生成物を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン、メタノール)により精製する。分子6の白色固体を得る。
収率:2.92g(6工程で52%)
RMN H(CDOD、ppm):0.90(6H);1.22−2.47(88H);3.13−3.25(2H);3.45−3.76(4H);4.24−4.55(5H)。
LC/MS(ESI+):1131.9(計算([M+H]):1131.8)。
分子7:分子6とN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
室温の、分子6(2.82g、2.49mmol)を含むMe−THF(20mL)の溶液に、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、496mg、3.24mmol)およびN−Bocエチレンジアミン(BocEDA、440mg、2.74mmol)を連続して添加する。混合物を0℃まで冷却し、次いで、(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(EDC、621mg、3.24mmol)塩酸塩を添加する。媒体を15分間0℃で、次いで、18時間室温で攪拌する。有機相をジクロロメタン(30mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(2×20mL)、飽和NaHCO水溶液(2×20mL)、および飽和NaCl水溶液(2×20mL)で洗浄する。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子7の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:2.47g(78%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.09−1.77(77H);1.84−2.49(20H);2.99−3.83(10H);4.16−4.25(1H);4.27−4.47(4H);5.68(0.1H);5.95−6.08(0.9H);6.91−7.14(2H);7.43−7.57(1H);7.68−7.78(1H);8.22−8.35(1H)。
LC/MS(ESI+):1273.9(計算([M+H]):1273.9)。
分子A1
室温の、分子7(2.47g、1.94mmol)を含むジクロロメタン(20mL)の溶液に、4N HClのジオキサン溶液(7.27mL)を添加し、次いで、媒体を16時間室温で攪拌する。減圧下での濃縮、同時蒸発およびジイソプロピルエーテルでの洗浄後、HCl塩の形態の分子A1の白色固体を得る。この固体を水(100mL)中で可溶化させ、次いで、pHを、1N NaOH水溶液の添加により、7に調整する。溶液を凍結乾燥させ、凍結乾燥物(lyophilisate)をトルエン中での同時蒸発により乾燥させる。分子A1の白色固体を得る。
収率:1.64g(80%)
RMN H(DO、ppm):0.90(6H);1.15−2.59(70H);3.06−3.86(10H);4.19−4.43(5H)。
LC/MS(ESI+):1061.8(計算([M+H]):1061.8)。
実施例A2:分子A2
分子8:ミリスチン酸とメチル−L−グルタミン酸の間のカップリングにより得られる生成物
0℃の、ミリスチン酸(myrisitic acid)(35.0g、153.26mmol)を含むテトラヒドロフランTHF(315mL)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS、17.81g、154.79mmol)およびN,N−ジシクロヘキシルカルボキシジイミド(DCC、31.94g、154.79mmol)を連続して添加する。媒体を48時間攪拌しながら、温度を室温に上昇させ、焼結フィルタ上で濾過し、次いで、メチル−L−グルタミン酸(24.95g、154.9mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、99.0g、766.28mmol)を含む水溶液(30mL)に添加する。反応媒体を20℃で48時間攪拌し、次いで、減圧下で濃縮する。水(200mL)を添加し、得られた混合物を、酢酸エチル(AcOEt、100mL)、次いで、5% NaCO水溶液(50mL)の連続添加により処理する。次いで、水相を再びAcOEt(100mL)で洗浄し、10%HCl水溶液の添加により酸性化させ、生成物をジクロロメタンで抽出する(DCM、3×150mL)。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子8の白色固体を得る。
収率:47.11g(84%)
RMN H(CDCl、ppm) 0.87(3H);1.07−1.66(22H);2.02−2.11(1H);2.18−2.36(3H);2.39−2.47(1H);2.50−2.58(1H);3.69(3H);4.54−4.59(1H);6.62(1H);8.26(1H)。
LC/MS(ESI+):372.2(計算([M+H]):372.3)。
分子9:分子8とメチル−L−グルタミン酸の間のカップリングにより得られる生成物
分子8の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子8(35.0g、94.21mmol)およびメチル−L−グルタミン酸(15.33g、95.15mmol)に適用して、分子9の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:24.0g(49%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.06−1.51(22H);1.70−1.94(3H);1.96−2.15(3H);2.29−2.40(4H);3.58(3H);3.58(3H);4.16−4.22(1H);4.25−4.32(1H);7.93(1H);8.16(1H);12.66(1H)。
LC/MS(ESI+):515.3(計算([M+H]):515.3)。
分子10:分子9とN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
0℃の、分子9(24.0g、46.63mmol)を含むDCM(285mL)の懸濁液に、HOBt(714mg、46.66mmol)、BocEDA(8.97g、55.96mmol)を含むDCM溶液(25mL)、次いで、EDC(9.83g、51.30mmol)を連続して添加する。媒体を、1時間0℃で、次いで、18時間室温で攪拌する。有機相を飽和NaHCO水溶液(2×300mL)、1N HCl飽和水溶液(2×300mL)、および飽和NaCl水溶液(500mL)で洗浄する。メタノール(40mL)を添加し、有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子10の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:27.15g(89%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(3H);1.07−1.68(22H);1.42(9H);1.97−2.18(4H);2.22−2.31(2H);2.35−2.55(4H);3.19−3.29(2H);3.30−3.38(2H);3.66(3H);3.68(3H);4.34−4.41(1H);4.42−4.48(1H);5.54(1H);6.99−7.18(2H)7.56(1H)。
LC/MS(ESI+):657.4(計算([M+H]):657.4)。
分子A2
0℃の、分子10(27.15g、41.33mmol)を含むDCM/メタノール混合物(410mL)の溶液に、4N HClのジオキサン溶液(51.7mL)を添加し、次いで、媒体を2時間0℃で、次いで、16時間室温で攪拌する。減圧下での濃縮、メタノール(2×150mL)中での同時蒸発後、塩酸塩の形態の分子A2の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:23.2g(95%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.05−1.52(22H);1.71−1.85(2H);1.87−2.03(2H);2.07−2.18(2H);2.24−2.37(4H);2.84(2H);3.24−3.38(2H);3.58(3H);3.58(3H);4.17−4.24(2H);7.95−8.08(5H);8.14(1H)。
LC/MS(ESI+):557.3(計算([M+H]):557.4)。
実施例A3:分子A3
分子11:ミリストイルクロリドとL−プロリンの間の反応により得られる生成物
0℃の、L−プロリン(300.40g、2.61mol)を含む2Nソーダ水溶液(1.63L)の溶液に、ミリストイルクロリド(322g、1.30mol)を含むジクロロメタンの溶液(DCM、1.63L)を、1時間にわたり徐々に添加する。この添加後、反応媒体を20℃まで3時間にわたり上昇させ、次いで、2時間攪拌する。混合物を0℃まで冷却し、次いで、37%HCl水溶液(215mL)を15分にわたり添加する。反応媒体を1時間、0℃から20℃まで攪拌する。有機相を分離し、10% HCl水溶液(3×430mL)、飽和NaCl水溶液(430mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、コットンで濾過し、次いで、減圧下で濃縮する。残渣を50℃のヘプタン(1.31L)中で可溶化し、次いで、溶液を漸進的に室温にする。ガラス棒を使用して結晶化を開始した後、媒体を再び40℃まで30分間加熱し、次いで、室温まで4時間にわたり低減させる。白色固体を、焼結濾過、ヘプタン(2×350mL)での洗浄、減圧下での乾燥後に得る。
収率:410g(97%)
RMN H(CDCl、ppm):0.88(3H);1.28(20H);1.70(2H);1.90−2.10(3H);2.36(2H);2.51(1H);3.47(1H);3.56(1H);4.61(1H)。
LC/MS(ESI):326.4;651.7(計算([M+H]):326.3;([2M+H]):651.6)。
分子12:分子11とメチル−L−グルタミン酸の間のカップリングにより得られる生成物
分子8の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子11(30.0g、92.17mmol)およびメチル−L−グルタミン酸(15.60g、96.78mmol)に適用して、分子12の白色固体を、アセトンを還流させながらの再結晶、室温までの冷却および焼結濾過後に得る。濾液を、上記のように、蒸発させ、残渣をアセトン中で沈殿させ、この操作を3回繰り返す。
収率:15.5g(36%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.07−1.37(20H);1.40−1.50(2H);1.71−2.27(8H);2.30−2.40(2H);3.28−3.54(2H);3.58(1.3H);3.59(1.7H);4.14−4.28(1H);4.28−4.37(1H);8.06(0.55H);8.33(0.45H);12.64(1H)。
LC/MS(ESI+):469.2(計算([M+H]):469.3)。
分子13:分子12とN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
分子10の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子12(15.5g、33.05mmol)およびメチル−L−グルタミン酸(5.83g、36.36mmol)に適用して、分子13の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:19.8g(83%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.07−1.55(22H);1.37(9H);1.69−2.19(7H);2.22−2.36(3H);2.91−3.17(4H);3.28−3.60(5H);4.11−4.18(0.7H);4.20−4.28(1H);4.38−4.42(0.3H);6.74(1H);7.64(0.7H);7.87(0.7H);7.98(0.3H);8.22(0.3H)。
LC/MS(ESI+):611.4(計算([M+H]):611.4)。
分子A3
分子A2の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子13(16.8g、27.50mmol)に適用して、塩酸塩の形態の分子A3の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:13.5g(90%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.08−1.52(22H);1.70−2.37(10H);2.80−2.90(2H);3.22−3.62(4H);3.57(3H);4.15−4.28(1.75H);4.41−4.44(0.25H);7.81−8.13(4.5H);8.24−8.29(0.25H.)8.33−8.39(0.25H)。
LC/MS(ESI+):511.3(計算([M+H]):511.4)。
実施例A4:分子A4
分子14:ラウロイルクロリドとL−プロリンの間の反応により得られる生成物
分子11の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、ラウロイルクロリド(27.42g、685.67mmol)およびL−プロリン(60.0g、247.27mmol)に適用して、分子14の白色固体を得る。
収率:78.35g(96%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(3H);1.26(16H);1.70(2H);1.90−2.10(3H);2.35(2H);2.49(1H);3.48(1H);3.56(1H);4.60(1H)。
LC/MS(ESI+):298.1(計算([M+H]):298.2)。
分子15:分子14とメチル−L−グルタミン酸の間のカップリングにより得られる生成物
分子8の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子14(34.64g、116.46mmol)およびメチル−L−グルタミン酸(19.14g、118.79mmol)に適用して、分子15の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:37.28g(73%)
RMN H(CDCl、ppm):0.85(3H);1.08−1.42(16H);1.54−1.06(2H);1.80−2.47(10H);3.42−3.80(2H);3.65(2.55H);3.67(0.45H);4.37−4.40(0.15H);4.51−4.58(0.85H);4.58−4.67(1H);7.26(0.15H)7.65(0.85H);8.06(1H)。
LC/MS(ESI+):441.1(計算([M+H]):441.3)。
分子16:分子15とN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
分子10の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子15(37.30g、84.66mmol)およびメチル−L−グルタミン酸(14.92g、93.13mmol)に適用して、分子16の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:43.10g(87%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.08−1.53(18H);1.37(9H);1.70−2.36(10H);2.91−3.60(9H);4.11−4.18(0.7H);4.21−4.28(1H);4.38−4.42(0.3H);6.38(0.1H);6.74(0.9H);7.65(0.7H);7.87(0.7H);7.99(0.3H);8.22(0.3H)。
LC/MS(ESI+):583.4(計算([M+H]):583.4)。
分子A4
分子A2の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子16(43.10g、73.96mmol)に適用して、塩酸塩の形態の分子A4の白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:31.90g(83%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.05−1.37(16H);1.39−1.52(2H);1.70−2.37(10H);2.29−2.91(2H);3.20−3.62(7H);4.16−4.29(1.7H);4.42−4.46(3H);7.86−8.18(4.6H);8.32(0.3H);8.40(0.3H)。
LC/MS(ESI+):483.2(計算([M+H]):483.3)。
実施例A5:分子A5
分子17:1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンと炭酸tert−ブチルフェニルの間の反応により得られる生成物
80℃の、1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(112.29g、509.71mmol)を含むエタノール(510mL)の溶液に、炭酸tert−ブチルフェニル(49.50g、254.86mmol)を、一滴ずつ添加する。反応媒体を80℃で3時間30分の間攪拌し、次いで、減圧下で濃縮する。残渣を水(250mL)中で可溶化し、pHを、37%HCl溶液を用いて2.3に調整し、混合物をメチルtert−ブチルエーテル(MTBE、2×150mL)で抽出する。水相を、2N NaOH溶液の添加により、pH12.6まで塩基性化し、DCM(3×250m>)で抽出する。有機相を1N NaOH水溶液(1×100mL)、飽和NaCl水溶液(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子17の黄色油を得る。
