JP2021193857A - 電力変換装置 - Google Patents

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恒毅 河村
Tsunenori Kawamura
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Abstract

【課題】 並列接続された半導体素子の発熱の不均衡を抑制することができる電力変換装置を提供する。【解決手段】 実施形態に係る電気車用電源装置は、第1ゲートドライバと、第2ゲートドライバと、制御回路と、を具備する。第1ゲートドライバは、第1半導体スイッチと、第2半導体スイッチと、を有する第1ブリッジをスイッチングさせる。第2ゲートドライバは、前記第1半導体スイッチと並列接続された第3半導体スイッチと、前記第2半導体スイッチと並列接続された第4半導体スイッチと、を有する第2ブリッジをスイッチングさせる。制御回路は、前記第1ゲートドライバによる前記第1ブリッジのスイッチングと、前記第2ゲートドライバによる前記第2ブリッジのスイッチングと、のいずれかを遅延させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
近年、並列駆動を前提としたパワー半導体素子(例えばIGBTなど)を使用した電力変換装置が実用化されている。電力変換装置は、パワー半導体素子が並列接続された構成を備える。このようなパワー半導体素子が並列接続された回路において、同時にパワー半導体素子をスイッチングさせようとしても、電流が均等に分流しない、即ち、電流の偏りが生じる可能性がある。この為、電流の偏りによって、並列接続されたパワー半導体素子のいずれかに電流が集中し、電流が集中したパワー半導体素子が許容値を超過して発熱し、素子破壊に至る可能性があるという課題がある。
特開2006−67732号公報
本発明が解決しようとする課題は、並列接続された半導体素子の発熱の不均衡を抑制することができる電力変換装置を提供することである。
実施形態に係る電気車用電源装置は、第1ゲートドライバと、第2ゲートドライバと、制御回路と、を具備する。第1ゲートドライバは、第1半導体スイッチと、第2半導体スイッチと、を有する第1ブリッジをスイッチングさせる。第2ゲートドライバは、前記第1半導体スイッチと並列接続された第3半導体スイッチと、前記第2半導体スイッチと並列接続された第4半導体スイッチと、を有する第2ブリッジをスイッチングさせる。制御回路は、前記第1ゲートドライバによる前記第1ブリッジのスイッチングと、前記第2ゲートドライバによる前記第2ブリッジのスイッチングと、のいずれかを遅延させる。
図1は、第1実施形態に係る電力変換装置の構成の例について説明する為の図である。 図2は、第1実施形態に係る制御回路及び三相インバータの構成の例について説明する為の説明図である。 図3は、第1実施形態に係る制御回路の動作の例について説明する為の説明図である。 図4は、第1実施形態に係る半導体スイッチのスイッチング時の波形について説明するための説明図である。 図5は、第2実施形態に係る制御回路及び三相インバータの構成の例について説明する為の説明図である。 図6は、第2実施形態に係る制御回路の動作の例について説明する為の説明図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る電力変換装置1の構成例を示す説明図である。
電力変換装置1は、例えば、電気車などの移動体に搭載される。電力変換装置1は、架空電車線または第三軌条などの電車線2から集電器3を介して直流電力を受け取り、受け取った直流電力を負荷4の定格に応じた交流電力に変換し、負荷4に交流電力を供給する。
本実施形態では、電力変換装置1は、電気車に線路5上を力行させるための電動機(三相誘導電動機)に交流電力(三相交流電力)を供給する電源装置であるとして説明する。
電力変換装置1は、昇圧回路11、電力変換回路12、三相インバータ13、及び制御回路14を備える。
昇圧回路11は、電車線2から集電器3を介して入力された直流電力を昇圧させる。昇圧回路11は、昇圧リアクトル、昇圧チョッパを備える。