収率:54.4g(67%)
RMN H(CDCl、ppm):1.40−1.58(11H);1.73−1.81(4H);2.80−2.84(2H);3.20−3.70(14H);5.11(1H)。
LC/MS(ESI+):321.2(計算([M+H]):321.2)。
分子18:分子12と分子17の間のカップリングにより得られる生成物
分子10の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子12(20.46g、43.66mmol)および分子17(16.79g、52.39mmol)に適用して、分子18の白色ワックスをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM、メタノール)による精製、残渣のDCM(300mL)中での可溶化、有機相のNaHCO水溶液(2×150mL)、10%HCl水溶液(2×150mL)、飽和NaCl水溶液(2×150mL)による洗浄後に得、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮させる。
収率:30.15g(90%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.09−1.52(31H);1.55−1.67(4H);1.69−2.36(10H);2.91−2.98(2H);3.02−3.17(2H);3.28−3.61(17H);4.12−4.17(0.7H);4.20−4.28(1H);4.39−4.42(0.3H);6.37(0.1H);6.71(0.9H);7.59(0.7H);7.85(0.7H);7.94(0.3H);8.21(0.3H)。
LC/MS(ESI+):771.4(計算([M+H]):771.5)。
分子A5
分子A2の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子18(30.0g、38.91mmol)に適用して、塩酸塩の形態の分子A5の白色固体を、残渣の水(500mL)中での可溶化および凍結乾燥後に得る。
収率:25.2g(91%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.85(3H);1.06−1.37(20H);1.39−1.52(2H);1.58−1.66(2H);1.70−2.37(12H);2.78−2.85(2H);3.01−3.15(2H);3.31−3.62(17H);4.11−4.17(0.7H);4.19−4.27(1H);4.41−4.44(0.3H);7.63−7.71(0.7H);7.90−8.24(4H);8.28−8.35(0.3H);
LC/MS(ESI+):671.4(計算([M+H]):671.5)。
実施例A7:分子A7
分子21:分子11とL−リジンの間のカップリングにより得られる生成物
分子8の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子11(133.00g、408.61mmol)およびL−リジン(31.36g、214.52mmol)に適用して、分子21の白色固体を、アセトン中での2回の結晶化後に得る。
収率:106.50g(68%)
RMN H(DMSO−d、ppm):0.85(6H);1.26(40H);1.35−1.50(6H);1.50−2.10(10H);2.10−2.25(4H);3.01(2H);3.31−3.55(4H);4.10−4.40(3H);7.68(0.6H);7.97(1H);8.27(0.4H);12.50(1H)。
LC/MS(ESI):761.8(計算([M+H]):762.1)。
分子22:分子21とメチルN−Boc−L−リジネート(lysinate)の間のカップリングにより得られる生成物
分子10の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子21(43.00g、56.50mmol)を含むTHFの溶液およびN−Boc−L−リジネート(lysinate)メチル塩酸塩(20.12g、67.79mmol)に適用して、分子22の透明な固体を得、さらなる精製なしで使用する。
収率:55.80g(98%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.86(6H);1.08−2.03(64H);1.37(9H);2.07−2.30(4H);2.84−3.09(4H);3.29−3.57(4H);3.58−3.65(3H);4.14−4.43(4H);6.40(0.1H);6.74(0.9H);7.69(0.6H);7.82(0.6H);7.95−8.06(1H);8.11−8.20(0.4H);8.26(0.4H)。
LC/MS(ESI):1003.8(計算([M+H]):1003.8)。
分子23:分子23の鹸化により得られる生成物
0℃の分子22(55.80g、55.61mmol)を含む1:1THF/水混合物(370mL)の溶液を、LiOH(2.00g、83.41mmol)を含む水溶液(185mL)を徐々に添加することにより処理する。0℃での16時間の攪拌後、媒体を減圧下で濃縮し、残渣を水(500mL)に再溶解させる。DCM(500mL)を添加し、不均一混合物を10℃まで冷却し、10% HCl水溶液の添加により、pH1まで酸性化させる。水相をDCM(2×300mL)で抽出し、有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液(2×300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子23の白色固体を、アセトン中での結晶化後に得る。
収率:46.10g(84%)
RMN H(ピリジン−d6、ppm):0.85(6H);1.05−2.03(67H);2.07−2.61(10H);3.12−3.93(8H);4.54−4.93(2H);4.98−5.16(2H);7.35−7.45(1H);8.34−8.63(1H);8.94−9.41(2H)。
LC/MS(ESI):989.8(計算([M+H]):989.8)。
分子A7
0℃の、分子23(12.00g、12.13mmol)を含むジクロロメタン(40mL)の溶液に、4N HClのジオキサン溶液(15.20mL)を添加し、次いで、媒体を、15時間0℃で、5時間室温で攪拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCM(120mL)および2N NaOH(60mL)の混合物中で可溶化する。相の分離後、有機相を2N NaOHの溶液(60mL)により洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮させる。
収率:10.90g(98%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.86(6H);1.05−2.27(70H);2.45−2.52(2H);2.90−3.58(6H);3.67−3.76(1H);4.02−4.10(0.6H);4.11−4.17(0.4H);4.20−4.26(0.6H);4.30−4.39(1h);4.42−4.46(0.4H);7.29−7.42(1H);7.71−7.80(0.6H);7.97−8.05(0.6H);8.10−8.24(0.4H);8.33−8.45(0.4H);
LC/MS(ESI):887.7(計算([M−H]):887.7)。
実施例A5a:分子A5a
分子3a:Fmoc−Lys(Fmoc)−OHと樹脂2−Cl−トリチルクロライドの間の反応により得られる生成物
室温の、Fmoc−Lys(Fmoc)−OH(7.32g、12.40mmol)を含むDCM(60mL)の懸濁液に、DIPEA(4.32mL、24.80mmol)を添加する。完全に可溶化した後(10分)、得られた溶液を、固体媒体上でのペプチド合成のために使用される反応器内の、前にDCM中で洗浄した樹脂2−Cl−トリチルクロライド(100−200メッシュ、1%DVB、1.24mmol/g)(4.00g、4.96mmol)上に注ぐ。2時間室温で攪拌した後、HPLCグレードメタノール(0.8mL/g樹脂、3.2mL)を添加し、媒体を室温で15分間攪拌する。樹脂を濾過し、DCM(3×60mL)、DMF(2×60mL)、DCM(2×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびDCM(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子4a:分子3aと80:20DMF/ピペリジン混合物の間の反応により得られる生成物
前にDMFで洗浄した分子3aを80:20DMF/ピペリジン混合物(60mL)で処理する。室温での30分の攪拌後、樹脂を濾過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびDCM(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子5a:分子4aと8−(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル−アミノ)−3,6−ジオキサオクタン酸(Fmoc−O2Oc−OH)の間の反応により得られる生成物
Fmoc−O2Oc−−OH(9.56g、24.80mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、9.43g、24.80mmol)を含む1:1DMF/DCM混合物(60mL)の懸濁液に、DIPEA(8.64mL、49.60mmol)を添加する。完全に可溶化した後、得られた溶液を分子4a上に注ぐ。室温で2時間の攪拌の後、樹脂を濾過し、DMF(3×60mL)、イソプロパノール(1×60mL)およびジクロロメタン(3×60mL)で連続して洗浄する。
分子6a:分子5aと80:20DMF/ピペリジン混合物の間の反応により得られる生成物
分子4aについて使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子5aに適用して、分子6aを得る。
分子7a:分子6aとラウリン酸の間の反応により得られる生成物
分子5aについて使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子6aおよびラウリン酸(4.97g、24.80mmol)を含むDMF(60mL)に適用して、分子7aを得る。
分子8a:分子7aと80:20ジクロロメタン/1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)混合物の間の反応により得られる生成物
分子7aを80:20ジクロロメタン/1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)(60mL)混合物で処理する。室温での20分の攪拌の後、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(2×60mL)で洗浄する。溶媒を減圧下で蒸発させる。次いで、残渣について、ジクロロメタン(60mL)を用いて、それから、ジイソプロピルエーテル(60mL)を用いて、2回の同時蒸発を実施する。分子8aの白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:2.63g(6工程で66%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.09−1.66(40H);1.77−1.98(2H);2.13−2.29(4H);3.24−3.75(18H);3.95−4.07(4H);4.65−4.70(1H);6.23−6.37(1H);6.39−6.62(1H);6.74−6.91(1H);7.38−7.54(1H)。
LC/MS(ESI):801.6(計算([M+H]):801.6)。
分子9a:分子8aとN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
室温の、分子8a(2.63g、3.29mmol)を含むクロロホルム(20mL)の溶液に、HOBt(654mg、4.27mmol)およびBocEDA(580mg、3.62mmol)を連続して添加する。混合物を0℃まで冷却し、次いで、EDC(819mg、4.27mmol)を添加する。媒体を15分間0℃で、次いで、18時間室温で攪拌する。有機相を飽和NHCl水溶液(2×10mL)、飽和NaHCO水溶液(2×10mL)、および飽和NaCl水溶液(2×10mL)で洗浄する。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子9aの白色固体を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン、メタノール)による精製後に得る。
収率:2.37g(76%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.08−1.47(34H);1.43(9H);1:48−170(7H);1.78−1.87(1H);2.14−2.25(4H);3.16−3.71(22H);3.92−4.04(4H);4.47−4.52(1H);5.33(1H);6.10(1H);6.65−7.01(1H);7.11−7.30(2H);7.47−7.63(1H)。
分子A5a
室温の、分子9a(2.37g、2.51mmol)を含むジクロロメタン(50mL)の溶液に、4N HClのジオキサン溶液(6.3mL)を添加し、次いで、媒体を、2時間室温で攪拌する。減圧下での濃縮後、残渣をジクロロメタン(50mL)中で可溶化し、次いで、1N NaOH水溶液(2×12.5mL)および飽和NaCl水溶液(25mL)で洗浄する。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子A5aの白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中での再結晶後に得る。
収率:1.57g(74%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.08−1.43(34H);1.48−1.71(7H);1:74−1.93(3H);2.14−2.25(4H);2.79−2.86(2H);3.17−3.71(20H);3.93−4.05(4H);4.47−4.54(1H);6.08−6.29(1H);6.84−7.01(1H);7.15−7.32(2H);7.50−7.64(1H)。
LC/MS(ESI):843.6(計算([M+H]):843.7)。
実施例A6a:分子A6a
分子10a:レチノイン酸の水素化により得られる生成物
レチノイン酸(19.0g、63.24mmol)を含むメタノール(450mL)の溶液を、10%パラジウム/炭素(1.9g)の存在下、室温で水素雰囲気(1atm)下に置く。一晩の後、反応媒体を焼結濾過し、次いで、濾液を減圧下で濃縮する。分子10aの無色油を得る。
収率:19.50g(99%)
RMN H(CDCl、ppm):0.45−2.01(35H);2.10−2.17(1H);2.33−2.38(1H);11.14(1H)。
LC/MS(ESI):309.3(計算([M−H]):309.3)。
分子11a:Boc−1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン(BocTOTA)と分子10aの間の反応により得られる生成物
分子9aの調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子10a(19.3g、62.15mmol)およびBocTOTA(23.9g、74.58mmol)に適用して、分子11aの橙色油を得る。
収率:37.05g(97%)
RMN H(CDCl、ppm):0.43−1.71(49H);2.13−2.17(1H);3.17−3.24(2H);3.32−3.39(2H);3.51−3.66(12H);4.77(0.1H);4.94(0.9H);6.13(0.9H);6.29(0.1H)。
LC/MS(ESI):613.5(計算([M+H]):613.5)。
分子A6a
分子A5aの調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子11a(34.9g、56.94mmol)に適用して、分子A6aの橙色油を得る。
収率:28.5g(97%)
RMN H(CDCl、ppm):0.41−1.96(42H);2.13(1H);2.78(2H);3.31−3.36(2H);3.53(4H);3.55−3.58(4H);3.60−3.63(4H);6.43(1H)。
LC/MS(ESI):513.5(計算([M+H]):513.5)。
実施例A8:分子A8
分子15a:デカン酸とL−ロイシンの間の反応により得られる生成物
分子8の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、デカン酸(8.77g、50.94mmol)およびL−ロイシン(7.00g、53.36mmol)に適用して、分子15aの白色固体を得る。
収率:9.17g(66%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.82−0.89(9H);1.18−1.65(17H);2.04−2.14(2H);4.19−4.23(1H);7.98(1H);12.40(1H)。
LC/MS(ESI):286.2(計算([M+H]):286.2)。