昇圧チョッパは、スイッチ及びダイオードを備える。昇圧チョッパは、制御回路14の制御に基づいて、スイッチをオンオフ制御することにより、昇圧リアクトルに流れる電流を制御する。これにより、昇圧チョッパは、昇圧リアクトルに蓄えられた電磁エネルギーにより昇圧した直流電圧を出力する。また、昇圧チョッパは、出力される直流電圧を安定させるフィルタコンデンサを備えていてもよい。
電力変換回路12は、昇圧回路11から出力された直流電力を、直流負荷用の電力に変換する。電力変換回路12は、例えば、共振インバータ21、変圧器22、整流回路23、及び平滑回路24を有する。
共振インバータ21は、昇圧チョッパから供給される直流電圧を用いて、変圧器22に交流電流(インバータ電流、または単相交流電流など)を供給する回路である。共振インバータ21は、例えば、共振方式単相ハーフブリッジインバータとして構成される。共振インバータ21は、スイッチ及びコンデンサを備える。共振インバータ21は、スイッチをオンオフ制御することにより、コンデンサから変圧器22に交流電流を供給する。
変圧器22は、磁束を発生させる1次側の巻線(1次巻線)と、1次巻線と絶縁され、且つ1次巻線に生じた磁束により励磁される2次側の巻線(2次巻線)とを有する絶縁トランスである。変圧器22の1次巻線に共振インバータ21から交流電流が供給された場合、1次巻線に生じる磁束が変化する。1次巻線に生じた磁束は、2次巻線に誘導電流を発生させる。これにより、変圧器22は、1次側から入力された交流電流に応じて、2次側に電力を供給する。
整流回路23は、変圧器22の2次巻線に生じた電力を整流する回路である。整流回路23は、例えば、複数のダイオードが組み合わされた整流ブリッジとして構成される。
平滑回路24は、整流回路23から供給された正電圧を平滑化する。平滑回路24は、例えば平滑用のコンデンサを備える。平滑回路24は、並列に接続された三相インバータ13に直流電圧を供給する。
三相インバータ13は、直流電力を交流電力(三相交流電力)に変換し、負荷4である走行用電動機に出力する。三相インバータ13は、それぞれ上アームと下アームとを構成する複数の半導体スイッチにより構成されたレグを3つ備える。例えば、三相インバータ13は、第1レグ31、第2レグ32、及び第3レグ33を有する。
第1レグ31、第2レグ32、及び第3レグ33は、それぞれ平滑回路24に並列に接続されている。第1レグ31、第2レグ32、及び第3レグ33は、平滑回路24からの直流電圧により、負荷4に交流電圧を供給する。第1レグ31と、第2レグ32と、第3レグ33とは、互いに位相の異なる交流電圧を負荷4に供給する。具体的には、第1レグ31と、第2レグ32と、第3レグ33とは、互いに120°位相の異なる交流電圧を負荷4に供給する。これにより、三相インバータ13は、負荷4である走行用電動機に三相交流電力を供給する。
制御回路14は、昇圧回路11、電力変換回路12、及び三相インバータ13の動作を制御する。制御回路14は、例えばパルス信号を生成する論理回路として構成される。また、制御回路14は、演算処理を実行する演算素子であるプロセッサと、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶するメモリとを備え、プロセッサがプログラムを実行することにより、パルス信号を生成する構成であってもよい。
制御回路14は、パルス信号を昇圧回路11、電力変換回路12、及び三相インバータ13にそれぞれ入力することにより、昇圧回路11、電力変換回路12、及び三相インバータ13の動作を制御する。例えば、制御回路14は、図示されない電流検出器、または電圧検出器の検出結果に基づいて、パルス信号のオンオフデューティ比を調整するPWM制御を行う。これにより、制御回路14は、昇圧回路11の出力、電力変換回路12の出力、及び三相インバータ13の出力をそれぞれ調整する。
制御回路14は、上記したように、共振インバータ21にパルス信号を供給する。これにより、制御回路14は、電車線2から供給される直流電力を交流電力に変換させ、共振インバータ21からインバータ電流を出力させる。
また、電車線2から供給される直流電圧が安定しない場合がある。そこで、制御回路14は、昇圧回路11の昇圧チョッパにパルス信号を供給する。これにより、制御回路14は、共振インバータ21に安定した直流電圧が供給されるように制御する。
また、制御回路14は、三相インバータ13の各レグにパルス信号を供給する。これにより、制御回路14は、三相インバータ13の各レグから位相の異なる交流電圧が、負荷4である走行用電動機に供給されるように制御する。