分子16a:分子15aとL−リジンメチルエステルの間の反応により得られる生成物
分子15a(9.16g、32.11mmol)を含むTHF(160mL)の溶液に、トリエチルアミン(8.12g、80.27mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を連続して添加し、媒体を30分間室温で攪拌する。L−リジンのジクロロヒドリド(dichlorhydride)メチルエステル(3.93g、16.86mmol)を添加し、反応媒体を3時間攪拌し、次いで、減圧下で濃縮する。残渣をAcOEt(200mL)で希釈し、有機相を濾過し、1N HCl水溶液、次いで、水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子16aの白色固体を、残渣のアセトニトリル(acetontrile)中でのトリチュレーション後に得る。
収率:7.33g(66%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.80−0.91(18H);1.06−1.72(38H);2.03−2.16(4H);2.91−3.07(2H);3.60(1.15H);3.61(1.85H);4.13−4.28(2H);4.33−4.44(1H);7.79−7.92(3H);8.13−8.26(1H)。
LC/MS(ESI)695.7(計算([M+H]):695.6)。
分子17a:分子16aの鹸化により得られる生成物
分子16a(7.33g、10.55mmol)を含むTHF/メタノール/水(105mL)混合物の溶液に、LiOH(505.13mg、21.09mmol)を0℃で添加し、次いで、媒体を20時間室温で攪拌し、減圧下で濃縮させる。水相を1N HCl溶液でpH1まで酸性化し、形成された固体を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させ、分子17aの白色固体を得る。
収率:7.09g(99%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.80−0.89(18H);1.18−1.73(40H);2.03−2.16(4H);2.91−3.05(2H);4.03−4.13(1H);4.21−4.27(1H);4.31−4.40(1H);7.79−8.02(4H)。
LC/MS(ESI):681.7(計算([M+H]):681.6)。
分子18a:分子17aとN−Bocエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
分子16aの調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子17a(7.09g、10.41mmol)およびN−Bocエチレンジアミン(1.83g、11.45mmol)に適用して、分子18aの白色固体を、アセトニトリル(acetontrile)中でのトリチュレーション後に得る。
収率:6.64g(77%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.80−0.91(18H);1.15−1.73(49H);2.03−2.18(4H);2.92−3.13(6H);4.05−4.30(3H);6.71−6.83(1H);7.69−8.23(5H)。
LC/MS(ESI):824.0(計算([M+H]):823.7)。
分子A8
分子A5aの調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子18a(3.00g、3.64mmol)に適用して、塩基性洗浄なしで、残渣のメタノール中での4回の同時蒸発後に、塩酸塩の形態の分子A8のベージュ固体を得る。
収率:2.66g(96%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.80−0.91(18H);1.15−1.76(40H);2.03−2.19(4H);1.78−2.89(2H);2.91−3.07(2H);3.22−3.37(2H);4.08−4.14(1H);4.17−4.28(2H);7.81−8.36(8H)。
LC/MS(ESI):723.7(計算([M+H]):723.6)。
実施例A9:分子A9
分子19a:13−メチルテトラデカン酸
マグネシウムチップ(5.50g、226.3mmol)を、乾燥3つ口フラスコにアルゴン下で導入する。マグネシウムを無水THF(25mL)で覆い、数滴の1ブロモ−2−メチルプロパンを室温で添加し、反応を開始させる。発熱および媒体のわずかな濁りを観察した後、THF(60mL)中で希釈した1−ブロモ−2−メチルプロパン(28.42g、207mmol)の残りを、一滴ずつ1時間にわたり添加し、その間、媒体の温度は65〜70℃で安定なままである。次いで、反応媒体を2時間、加熱還流させる。
アルゴン下の3つ口フラスコにおいて、0℃で前に蒸留させたN−メチルピロリドン(NMP)に溶解されたCuCl(280mg、2.83mmol)の溶液に、THF(60mL)に溶解された11−ブロモウンデカン酸(25g、94.27mmol)の溶液を、一滴ずつ添加する。次いで、この溶液に、THF(50mL)中で希釈した有機マグネシウムの、わずかに熱い溶液を、一滴ずつ添加し、媒体の温度を25℃未満で維持する。次いで、混合物を室温で16時間攪拌する。媒体を0℃まで冷却し、1N HCl水溶液をpH1まで徐々に添加することにより(300mL)、反応を中止させ、媒体をヘキサン(100mL)および酢酸エチル(2×75mL)で抽出する。有機相を1N HCl水溶液(100mL)、水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた後、溶液を濾過し、真空下で濃縮し、褐色固体を得る。フラッシュクロマトグラフィーによる精製後(シクロヘキサン、酢酸エチル)、白色固体を得る。
収率:18.1g(79%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.11−1.18(2H);1.20−1.38(16H);1.51(1H);1.63(2H);2.35(2H)。
分子20:分子19aとL−ロイシンの間の反応により得られる生成物
室温の、分子19a(18.05g、74.46mmol)を含むTHF(745mL)の溶液に、DCC(14.63g、70.92mmol)およびNHS(8.16g、70.92mmol)を連続して添加する。室温での40時間の攪拌の後、媒体を0℃まで20分間冷却し、焼結濾過する。L−ロイシン(9.77g、74.46mmol)、DIPEA(86mL)および水(150mL)を濾液に添加する。室温での20時間の攪拌後、媒体をNaHCOで飽和させた水溶液(200mL)で希釈する。水相を酢酸エチル(2×200mL)で洗浄し、2N HCl水溶液でpH1まで酸性化する。沈殿物を濾過し、水で完全にすすぎ、50℃にて真空下で乾燥させる。固体をペンタン中で3回トリチュレートし、超音波処理し、次いで、濾過し、白色固体を得る。
収率:18.8g(75%)
RMN H(CDCl、ppm):0.86(6H);0.96(6H);1.12−1.18(2H);1.20−1.78(22H);2.24(2H);4.58−4.63(1H);5.89(1H)。
LC/MS(ESI):356.2(計算([M+H]):356.6)。
分子21a:分子20とBoc−トリ(エチレングリコール)ジアミンの間の反応により得られる生成物
室温の、分子20(16.7g、46.97mmol)を含むTHF(235mL)の溶液に、DIPEA(20.3)およびTBTUを添加する。20分間攪拌した後、Boc−トリ(エチレングリコール)ジアミン(14g、56.36mmol)を添加する。室温で5時間攪拌した後、混合物を真空下で濃縮する。残渣を酢酸エチル(500mL)で除去し、飽和NaHCO水溶液(3×200mL)、1N HCl水溶液(3×200mL)、および飽和NaCl水溶液(3×200mL)で洗浄する。NaSOによる乾燥、濾過および真空下での濃縮後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン、酢酸エチル、メタノール)により精製し、無色油を得る。
収率:23.5g(85%)
RMN H(CDCl、ppm):0.86(6H);0.93(6H);1.10−1.17(2H);1.19−1.08(31H);2.18(2H);3.23−3.65(12H);4.41−4.56(1H);5.12−5.47(1H);5.99−6.11(0.75H);6.48−6.65(1H);7.30−7.40(0.25H)。
分子A9
分子A5aの調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子21a(23.46g、40.04mmol)に適用して、塩基性洗浄なしで、真空濃縮後に得られた残渣をアセトニトリル/アセトン混合物中でトリチュレートする。上清を除去し、ペースト状の残渣を真空下で乾燥させる。次いで、残渣をアセトン(150mL)中でトリチュレートし、塩酸塩の形態の分子A9の白色固体を濾過し、アセトン中ですすぎ、次いで、真空下で乾燥させる。
収率:13.0g(64%)
RMN H(DMSO−d6、ppm):0.79−0.90(12H);1.09−1.61(24H);2.03−2.17(2H);2.92−2.98(2H);3.15−3.23(2H);3.40(2H);3.50−3.58(4H);3.61(2H);4.30−4.23(1H);7.88−8.14(5H)。
LC/MS(ESI):486.4(計算([M−]):486.8)。
実施例A10:分子A10
分子22a:塩化オクタノイルとL−プロリンの間の反応により得られる生成物
分子11の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、塩化オクタノイル(150.0g、0.922mol)およびL−プロリン(212.3g、1.844mol)に適用して、分子22aの無色油を、有機相の10% HCl水溶液(3×300mL)、飽和NaCl水溶液(300mL)による洗浄、NaSO上での乾燥、コットンによる濾過、減圧下での濃縮後に得、次いで、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM、MeOH)により精製する。
収率:134g(60%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(3H);1.10−1.52(8H);1.57−1.74(2H);1.79−2.52(6H);3.37−3.67(2H);4.37−4.42(0.07H);4.53−5.63(0.93H);9.83(1H)。
LC/MS(ESI):242.1(計算([M+H]):242.2)。
分子23a:分子22aとL−リジンの間のカップリングにより得られる生成物
5℃未満の温度まで冷却した、分子22a(132g、0.547mol)を含むTHF(924mL)の溶液に、NHS(66.1g、0.574mol)およびDCC(118.5g、0.574mol)を連続して添加する。21時間の攪拌の後、沈殿物を沈殿により除去し、濾液を30分にわたり、15℃の、L−リジン(41.98g、0.287mol)を含む脱イオン水(82mL)およびDIPEA(476mL、2.735mol)の混合物の溶液に添加する。室温での23時間の攪拌の後、反応媒体を減圧下で濃縮し、油性残渣を得、これを水(1.3L)中で希釈する。水相を2回、AcOEt(2×0.5L)で洗浄し、10℃未満の温度まで冷却し、6N HCl溶液(120mL)を添加することにより酸性化し、1のpHに到達させ、次いで、3回、DCM(3×0.6L)で抽出する。有機相を再び合わせ、飽和NaCl溶液(0.6L)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮させる。得られた泡を、2時間還流しながら、アセトン(240mL)に溶解させる。10℃で一晩の後、ペンタン(240mL)を一滴ずつ添加する。1時間の攪拌後、沈殿物を真空下での濾過により回収し、ペンタンおよびアセトンの1:1混合物(150mL)で洗浄し、次いで、真空下で乾燥させる。
収率:83.9g(52%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(6H);1.06−1.78(25H);1.80−2.41(13H);2.80−3.72(6H);4.30−4.39(0.15H);4.46−4.70(2,.85H);7.84(1H);7.93(1H)。
LC/MS(ESI):593.5(計算([M+H]):593.4)。
分子24:分子23aとL−リジンメチルエステルの間の反応により得られる生成物
分子23a(76.26g、0.129mol)に、HOPO(3.57g、32.1mmol)、LysOMe二塩酸塩(15.0g、64.3mmol)およびEDC(34.53g、0.18mol)を連続して添加し、次いで、前に5℃まで冷却したDMF(600mL)を添加する。溶解後、トリエチルアミン(43.9mL、0.315mol)を一滴ずつ添加し、一方、添加終了後もう2時間、温度を5℃未満で維持する。室温で一晩の後、反応媒体を水/氷混合物(2kg)およびDCM(0.5L)上に注ぐ。15分の攪拌の後、相を分離する。水相をDCM(2×0.4L)で抽出する。有機相を再び合わせ、1N HCl溶液(0.5L)、次いで、飽和NaCl溶液(0.5L)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いで、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM、MeOH)により精製する。
収率:56.7g(67%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(12H);1.10−2.40(82H);2.86−3.72(17H);4.16−4.60(7H);6.83−8.01(6H)。
分子A10
分子24(4.0g、3.05mmol)を含むエチレンジアミン(30mL)の溶液を、50℃まで一晩加熱する。次いで、反応媒体をメチル−テトラヒドロフランで希釈し、次いで、有機相を4回飽和NaCl溶液(4×30mL)で、次いで、2回水(2×50mL)で洗浄し、その後、NaSO上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮する。残渣を30分間アセトニトリルを還流させて可溶化し、次いで、溶液を、一晩撹拌しながら、室温まで冷却する。次いで、白色沈殿物を真空下での濾過により回収し、冷アセトニトリル(2×20mL)で洗浄し、次いで、真空下で乾燥させる。
収率:3.0g(74%)
RMN H(CDCl、ppm):0.87(12H);1.09−2.37(84H);2.74−4.56(25H);6.85−8.00(7H)。
LC/MS(ESI):1338.0(計算([M+H]):1338.0)。
実施例A11:分子A11
分子A11は、塩化2−クロロトリチル(CTC)(40.0g、1.16mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得られる。
第1のFmoc−Lys(Fmoc)−OH(1.5当量)アミノ酸のグラフティングを、DCM(10V)中、DIPEA(3.0当量)の存在下で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Glu(OtBu)−OH(2.5当量)、Fmoc−Pro−OH(2.5当量)およびミリスチン酸(2.5当量)のカップリングをDMF(10V)中、HATU(2.5当量)およびDIPEA(3.7当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を80:20DMF/ピペリジン溶液(10V)を使用して除去する。
生成物を樹脂から、80:20DCM/HFIP溶液(10V)を用いて切断する。
減圧下での濃縮後、残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン、メタノール)により精製する。
収率:56.5g(65%)
RMN H(CDOD、ppm):0.90(6H);1.22−2.53(140H);3.12−3.25(2H);3.43−3.80(4H);4.17−4.54(9H)。
LC/MS(ESI+):1894.5(計算([M+Na]):1894.2)。
実施例A12:分子A12
分子25:ファルネソールの水素化により得られる生成物
アルゴン下の、ファルネソール(60.00g、269.82mmol)を含むTHF(1200mL)の溶液に、酸化白金(PtO、613mg、2.70mmol)を添加し、媒体を1atmの二水素下に置き、次いで、6時間室温で攪拌する。THFですすいだセライトパッド上での濾過後、分子25の黒色油を減圧下での濃縮後に得る。この化合物をさらに精製せずに使用する。
収率:61.60g(100%)
RMN H(CDCl、ppm):0.85(3H);0.87(6H);0.90(3H)1.01−1.43(15H);1.47−1.66(3H);3.62−3.76(2H)。
分子26:分子25の酸化により得られる生成物
分子25(61.60g、269.68mmol)を含むジクロロエタン/水(1350mL/1080mL)混合物の溶液に、臭化テトラブチルアンモニウム(46.95g、145.63mmol)、酢酸(416mL、7.28moL)、次いで、KMnO(127.85g、809.04mmol)を連続して、少量ずつ添加し、その間、温度を11〜13℃で維持する。次いで、反応媒体を、4時間30分間攪拌し、還流し、0℃まで冷却し、次いで、37% HCl溶液(50mL)でpH1まで酸性化する。NaSO(186.94g)を漸進的に添加し、その間、温度を0〜10℃で維持し、媒体を、完全に無色となるまで攪拌する。媒体を37% HCl溶液でpH1まで酸性化し、次いで、水(500mL)およびDCM(500mL)を添加する。相を分離し、水相をDCM(2×500mL)で抽出する。有機相を合わせ、10% HCl水溶液(400mL)、水(2×400mL)、飽和NaCl水溶液(400mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させる。分子26の黄色油を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン、AcOEt)による精製後に得る。