図2は、三相インバータ13及び制御回路14の詳細な構成について説明する為の説明図である。
まず、三相インバータ13の構成について説明する。なお、第1レグ31、第2レグ32、及び第3レグ33は同じ構成である為、複数のレグのうちの1つ(本例では第1レグ31)を例に挙げて説明する。
第1レグ31は、直流入力正極端子41、直流入力負極端子42、第1ブリッジ43、及び第2ブリッジ44を備える。
直流入力正極端子41及び直流入力負極端子42は、直流電圧が入力される端子である。例えば、直流入力正極端子41は、平滑回路24の平滑用のコンデンサの高圧側端子に接続され、直流入力負極端子42は、平滑回路24の平滑用のコンデンサの低圧側端子に接続されている。
第1ブリッジ43は、直流入力正極端子41及び直流入力負極端子42に入力された直流電圧によって、負荷4に交流電圧を供給する。第1ブリッジ43は、第1半導体スイッチQ1及び第2半導体スイッチQ2を備える。
第1半導体スイッチQ1及び第2半導体スイッチQ2は、それぞれ制御回路14の制御に基づいて、導通状態を切り替える半導体スイッチである。第1半導体スイッチQ1及び第2半導体スイッチQ2は、例えばn型チャネルFETとしてそれぞれ構成される。
第1半導体スイッチQ1のドレイン端子は、直流入力正極端子41に接続さている。
第1半導体スイッチQ1のソース端子は、第2半導体スイッチQ2のドレイン端子及び負荷4に接続されている。
第2半導体スイッチQ2のソース端子は、直流入力負極端子42に接続されている。
第2ブリッジ44は、直流入力正極端子41及び直流入力負極端子42に入力された直流電圧によって、負荷4に交流電圧を供給する。第2ブリッジ44は、第3半導体スイッチQ3及び第4半導体スイッチQ4を備える。
なお、第1レグ31の第1ブリッジ43からの交流電圧及び第2ブリッジ44からの交流電圧の和をAC1と称する。なお、三相インバータ13は、レグ毎にさらに複数のブリッジを備える構成であってもよい。
第3半導体スイッチQ3及び第4半導体スイッチQ4は、それぞれ制御回路14の制御に基づいて、導通状態を切り替える半導体スイッチである。第3半導体スイッチQ3及び第4半導体スイッチQ4は、例えばn型チャネルFETとしてそれぞれ構成される。
第3半導体スイッチQ3のドレイン端子は、直流入力正極端子41に接続されている。
第3半導体スイッチQ3のソース端子は、第4半導体スイッチQ4のドレイン端子及び負荷4に接続されている。
第4半導体スイッチQ4のソース端子は、直流入力負極端子42に接続されている。
また、第3半導体スイッチQ3のドレイン端子は、第1半導体スイッチQ1のドレイン端子に接続されており、第3半導体スイッチQ3のソース端子は、第1半導体スイッチQ1のソース端子に接続されている。即ち、第3半導体スイッチQ3は、第1半導体スイッチQ1に並列に接続されている。第1半導体スイッチQ1及び第3半導体スイッチQ3は、上アームを構成する。
また、第4半導体スイッチQ4のドレイン端子は、第2半導体スイッチQ2のドレイン端子に接続されており、第4半導体スイッチQ4のソース端子は、第2半導体スイッチQ2のソース端子に接続されている。即ち、第4半導体スイッチQ4は、第2半導体スイッチQ2に並列に接続されている。第2半導体スイッチQ2及び第4半導体スイッチQ4は、下アームを構成する。
次に、制御回路14の構成について説明する。
制御回路14は、信号絶縁器51、遅延調整回路52、及びドライバIC53を備える。また、制御回路14は、図示されない運転台から入力される電圧指令などに基づいて、ゲート信号を生成する構成を備える。また、ドライバIC53は、第1ゲートドライバ54と、第2ゲートドライバ55とを備える。
信号絶縁器51は、ゲート信号の入力端子と出力端子に接続された遅延調整回路52とを絶縁する構成である。信号絶縁器51は、ゲート信号の出力元と絶縁された状態でゲート信号を遅延調整回路52に供給する。信号絶縁器51は、例えば、フォトカプラと低電圧源との組み合わせにより構成される。また、信号絶縁器51は、アイソレータ、または他の絶縁手段により置き換えられてもよい。
遅延調整回路52は、ゲート信号をあらかじめ設定された遅延量に基づいて遅延させ、ドライバIC53に入力する。例えば、遅延調整回路52は、ドライバIC53の第1ゲートドライバ54に入力するゲート信号(第1ゲート信号)と、第2ゲートドライバ55に入力するゲート信号(第2ゲート信号)と、のいずれかを、予め設定された遅延量に基づいて遅延させる。また、例えば、遅延調整回路52は、第1ゲート信号と、第2ゲート信号とのそれぞれを、異なる遅延量で遅延させる構成であってもよい。