収率:54.79g(84%)
RMN H(CDCl、ppm):0.85(3H);0.87(6H);0.97(3H);1.03−1.43(13H);1.52(1H);1.91−2.01(1H);2.11−2.18(1H);2.32−2.39(1H)。
LC/MS(ESI−):241.3(計算([M−H]):241.2)。
分子27:分子26とメチル−L−プロリネートの間のカップリングにより得られる生成物
0℃の、分子26(54.70g、225.66mmol)を含むDCM(1500mL)の溶液に、HOBt(3.46g、22.57mmol)、DIPEA(117.92、676.97mmol)、L−プロリンメチル塩酸塩(56.06g、338.49mmoL)、次いで、EDC(64.89g、338.49mmol)を連続して添加する。反応混合物を0℃で1時間、次いで、室温で18時間攪拌する。次いで、媒体をDCM(1000mL)で希釈し、次いで、飽和NaHCO水溶液(2×1L)、1N HCl水溶液(2×1000mL)および飽和NaCl水溶液(2×1000mL)で洗浄する。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、分子27の黄色油を得、これをさらに精製せずに使用する。
収率:77.15g(97%)
RMN H(DMSO−d、ppm):0.79−0.89(12H);0.98−1.43(13H);1.51(1H);1.70−2.32(7H);3.33−3.42(0.4H);3.46−3.57(1.6H);3.59(2.4H);3.67(0.6H);4.23−4.32(0,8H);4.53−4.62(0.2H)。
LC/MS(ESI+):354.2(計算([M+H]):354.3)。
分子28:分子27の鹸化により得られる生成物
0℃の、分子27(77.15g、218.22mmol)を含むTHF/MeOH1:1の混合物(1454mL)の溶液に、LiOH(7.84g、327.33mmol)を含む水溶液(727mL)を、一滴ずつ添加する。反応混合物を0℃で18時間、次いで、室温で5時間攪拌する。有機溶媒を減圧下で蒸発させる。水(500mL)、10% HCl水溶液(200mL)およびDCM(800mL)を添加し、相を分離する。水相をDCM(2×1L)で抽出する。有機相を再び合わせ、水(500mL)、飽和NaCl水溶液(500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、分子28の黄色油を得、これをさらに精製せずに使用する。
収率:71.72g(97%)
RMN H(DMSO−d、ppm):0.73−0.95(12H);0.95−1.42(13H);1.51(1H);1.65−2.32(7H);3.24−3.64(2H);4.13−4.28(0.8H);4.37−4.50(0.2H);12.44(1H)。
LC/MS(ESI+):340.2(計算([M+H]):340.3)。
分子A12
分子A12を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(34.5g、1.16mmol/g)樹脂上での固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
ジアミンエチレン(10.0当量)のグラフティングを、DCM(10V)中、DIPEA(10.0当量)の存在下で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Lys(Fmoc)−OH(1.5当量)、Fmoc−Glu(OMe)−OH(3.0当量)および分子28(3.0当量)のカップリングを、1:1DCM/DMF混合物(10V)中、HATU(酸に対して1.0当量)およびDIPEA(酸に対して2.0当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を、80:20DMF/ピペリジン溶液(10V)(リジンとのカップリング後)または50%のモルホリンのDMF溶液(グルタミン酸とのカップリング後)を使用して除去する。
生成物を樹脂から、50:50DCM/TFA溶液(10V)を使用して切断する。蒸発後、残渣をMeTHF(450mL)中で可溶化し、有機相を飽和NaHCO水溶液(3×450mL)および飽和NaCl水溶液(200mL)で洗浄する。NaSOで乾燥させた後、有機相を濾過し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン、メタノール、NHOH)により精製する。
収率:13.95g(7工程で31%)。
RMN H(DMSO−d、ppm):0.73−0.91(24H);0.96−2.41(56H);2.72(2H);2.89−3.10(2H);3.15−3.26(2H);3.26−3.51(4H);3.57(3H);3.58(3H);3.99−4.50(5H)6.07(2H);7.59−8.39(5H)。
LC/MS(ESI+):1118.2(計算([M+H]):1117.8)。
実施例A13:分子A13
分子29:N−Boc−エチレンジアミンにより開始されるγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物の重合により得られる生成物
反応器内で、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(39.44g、149.82mmol)を25℃のDMF(81mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、−10℃まで冷却し、次いで、BocEDA(6.00g、37.45mmol)を含むDMF(7mL)の溶液を迅速に導入する。反応媒体を0℃で3時間攪拌し、次いで、4M HClの1,4−ジオキサン溶液(3.33M、11.8mL、39.29mmol)を添加する。反応媒体を室温で攪拌し、次いで、氷浴により冷却させたMeOH/IPE溶液(125mL/495mL)上に流す。室温での65時間の攪拌後、沈殿物を焼結濾過し、IPE(2×90mL)で洗浄し、30℃にて、減圧下で乾燥させる。
収率:21.71g(54%)
DP(RMN Hにより推定):4.9
塩酸塩の形態の分子29の計算した平均モル質量は1270.9g/molである。
RMN H(DMSO−d6、ppm):1.35(9H);1.72−2.09(9.8H);2.23−2.60(9.8H);2.86−3.19(4H);3.85(1H);4.14−4.52(3.9H);4.86−5.23(9.8H);6.33−6.85(1H);7.09−7.55(24.5H);7.88−8.42(6.9H);8.67(1H)。
分子30:ミリストイルクロリドと分子29の間のカップリングにより得られる生成物
塩酸塩の形態の分子29(12.46g、9.80mmol)のDCM(115mL)中での可溶化後、溶液を0℃まで冷却する。次いで、トリエチルアミン(2.35g、23.24mmol)およびミリストイルクロリド(3.16g、12.79mmol)を含むDCM(16mL)の溶液を連続して添加する。反応媒体を0℃で4時間、次いで、温度で2時間攪拌し、その後、IPE(920mL)上に流す。室温での14時間の攪拌の後、沈殿物を濾過し、EtOH(2×145ml、次いで、100mL)により洗浄し、30℃にて、減圧下で乾燥させる。
収率:9.77g(69%)
DP(RMN Hにより推定):5.1
分子30の計算した平均モル質量は1488.7g/molである。
RMN H(CDCl、ppm):0.87(3H);1.07−1.51(29H);1.51−1.64(2H);1.80−2.75(22.4H);2.98−3.73(4H);3.84−4.50(5.1H);4.86−5.32(10.2H);5.71−6.47(1H);6.72−8.38(31.6H)。
分子A13
0℃の、分子30(4.70g、3.16mmol)を含むDCM(31mL)の溶液に、TFA(31mL)を添加する。反応媒体を0℃で2時間攪拌し、次いで、減圧下、室温で濃縮する。残渣をDCM(100mL)に戻し、次いで、減圧下、室温で乾燥濃縮する。残渣をDCM(100mL)中で可溶化し、pH=10.4の炭酸塩緩衝水溶液(326mL、次いで、2×200mL)、次いで、HCl水溶液(0.1N、2×200mL)で洗浄する。有機溶液をNaSO上で乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で40℃にて乾燥濃縮させる。
収率:3.96g(88%)
DP(RMN Hにより推定):5.2
塩酸塩の形態の分子A13の計算した平均モル質量は、1446.9g/molである。
RMN H(TFA−d、ppm):0.91(3H);1.17−1.47(20H);1.60−1.74(2H);1.99−2.78(22.8H);3.41−4.05(4H);4.62−4.83(5.2H);5.05−5.35(10.4H);6.99−8.02(26H)。
実施例A15:分子A15
分子A15を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(16.0g、1.16mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
ジアミンエチレン(20.0当量)のグラフティングを、DCM(10V)中で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Lys(Fmoc)−OH(3.0当量)、Fmoc−Glu(OBn)−OH(4.0当量)および分子11(3.0当量)のカップリングを、DCM(10V)(Lysおよび分子11カップリング)、または1:1DCM/DMF混合物(10V)中、HATU(酸に対して1.0当量)およびDIPEA混合物(酸に対して1.5当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を、80:20DMF/ピペリジン溶液(10V)(リジンとのカップリング後)または1% DBUのDMF溶液(グルタミン酸とのカップリング後)を用いて除去する。
生成物を樹脂から、50:50DCM/TFA溶液(10V)を使用して切断する。蒸発後、残渣を酢酸エチル(400mL)中で可溶化し、有機相をpH10の炭酸塩緩衝水溶液(1M)(2×400mL)、次いで、飽和NaCl水溶液(400mL)で洗浄する。NaSOでの乾燥後、有機相を濾過し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン、メタノール、NHOH)、次いで、アセトニトリル中での再結晶により精製する。
収率:16.20g(7工程で70%)。
RMN H(DMSO−d、ppm):0.85(6H);1.11−2.57(72H);2.50−5.57(2H);2.90−3.08(4H);3.36−3.61(4H);4.06−4.43(5H);5.08(4H);7.27−7.40(10H);7.51−8.31(5H)。
LC/MS(ESI+):1242.0(計算([M+H]):1241.9)。
実施例A16:分子A16
分子32:SPPSにより得られる生成物
分子32を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(50.0g、1.14mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
第1のFmoc−Glu(OtBu)−OH(1.3当量)アミノ酸のグラフティングをDCM(10V)中、DIPEA(2.6当量)の存在下で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Glu(OtBu)−OH(1.3当量)、および分子11(3.0当量)のカップリングを、DMF(10V)中、HATU(酸に対して1.0当量)およびDIPEA(酸に対して1.5当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を80:20DMF/ピペリジン溶液(10V)を使用して除去する。
生成物を樹脂から、80:20DCM/HFIP溶液(10V)を用いて切断する。
減圧下での濃縮後、残渣を、ジイソプロピルエーテル中でのトリチュレーションにより精製する。
収率:35.78g(90%)
RMN H(CDCl、ppm):0.88(3H);1.19−1.35(20H);1.43(9H);1.44(9H);1.55−1.67(2H);1.90−2.46(14H);3.46−3.54(1H);3.63−3.71(1H);4.33−4.40(1H);4.43−4.52(2H)7.35(0.05H);7.40(0.05H);7.63(0.95H);7.94(0.95H)。
LC/MS(ESI+):696.4(計算([M+H]):696.5)。
分子33:分子32とN−CBzエチレンジアミンの間の反応により得られる生成物
分子7の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子32(30.0g、43.11mmol)およびN−CBzエチレンジアミン塩酸塩(CBzEDA・HCl、11.93g、51.73mmol)に、DIPEA(15.0mL、86.22mmol)の存在下で適用して、分子33のベージュ固体を得る。それを、追加の精製なしに使用する。
収率:37.6g(100%)
RMN H(CDCl、ppm):0.88(3H);1.19−1.34(20H);1.42(9H);1.44(9H);1.52−2.54(16H);3.16−3.70(6H);4.08−4.15(1H);4.19−4.25(1H);4.43−4.53(1H);5.00(1H)5.08(1H);6.56(1H);7.00(1H);7.24−7.37(5H);7.59(1H);8.41(1H)。
LC/MS(ESI+):872.5(計算([M+H]):872.6)。
分子A16
分子33(37.6g、43.11mmol)を含むメタノール(376mL)の溶液に、Pd/Al(3.76g)をアルゴン雰囲気下で添加する。混合物を水素雰囲気(7bar)下に置き、室温で72時間攪拌する。P4上での、次いで、Omnipore 0.2μm PTFE親水性メンブレン上での触媒の濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、粘着性油の形態の分子A16を得る。
収率:31.06g(98%)
RMN H(CDCl、ppm):0.88(3H);1.19−1.35(20H);1.43(9H);1.46(9H);1.56−1.67(2H);1.92−2.12(6H);2.24−2.54(8H);2.71(2H);2.90(2H)3.22−3.32(1H);3.42−3.51(1H);3.55−3.64(1H)3.73−3.81(1H);4.13−4.21(1H);4.26−4.33(1H);4.39−4.48(1H);7.10(1H);7.71(1H);8.45(1H)。
LC/MS(ESI+):738.5(計算([M+H]):738.5)。
分子A17
分子A17を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(64.66g、1.16mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
ジアミンエチレン(10.0当量)のグラフティングを、DCM(10V)中、DIPEA(10.0当量)の存在下で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Glu(OtBu)−OH(1.5当量)、および分子28(1.5当量)のカップリングを、グルタミン酸のカップリングのためにDCM/DMF1:1(10V)混合物中、または、分子28のカップリングのためにDMF(10V)中、HATU(酸に対して1.0当量)およびDIPEA(酸に対して2.0当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を、50:50DMF/モルホリン溶液(10V)を用いて除去する。
生成物を樹脂から、50:50DCM/TFA溶液(10V)を使用して切断する。蒸発後、残渣をMeTHF(500mL)中で可溶化し、有機相を5% NaCO水溶液(3×250mL)で洗浄し、次いで、水相をMeTHF(1×150mL)で抽出する。有機相を再び合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過する。HClのMeOH溶液(1.25M)を添加し、次いで、媒体を減圧下で濃縮する。残渣をシリカゲル(ジクロロメタン、メタノール)上で精製し、淡褐色固体の形態の分子A17の塩酸塩を得る。
収率:12.48g(5工程で30%)。
RMN H(DMSO−d、ppm):0.76−0.90(12H);0.97−1.41(13H);1.45−1.55(1H);1.68−2.40(11H);2.77−2.92(2H);3.20−3.64(4H);3.57(3H);4.15−4.49(2H);7.90−8.48(5H)。
LC/MS(ESI+):525.5(計算([M+H]):525.4)。
実施例A18:分子A18
分子34:フィトールの水素化により得られる生成物
アルゴン下の、フィトール(260.00g、878.78mmol)を含むエタノール(1.25L)の溶液に、水中50%のラネーニッケル(30.75g、175.36mmol)を添加する。媒体を1barの二水素下に置き、次いで、8時間、室温で攪拌する。セライト/シリカ/セライトパッド上での濾過およびエタノールでのすすぎ後、分子34の無色油を減圧下での濃縮後に得る。
収率:261.40g(quant.)