ドライバIC53は、三相インバータ13のレグの半導体スイッチを駆動(スイッチング)する。例えば、ドライバIC53の第1ゲートドライバ54は、第1レグ31の第1ブリッジ43の第1半導体スイッチQ1及び第2半導体スイッチQ2を駆動する。第1ゲートドライバ54は、第1ブリッジ43の第1半導体スイッチQ1のゲート端子に、第1ゲート信号に基づいて、第1パルス信号S1を入力する。また、第1ゲートドライバ54は、第1ブリッジ43の第2半導体スイッチQ2のゲート端子に、第1ゲート信号に基づいて、第1パルス信号S1の反転信号である第2パルス信号S2を入力する。
また、例えば、ドライバIC53の第2ゲートドライバ55は、第1レグ31の第2ブリッジ44の第3半導体スイッチQ3及び第4半導体スイッチQ4を駆動する。第2ゲートドライバ55は、第2ブリッジ44の第3半導体スイッチQ3のゲート端子に、第2ゲート信号に基づいて、第3パルス信号S3を入力する。また、第2ゲートドライバ55は、第2ブリッジ44の第4半導体スイッチQ4のゲート端子に、第2ゲート信号に基づいて、第3パルス信号S3の反転信号である第4パルス信号S4を入力する。
なお、制御回路14は、例えば、三相インバータ13のレグ毎に、信号絶縁器51、遅延調整回路52、及びドライバIC53を備える。また、制御回路14は、例えば、信号絶縁器51、遅延調整回路52、及びドライバIC53が、複数のレグの半導体スイッチを制御する構成であってもよい。また、制御回路14が信号絶縁器51、遅延調整回路52、及びドライバIC53を備えると説明したが、このうちのいずれか、または複数が、三相インバータ13内に設けられていてもよい。
次に、ドライバIC53の動作と、出力される交流電圧AC1とについて説明する。
図3は、ゲート信号、第1パルス信号S1、第2パルス信号S2、第3パルス信号S3、第4パルス信号S4、及び交流電圧AC1について説明するための説明図である。
図3の縦軸は、それぞれ電圧を示し、図3の横軸は、時間を示す。なお、本例では、遅延調整回路52は、第2ゲート信号に対して第1ゲート信号を遅延させるものと仮定して説明する。
第1ゲートドライバ54は、予め設定された遅延量に応じてゲート信号が遅延された第1ゲート信号に基づいて、第1パルス信号S1及び第2パルス信号S2を生成する。この為、第1パルス信号S1及び第2パルス信号S2は、ゲート信号に対して遅延量に応じた時間だけ立ち上がり及び立ち下がりのタイミングが遅延する。
具体的には、ゲート信号がタイミングt1でOFFからONに立ち上がっているのに対し、第1パルス信号S1は、タイミングt1から遅延したタイミングt2でOFFからONに立ち上がっている。また、第2パルス信号S2は、タイミングt1から遅延したタイミングt2で、ONからOFFに立ち下がっている。また、第3パルス信号S3は、ゲート信号が立ち上がるタイミングt1でOFFからONに立ち上がっている。また、第4パルス信号S4は、ゲート信号が立ち下がるタイミングt1でONからOFFに立ち下がっている。
また、ゲート信号がタイミングt3でONからOFFに立ち下がっているのに対し、第1パルス信号S1は、タイミングt3から遅延したタイミングt4でONからOFFに立ち下がっている。また、第2パルス信号S2は、タイミングt3から遅延したタイミングt4で、OFFからONに立ち下がっている。また、第3パルス信号S3は、ゲート信号が立ち上がるタイミングt3でOFFからONに立ち上がっている。また、第4パルス信号S4は、ゲート信号が立ち下がるタイミングt4でONからOFFに立ち下がっている。
上記のように、タイミングt1からタイミングt2の間は、上アームのうちの第2ブリッジ44の第3半導体スイッチQ3がONになり、第1ブリッジ43の第1半導体スイッチQ1がOFFとなっている。また、タイミングt2からタイミングt3の間は、上アームの第1半導体スイッチQ1及び第3半導体スイッチQ3の両方がONとなっている。また、タイミングt3からタイミングt4の間は、上アームのうちの第1ブリッジ43の第1半導体スイッチQ1がONになり、第2ブリッジ44の第3半導体スイッチQ3がOFFとなっている。この為、交流電圧AC1は、図3に示されるように、パルス信号S1及びパルス信号S2の遅延に応じて変化する。