RMN H(CDCl、ppm):0.84(6H);0.86(6H);0.89(3H)1.00−1.46(22H);1.46−1.68(3H);3.61−3.73(2H)。
分子35:分子34の酸化により得られる生成物
分子26の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子34(29.00g、97.13mmol)に適用して、分子35の黄色油を得る。
収率:28.70g(94%)
RMN H(CDCl、ppm):0.84(6H);0.86(6H);0.97(3H);1.00−1.41(20H);1.52(1H);1.96(1H);2.14(1H);2.35(1H);11.31(1H)。
LC/MS(ESI):311.1(計算([M−H]):311.3)。
分子36:分子35とメチル−L−プロリネートの間のカップリングにより得られる生成物
分子27の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子35(18.00g、57.59mmol)、およびメチル−L−プロリネート(14.31g、86.39mmol)に適用して、分子36の黄色油を得る。
収率:23.20g(95%)
RMN H(DMSO−d、ppm):0.78−0.89(15H);0.97−1.43(20H);1.43−1.56(1H);1.70−1.96(4H);1.96−2.32(3H);3.33−3.56(2H);3.59(0.6H);3.67(2.4H);4.27(0.8H);4.57(0.2H)。
LC/MS(ESI):424.4(計算([M+H]):424.4)。
分子37:分子36の鹸化により得られる生成物
分子28の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子36(21.05g、49.68mmol)に適用して、分子37の黄色油を得る。
収率:20.40g(99%)
RMN H(DMSO−d、ppm):0.77−0.91(15H);0.97−1.43(20H);1.43−1.56(1H);1.67−1.96(4H);1.96−2.29(3H);3.26−3.56(2H);4.20(0.8H);4.41(0.2H)。
LC/MS(ESI):410.3(計算([M+H]):410.4)。
分子A18
分子A18を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(26.72g、1.16mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
分子A17の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミン(TOTA、68.30g、310.0mmol)、Fmoc−Glu(OMe)−OH(23.77mmol、62.00mmol)および分子37(19.04g、46.50mmol)に適用して、塩酸塩形態の分子A18の黄色油を得る。
収率:5.53g(5工程で23%)。
RMN H(DMSO−d、ppm):0.76−0.89(15H);0.97−2.38(36H);2.77−2.87(2H);3.00−3.17(3H);3.32−3.54(13H);3.57(3H);4.09−4.18(0.75H);4.20−4.29(1H);4.39−4.47(0.25H);7.63−8.36(5H)。
LC/MS(ESI+):755.7(計算([M+H]):755.6)。
分子A19
分子A19を分子A16と同じように、SPPS段階中に分子11の代わりに分子14を使用して合成する。
全体収率(3段階):32.6g(81%)
RMN H(CDCl、ppm):0.88(3H);1.20−1.35(16H);1.43(9H);1.46(9H);1.56−1.68(2H);1.93−2.11(6H);2.24−2.55(10H);2.85(2H);3.19−3.29(1H);3.38−3.48(1H);3.55−3.64(1H)3.74−3.82(1H);4.14−4.21(1H);4.25−4.32(1H);4.41−4.50(1H);7.03(1H);7.69(1H);8.42(1H)。
LC/MS(ESI):710.4(計算([M+H]):710.5)。
実施例A20:分子A20
分子A20を、塩化2−クロロトリチル(CTC)(40.00g、1.16mmol/g)樹脂上での、固相におけるペプチド合成の従来の方法(SPPS)により得る。
ジアミンエチレン(20.0当量)のグラフティングを、DCM(10V)中で実施する。反応しなかった部位を反応の終わりにメタノール(0.8mL/g樹脂)でキャップする。
保護アミノ酸Fmoc−Lys(Fmoc)−OH(1.5当量)、Fmoc−Glu(OtBu)−OH(2.5当量)および分子11(2.5当量)のカップリングをDMF(10V)中、HATU(酸に対して1.0当量)およびDIPEA(酸に対して1.5当量)の存在下で実施する。
保護Fmoc基を80:20DMF/ピペリジン溶液(10V)を使用して除去する。
生成物を樹脂から、50:50DCM/TFA溶液(10V)を使用して切断する。蒸発後、残渣を水(600mL)中で可溶化し、溶液のpHを5N NaOH溶液の添加により7に調整し、次いで、生成物を凍結乾燥する。凍結乾燥物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン、メタノール、NHOH)により精製し、白色固体の形態の分子A20を得る。
収率:24.6g(7工程で50%)。
RMN H(MeOD−d4、ppm):0.90(6H);1.18−2.45(68H);2.45−2.60(2H);3.05−3.11(2H);3.11−3.19(1H);3.23−3.33(1H);3.43−3.66(4H);3.82−3.94(2H);4.10−4.51(5H)。
LC/MS(ESI+):1061.9(計算([M+H]):1061.8)。
パートB−疎水性コポリアミノ酸の合成
i)式XXX、XXXbおよびXXXaによるコポリアミノ酸
Figure 2021505597
Figure 2021505597
Figure 2021505597
Figure 2021505597
Figure 2021505597
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コポリアミノ酸B1:その端部の1つで分子A1により修飾され、2800g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
前にオーブン乾燥させたフラスコにおいて、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(8.95g、34mmol)を、無水DMF(34mL)中で可溶化させる。混合物を4℃まで冷却し、次いで、分子A1(1.64g、1.55mmol)を含むクロロホルム(6.6mL)の溶液を迅速に導入する。混合物を4℃から室温まで、68時間攪拌し、次いで、65℃まで2時間加熱する。溶媒の半分を減圧下で蒸留し、次いで、反応媒体を室温まで冷却し、一滴ずつ、ジイソプロピルエーテル(300mL)中に、攪拌しながら注ぐ。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(5×50mL)で洗浄し、次いで、減圧下30℃で乾燥させ、白色固体を得る。固体(7.9g)をTFA(30mL)中で希釈し、次いで、33%臭化水素酸(HBr)の酢酸溶液(21mL、120mmol)を、一滴ずつ、0℃で添加する。溶液を2時間室温で攪拌し、次いで、撹拌しながら、ジイソプロピルエーテル/水の1:1混合物(v/v)(360mL)上に一滴ずつ滴下する。2時間攪拌した後、不均一混合物を一晩静置させる。白色沈殿物を濾過により回収し、IPE(2×30mL)、次いで、水(2×30mL)で連続して洗浄する。得られた固体を水(200mL)中で可溶化させ、その間、1Nソーダ水溶液を添加することにより、pHを7に調整する。水(65mL)を添加する。混合物を0.45μmフィルタに通して濾過し、次いで、0.9%NaCl溶液に対して、次いで、水に対して、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで、限外濾過により精製する。次いで、コポリアミノ酸を約理論25g/Lまで濃縮し、pHを7に調整し、水溶液を0.2μmに通して濾過する。この溶液を水およびアセトンで希釈し、30%アセトン質量を含む12g/Lの溶液を得、次いで、それを活性炭フィルタ(3M R53SLP)に通して濾過する。アセトンを蒸留し(40℃、100mbar)、溶液を0.9%NaCl溶液、次いで、水に対して、透過物の電気伝導法が50μS/cm未満となるまで、限外濾過により精製する。次いで、コポリアミノ酸溶液を濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を0.2μmに通して濾過し、4℃で保存する。
乾燥抽出物:17.8mg/g
DP(RMN Hにより推定):26
RMN Hにより:i=0.038
コポリアミノ酸B1の計算した平均モル質量は4994g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=2800g/mol
コポリアミノ酸B2:分子A2(そのエステルは鹸化されている)により修飾され、5200g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B2−1:ヘキシルアミンにより開始される、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物の重合から得られるポリ−L−グルタミン酸
ジャケット付き反応器において、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(500g、1.90mol)を無水DMF(1100mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、ヘキシルアミン(6.27mL、47.5mmol)を迅速に導入する。混合物を0℃で5時間、0℃から20℃まで7時間、次いで、20℃で7時間攪拌する。次いで、反応媒体を65℃まで2時間加熱し、55℃まで冷却し、メタノール(3300mL)を1時間30分にわたり、導入する。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、18時間攪拌する。白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(2×800mL)で洗浄し、次いで、減圧下30℃で乾燥させ、ポリ(γ−ベンジル−L−グルタミン酸)(PBLG)を得る。
PBLG(180g)を含むN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc、450mL)の溶液に、Pd/Al(36g)をアルゴン雰囲気下で添加する。混合物を水素雰囲気(10bar)下に置き、60℃で24時間攪拌する。室温までの冷却およびP4焼結上での触媒の濾過、次いで、0.2μm Omnipore PTFE親水性メンブレンに通す濾過後、pH2の水溶液(2700mL)を、一滴ずつDMAc溶液上に、45分の期間にわたって、撹拌しながら注ぐ。18時間の攪拌の後、白色沈殿物を濾過により回収し、水(4×225mL)で洗浄し、次いで、減圧下30℃で乾燥させる。
コポリアミノ酸B2
コポリアミノ酸B2−1(15.0g)を40℃のDMF(230mL)中で可溶化させ、次いで、N−メチルモルホリン(NMM、11.57g、114.4mmol)を添加する。同時に、塩酸塩の形態の分子A2(10.17g、17.2mmol)をDMF(250mL)中で懸濁させ、トリエチルアミン(2.39mL、17.2mmol)を添加し、次いで、混合物を、完全に溶解するまで、撹拌しながらわずかに加熱する。25℃まで冷却させたコポリアミノ酸溶液に、分子A2の溶液、2−ヒドロキシピリジンN−オキシド(HOPO、3.81g、34.3mmoL)、次いで、EDC(6.58g、34.3mmol)を連続して添加する。反応媒体を25℃で2時間攪拌し、0.2mm織布フィルタに通して濾過し、15質量%NaCl、およびHCl(pH2)を含む2.6Lの水上に、撹拌しながら、一滴ずつ滴下する。添加の終わりに、pHを1N HCl溶液で2に再調整し、懸濁液を一晩静置させる。沈殿物を収集し、次いで、2×100mLの水ですすぐ。得られた白色固体を、撹拌しながら、1N NaOH水溶液をpH7まで徐々に添加することにより、1.2Lの水中で可溶化させ、次いで、溶液を0.45μmフィルタに通して濾過する。エタノール(30質量%)を添加し、次いで、溶液を活性炭フィルタ(3M R53SLP)に通して濾過する。10N NaOH溶液を、撹拌しながら、pH13まで徐々に添加し、次いで、混合物を2時間攪拌する。37% HCl溶液を添加することによりpH7に中和した後、得られた透明溶液を、0.9% NaCl溶液、次いで、水に対する限外濾過により、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸溶液を濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を0.2μmに通して濾過し、4℃で保存する。
乾燥抽出物:22.6mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B2の計算した平均モル質量は9301g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=5200g/mol。
コポリアミノ酸B3:分子A3(そのエステルは鹸化されている)により修飾され、4900g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B2−1(12.0g)を40℃のDMF(92mL)中で可溶化させ、次いで、N−メチルモルホリン(NMM、9.25g、91.5mmol)を添加する。同時に、塩酸塩の形態の分子A3(7.51g、13.7mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、2.39mL、13.7mmol)を含むDMF(27mL)の溶液を調製する。25℃まで冷却させたコポリアミノ酸溶液に、分子A3の溶液、2−ヒドロキシピリジンN−オキシド(HOPO、3.05g、27.4mmol)を連続して添加する。混合物を0℃まで冷却し、次いで、EDC(5.26g、27.4mmol)を添加する。0℃で5分後、反応媒体を25℃で2時間攪拌し、0.2mm織布フィルタに通して濾過し、15質量% NaClおよびHCl(pH2)を含む950Lの水上に撹拌しながら一滴ずつ注ぐ。添加の終わりに、pHを1N HCl溶液で2に再調整し、懸濁液を一晩静置させる。沈殿物を収集し、次いで、3×100mLの水ですすぐ。得られた固体を、撹拌しながら、1N NaOH水溶液をpH7まで徐々に添加することにより、1Lの水中で可溶化させる。完全に可溶化させるとすぐに、pHを、10N NaOH溶液を添加することにより、pH12に2時間にわたって、次いで、pH13に1時間にわたって調整する。37% HCl溶液を添加することによりpH7に中和した後、この溶液を水およびエタノールで希釈し、30質量%のエタノールを含む12g/L溶液を得、次いで、これを活性炭フィルタ(3M R53SLP)で濾過する。溶液を0.45μmフィルタに通して濾過し、次いで、0.9%NaCl溶液に対して限外濾過により、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸溶液を濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を0.2μmに通して濾過し、4℃で保存する。
乾燥抽出物:20.6mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B3の計算した平均モル質量は8977g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=4900g/mol。
コポリアミノ酸B4:分子A4(そのエステルは鹸化されている)により修飾され、4700g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A4の塩酸塩(7.12g、13.7mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(12.0g)に適用して、分子A4(エステルは鹸化されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:19.4mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B4の計算した平均モル質量は8809g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=4700g/mol。
コポリアミノ酸B5:分子A5(そのエステルは鹸化されている)により修飾され、5400g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A5の塩酸塩(9.71g、13.7mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(12.0g)に適用して、分子A5(エステルは鹸化されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:20.8mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B5の計算した平均モル質量は9939g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=5400g/mol。
コポリアミノ酸B7:その端部の1つで分子A7により修飾され、2500g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B1の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A7(2.50g、2.74mmol)およびγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(15.89g、60.4g)に適用して、その端部の1つで分子A7により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:20.3mg/g
DP(RMN Hにより推定):26
RMN Hにより:i=0.038
コポリアミノ酸B7の計算した平均モル質量は3893g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=2500g/mol
コポリアミノ酸B13:その端部の1つで分子A11(エステルは脱保護されている)により修飾され、3000g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
ジャケット付き反応器において、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(24.50g、93.05mmol)を無水DMF(55mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、ヘキシルアミン(0.56mL、4.23mmol)を迅速に導入する。混合物を0℃で48時間攪拌し、次いで、分子A11(9.51g、5.08mmol)を含むDMF(50mL)の溶液、HOPO(564mg、5.08mmol)およびEDC(973mg、5.08mmol)を連続して添加する。反応媒体を0℃で1時間、0℃から20℃まで2時間、次いで、20℃で16時間攪拌する。次いで、この溶液を1:1HO/MeOH混合物(10V)上に、室温で撹拌しながら注ぐ。4時間後、白色沈殿物を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテル(2×100mL)、水(2×100mL)および1:1HO/MeOH混合物(2×100mL)で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させる。
得られた固体をTFA(220mL)中で可溶化させ、室温で2時間30分攪拌する。次いで、この溶液を水(10V)中に、室温で、撹拌しながら注ぎ入れる。2時間30分の攪拌の後、白色沈殿物を濾過により回収し、水(2×200mL)で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させる。
得られた固体をN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc、210mL)中で可溶化させ、Pd/Al(2.1g)をアルゴン雰囲気下で添加する。混合物を水素雰囲気(6bar)下に置き、60℃で24時間攪拌する。室温までの冷却および焼結P4上での触媒の濾過、次いで、Omnipore 0.2μm PTFE親水性メンブレンに通す濾過後、15% NaClを含むpH2の水溶液(6V)をDMAc溶液上に、45分の期間にわたって、撹拌しながら、一滴ずつ滴下する。18時間の攪拌の後、白色沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させる。得られた固体を、1Nソーダ水溶液を添加することによりpHを7に調整しながら、水(600mL)中で可溶化させる。次いで、pHをpH12に調整し、溶液を1時間攪拌する。pH7まで中和した後、溶液を0.2μmで濾過し、エタノールで希釈し、30質量%のエタノールを含む溶液を得、次いで、活性炭フィルタ(3M R53SLP)で濾過する。溶液を0.45μmフィルタに通して濾過し、次いで、0.9%NaCl溶液に対して限外濾過により、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸溶液を濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を0.2μmに通して濾過し、4℃で保存する。
乾燥抽出物:23.5mg/g
DP(RMN Hにより推定)=24、よって、i=0.042
コポリアミノ酸B13の計算した平均モル質量は5377g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=3000g/mol。
コポリアミノ酸B14:その端部の1つで分子A12(エステルは脱保護されている)により修飾され、3300g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B14−1:その端部の1つで分子A12により修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
前にオーブン乾燥させたフラスコにおいて、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(50.00g、189.39mmol)を無水DMF(65mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、分子A12(9.65g、8.63mmol)を含むDMF(50mL)の溶液を迅速に導入する。混合物を0℃から室温まで2時間攪拌し、次いで、65℃まで2時間加熱する。反応媒体を室温まで冷却し、ジイソプロピルエーテル(1.8L)中に、攪拌しながら、一滴ずつ注ぎ入れる。白色沈殿物を濾過により回収し、2回、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、次いで、真空下、30℃で乾燥させ、白色固体を得る。
コポリアミノ酸B14
コポリアミノ酸B14−1をDMAc(250mL)中で可溶化させ、次いで、Pd/Al(5.0g)をアルゴン雰囲気下で添加する。混合物を水素雰囲気(10bar)下に置き、60℃で24時間攪拌する。室温までの冷却および焼結P4上での触媒の濾過、次いで、Omnipore 0.2μm PTFE親水性メンブレンに通す濾過後、pH2の水溶液(6V)をDMAc溶液上に、45分の期間にわたって、撹拌しながら、一滴ずつ流す。18時間の攪拌の後、白色沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させる。得られた固体を、1Nソーダ水溶液を添加することによりpHを7に調整しながら、水(1.25L)中で可溶化させる。次いで、pHをpH13に調整し、溶液を3時間攪拌する。pH7まで中和した後、溶液を0.2μmに通して濾過し、エタノールで希釈して、30質量%のエタノールを含む溶液を得、次いで、活性炭フィルタ(3M R53SLP)に通して濾過する。溶液を0.45μmフィルタに通して濾過し、次いで、0.9%NaCl溶液に対して限外濾過により、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで精製する。次いで、コポリアミノ酸溶液を濃縮し、pHを7に調整する。水溶液を0.2μmに通して濾過し、4℃で保存する。
乾燥抽出物:25.7mg/g
DP(RMN Hにより推定)=24、よって、i=0.042
コポリアミノ酸B14の計算した平均モル質量は4720g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=3300g/mol。
コポリアミノ酸B15:分子A13(エステルは脱保護されている)により修飾され、4400g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A13の塩酸塩(3.39g、2.34mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(2.04g)に、30質量%のエタノールを含む混合物中での、pH13で5時間の鹸化工程と共に、適用して、分子A13(エステルは脱保護されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:15.7mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B15の計算した平均モル質量は12207g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=4400g/mol。
コポリアミノ酸B17:その端部の1つで分子A15(エステルは脱保護されている)により修飾され、1000g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B14の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A15(10.85g、8.74mmol)およびγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(23.00g、87.37g)に、pH12までの2時間の鹸化工程と共に、適用して、その端部の1つで分子A15(エステルは脱保護されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:23.9mg/g
DP(RMN Hにより推定):10
RMN Hにより:i=0.1
コポリアミノ酸B17の計算した平均モル質量は2576g/molである。
水性HPLC−SEC(PEG較正):Mn=1000g/mol。
コポリアミノ酸B18:分子A16(エステルは脱保護されている)により修飾され、5000g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のカップリングを使用して、分子A16(31.06g、42.08mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(36.80g)に適用して、ベージュ固体を酸沈殿工程後に得る。この固体をTFA(100g/L)中で希釈し、混合物を室温で3時間攪拌する。次いで、溶液を、水(3V)上に、撹拌しながら、一滴ずつ注ぐ。16時間の攪拌の後、沈殿物を濾過により回収し、次いで、水で洗浄する。得られた固体を10Nソーダ水溶液の添加により、pHを7に調整しながら、水中で可溶化させる。可溶化が完了するとすぐに、1時間にわたり、1N NaOH溶液の添加により、pHをpH12に調整する。1N HCl溶液の添加によりpH7に中和した後、生成物を、コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセス(炭素濾過および限外濾過)により精製する。分子A16(エステルは脱保護されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.2mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B18の計算した平均モル質量は9884g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=5000g/mol。
コポリアミノ酸B19:分子A17(エステルは脱保護されている)により修飾され、4900g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A17の塩酸塩(7.35g、13.09mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(11.45g)に、30質量%のエタノールを含む混合物中でのpH13で、3時間の鹸化工程と共に、適用して分子A17(エステルは脱保護されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:25.7mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B19の計算した平均モル質量は9062g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=4900g/mol。
コポリアミノ酸B20:分子A18(エステルは脱保護されている)により修飾され、5800g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B3の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A18の塩酸塩(5.43g、6.86mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(6.00g)に、30質量%のエタノールを含む混合物中でのpH13で、3時間の鹸化工程と共に、適用して、分子A18(エステルは脱保護されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:22.0mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B20の計算した平均モル質量は10444g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=5800g/mol。
コポリアミノ酸B21:分子A19(エステルは脱保護されている)により修飾され、5000g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B18の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A19(32.64g、45.97mmol)およびコポリアミノ酸B2−1(40.20g)に適用して、分子A19(エステルは鹸化されている)により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:26.2mg/g
DP(RMN Hにより推定):40
RMN Hにより:i=0.15
コポリアミノ酸B21の計算した平均モル質量は9716g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=5000g/mol。
コポリアミノ酸B22:その端部の1つで分子A20により修飾され、1900g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B14の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A20(13.28g、12.51mmol)を含むCHCl(53mL)およびγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(72.46g、275.2mmol)を含むDMF(270mL)に、pH12で、1時間30分の鹸化工程と共に、適用して、その端部の1つで分子A20により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:27.3mg/g
DP(RMN Hにより推定):20
RMN Hにより:i=0.05
コポリアミノ酸B22の計算した平均モル質量は4087g/molである。
水性HPLC−SEC(PEG較正):Mn=1900g/mol。
ii)式XXXbによるコポリアミノ酸
Figure 2021505597
Figure 2021505597
コポリアミノ酸B7’:その端部の1つで分子A5aにより修飾され、2600g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B7’−1:その端部の1つで分子A5aにより修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
前にオーブン乾燥させたフラスコにおいて、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(10.1g、38.4mmol)を無水DMF(19mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、分子A5a(1.47g、1.74mmol)を含むクロロホルムの溶液(3.7mL)を迅速に導入する。混合物を0℃から室温まで2時間攪拌し、次いで、65℃まで2時間加熱する。反応媒体を室温まで冷却し、ジイソプロピルエーテル(0.29L)中に、攪拌しながら、一滴ずつ注ぎ入れる。白色沈殿物を濾過により回収し、2回、ジイソプロピルエーテル(5×50mL)で洗浄し、次いで、真空下、30℃で乾燥させ、白色固体を得る。
コポリアミノ酸B7’
コポリアミノ酸B7’−1(8.33g、33.0mmol)をトリフルオロ酢酸(trifuloroacetic)(TFA、132mL)中で希釈し、次いで、溶液を4℃まで冷却する。次いで、33% HBrの酢酸溶液(92.5mL、0.528mol)を一滴ずつ添加する。混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、ジイソプロピルエーテルおよび水の1:1混合物(v/v)上に、撹拌しながら、一滴ずつ注ぐ(0.8L)。2時間攪拌した後、不均一混合物を一晩静置させる。白色沈殿物を濾過により回収し、IPE(2×66mL)で、次いで、水(2×66mL)で洗浄する。次いで、得られた固体を水(690mL)中で、1Nソーダ水溶液の添加によりpHを7に調整しながら、可溶化させる。可溶化後、理論的濃度を、水(310mL)を添加することにより理論20g/Lに調整し、溶液を0.45μmフィルタに通して濾過し、次いで、0.9% NaCl溶液、次いで、水に対して、透過物の伝導度測定法が50μS/cm未満となるまで、限外濾過により精製する。得られた溶液を0.2μmに通して濾過し、2−8℃で保存する。