図4は、第1半導体スイッチQ1と第3半導体スイッチのスイッチング時の波形を示している。図4において、実線は第1半導体スイッチおよび第3の半導体スイッチにかかる電圧、破線は第3半導体スイッチに流れる電流、一点鎖線は第3半導体スイッチのターンオン損失、二点鎖線は第1半導体スイッチに流れる電流、点線は第1半導体スイッチのターンオン損失を示す。
本例では、上アームの第1半導体スイッチQ1に対して第3半導体スイッチQ3の方が遅延量に応じた所定時間早くONされる。この為、先に第3半導体スイッチに電流が流れ始め、所定時間後に第1半導体スイッチに電流が流れる。半導体スイッチにおけるスイッチング損失はスイッチング時にかかる電圧と電流により発生することから、第1半導体スイッチQ1がOFFからONされる場合のターンオン損失が第3半導体スイッチQ3に比べて少なくなる。ターンオン損失は、一方に対する他方のスイッチングのタイミングの遅延が大きくなるほど少なくなる。この構成によると、第1半導体スイッチQ1または第1ブリッジ43が、第3半導体スイッチQ3または第2ブリッジ44に比べて温度の増加が低減される。
例えば、動作しきい値電圧の異なり、導通抵抗バラつきなどの種々の要因により、並列に接続された第1半導体スイッチQ1と第3半導体スイッチQ3間で電流がアンバランスである場合がある。しかしながら、制御回路14は、上記のように、第1ゲートドライバ54による第1ブリッジ43のスイッチングと、第2ゲートドライバ55による第2ブリッジ44のスイッチングと、のいずれかを遅延させる。このように、第1ブリッジ43と第2ブリッジ44とで動作タイミングをずらすことにより、熱が偏り、ターンオン損失が増加し、熱暴走モードに入ることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、電力変換装置1の制御回路14A及び三相インバータ13Aの構成が、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同じ構成には、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る電力変換装置1の制御回路14A及び三相インバータ13Aの構成例を示す説明図である。
まず、三相インバータ13Aの構成について説明する。三相インバータ13Aは、第1温度センサ45A及び第2温度センサ46Aをさらに備える点が、第1実施形態の三相インバータ13と異なる。
第1温度センサ45Aは、第1レグ31、または第1レグ31の第1半導体スイッチQ1及び第2半導体スイッチQ2の温度を検出する。第1温度センサ45Aは、温度検出結果T1を、制御回路14Aに送信する。
第2温度センサ46Aは、第2レグ32、または第2レグ32の第3半導体スイッチQ3及び第4半導体スイッチQ4の温度を検出する。第2温度センサ46Aは、温度検出結果T2を、制御回路14Aに送信する。
次に、制御回路14の構成について説明する。
制御回路14Aは、信号絶縁器51、遅延調整回路52A、ドライバIC53、及び遅延量算出回路56Aを備える。
遅延調整回路52Aは、遅延量算出回路56Aから供給される第1遅延量P1及び第2遅延量P2に基づいて、ゲート信号を遅延させ、ドライバIC53に入力する。例えば、遅延調整回路52Aは、第1遅延量P1に基づいて、ゲート信号を遅延させた第1ゲート信号を、ドライバIC53の第1ゲートドライバ54に入力する。また、遅延調整回路52Aは、第2遅延量P2に基づいて、ゲート信号を遅延させた第2ゲート信号を、ドライバIC53の第2ゲートドライバ55に入力する。なお、第1遅延量P1と第2遅延量P2とのいずれかは、0であってもよい。また、第1遅延量P1と第2遅延量P2とのいずれかが遅延調整回路52Aが入力される構成でもよい。
遅延量算出回路56Aは、三相インバータ13Aの第1温度センサ45Aからの温度検出結果T1、及び第2温度センサ46Aからの温度検出結果T2に基づいて、第1遅延量P1及び第2遅延量P2を遅延調整回路52Aに供給する。
図6は、遅延調整回路52Aの詳細な構成の例について説明する為の説明図である。