乾燥抽出物:17.3mg/g
DP(RMN Hにより推定):24
RMN Hにより:i=0.042
コポリアミノ酸B7の計算した平均モル質量は4430g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=2600g/mol。
実施例B8:コポリアミノ酸B8−その端部の1つで分子A6aにより修飾され、2400g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B8−1:その端部の1つで分子A6により修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
前にオーブン乾燥させたフラスコにおいて、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(19.0g、72.2mmol)を無水DMF(19mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、分子A6a(1.68g、3.28mmol)を含むクロロホルムの溶液(3.7mL)を迅速に導入する。混合物を0℃から室温まで2時間攪拌し、次いで、65℃まで2時間加熱する。反応媒体を室温まで冷却し、ジイソプロピルエーテル(0.29L)中に、攪拌しながら、一滴ずつ注ぎ入れる。白色沈殿物を濾過により回収し、2回、ジイソプロピルエーテル(5×50mL)で洗浄し、次いで、真空下、30℃で乾燥させ、白色固体を得る。
コポリアミノ酸B8
コポリアミノ酸B7’の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、コポリアミノ酸B8−1(14.6g、61.5mmol)に適用して、その端部の1つで分子A6aにより修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:21.3mg/g
DP(RMN Hにより推定):23
RMN Hにより:i=0.043
コポリアミノ酸B8の計算した平均モル質量は3948g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=2400g/mol。
コポリアミノ酸B10:その端部の1つで分子A8により修飾され、3100g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B10−1:その端部の1つで分子A8により修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
適切な容器中に、分子A8の塩酸塩(2.308g、3.04mmol)、クロロホルム(120mL)、モレキュラーシーブ4A(1.5g)、ならびにイオン交換樹脂Amberlite IRN 150(1.5g)を、連続して導入する。1時間ローラー上で攪拌した後、媒体を濾過し、樹脂をクロロホルムですすぐ。混合物を蒸発させ、次いで、トルエンと同時蒸発させる。残渣を無水DMF(40mL)中で可溶化し、重合反応において直接使用する。
前にオーブン乾燥させたフラスコにおいて、γ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(20.0g、76.0mmol)を無水DMF(19mL)中で可溶化させる。次いで、混合物を完全に溶解するまで攪拌し、0℃まで冷却し、次いで、前に調製した分子A8を含むクロロホルムの溶液(3.7mL)を迅速に導入する。混合物を0℃から室温まで2時間攪拌し、次いで、65℃まで2時間加熱する。反応媒体を室温まで冷却し、ジイソプロピルエーテル(0.29L)中に、攪拌しながら、一滴ずつ注ぎ入れる。白色沈殿物を濾過により回収し、2回、ジイソプロピルエーテル(5×50mL)で洗浄し、次いで、真空下、30℃で乾燥させ、白色固体を得る。
コポリアミノ酸B10
コポリアミノ酸B7’の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、コポリアミノ酸B10−1(15.2g、60.8mmol)に適用して、その端部の1つで分子A8により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:34.1mg/g
DP(RMN Hにより推定):31
RMN Hにより:i=0.032
コポリアミノ酸B10の計算した平均モル質量は5367g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=3100g/mol。
実施例B11:コポリアミノ酸B11−その端部の1つで分子A9により修飾され、3000g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B11−1:その端部の1つで分子A9により修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
適切な容器中に、分子A9の塩酸塩(2.023g、3.87mmol)、クロロホルム(120mL)、モレキュラーシーブ4A(1.5g)、ならびにイオン交換樹脂Amberlite IRN 150(1.5g)を、連続して導入する。1時間ローラー上で攪拌した後、媒体を濾過し、樹脂をクロロホルムですすぐ。混合物を蒸発させ、次いで、トルエンと同時蒸発させる。残渣を無水DMF(40mL)中で可溶化し、重合反応において直接使用する。
コポリアミノ酸B8−1の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、前に調製した分子A9の溶液およびγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(25.5g、96.8mmol)に適用して、コポリアミノ酸B11−1を得る。
コポリアミノ酸B11
コポリアミノ酸B7’の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、コポリアミノ酸B11−1(18.4g、77.3mmol)に適用して、その端部の1つで分子A9により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:28.0mg/g
DP(RMN Hにより推定):29
RMN Hにより:i=0.034
コポリアミノ酸B11の計算した平均モル質量は4828g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=3000g/mol。
コポリアミノ酸B12:その端部の1つで分子A10により修飾され、2700g/molの数平均モル質量(Mn)を有するポリ−L−グルタミン酸ナトリウム
コポリアミノ酸B12−1:その端部の1つで分子A10により修飾されたポリ−L−ベンジルグルタミン酸
コポリアミノ酸B10−1の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、分子A10(3.0g、2.24mmol)およびγ−ベンジル−L−グルタミン酸N−カルボキシ無水物(12.99g、49.3mmol)に適用して、コポリアミノ酸B12−1を得る。
コポリアミノ酸B12
コポリアミノ酸B7’の調製のために使用されるものと同様のプロセスを使用して、コポリアミノ酸B12−1(13.2g、48.0mmol)に適用して、その端部の1つで分子A10により修飾されたポリ−L−グルタミン酸ナトリウムを得る。
乾燥抽出物:13.2mg/g
DP(RMN Hにより推定):24
RMN Hにより:i=0.042
コポリアミノ酸B12の計算した平均モル質量は4924g/molである。
有機HPLC−SEC(PEG較正):Mn=2700g/mol。
パートC:組成物
使用するグルカゴンはペプチド合成プロセスから得られるヒトグルカゴンである。それはBachemからのものである(参照番号4074733)。
実施例C1:2mg/mLグルカゴン溶液
94.7mgの、粉末のグルカゴンDSを50mLファルコンチューブ中に導入し、続いて45mLの、2mg/mLのL−メチオニンを含む0.003Nの塩酸塩溶液を導入する。グルカゴン粉末を、グルカゴンが完全に溶解するまで、チューブの反転を繰り返すことにより混合する。次いで、2mg/mLグルカゴン溶液を膜(0.22μm)濾過する。
実施例C2:4mgグルカゴン溶液
粉末のグルカゴン(160mg)を45mlファルコンチューブ中に導入し、次いで、40mLの、2mg/mLのL−メチオニンを含む0.006Nの塩酸水溶液を添加する。グルカゴン粉末を、グルカゴンが完全に溶解するまで、チューブの反転を繰り返すことにより混合する。次いで、4mg/mlグルカゴン溶液を膜(0.22μm)濾過する。
実施例CA0:pH7.2の、発明により異なるコポリアミノ酸、リン酸緩衝液(2mm)およびグリセリンを含む、1mg/mLのグルカゴンの溶液の調製
コポリアミノ酸溶液を、賦形剤(リン酸塩、グリセロール(最終製剤において300mOsmole/kgを得るため)の濃縮溶液、および潜在的に添加物(m−クレゾール、クエン酸)を含むフラスコ中に添加する。組成物を、コポリアミノ酸が溶解するまで短時間攪拌し、次いで、溶液を膜(0.22μm)に通して濾過する。
実施例C1に記載されるように、この溶液の新たに調製されたグルカゴン溶液との等体積混合により、1mg/mLのグルカゴンを含む最終組成物CA1〜CA32ならびにCA15’およびCA26’が得られる。溶液のpHを、1N NaOH/HClを添加することによりpH7.2±0.1に調整し、次いで、膜(0.22μm)に通して濾過する。組成物の詳細を下記表にまとめて示す。
透明溶液が得られたかどうかを決定するために目視検査を実施する(比べると、中性pHのグルカゴン溶液は0.2mg/mLを超えると可溶性ではなくなる)。試料の目視検査を、視認可能な粒子または濁りを検出するために実施する。この検査を欧州薬局方の推奨に従い実施する(EP2.9.20):試料を少なくとも2000Luxの照明に供し、白色背景および黒色背景の前で観察する。粒子が試料の半分で視認可能であった場合、組成物は透明でないと考えられる。
結果を表1および1aに示す:pH7.2で、異なる濃度のコポリアミノ酸で、2mMのリン酸緩衝液および1mg/mLのL−メチオニンを含む、1mg/mLのグルカゴン溶液の組成および外観。
Figure 2021505597
Figure 2021505597

Figure 2021505597
Figure 2021505597
上記で調製した組成物は透明であり、一方、これらの条件下で、コポリアミノ酸なしで調製したグルカゴンは可溶性ではない。
実施例CB0:pH7.2の、コポリアミノ酸および2mg/mlのグルカゴンの溶液の調製
実施例CA0と同様のプロトコルにおいて、異なるコポリアミノ酸、グリセロール(最終製剤において300mOsmole/kgを得るため)、リン酸緩衝液(2mM)および添加物を含む、2mg/mLのグルカゴン組成物を調製する。それらは下記表1bにおいて提示する:
Figure 2021505597
組成物の物理的安定性
上記で調製した組成物をカートリッジ(OMpI製で、3mlで、充填が容易−Ref P40B4100.3250)中に、1カートリッジあたり1mLの速度で移し、37℃の静的条件に置いた。
37℃の静的条件に置いた試料の目視検査を、37℃で0、1、2、3、4、5、6週に、視認可能な粒子、線維または濁りの出現を検出するために実施した。この検査を欧州薬局方の推奨に従い実施する(EP2.9.20):欧州薬局方の推奨に応じるために、試料を少なくとも2000Luxの照明に供し、白色背景および黒色背景の前で観察する。粒子が試料の半分で視認可能であった場合、組成物は不安定であると考えられる。そのため、検査日に安定であることは、試料の少なくとも半分が粒子、線維または濁りを有さなかったことを意味する。
目視検査の結果を下記表において記録する。
下記表において記載される組成物の物理的安定性の研究を、3mLの収容力を有するカートリッジ(OMpI−ref:P40B4100.3250)中、1mLの体積の組成物について実施した。比べると、1mg/mLの、酸性pHでのグルカゴンの溶液は37℃でたった2日間だけ安定である。
Figure 2021505597
組成物CA11を3mLバイアル(Adelphi−ref:VCDIN2RDLS1)に、1バイアルあたり1mLの速度で移し、37℃の静的条件に置いた。
目視検査の結果を下記表において記録する。
Figure 2021505597
本発明による溶液は、カートリッジ中静的条件において、37℃で2週より優れている、37℃での物理的安定性を提示する。コポリアミノ酸B1の添加により、中性pHで、グルカゴンを可溶化し、安定化することができるようになり、一方、酸性pHの溶液におけるグルカゴンは、37℃で数日間しか安定ではない(2日)。
混合物の目視観察およびTHT線維化測定の結果
上記で調製した組成物を96ウェルトレー中に3通りでアリコートし(3150μL)、37℃での静的条件下に置いた。
原理
ペプチドの不十分な安定性は、秩序巨大分子構造として規定されるアミロイド線維の形成につながる可能性がある。これらは、試料内でのゲルの形成という結果となる可能性がある。
チオフラビンT(ThT)の蛍光の追跡試験を使用して、溶液の物理的安定性を分析する。チオフラビンは、アミロイド型線維に結合すると、特徴的な蛍光サインを有する小さなプローブ分子である(Naiki et al. (1989) Anal. BioChem. 177, 244−249 ; LeVine (1999) Methods. Enzymol. 309, 274−284)。
この方法は、無希釈溶液中の低濃度のThTについて、線維の形成をモニタすることを可能にする。このモニタリングは、加速、安定条件下で、撹拌しながら37℃で実施する。
実験条件
試料を測定の開始直前に調製する。各組成物の調製は、関連する実施例において記載する。チオフラビンTを、組成物の無視できる希釈を誘導するために濃縮した親溶液由来の組成物に添加した。組成物中のチオフラビンTの濃度は40μMである。
150μLの体積の組成物を96ウェルトレーのウェルの1つ中に導入し、次いで、2.7μLのThTの濃縮溶液を導入した。各組成物を、同じトレーにおいて3つの試験を使用して(3通り)分析した。組成物の蒸発を防止するために、トレーを透明なフィルムにより密閉した。次いで、各トレーをトレーリーダー(Xenius XC、SAFAS)の内側に置いた。温度を37℃に設定し、1mmの振幅を有する960rpmの横攪拌を開始した。
各ウェルにおける蛍光強度の読み取りを、時間と共に、442nmの励起波長、および482nmの発光波長を用いて実施した。
線維化プロセスは、潜時と呼ばれる期間後の蛍光の強い増加により明示される。
ラグタイムはグラフにより、線形成長相の接線が横座標軸を横切る時間を使用して決定される。記録された潜時の値は3つのウェルについて得られた潜時の測定の平均に対応する。
グラフ決定の一例を図1に表す。
この図は、グラフにより、縦座標軸に蛍光の値(u.a.、任意単位)および横座標に分で表した時間を有する曲線上での、チオフラビンTの蛍光モニタリングによる潜時または「ラグタイム」(LT)の決定を表す。
得られたラグタイム結果を下記表で提示する。比べると、グルカゴン単独では、生理的pHの溶液に不溶性であり、1mg/mLの、酸性pHでのグルカゴンの溶液は、約0.5時間の線維化時間を示す。
Figure 2021505597
コポリアミノ酸を含む組成物は、これらの測定条件下で数分間しか安定でない、酸性pHのグルカゴン溶液単独に対して、ラグタイムをかなり増加させることができる。

Claims (16)

  1. pHが6.0〜8.0で構成され、少なくとも下記を含む注射水溶液の形態の組成物:
    a)ヒトグルカゴン;
    b)カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルHyを有するコポリアミノ酸であって、前記コポリアミノ酸はグルタミン酸またはアスパラギン酸単位で構成され、前記疎水性ラジカルHyは下記で規定される式Xにより選択される、コポリアミノ酸:
    Figure 2021505597
    式中、
    −GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
    Figure 2021505597
    −同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
    Figure 2021505597
    −GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpCは式IXによるラジカルであり:
    Figure 2021505597
    −「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
    −aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
    −a’は、1、2または3に等しい整数であり;
    −bは、0または1に等しい整数であり;
    −cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
    −dは、0、1または2に等しい整数であり;
    −eは、0または1に等しい整数であり;
    −gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −lは、0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
    −rは、0、1または2に等しい整数であり;
    −s’、は0または1に等しい整数であり;
    −eが0とは異なる場合、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なり;
    −a=0の場合、l=0であり;
    −A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
    ・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
    −Gは、1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
    −Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルからなる群から選択されるラジカルであり、
    −式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記によりPLGに結合され:
    ・疎水性ラジカル−Hyのカルボニルと前記PLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、前記PLGが有するアミン官能基と前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
    ・前記疎水性ラジカル−Hyの窒素原子と前記PLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体−Hy’のアミン官能基と前記PLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
    −疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
    −コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
    −前記PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
    −遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
  2. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸は、下記式XXXによるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物:
    Figure 2021505597
    式中、
    ・Dは、独立して、−CH−基(アスパラギン酸単位)または−CH−CH−基(グルタミン酸単位)のいずれかを表し、
    ・Hyは式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、
    ・Rは式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=0またはr=1であり、GpRは式VII’によるラジカルであり、または、H、C2〜C10の直鎖アシル基、C3〜C10の分枝アシル基、ベンジル、末端「アミノ酸」単位およびピログルタミン酸からなる群より選択されるラジカルであり、
    ・Rは式Xによる疎水性ラジカルの中で選択される疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VIIによるラジカルであり、または−NR’R’’であり、R’およびR’’ラジカルは同一か、または異なり、H、C2〜C10の直鎖、分枝もしくは環状アルキル、ベンジルからなる群より選択され、前記R’およびR’’アルキルは一緒に1つ以上の飽和、不飽和および/または芳香環を形成することができ、および/またはO、NおよびSからなる群より選択されるヘテロ原子を含むことができ、
    ・Xは、Hまたは金属カチオンを含む群から選択されるカチオン性エンティティを表し;
    ・n+mは、コポリアミノ酸鎖あたりのモノマ単位の平均数である、コポリアミノ酸の重合度DPを表し、5≦n+m≦250である。
  3. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸は、下記式XXXbによる、式XXX(式中、n=0)によるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物:
    Figure 2021505597
    式中、m、X、D、RおよびRは上記で与えられる定義を有し、少なくともRまたはRは式Xによる疎水性ラジカルである。
  4. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸は、式XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択され、Rは式Xによる疎水性ラジカルであり、r=1であり、GpRは式VII’’によることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  5. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸は、式XXX、XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択され、少なくとも1つのコポリアミノ酸は、前記D基が−CH−基(アスパラギン酸単位)であるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有する前記コポリアミノ酸は、式XXX、XXXbによるコポリアミノ酸の中で選択され、少なくとも1つのコポリアミノ酸は、前記D基が−CH−CH−基(グルタミン酸単位)であるコポリアミノ酸の中で選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  7. カルボキシレート電荷および疎水性ラジカルを有するコポリアミノ酸の濃度はせいぜい40mg/mLであることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  8. ヒトグルカゴンの濃度は0.25〜5mg/mLで構成されることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記[疎水性ラジカル]/[ヒトグルカゴン]モル比は15以上であることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ポリアニオン性化合物もまた含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 亜鉛塩もまた含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 胃腸ホルモンもまた含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記胃腸ホルモンは、エキセナチド、リラグルチド、リキシセナチド、アルビグルチドおよびデュラグルチド、それらの類似体または誘導体およびそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択されることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 胃腸ホルモンの濃度は0.01〜10mg/mLの間隔で構成されることを特徴とする、請求項12および13のいずれか一項に記載の組成物。
    [000760]
    カルボキシレート電荷および、下記で規定される式Xによるラジカルの中で選択される、疎水性ラジカルHyを有するコポリアミノ酸:
    Figure 2021505597
    式中、
    −GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
    Figure 2021505597
    −同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
    Figure 2021505597
    −GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpCは式IXによるラジカルであり:
    Figure 2021505597
    −「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
    −aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
    −a’は、1、2または3に等しい整数であり;
    −bは、0または1に等しい整数であり;
    −cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
    −dは、0、1または2に等しい整数であり;
    −eは、0または1に等しい整数であり;
    −gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −lは0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
    −rは、0、1または2に等しい整数であり;
    −s’は、0または1に等しい整数であり;
    −eが0とは異なる場合、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なり;
    −a=0の場合、l=0であり;
    −A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
    ・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
    −Gは、1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
    −Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルからなる群から選択されるラジカルであり、
    −式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記により前記PLGに結合され:
    ・疎水性ラジカル−Hyのカルボニルと前記PLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、前記PLGが有するアミン官能基と前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体−Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
    ・前記疎水性ラジカル−Hyの窒素原子と前記PLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体−Hy’のアミン官能基と前記PLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
    −疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5であり;
    −コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
    −前記PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
    −遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
  15. 式X’による−Hy疎水性ラジカルのHy’前駆体:
    Figure 2021505597
    式中、
    −GpRは、式VII、VII’またはVII’’によるラジカルの中で選択され:
    Figure 2021505597
    −同一か、または異なるGpGおよびGpHは、式XIまたはXI’によるラジカルの中で選択され;
    Figure 2021505597

    −GpAは、式VIIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    式中、A’は、式VIII’、VIII’’またはVIII’’’によるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpLは、式XIIによるラジカルの中で選択され
    Figure 2021505597
    −GpCは式IXによるラジカルであり:
    Figure 2021505597
    −「」は、アミド官能基により結合される異なる基の付着部位を示し;
    −aは、0または1に等しい整数であり、a=0の場合a’=1であり、a=1の場合a’=1、2または3であり;
    −a’は、1、2または3に等しい整数であり;
    −bは、0または1に等しい整数であり;
    −cは、0または1に等しい整数であり、cが0に等しい場合、dは1または2に等しく;
    −dは、0、1または2に等しい整数であり;
    −eは、0または1に等しい整数であり;
    −gは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −hは、0、1、2、3、4、5または6に等しい整数であり;
    −lは、0または1に等しい整数であり、l=0の場合l’=1であり、l=1の場合l’=2であり;
    −rは、0、1または2に等しい整数であり;
    −s’は、0または1に等しい整数であり;
    −eが0とは異なる場合、g、hまたはlの少なくとも1つは0とは異なり;
    −a=0の場合、l=0であり;
    −A、A、AおよびAは同一か、または異なり、1〜8個の炭素原子を含み、任意で、飽和、不飽和または芳香環由来のラジカルにより置換された直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Bは、非置換の、4〜14個の炭素原子、および、1〜5個の酸素原子を含むラジカルエーテルまたはポリエーテル、または、任意で芳香環を含み、1〜9個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝アルキルラジカルであり;
    −Cは、任意で環状部分を含む、直鎖もしくは分枝の一価アルキルラジカルであり、xは炭素原子の数を示し:
    ・疎水性ラジカル−Hyが1−GpCを有する場合、9≦x≦25であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが2−GpCを有する場合、9≦x≦15であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが3−GpCを有する場合、7≦x≦13であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが4−GpCを有する場合、7≦x≦11であり、
    ・疎水性ラジカル−Hyが少なくとも5−GpCを有する場合、6≦x≦11であり;
    −Gは1〜8個の炭素原子の分枝アルキルラジカルであり、前記アルキルラジカルは1つ以上の遊離カルボン酸官能基を有し、
    −Rは、1〜12個の炭素原子を含む二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、1〜12個の炭素原子を含み、1つ以上の−CONH官能基を有する二価、直鎖もしくは分枝アルキルラジカル、または、4〜14個の炭素原子および1〜5個の酸素原子を含む非置換エーテルまたはポリエーテルラジカルからなる群から選択されるラジカルであり、
    −式Xによる疎水性ラジカル(複数可)−Hyは、下記により前記PLGに結合され:
    ・疎水性ラジカル−Hyのカルボニルと前記PLGが有する窒素原子の間の共有結合(よって、前記PLGが有するアミン官能基と前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体Hy’が有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される)、および
    ・疎水性ラジカル−Hyの窒素原子と前記PLGが有するカルボニルの間の共有結合(よって、前記疎水性ラジカル−Hyの前記前駆体−Hy’のアミン官能基と前記PLGが有する酸官能基の反応から得られるアミド官能基が形成される);
    −疎水性ラジカルの数とグルタミン酸またはアスパラギン酸単位の数の間の比Mは0<M≦0.5で構成され;
    −コポリアミノ酸が複数の疎水性ラジカルを有する場合、それらは同一か、または異なり、
    −前記PLG鎖についてのグルタミン酸またはアスパラギン酸単位における重合度DPは5〜250で構成され;
    −遊離カルボン酸は、NaおよびKからなる群より選択されるアルカリカチオン塩の形態である。
  16. 前記組成物の物理化学的安定性を改善するための、アニオン、カチオンおよび/または双性イオンの群から選択されるイオン種の使用。
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