図6に示されるように、遅延調整回路52Aは、最小値選択回路61A、第1引算器62A、第2引算器63A、第1比例積分制御器64A、及び第2比例積分制御器65Aを備える。第1温度センサ45Aからの温度検出結果T1は、最小値選択回路61A及び第1引算器62Aに入力される。また、第2温度センサ46Aからの温度検出結果T2は、最小値選択回路61A及び第2引算器63Aに入力される。
最小値選択回路61Aは、入力された値のうち最小の値を出力する回路である。最小値選択回路61Aは、例えば、温度検出結果T1と温度検出結果T2とで小さい方(最小値)を、第1引算器62A及び第2引算器63Aにそれぞれ送信する。
第1引算器62Aは、最小値選択回路61Aからの最小値と、温度検出結果T1との偏差σ1を算出し、第1比例積分制御器64Aに出力する。第2引算器63Aは、最小値選択回路61Aからの最小値と、温度検出結果T2との偏差σ2を算出し、第2比例積分制御器65Aに出力する。
第1比例積分制御器64Aは、偏差σ1に基づいて、遅延量P1を決定し、出力する。第2比例積分制御器65Aは、偏差σ2に基づいて、遅延量P2を決定し、出力する。第1比例積分制御器64A及び第2比例積分制御器65Aは、偏差σ1及び偏差σ2が0になるように、遅延量P1及び遅延量P2をそれぞれ決定する。
上記したように、制御回路14Aは、第1ブリッジ43と第2ブリッジ44のそれぞれの温度検出結果の差に基づいて、第1ブリッジ43のスイッチングの遅延量、及び/または第2ブリッジ44のスイッチングの遅延量を決定する。これにより、熱が偏り、ターンオン損失が増加し、熱暴走モードに入ることを防ぐことができる。
なお、制御回路14Aは、第1ブリッジ43と第2ブリッジ44のそれぞれの温度検出結果の差に基づいて、第1ブリッジ43と第2ブリッジ44とのいずれかのスイッチングのタイミングを遅延させる構成であってもよい。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電力変換装置、2…電車線、3…集電器、4…負荷、5…線路、11…昇圧回路、12…電力変換回路、13…三相インバータ、13A…三相インバータ、14…制御回路、14A…制御回路、21…共振インバータ、22…変圧器、23…整流回路、24…平滑回路、31…第1レグ、32…第2レグ、33…第3レグ、41…直流入力正極端子、42…直流入力負極端子、43…第1ブリッジ、44…第2ブリッジ、45A…第1温度センサ、46A…第2温度センサ、51…信号絶縁器、52…遅延調整回路、52A…遅延調整回路、53…ドライバIC、54…第1ゲートドライバ、55…第2ゲートドライバ、56A…遅延量算出回路、61A…最小値選択回路、62A…第1引算器、63A…第2引算器、64A…第1比例積分制御器、65A…第2比例積分制御器、Q1…半導体スイッチ、Q2…半導体スイッチ、Q3…半導体スイッチ、Q4…半導体スイッチ。

Claims (4)

  1. 第1半導体スイッチと、第2半導体スイッチと、を有する第1ブリッジをスイッチングさせる第1ゲートドライバと、
    前記第1半導体スイッチと並列接続された第3半導体スイッチと、前記第2半導体スイッチと並列接続された第4半導体スイッチと、を有する第2ブリッジをスイッチングさせる第2ゲートドライバと、
    前記第1ゲートドライバによる前記第1ブリッジのスイッチングと、前記第2ゲートドライバによる前記第2ブリッジのスイッチングと、のいずれかを遅延させる制御回路と、
    を具備する電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、予め設定された遅延量に基づいて、前記第1ブリッジのスイッチングと前記第2ブリッジのスイッチングとのいずれかを遅延させる請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御回路は、前記第1ブリッジの温度の検出結果と、前記第2ブリッジの温度の検出結果と、に基づいて、前記第1ブリッジのスイッチングと前記第2ブリッジのスイッチングとのいずれかの遅延を制御する請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記第1ブリッジの温度の検出結果と、前記第2ブリッジの温度の検出結果と、に基づいて、前記第1ブリッジのスイッチングの遅延量、または前記第2ブリッジのスイッチングの遅延量を決定する請求項1に記載の電力変換装置。
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